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JP4009207B2 - 自動麺線巻掛装置 - Google Patents

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JP4009207B2
JP4009207B2 JP2003006993A JP2003006993A JP4009207B2 JP 4009207 B2 JP4009207 B2 JP 4009207B2 JP 2003006993 A JP2003006993 A JP 2003006993A JP 2003006993 A JP2003006993 A JP 2003006993A JP 4009207 B2 JP4009207 B2 JP 4009207B2
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政昭 中岡
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有限会社マルブン
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  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右対をなす掛箸に麺線を自動的に綾掛けする自動麺線巻掛装置に関し、特に当該自動麺線巻掛装置から搬出コンベアに落下させる掛箸の左右間隔を狭められるようにした自動麺線巻掛装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7の側面図に示すように、左右対を成す掛箸Tを所定の麺掛位置に供給する掛箸供給装置100と、容器Vから麺線Mを引出し、この麺線Mが挿通される導管210を導管駆動装置220で正面から見て倒8文字形状(∞形状)の軌道に沿って巡回させ、所定の麺掛位置に位置させた左右対をなす掛箸Tに麺線を巻掛ける麺線供給手段200と、前記掛箸供給装置100を前後方向に進退させる進退駆動装置300とを備える自動麺線巻掛装置が提案されている。
【0003】
前記掛箸供給手段100はベースフレーム110と、このベースフレーム110に前後方向に進退可能に支持されたキャリアフレーム120と、このキャリアフレーム120の上部に支持させたホッパ130と、このホッパ130から掛箸Tを1本ずつ取出す左右の掛箸取出装置140と、各掛箸取出装置140によりホッパ130から取出された掛箸をホッパ130の下方に設定された麺掛位置に搬送し、この麺掛位置に所定の時間にわたり停止させた後、この麺掛位置から下方に搬送し、キャリアフレーム120の下方に設けられた搬出コンベア400に掛箸Tを落下させる左右の掛箸搬送装置150とを備えている。
【0004】
図8の正面図に示すように、前記ホッパ130は底面131がW字形で前後に延びる樋形の形成され、その底面131の各谷底に掛箸Tの幅と長さとを有する排出口132が設けられる。
【0005】
各掛箸取出装置140は、キャリアフレーム120に前後軸心周りに回転自在に支持させた回転軸141と、この回転軸141に前後に適当な間隔を置いて固定された回転板142とを備え、この回転板142の周囲の1箇所にV字形の箸取溝143が形成され、この箸取溝143が前記ホッパ130の排出口132に対向する位置で該排出口132からこの箸取溝143に1本の掛箸Tが落下し、それ以外の回転角ではその周縁で該排出口132内に掛箸Tを牽制するようにしている。
【0006】
各掛箸搬送手段150は、掛箸取出装置140の後側の回転板142よりも後側で前記回転軸141に固定されたWスプロケットからなる上スプロケット151と、その下方でキャリアフレーム120の下部に前後軸心周りに回転自在に支持されたWスプロケットからなる下スプロケット152と、上下両スプロケット151、152に正掛けされた前後対をなす搬送チェーン153とを備え、この搬送チェーン153には所定の等間隔を置いて掛箸Tの後端部を支持する所定数(ここでは6組)アタッチメント154が連鎖される。
【0007】
各アタッチメント154はリンクプレートを介して連節させた1対のクランプ爪を備え、上スプロケット151の上側を移動する時にクランプ爪が開かれて掛箸取出装置140がホッパ130から取出した掛箸Tを両クランプ爪とリンクプレートとの間に受け入れ、上下両スプロケット151、152間では両クランプ爪が閉じられて掛箸Tの後端部を支持し、下スプロケット152の下側を移動する時にクランプ爪が再び開かれて掛箸Tがクランプ爪の間から落下するようにしている。
【0008】
落下した掛箸Tはキャリアフレーム120の下方に設置された搬出コンベア400に左右両端部を受止められ、間欠的に左方又は右方に搬送される。搬出コンベア400はキャリアフレーム120の左方又は右方から所定の長さにわたり延長され、この延長された部分に麺線Mを巻掛けた掛箸Tが所定数、例えば次工程の麺線延長工程で使用する機(はた)1台に仕掛ける数、或いはその半数だけ並べられるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来の自動麺線巻掛装置によれば、麺線Mを巻掛けた左右の掛箸Tは麺掛位置でこれらが保持される間隔よりも大きい間隔、例えば300〜400mmの間隔で搬出コンベア400に投下されるので、次工程への移行などを考慮して決定される数の掛箸Tを載せられるようにするためには搬出コンベア400をかなり長くしなければならないという問題がある。
【0010】
本発明は、この従来技術の課題を解消し、搬出コンベアに掛箸を密に載置できるようにした自動麺線巻掛装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明に係る自動麺線巻掛装置(以下、単に本発明という。)は、ホッパと、このホッパから掛箸を1本ずつ取出して下方に搬送して搬出コンベアに落下させる左右対をなす掛箸搬送装置とを備える自動麺線巻掛装置において、前記掛箸搬送装置から搬出コンベアに落下させる左右の掛箸をこれらの左右間隔を狭めて落下させる落下案内具が設けられることを特徴とする、という技術的手段を採用する。
【0012】
本発明によれば、掛箸搬送装置から落下する左右の掛箸の間隔が落下案内具によって狭められるので、搬出コンベアに投下された掛箸の密度を高めることができ、搬送コンベアの全長を短縮することができる。
【0013】
本発明において、掛箸の間隔をいかなる程度まで狭めるかは、掛箸の太さ、処理する麺線の太さなどを考慮して、搬送コンベア上で前後に投下された掛箸に巻いた麺線どうしが癒着しない程度に決定すれば良く、例えば素麺の場合であれば掛箸中心間距離が30〜100mm程度、好ましくは50〜75mm程度になるようにすればよい。
【0014】
ところで、本発明において、前記落下案内具としては、一方の掛箸搬送装置から落下する掛箸を他方の掛箸搬送装置から落下する掛箸に近付くように案内するものと、両方の掛箸をその中間の任意の位置に向かって近付くように案内するものとが含まれ、これらのうちのいずれを採用するかは自由に選択できる。
【0015】
又、前記落下案内具は、左右の掛箸搬送装置から落下する左右の掛箸をこれらの間隔が狭められて搬送コンベアに落下させるように形成されていれば良く、例えば上縁が傾斜している立板材からなるもの、上面が傾斜している傾斜板、ブロックなどからなるもの、軸線が傾斜している線材からなるものなどがある。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例に係る自動麺線巻掛装置を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。図面において、図1は本発明の一実施例に係る自動麺線巻掛装置の掛箸供給装置の正面図であり、図2は本発明の一実施例に係る自動麺線巻掛装置の側面図であり、この図2に示すように、この自動麺線巻掛装置は、左右対をなす掛箸Tを上下2段に設定された麺掛位置に供給する掛箸供給装置1と、これら麺掛位置に位置する左右の掛箸Tに麺線を容器Vから引出した麺線Mを巻掛ける麺線供給手段2と、前記掛箸供給装置1を前後方向に進退させる進退駆動手段3とを備えている。
【0017】
前記掛箸供給手段1は、ベースフレーム4と、このベースフレーム4に前後進退可能に支持させたキャリアフレーム5と、このキャリアフレーム5の上部に設けたホッパ6と、このホッパ6から1本ずつ掛箸Tを取出す左右の掛箸取出装置7と、ホッパ6からこの掛箸取出装置7により取出された左右の掛箸Tを下方に搬送する掛箸搬送装置8とを備えている。
【0018】
図3は前記キャリアフレーム5の斜視図であり、この図3に示すように、前記キャリアフレーム5は上下不均等な日字形板枠からなる左右のサイドフレーム9と、左右のサイドフレーム9の後端部どうしを連結する縦軸角筒形状の後部板枠10と、左右のサイドフレーム9の前端上部どうしを連結する前部板枠11とを備えている。
【0019】
又、左右のサイドフレーム9の左右両外側には前後方向に適当な間隔を置いてスライドベアリング12が固定され、前後対をなすスライドベアリング12にそれぞれベースフレーム4に支持させた共通のガイドバー13が挿通される。
【0020】
前記ホッパ6は、底面14がW字形の前後に延びる樋形状に形成され、その底面14の各谷底部に掛箸Tの径とほぼ同じ幅と、掛箸Tの軸方向の長さとほぼ同じ長さを有する排出口15が設けられている。
【0021】
図4は前記掛箸取出装置7の斜視図であり、この図4に示すように、この掛箸取出装置7は後端部がキャリアフレーム5の後部板枠10を前後軸心周りに回転可能に貫通し、その前端部が前部板枠11に前後軸心周りに回転自在に支持される回転軸16と、この回転軸16に掛箸Tの長さよりも若干短い前後間隔を置いて固定された1対の回転板17とを備え、各回転板17の同じ回転位相にはV字形の箸取溝18が形成されている。
【0022】
各回転板17の外周はホッパ6の排出口15の下面に近接させてあり、これにより、箸取溝18がこの排出口15に臨む回転位相では排出口15から1本の掛箸Tがこの箸取溝18に落下し、その他の回転位相では回転板17の周縁が排出口15内に掛箸Tを牽制するようにしている。
【0023】
図1に示すように、各掛箸搬送手段8は、掛箸取出装置7後側の回転板17よりも後側で前記回転軸16に固定されたWスプロケットからなる上スプロケット19と、その下方でキャリアフレーム5の後部板枠10の下部に前後軸心周りに回転自在に支持されたWスプロケットからなる下スプロケット20と、上下両スプロケット19、20に正掛けされた前後対をなす搬送チェーン21とを備え、各搬送チェーン21には所定の等間隔を置いて掛箸Tの後端部を支持する所定数(ここでは6組)アタッチメント22が連鎖される。
【0024】
図1と図2とに示すように、キャリアフレーム5の後部板枠10の後側には搬送モータ23を支持させ、後部板枠10内に設けた例えば歯車伝動機構24により、左右の下スプロケット20を互いに反対方向、即ち、左の下スプロケット14bは正面から見て時計回りに、右の下スプロケット14bは正面から見て反時計回りに回転させるようにしている。
【0025】
図5は前記アタッチメントの正面図であり、各アタッチメント22は1対のクランプ爪25とリンクピン26を介してこれらを連結するリンクプレート27とを備え、上スプロケット19の上半部に沿って移動する時に同図に破線で示すようにクランプ爪25が開かれて前記ホッパ6から掛箸取出装置7に取出された掛箸Tを両クランプ爪25の間に受け入れ、又、上下両スプロケット19、20間では同図に実線で示すように両クランプ爪25が閉じられて掛箸Tの後端部がこのアタッチメント22に支持され、更に、下スプロケット20の下側を移動する時にクランプ爪25が再び開かれて掛箸Tがクランプ爪25の間から落下するようにしている。
【0026】
ここで、図1に示すように、この掛箸供給装置1には、各掛箸搬送装置8を前方から覆う左右のカバープレート28が設けられ、このカバープレート28の下端に連続して下スプロケット20の下方に落下する掛箸Tを、それらの左右間隔が軸心間距離で例えば50〜75mm程度に狭められるように案内する立板状の落下案内具29が設けられる。
【0027】
又、図3に示すように、各サイドフレーム9の前端部にも下方に落下する掛箸Tを、それらの左右間隔が軸心間距離で例えば50〜75mm程度に狭められるように案内する立板状の落下案内具30が設けられる。
【0028】
図1と図2とに示すように、キャリアフレーム5の下方には搬出コンベア31が設けられ、搬送チェーン21のアタッチメント22から落下させる掛箸Tの前後両端部はこれら前後の落下案内具30、29により掛箸供給装置1の左右方向中央寄りに案内されて、軸心間距離50〜75mmの間隔でキャリアフレーム5の下方に設置された搬出コンベア31に投下される。
【0029】
図1に示すように、搬出コンベア31はキャリアフレーム5の左方(右方でもよい)に所定の長さにわたり延長され、この延長された部分に麺線Mを巻掛けた掛箸Tが所定数、例えば次工程の麺線延長工程で使用する機(はた)1台に仕掛ける数の半数以上、並べられるようにしている。
【0030】
なお、図1に示すように、前記掛箸搬送装置8の搬送経路には上下2段の麺掛位置が設定され、各麺掛位置には掛箸Tを搬送チェーン21に押しつけるローラ32と、搬送チェーン21を挟んで搬送チェーン21を所定の位置に牽制するチェーン受33とが設けられ、掛箸Tをこれらローラ32とチェーン受33との間で挟持することにより、左右の掛箸Tが、互いに他方に対して前広がりに緩傾斜するように各麺掛位置に保持されるようにしている。
【0031】
又、前記麺線供給装置2及び進退駆動手段3の詳細な説明、並びにこれらを用いて麺掛位置に保持された左右対をなす掛箸Tに麺線Mを∞形状に綾掛けする方法は、本発明に直接関係しないので、これらについての詳細な説明は省略する。
【0032】
さて、上述したように、この自動麺線巻掛装置においては、ホッパ6と、このホッパ6から掛箸Tを1本ずつ取出す左右の掛箸取出装置7と、掛箸取出装置7が取出した掛箸Tの後端部をアタッチメント22で掴んで下方に搬送した後、搬出コンベア31に落下させる左右の掛箸搬送装置8とを備え、前記掛箸搬送装置8から搬出コンベア31に落下させる左右の掛箸Tをこれらの左右間隔を狭めて落下させる前後の落下案内具29、30が設けられるので、この自動麺線巻掛装置によれば、これら前後の落下案内具29、30で左右の掛箸Tをその間隔が例えば50〜75mmという狭い間隔に狭めて搬出コンベア31に投下できるという作用を得ることができる。
【0033】
そして、この作用により、掛箸供給手段1の左側に延出される搬出コンベア31の長さを、麺掛位置に位置する左右の掛箸Tの間隔よりも広い間隔で搬出コンベア31に投下している従来品に比べて、例えば4分の1〜8分の1程度に短くすることができる。
【0034】
分り易く言えば、例えば次工程の麺線延長工程で使用する機(はた)1台の長さと同程度の長さにわたってキャリアフレーム5の左方に張出す程度に短くすることができるのである。
【0035】
この結果、搬出コンベア31を格段に小型に、かつ安価にできる上、自動麺線巻掛装置の敷設床面積を格段に狭くすることができ、狭小な工場内でも設置が可能になるなどの効果を得ることができたのである。
【0036】
図6は本発明の他の実施例に係る自動麺線巻掛装置における掛箸供給装置1の正面図であり、この実施例では、左右いずれか一方の下スプロケット(ここでは右方の下スプロケット)20の下方に落下させる掛箸Tを他方(左方)の下スプロケット20側に片寄るように案内する落下案内具34が設けられ、他方の下スプロケット20から落下させる掛箸Tは別の落下案内具35により左方の下スプロケット20の真下に落下するようにしている。
【0037】
この実施例によれば、搬出コンベア31が掛箸Tを受取る位置が掛箸供給装置1の中心線よりも一方(ここでは左方)に偏るので、搬出コンベア31の長さを更に短くし、搬出コンベア31を一層小型に、かつ一層安価にすることができるという効果を得ることができる。
【0038】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前記本発明の一実施例のそれらと同様である。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、ホッパと、このホッパから掛箸を1本ずつ取出して下方に搬送して搬出コンベアに落下させる左右対をなす掛箸搬送装置とを備える自動麺線巻掛装置において、前記掛箸搬送装置から搬出コンベアに落下させる左右の掛箸をこれらの左右間隔を狭めて落下させる落下案内具が設けられることを特徴とするので、本発明によれば、掛箸搬送装置から左右の掛箸をこれらの間隔を狭めて搬出コンベアに投下させることができるという作用を得ることができ、この作用により、搬出コンベアの長さを短くして、搬出コンベアを小型に、かつ安価にすることができると共に、搬出コンベアを含めた自動麺線巻掛装置の敷設床面積を狭くすることができる等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掛箸供給装置の正面図である。
【図2】本発明の側面図である。
【図3】本発明のキャリアフレームの斜視図である。
【図4】本発明の掛箸取出装置の斜視図である。
【図5】本発明のアタッチメントの正面図である。
【図6】本発明の掛箸供給装置の正面図である。
【図7】従来の自動麺線巻掛装置の側面図である。
【図8】従来の自動麺線巻掛装置の正面図である。
【符号の説明】
6 ホッパ
7 掛箸取出装置
8 掛箸搬送手段
29 落下案内具
30 落下案内具
34 落下案内具
35 落下案内具

Claims (1)

  1. ホッパと、このホッパから掛箸を1本ずつ取出して下方に搬送して搬出コンベアに落下させる左右対をなす掛箸搬送装置とを備える自動麺線巻掛装置において、
    前記掛箸搬送装置から搬出コンベアに落下させる左右の掛箸をこれらの左右間隔を狭めて落下させる落下案内具が設けられることを特徴とする自動麺線巻掛装置。
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