JP4033446B2 - UV absorber for synthetic resin, synthetic resin composition containing the same, and resin molded product - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の構造を有するトリアジン化合物からなる合成樹脂用紫外線吸収剤及び該紫外線吸収剤を含有してなる合成樹脂組成物に関し、詳しくは、合成樹脂との相溶性に優れたトリアジン化合物からなる合成樹脂用紫外線吸収剤、該紫外線吸収剤を含有してなる合成樹脂組成物及びその樹脂成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリスチレン、ブタジエンスチレン、ABS、ACS等のスチレン系樹脂;ナイロン等のポリアミド系樹脂;ポリ塩化ビニル;ポリフェニレンエーテル;ポリメチルメタクリレート等に代表される合成樹脂は、各種成形体や繊維、フィルム、コーティング材として様々な分野に広く用いられている。
【0003】
しかし、上記の合成樹脂のみからなる成形体は、自然光、特に自然光中の紫外線により劣化し、変色や機械的強度の低下が起こり、長期の使用には耐えないことが知られている。
そこで、これらの成形体加工用樹脂の光による劣化を防止するために、従来より紫外線吸収剤や光安定剤が単独又は組み合わせて用いられてきた。トリアジン系の化合物は、紫外線吸収剤として優れた効果を発揮することが知られており、例えば、特開平4−214785号公報、特開平5−125248号公報、特開平5−93089号公報、特開平10−95974号公報、特開平10−147577号公報、特許第2779981号、特開2000−313051号公報等で報告されている。
【0004】
しかし、上記報告のトリアジン系化合物は、樹脂成分に対する相溶性又は分散性が充分ではなく、満足できる添加効果を与えるものではなかった。ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の成形加工用の熱可塑性樹脂について、この問題が顕著であり、特にポリオレフィン系樹脂については、ブルーム、濁りによる透明性の悪化等の問題点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、樹脂成分に対する相溶性又は分散性が良好であり、充分な添加効果を与え、特にポリオレフィン系樹脂に対してブルーム、濁りを与えない合成樹脂用紫外線吸収剤、該紫外線吸収剤を含有してなる合成樹脂組成物及びその成形品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、検討を重ねた結果、特定の構造を有するトリアジン化合物からなる合成樹脂用紫外線吸収剤が、合成樹脂に対する分散性が良好であり、優れた耐候性を付与することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、下記式(I)で表されるトリアジン化合物からなる合成樹脂用紫外線吸収剤、合成樹脂100質量部に、該合成樹脂用紫外線吸収剤0.001〜25質量部を配合してなる合成樹脂組成物、及び該合成樹脂組成物を成形してなる樹脂成形品である。
【0008】
(式中のR’は、炭素数15〜19である1−アルキルアルカン−1−イル基であると共に、該アルキル基の炭素数が6以上である。)
【0009】
前記合成合成樹脂組成物は、更に少なくとも1種類のヒンダードアミン系光安定剤0.001〜10質量部を配合してなることが好ましい。
また、前記合成樹脂組成物は、合成樹脂がポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂から選ばれるものであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(i)合成樹脂用紫外線吸収剤
本発明の合成樹脂用紫外線吸収剤は、一般式(I)で表されるトリアジン化合物からなる。
【0011】
上記一般式(I)中のR’で表される炭素数15〜19の1−アルキルアルカン−1−イル基は、以下の一般式(II)で表されるものであり、これらは、α位に分岐を有する脂肪族カルボン酸から誘導される。
【0012】
【化3】
【0013】
(式中、R1は分岐してもよい炭素数8〜12のアルキル基であり、R2は分岐してもよい炭素数6〜9のアルキル基であり、R1の炭素数はR2の炭素数以上である。)
【0015】
R’基を誘導するα位に分岐を有する好ましい脂肪族カルボン酸としては、2−ヘキシルデカン酸、2−ヘプチルデカン酸、2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチルオクタン酸、2−(3−メチルヘキシル)−7−メチルデカン酸、2−オクチルドデカン酸等が挙げられる。
【0017】
本発明に係る一般式(I)で表されるトリアジン化合物の具体例としては、下記の化合物No.1〜4が挙げられる。
【0018】
【0019】
本発明に係る前記一般式(I)で表されるトリアジン化合物において、その製造方法は、特に制限されることなく周知一般の方法を含め、適切な方法を用いることができる。
該製造方法としては、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン誘導体をアルコール成分とし、カルボン酸、カルボン酸(部分(以下、多価カルボン酸の場合には、その一部分を意味する。))ハライド、カルボン酸(部分)エステル、カルボン酸(部分)無水物等の該当するエステル誘導性化合物とのエステル化反応又はエステル交換反応が挙げられ、これらの反応は逐次反応でもよく、一括反応でもよい。
【0020】
(ii)合成樹脂組成物
本発明の合成樹脂組成物は、合成樹脂に前記一般式(I)で表されるトリアジン化合物からなる紫外線吸収剤を添加してなる。
合成樹脂組成物に用いられる合成樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ3−メチルブテン、ポリ4−メチルペンテン等のα−オレフィン重合体またはエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン/プロピレンブロック又はランダム共重合体等のポリオレフィン系樹脂及びこれらの共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−シクロヘキシルマレイミド共重合体等の含ハロゲン樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリヘキサメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、塩化ポリエチレンアクリロニトリルスチレン(ACS)、スチレンアクリロニトリル(SAN)、アクリロニトリルブチルアクリレートスチレン(AAS)、ブタジエンスチレン、スチレンマレイン酸、スチレンマレイミド、エチレンプロピレンアクリロニトリルスチレン(AES)、ブタジエンメタクリル酸メチルスチレン(MBS)等のスチレン系樹脂;ポリカーボネート、分岐ポリカーボネート等のポリカーボネート系樹脂;ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ナイロン6Tなどの芳香族ジカルボン酸や脂環式ジカルボン酸を使用したポリアミド等のポリアミド系樹脂;ポリフェニレンオキシド(PPO)樹脂、変性ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリフェニレンサルフィド(PPS)樹脂、ポリアセタール(POM)、変性ポリアセタール、石油樹脂、クマロン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネートとスチレン系樹脂とのポリマーアロイ、液晶ポリマー(LCP);シリコン樹脂;ウレタン樹脂;脂肪族ジカルボン酸、脂肪族ジオール、脂肪族ヒドロキシカルボン酸もしくはその環状化合物からの脂肪族ポリエステル、さらにはこれらがジイソシアネートなどにより分子量が増加した脂肪族ポリエステル等の生分解性樹脂;セルロース系樹脂;及びこれらのリサイクル樹脂等が挙げられる。
【0021】
本発明の合成樹脂組成物において、トリアジン化合物からなる紫外線吸収剤の配合量は、特に制限を受けず任意の値を選択することができる。合成樹脂100質量部に対して、0.001質量部未満では効果が得られない場合があり、また25質量部を超えると添加効果の向上が得られないばかりかコストが高くなるので、0.001〜25質量部が好ましく、0.01〜15質量部がより好ましい。
【0022】
(iii)他の添加剤
また、本発明の合成樹脂組成物には、更なる安定化を付与する場合、必要に応じて、ヒンダードアミン系光安定剤、フェノール系、硫黄系、リン系の酸化防止剤などの添加剤を添加することができる、また本発明の前記一般式(I)で表される化合物以外の紫外線吸収剤を併用することもできる。
【0023】
特にヒンダードアミン系光安定剤(以下、HALSと記載することもある)は、分子中のN−プロトン、N−オキシル、N−オキシアルキル、N−アルキル、N−ヒドロキシ等の1位の窒素とそれに結合する官能基が、紫外線、光又は熱により発生する樹脂由来の分解性ラジカルや樹脂組成物中の酸化化合物を捕捉することにより、樹脂及び樹脂組成物に耐候性を付与する機能を有するものであり、紫外線吸収剤との併用により相乗効果が得られるので、特にポリオレフィン系樹脂に好ましく用いられる。
【0024】
上記のHALSとしては、以下の一般式(III)で表される化合物、塩化シアヌル縮合型、高分子量型等が挙げられる。
【0025】
【化5】
【0026】
(式中、mは、1〜6の整数を表し、Aは、水素原子、炭素数1〜18のm価の炭化水素基、m価のアシル基またはm価のカルバモイル基を表し、Bは、酸素原子、−NH−または炭素数1〜8のアルキル基Reを有する−NRe−を表し、Yは、水素原子、オキシラジカル(・O)、炭素数1〜18のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基を表し、Zは、メチン、又は炭素数1〜8のアルキル基Rfを有する以下の基(IV)を表す。)
【0027】
【化6】
【0028】
上記一般式(III)において、Aで表されるm価の炭素数1〜18の炭化水素基としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、第二ブタン、第三ブタン、イソブタン、ペンタン、イソペンタン、第三ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、第三ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、第三オクタン、2−エチルヘキサン、ノナン、イソノナン、デカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカンから誘導される基(アルキル基、アルカンジイル基ないしアルカンヘキサイル基)が挙げられる。
【0029】
上記Aにおけるm価のアシル基とは、カルボン酸、m価カルボン酸、及びカルボキシル基がm個残存しているn価カルボン酸の(n−m)アルキルエステル(これらをアシル誘導体化合物という)から誘導される基のことである。
該アシル誘導体化合物としては、酢酸、安息香酸、4−トリフルオロメチル安息香酸、サリチル酸、アクリル酸、メタクリル酸、シュウ酸、マロン酸、スクシン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、2−メチルコハク酸、2−メチルアジピン酸、3−メチルアジピン酸、3−メチルペンタン二酸、2−メチルオクタン二酸、3,8−ジメチルデカン二酸、3,7−ジメチルデカン二酸、水添ダイマー酸、ダイマー酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、トリメリト酸、トリメシン酸、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸モノ又はジアルキルエステル、ペンタン−1,3,5−トリカルボン酸、ペンタン−1,3,5−トリカルボン酸モノ又はジアルキルエステル、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸モノないしトリアルキルエステル、ペンタン−1,2,3,4,5−ペンタカルボン酸、ペンタン−1,2,3,4,5−ペンタカルボン酸モノないしテトラアルキルエステル、ヘキサン−1,2,3,4,5,6−ヘキサカルボン酸、ヘキサン−1,2,3,4,5,6−ヘキサカルボン酸モノないしペンタアルキルエステル等が挙げられる。
【0030】
上記Aにおけるm価のカルバモイル基とは、イソシアネート化合物から誘導されるモノアルキルカルバモイル基またはジアルキルカルバモイル基のことである。
モノアルキルカルバモイル基を誘導するイソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、トランス−1,4−シクロヘキシルジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4(2,2,4)−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リシンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、1−メチルベンゾール−2,4,6−トリイソシアネート、ジメチルトリフェニルメタンテトライソシアネート等が挙げられる。
ジアルキルカルバモイル基としては、ジエチルカルバモイル基、ジブチルカルバモイル基、ジヘキシルカルバモイル基、ジオクチルカルバモイル基等が挙げられる。
【0031】
これらのAで表される基はハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基等で置換されていてもよい。
【0032】
式(III)のB中のNに置換するReで表される炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、イソヘプチル、第三ヘプチル、1−エチルペンチル、n−オクチル、イソオクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシルが挙げられる。
【0033】
式(III)のYは、水素原子、オキシラジカル(・O)、炭素数1〜18のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基又はヒドロキシル基を表す。
上記炭素数1〜18のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、第二ブチルオキシ、第三ブチルオキシ、イソブチルオキシ、アミルオキシ、イソアミルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、イソノニルオキシ、デシルオキシ、ドデシルオキシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ、オクタデシルオキシが挙げられ、炭素数1〜8のアルキル基としては、Reと同様の基が挙げられる。
【0034】
式(III)のZ中のRfで表される炭素数1〜8のアルキル基としては、Reと同様の基が挙げられる。
【0035】
上記の一般式(III)で表されるHALSの更なる具体例としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジルメタクリレート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−[トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−[トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン等が挙げられる。
【0036】
塩化シアヌル縮合型HALSとしては、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン等が挙げられる。
【0037】
また、高分子量型としては、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物等が挙げられる。
【0038】
上記のHALSは、1種類又は2種類以上混合で用いてもよく、その総配合量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.001質量部未満では効果が得られない場合があり、また10重量部を超えると添加効果の向上が得られないばかりかコストが高くなるので、0.001〜10質量部が好ましく、0.01〜2質量部がより好ましい。
【0039】
上記のリン系抗酸化剤としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,5−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ、ジ混合ノニルフェニル)ホスファイト、ジフェニルアシッドホスファイト、2,2'−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ジフェニルデシルホスファイト、ジフェニルオクチルホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリラウリルホスファイト、ジブチルアシッドホスファイト、ジラウリルアシッドホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、ビス(ネオペンチルグリコール)・1,4−シクロヘキサンジメチルジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,5−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(C12−15混合アルキル)−4,4’−イソプロピリデンジフェニルホスファイト、ビス[2,2’−メチレンビス(4,6−ジアミルフェニル)]・イソプロピリデンジフェニルホスファイト、テトラトリデシル・4,4’−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)・1,1,3−トリス(2−メチル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン・トリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、トリス(2−〔(2,4,7,9−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、2−ブチル−2−エチルプロパンジオール・2,4,6−トリ第三ブチルフェノールモノホスファイト等が挙げられる。
【0040】
上記のフェノール系抗酸化剤としては、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、トリデシル・3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルチオアセテート、チオジエチレンビス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(2,6−ジ第三ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス[2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルヒドロシンナモイルオキシ)−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、トリエチレングリコールビス[β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]等が挙げられる。
【0041】
上記の硫黄系抗酸化剤としては、例えば、チオジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ミリスチルステアリル、ジステアリルエステル等のジアルキルチオジプロピオネート類及びペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類が挙げられる。
【0042】
上記の紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステル、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−アクリロイルオキシエチル)−5−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−第三ブチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−第三オクチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−5−第三ブチルフェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、
【0043】
2−〔2−ヒドロキシ−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−第三アミル−5−(2−メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−(3−メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕−5−クロロベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシメチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕ベンゾトリアゾール等の2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ)ベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類;各種の金属塩又は金属キレート、特にニッケル又はクロムの塩又はキレート類が挙げられる。
【0044】
上記の他の添加剤の使用量は、合成樹脂100質量部に対して、0.001質量部未満では効果が得られない場合があり、また20重量部を超えると添加効果の向上が得られないばかりかコストが高くなるので、0.001〜20質量部が好ましく、0.01〜1質量部がより好ましい。
【0045】
更に、本発明の合成樹脂組成物には、必要に応じて、重金属不活性剤;p−第三ブチル安息香酸アルミニウム;ジベンジリデンソルビトール;金属石けん;ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤等からなる帯電防止剤;ハロゲン(臭素、塩素、フッ素)系化合物、リン系化合物、金属酸化物、フッ化樹脂等の難燃剤;エチレンビスアルキルアマイド等の滑剤;染料、顔料等の着色剤;造核剤、結晶促進剤等の結晶化剤;加工助剤;ハイドロタルサイト、タルク、マイカ、シリカ等の無機添加剤、充填剤など周知一般の添加剤を添加することができる。
【0046】
本発明において、前記一般式(I)で表される紫外線吸収剤及び必要に応じて用いられる他の添加剤の熱可塑性樹脂への添加方法は、特に限定されるものではなく、添加する際の形態は、粉末、ワンパック顆粒、サスペンション、エマルションまたは溶液でもよい。
【0047】
また、本発明の合成樹脂組成物は、その加工方法、用途について、特に限定されるものではなく、通常使用される加工方法、用途のいずれも適応することができる。
加工方法としては、例えば、カレンダー加工、押出加工、共押出加工、射出成形、インフレーション成形、ブロー成形、プレス加工、ロール加工等が挙げられる。
用途としては、例えば、バンパー、ダッシュボード、インスツルーメントパネル等の自動車用樹脂部品;冷蔵庫、洗濯機、掃除機等の家電製品用樹脂部品;食器、バケツ、入浴用品等の家庭用品;コネクター等の接続用樹脂部品;玩具等の雑貨品;タンク類等の貯蔵、保存用容器等の成形品;建材用や化粧板用のUVカットフィルム、農業用フィルム、ディスプレイ用光学フィルター、各種シート等が挙げられる。
【0048】
【実施例】
以下、製造実施例、比較製造例、実施例及び比較例をもって本発明を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例等によって何ら制限を受けるものではない。
【0049】
(合成例)中間体化合物の合成
反応用フラスコにベンズアミジン塩酸塩141g及びレゾルシン酸フェニル99.0gをエタノール580gに溶解し、ナトリウムメチラート28質量%のメタノール溶液175gを加え、撹拌しながら78℃でメタノールを留去した。更に78℃で20時間撹拌した後、5℃に冷却して析出させた固相を濾取した。得られた固相をメタノールと水で洗浄して中間体である2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの淡黄色結晶55.2g(収率38%)を得た。
【0050】
反応用フラスコに上記で得られた2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン51.0g、2−ブロモエタノール284g、ジメチルホルムアミド255gを仕込み、85℃で濃度48質量%の水酸化ナトリウム水溶液87.6gを滴下し、85℃で10時間反応させた。5℃まで冷却した後、5℃以下で濃塩酸を滴下し、pH7〜6に中和し、析出した固相を濾取、水洗、乾燥して、中間体化合物である2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン46.2g(収率80%)を得た。
【0051】
(製造実施例1)化合物No.1の合成
窒素置換した反応用フラスコに上記の合成例で得た中間体化合物7.94gに2−ヘキシルデカン酸5.13g、キシレン50g、p−トルエンスルホン酸0.10gを仕込み、140℃で10時間脱水還流した。系内をpH7になるまで水洗し、濾過で固相を取り除いた後、メタノールを加えて晶析させて濾取した粗結晶をキシレン/メタノール(1/3)溶媒で再結晶して淡黄色結晶を収率96%で得た。これについて以下の分析を行い、得られた結晶が目的物である化合物No.1であることを確認した。
(1)IR分析(cm−1):3437(水酸基)、2924、2855(アルキル基)、1728(エステル基)、1535、1510(トリアジン基)、1165(エーテル基)
(2)元素分析(質量%):炭素;75.0(理論値75.09)、水素;7.90(理論値7.92)、窒素;6.71(6.74)
(3)DSC分析:融点(ピークトップ);80℃
【0052】
(製造実施例2)化合物No.2の合成
窒素置換した反応用フラスコに上記の合成例で得た中間体化合物7.94gに2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチルオクタン酸5.70g、キシレン50g、p−トルエンスルホン酸0.10gを仕込み、140℃で10時間脱水還流した。系内をpH7になるまで水洗し、濾過で固相を取り除いた後、脱溶媒し、得られた残渣をキシレン/メタノール(1/10)溶媒で再結晶して淡黄色結晶を収率94%で得た。これについて以下の分析を行い、得られた結晶が目的物である化合物No.2であることを確認した。
(1)IR分析(cm−1):3444(水酸基)、2955、2905、2866(アルキル基)、1732(エステル基)、1535、1512(トリアジン基)、1165(エーテル基)
(2)元素分析(質量%):炭素;75.5(理論値75.54)、水素;8.20(理論値8.19)、窒素;6.44(6.45)
(3)DSC分析:融点(ピークトップ);71℃
【0053】
(製造実施例3)化合物No.4の合成
窒素置換した反応用フラスコに上記の合成例で得た中間体化合物7.94gに2−オクチルドデカン酸6.25g、キシレン50.0g、p−トルエンスルホン酸0.10gを仕込み、140℃で10時間脱水還流した。系内をpH7になるまで水洗し、濾過で固相を取り除いた後、脱溶媒して得た残渣を40〜50℃のメタノールで2回洗浄し、デカンテーションにより、淡黄色固体を収率92%で得た。これについて以下の分析を行い、得られた固体が目的物である化合物No.5であることを確認した。
(1)IR分析(cm−1):3444(水酸基)、2958、2928、2870(アルキル基)、1723(エステル基)、1537、1515(トリアジン基)、1175(エーテル基)
(2)元素分析(質量%):炭素;76.0(理論値75.96)、水素;8.42(理論値8.45)、窒素;6.16(6.18)
(3)DSC分析:融点(ピークトップ);57℃
【0054】
(比較製造例)比較化合物1〜2の製造
ステアリン酸又は2−エチルヘキサン酸を用いて、上記の製造実施例と同様の手順により、それぞれ下記の比較化合物1〜2を得た。
【0055】
【化7】
【0056】
(実施例1)
下記の配合1の組成物をミキサーで5分間混合して得た樹脂組成物を250℃、25rpmで押出し加工して得たペレットを250℃で射出成形し、厚さ1mmの試験片を作成し、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)ヘイズ値(白濁度):JIS K7105に基づいて、測定した。
(2)全光線透過率(透明度):JIS K7105に基づいて、測定した。
加工後と60℃、30日保存後の試験片について、ヘイズ値と全光透過率を測定した。
(3)初期着色:加工後の試験片についての着色をハンター比色計による黄色度(YI)で評価した。
(4)ブルーム:60℃、30日保存後の試験片についてブルームの有無を観察した。
なお、エチレン/プロピレンランダム共重合体のメルトインデックス(MI)は、230℃、荷重2.16kgの条件下の値である(単位g/10分)。
【0057】
(比較例1)
配合1において、紫外線吸収剤を配合しないもの、紫外線吸収剤に比較化合物を用いたものについて、実施例1と同様の手順で試験片を作成し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示す。
【0058】
【0059】
【表1】
【0060】
(実施例2)
下記の配合2の組成物をミキサーで5分間混合して得た樹脂組成物を250℃、25rpmで押出し加工して得たペレットを250℃で射出成形し、厚さ1mmの試験片を作成し、以下の評価を行った。結果を表2に示す。
▲1▼ヘイズ値(白濁度)と全光透過率(透明度):実施例1と同じ試験方法である。
加工後と60℃、30日保存後の試験片について、ヘイズ値と全光透過率を測定した。
▲2▼耐候性試験:サンシャインウェザオメーターを用いて、ブラックパネル温度83℃で耐候性試験を行った。ハンター比色計を用いて、試験前の黄色度(Y)と1050時間後の黄色度(Y’)及びクラック発生までの時間(耐候時間)を評価した。
【0061】
(比較例2)
配合2において、紫外線吸収剤を使用しないものについて、実施例2と同様の手順で試験片を作成し、実施例2と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
【0062】
【0063】
【表2】
【0064】
*1:旭電化工業社製;ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート
*2:旭電化工業社製;3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−[トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン
*3:チバスペシャリティーケミカルズ社製;1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物
【0065】
(実施例3)
下記の配合3の組成物をミキサーで5分間混合して得た樹脂組成物を280℃、80rpmで押出し加工して得たペレット作成したカバー層樹脂組成物と、ビスフェノールA型ポリカーボネート(固有粘度0.57;ジオキサン溶媒、30℃)粉末からなるコア層樹脂を280℃で同時に共押出しし、押出し直後に対応する表面同士を接触させ、厚さ2mmのコア層と50μmのカバー層との2層構造を有する試験片を作成した。この試験片について、以下の評価を行った。結果を表3に示す。
▲1▼耐候性試験:実施例2と同じ方法である。
【0066】
(比較例3)
紫外線吸収剤を配合しないもの、紫外線吸収剤に比較化合物を用いたものを実施例3と同様の手順で作成し、耐候性の評価を行った。結果を表3に示す。
【0067】
【0068】
【表3】
【0073】
【発明の効果】
本発明は、樹脂成分に対する相溶性又は分散性が良好であり、充分な添加効果を与え、特にポリオレフィン系樹脂に対してブルーム、濁りを与えない合成樹脂用紫外線吸収剤、該紫外線吸収剤を含有してなる合成樹脂組成物、及び成形品を提供できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ultraviolet absorber for a synthetic resin comprising a triazine compound having a specific structure and a synthetic resin composition comprising the ultraviolet absorber. Specifically, from a triazine compound excellent in compatibility with a synthetic resin. The present invention relates to a synthetic resin ultraviolet absorber, a synthetic resin composition containing the ultraviolet absorber, and a resin molded product thereof.
[0002]
[Prior art]
Polyolefin resins such as polyethylene and polypropylene, polycarbonate resins; Polyester resins such as polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate; Styrene resins such as polystyrene, butadiene styrene, ABS and ACS; Polyamide resins such as nylon; Polyvinyl chloride; Synthetic resins represented by polyphenylene ether; polymethyl methacrylate and the like are widely used in various fields as various molded articles, fibers, films, and coating materials.
[0003]
However, it is known that a molded body composed only of the above synthetic resin is deteriorated by natural light, particularly ultraviolet light in natural light, causing discoloration and a decrease in mechanical strength, and cannot withstand long-term use.
Therefore, in order to prevent deterioration of these molded body processing resins due to light, ultraviolet absorbers and light stabilizers have conventionally been used alone or in combination. Triazine compounds are known to exhibit excellent effects as ultraviolet absorbers. For example, JP-A-4-214785, JP-A-5-125248, JP-A-5-93089, No. 10-95974, Japanese Patent Laid-Open No. 10-147777, Japanese Patent No. 2777981, Japanese Patent Laid-Open No. 2000-313051, and the like.
[0004]
However, the reported triazine-based compounds are not sufficiently compatible or dispersible with respect to the resin component, and do not give satisfactory addition effects. This problem is remarkable for thermoplastic resins for molding such as polycarbonate resins, polyolefin resins, and polyester resins. Especially, polyolefin resins have problems such as bloom and deterioration of transparency due to turbidity. is doing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an ultraviolet absorber for a synthetic resin that has good compatibility or dispersibility with a resin component and gives a sufficient addition effect, and in particular does not give bloom or turbidity to a polyolefin resin. The object is to provide a synthetic resin composition containing an absorbent and a molded product thereof.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of repeated studies, the present inventors have found that the ultraviolet absorber for synthetic resin comprising a triazine compound having a specific structure has good dispersibility with respect to the synthetic resin and imparts excellent weather resistance, The present invention has been completed.
[0007]
That is, this departureTomorrowUV absorber for synthetic resin comprising a triazine compound represented by the following formula (I), A synthetic resin composition obtained by blending 0.001 to 25 parts by mass of the ultraviolet absorber for synthetic resin with 100 parts by mass of the synthetic resin, and a resin molded product formed by molding the synthetic resin compositionIt is.
[0008]
(R ′ in the formula is a 1-alkylalkane-1-yl group having 15 to 19 carbon atoms, and the alkyl group has 6 or more carbon atoms.)
[0009]
The synthetic synthetic resin composition isMoreAt least one kindFormulated with 0.001 to 10 parts by mass of a hindered amine light stabilizerIs preferable.
The synthetic resin compositionIs a synthetic resin selected from polycarbonate resin, polyolefin resin, and polyester resinIs preferable.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
(I)UV absorber for synthetic resin
The ultraviolet absorbent for synthetic resin of the present invention isTriazine compound represented by general formula (I)Consists of.
[0011]
UpCarbon number represented by R 'in the general formula (I)15The 19-alkylalkane-1-yl groups of ˜19 are represented by the following general formula (II), and these are derived from an aliphatic carboxylic acid having a branch at the α-position.
[0012]
[Chemical Formula 3]
[0013]
(Wherein R1Is the number of carbons that may be branched8~12An alkyl group of R2Is the number of carbons that may be branched6~ 9 alkyl groups, R1The carbon number of R2Or more. )
[0015]
Preferred aliphatic carboxylic acids having a branch at the α-position from which the R ′ group is derived include2-Hexyldecanoic acid, 2-heptyldecanoic acid, 2- (1,3,3-trimethylbutyl) -5,7,7-trimethyloctanoic acid, 2- (3-methylhexyl) -7-methyldecanoic acid, 2-octyl Examples include dodecanoic acid.
[0017]
Specific examples of the triazine compound represented by the general formula (I) according to the present invention include the following compound Nos.1~4Is mentioned.
[0018]
[0019]
In the triazine compound represented by the general formula (I) according to the present invention, the production method thereof is not particularly limited, and any suitable method including a well-known general method can be used.
As the production method, 2- [2-hydroxy-4- (2-hydroxyethyloxy) phenyl] -4,6-diphenyl-1,3,5-triazine derivative is used as an alcohol component, and carboxylic acid, carboxylic acid ( Esterification reaction with a corresponding ester-derived compound such as a moiety (hereinafter, in the case of a polyvalent carboxylic acid, a part thereof) halide, carboxylic acid (partial) ester, carboxylic acid (partial) anhydride, etc. Or transesterification reaction is mentioned, These reactions may be a sequential reaction or a batch reaction.
[0020]
(Ii) Synthetic resin composition
The synthetic resin composition of the present invention is obtained by adding an ultraviolet absorber comprising a triazine compound represented by the general formula (I) to a synthetic resin.
Synthetic resins used in the synthetic resin composition include α-olefin polymers such as low density polyethylene, linear low density polyethylene, high density polyethylene, polypropylene, polybutene-1, poly-3-methylbutene, and poly-4-methylpentene. Or polyolefin resin such as ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene / propylene block or random copolymer and copolymers thereof; polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, chlorinated polyethylene, polyvinylidene fluoride, rubber chloride, chloride Vinyl-vinyl acetate copolymer, vinyl chloride-ethylene copolymer, vinyl chloride-vinylidene chloride-vinyl acetate terpolymer, vinyl chloride-acrylic acid ester copolymer, vinyl chloride-maleic acid ester copolymer, Vinyl chloride-cyclohexylmaleimide copolymer Halogen-containing resins: Polyester resins such as polyethylene terephthalate (PET), polybutylene terephthalate (PBT), polyhexamethylene terephthalate; polystyrene, high impact polystyrene (HIPS), acrylonitrile butadiene styrene (ABS), chlorinated polyethylene acrylonitrile styrene (ACS) ), Styrene acrylonitrile (SAN), acrylonitrile butyl acrylate styrene (AAS), butadiene styrene, styrene maleic acid, styrene maleimide, ethylene propylene acrylonitrile styrene (AES), butadiene methyl styrene styrene (MBS), and the like; polycarbonate, Polycarbonate resins such as branched polycarbonate; polyhexamethylene adipamide (Nylon 66), polycaprolactam (nylon 6), polyamide 6 resins such as polyamides using aromatic dicarboxylic acids and alicyclic dicarboxylic acids such as nylon 6T; polyphenylene oxide (PPO) resins, modified polyphenylene oxide resins, polyphenylene sal Fido (PPS) resin, polyacetal (POM), modified polyacetal, petroleum resin, coumarone resin, polyvinyl acetate resin, acrylic resin, polymer alloy of polycarbonate and styrene resin, liquid crystal polymer (LCP); silicon resin; urethane resin; Biodegradability of aliphatic polyesters from aliphatic dicarboxylic acids, aliphatic diols, aliphatic hydroxycarboxylic acids or cyclic compounds, and aliphatic polyesters whose molecular weight is increased by diisocyanate, etc. Fats; cellulose resin; and these recycled resins.
[0021]
In the synthetic resin composition of the present invention, the blending amount of the ultraviolet absorber composed of the triazine compound is not particularly limited, and any value can be selected. If the amount is less than 0.001 part by mass relative to 100 parts by mass of the synthetic resin, the effect may not be obtained. If the amount exceeds 25 parts by mass, the addition effect cannot be improved and the cost increases. 001-25 mass parts is preferable, and 0.01-15 mass parts is more preferable.
[0022]
(Iii) Other additives
In addition, when further stabilization is added to the synthetic resin composition of the present invention, additives such as hindered amine light stabilizers, phenol-based, sulfur-based, and phosphorus-based antioxidants are added as necessary. In addition, an ultraviolet absorber other than the compound represented by the general formula (I) of the present invention can be used in combination.
[0023]
In particular, hindered amine light stabilizers (hereinafter sometimes referred to as HALS) include nitrogen at the 1-position such as N-proton, N-oxyl, N-oxyalkyl, N-alkyl, N-hydroxy and the like in the molecule. The functional group to be bonded has a function of imparting weather resistance to the resin and the resin composition by capturing decomposable radicals derived from the resin generated by ultraviolet rays, light, or heat and an oxidized compound in the resin composition. In addition, since a synergistic effect can be obtained by the combined use with an ultraviolet absorber, it is particularly preferably used for polyolefin resins.
[0024]
Examples of the HALS include compounds represented by the following general formula (III), cyanuric chloride condensed type, and high molecular weight type.
[0025]
[Chemical formula 5]
[0026]
(In the formula, m represents an integer of 1 to 6, A represents a hydrogen atom, an m-valent hydrocarbon group having 1 to 18 carbon atoms, an m-valent acyl group, or an m-valent carbamoyl group, and B represents , An oxygen atom, -NH- or -NRe- having an alkyl group Re having 1 to 8 carbon atoms, Y is a hydrogen atom, an oxy radical (.O), an alkoxy group having 1 to 18 carbon atoms, or 1 carbon atom. -8 represents an alkyl group or hydroxyl group, and Z represents methine or the following group (IV) having an alkyl group Rf having 1 to 8 carbon atoms.)
[0027]
[Chemical 6]
[0028]
In the general formula (III), examples of the m-valent C1-C18 hydrocarbon group represented by A include methane, ethane, propane, butane, second butane, third butane, isobutane, pentane, isopentane, Tertiary pentane, hexane, cyclohexane, heptane, isoheptane, tertiary heptane, n-octane, isooctane, tertiary octane, 2-ethylhexane, nonane, isononane, decane, dodecane, tridecane, tetradecane, pentadecane, hexadecane, heptadecane, octadecane Groups derived from (alkyl group, alkanediyl group or alkanehexayl group).
[0029]
The m-valent acyl group in A is from carboxylic acid, m-valent carboxylic acid, and (nm) alkyl ester of n-valent carboxylic acid in which m carboxyl groups remain (these are referred to as acyl derivative compounds). It is a group to be derived.
Examples of the acyl derivative compound include acetic acid, benzoic acid, 4-trifluoromethylbenzoic acid, salicylic acid, acrylic acid, methacrylic acid, oxalic acid, malonic acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, pimelic acid, suberic acid, and azelain. Acid, sebacic acid, dodecanedioic acid, 2-methylsuccinic acid, 2-methyladipic acid, 3-methyladipic acid, 3-methylpentanedioic acid, 2-methyloctanedioic acid, 3,8-dimethyldecanedioic acid, 3 , 7-dimethyldecanedioic acid, hydrogenated dimer acid, dimer acid, phthalic acid, terephthalic acid, isophthalic acid, naphthalenedicarboxylic acid, cyclohexanedicarboxylic acid, trimellitic acid, trimesic acid, propane-1,2,3-tricarboxylic acid, Propane-1,2,3-tricarboxylic acid mono- or dialkyl ester, pentane-1, , 5-tricarboxylic acid, pentane-1,3,5-tricarboxylic acid mono or dialkyl ester, butane-1,2,3,4-tetracarboxylic acid, butane-1,2,3,4-tetracarboxylic acid mono or Trialkyl ester, pentane-1,2,3,4,5-pentacarboxylic acid, pentane-1,2,3,4,5-pentacarboxylic acid mono- or tetraalkyl ester, hexane-1,2,3,4 , 5,6-hexacarboxylic acid, hexane-1,2,3,4,5,6-hexacarboxylic acid mono- or pentaalkyl ester.
[0030]
The m-valent carbamoyl group in A is a monoalkylcarbamoyl group or dialkylcarbamoyl group derived from an isocyanate compound.
Examples of the isocyanate compound from which the monoalkylcarbamoyl group is derived include tolylene diisocyanate, diphenylmethane-4,4′-diisocyanate, p-phenylene diisocyanate, xylylene diisocyanate, 1,5-naphthylene diisocyanate, 3,3′-dimethyldiphenyl- 4,4′-diisocyanate, dianisidine diisocyanate, tetramethylxylylene diisocyanate, isophorone diisocyanate, dicyclohexylmethane-4,4′-diisocyanate, trans-1,4-cyclohexyl diisocyanate, norbornene diisocyanate, 1,6-hexamethylene diisocyanate, 2,2,4 (2,2,4) -trimethylhexamethylene diisocyanate, lysine diisocyanate, triphenyl Tan triisocyanate, 1-methyl-benzol-2,4,6-triisocyanate, dimethyl triphenylmethane tetra isocyanate.
Examples of the dialkylcarbamoyl group include a diethylcarbamoyl group, a dibutylcarbamoyl group, a dihexylcarbamoyl group, a dioctylcarbamoyl group, and the like.
[0031]
These groups represented by A may be substituted with a halogen atom, a hydroxyl group, an alkyl group, an alkoxy group, a nitro group, a cyano group or the like.
[0032]
Examples of the alkyl group having 1 to 8 carbon atoms represented by Re substituted for N in B in the formula (III) include methyl, ethyl, propyl, isopropyl, butyl, sec-butyl, sec-butyl, isobutyl, amyl, Examples include isoamyl, tertiary amyl, hexyl, cyclohexyl, heptyl, isoheptyl, tertiary heptyl, 1-ethylpentyl, n-octyl, isooctyl, tertiary octyl and 2-ethylhexyl.
[0033]
Y in formula (III) represents a hydrogen atom, an oxy radical (.O), an alkoxy group having 1 to 18 carbon atoms, an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, or a hydroxyl group.
Examples of the alkoxy group having 1 to 18 carbon atoms include methoxy, ethoxy, propoxy, isopropoxy, butoxy, sec-butyloxy, tert-butyloxy, isobutyloxy, amyloxy, isoamyloxy, hexyloxy, heptyloxy, octyloxy, 2- Examples include ethylhexyloxy, nonyloxy, isononyloxy, decyloxy, dodecyloxy, tridecyloxy, tetradecyloxy, pentadecyloxy, hexadecyloxy, heptadecyloxy, octadecyloxy, and the alkyl group having 1 to 8 carbon atoms. And the same groups as Re.
[0034]
Examples of the alkyl group having 1 to 8 carbon atoms represented by Rf in Z in the formula (III) include the same groups as Re.
[0035]
Specific examples of HALS represented by the above general formula (III) include 2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl stearate, 1,2,2,6,6-pentamethyl, for example. -4-piperidyl stearate, 2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidylbenzoate, bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) sebacate, bis (1,2,2, 6,6-pentamethyl-4-piperidyl) sebacate, bis (1-octoxy-2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) sebacate, 1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl Methacrylate, 2,2,6,6-tetramethyl-piperidyl methacrylate, tetrakis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) -1,2,3,4-butanetetra Ruboxylate, tetrakis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) -1,2,3,4-butanetetracarboxylate, bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) ) .Bis (tridecyl) -1,2,3,4-butanetetracarboxylate, bis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) .bis (tridecyl) -1,2,3 4-butanetetracarboxylate, bis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) -2-butyl-2- (3,5-ditert-butyl-4-hydroxybenzyl) malonate, 3,9-bis [1,1-dimethyl-2- [tris (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyloxycarbonyloxy) butylcarbonyloxy] ethyl] -2,4,8,1 0-tetraoxaspiro [5.5] undecane, 3,9-bis [1,1-dimethyl-2- [tris (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyloxycarbonyloxy) butylcarbonyl Oxy] ethyl] -2,4,8,10-tetraoxaspiro [5.5] undecane and the like.
[0036]
As cyanuric chloride condensed HALS, 1,6-bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidylamino) hexane / 2,4-dichloro-6-morpholino-s-triazine polycondensate, 1 , 6-Bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidylamino) hexane / 2,4-dichloro-6-tert-octylamino-s-triazine polycondensate, 1,5,8,12 Tetrakis [2,4-bis (N-butyl-N- (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) amino) -s-triazin-6-yl] -1,5,8,12 -Tetraazadodecane, 1,5,8,12-tetrakis [2,4-bis (N-butyl-N- (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) amino) -s-triazine -6-yl] -1,5,8,12-tetraa Zadodecane, 1,6,11-tris [2,4-bis (N-butyl-N- (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) amino) -s-triazin-6-ylamino] undecane 1,6,11-tris [2,4-bis (N-butyl-N- (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) amino) -s-triazin-6-ylamino] undecane Etc.
[0037]
The high molecular weight type includes 1- (2-hydroxyethyl) -2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidinol / diethyl succinate polycondensate, 1,6-bis (2,2,6 , 6-tetramethyl-4-piperidylamino) hexane / dibromoethane polycondensate and the like.
[0038]
The above HALS may be used alone or in combination of two or more, and the total compounding amount may not be effective if it is less than 0.001 part by mass relative to 100 parts by mass of the thermoplastic resin, On the other hand, if the amount exceeds 10 parts by weight, not only the addition effect cannot be improved, but the cost increases, so 0.001 to 10 parts by weight is preferable, and 0.01 to 2 parts by weight is more preferable.
[0039]
Examples of the phosphorus antioxidant include triphenyl phosphite, tris (2,4-ditert-butylphenyl) phosphite, tris (2,5-ditert-butylphenyl) phosphite, and tris (nonyl). Phenyl) phosphite, tris (dinonylphenyl) phosphite, tris (mono, dimixed nonylphenyl) phosphite, diphenyl acid phosphite, 2,2'-methylenebis (4,6-ditert-butylphenyl) octylphos Phyto, diphenyl decyl phosphite, diphenyl octyl phosphite, di (nonylphenyl) pentaerythritol diphosphite, phenyl diisodecyl phosphite, tributyl phosphite, tris (2-ethylhexyl) phosphite, tridecyl phosphite, trilauryl phosphite , Dibutyl acid phosphite, dilauryl acid phosphite, trilauryl trithiophosphite, bis (neopentyl glycol) 1,4-cyclohexanedimethyl diphosphite, bis (2,4-ditert-butylphenyl) pentaerythritol Diphosphite, bis (2,5-ditert-butylphenyl) pentaerythritol diphosphite, bis (2,6-ditert-butyl-4-methylphenyl) pentaerythritol diphosphite, bis (2,4- Dicumylphenyl) pentaerythritol diphosphite, distearyl pentaerythritol diphosphite, tetra (C12-15 mixed alkyl) -4,4'-isopropylidene diphenyl phosphite, bis [2,2'-methylenebis (4,6 -Diamylphenyl)] ・ iso Propyridene diphenyl phosphite, tetratridecyl-4,4'-butylidenebis (2-tert-butyl-5-methylphenol) diphosphite, hexa (tridecyl) 1,1,3-tris (2-methyl-5-tert Tributyl-4-hydroxyphenyl) butane triphosphite, tetrakis (2,4-ditert-butylphenyl) biphenylene diphosphonite, tris (2-[(2,4,7,9-tetrakis tert-butyldibenzo [ d, f] [1,3,2] dioxaphosphin-6-yl) oxy] ethyl) amine, 9,10-dihydro-9-oxa-10-phosphaphenanthrene-10-oxide, 2 -Butyl-2-ethylpropanediol, 2,4,6-tritert-butylphenol monophosphite and the like.
[0040]
Examples of the phenol-based antioxidant include 2,6-ditert-butyl-p-cresol, 2,6-diphenyl-4-octadecyloxyphenol, stearyl (3,5-ditert-butyl-4). -Hydroxyphenyl) propionate, distearyl (3,5-ditert-butyl-4-hydroxybenzyl) phosphonate, tridecyl 3,5-ditert-butyl-4-hydroxybenzylthioacetate, thiodiethylenebis [(3, 5-ditertiarybutyl-4-hydroxyphenyl) propionate], 4,4′-thiobis (6-tertiarybutyl-m-cresol), 2-octylthio-4,6-di (3,5-ditertiary) Butyl-4-hydroxyphenoxy) -s-triazine, 2,2′-methylenebis (4-methyl-6-tert-butylphenol), bis [3,3- Bis (4-hydroxy-3-tert-butylphenyl) butyric acid] glycol ester, 4,4′-butylidenebis (2,6-ditert-butylphenol), 4,4′-butylidenebis (6-tert-butyl- 3-methylphenol), 2,2′-ethylidenebis (4,6-ditert-butylphenol), 1,1,3-tris (2-methyl-4-hydroxy-5-tert-butylphenyl) butane, bis [2-tert-butyl-4-methyl-6- (2-hydroxy-3-tert-butyl-5-methylbenzyl) phenyl] terephthalate, 1,3,5-tris (2,6-dimethyl-3-hydroxy -4-tert-butylbenzyl) isocyanurate, 1,3,5-tris (3,5-ditert-butyl-4-hydroxybenzyl) isocyanurate, 1,3,5-tris ( , 5-Ditert-butyl-4-hydroxybenzyl) -2,4,6-trimethylbenzene, 1,3,5-tris [(3,5-ditert-butyl-4-hydroxyphenyl) propionyloxyethyl] Isocyanurate, tetrakis [methylene-3- (3,5-ditert-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate] methane, 2-tert-butyl-4-methyl-6- (2-acryloyloxy-3-tert Tributyl-5-methylbenzyl) phenol, 3,9-bis [2- (3-tert-butyl-4-hydroxy-5-methylhydrocinnamoyloxy) -1,1-dimethylethyl] -2,4 8,10-tetraoxaspiro [5.5] undecane, triethylene glycol bis [β- (3-tert-butyl-4-hydroxy-5-methylphenyl) propionate] and the like. I can get lost.
[0041]
Examples of the sulfur-based antioxidant include dialkylthiodipropionates such as dilauryl, dimyristyl, myristyl stearyl, and distearyl esters of thiodipropionic acid, and pentaerythritol tetra (β-dodecyl mercaptopropionate). Examples include β-alkyl mercaptopropionic esters of polyols.
[0042]
Examples of the ultraviolet absorber include 2,4-dihydroxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-octoxybenzophenone, and 5,5′-methylenebis (2-hydroxy-4-methoxy). 2-hydroxybenzophenones such as benzophenone); 2- (2-hydroxy-5-methylphenyl) benzotriazole, 2- (2-hydroxy-5-tert-octylphenyl) benzotriazole, 2- (2-hydroxy-3) , 5-ditert-butylphenyl) -5-chlorobenzotriazole, 2- (2-hydroxy-3-tert-butyl-5-methylphenyl) -5-chlorobenzotriazole, 2- (2-hydroxy-3, 5-Dicumylphenyl) benzotriazole, 2,2′-methylenebis (4- 3-octyl-6-benzotriazolylphenol), 2- (2-hydroxy-3-tert-butyl-5-carboxyphenyl) benzotriazole polyethylene glycol ester, 2- [2-hydroxy-3- (2-acryloyl) Oxyethyl) -5-methylphenyl] benzotriazole, 2- [2-hydroxy-3- (2-methacryloyloxyethyl) -5-tert-butylphenyl] benzotriazole, 2- [2-hydroxy-3- (2 -Methacryloyloxyethyl) -5-tert-octylphenyl] benzotriazole, 2- [2-hydroxy-3- (2-methacryloyloxyethyl) -5-tert-butylphenyl] -5-chlorobenzotriazole,
[0043]
2- [2-hydroxy-5- (2-methacryloyloxyethyl) phenyl] benzotriazole, 2- [2-hydroxy-3-tert-butyl-5- (2-methacryloyloxyethyl) phenyl] benzotriazole, 2- [2-Hydroxy-3-tert-amyl-5- (2-methacryloyloxyethyl) phenyl] benzotriazole, 2- [2-hydroxy-3-tert-butyl-5- (3-methacryloyloxypropyl) phenyl]- 5-chlorobenzotriazole, 2- [2-hydroxy-4- (2-methacryloyloxymethyl) phenyl] benzotriazole, 2- [2-hydroxy-4- (3-methacryloyloxy-2-hydroxypropyl) phenyl] benzo Triazole, 2- [2-hydroxy-4- (3-methacryloyl) 2- (2-hydroxyphenyl) benzotriazoles such as xylpropyl) phenyl] benzotriazole; phenyl salicylate, resorcinol monobenzoate, 2,4-ditert-butylphenyl-3,5-ditert-butyl-4-hydroxybenzoate Benzoates such as hexadecyl-3,5-ditert-butyl-4-hydroxybenzoate, stearyl (3,5-ditert-butyl-4-hydroxy) benzoate; 2-ethyl-2'-ethoxyoxanilide, Substituted oxanilides such as 2-ethoxy-4′-dodecyloxanilide; ethyl-α-cyano-β, β-diphenyl acrylate, methyl-2-cyano-3-methyl-3- (p-methoxyphenyl) acrylate, etc. Cyanoacrylates; various metal salts or metal chelates, especially Salts or chelates of nickel or chromium and the like.
[0044]
If the amount of the other additives used is less than 0.001 part by mass with respect to 100 parts by mass of the synthetic resin, the effect may not be obtained. Since not only the cost increases, 0.001 to 20 parts by mass is preferable, and 0.01 to 1 part by mass is more preferable.
[0045]
Furthermore, the synthetic resin composition of the present invention includes, as necessary, a heavy metal deactivator; aluminum p-tert-butylbenzoate; dibenzylidene sorbitol; metal soap; nonionic surfactant, cationic surfactant, Antistatic agents composed of anionic surfactants, amphoteric surfactants, etc .; flame retardants such as halogen (bromine, chlorine, fluorine) compounds, phosphorus compounds, metal oxides, fluororesins; ethylene bisalkylamides, etc. Lubricants; Colorants such as dyes and pigments; Crystallizing agents such as nucleating agents and crystallization accelerators; Processing aids; Well-known general additives such as inorganic additives and fillers such as hydrotalcite, talc, mica and silica Can be added.
[0046]
In the present invention, the method of adding the ultraviolet absorber represented by the general formula (I) and other additives used as necessary to the thermoplastic resin is not particularly limited. The form may be a powder, one-pack granule, suspension, emulsion or solution.
[0047]
Moreover, the synthetic resin composition of this invention is not specifically limited about the processing method and an application, Any of the processing method and an application normally used can be applied.
Examples of the processing method include calendar processing, extrusion processing, coextrusion processing, injection molding, inflation molding, blow molding, press processing, roll processing, and the like.
Applications include, for example, automotive resin parts such as bumpers, dashboards, and instrument panels; resin parts for household appliances such as refrigerators, washing machines, and vacuum cleaners; household goods such as tableware, buckets, and bathing goods; connectors, etc. Resin parts for connecting to; miscellaneous goods such as toys; molded articles such as storage and storage containers for tanks; UV cut films for building materials and decorative plates, agricultural films, optical filters for displays, various sheets, etc. Can be mentioned.
[0048]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to production examples, comparative production examples, examples and comparative examples. However, the present invention is not limited by these examples and the like.
[0049]
(Synthesis example) Synthesis of intermediate compounds
In a reaction flask, 141 g of benzamidine hydrochloride and 99.0 g of phenyl resorcinate were dissolved in 580 g of ethanol, 175 g of a methanol solution of 28% by mass of sodium methylate was added, and methanol was distilled off at 78 ° C. while stirring. The mixture was further stirred at 78 ° C. for 20 hours, and then cooled to 5 ° C. and the precipitated solid phase was collected by filtration. The obtained solid phase was washed with methanol and water, and 55.2 g of light yellow crystals of 2- (2,4-dihydroxyphenyl) -4,6-diphenyl-1,3,5-triazine as an intermediate (recovery). The rate was 38%).
[0050]
A reaction flask was charged with 51.0 g of 2- (2,4-dihydroxyphenyl) -4,6-diphenyl-1,3,5-triazine obtained above, 284 g of 2-bromoethanol, and 255 g of dimethylformamide. A sodium hydroxide aqueous solution (87.6 g) having a concentration of 48% by mass was added dropwise at 85 ° C. and reacted at 85 ° C. for 10 hours. After cooling to 5 ° C., concentrated hydrochloric acid is added dropwise at 5 ° C. or less to neutralize to pH 7-6, and the precipitated solid phase is collected by filtration, washed with water and dried to give 2- [2-hydroxy as an intermediate compound. There were obtained 46.2 g (yield 80%) of -4- (2-hydroxyethyloxy) phenyl] -4,6-diphenyl-1,3,5-triazine.
[0051]
(Production Example 1) Compound No. 11Synthesis of
Nitrogen-substituted reaction flask was charged with 7.13 g of the intermediate compound obtained in the above synthesis example, 5.13 g of 2-hexyldecanoic acid, 50 g of xylene, and 0.10 g of p-toluenesulfonic acid, and dehydrated and refluxed at 140 ° C. for 10 hours. did. The system was washed with water until pH 7 was reached, the solid phase was removed by filtration, methanol was added to cause crystallization, and the filtered crude crystals were recrystallized with a xylene / methanol (1/3) solvent to give pale yellow crystals. Was obtained in a yield of 96%. The following analysis was performed on this, and the obtained crystals were the target compound No. 1.1It was confirmed that.
(1)IR analysis (cm-1): 3437 (hydroxyl group), 2924, 2855 (alkyl group), 1728 (ester group), 1535, 1510 (triazine group), 1165 (ether group)
(2)Elemental analysis (mass%): carbon; 75.0 (theoretical value 75.09), hydrogen; 7.90 (theoretical value 7.92), nitrogen; 6.71 (6.74)
(3)DSC analysis: melting point (peak top); 80 ° C.
[0052]
(Production Example 2) Compound No.2Synthesis of
In a reaction flask purged with nitrogen, 7.94 g of the intermediate compound obtained in the above synthesis example was added 5.70 g of 2- (1,3,3-trimethylbutyl) -5,7,7-trimethyloctanoic acid, 50 g of xylene, 0.10 g of p-toluenesulfonic acid was charged and dehydrated and refluxed at 140 ° C. for 10 hours. The system was washed with water until the pH reached 7, and after removing the solid phase by filtration, the solvent was removed, and the resulting residue was recrystallized with xylene / methanol (1/10) solvent to obtain pale yellow crystals in a yield of 94%. I got it. The following analysis was performed on this, and the obtained crystals were the target compound No. 1.2It was confirmed that.
(1)IR analysis (cm-1): 3444 (hydroxyl group), 2955, 2905, 2866 (alkyl group), 1732 (ester group), 1535, 1512 (triazine group), 1165 (ether group)
(2)Elemental analysis (mass%): carbon; 75.5 (theoretical value 75.54), hydrogen; 8.20 (theoretical value 8.19), nitrogen; 6.44 (6.45)
(3)DSC analysis: melting point (peak top); 71 ° C.
[0053]
(Production Example 3) Compound No.4Synthesis of
Into a reaction flask purged with nitrogen, 7.94 g of the intermediate compound obtained in the above synthesis example was charged with 6.25 g of 2-octyldodecanoic acid, 50.0 g of xylene, and 0.10 g of p-toluenesulfonic acid. It was dehydrated and refluxed for a time. The system was washed with water until the pH reached 7, and after removing the solid phase by filtration, the residue obtained by removing the solvent was washed twice with methanol at 40 to 50 ° C., and decantation yielded a pale yellow solid in a yield of 92 %. The following analysis was performed on this, and the obtained solid was the target compound No. 5 was confirmed.
(1)IR analysis (cm-1): 3444 (hydroxyl group), 2958, 2928, 2870 (alkyl group), 1723 (ester group), 1537, 1515 (triazine group), 1175 (ether group)
(2)Elemental analysis (mass%): carbon; 76.0 (theoretical 75.96), hydrogen; 8.42 (theoretical 8.45), nitrogen; 6.16 (6.18)
(3)DSC analysis: melting point (peak top); 57 ° C
[0054]
(Comparative Production Example) Production of Comparative Compounds 1-2
By using stearic acid or 2-ethylhexanoic acid, the following comparative compounds 1 and 2 were obtained by the same procedure as in the above production example.
[0055]
[Chemical 7]
[0056]
Example 1
A pellet obtained by extruding a resin composition obtained by mixing the composition of the following formulation 1 for 5 minutes with a mixer at 250 ° C. and 25 rpm was injection-molded at 250 ° C. to prepare a test piece having a thickness of 1 mm. The following evaluation was performed. The results are shown in Table 1.
(1)Haze value (white turbidity): measured based on JIS K7105.
(2)Total light transmittance (transparency): measured based on JIS K7105.
About the test piece after processing and 60 degreeC and 30 day storage, the haze value and the total light transmittance were measured.
(3)Initial coloring: Coloring of the test specimen after processing was evaluated by yellowness (YI) using a Hunter colorimeter.
(4) Bloom: Test specimen after storage at 60 ° C for 30 daysBloomThe presence or absence of was observed.
The melt index (MI) of the ethylene / propylene random copolymer is a value under the conditions of 230 ° C. and a load of 2.16 kg (unit: g / 10 minutes).
[0057]
(Comparative Example 1)
A test piece was prepared in the same procedure as in Example 1 for the compound 1 containing no UV absorber and the comparative compound used for the UV absorber, and the same evaluation as in Example 1 was performed. The results are shown in Table 1.
[0058]
[0059]
[Table 1]
[0060]
(Example 2)
A pellet obtained by extruding a resin composition obtained by mixing the composition of the following formulation 2 for 5 minutes with a mixer at 250 ° C. and 25 rpm was injection-molded at 250 ° C. to prepare a test piece having a thickness of 1 mm. The following evaluation was performed. The results are shown in Table 2.
(1) Haze value (white turbidity) and total light transmittance (transparency): the same test method as in Example 1.
About the test piece after processing and 60 degreeC and 30 day storage, the haze value and the total light transmittance were measured.
(2) Weather resistance test: A weather resistance test was conducted using a sunshine weatherometer at a black panel temperature of 83 ° C. Using a hunter colorimeter, the yellowness before the test (Y), the yellowness after 1050 hours (Y ′), and the time until the occurrence of cracks (weather resistance time) were evaluated.
[0061]
(Comparative Example 2)
A test piece was prepared in the same manner as in Example 2 for the compound 2 that did not use an ultraviolet absorber, and the same evaluation as in Example 2 was performed. The results are shown in Table 2.
[0062]
[0063]
[Table 2]
[0064]
* 1: Asahi Denka Kogyo Co., Ltd .; bis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) bis (tridecyl) -1,2,3,4-butanetetracarboxylate
* 2: Asahi Denka Kogyo Co., Ltd .; 3,9-bis [1,1-dimethyl-2- [tris (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyloxycarbonyloxy) butylcarbonyloxy] ethyl ] -2,4,8,10-tetraoxaspiro [5.5] undecane
* 3: manufactured by Ciba Specialty Chemicals; 1,6-bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidylamino) hexane / 2,4-dichloro-6-tert-octylamino-s-triazine Polycondensate
[0065]
(Example 3)
A cover layer resin composition prepared by extruding a resin composition obtained by mixing the composition of the following formulation 3 for 5 minutes with a mixer at 280 ° C. and 80 rpm, a bisphenol A type polycarbonate (inherent viscosity 0) .57; Dioxane solvent, 30 ° C.) Core layer resin made of powder is co-extruded at 280 ° C. at the same time, and the corresponding surfaces are brought into contact with each other immediately after extrusion to form two layers of a core layer having a thickness of 2 mm and a cover layer having a thickness of 50 μm. A test piece having a structure was prepared. The test piece was evaluated as follows. The results are shown in Table 3.
(1) Weather resistance test: The same method as in Example 2.
[0066]
(Comparative Example 3)
A compound containing no ultraviolet absorber and a compound using a comparative compound as the ultraviolet absorber were prepared in the same procedure as in Example 3, and the weather resistance was evaluated. The results are shown in Table 3.
[0067]
[0068]
[Table 3]
[0073]
【The invention's effect】
The present invention has good compatibility or dispersibility with the resin component, gives a sufficient addition effect, and particularly contains a UV absorber for a synthetic resin that does not give bloom or turbidity to a polyolefin resin, and contains the UV absorber A synthetic resin composition and a molded product can be provided.
Claims (5)
(式中のR’は、炭素数15〜19である1−アルキルアルカン−1−イル基であると共に、該アルキル基の炭素数が6以上である。)The ultraviolet absorber for synthetic resins which consists of a triazine compound represented with the following general formula (I).
(R in the formula 'is the number from 15 to 19 carbon atoms with a 1-alkyl alkane-1-yl group, the carbon number of the alkyl group is 6 or more.)
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