JP4074004B2

JP4074004B2 - Sewing product sheet material, manufacturing method thereof, and sewing product using the same

Info

Publication number: JP4074004B2
Application number: JP18853498A
Authority: JP
Inventors: 幹育中西
Original assignee: Taica Corp
Current assignee: Taica Corp
Priority date: 1998-07-03
Filing date: 1998-07-03
Publication date: 2008-04-09
Anticipated expiration: 2018-07-03
Also published as: JP2000015732A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば各種スポーツシューズにおけるアッパー、各種スポーツウェア等の縫製製品に関するものであって、特に通気性に優れた編布の表面に凹凸パターンを形成するとともに、補強性、保形性、意匠性及び縫合性に優れた縫製製品用シート素材並びにその製造方法並びにこれらを用いた縫製製品に係るものである。
【０００２】
【発明の背景】
従来より、ジョギング、バスケット、テニス、サッカー、トレッキング等、各種スポーツの用に供されるスポーツシューズには、用途に応じてクッション性、グリップ性、安定性、軽量性、通気性、屈曲性、耐久性、フィット性等が要求されるため、シューズを構成するアッパー及びソールに対して種々の工夫がなされてきた。
【０００３】
このうち、特に通気性、軽量性等を良好にするためには、アッパーを構成する基材としてメッシュ地を用いるのが有効であるものの、以下に示すような問題点があった。
まず、前記メッシュ地は繊維を透き目を有するように編んだ編布であるため、他の部材との接触面積が小さく、また縫い糸との接触個所が限定されてしまい、通気性を高めるために編布の全体面積に対する透き目の面積比を高くする程、縫合強度を充分に確保することができなくなってしまう。
また、シューズデザインの重要な要素であるとともに、アッパーの上下を締めて基材の伸びを防止し、保形性を向上させるためのストライプを、メッシュ地に対して縫合する際にも、同様の理由から縫合強度を充分に確保することができない。
【０００４】
【開発を試みた技術課題】
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、特に通気性に優れるとともに、補強性、保形性、意匠性及び縫合性に優れた、新規な縫製製品用シート素材並びにその製造方法並びにこれらを用いた縫製製品の開発を技術課題としたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項１記載の縫製製品用シート素材は、透き目を有し、伸縮性、通気性を具えた編布上に樹脂層の補強部を一体的に組み合わせることにより透き目部分に樹脂を充填して成り、前記補強部は、他の部材との縫合部における厚みを、他より薄く構成したことを特徴として成る。
この発明によれば、通気性に優れた編布に対して樹脂層である補強部を形成したため、補強性、保形性及び意匠性が向上する。また編布に対して樹脂層である縫合部を形成したため縫合性が向上する。更にまた編布に他の部材を重ね合わせた際に極端な段差が生じず、美観を損ねることがない。
またメッシュ地等、縫合強度を充分に確保することができない編布に対して縫合部を形成したことで、縫製製品用シート素材と、他の部材との縫合強度を充分に確保することができる。
【０００６】
また請求項２記載の縫製製品用シート素材は、前記要件に加え、前記編布と補強部との間には、補強部との親和性を有する多孔性の中間補強体を、ほぼ編布の全面に展開するように一体的に組み合わせたことを特徴として成る。
この発明によれば、中間補強体によって編布の伸び、屈曲等を防止するため、通気性を維持したまま保形性を向上することができる。
また中間補強体の色を、補強部の色と、更には編布の色と異ならせることで、装飾効果を高めることができる。
【０００７】
また請求項３記載の縫製製品用シート素材の製造方法は、補強部型溝と縫合部型溝とを具え、この縫合部型溝の深さを前記補強部型溝の深さよりも浅く形成した凹版型を用い、これら型溝に樹脂原液を充填した上でこれをスキージし、次いでこのスキージされた面の上部に、透き目を有し、伸縮性、通気性を具えた編布をあてがい、前記樹脂原液を編布に浸入させて硬化させることによって透き目部分に樹脂を充填させて両者を一体化して補強部及び縫合部を形成し、この縫合部の厚みが、補強部より薄くなった縫製製品用シート素材を得るようにしたことを特徴として成る。
この発明によれば、補強部をストライプ等に適用することで、従来要していたストライプの縫合工程が削除されるため、製造コストを下げることができる。
【０００８】
更にまた請求項４記載の縫製製品用シート素材の製造方法は、前記請求項３記載の要件に加え、前記編布と補強部との間には、補強部との親和性を有する多孔性の中間補強体を、ほぼ編布の全面に展開するように一体的に組み合わせた縫製製品用シート素材を得るようにしたことを特徴として成る。
この発明によれば、補強部と中間補強体とを密に接合することができ、耐久性を向上することができる。
【０００９】
また請求項５記載の縫製製品は、透き目を有し、伸縮性、通気性を具えた編布上に樹脂層の補強部を一体的に組み合わせることにより透き目部分に樹脂を充填して成り、前記補強部は、他の部材との縫合部における厚みを、他より薄く構成して縫製製品用シート素材を形成し、この縫製製品用シート素材と他の部材とを縫合して成ることを特徴として成る。
この発明によれば、縫製製品用シート素材と他の部材との接合を強固にするとともに、縫合部に他の部材を重ね合わせた際に、極端な段差が生じない美観に優れた縫製製品とすることができる。
【００１０】
更にまた請求項６記載の縫製製品は、前記請求項５記載の要件に加え、前記縫製製品用シート素材は、シューズのアッパーに適用したことを特徴として成る。
この発明によれば、補強部をストライプに適用することで、メッシュ地等の編布に対しても強固にストライプを保持することができ、アッパーを補強するとともにアッパーの保形性を向上することができる。またストライプの縫合工程が削除されるため、縫製製品の製造コストを下げることができる。
【００１１】
更にまた請求項７記載の縫製製品は、前記請求項５または６記載の要件に加え、前記補強部の縫合部表面からの高さは、縫製製品用シート素材に縫合される他の部材の厚さとほぼ等しいことを特徴として成る。
この発明によれば、縫合部に他の部材を重ね合わせた際に、段差が生じない美観に優れた縫製製品とすることができる。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明する。なお以下の説明にあたっては、図１に示すような縫製製品１Ａの一例であるスポーツシューズ１を例にとり、アッパー２の構成要素に対して縫製製品用シート素材５Ａを適用した実施の形態を基本として説明する。
また説明の順序としては、最初にスポーツシューズ１の基本的構成について説明し、次いでこのようなスポーツシューズ１に適用される縫製製品用シート素材５Ａの構成について説明した後、このような縫製製品用シート素材５Ａの製造方法について説明する。
【００１３】
まずスポーツシューズ１について説明すると、一般にスポーツシューズ１等の靴はアッパー２とソール３とによって構成される。そして前記アッパー２は、足の甲を包み込む本体甲皮５に対し、つま先部分４、紐を通すハトメ飾り６、ベロ７、前記つま先部分４を補強するトウガード８、かかと部分を補強するヒールガード９及びストライプ１０を縫合等により組み合わせて成るものである。
また前記ストライプ１０は、スポーツシューズ１のデザインの重要な要素であると同時に、本体甲皮５の保形及び伸びを防止する役目も担っている。
【００１４】
そして縫製製品用シート素材５Ａを適用した本体甲皮５と、他の部材とを縫合することで縫製製品１Ａの一例であるスポーツシューズ１を構成するものである。このとき、後述するように前記縫合部１３表面からの補強部１２の高さを、本体甲皮５に縫合される他の部材（つま先部分４、ハトメ飾り６、トウガード８及びヒールガード９）の厚さとほぼ等しくすることで、段差の少ない美観に優れたスポーツシューズ１を構成している。
【００１５】
次に縫製製品用シート素材５Ａの構成について説明するが、この縫製製品用シート素材５Ａは、以下に示す二種の異なる形態を有するものである。
まず第一の形態は、請求項１に記載されたものであって、図２に示すように編布１１に対し、その表面に樹脂層である補強部１２を一体的に組み合わせて成るものである。
【００１６】
一方、第二の形態の縫製製品用シート素材５Ａは、請求項１に包含され、前記第一の形態と基本的構成を同様とするとともに、請求項２に限定して記載された様に構成されるものであって、図３に示すように編布１１と、補強部１２との間には、中間補強体１４を、ほぼ編布１１の全面に展開するように一体的に組み合わせて成るものである。
以下、前記縫製製品用シート素材５Ａの第一の形態及び第二の形態について詳細に説明する。
【００１７】
（１）縫製製品用シート素材の第一の形態
まず先に述べた縫製製品用シート素材５Ａの第一の形態について詳細に説明する。この形態は、図２に示すように一例として透き目１１ａを有し、伸縮性、通気性を具えた例えばラッセル編等によってメッシュ地を構成した編布１１を用い、このものに対しその表面に、一例としてウレタンゴムが一部浸入することで形成された樹脂層である補強部１２を一体的に組み合わせて成るものである。
【００１８】
前記補強部１２の一部は、図２の断面図に示すようにスポーツシューズ１のアッパー２を構成する他の部材との縫合部１３とするものであり、この縫合部１３における厚みを、他より薄く構成して成る。
この縫合部１３の配置については、前記補強部１２と接して位置させたり、前記補強部１２と離して位置させる等、主としてスポーツシューズ１のデザインによって決定される。
【００１９】
前記編布１１としては、透き目１１ａを有し、伸縮性、通気性を具えたものとして一例としてメッシュ地を適用するものであり、以下このような編布１１について説明する。
まず、編布１１の原料について述べると、動物性繊維あるいは植物性繊維の撚糸などを使用したもの、これに合成繊維（例えば、アセテート、ナイロン、ポリエステル、塩化ビニルなどのビニル系繊維、その他、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン等）を混紡したもの、更には、合成繊維のみで構成したもの等が挙げられる。特に通気性の観点から、後述する透き目１１ａの編布１１の全体面積に対する面積比、を確保するような粗い織目のもの、例えば、シナマイクロス、コットン芯、ポーラー、ジョーゼットなどが採用される。また、不織布を用いる場合には、多数の透き目１１ａと言える範囲の通気孔を備えた合成樹脂シートが採用される。
【００２０】
このような編布１１は、表裏に貫通する透き目１１ａを有する可撓シートであり、透き目１１ａを通しての通気性を有するものであって、この透き目１１ａは、編布１１の全体面積に対する面積比が１５〜８５％、好ましくは３０〜７０％を占めるものとする。
ここで前記透き目１１ａについて更に詳しく説明すると、前記透き目１１ａとは、可撓シートたる編布１１の表裏を通して肉視可能あるいは透視可能な程度に表裏貫通して通気性に富む多数の孔群を意味し、例えば網体の如き網目間に形成される空隙に相当するものであって、縦横に糸を連続して組み合わせた、例えば織布の織り目に通常形成される空間とは区別される概念のものである。
従って透き目１１ａは、平面状あるいは立体状の編布１１において、肉視可能あるいは透視可能な程度に相互に離間して存在することとなる。本明細書中においては、透き目１１ａの外郭の布をメッシュ地と称する。
【００２１】
また、可撓シートたる編布１１の可撓性については、前記透き目１１ａの存在と、メッシュ地の存在と、シート自体の素材等とによって、人体の動作作業機能や運動機能を阻害せずに撓むことができるものをいい、必ずしも柔軟性に富むことを必須としない。しかも、可撓シートは薄いフィルム状から厚みを有するシート状、あるいは立体的なシートまでをも含む概念のものである。
【００２２】
本実施の形態で用いる編布１１は、上述のようなメッシュ地である第一布地１１ｓと、第二布地１１ｂとの間を、弾力性のある渡り糸１１ｍによって橋絡した立体編布である。この立体編布は、所謂、透き目１１ａのある「ラッセル編」と称される構成で、前記渡り糸１１ｍは合成樹脂フィラメントまたはそのフィラメント束で構成され、第一布地１１ｓ及び第二布地１１ｂ間の間隔を維持するに足る自立性のある強度を持っている。
このような立体編布の場合には、表裏にある第一布地１１ｓと、第二布地１１ｂとにおける各透き目１１ａが僅かに位置ずれしていることがあるが、位置ずれによって表裏に連続する各透き目１１ａが第一布地１１ｓまたは第二布地１１ｂの単独よりも減少することとなるので、全体の透き目１１ａも考慮したとしても前記数値限定の範囲に包含される。
【００２３】
次に前記樹脂層たる補強部１２及び縫合部１３について説明する。これら樹脂層の原料としては、本実施の形態では一例としてウレタンゴムの一種である熱硬化性樹脂のポリウレタンエラストマーを使用する。また樹脂層の原料は単一の性状のものを使用するほか、補強部１２、縫合部１３毎に、複数の性状のものを組み合わせて使用することも可能である。なおここで使用する性状の例としては、色彩、硬度、弾力性、耐摩耗性、反発力、吸振性、厚さ、重量等が挙げられる。
【００２４】
前記ポリウレタンエラストマーは、プレポリマーとポリイソシアネートとの混合液から成り、これを加熱することによって硬化するものであり、特にノズルから吹き付けて供給するポリウレタンエラストマーとして好適なものに、日本合成化学工業株式会社の無溶剤即硬ウレタン樹脂、例えば商品名エフレタンなどがある。このものはノズルによるスプレー混合前に加熱しておくのが望ましく、ゲルタイム２０秒程度で硬化する。またこのものに対し粘度、硬度調整のため、別途溶剤を添加することも可能である。更にポリウレタンエラストマーとしては、プレポリマーである日本ポリウレタン工業株式会社のニッポラン（登録商標）に、ポリイソシアネートである大日本インキ株式会社のパンデックス（登録商標）を混合したものや、その他、三井東圧化学株式会社のＳＸ−３２０Ａ＆Ｂなどを用いることができる。
また後述する凹版型２０、孔版型２７からの流出を防止する必要がある場合も予想され、そこでこれらの原料には、増粘剤を混入することもできる。
【００２５】
また前記樹脂層たる補強部１２及び縫合部１３の原料については、上述したようなポリウレタンエラストマーのほか、皮膚接触性で有利なシリコーンエラストマー等、他の熱硬化性樹脂や紫外線の照射により短時間で硬化する光硬化性樹脂を適用することも可能であるが、押圧性（良く変形し、良好な押し込み作用が得られる）、強度（繰り返し使用に耐えられる）、離型性（円滑な脱版が行われる）に優れるものを選択して使用する。
更にまたこのような熱硬化性樹脂等の中に本出願人がすでに出願に及んでいる特開平８−２３８７０２号において開示する蓄光顔料等を添加することも可能であり、このようにすれば夜間視認性（安全性）の向上等の別途の機能が付加されることとなる。
【００２６】
（２）縫製製品用シート素材の第二の形態
次に先に述べた縫製製品用シート素材５Ａの第二の形態について詳細に説明する。この形態は、請求項１に包含されるとともに請求項２に限定して記載されたものであって、図３に示すように一例として透き目１１ａを有し、伸縮性、通気性を具えた例えばラッセル編等によってメッシュ地を構成した編布１１を用い、この編布１１と、補強部１２との間には、補強部１２との親和性を有する多孔性の中間補強体１４を、ほぼ編布１１の全面に展開するように一体的に組み合わせて成るものである。
また前記第一の形態と同様に補強部１２の一部は、図３（ｂ）の断面図に示すようにスポーツシューズ１のアッパー２を構成する他の部材との縫合部１３とするものであり、この縫合部１３における厚みを、他より薄く構成して成る。
【００２７】
このような第二の形態の縫製製品用シート素材５Ａは、基本的構成を第一の形態と同様とし、中間補強体１４が設けられる点で第一の形態と異なるものであるため、以下この中間補強体１４に関する点について説明する。
まず前記多孔性の意味について説明する。多孔性とは、シート状部材である中間補強体１４に対して、表裏に貫通する開口部１４ａを設けたことを意味するものであり、この開口部１４ａの中間補強体１４の全体面積に対する面積比は１５〜８５％、好ましくは３０〜７０％とする。本実施の形態においては、多孔性の中間補強体１４として、一例として六角形細胞様（はちの巣様）の開口部１４ａを有するハニカムパターンを採用する。
次に前記親和性について説明する。親和性とは、二部材が互いに結びつきやすい性状を意味するものであり、本実施の形態では一例として前記補強部１２または縫合部１３と中間補強体１４とを同一の原料で形成することで、両者の間に親和性が生ずるものである。
【００２８】
次いで上述した縫製製品用シート素材５Ａの製造方法について説明する。この説明にあっては、図２に示した前記第一の形態たる中間補強体１４を有しないタイプの縫製製品用シート素材５Ａを得るための製造方法と、図３に示した前記第二の形態たる中間補強体１４を有するタイプの縫製製品用シート素材５Ａを得るための製造方法とに分けて、それぞれ説明する。
【００２９】
（１）中間補強体を有しない縫製製品用シート素材（第一の形態）の製造方法
まず縫製製品用シート素材５Ａの製造に用いる部材等について説明する。
凹版型２０は図４（ａ）に示すように、平板部材の一面に、縫製製品用シート素材５Ａに形成する補強部１２に対応した所定形状（本実施の形態では一例として屈曲した筋状）の補強部型溝２１がパターン状に形成されており、本実施の形態ではこの補強部型溝２１の深さを一例として０．８ｍｍとした。
また補強部型溝２１の周辺には、縫合部型溝２２を形成するものであり、この縫合部型溝２２の深さを前記補強部型溝２１の深さよりも浅く形成する。本実施の形態では、縫合部型溝２２の深さを一例として０．３ｍｍとした。
【００３０】
このような凹版型２０を構成する材料としては、エッチングによる加工の自由度に優れた鉄板、ステンレス板等または軽量であり熱伝導性に優れるアルミ等の金属や、非金属としてはシリコーンゴムのように比較的軟質なもの、更に硬質のアクリル、離型性に優れたフッ素樹脂等の合成樹脂等が用いられる。
また離型性に劣るときには、別途離型剤をスプレーコートしたり、金属等の場合にはフッ素樹脂をコーティングしたりして対処する。
更にまた前記硬質のアクリル等の樹脂や金属に対し、皮膜中にフッ素樹脂が分散したフッ素樹脂分散メッキを施してもよい。
【００３１】
次に縫製製品用シート素材５Ａの製造方法について説明する。
まず図４（ａ）に示すように凹版型２０における補強部型溝２１及び縫合部型溝２２に対して、ウレタンゴムの液体原液Ｐを注入する。
【００３２】
次いで図４（ｂ）に示すようにスキージ具２３を用いて、凹版型２０のツラ面からはみ出している余分な液体原料Ｐを除去する。
【００３３】
次にこのようにして液体原料Ｐが注入され、スキージ処理された凹版型２０を、図４（ｃ）に示すようにプレス機における適宜の加熱機構を具えたベース２５に載置固定する。
そして前記凹版型２０に編布１１を載置し、加圧板２６によって加圧（圧力０．２〜０．４ｋｇｆ／ｃｍ² ）することで前記編布１１を凹版型２０に対して押圧状態とし、液体原料Ｐの表層部を編布１１（第一布地１１ｓ、渡り糸１１ｍ及び第二布地１１ｂ）に対して浸入させ、この状態で加熱（４０℃、４０〜５０分ないしは６０℃、２０分程度）して、液体原料Ｐを硬化させる。また、前記加圧を一例として０．０２ｋｇｆ／ｃｍ² と、極めて低圧で行うことによって、液体原料Ｐの表層部の編布１１への浸入度合いを、第一布地１１ｓ及び渡り糸１１ｍまで、あるいは第一布地１１ｓのみとし、この状態で液体原料Ｐを硬化させるようにすることもできる。
【００３４】
そして液体原料Ｐが硬化したところで加圧加熱を解除し、成形された樹脂層である補強部１２及び縫合部１３を具えた縫製製品用シート素材５Ａを凹版型２０から離型する。
その後、縫製製品用シート素材５Ａを裁断して、縫い糸１６を用いて他の部材と縫合することでスポーツシューズ１におけるアッパー２を構成する。このとき図６に示すように、縫合部１３表面からの補強部１２の高さは、縫製製品用シート素材５Ａに縫合される他の部材（一例としてトウガード８）の厚さとほぼ等しいため、縫合個所に段差が生じない美観に優れたスポーツシューズ１を得ることができる。
【００３５】
（２）中間補強体を有する縫製製品用シート素材（第二の形態）の製造方法
次に図３に示した中間補強体１４を有するタイプの縫製製品用シート素材５Ａを得るための製造方法について説明する。
この方法では前記凹版型２０に加え、中間補強体１４を形成するための凹版型２０Ａを先に用いるものであって、このものは図５（ａ）に示すように、平板部材の一面全域に、一例としてハニカムパターン状の中間補強体型溝２４が形成されており、この中間補強体型溝２４の深さを一例として０．５ｍｍに設定して成る。
【００３６】
次に縫製製品用シート素材５Ａの製造方法について説明する。
まず図５（ａ）に示すように凹版型２０Ａにおける中間補強体型溝２４に対して、液体原料Ｐを注入する。
【００３７】
次いで図５（ｂ）に示すようにスキージ具２３を用いて、凹版型２０Ａのツラ面からはみ出している余分な液体原料Ｐを除去する。
【００３８】
次にこのようにして液体原料Ｐが注入され、スキージ処理された凹版型２０Ａを、図５（ｃ）に示すようにプレス機における適宜の加熱機構を具えたベース２５に載置固定する。
そして前記凹版型２０Ａに編布１１を載置し、加圧板２６によって加圧（上述の圧力条件）することで前記編布１１を凹版型２０Ａに対して押圧状態とし、液体原料Ｐの表層部を編布１１（一例として第一布地１１ｓのみ。）に対して浸入させ、この状態で加熱（上述の温度条件）して液体原料Ｐを硬化させる。
【００３９】
そして液体原料Ｐが硬化したところで、加圧加熱を解除し、成形された中間補強体１４を具えた編布１１である一次補強基材１５を、凹版型２０Ａから離型する。
【００４０】
次いで図５（ｄ）に示すように別の凹版型２０における補強部型溝２１及び縫合部型溝２２に対して、中間補強体１４との親和性を有する同種のウレタンゴムの液体原液Ｐを注入する。
【００４１】
次いで図５（ｅ）に示すようにスキージ具２３を用いて、凹版型２０のツラ面からはみ出している余分な液体原料Ｐを除去する。
【００４２】
次にこのようにして液体原料Ｐが注入され、スキージ処理された凹版型２０を、図５（ｆ）に示すようにプレス機における適宜の加熱機構を具えたベース２５に載置固定する。
そして前記凹版型２０に一次補強基材１５を載置し、加圧板２６によって加圧（上述の圧力条件）することで前記一次補強基材１５を凹版型２０に対して押圧状態とし、液体原料Ｐの表層部を中間補強体１４と結合しつつ、編布１１（一例として第一布地１１ｓ及び渡り糸１１ｍ）に対して浸入させ、この状態で加熱（上述の温度条件）して液体原料Ｐを硬化させる。このとき前記補強部１２及び縫合部１３を構成するウレタンゴムと、中間補強体１４を構成するウレタンゴムとは、互いに親和性を有するため、強固に接合する。
【００４３】
そして液体原料Ｐが硬化したところで、加圧加熱を解除し、成形された補強部１２、縫合部１３及び中間補強体１４を具えた縫製製品用シート素材５Ａを凹版型２０から離型する。
その後、縫製製品用シート素材５Ａを裁断して、縫い糸１６を用いて他の部材と縫合することでスポーツシューズ１におけるアッパー２を構成する。
このタイプの縫製製品用シート素材５Ａは、編布１１と、補強部１２との間に中間補強体１４を、ほぼ編布１１の全面に展開するように一体的に具えるため、中間補強体１４によって編布１１の伸び、屈曲等を防止することができ、通気性を維持したまま保形性が向上されるものである。
また中間補強体１４の色を、補強部１２の色と、更には編布１１の色と異ならせることで、装飾効果を高めることができる。
【００４４】
【他の実施の形態】
本発明は先の実施の形態を基本の実施の形態とするものであるが、本発明の技術的思想に基づき、以下に示すような実施の形態を採ることもできる。
まず、先の実施の形態では、中間補強体１４を有しない縫製製品用シート素材５Ａの製造方法において凹版型２０を用いたが、孔版型２７を用いることもできる。この孔版型２７を用いた製造方法には「編布先置き方式」と、「編布後置き方式」とが有るものであり、以下それぞれについて説明する。
【００４５】
（１）編布先置き方式
まず孔版型２７について説明すると、このものは図７に示すように平板部材の一面に、縫製製品用シート素材５Ａに形成する補強部１２に対応した所定形状の補強部型孔２８が穿設されて成る。本実施の形態ではこの孔版型２７の厚さを一例として０．７ｍｍとした。
【００４６】
また孔版型２７Ａは平板部材の一面に、縫製製品用シート素材５Ａに形成する縫合部１３に対応した所定形状の縫合部型孔２９が穿設されて成る。本実施の形態ではこの孔版型２７Ａの厚さを一例として０．３ｍｍとした。
【００４７】
そして図７（ａ）に示すように、ベース２５上に編布１１を置き、更にその上に孔版型２７Ａを置く。そして縫合部型孔２９に対して液体原料Ｐを注入し、必要に応じてスキージ処理した後、この孔版型２７Ａ上に前記孔版型２７を置く。そして補強部型孔２８に対して液体原料Ｐを注入し、必要に応じてスキージ処理した後、加圧し、更に加熱することで液体原料Ｐを硬化させ、成形された樹脂層である補強部１２及び縫合部１３を具えた縫製製品用シート素材５Ａを離型する。
【００４８】
（２）編布後置き方式
次に編布１１の後置きの場合について説明すると、図７（ｂ）に示すように、ベース２５上に孔版型２７を置き、補強部型孔２８に対して液体原料Ｐを注入し、必要に応じてスキージ処理した後、この孔版型２７上に孔版型２７Ａを置く。そして縫合部型孔２９に対して液体原料Ｐを注入し、必要に応じてスキージ処理した後、孔版型２７Ａ上に編布１１を置き、加圧板２６によって加圧し、更に加熱することで液体原料Ｐを硬化させ、成形された樹脂層である補強部１２及び縫合部１３を具えた縫製製品用シート素材５Ａを離型する。
【００４９】
また、先の実施の形態では、中間補強体１４を有する縫製製品用シート素材５Ａの製造方法においては、凹版型２０Ａを用いて、中間補強体１４を有する一次補強基材１５を得た後に、この一次補強基材１５に対して補強部１２及び縫合部１３を形成したが、編布１１に対して一度に補強部１２、縫合部１３及び中間補強体１４を形成することもできる。
【００５０】
具体的には図８に示すような凹版型２０Ｂを用いるものであって、このものは平板部材の一面に、縫製製品用シート素材５Ａに形成する補強部１２に対応した所定形状の補強部型溝２１がパターン状に形成されており、本実施の形態ではこの補強部型溝２１の深さを一例として１．７ｍｍとした。
また補強部型溝２１の周辺には、縫合部型溝２２を形成するものであり、この縫合部型溝２２の深さを前記補強部型溝２１の深さよりも浅く形成する。本実施の形態では、縫合部型溝２２の深さを一例として１．３ｍｍとした。
更に平板部材の一面全域に、一例としてハニカムパターン状の中間補強体型溝２４が形成されており、この中間補強体型溝２４の深さを一例として１ｍｍとした。
【００５１】
そして図８（ａ）に示すように凹版型２０Ｂにおける補強部型溝２１、縫合部型溝２２及び中間補強体型溝２４に対して、液体原液Ｐを注入する。
【００５２】
次いで図８（ｂ）に示すようにスキージ具２３を用いて、凹版型２０Ｂのツラ面からはみ出している余分な液体原料Ｐを除去する。
【００５３】
次にこのようにして液体原料Ｐが注入され、スキージ処理された凹版型２０Ｂを、図８（ｃ）に示すようにプレス機における適宜の加熱機構を具えたベース２５に載置固定する。そして前記凹版型２０Ｂに編布１１を載置し、加圧板２６によって加圧（上述の圧力条件）することで前記編布１１を凹版型２０Ｂに対して押圧状態とし、液体原料Ｐの表層部を編布１１（一例として第一布地１１ｓ、渡り糸１１ｍ及び第二布地１１ｂ）に対して浸入させ、この状態で加熱（上述の温度条件）して、液体原料Ｐを硬化させる。
【００５４】
そして液体原料Ｐが硬化したところで、加圧加熱を解除し、成形された樹脂層である補強部１２、縫合部１３及び中間補強体１４を具えた縫製製品用シート素材５Ａを凹版型２０Ｂから離型する。
【００５５】
また前記ハニカムパターン状の中間補強体１４については、本出願人による特願平１０−１２１７６９号「生地と表面樹脂との接着構造並びに生地への表面樹脂の接着方法」を適用することが好ましい。この場合、中間補強体１４と編布１１との間に接着樹脂を位置させることで、繊細な中間補強体１４を所望形状のまま、且つ強固に編布１１と一体的に組み合わせることができる。
【００５６】
また先の実施の形態においては、編布１１として第一布地１１ｓ、渡り糸１１ｍ及び第二布地１１ｂから成る三層構造のメッシュ地を用いたが、第一布地１１ｓのみから成るメッシュ地を編布１１として用いることもできる。
【００５７】
【発明の効果】
本発明によれば、通気性に優れるとともに、補強性、保形性、意匠性及び縫合性に優れた、新規な「縫製製品用シート素材並びにその製造方法並びにこれらを用いた縫製製品」を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の縫製製品用シート素材を適用した縫製製品の一例であるスポーツシューズを一部拡大破断して示す斜視図である。
【図２】中間補強体を有しないタイプの縫製製品用シート素材を示す斜視図並びに一部拡大して示す断面図である。
【図３】中間補強体を有するタイプの縫製製品用シート素材の斜視図並びに断面図である。
【図４】本発明の縫製製品用シート素材の製造方法を段階的に示す説明図である。
【図５】一次補強基材を用いた縫製製品用シート素材の製造方法を段階的に示す説明図である。
【図６】縫製製品用素地シートと他の部材との縫合の様子を示す断面斜視図である。
【図７】中間補強体を有しないタイプの縫製製品用シート素材の製造方法で採用する編布の先置きの場合と、編布の後置きの場合のそれぞれの製造途中の状態を示す縦断側面図である。
【図８】編布に対して一度に補強部、縫合部及び中間補強体を形成する、中間補強体を有するタイプの縫製製品用シート素材の製造方法を段階的に示す説明図である。
【符号の説明】
１スポーツシューズ
１Ａ縫製製品
２アッパー
３ソール
４つま先部分
５本体甲皮
５Ａ縫製製品用シート素材
６ハトメ飾り
７ベロ
８トウガード
９ヒールガード
１０ストライプ（補強部）
１１編布
１１ａ透き目
１１ｓ第一布地
１１ｍ渡り糸
１１ｂ第二布地
１２補強部（ストライプ）
１３縫合部
１４中間補強体（ハニカムパターン）
１４ａ開口部
１５一次補強基材
１６縫い糸
２０凹版型
２０Ａ凹版型
２０Ｂ凹版型
２１補強部型溝
２２縫合部型溝
２３スキージ具
２４中間補強体型溝
２５ベース
２６加圧板
２７孔版型
２７Ａ孔版型
２８補強部型孔
２９縫合部型孔
Ｐ液体原料[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to sewing products such as uppers and various sportswear in various sports shoes, for example, and forms a concavo-convex pattern on the surface of a knitted fabric that is particularly excellent in breathability, as well as reinforcement, shape retention, and design. Further, the present invention relates to a sheet material for a sewing product excellent in stitchability, a manufacturing method thereof, and a sewing product using the same.
[0002]
BACKGROUND OF THE INVENTION
Conventionally, sports shoes used for various sports such as jogging, basketball, tennis, soccer, trekking, etc. have cushioning properties, grip properties, stability, light weight, breathability, flexibility, durability according to the application. Due to demands for performance, fit, etc., various ideas have been made for the upper and the sole constituting the shoe.
[0003]
Among these, in order to improve air permeability, lightness, etc., it is effective to use a mesh ground as a base material constituting the upper, but there are problems as described below.
First, since the mesh fabric is a knitted fabric knitted so as to have a clear line, the contact area with other members is small, and the contact area with the sewing thread is limited, so that the air permeability is increased. The higher the ratio of the area of the clear stitch to the entire area of the knitted fabric, the more sufficient the suturing strength cannot be ensured.
In addition, it is an important element of shoe design, and when the upper and lower parts of the upper are tightened to prevent the base material from stretching and the stripes to improve shape retention are sewn to the mesh ground, the same applies. Sufficient stitching strength cannot be ensured for the reason.
[0004]
[Technical issues for which development was attempted]
The present invention has been made in view of such a background, and in particular, it is a novel sheet material for a sewing product that is excellent in breathability and excellent in reinforcement, shape retention, design, and stitchability, and its The technical problem is to develop a manufacturing method and a sewing product using them.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, the sheet material for a sewn product according to claim 1 is an integral combination of a reinforcing part of a resin layer on a knitted fabric having a clear stitch and having stretchability and breathability. By filling the transparent part with resin The reinforcing portion is characterized in that the thickness of the stitched portion with other members is made thinner than the others.
According to this invention, since the reinforcement part which is a resin layer was formed with respect to the knitted fabric excellent in air permeability, reinforcement property, shape retention property, and design property improve. In addition, since the stitched portion, which is a resin layer, is formed on the knitted fabric, the stitchability is improved. Furthermore, when another member is superposed on the knitted fabric, an extreme step does not occur, and the aesthetic appearance is not impaired.
In addition, by forming a stitched portion with respect to a knitted fabric that cannot sufficiently secure stitching strength such as a mesh fabric, it is possible to sufficiently ensure stitching strength between the sewing material sheet material and other members. .
[0006]
In addition to the above requirements, a sheet material for a sewn product according to claim 2 is characterized in that a porous intermediate reinforcing body having affinity with a reinforcing portion is provided between the knitted fabric and the reinforcing portion. The feature is that they are combined together so as to be developed over the entire surface.
According to the present invention, since the intermediate reinforcing body prevents the knitted fabric from being stretched, bent, and the like, the shape retention can be improved while maintaining the air permeability.
Further, the decoration effect can be enhanced by making the color of the intermediate reinforcing body different from the color of the reinforcing portion and further the color of the knitted fabric.
[0007]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a method for manufacturing a sheet material for a sewing product, comprising a reinforcing portion mold groove and a stitching portion mold groove, wherein the depth of the stitching portion mold groove is shallower than the depth of the reinforcing portion mold groove. Using an intaglio mold, squeegee this after filling the mold stock with resin stock solution, then apply a knitted fabric with stretchy, breathable properties on the top of the squeegeeed surface, By infiltrating the resin stock solution into a knitted fabric and curing it Fill the transparent part with resin Both are integrated to form a reinforced portion and a stitched portion, and the thickness of the stitched portion is thinner than that of the reinforced portion to obtain a sheet material for a sewing product.
According to the present invention, by applying the reinforcing portion to the stripe or the like, the stripe stitching process which has been conventionally required can be eliminated, so that the manufacturing cost can be reduced.
[0008]
Furthermore, in the method for manufacturing a sheet material for a sewing product according to claim 4, in addition to the requirement according to claim 3, a porous material having affinity with the reinforcing portion is provided between the knitted fabric and the reinforcing portion. It is characterized in that a sheet material for a sewing product is obtained in which the intermediate reinforcement is integrally combined so as to be spread almost over the entire surface of the knitted fabric.
According to this invention, a reinforcement part and an intermediate | middle reinforcement body can be joined closely, and durability can be improved.
[0009]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided the sewn product according to the present invention, wherein the reinforcing portion of the resin layer is integrally combined on a knitted fabric having a clear stitch and having stretchability and breathability. By filling the transparent part with resin The reinforcing portion is formed by forming a sewing material sheet material with a thickness at a stitching portion with another member thinner than the other member, and sewing the sewing product sheet material with another member. It is characterized by that.
According to this invention, while strengthening the joining of the sheet material for a sewing product and other members, and when the other members are superimposed on the stitching portion, the sewing product excellent in aesthetics, in which no extreme step is generated, and can do.
[0010]
Further, the sewn product according to claim 6 is characterized in that, in addition to the requirement according to claim 5, the sheet material for the sewn product is applied to an upper of a shoe.
According to the present invention, by applying the reinforcing portion to the stripe, the stripe can be firmly held against the knitted fabric such as a mesh fabric, and the upper is reinforced and the shape retention of the upper is improved. Can do. Further, since the stripe stitching process is eliminated, the manufacturing cost of the sewn product can be reduced.
[0011]
Further, in the sewing product according to claim 7, in addition to the requirement according to claim 5 or 6, the height of the reinforcing portion from the surface of the stitching portion is the thickness of the other member sewn to the sheet material for the sewing product. It is characterized by being almost equal to
According to this invention, when another member is superimposed on the stitched portion, it is possible to obtain a sewn product excellent in aesthetic appearance in which no step is generated.
The above problems can be solved by using the configuration of the invention described in each of the claims as a means.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be specifically described below based on the illustrated embodiments. In the following description, a sports shoe 1 which is an example of a sewn product 1A as shown in FIG. 1 is taken as an example, and an embodiment in which a sewn product sheet material 5A is applied to the components of the upper 2 is basically used. explain.
As the order of the explanation, first, the basic configuration of the sports shoes 1 will be described, and then the configuration of the sewn product sheet material 5A applied to the sports shoes 1 will be described, and then such sewn products may be used. A method for manufacturing the sheet material 5A will be described.
[0013]
First, the sports shoes 1 will be described. In general, the shoes such as the sports shoes 1 are constituted by an upper 2 and a sole 3. The upper 2 includes a toe portion 4, a grommet 6 for passing a string, a tongue 7, a toe guard 8 that reinforces the toe portion 4, and a heel guard 9 that reinforces the heel portion with respect to the body upper shell 5 that wraps the instep. The stripe 10 is combined by stitching or the like.
The stripe 10 is an important element of the design of the sports shoe 1 and also plays a role of preventing the body upper shell 5 from being shaped and stretched.
[0014]
And the sports shoe 1 which is an example of the sewing product 1A is comprised by stitching the main body upper 5 to which the sheet material 5A for the sewing product is applied and other members. At this time, as will be described later, the height of the reinforcing portion 12 from the surface of the stitching portion 13 is set to the other members (toe portion 4, eyelet decoration 6, toe guard 8 and heel guard 9) sewn to the main shell 5. By making it substantially equal to the thickness, the sports shoe 1 is formed that has excellent aesthetics with few steps.
[0015]
Next, the structure of the sewn product sheet material 5A will be described. The sewn product sheet material 5A has the following two different forms.
The first embodiment is the one described in claim 1 and is formed by integrally combining a reinforcing portion 12 as a resin layer on the surface of the knitted fabric 11 as shown in FIG. is there.
[0016]
On the other hand, the sheet material 5A for a sewn product of the second form is included in claim 1 and has the same basic configuration as that of the first form, and is configured as described limited to claim 2. As shown in FIG. 3, between the knitted fabric 11 and the reinforcing portion 12, an intermediate reinforcing body 14 is integrally combined so as to expand almost the entire surface of the knitted fabric 11. Is.
Hereinafter, the first embodiment and the second embodiment of the sewing material sheet material 5A will be described in detail.
[0017]
(1) First form of sheet material for sewing products
First, the first form of the sewing product sheet material 5A described above will be described in detail. As shown in FIG. 2, this embodiment uses a knitted fabric 11 having a mesh 11a, such as a Russell knitting, which has a clear seam 11a as an example, and has stretchability and air permeability. As an example, the reinforcing portion 12 which is a resin layer formed by partly entering urethane rubber is integrally combined.
[0018]
As shown in the cross-sectional view of FIG. 2, a part of the reinforcing portion 12 serves as a stitched portion 13 with another member constituting the upper 2 of the sports shoe 1. It is made thinner.
The arrangement of the stitched portion 13 is mainly determined by the design of the sports shoe 1 such as being positioned in contact with the reinforcing portion 12 or being separated from the reinforcing portion 12.
[0019]
As the knitted fabric 11, a mesh fabric is applied as an example having a clear stitch 11 a and having stretchability and air permeability. Hereinafter, such a knitted fabric 11 will be described.
First, the raw material of the knitted fabric 11 will be described. One using animal fiber or vegetable fiber twisted yarn, etc., synthetic fiber (for example, vinyl fiber such as acetate, nylon, polyester, vinyl chloride, etc., polyurethane, etc.) , Polyvinylidene chloride, etc.), and those composed only of synthetic fibers. In particular, from the viewpoint of air permeability, those having a rough weave to ensure the area ratio of the clear stitch 11a to the entire area of the knitted fabric 11 to be described later, such as Sinamicros, cotton core, polar, georgette, etc. are adopted. Is done. Moreover, when using a nonwoven fabric, the synthetic resin sheet | seat provided with the ventilation hole of the range which can be said to be a lot of through-holes 11a is employ | adopted.
[0020]
Such a knitted fabric 11 is a flexible sheet having a through-hole 11 a penetrating the front and back, and has air permeability through the through-hole 11 a, and this through-hole 11 a corresponds to the entire area of the knitted fabric 11. The area ratio occupies 15 to 85%, preferably 30 to 70%.
Here, the see-through stitch 11a will be described in more detail. The see-through stitch 11a is a group of a large number of holes that are air-permeable through the front and back of the knitted fabric 11 that is a flexible sheet and have high air permeability. Means a space formed between meshes such as a mesh body, and is distinguished from a space usually formed by, for example, a woven fabric weave in which yarns are continuously combined vertically and horizontally. It is a concept.
Therefore, the see-through stitch 11a exists on the flat or three-dimensional knitted fabric 11 so as to be separated from each other to the extent that it can be seen or seen through. In this specification, the outer cloth of the transparent mesh 11a is referred to as a mesh fabric.
[0021]
Further, regarding the flexibility of the knitted fabric 11 which is a flexible sheet, the presence of the transparent mesh 11a, the presence of the mesh ground, the material of the sheet itself, and the like do not hinder the operation work function and the movement function of the human body. It is not necessarily required to be flexible. In addition, the flexible sheet is a concept including a thin film, a sheet having a thickness, or a three-dimensional sheet.
[0022]
The knitted fabric 11 used in the present embodiment is a three-dimensional knitted fabric in which the first fabric 11s, which is a mesh fabric as described above, and the second fabric 11b are bridged by an elastic transition yarn 11m. . This three-dimensional knitted fabric has a so-called “Russell knitting” structure with a clear seam 11a, and the transition yarn 11m is composed of a synthetic resin filament or a bundle of filaments between the first fabric 11s and the second fabric 11b. It has enough self-supporting strength to maintain the interval.
In the case of such a three-dimensional knitted fabric, the transparent stitches 11a on the first fabric 11s and the second fabric 11b on the front and back sides may be slightly displaced, but are continuous on the front and back due to the displacement. Since each see-through stitch 11a is reduced as compared with the first fabric 11s or the second fabric 11b alone, even if the entire see-through stitch 11a is taken into consideration, it is included in the range of the numerical value limitation.
[0023]
Next, the reinforcing part 12 and the stitching part 13 as the resin layer will be described. As a raw material of these resin layers, in this embodiment, a polyurethane elastomer of a thermosetting resin which is a kind of urethane rubber is used as an example. In addition to using a single material for the resin layer, it is possible to use a combination of a plurality of properties for each of the reinforcing portion 12 and the stitching portion 13. Examples of properties used here include color, hardness, elasticity, wear resistance, repulsive force, vibration absorption, thickness, weight, and the like.
[0024]
The polyurethane elastomer is composed of a mixture of a prepolymer and a polyisocyanate, and is cured by heating, and is particularly suitable for a polyurethane elastomer supplied by spraying from a nozzle. Non-solvent quick-curing urethane resin, for example, trade name Efletane. It is desirable to heat this before spray mixing with the nozzle, and it cures with a gel time of about 20 seconds. In addition, it is possible to add a separate solvent to adjust the viscosity and hardness. Furthermore, as the polyurethane elastomer, Nippon Polyurethane Co., Ltd. (Nippon Polyurethane), a prepolymer, is mixed with Pandex (Registered trademark), a polyisocyanate, Dainippon Ink Co., Ltd. SX-320A & B manufactured by Chemical Co., Ltd. can be used.
Further, it is expected that it is necessary to prevent the outflow from the intaglio plate 20 and the stencil die 27, which will be described later. Therefore, a thickener can be mixed into these raw materials.
[0025]
In addition to the polyurethane elastomer as described above, the raw material of the reinforcing portion 12 and the stitching portion 13 as the resin layer can be shortened in a short time by irradiation with other thermosetting resins or ultraviolet rays such as silicone elastomer which is advantageous in terms of skin contact. It is also possible to apply a photo-curing resin that cures, but pressability (deforms well and provides a good indentation effect), strength (can withstand repeated use), and releasability (smooth release Select the one that excels in performance).
Furthermore, it is possible to add a phosphorescent pigment disclosed in JP-A-8-238702, which has already been filed by the applicant, into such a thermosetting resin. Additional functions such as improved visibility (safety) are added.
[0026]
(2) Second form of sheet material for sewing products
Next, the second form of the sewing product sheet material 5A described above will be described in detail. This embodiment is included in claim 1 and is limited to claim 2. As shown in FIG. 3, it has a clear seam 11a as an example, and has elasticity and breathability. For example, a knitted fabric 11 having a mesh ground formed by Russell knitting or the like is used, and a porous intermediate reinforcing body 14 having an affinity for the reinforcing portion 12 is substantially interposed between the knitted fabric 11 and the reinforcing portion 12. The knitted fabric 11 is integrally combined so as to spread over the entire surface.
Further, as in the first embodiment, a part of the reinforcing portion 12 serves as a stitching portion 13 with other members constituting the upper 2 of the sports shoe 1 as shown in the cross-sectional view of FIG. Yes, the thickness of the stitched portion 13 is made thinner than others.
[0027]
Such a second form sewing material sheet material 5A has the same basic configuration as the first form and is different from the first form in that an intermediate reinforcing body 14 is provided. The point regarding the intermediate | middle reinforcement body 14 is demonstrated.
First, the meaning of the porosity will be described. The term “porous” means that an opening 14a penetrating the front and back surfaces of the intermediate reinforcing body 14 that is a sheet-like member is provided, and the area of the opening 14a relative to the entire area of the intermediate reinforcing body 14. The ratio is 15 to 85%, preferably 30 to 70%. In the present embodiment, a honeycomb pattern having hexagonal cell-like (honeycomb-like) openings 14a is adopted as the porous intermediate reinforcing body 14 as an example.
Next, the affinity will be described. Affinity means a property in which two members are easily connected to each other. In the present embodiment, as an example, the reinforcing portion 12 or the stitched portion 13 and the intermediate reinforcing body 14 are formed of the same raw material. There is an affinity between the two.
[0028]
Next, a manufacturing method of the above-described sewing material sheet material 5A will be described. In this description, the manufacturing method for obtaining the sheet material 5A for the sewn product of the type not having the intermediate reinforcing body 14 as the first form shown in FIG. 2 and the second method shown in FIG. The manufacturing method for obtaining the sewn product sheet material 5A having the intermediate reinforcing body 14 as a form will be described separately.
[0029]
(1) Manufacturing method of sewing material sheet material (first form) having no intermediate reinforcement
First, members and the like used for manufacturing the sewn product sheet material 5A will be described.
As shown in FIG. 4A, the intaglio mold 20 has a predetermined shape corresponding to the reinforcing portion 12 formed on the sewn product sheet material 5A on one surface of the flat plate member (in the present embodiment, a bent shape as an example). The reinforcing portion mold groove 21 is formed in a pattern, and in this embodiment, the depth of the reinforcing portion mold groove 21 is set to 0.8 mm as an example.
Further, a stitched portion mold groove 22 is formed around the reinforcing portion mold groove 21, and the depth of the stitched portion mold groove 22 is shallower than the depth of the reinforcing portion mold groove 21. In the present embodiment, the depth of the stitched portion mold groove 22 is set to 0.3 mm as an example.
[0030]
Examples of the material constituting the intaglio mold 20 include iron plates, stainless plates, etc., which are excellent in the degree of freedom of processing by etching, lightweight metals, such as aluminum, which are excellent in thermal conductivity, and non-metals, such as silicone rubber. In addition, a relatively soft material, a hard acrylic, a synthetic resin such as a fluororesin excellent in releasability, or the like is used.
Further, when the release property is inferior, a separate release agent is spray coated, and in the case of metal or the like, a fluororesin is coated.
Furthermore, fluororesin dispersion plating in which a fluororesin is dispersed in the film may be applied to the hard acrylic resin or metal.
[0031]
Next, a manufacturing method of the sewing material sheet material 5A will be described.
First, as shown in FIG. 4A, a liquid stock solution P of urethane rubber is injected into the reinforcing part mold groove 21 and the stitching part mold groove 22 in the intaglio mold 20.
[0032]
Next, as shown in FIG. 4B, using the squeegee tool 23, the excess liquid raw material P protruding from the claw surface of the intaglio mold 20 is removed.
[0033]
Next, the squeegee-treated intaglio mold 20 is injected and liquid-fixed in this manner, and is fixed on a base 25 having an appropriate heating mechanism in a press as shown in FIG. 4 (c).
Then, the knitted fabric 11 is placed on the intaglio mold 20 and pressed by the pressure plate 26 (pressure 0.2 to 0.4 kgf / cm). ² ) To bring the knitted fabric 11 into a pressed state against the intaglio mold 20, and infiltrate the surface layer portion of the liquid raw material P into the knitted fabric 11 (first fabric 11s, crossover yarn 11m, and second fabric 11b), In this state, the liquid material P is cured by heating (40 ° C., 40 to 50 minutes or 60 ° C., about 20 minutes). Further, taking the pressurization as an example, 0.02 kgf / cm. ² By carrying out at an extremely low pressure, the degree of penetration of the surface portion of the liquid raw material P into the knitted fabric 11 is limited to the first fabric 11s and the transition yarn 11m, or only the first fabric 11s. It can also be cured.
[0034]
Then, when the liquid raw material P is cured, the pressure heating is released, and the sewn product sheet material 5A including the reinforcing portion 12 and the stitching portion 13 which are formed resin layers is released from the intaglio plate 20.
Then, the upper 2 in the sports shoe 1 is configured by cutting the sewn product sheet material 5 </ b> A and stitching it with other members using the sewing thread 16. At this time, as shown in FIG. 6, the height of the reinforcing portion 12 from the surface of the stitching portion 13 is substantially equal to the thickness of the other member (tow guard 8 as an example) sewn to the sewing material sheet material 5A. It is possible to obtain a sports shoe 1 that is excellent in aesthetics and has no stepped portions.
[0035]
(2) Manufacturing method of sewing material sheet material (second form) having intermediate reinforcement
Next, a manufacturing method for obtaining the sewn product sheet material 5A having the intermediate reinforcing body 14 shown in FIG. 3 will be described.
In this method, in addition to the intaglio mold 20, an intaglio mold 20A for forming the intermediate reinforcing body 14 is used first, and this is applied to the entire surface of the flat plate member as shown in FIG. As an example, an intermediate reinforcing body type groove 24 having a honeycomb pattern is formed, and the depth of the intermediate reinforcing body type groove 24 is set to 0.5 mm as an example.
[0036]
Next, a manufacturing method of the sewing material sheet material 5A will be described.
First, as shown in FIG. 5A, the liquid raw material P is injected into the intermediate reinforcing body mold groove 24 in the intaglio mold 20A.
[0037]
Next, as shown in FIG. 5B, the squeegee tool 23 is used to remove the excess liquid material P protruding from the claw surface of the intaglio mold 20A.
[0038]
Next, the intaglio mold 20A into which the liquid raw material P has been injected and squeegee-treated in this way is placed and fixed on a base 25 having an appropriate heating mechanism in a press as shown in FIG. 5 (c).
Then, the knitted fabric 11 is placed on the intaglio mold 20A, and the knitted cloth 11 is pressed against the intaglio mold 20A by applying pressure (the above-described pressure condition) by the pressure plate 26, and the surface layer portion of the liquid raw material P Is infiltrated into the knitted fabric 11 (for example, only the first fabric 11s), and heated in this state (the temperature condition described above) to cure the liquid raw material P.
[0039]
And when the liquid raw material P hardens | cures, pressurization heating is cancelled | released and the primary reinforcement base material 15 which is the knitted fabric 11 provided with the shape | molded intermediate reinforcement body 14 is released from the intaglio mold 20A.
[0040]
Next, as shown in FIG. 5 (d), the same type of urethane rubber liquid stock P having affinity with the intermediate reinforcement 14 is applied to the reinforcing part mold groove 21 and the stitching part mold groove 22 in another intaglio mold 20. inject.
[0041]
Next, as shown in FIG. 5 (e), using the squeegee tool 23, the excess liquid raw material P protruding from the claw surface of the intaglio mold 20 is removed.
[0042]
Next, the intaglio mold 20 into which the liquid raw material P has been injected and squeegeeed in this way is placed and fixed on a base 25 having an appropriate heating mechanism in a press as shown in FIG. 5 (f).
Then, the primary reinforcing base material 15 is placed on the intaglio mold 20 and pressed by the pressure plate 26 (the above-mentioned pressure condition), whereby the primary reinforcing base material 15 is pressed against the intaglio mold 20 to obtain a liquid raw material. The surface layer portion of P is infiltrated into the knitted fabric 11 (for example, the first fabric 11s and the transition yarn 11m) while being joined to the intermediate reinforcing body 14, and heated in this state (the above-described temperature condition) to obtain the liquid raw material P Is cured. At this time, the urethane rubber constituting the reinforcing portion 12 and the stitching portion 13 and the urethane rubber constituting the intermediate reinforcing body 14 have an affinity for each other, and therefore are firmly joined.
[0043]
When the liquid raw material P is cured, the pressure heating is released, and the sewn product sheet material 5A including the formed reinforcing portion 12, the stitching portion 13, and the intermediate reinforcing body 14 is released from the intaglio die 20.
Then, the upper 2 in the sports shoe 1 is configured by cutting the sewn product sheet material 5 </ b> A and stitching it with other members using the sewing thread 16.
Since this type of sewn product sheet material 5 </ b> A includes an intermediate reinforcing body 14 between the knitted fabric 11 and the reinforcing portion 12 so as to be unfolded substantially over the entire surface of the knitted fabric 11, the intermediate reinforcing body is provided. 14 can prevent the knitted fabric 11 from being stretched, bent, and the like, and shape retention is improved while maintaining air permeability.
The decoration effect can be enhanced by making the color of the intermediate reinforcing body 14 different from the color of the reinforcing portion 12 and further the color of the knitted fabric 11.
[0044]
[Other embodiments]
The present invention is based on the previous embodiment, but based on the technical idea of the present invention, the following embodiment can also be adopted.
First, in the previous embodiment, the intaglio mold 20 was used in the method of manufacturing the sewing material sheet material 5A that does not have the intermediate reinforcing body 14, but the stencil mold 27 can also be used. The manufacturing method using the stencil mold 27 includes a “knitted cloth first place method” and a “knitted cloth last place method”, which will be described below.
[0045]
(1) Knitted fabric tip placement method
First, the stencil die 27 will be described. As shown in FIG. 7, the stencil die 27 is provided with a reinforcing portion die hole 28 having a predetermined shape corresponding to the reinforcing portion 12 formed on the sewn product sheet material 5A on one surface of the flat plate member. It consists of In the present embodiment, the thickness of the stencil mold 27 is set to 0.7 mm as an example.
[0046]
The stencil die 27A is formed by forming a stitched portion mold hole 29 having a predetermined shape corresponding to the stitched portion 13 formed in the sewn product sheet material 5A on one surface of the flat plate member. In this embodiment, the stencil mold 27A has a thickness of 0.3 mm as an example.
[0047]
Then, as shown in FIG. 7A, the knitted fabric 11 is placed on the base 25, and the stencil die 27A is placed thereon. Then, the liquid raw material P is injected into the stitched portion mold hole 29, and after squeegeeing as necessary, the stencil mold 27 is placed on the stencil mold 27A. The liquid raw material P is injected into the reinforcing portion mold hole 28, subjected to squeegee treatment as necessary, then pressurized and further heated to cure the liquid raw material P, and the reinforcing portion 12 which is a molded resin layer. Then, the sewn product sheet material 5A provided with the stitching portion 13 is released.
[0048]
(2) Knit fabric rear placement method
Next, a description will be given of the case where the knitted fabric 11 is placed later. As shown in FIG. 7B, a stencil die 27 is placed on the base 25, and the liquid raw material P is injected into the reinforcing portion die hole 28. The stencil mold 27A is placed on the stencil mold 27. Then, the liquid raw material P is injected into the stitched part mold hole 29 and, after squeegee treatment as necessary, the knitted fabric 11 is placed on the stencil mold 27A, pressurized by the pressure plate 26, and further heated to thereby heat the liquid raw material. P is cured, and the sewn product sheet material 5A including the reinforcing portion 12 and the stitching portion 13 which are molded resin layers is released.
[0049]
In the previous embodiment, in the manufacturing method of the sheet material 5A for a sewing product having the intermediate reinforcing body 14, after obtaining the primary reinforcing base material 15 having the intermediate reinforcing body 14 using the intaglio mold 20A, Although the reinforcing portion 12 and the stitching portion 13 are formed on the primary reinforcing base material 15, the reinforcing portion 12, the stitching portion 13, and the intermediate reinforcing body 14 can be formed on the knitted fabric 11 at a time.
[0050]
Specifically, an intaglio die 20B as shown in FIG. 8 is used, and this is a reinforcing portion die having a predetermined shape corresponding to the reinforcing portion 12 formed on the sewing material sheet material 5A on one surface of the flat plate member. The groove 21 is formed in a pattern, and in the present embodiment, the depth of the reinforcing portion mold groove 21 is set to 1.7 mm as an example.
Further, a stitched portion mold groove 22 is formed around the reinforcing portion mold groove 21, and the depth of the stitched portion mold groove 22 is shallower than the depth of the reinforcing portion mold groove 21. In the present embodiment, the depth of the stitched portion mold groove 22 is set to 1.3 mm as an example.
Further, an intermediate reinforcing body type groove 24 having a honeycomb pattern is formed as an example on the entire surface of the flat plate member. The depth of the intermediate reinforcing body type groove 24 is set to 1 mm as an example.
[0051]
Then, as shown in FIG. 8A, the liquid stock solution P is injected into the reinforcing part mold groove 21, the stitching part mold groove 22, and the intermediate reinforcing member mold groove 24 in the intaglio mold 20B.
[0052]
Next, as shown in FIG. 8B, using the squeegee tool 23, the excess liquid raw material P protruding from the claw surface of the intaglio mold 20B is removed.
[0053]
Next, the squeegee-treated intaglio mold 20B in which the liquid raw material P has been injected in this way is placed and fixed on a base 25 having an appropriate heating mechanism in a press as shown in FIG. 8C. Then, the knitted fabric 11 is placed on the intaglio mold 20B, and the knitted fabric 11 is pressed against the intaglio mold 20B by applying pressure (the above-described pressure condition) by the pressure plate 26, and the surface layer portion of the liquid raw material P Is infiltrated into the knitted fabric 11 (for example, the first fabric 11s, the transition yarn 11m, and the second fabric 11b), and heated in this state (the temperature condition described above) to cure the liquid raw material P.
[0054]
When the liquid raw material P is cured, the pressure heating is released, and the sewn product sheet material 5A including the reinforcing portion 12, the stitching portion 13, and the intermediate reinforcing body 14 which are molded resin layers is separated from the intaglio plate 20B. Type.
[0055]
Further, it is preferable to apply Japanese Patent Application No. Hei 10-121769 “Adhesion structure between fabric and surface resin and adhesion method of surface resin to fabric” by the present applicant for the intermediate reinforcing body 14 having the honeycomb pattern. In this case, by positioning the adhesive resin between the intermediate reinforcing body 14 and the knitted fabric 11, the delicate intermediate reinforcing body 14 can be firmly combined with the knitted fabric 11 in a desired shape.
[0056]
In the previous embodiment, a three-layer mesh fabric composed of the first fabric 11s, the transition yarn 11m, and the second fabric 11b is used as the knitted fabric 11. However, a mesh fabric composed only of the first fabric 11s is knitted. It can also be used as the cloth 11.
[0057]
【The invention's effect】
According to the present invention, there is provided a novel “sheet material for a sewing product, a method for producing the same, and a sewing product using the same” that are excellent in breathability and excellent in reinforcement, shape retention, design, and stitchability. can do.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a perspective view illustrating a sports shoe, which is an example of a sewing product to which a sheet material for a sewing product of the present invention is applied, partially enlarged and broken.
FIG. 2 is a perspective view showing a sewn product sheet material that does not have an intermediate reinforcing body, and a partially enlarged cross-sectional view.
FIG. 3 is a perspective view and a cross-sectional view of a sheet material for a sewn product of a type having an intermediate reinforcing body.
FIG. 4 is an explanatory view showing stepwise the manufacturing method of the sheet material for a sewn product according to the present invention.
FIG. 5 is an explanatory view showing stepwise a method for producing a sheet material for a sewing product using a primary reinforcing base material.
FIG. 6 is a cross-sectional perspective view showing a stitching state between the base sheet for a sewn product and another member.
FIG. 7 is a longitudinal side view showing a state in the middle of production of the knitted fabric first placed and the latter knitted fabric used in the method for producing a sheet material for a sewn product without an intermediate reinforcement. FIG.
FIG. 8 is an explanatory view showing stepwise a method for manufacturing a sheet material for a sewn product of a type having an intermediate reinforcing body, in which a reinforcing portion, a stitching portion and an intermediate reinforcing body are formed at a time on a knitted fabric.
[Explanation of symbols]
1 Sports shoes
1A Sewing product
2 Upper
3 Sole
4 toe parts
5 Body shell
5A Sewing product sheet material
6 Eyelet decoration
7 Bello
8 Tow guard
9 Heel guard
10 Stripe (reinforcement part)
11 Knitted fabric
11a Clear eyes
11s first fabric
11m Transition yarn
11b Second fabric
12 Reinforcement (stripe)
13 Suture part
14 Intermediate reinforcement (honeycomb pattern)
14a opening
15 Primary reinforcement base material
16 Sewing thread
20 Intaglio type
20A Intaglio type
20B Intaglio type
21 Reinforcing part mold groove
22 Stitch groove
23 Squeegee
24 Intermediate reinforcement groove
25 base
26 Pressure plate
27 Stencil type
27A Stencil type
28 Reinforcing part mold hole
29 Stitch hole
P Liquid raw material

Claims

Has Sukime, stretchable, become filled with integrally resin Sukime moiety by combining Rukoto reinforcing portion of the resin layer on the knitted fabric that comprises a breathable, the reinforcing portion is another member A sheet material for a sewing product, characterized in that the thickness at the stitching portion is thinner than the others.

The porous knitted fabric having an affinity for the reinforcing portion is integrally combined between the knitted fabric and the reinforcing portion so as to be spread almost over the entire surface of the knitted fabric. The sheet material for sewing products according to 1.

Using an intaglio mold comprising a reinforcing part mold groove and a stitching part mold groove, the depth of the stitching part mold groove being shallower than the depth of the reinforcing part mold groove, and filling these mold grooves with a resin stock solution Sukime this was squeegee, and then on top of this squeegee is surface has a Sukime, stretchable, Ategai a knitted fabric comprising a breathable, by curing by entering the resin stock solution in the knitted fabric Sewing characterized in that a resin material is filled in the part and both are integrated to form a reinforcing part and a stitched part, and the thickness of the stitched part is made thinner than that of the reinforcing part. Manufacturing method for product sheet material.

A sheet material for a sewing product is obtained in which a porous intermediate reinforcing body having affinity with the reinforcing portion is integrally combined between the knitted fabric and the reinforcing portion so that the porous intermediate reinforcing member is developed almost over the entire surface of the knitted fabric. The method for producing a sheet material for a sewing product according to claim 3, wherein the method is performed.

Has Sukime, stretchable, become filled with integrally resin Sukime moiety by combining Rukoto reinforcing portion of the resin layer on the knitted fabric that comprises a breathable, the reinforcing portion is another member A sewn product is formed by forming a sheet material for a sewn product with a thinner thickness at the stitching portion than the other, and stitching the sewn product sheet material with another member.

The sewn product according to claim 5, wherein the sewn product sheet material is applied to an upper of a shoe.

The sewing product according to claim 5 or 6, wherein the height of the reinforcing portion from the surface of the stitched portion is substantially equal to the thickness of another member stitched to the sewing material sheet material.