Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP4071832B2 - Liquid-containing carbon fibril material - Google Patents

Liquid-containing carbon fibril material Download PDF

Info

Publication number
JP4071832B2
JP4071832B2 JP22604293A JP22604293A JP4071832B2 JP 4071832 B2 JP4071832 B2 JP 4071832B2 JP 22604293 A JP22604293 A JP 22604293A JP 22604293 A JP22604293 A JP 22604293A JP 4071832 B2 JP4071832 B2 JP 4071832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
liquid
carbon fibril
water
fibril material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22604293A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPH0797723A (en
Inventor
弘治 池田
Original Assignee
ハイピリオン カタリシス インターナショナル インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハイピリオン カタリシス インターナショナル インコーポレイテッド filed Critical ハイピリオン カタリシス インターナショナル インコーポレイテッド
Priority to JP22604293A priority Critical patent/JP4071832B2/en
Publication of JPH0797723A publication Critical patent/JPH0797723A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4071832B2 publication Critical patent/JP4071832B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Inorganic Fibers (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電池の電解液保持材、人工土壌、芳香剤、油吸収材などの用途に好適な液体含有炭素フィブリル材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
多量の液体を含有できる材料としては、カーボンブラック、合成繊維や天然繊維よりなる織布や不織布、および吸水性ポリマーや炭素繊維材料などが知られている。しかしカーボンブラックは液体の含有量が小さく、織布や不織布は化学的安定性や耐熱性が不十分であり、また吸水ポリマーは化学的安定性、耐熱性が不十分であり、水系溶媒による膨潤が大きいなどの欠点がある。
【0003】
炭素繊維を液体吸収剤に用いることに関し、特開昭61−132663、同62−276080、同62−276082などの先行技術が知られている。
先行技術の1つには、直径が0.05〜4μで捲縮した炭素質単繊維が絡合してなる炭素質単繊維が開示されている。その繊維は、捲縮しており、繊維内の中空部がほとんどなく、中実の断面を有している。これらの単繊維集合体は、混成または湿式でほぐして再集成できること、柔軟性、成型性に優れていること、および熱処理によって黒鉛化したものが電池電極材へ利用できることなどが述べられている。
【0004】
先行技術の他の1つには、気相法による直径4μm以下、みかけ密度0.3g/cm3 以下の炭素繊維材料を用いる水系溶媒保持炭素繊維材料が開示されている。しかしながら、開示されている炭素材料の直径は4μm以下で、通常は0.1〜0.2μm程度である。
また他の先行技術には、炭素繊維材料はその表面に1μeq/g以上の酸性官能基を有していることが必要とされている。このような酸性官能基を導入するためには、酸化処理を行なわねばならず、このため安全衛生対策、排水・排気の処理対策が必要となる。また、この種の官能基は化学的安定性や耐熱性の点で問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、液体の含有量が大きく、化学的に安定で、かつ耐熱性が良好で、導電性に優れた特定の炭素フィブリル材料からなる液体保持材料を提供することになる。
【0006】
【問題を解決するための手段】
本発明者らは、従来の液体含有材料の欠点を改良するため新規なカーボン系材料について検討を進めた結果、特定構造の炭素フィブリルを使用することにより上記の欠点が改良できることを見い出した。
すなわち本発明は、直径3.5〜75nmの微細糸状、チューブ形態の炭素フィブリルが互いに絡み合った平均粒径0.1〜100μの凝集体から主としてなる炭素フィブリル材料に、炭素フィブリル材料に対して重量で3倍以上の液体を含有させた液体含有炭素フィブリル材料を提供する。
【0007】
本発明で使用する炭素フィブリル材料は直径3.5〜75nm、好ましくは3.5〜50nm、微細糸状、チューブ形態の炭素フィブリルが互に絡み合った毛玉状の凝集体から主としてなり、凝集体の平均粒径は0.1〜100μm、好ましくは0.2〜50μmのものである。直径が75nmおよび/または凝集体の平均粒径が100μmを超えると、液体の含有量が低下する。直径が3.5nmおよび/または凝集体の平均粒径が0.1μm未満のものは、製造が困難である。
炭素フィブリル材料中の凝集体の割合は、好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上である。
【0008】
本発明の凝集体のサイズの説明において「平均粒径」と「90%径」の語句を用いる。これは次のように定義されるものである。
粒径をdとし、その粒径における体積分率Vdを確率変数とする分布を粒度分布Dと呼ぶ。この粒度分布Dにおいて、体積分率を最小の粒径からある粒径まで足し合わせた合計が全体の半分となるような特定の粒径を平均粒径dmと定義する。同様に、体積分率を最小の粒径からある粒径まで足し合わせた合計が全体の9割となるような特定の粒径を90%径と定義する。
【0009】
本発明において使用する炭素フィブリル材料の凝集体の粒径分布は次の通りである。すなわち、先に定義した90%径は通常100μm以下、好ましくは80μm以下、さらに好ましくは50μm以下である。また、90%径が平均粒径の7.5倍以下でもある。
炭素フィブリル凝集体を構成する炭素フィブリルは、アスペクト比が通常5以上、好ましくは100以上、さらに好ましくは1000以上の糸状であり、かつその芯部が中空、すなわちチューブ状のものである、
【0010】
さらにこの炭素フィブリルは、フィブリル軸に平行な複数の黒鉛質層を有し、好ましくは連続的な熱炭素被覆を持たないものである。この熱炭素被覆で覆われた表面積の割合は通常50%以下、好ましくは25%以下、さらに好ましくは5%以下である。
本発明では、炭素フィブリル材料は、製造し、微粉砕しただけで使用できるが、必要に応じてその表面を変性したものを使用できる。例えば、酸化などの化学反応やエポキシ樹脂などのポリマーによるコーティングなどの手段により変性することができる。
炭素フィブリル材料を、硝酸などで酸化して、材料表面の酸素量(X線光電子分光法により定量分析できる)を2〜3%以上、特に5%以上とする材料の親水性が大となる。酸化処理した材料は、水をすばやく吸収するが、水量が大となると、水を保持するよりも水に分散しやすくなる。このため、水保持能力は逆に低下するので、水系液体の含有材料としては、酸化などの親水化処理をしないものが好ましい。
【0011】
本発明で使用する炭素フィブリル材料は特許出願公表平2−503334号公報にその製造方法が記載されているが、具体例を次に記す。
垂直式管状反応器において自重または不活性ガスなどのガス噴射によって、金属含有触媒粒子を炭素含有ガス流に導入することによって炭素フィブリルを製造する。反応温度は550〜1200℃である。触媒粒子は前駆体化合物、例えばフェロセンの分解によって反応器中で形成されてよい。反応器には、触媒粒子を受けとめる石英ウールの内部プラグと反応器の温度をモニターする熱電対とを備えた石英管を用いる。さらに、触媒、反応ガスおよびアルゴンといったパージガスを夫々導入する入口ポートおよび反応器のガス抜き用出口ポートを備える。
【0012】
適当な炭素含有ガスは、飽和炭化水素類、例えばメタン、エタン、プロパン、ブタン、ヘキサンおよびシクロヘキサン、不飽和炭化水素類、例えばエチレン、プロピレン、ベンゼンおよびトルエン、酸素含有炭化水素類、例えばアセトン、メタノールおよびテトラヒドロフラン、ならびに一酸化炭素である。好ましいガスはエチレンおよびプロパンである。好ましくは水素ガスを添加する。典型的には炭素含有ガス対水素ガスの比は1:20〜20:1の範囲である。好ましい触媒は蒸着アルミナ支持体上に堆積した、モリブデン−鉄、クロム−鉄、セリウム−鉄、およびマンガン−鉄である。
【0013】
フィブリルを成長させるために反応管を550〜1200℃に加熱し、同時に、例えばアルゴンでパージする。反応管が所定温度に達すると水素流および炭素含有ガス流の導入を開始する。1インチの太さの反応管について、約100ミリリットル/分の水素流量および約200ミリリットル/分の炭素含有ガス流量が適当である。反応管を上記流量の反応ガスで5分間以上パージした後、触媒を石英ウールプラグに落とす。次に、反応ガスを反応器内全体において触媒(典型的には0.5〜1時間)と反応させる。反応時間が終了すると反応ガス流を停止し、炭素非含有ガス、例えばアルゴンをパージして反応器を室温まで冷却し、反応管からフィブリルを回収する。フィブリルの収率は触媒の鉄含量の30倍以上である。
【0014】
本発明で用いる炭素フィブリル材料は、前記のようにして製造した炭素フィブリルをそのまま、あるいは多くの場合、粉砕して所定のサイズに調製して得る。粉砕の手段としては、例えば気流式粉砕機(ジェットミル)または衝撃式粉砕機がある。これらの粉砕機は連続運転が可能であり、ボールミル、振動ミルなどと比較して単位時間あたりの処理量も大きいため、粉砕コストを低く抑えることができる。さらに、分級機構を粉砕機内に設けたり、サイクロンなどの分級機をライン中に設けることにより、粒度分布の狭い均一な炭素フィブリル凝集体を得ることができる。
【0015】
本発明で使用する炭素フィブリル材料はそのまま使用することができるが、必要に応じて、バインダーを用いて固着させ、成型して使用することができる。バインダーとしては、フェトル樹脂、アルキッド樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬化型樹脂や液状重合性モノマーと重合開始剤混合物が用いられる。また発泡剤や成型後、除去可能な樹脂を添加することにより、空隙を有する成型体として使用することができる。またバインダーを含有させた後、高温で焼成し、炭化させたものを使用することもできる。
本発明において、炭素フィブリル材料中に含有される液体の含有量は液体の種類により異なるが、炭素フィブリル材料の重量の3倍以上である。
【0016】
本発明で用いる液体は、水系液体および非水系液体である。水系液体とは、水または水溶液であり、場合により、これに他の物質が微分散したものを含む。水溶液は、水に可溶性の液体または固体の有機化合物または無機化合物を溶解したものである。非または難水溶性の物質を水に分散するときは、界面活性剤を併用するのが好ましい。
【0017】
無機化合物としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸などの酸、アンモニア、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基、およびこれらからなる塩がある。
【0018】
塩の例として、塩化リチウム、塩化亜鉛、塩化アンモニウム、チオシアン酸リチウム、ホウフッ化リチウムなどがあるが、このほか亜鉛、鉄、銅、マンガン、ニッケルなどの金属の塩もあげられる。このほか酸化性の化合物として、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過マンガン酸ナトリウム、重クロム酸カリウムなどがある。これらの化合物は1種または2種以上用いる。
【0019】
有機化合物としては、メタノール、エタノール、エチレングリコール、グリセリンなどの低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル類、ジメチルホルムアミドなどのアミド類、エタノールアミンなどのアミン類などの親水性化合物やドデシルベンゼンスルホン酸塩、オレイン酸塩など有機酸の塩、ポリビニルアルコール、でんぷん、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウムなどの天然および合成の水溶性ポリマーなどがあり、これらは1種または2種以上用いる。有機化合物と無機化合物の混合物も使用できる。
【0020】
非水系液体は、前出の水系液体以外の有機液体が挙げられる。例えば、ヘキサン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、リモネンなどの脂肪族、脂環族、芳香族の炭化水素、ジクロルメタン、クロロホルム、四塩化炭素、塩化ベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ジエチレングリコールのモノメチルエーテル、ベンジルアルコール、フルフラール、メントール、リナロール、ロジノールなどのアルコール類、アセチルアセトン、α−ヨノン、メチルヨノン、ベンゾフェノンなどのケトン類、ジイソブチルエーテルアニソール、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ジメトキシエタンなどのエーテル類、酢酸、醋酸、プロピオン酸などのカルボン酸やギ酸エチル、醋酸エチル、アセト醋酸エチル、酪酸エステルやジブチルテレフタレートなどのカルボン酸エステル、γ−ブチロラクトンなどのラクトン類、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、アクロレイン、ベンズアルデヒド、フルフラールなどのアルデヒド類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどのカーボネート類、ジメチル硫酸やパラトルエンスルホン酸メチルなどの硫酸エステルやスルホン酸エステル類、トルエチルアミン、ピリジン、アニリンなどのアミン類、アセトアミド、ジメチルホルムアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシド、クレゾールなどのフェノール類など、およびこれらの混合物である。
【0021】
また必要に応じて、これらの非水系液体に対し、溶解または混合可能な無機化合物や有機化合物を加えることができる。
水系液体の例としては、塩化亜鉛と塩化アンモニウムの水溶液などの各種電池用電解液、消毒剤を含む液、水溶性肥料を含む液、ガス吸収用のアルカリまたは酸を含む液、また非水系液体の例としては、過塩素酸リチウムのプロピレンカーボネート溶液などの電池用電解液や香料などが挙げられる。
【0022】
水系液体含有炭素フィブリル材料の用途としては、電池の電解液保持材料、トイレタリー用消毒剤、人工土壊、ガス吸収材などが挙げられる。非水系液体含有炭素フィブリル材料の用途としては、油吸収材、液状の香料を含有させた芳香剤、リチウム塩と非水系液体よりなる電池の電解液保持材料などに有用である。
【0023】
本発明において使用される液体の含有量の測定方法としては、各種の方法によって行なうことができる。例えばJIS K1469 5.5に規定されているアセチレンブラックの塩酸吸収量の測定方法、JIS K6221 6.1.2B法(へら練り法)に規定されているゴム用カーボンブラックの吸油量の測定方法や特開昭62−276080および特開昭62−276082記載の方法や、またはこれらの方法に準じて行なうことができる。
【0024】
【実施例】
本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、いかなる意味においても実施例によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されるものではない。
炭素フィブリル凝集体の粒径は、炭素フィブリル材料を界面活性剤を添加した水中にて超音波ホモジナイザーを用いて分散させ、この水分散液をレーザー回折散乱式粒度分布計を用いて分析し、測定した。
【0025】
実施例における塩酸吸収量の測定は、JIS K1469.5.5に準じた次の方法による。
(1)塩酸は、塩化水素6重量%水溶液を用いる。
(2)試料(炭素フィブリル材料)5.00gを乾燥した三角フラスコ300mlにとる。
(3)塩酸10mlを試料上に滴加し、栓をした後約1分間水平に振り混ぜ浸透させる。
(4)栓をした三角フラスコを逆にして持ち、手首を支点として左右に1分半よく振る。塩酸が均一に浸透したら振り混ぜを止めて、フラスコ壁に付着した試料をガラス棒で静かにかき落とす。
(5)塩酸5mlを滴加し、(4)と同様の方法で2分間よく振る。必要に応じてこの操作を繰り返す。
(6)さらに、順次滴加量を減らし(2ml、1ml、0.5ml、0.2ml)、(4)と同様の方法でよく振る。振りながら試料が集結して大塊となり、一つの団塊状になったときを終点とする。
(7)塩酸の所要ml数を通算して、塩酸吸収量とする。
【0026】
実施例における非水系液体(DBP ジブチルフタレートを例とする)の含有量の測定は、JIS K6221 6.1.2B法に準じた次の方法による。
(1)試料(炭素フィブリル材料)1.00gをとり、30cm角のガラス板上におく。
(2)ビュレットから必要なDBP量の約1/2を、ガラス板上に滴加し、これを円状に広げる。
(3)試料を少しずつDBPの上に移し、へらを用いて練る。
(4)さらにDBP約1/4〜1/3を加え、同一操作を繰り返す。終点に近づいたら1滴ずつ加える。
(5)全体が1つの締まった塊状となった点を終点とする。この操作は10〜15分で終るようにする。
(6)含有量は、試料100g当りの液体(DBP)のml数で表示する。
【0027】
実施例1〜5
炭素フィブリル材料として、平均直径13nmの微細糸状、チューブ形態の黒鉛質の炭素フィブリルが絡み会ってなる凝集体を用いた。凝集体の平均粒径および90%径は表1に示した。これらの炭素フィブリル材料への塩酸含有量を測定し、表1に示した。
比較例1
炭酸フィブリル材料の代りにアセチレンブラックを用いたほかは、実施例1と同様に実験した。
【0028】
【表1】

Figure 0004071832
【0029】
実施例6〜10、比較例2、3
炭酸フィブリル材料として、実施例1〜5と同じもの、および比較例2、3としてそれぞれアセチレンブラックおよびHAFカーボンブラック(N330)を用いた。非水系液体としてDBP(ジブチルフタレート)を選び、前記の方法で炭素試料への含有量を測定し、結果を表2に示した。
【0030】
【表2】
Figure 0004071832
【0031】
実施例11〜13
円筒状ガラス容器に、表3に示す割合で実施例2と同じ炭素フィブリル材料と水を入れ、少しガラス棒でかきまぜたのち、3分間超音波で処理し、さらに少しガラス棒でかきまぜた後、混合物の分離状態を観察した。次いで容器を水平に傾けて、混合物の挙動および混合物より水が流出するか否かを観察した。
この結果を表3に示した。実験に用いた炭素フィブリル材料に対し重量比40倍以内なら、混合物から水の分離はなかった。しかし、参考例1に示したように66倍の水を混合した場合は、水が分離した。
【0032】
比較例4、5
炭素フィブリル材料の代りにHAFカーボンブラック(N330)を用い、表3に示す割合の水を混合したほかは、実施例11と同様に実験した。
この結果、わずか2.8倍量の水でも、水の分離が観察された。
【0033】
【表3】
Figure 0004071832
【0034】
【発明の効果】
本発明の液体含有炭素フィブリル材料は、炭素フィブリル材料が、化学的、熱的に極めて安定であり、かつ導電性が高い極微細の炭素フィブリルの凝集体よりなるので、液体の含有量および保持安定性が大きい効果がある。このため使用目的に応じて各種の液体や機能性、反応性の無機化合物および有機化合物の混合物を含有させることができる。そして、各種電池の電解液の保持材料、消毒剤、油吸収剤、芳香剤、人工土壊、各種ガスの吸収剤などの用途に有用である。特に本発明の炭素フィブリル材料は表面に酸化処理してなくても水系液体の含有量が大きく、また酸性官能基を有しないため化学的に安定であり、耐熱性にも優れるので電池の電解質などの用途に好適に使用される。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a liquid-containing carbon fibril material suitable for applications such as battery electrolyte solution holding material, artificial soil, fragrance, and oil absorbing material.
[0002]
[Prior art]
Known materials that can contain a large amount of liquid include carbon black, woven and non-woven fabrics made of synthetic fibers and natural fibers, and water-absorbing polymers and carbon fiber materials. However, carbon black has a small liquid content, woven and non-woven fabrics have insufficient chemical stability and heat resistance, and water-absorbing polymers have insufficient chemical stability and heat resistance, and are swollen by aqueous solvents. There are disadvantages such as large.
[0003]
Prior arts such as Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 61-132663, 62-276080, and 62-276082 are known regarding the use of carbon fiber as a liquid absorbent.
One prior art discloses a carbonaceous monofilament formed by entanglement of crimped carbonaceous monofilaments having a diameter of 0.05 to 4 μm. The fiber is crimped, has almost no hollow portion in the fiber, and has a solid cross section. It is described that these single fiber aggregates can be reassembled by loosening in a hybrid or wet manner, excellent in flexibility and moldability, and those graphitized by heat treatment can be used for battery electrode materials.
[0004]
Another prior art discloses an aqueous solvent-retaining carbon fiber material using a carbon fiber material having a diameter of 4 μm or less and an apparent density of 0.3 g / cm 3 or less by a vapor phase method. However, the disclosed carbon material has a diameter of 4 μm or less, usually about 0.1 to 0.2 μm.
Another prior art requires that the carbon fiber material has an acidic functional group of 1 μeq / g or more on the surface thereof. In order to introduce such an acidic functional group, it is necessary to carry out an oxidation treatment. For this reason, safety and hygiene measures and wastewater / exhaust treatment measures are required. In addition, this type of functional group has problems in terms of chemical stability and heat resistance.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a liquid holding material comprising a specific carbon fibril material having a large liquid content, chemically stable, good heat resistance, and excellent conductivity.
[0006]
[Means for solving problems]
As a result of studying a novel carbon-based material in order to improve the drawbacks of the conventional liquid-containing materials, the present inventors have found that the above-mentioned disadvantages can be improved by using carbon fibrils having a specific structure.
That is, the present invention provides a carbon fibril material mainly composed of aggregates having an average particle diameter of 0.1 to 100 μm in which carbon fibrils having a diameter of 3.5 to 75 nm and in the form of tubes are intertwined with each other, and the weight of the carbon fibril material A liquid-containing carbon fibril material containing three times or more liquid is provided.
[0007]
The carbon fibril material used in the present invention is mainly composed of fluffy aggregates in which carbon fibrils having a diameter of 3.5 to 75 nm, preferably 3.5 to 50 nm, fine yarns and tubes are intertwined with each other, and the average particle size of the aggregates The diameter is 0.1 to 100 μm, preferably 0.2 to 50 μm. When the diameter is 75 nm and / or the average particle size of the aggregates exceeds 100 μm, the liquid content decreases. A product having a diameter of 3.5 nm and / or an aggregate having an average particle size of less than 0.1 μm is difficult to produce.
The proportion of aggregates in the carbon fibril material is preferably 30% or more, more preferably 50% or more.
[0008]
In the description of the size of the aggregate of the present invention, the terms “average particle size” and “90% diameter” are used. This is defined as follows.
A distribution in which the particle size is d and the volume fraction Vd in the particle size is a random variable is referred to as a particle size distribution D. In this particle size distribution D, a specific particle size is defined as an average particle size dm so that the sum of volume fractions from the smallest particle size to a certain particle size is half of the total. Similarly, a specific particle size such that the sum of volume fractions from the smallest particle size to a certain particle size is 90% of the total is defined as 90% diameter.
[0009]
The particle size distribution of the aggregates of the carbon fibril material used in the present invention is as follows. That is, the 90% diameter defined above is usually 100 μm or less, preferably 80 μm or less, and more preferably 50 μm or less. Further, the 90% diameter is 7.5 times or less of the average particle diameter.
The carbon fibril constituting the carbon fibril aggregate is a filament having an aspect ratio of usually 5 or more, preferably 100 or more, more preferably 1000 or more, and its core is hollow, that is, in a tube shape.
[0010]
Furthermore, the carbon fibrils have a plurality of graphitic layers parallel to the fibril axis and preferably do not have a continuous thermal carbon coating. The ratio of the surface area covered with this hot carbon coating is usually 50% or less, preferably 25% or less, more preferably 5% or less.
In the present invention, the carbon fibril material can be used simply by producing and finely pulverizing it, but it is possible to use a material whose surface is modified as necessary. For example, it can be modified by means such as chemical reaction such as oxidation or coating with a polymer such as epoxy resin.
When the carbon fibril material is oxidized with nitric acid or the like, the hydrophilicity of the material in which the amount of oxygen on the surface of the material (which can be quantitatively analyzed by X-ray photoelectron spectroscopy) is 2-3% or more, particularly 5% or more is increased. The oxidized material quickly absorbs water, but when the amount of water increases, it becomes easier to disperse in water than to retain water. For this reason, since water retention ability falls conversely, the thing which does not perform hydrophilic treatment, such as oxidation, is preferable as a content material of an aqueous liquid.
[0011]
The production method of the carbon fibril material used in the present invention is described in Japanese Patent Application Publication No. 2-503334, and a specific example will be described below.
Carbon fibrils are produced by introducing metal-containing catalyst particles into a carbon-containing gas stream by gas injection such as self-weight or inert gas in a vertical tubular reactor. The reaction temperature is 550 to 1200 ° C. The catalyst particles may be formed in the reactor by decomposition of a precursor compound, such as ferrocene. The reactor uses a quartz tube with a quartz wool internal plug that accepts the catalyst particles and a thermocouple that monitors the reactor temperature. Furthermore, an inlet port for introducing a purge gas such as a catalyst, a reaction gas and argon and an outlet port for venting the reactor are provided.
[0012]
Suitable carbon-containing gases are saturated hydrocarbons such as methane, ethane, propane, butane, hexane and cyclohexane, unsaturated hydrocarbons such as ethylene, propylene, benzene and toluene, oxygen-containing hydrocarbons such as acetone, methanol And tetrahydrofuran, and carbon monoxide. Preferred gases are ethylene and propane. Preferably hydrogen gas is added. Typically, the ratio of carbon-containing gas to hydrogen gas ranges from 1:20 to 20: 1. Preferred catalysts are molybdenum-iron, chromium-iron, cerium-iron, and manganese-iron deposited on the deposited alumina support.
[0013]
To grow the fibrils, the reaction tube is heated to 550-1200 ° C. and simultaneously purged with, for example, argon. When the reaction tube reaches a predetermined temperature, introduction of a hydrogen stream and a carbon-containing gas stream is started. For a 1 inch thick reaction tube, a hydrogen flow rate of about 100 milliliters / minute and a carbon-containing gas flow rate of about 200 milliliters / minute are suitable. After purging the reaction tube with the above flow rate of the reaction gas for 5 minutes or longer, the catalyst is dropped onto a quartz wool plug. The reaction gas is then reacted with the catalyst (typically 0.5-1 hour) throughout the reactor. When the reaction time is complete, the reaction gas flow is stopped, the carbon-free gas, such as argon, is purged to cool the reactor to room temperature, and fibrils are recovered from the reaction tube. The yield of fibrils is more than 30 times the iron content of the catalyst.
[0014]
The carbon fibril material used in the present invention is obtained by preparing the carbon fibril produced as described above as it is or in many cases by pulverizing to a predetermined size. As the pulverization means, for example, there is an airflow pulverizer (jet mill) or an impact pulverizer. These pulverizers can be operated continuously, and the processing amount per unit time is larger than that of a ball mill, a vibration mill or the like, so that the pulverization cost can be kept low. Furthermore, a uniform carbon fibril aggregate having a narrow particle size distribution can be obtained by providing a classification mechanism in the pulverizer or by providing a classifier such as a cyclone in the line.
[0015]
The carbon fibril material used in the present invention can be used as it is, but if necessary, it can be fixed and molded using a binder. As the binder, a thermosetting resin such as a fettle resin, an alkyd resin, a urea resin, an epoxy resin, or a polyurethane resin, or a mixture of a liquid polymerizable monomer and a polymerization initiator is used. Moreover, it can be used as a molded object which has a space | gap by adding resin which can be removed after a foaming agent and shaping | molding. Moreover, after making a binder contain, what was baked and carbonized at high temperature can also be used.
In the present invention, the content of the liquid contained in the carbon fibril material varies depending on the type of the liquid, but is at least three times the weight of the carbon fibril material.
[0016]
The liquid used in the present invention is an aqueous liquid or a non-aqueous liquid. The water-based liquid is water or an aqueous solution, and optionally includes finely dispersed other substances. The aqueous solution is obtained by dissolving a liquid or solid organic compound or inorganic compound that is soluble in water. When a non- or slightly water-soluble substance is dispersed in water, a surfactant is preferably used in combination.
[0017]
Examples of inorganic compounds include acids such as hydrochloric acid, sulfuric acid, nitric acid, phosphoric acid, and carbonic acid, bases such as ammonia, lithium hydroxide, sodium hydroxide, and potassium hydroxide, and salts composed of these.
[0018]
Examples of the salt include lithium chloride, zinc chloride, ammonium chloride, lithium thiocyanate, lithium borofluoride and the like, but also include salts of metals such as zinc, iron, copper, manganese and nickel. Other oxidizing compounds include lithium perchlorate, sodium perchlorate, sodium permanganate, and potassium dichromate. These compounds are used alone or in combination of two or more.
[0019]
Examples of organic compounds include lower alcohols such as methanol, ethanol, ethylene glycol, and glycerin; ketones such as acetone and methyl ethyl ketone; ethers such as tetrahydrofuran and diethyl ether; amides such as dimethylformamide; and amines such as ethanolamine. Examples include hydrophilic compounds, organic acid salts such as dodecylbenzene sulfonate and oleate, and natural and synthetic water-soluble polymers such as polyvinyl alcohol, starch, carboxymethyl cellulose, and sodium polyacrylate. Use more than seeds. Mixtures of organic and inorganic compounds can also be used.
[0020]
Examples of the non-aqueous liquid include organic liquids other than the above-described aqueous liquid. For example, aliphatic, alicyclic, aromatic hydrocarbons such as hexane, octane, benzene, toluene, xylene, limonene, halogenated hydrocarbons such as dichloromethane, chloroform, carbon tetrachloride, chlorobenzene, monomethyl ether of diethylene glycol, Alcohols such as benzyl alcohol, furfural, menthol, linalool and rosinol, ketones such as acetylacetone, α-ionone, methylionone and benzophenone, ethers such as diisobutyl ether anisole, ethylene oxide, propylene oxide and dimethoxyethane, acetic acid, oxalic acid and propion Acids such as carboxylic acids, ethyl formate, ethyl oxalate, ethyl acetosuccinate, carboxylic acid esters such as butyric acid ester and dibutyl terephthalate, and lactic acid such as γ-butyrolactone Tons, aldehydes such as formaldehyde, acetaldehyde, acrolein, benzaldehyde, furfural, carbonates such as ethylene carbonate, propylene carbonate, sulfates and sulfonates such as dimethyl sulfate and methyl paratoluenesulfonate, toluethylamine, pyridine, Amines such as aniline, amides such as acetamide and dimethylformamide, phenols such as dimethyl sulfoxide and cresol, and the like, and mixtures thereof.
[0021]
Moreover, the inorganic compound and organic compound which can be melt | dissolved or mixed with these non-aqueous liquids can be added as needed.
Examples of aqueous liquids include various battery electrolytes such as zinc chloride and ammonium chloride aqueous solutions, liquids containing disinfectants, liquids containing water-soluble fertilizers, liquids containing alkali or acids for gas absorption, and non-aqueous liquids. Examples thereof include battery electrolytes such as a lithium perchlorate propylene carbonate solution, and perfumes.
[0022]
Applications of water-based liquid-containing carbon fibril materials include battery electrolyte solution holding materials, toiletry disinfectants, artificial soil destruction, gas absorbing materials, and the like. The non-aqueous liquid-containing carbon fibril material is useful as an oil absorbing material, a fragrance containing a liquid fragrance, a battery electrolyte solution holding material composed of a lithium salt and a non-aqueous liquid, and the like.
[0023]
The liquid content used in the present invention can be measured by various methods. For example, a method for measuring the amount of hydrochloric acid absorbed by acetylene black specified in JIS K1469 5.5, a method for measuring the amount of oil absorption of carbon black for rubber specified by the JIS K6221 6.1.2B method (squeezing method), The methods described in JP-A-62-276080 and JP-A-62-276082 can be carried out according to these methods.
[0024]
【Example】
The present invention will be described more specifically with reference to examples. However, the invention described in the claims is not limited by the examples in any way.
The particle size of the carbon fibril aggregate is measured by dispersing the carbon fibril material in water added with a surfactant using an ultrasonic homogenizer, and analyzing the aqueous dispersion using a laser diffraction / scattering particle size distribution analyzer. did.
[0025]
The measurement of the amount of hydrochloric acid absorbed in the examples is based on the following method in accordance with JIS K146.5.5.
(1) As hydrochloric acid, a 6% by weight aqueous solution of hydrogen chloride is used.
(2) A sample (carbon fibril material) of 5.00 g is placed in a 300 ml dry Erlenmeyer flask.
(3) Add 10 ml of hydrochloric acid dropwise onto the sample, plug it, shake it horizontally for about 1 minute and let it infiltrate.
(4) Hold the stoppered Erlenmeyer flask upside down and shake well left and right for one and a half minutes with the wrist as a fulcrum. When hydrochloric acid penetrates uniformly, stop shaking and gently scrape the sample adhering to the flask wall with a glass rod.
(5) Add 5 ml of hydrochloric acid dropwise and shake well for 2 minutes in the same manner as (4). Repeat this operation as necessary.
(6) Further, gradually reduce the amount of dropwise addition (2 ml, 1 ml, 0.5 ml, 0.2 ml) and shake well in the same manner as in (4). The end point is when the sample gathers into a large lump while shaking, forming a single nodule.
(7) Add the required number of ml of hydrochloric acid to obtain the amount of hydrochloric acid absorbed.
[0026]
The content of the non-aqueous liquid (DBP dibutyl phthalate is taken as an example) in the examples is measured by the following method according to JIS K6221 6.1.2B method.
(1) Take 1.00 g of a sample (carbon fibril material) and place it on a 30 cm square glass plate.
(2) About 1/2 of the DBP amount required from the burette is dropped on a glass plate, and this is spread in a circle.
(3) Transfer sample to DBP little by little and knead using spatula.
(4) Add about 1/4 to 1/3 of DBP and repeat the same operation. When approaching the end point, add one drop at a time.
(5) The end point is the point where the whole becomes one tight lump. This operation should be completed in 10-15 minutes.
(6) The content is expressed in ml of liquid (DBP) per 100 g of sample.
[0027]
Examples 1-5
As the carbon fibril material, an aggregate formed by entanglement of fine carbon fiber having a mean diameter of 13 nm and a tube-like graphitic carbon fibril was used. The average particle diameter and 90% diameter of the aggregates are shown in Table 1. The hydrochloric acid content in these carbon fibril materials was measured and shown in Table 1.
Comparative Example 1
An experiment was conducted in the same manner as in Example 1 except that acetylene black was used instead of the fibril carbonate material.
[0028]
[Table 1]
Figure 0004071832
[0029]
Examples 6-10, Comparative Examples 2, 3
As the fibril carbonate material, the same materials as in Examples 1 to 5 and Comparative Examples 2 and 3 were acetylene black and HAF carbon black (N330), respectively. DBP (dibutyl phthalate) was selected as the non-aqueous liquid, the content in the carbon sample was measured by the above method, and the results are shown in Table 2.
[0030]
[Table 2]
Figure 0004071832
[0031]
Examples 11-13
In a cylindrical glass container, the same carbon fibril material and water as in Example 2 were put in the proportions shown in Table 3, and after a little stirring with a glass rod, treated with ultrasonic waves for 3 minutes, and further stirred with a glass rod. The separation state of the mixture was observed. The vessel was then tilted horizontally to observe the behavior of the mixture and whether water would flow out of the mixture.
The results are shown in Table 3. There was no separation of water from the mixture within 40 times the weight ratio of the carbon fibril material used in the experiment. However, as shown in Reference Example 1, when 66 times as much water was mixed, the water separated.
[0032]
Comparative Examples 4 and 5
Experiments were performed in the same manner as in Example 11 except that HAF carbon black (N330) was used instead of the carbon fibril material and water in the ratio shown in Table 3 was mixed.
As a result, separation of water was observed even with only 2.8 times the amount of water.
[0033]
[Table 3]
Figure 0004071832
[0034]
【The invention's effect】
The liquid-containing carbon fibril material of the present invention has a liquid content and retention stability because the carbon fibril material is composed of an aggregate of extremely fine carbon fibrils that are extremely chemically and thermally stable and highly conductive. There is a great effect. For this reason, it is possible to contain a mixture of various liquids, functional and reactive inorganic compounds and organic compounds according to the purpose of use. And it is useful for uses, such as the holding | maintenance material of the electrolyte solution of various batteries, disinfectant, oil absorbent, fragrance | flavor, artificial soil destruction, and various gas absorbents. In particular, the carbon fibril material of the present invention contains a large amount of aqueous liquid even if the surface is not oxidized, and is chemically stable because it does not have an acidic functional group. It is suitably used for

Claims (1)

直径3.5〜75nmの微細糸状、チューブ形態の炭素フィブリルが絡み合った平均粒径1.7〜7.4μmの凝集体からなる炭素フィブリル材料に、炭素フィブリル材料に対して重量比で3倍以上の液体を含有させたことを特徴とする液体含有炭素フィブリル材料からなる、各種電池の電解液を保持した材料。A carbon fibril material composed of aggregates having an average particle diameter of 1.7 to 7.4 μm in which carbon fibrils in the form of fine fibers having a diameter of 3.5 to 75 nm are intertwined with each other, and a weight ratio of 3 times or more with respect to the carbon fibril material. The material which hold | maintained the electrolyte solution of various batteries consisting of the liquid containing carbon fibril material characterized by including the liquid of this.
JP22604293A 1993-09-10 1993-09-10 Liquid-containing carbon fibril material Expired - Fee Related JP4071832B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22604293A JP4071832B2 (en) 1993-09-10 1993-09-10 Liquid-containing carbon fibril material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22604293A JP4071832B2 (en) 1993-09-10 1993-09-10 Liquid-containing carbon fibril material

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0797723A JPH0797723A (en) 1995-04-11
JP4071832B2 true JP4071832B2 (en) 2008-04-02

Family

ID=16838876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22604293A Expired - Fee Related JP4071832B2 (en) 1993-09-10 1993-09-10 Liquid-containing carbon fibril material

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4071832B2 (en)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2710198B2 (en) * 1993-12-28 1998-02-10 日本電気株式会社 Adsorbents and filtration agents and their use
EP1226294B1 (en) 1999-07-21 2011-06-29 Hyperion Catalysis International, Inc. Methods of oxidizing multiwalled carbon nanotubes
EP1392500A1 (en) * 2001-03-26 2004-03-03 Eikos, Inc. Coatings containing carbon nanotubes
JP4613268B2 (en) * 2004-01-27 2011-01-12 清水建設株式会社 Method for producing spherical carbon nanotube aggregate
JPWO2005082775A1 (en) * 2004-03-02 2007-10-25 独立行政法人産業技術総合研究所 Carbon nanotube-containing thin film
JP4706975B2 (en) * 2006-07-10 2011-06-22 清水建設株式会社 Carbon electrode for electric double layer capacitor and method for producing carbon electrode for electric double layer capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0797723A (en) 1995-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6230524B2 (en) Mesoporous carbon black and method for producing the same
US9126828B2 (en) Mixed structures of single walled and multi walled carbon nanotubes
CN105047951B (en) High surface area graphite carbon and its manufacture method
JPWO2009008516A1 (en) Granule of carbon nanotube and method for producing the same
CN110546789A (en) Core-shell composite particles for anode materials of lithium ion batteries
JP2004535349A (en) Modification of carbon nanotubes by oxidation with peroxygen compounds
CN101559938B (en) Preparation method of high-graphitized nanometer carbon material
CN104640633A (en) Method for preparing metal catalyst for preparing carbon nanotubes and method for preparing carbon nanotubes using the same
AU684310B2 (en) Lithium battery with electrodes containing carbon fibrils
US11059009B2 (en) Apparatus for manufacturing carbon nanotube pellets
EP1817447A2 (en) Improved ozonolysis of carbon nanotubes
JP6728547B2 (en) Method for producing carbon nanotube pellets
CN108786805A (en) A kind of composite catalyst and its preparation method and application
JP4071832B2 (en) Liquid-containing carbon fibril material
CN107847887B (en) Carbon nanotube aggregate and method for producing same
CN109734081A (en) Mesoporous template and preparation method thereof, three-dimensional meso-hole graphene and preparation method thereof, energy storage material and battery
TW201228081A (en) Electrodes and production and use thereof
CN101381080A (en) Method for directly preparing carbon nanotube composite conductive agent
KR20120075706A (en) Process for preparing highly dispersed and concentrated carbon nanotube aqueous solution
JP6810042B2 (en) Method for producing carbon nanofiber composite, carbon nanofiber composite, method for removing residual catalyst, conductive resin composition, and dispersion liquid, ink or paint
JP7528392B1 (en) Carbon nanotube aggregates, carbon nanotube dispersions, conductive materials, electrodes, secondary batteries, planar aggregates, filters, electromagnetic wave shields, and pellicles for extreme ultraviolet rays
JP7537043B1 (en) Carbon nanotube aggregates, carbon nanotube dispersions, conductive materials, electrodes, secondary batteries, planar aggregates, filters, electromagnetic wave shields, and pellicles for extreme ultraviolet rays
Bron et al. Carbon materials in low‐temperature polymer electrolyte membrane fuel cells
Maboya Use of chlorinated carbon materials to make nitrogen doped and un-doped carbon nanomaterials and their use in water treatment
Hsieh et al. Fabrication of Composite Carbon Nanotubes With Different Oxidation Levels by a Self-Assembly Surface Modification

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees