JP4192733B2 - 固体酸化物形燃料電池 - Google Patents
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Description
1 / 2 O 2 + 2 e - → O 2 - … ( 1 )
H 2 + O 2 - → H 2 O + 2 e - … ( 2 )
C O + O 2 - → C O 2 + 2 e - … ( 3 )
H 2 + O 2 - → H 2 O + 2 e - … ( 2 )
C O + O 2 - → C O 2 + 2 e - … ( 3 )
1 / 2 O 2 + 2 e - → O 2 - … ( 1 )
。N i Oは固体酸化物形燃料電池の燃料雰囲気下で還元されてN iとなり、該層はN i /セリウム含有酸化物となる。また、N i O /セリウム含有酸化物の比率は重量比で1 0 / 9 0〜 5 0 / 5 0が好ましい。この理由は、1 0 / 9 0未満では電子導電性が低すぎるためで、一方5 0 / 5 0より大きいと酸素イオン導電性が低すぎるためである。
図1 に示す円筒型の固体酸化物形燃料電池を基本構成として用いた。すなわち、円筒状の空気極支持体1上に帯状のインターコネクター2 、電解質膜3 、さらに電解質膜の上にインターコネクターと接触しないように燃料極4 から構成されたものである。本実施例では、図2に示すように空気極と電解質膜の間に電極反応層が設けられ、そして電解質膜と燃料極の間に燃料側電極反応層が設けられ、さらに電解質膜を2層としたタイプのものを用いた。
空気極の組成は、L a 0 . 7 5 S r 0 . 2 5 M n O 3 組成で表されるS rを固溶させたランタンマンガナイトで、共沈法で作製後、熱処理して空気電極原料粉末を得た。平均粒子径は、3 0μ mであった。押し出し成形法によって円筒状成形体を作製した。さらに、1 5 0 0℃ で焼結を行い、空気極支持体とした。
電極反応層としては、L a A M n O 3 / S S Zとし、該組成およびその重量比率は、L a 0 . 7 5 S r 0 . 2 5 Mn O 3 / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 = 5 0 / 5 0とした。L a , S r , M n , Z rおよびS cの各々の硝酸塩水溶液を用いて、前記組成になるように調合した後、シュウ酸を加え沈殿させた。該沈殿物と上澄み液を乾燥し、さらに熱処理し、粒径を制御した後原料粉末を得た。平均粒子径は2μ mであった。該電極反応層粉末4 0重量部を溶媒(エタノール) 1 0 0重量部、バインダー(エチルセルロース) 2重量部、分散剤(ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル) 1重量部、消泡剤(ソルビタンセスキオレート)1 重量部とを混合した後、十分攪拌してスラリーを調整した。このスラリー粘度は1 0 0 m P a sであった。前記スラリーを、空気極支持体(外径1 5 m m、肉厚1 . 5 m m、有効長4 0 0m m )上にスラリーコート法で成膜した後に1 4 0 0℃ で焼結させた。厚さは2 0μ mであった。
第一の層の材料はS S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 とした。Z r O 2 を1 0 0℃で加熱した3 N以上の濃硝酸に溶解させ、蒸留水で希釈した後、硝酸塩水溶液を得た。S c 2 O3 についても同様の方法から硝酸塩水溶液を得た。各々の硝酸塩水溶液を前記組成になるように調合し、シュウ酸水溶液を加え、共沈させた。共沈して得られた沈殿物と上澄み液を2 0 0℃ 程度で乾燥し、5 0 0℃ で熱分解、さらに8 0 0℃ で1 0時間熱処理をして原料粉末を得た。平均粒子径は0 . 5μ mであった。該原料粉末4 0重量部と溶媒(エタノール) 1 0 0重量部、バインダー( エチルセルロース) 2重量部、分散剤(ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル) 1重量部、消泡剤(ソルビタンセスキオレート)1 重量部とを混合した後、十分攪拌してスラリーを調整した。このスラリー粘度は1 4 0 m P a sであった。
第二の層の材料はY S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Y 2 O 3 である。Z r O 2 を1 0 0℃で加熱した3 N以上の濃硝酸に溶解させ、蒸留水で希釈した後、硝酸塩水溶液を得た。Y 2 O 3についても同様の方法から硝酸塩水溶液を得た。各々の硝酸塩水溶液を前記組成になるように調合し、シュウ酸水溶液を加え、共沈させた。共沈して得られた沈殿物と上澄み液を2 0 0℃ 程度で乾燥し、5 0 0℃ で熱分解、さらに8 0 0℃ で1 0時間熱処理をして原料粉末を得た。平均粒子径は0 . 5μ mであった。該粉末4 0重量部を溶媒(エタノール) 1 0 0重量部、バインダー( エチルセルロース) 2重量部、分散剤(ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル) 1重量部、消泡剤(ソルビタンセスキオレート)1 重量部とを混合した後、十分攪拌してスラリーを調整した。このスラリー粘度は1 4 0 m P a sであった。
前記電極反応層上に、まず第一の層をスラリーコート法で成膜した。さらに第二の層をスラリーコート法で成膜し、1 4 0 0℃ で焼結させた。得られた電解質膜の厚さは、3 0μ m(第一の層: 1 5μ m、第二の層: 1 5μ m) であった。なお、後工程でインターコネクターを成膜する部分についてはマスキングを施し、膜が塗布されないようにしておいた。
燃料側電極反応層の材料としてはN i O / S S Zとし、該組成は、N i O / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Sc 2 O 3 とした。N i , Z rおよびS c各々の硝酸塩水溶液を用いて、前記組成になるように調合した後、シュウ酸を加え沈殿させた。該沈殿物と上澄み液を乾燥した後、さらに熱処理を施し、粒径を制御して原料を得た。電極反応層の重量比率は、N i O / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c2 O 3 = 2 0 / 8 0と、5 0 / 5 0の2 種類を作製し、平均粒子径はいずれも0 . 5μ mであった。該粉末10 0重量部と有機溶媒( エタノール) 5 0 0重量部、バインダー( エチルセルロース) 1 0重量部、分散剤(ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル) 5重量部、消泡剤(ソルビタンセスオキオレート)1 重量部、可塑剤(D B P ) 5重量部を混合した後、十分攪拌してスラリーを調整した。このスラリーの粘度は7 0 m P a sであった。
燃料側電極反応層の表面積が1 5 0 c m 2 になるように電池へマスキングをし、スラリーコート法により電解質膜上へN i O / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 (平均粒子径) = 2 0 / 8 0 ( 0 . 5μ m )、5 0 / 5 0( 0 . 5μ m) の順に成膜した。膜厚(焼結後)は1 0μ mとした。
燃料極の材料はN i O / Y S Zとし、該組成は、N i O / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Y 2 O 3 とした。N i , Z rおよびY各々の硝酸塩水溶液を用いて、前記組成になるように調合した後、シュウ酸を加え沈殿させた。該沈殿物と上澄み液を乾燥した後、さらに熱処理を施し、粒径を制御した後原料を得た。組成およびその重量比率はN i O / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Y 2 O 3 = 7 0 / 3 0とし、平均粒径が2 μ mであった。該粉末1 0 0重量部と有機溶媒( エタノール) 5 0 0重量部、バインダー( エチルセルロース) 2 0重量部、分散剤(ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル) 5重量部、消泡剤(ソルビタンセスオキオレート)1 重量部、可塑剤(D B P ) 5重量部を混合した後、十分攪拌してスラリーを調整した。このスラリーの粘度は2 5 0 m P a sであった。
燃料側電極反応層上に燃料極をスラリーコート法により成膜した。膜厚( 焼結後) は9 0μ mとした。さらに、燃料側電極反応層と燃料極を1 4 0 0℃ で共焼結させた。
インターコネクターの組成をL a 0 . 8 0 C a 0 . 2 0 C r O 3 、で表されるC aを固溶させたランタンクロマイトとした。噴霧熱分解法で作製後、熱処理を施して得た。得られた粉末の平均粒子径は1μ mであった。該粉末4 0重量部を溶媒(エタノール) 1 0 0重量部、バインダー(エチルセルロース) 2重量部、分散剤(ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル)1 重量部、消泡剤(ソルビタンセスキオレート)1 重量部とを混合した後、十分攪拌してスラリーを調整した。このスラリー粘度は1 0 0 m P a sであった。スラリーコート法によりインターコネクターを成膜し、1 4 0 0℃ で焼結させた。焼結後の厚みは4 0μ mであった。
第一の層の材料をS c Y S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 5 m o l% S c 2 O 3 - 5 m o l% Y 2 O 3 としたこと以外は参考例1と同様にした。
第一の層の材料をS S Z / Y S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Y 2 O 3 = 5 0 / 5 0である。9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 を前記共沈法で作製し、平均粒子径が0 .5μ m となる粉末と9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Y 2 O 3 を前記共沈法で作製し、平均粒子径が0 . 5μm となる粉末を各2 0重量部ずつ加えスラリーを作製したこと以外は参考例1と同様にした。
第一の層の材料をS S Zとし、該組成は8 9 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 - 1 m o l% C e O 2 としたこと以外は、参考例1と同様にした。
第一の層の材料をS S Zとし、該組成は8 9 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 - 0 . 5 m o l% B i 2 O 3 - 0 . 5 m o l% C e O 2 としたこと以外は、参考例1と同様にした。
第二の層の材料をS c Y S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 5 m o l% S c 2 O 3 - 5 m o l% Y 2 O 3 としたこと以外は参考例1と同様にした。
第一の層の材料をS c Y S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 8 m o l% S c 2 O 3 - 2 m o l% Y 2 O 3 とし、第二の層の材料をS c Y S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 5 m o l% S c 2 O 3 - 5 m o l% Y 2 O 3 としたこと以外は参考例1と同様にした。
電解質膜を第一の層である9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Y 2 O 3 のみの構成とし、膜厚を3 0μ mにしたこと以外は参考例1と同様にした。
参考例1〜 6、実施例1および比較例1 で得られた電池( 燃料極有効面積: 1 5 0 c m 2 ) を用いて発電試験を行った。このときの運転条件は以下のとおりであった。
燃料: ( H 2 +1 1 % H 2 O ): N 2 = 1 : 2
酸化剤: A i r
発電温度: 8 0 0℃
電流密度: 0 . 3 A c m - 2
参考例1〜 6、実施例1および比較例1 で得られた電池に対し空気極支持体内部に窒素ガスを流し、空気極内部から0 . 1 M P aの圧力を加え、電解質膜を透過するガス透過量を測定した。これにより電解質膜がガス透過性の無い膜であるかを評価した。
電解質膜における第二の層の材料をS c Y S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 5 m o l% S c 2 O 3 - 5 m o l% Y 2 O 3 とし、第一の層の材料を( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 とした。( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 は、上記共沈法で作製し平均粒子径を0 . 5μ mとし、焼結温度は1 4 3 0℃ としたこと以外は参考例1と同様にした。
電解質膜における第二の層の材料をY S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Y 2 O 3 としたこと以外は参考例1と同様にした。
第二の層の材料をY S Zとし、該組成は9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% Y 2 O 3 とし、第一の層の材料をL a0 . 8 S r 0 . 2 G a 0 . 8 M g 0 . 2 O 3 とした。L a 0 . 8 S r 0 . 2 G a 0 . 8 M g 0 . 2 O 3 は、L a 2 O 3 , S r C O 3 , G a 2 O 3 , M g Oを前記組成になるように配合し、ボールミルで混合後、1 2 0 0℃ で熱処理し、粉砕して平均粒子径を0 . 5μ mとした粉末を原料とした。電極反応層については、L a 0 . 7 5 S r 0 . 2 5 M n O 3 と9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 と( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 の各々の粉末を混合後、熱処理を行い、粉砕し、粒径を制御した後原料粉末を得た。平均粒子径は2μ mであった。該原料の仕込み組成は重量比でL a 0 . 7 5 S r 0 . 2 5 M n O 3 / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 = 4 0 / 4 0 /2 0であったこと以外は参考例1と同様にした。
第二の層の材料をS S Zとし、該組成は8 9 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l%S c 2 O 3 - 1 m o l% C e O 2 としたこと以外は参考例9と同様にした。
第二の層の材料をS S Zとし、該組成は8 9 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 - 1 m o l% C e O 2 とし、第一の層の材料をL a 0 . 8 S r 0 . 2 G a 0 . 8 M g 0 . 1 1 5 C o 0 . 0 8 5 O 3 としたこと以外は参考例9と同様にした。
電解質膜を( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 のみの構成とし、1 4 3 0℃ で焼結させた。膜厚を3 0μ mにした。続いて、燃料側電極反応層および燃料極の材料は、N i O /セリウム含有酸化物として、該組成をN i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 とした。N i , C eおよびS m各々の硝酸塩水溶液を用いて、前記組成になるように調合した後、シュウ酸を加え沈殿させた。該沈殿物と上澄み液を乾燥した後、さらに熱処理を施し、粒径を制御して原料を得た。燃料側電極反応層の組成およびその重量比率はN i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 = 2 0 / 8 0と5 0 / 5 0の2種類を作製し、平均粒子径はいずれも0 . 5μ m とした。燃料極の組成およびその重量比率はN i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3) 0 . 1 = 7 0 / 3 0とした。これら以外は参考例1と同様にした。
電解質膜をL a 0 . 8 S r 0 . 2 G a 0 . 8 M g 0 . 2 O 3 のみの構成とし、膜厚を3 0μ mにした。電極反応層については、L a 0 . 7 5 S r 0 . 2 5 M n O 3 と9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 と( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 の各々の粉末を混合後、熱処理を行い、粉砕し、粒径を制御した後原料粉末を得た。平均粒子径は2μ mであった。該原料の仕込み組成は重量比でL a 0 . 7 5 S r 0 . 2 5 M n O 3 / 9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m ol% S c 2 O 3 / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 = 4 0 / 4 0 / 2 0とした。燃料側電極反応層および燃料極の材料は、N i O /セリウム含有酸化物として、該組成をN i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 とした。N i , C eおよびS m各々の硝酸塩水溶液を用いて、前記組成になるように調合した後、シュウ酸を加え沈殿させた。該沈殿物と上澄み液を乾燥した後、さらに熱処理を施し、粒径を制御して原料を得た。燃料側電極反応層の組成およびその重量比率はN i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 = 2 0 / 80と5 0 / 5 0の2種類を作製し、平均粒子径はいずれも0 . 5μ m とした。燃料極の組成およびその重量比率はN i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 = 7 0 / 3 0とし、燃料側電極反応層と燃料極を1 3 5 0℃で共焼結させたこと以外は参考例1と同様にした。
参考例7〜11および比較例2 , 3で得られた電池( 燃料極有効面積: 1 5 0 c m 2 ) を用いて発電試験を行った。このときの運転条件は以下のとおりであった。
燃料: ( H 2 +1 1 % H 2 O ): N 2 = 1 : 2
酸化剤: A i r
発電温度: 8 0 0℃
電流密度: 0 . 3 A c m - 2
参考例7〜11および比較例2 , 3で得られた電池に対し空気極支持体内部に窒素ガスを流し、空気極内部から0 . 1 M Pa の圧力を加え、電解質膜を透過するガス透過量を測定した。これにより電解質膜がガス透過性の無い膜であるかを評価した。
第二の層の材料を( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 とし、第一の層の材料をS S Zとし、該組成は8 9 m ol% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 - 1 m o l% C e O 2 とし、1 4 2 0℃ で焼成した。燃料側電極反応層の組成はNi O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 とし、N i , C eおよびS m各々の硝酸塩水溶液を用いて、前記組成になるように調合した後、シュウ酸を加え沈殿させた。該沈殿物と上澄み液を乾燥した後、さらに熱処理を施し、粒径を制御して原料を得た。燃料側電極反応層の重量比率は、N i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 = 2 0 / 8 0と、5 0 / 5 0の2 種類を作製し、平均粒子径はいずれも0 . 5μ mであった。さらに、燃料極はN i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 とし、N i , C eおよびS m各々の硝酸塩水溶液を用いて、前記組成になるように調合した後、シュウ酸を加え沈殿させた。該沈殿物と上澄み液を乾燥した後、さらに熱処理を施し、粒径を制御した後原料を得た。組成およびその重量比率はN i O / ( C e O 2 ) 0 . 8 ( S m 2 O 3 ) 0 . 1 = 7 0 / 3 0とし、平均粒径が2 μ mであった。これら以外は参考例1と同様にした。
第二の層の材料を( C e O 2 ) 0 . 8 ( Y 2 O 3 ) 0 . 1 とし、第一の層の材料を8 9 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2O 3 - 0 . 5 m o l% B i 2 O 3 - 0 . 5 m o l% Y 2 O 3 とし、1 4 2 0℃ で焼成したこと以外は実施例2と同様にした。
第二の層の材料を( C e O 2 ) 0 . 8 ( Y 2 O 3 ) 0 . 1 とし、第一の層の材料を9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2O 3 とし、1 4 2 0℃ で焼成したこと以外は実施例2と同様にした。
実施例2〜4および比較例2で得られた電池( 燃料極有効面積: 1 5 0 c m 2 ) を用いて発電試験を行った。このときの運転条件は以下のとおりであった。
燃料: ( H 2 +1 1 % H 2 O ): N 2 = 1 : 2
酸化剤: A i r
発電温度: 8 0 0℃
電流密度: 0 . 3 A c m - 2
実施例2〜4および比較例2で得られた電池に対し空気極支持体内部に窒素ガスを流し、空気極内部から0 . 1 M P aの圧力を加え、電解質膜を透過するガス透過量を測定した。これにより電解質膜がガス透過性の無い膜であるかを評価した。
(参考例12 )
第一の層の厚みを1μ m、第二の層の厚みを2 9μ mとした以外は参考例1と同様にした。
第一の層の厚みを1 . 5μ m、第二の層の厚みを2 8 . 5μ mとした以外は参考例1と同様にした。
第一の層の厚みを6μ m、第二の層の厚みを2 4μ mとした以外は参考例1と同様にした。
第一の層の厚みを9μ m、第一の層の厚みを2 1μ mとした以外は参考例1と同様にした。
第一の層の厚みを2 4μ m、第一の層の厚みを6μ mとした以外は参考例1と同様にした。
第一の層の厚みを2 7μ m、第一の層の厚みを3μ mとした以外は参考例1と同様にした。
第一の層の厚みを2 8μ m、第一の層の厚みを2μ mとした以外は参考例1と同様にした。
電解質膜を9 0 m o l% Z r O 2 - 1 0 m o l% S c 2 O 3 のみの構成とし、膜厚を3 0μ mにし、1 4 2 0℃ で焼結させたこと以外は参考例1と同様にした。
参考例1、12〜18および比較例1 、4で得られた電池( 燃料極有効面積: 1 5 0 c m 2 ) を用いて発電試験を行った。このときの運転条件は以下のとおりであった。
燃料: ( H 2 +1 1 % H 2 O ): N 2 = 1 : 2
酸化剤: A i r
発電温度: 8 0 0℃
電流密度: 0 . 3 A c m - 2
参考例1、12〜18および比較例1、4で得られた電池に対し空気極支持体内部に窒素ガスを流し、空気極内部から0 . 1 M P aの圧力を加え、電解質膜を透過するガス透過量を測定した。これにより電解質膜がガス透過性の無い膜であるかを評価した。
(実施例5 )
第一の層の厚みを1 . 5μ m、第二の層の厚みを2 8 . 5μ mとした以外は実施例2と同様にした。
第一の層の厚みを3μ m、第二の層の厚みを2 7μ mとした以外は実施例2と同様にした。
第一の層の厚みを6μ m、第二の層の厚みを2 4μ mとした以外は実施例2と同様にした。
第一の層の厚みを9μ m、第二の層の厚みを2 1μ mとした以外は実施例2と同様にした。
第一の層の厚みを2 4μ m、第二の層の厚みを6μ mとした以外は実施例2と同様にした。
第一の層の厚みを2 7μ m、第二の層の厚みを3μ mとした以外は実施例2と同様にした。
第一の層の厚みを2 8μ m、第二の層の厚みを2μ mとした以外は実施例2と同様にした。
実施例2、5〜11および比較例2、4で得られた電池( 燃料極有効面積: 1 5 0 c m 2 ) を用いて発電試験を行った。このときの運転条件は以下のとおりであった。
燃料: ( H 2 +1 1 % H 2 O ): N 2 = 1 : 2
酸化剤: A i r
発電温度: 8 0 0℃
電流密度: 0 . 3 A c m - 2
実施例2、5〜11および比較例2、4で得られた電池に対し空気極支持体内部に窒素ガスを流し、空気極内部から0 . 1 M P aの圧力を加え、電解質膜を透過するガス透過量を測定した。これにより電解質膜がガス透過性の無い膜であるかを評価した。
参考例1,2,4,7,実施例1および比較例1 で得られた電池( 燃料極有効面積: 1 5 0 c m 2 ) を用いて発電試験を行った。このときの運転条件は以下のとおりであった。
燃料: ( H 2 +1 1 % H 2 O ): N 2 = 1 : 2
酸化剤: A i r
発電温度: 7 0 0〜 1 0 0 0℃
電流密度: 0 . 3 A c m - 2
(参考例19 )
電解質膜の焼結温度を1 3 4 0℃ にした以外は参考例1 と同様とした。
電解質膜の焼結温度を1 3 5 0℃ にした以外は参考例1 と同様とした。
電解質膜の焼結温度を1 4 5 0℃ にした以外は参考例1 と同様とした。
電解質膜の焼結温度を1 5 0 0℃ にした以外は参考例1 と同様とした。
電解質膜の焼結温度を1 5 1 0℃ にした以外は参考例1 と同様とした。
参考例1、19〜23で得られた電池( 燃料極有効面積: 1 5 0 c m 2 ) を用いて発電試験を行った。このときの運転条件は以下のとおりであった。
燃料: ( H 2 +1 1 % H 2 O ): N 2 = 1 : 2
酸化剤: A i r
発電温度: 8 0 0℃
電流密度: 0 . 3 A c m - 2
参考例1、19〜23および比較例1で得られた電池に対し空気極支持体内部に窒素ガスを流し、空気極内部から0 . 1 M P aの圧力を加え、電解質膜を透過するガス透過量を測定した。これにより電解質膜がガス透過性の無い膜であるかを評価した。
2: インターコネクター
3: 電解質膜
4: 燃料極
1 a: 電極反応層
3 a: 第一の層
3 b: 第二の層
4 a: 燃料側電極反応層
Claims (11)
- 電解質膜の片面に空気極、その反対面に燃料極を配置した単電池と、電気的接続の役割を有するインターコネクターと、を備えた固体酸化物形燃料電池であって、前記電解質膜は、空気極側に酸素イオン導電率S1の材料からなる第一の層と、燃料極側に酸素イオン導電率S2で少なくともジルコニアを含む材料からなる第二の層と、からなる2層であり、前記空気極側の酸素イオン導電率S1と燃料極側の酸素イオン導電率S2とはS1>S2であり、前記第一の層、第二の層のいずれもが少なくともスカンジアとイットリアを固溶させたジルコニアからなり、前記第一の層におけるスカンジア固溶量Sc1と前記第二の層におけるスカンジア固溶量Sc2とはSc1>Sc2であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
- 前記スカンジアとイットリアを固溶させたジルコニアからなる層中のスカンジアとイットリアの合計固溶量が3〜12mol%であることを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記スカンジアとイットリアを固溶させたジルコニアからなる層には、さらにCeO2,Sm2O3,Gd2O3,Yb2O3,Er2O3およびBi2O3から選ばれる少なくとも一種の酸化物が5mol%以下固溶されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 電解質膜の片面に空気極、その反対面に燃料極を配置した単電池と、電気的接続の役割を有するインターコネクターと、を備えた固体酸化物形燃料電池であって、前記電解質膜は、空気極側に酸素イオン導電率S1で、少なくともスカンジアを固溶させたジルコニア材料からなる第一の層と、燃料極側に酸素イオン導電率S2で、少なくともセリウム含有酸化物を含む材料からなる第二の層と、からなる2層であり、前記空気極側の酸素イオン導電率S1と燃料極側の酸素イオン導電率S2とはS1>S2であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
- 前記第一の層の厚みは電解質膜トータルの厚みに対して10〜90%であることを特徴とする請求項4に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記第一の層の厚みは電解質膜トータルの厚みに対して30〜80%であることを特徴とする請求項4に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記第二の層は一般式(CeO2)1-2X(B2O3)X(但し、BはSm,Gd,Yのいずれか一種、0.05≦X≦0.15)で表されるセリウム含有酸化物であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記電解質膜と空気極の間には酸素ガスと、電子と、から酸素イオンを生成する反応を促進させ、連通した開気孔を有する電極反応層が介在されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記電極反応層は(La1-xAx)yMnO3(但し、AはCaまたはSrのいずれか)で表されるランタンマンガナイトとスカンジアを固溶させたジルコニアが均一に混合された層であることを特徴とする請求項8のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記空気極は、(La1-xAx)yMnO3(但し、A=CaまたはSrのいずれか)で表されるランタンマンガナイトからなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記電解質膜は電極反応層の表面に形成後、1350〜1500℃で焼結させてなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
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