JP4096243B2 - 通気ダクト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、通気ダクトに関し、更に詳細には、相互に対向してダクト壁を形成する第1壁部および第2壁部と、前記第1壁部の端部に開設した吹出口とを有し、上流側から通入された空気等を、その流通方向と略直交する方向へ変向させつつ前記吹出口から通出させるようにした通気ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、乗用車等の各種車両では、車体に搭載されたエアコンユニットから送出される調温空気により、乗員室内の空調を行なうようになっている。このため、インストルメントパネルやルーフパネル等の車両内装部材の所要位置には、前記調温空気を乗員室内へ吹出すための空気吹出口が配設されており、これらエアコンユニットと空気吹出口とは、前記調温空気を流通案内するための通気ダクトで連通接続されている。
【0003】
ここで前記通気ダクトは、前記車両内装部材の裏側において、該車両内装部材と車体との間に画成される狭い空間内に配設されるため、幅狭扁平状の外形形状とされたり、更には複雑な凹凸状の外面形状に成形せざるを得ない場合が多い。すなわち通気ダクト10は、例えば図11に概略図示する如く、相互に対向してダクト本体12のダクト壁を形成する第1壁部14および第2壁部16とから形成され、前記第2壁部16の一方の端部にエアコンユニットの空気送出部(図示せず)または別の通気ダクト等に接続される通入口18が開設されると共に、前記第1壁部14の他方の端部に前記車両内装部材の所要位置から乗員室内へ臨む吹出口20が開設されている。これにより、上流側の通入口18から通入された調温空気を、ダクト本体12内を移動させた後、前記吹出口20から順次通出させるようになっている。なお、前記通気ダクトに関連する技術は、例えば特許文献1等に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−103223号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで図11に例示の通気ダクト10は、図12(a)に示すように、▲1▼扁平形状を呈する前記ダクト本体12における断面積に比べて、横長矩形状に開設された前記吹出口20の開口面積の方がかなり大きくなっている、▲2▼吹出口20からの調温空気の吹出方向は、ダクト本体12内における流通方向(長手方向)に対して略直交した短手方向となっている。従って、上流側の通入口18から通入された調温空気は、断面積が小さいダクト本体12内で適宜加速されて移動するため、吹出口20に臨接したダクト下流壁に一端衝突するようになり、この衝突後に略直交する方向へ急激に変向して吹出口20の側へ移動するようになる(図12(a))。従って、前記吹出口20から通出される調温空気は、図12(b)に示した吹出口20の風速分布態様図から明らかな如く、その主流が当該吹出口20の左側領域(下流側領域)の狭い領域に偏ってしまい、該吹出口20の右側領域(上流側領域)からは殆ど吹出さない。すなわち、規定風速(例えば12m/s)となっている適正風速領域(図12(b)の網掛表示部分)Wは、吹出口20の左側領域に偏ると共にその面積もかなり狭くなるため、配風性能が極めて低いものとなっていた。従って、(a)局部的に風速が上昇した領域が形成されるために吹出し騒音が大きくなる、(b)乗員室内の効率的かつ快適な空調を実施し得ない、等の不都合を招来することとなっていた。
【0006】
そこで、前述した不都合を回避するために、前記第2壁部16において前記吹出口20の開口領域に臨む背面部位を、例えば図13に示すように曲面部22として形成したり、図15に示すように傾斜面部24として形成して、所謂調温空気の変向案内面とする対策が講じられていた。しかしながら、図13に例示の通気ダクト10では、前記曲面部22の曲率半径等の設定により多少の差異があるが、図14(a)および図14(b)に示すように、図11の通気ダクト10と比較すると配風性能の向上が殆ど図られていない。一方、図15に例示の通気ダクト10では、前記傾斜面部24の傾斜角度や長さ等の設定より多少の差異があるが、図16(a)および図16(b)に示すように、図11の通気ダクト10と比較すると若干の配風性能の向上は確認できるとしても、依然として満足し得る配風性能が得られていない。
【0007】
このため、乗員が吹出方向を調整可能としたエアアウトレットを別途装着する場合以外でも、別部材としての吹出変向装置や整流網等を準備して、これを前記吹出口20の前側に追加配設することで規定風速となる適正風速領域Wの面積拡大および位置補正を図り、配風性能を向上するための対策を講ずる必要があった。しかしながら、前記変向装置や整流網等を別途製作することになるから、部品代や人件費等が追加加算されて製造コストが嵩んでしまう問題が発生していた。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、吹出口から通出される空気に対する配風性能の向上を図った通気ダクトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本発明は、相互に対向してダクト壁を形成する第1壁部および第2壁部と、前記第1壁部の端部に開設した吹出口とを有し、上流側から通入された空気等を、その流通方向と略直交する方向へ変向させつつ前記吹出口から通出させるようにした通気ダクトにおいて、
前記第2壁部において前記吹出口の開口領域に臨む背面部位を、該第2壁部から該吹出口の側へ湾曲的に延在する曲面壁部と、この曲面壁部の端縁から該吹出口に沿って延在する平面壁部とで形成し、
上流側から通入された前記空気等を、前記曲面壁部に沿って移動させる過程で前記吹出口側へ分散状態で変向させることで、該吹出口から広く通出させ得るよう構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る通気ダクトにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、図11,図13および図15等に例示した従来の通気ダクト10と同一の部位・部材等に関しては、同一の符号を付して説明する。
【0011】
図1は、本発明の好適実施例に係る通気ダクトを一部省略して例示した概略斜視図、図2は図1のII−II線断面図である。実施例の通気ダクト30は、相互に対向してダクト本体12のダクト壁を形成する第1壁部14および第2壁部16から形成され、例えば既知のブロー成形技術に基いて一体的に成形された合成樹脂(ポリエチレン)製の中空体である。そして、前記第2壁部16における一方の端部に、図示しないエアコンユニットの空気送出部または別の通気ダクト等に接続される通入口18が開設されると共に、前記第1壁部14における他方の端部に、車両内装部材等の所要位置から乗員室内へ臨む吹出口20が開設されている。すなわち、図1における図面右側が通気ダクト30の上流側であり、図面左側が該通気ダクト30の下流側となっている。
【0012】
ここで、実施例の通気ダクト30における空気流通部分の内面寸法は、次のように設定されている。先ず、上流端から下流端に至る各部位の縦寸法Gは、長手方向の何れの部位でも略同一で、例えば約50mmに設定されている。これに対して空気流通部分の幅寸法は、長手方向の各部位毎に異なっており、主体とされるダクト本体12の幅寸法Cは約20mmに設定されている。すなわちダクト本体12は、当該通気ダクト30の空気流通部分において最も幅狭となっており、縦長の扁平形状を呈している。なお、ダクト本体12の下流端側は適宜拡開状に形成されており、吹出口20に臨む出口部分の幅寸法Dは約35mmに設定されている。
【0013】
一方、第1壁部14に開設された前記吹出口20は、横寸法E=100mm、縦寸法F=50mmの横長矩形状とされている。従って、前記吹出口20の開口面積は、前記ダクト本体12の出口部分における空気流通面積の約3倍、該ダクト本体12の中央部分における空気流通面積の約5倍となっている。
【0014】
そして実施例の通気ダクト30では、前記ダクト本体12内を移動して該ダクト本体12の出口部分から抜け出た調温空気を、前記吹出口20の側へ適切に変向させると共に該吹出口20の広い領域に吹出させるために、次のようなダクト壁構造を採用して調温空気の配風性能の向上を図っている。すなわち、前記第2壁部16において前記吹出口20の開口領域に臨む背面部位を、該第2壁部16から該吹出口20の側へ湾曲的に延在する曲面壁部32と、この曲面壁部32の端縁から該吹出口20に沿って延在する平面壁部34とで形成してある。従って、第2壁部16の前記吹出口20に臨む背面部位は、図2から明らかなように、前記曲面壁部32と平面壁部34との境界部である折曲連接部分36が、前記ダクト本体12の出口部分と前記吹出口20との間で前記調温空気の流通方向に突出しており、これによりダクト本体12から抜け出た当該調温空気を、前記曲面壁部32に沿って移動する過程で前記吹出口20側へ分散状態で変向させ、これにより該吹出口20から広く通出させ得るようになっている。
【0015】
そして実施例の通気ダクト30では、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法D=35mm、吹出口20の横寸法E=100mm、該吹出口20の縦寸法F=50mmに設定したもとで、前記通入口18から通入された調温空気が、流速14m/sで該ダクト本体12内を移動した後、規定風速12m/sで吹出口20から広く吹出させることが要求されている。そこで、配風性能の向上を図るために、前記曲面壁部32および平面壁部34に関連する各部位の寸法を、次のように設定してある。なお、曲面壁部32および平面壁部34に関連する諸寸法は、本願出願人が実施した実験結果に基いて導き出されたものであって、その実験内容および実験結果については後で詳細に説明する。
【0016】
先ず前記曲面壁部32は、前記第2壁部16に対して接線方向に接合された曲率半径Rの円弧状に延在形成され、前記ダクト本体12内を移動した調温空気を、前記吹出口20の側へスムーズに変向させ得るようになっている。ここで前記曲率半径Rは、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法D=35mmとされる場合、40〜90mmの範囲、好ましくは50〜80mm程度に設定するのが最適とされている。すなわち曲面壁部32の曲率半径Rは、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法Dの1.2〜2.5倍(1.2D〜2.5D)程度に設定される。
【0017】
また平面壁部34は、ダクトの下流端壁部と前記曲面壁部32との間に形成されて、前記第2壁部16の延長ラインLよりも前記吹出口20の側へ所要量だけ離間して位置しており、前記第2壁部16と同一方向(延長ラインLと平行方向)へ延在している。なお平面壁部34は、前記第2壁部16と同一方向へ延在するように形成する必要はなく、例えば曲面壁部32の側より下流端壁部の側が吹出口20と反対方向へ変位した傾斜状態や、曲面壁部32の側より下流端壁部の側が吹出口20の側へ変位した傾斜状態等となるようにしてもよい。
【0018】
また、曲面壁部32と平面壁部34との前記折曲連接部分36の設定位置は、ダクトの長手方向における該曲面壁部32の形成位置と、ダクトの短手方向における該平面壁部34の形成位置との関係により決定される。先ず、ダクトの長手方向における折曲連接部分36の設定位置は、前記吹出口20の上流側端縁38から下流側へ所要距離離間した第1位置P1と、該第1位置P1から更に下流側へ所要距離離間した第2位置P2との間とされる(図3)。具体的に、前記吹出口20の横寸法E=100mmとされる場合では、該吹出口20の上流側端縁38と前記第1位置P1との間隔S1は30mm程度とされ、該第1位置P1と前記第2位置P2との間隔S2は30mm程度(上流側端縁38との間隔(S1+S2)は60mm)とされる。換言すると、前記吹出口20の上流側端縁38と前記第1位置P1との間隔S1は、該吹出口20における横寸法Eの0.3倍(0.3E)程度とされ、前記第1位置P1と前記第2位置P2との間隔S2は、前記吹出口20における横寸法Eの0.3倍(0.3E)程度とされ、ダクトの長手方向における前記折曲連接部分36の設定位置は、これら第1位置P1と第2位置P2との間における適宜位置とされる。なお、前記吹出口20の中心ラインCLを基準としてみると、中心ラインCLから上流側へ、該吹出口20における横寸法Eの0.2倍(0.2E)離間した第1位置P1と、該中心ラインCLから下流側へ、該吹出口20における横寸法Eの0.1倍(0.1E)離間した第2位置P2との間ということになる。
【0019】
更に、ダクトの短手方向における前記折曲連接部分36の設定位置は、前記第2壁部16の延長ラインLから前記吹出口20の側へ所要距離離間した第3位置P3と、この第3位置P3から更に該吹出口20の側へ所要距離離間した第4位置P4との間とされる(図3)。具体的に、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法D=35mmとされる場合では、前記延長ラインLと前記第3位置P3との間隔H1は15mm程度とされ、該第3位置P3と前記第4位置P4との間隔H2は10mm程度(延長ラインLとの間隔(H1+H2)は25mm)とされる。換言すると、前記延長ラインLと前記第3位置P3との間隔H1は、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法Dの0.4倍(0.4D)程度とされ、該第3位置P3と前記第4位置P4との間隔H2は、該ダクト本体12の出口部分における幅寸法Dの0.3倍(0.3D)程度とされ、ダクトの短手方向における前記折曲連接部分36の設定位置は、これら第3位置P3および第4位置P4との間における適宜位置とされる。なお、前記延長ラインLを基準としてみると、該延長ラインLと前記第4位置P4との間隔(H1+H2)は、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法Dの0.7倍(0.7D)程度ということになる。
【0020】
このように形成された実施例の通気ダクト30では、前記第2壁部16において前記吹出口20の開口領域に臨む背面部位を、該第2壁部16から該吹出口20の側へ湾曲的に延在する曲面壁部32と、この曲面壁部32の端縁から該吹出口20に沿って延在する平面壁部34とで形成したことにより、ダクト本体12からの調温空気を前記曲面壁部32に沿って移動する過程で前記吹出口20側へ分散状態で変向させ、これにより該吹出口20から広く通出させ得る。そして、前記曲面壁部32および平面壁部34に関連する諸寸法を前述したように設定したことにより、吹出口20から吹出す調温空気の適正風速領域Wの拡大化および位置適正化を好適に図り得る。そして、調温空気の適正風速領域Wが拡大するために、局部的な風速の変化が減少して吹出し騒音が減少するようになると共に、乗員室内の効率的かつ快適な空調を実施し得る。更には、配風性能の向上を図るに際して、乗員が吹出方向を調整可能としたエアアウトレットを別途装着する場合以外は吹出変向装置や整流網等の別部材を準備する必要がないと共に、ブロー成形技術等により一体成形できるため、コストが嵩むこともない。
【0021】
次に、実施例の通気ダクト30において、前記曲面壁部32および平面壁部34に関連する諸寸法の設定根拠につき、本願出願人が実施した実験内容および実験結果に基いて説明する。前述したように、通気ダクト30において調温空気の配風性能を左右するのは、(1)ダクトの長手方向における前記曲面壁部32の形成位置、(2)ダクトの短手方向における前記平面壁部34の形成位置、(3)曲面壁部32の曲率半径Rの大きさ、等である。そこで、前記曲面壁部32の曲率半径Rおよび形成位置を決定するための実験1と、前記平面壁部34の形成位置を決定するための実験2とを実施した。
【0022】
実験1は、ダクトの短手方向における前記平面壁部34の形成位置を一定としたもとで(前記第2壁部16の延長ラインLからの間隔H=20mmとしたもとで)、曲面壁部32の曲率半径Rを20mm、50mm、80mmに設定した3種類の各通気ダクト30A,30B,30Cにおいて、ダクトの長手方向における該曲面壁部32の形成位置を変化させた4タイプに関して夫々配風性能を実験した。すなわち、曲面壁部32の曲率半径R=20mmとした第1通気ダクト30A(図5(a))、曲面壁部32の曲率半径R=50mmとした第2通気ダクト30B(図5(b))、曲面壁部32の曲率半径R=80mmとした第3通気ダクト30C(図5(c))において、ダクトの長手方向における該曲面壁部32の形成位置を変向することで、ダクトの長手方向における前記折曲連接部分36の設定位置を、▲1▼吹出口20の上流側端縁38からの間隔Sa(30mm)とした第1設定位置、▲2▼上流側端縁38からの間隔Sb(50mm)とした(吹出口20の中央ラインCLと一致)第2設定位置、▲3▼上流側端縁38からの間隔Sc(70mm)とした第3設定位置、▲4▼上流側端縁38からの間隔Sd(90mm)とした第4設定位置、の合計4タイプについて配風性能の実験を行なった。
【0023】
ここで、配風性能の評価において考慮するべき点としては、
▲1▼吹出口20から吹出す調温空気において、規定風速で吹出す適正風速領域Wの面積
▲2▼吹出口20から吹出す調温空気において、規定風速で吹出す適正風速領域Wの位置
▲3▼圧損値、
等が挙げられ、これら種々データを総合的に勘案する必要がある。但し、適正風速領域Wの面積および/または位置を評価の重要ポイントとする場合は前記▲1▼および▲2▼を優先して考慮すべきであり、圧損値を重要ポイントする場合は前記▲1▼,▲2▼,▲3▼の全てを考慮する必要がある。
【0024】
前記▲1▼の評価方法は、図4(a)に示すように、吹出口20における調温空気の吹出分布態様図をもとに、該吹出口20の開口面積(横寸法E×縦寸法F)=Aとし、調温空気の適正風速領域(図の網掛部分)Wの面積=Bとして、両者の面積比率B/Aを算出して実施される。例えば、吹出口20の全域から調温空気が適正風速で吹出すようになった場合には、B/A=1となるのでこれを10点(満点)と評価するようにし、吹出口20の略半分から調温空気が適正風速で吹出す場合は、B/A=0.5となるのでこれを5点と評価する。
【0025】
前記▲2▼の評価方法は、図4(b)に示すように、調温空気の適正風速領域Wの中心が、吹出口20の中央ラインCLに対してどれだけ右方向または左方向へ偏倚しているかを判定して実施される。例えば、適正風速領域Wが吹出口20の中央ラインCLと一致する場合は5点と評価し、適正風速領域Wの左側または右側への偏倚量が大きくなる程に減点されて、該適正風速領域Wが吹出口20の左端または右端に位置する場合は1点と評価する。これを前提とした図示例の場合は、適正風速領域Wの中心が吹出口20の中央ラインCLよりやや左側に偏倚していて、4点のラインに略一致しているので4点と評価される。
【0026】
また前記▲3▼の圧損値については、図11〜図16に示した従来の各通気ダクト10が116〜119(Pa)であることに鑑み(表2参照)、表1に示すような評価基準を設定した。すなわち、従来の各通気ダクト10より良好な結果が出た場合(圧損値が低くなった場合)は5点とし、同一程度であれば4点とすると共に、これより悪化した場合(圧損値が高くなった場合)はその値に応じて3点、2点、1点として評価する。
【0027】
【表1】
【0028】
図6〜図8は、実験1における実験結果を図示したもので、前述した各設定条件での吹出口20における調温空気の風速分布態様を示している。すなわち図6は、曲面壁部32の曲率半径R=20mmとした前記第1通気ダクト30A(図5(a))の4タイプにおける各吹出口20の風速分布態様を示し、また図7は、曲面壁部32の曲率半径R=50mmとした前記第2通気ダクト30B(図5(b))の4タイプにおける各吹出口20の風速分布態様を示し、更に図8は、曲面壁部32の曲率半径R=80mmとした前記第3通気ダクト30C(図5(c))の4タイプにおける各吹出口20の風速分布態様を示したものである。
【0029】
また表2は、図5および図6〜図8に例示した実験1の実験結果に基き、前記第1〜第3の各通気ダクト30A,30B,30Cにおける4タイプの評価結果を示した一覧表である。なお表2の下部に、図11〜図16に例示した従来の3タイプの各通気ダクト10を、前記▲1▼〜▲3▼の評価方法によって評価した場合を併記した。すなわち、図11および図12に示した従来の通気ダクト10では、前記▲1▼〜▲3▼の評価を合計した総合評価が7.5点となり、同様に図13および図14に示した従来の別の通気ダクト10では総合評価が7.5となり、図15および図16に示した従来の更に別の通気ダクト10では総合評価が8.5となった。
【0030】
【表2】
【0031】
前記実験1では、曲面壁部32の曲率半径R=20mmに設定した第1通気ダクト30Aにおいて4タイプ、曲面壁部32の曲率半径R=50mmに設定した第2通気ダクト30Bにおいて4タイプ、曲面壁部32の曲率半径R=80mmに設定した第3通気ダクト30Cにおいて4タイプ、合計12種類の通気ダクトにおける配風性能の実験を行なった。これら12種類の各通気ダクト30に対する各々の総合評価は8.5(最低)〜13.0(最高)の範囲となり、何れの通気ダクトにあっても図11〜図16に示した従来の各通気ダクト10と同等または良好な総合評価が得られ、その殆どは従来の各通気ダクト10よりも良好となった。換言すると、前記第2壁部16において前記吹出口20の開口領域に臨む背面部位を、該第2壁部16から該吹出口20の側へ湾曲的に延在する曲面壁部32と、この曲面壁部32の端縁から該吹出口20に沿って延在する平面壁部34とで形成した実施例の通気ダクト30は、これら曲面壁部32および平面壁部34の形成位置に殆ど関係なく、少なくとも図11〜図16に示した従来の各通気ダクト10よりも、配風性能の向上が図られていると評価できる。
【0032】
前記吹出口20と調温空気の適正風速領域Wとの面積比率B/Aに関しては、表2から明らかなように、12種類の殆どの通気ダクトにおいて、従来よりも良好な結果が得られた。そして、第1〜第3の各通気ダクト30A,30B,30Cの何れにも共通する傾向として、該曲面壁部32の形成位置をダクトの上流側(第1形成位置)に設定する程に調温空気の適正風速領域Wを拡大化することができ、更には第1通気ダクト30Aよりも、第2通気ダクト30Bおよび第3通気ダクト30Cの方がより良好な結果が得られた。このことから、調温空気の適正風速領域Wの拡大化を図る場合には、曲面壁部32の曲率半径Rを50mmまたは80mmに設定した場合に良好な結果が得られたことから、実際には該曲率半径R=40〜90mm程度とするのが適当である。
【0033】
前記吹出口20に対する調温空気の適正風速領域Wの位置に関しては、表2から明らかなように、第1〜第3の各通気ダクト30A,30B,30Cの何れにも共通する傾向として、曲面壁部32の形成位置を前記第1形成位置とした場合に、適正風速領域Wが吹出口20の中央または略中央となった。しかしながら、折曲連接部分36の設定位置を前記第3形成位置または第4形成位置とした場合には、適正風速領域Wが吹出口20の左側または左端に偏倚してしまう。このことから、調温空気の適正風速領域Wの位置を吹出口20の中央または略中央としたい場合には、ダクトの長手方向における折曲連接部分36の設定位置を、吹出口20の上流側端縁38から30mm離間した位置(第1位置P1)と、該吹出口20の上流側端縁38から60mm離間した位置(第2位置P2)との間とすることが適当である。
【0034】
前記圧損値に関しては、表2から明らかなように、第1〜第3の各通気ダクト30A,30B,30Cの何れにも共通する傾向として、曲面壁部32の形成位置を前記第1形成位置に設定した場合が最大となり、逆に該曲面壁部32の形成位置を前記第4形成位置に設定した場合に最小となる傾向が顕著に現れた。従って、圧損値の軽減化をも考慮する場合には、ダクトの長手方向における折曲連接部分36の設定位置を、可能な限り前記第2位置P2に近づけるようにするのが望ましい。
【0035】
そして、前記▲1▼〜▲3▼の各評価を加算合計した総合評価では、10点以上となったのは次の設定条件であった。先ず、曲面壁部32の曲率半径R=20mmに設定した第1通気ダクト30Aの場合では、総合評価が10点以上となる場合はなかった。また、曲面壁部32の曲率半径R=50mmに設定した第2通気ダクト30Bの場合では、該曲面壁部32の形成位置を第1形成位置または第2形成位置としたときに、総合評価が夫々13点および12点となった。更に、曲面壁部32の曲率半径R=80mmに設定した第3通気ダクト30Cの場合では、該曲面壁部32の形成位置を第1形成位置および第2形成位置としたときに、総合評価が夫々12点および11点となった。
【0036】
従って、実験1の結果から、曲面壁部32の曲率半径Rは、前述したように40〜90mm程度が適当であることから、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法D(35mm)の1.2倍〜2.5倍(1.2D〜2.5D)程度に設定するのが望ましいと結論付けができる。
【0037】
また、ダクトの長手方向における前記折曲連接部分36の設定位置は、吹出口20の上流側端縁38から下流側へ30mm離間した前記第1位置P1と、この第1位置P1から下流側へ30mm離間した(吹出口20の上流側端縁38から下流側へ60mm離間した)前記第2位置P2との間とするのが望ましい。換言すると、ダクトの長手方向における前記折曲連接部分36の設定位置は、吹出口20の上流側端縁38から下流側へ、該吹出口20の横寸法Eの0.3倍(0.3E)に相当する距離だけ離間した第1位置P1と、この第1位置P1から下流側へ、前記吹出口20の横寸法Eの0.3倍(0.3E)に相当する距離だけ離間した第2位置P2との間とするのが望ましいと結論付けができる。
【0038】
実験2は、前記曲面壁部32の曲率半径Rを一定とし、かつ該曲面壁部32の形成位置を一定としたもとで、ダクトの短手方向における平面壁部34の形成位置を変化させた4タイプに関して夫々配風性能を実験した。すなわち、前記曲面壁部32の曲率半径Rを80mmとし、ダクトの長手方向における折曲連接部分36の設定位置を、吹出口20の上流側端縁38からの間隔Sを30mm(前記第1形成位置)とした場合において、図9に示すように、ダクトの短手方向における前記折曲連接部分36の設定位置を、▲1▼第2壁部16の延長ラインLからの間隔Ha(10mm)とした第5形成位置、▲2▼延長ラインLからの間隔Hb(15mm)とした第6形成位置、▲3▼延長ラインLからの間隔Hc(20mm)とした第7設定位置、▲4▼延長ラインLからの間隔Hd(25mm)とした第8設定位置、の合計4タイプについて配風性能の実験を行なった。従って、前記第7形成位置位置(間隔Hc=20mm)に関しては、前記実験1に含まれている。
【0039】
図10は、実験2における実験結果を図示したもので、前述した4タイプにおける吹出口20の風速分布態様を示している。また表3は、図10に例示した実験結果に基づき、前記▲1▼〜▲3▼の評価方法によって前記4タイプの評価結果を示した一覧表である。
【0040】
【表3】
【0041】
前記実験2では、平面壁部34の形成位置が異なる合計4種類の通気ダクト30における配風性能の実験を行なった。これら4種類の各通気ダクト30に対する各々の総合評価は9.5(最低)〜13.0(最高)の範囲となり、何れの通気ダクト30にあっても、図11〜図16に示した従来の各通気ダクト10より良好な総合評価が得られた。換言すると、前記第2壁部16において前記吹出口20の開口領域に臨む背面部位を、該第2壁部16から該吹出口20の側へ湾曲的に延在する曲面壁部32と、この曲面壁部32の端縁から該吹出口20に沿って延在する平面壁部34とで形成した実施例の通気ダクト30は、前述したように、これら曲面壁部32および平面壁部34の形成位置に関係なく、少なくとも図11〜図16に示した従来の各通気ダクト10よりも配風性能の向上が図られていると評価できる。
【0042】
そして、ダクトの短手方向における前記折曲連接部分36の設定位置を、吹出口20の側に近づける程(前記延長ラインLとの間隔Hを大きくする程)、前記吹出口20の面積と調温空気の適正風速領域Wの面積との面積比率B/Aが良好となり(評価▲1▼)、前記吹出口20における調温空気の適正風速領域Wの位置が良好となる(評価▲2▼)。しかしながら圧損値は、これとは逆に、ダクトの短手方向における前記折曲連接部分36の設定位置を吹出口20の側に近づける程、大きくなる傾向にある(評価▲3▼)。このことから、ダクトの短手方向における前記折曲連接部分36の設定位置は、前記第2壁部16の延長ラインLから前記吹出口20の側へ15mm離間した前記第3位置P3と、この第3位置P3から更に該吹出口20の側へ15mm離間した前記第4位置P4との間とするのが望ましい。
【0043】
換言すると、ダクトの短手方向における前記折曲連接部分36の設定位置は、第2壁部16の延長ラインLから前記吹出口20の側へ、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法Dの0.4倍(0.4D)程度に相当する距離だけ離間した第3位置P3と、この第3位置P3から更に該吹出口20の側へ、前記ダクト本体12の出口部分における幅寸法Dの0.3倍(0.3D)程度に相当する距離だけ離間した第4位置P4との間とするのが望ましいと結論付けができる。
【0044】
なお本願の通気ダクトは、車両内装部材の裏側に配設されるものに限定されるものではなく、様々な分野において空気等の各種気体を流通案内した後に吹出すのに実施される種々のダクトとして実施可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る通気ダクトによれば、第2壁部において吹出口の開口領域に臨む背面部位を、該第2壁部から該吹出口の側へ湾曲的に延在する曲面壁部と、この曲面壁部の端縁から該吹出口に沿って延在する平面壁部とで形成したことにより、上流側から通入された空気等を前記曲面壁部に沿って移動する過程で前記吹出口の側へ分散状態で変向させ、これにより該吹出口から広く通出させ得る。そして、前記曲面壁部および平面壁部に関連する諸寸法を前述したように設定したことにより、吹出口から吹出す空気等の適正風速領域の拡大化および位置適正化を好適に図り得る利点がある。
また、調温空気の適正風速領域が拡大するために、局部的な風速の変化が減少して吹出し騒音が減少するようになると共に、乗員室内の効率的かつ快適な空調を実施し得る。更には、配風性能の向上を図るに際して、乗員が吹出方向を調整可能としたエアアウトレットを別途装着する場合以外は吹出変向装置や整流網等の別部材を準備する必要がないと共に、ブロー成形技術等により一体成形できるため、製造コストが嵩むこともない等の極めて有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係る通気ダクトを一部省略して例示した概略斜視図である。
【図2】図2は図1のII−II線断面図である。
【図3】曲面壁部と平面壁部との折曲連接部分に関し、ダクトの長手方向における設定位置およびダクトの短手方向における設定位置を示した説明図である。
【図4】 (a)は、吹出口の開口面積と調温空気の適正風速領域の面積との面積比率を評価する方法を示した説明図であり、(b)は、吹出口に対する調温空気の適正風速領域の位置を評価する方法を示した説明図である。
【図5】 (a)は、曲面壁部の曲率半径R=20mmに設定した第1通気ダクトに関し、該曲面壁部の形成位置を変更した4タイプの形態を例示した説明断面図、(b)は、曲面壁部の曲率半径R=50mmに設定した第2通気ダクトに関し、該曲面壁部の形成位置を変更した4タイプの形態を例示した説明断面図、(c)は、曲面壁部の曲率半径R=80mmに設定した第2通気ダクトに関し、該曲面壁部の形成位置を変更した4タイプの形態を例示した説明断面図である。
【図6】図5(a)に示した4タイプの各第1通気ダクトの吹出口から吹出す調温空気の風速分布態様を示した説明図である。
【図7】図5(b)に示した4タイプの各第2通気ダクトの吹出口から吹出す調温空気の風速分布態様を示した説明図である。
【図8】図5(c)に示した4タイプの各第3通気ダクトの吹出口から吹出す調温空気の風速分布態様を示した説明図である。
【図9】平面壁部の形成位置を変更した4タイプの通気ダクトの形態を例示した説明断面図である。
【図10】図9に示した4タイプの各通気ダクトの吹出口から吹出す調温空気の風速分布態様を示した説明図である。
【図11】従来の通気ダクトを一部省略して例示した部分斜視図である。
【図12】 (a)は、図11のX−X線断面図、(b)は、図11に例示した通気ダクトの吹出口から吹出す調温空気の風速分布態様を示した説明図である。
【図13】従来の別の通気ダクトを一部省略して例示した部分斜視図である。
【図14】 (a)は、図13のY−Y線断面図、(b)は、図13に例示した通気ダクトの吹出口から吹出す調温空気の風速分布態様を示した説明図である。
【図15】従来の更に別の通気ダクトを一部省略して例示した部分斜視図である。
【図16】 (a)は、図15のZ−Z線断面図、(b)は、図15に例示した通気ダクトの吹出口から吹出す調温空気の風速分布態様を示した説明図である。
【符号の説明】
12 ダクト本体
14 第1壁部
16 第2壁部
20 吹出口
32 曲面壁部
34 平面壁部
36 折曲連接部分
38 上流側端縁(吹出口20の)
D 幅寸法(ダクト本体12の出口部分)
E 横寸法(吹出口20の)
L 延長ライン(第2壁部16の)
P1 第1位置
P2 第2位置
P3 第3位置
P4 第4位置
R 曲率半径(曲面壁部32の)
Claims (9)
- 相互に対向してダクト壁を形成する第1壁部(14)および第2壁部(16)と、前記第1壁部(14)の端部に開設した吹出口(20)とを有し、上流側から通入された空気等を、その流通方向と略直交する方向へ変向させつつ前記吹出口(20)から通出させるようにした通気ダクトにおいて、
前記第2壁部(16)において前記吹出口(20)の開口領域に臨む背面部位を、該第2壁部(16)から該吹出口(20)の側へ湾曲的に延在する曲面壁部(32)と、この曲面壁部(32)の端縁から該吹出口(20)に沿って延在する平面壁部(34)とで形成し、
上流側から通入された前記空気等を、前記曲面壁部(32)に沿って移動させる過程で前記吹出口(20)側へ分散状態で変向させることで、該吹出口(20)から広く通出させ得るよう構成した
ことを特徴とする通気ダクト。 - 前記曲面壁部(32)と平面壁部(34)との折曲連接部分(36)は、前記第1壁部(14)および第2壁部(16)により形成されるダクト本体(12)の出口部分と前記吹出口(20)との間で前記空気等の流通方向へ突出し、これにより前記ダクト本体(12)からの該空気等を該吹出口(20)の側へ変向可能な請求項1記載の通気ダクト。
- 前記曲面壁部(32)は円弧状に延在形成され、その曲率半径(R)は、前記ダクト本体(12)の出口部分における幅寸法(D)の1.2〜2.5倍程度に設定される請求項1または2記載の通気ダクト。
- ダクトの長手方向における前記折曲連接部分(36)の設定位置は、前記吹出口(20)の上流側端縁(38)から下流側へ所要距離離間した第1位置(P1)と、該第1位置(P1)から更に下流側へ所要距離離間した第2位置(P2)との間とされる請求項2または3記載の通気ダクト。
- 前記上流側端縁(38)と前記第1位置(P1)との間隔は、矩形状に開設された前記吹出口(20)における横寸法(E)の0.3倍程度とされる請求項4記載の通気ダクト。
- 前記第1位置(P1)と前記第2位置(P2)との間隔は、矩形状に開設された前記吹出口(20)における横寸法(E)の0.3倍程度とされる請求項4または5記載の通気ダクト。
- ダクトの短手方向における前記折曲連接部分(36)の設定位置は、前記第2壁部(16)の延長ライン(L)から前記吹出口(20)の側へ所要距離離間した第3位置(P3)と、この第3位置(P3)から更に該吹出口(20)の側へ所要距離離間した第4位置(P4)との間とされる請求項2〜6の何れかに記載の通気ダクト。
- 前記延長ライン(L)と前記第3位置(P3)との間隔は、前記ダクト本体(12)の出口部分における幅寸法(D)の0.4倍程度とされる請求項7記載の通気ダクト。
- 前記第3位置(P3)と前記第4位置(P4)との間隔は、前記ダクト本体(12)の出口部分における幅寸法(D)の0.3倍程度とされる請求項7または8記載の通気ダクト。
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