JP4036128B2 - シャッタ開閉機構及びディスクドライブ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクカートリッジのインナーロータを回動させることによってシャッタの開閉操作を行うシャッタ開閉機構、並びにそのようなディスクカートリッジのケース内に収納されたディスク状記録媒体に対して信号の記録及び/又は再生を行うディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図48に示すように、DVR、DVD、DVD−ROM等のディスクカートリッジ201は、上下シェル202,203からなるケースの内部に、ディスクDを回転自在に収納し、断面略コ字状のシャッタ205がディスクカートリッジ201の一側面201aに沿ってスライドすることで、上下シェル202,203に形成された上下一対のピックアップ挿入口204を外側から開閉するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のディスクカートリッジ201では、シャッタ205が外側に取り付けられているために、このシャッタ205を簡単にスライドさせて開くことができ、内部のディスクDにダメージを与えたり、そのディスクDに塵埃等を付着させて、データの記録及び/又は再生時にドロップアウトを招く等の問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、シャッタを外側から簡単に開くことができないように、ディスク状記録媒体に収納されたインナ−ロータの回転によってピックアップ挿入口をシャッタで内側から開閉するようにしたディスクカートリッジにおけるインナ−ロータの回動によるシャッタの開閉操作を無理なく、スムーズに行えるようにしたシャッタ開閉機構を提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明は、そのようなシャッタ開閉機構を備えることによって、シャッタの開閉操作を確実に行うと共に、ディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体に対して信号の記録及び/又は再生を適切に行うことを可能としたディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係るシャッタ開閉機構は、ケース内に、ディスク状記録媒体と、インナーロータと、シャッタとを有し、インナーロータの回転によってシャッタがケースの開口部を開閉するディスクカートリッジのインナーロータを回動させることによってシャッタの開閉操作を行うものであり、ケースの一側面に沿って相対移動される保持部材と、保持部材に保持されるラック部と、ラック部の一端から保持部材に沿って延長された先端部に第1の係合部が設けられた第1の弾性変位部と、ラック部の他端から保持部材に沿って延長された先端部に第2の係合部が設けられた第2の弾性変位部とを有するラック部材と、保持部材とラック部材との間に配置され、ラック部の背面側に当接される基体と、基体の一端から延長されると共にラック部材側に屈曲することによって第1の弾性変位部の背面側に当接される第1の弾性変位片と、基体の他端から延長されると共にラック部材側に屈曲することによって第2の弾性変位部の背面側に当接される第2の弾性変位片と、基体の両端から延長されると共に保持部材側に屈曲することによって保持部材と当接される第3の弾性変位片とを有する弾性部材とを備える。そして、保持部材がケースの一側面に沿って相対移動された際に、ケースの一側面から外部に臨むインナーロータの外周部に設けられた第1の被係合部と、ギヤ部と、第2の被係合部とに、それぞれ第1の係合部と、ラック部と、第2の係合部とが係合してインナーロータを回動させることを特徴としている。
【0007】
以上のように、本発明に係るシャッタ開閉機構では、保持部材とラック部材との間に配置された弾性部材の弾性変位可能な弾性変位片のうち、第3の弾性変位片がラック部の背面側を支持し、この第3の弾性変位片の撓みによってラック部をカートリッジ側へと押圧することから、インナーロータのギヤ部にラック部を適切に噛合させることができる。一方、第1の弾性変位片が第1の弾性変位部の背面側を支持し、第2の弾性変位片が第2の弾性変位部の背面側を支持し、これらラック部材の第1の弾性変位部と第2の弾性変位部とが撓むことによって、弾性部材の第1の弾性変位片と第2の弾性変位片とが撓みながら、第1の弾性変位部と第2の弾性変位部とをケース側へと押圧することから、第1の弾性変位部と第2の弾性変位部との先端部に設けられた第1の係合部と第2の係合部とを、それぞれインナーロータの第1の被係合部と第2の被係合部とに適切に係合させることができる。
【0008】
また、本発明に係るディスクドライブ装置は、ケース内に、ディスク状記録媒体と、インナーロータと、シャッタとを有し、インナーロータの回転によってシャッタがケースの開口部を開閉するディスクカートリッジのディスク状記録媒体に対して信号の記録及び/又は再生を行うものであり、ディスクカートリッジを、装置本体の外部へと引き出された引出位置と、装置本体の内部へと引き込まれた引込位置との間で移動させるローディング機構と、ローディング機構によって引出位置と収納位置との間で移動されるディスクカートリッジのインナーロータを回動させることによってシャッタの開閉操作を行うシャッタ開閉機構とを備える。そして、シャッタ開閉機構は、ローディング機構によるディスクカートリッジの移動に伴ってケースの一側面に沿って相対移動される保持部材と、保持部材に保持されるラック部と、ラック部の一端から保持部材に沿って延長された先端部に第1の係合部が設けられた第1の弾性変位部と、ラック部の他端から保持部材に沿って延長された先端部に第2の係合部が設けられた第2の弾性変位部とを有するラック部材と、保持部材とラック部材との間に配置され、ラック部の背面側に当接される基体と、基体の一端から延長されると共にラック部材側に屈曲することによって第1の弾性変位部の背面側に当接される第1の弾性変位片と、基体の他端から延長されると共にラック部材側に屈曲することによって第2の弾性変位部の背面側に当接される第2の弾性変位片と、基体の両端から延長されると共に保持部材側に屈曲することによって保持部材と当接される第3の弾性変位片とを有する弾性部材とを備え、保持部材がケースの一側面に沿って相対移動された際に、ケースの一側面から外部に臨むインナーロータの外周部に設けられた第1の被係合部と、ギヤ部と、第2の被係合部とに、それぞれ第1の係合部と、ラック部と、第2の係合部とが係合してインナーロータを回動させることを特徴としている。
【0009】
以上のように、本発明に係るディスクドライブ装置では、シャッタ開閉機構において、保持部材とラック部材との間に配置された弾性部材の弾性変位片のうち、第3の弾性変位片がラック部の背面側を支持し、この第3の弾性変位片の撓みによってラック部をカートリッジ側へと押圧することから、インナーロータのギヤ部にラック部を適切に噛合させることができる。一方、第1の弾性変位片が第1の弾性変位部の背面側を支持し、第2の弾性変位片が第2の弾性変位部の背面側を支持し、これらラック部材の第1の弾性変位部と第2の弾性変位部とが撓むことによって、弾性部材の第1の弾性変位片と第2の弾性変位片とが撓みながら、第1の弾性変位部と第2の弾性変位部とをケース側へと押圧することから、第1の弾性変位部と第2の弾性変位部との先端部に設けられた第1の係合部と第2の係合部とを、それぞれインナーロータの第1の被係合部と第2の被係合部とに適切に係合させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用したシャッタ開閉機構及びディスクドライブ装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
先ず、本発明を適用したディスクドライブ装置について説明する。
【0012】
図1に示すディスクドライブ装置61は、後述するように、インナーロータ及びそのインナーロータによって開閉駆動されるシャッタが収容されているディスクカートリッジ1を記録、再生するものである。
【0013】
そして、フロントパネル62の上部位置には、水平状のカートリッジ挿入口63が開口されていて、内部には、図2に示すように、カートリッジホルダ64が収容されている。
【0014】
そして、ディスクカートリッジ1がカートリッジ挿入口63からイジェクト位置に待機されているカートリッジホルダ64内に、図3、図4及び図5に示す順序で矢印A方向から水平に挿入されて、カートリッジ挿入センサ(図示せず。)によってカートリッジホルダ64の挿入完了が検出されると、カートリッジホルダ64が、図6に示すイジェクト位置から、その後方に設定されていて、図7及び図9に示す引込み位置まで水平に引き込まれて、ディスクカートリッジ1がカートリッジ挿入口63からディスクドライブ装置61の内部に完全に引き込まれる。
【0015】
ここで、カートリッジホルダ64は引込み位置にて一時停止され、その後に、後述するように、ディスクカートリッジ1内のインナーロータが回転駆動されて、シャッタがこのディスクドライブ装置61の内部で開放される。
【0016】
そして、そのシャッタ開放完了後に、カートリッジホルダ64が、図7に示す引込み位置から図8及び図10に示すローディング位置まで矢印C方向に垂直に下降されることによって、ディスクカートリッジ1内の光ディスクDがスピンドルモータS上に、ディスクカートリッジ1内の後述するディスククランパ11によって、マグネットチャッキングされる。
【0017】
そして、スピンドルモータSによって光ディスクが回転駆動されて、光ピックアップによって光ディスクDにデータの記録、再生が行われる。
【0018】
なお、ディスクカートリッジ1のイジェクト時は、ローディング時の逆動作を辿り、先ず、カートリッジホルダ64によってディスクカートリッジ1が、図8及び図10に示すローディング位置から矢印D方向に垂直に上昇され、このとき、ディスククランパ11による光ディスクDのスピンドルモータSに対するマグネットチャッキングが解除され、ディスクカートリッジ1が矢印D方向に上昇されて、図7及び図9に示す引込み位置で一時停止される。
【0019】
そして、この後に、後述するように、ディスクカートリッジ1のシャッタが閉塞されてから、カートリッジホルダ64によってディスクカートリッジ1が、図6に示すイジェクト位置まで前方である矢印B方向に引き出されて、そのディスクカートリッジ1の一部がカートリッジ挿入口63外に突出されることになり、ディスクカートリッジ1をディスクドライブ装置61から引き抜くことができる。
【0020】
次に、ディスクドライブ装置61内のローディング機構におけるガイド機構について説明する。
【0021】
先ず、板金等によってほぼコ字状に形成されている固定フレーム82がシャーシ(図示せず)上に水平状に搭載(固定)されていて、その内部にカートリッジホルダ64が収容されている。このカートリッジホルダ64も板金等によってほぼコ字状に形成されていて、天板部64aの左右両側の下部にコ字状に形成されている左右一対のカートリッジ保持部64bが互いに対向された状態で水平に形成されている。
【0022】
そして、このカートリッジホルダ64の天板部64aには、ディスクカートリッジ1の押えバネ83、ディスクカートリッジ1のロック用フック84、カートリッジ挿入検出レバー85や左右一対のカートリッジ排出レバー86等が取り付けられている。
【0023】
そして、後述するシャッタ開閉機構を構成する保持部材71がカートリッジホルダ64の一方のカートリッジ保持部64bと、固定フレーム82の一方の側板部82aとの間の隙間内に水平状に組み込まれている。そして、この保持部材71は、カートリッジホルダ64の一方のカートリッジ保持部64bに前後水平方向である矢印e(B)、f(A)方向にスライド可能に保持されていて、後述するように、カートリッジホルダ64が上下方向である矢印C、D方向に昇降される時には、この保持部材71は、カートリッジホルダ64と一体に矢印C、D方向に平行移動されるように構成されている。
【0024】
そして、カートリッジホルダ64をイジェクト位置と、引込み位置と、ローディング位置との間で水平方向である矢印A,B方向及び垂直方向である矢印C、D方向にL型の移動経路に沿ってガイドするガイド構造が、カートリッジホルダ64の垂直状の左右両側面の外側で、前後2箇所に横向きに突出された合計4本のガイドピン91と、固定フレーム82の垂直状の左右両側板82a,82bに形成された合計4つのL型ガイド溝92とによって構成されている。
【0025】
そして、合計4本のガイドピン91を合計4つのL型ガイド溝92に沿って駆動する駆動部材が左右一対のスライドカム93、94によって構成されていて、この左右一対のスライドカム93、94は固定フレーム82の左右両側板82a,82bの外側の側面に平行状に取り付けられて矢印A,B方向に平行にスライドされるように構成されている。
【0026】
そして、これら左右一対のスライドカム93、94には、水平基準に対して45°等に傾斜された合計4つの傾斜ガイド溝95が形成されていて、カートリッジホルダ64の左右両側の合計4本のガイドピン91が合計4つのL型ガイド溝92を貫通して、合計4つの傾斜ガイド溝95内にスライド可能に挿入されている。
【0027】
なお、これら合計4つの傾斜ガイド溝95の上端にはそれぞれ垂直部95aが形成され、下端にはそれぞれ水平部95bが形成されている。
【0028】
以上、このように構成されたガイド機構によれば、先ず、カートリッジホルダ64が、図6に示すイジェクト位置まで矢印B方向にイジェクトされている時には、各ガイドピン91が各L型ガイド溝92の水平部92aの前端に位置し、かつ、各傾斜ガイド溝95の上端の垂直部95a内に位置している。
【0029】
そこで、後述する駆動機構によって、左右一対のスライドカム93、94が矢印A方向に同時にスライド駆動されると、各傾斜ガイド溝95の垂直部95aによって各ガイドピン91が各L型ガイド溝92の水平部92aに沿って矢印A方向に水平に駆動されて、カートリッジホルダ64がイジェクト位置から図7に示す引込み位置まで水平に引き込まれる。
【0030】
次に、左右一対のスライドカム93、94が引き続き矢印A方向に同時にスライド駆動されると、各ガイドピン91が各傾斜ガイド溝95の垂直部95aから下方に外れ、その各傾斜ガイド溝95のカム作用によって各L型ガイド溝92の垂直部92bに沿って矢印C方向に垂直に駆動されて、カートリッジホルダ64が引込み位置から図8に示すローディング位置まで矢印C方向に垂直に下降される。
【0031】
そして、左右一対のスライドカム93、94が矢印A方向のスライド停止位置に到達した時に、各ガイドピン91が各傾斜ガイド溝95の下端の水平部95b内に入り込み、そのローディング位置にてカートリッジホルダ64が水平状に安定されることになる。
【0032】
なお、カートリッジホルダ64のイジェクト時には、この逆の動作で案内されて、左右一対のスライドカム93、94が図8に示す矢印A方向のスライド停止位置から図6に示す矢印B方向のスライド停止位置まで矢印B方向にスライド駆動されることによって、カートリッジホルダ64が図8に示すローディング位置から図7に示す引込み位置まで矢印D方向に垂直に上昇された後に、図6に示すイジェクト位置まで矢印B方向に水平に押し出されることになる。
【0033】
次に、ローディング機構における駆動機構101について説明する。
【0034】
この駆動機構101は、図13及び図14に示すように、固定フレーム82の左右両側板部82a,82bの下端部の前側位置に水平に架設された板金等の連結フレーム102上に、1つのモータ103が横向きで水平状に取り付けられていて、そのモータ軸103a上と、そのモータ103の先端に平行に取り付けられた支軸103bとの間に、3つのギア104、105、106によって構成されたコンパクトな減速機構107が組み込まれている。
【0035】
そして、減速機構107の出力端のギア106に一体成形されたウォ−ム108によって正逆回転駆動されるゼネバ歯車機構110が設けられていて、このゼネバ歯車機構110は、第1のゼネバギア111と、第2のゼネバギア112と、第3のゼネバギア113との3枚のゼネバギアによって構成されている。そして、直径が最も大きい第1のゼネバギア111は、全周ギア111aによってウォーム108に常時噛合されて回転駆動される。この第1のゼネバギア111には、部分ギア111bより円周が大きいギア欠損部111cが形成されている。
【0036】
そして、第2のゼネバギア112及び第3のゼネバギア113は、第1のゼネバギア111の外周の2箇所に配置されていて、この第2のゼネバギア112の円周上には、第1のロック部112a、第1の部分ギア112b、第2のロック部112c、第2の部分ギア112d、及び第3のロック部112eが形成されている。
【0037】
また、第3のゼネバギア113には、第1のロック部113a、第1の部分ギア113b、第2のロック部113c、及び第2の部分ギア113dが形成されている。
【0038】
そして、第2のゼネバギア112に形成されている全周ギア112fによって回転駆動される小径のスライドカム駆動ギア115が、一方のスライドカム93の前端部分の内側に沿って水平に形成されるラック116に噛合されている。
【0039】
そして、左右一対のスライドカム93、94の前端部分の下面にも、一対のラック117、118が水平状に形成されている。そして、左右一対のスライドカム93、94間を直角状に横切るように配置された伝動軸119が、連結フレーム102の下部に水平状に取り付けられ、その伝動軸119の左右両端に固着された左右一対のピニオン120、121が、左右一対のスライドカム93、94の下面の左右一対のラック117、118に下方から噛合されている。
【0040】
そして、これら左右一対のラック117、118とピニオン120、121との間に発生するギアバックラッシュにより、左右一対のスライドカム93、94のスライド駆動時に位相差を発生させる位相差発生手段122が構成されている。
【0041】
一方、固定フレーム82の一方の側板部82aの前後方向のほぼ中間位置に、幅広ギア126が垂直状で回転自在に取り付けられていて、第3ゼネバギア113の大径の全周ギア113eが、その幅広ギア126の下端に常時噛合されている。そして、その幅広ギア126の上端側が、保持部材71の下端の内側に沿って水平に形成されているラック127に常時噛合されている。
【0042】
ここで、以上のように構成された駆動機構101によって駆動されるローディング機構の動作について説明する。
【0043】
先ず、カートリッジホルダ64が、図3及び図6に示すイジェクト位置まで矢印B方向にイジェクトされた状態では、ゼネバ歯車機構110の第1、第2、第3ゼネバギア111、112、113の位相は、図15に示すスタンバイ状態となっている。このとき、第3ゼネバギア113は、第1ロック部113aによって第1ゼネバギア111のギア欠損部111cに係合されて回転がロック(停止)されている。また、保持部材71は、カートリッジホルダ64に対して矢印A(f)方向にスライド復帰されている。
【0044】
次に、図4及び図6に示すように、ディスクカートリッジ1がカートリッジホルダ64内に矢印A方向から挿入完了位置まで正しく挿入されると、左右一対の対称状のカートリッジ排出レバー86が矢印E方向に回転されると共に、カートリッジ挿入検出レバー85も矢印F方向に回転されて、カートリッジ挿入センサ(図示せず)によってディスクカートリッジ1の正しい位置までの挿入完了が検出されると共に、ディスクカートリッジ1が押えバネ83によってカートリッジホルダ64内に押え込まれる。
【0045】
次に、モータ103が正回転駆動されて、その出力が減速機構107によって減速され、ウォーム108によってゼネバ歯車機構110の第1ゼネバギア111が全周ギア111aを介して矢印G方向に回転開始される。すると、第1ゼネバギア111の部分ギア111bが第2ゼネバギア112の第1ロック部112aを押して、第1部分ギア112bと噛合して、この第2ゼネバギア112を矢印H方向へ回転駆動する。すると、第2のゼネバギア112の全周ギア112eによってスライドカム駆動ギア115を矢印I方向に回転駆動し、そのスライドカム駆動ギア115がラック116を介して一方のスライドカム93を矢印A方向に駆動することになり、カートリッジホルダ64が、図4及び図6に示すイジェクト位置から、図5及び図7に示す引込み位置まで矢印A方向に自動的に引き込まれる。
【0046】
次に、カートリッジホルダ64の水平引き込みが完了すると、図16に示す状態となり、第2ゼネバギア112が第2ロック部112cによって第1ゼネバギア111のギア欠損部111cと係合されて回転がロック(停止)される。
【0047】
一方、第1ゼネバギア111は、ウォーム108によって引き続き矢印G方向へ回転駆動され、第1のゼネバギア111の部分ギア111bが第3のゼネバギア113の第1ロック部113aを押して、第1部分ギア113bと噛合し、この第3ゼネバギア113を矢印J方向へ回転駆動する。すると、図19に示すように、この第3ゼネバギア113の全周ギア113cが幅広ギア126を矢印K方向に回転駆動し、保持部材71のラック127が、図7に実線で示すと共に図19に示す位置から、図7に1点鎖線で示すと共に図20で示す位置まで、その幅広ギア126によって矢印B(e)方向にスライド駆動される。そして、後述するディスクカートリッジ1のシャッタ開放動作が実行されることになる。
【0048】
次に、ディスクカートリッジ1のシャッタ開閉動作が終了すると、図17に示す状態となり、第3ゼネバギア113が第2ロック部113dによって第1ゼネバギア111のギア欠損部111cに再び係合されて回転がロック(停止)される。一方、図17に示すように、第1ゼネバギア111がウォーム108によって引き続き矢印G方向へ回転駆動され、第1ゼネバギア111の第2の部分ギア111dが第2ゼネバギア112の第2ロック部112cを押して、第2部分ギア112dと噛合して、この第2ゼネバギア112を再び矢印H方向へ回転駆動する。すると、スライドカム駆動ギア115がラック116を介してスライドカム93を再び矢印A方向にスライド駆動することになり、この間に、カートリッジホルダ64が、図7に示す引込み位置から図8に示すローディング位置まで矢印C方向に垂直に下降駆動されることになる。このとき、保持部材71がラック127を幅広ギア126に噛合させたまま、カートリッジホルダ64と一体に図8に示すと共に図21に示す位置まで矢印c方向に平行に下降されることになる。
【0049】
次に、このカートリッジホルダ64のローディング動作が完了すると、図18に示すように、第2ゼネバギア112及び第3ゼネバギア113が共に第3ロック部112f及び第2ロック部113dによって第1ゼネバギア111のギア欠損部111cに係合されてロック(停止)されることになる。このとき、第2ゼネバギア112の第3ロック部112fは、第1ゼネバギア111が矢印G方向に暴走回転することを防止している。
【0050】
なお、ディスクカートリッジ1をローディング位置からイジェクト位置へイジェクト駆動する動作は、モータ103の逆回転駆動により、上述したローディング動作の逆動作によって実行されることになる。
【0051】
次に、ディスクカートリッジ1が、図7に示す引込み位置まで矢印D方向へ垂直に上昇された後に、ディスクカートリッジ1内の一対のシャッタが閉塞され、その後に、ディスクカートリッジ1がイジェクト位置まで矢印B方向へイジェクトされる。そして、この間に、フック84がディスクカートリッジ1から外され、左右一対のカートリッジ排出レバー86によってディスクカートリッジ1の一部がディスクドライブ装置61のカートリッジ挿入口63から外部へ押し出される。
【0052】
ところで、このディスクドライブ装置61では、ゼネバ歯車機構110の第3ゼネバギア113と保後述するシャッタ開閉機構を構成する保持部材71との間を幅広ギア126によって常時噛合状態に保持させているので、左右一対のスライドカム93、94と、保持部材71との間の位相ずれを完全に防止することができ、ローディング時においては、必ず、ディスクカートリッジ1の引き込み完了後に、ディスクカートリッジ1のシャッタを開放駆動することができる。また、シャッタの開放動作が完全に終了するまでの間は、カートリッジホルダ64の垂直下降を確実に禁止することができる。
【0053】
したがって、カートリッジホルダ64のローディング動作及びイジェクト動作と、シャッタの開閉動作とを順次正確に行うことができ、これらの動作に狂いが生じて、機械的なこじれ等によるロックが発生することがなく、常にスムーズに動作させることができる。
【0054】
また、左右一対のスライドカム93、94間の動力伝達機構中に、ギアバックラッシュによって発生する位相差発生手段122を設けることで、図11に示すカートリッジホルダ64の矢印C方向への下降時には、カートリッジホルダ64の主動スライドカム93側が、従動スライドカム94側に先行して下降されることになる。
【0055】
また、図12に示すカートリッジホルダ64の矢印D方向への上昇時には、カートリッジホルダ64の主動スライドカム93側が、従動スライドカム94側に先行して上昇されることになる。
【0056】
この結果、ディスクカートリッジ1をカートリッジホルダ64によってローディング位置から矢印D方向に上昇して、内部の光ディスクDをスピンドルモータSのチャッキングマグネットの磁力に抗して上方へ引き離す際に、その光ディスクDをカートリッジホルダ64によってスピンドルモータSに対して意図的に斜めに傾けるようにして引き離すことができ、スピンドルモータS上にディスククランパ11によって水平状にマグネットチャッキングされる光ディスクDに回転モーメントMを付与することができる。これにより、テコの原理を利用して、光ディスクDをスピンドルモータSから上方(矢印D方向)に容易に引き離すことができ、スピンドルモータS及びディスクカートリッジ1に加えられる負荷を大幅に軽減することができる。
【0057】
次に、本発明を適用したシャッタ開閉機構70について説明する。
【0058】
このシャッタ開閉機構70は、図22及び図23に示すように、上述したカートリッジホルダ64の一方のカートリッジ保持部64bにおいて前後水平方向にスライド可能に支持された保持部材71と、この保持部材71に保持されるラック部材72と、このラック部材72と保持部材71との間に配置された弾性部材73とを備えている。
【0059】
保持部材71は、合成樹脂材料等が略矩形平板状にモールド成形されてなるものであり、その一主面側には、ラック部材72及び弾性部材73を保持するための保持用凹部74が設けられている。この保持用凹部74は、保持部材71の長手方向に沿ってラック部材72及び弾性部材73を保持するのに十分な深さで形成されており、その中央部には、ラック部材72及び弾性部材73を位置決めするための位置決め突部75が設けられている。また、保持用凹部74の長手方向の両端部には、後述するラック部材72の第1の弾性変位部78及び弾性部材73の第1の弾性変位片73bと、ラック部材の72第2の弾性変位部79及び弾性部材73の第2の弾性変位片73cとが進入可能な一対の貫通孔76が形成されている。
【0060】
一方、保持部材71の他主面側には、図19乃至図21に示すように、下端縁に沿って上述したラック127が長手方向の全域に亘って形成されており、このラック127の矢印A方向側の端部127aは、保持部材71の短手方向の全域に亘って開放される幅広部分として形成されている。そして、この保持部材71は、ラック127が上述した幅広ギア126の上端側に常時噛合されることから、この幅広ギア126を矢印K方向に回転駆動することで、矢印A(f),B(e)方向に変位駆動される。
【0061】
また、この保持部材71は、カートリッジホルダ64が上下方向である矢印C、D方向に昇降されることによって、カートリッジホルダ64と一体に矢印C、D方向にスライドすることになる。このように、保持部材71では、ラック127の矢印A方向側の端部127aを幅広に形成することで、その端部127aにて幅広ギア126とラック71との上下方向の相対的なスライドストロークを大きくすることができ、カートリッジホルダ64をローディング位置まで十分に大きなストロークで矢印C方向に下降させることができる。
【0062】
ラック部材72は、合成樹脂等が長尺状にモールド成形されてなるものであり、上述した保持部材71の保持用凹部74に保持されるラック部77と、このラック部77の一端から保持部材71に沿って延長された第1の弾性変位部78と、ラック部77の他端から保持部材71に沿って延長された第2の弾性変位部79とを有している。
【0063】
ラック部77には、その長手方向の所定の領域に亘ってラック77aが形成されており、その中間部には、上述した保持用凹部74の位置決め突部75と係合される位置決め凹部80が設けられている。これにより、ラック部材72は、保持用凹部74内にラック部77が位置決めされた状態で保持されている。
【0064】
第1の弾性変位部78は、その先端部が弾性変位可能とされると共に、この先端部には、後述するインナーロータ4の外周面4aに設けられた第1の被係合凹部26と係合される第1の係合突部78aが突出形成されている。
【0065】
第2の弾性変位部79は、その先端部が弾性変位可能とされると共に、この先端部には、後述するインナーロータ4の外周面4aに設けられた第2の被係合凹部28と係合される第2の係合突部79aが突出形成されている。また、第2の弾性変位部79の先端部には、第2の係合突部79aの背面側に位置して、後述する弾性部材73の第2の弾性変位片73cと当接される当接突部79bが突出形成されている。
【0066】
ところで、第1の弾性変位部78は、ラック部77の最前端に位置するラックaの歯底部分から延長されている。これに対して、第2の弾性変位部79は、ラック部77の最後端に位置するラック77aの歯先部分から延長されている。ラック部材72は、第1の弾性変位部78の基端部及び第2の弾性変位部79の基端部の位置を、このような非対称形状とすることで、後述するインナーロータ4の第1の被係合凹部26と、部分ギヤ27と、第2の被係合凹部28とに対する第1の係合突部78aと、ラック77aと、第2の係合突部79aとの係合(噛合)をスムーズに行えるようになっている。
【0067】
弾性部材73は、板バネからなり、ラック部77の背面側に当接される基体73aと、基体73aの一端から保持部材71に沿って延長された第1の弾性変位片73bと、基体73aの他端から保持部材71に沿って延長された第2の弾性変位片73cと、基体73aの両端から保持部材に沿って延長されると共に第1の弾性変位片73b及び第2の弾性変位片73cを挟んで一対並んで設けられた4つの第3の弾性変位片73dとを有している。
【0068】
基体73aの中間部には、上述した保持用凹部74の位置決め突部75と係合される位置決め凹部85が設けられている。これにより、弾性部材73は、保持用凹部74内に基体73aが位置決めされた状態で保持されている。
【0069】
第1の弾性変位片73bは、その中間部がラック部材72側に屈曲することによって、第1の弾性変位部78の背面側に当接されている。これにより、第1の弾性変位片73bは、図24に示すように、第1の弾性変位部78の背面側を支持することになり、第1の弾性変位部78が撓むことによって、この第1の弾性変位片73bも撓むことから、第1の弾性変位部78の先端部を後述するインナーロータ4の外周面に向かって押圧することになる。
【0070】
第2の弾性変位片73cは、その中間部がラック部材83側に屈曲することによって、第2の弾性変位部79の背面側の当接突部79bに当接されている。これにより、第2の弾性変位片73cは、図25に示すように、第2の弾性変位部79の背面側を支持することになり、上記第1の弾性変位片73bと同様に、第2の弾性変位部79が撓むことによって、この第2の弾性変位片73cも撓むことから、第2の弾性変位部79の先端部を後述するインナーロータ4の外周面に向かって押圧することになる。
【0071】
第3の弾性変位片73dは、その基端部が保持部材71側に屈曲すると共に、その先端部が基体73aの主面と略平行となるようにラック部材側72に屈曲した形状を有している。また、この第3の弾性変位片73dは、保持用凹部74内に配置されており、基体73aの四隅に配置された脚部として機能している。すなわち、この第3の弾性変位片73dは、図26に示すように、基体73aと当接されたラック部77の背面側を支持し、この第3の弾性変位片73dの撓みによってラック部77を後述するインナーロータ4の外周面に向かって押圧することになる。
【0072】
次に、図27に示すように、上述したシャッタ開閉機構70によるディスクカートリッジ1のシャッタの開閉操作について説明する。
【0073】
なお、以下に示す図28乃至図36において、矢印a方向がインナーロータ4のシャッタ開放のための回転方向であり、矢印b方向がシャッタ閉塞のための回転方向である。
【0074】
先ず、図28は、インナーロータ4がシャッタ開閉開始位置まで矢印b方向に戻されて、ロック部材36によってロックされている初期状態の様子を示している。このとき、インナーロータ4の外周面4aに円弧状に一体成形されている円弧状凸部であるシャッタ開閉開始用凸部25がディスクカートリッジ1の一方の側面1cに形成されている凹溝34の底部34aの長さ方向のほぼ中央位置に開口された長方形状の窓孔35を通して凹溝34内に円弧状に突出されていて、このシャッタ開閉開始用凸部25によって窓孔35が閉塞されている。そして、そのシャッタ開閉開始用凸部25の円周方向のほぼ中央位置に形成されているインナーロータ4におけるシャッタ開閉開始用の第1の被係合凹部26がその窓孔35の長さ方向のほぼ中央位置に位置決めされている。
【0075】
そして、インナーロータ4の外周面4aで、シャッタ開閉開始用凸部25より矢印b方向側に円弧状に一体成形される部分ギア27が窓孔35からディスクカートリッジ1内の矢印b方向側の位置に引き込まれて隠蔽されている。
【0076】
また、インナーロータ4の外周面4aで、部分ギア27より矢印b方向側に一定距離偏位された位置に形成されているロック用兼シャッタ開閉終了用の第2の被係合凹部28をロック部材36がロックしている。なお、このロック部材36は合成樹脂等のモールド部品でほぼY字状に形成されていて、下シェル3内のインナーロータ4の外周近傍位置に一体成形されている支点ピン38の周りに矢印c、d方向に回転自在に取り付けられている。そして、このロック部材36のロック解除アーム36aの先端36bが凹溝34の底部34aで、窓孔35より前面1a側に偏位された位置に形成されている孔39を通して凹溝34内に矢印d方向から突出されている。そして、このロック部材36のロック解除アーム36aとは反対側にあってほぼ二又状に形成されるロックアーム36cが、モールドばね36cの弱いばね力によってインナーロータ4の第2の被係合凹部28内に係合されて、インナーロータ4をロックしている。
【0077】
したがって、この初期状態では、後述する図38乃至図42に示すディスクカートリッジ1のピックアップ挿入孔7が一対のシャッタ9、10によって内側から閉塞されていて、そのシャッタ9、10を開閉駆動するインナーロータ4の外周の部分ギア27がディスクカートリッジ1内に隠蔽されているので、ロック部材36のロック解除アーム36aを指で矢印c方向に押して、インナーロータ4のロックを解除したとしても、その部分ギア27をディスクカートリッジ1の外部から指で操作して、インナーロータ4を回転し、シャッタ9、10を開くことができない。
【0078】
次に、図29乃至図36は、シャッタ開閉機構70の図示を省略する保持部材71及び弾性部材73と一体にラック部材72がディスクカートリッジ1の一方の側面1cに沿って矢印e方向に相対的にスライド駆動される様子を示したものである。
【0079】
そして、図29に示すように、ラック部材72がディスクカートリッジ1に対して所定位置まで矢印e方向にスライド駆動された時に、このラック部材72の第1の弾性変位部78の先端部に設けられた第1の係合突部78aが、ロック部材36のロック解除アーム36aの先端36bを矢印c方向に押す。すると、このロック部材36のロックアーム36cがモールドばね36dに抗して矢印c方向に回転されてインナーロータ4の第2の被係合凹部28から離脱され、インナーロータ4のロックが解除される。
【0080】
次に、ラック部材72が引き続き矢印e方向へスライド駆動されると、第1の係合凸部78aがロック部材36のロック解除アーム36aの先端36bから矢印e方向に外れて、ロック部材36のロック解除アーム36aの先端36bがモールドばね36dのばね力によって再び孔39から凹溝34内に矢印d方向に再び突出される。
【0081】
しかし、図30に示すように、ラック部材72の第1の係合凸部78aがインナーロータ4の外周のシャッタ開閉開始用凸部25に矢印e方向から当接されるのとほぼ同時に、ラック部材72のロック解除部兼用のラック74aの先端側がロック部材36のロック解除アーム36aの先端36bに乗り上げて、このロック解除アーム36aを再び矢印c方向に押し込む。
【0082】
すると、ロック部材36のロックアーム36cがモールドばね36dのばね力に抗してロック解除方向である矢印c方向に回転付勢されて、ロック解除状態となり、以後、インナーロータ4がシャッタ開閉終了位置の直前まで回転される間、ロック部材36はそのロック解除状態に保持される。
【0083】
次に、図31に示すように、ラック部材72が引き続き矢印e方向にスライド駆動されると、先端の第1の係合凸部78aがインナーロータ4の第1の被係合凹部26内に、第1の弾性変位部78及び弾性部材73の第1の弾性変位片73bのばね力によって矢印g方向から係合される。そして、ラック部材72が引き続き矢印e方向にスライド駆動されることによって、第1の係合凸部78aが第2の被係合凹部28を矢印a方向に回転駆動して、インナーロータ4がシャッタ開閉開始位置から矢印a方向に回転駆動開始されることになる。
【0084】
次に、図32に示すように、ラック部材72が引き続き矢印e方向にスライド駆動されると、ラック部材72のラック74aがインナーロータ4の外周の部分ギア27に、弾性部材73の第3の弾性変位片83のばね力によって矢印e方向から噛合され、この噛合の直後に、ラック部材72の第1の係合凸部78aがインナーロータ4の外周の第1の被係合凹部26から相対的に矢印h方向に離脱される。
【0085】
そして、この後は、図32及び図33に示すように、引き続き矢印e方向にスライド駆動されるラック部材72のラック74aによってインナーロータ4の部分ギア27がノンスリップ状態で回転駆動されて、インナーロータ4がディスクカートリッジ1内で回転すべり摩擦に抗して矢印a方向に強力に回転駆動されることになる。
【0086】
この際、図34及び図35に示すように、ラック部材72のラック74aによるインナーロータ4の部分ギア27の矢印a方向への回転途中において、ラック部材72の第2の係合凸部79aがモールドばね76に抗してロック部材36のロック解除アーム36aの先端36bを再び矢印c方向に押すため、そのロックアーム36cがモールドばね36dのばね力に抗してインナーロータ4の外周面4aの外周に円弧状に一体成形されているシャッタ開閉終了用凸部29上に相対的に乗り上げる。
【0087】
そして、図36がインナーロータ4のシャッタ開閉終了位置を示したものであって、ラック部材72が図35に示す位置から図36に示す位置に至る直前に、そのラック部材72の第2の係合凸部79aが第2の弾性変位部79及び弾性部材73の第2の弾性変位片73cのばね力によってインナーロータ4の外周の第2の被係合凹部28内に矢印i方向から係合され、その直後に、ラック部材72のラック74aがインナーロータ4の外周の部分ギア27から離脱される。
【0088】
そして、ラック部材72が図36に示すスライド終了位置まで矢印e方向に引き続き矢印e方向にスライド駆動されることにより、第2の係合凸部79aが第2の被係合凹部28を矢印a方向に回転駆動して、インナーロータ4がこの図36に示すシャッタ開閉終了位置まで矢印a方向に回転駆動される。そして、インナーロータ4の外周の第1の被係合凹部26の矢印a方向側の端面等が、ディスクカートリッジ1内のインナーロータストッパ30に矢印a方向から当接して、インナーロータ4がシャッタ開閉終了位置で停止され、これとほぼ同時に、ラック部材72のロックアーム71cがモールドばね71dのばね力によってインナーロータ4の外周のシャッタ開閉終了用凸部29の矢印b方向側の端面29aに矢印c方向に落ち込んで、インナーロータ4がシャッタ開閉終了位置にてインナーロータストッパ30とロックアーム71c間でロックされる。
【0089】
そして、この時点で、後述するように、一対のシャッタ9,10がシャッタ開閉終了位置まで完全に開かれて、ディスクカートリッジ1のピックアップ挿入孔7が完全開放されることになる。
【0090】
なお、ラック部材72のディスクカートリッジ1に対する矢印f方向のスライド駆動によって、インナーロータ4を図36に示すシャッタ開閉終了位置から図31に示すシャッタ開閉開始位置まで回転駆動して、後述するように、一対のシャッタ9、10をシャッタ開閉開始位置まで閉じる動作は、上述した動作の逆動作となる。
【0091】
つまり、ラック部材72が図36に示すシャッタ開閉終了位置から矢印f方向にスライド駆動されると、ラック部材72の第2の被係合凹部28が矢印b方向に回転駆動される。この時、図35に示すように、ロック部材36のロックアーム36cがモールドばね36dのばね力に抗してインナーロータ4のシャッタ開閉終了用凸部29上に乗り上げる。
【0092】
そして、図35乃至図32に示すように、ラック部材72のラック74aがインナーロータ4の外周の部分ギア27に噛合されて、インナーロータ4が矢印b方向にノンスリップ状態で回転駆動された後、図31に示すように、ラック部材72の第1の係合凸部78aによってインナーロータ4の外周の第1の被係合凹部26が矢印b方向に回転駆動されて、インナーロータ4がシャッタ開閉開始位置まで矢印b方向に戻される。そして、インナーロータ4の外周に一体成形されているストッパ用凸部31等がディスクカートリッジ1のインナーロータストッパ30に矢印b方向から当接して、インナーロータ4がシャッタ開閉開始位置で停止される。そして、これとほぼ同時に、ロック部材36のロックアーム36cがインナーロータ4の第2の被係合凹部28内に係合されて、インナーロータ4がシャッタ開閉開始位置に再びロックされる。
【0093】
そして、図30乃至図28に示すように、ラック部材72が引き続き矢印f方向にスライド駆動されて、第1の係合凸部78aがインナーロータ4の外周の第1の被係合凹部26からモールドばね73のばね力に抗して離脱して、ラック部材72がディスクカートリッジ1から矢印f方向に切り離されることになる。
【0094】
次に、インナーロータ4を用いたディスクカートリッジ1について説明する。
【0095】
先ず、図37乃至図39に示すように、ディスクカートリッジ1の上下シェル2,3、インナーロータ4、一対のシャッタ9,10等は、合成樹脂等のモールド部材によって成形されたものである。そして、ほぼ対称形状の上下シェル2,3を上下から結合することによって扁平なほぼ方形状に構成されるケースの前面1aは、緩やかな円弧状に湾曲されていて、直線状に形成された後面1bの左右両端には対称状のテーパ部が形成され、左右両側面1c、1dは平行状に形成されている。そして、一方の側面1cの厚さ方向の中央部に沿って凹溝34が水平状に形成され、この凹溝34の底面34aに窓孔35及び孔39が開口されている。そして、下シェル3のほぼ中央部から前面1aの中央部にかけて長孔形状のピックアップ挿入孔5が形成されている。
【0096】
インナーロータ4は、円形皿状に形成されており、底部4bの外周に円形の外周壁4cが一体形成され、その底部4bの中央部から外周にかけて、下シェル3のピックアップ挿入孔5と同一形状の開口部4dが形成されている。そして、このインナーロータ4が上下シェル2、3間に形成された円形のロータ収容部8内に水平状に組み込まれて、回転自在に取り付けられていて、そのインナーロータ4の底部4b上で、外周壁4cの内部に形成されたディスク収納部6内にディスク状記録媒体であるDVR等の光ディスクDが水平状で、回転自在及び一定量の上下動が可能な状態に収納されている。
【0097】
そして、上シェル2の下面の中央部に、強磁性部材で形成されたほぼ円盤形状のディスククランパ10が上シェル2の下面に溶着等にて固着されたクランパ支持リング12によって取り付けられていて、このディスククランパ10は、上シェル2に対して回転自在であると共に、上下方向に一定範囲内で昇降可能に支持されている。そして、上シェル2の上面の中央部にはほぼU形状の膨出部2aが形成されている。なお、ディスクカートリッジ1の他方の側面1dで前面1a側寄りの位置に半円形状のロック用凹部13が形成されている。
【0098】
そして、ほぼ半円形状に成形されている薄板形状の一対のシャッタ9、10がインナーロータ4の底部4bと下シェル3との間に水平状に形成されたスペースであるシャッタ収納スペース7内に同一高さで収納されている。
【0099】
そして、インナーロータ4の回転によって一対のシャッタ9,10を開閉駆動するシャッタ機構16がインナーロータ4の底部4bと、下シェル3との間に組み込まれている。そして、このシャッタ開閉機構16は、インナーロータ4の底部4bの下面で、180°対向位置に一体成形されて、一対のシャッタ9,10の互いに反対側の端部を回転自在に支持し、自らもインナーロータ4一体に回動される一対の回動支点ピン17,18と、一対のシャッタ9,10の互いに反対側の端部に形成されたほぼ平行状の一対のカム溝19,20と、下シェル3の底部4b上の180°対向位置に一体成形された固定ピンである一対のカムピン21,22とによって構成された、いわゆるカム機構で構成されている。
【0100】
また、図40に示すように、インナーロータ4の外周のシャッタ開閉開始用凸部25、第1の被係合凹部26、部分ギア27、第2の被係合凹部28の配置は、シャッタ開閉開始用凸部25がインナーロータ4の最大半径R1に沿って円弧状に形成され、部分ギア27がその最大半径R1を内接円とする中間半径R2に沿って円弧状に形成され、第2の被係合凹部28が最小半径R3である外周面4aに形成されている。
【0101】
次に、インナーロータ4の回転によって開閉されるシャッタ機構16の開閉動作を説明する。
【0102】
このシャッタ機構16は、図41に示すように、インナーロータ4がシャッタ開閉開始位置(シャッタ閉塞位置)まで矢印b方向に回転復帰された状態では、一対のシャッタ9、10が一対の回動支点ピン17、18を中心に矢印m方向から回動してピックアップ挿入孔5の中心付近を斜めに横切るシャッタ閉塞位置にて互いに近接される。そして、これら一対のシャッタ9、10の端縁に沿ってZ形で、上下対称状に形成されているオーバーラップ用斜面9a,10aで上下から重なり合って、下シェル3のピックアップ挿入孔5とインナーロータ4の開口4dとの中央重なり部分の開口部を閉塞している。すなわち、このシャッタ閉塞状態では、インナーロータ4の底部4bと、一対のシャッタ9、10とによって、下シェル3のピックアップ挿入孔5の全域が完全に閉塞されている状態となる。
【0103】
一方、このシャッタ開閉16は、図42に示すように、インナーロータ4がシャッタ開閉終了位置(シャッタ開放位置)まで矢印a方向に回転されると、一対の回動支点ピン17、18の矢印a方向への回動動作に同期された一対のカム溝19、20とカムピン21、22とによるいわゆるカム作用によって、一対のシャッタ9、10が一対の回動支点ピン17、18を中心として互いに遠ざかる方向である矢印n方向に回動されて、これら一対のシャッタ9、10がピックアップ挿入孔5の両側位置まで平行状に開かれる。そして、この際、インナーロータ4の開口4dがピックアップ挿入孔5上に完全に重なって、このピックアップ挿入孔5の全域が完全に開放された状態となる。
【0104】
また、ラック部材72がディスクカートリッジ1の一方の側面(基準面23)1cに沿って矢印e方向に相対的にスライド駆動されて、その第1の係合凸部78a、ラック74及び第2の係合凸部79aがインナーロータ4の第1の被係合凹部26、部分ギア27及び第2の被係合凹部28に順次係合、噛合されながら、インナーロータ4が図43に示すシャッタ開閉開始位置(シャッタ閉塞位置)から、図44、図45及び図46に示す状態を経ながら、最終的に図47に示すシャッタ開閉終了位置(シャッタ開放位置)まで回転駆動される際に、シャッタ開閉16のカム作用によって一対のシャッタ9、10を図43に示すシャッタ閉塞位置から図47に示すシャッタ開放位置まで開放させる順序を示したものである。
【0105】
ところで、上述したシャッタ開閉機構70では、保持部材71とラック部材72との間に配置された弾性部材73の弾性変位可能な弾性変位片のうち、第3の弾性変位片73dがラック部77の背面側を支持し、この第3の弾性変位片73dの撓みによってラック部77をインナーロータ4の外周面へと押圧する。これにより、インナーロータ4の部分ギヤ27とラック74aとを深く噛合させることができ、両者の間で噛合いの外れ(歯飛び)が生じるのを防ぐことができる。
【0106】
一方、第1の弾性変位片73bが第1の弾性変位部78の背面側を支持し、第2の弾性変位片73cが第2の弾性変位部79の背面側を支持することから、これらラック部材72の第1の弾性変位部78と第2の弾性変位部とが撓むことによって、弾性部材73の第1の弾性変位片73bと第2の弾性変位片73cとが撓みながら、第1の弾性変位部78と第2の弾性変位部79とをインナーロータ4の外周面へと押圧する。これにより、第1の弾性変位部78と第2の弾性変位部79との先端部に設けられた第1の係合突部78aと第2の係合突部79aとを、それぞれインナーロータ4の第1の被係合凹部26と第2の被係合凹部28とに確実に係合又は離脱させることができる。
【0107】
さらに、弾性部材73は、第1の弾性変位片73b及び第2の弾性変位片73cが第3の弾性変位片73dよりもバネ定数が小さくなるように設定されている。すなわち、この弾性部材73では、第1の弾性変位片73b及び第2の弾性変位片73cが第3の弾性変位片73dよりも撓み易くなっている。
【0108】
このように、弾性部材73は、寸法のバラツキによる動作不良をなくして、インナーロータ4の回転によるシャッタ開閉動作を常に確実に行えるように、一つの板バネでありながら、ラック部77の背面側を支持する第3の弾性変位片73dによるばね力と、第1の弾性変位部78及び第2の弾性変位部79の背面側を支持する第1の弾性変位片73b及び第2の弾性変位片73cによるばね力とに強弱を付けることができる。
【0109】
これにより、インナーロータ4の部分ギヤ27に対するラック74aの圧着力が適正となるように第3の弾性片73cによるばね力を設定すると共に、第1の弾性変位部78及び第2の弾性変位部79の先端部に設けられた第1の係合突部78a及び第2の係合突部79aのインナーロータ4の第1の被係合凹部26及び第2の被係合凹部28に対する係合又は離脱方向のばね力が適正となるように、第2の弾性変位片73b及び第2の弾性変位片73cのばね力を設定することが可能である。
【0110】
以上のように、このシャッタ開閉機構70では、保持部材71に保持されたラック部材72をディスクカートリッジ1の一方の側面1cに沿って相対的に矢印e、f方向にスライド駆動することによって、ラック部材71の第1の係合突部78aと、ラック74aと、第2の係合突部79aとを、それぞれインナーロータ4の外周面に設けられた第1の被係合凹部26と、部分ギア27と、第2の被係合凹部28とに順次係合及び噛合させながら、インナーロータ4を矢印a,b方向に確実且つスムーズに回動させることが可能であり、シャッタ9,10の円滑な開閉操作を行うことが可能である。
【0111】
また、ディスクドライブ装置61では、部品寸法に多少のバラツキがあっても、上述したラック部材71の矢印e、f方向のスライド駆動によって、インナーロータ4を矢印a,b方向にノンスリップ状態で正確、かつ、確実に回転駆動して、シャッタ9、10の開閉操作を常に確実且つスムーズに行うことが可能である。
【0112】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、保持部材がケースの一側面に沿って相対移動された際に、ケースの一側面から外部に臨むインナーロータの第1の被係合部と、ギヤ部と、第2の被係合部とに、それぞれラック部材の第1の係合部と、ラック部と、第2の係合部とが確実に係合してインナーロータを回動させることから、シャッタの開閉動作を確実且つスムーズに行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクドライブ装置とインナーロータ方式のディスクカートリッジとの外観を示す斜視図である。
【図2】上記ディスクドライブ装置のローディング機構を示す斜視図である。
【図3】ローディング機構におけるカートリッジホルダのイジェクト位置を示す平面図である。
【図4】ローディング機構におけるカートリッジホルダの引き込み開始位置を示す平面図である。
【図5】ローディング機構におけるカートリッジホルダの引き込み完了位置を示す平面図である。
【図6】ローディング機構におけるカートリッジホルダのイジェクト位置を示す側面図である。
【図7】ローディング機構におけるカートリッジホルダの引き込み完了位置を示す側面図である。
【図8】ローディング機構におけるカートリッジホルダのローディング完了位置を示す側面図である。
【図9】ローディング機構におけるカートリッジホルダのイジェクト位置を示す正面図である。
【図10】ローディング機構におけるカートリッジホルダのローディング位置を示す正面図である。
【図11】カートリッジホルダのローディング開始時の傾きを説明するための正面図である。
【図12】カートリッジホルダのイジェクト時の傾きを説明するための正面図である。
【図13】ローディング機構における駆動機構を示す平面図である。
【図14】ローディング機構における駆動機構を示す正面図である。
【図15】駆動機構に組み込まれているゼネバ歯車機構のイジェクト完了状態を示す平面図である。
【図16】ゼネバ歯車機構の引き込み完了状態を示す平面図である。
【図17】ゼネバ歯車機構のシャッタ開放動作を説明するための平面図である。
【図18】ゼネバ歯車機構のローディング完了状態を示す平面図である。
【図19】ローディング機構のラック部材によるシャッタ開放開始を説明するための斜視図である。
【図20】ローディング機構のラック部材によるシャッタ開放完了を説明するための斜視図である。
【図21】ローディング機構のラック部材のローディング完了状態を説明するための斜視図である。
【図22】本発明を適用したシャッタ開閉機構の構成を示す分解斜視図である。
【図23】上記シャッタ開閉機構の構成を示す断面図である。
【図24】上記シャッタ開閉機構を構成するラック部材の第1の弾性変位部及び弾性部材の第1の弾性変位片が撓んだ状態を示す断面図である。
【図25】上記シャッタ開閉機構を構成するラック部材の第2の弾性変位部及び弾性部材の第2の弾性変位片が撓んだ状態を示す断面図である。
【図26】上記シャッタ開閉機構を構成する弾性部材の第3の弾性変位片が撓んだ状態を示す断面図である。
【図27】ディスクカートリッジとラック部材との外観を示す斜視図である。
【図28】ラック部材でインナーロータを回転駆動する動作を説明する初期状態を一部切り欠いて示す平面図である。
【図29】図28の初期状態からインナーロータの回転駆動の開始状態を一部切り欠いて示す平面図である。
【図30】図29に連続したインナーロータの回転駆動動作を説明するための一部切り欠いて示す平面図である。
【図31】図30に連続したインナーロータの回転駆動動作を説明するための一部切り欠いて示す平面図である。
【図32】図31に連続したインナーロータの回転駆動動作を説明するための一部切り欠いて示す平面図である。
【図33】図32に連続したインナーロータの回転駆動動作を説明するための一部切り欠いて示す平面図である。
【図34】図33に連続したインナーロータの回転駆動動作を説明するための一部切り欠いて示す平面図である。
【図35】図34に連続したインナーロータの回転駆動動作を説明するための一部切り欠いて示す平面図である。
【図36】図35に連続したインナーロータの回転駆動動作を説明するための一部切り欠いて示す平面図である。
【図37】ディスクカートリッジの上下シェルを分解して示す斜視図である。
【図38】ディスクカートリッジのインナーロータ、シャッタ、ディスクを分解して示す斜視図である。
【図39】ディスクカートリッジの断面図である。
【図40】インナーロータの下面図である。
【図41】ディスクカートリッジのピックアップ挿入孔のシャッタ閉塞状態を示す下面図である。
【図42】ディスクカートリッジのピックアップ挿入孔のシャッタ開放状態を示す下面図である。
【図43】ラック部材によるインナーロータの回転駆動によってシャッタを開閉駆動するシャッタ閉塞状態を示す透視下面図である。
【図44】図43に連続したラック部材によるインナーロータのシャッタ開放動作を説明するための透視下面図である。
【図45】図44に連続したラック部材によるシャッタ開放動作を説明するための透視下面図である。
【図46】図45に連続したラック部材によるシャッタ開放動作を説明するための透視下面図である。
【図47】図46に連続したラック部材によるシャッタ開放完了状態を示す透視下面図である。
【図48】従来のディスクカートリッジの斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、9、10 シャッタ、61 ディスクドライブ装置、64 カートリッジホルダ、70 シャッタ開閉機構、71 保持部材、72 ラック部材、73 弾性部材、73a 基体、73b 第1の弾性変位片、73c 第2の弾性変位片、73d 第3の弾性変位片、74 ラック部、74a ラック、78 第1の弾性変位部、78a 第1の係合凸部、79 第2の弾性変位部、79a 第2の係合凸部、126 幅広ギア、127 ラック
Claims (6)
- ケース内に、ディスク状記録媒体と、インナーロータと、シャッタとを有し、インナーロータの回転によってシャッタがケースの開口部を開閉するディスクカートリッジの、上記インナーロータを回動させることによって上記シャッタの開閉操作を行うシャッタ開閉機構であって、
上記ケースの一側面に沿って相対移動される保持部材と、
上記保持部材に保持されるラック部と、上記ラック部の一端から上記保持部材に沿って延長された先端部に第1の係合部が設けられた第1の弾性変位部と、上記ラック部の他端から上記保持部材に沿って延長された先端部に第2の係合部が設けられた第2の弾性変位部とを有するラック部材と、
上記保持部材と上記ラック部材との間に配置され、上記ラック部の背面側に当接される基体と、前記基体の一端から延長されると共に上記ラック部材側に屈曲することによって上記第1の弾性変位部の背面側に当接される第1の弾性変位片と、前記基体の他端から延長されると共に上記ラック部材側に屈曲することによって上記第2の弾性変位部の背面側に当接される第2の弾性変位片と、前記基体の両端から延長されると共に上記保持部材側に屈曲することによって上記保持部材と当接される第3の弾性変位片とを有する弾性部材とを備え、
上記保持部材が上記ケースの一側面に沿って相対移動された際に、上記ケースの一側面から外部に臨む上記インナーロータの外周部に設けられた第1の被係合部と、ギヤ部と、第2の被係合部とに、それぞれ上記第1の係合部と、上記ラック部と、上記第2の係合部とが係合して上記インナーロータを回動させることを特徴とするシャッタ開閉機構。 - 上記弾性部材において、上記第3の弾性変位片は、上記基体の両端から上記第1の弾性変位片及び上記第2の弾性変位片を挟んでそれぞれ一対並んで設けられていることを特徴とする請求項1記載のシャッタ開閉機構。
- 上記弾性部材は、上記第1の弾性変位片及び上記第2の弾性変位片が上記第3の弾性変位片よりもバネ定数が小さいことを特徴とする請求項1記載のシャッタ開閉機構。
- ケース内に、ディスク状記録媒体と、インナーロータと、シャッタとを有し、インナーロータの回転によってシャッタがケースの開口部を開閉するディスクカートリッジの、上記ディスク状記録媒体に対して信号の記録及び/又は再生を行うディスクドライブ装置であって、
上記ディスクカートリッジを、装置本体の外部へと引き出された引出位置と、装置本体の内部へと引き込まれた引込位置との間で移動させるローディング機構と、
上記ローディング機構によって上記引出位置と上記引込位置との間で移動される上記ディスクカートリッジの上記インナーロータを回動させることによって上記シャッタの開閉操作を行うシャッタ開閉機構とを備え、
上記シャッタ開閉機構は、
上記ローディング機構による上記ディスクカートリッジの移動に伴って上記ケースの一側面に沿って相対移動される保持部材と、
上記保持部材に保持されるラック部と、上記ラック部の一端から上記保持部材に沿って延長された先端部に第1の係合部が設けられた第1の弾性変位部と、上記ラック部の他端から上記保持部材に沿って延長された先端部に第2の係合部が設けられた第2の弾性変位部とを有するラック部材と、
上記保持部材と上記ラック部材との間に配置され、上記ラック部の背面側に当接される基体と、前記基体の一端から延長されると共に上記ラック部材側に屈曲することによって上記第1の弾性変位部の背面側に当接される第1の弾性変位片と、前記基体の他端から延長されると共に上記ラック部材側に屈曲することによって上記第2の弾性変位部の背面側に当接される第2の弾性変位片と、前記基体の両端から延長されると共に上記保持部材側に屈曲することによって上記保持部材と当接される第3の弾性変位片とを有する弾性部材とを備え、
上記保持部材が上記ケースの一側面に沿って相対移動された際に、上記ケースの一側面から外部に臨む上記インナーロータの外周部に設けられた第1の被係合部と、ギヤ部と、第2の被係合部とに、それぞれ上記第1の係合部と、上記ラック部と、上記第2の係合部とが係合して上記インナーロータを回動させることを特徴とするディスクドライブ装置。 - 上記弾性部材において、上記第3の弾性変位片は、上記基体の両端から上記第1の弾性変位片及び上記第2の弾性変位片を挟んでそれぞれ一対並んで設けられていることを特徴とする請求項4記載のディスクドライブ装置。
- 上記弾性部材は、上記第1の弾性変位片及び上記第2の弾性変位片が上記第3の弾性変位片よりもバネ定数が小さいことを特徴とする請求項4記載のディスクドライブ装置。
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