JP4080249B2 - 加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークを載置するテーブルと工具を保持する主軸とを互いに直角なX、Y、Z方向に相対的に移動させてワークを加工する加工方法および加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、プリント基板加工機の構成図である。
【0003】
同図において、プリント基板1は、下板9を介してテーブル2の上面に固定されている。テーブル2は、X軸駆動装置3により前後(X)方向に移動自在である。ドリル4を保持したスピンドル5は、Z軸駆動装置6により上下(Z)方向に移動自在である。Z軸駆動装置6はY軸駆動装置7により、左右(Y)方向に移動自在である。X軸駆動装置3、Y軸駆動装置7およびZ軸駆動装置6はそれぞれ図示を省略する位置検出器を備えており、フィードバック制御により指定する位置(座標)に精度良く位置決めすることができる。
【0004】
加工をするときには、X軸駆動装置3およびY軸駆動装置7を動作方向に移動させてドリル4の軸線を穴明け位置8の軸線上に位置決めした後、Z軸駆動装置6によりスピンドル5を指定する高さまで下降させ、目的の位置に穴を明ける。穴の加工が終了したら、スピンドル5を上昇させ、ドリル4を待機位置に戻す。以下、上記の動作を加工が終了するまで繰り返す。したがって、加工時間はX、Y方向の移動時間とZ方向の移動時間の和で算出される。
【0005】
ドリル4の待機位置は、切粉の排出を確実に行うと共に水平方向の移動時にプリント基板1と干渉することを防止するため、先端がプリント基板1の表面から予め定める距離だけ離れた位置に指定される。待機位置におけるドリル4先端からプリント基板1の表面までの距離はエアーカット量Laと呼ばれ、その値は経験に基づいて決定されることが多い。
【0006】
図9は、横軸を時間軸として移動位置指令とX軸駆動装置3の実際の位置(応答)との関係を示す図であり、図10は、移動位置指令とZ軸駆動装置6の実際の位置(応答)との関係を示す図である。
【0007】
図9に示すように、X軸移動位置指令に対しX軸駆動装置3の位置応答は遅れる。また、停止時においては、位置応答が目標位置に対して振動(オーバシュートやアンダシュート)し、X軸駆動装置3は徐々に目標位置に近づく。X軸移動位置指令が目標位置に達してからX軸駆動装置3が所定の許容位置誤差範囲内に安定するまでの時間を整定時間Tsという。また、Y軸駆動装置7の動作は上記X軸駆動装置3の場合と同じである。
【0008】
一方、図10に示すように、Z軸駆動装置6はX軸駆動装置3に比べて負荷が軽量であるため、位置応答のZ軸移動位置指令に対する遅れ(位置偏差)は小さく、また加速時間が短いので、略加工条件として指定された速度で下降し、加工が終了すると最高速度で上昇する。
【0009】
図11は、加工速度を向上させることができる加工手順の説明図である。加工時間を短縮し、かつ加工精度を向上させるためには、同図に示すように、ドリル4の軸線が穴明け位置8の軸線上に位置決めされたとき、すなわち整定時間Tsが経過した時にドリル4をプリント基板1に切り込ませればよい。
【0010】
そこで、本願出願人は、特願2000−365374号において、テーブル2およびドリル4がXY方向に移動する場合の移動距離と速度および加速度とからドリル4の軸線を加工位置に位置決めするタイミングを算出し、整定時間Tsの終了に合わせてドリル4先端をプリント基板上面に到達させることを提案した。
【0011】
すなわち、Z軸駆動装置6の速度を定速度とし、かつ指令に対する位置応答の遅れがないとすると、ドリル4が基板上面に到達時間するまでの移動時間Taは、Z軸駆動装置6の下降速度Vzとエアカット量Laとから式1で求められる。
【0012】
Ta=La/Vz・・・・・式1
そこで、Ts=Taの場合はX軸指令終了と同時に、また、Ts>Taの場合はX軸指令終了から時間(Ts−Ta)経過後に、また、Ta>Tsの場合はX軸指令終了の時間(Ta−Ts)前に、Z軸駆動装置6の下降を開始させる。
【0013】
なお、次の加工位置に移動する場合には、X軸駆動装置3とY軸駆動装置7を同時に動作させるので、次の加工位置に遅く到着する側の駆動装置に対して、Z軸の動作開始タイミングを決定する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の技術によって得られるタイミングは理論上のタイミングであり、実際の加工装置は特性にばらつきがある。また、同一の加工装置においても例えば移動方向や移動開始位置等によって特性が変化する。さらに、保守状態や設置された環境によっても特性が変化する。このため、加工精度を維持するためには、実際に加工したプリント基板の穴明け位置精度を測定する必要があり、必ずしも加工能率を向上できるとは限らなかった。
【0015】
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決し、加工装置の加工能率及び加工品質を向上させることができる加工方法を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、ワークと工具とを互いに直角なX,Y,Z方向に位置決めして前記ワークを加工する際、当該加工に先立ち、前記工具と前記ワークを前記工具の軸線と直角な2方向に相対的に移動させることにより前記2方向に関する移動位置指令と当該移動位置指令に基づいて実際に移動した位置及び時間との関係を示す位置応答を求め、移動位置指令が終了し、前記実際の位置における前記工具の静止状態が所定範囲内に整定するまでの間の位置応答の前記位置と時間との関係に基づいて前記工具を前記軸線方向に移動させる移動開始時期を定める加工方法であって、前記位置応答を求めるため、前記2方向に移動させる移動開始点の座標、移動方向、移動速度、移動加速度および移動距離を規定する移動条件を予め複数通り定めておき、加工に先立ち、加工時における移動条件と前記予め定められた複数通りの移動条件とを対比して前記予め定められた移動条件に基づく位置応答の中から加工時における移動条件と一致するあるいは最も近い移動条件に対応する位置応答を選定し、選定された前記位置応答の整定時間に基づいて、前記工具の移動速度および移動開始位置の少なくとも一方を制御し、前記工具の最適な軸線方向の移動開始時期を設定することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0019】
図1は本発明に係るX軸制御装置の接続図、図2は本発明に係るNC制御装置の処理ブロック図であり、図8と同じものまたは同一機能のものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0020】
NC制御装置51は、駆動制御装置52に位置指令を出力し、駆動制御装置52からテーブル2の位置応答を受け取る。駆動制御装置52はNC制御装置51からの指令に基づき、X軸駆動装置3を動作させてテーブル2を位置決めする。位置検出器54は、テーブル2の現在位置を駆動制御装置52に出力する。
【0021】
図2に示すように、NC制御装置51は、後述する検査条件が記載された検査プログラムや加工を行うための加工プログラム等を記憶する記憶装置61、プログラム読出し・解析部62、パターン・整定時間記憶部63、パターンマッチング判定部64、動作指令作成部65、応答解析部66、アラーム表示部67、制御パラメータ設定部68および切り換え部70等を備えている。
【0022】
次に、本実施の形態の動作を説明する。なお、切り換え部70はa側に接続されている。
【0023】
ステップ1:
加工指令を受けたNC制御装置51は、記憶装置61から予め入力されている検査プログラムを読出した後、パターンマッチング判定部64をスルーして動作指令作成部65により駆動制御装置52に対する指令を作成し、サーボアンプ53を介してX軸駆動装置3を動作させる。
【0024】
検査プログラムには、例えば表1に示すように、X軸駆動装置3およびY軸駆動装置7毎に、速度、加速度、移動方向、移動開始座標値、停止位置座標値等の停止時の特性を左右する因子が指定されている。なお、表1に示す場合は、加速度を一定値とする場合である。
【0025】
【表1】
【0026】
ステップ2:
1つの検査プログラムを実行すると、X軸駆動装置3の応答を応答解析部66によって解析し、整定時間Tsを算出する。整定時間Tsの算出方法としては、例えば、位置偏差量が所定の許容値以内に所定の時間留まった場合に整定したと判断するようにして、移動位置指令終了時点から位置偏差量が所定の許容値以内に入った時までの時間を計時すればよい。
【0027】
なお、応答解析部66で算出した整定時間Tsおよび図9で説明した応答波形のオーバシュート量やアンダシュート量が予め定めた規定値を超える場合は、アラーム表示部67により警告を表示して、装置に異常が発生していることを作業者に通知する。
【0028】
ステップ3:
上記検査条件と得られた整定時間Tsをセットにして、パターン・整定時間記憶部63に記憶する。
【0029】
ステップ4:
他の検査条件が残っている場合は、ステップ1〜ステップ3の動作を繰返し、検査条件と得られた整定時間Tsをセットにして、パターン・整定時間記憶部63に記憶する。
【0030】
以上の動作が終了したら、実際の加工に移る。
【0031】
ステップ5
次に、NC制御装置51は、記憶装置61から実際の加工プログラムを読出し、プログラム読出し・解析部62によりその内容を解析する。
【0032】
ステップ6:
パターンマッチング判定部64により、解析した移動動作とパターン・整定時間記憶部63に保持された検査条件に基づく移動動作とのマッチング判定を行い、一致または最も近い検査条件の整定時間Tsを記憶部63から読出す。
【0033】
ステップ7:
動作指令作成部65では、エアーカット量LaとZ軸下降速度Vzとから式1によりドリル4の基板上面到達時間Taを求め、記憶部63から読出された整定時間Tsを用いて最適なZ軸下降タイミングtを算出し、駆動制御装置52に対する指令を作成する。
【0034】
ステップ8:
駆動制御装置52は、ステップ7で作成された指令に基づいてX軸駆動装置3を動作させる。
【0035】
以下、加工が終了するまで、ステップ5〜ステップ8の動作を繰り返す。
【0036】
次に、切り換え部70のb側が接続されている場合、すなわち制御パラメータ設定部68が接続された場合の動作を説明する。
【0037】
制御パラメータ設定部68が接続されている場合は、アラームを表示することに代えて、制御パラメータ設定部68に予め記憶された制御パラメータ群を選択して駆動制御装置に現在設定されている制御パラメータと置き換える。その後、再度ステップ1、ステップ2を実施してその時の応答波形を観測する。そして、応答波形のオーバシュート量及びアンダシュート量等が予め定める規定値以内になるパラメータ群が存在する場合は、置き換えた制御パラメータを用いて加工を行う。また、所望の結果が得られない場合は、さらに他の制御パラメータに置き換える。そして、上記の動作を繰返しても適正なパラメータ群が存在しない場合は、装置に何らかの異常が発生したかあるいは装置の設置状態が悪化したためであるので、アラーム表示部により警告を表示して装置に異常が発生していることを通知する。
【0038】
次に、図3〜図7を参照しながら、Z軸駆動装置6の動作を説明する。なお、図3〜図7は、いずれも時間軸を横軸としてドリルの位置を示したものである。
【0039】
具体例1:Ta>Tsであった場合
従来の技術の場合、ドリルは図3に点線で示すように速度Vzで下降される。一方、本発明の場合、同図に実線で示すように、下記の式2で求められる速度Vz1(Vz1>Vz)でドリル4を下降させるので、加工能率を向上させることができる。
【0040】
Vz1≧La/Ts・・・・・式2
なお、上記ではZ軸駆動装置6に応答の遅れがないとしたが、実際にはZ軸駆動装置6にも応答の遅れが存在する。そこで、図4に示すように、ステップ7において求めた移動時間Taに遅れ時間Tdを加えた値に基づいて最適なZ軸下降タイミングtを算出してドリルを下降させることにより、加工精度を低下させることなく加工能率を向上させることができる。
【0041】
また、ドリル4の下降速度を変えることに代えて、移動時間Taと整定時間Tsの差分Tcを下記の式3により求め、図5に実線で示すように、エアーカット量Laを距離Lcだけ短くしておく。そして、ドリルをその位置から下降させることにより、同図に点線で示す従来技術の場合に比べて加工能率を向上させることができる。
【0042】
Lc=Vz(Ta−Ts)・・・・・式3
具体例2:加工精度が要求される場合、
加工精度が要求される場合は、図6に実線で示すように、予め整定許容範囲を狭めておく。そして、この状態で整定時間Tsを観測することにより、加工精度を向上させると共に、加工能率を向上させることができる。
【0043】
また、加工精度がそれほど要求されない場合は、同図に点線で示すように、予め整定許容範囲を広くしておくことにより加工能率を向上させることができる。
【0044】
ところで、従来は、ドリル4が基板から抜け出す時間については考慮されていなかった。しかし、ドリル4が基板から抜け出すと同時にX軸駆動装置3およびY軸駆動装置7を動作させることにより、加工能率を向上させることができる。
【0045】
この実施形態では、ステップ2において算出した整定時間Tsおよび応答波形のオーバシュート量やアンダシュート量が所定の規定値から外れている場合は、装置に異常が発生していることを作業者に通知するようにしたので、加工不良を未然に防ぐことができる。
【0046】
次に、Z軸移動装置の動作を基準にしてX軸移動装置とY軸移動装置を制御する場合について説明する。
【0047】
加工時、Z軸駆動装置6(またはドリルを保持する主軸)の位置を検出する位置検出器の出力を参照し、ドリル4が加工深さに達した位置を起点としてプリント基板の表面まで上昇する時間を計算すると共に、Z軸駆動装置の位置応答に基づいてZ軸駆動装置6の応答の遅れを求める。そして、図7に実線で示すように、ドリル4の先端がプリント基板の表面から切削距離Ldに到達した時点を起点としてドリルの先端がプリント基板の表面に達するまでの時間とZ軸駆動装置の応答の遅れを加えた時間が経過した時点で、X軸駆動装置3およびY軸駆動装置7を動作させる。
【0048】
このようにすると、ドリル4がプリント基板1から完全に離れた状態でX軸駆動装置3およびY軸駆動装置7を動作させるので、ドリル4の折損を防止することができると共に、同図に点線で示す従来技術の場合に比べて加工能率を向上させることができる。
【0049】
なお、本発明は、加工精度および加工速度を向上させることができるだけでなく、以下の場合にも有効である。
【0050】
すなわち、据付け時に整定時間Tsを求め、出荷時に予め測定した整定時間Tsと比較することにより、据付け状態の善し悪しが判定できる。
【0051】
また、移動開始点の座標値によって整定時間Tsが大きく異なる場合は、装置を支えている土台の特定位置に支障のあることを簡易に判定できる。
【0052】
さらに、応答波形のオーバシュート量・アンダシュート量および整定時間Tsから装置の揺れを判定することができるので、設置状態や床剛性を推定することもできる。
【0053】
なお、本発明は、テーブルをX、Yの2方向に移動させる加工装置にも適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加工に先立ち、加工装置を予め定める条件で実際に動作させることにより現在の加工装置の状態を的確に把握し、その結果に基づいて加工動作を行うので、高速でしかも高精度な加工が実現できる。
【0055】
また、据付け時の設置状態や経年変化などによる精度悪化や設置状態の変化を検知できるため、加工不良を未然に防ぐことができるだけでなく、メンテナンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX軸制御装置の接続図である。
【図2】本発明に係るNC制御装置の処理ブロック図である。
【図3】本発明におけるドリル4とX軸移動装置との関係を示す図である。
【図4】本発明におけるドリル4とX軸移動装置との関係を示す図である。
【図5】本発明におけるドリル4とX軸移動装置との関係を示す図である。
【図6】本発明におけるドリル4とX軸移動装置との関係を示す図である。
【図7】本発明におけるドリル4とX軸移動装置との関係を示す図である。
【図8】プリント基板加工機の構成図である。
【図9】移動位置指令とX軸駆動装置の実際の位置の関係を示す図である。
【図10】移動位置指令とZ軸駆動装置の実際の位置の関係を示す図である。
【図11】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
2 テーブル
3 X軸駆動装置
51 NC制御装置
Claims (2)
- ワークと工具とを互いに直角なX,Y,Z方向に位置決めして前記ワークを加工する際、当該加工に先立ち、前記工具と前記ワークを前記工具の軸線と直角な2方向に相対的に移動させることにより前記2方向に関する移動位置指令と当該移動位置指令に基づいて実際に移動した位置及び時間との関係を示す位置応答を求め、移動位置指令が終了し、前記実際の位置における前記工具の静止状態が所定範囲内に整定するまでの間の位置応答の前記位置と時間との関係に基づいて前記工具を前記軸線方向に移動させる移動開始時期を定める加工方法であって、
前記位置応答を求めるため、前記2方向に移動させる移動開始点の座標、移動方向、移動速度、移動加速度および移動距離を規定する移動条件を予め複数通り定めておき、加工に先立ち、加工時における移動条件と前記予め定められた複数通りの移動条件とを対比して前記予め定められた移動条件に基づく位置応答の中から加工時における移動条件と一致するあるいは最も近い移動条件に対応する位置応答を選定し、選定された前記位置応答の整定時間に基づいて、前記工具の移動速度および移動開始位置の少なくとも一方を制御し、前記工具の最適な軸線方向の移動開始時期を設定することを特徴とする加工方法。 - 予め前記位置応答を変更するために移動条件として駆動制御装置で使用する制御パラメータを準備しておき、求められた前記位置応答における整定時間が予め定める規定値以内になるまで制御パラメータを使用し、前記規定値以内にならない場合には、前記規定値以内になるまで前記制御パラメータを変更して位置応答における整定時間を求める動作を繰り返すことを特徴とする請求項1記載の加工方法。
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