JP4030309B2 - Image forming method using silver halide color photographic light-sensitive material - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー写真感光材料を用いた画像形成に関するものであり、特に、高品質な画像を安価に得るための画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のレーザー光源の進歩は目覚ましい。以前は、高額で大規模な装置を必要としたレーザーであったが、現在は安価で小さな装置でレーザー光源が得られ、しかも安定である。これは、電子産業界においてDVD用等の半導体レーザー開発が活発に行われ続けているためで、より高密度に情報記録するためにより短波長のレーザー開発が行われている。従って短波〜長波まで種々の波長のレーザー光源が得られるようになった。
青色半導体レーザー光源についての記載は、2001年3月 第48回応用物理学関係連合講演会での日亜化学の発表がある。
【0003】
一方、カラー印画紙を用いたカラープリント分野においてデジタル化の浸透は目覚しく、例えばレーザー走査露光によるデジタル露光方式は、従来から行われている処理済のカラーネガフィルムからカラープリンターで直接焼付けを行うアナログ露光方式に比べ、飛躍的な普及率の伸びを示している。このようなデジタル露光方式は、画像処理を行うことで高画質が得られる特徴があり、カラー印画紙を用いたカラープリントの品質向上に果たす役割は極めて大きい。また、デジタルカメラの急速な普及に伴って、これらの電子記録媒体から簡易に高画質なカラープリントが得られることも重要な要素であり、更に飛躍的な普及をもたらすと考えられる。特開平11−84284、特開2001−75219には、デジタル露光方式およびそれを用いた画像形成方法について詳しく記載されている。
【0004】
そこで、安価なレーザー光源とデジタル露光方式を組み合わせ、より安価な高画質カラープリントシステムを実現したい。しかし、安価なレーザー光源とカラープリントシステムとは、必ずしも同調できない。半導体レーザー開発においては高密度情報記録のため刻々とレーザー波長が短波化しているため、安価な半導体レーザーは、今後、生産性の点で短波長方向へと移っていくことが予想される。レーザー光源に合わせて、カラー印画紙の分光極大波長を動かすと、アナログ露光方式との互換性が損なわれる問題が生じる。たとえ互換性を無視し、現時点で供給されるレーザー光源波長に合わせてカラー印画紙の分光極大波長を設定したとしても、レーザー光源波長が常に移り変わる態勢に対応していくことはあまり現実的な策ではなく、実用に供するものではない。
【0005】
カラー印画紙にも適した露光波長が一般には存在する。これまでは一般的に、カラー印画紙の分光極大波長付近の波長を選択してきた。なぜなら、分光極大波長と異なる波長で露光すれば、写真感度の低下を招くためである。さらに重大な問題が驚くべきことに存在した。露光環境の変動(特に温度変動)に対し敏感になることが分かった。つまり、分光極大波長と異なる波長で露光する場合、露光時の環境温度で写真感度が変化し、一定品質の画像が得られない。感度低下は、露光量、露光パワーを増加させれば良いが、露光環境変動に対する感度変動は小さくすることはできなかった。
特開2001−75219では、分光極大波長と露光光源波長を規定しているが、分光極大波長領域内に含まれる露光光源波長を規定しており、何ら本発明を開示するものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、安価なレーザー光源を使用でき、従来のアナログ露光方式と互換性を持ち、露光環境温度が変動しても一定品質を維持できる、安価で高品質なデジタルカラープリントシステムによる画像形成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は以下の手段により達成される。
(1)支持体に少なくともイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、混色防止層および保護層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いて画像形成する方法において、該イエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層には、一般式(B−I)で示される青感性増感色素の少なくとも一種を含有する塩化銀90モル%以上で、内側から測って粒子体積の85%から100%の位置のいずれかの位置に沃化銀含有相を有する青感性ハロゲン化銀乳剤を含有し、該青感性ハロゲン化銀乳剤の分光極大波長に対し30nm〜60nmだけ短波長の青色半導体レーザーを用いて露光することを特徴とする画像形成方法。
一般式(B−I)
【0008】
【化9】
【0009】
式中、Yはベンゼン環または複素環を形成するのに必要な原子群を表し、さらに他の炭素環または複素環と縮合していても置換基を有していてもよい。R1およびR2はアルキル基、アリール基または複素環基を表す。V1、V2、V3およびV4は水素原子または置換基を表し、隣接する2つの置換基が互いに連結して飽和または不飽和の縮合環を形成することはない。Lはメチン基を表す。Mは対イオンを表し、mは分子中の電荷を中和させるために必要な0以上の数を表す。
【0011】
(2)支持体に少なくともイエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、混色防止層および保護層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いて画像形成する方法において、該イエロー色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層には、一般式(B−I)で示される青感性増感色素の少なくとも一種を含有する塩化銀90モル%以上で、内側から測って粒子体積の85%から100%の位置のいずれかの位置に沃化銀含有相を有する青感性ハロゲン化銀乳剤を含有し、該青感性ハロゲン化銀乳剤の分光極大波長に対し30nm〜60nmだけ短波長の青色半導体レーザーを用いて露光し、該シアン色素形成カプラー含有ハロゲン化銀乳剤層には、一般式(R−I)で示される赤感性増感色素の少なくとも一種を含有する塩化銀90モル%以上の赤感性ハロゲン化銀乳剤を含有し、該赤感性ハロゲン化銀乳剤の分光極大波長に対し40nm〜80nmだけ短波長の赤色半導体レーザーを用いて露光することを特徴とする画像形成方法。
一般式(B−I)
【0012】
【化11】
【0013】
式中、Yはベンゼン環または複素環を形成するのに必要な原子群を表し、さらに他の炭素環または複素環と縮合していても置換基を有していてもよい。R1およびR2はアルキル基、アリール基または複素環基を表す。V1、V2、V3およびV4は水素原子または置換基を表し、隣接する2つの置換基が互いに連結して飽和または不飽和の縮合環を形成することはない。Lはメチン基を表す。Mは対イオンを表し、mは分子中の電荷を中和させるために必要な0以上の数を表す。
一般式(R−I)
【0014】
【化12】
【0015】
式中、Z1は窒素原子、酸素原子、硫黄原子またはセレン原子を、Z2は酸素原子、硫黄原子、またはセレン原子を表す。L1,L2,L3,L4,L5は、メチン基を表し、置換されていても他のメチン基と5または6員環を形成していてもよい。R1及びR2は同一でも異なってもよいアルキル基を表し、置換基を有していてもよく、またR1は、L1と、R2はL5と互いに連結して5または6員環を形成してもよい。V1、V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボキシキ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、スルホ基、アリールオキシ基またはアリール基を表し、V1〜V8の中で隣接する炭素原子に結合している2つは互いに縮合環を形成してもよい。Y1は電荷均衡対イオンを表し、sは0以上の電荷を中和するのに必要な値を表す。
(3)前記赤感性ハロゲン化銀乳剤が、内側から測って粒子体積の85%から100%の位置のいずれかの位置に沃化銀含有相を有することを特徴とする(2)項に記載の画像形成方法。
(4)前記青感性ハロゲン化銀乳剤の沃化銀含有相が、粒子表面に沃化物イオンがしみ出した沃化銀含有相であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(5)前記青感性ハロゲン化銀乳剤の沃化銀含有相が、沃化物イオンが粒子表面で濃度極大を有し、内部に向けて沃化物イオン濃度が減衰していることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(6)前記青感性ハロゲン化銀乳剤が、内側から測って粒子体積の70%から95%の位置のいずれかの位置に臭化銀含有相を有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(7)前記青感性ハロゲン化銀乳剤が、少なくとも1個のH2O、OH、O、OCN、チアゾールまたは置換チアゾールをリガンドとして有するIrを中心金属とする6配位錯体を含有することを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(8)前記青感性ハロゲン化銀乳剤が、6個のリガンドがCl、Br、またはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体を含有することを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(9)前記青感性ハロゲン化銀乳剤が、前記臭化銀含有相に6個のリガンドがCl、Br、またはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体を含有することを特徴とする(6)〜(8)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(10)前記青感性ハロゲン化銀乳剤が、鉄、ルテニウム、オスミウム、鉛または亜鉛イオンを含有することを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(11)前記青感性ハロゲン化銀乳剤が、無機金化合物または無機配位子を有する金(I)錯体及び有機配位子を有する金(I)化合物で金増感されていることを特徴とする(1)〜(10)のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
(12)前記青感性ハロゲン化銀乳剤が、コロイド状硫化金、または金の錯安定度定数Logβ2が21以上35以下の金増感剤で金増感されていることを特徴とする(1)〜(11)のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
(13)前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の支持体が反射型支持体であることを特徴とする(1)〜(12)のいずれか1項に記載のカラー画像形成方法。
(14)青、緑、及び赤色の露光時間が一画素あたり5μ秒以下で、200dpi以上の解像度で露光し、次いで合計湿潤時間が100秒以下で、現像液温度が40℃以上の現像処理をすることを特徴とする(1)〜(13)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(15)露光後10秒以内に現像処理することを特徴とする(1)〜(14)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(16)前記一般式(B−I)において、Yが複素環を形成するのに必要な原子群を表すことを特徴とする(1)〜(15)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(17)前記青色半導体レーザーの露光波長が、420nm〜450nmであることを特徴とする(1)〜(16)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられる青色露光光源は、青感性分光極大波長に対し30nm〜60nm短波の半導体レーザーである。好ましくは、青感性分光極大波長に対し35nm〜55nm短波の半導体レーザーであり、更に好ましくは青感性分光極大波長に対し40nm〜50nm短波の半導体レーザーである。即ち、480nmの分光極大に対し420nm〜450nmの半導体レーザーを露光することである。青色半導体レーザーについては、2001年3月 第48回応用物理学関係連合講演会で日亜化学発表に詳しい記載がある。
本発明に用いられる赤色、緑色露光光源においては、ガスレーザー、発光ダイオード、半導体レーザー、半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーと非線形光学結晶を組み合わせた第二高調波発生光源(SHG)等の単色高密度光源が好ましい。システムをコンパクトで、安価なものにするために半導体レーザー、SHG光源であることが更に好ましく、特に、コンパクトで安価、寿命が長く安定性が高い装置を設計するためには半導体レーザー光源であることが好ましい。
本発明に用いられる赤色露光光源は、赤感性分光極大波長に対し40nm〜80nm短波長の赤色半導体レーザーであることが好ましい。これらは既に市販されており、具体的には、AlGaInP(発振波長 約680nm:松下電産製タイプNo.LN9R20)、(発振波長 約650nm:日立タイプNo.HL6501MG)、(発振波長 約685nm:三菱ML101J10)、GaAlAs(発振波長780nm:日立HL7859MG)などが好ましく用いられる。
本発明に用いられる緑色露光光源は、レーザー光源が好ましく、例えば、半導体レーザーGaAlAs(発振波長 808.7nm)を励起光源としたYVO4固体レーザー(発振波長 1064nm)を反転ドメイン構造を有するLiNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した532nmの緑色レーザーなどを用いることが好ましい。
本発明において、鮮明な画像を得るには、200dpi以上の解像度で露光することが好ましく、更に好ましくは400dpi以上であり、特に好ましくは600dpi以上である。「dpi」とは、「インチ当たりの画素数」である。
このような走査露光における露光時間は、画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを露光する時間として定義すると、好ましい露光時間としては10-4秒以下、更に好ましくは10-6秒以下である。
【0025】
本発明における合計湿潤時間とは、感光材料を露光後、現像液中へ浸漬した瞬間から漂白定着液を通って水洗工程を終えるまでの時間(乾燥工程に移る直前までの時間)である。
合計湿潤時間は、最高でも180秒(好ましくは180秒〜10秒)であるが、100秒以下(好ましくは100秒〜10秒)が好ましく、70秒以下(好ましくは70秒〜15秒)が更に好ましい。また、その内の現像時間は、最高でも45秒(好ましくは45秒〜3秒)であるが、30秒以下(好ましくは30秒〜3秒)が好ましく、20秒以下(好ましくは20秒〜3秒)が更に好ましく、5秒以上15秒以下が特に好ましい。
【0026】
現像液の温度は、30℃〜60℃の範囲であるが、特に40℃〜50℃が好ましい。
【0027】
露光後、現像液中へ浸漬するまでの時間は、10秒以内(好ましくは10秒〜1秒)に行われることが、生産性の観点から好ましく、2秒以上8秒以下が更に好ましい。
【0028】
本発明において、感光材料中の青感性ハロゲン化銀乳剤には、一般式(B−I)で表される青感性分光増感色素の少なくとも1つを含有しなければならない。該青感性ハロゲン化銀乳剤中のすべての青感性分光増感色素が、一般式(B−I)で表される青感性分光増感色素であることが最も好ましい。以下に、本発明の一般式(B−I)で表わされる化合物を詳細に説明する。
【0029】
本発明において、特定の部分を「基」と称した場合には、当該部分はそれ自体が置換されていなくても、一種以上の(可能な最多数までの)置換基で置換されていても良いことを意味する。例えば、「アルキル基」とは置換または無置換のアルキル基を意味する。また、本発明における化合物に使用できる置換基は、置換の有無にかかわらず、どのような置換基でも含まれる。
【0030】
置換基をVとすると、Vで示される置換基としては特に制限は無いが、例えばハロゲン原子、アルキル基[(シクロアルキル基、ビシクロアルキル基を含む)、またアルケニル基(シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基を含む)、アルキニル基も含むこととする]、アリール基、複素環基(ヘテロ環基とも言う)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アンモニオ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルおよびアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキルおよびアリールスルフィニル基、アルキルおよびアリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アリールおよびヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、ホスホ基、シリル基、ヒドラジノ基、ウレイド基、その他公知の置換基が例として挙げられる。
【0031】
さらに詳しくは、Vはハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、アルキル基[直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルキル基を表す。それらは、アルキル基(好ましくは炭素数1〜30のアルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、2−エチルヘキシル)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数3〜30の置換または無置換のシクロアルキル基、例えばシクロヘキシル、シクロペンチル、4−n−ドデシルシクロヘキシル)、ビシクロアルキル基(好ましくは炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、例えばビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)、さらに環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばアルキルチオ基のアルキル基)はこのような概念のアルキル基に加え、下記のアルケニル基、シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基、アルキニル基等も含むものとする。]、アルケニル基[直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す。それらはアルケニル基(好ましくは炭素数2〜30の置換または無置換のアルケニル基、例えばビニル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイル)、シクロアルケニル基(好ましくは炭素数3〜30の置換もしくは無置換のシクロアルケニル基、例えば2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル)、ビシクロアルケニル基(置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、例えばビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル)を包含するものである。]、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜30の置換または無置換のアルキニル基、例えばエチニル、プロパルギル、トリメチルシリルエチニル基)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリール基、例えばフェニル、p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニル、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル)、複素環基(好ましくは5〜6員の置換もしくは無置換の、芳香族もしくは非芳香族の複素環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、さらに好ましくは炭素数3〜30の5〜6員の芳香族の複素環基、例えば2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル、なお1−メチル−2−ピリジニオ、1−メチル−2−キノリニオのようなカチオン性複素環基でもよい)、
【0032】
シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、n−オクチルオキシ、2−メトキシエトキシ)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシ基、例えばフェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜20のシリルオキシ基、例えばトリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換のヘテロ環オキシ基、例えば1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2〜30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えばホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ステアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基、例えばN,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルオキシ基、例えばメトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基、例えばフェノキシカルボニルオキシ、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ)、
【0033】
アミノ基(好ましくはアミノ基、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアニリノ基、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N−メチルアニリノ、ジフェニルアミノ)、アンモニオ基(好ましくはアンモニオ基、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキル、アリール、ヘテロ環が置換したアンモニオ基、例えばトリメチルアンモニオ、トリエチルアンモニオ、ジフェニルメチルアンモニオ)、アシルアミノ基(好ましくはホルミルアミノ基、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、例えばホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイルアミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ)、アミノカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアミノカルボニルアミノ基、例えばカルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルアミノ基、例えばメトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチルメトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例えばフェノキシカルボニルアミノ、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ、m−(n−オクチルオキシ)フェノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基(好ましくは炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基、例えばスルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ)、アルキルおよびアリールスルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ基、例えばメチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスルホニルアミノ)、
【0034】
メルカプト基、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜30の置換もしくは無置換のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−ヘキサデシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールチオ基、例えばフェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、m−メトキシフェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2〜30の置換または無置換のヘテロ環チオ基、例えば2−ベンゾチアゾリルチオ、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイル基、例えばN−エチルスルファモイル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル)、スルホ基、アルキルおよびアリールスルフィニル基(好ましくは炭素数1〜30の置換または無置換のアルキルスルフィニル基、6〜30の置換または無置換のアリールスルフィニル基、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニル)、アルキルおよびアリールスルホニル基(好ましくは炭素数1〜30の置換または無置換のアルキルスルホニル基、6〜30の置換または無置換のアリールスルホニル基、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、p−メチルフェニルスルホニル)、アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数2〜30の置換または無置換のアルキルカルボニル基、、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4〜30の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基、例えばアセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル、2−ピリジルカルボニル、2−フリルカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、例えばフェノキシカルボニル、o−クロロフェノキシカルボニル、m−ニトロフェノキシカルボニル、p−t−ブチルフェノキシカルボニル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキシカルボニル)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイル基、例えばカルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイル)、
【0035】
アリールおよびヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3〜30の置換もしくは無置換のヘテロ環アゾ基、例えばフェニルアゾ、p−クロロフェニルアゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ)、イミド基(好ましくはN−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ホスフィノ基(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換のホスフィノ基、例えばジメチルホスフィノ、ジフェニルホスフィノ、メチルフェノキシホスフィノ)、ホスフィニル基(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換のホスフィニル基、例えばホスフィニル、ジオクチルオキシホスフィニル、ジエトキシホスフィニル)、ホスフィニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換のホスフィニルオキシ基、例えばジフェノキシホスフィニルオキシ、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ)、ホスフィニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換のホスフィニルアミノ基、例えばジメトキシホスフィニルアミノ、ジメチルアミノホスフィニルアミノ)、ホスホ基、シリル基(好ましくは炭素数3〜30の置換もしくは無置換のシリル基、例えばトリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリル)、ヒドラジノ基(好ましくは炭素数0〜30の置換もしくは無置換のヒドラジノ基、例えばトリメチルヒドラジノ)、ウレイド基(好ましくは炭素数0〜30の置換もしくは無置換のウレイド基、例えばN,N−ジメチルウレイド)を表す。
【0036】
また、2つのVが連結して、環(芳香族または非芳香族の、炭化水素環または複素環。これらはさらに組み合わされて多環縮合環を形成することができる。例えばベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、キノリン環、フェナントレン環、フルオレン環、トリフェニレン環、ナフタセン環、ビフェニル環、ピロール環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、インドリジン環、インドール環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、イソベンゾフラン環、キノリジン環、イソキノリン環、フタラジン環、ナフチリジン環、キノキサリン環、キノキサゾリン環、カルバゾール環、フェナントリジン環、アクリジン環、フェナントロリン環、チアントレン環、クロメン環、キサンテン環、フェノキサチイン環、フェノチアジン環、フェナジン環、が挙げられる。)が縮合した構造をとることもできる。
【0037】
上記の置換基Vの中で水素原子を有するものは、これを取り去りさらに上記の置換基で置換されていてもよい。そのような複合置換基の例としては、アシルスルファモイル基、アルキルおよびアリールスルホニルカルバモイル基が挙げられる。その例としては、メチルスルホニルカルバモイル、p−メチルフェニルスルホニルカルバモイル、アセチルスルファモイル、ベンゾイルスルファモイル基が挙げられる。
【0038】
以下に本発明の一般式(B−I)で表されるメチン色素について詳しく説明する。
Yがベンゼン環を形成するのに必要な原子群である場合、さらに他の5〜6員の炭素環または複素環と縮合して、例えばナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、インドール環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環を形成することもできる。
Yが複素環を形成するのに必要な原子群である場合、Yは、例えば窒素、酸素、硫黄、リン、セレン、テルル原子などのヘテロ原子を環内に少なくとも1個有する、3〜8員環の、好ましくは5〜6員環の複素環を意味する。Yで形成される5員不飽和複素環としてはピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、フラン環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チオフェン環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、セレノフェン環、セレナゾール環、イソセレナゾール環、テルロフェン環、テルラゾール環、イソテルラゾール環等を、6員不飽和複素環としてはピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピラン環、チオピラン環等を挙げることができ、さらに他の5〜6員の炭素環または複素環と縮合して、例えばインドール環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、チエノチオフェン環を形成することもできる。またこれらの複素環中の二重結合の一部が水素化された不飽和複素環(例えばピロリン環、ピラゾリン環、イミダゾリン環、ジヒドロフラン環、オキサゾリン環、ジヒドロチオフェン環、チアゾリン環)、または全部が水素化された飽和複素環(例えばピロリジン環、ピラゾリジン環、イミダゾリジン環、テトラヒドロフラン環、オキサゾリジン環、テトラヒドロチオフェン環、チアゾリジン環)であってもよい。
【0039】
好ましくはYで形成される環はベンゼン環、ナフタレン環、ピロール環、フラン環、チオフェン環、インドール環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環であり、より好ましくはベンゼン環、ピロール環、チオフェン環またはフラン環であり、さらに好ましくはベンゼン環またはチオフェン環である。
【0040】
一般式(B−I)において、Yで形成される環がピロール環、フラン環、チオフェン環から選ばれる場合の環Yの縮合の向きは任意であるが、チオフェン環の場合を例に取ると、チオフェン環の硫黄原子が縮合炭素−炭素結合に対してチアゾール環硫黄原子と同じ側にあるチエノ[3,2−d]チアゾール型、またはチアゾール環硫黄原子と反対側にあるチエノ[2,3−d]チアゾール型、チオフェン環の3,4位で縮合したチエノ[3,4−d]チアゾール型のうち、前の二者が好ましい。増感色素として長波な分光吸収を要求される場合には特にチエノ[2,3−d]チアゾール型が好ましい。
【0041】
Yで形成される環は置換基を有していてもよく、前記のVで表される置換基が例として挙げられる。置換基Vとして好ましいものは上述のアルキル基、アリール基、芳香族複素環基、アルコキシ基、アルキルチオ基、シアノ基、ハロゲン原子である。
Yで形成される環上には置換基を有することが特に好ましく、その置換基はアルキル基(例えばメチル)、アリール基(例えばフェニル)、芳香族複素環基(例えば1−ピロリル)、アルコキシ基(例えばメトキシ)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ)、シアノ基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素)であることが好ましく、より好ましくはハロゲン原子であり、特に好ましくは塩素原子または臭素原子である。
【0042】
V1、V2、V3、V4で表される置換基としては前記Vで表される各置換基が挙げられる。V1、V4は水素原子であることが好ましく、V2、V3は水素原子またはアルキル基(例えばメチル)、アリール基(例えばフェニル)、芳香族複素環基(例えば1−ピロリル)、アルコキシ基(例えばメトキシ)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ)、シアノ基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素)であることが好ましい。V3はより好ましくは水素原子であり、V2はより好ましくはハロゲン原子、特に好ましくは塩素原子または臭素原子である。
【0043】
R1およびR2で表されるアルキル基は無置換でも置換されていてもよく、炭素数1〜18、好ましくは1〜7、特に好ましくは1〜4の無置換アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、オクタデシル)、または炭素数1〜18、好ましくは1〜7、特に好ましくは1〜4の置換アルキル基{置換基としては、前記Vで表される各置換基(アリール基、不飽和炭化水素基、カルボキシ基、スルホ基、スルファト基、シアノ基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ基、メルカプト基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、スルファモイル基、複素環基、アルキルスルホニルカルバモイル基、アシルカルバモイル基、アシルスルファモイル基、アルキルスルホニルスルファモイル基など、さらに置換されてよい)が挙げられる}である。
【0044】
R1およびR2で表されるアリール基は無置換でも置換されていてもよく、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜15、さらに好ましくは炭素数6〜10の無置換アリール基(例えばフェニル、1−ナフチル)、または炭素数6〜26、好ましくは炭素数6〜21、さらに好ましくは炭素数6〜16の置換アリール基{置換基としては、前記Vで表される各置換基(アルキル基およびアリール基、不飽和炭化水素基、カルボキシ基、スルホ基、スルファト基、シアノ基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ヒドロキシ基、メルカプト基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、スルファモイル基、複素環基、アルキルスルホニルカルバモイル基、アシルカルバモイル基、アシルスルファモイル基、アルキルスルホニルスルファモイル基など、さらに置換されてよい)が挙げられる}であり、好ましくはフェニル基である。
【0045】
R1およびR2で表される複素環基は無置換でも置換されていてもよく、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜15、さらに好ましくは炭素数1〜10の無置換複素環基(例えばピロール、フラン、チオフェン)、または炭素数1〜26、好ましくは炭素数1〜21、さらに好ましくは炭素数1〜16の置換複素環基{置換基としては、前記Vで表される各置換基が挙げられる}である。
【0046】
R1およびR2は好ましくは、酸基または解離性プロトンを有する基{具体的にはカルボキシル基、スルホ基、ホスホン酸基、ボロン酸基、あるいは−CONHSO2−、−SO2NHSO2−、−CONHCO−、−SO2NHCO−等}が置換した基であり、より好ましくは前記の酸基または解離性プロトンを有する基で置換されたアルキル基であり、さらに好ましくはカルボキシル基、スルホ基、アルキルスルホニルカルバモイル基(例えばメタンスルホニルカルボニル)、アシルカルバモイル基(例えばアセチルカルバモイル)、アシルスルファモイル基(例えばアセチルスルファモイル)、アルキルスルホニルスルファモイル基(例えばメタンスルホニルスルファモイル)のいずれかを含んでいる置換アルキル基である。特に好ましくは、カルボキシメチル基、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホブチル基、4−スルホブチル基、またはメタンスルホニルカルバモイルメチル基である。
さらに、R1、R2のいずれか一方が2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホブチル基または4−スルホブチル基であり、もう一方がカルボキシメチル基またはメタンスルホニルカルバモイルメチル基であることが最も好ましい。
【0047】
Lで表されるメチン基は置換基を有していてもよく、置換基としては前記Vで表される各置換基が挙げられるが、無置換であることが好ましい。
【0048】
一般式(B−I)のMは色素のイオン電荷を中性にするために必要であるとき、陽イオンまたは陰イオンの存在を示すために式の中に含められている。ある色素が陽イオン、陰イオンであるか、あるいは正味のイオン電荷を持つかどうかは、その置換基および溶液中の環境(pHなど)に依存する。典型的な陽イオンとしては水素イオン(H+)、アルカリ金属イオン(例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン)、アルカリ土類金属イオン(例えばカルシウムイオン)などの無機陽イオン、アンモニウムイオン(例えば、アンモニウムイオン、テトラアルキルアンモニウムイオン、トリエチルアンモニウムイオン、ピリジニウムイオン、エチルピリジニウムイオン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムイオン)などの有機イオンが挙げられる。陰イオンは無機陰イオンあるいは有機陰イオンのいずれであってもよく、ハロゲン化物陰イオン(例えばフッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン)、置換アリ−ルスルホン酸イオン(例えばp−トルエンスルホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオン)、アリ−ルジスルホン酸イオン(例えば1,3−ベンゼンスルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジスルホン酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオン)、アルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)、硫酸イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ピクリン酸イオン、酢酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオンが挙げられる。さらに、イオン性ポリマーまたは色素と逆電荷を有する他の色素を用いてもよい。
好ましい陽イオンは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエチルアンモニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン、ピリジニウムイオン、エチルピリジニウムイオン、メチルピリジニウムイオンである。好ましい陰イオンは過塩素酸イオン、ヨウ化物イオン、臭化物イオン、置換アリールスルホン酸イオン(例えばp−トルエンスルホン酸イオン)である。
mは電荷を均衡させるのに必要な0以上の数を表し、分子内塩を形成する場合は0である。好ましくは0以上4以下の数である。
【0049】
以下に本発明の一般式(B−I)の化合物の具体例を示すが、これにより本発明が制限されるわけではない。下記のもの以外に特願2001−118281号明細書記載のメチン色素S−1〜S−158の中からも選ぶことができる。
【0050】
【化17】
【0051】
【化18】
【0052】
【化19】
【0053】
【化20】
【0054】
【化21】
【0055】
【化22】
【0056】
【化23】
【0057】
【化24】
【0058】
【化25】
【0059】
本発明においては、感光材料中の赤感性ハロゲン化銀乳剤には、一般式(R−I)で表される赤感性分光増感色素の少なくとも1つを含有することが好ましい。該赤感性ハロゲン化銀乳剤中のすべての赤感性分光増感色素が、一般式(R−I)で表される赤感性分光増感色素であることが最も好ましい。
以下に一般式(R−I)で表される増感色素について詳しく説明する。
Z1は好ましくは硫黄原子、Z2は好ましくは酸素原子または硫黄原子である。L1、L2、L3、L4およびL5は各々独立にメチン基を表し、例えば置換または無置換のアルキル基(例えばメチル、エチル)、置換または無置換のアリール基(例えばフェニル)またはハロゲン原子(例えば塩素、臭素)で置換されていてもよい。またメチン基同士で5または6員炭素環を形成してもよく、特にL2とL4とで6員環を形成することが好ましい。
【0060】
R1及びR2は同一でも異なっていてもよいアルキル基を表わし、好ましくは炭素数1〜18の無置換アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、オクチル、デシル、ドデシル、オクタデシル)および置換アルキル基{置換基として例えばカルボキシ基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素など)、ヒドロキシ基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル)、炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ)、炭素数6〜10の単環式のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−トリルオキシ)、炭素数2〜8のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、プロピオニルオキシ)、炭素数2〜8のアシル基(例えばアセチル、プロピオニル、ベンゾイル、メシル)、炭素数1〜8のカルバモイル基(例えばカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル)、炭素数0〜8のスルファモイル基(例えばスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、モルホリノスルホニル、ピペリジノスルホニル)、炭素数6〜10のアリール基(例えばフェニル、4−クロルフェニル、4−メチルフェニル、α−ナフチル)などで置換された炭素数18以下のアルキル基}が挙げられる。特に好ましくは無置換アルキル基(例えばメチル、エチル)、スルホアルキル基(例えば2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル)である。またR1 はL1 と、および/またはR2はL5と連結して5または6員炭素環を形成してもよい。
【0061】
V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8としては、それぞれ水素原子、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、無置換のアルキル基、より好ましくは炭素数1〜10の無置換のアルキル基(例えばメチル、エチル)、置換アルキル基、より好ましくは炭素数1〜18の置換アルキル基(例えばベンゾイル、α−ナフチルメチル、2−フェニルエチル、トリフルオロメチル)、アシル基、より好ましくは炭素数2〜10のアシル基(例えばアセチル、ベンゾイル、メシル)、アシルオキシ基、より好ましくは炭素数2〜10のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ基など)、アルコキシカルボニル基、より好ましくは炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル)、炭素数1〜10の置換もしくは無置換のカルバモイル基(例えばカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル)、炭素数0〜10の置換もしくは無置換のスルファモイル基(例えばスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、モルホリノスルホニル、ピペリジノスルホニル)、カルボキシ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、より好ましくは炭素数2〜8のアシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、アルコキシ基、より好ましくは炭素数1〜10のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ)、アルキルチオ基、より好ましくは炭素数1〜10のアルキルチオ基(例えばエチルチオ)、アルキルスルホニル基、好ましくは炭素数1〜10のアルキルスルホニル基(例えばメチルスルホニルなど)、スルホン酸基、アリールオキシ基、好ましくは炭素数6〜10のアリールオキシ基(例えばフェノキシ)、アリール基、好ましくは炭素数6〜10のアリール基(例えばフェニル、トリル)を表わす。また、V1 〜V8 の中で隣接する炭素原子に結合している2つは、互いに結合して縮合環を形成してもよい。例えば縮合環としては、ベンゼン環および複素環(例えば、ピロール、チオフェン、フラン、ピリジン、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール)が挙げられる。
【0062】
(Y1)Sは、色素のイオン電荷を中性にするために必要であるとき、陽イオンまたは陰イオンの存在または不存在を示すために式の中に含められている。従って、sは必要に応じて0以上の適当な値をとることができる。ある色素が陽イオン、陰イオンであるか、あるいは正味のイオン電荷をもたないかどうかは、その助色団および置換基に依存する。対イオン(Y1)S は、色素が製造された後で容易に交換されうる。典型的な陽イオンは無機または有機のアンモニウムイオンおよびアルカリ金属イオンであり、一方、陰イオンは具体的に無機陰イオンあるいは有機陰イオンのいずれであってもよく、例えばハロゲン陰イオン(例えばフッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン)、置換アリールスルホン酸イオン(例えばp−トルエンスルホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオン)、アリールジスルホン酸イオン(例えば1,3−ベンゼンジスルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジスルホン酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオン)、アルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)、硫酸イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ピクリン酸イオン、酢酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオンなどが挙げられる。好ましくはp−トルエンスルホン酸イオン、ヨウ素イオンである。
【0063】
以下に、一般式(R−I)で表される化合物の具体例を示すが、これにより本発明が制限されることはない。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【化26】
【0067】
一般式(B−I)、(R−I)で表される各々の分光増感色素の添加量は、使用されるハロゲン化銀粒子の形状、サイズにより異なるが、好ましくはハロゲン化銀1モル当たり1.0×10-7モル〜1.0×10-2モルの範囲であり、より好ましくは5.0×10-7〜1.0×10-2モルの範囲であり、更に好ましくは、1.0×10-6モル〜5.0×0-3モルの範囲である。
【0068】
本発明の一般式(B−I)、(R−I)で表される化合物は、F.M.Hamer著「Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes and Related Compounds」、John Wiley & Sons社−ニューヨーク、ロンドン、1964年刊、D.M.Sturmer著「Heterocyclic Compounds-Special topics in heterocyclic chemistry」、第18章、第14節、第482〜515頁、John Wiley & Sons社−ニューヨーク、ロンドン、1977年刊、「Rodd's Chemistry of Carbon Compounds」2nd Ed. vol.IV, part B,1977刊、第15章、第369〜422頁、Elsevier Science Publishing Company Inc.社刊、ニューヨーク、などに記載の方法に基づいて合成することができる。
【0069】
本発明の一般式(B−I)、(R−I)で表わされる化合物は各々使用される同一乳剤中で本発明以外の他の増感色素と併用してもよい。用いられる色素として、好ましくはシアニン色素、メロシアニン色素、ロダシアニン色素、3核メロシアニン色素、4核メロシアニン色素、アロポーラー色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素などが挙げられる。さらに好ましくはシアニン色素、メロシアニン色素、ロダシアニン色素であり、特に好ましくはシアニン色素である。これらの色素の詳細については、F.M.Hamer著「Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes and Related Compounds」、John Wiley & Sons社−ニューヨーク、ロンドン、1964年刊、D.M.Sturmer著「Heterocyclic Compounds-Special topics in heterocyclic chemistry」、第18章、第14節、第482〜515頁などに記載されている。
好ましい色素の一般式としては、米国特許第5,994,051号第32〜44頁記載、および同第5,747,236号第30〜39頁記載の一般式、および具体例で示された増感色素が挙げられる。
また、好ましいシアニン色素、メロシアニン色素、ロダシアニン色素の一般式は、米国特許第5,340,694号第21〜22欄の(XI)、(XII)、(XIII)に示されているもの(ただし、n12,n15,n17,n18の数は限定せず、0以上の整数(好ましくは4以下)とする。)が挙げられる。
【0070】
これらの増感色素は1種用いてもよいが、2種以上用いてもよく、増感色素の組み合わせは、特に強色増感の目的でしばしば用いられる。その代表例は米国特許第2,688,545号、同第2,977,229号、同第3,397,060号、同第3,522,052号、同第3,527,641号、同第3,617,293号、同第3,628,964号、同第3,666,480号、同第3,672,898号、同第3,679,428号、同第3,303,377号、同第3,769,301号、同第3,814,609号、同第3,837,862号、同第4,026,707号、英国特許第1,344,281号、同第1,507,803号、特公昭43−49336号、同53−12375号、特開昭52−110618号、同52−109925号などに記載されている。
【0071】
増感色素とともに、それ自身分光増感作用を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでよい。
【0072】
本発明における分光増感において有用な強色増感剤(例えば、ピリミジルアミノ化合物、トリアジニルアミノ化合物、アゾリウム化合物、アミノスチリル化合物、芳香族有機酸ホルムアルデヒド縮合物、アザインデン化合物、カドミウム塩)、および強色増感剤と増感色素の組み合わせは、例えば米国特許第3,511,664号、同第3,615,613号、同第3,615,632号、同第3,615,641号、同第4,596,767号、同第4,945,038号、同第4,965,182号、同第4,965,182号、同第2,933,390号、同第3,635,721号、同第3,743,510号、同第3,617,295号、同第3,635,721号等に記載されており、その使用法に関しても上記の特許に記載されている方法が好ましい。
【0073】
本発明で用いられる増感色素(また、その他の増感色素、強色増感剤についても同様)は、直接乳剤中へ分散することができる。また、これらはまず適当な溶媒、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、メチルセロソルブ、アセトン、水、ピリジンあるいはこれらの混合溶媒などの中に溶解され、溶液の形で乳剤中へ添加することもできる。この際、塩基や酸、界面活性剤などの添加物を共存させることもできる。また、溶解に超音波を使用することもできる。また、この化合物の添加方法としては米国特許第3,469,987号などに記載のごとき、該化合物を揮発性の有機溶媒に溶解し、該溶液を親水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤中へ添加する方法、特公昭46−24185号などに記載のごとき、水溶性溶剤中に分散させ、この分散物を乳剤中へ添加する方法、米国特許第3,822,135号に記載のごとき、界面活性剤に化合物を溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法、特開昭51−74624号に記載のごとき、レッドシフトさせる化合物を用いて溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法、特開昭50−80826号に記載のごとき、化合物を実質的に水を含まない酸に溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法などが用いられる。その他、乳剤中への添加には米国特許第2,912,343号、同3,342,605号、同2,996,287号、同3,429,835号などに記載の方法も用いられる。
【0074】
本発明で用いられる増感色素を溶解する有機溶媒としては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、ベンジルアルコール、フッ素アルコール、メチルセロソルブ、アセトン、ピリジンあるいはこれらの混合溶媒などが挙げられる。
【0075】
水、上記の有機溶媒、またはこれらの混合溶媒に本発明の増感色素を溶解させる際には、塩基を添加することも好ましい。塩基としては有機塩基、無機塩基いずれでもよく、例えばアミン誘導体(例えばトリエチルアミン、トリエタノールアミン)、ピリジン誘導体、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムが挙げられる。好ましい溶解方法としては、水とメタノールの混合溶媒に色素を添加し、さらに色素と等モルのトリエチルアミンを添加する方法を挙げることができる。
【0076】
本発明のハロゲン化銀乳剤は、粒子形状には特に制限はないが、実質的に{100}面を持つ立方体、14面体の結晶粒子(これらは粒子頂点が丸みを帯び、さらに高次の面を有していてもよい)、8面体の結晶粒子、主表面が{100}面または{111}面からなるアスペクト比2以上の平板状粒子からなることが好ましい。アスペクト比とは、投影面積に相当する円の直径を粒子の厚さで割った値である。本発明では、青感性ハロゲン化銀乳剤は、アスペクト比2以上の平板状粒子であることが更に好ましい。
【0077】
本発明のハロゲン化銀乳剤としては、塩化銀含有率は90モル%以上である必要があり、迅速処理性の観点からは、塩化銀含有率は93モル%以上が好ましく、95モル%以上が更に好ましい。臭化銀含有率は硬調で潜像安定性に優れることから0.1〜7モル%であることが好ましく、0.5〜5モル%であることが更に好ましい。沃化銀含有率は高照度露光で高感度かつ硬調であることから0.02〜1モル%であることが好ましく、0.05〜0.50モル%が更に好ましく、0.07〜0.40モル%が最も好ましい。
本発明のハロゲン化銀粒子は、沃臭塩化銀粒子が好ましく、上記のハロゲン組成の沃臭塩化銀粒子が更に好ましい。
【0078】
本発明のハロゲン化銀粒子は、内側から測って粒子体積の85%から100%の位置のいずれかの位置に沃化銀含有相を有する。さらに臭化銀含有相を有することができる。ここで、臭化銀あるいは沃化銀含有相とは周囲よりも臭化銀あるいは沃化銀の濃度が高い部位を意味する。臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相とその周囲とのハロゲン組成は連続的に変化してもよく、また急峻に変化してもよい。このような臭化銀あるいは沃化銀含有相は、粒子内のある部分で濃度がほぼ一定の幅をもった層を形成してもよく、広がりをもたない極大点であってもよい。臭化銀含有相の局所的臭化銀含有率は、5モル%以上であることが好ましく、10〜80モル%であることが更に好ましく、15〜50モル%であることが最も好ましい。沃化銀含有相の局所的沃化銀含有率は、0.3モル%以上であることが好ましく、0.5〜8モル%であることが更に好ましく、1〜5モル%であることが最も好ましい。また、このような臭化銀あるいは沃化銀含有相は、それぞれ粒子内に層状に複数個あってもよく、それぞれの臭化銀あるいは沃化銀含有率が異なってよいが、それぞれ最低1個の含有相を有する必要がある。
【0079】
本発明のハロゲン化銀乳剤の臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相は、それぞれ粒子を取り囲むように層状にあることが好ましい。粒子を取り囲むように層状に形成された臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相は、それぞれの相の中で粒子の周回方向に均一な濃度分布を有することがひとつの好ましい態様である。しかし、粒子を取り囲むように層状にある臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相の中は、臭化銀あるいは沃化銀濃度の極大点または極小点が粒子の周回方向に存在し、濃度分布を有していてもよい。例えば、粒子表面近傍に粒子を取り囲むように層状に臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相を有する場合、粒子コーナーまたはエッジの臭化銀あるいは沃化銀濃度は、主表面と異なる濃度になる場合がある。また、粒子を取り囲むように層状にある臭化銀含有相と沃化銀含有相とは別に、粒子の表面の特定部に完全に孤立して存在し、粒子を取り囲んでいない臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相があってもよい。
【0080】
本発明のハロゲン化銀乳剤が臭化銀含有相を含有する場合、その臭化銀含有相は粒子の内部に臭化銀濃度極大を有するように層状に形成されていることが好ましい。また、本発明のハロゲン化銀乳剤が沃化銀含有相を含有する場合、その沃化銀含有相は粒子の表面に沃化銀濃度極大を有するように層状に形成されていることが好ましい。このような臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相は、より少ない臭化銀あるいは沃化銀含有量で局所濃度を上げる意味から、粒子体積の3%以上30%以下の銀量で構成されていることが好ましく、3%以上15%以下の銀量で構成されていることが更に好ましい。
【0081】
本発明のハロゲン化銀乳剤は、臭化銀含有相および沃化銀含有相を両方含むことが好ましい。その場合、臭化銀含有相と沃化銀含有相は粒子の同一個所にあっても、異なる場所にあってもよいが、異なる場所にあるほうが粒子形成の制御を容易にする点で好ましい。また、臭化銀含有相に沃化銀を含有していてもよく、逆に沃化銀含有相に臭化銀を含有していてもよい。一般に、高塩化銀粒子形成中に添加する沃化物は臭化物よりも粒子表面にしみだしやすいために沃化銀含有相は粒子表面の近傍に形成されやすい。従って、臭化銀含有相と沃化銀含有相が粒子内の異なる場所にある場合、臭化銀含有相は沃化銀含有相より内側に形成することが好ましい。このような場合、粒子表面近傍の沃化銀含有相よりも更に外側に、別の臭化銀含有相を設けてもよい。
【0082】
高感度化や硬調化などの効果を発現させるために必要な臭化銀含有量あるいは沃化銀含有量は、臭化銀含有相あるいは沃化銀含有相を粒子内部に形成するほど増加してしまい、必要以上に塩化銀含有量を落として迅速処理性を損なってしまう恐れがある。従って、写真作用を制御するこれらの機能を粒子内の表面近くに集約するために、臭化銀含有相と沃化銀含有相は隣接していることが好ましい。これらの点から、臭化銀含有相は内側から測って粒子体積の50%から100%の位置のいずれかに形成し、沃化銀含有相は粒子体積の85%から100%の位置のいずれかに形成することが好ましい。また、臭化銀含有相は粒子体積の70%から95%の位置のいずれかに形成し、沃化銀含有相は粒子体積の90%から100%の位置のいずれかに形成することが更に好ましい。
【0083】
本発明のハロゲン化銀乳剤に臭化銀あるいは沃化銀を含有させるための臭化物あるいは沃化物イオンの導入は、臭化物塩あるいは沃化物塩の溶液を単独で添加させるか、或いは銀塩溶液と高塩化物塩溶液の添加と併せて臭化物塩あるいは沃化物塩溶液を添加してもよい。後者の場合は、臭化物塩あるいは沃化物塩溶液と高塩化物塩溶液を別々に、または臭化物塩あるいは沃化物塩と高塩化物塩の混合溶液として添加してもよい。臭化物塩あるいは沃化物塩は、アルカリもしくはアルカリ土類臭化物塩あるいは沃化物塩のような溶解性塩の形で添加する。或いは米国特許第5,389,508号明細書に記載される有機分子から臭化物イオンあるいは沃化物イオンを開裂させることで導入することもできる。また別の臭化物あるいは沃化物イオン源として、微小臭化銀粒子あるいは微小沃化銀粒子を用いることもできる。
【0084】
臭化物塩あるいは沃化物塩溶液の添加は、粒子形成の一時期に集中して行ってもよく、またある一定期間かけて行ってもよい。高塩化物乳剤への沃化物イオンの導入位置は、高感度で低被りな乳剤を得る上で制限される。沃化物イオンの導入は、乳剤粒子のより内部に行うほど感度の増加が小さい。故に沃化物塩溶液の添加は、粒子体積の50%より外側が好ましく、より好ましくは70%より外側から、最も好ましくは85%より外側から行うのがよい。また沃化物塩溶液の添加は、好ましくは粒子体積の98%より内側で、最も好ましくは96%より内側で終了するのがよい。沃化物塩溶液の添加は、粒子表面から少し内側で終了することで、より高感度で低被りな乳剤を得ることができる。
一方、臭化物塩溶液の添加は、粒子体積の50%より外側が好ましく、より好ましくは70%より外側から行うのがよい。
【0085】
粒子内の深さ方向への臭化物あるいは沃化物イオン濃度の分布は、エッチング/TOF−SIMS(Time of Flight − Secondary Ion Mass Spectrometry)法により、例えばPhi Evans社製TRIFTII型TOF−SIMSを用いて測定できる。TOF−SIMS法については、具体的には日本表面科学会編「表面分析技術選書二次イオン質量分析法」丸善株式会社(1999年発行)に記載されている。エッチング/TOF−SIMS法で乳剤粒子を解析すると、沃化物塩溶液の添加を粒子の内側で終了しても、粒子表面に向けて沃化物イオンがしみ出していることが分析できる。本発明の乳剤は、エッチング/TOF−SIMS法による分析で、沃化物イオンは粒子表面で濃度極大を有し、内側に向けて沃化物イオン濃度が減衰していることが好ましく、臭化物イオンは粒子内部で濃度極大を有することが好ましい。臭化銀の局所濃度は、臭化銀含有量がある程度高ければX線回折法でも測定することができる。
【0086】
本発明のハロゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の球相当径は、特に制限はないが、迅速現像処理のため、0.4μm以下であることが好ましく、0.3μm以下であることが更に好ましい。球相当径0.4μmの粒子は辺長約0.32μmの立方体粒子に相当し、球相当径0.3μmの粒子は辺長約0.24μmの立方体粒子に相当する。本発明のハロゲン化銀乳剤には、本発明で定義されるハロゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子(即ち、特定のハロゲン化銀粒子)以外のハロゲン化銀粒子を含んでよい。しかしながら、本発明で定義されるハロゲン化銀乳剤は、全粒子の全投影面積の50%以上が本発明で定義されるハロゲン化銀粒子であることが必要で、80%以上であることが好ましく、90%以上であることが更に好ましい。
【0087】
本発明のハロゲン化銀乳剤は、イリジウムを含有することが好ましい。イリジウム化合物としては、6個のリガンドを有しイリジウムを中心金属とする6配位錯体が、ハロゲン化銀結晶中に均一に取り込ませるために好ましい。本発明で用いられるイリジウムの一つの好ましい態様として、Cl、BrまたはIをリガンドとして有するIrを中心金属とする6配位錯体が好ましく、6個全てのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体が更に好ましい。この場合、6配位錯体中にCl、BrまたはIが混在していてもよい。Cl、BrまたはIをリガンドとして有するIrを中心金属とする6配位錯体は、臭化銀含有相に含まれることが、高照度露光で硬調な階調を得るために特に好ましい。
【0088】
以下に、6個全てのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体の具体例を挙げるが、本発明におけるイリジウムはこれらに限定されない。
[IrCl6]2-
[IrCl6]3-
[IrBr6]2-
[IrBr6]3-
[IrI6]3-
【0089】
本発明で用いられるイリジウムの異なる好ましい態様として、ハロゲンまたはシアン以外のリガンドを少なくとも1個有するIrを中心金属とする6配位錯体が好ましく、H2O、OH、O、OCN、チアゾールまたは置換チアゾールをリガンドとして有するIrを中心金属とする6配位錯体が好ましく、少なくとも1個のH2O、OH、O、OCN、チアゾールまたは置換チアゾールをリガンドとして有し残りのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体が更に好ましい。更に、1個もしくは2個の5−メチルチアゾールをリガンドとして有し残りのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体が最も好ましい。
【0090】
以下に、少なくとも1個のH2O、OH、O、OCN、チアゾールまたは置換チアゾールをリガンドとして有し残りのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体の具体例を挙げるが、本発明におけるイリジウムはこれらに限定されない。
【0091】
[Ir(H2O)Cl5]2-
[Ir(H2O)2Cl4]-
[Ir(H2O)Br5]2-
[Ir(H2O)2Br4]-
[Ir(OH)Cl5]3-
[Ir(OH)2Cl4]3-
[Ir(OH)Br5]3-
[Ir(OH)2Br4]3-
[Ir(O)Cl5]4-
[Ir(O)2Cl4]5-
[Ir(O)Br5]4-
[Ir(O)2Br4]5-
[Ir(OCN)Cl5]3-
[Ir(OCN)Br5]3-
[Ir(チアゾール)Cl5]2-
[Ir(チアゾール)2Cl4]-
[Ir(チアゾール)Br5]2-
[Ir(チアゾール)2Br4]-
[Ir(5−メチルチアゾール)Cl5]2-
[Ir(5−メチルチアゾール)2Cl4]-
[Ir(5−メチルチアゾール)Br5]2-
[Ir(5−メチルチアゾール)2Br4]-
【0092】
以上に挙げた金属錯体は陰イオンであり、陽イオンと塩を形成した時にはその対陽イオンとして水に溶解しやすいものが好ましい。具体的には、ナトリウムイオン、カリウムイオン、ルビジウムイオン、セシウムイオンおよびリチウムイオン等のアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルキルアンモニウムイオンが好ましい。これらの金属錯体は、水のほかに水と混合し得る適当な有機溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコール類、ケトン類、エステル類、アミド類等)との混合溶媒に溶かして使うことができる。これらのイリジウム錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10-10モルから1×10-3モル添加することが好ましく、1×10-8モルから1×10-5モル添加することが最も好ましい。
【0093】
本発明において上記のイリジウム錯体は、ハロゲン化銀粒子形成時に反応溶液中に直接添加するか、ハロゲン化銀粒子を形成するためのハロゲン化物水溶液中、あるいはそれ以外の溶液中に添加し、粒子形成反応溶液に添加することにより、ハロゲン化銀粒子内に組み込むのが好ましい。また、あらかじめイリジウム錯体を粒子内に組み込んだ微粒子で物理熟成してハロゲン化銀粒子に組み込むことも好ましい。さらにこれらの方法を組み合わせてハロゲン化銀粒子内へ含有させることもできる。
【0094】
これらの錯体をハロゲン化銀粒子に組み込む場合、粒子内部に均一に存在させることも行われるが、特開平4−208936号、特開平2−125245号、特開平3−188437号各公報に開示されている様に、粒子表面層のみに存在させることも好ましく、粒子内部のみに錯体を存在させ粒子表面には錯体を含有しない層を付加することも好ましい。また、米国特許第5,252,451号および同第5,256,530号明細書に開示されているように、錯体を粒子内に組み込んだ微粒子で物理熟成して粒子表面相を改質することも好ましい。さらに、これらの方法を組み合わせて用いることもでき、複数種の錯体を1つのハロゲン化銀粒子内に組み込んでもよい。上記の錯体を含有させる位置のハロゲン組成には特に制限はないが、6個全てのリガンドがCl、BrまたはIからなるIrを中心金属とする6配位錯体は、臭化銀濃度極大部に含有させることが好ましい。
【0095】
本発明においては、イリジウム以外に他の金属イオンをハロゲン化銀粒子の内部及び/または表面にドープするがことができる。用いる金属イオンとしては遷移金属イオンが好ましく、なかでも、鉄、ルテニウム、オスミウム、鉛、カドミウム、または、亜鉛であることが好ましい。さらにこれらの金属イオンは配位子を伴い6配位八面体型錯体として用いることがより好ましい。無機化合物を配位子として用いる場合には、シアン化物イオン、ハロゲン化物イオン、チオシアン、水酸化物イオン、過酸化物イオン、アジ化物イオン、亜硝酸イオン、水、アンモニア、ニトロシルイオン、または、チオニトロシルイオンを用いることが好ましく、上記の鉄、ルテニウム、オスミウム、鉛、カドミウム、または、亜鉛のいずれの金属イオンに配位させて用いることも好ましく、複数種の配位子を1つの錯体分子中に用いることも好ましい。また、配位子として有機化合物を用いることも出来、好ましい有機化合物としては主鎖の炭素数が5以下の鎖状化合物および/または5員環あるいは6員環の複素環化合物を挙げることが出来る。さらに好ましい有機化合物は分子内に窒素原子、リン原子、酸素原子、または、硫黄原子を金属への配位原子として有する化合物であり、特に好ましくはフラン、チオフェン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、フラザン、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジンであり、さらにこれらの化合物を基本骨格としそれらに置換基を導入した化合物もまた好ましい。
【0096】
金属イオンと配位子の組み合わせとして好ましくは、鉄イオン及びルテニウムイオンとシアン化物イオンの組み合わせである。本発明においては、イリジウムとこれらの化合物を併用することが好ましい。これらの化合物においてシアン化物イオンは、中心金属である鉄またはルテニウムへの配位数のうち過半数を占めることが好ましく、残りの配位部位はチオシアン、アンモニア、水、ニトロシルイオン、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ピラジン、または、4,4'-ビピリジンで占められることが好ましい。最も好ましくは中心金属の6つの配位部位が全てシアン化物イオンで占められ、ヘキサシアノ鉄錯体またはヘキサシアノルテニウム錯体を形成することである。これらシアン化物イオンを配位子とする錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10-8モルから1×10-2モル添加することが好ましく、1×10-6モルから5×10-4モル添加することが最も好ましい。ルテニウムおよびオスミウムを中心金属とした場合にはニトロシルイオン、チオニトロシルイオン、または水分子と塩化物イオンとを配位子として共に用いることも好ましい。より好ましくはペンタクロロニトロシル錯体、ペンタクロロチオニトロシル錯体、または、ペンタクロロアクア錯体を形成することであり、ヘキサクロロ錯体を形成することも好ましい。これらの錯体は、粒子形成中に銀1モル当たり1×10-10モルから1×10-6モル添加することが好ましく、より好ましくは1×10-9モルから1×10-6モル添加することである。
【0097】
本発明のハロゲン化銀乳剤の潜像の酸化電位は70mVよりも貴であることが好ましく、100mVよりも貴であることが更に好ましい。潜像の酸化電位が70mVよりも貴であるということは、潜像の耐酸化性が比較的強いことを意味する。潜像の酸化電位は、フォトグラフィック・センシティヴィティ-(Photographic Sensitivity,Oxford University Press,Tadaaki Tani 1995)103頁等の公知の資料に記載された方法で測定することができる。具体的には、ハロゲン化銀乳剤の塗布物に0.1秒の階調露光を与え、現像前に様々な電位の酸化還元浴に浸漬して、潜像が漂白される電位を調べるものである。
【0098】
本発明のハロゲン化銀乳剤は、通常化学増感を施される。化学増感法については、不安定硫黄化合物の添加に代表される硫黄増感、金増感に代表される貴金属増感、あるいは還元増感等を単独もしくは併用して用いることができる。化学増感に用いられる化合物については、特開昭62−215272号の第18頁右下欄から第22頁右上欄に記載のものが好ましく用いられる。このうち、特に、金増感を施したものであることが好ましい。金増感を施すことにより、レーザー光等によって走査露光したときの写真性能の変動を更に小さくすることができるからである。
【0099】
本発明のハロゲン化銀乳剤に金増感を施すには、種々の無機金化合物や無機配位子を有する金(I)錯体及び有機配位子を有する金(I)化合物を利用することができる。無機金化合物としては、例えば塩化金酸もしくはその塩、無機配位子を有する金(I)錯体としては、例えばジチオシアン酸金(I)カリウム等のジチオシアン酸金化合物やジチオ硫酸金(I)3ナトリウム等のジチオ硫酸金化合物等の化合物を用いることができる。
【0100】
本発明のハロゲン化銀乳剤は、コロイド状硫化金あるいは金の錯安定度定数logβ2が21以上かつ35以下の金増感剤で金増感されていることが好ましい。コロイド状硫化金の製造方法はリサーチ・ディスクロージャー(Reserch Disclosure,37154)、ソリッド ステート イオニクス(Solid State Ionics )第79巻、60〜66頁、1995年刊、Compt.Rend.Hebt.Seances Acad.Sci.Sect.B第263巻、1328頁、1966年刊等に記載されている。コロイド状硫化金として様々なサイズのものを利用でき、粒径50nm以下のものも用いることができる。添加量は場合に応じて広範囲に変わり得るが、ハロゲン化銀1モルあたり金原子として5×10-7〜5×10-3モル、好ましくは5×10-6〜5×10-4モルである。本発明においては、金増感を更に他の増感法、例えば硫黄増感、セレン増感、テルル増感、還元増感あるいは金化合物以外を用いた貴金属増感等と組み合わせてもよい。
【0101】
以下に、金の錯安定度定数logβ2が21以上かつ35以下の金増感剤について説明する。
金の錯安定度定数logβ2の測定は、コンプリヘンシブ・コオーディネーション・ケミストリー(Comprehensive Coordination Chemistry、第55章、864頁、1987年)、エンサイクロペディア・オブ・エレクトロケミストリー・オブ・ザ・エレメンツ(Encyclopedia of Electrochemistry of the Elements、第IV−3章、1975年)、ジャーナル・オブ・ザ・ロイヤル・ネザーランド・ケミカル・ソサイエティー(Journal of the Royal Netherlands Chemical Society、101巻、164頁、1982年)、及び、それらの参考文献等に記載の測定方法を応用し、測定温度は25℃、pHはリン酸二水素カリウム/リン酸水素二ナトリウム緩衝液で6.0に調整し、イオン強度は0.1M(KBr)の条件下での金電位の値からlogβ2の値を計算により求められる。本測定方法における、チオシアン酸イオンのlogβ2の値は、20.5であり、文献(コンプリヘンシブ・コオーディネーション・ケミストリー(Comprehensive Coordination Chemistry、1987年、第55章、864頁、表2))記載の値、20と近い値が得られる。
【0102】
本発明における金の錯安定度定数logβ2が21以上かつ35以下の金増感剤は、好ましくは下記の一般式(I)で表される。
一般式(I) {(L1)x(Au)y(L2)z・Qq}p
【0103】
一般式(I)中、L1およびL2は、logβ2の値が21ないし35の間に含まれる化合物を表す。好ましくは、22ないし31の間に含まれる化合物であり、より好ましくは24ないし28に含まれる化合物である。
【0104】
L1およびL2は、例えば、ハロゲン化銀と反応して硫化銀を生成することができる不安定硫黄基を少なくとも1つ含有する化合物、ヒダントイン化合物、チオエーテル化合物、メソイオン化合物、−SR’、ヘテロ環化合物、ホスフィン化合物、アミノ酸誘導体、糖誘導体、チオシアノ基を表し、それらは、互いに同じであっても、異なっていてもよい。ここで、R’は、肪族炭化水素基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、カルバモイル基、チオカルバモイル基、または、スルホニル基を表す。
Qは化合物の電荷を中性にするのに必要な対アニオンまたは対カチオンを表し、xおよびzは0〜4の整数を表し、yおよびpは1または2を表し、qは小数を含む0〜1の値を表す。ただし、xとzがいずれも0であることはない。
【0105】
一般式(I)で表される化合物として好ましくは、L1およびL2が、ハロゲン化銀と反応して硫化銀を生成することができる不安定硫黄基を少なくとも1つ含有する化合物、ヒダントイン化合物、チオエーテル化合物、メソイオン化合物、−SR’、ヘテロ環化合物、またはフォスフィン化合物を表し、x、yおよびzがそれぞれ1を表す。
【0106】
一般式(I)で表される化合物としてより好ましくは、L1およびL2が、ハロゲン化銀と反応して硫化銀を生成することができる不安定硫黄基を少なくとも1つ含有する化合物、メソイオン化合物、または−SR’を表し、x、y、zおよびpがそれぞれ1を表す。
【0107】
以下に、一般式(I)で表される金化合物について更に詳細に説明する。
一般式(I)中、L1およびL2で表されるハロゲン化銀と反応して硫化銀を生成することができる不安定硫黄基を有する化合物としては、チオケトン類(例えば、チオ尿素類、チオアミド類、または、ローダニン類等)、チオホスフェート類、チオ硫酸類を表す。
【0108】
ハロゲン化銀と反応して硫化銀を生成することができる不安定硫黄基を少なくとも1つ含有する化合物として好ましくは、チオケトン類(好ましくは、チオ尿素類、チオアミド類等)、チオ硫酸類を表す。
【0109】
次に、一般式(I)中、L1およびL2で表されるヒダントイン化合物としては、例えば、無置換のヒダントイン、N−メチルヒダントイン等が挙げられ、チオエーテル化合物としては、チオ基を1〜8個含有し、それらが置換もしくは無置換の直鎖又は分岐のアルキレン基(例えばエチレン、トリエチレン等)、または、フェニレン基で連結された鎖状または環状のチオエーテル(例えばビスヒドロキシエチルチオエーテル、3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール、1,4,8,11−テトラチアシクロテトラデカン等)等が挙げられ、メソイオン化合物としては、メソイオニック−3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール類(例えば、メソイオニック−1,4,5−トリメチル−3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール等)等が挙げられる。
【0110】
次に、一般式(I)中、L1およびL2が−SR’表す場合、R’で表される脂肪族炭化水素基としては、 炭素数1〜30の置換もしくは無置換の直鎖または分岐のアルキル基(例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、2−ペンチル、n−ヘキシル、n−オクチル、t−オクチル、2−エチルヘキシル、1,5−ジメチルヘキシル、n−デシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、カルボキシメチル、カルボキシエチル、ナトリウムスルホエチル、ジエチルアミノエチル、ジエチルアミノプロピル、ブトキシプロピル、エトキシエトキシエチル、n−ヘキシルオキシプロピル等)、炭素数3〜18の置換もしくは無置換の環状アルキル基(例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、アダマンチル、シクロドデシル等)、炭素数2〜16のアルケニル基(例えば、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル等)、炭素数2〜10のアルキニル基(例えば、プロパルギル、3−ペンチニル等)、炭素数6〜16のアラルキル基(例えば、ベンジル等)等が挙げられ、アリール基としては、炭素数6〜20の置換もしくは無置換のフェニル基およびナフチル基(例えば無置換フェニル、無置換ナフチル、3,5−ジメチルフェニル、4−ブトキシフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、2−カルボキシフェニル等)等が挙げられ、ヘテロ環基としては例えば、置換もしくは無置換の含窒素ヘテロ5員環(例えば、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾイミダゾリル、プリニル等)、置換もしくは無置換の含窒素ヘテロ6員環(例えば、ピリジル、ピペリジル、1,3,5−トリアジノ、4,6−ジメルカプト−1,3,5−トリアジノ等)、フリル基、または、チエニル基等が挙げられ、アシル基としては例えばアセチル、ベンゾイル等が挙げられ、カルバモイル基としては例えばジメチルカルバモイル等が挙げられ、チオカルバモイル基としては例えばジエチルチオカルバモイル等が挙げられ、スルホニル基としては、炭素数1〜10の置換もしくは無置換のアルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、エタンスルホニル等)、炭素数6〜16の置換もしくは無置換のフェニルスルホニル基(例えば、フェニルスルホニル等)が挙げられる。
【0111】
また、L1およびL2で表される−SR’として好ましくは、R’がアリール基またはヘテロ環基であり、より好ましくはヘテロ環基であり、更に好ましくは5員または6員の含窒素ヘテロ環基であり、最も好ましくは、水溶性基(例えば、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ等)が置換した含窒素ヘテロ環基である。
【0112】
一般式(I)中、L1およびL2で表されるヘテロ環化合物としては、置換もしくは無置換の含窒素ヘテロ5員環類(例えば、ピロール類、イミダゾール類、ピラゾール類、1,2,3−トリアゾール類、1,2,4−トリアゾール類、テトラゾール類、オキサゾール類、イソオキサゾール類、イソチアゾール類、オキサジアゾール類、チアジアゾール類、ピロリジン類、ピロリン類、イミダゾリジン類、イミダゾリン類、ピラゾリジン類、ピラゾリン類、ヒダントイン類等)、および該5員環を含有するヘテロ環類(インドール類、イソインドール類、インドリジン類、インダゾール類、ベンゾイミダゾール類、プリン類、ベンゾトリアゾール類、カルバゾール類、テトラアザインデン類、ベンゾチアゾール類、インドリン類等)、置換もしくは無置換の含窒素ヘテロ6員環類(例えば、ピリジン類、ピラジン類、ピリミジン類、ピリダジン類、トリアジン類、チアジアジン類、ピペリジン類、ピペラジン類、モルホリン類等)、および該6員環を含有するヘテロ環類(例えば、キノリン類、イソキノリン類、フタラジン類、ナフチリジン類、キノキサリン類、キナゾリン類、プテリジン類、フェナチリジン類、アクリジン類、フェナントロリン類、フェナジン類等)、置換もしくは無置換のフラン類、置換もしくは無置換のチオフェン類、ベンゾチアゾリウム類等が挙げられる。
【0113】
L1およびL2で表されるヘテロ環化合物として好ましくは、不飽和の含窒素ヘテロ5員または6員環類、もしくは、それを含有するヘテロ環類であり、例えば、ピロール類、イミダゾール類、ピラゾール類、1,2,4−トリアゾール類、オキサジアゾール類、チアジアゾール類、イミダゾリン類、インドール類、インドリジン類、インダゾール類、ベンゾイミダゾール類、プリン類、ベンゾトリアゾール類、カルバゾール類、テトラアザインデン類、ベンゾチアゾール類、ピリジン類、ピラジン類、ピリミジン類、ピリダジン類、トリアジン類、キノリン類、イソキノリン類、フタラジン類等が挙げられ、更には、当業界でカブリ防止剤として公知であるヘテロ環化合物(例えば、インダゾール類、ベンゾイミダゾール類、ベンゾトリアゾール類、テトラアザインデン類等)が好ましい。
【0114】
一般式(I)中、L1およびL2で表されるホスフィン化合物としては、炭素数1〜30の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜20のアリール基、ヘテロ環基(例えばピリジル等)、置換もしくは無置換のアミノ基(例えば、ジメチルアミノ等)、および/または、アルキルオキシ基(例えば、メチルオキシ、エチルオキシ等)が置換したホスフィン類を表し、好ましくは、炭素数1〜10のアルキル基、もしくは、炭素数6〜12のアリール基が置換したホスフィン類(例えば、トリフェニルホスフィン、トリエチルホスフィン等)等が挙げられる。
【0115】
更に、上記、L1およびL2で表されるメソイオン化合物、−SR’、および、ヘテロ環化合物には、ハロゲン化銀と反応して硫化銀を生成することができる不安定硫黄基(例えば、チオウレイド基等)が置換していることが好ましい。
【0116】
また、上記一般式(I)中のL1、L2で表される化合物には、更に可能な限りの置換基を有してもよく、置換基としては例えば、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、脂肪族炭化水素基(例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、t−ブチル、n−オクチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等)、アルケニル基(例えばアリル、2−ブテニル、3−ペンテニル等)、アルキニル基(例えばプロパギル、3−ペンチニル等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル等)、アリール基(例えばフェニル、ナフチル、4−メチルフェニル等)、ヘテロ環基(例えばピリジル、フリル、イミダゾリル、ピペリジニル、モルホリル等)、アルキルオキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシルオキシ、エトキシエトキシ、メトキシエトキシ等)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ、2−ナフチルオキシ等)、アミノ基(例えば無置換アミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルアミノ、ジベンジルアミノ、アニリノ等)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等)、ウレイド基(例えば無置換ウレイド、N−メチルウレイド、N−フェニルウレイド等)、チオウレイド基(例えば無置換チオウレイド、N−メチルチオウレイド、N−フェニルチオウレイド等)、セレノウレイド基(例えば、無置換セレノウレイド等)、ホスフィンセレニド基(ジフェニルホスフィンセレニド等)、テルロウレイド基(例えば無置換テルロウレイド等)、ウレタン基(例えばメトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミノ等)、スルホンアミド基(例えばメチルスルホンアミド、フェニルスルホンアミド等)、スルファモイル基(例えば無置換スルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル等)、カルバモイル基(例えば無置換カルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル等)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル、p−トルエンスルホニル等)、スルフィニル基(例えばメチルスルフィニル、フェニルスルフィニル等)、アルキルオキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル等)、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイル等)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ等)、リン酸アミド基(例えばN,N−ジエチルリン酸アミド等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ等)、シアノ基、スルホ基、チオスルホン酸基、スルフィン酸基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ホスホノ基、ニトロ基、スルフィノ基、アンモニオ基(例えばトリメチルアンモニオ等)、ホスホニオ基、ヒドラジノ基、チアゾリノ基、シリルオキシ基(t−ブチルジメチルシリルオキシ、t−ブチルジフェニルシリルオキシ)等が挙げられる。また置換基が二つ以上あるときは同じでも異なっていてもよい。
【0117】
次に一般式(I)中の、Qおよびqについて説明する。
一般式(I)中、Qで表される対アニオンとしては、ハロゲニウムイオン(例えばF-、Cl-、Br-、I-)、テトラフルオロボレートイオン(BF4 -)、ヘキサフルオロホスフェートイオン(PF6 -)、硫酸イオン(SO4 2-)、アリールスルホネートイオン(例えば、p−トルエンスルホネートイオン、ナフタレン−2,5−ジスルホネートイオン等)、カルボキシイオン(例えば酢酸イオン、トリフロロ酢酸イオン、しゅう酸イオン、安息香酸イオン等)等が挙げられ、Qで表される対カチオンとしては、アルカリ金属イオン(例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、ルビジウムイオン、セシウムイオン等)、アルカリ土類金属イオン(例えば、マグネシウムイオン、カルシウムイオン等)、置換もしくは無置換のアンモニウムイオン(例えば、無置換アンモニウムイオン、トリエチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム等)、置換もしくは無置換のピリジニウムイオン(例えば、無置換ピリジニウムイオン、4−フェニルピリジニウムイオン等)等、更に、プロトンが挙げられる。 また、qは化合物の電荷を中性にする為のQの数であって、0から1の値を表し、その値は小数であってもよい。
【0118】
Qで表される対アニオンとして好ましくは、ハロゲニウムイオン(例えばCl-、Br-)、テトラフルオロボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェートイオン、硫酸イオンであり、Qで表される対カチオンとして好ましくは、アルカリ金属イオン(例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、ルビジウムイオン、セシウムイオン等)、置換もしくは無置換のアンモニウムイオン(例えば、無置換アンモニウムイオン、トリエチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム等)、またはプロトンである。
【0119】
以下に、L1またはL2で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。なお、括弧内の数値はlogβ2値を示す。
【0120】
【化27】
【0121】
【化28】
【0122】
一般式(I)で表される化合物は、公知の方法、例えば、インオーガニック・アンド・ニュークリア・ケミストリー・レターズ(INORG.NUCL.CHEM.LETTERSVOL.10、641頁、1974年)、トランジションメタル・ケミストリー(TransitionMet.Chem.1,248頁、1976年)、アクタ・クリスタログラフィカ(Acta.Cryst.B32、3321頁、1976年)、特開平8−69075号、特公昭45−8831号、欧州特許915371A1号、特開平6−11788号、特開平6−501789号、特開平4−267249号、及び、特開平9−118685号等を参考にして合成できる。
【0123】
次に、一般式(I)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0124】
【化29】
【0125】
【化30】
【0126】
【化31】
【0127】
本発明における金増感は、通常、金増感剤を添加し、高温(好ましくは、40℃以上)で乳剤を一定時間攪拌する事により行われる。金増感剤の添加量は、種々の条件により異なるが、目安としてはハロゲン化銀1モル当たり1×10-7モル以上1×10-4モル以下が好ましい。
【0128】
本発明において金増感剤としては、以上の化合物以外に、通常用いられる金化合物(例えば、塩化金酸塩、カリウムクロロオーレート、オーリックトリクロライド、カリウムオーリックチオシアネート、カリウムヨードオーレート、テトラシアノオーリックアシッド、アンモニウムオーロチオシアネート、ピリジルトリクロロゴールド等)を併用することができる。
【0129】
本発明のハロゲン化銀乳剤は、金増感以外に他の化学増感を併用することができる。併用しうる化学増感法としては、硫黄増感、セレン増感、テルル増感、金以外の貴金属増感、あるいは還元増感等を用いることができる。化学増感に用いられる化合物については、特開昭62−215272号の第18頁右下欄から第22頁右上欄に記載のものが好ましく用いられる。
【0130】
本発明のハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶりを防止する、あるいは写真性能を安定化させる目的で種々の化合物あるいはそれ等の前駆体を添加することができる。これらの化合物としては、アゾール類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類メルカプトベンズイミダゾール類、メルカプトチアイジアゾール類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニトロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類(特に、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールなど)、メルカプトピリミジン類、メルカプトトリアジン類など;例えばオキサドリンチオンのようなチオケト化合物;アザインデン類、例えばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラアザインデン)ペンタアザインデン類;ベンゼンチオスルフォン酸、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルフォン酸アミドなどのようなかぶり防止剤または安定剤として知られた多くの化合物を加えることができる。これらの化合物の具体例は、特開昭62−215272号公報明細書の第39頁〜第72頁に記載のものが好ましく用いられる。更にEP0447647号に記載された5−アリールアミノ−1,2,3,4−チアトリアゾール化合物(該アリール残基には少なくとも一つの電子吸引性基を持つ)も好ましく用いられる。該化合物はかぶり防止、安定化以外に高照度感度を更に高める働きがあり好ましい。
【0131】
また、本発明において、ハロゲン化銀乳剤の保存性を高めるため、特開平11−109576号公報に記載のヒドロキサム酸誘導体、特開平11−327094号公報に記載のカルボニル基に隣接して、両端がアミノ基もしくはヒドロキシル基が置換した二重結合を有す環状ケトン類(特に一般式(S1)で表されるもので、段落番号0036〜0071は本願の明細書に取り込むことができる。)、特開平11−143011号公報に記載のスルホ置換のカテコールやハイドロキノン類(例えば、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゼンジスルホン酸、3,4−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,3−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸、3,4,5−トリヒドロキシベンゼンスルホン酸及びこれらの塩など)、米国特許第5,556,741号明細書の一般式(A)で表されるヒドロキシルアミン類(米国特許第5,556,741号の第4欄の第56行〜第11欄の第22行の記載は本願においても好ましく適用され、本願の明細書の一部として取り込まれる)、特開平11−102045号公報の一般式(I)〜(III)で表される水溶性還元剤は本発明においても好ましく使用される。
【0132】
また、本発明のハロゲン化銀乳剤には、所望の光波長域に感光性を示す、いわゆる分光感度を付与する目的で、一般式(B−I)、(R−I)で表される化合物と同一乳剤層または異なる乳剤層において、他の分光増感色素を組合わせて含有させることができる。青、緑、赤領域の分光増感に用いられるこれらの分光増感色素としては例えば、F.M.Harmer著 Heterocyclic compounds−Cyanine dyes and related compounds (John Wiley & Sons [New York,London] 社刊1964年)に記載されているものを挙げることができる。具体的な化合物の例ならびに分光増感法は、前出の特開昭62−215272号公報の第22頁右上欄〜第38頁に記載のものが好ましく用いられる。また、特に塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤粒子の赤感光性分光増感色素としては特開平3−123340号公報に記載された分光増感色素が安定性、吸着の強さ、露光の温度依存性等の観点から非常に好ましい。
【0133】
これらの分光増感色素の添加量は場合に応じて広範囲にわたり、ハロゲン化銀1モル当り、0.5×10-6モル〜1.0×10-2モルの範囲が好ましい。更に好ましくは、1.0×10-6モル〜5.0×10-3モルの範囲である。
【0134】
本発明の青感性ハロゲン化銀乳剤は、全青感性ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の50〜100%の主平面が{100}面もしくは{111}面で、厚さが0.01〜0.30μm、アスペクト比が2.0〜100で、投影直径が0.1〜10μmの平板粒子であることが好ましい。投影直径及び厚さの変動係数(分布の標準偏差/平均投影直径または平均厚さ)は好ましくは0〜0.4である。ここでアスペクト比とは、投影面積に相当する円の直径を粒子の厚さで割った値である。アスペクト比が大きいほど、粒子の厚みは薄くなり、平たくなる。本発明において、平板状粒子とはアスペクト比が1.2以上のものであり、平均アスペクト比とは乳剤中の全平板状粒子のアスペクト比の平均値を意味する。また、投影直径とは、粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径を指し、厚さは平板粒子の2つの主平面間の距離を指す。平板粒子の投影直径は主平面を基板面と平行に置き、その垂直方向から観察した時の投影面積と等しい面積を有する円の直径を指す。
【0135】
{100}主平面を有する平板状ハロゲン化銀乳剤粒子の形成法としては、ゼラチン水溶液のような分散媒中に銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液を攪拌しながら添加、混合することにより行うが、この時、例えば、特開平6−301129号や特開平6−347929号ではヨウ化銀を、また、例えば、特開平9−34045号では臭化銀を存在させ、塩化銀との結晶格子の大きさの違いから核に歪みを生じさせ、螺旋転位を導入する方法が開示されている。螺旋転位が導入されると、その面での2次元核の形成が律速ではなくなるため、この面での結晶化が進み、螺旋転位を直交する2つの{100}面に導入することによって平板状の粒子が形成される。また、特開平6−347928号ではイミダゾール類、3,5−ジアミノトリアゾール類を用いたり、特開平8−339044号ではポリビニルアルコール類を用いるなどして、{100}面形成促進剤を添加して{100}平板粒子を形成する方法が開示されている。
【0136】
また、{111}主平面を有する平板状ハロゲン化銀乳剤粒子の形成法としては、例えば、米国特許第4,400,463号、同第5,185,239号、同第5,176,991号、特開昭63−213836号、米国特許第5,176,992号、特開2000−29156号では、それぞれアミノアザインデン、トリアミノピリミジン、ヒドロキシアミノアジン、チオ尿素、キサントノイド、ピリジニウム塩の晶癖制御剤の存在下で粒子形成を行う方法が開示されている。
【0137】
本発明におけるハロゲン化銀乳剤の調製工程は、一般によく知られているように、水溶性銀塩と水溶性ハロゲン化物の反応によるハロゲン化銀粒子形成工程、脱塩工程、及び化学熟成工程よりなる。
【0138】
本発明のカラー写真感光材料に用いられるハロゲン化銀乳剤としては、ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、本発明の製造法で作られたハロゲン化銀乳剤を含む。本発明のカラー感光材料に用いられるその他のハロゲン化銀としては、塩化銀、臭化銀、(沃)塩臭化銀、沃臭化銀などを用いることができるが、特に迅速処理の目的から塩化銀含有率が90モル%以上、更には95モル%以上、特に98モル%以上の高塩化銀乳剤の使用が好ましい。さらに、臭化銀局在相を有することが好ましい。また、主平面が{100}面又は{111}面である平板状粒子を用いると、[親水性バインダー量/ハロゲン化銀厚]比を大きくすることができ、発色現像の迅速化、処理混色の低減などの点で好ましい。
なお、ここで親水性バインダー量とは該ハロゲン化銀乳剤層の1m2当たりの親水性バインダー量(g/m2)を言う。また、ハロゲン化銀乳剤厚とは該ハロゲン化銀乳剤層中において支持体と垂直方向にハロゲン化銀乳剤粒子の占める厚さ(μm)を言う。
【0139】
次に、本発明のハロゲン化銀写真感光材料について説明する。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は黒白でもカラーでも構わないが、好ましくは、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に本発明のハロゲン化銀乳剤が使用される。
本発明のハロゲン化銀乳剤が好ましく用いられるハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、単に「感光材料」という場合がある)は、支持体上に、イエロー色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層と、マゼンタ色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層と、シアン色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層とをそれぞれ少なくとも一層有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記ハロゲン化銀乳剤層のうち少なくとも一層が、本発明のハロゲン化銀乳剤を含有することを特徴とする。本発明において、前記イエロー色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はイエロー発色層として、前記マゼンタ色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はマゼンタ発色層として、及び前記シアン色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はシアン発色層として機能する。該イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層に各々含有されるハロゲン化銀乳剤は、相互に異なる波長領域の光(例えば、青色領域、緑色領域及び赤色領域の光)に対して、感光性を有しているのが好ましい。
【0140】
本発明の感光材料は、前記イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層以外にも、所望により後述する親水性コロイド層、アンチハレーション層、中間層及び着色層を有していてもよい。
【0141】
本発明の感光材料には、従来公知の写真用素材や添加剤を使用できる。
例えば写真用支持体としては、透過型支持体や反射型支持体を用いることができる。透過型支持体としては、セルロースナイトレートフィルムやポリエチレンテレフタレートなどの透明フィルム、更には2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)とエチレングリコール(EG)とのポリエステルやNDCAとテレフタル酸とEGとのポリエステル等に磁性層などの情報記録層を設けたものが好ましく用いられる。反射型支持体としては特に複数のポリエチレン層やポリエステル層でラミネートされ、このような耐水性樹脂層(ラミネート層)の少なくとも一層に酸化チタン等の白色顔料を含有する反射支持体が好ましい。
【0142】
本発明においてさらに好ましい反射支持体としては、ハロゲン化銀乳剤層を設ける側の紙基体上に微小空孔を有するポリオレフィン層を有しているものが挙げられる。ポリオレフィン層は多層から成っていてもよく、その場合、好ましくはハロゲン化銀乳剤層側のゼラチン層に隣接するポリオレフィン層は微小空孔を有さず(例えばポリプロピレン、ポリエチレン)、紙基体上に近い側に微小空孔を有するポリオレフィン(例えばポリプロピレン、ポリエチレン)から成るものがより好ましい。紙基体及び写真構成層の間に位置するこれら多層もしくは一層のポリオレフィン層の密度は0.40〜1.0g/mlであることが好ましく、0.50〜0.70g/mlがより好ましい。また、紙基体及び写真構成層の間に位置するこれら多層もしくは一層のポリオレフィン層の厚さは10〜100μmが好ましく、15〜70μmがさらに好ましい。また、ポリオレフィン層と紙基体の厚さの比は0.05〜0.2が好ましく、0.1〜0.15がさらに好ましい。
【0143】
また、上記紙基体の写真構成層とは逆側(裏面)にポリオレフィン層を設けることも、反射支持体の剛性を高める点から好ましく、この場合、裏面のポリオレフィン層は表面が艶消しされたポリエチレン又はポリプロピレンが好ましく、ポリプロピレンがより好ましい。裏面のポリオレフィン層は5〜50μmが好ましく、10〜30μmがより好ましく、さらに密度が0.7〜1.1g/mlであることが好ましい。本発明における反射支持体において、紙基体上に設けるポリオレフィン層に関する好ましい態様については、特開平10−333277号、同10−333278号、同11−52513号、同11−65024号、EP0880065号、及びEP0880066号に記載されている例が挙げられる。
【0144】
更に前記の耐水性樹脂層中には蛍光増白剤を含有するのが好ましい。また、前記蛍光増白剤を分散含有する親水性コロイド層を、別途形成してもよい。前記蛍光増白剤として、好ましくは、ベンゾオキサゾール系、クマリン系、ピラゾリン系を用いることができ、更に好ましくは、ベンゾオキサゾリルナフタレン系及びベンゾオキサゾリルスチルベン系の蛍光増白剤である。使用量は、特に限定されていないが、好ましくは1〜100mg/m2である。耐水性樹脂に混合する場合の混合比は、好ましくは樹脂に対して0.0005〜3質量%であり、更に好ましくは0.001〜0.5質量%である。
【0145】
反射型支持体としては、透過型支持体、又は上記のような反射型支持体上に、白色顔料を含有する親水性コロイド層を塗設したものでもよい。また、反射型支持体は、鏡面反射性又は第2種拡散反射性の金属表面をもつ支持体であってもよい。
【0146】
また、本発明の感光材料に用いられる支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル系支持体又は白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよい。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側又は裏面に塗設するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディスプレイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0147】
本発明の感光材料には、画像のシャープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EP0,337,490A2号の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでもオキソノール系染料)を感光材料の680nmに於ける光学反射濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリメチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを12質量%以上(より好ましくは14質量%以上)含有させるのが好ましい。
【0148】
本発明の感光材料には、イラジエーションやハレーションを防止したり、セーフライト安全性等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EP0337490A2号明細書の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(中でもオキソノール染料、シアニン染料)を添加することが好ましい。さらに、欧州特許EP0819977号明細書に記載の染料も本発明に好ましく添加される。これらの水溶性染料の中には使用量を増やすと色分離やセーフライト安全性を悪化するものもある。色分離を悪化させないで使用できる染料としては、特開平5−127324号、同5−127325号、同5−216185号に記載された水溶性染料が好ましい。
【0149】
本発明においては、水溶性染料の代わり、あるいは水溶性染料と併用しての処理で脱色可能な着色層が用いられる。用いられる処理で脱色可能な着色層は、乳剤層に直かに接してもよく、ゼラチンやハイドロキノンなどの処理混色防止剤を含む中間層を介して接するように配置されていてもよい。この着色層は、着色された色と同種の原色に発色する乳剤層の下層(支持体側)に設置されることが好ましい。各原色毎に対応する着色層を全て個々に設置することも、このうちに一部のみを任意に選んで設置することも可能である。また複数の原色域に対応する着色を行った着色層を設置することも可能である。着色層の光学反射濃度は、露光に使用する波長域(通常のプリンター露光においては400nm〜700nmの可視光領域、走査露光の場合には使用する走査露光光源の波長)において最も光学濃度の高い波長における光学濃度値が0.2以上3.0以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.5以上2.5以下、特に0.8以上2.0以下が好ましい。
【0150】
着色層を形成するためには、従来公知の方法が適用できる。例えば、特開平2−282244号3頁右上欄から8頁に記載された染料や、特開平3−7931号3頁右上欄から11頁左下欄に記載された染料のように固体微粒子分散体の状態で親水性コロイド層に含有させる方法、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法、色素をハロゲン化銀等の微粒子に吸着させて層中に固定する方法、特開平1−239544号に記載されているようなコロイド銀を使用する方法などである。色素の微粉末を固体状で分散する方法としては、例えば、少なくともpH6以下では実質的に水不溶性であるが、少なくともpH8以上では実質的に水溶性である微粉末染料を含有させる方法が特開平2−308244号の第4〜13頁に記載されている。また、例えば、アニオン性色素をカチオンポリマーに媒染する方法としては、特開平2−84637号の第18〜26頁に記載されている。光吸収剤としてのコロイド銀の調製法については米国特許第2,688,601号、同3,459,563号に示されている。これらの方法のなかで微粉末染料を含有させる方法、コロイド銀を使用する方法などが好ましい。
【0151】
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、カラーネガフィルム、カラーポジフィルム、カラー反転フィルム、カラー反転印画紙、カラー印画紙等に用いられるが、中でもカラー印画紙として用いるのが好ましい。カラー印画紙は、イエロー発色性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀乳剤層及びシアン発色性ハロゲン化銀乳剤層をそれぞれ少なくとも1層ずつ有してなることが好ましく、一般には、これらのハロゲン化銀乳剤層は支持体から近い順にイエロー発色性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀乳剤層、シアン発色性ハロゲン化銀乳剤層である。
【0152】
しかしながら、これとは異なった層構成を取っても構わない。
イエローカプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層は支持体上のいずれの位置に配置されても構わないが、該イエローカプラー含有層にハロゲン化銀平板粒子を含有する場合は、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層又はシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層よりも支持体から離れた位置に塗設されていることが好ましい。また、発色現像促進、脱銀促進、増感色素による残色の低減の観点からは、イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀乳剤層より、支持体から最も離れた位置に塗設されていることが好ましい。更に、Blix退色の低減の観点からはシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は他のハロゲン化銀乳剤層の中央の層が好ましく、光退色の低減の観点からはシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層は最下層が好ましい。また、イエロー、マゼンタ及びシアンのそれぞれの発色性層は2層又は3層からなってもよい。例えば、特開平4−75055号、同9−114035号、同10−246940号、米国特許第5,576,159号等に記載のように、ハロゲン化銀乳剤を含有しないカプラー層をハロゲン化銀乳剤層に隣接して設け、発色層とすることも好ましい。
【0153】
本発明において適用されるハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)及び写真構成層(層配置など)、並びにこの感光材料を処理するために適用される処理法や処理用添加剤としては、特開昭62−215272号、特開平2−33144号、欧州特許EP0,355,660A2号に記載されているもの、特に欧州特許EP0,355,660A2号に記載されているものが好ましく用いられる。更には、特開平5−34889号、同4−359249号、同4−313753号、同4−270344号、同5−66527号、同4−34548号、同4−145433号、同2−854号、同1−158431号、同2−90145号、同3−194539号、同2−93641号、欧州特許公開第0520457A2号等に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料やその処理方法も好ましい。
【0154】
特に、本発明においては、前記の反射型支持体やハロゲン化銀乳剤、更にはハロゲン化銀粒子中にドープされる異種金属イオン種、ハロゲン化銀乳剤の保存安定剤又はカブリ防止剤、化学増感法(増感剤)、分光増感法(分光増感剤)、シアン、マゼンタ、イエローカプラー及びその乳化分散法、色像保存性改良剤(ステイン防止剤や褪色防止剤)、染料(着色層)、ゼラチン種、感光材料の層構成や感光材料の被膜pHなどについては、下記表3に示す特許の各箇所に記載のものが特に好ましく適用できる。
【0155】
【表3】
【0156】
本発明において用いられるシアン、マゼンタ及びイエローカプラーとしては、その他、特開昭62−215272号の第91頁右上欄4行目〜121頁左上欄6行目、特開平2−33144号の第3頁右上欄14行目〜18頁左上欄末行目と第30頁右上欄6行目〜35頁右下欄11行目やEP0355,660A2号の第4頁15行目〜27行目、5頁30行目〜28頁末行目、45頁29行目〜31行目、47頁23行目〜63頁50行目に記載のカプラーも有用である。
また、本発明はWO−98/33760号の一般式(II)及び(III)、特開平10−221825号の一般式(D)で表される化合物を添加してもよく、好ましい。
【0157】
本発明に使用可能なシアン色素形成カプラー(単に、「シアンカプラー」という場合がある)としては、ピロロトリアゾール系カプラーが好ましく用いられ、特開平5−313324号の一般式(I)又は(II)で表されるカプラー及び特開平6−347960号の一般式(I)で表されるカプラー並びにこれらの特許に記載されている例示カプラーが特に好ましい。また、フェノール系、ナフトール系のシアンカプラーも好ましく、例えば、特開平10−333297号に記載の一般式(ADF)で表されるシアンカプラーが好ましい。上記以外のシアンカプラーとしては、欧州特許EP0488248号明細書及びEP0491197A1号明細書に記載のピロロアゾール型シアンカプラー、米国特許第5,888,716号に記載の2,5−ジアシルアミノフェノールカプラー、米国特許第4,873,183号、同第4,916,051号に記載の6位に電子吸引性基、水素結合基を有するピラゾロアゾール型シアンカプラー、特に、特開平8−171185号、同8−311360号、同8−339060号に記載の6位にカルバモイル基を有するピラゾロアゾール型シアンカプラーも好ましい。
【0158】
また、特開平2−33144号公報に記載のジフェニルイミダゾール系シアンカプラーの他に、欧州特許EP0333185A2号明細書に記載の3−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー(なかでも具体例として列挙されたカプラー(42)の4当量カプラーに塩素離脱基をもたせて2当量化したものや、カプラー(6)や(9)が特に好ましい)や特開昭64−32260号公報に記載された環状活性メチレン系シアンカプラー(なかでも具体例として列挙されたカプラー例3、8、34が特に好ましい)、欧州特許EP0456226A1号明細書に記載のピロロピラゾール型シアンカプラー、欧州特許EP0484909号に記載のピロロイミダゾール型シアンカプラーを使用することもできる。
【0159】
尚、これらのシアンカプラーのうち、特開平11−282138号公報に記載の一般式(I)で表されるピロロアゾール系シアンカプラーが特に好ましく、該特許の段落番号0012〜0059の記載は例示シアンカプラー(1)〜(47)を含め、本願にそのまま適用され、本願の明細書の一部として好ましく取り込まれる。
【0160】
本発明に用いられるマゼンタ色素形成カプラー(単に、「マゼンタカプラー」という場合がある)としては、前記の表の公知文献に記載されたような5−ピラゾロン系マゼンタカプラーやピラゾロアゾール系マゼンタカプラーが用いられるが、中でも色相や画像安定性、発色性等の点で特開昭61−65245号に記載されたような2級又は3級アルキル基がピラゾロトリアゾール環の2、3又は6位に直結したピラゾロトリアゾールカプラー、特開昭61−65246号に記載されたような分子内にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号に記載されたようなアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基を持つピラゾロアゾールカプラーや欧州特許第226,849A号や同第294,785A号に記載されたような6位にアルコキシ基やアリールオキシ基をもつピラゾロアゾールカプラーの使用が好ましい。特に、マゼンタカプラーとしては特開平8−122984号に記載の一般式(M−I)で表されるピラゾロアゾールカプラーが好ましく、該特許の段落番号0009〜0026はそのまま本願に適用され、本願の明細書の一部として取り込まれる。これに加えて、欧州特許第854384号、同第884640号に記載の3位と6位の両方に立体障害基を有するピラゾロアゾールカプラーも好ましく用いられる。
【0161】
また、イエロー色素形成カプラー(単に、「イエローカプラー」という場合がある)としては、前記表中に記載の化合物の他に、欧州特許EP0447969A1号明細書に記載のアシル基に3〜5員の環状構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラー、欧州特許EP0482552A1号明細書に記載の環状構造を有するマロンジアニリド型イエローカプラー、欧州公開特許第953870A1号、同第953871A1号、同第953872A1号、同第953873A1号、同第953874A1号、同第953875A1号等に記載のピロール−2又は3−イルもしくはインドール−2又は3−イルカルボニル酢酸アニリド系カプラー、米国特許第5,118,599号明細書に記載されたジオキサン構造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラーが好ましく用いられる。その中でも、アシル基が1−アルキルシクロプロパン−1−カルボニル基であるアシルアセトアミド型イエローカプラー、アニリドの一方がインドリン環を構成するマロンジアニリド型イエローカプラーの使用が特に好ましい。これらのカプラーは、単独あるいは併用することができる。
【0162】
本発明に使用するカプラーは、前出表中記載の高沸点有機溶媒の存在下で(又は不存在下で)ローダブルラテックスポリマー(例えば米国特許第4,203,716号)に含浸させて、又は水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親水性コロイド水溶液に乳化分散させることが好ましい。好ましく用いることのできる水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーは、米国特許第4,857,449号明細書の第7欄〜15欄及び国際公開WO88/00723号明細書の第12頁〜30頁に記載の単独重合体又は共重合体が挙げられる。より好ましくはメタクリレート系あるいはアクリルアミド系ポリマー、特にアクリルアミド系ポリマーの使用が色像安定性等の上で好ましい。
【0163】
本発明においては公知の混色防止剤を用いることができるが、その中でも以下に挙げる特許に記載のものが好ましい。
例えば、特開平5−333501号に記載の高分子量のレドックス化合物、WO98/33760号、米国特許第4,923,787号等に記載のフェニドンやヒドラジン系化合物、特開平5−249637号、特開平10−282615号及び独国特許第19629142A1号等に記載のホワイトカプラーを用いることができる。また、特に現像液のpHを上げ、現像の迅速化を行う場合には独国特許第19618786A1号、欧州特許第839623A1号、欧州特許第842975A1号、独国特許19806846A1号及び仏国特許第2760460A1号等に記載のレドックス化合物を用いることも好ましい。
【0164】
本発明においては紫外線吸収剤としてモル吸光係数の高いトリアジン骨核を有する化合物を用いることが好ましく、例えば、以下の特許に記載の化合物を用いることができる。これらは、感光性層又は/及び非感光性に好ましく添加される。例えば、特開昭46−3335号、同55−152776号、特開平5−197074号、同5−232630号、同5−307232号、同6−211813号、同8−53427号、同8−234364号、同8−239368号、同9−31067号、同10−115898号、同10−147577号、同10−182621号、独国特許第19739797A号、欧州特許第711804A号及び特表平8−501291号等に記載されている化合物を使用できる。
【0165】
本発明の感光材料に用いることのできる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いることが有利であるが、それ以外の親水性コロイドを単独であるいはゼラチンとともに用いることができる。好ましいゼラチンとしては、鉄、銅、亜鉛、マンガン等の不純物として含有される重金属は、好ましくは5ppm以下、更に好ましくは3ppm以下である。また、感光材料中に含まれるカルシウム量は、好ましくは20mg/m2以下、更に好ましくは10mg/m2以下、最も好ましくは5mg/m2以下である。
【0166】
本発明においては、親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−271247号公報に記載のような防菌・防黴剤を添加するのが好ましい。さらに、感光材料の被膜pHは4.0〜7.0が好ましく、より好ましくは4.0〜6.5である。
【0167】
本発明においては、感光材料の塗布安定性向上、静電気発生防止、帯電量調節等の点から界面活性剤を感光材料に添加することができる。界面活性剤としてはアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ベタイン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤があり、例えば特開平5−333492号に記載のものが挙げられる。本発明に用いる界面活性剤としてはフッ素原子含有の界面活性剤が好ましい。特に、フッ素原子含有界面活性剤を好ましく用いることができる。これらのフッ素原子含有界面活性剤は単独で用いても、従来公知の他の界面活性剤と併用しても構わないが、好ましくは従来公知の他の界面活性剤との併用である。これらの界面活性剤の感光材料への添加量は特に限定されるものではないが、一般的には、1×10-5〜1g/m2、好ましくは1×10-4〜1×10-1g/m2、更に好ましくは1×10-3〜1×10-2g/m2である。
【0168】
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、以下の公知資料に記載の露光、現像システムと組み合わせることで好ましく用いることができる。前記現像システムとしては、特開平10−333253号に記載の自動プリント並びに現像システム、特開2000−10206号に記載の感光材料搬送装置、特開平11−215312号に記載の画像読取装置を含む記録システム、特開平11−88619号並びに特開平10−202950号に記載のカラー画像記録方式からなる露光システム、特開平10−210206号に記載の遠隔診断方式を含むデジタルフォトプリントシステム、及び特願平10−159187号に記載の画像記録装置を含むフォトプリントシステムが挙げられる。
【0169】
本発明に適用できる好ましい走査露光方式については、前記の表に掲示した特許に詳しく記載されている。
【0170】
本発明の感光材料をプリンター露光する際、米国特許第4,880,726号に記載のバンドストップフィルターを用いることが好ましい。これによって光混色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
本発明においては、欧州特許EP0789270A1や同EP0789480A1号に記載のように、画像情報を付与する前に、予め、黄色のマイクロドットパターンを前露光し、複写規制を施しても構わない。
【0171】
本発明の感光材料の処理には、特開平2−207250号の第26頁右下欄1行目〜34頁右上欄9行目、及び特開平4−97355号の第5頁左上欄17行目〜18頁右下欄20行目に記載の処理素材や処理方法が好ましく適用できる。また、この現像液に使用する保恒剤としては、前記の表に掲示した特許に記載の化合物が好ましく用いられる。
【0172】
本発明は迅速処理適性を有するものであり、発色現像時間は前述の通り、最高でも45秒(好ましくは45秒〜3秒)であるが、30秒以下(好ましくは30秒〜3秒)が好ましく、20秒以下(好ましくは20秒〜3秒)が更に好ましく、15秒〜5秒が特に好ましい。
同様に、漂白定着時間も、最高でも45秒(好ましくは45秒〜3秒)であるが、30秒以下(好ましくは30秒〜3秒)が好ましく、20秒以下(好ましくは20秒〜3秒)が更に好ましく、15秒〜5秒が特に好ましい。また、水洗又は安定化時間は、好ましくは40秒以下(好ましくは40秒〜3秒)、更に好ましくは30秒以下(好ましくは30秒〜3秒)、特に好ましくは20秒〜5秒である。
尚、発色現像時間とは、感光材料が発色現像液中に入ってから次の処理工程の漂白定着液に入るまでの時間をいう。例えば、自動現像機などで処理される場合には、感光材料が発色現像液中に浸漬されている時間(いわゆる液中時間)と、感光材料が発色現像液を離れ、次の処理工程の漂白定着浴に向けて空気中を搬送されている時間(いわゆる空中時間)との両者の合計を発色現像時間という。同様に、漂白定着時間とは、感光材料が漂白定着液中に入ってから次の水洗又は安定浴に入るまでの時間をいう。また、水洗又は安定化時間とは、感光材料が水洗又は安定化液中に入ってから乾燥工程に向けて液中にある時間(いわゆる液中時間)をいう。
【0173】
本発明に関する乾燥方法はカラー写真感光材料の迅速な乾燥に関する従来知られている方法ならばいかなる方法でもよいが、本発明の目的から、カラー写真感光材料を20秒以内、好ましくは15秒以内、最も好ましくは5秒〜10秒で乾燥できることが好ましい。
乾燥方式としては接触加熱方式又は温風吹き付け方式のいずれの方式でもよいが、接触加熱方式と温風吹き付け方式の組み合わせによる構成が、いずれか一方の方式による場合と比較して迅速な乾燥が可能になるため好ましい。乾燥方法に関する本発明の更に好ましい態様は、感光材料をヒートローラによって接触加熱した後に、多孔板又はノズル群から感光材料に向けて吹き出される温風によって送風乾燥する方式である。送風乾燥部分においては感光材料の受熱面積単位面積当たりに吹き付ける温風の質量速度が1000kg/m2・hr以上であることが好ましい。また、送風吹き出し口形状としては、圧力損失の少ない形状であることが好ましく、例えば、特開平9−33998号に記載の第7〜第15図が挙げられる。本発明の感光材料は迅速処理性と高感度を有し、圧力かぶりが小さく、面露光だけでなく、特に高照度走査露光に適性を有するものであるので、上記の発色現像時間で良好な画像が得られる。
【0174】
本発明の感光材料を露光後、現像する方法としては、従来のアルカリ剤と現像主薬を含む現像液で現像する方法、現像主薬を感光材料に内蔵し、現像主薬を含まないアルカリ液などのアクチベーター液で現像する方法などの湿式方式のほか、処理液を用いない熱現像方式などを用いることができる。特に、アクチベーター方法は、現像主薬を処理液に含まないため、処理液の管理や取扱いが容易であり、また廃液処理時の負荷が少なく環境保全上の点からも好ましい方法である。
アクチベーター方法において、感光材料中に内蔵される現像主薬又はその前駆体としては、例えば、特開平8−234388号、同9−152686号、同9−152693号、同9−211814号、同9−160193号に記載されたヒドラジン型化合物が好ましい。
【0175】
また、感光材料の塗布銀量を低減し、過酸化水素を用いた画像増幅処理(補力処理)する現像方法も好ましく用いられる。特に、この方法をアクチベーター方法に用いることは好ましい。具体的には、特開平8−297354号、同9−152695号に記載された過酸化水素を含むアクチベーター液を用いた画像形成方法が好ましく用いられる。前記アクチベーター方法において、アクチベーター液で処理後、通常脱銀処理されるが、低銀量の感光材料を用いた画像増幅処理方法では、脱銀処理を省略し、水洗又は安定化処理といった簡易な方法を行うことができる。また、感光材料から画像情報をスキャナー等で読み取る方式では、撮影用感光材料などの様に高銀量の感光材料を用いた場合でも、脱銀処理を不要とする処理形態を採用することができる。
【0176】
本発明で用いられるアクチベーター液、脱銀液(漂白/定着液)、水洗及び安定化液の処理素材や処理方法は公知のものを用いることができる。好ましくは、リサーチ・ディスクロージャーItem 36544(1994年9月)第536頁〜第541頁、特開平8−234388号に記載されたものを用いることができる。
【0177】
【実施例】
以下に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれに限定されない。
実施例1
(乳剤B−1の調製)
石灰処理ゼラチン3%水溶液1000mlをpH5.5、pCl1.7に調整し、硝酸銀を2.12モル含む水溶液と塩化ナトリウムを2.2モル含む水溶液を激しく攪拌しながら66℃で同時に添加混合した。硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、臭化カリウムを出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり2モル%になる量を激しく混合しながら添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、K4[Ru(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRu量が3×10-5モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が83%の時点から88%の時点にかけて、K2[IrCl6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が3×10-8モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が90%終了した時点で、沃化カリウム水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりI量が0.2モル%になる量を激しく混合しながら添加した。硝酸銀の添加が92%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(5−メチルチアゾール)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が1×10-6モルになる量を添加した。40℃で脱塩処理を施した後、石灰処理ゼラチン168gを加え、pH5.5、pCl1.8に調整した。得られた粒子は球相当径0.75μm、変動係数11%の立方体沃臭塩化銀乳剤であった。この乳剤を40℃で溶解し、チオスルフォン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モルあたり2×10-5モル添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤として(S−2)を用い60℃にて最適になるように熟成した。40℃に降温後、増感色素B−Aをハロゲン化銀1モルあたり2.4×10-4モル、増感色素B−Bをハロゲン化銀1モルあたり1.6×10-4モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり2×10-4モル、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり2×10-4モル、臭化カリウムをハロゲン化銀1モルあたり2×10-3モル添加した。このようにして得られた乳剤は、分光極大波長が480nmで、乳剤B−1とした。
【0178】
【化32】
【0179】
(乳剤B−2の調製)
乳剤B−1の調製において、増感色素B−AとB−Bの変わりに増感色素B−Aをハロゲン化銀1モルあたり4×10-4モル添加したことのみ異なる乳剤B−2を調製した。
(乳剤B−3〜5の調製)
乳剤B−2の調製と全く同様に、増感色素種と添加量のみの変更を行い、調製した。増感色素種と添加量については、表4にまとめた。
【0180】
(乳剤B−6の調製)
特開2000−100345の実施例2に記載の乳剤Fと同様に、主平面が{111}面で、厚さ0.13μm、アスペクト比6、立方体換算辺長0.4μm、ヨード含率0.4モル%の高塩化銀平板乳剤を調製した。ただし、分光増感色素と分光極大波長は、表4の通りであり、乳剤B−6とした。
(乳剤Gの調製)
石灰処理ゼラチン3%水溶液1000mlをpH5.5、pCl1.7に調整し、硝酸銀を2.12モル含む水溶液と塩化ナトリウムを2.2モル含む水溶液を激しく攪拌しながら45℃で同時に添加混合した。硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、K4[Ru(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRu量が3×10-5モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が83%の時点から88%の時点にかけて、K2[IrCl6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5×10-8モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が92%の時点から95%の時点にかけて、K2[Ir(5−メチルチアゾール)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量5×10-7モルになる量を添加した。更に、硝酸銀の添加が95%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(H2O) Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量5×10-7モルになる量を添加した。40℃で脱塩処理を施した後、石灰処理ゼラチン168gを加え、pH5.5、pCl1.8に調整した。得られた粒子は球相当径0.35μm、変動係数10%の立方体塩化銀乳剤であった。
この乳剤を40℃で溶解し、チオスルフォン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モルあたり2×10-5モル添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤として(S−2)を用い60℃にて最適になるように熟成した。40℃に降温後、増感色素G−Aをハロゲン化銀1モルあたり6×10-4モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり2×10-4モル、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり8×10-4モル、臭化カリウムをハロゲン化銀1モルあたり7×10-3モル添加した。このようにして得られた乳剤を、乳剤Gとした。
【0181】
【化33】
【0182】
(乳剤R−1の調製)
石灰処理ゼラチン3%水溶液1000mlをpH5.5、pCl1.7に調整し、硝酸銀を2.12モル含む水溶液と塩化ナトリウムを2.2モル含む水溶液を激しく攪拌しながら45℃で同時に添加混合した。硝酸銀の添加が80%の時点から100%の時点にかけて、臭化カリウムを出来上がりのハロゲン化銀1モルあたり4モル%になる量を激しく混合しながら添加した。硝酸銀の添加が80%の時点から90%の時点にかけて、K4[Ru(CN)6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりRu量が3×10-5モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が83%の時点から88%の時点にかけて、K2[IrCl6]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量が5×10-8モルになる量を添加した。硝酸銀の添加が90%終了した時点で、沃化カリウム水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりI量が0.1モル%になる量を激しく混合しながら添加した。硝酸銀の添加が92%の時点から95%の時点にかけて、K2[Ir(5−メチルチアゾール)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量5×10-7モルになる量を添加した。更に、硝酸銀の添加が95%の時点から98%の時点にかけて、K2[Ir(H2O)Cl5]水溶液を出来上がりのハロゲン化銀1モルあたりIr量5×10-7モルになる量を添加した。40℃で脱塩処理を施した後、石灰処理ゼラチン168gを加え、pH5.5、pCl1.8に調整した。得られた粒子は球相当径0.3μm、変動係数10%の立方体沃臭塩化銀乳剤であった。
この乳剤を40℃で溶解し、チオスルフォン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モルあたり2×10-5モル添加し、硫黄増感剤としてチオ硫酸ナトリウム5水和物と金増感剤として(S−2)を用い60℃にて最適になるように熟成した。40℃に降温後、増感色素R−Aをハロゲン化銀1モルあたり7×10-5モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり2×10-4モル、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールをハロゲン化銀1モルあたり8×10-4モル、化合物Iをハロゲン化銀1モルあたり1×10-3モル、臭化カリウムをハロゲン化銀1モルあたり7×10-3モル添加した。このようにして得られた乳剤は、分光極大波長が700nmで、乳剤R−1とした。
【0183】
【化34】
【0184】
【化35】
【0185】
(乳剤R−2の調製)
乳剤R−1の調製において、増感色素R−Aの変わりに増感色素R−Bをハロゲン化銀1モルあたり7×10-5モル添加したことのみ異なる乳剤R−2を調製した。
【0186】
【表4】
【0187】
紙の両面をポリエチレン樹脂で被覆してなる支持体の表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに第一層〜第七層の写真構成層を順次塗設して、以下に示す層構成のハロゲン化銀カラー写真感光材料の試料を作製した。各写真構成層用の塗布液は、以下のようにして調製した。
【0188】
第一層塗布液調製
イエローカプラー(ExY)57g、色像安定剤(Cpd−1)7g、色像安定剤(Cpd−2)4g、色像安定剤(Cpd−3)7g、色像安定剤(Cpd−8)2gを溶媒(Solv−1)21g及び酢酸エチル80mlに溶解し、この液を4gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む23.5質量%ゼラチン水溶液220g中に高速攪拌乳化機(ディゾルバー)で乳化分散し、水を加えて900gの乳化分散物Aを調製した。
一方、前記乳化分散物Aと乳剤B−1を混合溶解し、後記組成となるように第一層塗布液を調製した。乳剤塗布量は、銀量換算塗布量を示す。
【0189】
第二層〜第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤としては、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩(H−1)、(H−2)、(H−3)を用いた。また、各層にAb−1、Ab−2、Ab−3、及びAb−4をそれぞれ全量が15.0mg/m2、60.0mg/m2、5.0mg/m2及び10.0mg/m2となるように添加した。
【0190】
【化36】
【0191】
【化37】
【0192】
また、緑感性乳剤層および赤感性乳剤層に対し、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを、それぞれハロゲン化銀1モル当り1.0×10-3モルおよび5.9×10-4モル添加した。さらに、第二層、第四層および第六層にも1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを、それぞれ0.2mg/m2、0.2mg/m2および0.6mg/m2となるように添加した。
赤感性乳剤層にメタクリル酸とアクリル酸ブチルの共重合体ラテックス(質量比1:1、平均分子量200000〜400000)を0.05g/m2添加した。また、第二層、第四層および第六層にカテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウムをそれぞれ6mg/m2、6mg/m2、18mg/m2となるように添加した。また、イラジエーション防止のために、以下の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
【0193】
【化38】
【0194】
(層構成)
以下に、各層の構成を示す。数字は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は、銀換算塗布量を表す。
支持体
ポリエチレン樹脂ラミネート紙
[第一層側のポリエチレン樹脂に白色顔料(TiO2;含有率16質量%、ZnO;含有率4質量%)と蛍光増白剤(4,4'-ビス(5−メチルベンゾオキサゾリル)スチルベン。含有率0.03質量%)、青味染料(群青)を含む]
第一層(青感性乳剤層)
乳剤B 0.24
ゼラチン 1.25
イエローカプラー(ExY) 0.57
色像安定剤(Cpd−1) 0.07
色像安定剤(Cpd−2) 0.04
色像安定剤(Cpd−3) 0.07
色像安定剤(Cpd−8) 0.02
溶媒(Solv−1) 0.21
【0195】
第二層(混色防止層)
ゼラチン 0.99
混色防止剤(Cpd−4) 0.09
色像安定剤(Cpd−5) 0.018
色像安定剤(Cpd−6) 0.13
色像安定剤(Cpd−7) 0.01
溶媒(Solv−1) 0.06
溶媒(Solv−2) 0.22
【0196】
第三層(緑感性乳剤層)
乳剤G 0.14
ゼラチン 1.36
マゼンタカプラー(ExM) 0.15
紫外線吸収剤(UV−A) 0.14
色像安定剤(Cpd−2) 0.02
混色防止剤(Cpd−4) 0.002
色像安定剤(Cpd−6) 0.09
色像安定剤(Cpd−8) 0.02
色像安定剤(Cpd−9) 0.03
色像安定剤(Cpd−10) 0.01
色像安定剤(Cpd−11) 0.0001
溶媒(Solv−3) 0.11
溶媒(Solv−4) 0.22
溶媒(Solv−5) 0.20
【0197】
第四層(混色防止層)
ゼラチン 0.71
混色防止層(Cpd−4) 0.06
色像安定剤(Cpd−5) 0.013
色像安定剤(Cpd−6) 0.10
色像安定剤(Cpd−7) 0.007
溶媒(Solv−1) 0.04
溶媒(Solv−2) 0.16
【0198】
第五層(赤感性乳剤層)
乳剤R−1 0.12
ゼラチン 1.11
シアンカプラー(ExC−2) 0.13
シアンカプラー(ExC−3) 0.03
色像安定剤(Cpd−1) 0.05
色像安定剤(Cpd−6) 0.06
色像安定剤(Cpd−7) 0.02
色像安定剤(Cpd−9) 0.04
色像安定剤(Cpd−10) 0.01
色像安定剤(Cpd−14) 0.01
色像安定剤(Cpd−15) 0.12
色像安定剤(Cpd−16) 0.03
色像安定剤(Cpd−17) 0.09
色像安定剤(Cpd−18) 0.07
溶媒(Solv−5) 0.15
溶媒(Solv−8) 0.05
【0199】
第六層(紫外線吸収層)
ゼラチン 0.46
紫外線吸収剤(UV−B) 0.45
化合物(S1−4) 0.0015
溶媒(Solv−7) 0.25
第七層(保護層)
ゼラチン 1.00
ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体
(変性度17%) 0.04
流動パラフィン 0.02
界面活性剤(Cpd−13) 0.01
以下に本実施例と、実施例2以降で用いた化合物をまとめて示した。
【0200】
【化39】
【0201】
【化40】
【0202】
【化41】
【0203】
【化42】
【0204】
【化43】
【0205】
【化44】
【0206】
【化45】
【0207】
【化46】
【0208】
【化47】
【0209】
【化48】
【0210】
以上のようにして得られた試料を101とした。
【0211】
レーザー走査露光装置
以下のレーザー発振装置を用意した。表5を参照されたい。
青色レーザー:488nm、473nm、458nm、440nm。
緑色レーザー:532nm(半導体レーザー(発振波長 1064nm)を導波路状の反転ドメイン構造を有するLiNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した緑色レーザー)。
赤色レーザー:780nm、685nm、650nm、635nm。
3色のそれぞれのレーザー光はポリゴンミラーにより走査方向に対して垂直方向に移動し、試料上に、順次走査露光できるようにした。半導体レーザーの温度による光量変動は、ペルチェ素子を利用して温度が一定に保たれることで抑えられている。実効的なビーム径は、表に記載した。走査ピッチは42.3μm(600dpi)であり、1画素あたりの平均露光時間は、1.7×10-7秒にした。
【0212】
上記作成した塗布試料の写真特性を調べるために以下のような実験を行った。
各試料を40℃(55%R.H.)下に充分放置し、その環境のまま各BGRのレーザービームを照射することでセンシトメトリー用の階調露光を与えた。また、各試料を10℃(55%R.H.)下に充分放置し、40℃の時と全く同様にセンシトメトリー用露光を与えた。照射したレーザービームの波長は、表6に記載した。
露光後は、以下に示す発色現像処理Aを行った。なお、表6の赤色露光の試験は参考例である。
【0213】
【表5】
【0214】
【表6】
【0215】
以下に処理工程を示す。
[処理A]
上記感光材料の試料を127mm巾のロール状に加工し、富士写真フイルム(株)製ミニラボプリンタープロセッサー PP1258ARを用いて像様露光後、下記処理工程にてカラー現像タンク容量の2倍補充するまで、連続処理(ランニングテスト)を行った。このランニング液を用いた処理を処理Aとした。
処理工程 温 度 時 間 補充量*
カラー現像 38.5℃ 45秒 45ミリリットル
漂白定着 38.0℃ 45秒 35ミリリットル
リンス(1) 38.0℃ 20秒 −
リンス(2) 38.0℃ 20秒 −
リンス(3) ** 38.0℃ 20秒 −
リンス(4) ** 38.0℃ 30秒 121ミリリットル
*感光材料1m2当たりの補充量
**富士写真フイルム社製 リンスクリーニングシステムRC50Dをリンス(3)に装置し、リンス(3)からリンス液を取り出し、ポンプにより逆浸透膜モジュール(RC50D)へ送る。同槽で得られた透過水はリンス(4)に供給し、濃縮水はリンス(3)に戻す。逆浸透モジュールへの透過水量は50〜300ミリリットル/分を維持するようにポンプ圧を調整し、1日10時間温調循環させた。
(リンスは(1)から(4)へのタンク向流方式とした。)
【0216】
各処理液の組成は以下の通りである。
【0217】
【0218】
【0219】
処理後の試料101のイエロー発色濃度、シアン発色濃度を測定し、レーザー走査露光の特性曲線を得た。感度は、最低発色濃度より1.0高い発色濃度を与える露光量の逆数をもって規定し、10℃(55%R.H.)のB、R感度をそれぞれ100としたときの40℃(55%R.H.)とのB、Rそれぞれの感度差ΔSを表7に示した。なお、表7の赤色露光は参考例である。
【0220】
【表7】
【0221】
表7の結果から明らかなように、本発明の画像形成方法では、露光温度による感度変動が著しく小さいことが分かる。440nm、650nmの半導体レーザーは、今後主流となるレーザーであり供給しやすく安価な材料になることが予想され、安価で高品質な画像形成システムを提供することができる。
【0222】
実施例2
実施例1の試料とは、層構成を下記のように変えて薄層化した試料を作製した。
試料の作製
第一層(青感性乳剤層)
乳剤B−1 0.14
ゼラチン 0.75
イエローカプラー(ExY−2) 0.34
色像安定剤(Cpd−1) 0.04
色像安定剤(Cpd−2) 0.02
色像安定剤(Cpd−3) 0.04
色像安定剤(Cpd−8) 0.01
溶媒(Solv−1) 0.13
【0223】
第二層(混色防止層)
ゼラチン 0.60
混色防止剤(Cpd−19) 0.09
色像安定剤(Cpd−5) 0.007
色像安定剤(Cpd−7) 0.007
紫外線吸収剤(UV−C) 0.05
溶媒(Solv−5) 0.11
【0224】
第三層(緑感性乳剤層)
乳剤G 0.14
ゼラチン 0.73
マゼンタカプラー(ExM) 0.15
紫外線吸収剤(UV−A) 0.05
色像安定剤(Cpd−2) 0.02
色像安定剤(Cpd−7) 0.008
色像安定剤(Cpd−8) 0.07
色像安定剤(Cpd−9) 0.03
色像安定剤(Cpd−10) 0.009
色像安定剤(Cpd−11) 0.0001
溶媒(Solv−3) 0.06
溶媒(Solv−4) 0.11
溶媒(Solv−5) 0.06
【0225】
第四層(混色防止層)
ゼラチン 0.48
混色防止層(Cpd−4) 0.07
色像安定剤(Cpd−5) 0.006
色像安定剤(Cpd−7) 0.006
紫外線吸収剤(UV−C) 0.04
溶媒(Solv−5) 0.09
【0226】
第五層(赤感性乳剤層)
乳剤R−1 0.12
ゼラチン 0.59
シアンカプラー(ExC−2) 0.13
シアンカプラー(ExC−3) 0.03
色像安定剤(Cpd−7) 0.01
色像安定剤(Cpd−9) 0.04
色像安定剤(Cpd−15) 0.19
色像安定剤(Cpd−18) 0.04
紫外線吸収剤(UV−7) 0.02
溶媒(Solv−5) 0.09
【0227】
第六層(紫外線吸収層)
ゼラチン 0.32
紫外線吸収剤(UV−C) 0.42
溶媒(Solv−7) 0.08
第七層(保護層)
ゼラチン 0.70
ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体
(変性度17%) 0.04
流動パラフィン 0.01
界面活性剤(Cpd−13) 0.01
ポリジメチルシロキサン 0.01
二酸化珪素 0.003
【0228】
【化49】
【0229】
以上のようにして作成した試料を試料201とした。
【0230】
実施例1のレーザー発振装置を用い、全く同様に露光環境温度(40℃、10℃)でレーザー走査露光した。
【0231】
露光された各試料に対し、発色現像処理は以下に示す現像処理Bに従い、超迅速処理を行った。露光直後から現像処理液に浸漬されるまでの時間は、7秒であった。
【0232】
[処理B]
上記感光材料の試料を127mm幅のロール状に加工し、処理時間、処理温度を変えられるように富士写真フイルム(株)製ミニラボプリンタープロセッサーPP350を改造した実験処理装置を用いて感光材料試料に平均濃度のネガティブフイルムから像様露光を行い、下記処理工程にて使用した発色現像補充液の容量が発色現像タンク容量の0.5倍となるまで連続処理(ランニングテスト)を行った。
【0233】
処理工程 温度 時間 補充量*
発色現像 45.0℃ 15秒 45mL
漂白定着 40.0℃ 15秒 35mL
リンス1 40.0℃ 8秒 −
リンス2 40.0℃ 8秒 −
リンス3 ** 40.0℃ 8秒 −
リンス4 38.0℃ 8秒 121mL
乾燥 80.0℃ 15秒
(注)*感光材料1m2あたりの補充量
**富士写真フイルム(株)製リンスクリーニングシステムRC50Dをリンス(3)に装着し、リンス(3)からリンス液を取り出してポンプにより逆浸透モジュール(RC50D)へ送る。同槽で送られた透過水はリンスに供給し、濃縮液はリンス(3)に戻す。逆浸透モジュールへの透過水量は50〜300mL/分を維持するようにポンプ圧を調整し、1日10時間温調循環させた。リンスは(1)から(4)への4タンク向流方式とした。
【0234】
各処理液の組成は以下の通りである。
【0235】
【0236】
[リンス液] [タンク液] [補充液]
塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 0.02g
脱イオン水(電導度5μS/cm以下)1000mL 1000mL
pH(25℃) 6.5 6.5
【0237】
【化50】
【0238】
処理後の試料201のイエロー発色濃度、シアン発色濃度をそれぞれ測定し、特性曲線を得た。感度は、実施例1と全く同様に規定し、実施例1と全く同様の感度差ΔSを調べた。
【0239】
実施例1の結果と同様に、本発明の画像形成方法では露光環境温度による感度変動が著しく小さいことを確認した。
【0240】
実施例3
実施例2の試料201の乳剤B−1及び/または乳剤R−1を他の乳剤に置き換えた。露光及び現像処理は、実施例2の露光及び現像処理と同様に行った。
【0241】
実施例2の結果と同様に、本発明の画像形成方法では露光環境温度による感度変動が著しく小さいことを確認した。
【0242】
【発明の効果】
本発明によれば、レーザー走査デジタル露光において露光環境(温度)が変動しても一定品質の画像が得られ、安価で高画質なデジタル画像形成システムを提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to image formation using a color photographic light-sensitive material, and more particularly to an image forming method for obtaining a high-quality image at low cost.
[0002]
[Prior art]
Recent advances in laser light sources are remarkable. Previously, the laser required an expensive and large-scale device, but now a laser light source can be obtained with a small and inexpensive device, and it is stable. This is because semiconductor lasers for DVDs and the like are being actively developed in the electronic industry, and lasers with shorter wavelengths are being developed to record information with higher density. Accordingly, laser light sources having various wavelengths from short waves to long waves can be obtained.
A description of the blue semiconductor laser light source was presented by Nichia Chemistry at the 48th Joint Lecture on Applied Physics in March 2001.
[0003]
On the other hand, the penetration of digitization is remarkable in the field of color printing using color photographic paper. For example, the digital exposure method using laser scanning exposure is an analog exposure in which a conventional color negative film is directly printed by a color printer. Compared to the method, it shows a dramatic increase in the penetration rate. Such a digital exposure method is characterized in that high image quality can be obtained by performing image processing, and plays an extremely important role in improving the quality of color prints using color photographic paper. In addition, with the rapid spread of digital cameras, it is also an important factor that simple and high-quality color prints can be obtained from these electronic recording media, and it is thought that this will lead to dramatic spread. Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 11-84284 and 2001-75219 describe in detail a digital exposure method and an image forming method using the same.
[0004]
Therefore, we would like to realize a cheaper high-quality color printing system by combining an inexpensive laser light source and a digital exposure method. However, an inexpensive laser source and a color printing system cannot always be tuned. In the development of semiconductor lasers, the laser wavelength is constantly shortening for high-density information recording. Therefore, it is expected that inexpensive semiconductor lasers will move toward the short wavelength direction in terms of productivity. If the spectral maximum wavelength of the color photographic paper is moved in accordance with the laser light source, there arises a problem that compatibility with the analog exposure method is impaired. Even if the compatibility is ignored and the spectral maximum wavelength of the color photographic paper is set according to the laser light source wavelength supplied at the present time, it is a very realistic measure to cope with the situation where the laser light source wavelength constantly changes. It is not intended for practical use.
[0005]
There is generally an exposure wavelength suitable for color photographic paper. So far, generally, a wavelength near the spectral maximum wavelength of color photographic paper has been selected. This is because exposure at a wavelength different from the spectral maximum wavelength causes a reduction in photographic sensitivity. A further serious problem existed surprisingly. It has been found that it becomes sensitive to fluctuations in the exposure environment (especially temperature fluctuations). That is, when exposure is performed at a wavelength different from the spectral maximum wavelength, the photographic sensitivity changes depending on the ambient temperature at the time of exposure, and an image with a constant quality cannot be obtained. To decrease the sensitivity, the exposure amount and the exposure power may be increased, but the sensitivity variation with respect to the exposure environment variation cannot be reduced.
In Japanese Patent Laid-Open No. 2001-75219, the spectral maximum wavelength and the exposure light source wavelength are defined, but the exposure light source wavelength included in the spectral maximum wavelength region is defined, and the present invention is not disclosed at all.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to use an inexpensive laser light source, to be compatible with conventional analog exposure methods, and to maintain a constant quality even if the exposure environment temperature fluctuates. How to formThe lawIt is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is achieved by the following means.
(1) Halogenation having at least a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a color mixing prevention layer and a protective layer on the support In the method of forming an image using a silver color photographic light-sensitive material, the yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer contains a chloride containing at least one blue-sensitive sensitizing dye represented by formula (BI). 90 mol% or more of silverAnd having a silver iodide-containing phase at any position from 85% to 100% of the grain volume as measured from the inside.An image forming method comprising a blue-sensitive silver halide emulsion and exposing using a blue semiconductor laser having a short wavelength of 30 to 60 nm with respect to a spectral maximum wavelength of the blue-sensitive silver halide emulsion.
Formula (BI)
[0008]
[Chemical 9]
[0009]
In the formula, Y represents an atomic group necessary for forming a benzene ring or a heterocyclic ring, and may be condensed with another carbon ring or a heterocyclic ring or may have a substituent. R1And R2Represents an alkyl group, an aryl group or a heterocyclic group. V1, V2, VThreeAnd VFourRepresents a hydrogen atom or a substituent, and two adjacent substituents are not linked to each other to form a saturated or unsaturated condensed ring. L represents a methine group. M represents a counter ion, and m represents a number of 0 or more necessary for neutralizing the charge in the molecule..
[0011]
(2) A silver halide color having at least a yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a magenta dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a cyan dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer, a color mixing prevention layer and a protective layer on the support In the method for forming an image using a photographic light-sensitive material, the yellow dye-forming coupler-containing silver halide emulsion layer contains silver chloride 90 containing at least one blue-sensitive sensitizing dye represented by formula (BI). A blue-sensitive silver halide emulsion having a silver iodide-containing phase at any position from 85% to 100% of the grain volume as measured from the inside at a mol% or more, The silver halide containing the cyan dye-forming coupler is exposed by using a blue semiconductor laser having a short wavelength of 30 nm to 60 nm with respect to the spectral maximum wavelength. The agent layer contains a red-sensitive silver halide emulsion containing 90 mol% or more of silver chloride containing at least one red-sensitive sensitizing dye represented by the general formula (RI). The red-sensitive silver halide emulsion An image forming method characterized in that exposure is performed using a red semiconductor laser having a short wavelength of 40 nm to 80 nm with respect to the spectral maximum wavelength.
Formula (BI)
[0012]
Embedded image
[0013]
In the formula, Y represents an atomic group necessary for forming a benzene ring or a heterocyclic ring, and may be condensed with another carbon ring or a heterocyclic ring or may have a substituent. R1And R2Represents an alkyl group, an aryl group or a heterocyclic group. V1, V2, VThreeAnd VFourRepresents a hydrogen atom or a substituent, and two adjacent substituents are not linked to each other to form a saturated or unsaturated condensed ring. L represents a methine group. M represents a counter ion, and m represents a number of 0 or more necessary for neutralizing the charge in the molecule.
General formula (RI)
[0014]
Embedded image
[0015]
Where Z1Is a nitrogen atom, oxygen atom, sulfur atom or selenium atom,2Represents an oxygen atom, a sulfur atom, or a selenium atom. L1, L2, L3, L4, L5Represents a methine group and may be substituted or may form a 5- or 6-membered ring with another methine group. R1And R2Represents an alkyl group which may be the same or different, may have a substituent, and R1L1And R2Is L5And may be linked to each other to form a 5- or 6-membered ring. V1, V2, V3, V4, V5, V6, V7, V8Are a hydrogen atom, halogen atom, alkyl group, acyl group, acyloxy group, alkoxycarbonyl group, carbamoyl group, sulfamoyl group, carboxy group, cyano group, hydroxy group, amino group, acylamino group, alkoxy group, alkylthio group, alkyl, respectively. Represents a sulfonyl group, a sulfo group, an aryloxy group or an aryl group;1~ V8May be bonded to each other to form a condensed ring. Y1Represents a charge balanced counter ion, and s represents a value necessary for neutralizing zero or more charges.
(3) The red-sensitive silver halide emulsion has a silver iodide-containing phase at any position from 85% to 100% of the grain volume as measured from the inside (2).)The image forming method according to item.
(4) The silver iodide-containing phase of the blue-sensitive silver halide emulsion is a silver iodide-containing phase in which iodide ions have oozed out on the grain surface.3The image forming method according to any one of the above.
(5) The silver iodide-containing phase of the blue-sensitive silver halide emulsion is characterized in that iodide ions have a maximum concentration on the grain surface and the iodide ion concentration decreases toward the inside (1) ~ (3The image forming method according to any one of the above.
(6(Ii) The blue-sensitive silver halide emulsion has a silver bromide-containing phase at any position from 70% to 95% of the grain volume as measured from the inside.5The image forming method according to any one of the above.
(7) The blue-sensitive silver halide emulsion contains at least one H2(6) characterized by containing a hexacoordinate complex having Ir as a central metal having O, OH, O, OCN, thiazole or substituted thiazole as a ligand.6The image forming method according to any one of the above.
(8) The blue-sensitive silver halide emulsion contains a six-coordination complex having Ir as a central metal, wherein six ligands are Cl, Br, or I. (1)-(6The image forming method according to any one of the above.
(9) The blue-sensitive silver halide emulsion is characterized in that the silver bromide-containing phase contains a six-coordination complex having Ir as a central metal, wherein six ligands are Cl, Br, or I (6) ~ (8The image forming method according to any one of the above.
(10The blue-sensitive silver halide emulsion contains iron, ruthenium, osmium, lead or zinc ions (1) to (1)9The image forming method according to any one of the above.
(11) The blue-sensitive silver halide emulsion is gold sensitized with a gold (I) complex having an inorganic gold compound or an inorganic ligand and a gold (I) compound having an organic ligand ( 1) to (10The color image forming method according to any one of the above.
(12) The blue-sensitive silver halide emulsion is colloidal gold sulfide or gold complex stability constant Log β2Is sensitized with a gold sensitizer of 21 to 35 (1) to (11The color image forming method according to any one of the above.
(13(1) to (1), wherein the support of the silver halide color photographic light-sensitive material is a reflective support.12The color image forming method according to any one of the above.
(14) Blue, green, and red exposure times are 5 μsec or less per pixel, exposure is performed at a resolution of 200 dpi or higher, and then the total wet time is 100 seconds or less and the developing solution temperature is 40 ° C. or higher. (1) to (13The image forming method according to any one of the above.
(15(1) to (1), which are developed within 10 seconds after exposure.14The image forming method according to any one of the above.
(16In general formula (BI), Y represents an atomic group necessary for forming a heterocyclic ring (1)Any one of (15)The image forming method according to item.
(17The blue semiconductor laser has an exposure wavelength of 420 nm to 450 nm (1)Any one of (16)The image forming method according to item.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is described in detail below.
The present inventionUsed forThe blue exposure light source is a semiconductor laser having a short wavelength of 30 nm to 60 nm with respect to the blue sensitive spectral maximum wavelength. A semiconductor laser with a short wavelength of 35 nm to 55 nm for the blue sensitive spectral maximum wavelength is preferred, and a semiconductor laser with a short wavelength of 40 nm to 50 nm for the blue sensitive spectral maximum wavelength is more preferred. That is, a semiconductor laser of 420 nm to 450 nm is exposed to a spectral maximum of 480 nm. Blue semiconductor lasers are described in detail in the Nichia presentation at the 48th Applied Physics-related Conference in March 2001.
The present inventionUsed forFor red and green exposure light sources, monochromatic high-density light sources such as gas lasers, light-emitting diodes, semiconductor lasers, second harmonic generation light sources (SHG) that combine nonlinear optical crystals with solid-state lasers that use semiconductor lasers as excitation light sources preferable. In order to make the system compact and inexpensive, it is more preferable to use a semiconductor laser or SHG light source, and in particular to design a compact, inexpensive, long-life and high-stability device, it should be a semiconductor laser light source. Is preferred.
The present inventionUsed forThe red exposure light source is preferably a red semiconductor laser having a short wavelength of 40 nm to 80 nm with respect to the red sensitive spectral maximum wavelength. These are already commercially available. Specifically, AlGaInP (oscillation wavelength: about 680 nm: Matsushita Denki type No. LN9R20), (oscillation wavelength: about 650 nm: Hitachi type No. HL6501MG), (oscillation wavelength: about 685 nm: Mitsubishi ML101J10), GaAlAs (oscillation wavelength 780 nm: Hitachi HL7859MG) and the like are preferably used.
The present inventionUsed forThe green exposure light source is preferably a laser light source, for example, YVO using a semiconductor laser GaAlAs (oscillation wavelength 808.7 nm) as an excitation light source.4LiNbO with an inversion domain structure from a solid-state laser (oscillation wavelength 1064 nm)3It is preferable to use a 532 nm green laser extracted by wavelength conversion with SHG crystal.
In the present invention, in order to obtain a clear image, exposure is preferably performed at a resolution of 200 dpi or more, more preferably 400 dpi or more, and particularly preferably 600 dpi or more. “Dpi” is “number of pixels per inch”.
When the exposure time in such scanning exposure is defined as the exposure time of the pixel size when the pixel density is 400 dpi, a preferable exposure time is 10-FourSeconds or less, more preferably 10-6Less than a second.
[0025]
The total wetting time in the present invention is the time from the moment the photosensitive material is exposed to exposure to the developing solution until the water washing step is completed through the bleach-fixing solution (the time until immediately before moving to the drying step).
The total wet time is at most 180 seconds (preferably 180 seconds to 10 seconds), preferably 100 seconds or less (preferably 100 seconds to 10 seconds), and 70 seconds or less (preferably 70 seconds to 15 seconds). Further preferred. The development time is 45 seconds (preferably 45 seconds to 3 seconds) at the maximum, but 30 seconds or less (preferably 30 seconds to 3 seconds) is preferable, and 20 seconds or less (preferably 20 seconds to 3 seconds). 3 seconds) is more preferable, and 5 seconds to 15 seconds is particularly preferable.
[0026]
The temperature of the developer is in the range of 30 ° C to 60 ° C, but 40 ° C to 50 ° C is particularly preferable.
[0027]
It is preferable from the viewpoint of productivity that the time after exposure to immersion in the developer is within 10 seconds (preferably from 10 seconds to 1 second), and more preferably from 2 seconds to 8 seconds.
[0028]
In the present invention, the blue-sensitive silver halide emulsion in the light-sensitive material must contain at least one blue-sensitive spectral sensitizing dye represented by formula (BI). Most preferably, all blue-sensitive spectral sensitizing dyes in the blue-sensitive silver halide emulsion are blue-sensitive spectral sensitizing dyes represented by formula (BI). Hereinafter, the compound represented by formula (BI) of the present invention will be described in detail.
[0029]
In the present invention, when a specific moiety is referred to as a “group”, the moiety may be unsubstituted or substituted with one or more (up to the maximum possible) substituents. Means good. For example, “alkyl group” means a substituted or unsubstituted alkyl group. Moreover, the substituent which can be used for the compound in the present invention includes any substituent regardless of the presence or absence of substitution.
[0030]
When the substituent is V, the substituent represented by V is not particularly limited. For example, a halogen atom, an alkyl group (including a cycloalkyl group and a bicycloalkyl group), and an alkenyl group (a cycloalkenyl group, a bicycloalkenyl group). Group), aryl group, heterocyclic group (also referred to as heterocyclic group), cyano group, hydroxyl group, nitro group, carboxyl group, alkoxy group, aryloxy group, silyloxy group, Heterocyclic oxy group, acyloxy group, carbamoyloxy group, alkoxycarbonyloxy group, aryloxycarbonyloxy group, amino group (including anilino group), ammonio group, acylamino group, aminocarbonylamino group, alkoxycarbonylamino group, aryloxy Carbonylamino group, sulfa Ylamino group, alkyl and arylsulfonylamino group, mercapto group, alkylthio group, arylthio group, heterocyclic thio group, sulfamoyl group, sulfo group, alkyl and arylsulfinyl group, alkyl and arylsulfonyl group, acyl group, alkoxycarbonyl group, aryl Oxycarbonyl group, carbamoyl group, aryl and heterocyclic azo group, imide group, phosphino group, phosphinyl group, phosphinyloxy group, phosphinylamino group, phospho group, silyl group, hydrazino group, ureido group, other well-known Substituents are mentioned as examples.
[0031]
More specifically, V represents a halogen atom (for example, fluorine, chlorine, bromine, iodine), an alkyl group [a linear, branched, or cyclic substituted or unsubstituted alkyl group. They are alkyl groups (preferably alkyl groups having 1 to 30 carbon atoms such as methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, t-butyl, n-octyl, eicosyl, 2-chloroethyl, 2-cyanoethyl, 2-ethylhexyl). A cycloalkyl group (preferably a substituted or unsubstituted cycloalkyl group having 3 to 30 carbon atoms, such as cyclohexyl, cyclopentyl, 4-n-dodecylcyclohexyl), a bicycloalkyl group (preferably a substituted or unsubstituted group having 5 to 30 carbon atoms). Substituted bicycloalkyl groups such as bicyclo [1,2,2] heptan-2-yl, bicyclo [2,2,2] octane-3-yl), and tricyclo structures with many ring structures are also included. . An alkyl group (for example, an alkyl group of an alkylthio group) in the substituent described below includes the following alkenyl group, cycloalkenyl group, bicycloalkenyl group, alkynyl group and the like in addition to the above-described alkyl group. ], An alkenyl group [represents a linear, branched or cyclic substituted or unsubstituted alkenyl group. They are alkenyl groups (preferably substituted or unsubstituted alkenyl groups having 2 to 30 carbon atoms such as vinyl, allyl, prenyl, geranyl, oleyl), cycloalkenyl groups (preferably substituted or unsubstituted groups having 3 to 30 carbon atoms). Cycloalkenyl groups, such as 2-cyclopenten-1-yl, 2-cyclohexen-1-yl), bicycloalkenyl groups (substituted or unsubstituted bicycloalkenyl groups, preferably substituted or unsubstituted bicycloalkenyl having 5 to 30 carbon atoms) Groups such as bicyclo [2,2,1] hept-2-en-1-yl, bicyclo [2,2,2] oct-2-en-4-yl). An alkynyl group (preferably a substituted or unsubstituted alkynyl group having 2 to 30 carbon atoms, such as ethynyl, propargyl, trimethylsilylethynyl group), an aryl group (preferably a substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 30 carbon atoms, For example, phenyl, p-tolyl, naphthyl, m-chlorophenyl, o-hexadecanoylaminophenyl), a heterocyclic group (preferably a 5- or 6-membered substituted or unsubstituted aromatic or non-aromatic heterocyclic compound A monovalent group obtained by removing one hydrogen atom, more preferably a 5- to 6-membered aromatic heterocyclic group having 3 to 30 carbon atoms, such as 2-furyl, 2-thienyl, 2-pyrimidinyl, 2- Benzothiazolyl, or a cationic heterocyclic group such as 1-methyl-2-pyridinio and 1-methyl-2-quinolinio),
[0032]
A cyano group, a hydroxyl group, a nitro group, a carboxyl group, an alkoxy group (preferably a substituted or unsubstituted alkoxy group having 1 to 30 carbon atoms such as methoxy, ethoxy, isopropoxy, t-butoxy, n-octyloxy, 2- Methoxyethoxy), aryloxy groups (preferably substituted or unsubstituted aryloxy groups having 6 to 30 carbon atoms, such as phenoxy, 2-methylphenoxy, 4-t-butylphenoxy, 3-nitrophenoxy, 2-tetradecanoyl Aminophenoxy), silyloxy groups (preferably silyloxy groups having 3 to 20 carbon atoms such as trimethylsilyloxy, t-butyldimethylsilyloxy), heterocyclic oxy groups (preferably substituted or unsubstituted heterocycles having 2 to 30 carbon atoms) Oxy groups such as 1-phenyltetrazo Ru-5-oxy, 2-tetrahydropyranyloxy), acyloxy group (preferably formyloxy group, substituted or unsubstituted alkylcarbonyloxy group having 2 to 30 carbon atoms, substituted or unsubstituted group having 6 to 30 carbon atoms) Arylcarbonyloxy groups such as formyloxy, acetyloxy, pivaloyloxy, stearoyloxy, benzoyloxy, p-methoxyphenylcarbonyloxy), carbamoyloxy groups (preferably substituted or unsubstituted carbamoyloxy groups having 1 to 30 carbon atoms such as N, N-dimethylcarbamoyloxy, N, N-diethylcarbamoyloxy, morpholinocarbonyloxy, N, N-di-n-octylaminocarbonyloxy, Nn-octylcarbamoyloxy), alkoxycarbonyloxy (Preferably a substituted or unsubstituted alkoxycarbonyloxy group having 2 to 30 carbon atoms, such as methoxycarbonyloxy, ethoxycarbonyloxy, t-butoxycarbonyloxy, n-octylcarbonyloxy), aryloxycarbonyloxy group (preferably carbon number) 7-30 substituted or unsubstituted aryloxycarbonyloxy groups such as phenoxycarbonyloxy, p-methoxyphenoxycarbonyloxy, pn-hexadecyloxyphenoxycarbonyloxy),
[0033]
An amino group (preferably an amino group, a substituted or unsubstituted alkylamino group having 1 to 30 carbon atoms, a substituted or unsubstituted anilino group having 6 to 30 carbon atoms, such as amino, methylamino, dimethylamino, anilino, N- Methylanilino, diphenylamino), ammonio group (preferably ammonio group, substituted or unsubstituted alkyl having 1 to 30 carbon atoms, aryl, heterocyclic group substituted ammonio group such as trimethylammonio, triethylammonio, diphenylmethylammonio ), An acylamino group (preferably a formylamino group, a substituted or unsubstituted alkylcarbonylamino group having 1 to 30 carbon atoms, a substituted or unsubstituted arylcarbonylamino group having 6 to 30 carbon atoms, such as formylamino, acetylamino, Pivaloylamino, Lauro Ruamino, benzoylamino, 3,4,5-tri-n-octyloxyphenylcarbonylamino), aminocarbonylamino group (preferably a substituted or unsubstituted aminocarbonylamino group having 1 to 30 carbon atoms such as carbamoylamino, N , N-dimethylaminocarbonylamino, N, N-diethylaminocarbonylamino, morpholinocarbonylamino), alkoxycarbonylamino group (preferably a substituted or unsubstituted alkoxycarbonylamino group having 2 to 30 carbon atoms such as methoxycarbonylamino, ethoxycarbonyl Amino, t-butoxycarbonylamino, n-octadecyloxycarbonylamino, N-methylmethoxycarbonylamino), aryloxycarbonylamino group (preferably having 7 to 30 carbon atoms) Is an unsubstituted aryloxycarbonylamino group such as phenoxycarbonylamino, p-chlorophenoxycarbonylamino, m- (n-octyloxy) phenoxycarbonylamino), a sulfamoylamino group (preferably substituted with 0 to 30 carbon atoms). Or an unsubstituted sulfamoylamino group such as sulfamoylamino, N, N-dimethylaminosulfonylamino, Nn-octylaminosulfonylamino), alkyl and arylsulfonylamino groups (preferably having 1 to 30 carbon atoms) Substituted or unsubstituted alkylsulfonylamino group, substituted or unsubstituted arylsulfonylamino group having 6 to 30 carbon atoms, such as methylsulfonylamino, butylsulfonylamino, phenylsulfonylamino, 2,3,5-trichlorophenyl Sulfonylamino, p-methylphenylsulfonylamino),
[0034]
A mercapto group, an alkylthio group (preferably a substituted or unsubstituted alkylthio group having 1 to 30 carbon atoms, such as methylthio, ethylthio, n-hexadecylthio), an arylthio group (preferably a substituted or unsubstituted arylthio group having 6 to 30 carbon atoms) , For example, phenylthio, p-chlorophenylthio, m-methoxyphenylthio), a heterocyclic thio group (preferably a substituted or unsubstituted heterocyclic thio group having 2 to 30 carbon atoms, such as 2-benzothiazolylthio, 1-phenyl Tetrazol-5-ylthio), a sulfamoyl group (preferably a substituted or unsubstituted sulfamoyl group having 0 to 30 carbon atoms, such as N-ethylsulfamoyl, N- (3-dodecyloxypropyl) sulfamoyl, N, N-dimethyl Sulfamoyl, N-acetylsulfamoy N-benzoylsulfamoyl, N- (N′-phenylcarbamoyl) sulfamoyl), sulfo group, alkyl and arylsulfinyl group (preferably a substituted or unsubstituted alkylsulfinyl group having 1 to 30 carbon atoms, 6 to 30 Substituted or unsubstituted arylsulfinyl groups such as methylsulfinyl, ethylsulfinyl, phenylsulfinyl, p-methylphenylsulfinyl), alkyl and arylsulfonyl groups (preferably substituted or unsubstituted alkylsulfonyl groups having 1 to 30 carbon atoms, 6 -30 substituted or unsubstituted arylsulfonyl groups such as methylsulfonyl, ethylsulfonyl, phenylsulfonyl, p-methylphenylsulfonyl), acyl groups (preferably formyl group, substituted or unsubstituted 2-30 carbon atoms) An alkylcarbonyl group, a substituted or unsubstituted arylcarbonyl group having 7 to 30 carbon atoms, a heterocyclic carbonyl group bonded to the carbonyl group at a substituted or unsubstituted carbon atom having 4 to 30 carbon atoms, such as acetyl and pivaloyl 2-chloroacetyl, stearoyl, benzoyl, pn-octyloxyphenylcarbonyl, 2-pyridylcarbonyl, 2-furylcarbonyl), an aryloxycarbonyl group (preferably a substituted or unsubstituted aryloxy having 7 to 30 carbon atoms) A carbonyl group such as phenoxycarbonyl, o-chlorophenoxycarbonyl, m-nitrophenoxycarbonyl, pt-butylphenoxycarbonyl), an alkoxycarbonyl group (preferably a substituted or unsubstituted alkoxycarbonyl group having 2 to 30 carbon atoms, eg For example, methoxycarbonyl, ethoxycarbonyl, t-butoxycarbonyl, n-octadecyloxycarbonyl), carbamoyl group (preferably a substituted or unsubstituted carbamoyl group having 1 to 30 carbon atoms such as carbamoyl, N-methylcarbamoyl, N, N- Dimethylcarbamoyl, N, N-di-n-octylcarbamoyl, N- (methylsulfonyl) carbamoyl),
[0035]
Aryl and heterocyclic azo groups (preferably substituted or unsubstituted arylazo groups having 6 to 30 carbon atoms, substituted or unsubstituted heterocyclic azo groups having 3 to 30 carbon atoms such as phenylazo, p-chlorophenylazo, 5-ethylthio -1,3,4-thiadiazol-2-ylazo), an imide group (preferably N-succinimide, N-phthalimide), a phosphino group (preferably a substituted or unsubstituted phosphino group having 2 to 30 carbon atoms such as dimethylphosphine Fino, diphenylphosphino, methylphenoxyphosphino), phosphinyl group (preferably a substituted or unsubstituted phosphinyl group having 2 to 30 carbon atoms such as phosphinyl, dioctyloxyphosphinyl, diethoxyphosphinyl), phosphinyl Oxy group (preferably substituted with 2 to 30 carbon atoms) Or an unsubstituted phosphinyloxy group such as diphenoxyphosphinyloxy, dioctyloxyphosphinyloxy, a phosphinylamino group (preferably a substituted or unsubstituted phosphinylamino having 2 to 30 carbon atoms). Groups such as dimethoxyphosphinylamino, dimethylaminophosphinylamino), phospho groups, silyl groups (preferably substituted or unsubstituted silyl groups having 3 to 30 carbon atoms such as trimethylsilyl, t-butyldimethylsilyl, phenyldimethyl Silyl), a hydrazino group (preferably a substituted or unsubstituted hydrazino group having 0 to 30 carbon atoms, such as trimethylhydrazino), a ureido group (preferably a substituted or unsubstituted ureido group having 0 to 30 carbon atoms such as N, N-dimethylureido).
[0036]
In addition, two Vs can be connected to form a ring (aromatic or non-aromatic hydrocarbon ring or heterocyclic ring. These can be further combined to form a polycyclic condensed ring. For example, a benzene ring or a naphthalene ring. , Anthracene ring, quinoline ring, phenanthrene ring, fluorene ring, triphenylene ring, naphthacene ring, biphenyl ring, pyrrole ring, furan ring, thiophene ring, imidazole ring, oxazole ring, thiazole ring, pyridine ring, pyrazine ring, pyrimidine ring, pyridazine Ring, indolizine ring, indole ring, benzofuran ring, benzothiophene ring, isobenzofuran ring, quinolidine ring, isoquinoline ring, phthalazine ring, naphthyridine ring, quinoxaline ring, quinoxazoline ring, carbazole ring, phenanthridine ring, acridine ring, phenanthroline Ring, chia Train ring, chromene ring, xanthene ring, phenoxathiin ring, phenothiazine ring, phenazine ring, also take the like are.) Are condensed structure.
[0037]
Among the above substituents V, those having a hydrogen atom may be substituted with the above substituents after removing this. Examples of such complex substituents include acylsulfamoyl groups, alkyl and arylsulfonylcarbamoyl groups. Examples thereof include methylsulfonylcarbamoyl, p-methylphenylsulfonylcarbamoyl, acetylsulfamoyl and benzoylsulfamoyl groups.
[0038]
The methine dye represented by the general formula (BI) of the present invention will be described in detail below.
When Y is an atomic group necessary for forming a benzene ring, it is further condensed with another 5- to 6-membered carbon ring or heterocyclic ring, for example, naphthalene ring, anthracene ring, phenanthrene ring, indole ring, benzofuran ring. A benzothiophene ring can also be formed.
When Y is an atomic group necessary for forming a heterocycle, Y is a 3- to 8-membered member having at least one heteroatom such as nitrogen, oxygen, sulfur, phosphorus, selenium, or tellurium atom in the ring. It means a ring, preferably a 5- to 6-membered heterocyclic ring. The 5-membered unsaturated heterocycle formed by Y includes pyrrole ring, pyrazole ring, imidazole ring, triazole ring, furan ring, oxazole ring, isoxazole ring, thiophene ring, thiazole ring, isothiazole ring, thiadiazole ring, selenophene ring , A selenazole ring, an isoselenazole ring, a tellurophen ring, a tellurazole ring, an isotelrazole ring, etc., and examples of the 6-membered unsaturated heterocyclic ring include a pyridine ring, a pyridazine ring, a pyrimidine ring, a pyrazine ring, a pyran ring, and a thiopyran ring. It can also be condensed with other 5- to 6-membered carbocyclic or heterocyclic rings to form, for example, indole, benzofuran, benzothiophene, or thienothiophene rings. In addition, unsaturated heterocycles in which some of the double bonds in these heterocycles are hydrogenated (for example, pyrroline ring, pyrazoline ring, imidazoline ring, dihydrofuran ring, oxazoline ring, dihydrothiophene ring, thiazoline ring) or all May be a hydrogenated saturated heterocyclic ring (for example, pyrrolidine ring, pyrazolidine ring, imidazolidine ring, tetrahydrofuran ring, oxazolidine ring, tetrahydrothiophene ring, thiazolidine ring).
[0039]
Preferably the ring formed by Y is a benzene ring, naphthalene ring, pyrrole ring, furan ring, thiophene ring, indole ring, benzofuran ring, benzothiophene ring, more preferably a benzene ring, pyrrole ring, thiophene ring or furan ring. And more preferably a benzene ring or a thiophene ring.
[0040]
In general formula (BI), when the ring formed by Y is selected from a pyrrole ring, a furan ring, and a thiophene ring, the direction of condensation of ring Y is arbitrary, but taking the case of a thiophene ring as an example A thieno [3,2-d] thiazole type in which the sulfur atom of the thiophene ring is on the same side of the fused carbon-carbon bond as the thiazole ring sulfur atom, or thieno [2,3 on the opposite side of the thiazole ring sulfur atom Of the -d] thiazole type and thieno [3,4-d] thiazole type condensed at the 3,4-position of the thiophene ring, the former two are preferred. The thieno [2,3-d] thiazole type is particularly preferred when long-wave spectral absorption is required as a sensitizing dye.
[0041]
The ring formed by Y may have a substituent, and examples of the substituent represented by V are given above. Preferred as the substituent V are the above-described alkyl group, aryl group, aromatic heterocyclic group, alkoxy group, alkylthio group, cyano group, and halogen atom.
It is particularly preferable that the ring formed by Y has a substituent, and the substituent is an alkyl group (for example, methyl), an aryl group (for example, phenyl), an aromatic heterocyclic group (for example, 1-pyrrolyl), an alkoxy group. (For example, methoxy), an alkylthio group (for example, methylthio), a cyano group, and a halogen atom (for example, fluorine, chlorine, bromine, iodine), preferably a halogen atom, more preferably a chlorine atom or a bromine atom. is there.
[0042]
V1, V2, VThree, VFourExamples of the substituent represented by V include the substituents represented by V. V1, VFourIs preferably a hydrogen atom, and V2, VThreeIs a hydrogen atom or an alkyl group (eg methyl), an aryl group (eg phenyl), an aromatic heterocyclic group (eg 1-pyrrolyl), an alkoxy group (eg methoxy), an alkylthio group (eg methylthio), a cyano group, a halogen atom ( For example, fluorine, chlorine, bromine, iodine) is preferable. VThreeIs more preferably a hydrogen atom and V2Is more preferably a halogen atom, particularly preferably a chlorine atom or a bromine atom.
[0043]
R1And R2The alkyl group represented by may be unsubstituted or substituted, and is an unsubstituted alkyl group having 1 to 18, preferably 1 to 7, and particularly preferably 1 to 4 carbon atoms (for example, methyl, ethyl, propyl, isopropyl). , Butyl, isobutyl, hexyl, octyl, dodecyl, octadecyl), or a substituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, preferably 1 to 7 carbon atoms, particularly preferably 1 to 4 carbon atoms. Substituents (aryl groups, unsaturated hydrocarbon groups, carboxy groups, sulfo groups, sulfato groups, cyano groups, halogen atoms (eg fluorine, chlorine, bromine, iodine), hydroxy groups, mercapto groups, alkoxy groups, aryloxy groups, alkylthio groups Group, arylthio group, acyl group, alkoxycarbonyl group, aryloxycarbonyl group, acyloxy group, carbamoyl Group, a sulfamoyl group, a heterocyclic group, an alkylsulfonyl groups, acylcarbamoyl groups, acyl sulfamoyl group and alkylsulfonylsulfamoyl group, is further may be substituted) and the like}.
[0044]
R1And R2The aryl group represented by formula (1) may be unsubstituted or substituted, and is an unsubstituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms, preferably 6 to 15 carbon atoms, and more preferably 6 to 10 carbon atoms (for example, phenyl, 1- Naphthyl), or a substituted aryl group having 6 to 26 carbon atoms, preferably 6 to 21 carbon atoms, and more preferably 6 to 16 carbon atoms {as the substituent, each substituent represented by the above V (an alkyl group and an aryl group) Group, unsaturated hydrocarbon group, carboxy group, sulfo group, sulfato group, cyano group, halogen atom (eg fluorine, chlorine, bromine, iodine), hydroxy group, mercapto group, alkoxy group, aryloxy group, alkylthio group, arylthio group , Acyl group, alkoxycarbonyl group, aryloxycarbonyl group, acyloxy group, carbamoyl group, sulfamoyl group, heterocyclic ring , Alkylsulfonyl groups, acylcarbamoyl groups, acyl sulfamoyl group and alkylsulfonylsulfamoyl group, a further may be substituted) and the like}, preferably a phenyl group.
[0045]
R1And R2The heterocyclic group represented by the above may be unsubstituted or substituted, and is an unsubstituted heterocyclic group having 1 to 20 carbon atoms, preferably 1 to 15 carbon atoms, more preferably 1 to 10 carbon atoms (for example, pyrrole, Furan, thiophene), or a substituted heterocyclic group having 1 to 26 carbon atoms, preferably 1 to 21 carbon atoms, and more preferably 1 to 16 carbon atoms. }.
[0046]
R1And R2Is preferably an acid group or a group having a dissociative proton (specifically, a carboxyl group, a sulfo group, a phosphonic acid group, a boronic acid group, or -CONHSO2-, -SO2NHSO2-, -CONHCO-, -SO2NHCO- etc.} is a substituted group, more preferably an alkyl group substituted with the above-mentioned acid group or group having a dissociative proton, and further preferably a carboxyl group, a sulfo group, an alkylsulfonylcarbamoyl group (for example, methane A substituted alkyl group containing any of (sulfonylcarbonyl), an acylcarbamoyl group (for example, acetylcarbamoyl), an acylsulfamoyl group (for example, acetylsulfamoyl), and an alkylsulfonylsulfamoyl group (for example, methanesulfonylsulfamoyl) It is. Particularly preferred is a carboxymethyl group, a 2-sulfoethyl group, a 3-sulfopropyl group, a 3-sulfobutyl group, a 4-sulfobutyl group, or a methanesulfonylcarbamoylmethyl group.
In addition, R1, R2It is most preferable that any one of these is a 2-sulfoethyl group, a 3-sulfopropyl group, a 3-sulfobutyl group or a 4-sulfobutyl group, and the other is a carboxymethyl group or a methanesulfonylcarbamoylmethyl group.
[0047]
The methine group represented by L may have a substituent, and examples of the substituent include each substituent represented by V, but are preferably unsubstituted.
[0048]
M in the general formula (BI) is included in the formula to indicate the presence of a cation or an anion when necessary to neutralize the ionic charge of the dye. Whether a dye is a cation, an anion, or has a net ionic charge depends on its substituents and the environment in solution (such as pH). Typical cations include hydrogen ions (H+), Alkali metal ions (for example, sodium ion, potassium ion, lithium ion), inorganic cations such as alkaline earth metal ions (for example calcium ion), ammonium ions (for example, ammonium ion, tetraalkylammonium ion, triethylammonium ion, Organic ions such as pyridinium ion, ethylpyridinium ion, 1,8-diazabicyclo [5,4,0] -7-undecenium ion). The anion may be either an inorganic anion or an organic anion, such as a halide anion (eg fluoride ion, chloride ion, bromide ion, iodide ion), substituted aryl sulfonate ion (eg p- Toluenesulfonic acid ion, p-chlorobenzenesulfonic acid ion), aryl disulfonic acid ion (for example, 1,3-benzenesulfonic acid ion, 1,5-naphthalenedisulfonic acid ion, 2,6-naphthalenedisulfonic acid ion), alkyl Examples thereof include sulfate ions (for example, methyl sulfate ions), sulfate ions, thiocyanate ions, perchlorate ions, tetrafluoroborate ions, picrate ions, acetate ions, and trifluoromethanesulfonate ions. Furthermore, you may use the ionic polymer or the other pigment | dye which has a charge opposite to a pigment | dye.
Preferred cations are sodium ion, potassium ion, triethylammonium ion, tetraethylammonium ion, pyridinium ion, ethylpyridinium ion, and methylpyridinium ion. Preferred anions are perchlorate ions, iodide ions, bromide ions, substituted aryl sulfonate ions (eg, p-toluene sulfonate ions).
m represents a number of 0 or more necessary for balancing the electric charge, and is 0 when an inner salt is formed. The number is preferably 0 or more and 4 or less.
[0049]
Specific examples of the compound of the general formula (BI) of the present invention are shown below, but the present invention is not limited thereby. In addition to the following, the methine dyes S-1 to S-158 described in Japanese Patent Application No. 2001-118281 may be selected.
[0050]
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[0051]
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[0052]
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[0053]
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[0054]
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[0059]
In the present invention, the red-sensitive silver halide emulsion in the light-sensitive material preferably contains at least one red-sensitive spectral sensitizing dye represented by the general formula (RI). Most preferably, all the red-sensitive spectral sensitizing dyes in the red-sensitive silver halide emulsion are red-sensitive spectral sensitizing dyes represented by the general formula (RI).
The sensitizing dye represented by the general formula (RI) will be described in detail below.
Z1Is preferably a sulfur atom, Z2Is preferably an oxygen atom or a sulfur atom. L1, L2, LThree, LFourAnd LFiveEach independently represents a methine group, for example, a substituted or unsubstituted alkyl group (eg, methyl, ethyl), a substituted or unsubstituted aryl group (eg, phenyl) or a halogen atom (eg, chlorine, bromine) Good. Further, a methine group may form a 5- or 6-membered carbocyclic ring, particularly L2And LFourAnd a 6-membered ring is preferably formed.
[0060]
R1And R2Represents an alkyl group which may be the same or different, and preferably an unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms (for example, methyl, ethyl, propyl, butyl, pentyl, octyl, decyl, dodecyl, octadecyl) and a substituted alkyl group { Examples of the substituent include a carboxy group, a sulfo group, a cyano group, a halogen atom (for example, fluorine, chlorine, bromine, etc.), a hydroxy group, and an alkoxycarbonyl group having 2 to 8 carbon atoms (for example, methoxycarbonyl, ethoxycarbonyl, phenoxycarbonyl, benzyloxy). Carbonyl), an alkoxy group having 1 to 8 carbon atoms (for example, methoxy, ethoxy, benzyloxy, phenethyloxy), a monocyclic aryloxy group having 6 to 10 carbon atoms (for example, phenoxy, p-tolyloxy), 2 to 2 carbon atoms 8 acyloxy groups (eg acetyl Xyl, propionyloxy), acyl groups having 2 to 8 carbon atoms (for example, acetyl, propionyl, benzoyl, mesyl), carbamoyl groups having 1 to 8 carbon atoms (for example, carbamoyl, N, N-dimethylcarbamoyl, morpholinocarbonyl, piperidino) Carbonyl), a sulfamoyl group having 0 to 8 carbon atoms (for example, sulfamoyl, N, N-dimethylsulfamoyl, morpholinosulfonyl, piperidinosulfonyl), an aryl group having 6 to 10 carbon atoms (for example, phenyl, 4-chlorophenyl, And an alkyl group having 18 or less carbon atoms substituted with 4-methylphenyl, α-naphthyl) and the like. Particularly preferred are an unsubstituted alkyl group (for example, methyl, ethyl) and a sulfoalkyl group (for example, 2-sulfoethyl, 3-sulfopropyl, 4-sulfobutyl). Also R1 Is L1 And / or R2Is LFiveTo form a 5- or 6-membered carbocyclic ring.
[0061]
V1, V2, VThree, VFour, VFive, V6, V7And V8As a hydrogen atom, a halogen atom (for example, fluorine, chlorine, bromine), an unsubstituted alkyl group, more preferably an unsubstituted alkyl group having 1 to 10 carbon atoms (for example, methyl, ethyl), a substituted alkyl group, Preferably a substituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms (for example, benzoyl, α-naphthylmethyl, 2-phenylethyl, trifluoromethyl), an acyl group, more preferably an acyl group having 2 to 10 carbon atoms (for example, acetyl, benzoyl, Mesyl), an acyloxy group, more preferably an acyloxy group having 2 to 10 carbon atoms (for example, acetyloxy group), an alkoxycarbonyl group, more preferably an alkoxycarbonyl group having 2 to 10 carbon atoms (for example, methoxycarbonyl, ethoxycarbonyl, benzyl). Oxycarbonyl), C 1-10 substitution or A substituted carbamoyl group (for example, carbamoyl, N, N-dimethylcarbamoyl, morpholinocarbonyl, piperidinocarbonyl), a substituted or unsubstituted sulfamoyl group having 0 to 10 carbon atoms (for example, sulfamoyl, N, N-dimethylsulfamoyl, (Morpholinosulfonyl, piperidinosulfonyl), carboxy group, cyano group, hydroxy group, amino group, acylamino group, more preferably an acylamino group having 2 to 8 carbon atoms (for example, acetylamino), an alkoxy group, more preferably 1 carbon atom. -10 alkoxy groups (for example, methoxy, ethoxy, benzyloxy), alkylthio groups, more preferably alkylthio groups having 1 to 10 carbon atoms (for example, ethylthio), alkylsulfonyl groups, preferably alkylsulfonyl groups having 1 to 10 carbon atoms ( For example Tilsulfonyl, etc.), a sulfonic acid group, an aryloxy group, preferably an aryloxy group having 6 to 10 carbon atoms (for example, phenoxy), an aryl group, preferably an aryl group having 6 to 10 carbon atoms (for example, phenyl, tolyl). . Also, V1 ~ V8In which two bonded to adjacent carbon atoms may be bonded to each other to form a condensed ring. For example, the condensed ring includes a benzene ring and a heterocyclic ring (for example, pyrrole, thiophene, furan, pyridine, imidazole, triazole, thiazole).
[0062]
(Y1)SIs included in the formula to indicate the presence or absence of a cation or anion when necessary to neutralize the ionic charge of the dye. Therefore, s can take an appropriate value of 0 or more as necessary. Whether a certain dye is a cation, an anion, or no net ionic charge depends on its auxiliary color groups and substituents. Counter ion (Y1)S Can be easily replaced after the dye has been manufactured. Typical cations are inorganic or organic ammonium ions and alkali metal ions, while anions can be specifically inorganic or organic anions, such as halogen anions (eg, fluorine ions). , Chlorine ion, bromine ion, iodine ion), substituted aryl sulfonate ion (eg, p-toluene sulfonate ion, p-chlorobenzene sulfonate ion), aryl disulfonate ion (eg, 1,3-benzene disulfonate ion, 1 , 5-naphthalenedisulfonate ion, 2,6-naphthalenedisulfonate ion), alkyl sulfate ion (for example, methyl sulfate ion), sulfate ion, thiocyanate ion, perchlorate ion, tetrafluoroborate ion, picrate ion, Acetate ion, trifluorome Such as Nsuruhon acid ion and the like. P-toluenesulfonic acid ion and iodine ion are preferable.
[0063]
Although the specific example of a compound represented by general formula (RI) below is shown, this invention is not restrict | limited by this.
[0064]
[Table 1]
[0065]
[Table 2]
[0066]
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[0067]
The amount of each spectral sensitizing dye represented by the general formulas (BI) and (RI) varies depending on the shape and size of the silver halide grains used, but preferably 1 mol of silver halide. 1.0 × 10 per-7Mol ~ 1.0 × 10-2The molar range is more preferably 5.0 × 10.-7~ 1.0 × 10-2In the molar range, more preferably 1.0 × 10-6Mol ~ 5.0 × 0-3The range of moles.
[0068]
The compounds represented by the general formulas (BI) and (R-I) of the present invention are “Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes and Related Compounds” by FM Hamer, John Wiley & Sons-New York, London, 1964, DMSturmer "Heterocyclic Compounds-Special topics in cyclic chemistry", Chapter 18, Section 14, 482-515, John Wiley & Sons-New York, London, 1977, "Rodd's Chemistry of Carbon Compounds" 2nd Ed vol. IV, part B, 1977, Chapter 15, pp. 369-422, Elsevier Science Publishing Company Inc., New York, and the like.
[0069]
The compounds represented by formulas (BI) and (RI) of the present invention may be used in combination with other sensitizing dyes other than the present invention in the same emulsion to be used. Preferred examples of the dye used include cyanine dyes, merocyanine dyes, rhodacyanine dyes, trinuclear merocyanine dyes, tetranuclear merocyanine dyes, allopolar dyes, hemicyanine dyes, and styryl dyes. More preferred are cyanine dyes, merocyanine dyes and rhodacyanine dyes, and particularly preferred are cyanine dyes. For more information on these dyes, see FMHamer "Heterocyclic Compounds-Cyanine Dyes and Related Compounds", John Wiley & Sons-New York, London, 1964, DMSturmer "Heterocyclic Compounds-Special topics in cyclic chemistry," Chapter 18, Section 14, pages 482-515, etc.
Preferable general formulas of the dyes are shown in U.S. Pat. No. 5,994,051 pages 32 to 44, and No. 5,747,236 pages 30 to 39, and specific examples. A sensitizing dye is mentioned.
The general formulas of preferred cyanine dyes, merocyanine dyes and rhodacyanine dyes are those shown in (XI), (XII) and (XIII) of US Pat. No. 5,340,694, columns 21-22 (provided that , N12, N15, N17, N18The number of is not limited and is an integer of 0 or more (preferably 4 or less). ).
[0070]
These sensitizing dyes may be used alone or in combination of two or more. The combination of sensitizing dyes is often used for the purpose of supersensitization. Typical examples thereof are U.S. Pat. Nos. 2,688,545, 2,977,229, 3,397,060, 3,522,052, 3,527,641, 3,617,293, 3,628,964, 3,666,480, 3,672,898, 3,679,428, 3,303 377, 3,769,301, 3,814,609, 3,837,862, 4,026,707, British Patent 1,344,281, No. 1,507,803, JP-B Nos. 43-49336, 53-12375, JP-A Nos. 52-110618, 52-109925 and the like.
[0071]
Along with the sensitizing dye, a dye that does not itself have a spectral sensitizing action or a substance that does not substantially absorb visible light and exhibits supersensitization may be contained in the emulsion.
[0072]
Supersensitizers useful in spectral sensitization in the present invention (for example, pyrimidylamino compounds, triazinylamino compounds, azolium compounds, aminostyryl compounds, aromatic organic acid formaldehyde condensates, azaindene compounds, cadmium salts), and strong The combination of a color sensitizer and a sensitizing dye is, for example, U.S. Pat. Nos. 3,511,664, 3,615,613, 3,615,632, 3,615,641, 4,596,767, 4,945,038, 4,965,182, 4,965,182, 2,933,390, 3,635 No. 721, No. 3,743,510, No. 3,617,295, No. 3,635,721, etc., and its usage is also described in the above patents. And methods are preferred.
[0073]
The sensitizing dye used in the present invention (and the same applies to other sensitizing dyes and supersensitizers) can be directly dispersed in the emulsion. These can be first dissolved in an appropriate solvent such as methyl alcohol, ethyl alcohol, methyl cellosolve, acetone, water, pyridine or a mixed solvent thereof and added to the emulsion in the form of a solution. At this time, additives such as a base, an acid, and a surfactant may be allowed to coexist. In addition, ultrasonic waves can be used for dissolution. Further, as a method for adding this compound, as described in US Pat. No. 3,469,987, the compound is dissolved in a volatile organic solvent, and the solution is dispersed in a hydrophilic colloid. Is added to the emulsion, as described in JP-B-46-24185, etc., dispersed in a water-soluble solvent, and this dispersion is added to the emulsion, as described in US Pat. No. 3,822,135. A method of dissolving a compound in a surfactant and adding the solution to an emulsion, such as described in JP-A-51-74624, using a compound that causes red shift, and dissolving the solution into an emulsion. For example, as described in JP-A-50-80826, a compound is dissolved in an acid substantially free of water, and the solution is added to the emulsion. In addition, the methods described in U.S. Pat. Nos. 2,912,343, 3,342,605, 2,996,287, and 3,429,835 are also used for addition to the emulsion. .
[0074]
Examples of the organic solvent for dissolving the sensitizing dye used in the present invention include methyl alcohol, ethyl alcohol, n-propanol, isopropanol, n-butanol, isobutanol, t-butanol, benzyl alcohol, fluorine alcohol, methyl cellosolve, and acetone. , Pyridine or a mixed solvent thereof.
[0075]
When the sensitizing dye of the present invention is dissolved in water, the above organic solvent, or a mixed solvent thereof, it is also preferable to add a base. The base may be either an organic base or an inorganic base, and examples thereof include amine derivatives (for example, triethylamine and triethanolamine), pyridine derivatives, sodium hydroxide, potassium hydroxide, sodium acetate, and potassium acetate. As a preferable dissolution method, a method of adding a dye to a mixed solvent of water and methanol and further adding an equimolar amount of triethylamine can be exemplified.
[0076]
The silver halide emulsion of the present invention is not particularly limited in the grain shape, but is substantially a cubic or tetradecahedral crystal grain having {100} faces (these grains have rounded vertices and higher order faces. It is preferable that the main surface is composed of tabular grains having an aspect ratio of 2 or more, which are {100} planes or {111} planes. The aspect ratio is a value obtained by dividing the diameter of a circle corresponding to the projected area by the thickness of the particle. In the present invention, the blue-sensitive silver halide emulsion is more preferably tabular grains having an aspect ratio of 2 or more.
[0077]
In the silver halide emulsion of the present invention, the silver chloride content needs to be 90 mol% or more. From the viewpoint of rapid processability, the silver chloride content is preferably 93 mol% or more, more preferably 95 mol% or more. Further preferred. The silver bromide content is preferably 0.1 to 7 mol%, more preferably 0.5 to 5 mol%, since it is a high contrast and has excellent latent image stability. The silver iodide content is preferably 0.02-1 mol%, more preferably 0.05-0.50 mol%, and more preferably 0.07-0. 40 mol% is most preferred.
The silver halide grains of the present invention are preferably silver iodobromochloride grains, and more preferably silver iodobromochloride grains having the above halogen composition.
[0078]
The silver halide grains of the present invention areIt has a silver iodide-containing phase at any position from 85% to 100% of the grain volume as measured from the inside. furtherContains silver bromidePhaseCan have. Here, the silver bromide or silver iodide-containing phase means a portion where the concentration of silver bromide or silver iodide is higher than the surroundings. The halogen composition of the silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase and its surroundings may change continuously or may change sharply. Such a silver bromide or silver iodide-containing phase may form a layer having a substantially constant width at a certain portion in the grain, or may be a maximum point having no spread. The local silver bromide content of the silver bromide-containing phase is preferably 5 mol% or more, more preferably 10 to 80 mol%, and most preferably 15 to 50 mol%. The local silver iodide content of the silver iodide-containing phase is preferably 0.3 mol% or more, more preferably 0.5 to 8 mol%, and more preferably 1 to 5 mol%. Most preferred. Further, a plurality of such silver bromide or silver iodide-containing phases may be formed in layers in each grain, and the silver bromide or silver iodide content may be different, but at least one of each. It is necessary to have a contained phase of
[0079]
The silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase of the silver halide emulsion of the present invention is preferably layered so as to surround each grain. In one preferred embodiment, the silver bromide-containing phase or the silver iodide-containing phase formed in layers so as to surround the grains has a uniform concentration distribution in the circumferential direction of the grains in each phase. However, in the silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase that are layered so as to surround the grain, the maximum or minimum point of the silver bromide or silver iodide concentration exists in the circumferential direction of the grain, and the concentration distribution You may have. For example, when a silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase is formed in a layer so as to surround the grain in the vicinity of the grain surface, the silver bromide or silver iodide concentration at the grain corner or edge is different from the main surface. There is a case. In addition to the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase that are layered so as to surround the grain, the silver bromide-containing phase that is completely isolated in a specific part of the surface of the grain and does not surround the grain Alternatively, there may be a silver iodide containing phase.
[0080]
When the silver halide emulsion of the present invention contains a silver bromide-containing phase, the silver bromide-containing phase is preferably formed in a layered manner so as to have a silver bromide concentration maximum inside the grain. Further, when the silver halide emulsion of the present invention contains a silver iodide-containing phase, the silver iodide-containing phase is preferably formed in a layered manner so as to have a silver iodide concentration maximum on the surface of the grain. Such a silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase is composed of a silver amount of 3% to 30% of the grain volume in order to increase the local concentration with a smaller silver bromide or silver iodide content. It is preferable that the silver content is 3% or more and 15% or less.
[0081]
The silver halide emulsion of the present invention preferably contains both a silver bromide-containing phase and a silver iodide-containing phase. In this case, the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase may be at the same place or different places in the grain, but it is preferable that the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase are in different places from the viewpoint of facilitating control of grain formation. Further, the silver bromide-containing phase may contain silver iodide, and conversely, the silver iodide-containing phase may contain silver bromide. In general, iodide added during the formation of high silver chloride grains tends to ooze out on the grain surface than bromide, so the silver iodide-containing phase tends to be formed near the grain surface. Therefore, when the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase are at different locations in the grain, the silver bromide-containing phase is preferably formed inside the silver iodide-containing phase. In such a case, another silver bromide-containing phase may be provided further outside the silver iodide-containing phase near the grain surface.
[0082]
The silver bromide content or silver iodide content necessary to develop effects such as high sensitivity and high contrast increases as the silver bromide-containing phase or silver iodide-containing phase is formed inside the grain. Therefore, there is a fear that the silver chloride content is reduced more than necessary, and the rapid processability is impaired. Therefore, in order to concentrate these functions for controlling the photographic action near the surface in the grain, the silver bromide-containing phase and the silver iodide-containing phase are preferably adjacent to each other. From these points, the silver bromide-containing phase is formed at any of the positions of 50% to 100% of the grain volume as measured from the inside, and the silver iodide-containing phase is any of the positions at 85% to 100% of the grain volume. It is preferable to form it. Further, the silver bromide-containing phase is formed at any position from 70% to 95% of the grain volume, and the silver iodide-containing phase is further formed at any position from 90% to 100% of the grain volume. preferable.
[0083]
Introducing bromide or iodide ions to contain silver bromide or silver iodide in the silver halide emulsion of the present invention can be carried out by adding a bromide salt or iodide salt solution alone, Along with the addition of the chloride salt solution, a bromide salt or iodide salt solution may be added. In the latter case, bromide salt or iodide salt solution and high chloride salt solution may be added separately or as a mixed solution of bromide salt or iodide salt and high chloride salt. The bromide salt or iodide salt is added in the form of a soluble salt such as an alkali or alkaline earth bromide salt or iodide salt. Alternatively, it can be introduced by cleaving bromide ions or iodide ions from organic molecules described in US Pat. No. 5,389,508. As another bromide or iodide ion source, fine silver bromide grains or fine silver iodide grains can also be used.
[0084]
The addition of the bromide salt or iodide salt solution may be concentrated at one time of grain formation or may be performed over a certain period. The position of introduction of iodide ions into the high chloride emulsion is limited in obtaining an emulsion with high sensitivity and low covering. Iodide ions are introduced more into the emulsion grains and the increase in sensitivity is smaller. Therefore, the iodide salt solution is preferably added outside 50% of the grain volume, more preferably outside 70%, and most preferably outside 85%. Further, the addition of the iodide salt solution is preferably completed within 98% of the grain volume, and most preferably within 96%. The addition of the iodide salt solution is completed slightly inside from the grain surface, so that an emulsion with higher sensitivity and lower covering can be obtained.
On the other hand, the addition of the bromide salt solution is preferably performed outside 50% of the particle volume, more preferably outside 70%.
[0085]
Distribution of bromide or iodide ion concentration in the depth direction in the particle is measured by etching / TOF-SIMS (Time of Flight-Secondary Ion Mass Spectrometry) method, for example, using TRIFT II type TOF-SIMS manufactured by Phi Evans. it can. The TOF-SIMS method is specifically described in “Surface Analysis Technology Selection Secondary Ion Mass Spectrometry” Maruzen Co., Ltd. (1999), edited by the Surface Science Society of Japan. When the emulsion grains are analyzed by the etching / TOF-SIMS method, it is possible to analyze that iodide ions ooze out toward the grain surface even when the addition of the iodide salt solution is finished inside the grains. The emulsion of the present invention is analyzed by etching / TOF-SIMS method, and it is preferable that iodide ions have a maximum concentration on the grain surface, and the iodide ion concentration is attenuated toward the inside. It is preferable to have a concentration maximum inside. The local concentration of silver bromide can also be measured by X-ray diffraction if the silver bromide content is somewhat high.
[0086]
The spherical equivalent diameter of the silver halide grains contained in the silver halide emulsion of the present invention is not particularly limited, but is preferably 0.4 μm or less, and preferably 0.3 μm or less for rapid development processing. Further preferred. Particles with a sphere equivalent diameter of 0.4 μm correspond to cubic particles with a side length of about 0.32 μm, and particles with a sphere equivalent diameter of 0.3 μm correspond to cubic particles with a side length of about 0.24 μm. The silver halide emulsion of the present invention may contain silver halide grains other than the silver halide grains (that is, specific silver halide grains) contained in the silver halide emulsion defined in the present invention. However, the silver halide emulsion defined in the present invention requires that 50% or more of the total projected area of all the grains be silver halide grains defined in the present invention, and preferably 80% or more. More preferably, it is 90% or more.
[0087]
The silver halide emulsion of the present invention preferably contains iridium. As the iridium compound, a 6-coordination complex having 6 ligands and having iridium as a central metal is preferable because it can be uniformly incorporated into a silver halide crystal. As one preferred embodiment of the iridium used in the present invention, a hexacoordinate complex having Ir as a central metal having Cl, Br or I as a ligand is preferred, and Ir comprising all six ligands consisting of Cl, Br or I is preferred. A hexacoordinate complex as a central metal is more preferable. In this case, Cl, Br, or I may be mixed in the hexacoordinate complex. It is particularly preferable that a hexacoordinate complex having Ir as a central metal having Cl, Br, or I as a ligand is contained in a silver bromide-containing phase in order to obtain a high gradation at high illumination exposure.
[0088]
Specific examples of the 6-coordination complex in which all six ligands are composed of Cl, Br or I and having Ir as a central metal are given below, but iridium in the present invention is not limited to these.
[IrCl6]2-
[IrCl6]3-
[IrBr6]2-
[IrBr6]3-
[IrI6]3-
[0089]
As a different preferred embodiment of iridium used in the present invention, a hexacoordinate complex having Ir as a central metal having at least one ligand other than halogen or cyan is preferable, and H2Preferred is a hexacoordination complex having Ir as a central metal having O, OH, O, OCN, thiazole or substituted thiazole as a ligand, and at least one H2More preferred is a hexacoordinated complex having Ir as a central metal, wherein O, OH, O, OCN, thiazole or substituted thiazole is used as a ligand, and the remaining ligand is Cl, Br or I. Further, a hexacoordinate complex having 1 or 2 5-methylthiazole as a ligand and the remaining ligand of Cl, Br or I and having Ir as a central metal is most preferable.
[0090]
Below, at least one H2Specific examples of 6-coordination complexes having O, OH, O, OCN, thiazole or substituted thiazole as a ligand and the remaining ligand of which is composed of Cl, Br or I as a central metal are given below. It is not limited to these.
[0091]
[Ir (H2O) ClFive]2-
[Ir (H2O)2ClFour]-
[Ir (H2O) BrFive]2-
[Ir (H2O)2BrFour]-
[Ir (OH) ClFive]3-
[Ir (OH)2ClFour]3-
[Ir (OH) BrFive]3-
[Ir (OH)2BrFour]3-
[Ir (O) ClFive]Four-
[Ir (O)2ClFour]Five-
[Ir (O) BrFive]Four-
[Ir (O)2BrFour]Five-
[Ir (OCN) ClFive]3-
[Ir (OCN) BrFive]3-
[Ir (thiazole) ClFive]2-
[Ir (thiazole)2ClFour]-
[Ir (thiazole) BrFive]2-
[Ir (thiazole)2BrFour]-
[Ir (5-methylthiazole) ClFive]2-
[Ir (5-methylthiazole)2ClFour]-
[Ir (5-methylthiazole) BrFive]2-
[Ir (5-methylthiazole)2BrFour]-
[0092]
The metal complex mentioned above is an anion, and when a salt is formed with a cation, the metal complex that is easily dissolved in water as the counter cation is preferable. Specifically, alkali metal ions such as sodium ion, potassium ion, rubidium ion, cesium ion and lithium ion, ammonium ion and alkylammonium ion are preferable. In addition to water, these metal complexes should be dissolved in a mixed solvent with an appropriate organic solvent (for example, alcohols, ethers, glycols, ketones, esters, amides, etc.) that can be mixed with water. Can do. These iridium complexes are 1 x 10 per mole of silver during grain formation.-TenFrom mole to 1 × 10-3It is preferable to add 1 mol.-8From mole to 1 × 10-FiveMost preferably, it is added in a molar amount.
[0093]
In the present invention, the above-mentioned iridium complex is added directly to the reaction solution at the time of silver halide grain formation, or added to an aqueous halide solution for forming silver halide grains, or to other solutions to form grains. It is preferably incorporated into the silver halide grains by adding to the reaction solution. It is also preferable to physically ripen the fine particles in which the iridium complex is previously incorporated in the grains and to incorporate them into the silver halide grains. Further, these methods can be combined and contained in the silver halide grains.
[0094]
When these complexes are incorporated into silver halide grains, they may be uniformly present inside the grains, but are disclosed in JP-A-4-208936, JP-A-2-125245, and JP-A-3-188437. As described above, it is also preferable to exist only in the particle surface layer, and it is also preferable to add a layer containing no complex only on the particle surface and containing no complex on the particle surface. Further, as disclosed in US Pat. Nos. 5,252,451 and 5,256,530, physical ripening is performed with fine particles in which the complex is incorporated in the particles to modify the particle surface phase. It is also preferable. Further, these methods can be used in combination, and a plurality of types of complexes may be incorporated in one silver halide grain. The halogen composition at the position where the above complex is contained is not particularly limited, but a hexacoordinate complex having Ir as a central metal, in which all six ligands are Cl, Br, or I, has a silver bromide concentration maximum. It is preferable to contain.
[0095]
In the present invention, in addition to iridium, other metal ions can be doped inside and / or on the surface of silver halide grains. As a metal ion to be used, a transition metal ion is preferable, and iron, ruthenium, osmium, lead, cadmium, or zinc is particularly preferable. Further, these metal ions are more preferably used as a hexacoordinate octahedral complex with a ligand. When an inorganic compound is used as a ligand, cyanide ion, halide ion, thiocyan, hydroxide ion, peroxide ion, azide ion, nitrite ion, water, ammonia, nitrosyl ion, or thiol It is preferable to use a nitrosyl ion, and it is also preferable to use it in coordination with any of the above metal ions of iron, ruthenium, osmium, lead, cadmium, or zinc, and a plurality of kinds of ligands are contained in one complex molecule. It is also preferable to use it. An organic compound can also be used as the ligand, and preferred organic compounds include a chain compound having 5 or less carbon atoms in the main chain and / or a 5-membered or 6-membered heterocyclic compound. . More preferable organic compounds are compounds having a nitrogen atom, a phosphorus atom, an oxygen atom or a sulfur atom in the molecule as a coordination atom to the metal, particularly preferably furan, thiophene, oxazole, isoxazole, thiazole, isothiazole. , Imidazole, pyrazole, triazole, furazane, pyran, pyridine, pyridazine, pyrimidine, and pyrazine, and compounds in which these compounds are used as a basic skeleton and substituents are introduced into them are also preferable.
[0096]
A combination of metal ions and ligands is preferably a combination of iron ions, ruthenium ions and cyanide ions. In the present invention, it is preferable to use iridium and these compounds in combination. In these compounds, the cyanide ion preferably accounts for a majority of the coordination number to iron or ruthenium as the central metal, and the remaining coordination sites are thiocyanate, ammonia, water, nitrosyl ion, dimethyl sulfoxide, pyridine, It is preferably occupied by pyrazine or 4,4′-bipyridine. Most preferably, all six coordination sites of the central metal are occupied by cyanide ions to form a hexacyanoiron complex or a hexacyanoruthenium complex. These cyanide ion-ligand complexes are 1 x 10 per mole of silver during grain formation.-8From mole to 1 × 10-2It is preferable to add 1 mol.-6From mole to 5 × 10-FourMost preferably, it is added in a molar amount. When ruthenium and osmium are used as the central metals, it is also preferable to use nitrosyl ions, thionitrosyl ions, or water molecules and chloride ions together as ligands. More preferably, a pentachloronitrosyl complex, a pentachlorothionitrosyl complex, or a pentachloroaqua complex is formed, and a hexachloro complex is also preferably formed. These complexes are 1 x 10 per mole of silver during grain formation.-TenFrom mole to 1 × 10-6Mole addition is preferred, more preferably 1 × 10-9From mole to 1 × 10-6The molar addition.
[0097]
The oxidation potential of the latent image of the silver halide emulsion of the present invention is preferably nobler than 70 mV, and more preferably nobler than 100 mV. That the oxidation potential of the latent image is nobler than 70 mV means that the oxidation resistance of the latent image is relatively strong. The oxidation potential of the latent image can be measured by a method described in a known document such as Photographic Sensitivity (Oxford University Press, Tadaki Tani 1995) page 103. Specifically, a silver halide emulsion coating is exposed to a gradation of 0.1 seconds and immersed in an oxidation-reduction bath at various potentials before development to examine the potential at which the latent image is bleached. is there.
[0098]
The silver halide emulsion of the present invention is usually subjected to chemical sensitization. Regarding chemical sensitization, sulfur sensitization represented by addition of unstable sulfur compounds, noble metal sensitization represented by gold sensitization, reduction sensitization, or the like can be used alone or in combination. As compounds used for chemical sensitization, those described in JP-A-62-215272, from page 18, right lower column to page 22, upper right column are preferably used. Of these, gold sensitization is particularly preferred. This is because by performing gold sensitization, fluctuations in photographic performance when scanning exposure is performed with laser light or the like can be further reduced.
[0099]
In order to sensitize the silver halide emulsion of the present invention to gold sensitization, various inorganic gold compounds, gold (I) complexes having inorganic ligands, and gold (I) compounds having organic ligands can be used. it can. Examples of the inorganic gold compound include chloroauric acid or a salt thereof, and a gold (I) complex having an inorganic ligand, for example, a gold dithiocyanate such as gold (I) potassium dithiocyanate or gold (I) 3 dithiosulfate. Compounds such as gold dithiosulfate compounds such as sodium can be used.
[0100]
The silver halide emulsion of the present invention contains colloidal gold sulfide or gold complex stability constant log β2Is preferably sensitized with a gold sensitizer of 21 to 35. Colloidal gold sulfide is produced by Research Disclosure, 37154, Solid State Ionics 79, 60-66, 1995, Compt. Rend. Hebt. Seances Acad. Sci. Sect. .B 263, p. 1328, published in 1966. Various sizes of colloidal gold sulfide can be used, and those having a particle size of 50 nm or less can also be used. The amount added can vary widely depending on the case, but 5 × 10 5 as gold atoms per mole of silver halide.-7~ 5x10-3Mole, preferably 5 × 10-6~ 5x10-FourIs a mole. In the present invention, gold sensitization may be combined with other sensitization methods such as sulfur sensitization, selenium sensitization, tellurium sensitization, reduction sensitization, or noble metal sensitization using other than gold compounds.
[0101]
Below, the complex stability constant of gold log β2Will be described below.
Gold complex stability constant logβ2Is measured by Comprehensive Coordination Chemistry (Chapter 55, 864, 1987), Encyclopedia of Electrochemistry, The Elements. IV-3, 1975), Journal of the Royal Netherlands Chemical Society, 101, 164, 1982), and references thereof. The measurement method is applied, the measurement temperature is 25 ° C, the pH is potassium dihydrogen phosphate / hydrogen phosphate It is adjusted to 6.0 with disodium buffer, and the ionic strength is log β from the value of the gold potential under the condition of 0.1 M (KBr).2Is obtained by calculation. Log β of thiocyanate ion in this measurement method2The value of 20.5 is 20.5, and the value described in the literature (Comprehensive Coordination Chemistry, 1987, Chapter 55, page 864, Table 2), a value close to 20, is obtained.
[0102]
Gold complex stability constant log β in the present invention2The gold sensitizer having a valence of 21 or more and 35 or less is preferably represented by the following general formula (I).
Formula (I) {(L1)x(Au)y(L2)z・ Qq}p
[0103]
In general formula (I), L1And L2Is log β2Represents a compound having a value between 21 and 35. Preferred are compounds contained between 22 and 31, more preferred are compounds contained between 24 and 28.
[0104]
L1And L2Is, for example, a compound containing at least one unstable sulfur group capable of reacting with silver halide to form silver sulfide, a hydantoin compound, a thioether compound, a mesoionic compound, -SR ', a heterocyclic compound, a phosphine compound Represents an amino acid derivative, a sugar derivative, or a thiocyano group, which may be the same as or different from each other. Here, R ′ represents an aliphatic hydrocarbon group, an aryl group, a heterocyclic group, an acyl group, a carbamoyl group, a thiocarbamoyl group, or a sulfonyl group.
Q represents a counter anion or counter cation necessary for neutralizing the charge of the compound, x and z represent an integer of 0 to 4, y and p represent 1 or 2, and q includes a decimal number 0 Represents a value of ~ 1. However, neither x nor z is 0.
[0105]
The compound represented by the general formula (I) is preferably L1And L2A compound containing at least one labile sulfur group capable of reacting with silver halide to form silver sulfide, a hydantoin compound, a thioether compound, a mesoionic compound, -SR ', a heterocyclic compound, or a phosphine compound. X, y and z each represent 1.
[0106]
More preferably, the compound represented by formula (I) is L1And L2Represents a compound containing at least one labile sulfur group capable of reacting with silver halide to form silver sulfide, a mesoionic compound, or -SR ', wherein x, y, z, and p are each 1 To express.
[0107]
Hereinafter, the gold compound represented by the general formula (I) will be described in more detail.
In general formula (I), L1And L2Examples of the compound having an unstable sulfur group that can generate silver sulfide by reacting with silver halide represented by the formula: thioketones (for example, thioureas, thioamides, or rhodanines), thiophosphate And thiosulfuric acid.
[0108]
A compound containing at least one unstable sulfur group capable of reacting with silver halide to produce silver sulfide preferably represents thioketones (preferably thioureas, thioamides, etc.) and thiosulfuric acids. .
[0109]
Next, in general formula (I), L1And L2Examples of the hydantoin compound represented by the formula include unsubstituted hydantoin, N-methylhydantoin and the like, and the thioether compound contains 1 to 8 thio groups, which are substituted or unsubstituted linear or A branched alkylene group (for example, ethylene, triethylene, etc.) or a chain or cyclic thioether linked by a phenylene group (for example, bishydroxyethyl thioether, 3,6-dithia-1,8-octanediol, 1,4 , 8,11-tetrathiacyclotetradecane) and the like, and mesoionic compounds include mesoionic-3-mercapto-1,2,4-triazoles (for example, mesoionic-1,4,5-trimethyl-). 3-mercapto-1,2,4-triazole and the like.
[0110]
Next, in general formula (I), L1And L2When -SR 'represents, the aliphatic hydrocarbon group represented by R' is a substituted or unsubstituted linear or branched alkyl group having 1 to 30 carbon atoms (for example, methyl, ethyl, isopropyl, n-propyl). , N-butyl, t-butyl, 2-pentyl, n-hexyl, n-octyl, t-octyl, 2-ethylhexyl, 1,5-dimethylhexyl, n-decyl, n-dodecyl, n-tetradecyl, n- Hexadecyl, hydroxyethyl, hydroxypropyl, 2,3-dihydroxypropyl, carboxymethyl, carboxyethyl, sodium sulfoethyl, diethylaminoethyl, diethylaminopropyl, butoxypropyl, ethoxyethoxyethyl, n-hexyloxypropyl, etc.), carbon number 3 18 substituted or unsubstituted cyclic alkyl groups (eg Cyclopropyl, cyclopentyl, cyclohexyl, cyclooctyl, adamantyl, cyclododecyl, etc.), alkenyl groups having 2 to 16 carbon atoms (for example, allyl, 2-butenyl, 3-pentenyl, etc.), alkynyl groups having 2 to 10 carbon atoms ( For example, propargyl, 3-pentynyl and the like), aralkyl groups having 6 to 16 carbon atoms (for example, benzyl and the like) and the like, and aryl groups include substituted or unsubstituted phenyl groups and naphthyl groups having 6 to 20 carbon atoms. (For example, unsubstituted phenyl, unsubstituted naphthyl, 3,5-dimethylphenyl, 4-butoxyphenyl, 4-dimethylaminophenyl, 2-carboxyphenyl, etc.) and the like. Examples of the heterocyclic group include substituted or unsubstituted A nitrogen-containing hetero 5-membered ring (for example, imidazolyl, 1,2,4-triazolyl) Tetrazolyl, oxadiazolyl, thiadiazolyl, benzimidazolyl, purinyl, etc.), substituted or unsubstituted nitrogen-containing hetero 6-membered ring (for example, pyridyl, piperidyl, 1,3,5-triazino, 4,6-dimercapto-1,3,5- Triazino, etc.), furyl group, thienyl group, etc., examples of the acyl group include acetyl, benzoyl, etc., examples of the carbamoyl group include dimethylcarbamoyl, and examples of the thiocarbamoyl group include, for example, diethylthiocarbamoyl Examples of the sulfonyl group include substituted or unsubstituted alkylsulfonyl groups having 1 to 10 carbon atoms (for example, methanesulfonyl, ethanesulfonyl, etc.), substituted or unsubstituted phenylsulfonyl groups having 6 to 16 carbon atoms ( For example, phenylsulfo Le etc.).
[0111]
L1And L2R— is preferably an aryl group or a heterocyclic group, more preferably a heterocyclic group, still more preferably a 5-membered or 6-membered nitrogen-containing heterocyclic group, A nitrogen-containing heterocyclic group substituted with a water-soluble group (for example, sulfo, carboxy, hydroxy, amino, etc.) is preferable.
[0112]
In general formula (I), L1And L2As the heterocyclic compound represented by the formula, substituted or unsubstituted nitrogen-containing hetero five-membered rings (for example, pyrroles, imidazoles, pyrazoles, 1,2,3-triazoles, 1,2,4-triazoles) , Tetrazoles, oxazoles, isoxazoles, isothiazoles, oxadiazoles, thiadiazoles, pyrrolidines, pyrrolines, imidazolidines, imidazolines, pyrazolidines, pyrazolines, hydantoins, etc.), and Heterocycles containing 5-membered rings (indoles, isoindoles, indolizines, indazoles, benzimidazoles, purines, benzotriazoles, carbazoles, tetraazaindenes, benzothiazoles, indolines, etc. ), Substituted or unsubstituted nitrogen-containing hetero 6-membered (For example, pyridines, pyrazines, pyrimidines, pyridazines, triazines, thiadiazines, piperidines, piperazines, morpholines, etc.) and heterocycles containing the 6-membered ring (for example, quinolines, Isoquinolines, phthalazines, naphthyridines, quinoxalines, quinazolines, pteridines, phenaziridines, acridines, phenanthrolines, phenazines, etc.), substituted or unsubstituted furans, substituted or unsubstituted thiophenes, benzothia Examples include zoliums.
[0113]
L1And L2Preferably, the heterocyclic compound represented by the formula is an unsaturated nitrogen-containing hetero 5-membered or 6-membered ring or a heterocyclic ring containing it, such as pyrroles, imidazoles, pyrazoles, 1, 2,4-triazoles, oxadiazoles, thiadiazoles, imidazolines, indoles, indolizines, indazoles, benzimidazoles, purines, benzotriazoles, carbazoles, tetraazaindenes, benzothiazoles Pyridines, pyrazines, pyrimidines, pyridazines, triazines, quinolines, isoquinolines, phthalazines and the like, and also heterocyclic compounds known in the art as antifoggants (eg, indazoles). , Benzimidazoles, benzotriazoles, teto Azaindenes, etc.) is preferable.
[0114]
In general formula (I), L1And L2As the phosphine compound represented by formula (1), an aliphatic hydrocarbon group having 1 to 30 carbon atoms, an aryl group having 6 to 20 carbon atoms, a heterocyclic group (for example, pyridyl), a substituted or unsubstituted amino group (for example, dimethyl) Amino), and / or phosphines substituted with an alkyloxy group (for example, methyloxy, ethyloxy, etc.), preferably an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms or an aryl group having 6 to 12 carbon atoms. Substituted with phosphines (eg, triphenylphosphine, triethylphosphine, etc.).
[0115]
Furthermore, the above, L1And L2The mesoionic compound represented by the formula, —SR ′, and the heterocyclic compound are substituted with an unstable sulfur group (for example, thioureido group) that can react with silver halide to form silver sulfide. It is preferable.
[0116]
In addition, L in the above general formula (I)1, L2The compound represented by the formula (1) may further have as many substituents as possible, and examples of the substituent include a halogen atom (for example, fluorine atom, chlorine atom, bromine atom, etc.), an aliphatic hydrocarbon group (for example, Methyl, ethyl, isopropyl, n-propyl, t-butyl, n-octyl, cyclopentyl, cyclohexyl etc.), alkenyl group (eg allyl, 2-butenyl, 3-pentenyl etc.), alkynyl group (eg propargyl, 3-pentynyl etc.) ), Aralkyl groups (eg benzyl, phenethyl etc.), aryl groups (eg phenyl, naphthyl, 4-methylphenyl etc.), heterocyclic groups (eg pyridyl, furyl, imidazolyl, piperidinyl, morpholyl etc.), alkyloxy groups (eg methoxy) , Ethoxy, butoxy, 2-ethylhexyloxy, ethoxyethoxy Methoxyethoxy etc.), aryloxy groups (eg phenoxy, 2-naphthyloxy etc.), amino groups (eg unsubstituted amino, dimethylamino, diethylamino, dipropylamino, dibutylamino, ethylamino, dibenzylamino, anilino etc.), Acylamino group (eg acetylamino, benzoylamino etc.), ureido group (eg unsubstituted ureido, N-methylureido, N-phenylureido etc.), thioureido group (eg unsubstituted thioureido, N-methylthioureido, N-phenylthioureido) Etc.), selenureido groups (eg unsubstituted selenoureido etc.), phosphine selenide groups (eg diphenylphosphine selenide etc.), tellurolide groups (eg unsubstituted telurolide etc.), urethane groups (eg methoxycarbonylamino, Nonoxycarbonylamino, etc.), sulfonamido groups (eg, methylsulfonamide, phenylsulfonamide, etc.), sulfamoyl groups (eg, unsubstituted sulfamoyl groups, N, N-dimethylsulfamoyl, N-phenylsulfamoyl, etc.), carbamoyl Groups (for example, unsubstituted carbamoyl, N, N-diethylcarbamoyl, N-phenylcarbamoyl, etc.), sulfonyl groups (for example, methanesulfonyl, p-toluenesulfonyl, etc.), sulfinyl groups (for example, methylsulfinyl, phenylsulfinyl, etc.), alkyloxycarbonyl Groups (for example, methoxycarbonyl, ethoxycarbonyl, etc.), aryloxycarbonyl groups (for example, phenoxycarbonyl, etc.), acyl groups (for example, acetyl, benzoyl, formyl, pivaloyl, etc.), acyloxy groups (For example, acetoxy, benzoyloxy, etc.), phosphoric acid amide group (for example, N, N-diethylphosphoric acid amide, etc.), alkylthio group (for example, methylthio, ethylthio, etc.), arylthio group (for example, phenylthio, etc.), cyano group, sulfo group Thiosulfonic acid group, sulfinic acid group, carboxy group, hydroxy group, mercapto group, phosphono group, nitro group, sulfino group, ammonio group (for example, trimethylammonio group), phosphonio group, hydrazino group, thiazolino group, silyloxy group (t -Butyldimethylsilyloxy, t-butyldiphenylsilyloxy) and the like. When there are two or more substituents, they may be the same or different.
[0117]
Next, Q and q in the general formula (I) will be described.
In the general formula (I), the counter anion represented by Q is a halogenium ion (for example, F-, Cl-, Br-, I-), Tetrafluoroborate ion (BFFour -), Hexafluorophosphate ion (PF)6 -), Sulfate ion (SOFour 2-), Aryl sulfonate ions (eg, p-toluene sulfonate ion, naphthalene-2,5-disulfonate ion, etc.), carboxy ions (eg, acetate ion, trifluoroacetate ion, oxalate ion, benzoate ion, etc.) and the like. The counter cations represented by Q include alkali metal ions (for example, lithium ions, sodium ions, potassium ions, rubidium ions, cesium ions, etc.), alkaline earth metal ions (for example, magnesium ions, calcium ions, etc.), Substituted or unsubstituted ammonium ion (eg, unsubstituted ammonium ion, triethylammonium, tetramethylammonium, etc.), substituted or unsubstituted pyridinium ion (eg, unsubstituted pyridinium ion, 4-phenylpyridinium) Ion etc.) and the like, further, include proton. Further, q is the number of Q for neutralizing the charge of the compound, and represents a value from 0 to 1, and the value may be a decimal number.
[0118]
The counter anion represented by Q is preferably a halogenium ion (for example, Cl-, Br-), Tetrafluoroborate ion, hexafluorophosphate ion, sulfate ion, preferably as a counter cation represented by Q, an alkali metal ion (for example, sodium ion, potassium ion, rubidium ion, cesium ion, etc.), substituted or An unsubstituted ammonium ion (for example, an unsubstituted ammonium ion, triethylammonium, tetramethylammonium, etc.) or a proton.
[0119]
Below, L1Or L2Although the specific example of a compound represented by this is shown, this invention is not limited to these. The numbers in parentheses are logβ2Indicates the value.
[0120]
Embedded image
[0121]
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[0122]
The compound represented by the general formula (I) can be obtained by a known method such as Inorganic and Nuclear Chemistry Letters (INORG.NUCL.CHEM.LETTERSVOL.10, 641, 1974), Transition Metal Chemistry (TransitionMet. Chem. 1, 248, 1976), Acta crystallographica (Acta. Cryst. B32, 3321, 1976), JP-A-8-69075, Japanese Patent Publication No. 45-8831, European Patent 915371A1 , JP-A-6-11788, JP-A-6-501789, JP-A-4-267249, JP-A-9-118865, and the like.
[0123]
Next, although the specific example of a compound represented by general formula (I) is shown, this invention is not limited to these.
[0124]
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[0125]
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[0126]
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[0127]
The gold sensitization in the present invention is usually performed by adding a gold sensitizer and stirring the emulsion for a predetermined time at a high temperature (preferably 40 ° C. or higher). The amount of the gold sensitizer added varies depending on various conditions, but as a guide, it is 1 × 10 5 per mole of silver halide.-71 x 10 moles or more-FourMolar or less is preferable.
[0128]
In the present invention, as a gold sensitizer, in addition to the above-mentioned compounds, commonly used gold compounds (for example, chloroaurate, potassium chloroaurate, auric trichloride, potassium aurithiocyanate, potassium iodoaurate, tetracyanoauric) Acid, ammonium aurothiocyanate, pyridyltrichlorogold, etc.) can be used in combination.
[0129]
The silver halide emulsion of the present invention can be used in combination with other chemical sensitization in addition to gold sensitization. Examples of chemical sensitization methods that can be used in combination include sulfur sensitization, selenium sensitization, tellurium sensitization, sensitization of noble metals other than gold, or reduction sensitization. As compounds used for chemical sensitization, those described in JP-A-62-215272, from page 18, right lower column to page 22, upper right column are preferably used.
[0130]
To the silver halide emulsion of the present invention, various compounds or precursors thereof may be added for the purpose of preventing fogging during the production process, storage or photographic processing of the light-sensitive material, or stabilizing the photographic performance. Can do. These compounds include azoles such as benzothiazolium salts, nitroimidazoles, nitrobenzimidazoles, chlorobenzimidazoles, bromobenzimidazoles, mercaptothiazoles, mercaptobenzothiazoles mercaptobenzimidazoles, mercaptothia. Idiazoles, aminotriazoles, benzotriazoles, nitrobenzotriazoles, mercaptotetrazoles (especially 1-phenyl-5-mercaptotetrazole etc.), mercaptopyrimidines, mercaptotriazines etc .; Thioketo compounds; azaindenes such as triazaindenes, tetraazaindenes (especially 4-hydroxy substituted (1,3,3a, 7) tetraazaindene) pens Azaindenes; benzenethiosulfonate, can be added benzene sulfinic acid, many compounds known as antifoggants or stabilizers, such as benzenesulfonic acid amide. As specific examples of these compounds, those described in pages 39 to 72 of JP-A-62-215272 are preferably used. Further, 5-arylamino-1,2,3,4-thiatriazole compounds described in EP 0447647 (the aryl residue has at least one electron-withdrawing group) are also preferably used. The compound is preferable because it has a function of further enhancing high illuminance sensitivity in addition to prevention of fogging and stabilization.
[0131]
In the present invention, in order to enhance the storage stability of the silver halide emulsion, both ends are adjacent to the hydroxamic acid derivative described in JP-A-11-109576 and the carbonyl group described in JP-A-11-327094. Cyclic ketones having a double bond substituted with an amino group or a hydroxyl group (particularly those represented by the general formula (S1), paragraph numbers 0036 to 0071 can be incorporated in the present specification), particularly Sulfo-substituted catechol and hydroquinones described in JP-A-11-143011 (for example, 4,5-dihydroxy-1,3-benzenedisulfonic acid, 2,5-dihydroxy-1,4-benzenedisulfonic acid, 3,4 -Dihydroxybenzenesulfonic acid, 2,3-dihydroxybenzenesulfonic acid, 2,5-dihydroxybenzenesulfonic acid Acid, 3,4,5-trihydroxybenzenesulfonic acid and salts thereof), hydroxylamines represented by the general formula (A) in US Pat. No. 5,556,741 (US Pat. No. 556,741 column 4, line 56 to column 11, line 22 is preferably applied to the present application and is incorporated as part of the specification of the present application), Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-102045. The water-soluble reducing agents represented by the general formulas (I) to (III) are also preferably used in the present invention.
[0132]
In addition, the silver halide emulsion of the present invention is a compound represented by the general formulas (BI) and (RI) for the purpose of imparting so-called spectral sensitivity exhibiting photosensitivity in a desired light wavelength range. In the same emulsion layer or different emulsion layers, other spectral sensitizing dyes can be contained in combination. Examples of these spectral sensitizing dyes used for spectral sensitization in the blue, green and red regions include F.I. M.M. Examples include those described in Harmer's Heterocyclic compounds-Cyanine dyes and related compounds (John Wiley & Sons [New York, London, 1964)]. As specific examples of compounds and spectral sensitization, those described in JP-A-62-215272, page 22, right upper column to page 38 are preferably used. Further, as a red-sensitive spectral sensitizing dye of silver halide emulsion grains having a particularly high silver chloride content, the spectral sensitizing dye described in JP-A-3-123340 is stable, adsorbed, and exposed. This is very preferable from the viewpoint of temperature dependency.
[0133]
The addition amount of these spectral sensitizing dyes varies widely depending on the case, and is 0.5 × 10 5 per mol of silver halide.-6Mol ~ 1.0 × 10-2A molar range is preferred. More preferably, 1.0 × 10-6Mol ~ 5.0 × 10-3The range of moles.
[0134]
In the blue-sensitive silver halide emulsion of the present invention, the main plane of 50 to 100% of the total projected area of all blue-sensitive silver halide grains is the {100} plane or {111} plane and the thickness is 0.01 to Tabular grains having a 0.30 μm aspect ratio of 2.0 to 100 and a projected diameter of 0.1 to 10 μm are preferred. The variation coefficient of projection diameter and thickness (standard deviation of distribution / average projection diameter or average thickness) is preferably 0 to 0.4. Here, the aspect ratio is a value obtained by dividing the diameter of a circle corresponding to the projected area by the thickness of the particle. The larger the aspect ratio, the thinner and flatter the particle thickness. In the present invention, the tabular grains have an aspect ratio of 1.2 or more, and the average aspect ratio means an average value of the aspect ratios of all tabular grains in the emulsion. The projected diameter refers to the diameter of a circle having an area equal to the projected area of the grain, and the thickness refers to the distance between the two main planes of the tabular grain. The projected diameter of tabular grains refers to the diameter of a circle having an area equal to the projected area when the main plane is placed parallel to the substrate surface and observed from the vertical direction.
[0135]
As a method for forming tabular silver halide emulsion grains having {100} main planes, an aqueous silver salt solution and an aqueous halide salt solution are added and mixed in a dispersion medium such as an aqueous gelatin solution while stirring. At this time, for example, silver iodide is present in JP-A-6-301129 and JP-A-6-347929, and silver bromide is present in JP-A-9-34045, for example, and the crystal lattice size with silver chloride is increased. A method for introducing a screw dislocation by causing strain in the nucleus due to the difference is disclosed. When the screw dislocation is introduced, the formation of the two-dimensional nucleus on the surface is not rate-determining, so that the crystallization on this surface proceeds and the screw dislocation is introduced into two orthogonal {100} planes to form a flat plate shape. Particles are formed. In addition, imidazoles and 3,5-diaminotriazoles are used in JP-A-6-347928, polyvinyl alcohols are used in JP-A-8-339044, and {100} surface formation accelerators are added. A method of forming {100} tabular grains is disclosed.
[0136]
Examples of the method for forming tabular silver halide emulsion grains having {111} main planes include, for example, U.S. Pat. Nos. 4,400,463, 5,185,239, and 5,176,991. , JP-A 63-213836, US Pat. No. 5,176,992, and JP-A 2000-29156, respectively, crystals of aminoazaindene, triaminopyrimidine, hydroxyaminoazine, thiourea, xanthonoid, pyridinium salt A method of forming particles in the presence of a wrinkle control agent is disclosed.
[0137]
The silver halide emulsion preparation process in the present invention comprises, as is generally well known, a silver halide grain formation process by a reaction of a water-soluble silver salt and a water-soluble halide, a desalting process, and a chemical ripening process. .
[0138]
The silver halide emulsion used in the color photographic light-sensitive material of the present invention includes a silver halide emulsion prepared by the production method of the present invention in at least one silver halide emulsion layer. As other silver halides used in the color light-sensitive material of the present invention, silver chloride, silver bromide, (iodo) silver chlorobromide, silver iodobromide and the like can be used. It is preferable to use a high silver chloride emulsion having a silver chloride content of 90 mol% or more, more preferably 95 mol% or more, and particularly 98 mol% or more. Further, it preferably has a silver bromide localized phase. Further, when tabular grains having a {100} plane or {111} plane as the main plane are used, the ratio of [hydrophilic binder amount / silver halide thickness] can be increased, speeding up color development, and processing color mixing. It is preferable in terms of reduction of
Here, the hydrophilic binder amount is 1 m of the silver halide emulsion layer.2Hydrophilic binder amount per gram (g / m2) The silver halide emulsion thickness means the thickness (μm) occupied by silver halide emulsion grains in the direction perpendicular to the support in the silver halide emulsion layer.
[0139]
Next, the silver halide photographic light-sensitive material of the present invention will be described.
The silver halide photographic light-sensitive material of the present invention may be black-and-white or color. Preferably, the silver halide emulsion of the present invention is used for the silver halide color photographic light-sensitive material.
A silver halide color photographic light-sensitive material in which the silver halide emulsion of the present invention is preferably used (hereinafter sometimes simply referred to as “photosensitive material”) is a silver halide emulsion layer containing a yellow dye-forming coupler on a support. A silver halide color photographic material having at least one silver halide emulsion layer containing a magenta dye-forming coupler and a silver halide emulsion layer containing a cyan dye-forming coupler. Among them, at least one layer contains the silver halide emulsion of the present invention. In the present invention, the silver halide emulsion layer containing the yellow dye-forming coupler contains a yellow coloring layer, the silver halide emulsion layer containing the magenta dye-forming coupler contains a magenta coloring layer, and the cyan dye-forming coupler. The silver halide emulsion layer functions as a cyan color-developing layer. The silver halide emulsion contained in each of the yellow coloring layer, the magenta coloring layer, and the cyan coloring layer is sensitive to light in different wavelength regions (for example, light in the blue region, green region, and red region). It is preferable to have.
[0140]
The light-sensitive material of the present invention may have a hydrophilic colloid layer, an antihalation layer, an intermediate layer, and a colored layer, which will be described later, if desired, in addition to the yellow coloring layer, magenta coloring layer, and cyan coloring layer.
[0141]
Conventionally known photographic materials and additives can be used in the light-sensitive material of the present invention.
For example, a transmissive support or a reflective support can be used as the photographic support. Transparent supports such as cellulose nitrate film and polyethylene terephthalate, as well as polyester of 2,6-naphthalenedicarboxylic acid (NDCA) and ethylene glycol (EG), and polyester of NDCA, terephthalic acid and EG For example, an information recording layer such as a magnetic layer is preferably used. As the reflective support, a reflective support that is laminated with a plurality of polyethylene layers or polyester layers and contains a white pigment such as titanium oxide in at least one of such a water-resistant resin layer (laminate layer) is preferable.
[0142]
In the present invention, more preferred reflective supports include those having a polyolefin layer having fine pores on the paper substrate on the side on which the silver halide emulsion layer is provided. The polyolefin layer may consist of multiple layers, in which case the polyolefin layer adjacent to the gelatin layer on the silver halide emulsion layer side preferably has no micropores (eg polypropylene, polyethylene) and is close to the paper substrate More preferred is a polyolefin (for example, polypropylene or polyethylene) having micropores on the side. The density of the multi-layer or single-layer polyolefin layer located between the paper substrate and the photographic constituent layer is preferably 0.40 to 1.0 g / ml, more preferably 0.50 to 0.70 g / ml. The thickness of the multilayer or single polyolefin layer located between the paper substrate and the photographic composition layer is preferably 10 to 100 μm, more preferably 15 to 70 μm. Further, the ratio of the thickness of the polyolefin layer to the paper substrate is preferably 0.05 to 0.2, more preferably 0.1 to 0.15.
[0143]
In addition, it is also preferable to provide a polyolefin layer on the opposite side (back surface) to the photographic constituent layer of the paper substrate from the viewpoint of increasing the rigidity of the reflective support. In this case, the back surface polyolefin layer has a matte polyethylene surface. Alternatively, polypropylene is preferable, and polypropylene is more preferable. The polyolefin layer on the back surface is preferably 5 to 50 μm, more preferably 10 to 30 μm, and further preferably the density is 0.7 to 1.1 g / ml. In the reflective support of the present invention, preferred embodiments relating to the polyolefin layer provided on the paper substrate are described in JP-A Nos. 10-333277, 10-333278, 11-52513, 11-65024, EP0880065, and Examples are described in EP 0880066.
[0144]
Furthermore, it is preferable to contain a fluorescent brightening agent in the water-resistant resin layer. Further, a hydrophilic colloid layer containing the fluorescent brightening agent in a dispersed manner may be separately formed. As the optical brightener, benzoxazole-based, coumarin-based, and pyrazoline-based compounds can be preferably used, and benzoxazolylnaphthalene-based and benzoxazolyl stilbene-based fluorescent whitening agents are more preferable. The amount used is not particularly limited, but preferably 1 to 100 mg / m.2It is. The mixing ratio in the case of mixing with a water resistant resin is preferably 0.0005 to 3% by mass, more preferably 0.001 to 0.5% by mass with respect to the resin.
[0145]
The reflective support may be a transmissive support or a reflective colloid coated with a hydrophilic colloid layer containing a white pigment. Further, the reflective support may be a support having a specular or second-type diffuse reflective metal surface.
[0146]
Further, as a support used in the light-sensitive material of the present invention, a white polyester support or a support in which a layer containing a white pigment is provided on a support having a silver halide emulsion layer is used for a display. May be. In order to further improve the sharpness, an antihalation layer is preferably coated on the silver halide emulsion layer coating side or the back surface of the support. In particular, the transmission density of the support is preferably set in the range of 0.35 to 0.8 so that the display can be viewed with either reflected light or transmitted light.
[0147]
In the light-sensitive material of the present invention, for the purpose of improving the sharpness of an image, a hydrophilic colloid layer is coated with a dye that can be decolored by processing as described in pages 27 to 76 of European Patent EP0,337,490A2. Oxonol dye) is added so that the optical reflection density at 680 nm of the light-sensitive material is 0.70 or more, or a divalent to tetravalent alcohol (for example, trimethylolethane) is added to the water-resistant resin layer of the support. It is preferable to contain 12% by mass or more (more preferably 14% by mass or more) of titanium oxide surface-treated with the above.
[0148]
In the light-sensitive material of the present invention, the processing described in pages 27 to 76 of EP 0337490 A2 is carried out on the hydrophilic colloid layer for the purpose of preventing irradiation and halation or improving the safety light safety. It is preferable to add a decolorizable dye (in particular, an oxonol dye or a cyanine dye). Furthermore, the dyes described in European Patent EP0819977 are also preferably added to the present invention. Some of these water-soluble dyes degrade color separation and safelight safety when the amount used is increased. As the dye that can be used without deteriorating color separation, water-soluble dyes described in JP-A Nos. 5-127324, 5-127325, and 5-216185 are preferable.
[0149]
In the present invention, a colored layer that can be decolored by treatment in place of the water-soluble dye or in combination with the water-soluble dye is used. The colored layer that can be decolored by the treatment used may be in direct contact with the emulsion layer, or may be disposed so as to be in contact with an intermediate layer containing a treatment color mixing inhibitor such as gelatin or hydroquinone. This colored layer is preferably placed under the emulsion layer (support side) that develops the same primary color as the colored color. It is possible to install all the colored layers corresponding to each primary color individually, or to select and install only some of them. It is also possible to install a colored layer that has been colored corresponding to a plurality of primary color gamuts. The optical reflection density of the colored layer is the wavelength having the highest optical density in the wavelength range used for exposure (visible light range of 400 nm to 700 nm for normal printer exposure, wavelength of the scanning exposure light source used for scanning exposure). The optical density value at is preferably 0.2 or more and 3.0 or less. More preferably 0.5 or more and 2.5 or less, and particularly preferably 0.8 or more and 2.0 or less.
[0150]
In order to form the colored layer, a conventionally known method can be applied. For example, the dyes described in JP-A-2-282244, page 3, upper right column to page 8 and those described in JP-A-3-7931, page 3, upper right column to page 11, lower left column, can be used for solid fine particle dispersions. Described in JP-A-1-239544, a method of incorporating a hydrophilic colloid layer in a state, a method of mordanting an anionic dye into a cationic polymer, a method of adsorbing a dye to fine particles such as silver halide and fixing it in the layer Such as using colloidal silver. As a method of dispersing a fine powder of a pigment in a solid state, for example, a method of containing a fine powder dye which is substantially water-insoluble at least at pH 6 or less but substantially water-soluble at least at pH 8 or more is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei. 2-308244, pages 4-13. Further, for example, a method for mordanting an anionic dye into a cationic polymer is described on pages 18 to 26 of JP-A-2-84737. US Pat. Nos. 2,688,601 and 3,459,563 show methods for preparing colloidal silver as a light absorber. Among these methods, a method of containing a fine powder dye and a method of using colloidal silver are preferable.
[0151]
The silver halide photographic light-sensitive material of the present invention is used for a color negative film, a color positive film, a color reversal film, a color reversal photographic paper, a color photographic paper, etc., among which it is preferably used as a color photographic paper. The color photographic paper preferably has at least one yellow color-forming silver halide emulsion layer, magenta color-forming silver halide emulsion layer, and cyan color-forming silver halide emulsion layer. The silver halide emulsion layer is a yellow color forming silver halide emulsion layer, a magenta color forming silver halide emulsion layer, and a cyan color forming silver halide emulsion layer in order from the support.
[0152]
However, a different layer structure may be used.
The silver halide emulsion layer containing a yellow coupler may be disposed at any position on the support. However, when the yellow coupler-containing layer contains silver halide tabular grains, a magenta coupler-containing silver halide is contained. It is preferably coated at a position farther from the support than at least one emulsion layer or cyan coupler-containing silver halide emulsion layer. Further, from the viewpoints of accelerating color development, accelerating desilvering, and reducing residual color by sensitizing dye, the yellow coupler-containing silver halide emulsion layer is coated at a position farthest from the support than other silver halide emulsion layers. It is preferable to be provided. Further, from the viewpoint of reducing Blix fading, the cyan coupler-containing silver halide emulsion layer is preferably the center layer of other silver halide emulsion layers, and from the viewpoint of reducing photobleaching, the cyan coupler-containing silver halide emulsion layer is The lowest layer is preferred. Each of the color developing layers of yellow, magenta and cyan may be composed of two layers or three layers. For example, as described in JP-A-4-75055, 9-1114035, 10-246940, US Pat. No. 5,576,159, etc., a coupler layer containing no silver halide emulsion is used as a silver halide. It is also preferable to provide a color developing layer adjacent to the emulsion layer.
[0153]
As silver halide emulsions and other materials (additives, etc.) and photographic composition layers (layer arrangement, etc.) applied in the present invention, and processing methods and processing additives applied to process this photosensitive material, JP-A-62-215272, JP-A-2-33144, and those described in European Patent EP0,355,660A2, particularly those described in European Patent EP0,355,660A2 are preferably used. . Furthermore, JP-A-5-34889, JP-A-4-359249, JP-A-4-313733, JP-A-4-270344, JP-A-5-66527, JP-A-4-34548, JP-A-4-145433, JP-A-2-854. The silver halide color photographic light-sensitive materials and the processing methods thereof described in JP-A Nos. 1-158431, 2-90145, 3-194539, 2-93641, and European Patent Publication No. 0520457A2 are also preferable.
[0154]
In particular, in the present invention, the reflection type support and silver halide emulsion described above, further different metal ion species doped in the silver halide grains, storage stabilizer or antifoggant for silver halide emulsion, chemical enhancement, Sensitization method (sensitizer), spectral sensitization method (spectral sensitizer), cyan, magenta, yellow coupler and its emulsifying dispersion method, color image preservability improving agent (stain inhibitor and anti-fading agent), dye (coloring) Layer), gelatin type, layer structure of photosensitive material, coating film pH of photosensitive material, and the like, those described in each part of the patent shown in Table 3 below are particularly preferably applicable.
[0155]
[Table 3]
[0156]
Other examples of the cyan, magenta and yellow couplers used in the present invention include those described in JP-A-62-215272, page 91, upper right column, line 4 to page 121, upper left column, line 6; JP-A-2-33144, No. 3; Page 14 upper right column 14th line to 18th page upper left column last line, page 30 upper right column 6th line to page 35 lower right column 11th line, EP0355,660A2 page 4, 15th line to 27th line, 5th page Couplers described on page 30 to the end of page 28, page 45, line 29 to line 31, page 47, line 23 to page 63, line 50 are also useful.
In the present invention, compounds represented by general formulas (II) and (III) of WO-98 / 33760 and general formula (D) of JP-A-10-221825 may be preferably added.
[0157]
As a cyan dye-forming coupler (sometimes simply referred to as “cyan coupler”) that can be used in the present invention, a pyrrolotriazole coupler is preferably used, and is represented by the general formula (I) or (II) of JP-A-5-313324. And couplers represented by general formula (I) of JP-A-6-347960 and the exemplified couplers described in these patents are particularly preferred. Phenol-based and naphthol-based cyan couplers are also preferable. For example, cyan couplers represented by the general formula (ADF) described in JP-A-10-333297 are preferable. Other cyan couplers include pyrroloazole type cyan couplers described in European Patents EP 0488248 and EP 0491197A1, 2,5-diacylaminophenol couplers described in US Pat. No. 5,888,716, US Pyrazoloazole type cyan couplers having an electron withdrawing group and a hydrogen bonding group at the 6-position described in Japanese Patent Nos. 4,873,183 and 4,916,051, particularly JP-A-8-171185, Pyrazoloazole type cyan couplers having a carbamoyl group at the 6-position described in JP-A Nos. 8-311360 and 8-339060 are also preferable.
[0158]
In addition to diphenylimidazole cyan couplers described in JP-A-2-33144, 3-hydroxypyridine cyan couplers described in European Patent EP 0333185A2 (among others, couplers (42) listed as specific examples) And a cyclic active methylene-based cyan coupler described in JP-A No. 64-32260, which is obtained by adding a chlorine-eliminating group to a 4-equivalent coupler, and couplers (6) and (9) are particularly preferable. Of these, coupler examples 3, 8, and 34 listed as specific examples are particularly preferred), pyrrolopyrazole type cyan couplers described in EP 0456226A1 and pyrroloimidazole type cyan couplers described in EP 0484909 are used. You can also.
[0159]
Of these cyan couplers, pyrroloazole cyan couplers represented by the general formula (I) described in JP-A No. 11-282138 are particularly preferred. The couplers (1) to (47) are applied to the present application as they are, and are preferably incorporated as part of the specification of the present application.
[0160]
Examples of the magenta dye-forming coupler used in the present invention (sometimes simply referred to as “magenta coupler”) include 5-pyrazolone-based magenta couplers and pyrazoloazole-based magenta couplers described in the publicly known literatures in the above table. Among them, a secondary or tertiary alkyl group as described in JP-A-61-65245 is located at the 2, 3, or 6 position of the pyrazolotriazole ring, particularly in terms of hue, image stability, color developability and the like. Directly linked pyrazolotriazole couplers, pyrazoloazole couplers containing a sulfonamide group in the molecule as described in JP-A-61-65246, and alkoxyphenyl sulfones as described in JP-A-61-147254 Pyrazoloazole couplers having amide ballast groups and European Patent Nos. 226,849A and 294,785 Use of pyrazoloazole couplers having an alkoxy group or an aryloxy group at the 6-position as described in JP. In particular, the magenta coupler is preferably a pyrazoloazole coupler represented by the general formula (M-I) described in JP-A-8-122984. Paragraph Nos. 0009 to 0026 of the patent are directly applied to the present application. Incorporated as part of the specification. In addition, pyrazoloazole couplers having sterically hindered groups at both the 3-position and the 6-position described in European Patent Nos. 854384 and 844640 are also preferably used.
[0161]
Further, as yellow dye-forming couplers (sometimes simply referred to as “yellow couplers”), in addition to the compounds described in the above table, a 3- to 5-membered cyclic group is added to the acyl group described in EP 0447969A1. An acylacetamide type yellow coupler having a structure, a malondianilide type yellow coupler having a cyclic structure described in European Patent EP 0482552A1, European Patents 935870A1, 953871A1, 953872A1, and 953873A1 Pyrrole-2 or 3-yl or indol-2 or 3-ylcarbonylacetic acid anilide couplers described in US Pat. No. 5,118,599, US Pat. No. 5,118,599, and the like. Acyl acetate having dioxane structure A toamide type yellow coupler is preferably used. Among them, the use of an acylacetamide type yellow coupler in which the acyl group is a 1-alkylcyclopropane-1-carbonyl group and a malondianilide type yellow coupler in which one of the anilides constitutes an indoline ring is particularly preferred. These couplers can be used alone or in combination.
[0162]
The coupler used in the present invention is impregnated with a loadable latex polymer (eg, US Pat. No. 4,203,716) in the presence (or absence) of the high boiling organic solvent described in the preceding table, Alternatively, it is preferably dissolved together with a water-insoluble and organic solvent-soluble polymer and emulsified and dispersed in a hydrophilic colloid aqueous solution. Water-insoluble and organic solvent-soluble polymers that can be preferably used are described in U.S. Pat. No. 4,857,449, columns 7 to 15, and International Publication WO 88/00723, pages 12 to 30. The described homopolymers or copolymers are mentioned. More preferably, use of a methacrylate or acrylamide polymer, particularly an acrylamide polymer is preferred in view of color image stability.
[0163]
In the present invention, known color mixing inhibitors can be used, and among them, those described in the following patents are preferable.
For example, high molecular weight redox compounds described in JP-A-5-333501, phenidone and hydrazine compounds described in WO98 / 33760, U.S. Pat. No. 4,923,787, JP-A-5-249637, White couplers described in JP-A-10-282615 and German Patent No. 19629142A1 can be used. In particular, in the case of increasing the pH of the developing solution and speeding up development, German Patent No. 19618786A1, European Patent No. 839623A1, European Patent No. 842975A1, German Patent No. 19804646A1 and French Patent No. 2760460A1 It is also preferable to use the redox compound described in the above.
[0164]
In the present invention, a compound having a triazine skeleton with a high molar extinction coefficient is preferably used as the ultraviolet absorber, and for example, compounds described in the following patents can be used. These are preferably added to the photosensitive layer and / or non-photosensitive. For example, JP-A-46-3335, JP-A-55-15276, JP-A-5-197004, JP-A-5-232630, JP-A-5-307232, JP-A-6-21813, JP-A-8-53427, and 8- No. 234364, No. 8-239368, No. 9-31067, No. 10-115898, No. 10-147777, No. 10-182621, German Patent No. 19739797A, European Patent No. The compounds described in 501291 etc. can be used.
[0165]
As the binder or protective colloid that can be used in the light-sensitive material of the present invention, gelatin is advantageously used, but other hydrophilic colloids can be used alone or in combination with gelatin. As a preferable gelatin, the heavy metal contained as impurities such as iron, copper, zinc and manganese is preferably 5 ppm or less, more preferably 3 ppm or less. The amount of calcium contained in the photosensitive material is preferably 20 mg / m.2Or less, more preferably 10 mg / m2Or less, most preferably 5 mg / m2It is as follows.
[0166]
In the present invention, an antibacterial / antifungal agent as described in JP-A-63-271247 is added in order to prevent various wrinkles and bacteria that propagate in the hydrophilic colloid layer and degrade the image. Is preferred. Further, the film pH of the photosensitive material is preferably 4.0 to 7.0, more preferably 4.0 to 6.5.
[0167]
In the present invention, a surfactant can be added to the photosensitive material from the viewpoints of improving the coating stability of the photosensitive material, preventing the generation of static electricity, and adjusting the charge amount. Examples of the surfactant include an anionic surfactant, a cationic surfactant, a betaine surfactant, and a nonionic surfactant, and examples thereof include those described in JP-A-5-333492. The surfactant used in the present invention is preferably a fluorine atom-containing surfactant. In particular, a fluorine atom-containing surfactant can be preferably used. These fluorine atom-containing surfactants may be used alone or in combination with other conventionally known surfactants, but are preferably used in combination with other conventionally known surfactants. The amount of these surfactants added to the light-sensitive material is not particularly limited, but generally 1 × 10 10-Five~ 1g / m2, Preferably 1 × 10-Four~ 1x10-1g / m2More preferably 1 × 10-3~ 1x10-2g / m2It is.
[0168]
The silver halide color photographic light-sensitive material of the present invention can be preferably used in combination with the exposure and development system described in the following known documents. The developing system includes an automatic printing and developing system described in JP-A-10-333253, a photosensitive material conveying apparatus described in JP-A-2000-10206, and an image reading apparatus described in JP-A-11-215312. System, an exposure system comprising a color image recording system described in JP-A-11-88619 and JP-A-10-202950, a digital photo print system including a remote diagnosis system described in JP-A-10-210206, and Japanese Patent Application No. A photo print system including the image recording apparatus described in No. 10-159187 can be given.
[0169]
Preferred scanning exposure methods applicable to the present invention are described in detail in the patents listed in the table above.
[0170]
When the light-sensitive material of the present invention is subjected to printer exposure, it is preferable to use a band stop filter described in US Pat. No. 4,880,726. This removes light color mixing and remarkably improves color reproducibility.
In the present invention, as described in European Patents EP0789270A1 and EP0789480A1, before giving image information, a yellow microdot pattern may be pre-exposed and copy restrictions may be applied.
[0171]
In the processing of the photosensitive material of the present invention, JP-A-2-207250, page 26, lower right column, line 1 to page 34, upper right column, line 9 and JP-A-4-97355, page 5, upper left column, line 17 The processing materials and processing methods described in the 20th page, lower right column, line 20 are preferably applicable. Further, as the preservative used in the developer, compounds described in the patents listed in the above table are preferably used.
[0172]
The present invention has rapid processing suitability, and the color development time is 45 seconds (preferably 45 seconds to 3 seconds) at the maximum as described above, but 30 seconds or less (preferably 30 seconds to 3 seconds). Preferably, 20 seconds or less (preferably 20 seconds to 3 seconds) is more preferable, and 15 seconds to 5 seconds is particularly preferable.
Similarly, the bleach-fixing time is at most 45 seconds (preferably 45 seconds to 3 seconds), but is preferably 30 seconds or less (preferably 30 seconds to 3 seconds), and 20 seconds or less (preferably 20 seconds to 3 seconds). Second) is more preferable, and 15 seconds to 5 seconds is particularly preferable. The washing or stabilization time is preferably 40 seconds or less (preferably 40 seconds to 3 seconds), more preferably 30 seconds or less (preferably 30 seconds to 3 seconds), and particularly preferably 20 seconds to 5 seconds. .
The color development time refers to the time from when the photosensitive material enters the color developer until it enters the bleach-fixing solution in the next processing step. For example, in the case of processing with an automatic developing machine or the like, the time during which the photosensitive material is immersed in the color developer (so-called submerged time) and the photosensitive material leave the color developer and are bleached in the next processing step. The sum of both the time during which the toner is conveyed in the air toward the fixing bath (so-called air time) is referred to as color development time. Similarly, the bleach-fixing time refers to the time from when the photosensitive material enters the bleach-fixing solution until the next washing or stabilizing bath. The water washing or stabilization time refers to the time (so-called liquid time) that the photosensitive material is in the liquid for the drying process after entering the water washing or stabilizing liquid.
[0173]
The drying method according to the present invention may be any conventionally known method for rapid drying of a color photographic light-sensitive material. For the purpose of the present invention, the color photographic light-sensitive material is within 20 seconds, preferably within 15 seconds. Most preferably, it can be dried in 5 seconds to 10 seconds.
As the drying method, either the contact heating method or the hot air blowing method may be used, but the combination of the contact heating method and the hot air blowing method enables quick drying compared to the case of either method. Therefore, it is preferable. A further preferred aspect of the present invention relating to the drying method is a method in which the photosensitive material is heated by contact with a heat roller and then blown and dried by hot air blown from the perforated plate or nozzle group toward the photosensitive material. In the air-drying part, the mass velocity of the hot air blown per unit area of the heat-receiving area of the photosensitive material is 1000 kg / m2-It is preferable that it is hr or more. The shape of the blower outlet is preferably a shape with little pressure loss, and examples thereof include FIGS. 7 to 15 described in JP-A-9-33998. Since the photosensitive material of the present invention has rapid processability and high sensitivity, has a small pressure fog, and is suitable not only for surface exposure but also particularly for high-illuminance scanning exposure, a good image can be obtained with the above color development time. Is obtained.
[0174]
The light-sensitive material of the present invention can be developed after exposure using a conventional developing method containing an alkali agent and a developing agent, an activator such as an alkaline solution containing the developing agent in the photosensitive material and not containing the developing agent. In addition to a wet method such as a method of developing with a beta solution, a thermal development method that does not use a processing solution can be used. In particular, the activator method is a preferable method from the viewpoint of environmental protection because it does not contain a developing agent in the processing solution, so that the processing solution can be easily managed and handled, and the load during processing of the waste liquid is small.
In the activator method, examples of the developing agent incorporated in the light-sensitive material or a precursor thereof include, for example, JP-A-8-234388, JP-A-9-152686, JP-A-9-152893, JP-A-9-2111814, and JP-A-9-21814. The hydrazine type compound described in -160193 is preferable.
[0175]
Further, a developing method in which the amount of silver applied to the photosensitive material is reduced and image amplification processing (compensation processing) using hydrogen peroxide is preferably used. In particular, it is preferable to use this method for the activator method. Specifically, an image forming method using an activator solution containing hydrogen peroxide described in JP-A-8-297354 and 9-152695 is preferably used. In the activator method, after processing with an activator solution, desilvering is usually performed. However, in the image amplification processing method using a low silver amount of light-sensitive material, desilvering is omitted and washing or stabilization is simplified. Can be done. Further, in a method of reading image information from a photosensitive material with a scanner or the like, it is possible to adopt a processing form that does not require a desilvering process even when a high silver amount photosensitive material such as a photographic photosensitive material is used.
[0176]
For the activator solution, desilvering solution (bleaching / fixing solution), water washing and stabilizing solution used in the present invention, known processing materials and processing methods can be used. Preferably, those described in Research Disclosure Item 36544 (September 1994), pages 536 to 541 and JP-A-8-234388 can be used.
[0177]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
Example 1
(Preparation of emulsion B-1)
1000 ml of 3% aqueous solution of lime-processed gelatin was adjusted to pH 5.5 and pCl 1.7, and an aqueous solution containing 2.12 mol of silver nitrate and an aqueous solution containing 2.2 mol of sodium chloride were simultaneously added and mixed at 66 ° C. with vigorous stirring. From 80% to 90% addition of silver nitrate, potassium bromide was added in vigorous mixing in an amount of 2 mol% per mole of finished silver halide. From the point of 80% to 90% addition of silver nitrate,Four[Ru (CN)6] The amount of Ru per mol of finished silver halide is 3 × 10-FiveMolar amounts were added. From the point of 83% to 88% addition of silver nitrate,2[IrCl6The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 3 × 10-8Molar amounts were added. When 90% of the addition of silver nitrate had been completed, an aqueous potassium iodide solution was added while vigorously mixing in an amount such that the amount of I was 0.2 mol% per mol of the finished silver halide. From the point when the addition of silver nitrate is 92% to the point when it is 98%,2[Ir (5-methylthiazole) ClFiveThe amount of Ir per mole of the finished silver halide is 1 × 10-6Molar amounts were added. After desalting at 40 ° C., 168 g of lime-processed gelatin was added to adjust the pH to 5.5 and pCl1.8. The obtained grain was a cubic silver iodobromochloride emulsion having a sphere equivalent diameter of 0.75 μm and a coefficient of variation of 11%. The emulsion was dissolved at 40 ° C. and sodium thiosulfonate was added at 2 × 10 5 per mole of silver halide.-FiveMole was added, and aging was performed at 60 ° C. optimally using sodium thiosulfate pentahydrate as a sulfur sensitizer and (S-2) as a gold sensitizer. After the temperature was lowered to 40 ° C., the sensitizing dye B-A was 2.4 × 10 6 per mole of silver halide.-FourMol, sensitizing dye BB 1.6 × 10 6 per mole of silver halide-FourMol, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole, 2 × 10 5 per mole of silver halide-FourMole, 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole, 2 × 10 2 per mole of silver halide-FourMol, potassium bromide 2 × 10 2 per mol of silver halide-3Mole was added. The emulsion thus obtained was designated as Emulsion B-1 with a spectral maximum wavelength of 480 nm.
[0178]
Embedded image
[0179]
(Preparation of emulsion B-2)
In the preparation of emulsion B-1, sensitizing dye B-A was used instead of sensitizing dyes B-A and BB at 4 × 10 4 per mol of silver halide.-FourEmulsion B-2 differing only in the molar addition was prepared.
(Preparation of emulsion B-3-5)
Just as in the preparation of Emulsion B-2, only the sensitizing dye species and the amount added were changed. The sensitizing dye species and the amount added are summarized in Table 4.
[0180]
(Preparation of emulsion B-6)
Similar to Emulsion F described in Example 2 of JP-A 2000-100345, the principal plane is the {111} plane, the thickness is 0.13 μm, the aspect ratio is 6, the cubic conversion side length is 0.4 μm, and the iodine content is 0.8. A 4 mol% high silver chloride tabular emulsion was prepared. However, spectral sensitizing dyes and spectral maximum wavelengths are as shown in Table 4, and Emulsion B-6 was used.
(Preparation of emulsion G)
1000 ml of 3% aqueous solution of lime-processed gelatin was adjusted to pH 5.5 and pCl 1.7, and an aqueous solution containing 2.12 mol of silver nitrate and an aqueous solution containing 2.2 mol of sodium chloride were simultaneously added and mixed at 45 ° C. with vigorous stirring. From the point of 80% to 90% addition of silver nitrate,Four[Ru (CN)6] The amount of Ru per mol of finished silver halide is 3 × 10-FiveMolar amounts were added. From the point of 83% to 88% addition of silver nitrate,2[IrCl6The amount of Ir per mole of the finished silver halide is 5 × 10-8Molar amounts were added. From 92% to 95% addition of silver nitrate, K2[Ir (5-methylthiazole) ClFive] The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 5 × 10-7Molar amounts were added. Furthermore, from the time when the addition of silver nitrate is 95% to 98%, K2[Ir (H2O) ClFive] The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 5 × 10-7Molar amounts were added. After desalting at 40 ° C., 168 g of lime-processed gelatin was added to adjust the pH to 5.5 and pCl1.8. The obtained grains were cubic silver chloride emulsions having a sphere equivalent diameter of 0.35 μm and a coefficient of variation of 10%.
The emulsion was dissolved at 40 ° C. and sodium thiosulfonate was added at 2 × 10 5 per mole of silver halide.-FiveMole was added, and aging was performed at 60 ° C. optimally using sodium thiosulfate pentahydrate as a sulfur sensitizer and (S-2) as a gold sensitizer. After the temperature was lowered to 40 ° C., the sensitizing dye GA was added at 6 × 10 6 per mol of silver halide.-FourMol, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole, 2 × 10 5 per mole of silver halide-FourMol, 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole, 8 × 10 8 per mole of silver halide-FourMoles of potassium bromide, 7 x 10 per mole of silver halide-3Mole was added. The emulsion thus obtained was designated as Emulsion G.
[0181]
Embedded image
[0182]
(Preparation of emulsion R-1)
1000 ml of 3% aqueous solution of lime-processed gelatin was adjusted to pH 5.5 and pCl 1.7, and an aqueous solution containing 2.12 mol of silver nitrate and an aqueous solution containing 2.2 mol of sodium chloride were simultaneously added and mixed at 45 ° C. with vigorous stirring. From 80% to 100% addition of silver nitrate, potassium bromide was added in vigorous mixing in an amount of 4 mol% per mole of finished silver halide. From the point of 80% to 90% addition of silver nitrate,Four[Ru (CN)6] The amount of Ru per mol of finished silver halide is 3 × 10-FiveMolar amounts were added. From the point of 83% to 88% addition of silver nitrate,2[IrCl6The amount of Ir per mole of the finished silver halide is 5 × 10-8Molar amounts were added. When 90% of the addition of silver nitrate was completed, an aqueous potassium iodide solution was added while vigorously mixing in an amount such that the amount of I was 0.1 mol% per mol of the finished silver halide. From 92% to 95% addition of silver nitrate, K2[Ir (5-methylthiazole) ClFive] The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 5 × 10-7Molar amounts were added. Furthermore, from the time when the addition of silver nitrate is 95% to 98%, K2[Ir (H2O) ClFive] The amount of Ir per mol of the finished silver halide is 5 × 10-7Molar amounts were added. After desalting at 40 ° C., 168 g of lime-processed gelatin was added to adjust the pH to 5.5 and pCl1.8. The obtained grains were cubic silver iodobromochloride emulsions having a sphere equivalent diameter of 0.3 μm and a coefficient of variation of 10%.
The emulsion was dissolved at 40 ° C. and sodium thiosulfonate was added at 2 × 10 5 per mole of silver halide.-FiveMole was added, and aging was performed at 60 ° C. optimally using sodium thiosulfate pentahydrate as a sulfur sensitizer and (S-2) as a gold sensitizer. After the temperature was lowered to 40 ° C., the sensitizing dye RA was added at 7 × 10 5 per mol of silver halide.-FiveMol, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole, 2 × 10 5 per mole of silver halide-FourMol, 1- (5-methylureidophenyl) -5-mercaptotetrazole, 8 × 10 8 per mole of silver halide-FourMoles of Compound I 1 × 10 5 per mole of silver halide-3Moles of potassium bromide, 7 x 10 per mole of silver halide-3Mole was added. The emulsion thus obtained was designated as emulsion R-1 with a spectral maximum wavelength of 700 nm.
[0183]
Embedded image
[0184]
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[0185]
(Preparation of emulsion R-2)
In the preparation of emulsion R-1, sensitizing dye RB was used instead of sensitizing dye RA, and 7 × 10 5 per mole of silver halide.-FiveEmulsion R-2 differing only in the molar addition was prepared.
[0186]
[Table 4]
[0187]
After the corona discharge treatment is applied to the surface of the support formed by coating both sides of the paper with polyethylene resin, a gelatin subbing layer containing sodium dodecylbenzenesulfonate is provided. The layers were sequentially coated to prepare a sample of a silver halide color photographic light-sensitive material having the following layer structure. The coating solution for each photographic constituent layer was prepared as follows.
[0188]
First layer coating preparation
57 g of yellow coupler (ExY), 7 g of color image stabilizer (Cpd-1), 4 g of color image stabilizer (Cpd-2), 7 g of color image stabilizer (Cpd-3), 2 g of color image stabilizer (Cpd-8) Is dissolved in 21 g of a solvent (Solv-1) and 80 ml of ethyl acetate, and this liquid is emulsified and dispersed in 220 g of a 23.5% by weight gelatin aqueous solution containing 4 g of sodium dodecylbenzenesulfonate with a high-speed stirring emulsifier (dissolver). 900 g of emulsified dispersion A was prepared by adding water.
On the other hand, the emulsified dispersion A and the emulsion B-1 were mixed and dissolved, and a first layer coating solution was prepared so as to have the composition described later. The emulsion coating amount indicates the silver coating amount.
[0189]
The coating solutions for the second to seventh layers were prepared in the same manner as the first layer coating solution. As the gelatin hardener for each layer, 1-oxy-3,5-dichloro-s-triazine sodium salt (H-1), (H-2), (H-3) was used. Moreover, the total amount of Ab-1, Ab-2, Ab-3, and Ab-4 is 15.0 mg / m in each layer.260.0 mg / m25.0 mg / m2And 10.0 mg / m2It added so that it might become.
[0190]
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[0191]
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[0192]
Further, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole was added to the green-sensitive emulsion layer and the red-sensitive emulsion layer in an amount of 1.0 × 10 6 per mole of silver halide.-3Moles and 5.9 × 10-FourMole was added. Furthermore, 1-phenyl-5-mercaptotetrazole was added to the second layer, the fourth layer, and the sixth layer, respectively, at 0.2 mg / m 2.20.2 mg / m2And 0.6 mg / m2It added so that it might become.
Copolymer latex of methacrylic acid and butyl acrylate (mass ratio 1: 1, average molecular weight 200000-400000) is 0.05 g / m on the red sensitive emulsion layer.2Added. Further, disodium catechol-3,5-disulfonate was added to the second layer, the fourth layer, and the sixth layer, respectively, at 6 mg / m.26 mg / m218 mg / m2It added so that it might become. In order to prevent irradiation, the following dyes were added (the amount in parentheses represents the coating amount).
[0193]
Embedded image
[0194]
(Layer structure)
The structure of each layer is shown below. Numbers are application amount (g / m2). The silver halide emulsion represents a coating amount in terms of silver.
Support
Polyethylene resin laminated paper
[White pigment (TiO 2 on the first layer side polyethylene resin)2Content 16% by mass, ZnO; content 4% by mass) and optical brightener (4,4′-bis (5-methylbenzoxazolyl) stilbene, content 0.03% by mass), bluish dye (Including ultramarine)]
First layer (blue sensitive emulsion layer)
Emulsion B 0.24
Gelatin 1.25
Yellow coupler (ExY) 0.57
Color image stabilizer (Cpd-1) 0.07
Color image stabilizer (Cpd-2) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-3) 0.07
Color image stabilizer (Cpd-8) 0.02
Solvent (Solv-1) 0.21
[0195]
Second layer (color mixing prevention layer)
Gelatin 0.99
Color mixing inhibitor (Cpd-4) 0.09
Color image stabilizer (Cpd-5) 0.018
Color image stabilizer (Cpd-6) 0.13
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.01
Solvent (Solv-1) 0.06
Solvent (Solv-2) 0.22
[0196]
Third layer (green sensitive emulsion layer)
Emulsion G 0.14
Gelatin 1.36
Magenta coupler (ExM) 0.15
Ultraviolet absorber (UV-A) 0.14
Color image stabilizer (Cpd-2) 0.02
Color mixing inhibitor (Cpd-4) 0.002
Color image stabilizer (Cpd-6) 0.09
Color image stabilizer (Cpd-8) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-9) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-10) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-11) 0.0001
Solvent (Solv-3) 0.11
Solvent (Solv-4) 0.22
Solvent (Solv-5) 0.20
[0197]
Fourth layer (color mixing prevention layer)
Gelatin 0.71
Color mixing prevention layer (Cpd-4) 0.06
Color image stabilizer (Cpd-5) 0.013
Color image stabilizer (Cpd-6) 0.10
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.007
Solvent (Solv-1) 0.04
Solvent (Solv-2) 0.16
[0198]
5th layer (red-sensitive emulsion layer)
Emulsion R-1 0.12
Gelatin 1.11
Cyan coupler (ExC-2) 0.13
Cyan coupler (ExC-3) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-1) 0.05
Color image stabilizer (Cpd-6) 0.06
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-9) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-10) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-14) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-15) 0.12
Color image stabilizer (Cpd-16) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-17) 0.09
Color image stabilizer (Cpd-18) 0.07
Solvent (Solv-5) 0.15
Solvent (Solv-8) 0.05
[0199]
Sixth layer (UV absorbing layer)
Gelatin 0.46
Ultraviolet absorber (UV-B) 0.45
Compound (S1-4) 0.0015
Solvent (Solv-7) 0.25
Seventh layer (protective layer)
Gelatin 1.00
Acrylic-modified copolymer of polyvinyl alcohol
(Degree of modification 17%) 0.04
Liquid paraffin 0.02
Surfactant (Cpd-13) 0.01
The compounds used in this example and in Example 2 and later are listed below.
[0200]
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[0201]
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[0202]
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[0203]
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[0204]
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[0205]
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[0206]
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[0207]
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[0208]
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[0209]
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[0210]
The sample obtained as described above was designated as 101.
[0211]
Laser scanning exposure equipment
The following laser oscillators were prepared. See Table 5.
Blue laser: 488 nm, 473 nm, 458 nm, 440 nm.
Green laser: 532 nm (semiconductor laser (oscillation wavelength: 1064 nm) LiNbO having a waveguide inversion domain structure)ThreeGreen laser extracted after wavelength conversion by SHG crystal.
Red laser: 780 nm, 685 nm, 650 nm, 635 nm.
The laser beams of the three colors are moved in the direction perpendicular to the scanning direction by the polygon mirror so that the sample can be sequentially scanned and exposed. Variation in the amount of light due to the temperature of the semiconductor laser is suppressed by keeping the temperature constant using a Peltier element. Effective beam diameters are listed in the table. The scanning pitch is 42.3 μm (600 dpi), and the average exposure time per pixel is 1.7 × 10.-7In seconds.
[0212]
In order to examine the photographic characteristics of the coated sample prepared as described above, the following experiment was conducted.
Each sample was allowed to stand sufficiently at 40 ° C. (55% RH) and irradiated with a laser beam of each BGR in that environment to give gradation exposure for sensitometry. Each sample was allowed to stand sufficiently at 10 ° C. (55% RH) and exposed to sensitometry in exactly the same manner as at 40 ° C. The wavelength of the irradiated laser beam is shown in Table 6.
After the exposure, the following color development processing A was performed.The red exposure test in Table 6 is a reference example.
[0213]
[Table 5]
[0214]
[Table 6]
[0215]
The processing steps are shown below.
[Processing A]
The sample of the photosensitive material is processed into a 127 mm wide roll, and after imagewise exposure using a minilab printer processor PP1258AR manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. Continuous processing (running test) was performed. The treatment using this running liquid was designated as treatment A.
Processing temperature Temperature Time Replenishment amount*
Color development 38.5 ° C 45 seconds 45 ml
Bleach fixing 38.0 ° C 45 seconds 35 ml
Rinse (1) 38.0 ° C. 20 seconds −
Rinse (2) 38.0 ° C. 20 seconds −
Rinse (3)** 38.0 ° C 20 seconds-
Rinse (4)** 38.0 ℃ 30 seconds 121ml
* Photosensitive material 1m2Replenishment amount per
** A phosphorus screening system RC50D manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. is installed in the rinse (3), the rinse solution is taken out from the rinse (3), and sent to the reverse osmosis membrane module (RC50D) by a pump. The permeated water obtained in the tank is supplied to the rinse (4), and the concentrated water is returned to the rinse (3). The pump pressure was adjusted so that the amount of permeated water to the reverse osmosis module was maintained at 50 to 300 ml / min, and the temperature was circulated for 10 hours a day.
(The rinsing was a tank counter-current system from (1) to (4).)
[0216]
The composition of each treatment liquid is as follows.
[0217]
[0218]
[0219]
The yellow color density and cyan color density of the sample 101 after the treatment were measured, and a characteristic curve of laser scanning exposure was obtained. Sensitivity is defined by the reciprocal of the exposure amount giving a color density 1.0 higher than the minimum color density, and 40 ° C. (55%) when the B and R sensitivities of 10 ° C. (55% RH) are each 100. Table 7 shows the sensitivity difference ΔS between B and R from R.H.).The red exposure in Table 7 is a reference example.
[0220]
[Table 7]
[0221]
As is apparent from the results in Table 7, it can be seen that in the image forming method of the present invention, the sensitivity fluctuation due to the exposure temperature is remarkably small. The 440 nm and 650 nm semiconductor lasers will be the mainstream laser in the future, and are expected to be an inexpensive material that can be easily supplied and can provide an inexpensive and high-quality image forming system.
[0222]
Example 2
The sample of Example 1 was prepared by changing the layer configuration as follows to make a thin layer.
Sample preparation
First layer (blue sensitive emulsion layer)
Emulsion B-1 0.14
Gelatin 0.75
Yellow coupler (ExY-2) 0.34
Color image stabilizer (Cpd-1) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-2) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-3) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-8) 0.01
Solvent (Solv-1) 0.13
[0223]
Second layer (color mixing prevention layer)
Gelatin 0.60
Color mixing inhibitor (Cpd-19) 0.09
Color image stabilizer (Cpd-5) 0.007
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.007
Ultraviolet absorber (UV-C) 0.05
Solvent (Solv-5) 0.11
[0224]
Third layer (green sensitive emulsion layer)
Emulsion G 0.14
Gelatin 0.73
Magenta coupler (ExM) 0.15
Ultraviolet absorber (UV-A) 0.05
Color image stabilizer (Cpd-2) 0.02
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.008
Color image stabilizer (Cpd-8) 0.07
Color image stabilizer (Cpd-9) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-10) 0.009
Color image stabilizer (Cpd-11) 0.0001
Solvent (Solv-3) 0.06
Solvent (Solv-4) 0.11
Solvent (Solv-5) 0.06
[0225]
Fourth layer (color mixing prevention layer)
Gelatin 0.48
Color mixing prevention layer (Cpd-4) 0.07
Color image stabilizer (Cpd-5) 0.006
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.006
UV absorber (UV-C) 0.04
Solvent (Solv-5) 0.09
[0226]
5th layer (red-sensitive emulsion layer)
Emulsion R-1 0.12
Gelatin 0.59
Cyan coupler (ExC-2) 0.13
Cyan coupler (ExC-3) 0.03
Color image stabilizer (Cpd-7) 0.01
Color image stabilizer (Cpd-9) 0.04
Color image stabilizer (Cpd-15) 0.19
Color image stabilizer (Cpd-18) 0.04
UV absorber (UV-7) 0.02
Solvent (Solv-5) 0.09
[0227]
Sixth layer (UV absorbing layer)
Gelatin 0.32
Ultraviolet absorber (UV-C) 0.42
Solvent (Solv-7) 0.08
Seventh layer (protective layer)
Gelatin 0.70
Acrylic-modified copolymer of polyvinyl alcohol
(Degree of modification 17%) 0.04
Liquid paraffin 0.01
Surfactant (Cpd-13) 0.01
Polydimethylsiloxane 0.01
Silicon dioxide 0.003
[0228]
Embedded image
[0229]
The sample prepared as described above was designated as sample 201.
[0230]
Using the laser oscillation apparatus of Example 1, laser scanning exposure was performed at the exposure environment temperature (40 ° C., 10 ° C.) in exactly the same manner.
[0231]
For each of the exposed samples, the color development processing was performed ultra-rapid processing according to the following development processing B. The time from immediately after exposure to being immersed in the developing solution was 7 seconds.
[0232]
[Process B]
The above photosensitive material sample was processed into a 127 mm width roll, and the average of the photosensitive material sample was measured using an experimental processing device in which a minilab printer processor PP350 manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. was modified so that the processing time and processing temperature could be changed. Imagewise exposure was performed from a negative density film, and continuous processing (running test) was performed until the volume of the color developer replenisher used in the following processing steps was 0.5 times the volume of the color developer tank.
[0233]
Processing temperature Temperature Time Replenishment amount*
Color development 45.0 ℃ 15 seconds 45mL
Bleach fixing 40.0 ℃ 15 seconds 35mL
Rinse 1 40.0 ° C 8 seconds-
Rinse 2 40.0 ° C 8 seconds-
Rinse 3** 40.0 ℃ 8 seconds −
Rinse 4 38.0 ° C 8 seconds 121mL
Drying 80.0 ℃ 15 seconds
(Note) * Sensitive material 1m2Replenishment amount per
** Mount a phosphorus screening system RC50D manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd. on the rinse (3), take out the rinse solution from the rinse (3), and send it to the reverse osmosis module (RC50D) by a pump. The permeated water sent in the tank is supplied to the rinse, and the concentrate is returned to the rinse (3). The pump pressure was adjusted so that the amount of permeated water to the reverse osmosis module was maintained at 50 to 300 mL / min, and the temperature was circulated for 10 hours per day. The rinsing was a 4-tank countercurrent system from (1) to (4).
[0234]
The composition of each treatment liquid is as follows.
[0235]
[0236]
[Rinse solution] [Tank solution] [Replenisher solution]
Chlorinated isocyanurate sodium 0.02g 0.02g
Deionized water (conductivity 5 μS / cm or less) 1000 mL 1000 mL
pH (25 ° C.) 6.5 6.5
[0237]
Embedded image
[0238]
The yellow color density and cyan color density of the sample 201 after the treatment were measured to obtain characteristic curves. The sensitivity was defined in exactly the same way as in Example 1, and the same sensitivity difference ΔS as in Example 1 was examined.
[0239]
Similar to the result of Example 1, it was confirmed that the sensitivity variation due to the exposure environment temperature was extremely small in the image forming method of the present invention.
[0240]
Example 3
Emulsion B-1 and / or Emulsion R-1 in Sample 201 of Example 2 were replaced with other emulsions. The exposure and development processing was performed in the same manner as the exposure and development processing in Example 2.
[0241]
Similar to the results of Example 2, it was confirmed that in the image forming method of the present invention, the sensitivity fluctuation due to the exposure environment temperature was remarkably small.
[0242]
【The invention's effect】
According to the present invention, a constant quality image can be obtained even when the exposure environment (temperature) varies in laser scanning digital exposure, and an inexpensive and high quality digital image forming system can be provided.
Claims (17)
一般式(B−I)
Formula (BI)
一般式(B−I)
一般式(R−I)
Formula (BI)
General formula (RI)
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