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JP4167883B2 - 電源降圧回路 - Google Patents

電源降圧回路 Download PDF

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JP4167883B2
JP4167883B2 JP2002320303A JP2002320303A JP4167883B2 JP 4167883 B2 JP4167883 B2 JP 4167883B2 JP 2002320303 A JP2002320303 A JP 2002320303A JP 2002320303 A JP2002320303 A JP 2002320303A JP 4167883 B2 JP4167883 B2 JP 4167883B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電源降圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
システムLSI等の半導体装置は、高集積化および微細化が進むに従って比較的高い電源電圧を全てのシステムに共通に使用することが困難になってきている。従って、このような半導体装置には、電源電圧を降圧して出力する電源降圧回路が必要である。電源降圧回路は、消費電力を低減させるためにスタンドバイ機能を有する場合がある。スタンドバイ機能は、電源降圧回路を不活性化してDC電流を切断する機能である。
【0003】
図1はスタンドバイ機能を具備した電源降圧回路のブロック図である。基準電圧発生回路(BGR(Band Gap Reference)回路ともいう)は、外部電圧源の電圧Vdd-extを入力して、定電圧源である基準電圧Vrefを出力する。降圧回路VDCsおよび降圧回路VDCaは、互いに並列に接続され、かつ、BGR回路と出力端子との間に直列に接続されている。降圧回路VDCsおよび降圧回路VDCaは、基準電圧Vrefを基準として外部電圧Vdd-extよりも低い内部電源電圧Vdd-intを出力する。内部電源電圧Vdd-intは、出力端子から出力され、半導体装置内で電源電圧として用いられる。
【0004】
降圧回路VDCsは常時活性状態にあり、降圧回路VDCaは制御信号Vdc-enによって活性状態または不活性状態に制御される。従って、降圧回路VDCaが活性状態であるときには、内部電源電圧Vdd-intは降圧回路VDCsおよび降圧回路VDCaによって決定される電圧となり、一方で、降圧回路VDCaが不活性状態にあるときには、内部電源電圧Vdd-intは、常時活性状態である降圧回路VDCsによって決定される電圧となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図3(A)は、従来の降圧回路VDCaの回路図である。降圧回路VDCaは、PMOSトランジスタP1、PMOSトランジスタP2、PMOSトランジスタP3、NMOSトランジスタN1、抵抗器R1、抵抗器R2および比較器AMPを備えている。
【0006】
降圧回路VDCaが活性状態である場合を説明する。
【0007】
制御信号Vdc-enがハイ(high)である場合には、トランジスタP3がオフになり、トランジスタP2およびトランジスタN1がオンになる。トランジスタP3がオフになるので、トランジスタP1のゲートは外部電圧源から切断される。それにより、トランジスタP1のゲートには比較器AMPからの出力電圧が印加される。トランジスタP2がオンであるので、内部電源電圧Vdd-intが、抵抗器R1およびR2によって分圧され、その分圧後の電圧がモニタ電圧Vmonとして比較器AMPへフィードバックされる。具体的には、モニタ電圧Vmonは(R2/(R1+R2))*Vdd-int と表される。トランジスタN1がオンであるので比較器AMPは外部電圧源によって活性化されている。
【0008】
比較器AMPは、基準電圧Vrefおよびモニタ電圧Vmonを入力し、それらの差を増幅して出力する。比較器AMPからの出力電圧に基づいてトランジスタP1が外部電圧源を出力端子へ接続する。モニタ電圧Vmonが比較器AMPへフィードバックされることによって、比較器AMPは、基準電圧Vrefおよびモニタ電圧Vmonが等しくなるように動作する。その結果、内部電源電圧Vdd-intは所望の電圧Vint-setで定常状態になる(図3(B)参照)。
【0009】
次に、降圧回路VDCaが不活性状態である場合を説明する。
【0010】
制御信号Vdc-enがロウ(low)である場合には、トランジスタP3がオンになり、トランジスタP2およびトランジスタN1がオフになる。トランジスタP3がオンになるので、トランジスタP1のゲートには外部電圧Vdd-extが印加される。それによりトランジスタP1はオフになる。トランジスタP2がオフになるので、比較器AMPの入力は電源降圧回路の出力端子から切断される。比較器AMPの入力は、抵抗器R2を介してグランドGNDに接続される。従って、モニタ電圧Vmonは接地状態になる。
【0011】
図3(B)は、降圧回路VDCaが活性状態と不活性状態との間を遷移したときの内部電源電圧Vdd-intおよびモニタ電圧Vmonを示すグラフである。降圧回路VDCaは、まず、活性状態(アクティブ状態)A1であり、次に、不活性状態(スタンドバイ状態)Sへ遷移し、さらに、活性状態(アクティブ状態)A2へ遷移している。
【0012】
降圧回路VDCaが活性状態A1から不活性状態Sへ遷移したときには、モニタ電圧Vmonは(R2/(R1+R2))*Vdd-intから接地状態へ低下する。このとき、内部電源電圧Vdd-intは変動しない。これは、降圧回路VDCaが不活性状態になるので、内部電源電圧Vdd-intは、降圧回路VDCsに依存するからである。
【0013】
しかし、降圧回路VDCaが不活性状態Sから活性状態A2へ遷移したときには、モニタ電圧Vmonが(R2/(R1+R2))*Vdd-intの近傍で振動する。よって、モニタ電圧Vmonが定常状態へ復帰するまでに時間を要する。同様に、内部電源電圧Vdd-intは、所望の電圧Vint-setから外れ、定常状態へ復帰するまでに時間を要する。
【0014】
これは、モニタ電圧Vmonのフィードバック配線の容量と抵抗器R1、R2とのRC遅延に因る。一般に、配線の容量は小さいものの、抵抗器R1、R2の抵抗値は、降圧回路VDCaが活性状態のときに外部電圧源からのDC電流の消費を低減させるために非常に高く設定されている。それにより、RC遅延が無視できないほどの大きさになるからである。
【0015】
図4(A)は、従来における他の降圧回路VDCaの回路図である。この降圧回路VDCaは、トランジスタP2を有さず、抵抗器R2とグランドGNDとの間にNMOSトランジスタN2を有する点で図3(A)に示す降圧回路VDCaと異なる。NMOSトランジスタN2は制御信号Vdc-enによって制御される。
【0016】
図4(A)に示す降圧回路VDCaが活性状態のときには、トランジスタP3がオフになり、トランジスタN1およびトランジスタN2がオンになる。従って、活性状態においては、この降圧回路VDCaの動作は図3(A)に示す降圧回路VDCaの動作と同様である。
【0017】
図4(A)に示す降圧回路VDCaが不活性状態のときには、トランジスタP3がオンになり、トランジスタN1およびトランジスタN2がオフになる。従って、内部電源電圧Vdd-intが抵抗器R1、R2によって分圧されることなく比較器AMPへフィードバックされる。
【0018】
図4(B)は、図4(A)に示す降圧回路VDCaが活性状態と不活性状態との間を遷移したときの内部電源電圧Vdd-intおよびモニタ電圧Vmonを示すグラフである。
【0019】
降圧回路VDCaが活性状態A1から不活性状態Sへ遷移したときには、モニタ電圧Vmonは(R2/(R1+R2))*Vdd-intから内部電源電圧Vdd-intへ上昇する。このとき、内部電源電圧Vdd-intは変動しない。
【0020】
しかし、降圧回路VDCaが不活性状態Sから活性状態A2へ遷移したときには、モニタ電圧Vmonが(R2/(R1+R2))*Vdd-intの近傍で振動する。よって、モニタ電圧Vmonが定常状態へ復帰するまでに時間を要する。同様に、内部電源電圧Vdd-intは所望の電圧Vint-setから外れ、定常状態へ復帰するまでに時間を要する。
【0021】
これは、図3(A)に示した降圧回路VDCaと同様にRC遅延が配線容量および抵抗器R1、R2により生じることに因る。
【0022】
そこで、本発明の目的は、モニタ電圧を適切に設定することにより、降圧回路が不活性状態から活性状態へ遷移したときに、出力端子から出力される内部電源電圧の復帰応答が改善された電源降圧回路を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に従った実施の形態による電源降圧回路は、外部電圧源から外部電圧を入力する入力端子と、前記外部電圧よりも低い内部電圧を出力する出力端子と、前記出力端子と前記外部電圧源との間に接続されたトランジスタと、前記出力端子と基準電圧源との間に互いに直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、第1の入力部、第2の入力部および出力部を有し、該出力部が前記トランジスタのゲートに接続された比較器と、前記第1の入力部に定電圧を供給する定電圧源と、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子の間にあるノードから前記内部電圧に依存する電圧を前記第2の入力部へフィードバックするフィードバック回路と、任意に設定された電圧を前記第2の入力部へ供給する設定電圧源と、前記設定電圧源と前記第2の入力部との間に直列に接続された第3のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子および前記第3のスイッチング素子を制御する制御信号発信源と、前記外部電圧源から前記比較器へ電力を供給する電力経路に介在する第4のスイッチング素子とを備え、前記設定電圧源の電圧は、前記定電圧源の電圧にほぼ等しいことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明による実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は本発明を限定するものではない。PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとを互いに交代させても同様の効果を得ることができる。ただし、この場合、制御信号のハイとロウも交代させる必要がある。
【0032】
図1は、スタンドバイ機能を具備した電源降圧回路のブロック図である。BGR回路は、外部電圧源の電圧Vdd-extを入力して、定電圧源である基準電圧Vrefを出力する。外部電圧Vdd-extは比較的高く、例えば、5Vである。
【0033】
降圧回路VDCsおよび降圧回路VDCaは、互いに並列に接続され、かつ、BGR回路と出力端子との間に直列に接続されている。降圧回路VDCsおよび降圧回路VDCaは、基準電圧Vrefおよび外部電圧Vdd-extを入力する。さらに、降圧回路VDCsおよび降圧回路VDCaは、基準電圧Vrefを基準として外部電圧Vdd-extよりも低い内部電源電圧Vdd-intを出力する。内部電源電圧Vdd-intは、電源降圧回路の出力端子から出力され、電源電圧として半導体装置内で用いられる。
【0034】
降圧回路VDCsは常時活性状態にあり、降圧回路VDCaは制御信号Vdc-enにより活性状態または不活性状態に制御される。従って、降圧回路VDCaが活性状態であるときには、内部電源電圧Vdd-intは降圧回路VDCsおよび降圧回路VDCaによって決定される電圧となり、一方で、降圧回路VDCaが不活性状態にあるときには、内部電源電圧Vdd-intは、常時活性状態である降圧回路VDCsによって決定される電圧となる。
【0035】
図2(A)は、本発明に係る実施の形態に従った降圧回路VDCaの回路図である。本実施の形態による降圧回路VDCaを以下VDC回路100という。VDC回路100は、PMOSトランジスタP10、PMOSトランジスタP20、PMOSトランジスタP30、NMOSトランジスタN10、NMOSトランジスタN20、抵抗器R10、抵抗器R20、比較器AMPおよびスイッチSWを備えている。
【0036】
トランジスタP10のドレインがVDC回路100の出力端子に接続され、そのソースが外部電圧源に接続されている。トランジスタP20およびP30は、VDC回路100の出力端子とグランドGNDとの間に直列に接続されている。抵抗器R10およびR20は、トランジスタP20とトランジスタP30との間に直列に接続されている。
【0037】
比較器AMPは、第1の入力部、第2の入力部および出力部を有する。該出力部はPMOSトランジスタP10のゲートに接続されている。第1の入力部には、定電圧源が接続され、第2の入力部は、抵抗器R10と抵抗器R20との間のノードに接続されている。定電圧源の電圧Vrefは、外部電圧Vdd-extに基づいてBGR回路(図1参照)から供給される一定の電圧である。
【0038】
トランジスタP20は、このノードと出力端子との間を接続または切断することができる。トランジスタP30は、このノードとグランドGNDとの間を接続または切断することができる。
【0039】
抵抗器R10およびR20は、出力端子における内部電源電圧Vdd-intを分圧する。内部電源電圧Vdd-intを分圧したノードにおける電圧は、該ノードから比較器AMPの第2の入力部へフィードバックされる。
【0040】
スイッチSWは、第2の入力部と設定電圧源との間に接続されている。これにより、スイッチSWは、第2の入力部を設定電圧源に接続し、若しくは、第2の入力部を設定電圧源から切断する。設定電圧源の電圧Vsetは、任意に設定され得る。
【0041】
トランジスタP30は、トランジスタP10のゲートと外部電圧源との間に接続されている。トランジスタN20は、外部電圧源から比較器AMPへ電力を供給する経路に介在する。トランジスタN20は、比較器AMPとグランドGNDとの間に直接に接続されている。トランジスタN20によって、外部電圧源から比較器AMPへの電力の供給を断つことができる。
【0042】
トランジスタP20、P30、N10およびN20のそれぞれのゲート、並びに、スイッチSWは、制御信号発信源に接続されている。トランジスタP20と制御信号発信源との間にはインバータ素子が接続されているので、トランジスタP20には制御電圧Vdc-enの反転信号が供給される。従って、トランジスタP20、N10およびN20は同じスイッチング動作を実行し、並びに、スイッチSWおよびトランジスタP30はトランジスタP20等とは逆のスイッチング動作を実行する。
【0043】
図2(B)は、VDC回路100が活性状態(アクティブ状態)と不活性状態(スタンドバイ状態)との間を遷移したときの内部電源電圧Vdd-intおよびモニタ電圧Vmonを示すグラフである。図2(A)および図2(B)を参照して、VDC回路100の動作を説明する。
【0044】
まず、VDC回路100が活性状態(図2(B)に示すA1)にあるときの動作を説明する。VDC回路100が活性状態のときには、制御信号発信源の電圧Vdc-enがハイ(high)になっている。それにより、トランジスタP20、N10およびN20がオン状態であり、トランジスタP30およびスイッチSWがオフ状態である。
【0045】
トランジスタP20、N10がオン状態であるので、出力端子は抵抗器R10、R20を介してグランドGNDに接続される。従って、ノードにおける電圧は、出力端子における内部電源電圧Vdd-intを抵抗器R10、R20によって分圧した電圧になる。より詳細には、ノードにおける電圧は、(R20/(R10+R20))*Vdd-int になる。
【0046】
スイッチSWがオフ状態であるので、設定電圧源は比較器AMPの第2の入力部と切断されている。従って、活性状態においては、ノードにおける電圧がモニタ電圧Vmonとしてフィードバックされる。即ち、モニタ電圧Vmonは、(R20/(R10+R20))*Vdd-int である(図2(B)参照)。このように、モニタ電圧Vmonはノードを介して内部電源電圧Vdd-intをモニタすることができる。
【0047】
トランジスタN20がオン状態であるので、比較器AMPが活性状態にある。比較器AMPの第1の入力部には定電圧Vrefが供給されている。その第2の入力部にはモニタ電圧Vmonとして(R20/(R10+R20))*Vdd-int が入力されている。比較器AMPは、定電圧Vrefとモニタ電圧Vmonとを比較して、それらの差を増幅して出力する。
【0048】
トランジスタP30がオフ状態であるので、トランジスタP10のゲートは外部電圧源から切断されている。したがって、比較器AMPの出力がトランジスタP10のゲートへ供給され、それによって、トランジスタP10のソース-ドレイン間の接続状態が調節される。その結果、外部電圧Vdd-extがトランジスタP10によって減圧されて出力端子から内部電源電圧Vdd-intとして出力される。
【0049】
内部電源電圧Vdd-intは、抵抗器R10、R20によって分圧されて比較器AMPへフィードバックされる。従って、比較器AMPは、定電圧Vrefとモニタ電圧Vmonとを等しくするように動作する。定電圧Vrefとモニタ電圧Vmonとが等しくなったとき、即ち、Vref=Vmon=(R20/(R10+R20))*Vdd-int であるときに、VDC回路100は定常状態となる。この定常状態のときの出力端子の電圧Vdd-intを定常電圧Vint-setとする(図2(B)参照)。このとき、Vref=Vmon=(R20/(R10+R20))*Vint-set である。
【0050】
次に、VDC回路100が不活性状態(図2(B)に示すS)になったときの動作を説明する。VDC回路100が不活性状態のときには、制御信号発信源の電圧Vdc-enがロウ(low)になっている。それにより、トランジスタP20、N10およびN20がオフ状態になり、トランジスタP30およびスイッチSWがオン状態になる。
【0051】
トランジスタP20がオフ状態になるので、ノードは出力端子から切断される。さらに、トランジスタN10がオフ状態になるので、ノードはグランドGNDからも切断される。従って、ノードは浮遊状態となる。
【0052】
一方で、スイッチSWがオン状態になるので、設定電圧源が比較器AMPの第2の入力部へ接続される。それによって、設定電圧Vsetがモニタ電圧Vmonとして第2の入力部へ入力される。尚、設定電圧Vsetは任意の電圧であるが、本実施の形態において、設定電圧Vsetは、グランドGNDの電圧よりも高く、かつ定電圧Vrefよりも低い電圧である(図2(B)参照)。
【0053】
トランジスタN20がオフ状態になるので、比較器AMPが不活性状態となる。トランジスタP30がオン状態になるので、外部電圧源がトランジスタP10のゲートに接続される。従って、トランジスタP10は、比較器AMPからの出力に依らず、外部電圧源に依存する。本実施の形態において、外部電圧Vdd-extはトランジスタP10の閾値よりも高い電圧である。これにより、トランジスタP10はオフ状態となる。
【0054】
トランジスタP10がオフ状態になることによって、出力端子の電圧Vdd-intは、図1に示すVDCsの出力に依存する。本実施の形態において、VDCsの出力電圧は、Vint-setである。従って、VDC回路100の不活性状態において、Vdd-intは、Vint-setのまま維持される。このとき、内部電源電圧Vdd-intは変動しない。これは、降圧回路VDCaが不活性状態になるので、内部電源電圧Vdd-intは、降圧回路VDCsに依存するからである。
【0055】
次に、VDC回路100が、再度、活性状態(図2(B)に示すA2)に復活したときの動作を説明する。制御信号発信源の電圧Vdc-enがハイ(high)になる。トランジスタP20、N10およびN20がオン状態になり、トランジスタP30およびスイッチSWがオフ状態になる。それにより、比較器AMPが起動し、その結果、モニタ電圧Vmonが、設定電圧Vsetから定電圧Vrefに復活する。
【0056】
しかし、本実施の形態によれば、設定電圧Vsetと定電圧Vrefとの差が従来の降圧回路よりも小さい。従って、モニタ電圧Vmonは、短時間で設定電圧Vsetから定電圧Vrefへ復帰する。それによって、内部電源電圧Vdd-intは、Vint-setから外れることなく定常状態を維持することができる。
【0057】
本実施の形態において、設定電圧Vsetは、グランドGNDの電圧よりも高く、かつ定電圧Vrefよりも低い電圧である。しかし、設定電圧Vsetは定電圧Vrefに等しいことが好ましい。それによって、VDC回路100が活性状態および不活性状態のいずれの場合においても、モニタ電圧Vmonは定電圧Vrefになる。よって、VDC回路100が不活性状態から活性状態に遷移したときに、モニタ電圧Vmonは変動することがなく、VDC回路100の復活応答の特性がさらに向上する。尚、モニタ電圧Vmonが定電圧Vrefに等しい場合には、比較器AMPの第1の入力部および第2の入力部に同電位の信号が入力される。一般に、これは、VDC回路100が不活性状態のときに、比較器AMPに発散などの誤動作をもたらす原因となる。しかし、本実施の形態によれば、VDC回路100が不活性状態のときに比較器AMPがトランジスタN20により外部電圧源から切断される。よって、モニタ電圧Vmonが定電圧Vrefに等しくても比較器AMPは誤動作を起こさない。
【0058】
図2(C)は、スイッチSWの実施の形態の回路図である。本実施の形態において、スイッチSWは、互いに並列に接続されたNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタからなる。NMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタは、一体に形成されており、それにより1つのスイッチとして動作する。
【0059】
制御信号発信源からの制御信号Vdc-enは、NMOSトランジスタまたはPMOSトランジスタのいずれか一方のゲートに反転入力され、他方に非反転入力される。例えば、制御信号Vdc-enは、NMOSトランジスタのゲートに反転入力され、PMOSトランジスタのゲートに非反転入力される。それによって、制御信号Vdc-enがロウのときには、NMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタの両方がオン状態になる。制御信号Vdc-enがハイのときには、NMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタの両方がオフ状態になる。このように、スイッチSWは、スイッチング動作を実行することができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明に従った電源降圧回路よれば、モニタ電圧を適切に設定することにより、降圧回路が不活性状態から活性状態へ遷移したときに、出力端子から出力される内部電源電圧の復帰応答が従来よりも速くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンドバイ機能を具備した電源降圧回路のブロック図。
【図2】本発明に係る実施の形態に従った降圧回路の回路図、その降圧回路が活性状態と不活性状態との間を遷移したときのVdd-intおよびVmonを示すグラフおよびスイッチSWの回路図。
【図3】従来の降圧回路の回路図、および、従来の降圧回路が活性状態と不活性状態との間を遷移したときのVdd-intおよびVmonを示すグラフ。
【図4】従来の降圧回路の回路図、および、従来の降圧回路が活性状態と不活性状態との間を遷移したときのVdd-intおよびVmonを示すグラフ。
【符号の説明】
100 VDC回路
P10、P20、P30 PMOSトランジスタ
N10、N20 NMOSトランジスタ
R10、R20 抵抗器
AMP 比較器
SW スイッチ
GND グランド
Vref 定電圧
Vdd-ext 外部電圧源電圧
Vdd-int 内部電源電圧
Vset 設定電圧
Vdc-en 制御信号
Vmon モニタ電圧

Claims (6)

  1. 外部電圧源から外部電圧を入力する入力端子と、
    前記外部電圧よりも低い内部電圧を出力する出力端子と、
    前記出力端子と前記外部電圧源との間に接続されたトランジスタと、
    前記出力端子と基準電圧源との間に互いに直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子と、
    第1の入力部、第2の入力部および出力部を有し、該出力部が前記トランジスタのゲートに接続された比較器と、
    前記第1の入力部に定電圧を供給する定電圧源と、
    前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子の間にあるノードから前記内部電圧に依存する電圧を前記第2の入力部へフィードバックするフィードバック回路と、
    任意に設定された電圧を前記第2の入力部へ供給する設定電圧源と、
    前記設定電圧源と前記第2の入力部との間に直列に接続された第3のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子および前記第3のスイッチング素子を制御する制御信号発信源と
    前記外部電圧源から前記比較器へ電力を供給する電力経路に介在する第4のスイッチング素子とを備え、
    前記設定電圧源の電圧は、前記定電圧源の電圧にほぼ等しいことを特徴とする電源降圧回路。
  2. 前記トランジスタのゲートと前記外部電圧源との間に接続された第5のスイッチング素子をさらに備え、
    前記制御信号発信源は、前記第4のスイッチング素子および前記第5のスイッチング素子をさらに制御することを特徴とする請求項1に記載の電源降圧回路。
  3. 前記第1のスイッチング素子と前記ノードとの間に直列に接続された第1の抵抗器と、
    前記ノードと前記第2のスイッチング素子との間に直列に接続された第2の抵抗器とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電源降圧回路。
  4. 前記第3のスイッチング素子は、互いに並列に接続されかつ一体形成されたNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタからなり、
    前記制御信号発信源からの制御信号は、前記NMOSトランジスタまたは前記PMOSトランジスタのいずれか一方のゲートに反転入力され、他方に非反転入力されることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の電源降圧回路。
  5. 前記トランジスタが前記比較器により制御されている場合には、前記制御信号発信源は、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン状態にし、かつ、前記第3のスイッチング素子をオフ状態にし、
    前記トランジスタが前記外部電圧源により制御されている場合には、前記制御信号発信源は、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオフ状態にし、かつ、前記第3のスイッチング素子をオン状態にすることを特徴とする請求項1、請求項3または請求項4のいずれかに記載の電源降圧回路。
  6. 前記トランジスタが前記比較器により制御されている場合には、前記制御信号発信源は、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン状態にし、かつ、前記第3のスイッチング素子および前記第5のスイッチング素子をオフ状態にし、
    前記トランジスタが前記外部電圧源により制御されている場合には、前記制御信号発信源は、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオフ状態にし、かつ、前記第3のスイッチング素子および前記第5のスイッチング素子をオン状態にすることを特徴とする請求項2に記載の電源降圧回路。
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