JP4182822B2 - Increase / decrease table display control device and program - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された数式の増減表を表示させるように制御する増減表表示制御装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、関数電卓等の電子計算機の中には、数式を入力してグラフ表示する機能を有するものが有り、数学の授業や個人学習など、さまざまな学習の場面で利用されている。
【0003】
例えば、タッチパネルを表示面に具備したLCDに入力ペンで任意の曲線や直線を描くと、その軌跡に近似する数式を算出し、該数式を入力することのできるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、入力された数式の導関数を算出し、該数式の増減表を表示することのできるものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。手作業で導関数とその解を求め、更に変数の変域毎に区分けして増減表を作成する必要が無いので、例えば数学の授業等で利用すると学習の効率を高めることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−175977号公報
【特許文献2】
特開2000−155745号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
関数を入力して利用する従来の電子計算機を俯瞰すると、使い勝手の面において以下のような問題点がある。すなわち、(1)従来、増減表において増減傾向を示すために使用される矢印は、右肩上がり又は右肩下がりの矢印である。しかし、パラメータtを用いて変数X,Yを記述するパラメータ式(X=f(t)、Y=g(t))の増減表と該パラメータ式のグラフとを比較する場合、増減表で使用される矢印の方向と、グラフのX軸・Y軸座標の方向とが一致していないために、増減表の矢印から受ける増減の印象と、グラフにおける増減の印象とが食い違い、比較し難いと言う問題が有った。(2)パラメータ式の増減表とそのグラフを比較する場合において、グラフ上の或る点に注視するとパラメータtの値が増加したときに、当該点からXY座標軸のどちらに移動するかを考える場合、一々増減表を見比べて判断する必要が有り分かり難かった。
【0007】
(3)関数の中にはパラメータ式に変換して増減表を作成した方が適切な場合があるが、その場合パラメータ式への変換作業を手作業で行う必要が有り煩雑であった。(4)Y=f(X)の形式の数式を入力して増減表を表示させた後にパラメータ式へ変換したほうが良さそうだと思った場合には、数式の入力そのものを始めからやり直す必要が有り不便であった。
【0008】
(5)増減表を表示させる数式を入力し、増減表を表示させる一連のキー操作が面倒であった。(6)パラメータ式の増減表とグラフを同時に表示させて比較する場合、増減表で表示されている部分が適切にグラフ表示されない場合が有るが、その場合、別途グラフ座標のレンジ設定などを再設定する必要があり不便であった。
【0009】
(7)未定義変数を含む数式の増減表を表示させる場合、予め未定義変数の取り得る値の条件に分けて、別々に数式を入力して増減表を表示させなければならない。そのため、未定義変数の条件別の違いを見比べるには、その都度入力から表示までの手間が必要となり不便であった。(8)未定義変数を含む数式の増減表を表示させた後、未定義変数に具体的な数値を設定する場合、具体的な数値を代入した数式を再度入力しなければならず不便であった。(9)未定義変数の取り得る値の条件を設定して未定義変数を含む数式を入力し、未定義変数を含む形式で増減表を表示させる場合、条件を変えて増減表を表示させるためには、条件の設定の入力からやり直す必要があり不便であった。
【0010】
(10)複数の数式についてそれぞれの増減表を比較したい場合、数式毎にあらためて数式の入力や選択の操作、増減表の表示操作を繰り返さなければならず不便であった。また、その都度操作に時間を要するので複数の増減表を見比べて比較するのが難しかった。(11)増減表とグラフとの組が一組のみ表示可能な場合において、複数の数式それぞれの増減表とグラフとを比較する場合、増減表の表示の切り換えとグラフ表示の切り換えとの両方を操作する必要があり不便であった。(12)複数の数式の増減表を、一つの増減表で表示することができなかったので、数式毎にあらためて数式の入力や選択の操作、増減表の表示操作を繰り返さなければならず不便であった。
【0011】
(13)入力した数式の増減表とグラフとを同時に表示させて比較する場合、増減表で表示されている変域と、グラフの表示範囲との関係が適切でないために、増減表の最大値や最小値を示すグラフの部分が表示されないなどの問題が有った。
(14)入力した数式の増減表とグラフとを同時に表示させて比較する場合、グラフの表示範囲の設定がデフォルトのままグラフで表示されるために、グラフ表示が増減表との比較に適当でない場合が有った。(15)増減表の成分を算出する過程を示すような表示はされないので、増減表作成の過程の理解を別途教科書等で調べなければならず不便であった。
【0012】
本発明はこれらの問題点を解消し、入力した数式のグラフと増減表とを表示させて比較をする場合等において、より使い勝手が良い増減表表示機能を実現させることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の増減表表示制御装置は、数式を入力する数式入力手段と、前記入力された数式がパラメータ式である場合、各変数を座標軸成分として当該数式のグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、前記入力された数式がパラメータ式である場合、前記グラフ表示制御手段によって表示される座標軸の正方向又は負方向の矢印を用いて増減表を表示する制御を行う増減表表示制御手段と、前記グラフ表示制御手段によって表示されたグラフ上にポインタを移動可能に表示する制御を行うポインタ表示制御手段と、前記ポインタが示すグラフ上の座標値に対応する前記増減表に用いられている矢印と同じ方向を示す方向表示体を、当該ポインタに付随させて表示する制御を行う方向表示体表示制御手段と、を備える。
【0014】
また、請求項7に記載の発明のプログラムは、コンピュータに、数式を入力する数式入力機能と、前記入力された数式がパラメータ式である場合、各変数を座標軸成分として当該数式のグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御機能と、前記入力された数式がパラメータ式である場合、前記グラフ表示制御機能によって表示される座標軸の正方向又は負方向の矢印を用いて増減表を表示する制御を行う増減表表示制御機能と、前記グラフ表示制御機能によって表示されたグラフ上にポインタを移動可能に表示する制御を行うポインタ表示制御機能と、前記ポインタが示すグラフ上の座標値に対応する前記増減表に用いら れている矢印と同じ方向を示す方向表示体を、当該ポインタに付随させて表示する制御を行う方向表示体表示制御機能と、を実現させる。
【0015】
パラメータ式とは、例えば、パラメータtを用いて変数X,Yを数式で表すことでこれらの変数の関係を記述するX=f(t)、Y=g(t)の形式の数式のことである(パラメータは「t」に限らないし、変数は「X」「Y」に限らないのは勿論である)。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の増減表表示制御装置であって、前記グラフ表示制御手段は、前記増減表における軸座標成分の最大値と最小値とにそれぞれ対応するグラフの部分が表示されるように座標範囲を設定してグラフ表示制御する。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の増減表表示制御装置であって、前記増減表表示制御手段は、所定の画面表示エリアに数式の複写操作がなされた場合、当該数式の増減表を表示制御する。
【0018】
請求項4に記載の発明の増減表表示制御装置は、請求項1〜3の何れか一項に記載の増減表表示制御装置であって、前記増減表表示制御手段は、前記入力された数式が複数の場合、各数式の増減表を切り換え可能に表示制御する。
【0019】
請求項5に記載の発明の増減表表示制御装置は、請求項1〜4の何れか一項に記載の増減表表示制御装置であって、第1表示部と第2表示部とを有する表示手段を更に備え、前記グラフ表示制御手段は、前記入力された数式が複数の場合、各数式のグラフを前記第1表示部に表示させるように制御し、このグラフ表示制御手段によって表示された複数のグラフのうち何れかのグラフをユーザ操作に応じて選択するグラフ選択手段を更に備え、前記増減表表示制御手段は、このグラフ選択手段によって選択されたグラフに対応する数式の増減表を、前記第2表示部に表示させるように制御する。
【0020】
請求項6に記載の発明の増減表表示制御装置は、請求項1〜5の何れか一項に記載の増減表表示制御装置であって、前記増減表表示制御手段は、前記入力された数式が複数の場合、当該複数の数式を一の独立変数を要素とする一の増減表で表示するとともに、一の数式の成分が他の数式とは無関係な成分である場合、当該一の数式の成分を特定の表記で表示する制御を行う。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第1の実施の形態として、多機能関数電卓を用いて入力した数式の増減表とグラフとを表示させる場合を例に挙げて説明する。尚、本発明の適用は、多機能関数電卓に限定されるものではなく、例えば、パソコンやPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、多機能携帯電話機など他の電子計算機や電子機器にも同様に適用できる。
【0022】
[構成の説明]
図1は、本実施の形態における構成の一例を示した図である。同図に示すように、本実施の形態における多機能関数電卓1200は、文字や数式・図形等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)1202と、数値や関数、演算操作の入力を行う操作入力キー1204と、演算処理を行う演算ユニット1206と、内蔵電池や太陽電池等の電源(図示省略)とを備え、金属や樹脂によってカード形状にケーシングされている。
【0023】
LCD1202は、ドットによって文字や記号、画像などを表示できる表示パネル及びそのドライバ回路によって実現される。表示素子はLCDに限らず、例えばELD(Electronic Luminescent Display)やCRT(Cathode Ray Tube)、PDP(Plasma Display Panel)などでも良い。また、LCD1202は、複数の表示パネルで構成しても良い。本実施の形態では、LCD1202の表示面上にはタッチパネル1203が設けられており、スタイラスペン1208によるタッチやスライドといった操作によって各種の操作入力をすることができる。
【0024】
操作入力キー1204は、演算に必要な数値や関数、演算記号及び各種操作を入力する手段であって、例えばボタンスイッチ(ハードキー)、ダイヤル、十字の方向指示ボタンスイッチなどによって実現される。
【0025】
演算ユニット1206は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種ICメモリ、SOC(System On a Chip)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現され、各種ICメモリ等に記憶されている各種プログラムを読出して演算処理することによって多機能関数電卓1200を統合的に制御する。
【0026】
また、多機能関数電卓1200は、記憶メディア1212用のスロット1210を備える。記憶メディア1212は、例えばICメモリカード、MOなど、プログラムやデータを記憶する着脱自在な情報記憶媒体である。スロット1210は、記憶メディア1212に対してデータの読み書きができる装置であって、記憶メディア1212の種類に応じて適宜選択される。記憶メディア1212が、MOなどの場合にはMOドライブ装置などの外部装置と接続可能なIEEE1394(Institute of Electronic and Electronic Engineers 1394)やUSB(Universal Serial Bus)などの接続端子としても良い。
【0027】
コネクタ1214は、通信回線1216や外部装置(例えば、クレードル、計測器、データ収集機、プリンタ、モデム、携帯電話、パソコンなど)とデータ送受信をするためのケーブル類が接続可能な端子とその制御部である。例えば、接続の形態は、USBやIEEE1394、RJ−45などの種々の形式が適宜選択されるが、有線に限らず、赤外線等の無線を利用してデータの送受を実現しても良い。この場合には、コネクタ1214は無線の送受信モジュール及び無線送受信端子とする。
【0028】
ユーザは、操作入力キー1204の操作や、スタイラスペン1208でタッチパネル1203を操作することによって、所望する数式を入力してその増減表やグラフをLCD1202に表示させることができる。
【0029】
図2は、本実施の形態におけるLCD1202の表示画面の構成を説明するための図である。同図に示すように、LCD1202の表示画面は、上部の主たる表示領域である第1表示領域G1と、下部の主たる表示領域である第2表示領域G2と、メニューバー等の共通する操作のための表示をする共通表示領域G3及び共通表示領域G4とで構成され、それぞれの領域毎に管理され異なる内容を表示することができる。
【0030】
[機能ブロックの説明]
図3は、本実施の形態における多機能関数電卓1200の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0031】
多機能関数電卓1200は、CPU10と、入力部12と、表示部14と、通信制御部16と、記憶媒体読取部20と、RAM(Random Access Memory)30と、ROM(Read Only Memory)40と、これら各構成要素間をデータ送受信可能に接続するバス24とを有する。
【0032】
CPU10は、各機能ブロックの制御及び各種の演算処理を実行し、多機能関数電卓1200を統合的に制御する。その機能は、従来の関数電卓と同様に、RAM30やROM40内に記憶される各種のプログラム及びデータを適宜読出して演算処理することによって実現される。図1では、CPU10はRAM30やROM40とともに演算ユニット1206として内蔵されている。
【0033】
入力部12は、数字や文字、関数式の入力や種々の操作を入力し、操作信号をCPU10に出力する。入力部12は、プッシュスイッチ、キーボード、マウスやタブレット、タッチパネルなどによって実現される。図1における操作入力キー1204とタッチパネル1203がこれに該当する。
【0034】
表示部14は、CPU10からの指示に従って数値や関数式や図形、及び各種の操作画面等を表示する手段であって、画像表示可能な表示素子とそのドライバ回路、表示のためのデータを記憶するバッファ等によって実現される。図1ではLCD1202がこれに該当する。
また、表示部14は、バッファを複数の領域に分割して管理し、表示画面に仮想的な複数の表示領域を設定できる。すなわち、CPU10は設定されたそれぞれの領域を対象として、増減表を表示させたりグラフを表示させるといったように、各領域に異なる内容を表示させることができる。
【0035】
通信制御部16は、通信回線18を介して他の装置とのデータの送受信を制御する手段であり、例えば、所定のプログラムや通信制御用LSI及び接続端子などによって実現される。図1ではコネクタ1214がこれに該当する。
【0036】
通信回線18は、有線/無線によるデータの送受信が可能な通信媒体であって、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット、携帯電話網、及び周辺機器との直接的なケーブル接続等がこれに該当する。図1では通信回線1216がこれに該当する。
【0037】
記憶媒体読取部20は、例えば、ICメモリカード、CD−ROM、MO、DVD−RAM、FD(登録商標)、ハードディスクなどの記憶媒体22にデータを読み書きする手段である。図1ではスロット1210が記憶媒体読取部20に該当し、記憶メディア1212が記憶媒体22に該当する。
【0038】
RAM30は、CPU10の作業領域としてプログラムや各種データを一時的に記憶する。図4は、本実施の形態におけるRAM30の記憶領域の構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態では、(1)ユーザによって入力された数式を演算処理可能な形式のデータで記憶する数式データ記憶領域302R302Rと、(2)増減表を表示させるためのデータを記憶する増減表データ記憶領域304Rと、(3)入力された数式のグラフを表示させるためのデータを記憶するグラフデータ記憶領域306Rと、(4)グラフ線上を移動するポインタを表示させるためのデータを記憶するポインタデータ記憶領域308Rと、(5)ポインタに付随して矢印マークを表示させるための情報を記憶するマークデータ記憶領域310Rと、を備えている。また、図示されていないが、LCD1202の画面表示領域の設定等に関するデータも適宜記憶する。
【0039】
図5は本実施の形態における数式データ記憶領域302Rに記憶される数式データ302の一例を示す図である。数式データ302は、数式302aを格納している。同図では、数式302aを具体的な数式として記述しているが、入力された数式を演算処理可能なデータ形式で記憶している。また、本実施の形態では、数式302aとして変数X,Yをそれぞれ共通するパラメータtで数式として記述するパラメータ式(X=f(t),Y=g(t))が格納されるが、その他、変数Xを独立変数とし変数Yを従属変数とするY=f(X)の形式の数式(以下、本実施の形態における標準形式とする。)であっても構わない。
【0040】
尚、数式データ302で数式の記述において独立変数、従属変数、パラメータ、未定義変数として使用できる文字種は予め定義されており、ユーザ等にはマニュアル等で事前に知らされているものとする。すなわち、CPU10は、数式データ302に格納されている数式302aの各項の文字種類を判定することによって、当該項の種類を識別することができる。因みに、本明細書では、数式内における「X」「Y」は独立変数又は従属変数を表し、「t」はパラメータ式におけるパラメータを表し、「a」,「b」…は未定義変数を表すものとして説明する。
【0041】
図6は、本実施の形態における増減表データ記憶領域304Rに記憶される増減表データ304の一例を示す図である。同図に示すように、増減表データ304は、パラメータ式におけるパタメータの値の範囲であるパラメータ範囲304aと、増減表内で増減傾向を表すために使用する矢印の形態情報である使用矢印304bとを格納し、また増減表の成分304cと増減表の領域304dとを対応づけて格納する。尚、ここで言う領域とは、増減表の変域とも言い、独立変数又はパラメータ式の値の範囲を示す。即ち、領域は、数式の1次微分式の解(根)の値と、この値によって分割された値の範囲とを意味する。
【0042】
図7は、本実施の形態におけるグラフデータ記憶領域306Rに記憶されるグラフデータ306の一例を示す図である。同図に示すように、グラフデータ306は、LCD1202の画面座標系における座標軸の原点座標306aと、グラフ線を描画するための関数やベクターデータであるグラフ線データ306bと、座標系のレンジを設定するレンジ設定データ306cとを格納する。
【0043】
ポインタデータ記憶領域308Rに記憶されるポインタデータ(図示略)は、ポインタのLCD1202の画面座標系における座標値、又はグラフ座標系における座標値を格納する。尚、ポインタとはグラフの特定点を見やすく表示するものであって、例えば、十字や丸などの所定のマークとして表示される。
【0044】
マークデータ記憶領域310Rに記憶されるマークデータ(図示略)は、ポインタに付随して表示される矢印マークのLCD1202の画面座標系における座標値、又はグラフ座標系における座標値を格納する。尚、矢印マークとしているが、形状は矢印に限らず、方向を示すことができるものであれば適宜適用して構わない。
【0045】
図8は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、システムプログラム(図示略)と、多機能関数電卓1200にユーザが入力した数式の増減表を表示させるための種々の機能を実現させるための学習支援プログラム400と、数式の種類と増減表で使用する増減傾向を示す矢印の種類とを対応づける矢印TBL412と、を格納する。また、図示されていないが、各種のドライバソフトや画面表示のフォントや表示枠などのグラフィックデータなども予めここに記憶されている。
【0046】
学習支援プログラム400は、(1)CPU10に数式や数字、文字等の入力機能を実現させるための数式入力プログラム402と、(2)増減表データを作成し管理する機能を実現させるための増減表データ作成プログラム404と、(3)増減表データを所謂増減表として表示部14に表示させるように制御する機能を実現させる増減表表示制御プログラム406と、(4)表示部14に増減表と数式のグラフを表示させるとともに、グラフ上にポインタを表示させて増減表とグラフとの相対関係を表す機能を実現させるリンクトレースプログラム408と、(5)数式のグラフを表示部14に表示させる機能を実現させるグラフ描画プログラム410と、を含む。
【0047】
数式入力プログラム402は、操作入力キー1204による数式等の入力機能を実現するとともに、スタイラスペン1208によるドラック&ドロップ操作による入力機能も実現させる。
例えば、スタイラスペン1208を、LCD1202に表示されている数式や数字、文字に触れるつもりで、タッチパネル1203にタッチさせそのまま上下左右の方向にドラッグ(スタイラスペン1208の先をタッチパネル1203から離さずにスライドさせること。)し、入力欄を意味する表示画面内の所定領域にドロップ(スタイラスペン1208をタッチパネル1203から離すこと。)すると、最初にスタイラスペン1208が触れた位置に表示されていた数式や数字、文字を入力したものとする。
【0048】
リンクトレースプログラム408は、LCD1202に設定されている第1表示領域G1と第2表示領域G2に対して、増減表表示制御プログラム406を呼び出して一方の表示領域に入力された増減表を表示させ、グラフ描画プログラム410を呼び出して他方の表示領域に入力された数式のグラフを表示させる。そして、ユーザの操作入力に応じてグラフ線上を移動させるようにポインタを制御するとともに、ポインタの位置するグラフ座標値に対応する増減表の領域を特徴づけて(例えば、反転表示や網掛け表示などして)表示する機能を実現させる。これによって、ユーザの増減表とグラフとの相対関係の理解を支援することができる。
【0049】
グラフ描画プログラム410は、グラフデータ306を作成・管理して、指定された画面表示領域に入力された数式のグラフを表示するための座標軸を設定して、座標軸とグラフ線とを表示させる機能を実現させる。
【0050】
図9は、本実施の形態における矢印TBL412の一例を示す図である。矢印TBL412は、入力された数式の種類412aと、当該種類の増減表において従属変数の増加傾向を示す表記として使用する画像データやベクターデータである矢印データ412bとを対応付けて格納している。
【0051】
具体的には、Y=f(X)で記述される標準的な数式には、増加傾向を示す場合には右肩上がりの矢印が設定され、減少傾向を示す場合には右肩下がりの矢印が設定されている。また、X=f(t),Y=g(t)で記述されるパラメータ式には、従属変数Xが増加する場合には右向き矢印が設定され、減少する場合には左向き矢印が設定されている。これは、本実施の形態におけるグラフ描画では、画面左右方向がX軸、上下方向がY軸となるXYの直交座標系を用いるためであり、パラメータが増加した場合にポインタがX座標系の何れの方向に移動するかに対応している。同様にしてパラメータ式には、従属変数Yが増加する場合には上向き矢印が設定され、減少する場合には下向き矢印が設定されている。尚、本実施の形態では、XY直交座標系を例に説明しているが、これに限定されるものではなく、グラフ描画時の座標軸の方向に応じて適宜設定して構わない。
【0052】
尚、RAM30及びROM40に記憶されたプログラムやデータ等は、記憶媒体22に記憶させる構成としても良い。また、サーバ等の外部機器から通信回線18を介してダウンロードする、或いは記憶媒体22からインストールする構成としても良いのは勿論である。
【0053】
[処理の流れの説明]
図10は、本実施の形態における全体的な処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10がシステムプログラム及び学習支援プログラム400を読み出して実行することによって実現される。
【0054】
同図に示すように、先ずCPU10は、第1表示領域G1に数式を入力するための式エディタ画面を表示させる(ステップS2)。ユーザが操作入力キー1204を操作して式エディタ画面に数式の書き込みをすると、CPU10は操作入力キー1204からの操作入力信号に応じて数式データ302をRAM30に記憶させる(ステップS4)。具体的には、例えば図13(a)に示すように、第1表示領域G1に式エディタ画面W1が表示される。式エディタ画面W1では、複数の数式を入力することができる。
【0055】
そして、数式が入力されたならば、CPU10は増減表データ作成処理を実行し、入力された数式の増減表データ304を生成しRAM30に記憶させる(ステップS6)。
【0056】
図11は、本実施の形態における増減表データ作成処理の流れについて説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が増減表データ作成プログラム404を読み出して実行することによって実現される。
【0057】
同図に示すように、CPU10は先ず入力された数式の種類を判定し(ステップS20)、数式がパラメータ式である場合(ステップS22;YES)、矢印TBL412からパラメータ式に対応付けられた矢印データ412bを参照し(ステップS24)、増減表データ304の使用矢印304bに格納する(ステップS28)。同様にして、数式が本実施の形態で言うところの標準的な数式(Y=f(X)の形式の数式)である場合(ステップS22;NO)、標準的な数式に対応付けられた矢印データ412bを参照し(ステップS26)、増減表データ304の使用矢印304bに格納する(ステップS28)。
【0058】
増減表で使用する矢印を決定したならば、当該矢印を使用して入力された数式の増減表データ304を生成する(ステップS30)。すなわち、入力された数式の成分304cと各領域304dとを対応づけて格納する。尚、増減表データ304の具体的な生成方法は、公知であるので詳細な説明は省略する。
そして、増減表データ304を生成したならば、図10のフローに戻る。
【0059】
図10において、次にCPU10は増減表表示制御プログラム406を実行して、増減表データ304に基づいて、第2表示領域G2に増減表画面を表示させる(ステップS8)。
【0060】
具体的には、例えば図13(b)に示すように、LCD1202の第2表示領域G2に増減表画面W2が表示される。増減表表示W2には入力された数式の増減表が表示される。同図に示すように、X成分の増減傾向を示す矢印は、右又は左向きの矢印で表示され、Y成分の増減傾向を示す矢印は、上又は下向きの矢印で表現される。従来では、パラメータ式の増減表であっても、X成分Y成分とも増加傾向は同じ右肩上がりの矢印で示され,減少傾向は同じ右肩下がりの矢印で表示され、そのため、パラメータ式の増減表では、X,Yそれぞれの見分けがつきにくくXとYとの関連性も判断しにくくなっていた。しかし、同図のように矢印を表示させることによって、X成分の矢印の向きと、Y成分の矢印の向きと、グラフの座標軸のイメージとが結び付き易くなり、ユーザがX成分とY成分の各傾向をより見分け易いようにし、XとYとの関係をより感覚的に分かり易くすることができる。
【0061】
図10において、増減表画面W2が表示された後、ユーザによってリンクトレースを実行する所定の操作が入力された場合(ステップS10)、CPU10はリンクトレースプログラム408を読み出してリンクトレース処理を実行する(ステップS12)。
【0062】
図12は、本実施の形態におけるリンクトレース処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、先ずCPU10は、グラフ描画プログラム410を呼び出して、LCD1202の第1表示領域G1に処理対象となっている数式のグラフ画面を表示させる(ステップS40)。本実施の形態では、処理対象の数式はパラメータ式なので、パラメータ式の従属変数X,Yを座標軸としてグラフを表示させる。
【0063】
次いで増減表表示制御プログラム406を呼び出して、第2表示領域G2に増減表データ304に基づく増減表画面W2を表示させる(ステップS42)。
【0064】
次に、CPU10は表示されたグラフ線の左端にポインタを表示させ(ステップS44)、ポインタの示す座標値に対応する増減表の領域を選択して(ステップS46)、当該領域の表示形態を他の領域と異なる表示形態となるように変更する(ステップS48)。
【0065】
次に、増減表データ304から選択された領域のX成分の矢印を参照し(ステップS50)、参照した矢印と同じ方向の矢印マークを、先に表示されたポインタの上方の所定距離離れた位置に表示させる(ステップS52)。更に、同様にして選択された領域のY成分の矢印を参照し(ステップS54)、参照した矢印と同じ方向の矢印マークを、先に表示されたポインタの右方の所定距離離れた位置に表示させる(ステップS56)。
【0066】
具体的には、例えば図13(c)に示すように、LCD1202の第1表示領域G1にはグラフ画面W3が表示され、第2表示領域G2には増減表画面W2が表示される。グラフ画面W3には、座標軸Aと、入力された数式のグラフ線Lと、ポインタPとが表示される。また、ポインタPの上方にはステップS52による矢印マークM1が表示され、右方にはステップS56による矢印マークM2が表示される。
この矢印マークM1とM2は、それぞれポインタPが表示されている位置における増減表のX成分の向き及びY成分の向きと同じ方向を向いている。従って、ユーザは、パラメータtの値が増加した場合にポインタPが各軸のどちらに向かって進むかを一々増減表の対応する領域と見比べることなく、グラフ表示を見るだけで容易に理解できるようになる。
【0067】
図12において、ポインタを移動させる所定の操作が入力された場合(ステップS58;NO)、CPU10は操作入力に応じてポインタPの座標値を更新し(ステップS60)、ポインタPの表示位置を移動させる(ステップS62)。そして、ポインタPの移動後の位置が示すグラフの値から、移動後のポインタPの位置に対応する増減表の領域を判定する(ステップS64)。
【0068】
具体的には、例えば、操作入力キー1204の左右の方向キーでパラメータtの増減やポインタのX軸方向の移動が入力され、或いはスタイラスペン1208でポインタPがドラッグされてポインタPの移動操作が入力された場合、移動後のポインタPの画面座標系の座標又はグラフ座標系の座標を操作入力に応じて算出し、RAM30のポインタデータ記憶領域308Rの内容を更新する。そして、算出された座標から、増減表の何れの領域にポインタPの位置が含まれるかを判定する。
【0069】
次に、CPU10は、矢印マークM1,M2を非表示とし(ステップS66)、変更されていた増減表の表示形態を全て標準状態に戻し(ステップS68)、ステップS48に戻る。そして、ステップS64で判定された増減表の領域の表示形態を変更し(ステップS48)、矢印マークM1,M2の表示を更新する(ステップS50〜S56)。
【0070】
ポインタ操作以外の操作が入力された場合は(ステップS58;YES)、図10のフローにもどる。そして、図10において、増減表の表示を終了する所定の操作が入力された場合は(ステップS14;YES)、本実施の形態における一連の処理を終了させる。
【0071】
以上、本実施の形態によれば、パラメータtによる変数X,Yのパラメータ式の増減表を表示させる際、変数X,Yの各増減傾向をグラフ表示における座標軸のイメージと結び付きやすい矢印の方向で示すことによって、増減表とグラフとを見比べ比較し易くさせることができる。更に、パラメータ式をグラフ表示する際には、変数X,Yの各増減傾向と同じ方向の矢印をグラフ上に表示されるポインタに付随して表示させることによって、パラメータtが増加した場合に、ポインタが各軸のどちらに向かって移動するかをより分かり易く示すことができる。このため、ユーザはパラメータ式のグラフをより読み解き易くなる。
【0072】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第2の実施の形態として、第1の実施の形態で示したパラメータ式の増減表における矢印の向きの設定を、パラメータ式以外の場合に適用した例を説明する。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第1の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0073】
本実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成(図1参照)、機能ブロック(図3参照)については第1の実施の形態と同様である。ただし、本実施の形態におけるROM40には、第1の実施の形態における増減表データ作成プログラム404の代わりに、第1の実施の形態における増減表データ作成処理とは処理内容が異なる同様のプログラムが記憶されている(図示せず)。
【0074】
図14は本実施の形態における増減表データ作成処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、CPU10は先ず入力された数式の種類を判定し(ステップS20)、入力された数式がパラメータ式でない場合(ステップS22;NO)、数式に独立変数Xに根号がついた根号項(√g(X))が含まれるか否かを判定する(ステップS70)。
根号項を含むと判定した場合(ステップS70;YES)、当該根号項をパラメータtとして変数Xについて解き(ステップS72)、その解に根号項(√h(t))が含まれていなければ(ステップS74;YES)、当初入力され数式の変数X,Yをそれぞれパラメータtとするパラメータ式を生成し、数式データ302に格納する(ステップS76)。そして、第1の実施の形態と同様にして、パラメータ式として扱い、矢印の向きを設定する(ステップS24、28、S30)。
【0075】
この結果、本実施の形態では、例えば図15(a)に示すように式エディタ画面W4で、(X+1)にルート記号がついた根号項を含む数式が入力された場合、数式の種類は本実施の形態における標準とされるY=f(X)の形式の数式であっても、同図(b)に示すように、増減表画面W5はパラメータtによるパラメータ式の増減表として表示される。ちなみに、従来では同図(c)の増減表画面W6に示すように1次微分成分f’(x)及び2次微分成分f”(x)において、計算されない領域(図中「Und」表示の領域)が存在し、増減表が読み解き難くなる。
【0076】
従って、本実施の形態によれば、入力された数式の種類がパラメータ式で無い場合であっても、パラメータ式で記述した方が好ましい場合には、自動的に当初数式をパラメータ式に置換して増減表を表示する。このことによって、計算されない領域を無くし、当該数式の増減表をより分かり易く表示することができる。尚、パラメータ式に置換するか否かの判定は、上記の条件に限らず適宜設定して構わないのは勿論である。
【0077】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第3の実施の形態として、(1)増減表を表示させる数式をドラッグ&ドロップによって指定し、(2)パラメータとする文字をドラッグ&ドロップによって指定することによって非パラメータ式の数式をパラメータ式に置換して増減表を表示する例について説明する。
【0078】
ここで言う「ドラッグ」とは、スタイラスペン1208でLCD1202に表示されている文字列等をタッチするように操作し、スタイラスペン1208をそのままタッチパネル1203から離さずに動かすことによって、当該文列等を移動させる操作を言う。また、「ドロップ」とは、ドラッグした状態からスタイラスペン1208をタッチパネル1203から離す操作であり、これによってドラッグによる移動先と移動決定がされたことになる。
即ち、「ドラッグ&ドロップ」とは、スタイラスペン1208で表示されている文字列等を所定の入力欄に移動させるようにして入力する一連の操作を示す。
【0079】
本実施の形態は、基本的に第2の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と機能ブロックは第2の実施の形態と同様である。尚、第2の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第2の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0080】
図16は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第2の実施の形態における学習支援プログラム400に代えて学習支援プログラム400−3を記憶している。
【0081】
図17は、本実施の形態における全体的な処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が学習支援プログラム400−3を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、先ずCPU10は、第1表示領域G1に数式を入力するための式エディタ画面を表示させる(ステップS2)。ユーザが操作入力キー1204を操作して式エディタ画面に数式の書き込みをすると、CPU10は操作入力キー1204からの操作入力信号に応じて数式データ302をRAM30に記憶させる(ステップS4)。数式は複数入力するとしても良い。
【0082】
次に、CPU10は数式の式エディタ画面に表示されている数式が所定の表示範囲にドラック&ドロップされたか否かを判定する。数式が所定の表示範囲にドラッグ&ドロップされた場合(ステップS80;YES)、CPU10はドラッグ&ドロップされた数式を処理対象の数式とする(ステップS82)。具体的には、例えば、処理対象とされた数式の数式データ302に所定のフラグが立てられ、増減表データ作成処理では該フラグが立てられた数式を処理対象とする。
そして、増減表データ作成プログラム404−2を呼び出して増減表データ作成処理を実行し(ステップS6)、増減表表示制御プログラム406を呼び出して実行し、増減表画面を表示させる(ステップS8)。
【0083】
図18は、本実施の形態における画面表示の一例を示す図である。同図(a)に示すように、LCD1202の第1表示領域G1に表示された式エディタ画面W7に入力された数式を、スタイラスペン1208で共通領域G4の入力欄にドラッグ&ドロップして複写操作(この場合選択操作にも該当する。)をすると(ステップS80に該当)、同図(b)に示すように第2表示領域G2の増減表画面W8には、ドラッグ&ドロップされた数式の増減表が表示される。
【0084】
次に、増減表表示処理が実行され表示部14に処理対象の数式の増減表が表示されたならば(ステップS8)、CPU10は式エディタ画面に表示されている英文字が、表示された増減表の表示範囲にドラッグ&ドロップされたか否かを判定する(ステップS84)。
【0085】
表示されている英文字が表示された増減表の表示範囲にドラッグ&ドロップされた場合(ステップS84;YES)、CPU10は処理対象の数式がパラメータ式であるか否かを判定する(ステップS86)。
パラメータ式でないと判定された場合(ステップS86;NO)、処理対象の数式がパラメータ式に変換可能であるか否かを判定する(ステップS88)。具体的には、例えば処理対象数式にルート記号のついた独立変数Xの根号項があり、その根号項をパラメータとして変数Xについて解いた場合に、解に根号項が含まれていない場合にはパラメータ式に変換可能であると判定する。
【0086】
変換可能と判定された場合は(ステップS88;YES)、ドラッグ&ドロップされた英文字をパラメータとして処理対象とされた数式のパラメータ式を生成し、新たに数式データ302に追加格納し(ステップS90)、処理対象の数式とする(ステップS92)。そして、生成されたパラメータ式を処理対象として増減表データ作成処理を実行する(ステップS6)。
【0087】
この結果、例えば図19(a)に示すように、式エディタ画面W7に表示されている英文字tを増減表画面W8にドラッグ&ドロップすると、同図(b)の増減表画面W9に示すように、当初処理対象であった「Y=1−√(X+1)」の数式の増減表から、英文字tをパラメータとするパラメータ式の増減表に更新される。
【0088】
従って、本実施の形態によれば、入力された数式の中から増減表を表示させた数式を指定する操作を感覚的なものにすることができる。また、一旦増減表を表示させたのちに、英文字を該増減表にドラッグ&ドロップするだけで、自動的にパラメータ式に変換されて増減表が表示されるので、利便性が向上する。
【0089】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第4の実施の形態として、増減表を表示させた数式のグラフを表示する際に、増減表の結果に応じてグラフの座標範囲を適当に設定してグラフ表示を適性化させる例について説明する。
【0090】
本実施の形態は、基本的に第3の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と、機能ブロックは第3の実施の形態と同様である。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第1の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0091】
図20は本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第3の実施の形態におけるグラフ描画プログラム410に代えてグラフ描画プログラム410−4を記憶している。
【0092】
図21は、本実施の形態におけるグラフ表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10がグラフ描画プログラム410−4を読み出して実行することによって実現される。
【0093】
同図に示すように、CPU10は増減表データ304からX成分の最大値と最小値とを参照し(ステップS100)、参照した最大値と最小値が表示されるようにグラフデータ306のレンジ設定データ306cを変更する(ステップS102)。具体的には、例えば参照した最大値と最小値のそれぞれ1.1倍の値をX座標の最大値(最大スケール)、最小値(最小スケール)とし、X成分の最大値と最小値に該当するグラフの部分が表示されるようにする。
【0094】
次に、CPU10は、X成分と同様にして増減表データ304からY成分の最大値と最小値とを参照し(ステップS104)、参照した最大値と最小値が表示されるようにグラフデータ306のレンジ設定データ306cを変更する(ステップS106)。具体的には、例えば、参照した最大値と最小値のそれぞれ1.1倍の値をY座標の最大スケール、最小スケールとして、グラフ表示したときに最大値と最小値が、グラフ表示画面の縦幅をほぼ一杯に使って表示されるようにする。
【0095】
次いで、CPU10は、LCD1202の第1表示領域G1にグラフ画面を表示する。すなわち、第1表示領域G1内に、変更後のレンジ設定データ306cに基づいて座標軸を表示させ(ステップS108)、グラフ線を表示させる(ステップS110)。
【0096】
この結果、例えば図22(a)に示すように、メニューバーからスタイラスペン1208でリンクトレースを選択し実行させると、LCD1202の第1表示領域G1に表示された式エディタ画面W10は、グラフ画面に変更される。
グラフ表示の際に、従来のようにデフォルトで設定されているレンジ設定データ306cのままでは、同図(b)のグラフ画面W12に示すように、レンジの設定が不適切でグラフの一部分のみが表示されグラフの特徴的な部分(この場合、極小値、極大値を示す部分)が適切に表示されていない場合が起こり得る。この場合、レンジの設定を別途手動で変更しなければならない。
しかし、本実施の形態のようにグラフ表示に先だって増減表データ304から軸座標成分の最大値・最小値を参照してレンジの設定を適当に変更することによって、同図(c)のグラフ画面W13に示すように、グラフの特徴的な部分を第1表示領域G1に表示させることができる。すなわち、本実施の形態によれば、増減表を表示させた数式のグラフを、特徴的な部分を一度の操作で適切に表示させることができるので使い勝手が良くなる。
【0097】
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第5の実施の形態として、未定義変数を含む数式の増減表を表示させる場合について説明する。
【0098】
本実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と機能ブロックについては第1の実施の形態と同様である。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明を省略し、第1の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0099】
図23は、本実施の形態における数式データ記憶領域302Rに記憶される数式データ302−5の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態では、未定義変数aを含む数式が処理対象として入力されたものとする。尚、数式に使用されている「a」は、予め未定義変数を表すものとして仕様の一つとして定義されているものとする。
【0100】
図24は、本実施の形態における増減表データ記憶領域304Rに記憶される増減表データ304−5の一例を示す図である。本実施の形態では、処理対象となる数式は未定義変数aを含むために、増減表データ304−5は未定義変数aの取り得る値の条件304e毎に、成分304cと領域304dとを対応づけて格納する(例えば、領域A2のX成分は「−a」)。
【0101】
図25は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第1の実施の形態における増減表データ作成プログラム404に相当する増減表データ作成プログラム404−5と、第1の実施の形態における増減表表示制御プログラム406に相当する増減表表示制御プログラム406−5とを記憶している。
【0102】
図26は、本実施の形態における増減表データ作成処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が増減表データ作成プログラム404−5を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、本実施の形態における増減表データ作成処理では、第1の実施の形態と同様に処理対象の数式がパラメータ式で有るか否かに応じて、増減表データ304−5で使用する矢印データを設定したならば(ステップS28)、CPU10は処理対象となっている数式データ302−5に、未定義変数が含まれているか否かを判定する(ステップS130)。
【0103】
未定義変数aが含まれている場合(ステップS130;YES)、CPU10は未定義変数aの取り得る値を条件分けする(ステップS132)。具体的には、例えば、未定義変数aが(a+n;nは定数)の場合、a<n、a=n、a>nの3つの条件を設定する。その他、同様に数式内における未定義変数aを含む項の形式に従って条件を設定する。
【0104】
未定義変数aの取り得る値の条件を設定したならば、次にこの条件毎に未定義変数aを含む形で増減表を作成し、図10のフローに戻る(ステップS134)。すなわち、CPU10は、増減表データ記憶領域304Rに未定義変数aの取り得る値の条件304e毎に、成分304cと領域304dとを対応づけて格納する。
【0105】
図27は、本実施の形態における増減表表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が増減表表示制御プログラム406−5を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、本実施の形態における増減表表示処理では、先ずCPU10は処理対象の数式が未定義変数aを含むか否かを判定する(ステップS140)。未定義変数aを含む場合(ステップS140;YES)、LCD1202の第2表示領域G2内に、未定義変数aの取り得る値の条件の数だけタブ付きの表示欄を重ねて表示し(ステップS142)、各タブに未定義変数aの取り得る値の条件を順に表示させる(ステップS144)。そして、最も左に表示されるタブに対応する増減表を、当該タブの付いた表示欄に表示させる(ステップS146)。
【0106】
タブ付きの表示欄とは、例えば図28(a)に示すように、見出しを表示するための延出部分(タブ14a。ベロとも言う。)と増減表を表示するための方形部分14bとを備えた表示欄である。第2表示領域G2の増減表画面W14には、方形部分14bが互いに重なりつつ、タブ14aが重ならないように複数の表示欄がずらされて配置される。そして、条件が(1)a<n(nは定数)、(2)a=n、(3)a>nの場合、最も左側に表示されるタブ14aから右側に向かって順に、上記条件(1)〜(3)の条件式を順に表示させる。
同図の例では、左寄りのタブ14aの表示欄を最上面に、中央のタブ及び右寄りのタブの表示欄を、最上面の表示欄より下面となり見えない状態にして表示させている。そして、左側のタブから順に「a<2」「a=2」「a>2」の各条件式を表示させ、最上面の表示欄には「a<2」の条件に対応する増減表のデータを増減表データ304−5から読み出して、増減表を表示させている。
【0107】
図27において、次に、ユーザによって、スタイラスペン1208で何れかのタブへタップ(スタイラスペン1208の先で、タブ部分をタッチする操作)することによってタブを選択する操作が入力された場合(ステップS148;YES)、CPU10はタップされたタブが選択されたと判断し、選択されたタブ付きの表示欄を最上面に表示させるように制御し(ステップS150)、該表示欄に選択されたタブに対応する増減表を表示させる(ステップS152)。
【0108】
例えば、図28(a)において、「a=2」のタブをスタイラスペン1208でタップすると、第2表示領域G2の増減表画面W14は、同図(b)に示すように表示欄が最上面となるように表示され、「a=2」の条件における増減表が表示される。
【0109】
数式が未定義変数aを含まないと判定した場合(ステップS140;NO)、CPU10は、第1の実施の形態と同様にして第2表示領域G2に増減表を表示させ(ステップS156)、処理対象の数式を表示させる(ステップS158)。
そして、タブ選択操作以外の操作が入力された場合(ステップS154;YES)、増減表表示処理を終了させる。
【0110】
以上の処理によって、本実施の形態によれば未定義変数aを含む数式を、未定義変数aの取り得る値の条件毎に、切り換え可能に増減表を表示させることができる。
【0111】
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第6の実施の形態として、未定義変数を含む数式の増減表に数値例がドラッグ&ドロップされた場合に、該数値を未定義変数に代入した増減表を表示させる増減表表示制御装置について説明する。
【0112】
本実施の形態は、基本的に第5の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と機能ブロックについては第5の実施の形態と同様である。尚、第5の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第5の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0113】
図29は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第5の実施の形態における学習支援プログラム400に代えて学習支援プログラム400−6を記憶している。
【0114】
図30は、本実施の形態における全体的な処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が学習支援プログラム400−6を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、CPU10は、第2表示領域G2に処理対象の数式の増減表画面を表示させた後に(ステップS8)、第1表示領域G1に表示されている式エディタ画面に表示されている数字が、増減表画面に表示された増減表の表示範囲にドラッグ&ドロップされたか否かを判定する(ステップS10;NO→S170)。
【0115】
ドラッグ&ドロップされたと判定した場合(ステップS170;YES)、更に数式が未定義変数aを含むか否かを判定し、含むと判定した場合(ステップS172;YES)、未定義変数aにドラッグ&ドロップされた数字の数値を代入し、数式データ記憶領域302Rに格納し、処理対象の数式を更新する(ステップS174)。
【0116】
処理対象となる数式を更新したならば、ステップS4に戻って、増減表データを更新し(ステップS4)、第2表示領域G2に更新された数式の増減表画面を表示させる。
【0117】
図31は、本実施の形態における表示画面の一例を示す図である。同図(a)は、未定義変数aを含む数式の増減表が、未定義変数aの取り得る値の条件毎に切り換え可能に表示されている状態を示している。第2表示領域G2の増減表画面W16の表示範囲16aには、未定義変数aを含む形式で増減表が表示されている。ここで、第1表示領域G1の式エディタ画面W15に表示されている数字「13.5」が、スタイラスペン1208で表示範囲16aにドラッグ&ドロップされたならば(ステップS170;YESに相当)、同図(b)に示すように、数値「13.5」が未定義変数aに代入された数式の増減表画面W17が第2表示領域G2に表示される。また、増減表画面W17には、数値が代入された数式17aが表示される。
【0118】
従って、本実施の形態によれば未定義変数aの具体的な代入値を簡単な操作で指定し、数値が代入された結果の増減表を表示させることができる。従って、ユーザは未定義変数aの条件について増減表を見比べて考察した後、具体的な実例の増減表を簡単に見ることができる。
【0119】
尚、未定義変数aに代入させる数値は、数値そのものを指定するのではなく、例えば「27/2」といった数式で指定可能としても良い。その場合、ステップS170の後にドラッグ&ドロップされた数式の演算結果を算出し、具体的な定数が算出された場合に、ステップS172に進む構成とする。
【0120】
〔第7の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第7の実施の形態として、未定義変数を含む数式の増減表を表示させた後に、表示された増減表内で未定義変数の位置を変更することによって未定義変数の取り得る値の条件を変更して、増減表を再表示させる場合について説明する。
【0121】
本実施の形態は、基本的に第6の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と機能ブロックについては第1の実施の形態と同様である。尚、第6の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第6の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0122】
図32は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第6の実施の形態における増減表表示制御プログラム406−5に代えて増減表表示制御プログラム406−7を記憶している。
【0123】
図33は、本実施の形態における増減表表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が増減表表示制御プログラム406−7を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、CPU10は先ず数式データ302を参照して、処理対象となっている数式が未定義変数aを含むか否かを判定する(ステップS140)。未定義変数aを含むと判定した場合(ステップS140;YES)、増減表データ304−5を参照して、未定義変数aの条件のうち何れかに対応する増減表画面を第2表示領域G2に表示させる(ステップS180)。具体的には、例えば、増減表データ304−5の未定義変数条件304eの内、最も小さい値の範囲を条件としている増減表を表示するとしても良い。
【0124】
次に、表示された増減表に表示されている未定義変数aを含む要素が、増減表の範囲内で他の位置にドラッグ&ドロップされた場合(ステップS182;YES)CPU10はドロップされた位置から、未定義変数aの取り得る値の条件を判定する(ステップS184)。具体的には、ドロップされた位置座標が、増減表の何れの領域に該当するかを判定する。例えば、ドロップされた位置座標のX成分の要素が「2」の表示位置座標より右の位置である場合、条件は「a>2」と判定する。
【0125】
次に、CPU10は、増減表データ304−5を参照して、判定した条件に対応する増減表を第2表示領域G2に表示させ(ステップS186)、未定義変数aの移動操作以外の操作が入力された場合(ステップS188;YES)、増減表表示処理を終了させる。
【0126】
図34は、本実施の形態における画面表示の一例を示す図である。同図(a)は、ステップS180に該当し、第2表示領域G2に未定義変数aを含む増減表画面W18が表示されている。ここで同図(b)に示すように、スタイラスペン1208で、増減表画面W18に表示されている未定義変数aの要素「−a」を増減表の右端までドラッグしドロップする。ドロップした位置は、X成分の要素が「2」の領域より右の位置に該当するので、未定義変数aの条件は「a>2」と判定される。そして、同図(c)に示すように、「a>2」の条件に対応する増減表画面W19が第2表示領域G2に表示される。
【0127】
従って、本実施の形態によれば、表示された増減表中の未定義変数aを含む要素を簡単な操作で移動して、未定義変数aの条件を変更させるとともにその条件における増減表を表示させることができるので使い勝手が向上する。
【0128】
尚、未定義変数aを含む要素の移動は、スタイラスペン1208を用いたドラッグ&ドロップに限らず、操作入力キー1204による要素の選択操作と移動操作、或いは要素のコピー&ペーストによって実現するとしても良い。具体的には、例えば方向キーなどの操作で要素を選択可能とし、要素が選択されたならば増減表に移動先の候補を示す縦線を増減表の領域間に表示させて、方向キーなどの操作で移動先を選択させるとしても良い。
【0129】
〔第8の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第8の実施の形態として、複数の数式が一度に入力された場合に、それぞれの増減表を切り換え可能に表示させる増減表表示制御装置について説明する。
【0130】
本実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と機能ブロックについては第1の実施の形態と同様である。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第1の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0131】
図35は、本実施の形態における数式データ記憶領域302Rに記憶される数式データ302−8の一例を示す図である。数式データ302−8には、複数の数式302aと何れの数式が選択状態にあるかを示すフラグ302bとが対応付けて格納される。フラグ302bは、初期状態では最初に入力された第1の数式が選択された状態(値「1」が格納された状態)とされる。
【0132】
図36は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第1の実施の形態における増減表表示制御プログラム406に代えて増減表表示制御プログラム406−8を記憶している。
【0133】
図37は、本実施の形態における増減表表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が増減表表示制御プログラム406−8を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、本実施の形態における増減表表示処理では、先ずCPU10は、数式データ302−8に処理対象の数式が複数格納されている場合(ステップS190;YES)、処理対象の数式の数だけタブ付きの表示欄を重ねて表示し(ステップS192)、各タブに処理対象の数式を順に表示させる(ステップS194)。具体的には、左のタブから順に最初に入力された第1の数式を表示させ、ついで右に向かうに従って順に入力順に数式を表示させる。そして、選択状態の数式の増減表を、当該タブの付いた表示欄に表示させる(ステップS196)。すなわち、初期状態では第1の数式が選択状態とされるので、最も左のタブに第1の数式が表示され、第1の数式の増減表が表示される。
【0134】
具体的には、例えば図36(a)に示すように、第1表示領域G1の式エディタ画面W20では、第1の数式「Y=X3−2X」と、第2の数式「Y=sin(X)」とが処理対象として入力されている。第2表示領域G2の増減表画面W21には、見出しを表示するための延出部分(タブ21a。ベロとも言う。)と増減表を表示するための方形部分21bとを備えたデザインの方形の表示欄が表示される。複数の表示欄は、方形部分21bが互いに重なりつつ、タブ21aが重ならないようにずらされて表示される。同図の例では、左寄りのタブ21aの表示欄が最上面となり、右寄りのタブの表示欄は下面となり見えない状態に表示されている。そして、左側のタブから順に処理対象の数式「Y=X3−2X」「Y=sin(X)」が表示され、最上面の表示欄には第1の数式である「Y=X3−2X」の増減表が表示される。
【0135】
次に、図37において、ユーザによるスタイラスペン1208で何れかのタブを選択する操作が入力された場合(ステップS198;YES)、CPU10は当該タブが選択されたと判断し、選択されたタブの数式を選択状態に設定する(ステップS200)。そして、選択されたタブの付いた表示欄を最上面に表示させるように制御し(ステップS202)、該表示欄に選択状態の数式の増減表を表示させる(ステップS204)。
【0136】
例えば、図38(a)において「Y=sin(X)」のタブ21aをスタイラスペン1208でタップすると、同図(b)に示すように、「Y=sin(X)」のタブの付いた表示欄が最上面となるように表示され、「Y=sin(X)」の増減表画面W22が表示される。
【0137】
数式が単数の場合は(ステップS190;NO)、第1の実施の形態と同様にして第2表示領域G2に増減表を表示し(ステップS156)、処理対象の数式を表示する(ステップS158)。そして、タブ選択操作以外の操作が入力された場合(ステップS154;YES)、増減表表示処理を終了させる。
【0138】
以上の処理によって、本実施の形態によれば、ユーザは増減表を表示させたい数式を一度に複数入力し、それぞれの増減表を容易な操作で切り換えて表示させることができる。
【0139】
〔第9の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第9の実施の形態として、処理対象の数式を複数入力された場合、各数式のグラフを表示させるとともに、表示されたグラフの中から選択されたグラフに対応する増減表を表示させる場合について説明する。
【0140】
本実施の形態は、基本的に第8の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成、機能ブロックについては第8の実施の形態と同様である。尚、第8の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第8の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0141】
図39は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第8の実施の形態におけるリンクトレースプログラム408に代えてリンクトレースプログラム408−9を記憶している。
【0142】
図40は、本実施の形態におけるリンクトレース処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10がリンクトレースプログラム408−9を読み出して実行することによって実現される。
本実施の形態におけるリンクトレース処理では、同図に示すように、CPU10は、グラフ描画プログラム410を呼び出して第1表示領域G1に処理対象となっている複数の数式の各グラフを表示させる(ステップS210)。次に、増減表表示制御プログラム406−8を呼び出して、選択状態の数式の増減表を第2表示領域G2に表示させる(ステップS212)。第2表示領域G2では、選択状態の数式の増減表が最上面となるように、タブ付きの表示欄が切り換え可能に表示される。
【0143】
次に、CPU10は、選択状態の数式のグラフに対して、そのグラフ線の左端にポインタを表示させ(ステップS214)、第2表示領域G2に表示されている増減表において、該ポインタの座標に対応する領域を他の領域と異なる表示形態(例えば、反転表示)で表示させる(ステップS46〜S48)。更に、ポインタの上下方向及び横方向の所定位置に矢印マークが表示させる(ステップS50〜S56)。
【0144】
ここで、第1表示領域G1に表示されているグラフ表示画面において、スタイラスペン1208で、現在ポインタが表示されているグラフ線と、異なる他のグラフ線をタップする操作が入力された場合(ステップS216;NO→S218;YES)、CPU10は、選択されたグラフに対応する数式を選択状態とする(ステップS220)。具体的には、タップされたグラフ座標値が選択状態の数式を満たさない場合には、他のグラフが選択されたと判定し、数式データ302に格納されている該当する数式302aのフラグ302bのみを立てる。
【0145】
次に、CPU10は、選択状態の数式の表示欄が最上面となるように表示させ(ステップS222)、該数式の増減表を第2表示領域G2に表示させる(ステップS224)。そして、ステップS214に戻って、選択状態の数式のグラフ線上にポインタを表示させ、第2表示領域G2に表示されている増減表において、該ポインタの座標に対応する領域を、他の領域と異なる表示形態(例えば、反転表示)で表示される(ステップS46〜S48)。更に、ポインタの上下方向及び横方向の所定位置に矢印マークを表示させる(ステップS50〜S56)。
そして、リンクトレースを終了させる所定の処理が入力されたならば(ステップS226;YES)、CPU10はリンクトレース処理を終了する。
【0146】
図41は、本実施の形態における画面表示の一例を示す図である。同図(a)は、数式の入力画面である式エディタ画面W23で複数の数式「Y=X3−2X」「Y=sin(X)」が入力され、最初に入力された第1の数式「Y=X3−2X」の増減表画面W24が表示されている状態を示している(本実施の形態におけるステップS8に相当)。増減表画面W24では、タブ24aと方形部分24bとを有する表示欄が表示される。複数の表示欄は、方形部分24bが互いに重なりつつ、タブ24aが重ならないようにずらされて表示される。同図の例では、左寄りのタブ24aの表示欄が最上面となり、右寄りのタブの表示欄は下面となり見えない状態に表示されている。そして、左側のタブから順に処理対象の数式「Y=X3−2X」「Y=sin(X)」表示され、最上面の表示欄24bには「Y=X3−2X」の増減表を表示させている。
【0147】
ここで、スタイラスペン1208で所定の操作が入力されると、リンクトレース処理が実行される。リンクトレース処理が実行されると、同図(b)に示すように、第1表示領域G1には、「Y=X3−2X」のグラフ線L1と、「Y=sin(X)」のグラフ線L2とが描画されたグラフ画面W25が表示される。グラフ画面W25では、グラフ線L1上に、ポインタPが表示されるとともに、矢印マークM1、M2が表示される(ステップS56に相当)。
【0148】
そして、この状態で第2表示領域G2の増減表画面W24で、第8の実施の形態と同様にしてスタイラスペン1208で、「Y=sin(X)」のグラフ線L2にタッチするようにして選択すると、同図(c)に示すように、選択したグラフに対応する数式の増減表画面W26が第2表示領域G2に表示され、該数式のグラフ線L2上にポインタPが表示される。
【0149】
以上の処理によって、本実施の形態によれば、増減表を表示させたい数式を複数入力し、増減表とグラフとを同時に表示させている場合、容易な操作で数式を選択し増減表とグラフの表示を切り換えることができる。異なる数式の増減表とグラフを表示させるために数式を再入力する必要も無くなり、使い勝手が向上する。
【0150】
〔第10の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第10の実施の形態として、入力した複数の数式を一つの増減表で表示させる場合について説明する。
【0151】
本実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と機能ブロックについては第1の実施の形態と同様である。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明を省略し、第1の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0152】
図42は、本実施の形態における数式データ記憶領域302Rに記憶される数式データ302−10の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態では独立変数Xが共通する複数の数式が格納されるものとする。
【0153】
図43は、本実施の形態における増減表データ記憶領域304Rに記憶される増減表データ304−10の一例を示す図である。同図に示すように、増減表データ304−10は、数式データ302−10に格納される数式が複数であるが、各数式毎に成分304cと領域304dとを対応づけて格納はせず、共用される一の増減表として成分304cと領域304dとを対応づけて格納する。すなわち、増減表データ304−10では、数式データ302−10に格納される数式で共通する従属変数Xを共用の成分とし、各式の成分304cと領域304dとを対応づけて格納する。ここで特徴的であるのは、一方の数式から見て関連しない成分には、所定の表示データ(図中、黒丸印)を格納することである。
【0154】
図44は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第1の実施の形態における増減表データ作成プログラム404に代えて増減表データ作成プログラム404−10を記憶している。
【0155】
図45は、本実施の形態における増減表データ作成処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が増減表データ作成プログラム404−10を読み出して実行することによって実現される。
【0156】
本実施の形態における増減表データ作成処理では、同図に示すように、先ずCPU10は処理対象の数式が複数か否かを判定する(ステップS230)。処理対象の数式が複数の場合(ステップS230;YES)、更にそれらの数式の独立変数Xが共通か否かを判定する(ステップS232)。例えば、同じ文字種類で数式が記述されていれば共通と判定する。
【0157】
独立変数が共通の場合(ステップS232;YES)、CPU10は処理対象の数式全てについて増減表のX成分を算出し(ステップS234)、算出したX成分をソートして、一の共用する増減表の領域304dに順次設定する(ステップS236)。
【0158】
次いで、CPU10は、複数の数式それぞれについて増減表の各成分を算出する(ステップS238)。具体的には、例えばY=f(X)とY=g(X)が処理対象の数式の場合、f(X)とf’(X)及びg(X)とg’(X)との各成分304cについて領域304dの成分を算出し、一の共用する増減表の領域304dに対応付けて格納する。
【0159】
次いで、一方の数式から見て関連のない成分には、所定の表示データを設定する(ステップS240)。所定の表示データとは、通常増減表で使用される文字や数字、記号とは異なることが分かる表示体のデータであって、例えば、空白や丸印、斜線などを適宜設定して構わない。
【0160】
図46は、本実施の形態における画面表示の一例を示す図である。同図に示すように、第1表示領域G1の式エディタ画面W27では、複数の数式「Y=X 3 −2X」と「Y=sin(X)」とが入力されているが、独立変数Xが共通するので、一の共用する増減表の増減表画面W28が第2表示領域G2に表示される。ユーザは、この増減表画面W28で複数の数式の増減傾向を一度に比較することができる。
【0161】
このように、本実施の形態によれば、独立変数が共通する複数の数式を一つの増減表で表示させることで、表示切り換えの煩わしさを軽減するとともに、比較検討をし易くして学習効果を高めることができる。
【0162】
尚、本実施の形態の適用は、数式で使用された独立変数の文字が同一である場合に限らず、異なる文字を使用していても同一と仮定して、一の共通する増減表として表示する構成としても良い。その場合、ステップS230の代わりに別途異なる文字を使用している場合に、増減表を分けて表示するか、一の共通する増減表として表示するかの選択するステップを設け、ユーザが任意に選択可能とする。
【0163】
〔第11の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第11の実施の形態として、表示された増減表でグラフ表示させる範囲を指定してユーザが所望する範囲のグラフを表示可能にする例について説明する。
【0164】
実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と機能ブロックについては第1の実施の形態と同様である。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第1の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0165】
図47は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第1の実施の形態におけるリンクトレースプログラム408に代えてリンクトレースプログラム408−11を記憶している。
【0166】
図48は、本実施の形態におけるリンクトレース処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10がリンクトレースプログラム408−11を読み出して実行することによって実現される。
本実施の形態におけるリンクトレース処理では、リンクトレース処理が実行されると、CPU10は、グラフ描画プログラム410を呼び出して、第1表示領域G1に処理対象の数式のグラフを表示させる(ステップS40)。次に、増減表表示制御プログラム406を呼び出して、処理対象の数式の増減表を第2表示領域G2に表示させる(ステップS42)。
【0167】
次に、CPU10は、表示されたグラフに対して、そのグラフ線の左端にポインタを表 示させ(ステップS44)、第2表示領域G2に表示されている増減表において、該ポインタの座標に対応する領域を、他の領域と異なる表示形態で表示させる(ステップS46〜S48)。更に、ポインタの上下方向及び横方向の所定位置に矢印マークを表示させる(ステップS50〜S56)。
【0168】
ここで、第2表示領域G2に表示されている増減表において、範囲指定する操作が入力された場合(ステップS250;NO→S252;YES)、指定された範囲のX成分とY成分それぞれについて最大値と最小値とを算出し(ステップS254)、算出された各値からグラフ座標軸のレンジ設定データ306cを更新する(ステップS256)。そして、更新されたレンジでグラフを再描画する(ステップS258)。そして、ステップS44に戻る。
【0169】
図49は、本実施の形態における画面表示の一例を示す図である。同図(a)は、リンクトレース処理を実行して最初のステップS56に該当する画面である。同図に示すように、第1表示領域G1ではデフォルトのレンジ設定に従ってグラフ画面W29が表示され、第2表示領域G2には増減表画面W30が表示される。
【0170】
同図(b)〜(c)は、第2表示領域G2に表示されている増減表において、範囲指定する操作の例を示している。同図に示すように、スタイラスペン1208で表示された増減表の部分をタッチするように操作すると、増減表の領域が線30aで囲まれる。線30aで囲まれた領域が選択されていることを示している。タッチした状態のまま、スタイラスペン1208をスライドさせる(ドラッグ)と、スライドさせる方向に応じて増減表の表示される領域が変化するとともに、スライドに伴って線30aが変形し、選択範囲を所望するように指定することができる。例えば、同図(b)の状態から、スタイラスペン1208を画面右方向にスライドさせると、同図(c)に示すように、増減表画面W30に表示される増減表は左方向にスライド移動して表示され、それに伴って線30aで囲まれる範囲が右に向かって拡大する。そして、所望する領域が線30aに囲まれているならば、スタイラスペン1208を離す操作をする。スタイラスペン1208が離れたならば、選択範囲が決定され入力されたことになる(ステップS252に該当)。
【0171】
選択範囲を入力したならば、選択範囲内のX成分、Y成分それぞれの最大値・最小値に基づいてグラフ座標のレンジが更新される。具体的には、例えば最大値の1.1倍、最小値の1.1倍をそれぞれ表示する座標軸の最大値・最小値とされる。そして、更新されたグラフ座標のレンジ設定に基づいて、同図(d)に示すように、第1表示領域G1に、先に選択された範囲部分のグラフ画面W31が表示される。
【0172】
従って、本実施の形態によれば、増減表の所望する範囲のグラフを画面一杯に表示させることができるので、注目する場所をより詳しく表示させることができ、学習効果を高めることができる。
【0173】
〔第12の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第12の実施の形態として、増減表の成分を求める過程を表示させる例について説明する。
【0174】
本実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様の構成要素によって実現される。すなわち、多機能関数電卓1200の構成と機能ブロックについては第1の実施の形態と同様である。尚、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符合をつけてその説明は省略し、第1の実施の形態についての説明を参照するものとする。
【0175】
図50は、本実施の形態におけるRAM30の記憶領域の構成の一例を示す図である。同図に示すように本実施の形態のRAM30は、微分式データ記憶領域314Rを備え、数式の増減表を求める際に算出される微分式及びその解のデータを記憶する。
【0176】
図51は、本実施の形態における微分式データ記憶領域314Rに記憶される微分式データ314の構成の一例を示す図である。同図に示すように、微分式データ314は、(1)処理対象の数式から求められる1次微分式の数式を格納する1次微分式314aと、(2)該1次微分式の根を格納する1次微分式根314bと、(3)該1次微分式の分母=0となる解である1次微分式分母解314cと、(4)処理対象の数式から求められる2次微分式の数式を格納する2次微分式314dと、(5)該2次微分式の根を格納する2次微分式根314eと、(6)該2次微分式の分母=0となる解である2次微分式分母解314fと、を格納する。
【0177】
図52は、本実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図である。本実施の形態におけるROM40は、第1の実施の形態における増減表データ作成プログラム404に代えて増減表データ作成プログラム404−12を記憶している。
【0178】
図53は、本実施の形態における増減表データ作成処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU10が増減表データ作成プログラム404−12を読み出して実行することによって実現される。
本実施の形態における増減表データ作成処理では、同図に示すように、先ず処理対象の数式Y=f(X)の1次微分式を算出して、微分式データ記憶領域314Rに格納し(ステップS300)、グラフ描画プログラム410を呼び出して第1表示領域G1に1次微分式のグラフを表示させる(ステップS302)。次いで、1次微分式の根を算出して微分式データ記憶領域314Rに格納し(ステップS304)、1次微分式の分母を算出して(ステップS306)、分母=0の解を算出して微分式データ記憶領域314Rに格納する(ステップS308)。
【0179】
次に、CPU10は、先に表示させた1次微分式のグラフ線の左端にポインタを表示させ(ステップS310)、左端から右端に向かってポインタを移動させるように表示制御する(ステップS312)。
ポインタの示すグラフ座標値が、1次微分式の根、又は1次微分式の分母=0となる解に一致する場合(ステップS314;YES)、該グラフ座標値のX値を表示させ(ステップS316)、ポインタをその位置に所定時間停止させる(ステップS318)。ステップS312〜S318の処理をポインタが1次微分式のグラフ線の右端に達するまで繰り返す(ステップS320;NO)。
【0180】
ポインタが1次微分式のグラフ線の右端に達するまで移動したならば(ステップS320;YES)、次にCPU10は処理対象の数式の2次微分式を算出し、微分式データ記憶領域314Rに格納し(ステップS322)、グラフ描画プログラム410を呼び出して第1表示領域G1に2次微分式のグラフを表示させる(ステップS324)。次いで、2次微分式の根を算出し微分式データ記憶領域314Rに格納する(ステップS326)。更に2次微分式の分母を算出して(ステップS328)、分母=0の解を算出して、それぞれ微分式データ記憶領域314Rに格納する(ステップS330)。
【0181】
次に、CPUY10は、先に表示させた2次微分式のグラフ線の左端にポインタを表示させ(ステップS332)、左端から右端に向かってポインタを移動させるように表示制御する(ステップS334)。
ポインタの示すグラフ座標値が、2次微分式の根、又は2次微分式の分母=0となる解に一致する場合(ステップS336;YES)、該グラフ座標値のX値を表示させ(ステップS338)、ポインタをその位置に所定時間停止させる(ステップS340)。ステップS334〜S340の処理をポインタが2次微分式のグラフ線の右端に達するまで繰り返す(ステップS343;NO)。
【0182】
ポインタが1次微分式のグラフ線の右端に達するまで移動したならば(ステップS342;YES)、CPU10は、微分式データ314に基づいて増減表データ304を作成し(ステップS344)、増減表データ作成処理を終了させる。
【0183】
図54〜図55は、本実施の形態における画面表示の例を示す図である。
図54(a)は、式エディタ画面W33で増減表を表示させる数式を入力した状態を示している。入力された数式は数式データ302として数式データ記憶領域302Rに格納される。数式が入力されたならば、図54(b)に示すように、第1表示領域に入力された数式の1次微分グラフ画面W35が表示され、ポインタPが1次微分式のグラフ線L3上を左端から右端に向かって移動するように表示される。
【0184】
図54(c)に示すように、移動するポインタPがX座標軸と交差して、ポインタPの示すグラフ座標値が1次微分式の根に一致するので、ポインタPはその場で所定時間停止し、そのときのグラフ座標値35aが表示される(ステップS316〜S318に該当)。所定時間したならば、図54(d)に示すように、ポインタPは再びグラフ線L3の右端に向かって移動するように表示され、再度X軸A3と交差する位置で所定時間停止するとともに、そのときのグラフ座標値が表示される。
【0185】
ポインタPが1次微分式のグラフ線L3の右端に達したならば、図55(a)に示すように、第1表示領域G1に入力した数式の2次微分式グラフ画面W36が表示され、ポインタPが2次微分式のグラフ線L4上を左端から右端に向かって移動するように表示される(ステップS334に該当)。
【0186】
図55(b)に示すように、移動するポインタPがX座標軸A4と交差して、ポインタPの示すグラフ座標値が2次微分式の根に一致するので、ポインタPはその場で所定時間停止し、そのときのグラフ座標値36aが表示される(ステップS338〜S340に該当)。所定時間したならば、ポインタPは再びグラフ線L3の右端に向かって移動するように表示される。そして、ポインタPが、2次微分式のグラフ線L4の右端に達したならば、図55(c)に示すように、第1表示領域G1に、入力した数式のグラフ線L5が表示されたグラフ画面W37が表示され、第2表示領域G2に増減表画面W38が表示される。
【0187】
このように、図54〜図55の一連の画面を表示させることによって、ユーザに数式の増減表を作る過程をグラフ表示させながら示すことができる。尚、より好適には、増減表の要素のみを第2表示領域G2に表示させ、1次微分式のグラフを表示させている間は1次微分式の要素部分を反転表示させ、2次微分式のグラフを表示させている間は2次微分式の要素部分を反転表示させる構成としても良い。更には、1次微分式のグラフを表示させている間は、1次微分式を画面内に表示させ、2次微分式のグラフを表示させている間は、2次微分式を画面内に表示させると、処理の過程がより明確となるので好ましい。
【0188】
また、ポインタPの移動を自動的に実行するとしたが、例えば、ステップS312とS334を、ユーザが操作入力キー1204或いはスタイラスペン1208で手動で移動操作するステップとし、ユーザが考察しながら移動させることができるようにしても良いのは勿論である。
【0189】
以上、本発明を適用した、第1〜第12の実施の形態について述べたが、本発明の適用がこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜構成要素の追加・削除・変更等をしても構わないのは勿論である。
【0190】
【発明の効果】
請求項1又は7に記載の発明によれば、パラメータ式を入力すると、パラメータ式のグラフと増減表とを表示させることができる。更に、増減表において増減傾向を示すために使用される矢印に、パラメータ式のグラフの座標軸の正方向又は負方向を向いた矢印をそれぞれ用いることができる。従って、グラフの座標軸の方向と、増減表で使用される矢印の方向とを一致させて表示できるので、増減表とグラフとの比較が容易になり、学習効果を高めるとともに、利便性を向上させることができる。
【0191】
また、請求項1又は7に記載の発明によれば、グラフの特定座標を示すポインタを移動可能に表示させ、更にパラメータが増加した場合にポインタが各座標軸の何れの方向に向かって移動するかを表示体で示すことができる。従って、パラメータ式のグラフ上の或る点に注視してパラメータtの値が増加したときに、当該点からXY座標軸のどちらに移動するかを考える際、増減表と見比べずともグラフ表示を見るだけで容易に分かるようになるので、学習効果を高めるとともに、利便性を向上させることができる。
【0192】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、増減表の軸座標成分の最大値と最小値とに基づいてグラフの座標範囲を設定して表示させることができる。従って、パラメータ式の増減表とグラフを同時に表示させて比較する場合、増減表とグラフとの比較が容易になるとともに、別途グラフ座標のレンジ設定を再設定する必要がなくなり利便性が向上する。
【0193】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、複写操作によって増減表を表示させる数式を指定することができる。ここで言う複写操作とは、所謂「コピー&ペースト」や「ドラッグ&ドロップ」などを指す。従って、増減表を表示させる数式を入力し、増減表を表示を実行させるための一連の操作が容易となり、使い勝手が向上する。
【0194】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、複数の数式が入力された場合、各数式の増減表を作成し、各増減表を切り換え可能に表示させることができる。従って、複数の数式についてそれぞれの増減表を比較したい場合、従来のように数式毎にあらためて数式を入力したり増減表の表示操作を繰り返すと言った必要がなくなり利便性が向上する。また、そうした操作を省くことで比較に要する時間が短縮できるので複数の増減表を比較し易くなる。
【0195】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、入力された数式が複数の場合、各数式のグラフを一方の表示領域に表示させ、表示されたグラフの中から選択されたグラフに対応する数式の増減表を、他方の表示領域に表示させることができる。すなわち、複数の数式を入力して数式のグラフを選択するだけで、複数の数式の中から所望する数式のグラフと、そのグラフについての増減表とを表示させることができる。
【0196】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、入力された複数の数式を、独立変数を共通の要素とする一の増減表で表示することができる。この際、一の数式の成分で他の数式とは無関係な成分には、特定の表記を設定して表示させることができる。従って、複数の数式の増減表を、一つの増減表で表示することができるので、数式毎に数式の入力や選択の操作や、増減表の表示操作をあらためてしなくても良くなり、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における構成の一例を示した図。
【図2】 第1の実施の形態におけるLCDの表示画面の構成を説明するための図。
【図3】 第1の実施の形態における多機能関数電卓の機能構成の一例を示す機能ブロック図。
【図4】 第1の実施の形態におけるRAMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図5】 第1の実施の形態における数式データ記憶領域に記憶される数式データの一例を示す図。
【図6】 第1の実施の形態における増減表データ記憶領域に記憶される増減表データの一例を示す図。
【図7】 第1の実施の形態におけるグラフデータ記憶領域に記憶されるグラフデータの一例を示す図。
【図8】 第1の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図9】 第1の実施の形態における矢印TBLの一例を示す図。
【図10】 第1の実施の形態における全体的な処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図11】 第1の実施の形態における増減表データ作成処理の流れについて説明するためのフローチャート。
【図12】 第1の実施の形態におけるリンクトレース処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図13】 第1の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図14】 第2の実施の形態における増減表データ作成処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図15】 第2の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図16】 第3の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図17】 第3の実施の形態における全体的な処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図18】 第3の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図19】 第3の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図20】 第4の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図21】 第4の実施の形態におけるグラフ表示処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図22】 第4の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図23】 第5の実施の形態における数式データ記憶領域に記憶される数式データの一例を示す図。
【図24】 第5の実施の形態における増減表データ記憶領域に記憶される増減表データの一例を示す図。
【図25】 第5の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図26】 第5の実施の形態における増減表データ作成処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図27】 第5の実施の形態における増減表表示処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図28】 第5の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図29】 第6の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図30】 第6の実施の形態における全体的な処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図31】 第6の実施の形態における表示画面の例を示す図。
【図32】 第7の実施の形態におけるROM40の記憶領域の構成の一例を示す図。
【図33】 第7の実施の形態における増減表表示処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図34】 第7の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図35】 第8の実施の形態における数式データ記憶領域に記憶される数式データ一例を示す図。
【図36】 第8の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図37】 第8の実施の形態における増減表表示処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図38】 第8の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図39】 第9の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図40】 第9の実施の形態におけるリンクトレース処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図41】 第9の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図42】 第10の実施の形態における数式データ記憶領域に記憶される数式データの一例を示す図。
【図43】 第10の実施の形態における増減表データ記憶領域に記憶される増減表データの一例を示す図。
【図44】 第10の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図45】 第10の実施の形態における増減表データ作成処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図46】 第10の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図47】 第11の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図48】 第11の実施の形態におけるリンクトレース処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図49】 第11の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図50】 第12の実施の形態におけるRAMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図51】 第12の実施の形態における微分式データ記憶領域に記憶される微分式データの構成の一例を示す図。
【図52】 第12の実施の形態におけるROMの記憶領域の構成の一例を示す図。
【図53】 第12の実施の形態における増減表データ作成処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図54】 第12の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【図55】 第12の実施の形態における画面表示の例を示す図。
【符号の説明】
30 RAM
302 数式データ
304 増減表データ
304e 未定義変数条件
306 グラフデータ
314 微分式データ
40 ROM
400 学習支援プログラム
402 数式入力プログラム
404 増減表データ作成プログラム
406 増減表表示制御プログラム
408 リンクトレースプログラム
412 矢印TBL
G1 第1表示領域
G2 第2表示欄
L グラフ線
M1,M2 矢印マーク
P ポインタ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an increase / decrease table display control device that controls to display an increase / decrease table of an input mathematical formula.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, some electronic calculators such as scientific calculators have a function of inputting a mathematical expression and displaying it in a graph and are used in various learning situations such as mathematics classes and individual learning.
[0003]
For example, when an arbitrary curve or straight line is drawn with an input pen on an LCD having a touch panel on the display surface, a mathematical expression that approximates the locus is calculated and the mathematical expression can be input (for example, (See Patent Document 1).
[0004]
In addition, there is also known one capable of calculating a derivative of an input mathematical formula and displaying an increase / decrease table of the mathematical formula (for example, see Patent Document 2). Since it is not necessary to obtain the derivatives and their solutions by hand, and create an increase / decrease table for each variable domain, it is possible to increase the efficiency of learning when used, for example, in mathematics classes.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-6-175777
[Patent Document 2]
JP 2000-155745 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An overview of a conventional electronic computer that inputs and uses a function has the following problems in terms of usability. That is, (1) Conventionally, an arrow used to indicate an increase / decrease tendency in an increase / decrease table is an arrow that rises to the right or descends to the right. However, when comparing an increase / decrease table of parameter formulas (X = f (t), Y = g (t)) describing variables X and Y using the parameter t with a graph of the parameter formulas, it is used in the increase / decrease table. The direction of the arrow to be displayed and the direction of the X-axis / Y-axis coordinates of the graph do not match, so the impression of increase / decrease received from the arrow of the increase / decrease table and the impression of increase / decrease in the graph are inconsistent and difficult to compare There was a problem to say. (2) When comparing an increase / decrease table of parameter formulas with the graph, when considering a point on the graph, when the value of the parameter t increases, it is considered which of the XY coordinate axes to move from that point It was difficult to understand because it was necessary to judge by comparing the increase and decrease tables one by one.
[0007]
(3) In some cases, it may be appropriate to create an increase / decrease table by converting to a parameter formula. In this case, however, it is necessary to manually convert the parameter formula into a parameter formula, which is cumbersome. (4) If you think it would be better to input a formula in the format Y = f (X) and display the increase / decrease table and then convert it to a parameter formula, you need to start typing the formula itself from the beginning. It was inconvenient.
[0008]
(5) A series of key operations for displaying an increase / decrease table by inputting a mathematical expression for displaying the increase / decrease table is troublesome. (6) When comparing the parameter formula increase / decrease table and the graph at the same time, the displayed part of the increase / decrease table may not be displayed properly. It was inconvenient to set up.
[0009]
(7) When displaying an increase / decrease table of mathematical formulas including undefined variables, it is necessary to display the increase / decrease table by separately inputting mathematical formulas separately according to the conditions of values that can be taken by undefined variables. For this reason, comparing the differences of undefined variables according to conditions requires inconvenience from input to display each time. (8) After displaying an increase / decrease table of mathematical formulas including undefined variables, when setting specific numerical values for undefined variables, it is inconvenient that the numerical formulas with specific numerical values must be entered again. It was. (9) To set the condition of possible values of undefined variables, enter a formula that includes undefined variables, and display the increase / decrease table in a format that includes undefined variables, to display the increase / decrease table under different conditions However, it was inconvenient because it was necessary to start again from the input of the condition setting.
[0010]
(10) When it is desired to compare the respective increase / decrease tables for a plurality of mathematical expressions, it is inconvenient to repeat the mathematical expression input / selection operation and the increase / decrease table display operation for each mathematical expression. In addition, since each operation takes time, it is difficult to compare and compare a plurality of increase / decrease tables. (11) When only one set of increase / decrease table and graph can be displayed, when comparing the increase / decrease table and graph of each of a plurality of mathematical formulas, both switching of the increase / decrease table display and switching of the graph display are performed. It was inconvenient to operate. (12) Since an increase / decrease table of a plurality of mathematical formulas could not be displayed as a single increase / decrease table, it is inconvenient that the formula input / selection operation and the increase / decrease table display operation must be repeated for each mathematical formula. there were.
[0011]
(13) When comparing the graph of the entered numerical increase / decrease table and the graph at the same time, the relationship between the range displayed in the increase / decrease table and the display range of the graph is not appropriate. And there is a problem that the part of the graph showing the minimum value is not displayed.
(14) When comparing the graph of the entered mathematical formula and graph simultaneously, the graph display range is displayed as a graph with the default setting of the graph display range, so the graph display is not suitable for comparison with the graph. There was a case. (15) Since the display showing the process of calculating the components of the increase / decrease table is not displayed, it is inconvenient to separately understand the process of creating the increase / decrease table with a textbook or the like.
[0012]
An object of the present invention is to solve these problems and to realize an increase / decrease table display function that is easier to use when displaying a graph of an input mathematical expression and an increase / decrease table for comparison.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem,
[0014]
According to a seventh aspect of the present invention, there is provided a program according to a seventh aspect of the invention, wherein when a mathematical expression is input to a computer and the inputted mathematical expression is a parameter expression, a graph of the mathematical expression is displayed with each variable as a coordinate axis component. A graph display control function for performing control, and when the input mathematical formula is a parameter formula, control for displaying an increase / decrease table using a positive or negative arrow of a coordinate axis displayed by the graph display control function is performed. Increase / decrease table display control function, pointer display control function for controlling the pointer to be movable on the graph displayed by the graph display control function, and the increase / decrease table corresponding to the coordinate value on the graph indicated by the pointer Used for And a direction display body display control function for performing control to display a direction display body that indicates the same direction as the indicated arrow in association with the pointer.
[0015]
The parameter formula is, for example, a formula in the form of X = f (t), Y = g (t) that describes the relationship between these variables by expressing the variables X and Y by a formula using the parameter t. Yes (parameters are not limited to “t” and variables are not limited to “X” and “Y”).
[0016]
Invention of
[0017]
The invention according to
[0018]
Claim4The increase / decrease table display control device of the invention described inThe increase / decrease table display control device according to any one of
[0019]
Claim5The increase / decrease table display control device of the invention described inThe increase / decrease table display control device according to any one of
[0020]
Claim6The increase / decrease table display control device of the invention described inThe increase / decrease table display control device according to any one of
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
Next, as a first embodiment to which the present invention is applied, a case where an increase / decrease table and a graph of mathematical expressions input using a multi-function scientific calculator are displayed will be described as an example. Note that the application of the present invention is not limited to a multi-function scientific calculator, and similarly applies to other electronic computers and electronic devices such as personal computers, PDAs (personal digital assistants), and multi-function mobile phones. it can.
[0022]
[Description of configuration]
FIG. 1 is a diagram showing an example of a configuration in the present embodiment. As shown in the figure, a multi-function
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The multi-function
[0027]
The
[0028]
The user can input a desired mathematical expression by operating the operation input key 1204 or operating the
[0029]
FIG. 2 is a diagram for explaining the configuration of the display screen of
[0030]
[Description of functional block]
FIG. 3 is a functional block diagram illustrating an example of a functional configuration of the multi-function
[0031]
The multi-function
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
Further, the
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The storage
[0038]
The
[0039]
FIG. 5 is a diagram showing an example of the
[0040]
It should be noted that character types that can be used as independent variables, dependent variables, parameters, and undefined variables in the mathematical expression description in the
[0041]
FIG. 6 is a diagram showing an example of the increase /
[0042]
FIG. 7 is a diagram showing an example of the
[0043]
Pointer data (not shown) stored in the pointer
[0044]
The mark data (not shown) stored in the mark
[0045]
FIG. 8 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0046]
The
[0047]
The mathematical
For example, the
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
FIG. 9 is a diagram illustrating an example of an
[0051]
Specifically, in a standard mathematical expression described by Y = f (X), a rising arrow is set when showing an increasing tendency, and a falling arrow is shown when showing a decreasing tendency. Is set. Also, in the parameter expression described by X = f (t) and Y = g (t), a right arrow is set when the dependent variable X increases, and a left arrow is set when the dependent variable X decreases. Yes. This is because the graph drawing according to the present embodiment uses an XY orthogonal coordinate system in which the horizontal direction of the screen is the X axis and the vertical direction is the Y axis. Corresponds to the direction of movement. Similarly, in the parameter formula, an upward arrow is set when the dependent variable Y increases, and a downward arrow is set when the dependent variable Y decreases. In the present embodiment, an XY orthogonal coordinate system has been described as an example. However, the present invention is not limited to this, and may be set as appropriate according to the direction of the coordinate axis at the time of graph drawing.
[0052]
Note that the program and data stored in the
[0053]
[Description of process flow]
FIG. 10 is a flowchart for explaining the overall processing flow in the present embodiment. The processing described here is realized by the
[0054]
As shown in the figure, the
[0055]
If a mathematical expression is input, the
[0056]
FIG. 11 is a flowchart for explaining the flow of the increase / decrease table data creation process in the present embodiment. The processing described here is realized by the
[0057]
As shown in the figure, the
[0058]
When the arrow to be used in the increase / decrease table is determined, the increase /
When the increase /
[0059]
In FIG. 10, the
[0060]
Specifically, for example, as shown in FIG. 13B, the increase / decrease table screen W2 is displayed in the second display area G2 of the
[0061]
In FIG. 10, after the increase / decrease table screen W2 is displayed, when the user inputs a predetermined operation for executing link trace (step S10), the
[0062]
FIG. 12 is a flowchart for explaining the flow of link trace processing in the present embodiment. As shown in the figure, the
[0063]
Next, the increase / decrease table
[0064]
Next, the
[0065]
Next, the X component arrow of the area selected from the increase /
[0066]
Specifically, for example, as shown in FIG. 13C, a graph screen W3 is displayed in the first display area G1 of the
The arrow marks M1 and M2 point in the same direction as the X component direction and the Y component direction of the increase / decrease table at the position where the pointer P is displayed. Therefore, the user can easily understand the direction of the pointer P toward each axis when the value of the parameter t increases, by simply looking at the graph display without comparing with the corresponding area of the increase / decrease table. become.
[0067]
In FIG. 12, when a predetermined operation for moving the pointer is input (step S58; NO), the
[0068]
Specifically, for example, increase / decrease of parameter t and movement of the pointer in the X-axis direction are input with the left and right direction keys of the operation input key 1204, or the pointer P is dragged with the
[0069]
Next, the
[0070]
When an operation other than the pointer operation is input (step S58; YES), the flow returns to the flow of FIG. In FIG. 10, when a predetermined operation for ending the display of the increase / decrease table is input (step S14; YES), the series of processes in the present embodiment is ended.
[0071]
As described above, according to the present embodiment, when the increase / decrease table of the parameter expressions of the variables X and Y by the parameter t is displayed, the increase / decrease tendency of the variables X and Y is indicated in the direction of the arrow that is easily associated with the image of the coordinate axis in the graph display. By showing, it is possible to easily compare and compare the increase / decrease table with the graph. Furthermore, when the parameter expression is displayed in a graph, when the parameter t is increased by displaying an arrow in the same direction as each of the increasing and decreasing trends of the variables X and Y along with the pointer displayed on the graph, It can be shown in an easy-to-understand manner to which of the axes the pointer moves. For this reason, it becomes easier for the user to read the graph of the parameter formula.
[0072]
[Second Embodiment]
Next, as a second embodiment to which the present invention is applied, an example will be described in which the setting of the arrow direction in the parameter equation increase / decrease table shown in the first embodiment is applied to cases other than the parameter equation. . The same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted, and the description of the first embodiment is referred to.
[0073]
This embodiment is basically realized by the same components as those in the first embodiment. That is, the configuration (see FIG. 1) and functional blocks (see FIG. 3) of the multifunction
[0074]
FIG. 14 is a flowchart for explaining the flow of the increase / decrease table data creation process in the present embodiment. As shown in the figure, the
When it is determined that the root sign term is included (Step S70; YES), the variable X is solved with the root sign term as a parameter t (Step S72), and the root sign term (√h (t)) is included in the solution. If there is not (step S74; YES), a parameter expression having parameters t and Y, which are initially inputted, as parameters t is generated and stored in the expression data 302 (step S76). Then, as in the first embodiment, it is treated as a parameter expression, and the direction of the arrow is set (steps S24, 28, S30).
[0075]
As a result, in the present embodiment, for example, as shown in FIG. 15A, when a formula including a root sign term with a root symbol in (X + 1) is input on the formula editor screen W4, the type of formula is Even in the standard formula of Y = f (X) in the present embodiment, the increase / decrease table screen W5 is displayed as an increase / decrease table of parameter formulas by the parameter t as shown in FIG. The Incidentally, in the prior art, as shown in the increase / decrease table screen W6 in FIG. 8C, in the primary differential component f ′ (x) and the secondary differential component f ″ (x), an area that is not calculated (“Und” in the figure is displayed). Area) and the increase / decrease table becomes difficult to read.
[0076]
Therefore, according to the present embodiment, even if the type of the input mathematical formula is not a parameter formula, if it is preferable to describe the formula using the parameter formula, the initial formula is automatically replaced with the parameter formula. To display the increase / decrease table. As a result, an area that is not calculated can be eliminated, and the increase / decrease table of the mathematical expression can be displayed more easily. Needless to say, the determination as to whether or not to replace the parameter formula is not limited to the above-described conditions, and may be set as appropriate.
[0077]
[Third Embodiment]
Next, as a third embodiment to which the present invention is applied, (1) a mathematical expression for displaying an increase / decrease table is designated by drag and drop, and (2) a character as a parameter is designated by drag and drop. An example of displaying an increase / decrease table by replacing a parameter formula with a parameter formula will be described.
[0078]
“Drag” here refers to an operation such as touching a character string or the like displayed on the
That is, “drag and drop” indicates a series of operations for inputting a character string or the like displayed with the
[0079]
This embodiment is realized by basically the same components as those of the second embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multi-function
[0080]
FIG. 16 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0081]
FIG. 17 is a flowchart for explaining the overall processing flow in the present embodiment. The processing described here is realized by the
As shown in the figure, the
[0082]
Next, the
Then, the increase / decrease table data creation program 404-2 is called to execute the increase / decrease table data creation process (step S6), and the increase / decrease table
[0083]
FIG. 18 is a diagram illustrating an example of a screen display in the present embodiment. As shown in FIG. 5A, a copy operation is performed by dragging and dropping a mathematical expression input on the expression editor screen W7 displayed in the first display area G1 of the
[0084]
Next, when the increase / decrease table display process is executed and the increase / decrease table of the mathematical expression to be processed is displayed on the display unit 14 (step S8), the
[0085]
When the displayed English character is dragged and dropped into the display range of the displayed increase / decrease table (step S84; YES), the
When it is determined that it is not a parameter expression (step S86; NO), it is determined whether or not the mathematical expression to be processed can be converted into a parameter expression (step S88). Specifically, for example, when a mathematical expression to be processed includes a root sign term of an independent variable X with a root symbol, and the root sign term is used as a parameter and the variable X is solved, the root sign term is not included in the solution. In this case, it is determined that the parameter expression can be converted.
[0086]
If it is determined that conversion is possible (step S88; YES), a parameter expression of a mathematical expression to be processed is generated using the dragged and dropped English character as a parameter, and is additionally stored in the mathematical expression data 302 (step S90). ) To be processed (step S92). Then, increase / decrease table data creation processing is executed with the generated parameter formula as a processing target (step S6).
[0087]
As a result, for example, as shown in FIG. 19A, when the English character t displayed on the expression editor screen W7 is dragged and dropped onto the increase / decrease table screen W8, as shown in the increase / decrease table screen W9 of FIG. In addition, the increase / decrease table of the formula “Y = 1−√ (X + 1)”, which was the initial processing target, is updated to the increase / decrease table of the parameter formula using the English letter t as a parameter.
[0088]
Therefore, according to the present embodiment, it is possible to make an operation of designating a mathematical expression that displays an increase / decrease table from among the inputted mathematical expressions. Also, once the increase / decrease table is displayed, simply dragging and dropping English characters onto the increase / decrease table, the conversion table is automatically converted into a parameter formula, and the convenience is improved.
[0089]
[Fourth Embodiment]
Next, as a fourth embodiment to which the present invention is applied, when displaying a graph of a mathematical formula displaying an increase / decrease table, the graph coordinate range is appropriately set according to the result of the increase / decrease table and the graph is displayed. An example of optimizing is described.
[0090]
The present embodiment is realized by basically the same components as the third embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multi-function
[0091]
FIG. 20 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0092]
FIG. 21 is a flowchart for explaining the flow of graph display processing in the present embodiment. The processing described here is realized by the
[0093]
As shown in the figure, the
[0094]
Next, the
[0095]
Next, the
[0096]
As a result, for example, as shown in FIG. 22A, when the link trace is selected and executed from the menu bar with the
When the graph is displayed, if the
However, as shown in the present embodiment, by referring to the maximum / minimum values of the axis coordinate component from the increase /
[0097]
[Fifth Embodiment]
Next, as a fifth embodiment to which the present invention is applied, a case where an increase / decrease table of mathematical expressions including undefined variables is displayed will be described.
[0098]
This embodiment is basically realized by the same components as those in the first embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multifunction
[0099]
FIG. 23 is a diagram showing an example of mathematical formula data 302-5 stored in the mathematical formula
[0100]
FIG. 24 is a diagram showing an example of the increase / decrease table data 304-5 stored in the increase / decrease table
[0101]
FIG. 25 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0102]
FIG. 26 is a flowchart for explaining the flow of increase / decrease table data creation processing in the present embodiment. The processing described here is realized by the
As shown in the figure, in the increase / decrease table data creation process according to the present embodiment, the increase / decrease table data 304-5 depends on whether or not the mathematical expression to be processed is a parameter expression, as in the first embodiment. When the arrow data to be used is set (step S28), the
[0103]
When the undefined variable a is included (step S130; YES), the
[0104]
If the condition of the value that can be taken by the undefined variable a is set, then an increase / decrease table is created including the undefined variable a for each condition, and the process returns to the flow of FIG. 10 (step S134). That is, the
[0105]
FIG. 27 is a flowchart for explaining the flow of the increase / decrease table display process in the present embodiment. The processing described here is realized by the
As shown in the figure, in the increase / decrease table display process according to the present embodiment, first, the
[0106]
For example, as shown in FIG. 28A, the display field with tabs includes an extended portion for displaying a headline (
In the example shown in the figure, the display column of the
[0107]
In FIG. 27, when the user inputs an operation for selecting a tab by tapping on any tab with the stylus pen 1208 (operation for touching the tab portion at the tip of the stylus pen 1208) (step). S148; YES), the
[0108]
For example, in FIG. 28A, when the tab “a = 2” is tapped with the
[0109]
When it is determined that the mathematical expression does not include the undefined variable a (step S140; NO), the
When an operation other than the tab selection operation is input (step S154; YES), the increase / decrease table display process is terminated.
[0110]
With the above processing, according to the present embodiment, an increase / decrease table can be displayed so that the mathematical expression including the undefined variable a can be switched for each condition of the value that the undefined variable a can take.
[0111]
[Sixth Embodiment]
Next, as a sixth embodiment to which the present invention is applied, when a numerical example is dragged and dropped onto an increase / decrease table of a mathematical expression including an undefined variable, an increase / decrease table in which the numerical value is assigned to the undefined variable is displayed. The increase / decrease table display control device to be operated will be described.
[0112]
The present embodiment is basically realized by the same constituent elements as the fifth embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multi-function
[0113]
FIG. 29 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0114]
FIG. 30 is a flowchart for explaining the overall processing flow in the present embodiment. The processing described here is realized by the
As shown in the figure, the
[0115]
If it is determined that it has been dragged and dropped (step S170; YES), it is further determined whether or not the mathematical expression includes the undefined variable a. If it is determined that the mathematical expression includes the undefined variable a (step S172; YES), the drag & drop is performed on the undefined variable a. The numerical value of the dropped number is substituted and stored in the mathematical formula
[0116]
If the mathematical expression to be processed is updated, the process returns to step S4, the increase / decrease table data is updated (step S4), and the updated increase / decrease table screen is displayed in the second display area G2.
[0117]
FIG. 31 is a diagram showing an example of a display screen in the present embodiment. FIG. 4A shows a state in which an increase / decrease table of mathematical expressions including the undefined variable a is displayed so as to be switchable for each condition of values that the undefined variable a can take. In the
[0118]
Therefore, according to the present embodiment, it is possible to designate a specific substitution value of the undefined variable a by a simple operation and display an increase / decrease table of the result of substitution of numerical values. Therefore, the user can easily see the actual increase / decrease table after considering the increase / decrease table for the condition of the undefined variable a.
[0119]
It should be noted that the numerical value to be assigned to the undefined variable a may be specified by an expression such as “27/2” instead of specifying the numerical value itself. In this case, the calculation result of the mathematical expression dragged and dropped after step S170 is calculated, and when a specific constant is calculated, the process proceeds to step S172.
[0120]
[Seventh Embodiment]
Next, as a seventh embodiment to which the present invention is applied, an undefined variable is displayed by changing the position of the undefined variable in the displayed increase / decrease table after displaying the increase / decrease table of the mathematical formula including the undefined variable. A case will be described in which the condition of possible values of variables is changed and the increase / decrease table is displayed again.
[0121]
The present embodiment is basically realized by the same constituent elements as the sixth embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multifunction
[0122]
FIG. 32 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0123]
FIG. 33 is a flowchart for explaining the flow of the increase / decrease table display processing in the present embodiment. The processing described here is realized by the
As shown in the figure, the
[0124]
Next, when an element including the undefined variable “a” displayed in the displayed increase / decrease table is dragged and dropped to another position within the range of the increase / decrease table (step S182; YES), the
[0125]
Next, the
[0126]
FIG. 34 is a diagram showing an example of a screen display in the present embodiment. FIG. 11A corresponds to step S180, and an increase / decrease table screen W18 including an undefined variable a is displayed in the second display area G2. Here, as shown in FIG. 6B, the element “-a” of the undefined variable a displayed on the increase / decrease table screen W18 is dragged to the right end of the increase / decrease table with the
[0127]
Therefore, according to the present embodiment, the element including the undefined variable a in the displayed increase / decrease table is moved by a simple operation to change the condition of the undefined variable a and display the increase / decrease table under the condition. It is possible to make it easier to use.
[0128]
The movement of the element including the undefined variable “a” is not limited to drag and drop using the
[0129]
[Eighth Embodiment]
Next, as an eighth embodiment to which the present invention is applied, an increase / decrease table display control device that displays each increase / decrease table in a switchable manner when a plurality of mathematical expressions are input at once will be described.
[0130]
This embodiment is basically realized by the same components as those in the first embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multifunction
[0131]
FIG. 35 is a diagram showing an example of mathematical formula data 302-8 stored in the mathematical formula
[0132]
FIG. 36 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0133]
FIG. 37 is a flowchart for explaining the flow of the increase / decrease table display process in the present embodiment. The process described here is realized by the
As shown in the figure, in the increase / decrease table display process according to the present embodiment, first, when a plurality of processing target formulas are stored in the formula data 302-8 (step S190; YES), the
[0134]
Specifically, for example, as shown in FIG. 36A, in the expression editor screen W20 of the first display area G1, the first expression “Y = XThree-2X "and the second mathematical expression" Y = sin (X) "are input as processing targets. The increase / decrease table screen W21 of the second display area G2 has a rectangular design with an extension portion (
[0135]
Next, in FIG. 37, when an operation for selecting any tab is input by the user with the stylus pen 1208 (step S198; YES), the
[0136]
For example, when the
[0137]
When the numerical formula is singular (step S190; NO), the increase / decrease table is displayed in the second display area G2 as in the first embodiment (step S156), and the processing target mathematical formula is displayed (step S158). . When an operation other than the tab selection operation is input (step S154; YES), the increase / decrease table display process is terminated.
[0138]
Through the above processing, according to the present embodiment, the user can input a plurality of mathematical expressions for which the increase / decrease table is to be displayed at a time, and can switch and display each increase / decrease table with an easy operation.
[0139]
[Ninth Embodiment]
Next, as a ninth embodiment to which the present invention is applied, when a plurality of mathematical expressions to be processed are input, a graph of each mathematical expression is displayed and a graph selected from the displayed graphs is supported. A case where an increase / decrease table is displayed will be described.
[0140]
The present embodiment is basically realized by the same components as those in the eighth embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multifunction
[0141]
FIG. 39 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0142]
FIG. 40 is a flowchart for explaining the flow of link trace processing in the present embodiment. The processing described here is realized by the
In the link trace processing according to the present embodiment, as shown in the figure, the
[0143]
Next, the
[0144]
Here, on the graph display screen displayed in the first display area G1, when the
[0145]
Next, the
If a predetermined process for ending the link trace is input (step S226; YES), the
[0146]
FIG. 41 is a diagram illustrating an example of a screen display in the present embodiment. FIG. 6A shows a plurality of formulas “Y = X” on the formula editor screen W23 which is a formula input screen.Three-2X "and" Y = sin (X) "are input, and the first input" Y = XThree-2X "increase / decrease table screen W24 is displayed (corresponding to step S8 in the present embodiment). On the increase / decrease table screen W24, a display field having a
[0147]
Here, when a predetermined operation is input with the
[0148]
In this state, on the increase / decrease table screen W24 of the second display area G2, the
[0149]
Through the above processing, according to the present embodiment, when a plurality of mathematical expressions for which an increase / decrease table is to be displayed are input and the increase / decrease table and graph are displayed at the same time, the mathematical expression is selected by an easy operation and the increase / decrease table and graph are displayed. Can be switched. It is not necessary to re-enter the mathematical expression to display the increase / decrease table and graph of different mathematical expressions, and the usability is improved.
[0150]
[Tenth embodiment]
Next, as a tenth embodiment to which the present invention is applied, a case where a plurality of input mathematical expressions are displayed in one increase / decrease table will be described.
[0151]
This embodiment is basically realized by the same components as those in the first embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multifunction
[0152]
FIG. 42 is a diagram illustrating an example of mathematical formula data 302-10 stored in the mathematical formula
[0153]
FIG. 43 is a diagram showing an example of the increase / decrease table data 304-10 stored in the increase / decrease table
[0154]
FIG. 44 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0155]
FIG. 45 is a flowchart for explaining the flow of the increase / decrease table data creation process in the present embodiment. The processing described here is realized by the
[0156]
In the increase / decrease table data creation process in the present embodiment, as shown in the figure, the
[0157]
When the independent variables are common (step S232; YES), the
[0158]
Next, the
[0159]
Next, predetermined display data is set for components not related to one of the mathematical expressions (step S240). The predetermined display data is data of a display body that is known to be different from characters, numbers, and symbols used in the normal increase / decrease table, and for example, blanks, circles, diagonal lines, etc. may be set as appropriate.
[0160]
FIG. 46 is a diagram showing an example of a screen display in the present embodiment. As shown in the figure, in the formula editor screen W27 in the first display area G1, a plurality of formulas “Y = X 3 −2X ”and“ Y = sin (X) ”are input, but since the independent variable X is the same, an increase / decrease table screen W28 of one increase / decrease table is displayed in the second display area G2. The user can compare the increasing / decreasing tendency of a plurality of mathematical expressions at once on the increase / decrease table screen W28.
[0161]
As described above, according to the present embodiment, by displaying a plurality of mathematical expressions having the same independent variable in a single increase / decrease table, it is possible to reduce the troublesomeness of the display switching and to facilitate the comparative study, thereby improving the learning effect. Can be increased.
[0162]
The application of this embodiment is not limited to the case where the characters of the independent variables used in the mathematical formula are the same, and it is displayed as a common increase / decrease table on the assumption that the characters are the same even if different characters are used. It is good also as composition to do. In that case, when different characters are used instead of step S230, a step is provided for selecting whether to display the increase / decrease table separately or as a common increase / decrease table, and the user arbitrarily selects Make it possible.
[0163]
[Eleventh embodiment]
Next, as an eleventh embodiment to which the present invention is applied, an example in which a graph in a range desired by a user can be displayed by specifying a range to be displayed as a graph on the displayed increase / decrease table will be described.
[0164]
The embodiment is basically realized by the same components as those of the first embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multifunction
[0165]
FIG. 47 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0166]
FIG. 48 is a flowchart for explaining the flow of link trace processing in the present embodiment. The processing described here is realized by the
In the link trace process according to the present embodiment, when the link trace process is executed, the
[0167]
Next, the
[0168]
Here, in the increase / decrease table displayed in the second display area G2, when an operation for designating a range is input (step S250; NO → S252; YES), the maximum for each of the X component and Y component in the designated range. The value and the minimum value are calculated (step S254), and the graph coordinate axis
[0169]
FIG. 49 is a diagram showing an example of a screen display in the present embodiment. FIG. 6A shows a screen corresponding to the first step S56 after the link trace process is executed. As shown in the figure, in the first display area G1, a graph screen W29 is displayed according to the default range setting, and an increase / decrease table screen W30 is displayed in the second display area G2.
[0170]
FIGS. 5B to 5C show examples of operations for specifying a range in the increase / decrease table displayed in the second display area G2. As shown in the figure, when an operation is performed to touch the portion of the increase / decrease table displayed with the
[0171]
If a selection range is input, the graph coordinate range is updated based on the maximum and minimum values of the X and Y components in the selection range. Specifically, for example, the maximum value and the minimum value of the coordinate axes for displaying 1.1 times the maximum value and 1.1 times the minimum value, respectively. Then, based on the updated graph coordinate range setting, the graph screen W31 of the previously selected range portion is displayed in the first display area G1, as shown in FIG.
[0172]
Therefore, according to the present embodiment, the graph of the desired range of the increase / decrease table can be displayed on the full screen, so that the place of interest can be displayed in more detail, and the learning effect can be enhanced.
[0173]
[Twelfth embodiment]
Next, as a twelfth embodiment to which the present invention is applied, an example in which a process for obtaining an increase / decrease table component is displayed will be described.
[0174]
This embodiment is basically realized by the same components as those in the first embodiment. That is, the configuration and functional blocks of the multifunction
[0175]
FIG. 50 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0176]
FIG. 51 is a diagram showing an example of the configuration of
[0177]
FIG. 52 is a diagram showing an example of the configuration of the storage area of the
[0178]
FIG. 53 is a flowchart for explaining the flow of the increase / decrease table data creation process in the present embodiment. The processing described here is realized by the
In the increase / decrease table data creation process in the present embodiment, as shown in the figure, first, the first-order differential expression of the mathematical expression Y = f (X) to be processed is calculated and stored in the differential expression
[0179]
Next, the
When the graph coordinate value indicated by the pointer coincides with the root of the first-order differential expression or the solution where the denominator of the first-order differential expression = 0 (step S314; YES), the X value of the graph coordinate value is displayed (step In step S316, the pointer is stopped at the position for a predetermined time (step S318). The processes in steps S312 to S318 are repeated until the pointer reaches the right end of the graph line of the first-order differential equation (step S320; NO).
[0180]
If the pointer has moved until it reaches the right end of the graph line of the primary differential expression (step S320; YES), then the
[0181]
Next, the CPU Y10 displays a pointer at the left end of the graph line of the second-order differential expression previously displayed (step S332), and performs display control so as to move the pointer from the left end toward the right end (step S334).
When the graph coordinate value indicated by the pointer coincides with the root of the secondary differential equation or the solution where the denominator of the secondary differential equation = 0 (step S336; YES), the X value of the graph coordinate value is displayed (step In step S338, the pointer is stopped at the position for a predetermined time (step S340). The processes in steps S334 to S340 are repeated until the pointer reaches the right end of the graph line of the second order differential expression (step S343; NO).
[0182]
If the pointer moves until it reaches the right end of the graph line of the primary differential expression (step S342; YES), the
[0183]
54 to 55 are diagrams showing examples of screen display in the present embodiment.
FIG. 54A shows a state in which a mathematical expression for displaying an increase / decrease table is input on the formula editor screen W33. The inputted mathematical formula is stored as
[0184]
As shown in FIG. 54 (c), the moving pointer P intersects the X coordinate axis, and the graph coordinate value indicated by the pointer P coincides with the root of the first-order differential expression. Therefore, the pointer P stops on the spot for a predetermined time. Then, the graph coordinate
[0185]
When the pointer P reaches the right end of the graph line L3 of the primary differential expression, as shown in FIG. 55 (a), the secondary differential expression graph screen W36 of the mathematical formula input to the first display area G1 is displayed. The pointer P is displayed so as to move on the graph line L4 of the second-order differential expression from the left end toward the right end (corresponding to step S334).
[0186]
As shown in FIG. 55 (b), the moving pointer P intersects with the X coordinate axis A4, and the graph coordinate value indicated by the pointer P coincides with the root of the secondary differential expression. The operation stops, and the graph coordinate
[0187]
In this way, by displaying the series of screens shown in FIGS. 54 to 55, it is possible to show the user the process of creating an increase / decrease table of mathematical expressions while displaying the graph. More preferably, only the elements of the increase / decrease table are displayed in the second display area G2, and while the primary differential expression graph is displayed, the element part of the primary differential expression is highlighted and the secondary differential expression is displayed. It is good also as a structure which reverse-displays the element part of a secondary differential expression, while displaying the graph of a type | formula. Furthermore, while displaying the first-order differential expression graph, the first-order differential expression is displayed on the screen, and while the second-order differential expression graph is displayed, the second-order differential expression is displayed on the screen. Displaying this is preferable because the process becomes clearer.
[0188]
In addition, although the movement of the pointer P is automatically executed, for example, steps S312 and S334 are set as steps in which the user manually moves with the operation input key 1204 or the
[0189]
The first to twelfth embodiments to which the present invention is applied have been described above. However, the application of the present invention is not limited to these embodiments, and additional components may be added as appropriate without departing from the spirit of the invention. Of course, it is possible to delete or change.
[0190]
【The invention's effect】
[0191]
Claims1 or 7According to the invention described in,A pointer indicating specific coordinates of the graph can be displayed movably, and when the parameter further increases, the display body can indicate in which direction of each coordinate axis the pointer moves. Therefore, when paying attention to a certain point on the graph of the parameter formula and increasing the value of the parameter t, when considering which of the XY coordinate axes to move from that point, the graph display is viewed without comparing with the increase / decrease table. As a result, the learning effect can be enhanced and the convenience can be improved.
[0192]
Claim2According to the invention described in
[0193]
Claim3According to the invention described in
[0194]
Claim4According to the invention described inWhile producing the same effect as the invention according to any one of
[0195]
Claim5According to the invention described inWhile producing the same effect as the invention according to any one of
[0196]
Claim6According to the invention described inWhile producing the same effect as the invention according to any one of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating an example of a configuration according to a first embodiment.
FIG. 2 is a diagram for explaining a configuration of a display screen of the LCD according to the first embodiment.
FIG. 3 is a functional block diagram illustrating an example of a functional configuration of the multifunction scientific calculator according to the first embodiment.
FIG. 4 is a diagram illustrating an example of a configuration of a storage area of a RAM according to the first embodiment.
FIG. 5 is a diagram showing an example of mathematical formula data stored in a mathematical formula data storage area in the first embodiment.
FIG. 6 is a diagram showing an example of increase / decrease table data stored in an increase / decrease table data storage area in the first embodiment;
FIG. 7 is a diagram showing an example of graph data stored in a graph data storage area in the first embodiment.
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a configuration of a storage area of a ROM according to the first embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing an example of an arrow TBL in the first embodiment.
FIG. 10 is a flowchart for explaining the overall processing flow in the first embodiment;
FIG. 11 is a flowchart for explaining the flow of increase / decrease table data creation processing in the first embodiment;
FIG. 12 is a flowchart for explaining the flow of link trace processing in the first embodiment;
FIG. 13 is a diagram showing an example of a screen display in the first embodiment.
FIG. 14 is a flowchart for explaining the flow of increase / decrease table data creation processing in the second embodiment;
FIG. 15 is a diagram showing an example of a screen display in the second embodiment.
FIG. 16 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a ROM in the third embodiment.
FIG. 17 is a flowchart for explaining the overall processing flow in the third embodiment;
FIG. 18 is a diagram showing an example of a screen display in the third embodiment.
FIG. 19 is a diagram showing an example of a screen display in the third embodiment.
FIG. 20 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a ROM in the fourth embodiment.
FIG. 21 is a flowchart for explaining the flow of graph display processing according to the fourth embodiment;
FIG. 22 is a diagram showing an example of a screen display in the fourth embodiment.
FIG. 23 is a diagram showing an example of mathematical formula data stored in a mathematical formula data storage area in the fifth embodiment.
FIG. 24 is a diagram showing an example of increase / decrease table data stored in an increase / decrease table data storage area in the fifth embodiment;
FIG. 25 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a ROM in the fifth embodiment.
FIG. 26 is a flowchart for explaining the flow of increase / decrease table data creation processing in the fifth embodiment;
FIG. 27 is a flowchart for explaining the flow of an increase / decrease table display process in the fifth embodiment;
FIG. 28 is a diagram showing an example of a screen display in the fifth embodiment.
FIG. 29 is a diagram illustrating an example of a configuration of a storage area of a ROM according to a sixth embodiment.
FIG. 30 is a flowchart for explaining the overall processing flow in the sixth embodiment;
FIG. 31 is a diagram showing an example of a display screen in the sixth embodiment.
FIG. 32 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a
FIG. 33 is a flowchart for explaining the flow of an increase / decrease table display process in the seventh embodiment;
FIG. 34 is a diagram showing an example of screen display in the seventh embodiment.
FIG. 35 is a diagram showing an example of mathematical formula data stored in a mathematical formula data storage area in the eighth embodiment.
FIG. 36 is a diagram illustrating an example of a configuration of a storage area of a ROM according to an eighth embodiment.
FIG. 37 is a flowchart for explaining the flow of an increase / decrease table display process in the eighth embodiment;
FIG. 38 is a diagram showing an example of screen display in the eighth embodiment.
FIG. 39 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a ROM according to the ninth embodiment.
FIG. 40 is a flowchart for explaining the flow of link trace processing in the ninth embodiment;
FIG. 41 is a diagram showing an example of screen display in the ninth embodiment.
FIG. 42 is a diagram showing an example of mathematical formula data stored in a mathematical formula data storage area in the tenth embodiment.
FIG. 43 is a diagram showing an example of increase / decrease table data stored in an increase / decrease table data storage area according to the tenth embodiment;
FIG. 44 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a ROM according to the tenth embodiment.
FIG. 45 is a flowchart for explaining the flow of increase / decrease table data creation processing in the tenth embodiment;
FIG. 46 is a diagram showing an example of a screen display in the tenth embodiment.
FIG. 47 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a ROM in an eleventh embodiment.
FIG. 48 is a flowchart for explaining the flow of link trace processing in the eleventh embodiment;
FIG. 49 is a diagram showing an example of a screen display in the eleventh embodiment.
FIG. 50 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a RAM according to a twelfth embodiment.
FIG. 51 is a diagram showing an example of the configuration of differential expression data stored in a differential expression data storage area in the twelfth embodiment.
FIG. 52 is a diagram showing an example of a configuration of a storage area of a ROM in a twelfth embodiment.
FIG. 53 is a flowchart for explaining the flow of increase / decrease table data creation processing in the twelfth embodiment;
FIG. 54 is a diagram showing an example of a screen display in the twelfth embodiment.
FIG. 55 is a diagram showing an example of a screen display in the twelfth embodiment.
[Explanation of symbols]
30 RAM
302 Formula data
304 Increase / decrease table data
304e Undefined variable condition
306 Graph data
314 Differential data
40 ROM
400 Learning support program
402 Formula Input Program
404 Increase / decrease table data creation program
406 Increase / decrease table display control program
408 Link trace program
412 Arrow TBL
G1 first display area
G2 Second display field
L Graph line
M1, M2 arrow mark
P pointer
Claims (7)
前記入力された数式がパラメータ式である場合、各変数を座標軸成分として当該数式のグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
前記入力された数式がパラメータ式である場合、前記グラフ表示制御手段によって表示される座標軸の正方向又は負方向の矢印を用いて増減表を表示する制御を行う増減表表示制御手段と、
前記グラフ表示制御手段によって表示されたグラフ上にポインタを移動可能に表示する制御を行うポインタ表示制御手段と、
前記ポインタが示すグラフ上の座標値に対応する前記増減表に用いられている矢印と同じ方向を示す方向表示体を、当該ポインタに付随させて表示する制御を行う方向表示体表示制御手段と、
を備えることを特徴とする増減表表示制御装置。Formula input means for inputting a formula,
When the input formula is a parameter formula, graph display control means for performing control to display a graph of the formula using each variable as a coordinate axis component;
When the input mathematical formula is a parameter formula, the increase / decrease table display control means for performing control to display the increase / decrease table using the positive or negative arrow of the coordinate axis displayed by the graph display control means;
Pointer display control means for performing control to display a pointer movably on the graph displayed by the graph display control means;
Direction indicator display control means for performing control to display the direction indicator indicating the same direction as the arrow used in the increase / decrease table corresponding to the coordinate value on the graph indicated by the pointer, accompanying the pointer;
An increase / decrease table display control device comprising:
前記グラフ表示制御手段は、前記入力された数式が複数の場合、各数式のグラフを前記第1表示部に表示させるように制御し、
このグラフ表示制御手段によって表示された複数のグラフのうち何れかのグラフをユーザ操作に応じて選択するグラフ選択手段を更に備え、
前記増減表表示制御手段は、このグラフ選択手段によって選択されたグラフに対応する数式の増減表を、前記第2表示部に表示させるように制御する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の増減表表示制御装置。It further comprises display means having a first display part and a second display part,
The graph display control means controls to display a graph of each mathematical formula on the first display unit when the inputted mathematical formula is plural.
A graph selection unit that selects any one of the plurality of graphs displayed by the graph display control unit according to a user operation;
5. The increase / decrease table display control means controls to display an increase / decrease table of mathematical expressions corresponding to the graph selected by the graph selection means on the second display unit. The increase / decrease table display control apparatus as described in any one of Claims 1-3.
数式を入力する数式入力機能と、
前記入力された数式がパラメータ式である場合、各変数を座標軸成分として当該数式のグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御機能と、
前記入力された数式がパラメータ式である場合、前記グラフ表示制御機能によって表示される座標軸の正方向又は負方向の矢印を用いて増減表を表示する制御を行う増減表表示制御機能と、
前記グラフ表示制御機能によって表示されたグラフ上にポインタを移動可能に表示する制御を行うポインタ表示制御機能と、
前記ポインタが示すグラフ上の座標値に対応する前記増減表に用いられている矢印と同じ方向を示す方向表示体を、当該ポインタに付随させて表示する制御を行う方向表示体表示制御機能と、
を実現させるためのプログラム。On the computer,
Formula input function to input formula,
When the input formula is a parameter formula, a graph display control function for performing control to display a graph of the formula using each variable as a coordinate axis component;
When the input mathematical formula is a parameter formula, an increase / decrease table display control function for performing control to display the increase / decrease table using the positive or negative arrow of the coordinate axis displayed by the graph display control function;
A pointer display control function for performing control to display a pointer movably on the graph displayed by the graph display control function;
A direction indicator display control function for performing control to display a direction indicator indicating the same direction as the arrow used in the increase / decrease table corresponding to the coordinate value on the graph indicated by the pointer, accompanying the pointer;
A program to realize
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