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JP4149526B2 - Resin electrode - Google Patents

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JP4149526B2
JP4149526B2 JP03374995A JP3374995A JP4149526B2 JP 4149526 B2 JP4149526 B2 JP 4149526B2 JP 03374995 A JP03374995 A JP 03374995A JP 3374995 A JP3374995 A JP 3374995A JP 4149526 B2 JP4149526 B2 JP 4149526B2
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直記 杉田
修 国安
茂雄 黒瀬
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Midori Anzen Co Ltd
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Midori Anzen Co Ltd
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コロナ放電電極の対向電極のような高圧側電極の対向電極に関するものであり、例えば静電集塵装置ではアイオナイザー部の対向電極やコレクタ部の集塵電極に用いることができる樹脂電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
静電集塵装置は、気流中の微粒子に対してコロナ放電などにより電荷を与え、この荷電粒子が電界中を通過する間に静電力により荷電粒子を捕集し、除去するもので、産業用の大型装置から家庭用の小型の装置まで種々のタイプが用いられている。
【0003】
このような静電集塵装置では、微粒子に電荷を与えるアイオナイザー部のコロナ放電電極の対向電極、荷電粒子を捕集するコレクタ部の高圧側電極や高圧側電極の対向電極である集塵電極には、通常アルミやステンレスなどの金属材料が用いられている。電極の構成は、一般に、図3および図4に示すようにアイオナイザー部1ではコロナ放電電極3に対向する対向電極4をスペーサー7を介して配列している。またコレクタ部2においても同様に、プラスまたはマイナスの電位を印加する高圧側電極6と、それに対向する対向電極5とを交互に、スペーサー7を介し平行に配列した構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような金属板を電極として用いた場合には、次に示すような問題点がある。
【0005】
1)電極を厚さ1.5mmの樹脂板と比較すると、厚さ1.0mmのアルミ板の場合は1.4倍、厚さ0.7mmのステンレス板の場合には2.8倍の重さとなり、電極自体の重量が重くなる。
【0006】
2)アイオナイザー部やコレクタ部の電極を形成するには、スペーサーを使用して金属電極を複数枚積み重ねるようにして電極部分を組み立てる必要があるため、工数が多くかかり製造工程上問題がある。
【0007】
3)一方、工数を減らすために、電極を複数枚積み重ねる代わりに図5に示すように板金プレス抜きによって一体成形した場合には、極板間ピッチA以上に極板の奥行きdを長くすることができず、大きな面積を有する電極を作製することができない。また、折曲げなどの必要性のため例えば参照符号Bで示すように粒子が荷電されないで通過してしまう部分が生じ集塵性能を大きくすることができない。
【0008】
4)さらに、金属電極では、複雑な形状の電極を作製することは困難であり、価格も高価となってしまうという問題があった。
【0009】
これらの諸問題は、金属製の電極に代えて樹脂を用いて電極を一体成形することにより解決すると考えられるが、単にカーボンブラックなどの導電材を混合した樹脂を用いて一体成形したような電極では十分な集塵性能を得ることができず、また実際に電極として使用する時に必要とされる耐衝撃性や難燃性などの特性も十分ではなかった。
【0010】
従って、本発明は以上の問題点を解決し、高圧側電極の対向電極として必要とされる導電性を示し、電極として実用上必要とされる耐衝撃性や難燃性などの樹脂特性を満足する、集塵性能に優れた樹脂電極を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、熱可塑性樹脂である樹脂基材に吸水性樹脂が配合され吸湿性が付与された樹脂と導電材とを配合し、体積固有抵抗値が10Ωcmのオーダー以下である樹脂を用いて形成した樹脂電極からなる。
【0012】
さらに、前記吸湿性を有する樹脂と導電材とを配合した樹脂は、放電電流に対する印加電圧との関係を示す放電特性において、該樹脂からなる電極が示す放電特性の標準動作点における放電電流値に対する印加電圧の値から、導体の電極が示す基準放電特性の標準動作点における放電電流値に対する印加電圧の値を差し引いた値が0〜0.15kVの範囲の値を示す樹脂であることを特徴とする。
【0013】
また、吸湿性を有する樹脂はABS樹脂に吸水性樹脂が配合された樹脂であって、導電材を配合しない場合の吸湿性を有する樹脂の体積固有抵抗値は1010〜1013Ωcmのオーダーの範囲にあり、吸湿量は0.5〜1.5重量%の範囲にあることを特徴とする。
【0014】
さらに、配合する導電材はカーボンファイバー、カーボンブラック、ステンレス繊維、導電ウィスカーから選択され、導電材の配合比率は10重量%以下であることを特徴とする。
【0015】
なお、本発明はこのようにして作製した樹脂電極をコロナ放電電極の対向電極、静電集塵装置の高圧側電極の対向電極およびアイオナイザー−コレクタ一体型静電集塵装置の高圧側電極の対向電極のいずれかとして用いることも特徴とする。
【0016】
電極を構成するコロナ放電電極の対向電極および高圧側電極の対向電極を導電性の樹脂を用いて成形する場合において、樹脂に導電性を付与するためには、基材となる樹脂に、(1)カーボンブラック、(2)カーボンファイバー、(3)導電性ウィスカー、(4)ステンレス繊維などの導電材を適量配合することによって達成できると考えられる。しかし、実際に行ってみると、(1)のカーボンブラックでは大量に配合しないと電極として必要な低い抵抗値を得ることができず、また、大量に配合する結果、耐衝撃性が悪くなってしまう。(2)のカーボンファイバーでは繊維状であるためカーボンブラックに比べて少ない量でも必要な抵抗値が得られるが、価格は高いものとなる。(3)の導電性ウィスカーでは必要とされる配合量はカーボンブラックとカーボンファイバーの中間の量であるが、耐衝撃性は低下してしまう。また、(4)のステンレス繊維にあっては配合により樹脂の重さが重いものとなり、さらに価格も高いものとなってしまう。さらに、樹脂電極の難燃性を考慮し難燃剤を添加することによって、耐衝撃性はさらに低下してしまう結果となった。
【0017】
一方、樹脂の抵抗値を下げるために導電材を添加した場合、成形樹脂板を用いて抵抗値を測定すると必ずしも抵抗値は下がっておらず、成形樹脂板の形状や大きさ、また、同一の成形樹脂板でも抵抗値を測定する部分の相違によって測定値が大きくバラツキ、測定値の幅が大きかった。また、成形樹脂板の表面を削りとり、再度抵抗値を測定すると、抵抗値は低下することがわかった。以上のことから、樹脂電極の表面近くに導電材がほとんど含まれていない高い抵抗値を示す樹脂層(以下、スキン層という)が電極を成形した時に形成され、このスキン層の厚さは成形条件によって大きく変化することがわかった。すなわち、電極を成形するときに生じるこのスキン層のよって電極の表面近くが特に高い抵抗値を示すようになる。
【0018】
また、このような成形樹脂電極をコロナ放電電極の対向電極をして用いたとき、次の(1)〜(3)のような現象が観察された。すなわち、
(1)金属板と比べ放電特性にズレが生じること。
【0019】
(2)放電電流を増加していくとイオン化線の振動が発生すること。
【0020】
(3)放電特性にズレが生じている状態で荷電性能を調べると、ほとんど荷電されないこと。
【0021】
以上の事実から、これらは電極表面の高い抵抗値を有するスキン層にコロナ放電電流が流れ込んでくるとき、電極表面で逆電離の現象が起こったものと考えることができる。すなわち、コロナ放電電流密度をj[A/m2 ]、スキン層の抵抗率をρ[Ωm]、スキン層の電界をE[V/m]とすると、
E=jρ [V/m]
の電界が生じ、これが空気の絶縁破壊強度を超えると対向電極板から逆極性のコロナ放電が発生し、逆極性イオンが放電空間に供給される。こうなるとイオン化線の振動が起こり、火花放電が頻発し、荷電効率は低下し集塵は著しく阻害され捕集性能は大幅に低下する。これを避けるため電流を減らせば粒子の荷電量が減少し実用に供しないものとなる。
【0022】
さらに、樹脂電極表面のスキン層を削り取り導電材が含まれている部分を露出させた樹脂でも、見かけ上平均的な値として抵抗値を下げることはできるが、ミクロ的に見ると高抵抗の部分が遍在している結果、高抵抗の樹脂の部分で逆電離現象が起こるため捕集性能の低下は避けることができない。
【0023】
そこで、絶縁性が高い樹脂に導電性の大きい物質を多量に配合して低抵抗の樹脂を得るのではなく、樹脂に吸着された水分が電気伝導性に寄与することに着目し、樹脂の吸湿性を制御することによって樹脂に導電性をもたせ、少ない導電材の配合量でも低い抵抗値の達成できることを見いだし、この知見に基づいて本発明をなすに至った。すなわち、本発明は高圧側電極の対向電極の樹脂として、吸湿性を有する樹脂と導電材とを配合した樹脂を用いることを特徴とし、これにより導電性を有し、逆電離現象が起きない捕集効率の優れた樹脂電極を作製することができる。
【0024】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0025】
本発明で用いることができる吸湿性を有する樹脂としては、吸湿性を有し、使用環境の温湿度において高電圧に対して108 〜1013Ωcm、好ましくは1010〜1013Ωcmのオーダーの範囲にある体積固有抵抗値を有する樹脂を使用することができる。このような吸湿性を有する樹脂は、例えば熱可塑性樹脂のような樹脂基材に吸水性樹脂を添加し、ブレンドすることにより吸湿性を付与した樹脂を用いることができる。このような樹脂は、樹脂中に配合された吸水性樹脂により吸収された水分によって半導電性を示すものであり、吸水性樹脂の配合量を調製することによって、樹脂の体積固有抵抗値を108 〜1013Ωcmのオーダーの範囲となるように自由に調製できる。一般に、吸水性樹脂の配合量は樹脂の種類により異なるが、5〜50重量%である。樹脂基材としては、例えば、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリエステル樹脂のような熱可塑性樹脂があり、特に、ABS樹脂を基材として用いると成形性、難燃性、耐熱性、耐衝撃性の優れたものが得られ、また、製造コストの面でも安価となる。また、混合する吸水性樹脂としては、アクリル酸塩系、ポバール系、ポリアミド系などがあり、吸水能、抵抗値の持続性および基材樹脂との相溶性などを考慮して選択される。なお、このような吸湿性を有する樹脂としては、例えば、マクスロイ(商品名、JSR社製)などの市販品を使用することができる。
【0026】
このような吸湿性を有する樹脂は、例えば、ABS樹脂に吸水性樹脂を添加した樹脂の場合では、十分乾燥した樹脂プレート(厚さ2mm)を、温度70℃、湿度65%の恒温恒湿槽内に48時間静置した後の吸湿量は乾燥樹脂に対して0.5〜1.5重量%であり、通常の雰囲気で用いる集塵装置の場合には1.0〜1.3重量%、特に湿度の高い雰囲気下で用いる場合で0.5〜1.0重量%くらいの吸湿量を有する樹脂を用いることが好ましい。また、吸湿性を有する樹脂を通常雰囲気下で一定時間(48時間以上)放置した時の体積固有抵抗値は1010〜1013Ωcmのオーダーを示した。
【0027】
また、本発明で用いる吸湿性を有する樹脂に配合する導電材としては、例えば、カーボンファイバーやカーボンブラックなどのカーボン系物質、半導電性または導電性ウィスカー(例えば、チタン酸カリウムなど)、ステンレス繊維、銅粉、銀粉などの金属系物質のような体積固有抵抗が10-1Ωcmのオーダー以下の導電性物質があげられ、これらを単独にまたは二種以上を混合して用いることができる。これらの物質のうちカーボン系物質や金属系物質が好ましく、特に、繊維状の形態を有しているカーボンファイバー、ステンレス繊維などがより少ない量で所望の抵抗値を達成することができ好ましい結果が得られる。
【0028】
吸湿性を有する樹脂と導電材とを配合した樹脂を得るためには、例えば、ミキシングロール、バンバリーミキサー、連続ミキサーなどを用い通常の方法により上述の吸湿性を有する樹脂と導電材とを溶融した状態で混合することにより、また、基材となる樹脂、吸水性樹脂および導電材とを一緒に溶融混合することによって調製することができる。この場合、導電材の配合量は得られる樹脂に対して10重量%以下であることが好ましく、配合量が多くなると耐衝撃性が低下する傾向がみられる。
【0029】
配合により得られた樹脂の吸湿量は、前述の測定法で測定した場合、一般に、0.4重量%〜1.5重量%であり、また、体積固有抵抗値は107 Ωcmのオーダー以下の値を示す。
【0030】
次に、得られた樹脂電極の放電特性について、図1を用いて説明する。図1は、樹脂電極の放電電流に対する印加電圧の関係を示す放電特性のグラフであり、本発明で得られる樹脂電極および従来の樹脂電極の放電特性、ならびにこれらの樹脂電極表面に導電性塗料を塗布し表面の抵抗を下げた時の放電特性を基準放電特性として示したものである。電極の樹脂自体の抵抗値が高い場合や、また電極表面に形成されるスキン層などによって電極表面部の抵抗値が上昇すると、前述の式で示すように樹脂表面内部にE=jρ[V/m]の電界を発生し、導電性の電極である基準電極に比べて電位の降下が起こる。従って、この電位の降下に見合うだけ印加電圧を高めないと放電は起こらなくなり、図1の実施例で示されるように基準放電特性に比べて印加電圧は上昇する。しかし、電極の抵抗値がある閾値を超えるとある放電電流で突然に逆電離現象が発生してしまい、逆極性イオンが放電空間に供給される結果、基準電極に比べ印加電圧の低下が観察される。すなわち、比較例1の抵抗値を有する樹脂電極では当初より逆電離現象がみられ、印加電圧は基準値を下回っている。一方、比較例2の抵抗値を有する樹脂電極の場合には当初は基準放電特性とほぼ同様な挙動を示しているが約2μA/8cmの時点で突然逆電離現象が起こりそれ以降の印加電圧が低下していることがわかる。このように本発明で用いることができる樹脂は逆電離現象の発生の有無など樹脂の放電特性を調べることによって選択することができる。
【0031】
この目的のため、図1に示すように樹脂電極が示す放電特性の標準動作点における放電電流値に対する印加電圧の値から、導体の電極が示す基準放電特性の標準動作点における放電電流値に対する印加電圧の値を差し引いた値、すなわち表2に示す「電位上昇」の値との関係を調べた結果、この値が0〜0.15kVの範囲の値を示す樹脂であれば逆電離現象も起こらず、確実に使用することができることがわかった。なお、0.15kVを超える場合であっても電極として使用することは可能であるが、条件によっては逆電離現象が起きるおそれがあり、一方、この値が0未満ということは、標準動作点において既に逆電離現象が起こっていることを意味し、使用は制限される。
【0032】
静電集塵装置への適用する際には、本発明の樹脂電極はアイオナイザー部のコロナ放電の対向電極として、また、コレクタ部の高圧電極の対向電極である集塵側電極として、さらに、例えば図2に示すようなアイオナイザー部1の対向電極4とコレクタ部2の対向電極5とを共通の電位を与えるアイオナイザー−コレクタ一体型の共通の対向電極として用いることができる。
【0033】
また、以上のような高圧側電極の対向電極は、通常は接地され接地側電極として用いられることが多いが、これらの対向電極にプラスまたはマイナスの高圧電圧を印加するような場合であっても同様に使用することができる。
【0034】
コレクタ部を樹脂電極により構成する場合、高圧側電極には体積固有抵抗が108 以上1013Ωcmのオーダー以下の樹脂であれば使用することができるが、集塵側電極では電気抵抗が高いと捕集した荷電粒子からの電荷が集塵側電極上に蓄積してしまうため、この蓄積電荷が高圧側と集塵側との電極間の電界を打ち消すように作用する結果、集塵側電極での捕集効率が低下する傾向があるため、体積固有抵抗値が107 Ωcmのオーダー以下の樹脂を用いるとよい結果が得られる。また、アイオナイザー部の対向電極も同様に電極上への電荷の蓄積を防止し、また逆電離現象を防止し良好な放電特性を得るため、体積固有抵抗値が107 Ωcmのオーダー以下の樹脂を用いとよい結果が得られる。
【0035】
また、静電集塵装置によっては樹脂電極の耐熱性が必要になる場合があるが、この時は、シランカップリング剤などで処理したグラスファイバーなどをさらに樹脂に配合することにより熱変形温度を向上させることができる。また、必要により難燃剤などを樹脂に添加し難燃性の向上を図ることができる。
【0036】
本発明の樹脂電極は射出成形などによる一体成形や、押出成形によってシート状に成形し、これを切断し電極の形状に加工することによって作製することができる。押出成形したシート状の樹脂を用いて電極を作製した場合には、射出成形が比較的むずかしい薄くて広い面積を有するシート状の電極を得ることができる。電極の形状としては、平板状、ラダー型など種々の形状とすることができるが、特に本発明においては、例えば図2に示すようなアイオナイザー−コレクタ一体型の共通の対向電極のように複雑な形状を有する電極であっても、樹脂の一体成形によって容易に電極を作製することができる。
【0037】
なお、アイオナイザー部やコレクタ部の配置や構成をどのようにするか、また各々の電極の形状、大きさ、厚みおよび配置、電極への給電方法などは、静電集塵装置の用途や種類により適時定められる。
【0038】
さらに、本発明の説明では静電集塵装置を例として説明したが、本発明の樹脂電極は集塵装置ばかりでなく、コロナ放電などを利用する、例えば、複写機などの対向電極として広く利用することができる。
【0039】
【作用】
本発明の構成によると、電極を構成する樹脂の導電性は樹脂中に配合された導電材ばかりでなく、樹脂中に配合された吸水性樹脂が吸収した水分によっても樹脂の導電性が高められる。さらに、樹脂の表面付近に吸着した水分は樹脂表面層の導電性を高め樹脂表面付近に存在する高抵抗値を示すスキン層の体積固有抵抗値を低下させる。従って、樹脂表面に存在した高抵抗値を有するスキン層に起因する逆電離現象は起こらず、高い電極間の電界を確保することができる。また、少ない量の導電材で低い体積固有抵抗値が確保されるため、導電材など大量の充填物を樹脂に配合することによって発生する耐衝撃性の低下なども防止することができる。
【0040】
以下、実施例および比較例によって本発明をさらに詳しく説明する。
【0041】
【実施例】
実施例1〜3および比較例1〜2
電極材料としてABS樹脂に吸水性樹脂を配合した吸湿性を有する樹脂(商品名:マクスロイ、JSR社製)を用いて、表1に示す配合比で樹脂を調製し、電極を射出成形によって作製した。また、比較のため吸水性樹脂を含まないABS樹脂(例えば、商品名:ABS15、JSR社製)を用いて同様に電極を作製した。なお、表1中、吸湿量は基材となる樹脂について前述の方法で測定した値であり、また体積固有抵抗値は基材となる樹脂について温度25℃湿度60%印加電圧500Vにおける体積固有抵抗の値を示す。
【0042】
【表1】

Figure 0004149526
得られた樹脂電極を用い次に示す方法に従い評価した。結果を表2に示す。
【0043】
体積固有抵抗率はASTM−D257に従い、温度20℃、相対湿度50%RHの雰囲気下で測定した。
【0044】
放電特性は、2枚の樹脂製電極板(長さ80mm、奥行き20mm、厚さ3mm)を12.5mmの間隔で平行に保持し、中央部にイオン化線(線径90μm)を配してコロナ放電電極を構成して、樹脂製電極とイオン化線との間に高電圧を印加し電圧電流特性を測定した。結果を図1に示す。次に2枚の樹脂製電極板の表面に導電性塗料を塗布し、表面の抵抗を低下(102 〜103 Ωのオーダー以下)させたときの電圧電流特性を測定する。このときの電圧電流特性を基準として、両者を比較し、図1に示す標準動作点における放電電流値に対する印加電圧の差を算出する。算出された値は樹脂表面、すなわちスキン層での電位降下に対応した値であり、この値が小さいほどアイオナイザー印加電圧の上昇が小さく好ましいものとなる。結果を表2に「電位上昇」として示した。
【0045】
コロナ放電電極の荷電性能および対向電極の集塵性能を評価するため、対向電極へのダストの付着についてつぎのようにして検討した。樹脂製電極を送風ダクト内に設置し、JIS11種ダストを濃度20mg/m3 、風速1m/sで流しながら対向電極側を接地し、コロナ放電電極側に4.0〜4.5kVを印加し、放電電流30μA/8cmにて接地した対向電極へダストを約7分間付着させ、その状態を目視によって観察した。
【0046】
また、耐衝撃性については、アイゾット衝撃強度をASTM D256に従い、熱変形温度、難燃性についてそれぞれASTM D648、UL−94に従い測定した。
【0047】
耐薬品性については、樹脂サンプル板をベルゲン治具にセットし、サラダ油をかけた場合には室温下、24時間後の樹脂サンプル表面のクラックの状態を、また、アルカリ系洗剤をかけた場合には60℃に加温し、24時間後の樹脂サンプル表面のクラックの状態を観察し臨界歪率を求めた。
【0048】
【表2】
Figure 0004149526
図1からわかるように、放電特性は比較例1および2では、基準とのズレが大きく放電電圧が大幅に低いが、実施例1〜3のものでは逆電離が起こらず放電電圧は基準に比べほぼ同等であり、良好な性能を示した得られている。また、図1に示す標準動作点における放電電流に対する電位に関して、比較例1および2では、0.3〜0.7kVと大幅に電位が低下しているのに対し、実施例1〜3の電極では基準電位から低下することなく、むしろ0.05〜0.15kVと上昇している。
【0049】
このアイオナイザー印加電圧の上昇はスキン層での電位降下に対応した位であり、樹脂電極の抵抗率ρv が大きくなるほど、またスキン層による抵抗が大きくなるほどスキン層での電位降下が大きくなる。従って、スキン層での電位降下に相当する値だけアイオナイザー印加電圧は大きくなる。しかし、スキン層の抵抗がある値より大きくなると、逆電離現象が起こり両極性イオンが放電空間に供給される結果アイオナイザー電圧は基準値よりも下回ることになる。
【0050】
一方、実際の集塵装置では印加電圧は通常4〜6kVであることから、その1/40程度の0.15kVくらいのスキン層での電位の降下以内であれば実用上問題は生じず、逆電離現象も発生しないと考えられる。すなわち表2中の「電位上昇」が0kV以上+0.15kV以下を示す樹脂を用いることによって集塵効率のすぐれた電極を作製することができることがわかる。
【0051】
比較例1および2の電極放電電圧が大幅に下回る理由としては、逆電離によって逆極性イオンがコロナ放電空間に流れ、コロナ放電電極からの正極性イオンと合流し、空間インピーダンスを下げ端子電圧の極端な低下を引き起こしたものと考えられる。また、逆電離が起こった時の特徴であるイオン化線の振動が現実に観測されることからも、逆電離現象の発生が裏付けられる。
【0052】
表2の結果から、接地した対向電極へのダストの付着は、逆電離が発生した比較例1および2では、逆電離現象により電荷の中和が起こり接地した対向電極に僅かしか付着せずほとんど集塵されなかったのに対し、実施例1〜3では広く帯状により濃く付着し良好な集塵が得られることがわかる。
【0053】
また、実施例1〜3においては、耐衝撃性を示すアイゾット衝撃強度も、すべて6kg・cm/cm以上であり、熱変形温度は低荷重で110℃以上を示し、さらに難燃性についてもV−1相当以上の評価であり優れた機械的熱的特性を示していることがわかる。樹脂の比重については、比重が大きくなるステンレス繊維を使用しなくても、また使用したとしてもその量は少ない量で目的とする樹脂を得ることができ、軽量の樹脂電極を得ることができる。耐薬品性については、実施例および比較例ともすべて臨界歪率1%以上であり良好な結果であった。
【0054】
【発明の効果】
本発明によると、優れた導電性を有し、逆電離現象が発生しない樹脂電極が得られる。従って、この電極を、コロナ放電電極の対向電極として用いた場合には優れた放電特性を、また、静電集塵装置の高圧側電極の対向電極として用いた場合には優れた集塵、捕集性能を発揮することができる樹脂電極が得られる。また、得られた樹脂電極は耐衝撃性、難燃性、耐熱性、耐薬品性に優れた電極である。さらに、複雑な形状の電極でも射出成形などにより一体成形することにより容易に作製することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】放電電流に対する印加電圧の関係を示す放電特性のグラフ。
【図2】アイオナイザーおよびコレクタの対向電極を一体として構成した静電集塵装置における電極の構成を分解して示す分解斜視図。
【図3】一般的な静電集塵装置におけるアイオナイザー部、コレクタ部の電極構成を示す斜視図。
【図4】一般的な静電集塵装置におけるアイオナイザー部、コレクタ部の電極構成を示す側面図。
【図5】静電集塵装置における電極を板金プレス抜き加工によって一体成形した場合の電極の形状を示す斜視図。
【符号の説明】
1 アイオナイザー部
2 コレクタ部
3 コロナ放電電極
4、5 対向電極
6 高圧側電極
7 スペーサ
A 極板間ピッチ
B 荷電されないで粒子が通過する部分
d 極板の奥行き[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a counter electrode of a high-voltage side electrode such as a counter electrode of a corona discharge electrode. For example, in an electrostatic dust collector, a resin that can be used as a counter electrode of an ionizer part or a dust collection electrode of a collector part It relates to an electrode.
[0002]
[Prior art]
The electrostatic precipitator collects and removes charged particles by electrostatic force while the charged particles pass through the electric field to the fine particles in the airflow by corona discharge. Various types are used from large-sized devices to small-sized devices for home use.
[0003]
In such an electrostatic precipitator, the counter electrode of the corona discharge electrode of the ionizer unit that charges the fine particles, the high voltage side electrode of the collector unit that collects charged particles, and the dust collection electrode that is the counter electrode of the high voltage side electrode In general, metal materials such as aluminum and stainless steel are used. In general, as shown in FIGS. 3 and 4, the electrode configuration is such that the counter electrode 4 facing the corona discharge electrode 3 is arranged via a spacer 7 in the ionizer unit 1. Similarly, the collector section 2 has a structure in which a high-voltage side electrode 6 to which a positive or negative potential is applied and a counter electrode 5 opposed thereto are alternately arranged in parallel via spacers 7.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when such a metal plate is used as an electrode, there are the following problems.
[0005]
1) Compared to a 1.5 mm thick resin plate, the electrode is 1.4 times more heavy for a 1.0 mm thick aluminum plate and 2.8 times more heavy for a 0.7 mm thick stainless steel plate. As a result, the weight of the electrode itself increases.
[0006]
2) In order to form the electrode of the ionizer part or the collector part, it is necessary to assemble the electrode part by stacking a plurality of metal electrodes using a spacer, which requires a lot of man-hours and causes a problem in the manufacturing process.
[0007]
3) On the other hand, in order to reduce the man-hour, when the electrodes are integrally formed by sheet metal press punching as shown in FIG. 5 instead of stacking a plurality of electrodes, the depth d of the electrode plates should be made longer than the pitch A between the electrode plates. Therefore, an electrode having a large area cannot be manufactured. Further, because of the necessity for bending or the like, for example, as indicated by reference numeral B, a portion where particles pass without being charged is generated, and the dust collection performance cannot be increased.
[0008]
4) Furthermore, with metal electrodes, it is difficult to produce electrodes having a complicated shape, and there is a problem that the price becomes expensive.
[0009]
These problems are considered to be solved by integrally forming an electrode using a resin instead of a metal electrode, but an electrode that is simply integrally formed using a resin mixed with a conductive material such as carbon black. However, sufficient dust collection performance could not be obtained, and characteristics such as impact resistance and flame resistance required when actually used as an electrode were not sufficient.
[0010]
Therefore, the present invention solves the above-mentioned problems, shows the conductivity required as the counter electrode of the high-voltage side electrode, and satisfies the resin properties such as impact resistance and flame retardancy that are practically required as an electrode. An object of the present invention is to provide a resin electrode excellent in dust collection performance.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, by blending a resin and a conductive material hygroscopic water-absorbent resin is compounded in the resin base material has been applied is a thermoplastic resin, the resin body volume resistivity is less than or equal to 10 7 [Omega] cm in order It consists of the resin electrode formed using.
[0012]
Furthermore, the resin in which the hygroscopic resin and the conductive material are blended is a discharge characteristic indicating a relationship with an applied voltage with respect to a discharge current, and a discharge current value at a standard operating point of a discharge characteristic exhibited by the electrode made of the resin A value obtained by subtracting the value of the applied voltage from the value of the applied voltage to the discharge current value at the standard operating point of the reference discharge characteristic indicated by the electrode of the conductor is a resin showing a value in the range of 0 to 0.15 kV. To do.
[0013]
Further, the hygroscopic resin is a resin in which a water absorbent resin is blended with an ABS resin, and the volume specific resistance value of the hygroscopic resin when no conductive material is blended is on the order of 10 10 to 10 13 Ωcm. The moisture absorption amount is in the range of 0.5 to 1.5% by weight.
[0014]
Further, the conductive material to be blended is selected from carbon fiber, carbon black, stainless fiber, and conductive whisker, and the blending ratio of the conductive material is 10% by weight or less.
[0015]
In the present invention, the resin electrode thus prepared is used for the counter electrode of the corona discharge electrode, the counter electrode of the high voltage side electrode of the electrostatic precipitator, and the high voltage side electrode of the ionizer-collector integrated electrostatic precipitator. It is also characterized by being used as any of the counter electrodes.
[0016]
In the case where the counter electrode of the corona discharge electrode and the counter electrode of the high voltage side electrode constituting the electrode are molded using a conductive resin, in order to impart conductivity to the resin, (1 It is considered that this can be achieved by blending appropriate amounts of conductive materials such as carbon black, (2) carbon fiber, (3) conductive whisker, and (4) stainless steel fiber. However, when actually carried out, the carbon black of (1) cannot obtain a low resistance value required as an electrode unless it is blended in a large amount, and as a result of blending in a large amount, the impact resistance deteriorates. End up. Since the carbon fiber (2) is fibrous, a necessary resistance value can be obtained even with a small amount compared to carbon black, but the price is high. In the conductive whisker (3), the required blending amount is an intermediate amount between carbon black and carbon fiber, but the impact resistance is lowered. In the case of the stainless fiber (4), the weight of the resin becomes heavy due to the blending, and the price is also high. Furthermore, the impact resistance was further lowered by adding a flame retardant in consideration of the flame retardancy of the resin electrode.
[0017]
On the other hand, when a conductive material is added to lower the resistance value of the resin, the resistance value does not necessarily decrease when the resistance value is measured using a molded resin plate, and the shape and size of the molded resin plate are the same. Even in the molded resin plate, the measured values varied greatly due to the difference in the portion where the resistance value was measured, and the width of the measured value was large. Further, it was found that when the surface of the molded resin plate was scraped and the resistance value was measured again, the resistance value decreased. From the above, a resin layer (hereinafter referred to as a skin layer) showing a high resistance value containing almost no conductive material near the surface of the resin electrode is formed when the electrode is molded, and the thickness of this skin layer is molded. It was found that it changed greatly depending on conditions. That is, the skin layer generated when the electrode is formed makes the resistance near the electrode surface particularly high.
[0018]
Moreover, when such a molded resin electrode was used as a counter electrode of a corona discharge electrode, the following phenomena (1) to (3) were observed. That is,
(1) Displacement in the discharge characteristics occurs as compared with the metal plate.
[0019]
(2) When the discharge current is increased, the vibration of the ionization line is generated.
[0020]
(3) When charging performance is examined in a state where the discharge characteristics are deviated, it is hardly charged.
[0021]
From the above facts, it can be considered that when the corona discharge current flows into the skin layer having a high resistance value on the electrode surface, the phenomenon of reverse ionization has occurred on the electrode surface. That is, assuming that the corona discharge current density is j [A / m 2 ], the resistivity of the skin layer is ρ [Ωm], and the electric field of the skin layer is E [V / m],
E = jρ [V / m]
When this electric field is generated and exceeds the dielectric breakdown strength of air, a reverse polarity corona discharge is generated from the counter electrode plate, and reverse polarity ions are supplied to the discharge space. When this happens, vibrations of ionization lines occur, spark discharges occur frequently, charging efficiency decreases, dust collection is significantly inhibited, and collection performance is significantly reduced. If the current is reduced to avoid this, the amount of charge of the particles is reduced and it is not practically used.
[0022]
Furthermore, even if the resin layer is scraped off from the surface of the resin electrode to expose the part containing the conductive material, the resistance value can be lowered as an average value, but when viewed microscopically, the high resistance part As a result, the reverse ionization phenomenon occurs in the portion of the high resistance resin, so that a decrease in collection performance cannot be avoided.
[0023]
Therefore, instead of obtaining a low-resistance resin by blending a large amount of a highly conductive substance into a highly insulating resin, we focused on the fact that moisture adsorbed on the resin contributes to electrical conductivity. By controlling the properties, it has been found that the resin can be made conductive, and that a low resistance value can be achieved even with a small amount of conductive material, and the present invention has been made based on this finding. That is, the present invention is characterized in that a resin in which a hygroscopic resin and a conductive material are blended is used as the counter electrode resin of the high-voltage side electrode, and thereby has a conductivity and does not cause a reverse ionization phenomenon. A resin electrode having excellent collection efficiency can be produced.
[0024]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0025]
As the resin having a hygroscopic property that can be used in the present invention, hygroscopic, 10 8 to 10 13 [Omega] cm for the high voltage at the temperature and humidity of the use environment, preferably 10 10 to 10 13 [Omega] cm in the order of Resins having volume resistivity values in the range can be used. As such a hygroscopic resin, for example, a resin imparted with hygroscopicity by adding a water-absorbing resin to a resin base material such as a thermoplastic resin and blending can be used. Such a resin exhibits semiconductivity due to moisture absorbed by the water-absorbing resin blended in the resin. By adjusting the blending amount of the water-absorbing resin, the volume specific resistance value of the resin is 10 It can be freely prepared to be in the order of 8 to 10 13 Ωcm. Generally, the blending amount of the water-absorbing resin is 5 to 50% by weight, although it varies depending on the type of resin. Examples of the resin base material include thermoplastic resins such as acrylic resin, ABS resin, and polyester resin. In particular, when ABS resin is used as the base material, the moldability, flame retardancy, heat resistance, and impact resistance are excellent. Can be obtained, and the manufacturing cost is low. The water-absorbing resin to be mixed includes acrylate-based, poval-based, polyamide-based, etc., and is selected in consideration of water absorption ability, durability of resistance value, compatibility with base resin, and the like. In addition, as resin which has such a hygroscopic property, commercial items, such as a Maxroy (brand name, JSR company make), can be used, for example.
[0026]
For example, in the case of a resin in which a water-absorbing resin is added to an ABS resin, such a resin having a hygroscopic property is a constant temperature and humidity chamber having a temperature of 70 ° C. and a humidity of 65% by sufficiently drying a resin plate (thickness 2 mm). The moisture absorption after standing for 48 hours is 0.5 to 1.5% by weight with respect to the dry resin, and 1.0 to 1.3% by weight in the case of a dust collector used in a normal atmosphere. In particular, it is preferable to use a resin having a moisture absorption amount of about 0.5 to 1.0% by weight when used in an atmosphere with high humidity. Further, the volume resistivity value when the hygroscopic resin was allowed to stand in a normal atmosphere for a certain time (48 hours or more) was on the order of 10 10 to 10 13 Ωcm.
[0027]
Further, examples of the conductive material blended in the hygroscopic resin used in the present invention include carbon-based materials such as carbon fiber and carbon black, semiconductive or conductive whiskers (for example, potassium titanate), stainless steel fibers, and the like. Examples thereof include conductive substances having a volume resistivity of the order of 10 −1 Ωcm or less, such as metallic substances such as copper powder and silver powder, and these can be used alone or in admixture of two or more. Among these substances, carbon-based substances and metal-based substances are preferable, and in particular, carbon fibers having a fibrous form, stainless fibers, etc. can achieve a desired resistance value with a smaller amount, and preferable results are obtained. can get.
[0028]
In order to obtain a resin in which a hygroscopic resin and a conductive material are blended, for example, the above hygroscopic resin and the conductive material are melted by a normal method using a mixing roll, a Banbury mixer, a continuous mixer, or the like. It can be prepared by mixing in a state, or by melt-mixing a resin as a base material, a water absorbent resin and a conductive material together. In this case, the blending amount of the conductive material is preferably 10% by weight or less with respect to the obtained resin, and when the blending amount is increased, the impact resistance tends to decrease.
[0029]
The moisture absorption amount of the resin obtained by blending is generally 0.4 wt% to 1.5 wt% when measured by the above-described measurement method, and the volume resistivity value is on the order of 10 7 Ωcm or less. Indicates the value.
[0030]
Next, the discharge characteristics of the obtained resin electrode will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a graph of discharge characteristics showing the relationship of applied voltage to discharge current of resin electrodes. Discharge characteristics of resin electrodes obtained in the present invention and conventional resin electrodes, and conductive paints on the surfaces of these resin electrodes. The discharge characteristics when applied and the surface resistance is lowered are shown as reference discharge characteristics. When the resistance value of the electrode resin itself is high, or when the resistance value of the electrode surface portion is increased by a skin layer or the like formed on the electrode surface, E = jρ [V / m], and a potential drop occurs compared to a reference electrode which is a conductive electrode. Therefore, discharge does not occur unless the applied voltage is increased to meet the potential drop, and the applied voltage rises compared to the reference discharge characteristics as shown in the embodiment of FIG. However, when the resistance value of the electrode exceeds a certain threshold, a reverse ionization phenomenon occurs suddenly at a certain discharge current, and as a result of the supply of reverse polarity ions to the discharge space, a decrease in applied voltage is observed compared to the reference electrode. The That is, the reverse ionization phenomenon is observed from the beginning in the resin electrode having the resistance value of Comparative Example 1, and the applied voltage is lower than the reference value. On the other hand, in the case of the resin electrode having the resistance value of Comparative Example 2, initially the behavior is almost the same as the reference discharge characteristic, but suddenly reverse ionization occurs at about 2 μA / 8 cm, and the applied voltage thereafter is It turns out that it has fallen. Thus, the resin that can be used in the present invention can be selected by examining the discharge characteristics of the resin, such as the presence or absence of the occurrence of reverse ionization.
[0031]
For this purpose, as shown in FIG. 1, the voltage applied to the discharge current value at the standard operating point of the standard discharge characteristic indicated by the conductor electrode is applied to the discharge current value at the standard operating point of the discharge characteristic indicated by the resin electrode. As a result of investigating the relationship with the value obtained by subtracting the voltage value, that is, the “potential rise” value shown in Table 2, if this value is a resin showing a value in the range of 0 to 0.15 kV, the reverse ionization phenomenon also occurs. It was found that it can be used reliably. Even if it exceeds 0.15 kV, it can be used as an electrode. However, depending on the conditions, reverse ionization may occur. On the other hand, when this value is less than 0, This means that the reverse ionization phenomenon has already occurred, and its use is limited.
[0032]
When applied to an electrostatic dust collector, the resin electrode of the present invention is used as a counter electrode for corona discharge in the ionizer section, and as a dust collection side electrode that is a counter electrode for the high voltage electrode in the collector section. For example, the counter electrode 4 of the ionizer unit 1 and the counter electrode 5 of the collector unit 2 as shown in FIG. 2 can be used as an ionizer-collector integrated counter electrode that applies a common potential.
[0033]
Further, the counter electrode of the high-voltage side electrode as described above is usually grounded and often used as a ground-side electrode, but even when a positive or negative high-voltage is applied to these counter electrodes, It can be used as well.
[0034]
When the collector part is made of a resin electrode, any resin can be used for the high voltage side electrode as long as the volume resistivity is on the order of 10 8 to 10 13 Ωcm. Since the charge from the collected charged particles accumulates on the dust collection side electrode, the accumulated charge acts to cancel the electric field between the high voltage side and the dust collection side electrode. Since the trapping efficiency tends to decrease, it is possible to obtain good results by using a resin having a volume resistivity value of the order of 10 7 Ωcm or less. Similarly, the counter electrode of the ionizer part is also a resin having a volume resistivity value of the order of 10 7 Ωcm or less in order to prevent charge accumulation on the electrode and to prevent reverse ionization and to obtain good discharge characteristics. Use this to get good results.
[0035]
Also, depending on the electrostatic precipitator, the heat resistance of the resin electrode may be required. At this time, the thermal deformation temperature can be adjusted by further adding glass fiber treated with a silane coupling agent to the resin. Can be improved. Moreover, a flame retardant etc. can be added to resin as needed, and a flame retardance improvement can be aimed at.
[0036]
The resin electrode of the present invention can be produced by forming into a sheet by integral molding such as injection molding or extrusion molding, and cutting it into a shape of an electrode. When an electrode is produced using an extruded sheet-like resin, a sheet-like electrode having a thin and wide area that is relatively difficult to injection-mold can be obtained. The shape of the electrode may be various shapes such as a flat plate shape and a ladder shape. In particular, in the present invention, for example, a complex counter electrode such as an ionizer / collector integrated type common electrode as shown in FIG. Even an electrode having a simple shape can be easily produced by integral molding of a resin.
[0037]
In addition, how to arrange and configure the ionizer and collector, the shape, size, thickness and arrangement of each electrode, the method of supplying power to the electrode, etc. Determined in a timely manner.
[0038]
Furthermore, in the description of the present invention, the electrostatic dust collector has been described as an example. However, the resin electrode of the present invention uses not only the dust collector but also corona discharge, for example, widely used as a counter electrode in a copying machine or the like. can do.
[0039]
[Action]
According to the configuration of the present invention, the conductivity of the resin constituting the electrode is enhanced not only by the conductive material blended in the resin, but also by the moisture absorbed by the water absorbent resin blended in the resin. . Furthermore, the moisture adsorbed near the surface of the resin increases the conductivity of the resin surface layer and lowers the volume specific resistance value of the skin layer having a high resistance value existing near the resin surface. Therefore, the reverse ionization phenomenon caused by the skin layer having a high resistance value existing on the resin surface does not occur, and a high electric field between the electrodes can be secured. In addition, since a low volume specific resistance value is secured with a small amount of conductive material, it is possible to prevent a decrease in impact resistance that occurs when a large amount of filler such as a conductive material is blended in the resin.
[0040]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples.
[0041]
【Example】
Examples 1-3 and Comparative Examples 1-2
A resin having a hygroscopic property (trade name: Maxroy, manufactured by JSR Corporation) in which a water-absorbing resin was blended with an ABS resin as an electrode material was used to prepare a resin at a blending ratio shown in Table 1, and an electrode was manufactured by injection molding. . For comparison, an electrode was prepared in the same manner using an ABS resin (for example, trade name: ABS15, manufactured by JSR) that does not contain a water-absorbing resin. In Table 1, the moisture absorption is the value measured by the above-described method for the resin as the base material, and the volume specific resistance value is the volume specific resistance at a temperature of 25 ° C. and a humidity of 60% and an applied voltage of 500 V for the resin as the base material. Indicates the value of.
[0042]
[Table 1]
Figure 0004149526
Evaluation was performed according to the following method using the obtained resin electrode. The results are shown in Table 2.
[0043]
The volume resistivity was measured in accordance with ASTM-D257 under an atmosphere at a temperature of 20 ° C. and a relative humidity of 50% RH.
[0044]
Discharge characteristics are as follows: two resin electrode plates (length 80 mm, depth 20 mm, thickness 3 mm) are held in parallel at an interval of 12.5 mm, and an ionization wire (wire diameter 90 μm) is arranged at the center. The discharge electrode was constituted, and a high voltage was applied between the resin electrode and the ionization line, and the voltage-current characteristics were measured. The results are shown in FIG. Next, a conductive paint is applied to the surfaces of the two resin electrode plates, and the voltage-current characteristics are measured when the surface resistance is lowered (order of 10 2 to 10 3 Ω or less). Based on the voltage-current characteristics at this time, the two are compared, and the difference in applied voltage with respect to the discharge current value at the standard operating point shown in FIG. 1 is calculated. The calculated value is a value corresponding to the potential drop on the resin surface, that is, the skin layer. The smaller this value, the smaller the increase in the ionizer applied voltage, and the more preferable. The results are shown in Table 2 as “potential rise”.
[0045]
In order to evaluate the charging performance of the corona discharge electrode and the dust collection performance of the counter electrode, the adhesion of dust to the counter electrode was examined as follows. A resin electrode is installed in the air duct, the counter electrode side is grounded while flowing JIS11 type dust at a concentration of 20 mg / m 3 and a wind speed of 1 m / s, and 4.0 to 4.5 kV is applied to the corona discharge electrode side. Then, dust was adhered to the counter electrode grounded at a discharge current of 30 μA / 8 cm for about 7 minutes, and the state was visually observed.
[0046]
Further, impact resistance was measured according to ASTM D256 for Izod impact strength, and thermal deformation temperature and flame retardancy were measured according to ASTM D648 and UL-94, respectively.
[0047]
For chemical resistance, set the resin sample plate on a Bergen jig and apply salad oil to crack the surface of the resin sample after 24 hours at room temperature, or apply an alkaline detergent. Was heated to 60 ° C., and the state of cracks on the surface of the resin sample after 24 hours was observed to determine the critical strain rate.
[0048]
[Table 2]
Figure 0004149526
As can be seen from FIG. 1, the discharge characteristics of Comparative Examples 1 and 2 are significantly different from the reference and the discharge voltage is significantly low. However, in Examples 1 to 3, reverse ionization does not occur and the discharge voltage is lower than that of the reference. It is almost equivalent and obtained showing good performance. Further, with respect to the potential with respect to the discharge current at the standard operating point shown in FIG. 1, in Comparative Examples 1 and 2, the potential was significantly reduced to 0.3 to 0.7 kV, whereas the electrodes of Examples 1 to 3 Then, the voltage rises from 0.05 to 0.15 kV without decreasing from the reference potential.
[0049]
This rise in the voltage applied to the ionizer corresponds to the potential drop in the skin layer, and the potential drop in the skin layer increases as the resistivity ρ v of the resin electrode increases and the resistance by the skin layer increases. Therefore, the ionizer applied voltage increases by a value corresponding to the potential drop in the skin layer. However, when the resistance of the skin layer becomes greater than a certain value, a reverse ionization phenomenon occurs and bipolar ions are supplied to the discharge space. As a result, the ionizer voltage becomes lower than the reference value.
[0050]
On the other hand, since the applied voltage is usually 4 to 6 kV in an actual dust collector, there is no practical problem as long as it is within the potential drop at the skin layer of about 0.15 kV, which is about 1/40, and the reverse. It is thought that ionization does not occur. That is, it can be seen that an electrode having excellent dust collection efficiency can be produced by using a resin having a “potential increase” in Table 2 of 0 kV or more and +0.15 kV or less.
[0051]
The reason why the electrode discharge voltage of Comparative Examples 1 and 2 is significantly lower is that reverse polarity ions flow into the corona discharge space due to reverse ionization, merge with positive ions from the corona discharge electrode, lower the space impedance, This is thought to have caused a significant decrease. In addition, the fact that the ionization line vibration, which is a characteristic when reverse ionization occurs, is actually observed, confirms the occurrence of the reverse ionization phenomenon.
[0052]
From the results shown in Table 2, dust adheres to the grounded counter electrode. In Comparative Examples 1 and 2, where reverse ionization occurs, charge neutralization occurs due to the reverse ionization phenomenon, and only a little adheres to the grounded counter electrode. In contrast to the fact that dust was not collected, it can be seen that in Examples 1 to 3, it adheres thickly in a band shape and good dust collection is obtained.
[0053]
In Examples 1 to 3, the Izod impact strength, which indicates impact resistance, is also 6 kg · cm / cm or more, the thermal deformation temperature is 110 ° C. or more at low load, and the flame retardancy is V It can be seen that the evaluation is equivalent to -1 or more and shows excellent mechanical and thermal characteristics. With respect to the specific gravity of the resin, even if a stainless fiber having a large specific gravity is not used, even if it is used, the target resin can be obtained with a small amount, and a lightweight resin electrode can be obtained. As for chemical resistance, all of the examples and comparative examples had a critical strain rate of 1% or more, which was a good result.
[0054]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to obtain a resin electrode that has excellent conductivity and does not generate a reverse ionization phenomenon. Therefore, when this electrode is used as the counter electrode of the corona discharge electrode, it has excellent discharge characteristics, and when it is used as the counter electrode of the high voltage side electrode of the electrostatic precipitator, it has excellent dust collection and collection. A resin electrode capable of exhibiting the collecting performance is obtained. Moreover, the obtained resin electrode is an electrode excellent in impact resistance, flame retardancy, heat resistance, and chemical resistance. Furthermore, even complicated electrodes can be easily manufactured by integral molding by injection molding or the like, and the manufacturing cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph of discharge characteristics showing the relationship of applied voltage to discharge current.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing an exploded configuration of an electrode in an electrostatic precipitator configured integrally with an ionizer and a collector counter electrode.
FIG. 3 is a perspective view showing electrode configurations of an ionizer section and a collector section in a general electrostatic dust collector.
FIG. 4 is a side view showing electrode configurations of an ionizer section and a collector section in a general electrostatic dust collector.
FIG. 5 is a perspective view showing the shape of the electrode when the electrode in the electrostatic precipitator is integrally formed by sheet metal press punching.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Ionizer part 2 Collector part 3 Corona discharge electrode 4, 5 Opposite electrode 6 High voltage side electrode 7 Spacer A Pitch between electrode plates B The part through which particles pass without being charged d Depth of electrode plate

Claims (3)

熱可塑性樹脂である樹脂基材に吸水性樹脂が配合され吸湿性が付与された樹脂と導電材とを配合し、体積固有抵抗値が10Ωcmのオーダー以下である樹脂を用いて形成した、逆電離現象が起きない静電集塵装置用樹脂電極。 Blending a thermoplastic resin and a resin substrate to the water-absorbent resin is blended hygroscopic resin and a conductive material which is applied to form a resin body volume resistivity is less than or equal to 10 7 [Omega] cm in order Resin electrode for electrostatic precipitator without reverse ionization. 熱可塑性樹脂である樹脂基材に吸水性樹脂が配合され吸湿性が付与された樹脂の体積固有抵抗値が10〜1013Ωcmのオーダー以下である、請求項1に記載の静電集塵装置用樹脂電極。The electrostatic dust collection according to claim 1, wherein the volume specific resistance value of a resin in which a water-absorbing resin is blended with a resin base material which is a thermoplastic resin and moisture absorption is given is not more than the order of 10 8 to 10 13 Ωcm. Resin electrode for equipment. コロナ放電電極の対向電極、静電集塵装置の高圧側電極の対向電極およびアイオナイザー−コレクタ一体型静電集塵装置の高圧側電極の対向電極のいずれかとして用いられる請求項1または2に記載の静電集塵装置用樹脂電極。  The counter electrode of the corona discharge electrode, the counter electrode of the high voltage side electrode of the electrostatic precipitator, or the counter electrode of the high voltage side electrode of the ionizer-collector integrated electrostatic precipitator. The resin electrode for electrostatic dust collectors of description.
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