JP4070447B2 - Toilet sterilizer - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレ室内に設置してトイレ室内を殺菌するトイレ用殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トイレ室内は、大小便の臭いが篭り、雑菌が立ち込めているために、快適性が損なわれ、不衛生になりがちである。したがって、トイレ室内に空気浄化装置を設置することは有用である。このような要求に対して、従来、臭いの成分を吸着あるいは中和するフィルターを通気経路中に配した送風装置によりトイレ室内の空気を循環することが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法では、フィルターの吸着あるいは中和効果が時間の経過に伴って衰えることは避けられず、また、空気中の塵埃によりフィルターが目詰まりするので、定期的にフィルターを清掃したり、交換したりする必要があった。そのため、維持に手間とコストが掛かっていた。しかも、フィルターの目は細かくしてもその大きさには限界があり、空気中の雑菌を補足するまでには至らなかった。
【0004】
また、大小便の臭いを便器内に設けた吸引孔より、強制的にトイレ外の排水経路へ吸引して消臭することも行われていたが、局所的な臭いの除去には効いても、トイレ室内に篭った臭さは充分に除けなかった。
【0005】
さらに、特開平9−195359号公報には、オゾン脱臭装置のオゾナイザ電極から負イオンを大量に発生させることにより、オゾンによる脱臭効果とともに、負イオンによる「森林浴効果」を挙げ得るようにした便器用衛生装置が提案されている。しかし、有害なオゾンは便器の外に出せないので、トイレ室内に篭った臭さは除けないし、正イオンと負イオンのバランスを負イオンが圧倒的にリッチになるようにしているため、浮遊菌の殺菌についてはほとんど効果がない。
【0006】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、トイレ室内に正イオンと負イオンをバランスよく大量に供給して、浮遊菌を除去できるトイレ用殺菌装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のトイレ用殺菌装置は、空気を吸気口からダクトに吸い込んで排気口を経て前記ダクトの外に導くファンと、空気中でプラズマ放電を起こして正イオンと負イオンを発生するイオン発生部とを前記ダクト内に設け、前記ファン及び前記イオン発生部を動作させることにより、前記正イオンと前記負イオンをトイレ室内に供給し、これらのイオンが化学反応を起こして生成する活性種としての過酸化水素H2O2又はラジカル・OHによる酸化反応によって空気中に浮遊する細菌を殺菌するとともに、前記正イオンと負イオンに加えてオゾンを放出し、オゾンの濃度を水流センサの検知信号に基づいて制御することを特徴としている。これにより、ファンによって作られる空気の流れに乗せて正イオンと負イオンをダクトの外に供給できる。
【0008】
このとき、正イオンとしては、H+(H2O)n(nは任意の自然数)、負イオンとしては、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が最も安定に生成する。これらの正イオンと負イオンは化学反応をして、活性種である過酸化水素H202又はヒドロキシラジカル・OHを生成する。これらの活性種には、空気中の臭い分子を酸化して分解する働きと、空気中の浮遊菌を取り囲んで死滅させる殺菌作用とがある。したがって、ファンによって正イオンと負イオンをトイレ室内に供給することにより、トイレ室内の殺菌が行える。
【0009】
なお、前記イオン発生部を前記ダクト内の空気の流れに対して前記ファンよりも下流側に設けると、発生した正イオンと負イオンをバランス良く速やかに供給することができる。この場合、前記ファンと前記イオン発生部の間の空気通路に吸着剤、除湿剤もしくは吸着剤と除湿剤を複合して成る脱臭・除湿手段を設けると、水分や汚れ成分の多い雰囲気でも、安定してイオンを発生して送風できる。
【0010】
本発明のトイレ用殺菌装置を便器に取り付ける場合は、便器内の空気を吸入する便器内用吸気口と、便器外の空気を吸入する便器外用吸気口とを別々に設けると、便器内外の空気をダクト内に吸い込むことができる。また、便器に取り付けるための取付具を備えると、便器に取り付けやすくなる。
【0011】
また、充分な殺菌効果を得るためには、前記排気口近傍のイオン濃度が10,000個/cm3以上になるように調整されていることを要する。そのためには、前記排気口近傍の風速が1.5m/秒以上になるように、前記ファンの回転数を調整することが必要である。
【0012】
本発明のトイレ用殺菌装置の作動によって、オゾンも副次的に生成する。このオゾンにも脱臭、殺菌効果があることが知られている。そのため、前記正イオンと負イオンに加えてオゾンを放出することで、さらに脱臭・殺菌効果が高まる。ただし、オゾンは人体に有害であるため、水流センサや人体センサやオゾンセンサにより、生成するオゾンの濃度を制御する必要がある。あるいは、タイマーを連動させて、トイレ用殺菌装置の運転を制御してもよい。
【0013】
また、トイレ室内において人間が大部分の時間を過ごすのは、せいぜい高さ1.5m以下の空間であることから、本発明のトイレ用殺菌装置はトイレ室内において高さ1m以下の空間に設置することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るトイレ用殺菌装置の概略的な断面図である。図1に示すように、ダクト4には、周囲空気を吸入するための吸気口1と、吸入された空気を排出するための排気口2が設けられている。
【0015】
そして、空気を吸気口1からダクト4に吸い込んで排気口2を経てダクトの外に導くファン8をダクト4内に設け、ダクト4内の空気の流れに対してファン8よりも下流側のダクト4の内面にイオン発生部7を設けている。さらに、このイオン発生部7と対向するように、ダクト4の外面に高電圧発生部6を設けている。この構成で、高電圧発生部6からイオン発生部7に高電圧を印加することにより、プラズマ放電により空気中の酸素分子や水分子がイオン化される。なお、ダクト4内におけるファン8とイオン発生部7の配置は一例であり、この関係が逆になってもよい。イオン発生部7も必ずしも2ケでなくてもよく、1ケでもまた3ケ以上であってもよい。ただし、図1のように、ファン8よりも下流側であって排気口2の近傍にイオン発生部7を設けた場合は、生成した正イオンと負イオンをバランス良く速やかにトイレ室内に供給できるという利点がある。
【0016】
ダクト4は、例えば、縦12cm、横12cm、長さ30cmの正四角柱となるように、ステンレス板で形成されている。イオン発生部7は、例えば、縦3.8cm、横1.5cm、厚さ0.1cmの板型であり、電極部5はタングステンから成り、絶縁体部3はセラミックスから成る。電極部5は必ずしもタングステンだけではなく、金、白金、ステンレスなど耐腐食性に優れた導電体であればよい。高電圧発生部6は、例えば、イオン発生部7に周波数60Hz、電圧ピーク値±2.7kVのイオンパルス電圧を印加する。ファン8は、例えば、直径11.5cmのプロペラファンを用いることができる。このような条件でトイレ用殺菌装置10を作動させることにより、ファン8によって吸気口1からダクト4内に空気が吸い込まれる。この空気は、イオン発生部7で生成した正イオンと負イオンを排気口2に導き、ダクト4の外へ放出する。したがって、トイレ室内に正イオンと負イオンを供給することができる。
【0017】
<実施例1>
図2は、このトイレ用殺菌装置10によるアンモニアガスの除去性能を示した図である。アンモニアは、小便の臭いの主成分である。容積27Lのアクリル製の密閉ボックス内に上記のトイレ用殺菌装置10を配置し、アンモニアを20ppmになるように混合して、ボックス内の雰囲気を温度28℃、相対湿度50%となるように調整した。そして、トイレ用殺菌装置10を作動させることにより、アンモニア濃度の時間変化を(株)ガステック製ガス検知管(No3L)により測定した。図2に示すように、約30分の作動でアンモニアは検知限度の0.1ppm以下に低下した。このように本発明のトイレ用殺菌装置10によると、空気中のアンモニアを短時間に分解除去できるため、トイレ室内の小便臭を瞬時に脱臭できる。このことから、窒化水素系の臭い成分(例えばアミン系)の脱臭が行える。
【0018】
<実施例2>
図3は、このトイレ用殺菌装置10によるメチルメルカプタンガスの除去性能を示した図である。メチルメルカプタンは、大便の臭いの主成分である。図3において、容積27Lのアクリル製の密閉ボックス内に上記のトイレ用殺菌装置10を配置し、メチルメルカプタンを10ppmになるように混合して、ボックス内の雰囲気を温度28℃、相対湿度50%となるように調整した。そして、トイレ用殺菌装置10を作動させることにより、メチルメルカプタン濃度の時間変化を(株)ガステック製ガス検知管(No71)により測定した。図3に示すように、約40分の作動でメチルメルカプタンは検知限度の0.1ppm以下に低下した。このように本発明のトイレ用殺菌装置10によると、空気中のメチルメルカプタンを短時間に分解除去できるため、トイレ室内の大便臭を瞬時に脱臭できる。このことから、硫化水素系の臭い成分の脱臭が行える。
【0019】
<実施例3>
図4は、イオン濃度による空気中の浮遊菌の残存率を示した図である。温度25℃、相対湿度50%の雰囲気の縦2.0m、横2.5m、高さ2.7mの対象区域において、上記のトイレ用殺菌装置10を設置し、大腸菌をミスト状に500〜1,500個/m3程度の濃度になるように散布した。そして、トイレ用殺菌装置10を作動させることにより、正イオンと負イオンを空気中に送出し、さらに風量1m3/minで区域内の空気を攪拌した。正イオンと負イオンの濃度は、排気口2より距離10cmだけ離れた位置において、(株)ダン科学製空気イオンカウンター83-1001Bを用いて移動度1cm2/V・sec以上のイオンの数を測定することにより算出した。イオンの供給を開始してから1時間後の区域内の空気を、ドイツBiotest社製RCSエアサンプラーを用いて40L/minの割合で4分間採取し、空気中の細菌数を測定した。
【0020】
ここで、細菌数の測定値には、初期濃度(500〜1,500個/m3)の10分の1程度の誤差があることを考慮すると、1時間経過後の自然減衰による菌の残存率は63.5%であることから、殺菌効果の目安は1時間後の残存率53.5%以下とするの妥当である。また、実験の精度を考慮に入れると、自然減衰による1時間後の菌の残存率が60%以上となる実験条件を選ぶのが望ましい。図4に示すように、正負のイオン濃度がそれぞれ10,000個/cm3〜300,000個/cm3の範囲内であれば、優れた殺菌効果が得られることがわかる。正負のイオン濃度がそれぞれ300,000個/cm3以上では、殺菌効果が得られることは容易に類推できる。
【0021】
<実施例4>
図5は、トイレ用殺菌装置10の排気口2から送出されるイオン濃度の変化を排気口2の近傍の風速に対して示した図である。イオン濃度の測定条件は、実施例3と同様である。風速が大きいほど、排気口2から放出されるイオン濃度は高くなる。例えば、風速が1.5m/秒では、イオン濃度はほぼ10,000個/cm3に達する。したがって、ファン8の回転数を調整して、排気口2の近傍の風速が1.5m/秒以上になるようにすると、10,000個/cm3以上の正イオンと負イオンを送出することができる。これにより、空気中の浮遊菌の殺菌効果が充分に得られる。なお、風速については、送風音やファンモータの制限から、上限を3m/秒以下とするのが望ましい。
【0022】
本発明のトイレ用殺菌装置10の作動によって、正イオンと負イオンのみならず、オゾンも副次的に生成する。このオゾンにも脱臭や殺菌効果があることが知られている。
【0023】
<実施例5>
図6は、オゾン濃度を変化させた場合の一時間後の空気中の浮遊菌の残存率を示す図である。横軸がオゾン濃度、縦軸が空気中の浮遊菌の残存率となっている。実験条件および実験方法は実施例3で示したものと同じである。図6に示すように、いずれのイオン濃度においてもオゾン濃度を上げると、浮遊菌の残存率が低下する。すなわち、オゾンを正イオンと負イオンに付加して送出することにより、空気中の浮遊菌の殺菌性能が向上する。なお、トイレ用殺菌装置10を稼動させない通常の状態での、正負のイオン濃度は、約100個/cm3であった。
【0024】
また、オゾンは人体に有害であることが知られているため、人体センサおよび水流センサによりトイレに人間がいるときといないときで発生するオゾンの濃度を制御することにより、トイレ用殺菌装置10を効率的に運転できる。さらに、狭いトイレ室内にオゾンが堆積して高濃度になるおそれがあるため、タイマーおよびオゾンセンサを連動させて、トイレ用殺菌装置10の運転を制御することでオゾンの堆積を抑えることができる。
【0025】
本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係るトイレ用殺菌装置の概略的な断面図である。図7に示すように、ダクト4には、周囲空気を吸入するための吸気口1と、吸入された空気を排出するための排気口2が設けられている。
【0026】
そして、空気を吸気口1からダクト4に吸い込んで排気口2を経てダクトの外に導くファン8をダクト4内に設け、ダクト4内の空気の流れに対してファン8よりも下流側のダクト4の内面にイオン発生部7を設けている。さらに、このイオン発生部7と対向するように、ダクト4の外面に高圧電源部5を設けている。なお、ダクト4内におけるファン8とイオン発生部7の配置は一例であり、この関係が逆になってもよい。ただし、図7のように、ファン8よりも下流側であって排気口2の近傍にイオン発生部7を設けた場合は、生成した正イオンと負イオンをバランス良く速やかにトイレ室内に供給できるという利点がある。
【0027】
また、本実施の形態に特徴的な構成として、ダクト4内の空気の流れに対してイオン発生部7よりも上流側、すなわちファン8とイオン発生部7の間の空気通路に、吸着剤、除湿剤もしくは吸着剤と除湿剤を複合して成る脱臭・除湿部9を配置している。この構成で、高電圧発生部6からイオン発生部7に高電圧を印加することにより、プラズマ放電により空気中の酸素分子や水分子がイオン化される。
【0028】
ダクト4は、例えば、縦12cm、横12cm、長さ30cmの正四角柱となるように、ステンレス板で形成されている。イオン発生部7は、例えば、縦3.8cm、横1.5cm、厚さ0.1cmの板型であり、電極部5はタングステンから成り、絶縁体部3はセラミックスから成る。高電圧発生部6は、例えば、イオン発生部7に周波数60Hz、電圧ピーク値±2.7kVのイオンパルス電圧を印加する。ファン8は、例えば、直径11.5cmのプロペラファンを用いることができる。脱臭・除湿部9としては、例えば、通気性を有するシリカゲルを用いることができる。このような条件でトイレ用殺菌装置10を作動させることにより、ファン8によって吸気口1からダクト4内に空気が吸い込まれる。この空気は、イオン発生部7で生成した正イオンと負イオンを排気口2に導き、ダクト4の外へ放出する。したがって、トイレ室内に正イオンと負イオンを供給することができる。
【0029】
しかしながら、トイレ室内は、水を大量に使用するため一般に湿度が高くなり、また、空間が狭いので空気中の汚れ成分の濃度が高くなる傾向がある。水分や汚れ成分が多く含まれている空気中にイオンを発生させると、イオン発生部7は水分や汚れ成分の影響を受けプラズマ放電が弱くなり、イオン発生量が低下する。そこで、脱臭・除湿部9により空気中の水分および汚れ成分を除去することにより、プラズマ放電の低下が抑えられ、充分なイオンの発生量を確保できる。
【0030】
<実施例6>
図8は、このトイレ用殺菌装置10による相対湿度に対するイオン濃度の変化を示す図である。比較例として、脱臭・除湿部9としてシリカゲルを配置しなかった場合の結果も示している。容積27Lのアクリル製の密閉ボックス内に上記のトイレ用殺菌装置10を配置し、アンモニアを20ppmになるように混合して、ボックス内の雰囲気を温度25℃となるように調整した。そして、トイレ用殺菌装置10を作動させた。正イオンと負イオンの濃度は、排気口2より距離10cmだけ離れた位置において、(株)ダン科学製空気イオンカウンター83-1001Bを用いて移動度1cm2/V・sec以上のイオンの数を測定することにより算出した。図8に示すように、脱臭・除湿部9としてシリカゲルを配置しない場合は、相対湿度が70%以上の雰囲気では、明らかなイオン濃度の低下が観測された。しかし、そのようなイオン濃度の低下も、本実施の形態のように、シリカゲルを使用することにより抑制できることが確かめられた。
【0031】
本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。図9は、本発明の第3の実施形態に係るトイレ用殺菌装置を便器に取り付けた状態の一例を示す概念図である。図9に示すように、便器11に取り付けるための取付具(図示せず)によりトイレ用殺菌装置10を便器11に設置している。吸気口1は便器11内の空気を吸引する便器内用吸気口1Aと、便器外の空気を吸引する便器外用吸気口1Bとから成り、これらの吸気口1A,1Bから吸気した便器11内外の空気は、ダクト4内を通り、排気口2よりイオンを含んだ空気をトイレ室内に放出されるようになっている。これにより、便器11内の大小便の臭いを瞬時に脱臭することができるとともに、便器11外の空気に篭った臭いを速やかに取り除くことができる。
【0032】
トイレ室内において人間が大部分の時間を過ごすのは、せいぜい高さ1.5m以下の空間である。また、便器などの水源をもっている設備についても高さ1m程度のところに設置されている。また、カビなどは水回りのところに繁殖が見られ、多く分布していることが知られている。したがって、トイレ室内の少なくとも高さ1.5m以下の空間に正イオンと負イオンを充分に行き渡らせることが必要である。そのため、トイレ用殺菌装置10を便器11に直接取り付けたりして、トイレ室内の高さ1m以内の場所に設置することが望ましい。
【0033】
また、正イオンと負イオンは壁や便器などに衝突すると、電荷を失い消滅してしまう場合がある。したがって、正イオンと負イオンの吹出し方向には、障害物がないような風路に設置することが望ましい。これにより、さらに効率良く正イオンと負イオンを空間中に放出できるようになる。
【0034】
BM_4BM_4【発明の効果】
以上説明したように本発明のトイレ用殺菌装置によると、空気中の浮遊菌を速やかに殺菌することができる。したがって、快適で、衛生的なトイレ室内の環境を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るトイレ用殺菌装置の概略的な断面図である。
【図2】 そのトイレ用殺菌装置によるアンモニアの脱臭実験の結果を示す図である。
【図3】 そのトイレ用殺菌装置によるメチルメルカプタンの脱臭実験の結果を示す図である。
【図4】 そのトイレ用殺菌装置による空気中の浮遊菌の殺菌実験の結果を示す図であって、イオン濃度に対する浮遊菌の残存率の変化を示している。
【図5】 そのトイレ用殺菌装置によって送出されるイオンの濃度の変化を風速に対して示す図である。
【図6】 そのトイレ用殺菌装置による空気中の浮遊菌の殺菌実験の結果を示す図であって、副次的に生成するオゾンの濃度に対する浮遊菌の残存率の変化をイオン濃度別に示す図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態に係るトイレ用殺菌装置の概略的な断面図である。
【図8】 そのトイレ用殺菌装置によって送出されるイオンの濃度の変化を雰囲気の相対湿度に対して示す図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態に係るトイレ用殺菌装置を便器に取り付けた状態の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 吸気口
2 排気口
3 絶縁体部
4 ダクト
5 電極部
6 高電圧発生部
7 イオン発生部
8 ファン
9 脱臭・除湿部
10 トイレ用殺菌装置
11 便器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to filtering apparatus killing toilet for bacteria killing the toilet room installed in the toilet room.
[0002]
[Prior art]
The toilet room smells of urine and urine and contains germs, which tends to reduce comfort and make it unsanitary. Therefore, it is useful to install an air purification device in the toilet room. In response to such demands, conventionally, air in a toilet room has been circulated by a blower in which a filter for adsorbing or neutralizing odorous components is disposed in the ventilation path.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a method, it is inevitable that the adsorption or neutralization effect of the filter will decline over time, and since the filter is clogged with dust in the air, the filter should be cleaned periodically. Or had to be replaced. For this reason, it takes time and effort to maintain. Moreover, even if the filter has a fine mesh, its size has a limit, and it has not been possible to supplement the bacteria in the air.
[0004]
In addition, the smell of large and small stools was forcibly sucked into the drainage channel outside the toilet from the suction hole provided in the toilet, and deodorized, but it is effective for removing local odors. I couldn't get rid of the smell in the bathroom.
[0005]
Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-195359 discloses that a large amount of negative ions are generated from an ozonizer electrode of an ozone deodorizing apparatus, so that a “forest bath effect” by negative ions can be given along with a deodorizing effect by ozone. Sanitary devices have been proposed. However, since harmful ozone cannot go out of the toilet, the smell of spilling in the toilet room cannot be removed, and the balance of positive and negative ions is made so that negative ions are overwhelmingly rich. There is almost no effect on sterilization.
[0006]
The present invention has been made in view of the above prior art problems, by supplying positive ions and negative ions good balance in large amounts lavatory, to provide a filtering apparatus killing toilet can remove floating遊菌Objective.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the toilet sterilization apparatus of the present invention includes a fan that sucks air from an intake port into a duct and guides the air out of the duct through an exhaust port, and generates positive and negative ions by causing plasma discharge in the air. An ion generating part for generating a negative ion in the duct, and operating the fan and the ion generating part to supply the positive ions and the negative ions into the toilet room, and these ions cause a chemical reaction. It sterilizes bacteria floating in the air by oxidation reaction with hydrogen peroxide H 2 O 2 or radicals and OH as active species to be generated, and releases ozone in addition to the positive ions and negative ions. Control is based on the detection signal of the water flow sensor . Thus, positive ions and negative ions can be supplied to the outside of the duct on the air flow created by the fan.
[0008]
In this case, as the positive ions, H + (H 2 O) n (n is an arbitrary natural number), as the negative ions, O 2 - (H 2 O ) n (n is an arbitrary natural number) is the most stable product To do. These positive ions and negative ions undergo a chemical reaction to generate
[0009]
If the ion generating part is provided downstream of the fan with respect to the air flow in the duct, the generated positive ions and negative ions can be supplied quickly in a balanced manner. In this case, an adsorbent, a dehumidifying agent, or a deodorizing / dehumidifying means composed of a combination of an adsorbent and a dehumidifying agent is provided in the air passage between the fan and the ion generating part, so that even in an atmosphere with a large amount of moisture and dirt components Then, ions can be generated and blown.
[0010]
When installing the toilet disinfecting apparatus of the present invention the toilet includes a toilet bowl for air inlet for sucking the air in the toilet bowl, when a toilet external air inlet for sucking air outside toilet separately provided, the toilet out Air can be sucked into the duct. Moreover, when the fixture for attaching to a toilet bowl is provided, it will become easy to attach to a toilet bowl.
[0011]
In order to obtain a sufficient sterilizing effect, it is necessary to adjust the ion concentration in the vicinity of the exhaust port to be 10,000 ions / cm 3 or more. For this purpose, it is necessary to adjust the rotational speed of the fan so that the wind speed in the vicinity of the exhaust port is 1.5 m / second or more.
[0012]
By the operation of the toilet disinfecting apparatus of the present invention, ozone is secondarily produced. This ozone is also known to have deodorizing and bactericidal effects. Therefore, deodorizing and sterilizing effects are further enhanced by releasing ozone in addition to the positive ions and negative ions. However, since ozone is harmful to the human body, it is necessary to control the concentration of generated ozone by a water flow sensor, a human body sensor, or an ozone sensor. Alternatively, by linking a timer may be used to control the operation of the toilet disinfecting apparatus.
[0013]
Also, human in Toilet to spend the majority of time, because it is less space at best height 1.5 m, toilet disinfecting apparatus of the present invention installed in height 1m or less space in lavatory It is desirable.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Figure 1 is a schematic cross-sectional view of the toilet disinfecting apparatus according to a first embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the
[0015]
A
[0016]
For example, the
[0017]
<Example 1>
Figure 2 is a diagram showing the removal performance of the ammonia gas by filtering
[0018]
<Example 2>
Figure 3 is a diagram showing the removal performance of the methyl mercaptan gas by filtering
[0019]
<Example 3>
FIG. 4 is a diagram showing the residual rate of airborne bacteria in the air according to the ion concentration.
[0020]
Here, considering that there is an error of about one-tenth of the initial concentration (500 to 1,500 cells / m 3 ) in the measured number of bacteria, the survival rate of bacteria due to natural decay after 1 hour is Since it is 63.5%, it is reasonable that the standard of the bactericidal effect is 53.5% or less after 1 hour. Taking into account the accuracy of the experiment, it is desirable to select an experimental condition in which the survival rate of bacteria after 1 hour due to natural decay is 60% or more. As shown in FIG. 4, as long as it is within the range of positive and negative 10,000 ion concentration respectively / cm 3 300,000 pieces / cm 3, it can be seen that the obtained excellent fungicidal effect. It can be easily analogized that the bactericidal effect can be obtained at positive and negative ion concentrations of 300,000 ions / cm 3 or more.
[0021]
<Example 4>
Figure 5 is a view showing a change in ion concentration sent from the
[0022]
By the operation of the
[0023]
<Example 5>
FIG. 6 is a diagram showing the residual rate of airborne bacteria in the air one hour after changing the ozone concentration. The horizontal axis is the ozone concentration, and the vertical axis is the residual rate of airborne bacteria in the air. Experimental conditions and experimental methods are the same as those shown in Example 3. As shown in FIG. 6, when the ozone concentration is increased at any ion concentration, the residual rate of airborne bacteria decreases. That is, by adding ozone to positive ions and negative ions and sending them out, the sterilization performance of airborne bacteria is improved. Incidentally, in a normal state not operate the
[0024]
Moreover, since ozone is known to be harmful to the human body, by controlling the concentration of ozone generated when the no and when there are people in the toilet by the body sensor and water flow sensor,
[0025]
A second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Figure 7 is a schematic cross-sectional view of the toilet disinfecting apparatus according to a second embodiment of the present invention. As shown in FIG. 7, the
[0026]
A
[0027]
Further, as a characteristic configuration of the present embodiment, an adsorbent, an upstream side of the
[0028]
The
[0029]
However, since the toilet room uses a large amount of water, the humidity is generally high, and since the space is narrow, the concentration of dirt components in the air tends to be high. When ions are generated in air containing a large amount of moisture and dirt components, the
[0030]
<Example 6>
Figure 8 is a graph showing changes in ion concentration on the relative humidity by filtering
[0031]
A third embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Figure 9 is a conceptual diagram showing an example of a third state in which the filtering apparatus killing toilet according to an embodiment attached to a toilet of the present invention. As shown in FIG. 9, we have established
[0032]
In the toilet room, humans spend most of their time in spaces with a height of 1.5 m or less. Also, facilities with water sources such as toilets are installed at a height of about 1 m. In addition, molds are known to breed around water and are distributed a lot. Therefore, it is necessary to spread positive ions and negative ions sufficiently in a space of at least 1.5 m in the toilet room. Therefore, the
[0033]
Further, when positive ions and negative ions collide with a wall or a toilet, they may lose their charge and disappear. Therefore, it is desirable to install in a wind path that does not have an obstacle in the direction of blowing out positive ions and negative ions. Thereby, positive ions and negative ions can be released into the space more efficiently.
[0034]
BM_4BM_4 [Effect of the invention]
According to toilet disinfecting apparatus of the present invention as described above, it can be sterilized promptly floating bacteria in the air. Therefore, a comfortable and hygienic toilet room environment can be realized.
[Brief description of the drawings]
1 is a schematic cross-sectional view of the toilet disinfecting apparatus according to a first embodiment of the present invention.
2 is a diagram showing the results of a deodorizing experiment of ammonia due to filtering apparatus killing for the toilet.
3 is a diagram showing the results of a deodorizing experiment methyl mercaptan by filtering apparatus killing for the toilet.
[4] A graph showing the results of a sterilization experiment the floating bacteria in the air due to the toilet disinfecting device, which is a change in the residual ratio of floating bacteria for ion concentration.
5 is a graph showing changes in concentrations of ions delivered by the toilet disinfecting device relative wind speed.
[6] I Oh a diagram showing the results of a sterilization experiment the floating bacteria in the air due to the toilet disinfecting apparatus, a change in the residual ratio of floating bacteria to the concentration of ozone secondarily generated by the ion concentration FIG.
7 is a schematic cross-sectional view of the toilet disinfecting apparatus according to a second embodiment of the present invention.
8 is a graph showing changes in concentrations of ions delivered by the toilet disinfecting device to the relative humidity of the atmosphere.
9 is a conceptual diagram showing an example of a third state in which the filtering apparatus killing toilet according to an embodiment attached to a toilet of the present invention.
[Explanation of symbols]
1
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