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JP4090260B2 - 電磁多板クラッチの制御装置 - Google Patents

電磁多板クラッチの制御装置 Download PDF

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JP4090260B2
JP4090260B2 JP2002093063A JP2002093063A JP4090260B2 JP 4090260 B2 JP4090260 B2 JP 4090260B2 JP 2002093063 A JP2002093063 A JP 2002093063A JP 2002093063 A JP2002093063 A JP 2002093063A JP 4090260 B2 JP4090260 B2 JP 4090260B2
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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンと自動変速機の変速機構部との間に介在され、エンジン駆動力を断接可能に変速機構部へ伝達する電磁多板クラッチの制御装置に関する。
【0001】
【従来の技術】
近年、動力伝達状態を切り換えるクラッチとして、メインクラッチと、電磁パイロットクラッチと、電磁パイロットクラッチの締結により伝達トルクを受けて作動し、その作動に応じて発生するカムスラスト力により押圧系を介してメインクラッチを締結するカム機構を備えた湿式の電磁多板クラッチが提案されている。
【0002】
この電磁多板クラッチは湿式であるため、極低温状態で油温が極端に低下し、それに伴い非常に油の粘性が高くなると制御性が悪化する虞がある。そこで、素早く油温を上昇させる必要がある。このような極低温時に油温を上昇させる技術として、例えば特開平11−351362号公報に記載の技術が知られている。この公報には、自動変速機内の油温を上昇させる手段として、コントロールバルブ内に設けられたソレノイドが作動しない範囲の励磁電流を出力し、この電流によるソレノイドの発熱作用を用いて油温の上昇を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術において、コントロールバルブ内に設けられたソレノイドを発熱させる技術を、電磁多板クラッチに備えられたコイルに適用し、コイルの発熱によって油温を上昇させる場合、下記に示す課題があった。
【0004】
電磁パイロットクラッチは電磁力によりパイロットクラッチを締結する。具体的には電磁石によって複数のパイロットクラッチプレートを電磁石に引きつけて係合する。ここで、電磁石と前記クラッチプレートの位置は常に決定されているわけではない。よって、電磁石と前記クラッチプレートが近接した状態での締結力を発生する直前までの電流値と、電磁石と前記クラッチプレートが離れた状態から締結力を発生する直前までの電流値とでは差がある。油温を素早く上昇させるには極力多くの電流を流す必要があるが、電流が流れすぎると電磁石により前記クラッチプレートに締結力が生じトルクが伝達されてしまい、油温を上昇させる制御が困難である。
【0005】
また、電流を抑えすぎると電磁石の発熱を十分得ることができず、電磁多板クラッチ内の油温を上昇させるには不十分であり、制御性の高い油温を得るまでに時間がかかる。
【0006】
本発明は上述のような課題に基づいて成されたもので、本発明が解決しようとする課題は、エンジンと自動変速機の変速機構部との間に介在され、エンジン駆動力を断接可能に変速機構部へ伝達する電磁多板クラッチの制御装置において、極低温状態であっても、スムーズに制御性を確保することが可能な電磁多板クラッチの制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、電磁石と該電磁石の発生する電磁力により締結可能なクラッチプレートを有する湿式の電磁パイロットクラッチと、電流制御により前記電磁パイロットクラッチを断続操作する操作手段と、を備え、エンジンから出力されたトルクを自動変速機の変速機構部内へ断接可能に伝達する電磁多板クラッチの制御装置において、油温を検出する油温検出手段と、前記電磁石の消磁状態で前記電磁石と前記クラッチプレートの間隔を確保する間隔確保手段と、検出された油温が予め設定された設定油温未満のときは、前記間隔確保手段により前記間隔を確保した後、前記電磁石に対し少なくとも定格電流以上であって、確実に電磁パイロットクラッチを締結可能とする所定の過励磁電流値未満の電流値を出力する電磁石加熱部と、を設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の作用および効果】
請求項1記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、電磁石加熱部において、電磁石に対し、少なくとも定格電流以上であって、確実に電磁パイロットクラッチを締結可能な所定の過励磁電流値未満の電流値が出力されることで、電磁多板クラッチが締結することなく発熱させることが可能となり、油温を上昇させることができる。また、電磁石とクラッチプレートの間隔として、所定の過励磁電流値未満で締結不能な間隔が確保される。よって、エンジン負荷を小さくすることでエンジン回転数を確保しつつ、所定の過励磁電流値未満の電流をより多く流すことが可能となり、更に油温を上昇させることができる。
具体的には、検出された油温が極低温を表す設定油温未満のときは、電磁パイロットクラッチの電磁石とクラッチプレートの間隔を確保する。その後、電磁石に対し、所定の過励磁電流値未満の電流値が出力される。すなわち、電磁石とクラッチプレートの間隔が確保されているため、エンジンの始動性を確保しつつ、電磁クラッチが締結することなく所定の過励磁電流値未満の電流をより多く流すことが可能となり、更に油温を上昇させることができる。
また、極低温状況ではエンジンも冷えており、エンジンコントロールユニットにおいてアイドル回転数を上昇するアイドルアップ制御が行われている。よって、エンジンの駆動力によって発電するオルタネータの発電量も多く、余剰発電となる。この余剰発電分を所定の過励磁電流以下の範囲において電磁石に極力多く流すことが可能となり、電磁石を効率よく発熱させ、油温を上昇させることができる。
【0016】
請求項2記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、間隔確保手段において遠心油圧の供給により電磁石とクラッチプレートの間隔として、所定の過励磁電流値未満で締結不能な間隔が確保される。よって、エンジン負荷を小さくすることでエンジン回転数を確保しつつ、所定の過励磁電流値未満の電流をより多く流すことが可能となり、更に油温を上昇させることができる。
【0017】
請求項3記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、潤滑増加手段において、電磁多板クラッチへの潤滑量が大きくされる。これにより、電磁パイロットクラッチの電磁石とクラッチプレートの間隔を確保する。
【0019】
請求項記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、前進クラッチ及び後進クラッチの締結を禁止する手段とされている。すなわち、前後進クラッチの締結が禁止されることで、前後進切換機構の入力軸はフリーの状態となり、エンジンの初爆時のエンジン負荷を小さくする。そして、エンジンの回転数が電磁多板クラッチに入力されると、電磁多板クラッチは締結していないが、極低温状態であり油の粘性が非常に高いためドラグトルクにより引きずられて入力軸は回転を始める。入力軸から電磁クラッチに対して遠心油圧が供給される。よってクラッチプレート間が押し広げられ、電磁石とクラッチプレートの間隔を確保することができる。尚、潤滑増加手段として、更に潤滑量を確保するときは、オイルポンプの吐出容量を変更する指令等を出力することで対応しても良い。
【0020】
請求項記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、前後進クラッチの両方を締結すると、前後進切換機構の入力軸(=電磁多板クラッチの出力部)は固定される。このとき、潤滑低減手段により潤滑油がさほど発生せず、また、遠心油圧作用が働かないため、油の自重によって潤滑する程度の潤滑しか行われない。エンジンの回転数が電磁多板クラッチに入力されると、電磁多板クラッチの他方は固定されているため、入力されるエンジン回転数だけクラッチプレートが相対回転する。このとき、極低温状態であり油の粘性が非常に高く、更に潤滑量が少ないため大きなドラグトルクが発生し、クラッチプレートにドラグトルクと相対回転数に応じた発熱量が得られる。この発熱量により油温を上昇することができる。尚、潤滑低減手段として、更に潤滑量を低減するときは、オイルポンプの吐出容量を変更する指令等を出力することで対応しても良い。
【0021】
請求項記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、所定の過励磁電流値未満であって、エンジン回転数に応じた電流値が出力される。極低温状況ではエンジンも冷えており、エンジンコントロールユニットにおいてアイドル回転数を上昇するアイドルアップ制御が行われている。前後進クラッチの両方を締結したときは、電磁多板クラッチの出力側が固定されるため、入力されるエンジン回転数だけクラッチプレートが相対回転する。このとき、極低温状態であり油の粘性が非常に高く、更に潤滑量が少ないため大きなドラグトルクが発生し、同時にエンジン負荷も大きくなるためアイドル回転数が減少する。エンジンの出力するトルクが電磁多板クラッチのドラグトルクよりも小さくなるとエンジンストップしてしまう虞がある。よって、エンジン回転数の減少に比例して電流値を小さくすることで、エンジンストップすることなく、油温の上昇を図ることができる。
請求項記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、油温が上昇した後は、前進意図があれば前進クラッチの締結を維持して後進クラッチのみ解放すれば良く、後進意図があれば後進クラッチの締結を維持して前進クラッチのみ解放すればよい。また、走行意図がなければ両方のクラッチを解放しても良い。
【0022】
請求項記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、電磁パイロットクラッチの外径側に配置されているメインクラッチにより、より大きなクラッチプレート面積が得られ、このメインクラッチプレートのドラグトルクにより大きな発熱量を得ることができる。また、メインクラッチのドリブン側のクラッチプレートとスプライン結合しているハブ部とが入力軸とスプライン結合されているため、入力軸が固定されると、エンジン側から入力された回転によって、メインクラッチのドライブ側クラッチプレートとの相対回転が大きくなり、更に大きな発熱量を得ることができる。
【0025】
請求項10記載の電磁多板クラッチの制御装置にあっては、電磁パイロットクラッチのクラッチプレートであって、外周側にスプライン嵌合部を有するクラッチプレートの内周側端部の電磁石側側面に、テーパが形成されている。よって、遠心油圧を供給することで、クラッチプレートの軸方向であって、電磁石と離れる方向の推力を与えることが可能となり、確実に電磁石とクラッチプレートの間隔を確保することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態における電磁多板クラッチを備えた車両の駆動システムを表す全体システム図である。
30はエンジン、40は電磁多板クラッチ、50は前後進切換機構、60は変速機構部、70はエンジンコントロールユニット(ECU)、80は自動変速機コントロールユニット(ATCU)である。
【0027】
エンジン30から出力された回転は、トーショナルダンパ6を介して電磁多板クラッチ40に伝達される。電磁多板クラッチ40は、電磁クラッチ22と入力クラッチパック15とローディングカム17から構成されている。電磁クラッチ22の締結力はローディングカム17によってトルク増幅され、この増幅されたトルクに基づいて入力クラッチパック15が締結され、入力軸1に回転を伝達する。
【0028】
電磁多板クラッチ40の出力回転は、入力軸1から前後進切換機構50に伝達される。前後進切換機構50は、入力軸1と一体に回転するリングギア51と、キャリア52と、変速機入力軸61と一体に回転するサンギア53から構成されている。キャリア52には、変速機ケースに固定する後進クラッチ55と、変速機入力軸61とキャリア52を一体に固定する前進クラッチ54が設けられている。
【0029】
車両が前進するときは前進クラッチ54のみを締結することで、電磁多板クラッチ40から出力された回転がそのまま変速機入力軸61に伝達され、変速機構部60に入力される。車両が後退するときは後進クラッチ55のみ締結することで、電磁多板クラッチ40から出力された回転が減速され、かつ、逆回転となって変速機入力軸61に伝達され、変速機構部60に入力される。また、前進クラッチ54と後進クラッチ55の両方を締結した際には、入力軸1及び変速機入力軸61は完全に固定される。
【0030】
ECU70に入力される信号を検出するセンサとして、エンジン回転数を検出されるエンジン回転数センサ71と、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ72が設けられている。また、ATCU80に入力される信号を検出するセンサとして、油温を検出する油温センサ81、車速を検出する車速センサ82、運転者の選択したシフトレンジ位置を検出するインヒビタスイッチ83が設けられている。
【0031】
ECU70は検出された各センサ信号に基づいてエンジン30を制御する。また、ATCU80は検出された各センサ信号に基づいて電磁多板クラッチ40,前後進切換機構50,変速機構部60の制御を行う。また、ECU70とATCU80は相互に信号を送ることで、最適な駆動システム制御を達成するよう構成されている。
【0032】
図2は本発明の実施の形態における電磁多板クラッチ周辺を表す断面図である。尚、本実施の形態に使用される自動変速機の変速機構部の変速動作等については説明を省略する。
【0033】
3は変速機ケース、4は変速機ケース3の前端開口に取着した入力クラッチハウジングを示す。入力クラッチハウジング4には、ボルト12によりフロントカバー11が取着され、これによりトーショナルダンパ6を収装する大気開放された第1収装室4aを画成している。また、変速機ケース3,入力クラッチハウジング4の一部及びフロントカバー11により油潤滑が成される第2収装室3aを画成している。
【0034】
変速機ケース3及び入力クラッチハウジング4の間にはオイルポンプ2を介在させている。このオイルポンプ2は、ポンプハウジング2a及びポンプカバー2bにより画成される空間内に内接歯車ポンプ要素を収納して構成した通常のギヤポンプである。ポンプカバー2bの内周に固定の中空スリーブ2cを嵌着し、この中空スリーブ2c内に入力シャフト1を回転自在に挿着する。
【0035】
入力クラッチハウジング4内に突出する入力シャフト1の前端部上には入力クラッチ5を配置している。この入力クラッチ5は、電磁クラッチ22(特許請求の範囲の電磁パイロットクラッチに相当)と、この電磁クラッチ22の外周に配置した入力クラッチパック15と、この電磁クラッチ22の内周に配置したローディングカム17から構成されている。
【0036】
入力クラッチパック15の入力ドラム13は、入力ハブ7をナット8により固定する軸部13bと、オイルシール9との摺動部である小径軸13dと、入力ドラム13をフロントカバー11によりベアリング10を介して支持するベアリング支持部13eから構成されている。
【0037】
図示しないエンジンの動力はドライブプレート6bと一体となったトーショナルダンパ6,入力ハブ7を介して入力クラッチパック15の入力ドラム13,14(ドライブ側)に伝達される。動力伝達部品は、トーショナルダンパ6の出力メンバ6aと一体回転可能な入力ドラム13に固定された入力ハブ7と、入力ドラム13とスプライン嵌合する入力ドラム14と、入力ドラム14と一体回転可能に嵌合する電磁クラッチ22のロータ24から構成されている。ロータ24の一端24aは、オイルポンプ2の駆動爪になっている。
【0038】
電磁石22aに電磁力が発生し、リテーニングプレート22b及び金属プレート22cが引きつけられることで電磁クラッチ22が締結すると、ローディングカム17にエンジン回転が入力され、ローディングカム17は、ボールが傾斜面を転動するカム作用により入力クラッチハブ16(ドリブン側)に図1の右方へ移動しようというスラスト力が発生する。一方その反力として、スラストベアリング27を介して、入力ドラム14,ロータ24及び電磁石22aをスナップリング20で止められたリターン皿ばね19に抗して図1の左方に移動させようとするスラスト力が作用する。
【0039】
ところで、入力クラッチハブ16は、入力シャフト1とスプライン嵌合するとともに、図1に示す右端部は、スナップリング18で止められており、軸方向移動は不能になっているため、実際は、入力ドラム14側が左方移動して、入力クラッチパック15側にクラッチプレート15cが一体回転可能に嵌合しており、図1の右端側は段付きリテーナ15dを介してスナップリング15eで軸方向の移動を規制している。
【0040】
一方、入力クラッチハブ16側は、摩擦材フェーシングが両面に接着された、フェーシングプレート15bが入力クラッチハブ16と一体回転可能に嵌合している。クラッチプレート15cと、フェーシングプレート15bとは、軸方向交互に配置されている。
【0041】
ここで、電磁クラッチ22の発生するトルクTpについて説明する。電磁クラッチ22の発生するトルクTpは下記の式により決定される。
Tp=(電磁石22aの吸引力)×(磁路効率)
×(摩擦係数)×(摺動径)×(摺動面数)
ここで、磁路効率とは電磁石22aの発生する磁力がリテーニングプレート22b及び金属プレート22cに対してどの程度影響するか(リテーニングプレート22bと金属プレート22cには表面処理が施されており、また、油穴や表面粗さにより接触面積が理論値と異なることによる)を示し、摩擦係数とはリテーニングプレート22bと各金属プレート22cとの摩擦係数を表し、摺動径とは軸心から各プレートの摺動部の平均半径を表す。
【0042】
次に電磁式多板クラッチの潤滑について説明する。
図示しないコントロールバルブ回路(従来のロックアップクラッチ供給回路の流用)から供給される潤滑油は、入力シャフト1の開口部1a→中空部1b→開口部1cを介して、遠心ポンプ作用により、電磁クラッチ22,入力クラッチ部15を潤滑する。入力ドラム13,14には、複数の開口部(図示せず)が配置され、潤滑油は、この開口部を経由して、フロントカバー11と、クラッチハウジング4とで密封された空間に溜まり、クラッチハウジング4の下端部に開口するドレーンポート4bを経由して、変速機ケース3側に設けられたオイルパン部にリターンされる。
【0043】
ここで、図3に電磁クラッチ22の拡大断面図を示す。電磁クラッチ22のリテーニングプレート22bと金属プレート22cの内周側端部には、それぞれテーパ22b',22c'が設けられている。
【0044】
図4は本実施の形態の第1実施例における電磁多板クラッチの締結制御を表すフローチャートである。
【0045】
ステップ101では、エンジンが始動したかどうかを判断し、始動していなければステップ102へ進み、始動していれば本制御を繰り返す。
【0046】
ステップ102では、イグニッションがONかどうかを判断し、ONであればステップ103へ進み、OFFであれば本制御を繰り返す。尚、アイドルストップ車両等においては、イグニッションではなく、アイドルストップコントロールユニットからのエンジン再始動指令の有無で判断しても良い。
【0047】
ステップ103では、エンジンのクランキングを開始する。
【0048】
ステップ104では、エンジンがスタータモータの回転によらず自力で回転させる。
【0049】
ステップ105では、エンジン回転数が初期完爆回転数以上かどうかを判断し、初期完爆回転数以上であればステップ106へ進み、初期完爆回転数未満の時はステップ105を繰り返す。ここで、エンジン回転数が初期完爆回転数以上であればエンジンが完爆していることを意味する。
【0050】
ステップ106では、油温が所定値以上かどうかを判断し、所定値以上であればステップ108へ進み、所定値未満であればステップ107へ進む。
【0051】
ステップ107では、極低温制御を行う。
【0052】
ステップ108では、過励磁電流制御を行う。
【0053】
実施の形態1における電磁多板クラッチの締結制御では、極低温制御と過励磁電流制御を行うため、まず過励磁電流制御について説明する。
【0054】
(過励磁電流制御)
図5は過励磁電流制御の制御内容を表すフローチャートである。
【0055】
ステップ201では、図外の油温センサから自動変速機内の油温を検出し、マップに基づいて過励磁電流値及び過励磁電流を流す時間を算出する。
【0056】
ステップ202では、シフトレンジが走行レンジであるDレンジ、LレンジまたはRレンジにあるかどうかを判断し、これらのレンジにあるときはステップ205に進み、このレンジ以外のレンジにあるときはステップ203へ進む。
【0057】
ステップ203では、ステップ201で算出された過励磁電流を流す。
【0058】
ステップ204では、所定時間(過励磁電流を流す時間)が経過したかどうかを判断し、経過していればステップ209へ進み、経過していなければステップ203へ戻り過励磁電流を流す。
【0059】
ステップ205では、前進締結要素、又は後進締結要素の締結を禁止する。
【0060】
ステップ206では、ステップ201で算出された過励磁電流を流す。
【0061】
ステップ207では、所定時間(過励磁電流を流す時間)が経過したかどうかを判断し、経過していればステップ208へ進み、経過していなければステップ205へ戻り各締結要素の締結を禁止しつつ過励磁電流を流す。
【0062】
ステップ208では、前進締結要素、又は後進締結要素の締結を許可する。
【0063】
ステップ209では、過励磁電流操作を終了する。
【0064】
すなわち、ステップ201で自動変速機内の油温を検出し、その油温に基づいて過励磁電流値及び過励磁電流を流す時間をマップに基づいて算出する。図6は油温と過励磁電流値及び過励磁電流を流す時間の関係を表すマップである。ここで、過励磁電流値と過励磁電流を流す時間は線形の関係にあり、(過励磁電流を流す時間)=k×(過励磁電流値)である。kは自動変速機毎に設定される定数である。マップに示すように、油温が高くなるほど潤滑油の粘性が低くなるため、それに応じて過励磁電流値及び過励磁電流を流す時間を小さくしている。
【0065】
すなわち、油温から粘性を考慮し、その粘性に適合した過励磁電流制御を行うことで、必要以上の過励磁電流を流すことがない。よって、バッテリの負担を軽減しつつ、確実に電磁パイロットクラッチの作動を確保できる。また、自動変速機の温度保証範囲が−30℃〜140℃(相場値)であるため、この範囲よりも少し広い範囲である−40℃〜165℃で過励磁電流値及び過励磁電流を流す時間の上下限リミッタをかける。油温センサにフェールが生じた場合であってもリミッタを設けてあるため極端な過励磁電流が流れることがない。
【0066】
そして、シフトレンジを検出し、走行レンジ(Dレンジ,Lレンジ,Rレンジ等)以外であれば、算出された過励磁電流値及び過励磁電流を流す時間に基づいて、過励磁電流が流され、過励磁電流制御が終了すると、通常の電流制御を行う。
【0067】
一方、シフトレンジが走行レンジであれば、ステップ205に進み前進締結要素又は後進締結要素の締結を禁止した上で過励磁電流制御が行われ、過励磁電流制御が終了すると、各摩擦要素の締結が許可する。これにより、仮に急激に電磁多板クラッチが締結したとしても、駆動輪にトルクが伝達されることが無く、電流制御によるクリープ制御や発進制御等をスムーズに行うものである。
【0068】
(極低温制御)
は極低温制御の制御内容を表すフローチャートである。
【0069】
ステップ301では、極低温制御のLEDランプを点灯する。
【0070】
ステップ302では、運転者の操作するシフトレバーが前進レンジもしくは後進レンジにあるかどうかを判断し、前進レンジもしくは後進レンジにあるときはステップ303へ進み、それ以外のレンジであればステップ304へ進む。
【0071】
ステップ303では、前後進切換機構50の前進クラッチ54及び後進クラッチ55の締結を禁止する。
【0072】
ステップ304では、所定時間が経過したかどうかを判断し、所定時間が経過するまで潤滑を行い、所定時間が経過したときはステップ305へ進む。
【0073】
ステップ305では、前後進クラッチ54,55を同時に締結する。
【0074】
ステップ306では、エンジン回転数に比例した電流を電磁石22aに流す。
【0075】
ステップ307では、油温が所定値以上かどうかを判断し、所定値未満のときはステップ305〜ステップ306を繰り返し、所定値以上のときはステップ308へ進む。
【0076】
ステップ308では、極低温制御のLEDランプを消灯する。
【0077】
上記極低温制御について図8のタイムチャートに基づいて説明する。油温が極低温を表す所定値よりも低いときは、油の粘性による制御性の悪化を防止するために、油温を素早く上昇させる極低温制御を行う。このとき、ステップ301において運転者に極低温制御実行中であることを知らせるLEDランプを点灯する。これにより、極低温であり、電磁多板クラッチ40の締結を行わないことを知らせることで、運転者が発進しようとしても電磁多板クラッチ40が締結しないことへの違和感を防止している。そして、運転者が前進レンジ又は後進レンジを選択しときはステップ303へ進み前後進クラッチの締結を禁止し、エンジン初爆時のエンジン負荷を軽減することでエンジンの始動性を確保する。それ以外のレンジでは各締結要素に対して締結要求がなされないためステップ304に進む。
【0078】
このとき、エンジンから電磁多板クラッチ40に入力された回転によりダンパ6を介して入力ドラム13が回転する。それに伴い入力ドラム13にスプライン嵌合された電磁クラッチ22の金属プレート22cとリテーニングプレート22bが回転する。
【0079】
極低温状態であり、油の粘性が非常に高いため金属プレート22cとリテーニングプレート22bの回転に伴いクラッチハブ25にスプライン嵌合した金属プレート25aがドラグトルクにより引きずられて回転する。この回転によってローディングカム17を介して入力クラッチパック15にもドラグトルクによる若干の締結力が発生する。
【0080】
入力クラッチハブ16には入力軸1がスプライン嵌合しているため入力軸1は回転を始める。これは、図1に示すように、前後進クラッチ54,55の締結が禁止されると、入力軸1が完全にフリーの状態になるためである。また、エンジンの回転によりオイルポンプ2が駆動しているため油圧が発生している。よって、入力軸1に設けられた開口部1c,1dから電磁クラッチ22に対して遠心油圧が供給される。
【0081】
このとき、図3に示すように電磁クラッチ22に電流が流れていない状態で遠心油圧が発生すると、図3中点線矢印で示すようにテーパ22b',22c'に油圧がかかる。この遠心油圧によってリテーニングプレート22bと金属プレート22cは電磁クラッチ22と反対のスナップリング22d側に移動する。
【0082】
極低温時はエンジンがアイドルアップ制御を行っているため、エンジンの回転数が上がり、強い遠心油圧が期待できる。
【0083】
所定時間経過後、すなわちリテーニングプレート22bと金属プレート22cが確実にスナップリング22d側に移動し終わった後、ステップ305において前後進クラッチ54,55を同時に締結する。もともと、変速機入力軸61は、サンギア53と一体に回転する構成となっている。すなわち、図1に示すように前後進クラッチ54,55を同時に締結すると、キャリア52と変速機ケースが連結する。サンギア53はリングギア51に固定されるため、結果として、サンギア53,キャリア52,リングギア51が変速機ケースに連結され、固定される。これにより遠心油圧は発生せず、油の自重による落下程度の潤滑が行われる。
【0084】
次に、ステップ306においてエンジン回転数に比例した電流が電磁石22aに流される。図9はエンジン回転数と電流値の関係を表すマップの一例を示す。エンジンのアイドル回転数が取りうる最大値MAX(例えばエンジンが低温で無負荷状態)に過励磁電流より低い励磁電流の最大値MAXが対応し、エンジンのアイドル回転数が取りうる最小値MIN(例えばエンジンが常温で有負荷状態)に定格電流が対応した比例関係を用いる。
【0085】
極低温状況ではエンジンも冷えており、ECU70の制御においてアイドル回転数を上昇するアイドルアップ制御が行われている。よって、エンジン30の駆動力によって発電するオルタネータの発電量も多く、余剰発電となる。この余剰発電分を過励磁電流以下の範囲において電磁石22aに極力多く流すことで、電磁石22aの発熱量Q1を得る。このとき、リテーニングプレート22bと金属プレート22cは電磁石22aから離れた位置にあるので締結力は発生せずドラグトルクのみ発生する。
【0086】
入力軸1が固定された状態で、エンジン30から電磁多板クラッチ40にアイドル回転数が入力され、更に遠心油圧が小さいため、電磁クラッチ22と入力クラッチパック15のドラグトルクが大きくなる。このドラグトルクを負荷とした電磁クラッチ22と入力クラッチパック15の相対滑りにより下記の式に基づく発熱を得ることができる。
発熱量Q2=k×相対滑り回転数(rpm)×クラッチ伝達トルク(N・m)
ここで、kは電磁多板クラッチの設計上の寸法や摩擦係数によって決定される定数であり、相対滑り回転数はエンジンのアイドル回転数に相当し、クラッチ伝達トルクはドラグトルクに相当する。尚、前後進クラッチ54,55の締結によりドラグトルク分の負荷がエンジン30にかかるためエンジン回転数は減少する。これに伴い電磁石22aに流れる電流値も減少する。エンジン30の出力するトルクが電磁多板クラッチ40のドラグトルクよりも小さくなるとエンジンストップしてしまう虞がある。よって、エンジン回転数の減少に比例して電流値を小さくすることで、エンジンストップすることなく油温を上昇することができる。
【0087】
以上のことからステップ305〜ステップ307の間では、発熱量Q=Q1+Q2が得られ、この発熱量Qによって油温を上昇させる。油温が所定値以上となると、極低温制御のLEDランプを消灯し、運転者に走行可能となったことを知らしめ、極低温制御を終了する。その後、前述した過励磁電流制御が行われる。
【0088】
以上説明したように、実施の形態1における電磁多板クラッチの制御装置にあっては、極低温状態であっても、エンジンの始動性を確保しつつ、電磁石22aの発熱Q1と各クラッチプレートのドラグトルクによる発熱Q2の両方の発熱量を得ることが可能となり、油温を素早く上昇することができる。
【0089】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0090】
また、実施の形態では、エンジンと自動変速機の変速機構部との間に介在され、エンジン駆動力を断接可能に変速機構部へ伝達する電磁多板クラッチについて説明したが、例えば四輪に駆動力を分配する電磁多板クラッチを用いたバリアブルセンターデフ等に本制御を適用しても、もちろん同様の作用効果を得ることができる。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における電磁多板クラッチを備えた車両の駆動システムを表すシステム図である。
【図2】実施の形態1における変速機ユニットの電磁多板クラッチ周辺を表す断面図である。
【図3】実施の形態1における電磁クラッチ周辺を表す拡大断面図である。
【図4】実施の形態1における電磁多板クラッチの基本制御を表すフローチャートである。
【図5】実施の形態1における過励磁電流制御を表すフローチャートである。
【図6】実施の形態1における過励磁電流値及び過励磁電流を流す時間と温度の関係を表すマップである。
【図7】実施の形態1における極低温制御を表すフローチャートである。
【図8】実施の形態1における極低温制御を表すタイムチャートである。
【図9】実施の形態1における励磁電流値とエンジン回転数の関係を表すマップである。
【符号の説明】
1 入力シャフト
1a 開口部
1b 中空部
1c 開口部
1d 開口部
2 オイルポンプ
2a ポンプハウジング
2b ポンプカバー
2c 中空スリーブ
3 変速機ケース
3a 第2収装室
4 入力クラッチハウジング
4a 第1収装室
4b ドレーンポート
5 入力クラッチ
6 トーショナルダンパ
6a スプライン
6b ドライブプレート
6a 出力メンバ
7 入力ハブ
7a スプライン
9 オイルシール
10 ベアリング
11 フロントカバー
13 入力ドラム
13a 開口部
13b 軸部
13c 油孔
13d 小径軸
13e ベアリング支持部
14 入力ドラム
15 入力クラッチパック
15a フローティングプレート
15b フェーシングプレート
15c クラッチプレート
15d リテーナ
15e スナップリング
16 入力クラッチハブ
16a 接触面
17 ローディングカム
18 スナップリング
19 リターン皿ばね
22 電磁クラッチ
22a 電磁石
22b リテーニングプレート
22c 金属プレート
22d スナップリング
24 ロータ
24a ロータの一端
25 クラッチハブ
25a 金属プレート
27 スラストベアリング
30 エンジン
40 電磁多板クラッチ
50 前後進切換機構
51 リングギア
52 キャリア
53 サンギア
54 前進クラッチ
55 後進クラッチ
60 変速機構部
61 変速機入力軸
71 エンジン回転数センサ
72 スロットル開度センサ
81 油温センサ
82 車速センサ
83 インヒビタスイッチ

Claims (10)

  1. 電磁石と該電磁石の発生する電磁力により締結可能なクラッチプレートを有する湿式の電磁パイロットクラッチと、
    電流制御により前記電磁パイロットクラッチを断続操作する操作手段と、を備え、
    エンジンから出力されたトルクを自動変速機の変速機構部内へ断接可能に伝達する電磁多板クラッチの制御装置において、
    油温を検出する油温検出手段と、
    前記電磁石の消磁状態で前記電磁石と前記クラッチプレートの間隔を確保する間隔確保手段と、
    検出された油温が予め設定された設定油温未満のときは、前記間隔確保手段により前記間隔を確保した後、前記電磁石に対し少なくとも定格電流以上であって、確実に電磁パイロットクラッチを締結可能とする所定の過励磁電流値未満の電流値を出力する電磁石加熱部と、
    を設けたことを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  2. 請求項1に記載の電磁多板クラッチの制御装置において、
    前記間隔確保手段は、前記クラッチプレートへの遠心油圧の供給により前記間隔を確保することを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  3. 請求項1に記載の電磁多板クラッチの制御装置において、
    前記電磁多板クラッチへの潤滑量を大きくする潤滑増加手段を設け、
    前記間隔確保手段は、前記潤滑増加手段により前記潤滑量を大きくすることで前記間隔を確保することを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  4. 請求項1ないしのいずれか1つに記載の電磁多板クラッチの制御装置において、
    前記電磁多板クラッチの出力部と前記変速機構部の入力軸の間に介在され、前進クラッチまたは後進クラッチの締結によりエンジンから出力された回転を切り換えると共に、前記前進クラッチと前記後進クラッチの両方を締結することで前記出力部を固定する前後進切換機構部を備え、
    前記間隔確保手段により前記間隔を確保するまでの間、前記前進クラッチまたは前記後進クラッチの締結を禁止することを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  5. 電磁石と該電磁石の発生する電磁力により締結可能なクラッチプレートを有する湿式の電磁パイロットクラッチと、
    電流制御により前記電磁パイロットクラッチを断続操作する操作手段と、
    前記電磁多板クラッチの出力部と前記変速機構部の入力軸の間に介在され、前進クラッチまたは後進クラッチの締結によりエンジンから出力された回転を切り換えると共に、前記前進クラッチと前記後進クラッチの両方を締結することで前記出力部を固定する前後進切換機構部と、
    を備えた電磁多板クラッチの制御装置において、
    油温を検出する油温検出手段と、
    前記電磁多板クラッチへの潤滑量を小さくする潤滑低減手段と、を設け、
    検出された油温が予め設定された設定油温未満のときは前記前後進切換機構部により前記出力部を固定すると共に、前記潤滑低減手段により前記潤滑量を小さくし、
    検出された油温が前記設定油温以上のときは前記潤滑量を通常値に戻すことを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  6. 請求項に記載の電磁多板クラッチの制御装置において、
    前記電磁石の消磁状態で前記電磁石と前記クラッチプレートの間隔を確保する間隔確保手段と、
    検出された油温が前記設定油温未満のときは、前記間隔確保手段により前記間隔を確保した後、前記電磁石に対し少なくとも定格電流以上であって、確実に電磁パイロットクラッチを締結可能とする所定の過励磁電流値未満の電流値を出力し、
    検出された油温が前記設定油温以上のときは前記電流値の出力を停止する電磁石加熱部と、を設けたことを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  7. 請求項に記載の電磁多板クラッチの制御装置において、
    前記電流値はエンジン回転数に応じた値であることを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1つに記載の電磁多板クラッチの制御装置において、
    検出された油温が前記設定油温以上のときは前記前進クラッチ及び前記後進クラッチの少なくとも一方を解放することを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  9. 請求項5ないし8のいずれか1つに記載の電磁多板クラッチの制御装置において、
    前記電磁パイロットクラッチの外径側に配置され、ドリブン側のクラッチプレートとスプライン結合しているハブ部と前記前後進切換機構部の入力軸とをスプライン結合したメインクラッチから構成したことを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
  10. 請求項2に記載の電磁多板クラッチの制御装置において、
    前記電磁パイロットクラッチのクラッチプレートであって、外周側にスプライン嵌合部を有するクラッチプレートの内周側端部の電磁石側側面に、テーパを形成したことを特徴とする電磁多板クラッチの制御装置。
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