JP4067708B2 - Injection molding method and injection molding apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形方法及び射出成形装置に関し、特に、自動車のバンパーといったような大型薄肉の樹脂製品を製造するのに好適な射出成形方法及び射出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野に属する技術としては、特開平6−64003号公報や特開平6−254895号公報によって開示されたものが知られている。これらの公報によって開示された射出成形方法は、自動車のバンパーといったような大型薄肉の樹脂製品を製造する際に適用され、何れも、射出ユニットからランナ及び複数のゲートを介して金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出注入可能な射出成形装置を使用するものである。
【0003】
これら公報のうち、特開平6−64003号公報に記載された射出成形方法では、各ゲート(樹脂注入部)について注入開始順序を予め定め、この注入開始順序に従って各ゲートから溶融樹脂をキャビティ内に順次注入させていく。すなわち、まず、注入開始順序の第1順位に定められたゲートから樹脂注入を開始し、溶融樹脂の流頭が第2順位に定められたゲートまで達した段階で、第2順位のゲートから樹脂注入を開始する。そして、第2順位のゲートから樹脂注入を開始する際に、ランナ(樹脂供給路)を介して射出成形ユニットから供給する溶融樹脂の総量を増加させる。これにより、後順位ゲート(第2ゲート)から樹脂注入することに伴って、先行順位のゲート(第1ゲート)からの樹脂注入量が減少してしまうことを防止でき、樹脂製品に、いわゆるウェルドマークやフローマークが生じてしまうことを低減可能となる。
【0004】
また、特開平6−254895号公報に記載された射出成形方法においても、同様に、注入開始順序の第1順位に定められたゲートから樹脂注入を開始し、溶融樹脂の流頭が第2順位に定められたゲートまで達した段階で、第2順位のゲートから樹脂注入を開始する。この際、第2順位のゲートを開放するタイミングや射出圧力を適宜設定して、第2順位のゲートから注入する溶融樹脂を、第1順位のゲートから注入した溶融樹脂の内部を介して流頭の外方に湧出させながらキャビティ内に拡散、流動させる。これにより、各ゲートから注入される溶融樹脂同士の衝突を防止でき、また、キャビティ内の圧力分布が均一に維持されるので、樹脂製品にウェルドマークや反り等が生じてしまうことを低減可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、近年では、樹脂製品をより薄肉化することが求められており、また、射出成形によって幅広の樹脂製品や、突出部、湾曲部等を含む複雑な形状をもった樹脂製品を製造することが求められている。そして、このような製品を射出成形方法によって製造する際には、樹脂製品にウェルドマーク等や、歪み、反り、波うちといった変形が生じてしまうことを防止しなければならない。このためには、できるだけ溶融樹脂を高速で射出して充填時間を短縮化することにより、圧力損失を増大させると共に樹脂注入の妨げとなるスキン層の生成を低減させ、キャビティ内の圧力分布を均一に維持する必要がある。
【0006】
しかしながら、従来の射出成形方法において、充填時間を短縮化すべく溶融樹脂を高速で射出すると、ゲート及びランナ内で溶融樹脂に作用する流動抵抗に起因して射出圧力が高まってしまう。また、樹脂充填を終了させる際には、射出スクリュを減速させてから射出スクリュが停止するまでの間に生じる慣性力と、溶融樹脂自体がもつ弾性により、ゲート及びランナにより圧縮された溶融樹脂がキャビティ内に押し込まれてしまう。
【0007】
この結果、キャビティ内には、いわゆる、サージ圧力が発生し、これに起因して型内圧力が急激に増加するオーバーシュート現象が引き起こされてしまう。このようなオーバーシュート現象が発生すると、樹脂製品には、いわゆるバリや波うちが生じてしまう。また、キャビティ内では、圧力が高まると共に圧力分布も不均一になってしまうことから、樹脂製品にウェルドマークやフローマークが発生してしまうおそれもある。このように、従来の射出成形方法では、充填時間を短縮化するために溶融樹脂を高速で射出すると、樹脂製品の品質が満足し得るレベルに確保できないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、溶融樹脂を高速で射出可能であり、充填時間を短縮化させて良好な品質の製品を得ることができる射出成形方法及び射出成形装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明による射出成形方法は、射出ユニットからランナ及び複数のゲートを介して金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出注入可能な射出成形装置を使用し、各ゲートについて注入開始順序を予め定め、この注入開始順序に従って各ゲートから溶融樹脂をキャビティ内に順次注入する射出成形方法において、注入開始順序の第1順位に定めた第1ゲートからの樹脂注入を開始した後、第1ゲート近傍におけるキャビティ内の型内圧力を検出し、検出した型内圧力が予め定めた圧力変動パターンに一致するように射出ユニットの射出圧力を制御する型内圧制御工程を含むものである。
【0010】
この射出成形方法では、まず、注入開始順序の第1順位に定められた第1ゲートから樹脂注入を開始し、溶融樹脂の流頭が第2順位以降に定められたゲート(後順位ゲート)まで達した段階で、第2順位以降のゲートから樹脂注入を開始する。また、キャビティ内の第1ゲート近傍では、第1ゲートからの樹脂注入が開始された後、所定の圧力検出手段によってキャビティ内の型内圧力(溶融樹脂の圧力)を検出する。そして、検出した型内圧力が所定の圧力変動パターンに一致するように射出ユニットの射出圧力を制御(フィードバック制御)する。圧力変動パターンは成形開始に先立って予め定めておき、樹脂製品の形状、サイズ等に応じて、例えば、型内圧力を一定の時間だけ所定値に維持するパターンや、時間の経過と共に型内圧力を二次曲線状に変化させるパターン等を採用することができる。
【0011】
このように、第1ゲートからの樹脂注入を開始すると共に後順位ゲートから樹脂注入を順次開始していく際に、キャビティ内の型内圧力が所定の圧力変動パターンに一致するように制御することにより、射出圧力の高まりや、射出スクリュの慣性力と溶融樹脂自体がもつ弾性により溶融樹脂がキャビティ内に押し込まれることに起因するサージ圧力の発生を低減可能となる。従って、バリや波うちの原因となるオーバーシュート現象を防止でき、溶融樹脂を高速で射出することが可能となる。また、溶融樹脂を高速で射出することにより、型内圧力を全体的に低下させると共にキャビティ内の圧力分布を均一に維持することができるので、樹脂製品にウェルドマークや反り等が生じるのを防止可能となる。
【0012】
また、第1ゲートからの樹脂注入を開始した後、注入開始順序の第2順位以降に定められた後順位ゲートからの樹脂注入を開始し、型内圧制御工程の終了と同時に各ゲートからの樹脂注入を停止すると好ましい。このような手法は、一般的な薄肉の樹脂製品を製造する際に適用すると好適である。
【0013】
更に、第1ゲートからの樹脂注入を開始した後、注入開始順序の第2順位以降に定められた後順位ゲートからの樹脂注入を開始し、型内圧制御工程の終了と同時に第1ゲートからの樹脂注入を停止し、第1ゲートからの樹脂注入を停止してから所定時間経過後に、後順位ゲートからの樹脂注入を停止すると好ましい。
【0014】
一般に、幅広の製品や、突出部、湾曲部等を含む複雑な形状をもった樹脂製品を射出成形によって製造する場合、キャビティ内の端部、突出部、湾曲部に対しては溶融樹脂を注入し難くく、いわゆるショートショットが発生しやすい。この場合、従来は、ランナを延長し、ゲートを増設することにより対処していたが、これでは、設備コストが増大し、金型も複雑な形状となってしまう。これに対して、この射出成形方法のように、第1ゲートからの樹脂注入を停止させてから所定時間経過後に、後順位ゲートからの樹脂注入を停止するようにすれば、キャビティ内の端部、突出部、湾曲部に対して溶融樹脂を容易かつ確実に充填することが可能となり、かつ、設備コストの増大や金型の複雑化等を抑制することができる。
【0015】
また、型内圧制御工程では、第1ゲートからの樹脂注入を開始した後、型内圧力が所定値になった段階から所定時間の間、型内圧力が当該所定値に一致するように射出ユニットの射出圧力を制御すると好ましい。これにより、溶融樹脂の高速射出を容易かつ確実に行うことが可能となり、良好な品質の樹脂製品を製造することができる。
【0016】
更に、射出ユニットに含まれる射出スクリュの移動量に基づいて、後順位ゲートからの樹脂注入を開始すると好ましい。
【0017】
射出成形装置において、各ゲート間の距離、及び、射出スクリュの径(射出シリンダの内径)は所定の値に定められている。従って、これらの値から、射出スクリュの移動量と後順位ゲートから樹脂注入を開始するタイミングとの関係等を予め定めておくことができる。これにより、後順位ゲートからの樹脂注入を容易かつ確実に開始させることが可能となり、また、キャビティ内にセンサ等を設ける必要がなくなるので、設備コストを低減することができる。
【0018】
請求項6に記載の本発明による射出成形装置は、射出ユニットからランナ及び複数のゲートを介して金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出注入可能であり、各ゲートについて注入開始順序が予め定められている射出成形装置において、注入開始順序の第1順位に定められた第1ゲート近傍におけるキャビティ内の型内圧力を検出する型内圧検出手段と、型内圧力の変動条件として予め定められた圧力変動パターンを設定する圧力パターン設定手段と、型内圧検出手段によって検出された型内圧力が圧力パターン設定手段によって設定された圧力変動パターンに一致するように射出ユニットの射出圧力を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
このような構成をもった射出成形装置によれば、オーバーシュート現象を防止しながら、溶融樹脂を高速で射出可能となり、型内圧力を全体的に低下させると共にキャビティ内の圧力分布を均一に維持することができる。従って、樹脂製品に、バリ、波うち、ウェルドマーク、反り等が発生してしまうことを防止可能となる。
【0020】
また、制御手段による射出ユニットの射出圧力制御を終了させるタイミングを設定するためのタイマを更に備え、制御手段は、タイマの設定時間が経過した際に、射出圧力制御を終了すると共に、第1ゲートからの樹脂注入を停止させると好ましい。
【0021】
このような構成を採用すれば、射出ユニットの射出圧力制御(型内圧制御工程)を終了させるタイミングを容易かつ確実に設定可能となり、また、各ゲートからの樹脂注入を射出圧力制御の終了と同時に停止させることも容易かつ確実に行うことができる。
【0022】
更に、当該タイマの設定時間が経過した後、所定時間経過後にタイムアップする遅延タイマを更に備え、制御手段は、当該タイマの設定時間が経過して射出圧力制御を終了させた後、射出ユニットの射出圧力を段階的に変化させると共に、遅延タイマの設定時間が経過した際に、注入開始順序の第2順位以降に定められた後順位ゲートからの樹脂注入を停止させると好ましい。
【0023】
このような構成を採用すれば、幅広の製品や、突出部、湾曲部等を含む複雑な形状をもった樹脂製品を射出成形によって製造する場合に、キャビティ内の端部、突出部、湾曲部に対して溶融樹脂を容易かつ確実に充填することが可能となる。この結果、設備コストの増大や金型の複雑化等を抑制することができる。
【0024】
また、射出ユニットに含まれる射出スクリュの移動量を検出するスクリュ移動量検出手段を更に備え、制御手段は、スクリュ移動量検出手段の検出値に基づいて、注入開始順序の第2順位以降に定められた後順位ゲートからの樹脂注入を開始させると好ましい。
【0025】
このような構成を採用すれば、後順位ゲートからの樹脂注入を容易かつ確実に開始させることが可能となり、また、キャビティ内にセンサ等を設ける必要がなくなるので、設備コストを低減させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による射出成形方法及び射出成形装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0027】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明による射出成形装置の第1実施形態を示すブロック構成図である。同図に示す射出成形装置1は、所望の形状に賦形された樹脂製品を得るための可動金型2及び固定金型3を備える。可動金型2は、型締装置の可動盤(図示せず)に固定されており、固定金型3は、支持盤5を介して型締装置の固定盤(図示せず)に固定されている。この射出成形装置1を用いて樹脂製品を製造する際には、図示しない型締シリンダを作動させ、可動盤と固定盤とを型締めする。これにより、可動金型2と固定金型3とによってキャビティ4が形成される。また、固定金型3と支持盤5との間には、図示しないヒータ等により加温されるホットランナ(ランナ)6が配置されている。
【0028】
ホットランナ6の内部には、樹脂流路6aが形成されており、この樹脂流路6aは、固定金型3に形成された複数(この場合、3個)のゲートG1,G2,G3を介してキャビティ4と連通する。各ゲートG1〜G3に対しては、それぞれ、プランジャ状に形成された第1ゲート弁71、第2ゲート弁72、第2ゲート弁73が設けられている。各ゲートG1〜G3の近傍では、樹脂流路6aの内周面は略円錐面状に形成されており、各ゲート弁71〜73の先端を受けることができるようになっている。
【0029】
各ゲート弁71〜73はホットランナ6を貫通しており、それぞれの端部(ゲートG1〜G3と反対側の端部)には、ピストン71a、72a、73aが固定されている。各ピストン71a〜73aは、支持盤5に形成されたシリンダ内腔部51,52,53の内部に配される。各シリンダ内腔部51〜53には、供給側と戻り側とが一対になった油圧配管81,82,83が接続されており、油圧配管81〜83は、切換バルブ9を介して油圧ポンプ10に接続されている。これにより、例えば、油圧配管81を介してシリンダ内腔部51内に作動油を供給すれば、ピストン71aと共に第1ゲート弁71を進退移動させてゲートG1を開閉することができる。このように、ピストン71a〜73aとシリンダ内腔部51,52,53とは、それぞれ、第1油圧シリンダC1,第2油圧シリンダC2,第3油圧シリンダC3として機能する。なお、各油圧シリンダC1〜C3の代わりに、エアシリンダ等の他の流体駆動シリンダを用いることも可能である。
【0030】
図1に示すように、ホットランナ6には、いわゆる、インラインスクリュ形式の射出ユニット11に含まれる射出シリンダ(加熱シリンダ)12が接続されている。これにより、可動金型2と固定金型3とによって形成されるキャビティ4内には、射出ユニット11からホットランナ6及び各ゲートG1〜G3を介して溶融樹脂を射出注入することができる。射出シリンダ12は、ユニット本体15から延出されており、その内部には、射出スクリュ14が配されている。射出スクリュ14には、連結軸16が接続されており、この連結軸16は、ユニット本体15の側方(図中右側)に配置された電動モータ17の回転軸に接続されている。電動モータ17は、ユニット本体15に対してスライド自在に取り付けられている。
【0031】
また、連結軸16には、ピストン16aが固定されており、このピストン16aは、ユニット本体15に形成されたシリンダ内腔部15a内に位置する。シリンダ内腔部15aには、供給側と戻り側とが一対になった油圧配管18が接続されており、油圧配管18は、サーボバルブ19を介して油圧ポンプ10に接続されている。これにより、油圧配管18を介してシリンダ内腔部15a内に作動油を供給すれば、ピストン16aを介して射出スクリュ14を前進又は後退させることができる。このように、ピストン16aとシリンダ内腔部15aとは、射出用油圧シリンダC4として機能する。油圧配管18の供給側には、作動油の圧力を検出する圧力センサ20が備えられている。なお、射出油圧シリンダC4の代わりに、エアシリンダ等の他の流体駆動シリンダを用いることも可能である。
【0032】
更に、射出ユニット11には、射出スクリュ14の移動量を検出するスクリュ移動量センサ(スクリュ移動量検出手段)21が設けられている。スクリュ移動量センサ21は、連結軸16に固定された被検出体を介して、射出スクリュ14の移動量(ストローク)を電気的、磁気的又は光学的に検出するものである。
【0033】
ここで、この射出成形装置1では、各ゲートG1〜G3について注入開始順序(各ゲートG1,G2,G3からの樹脂注入を開始する順序)が予め定められている。すなわち、この射出成形装置1では、キャビティ4の中央部付近に接続されているゲートG1が注入開始順序の第1順位に定められており、このゲートG1(第1ゲート)から最初に樹脂注入が開始される。そして、図1においてゲートG1の上方に位置するゲートG2が注入開始順序の第2順位に定められ、図1においてゲートG1の下方に位置するゲートG3が注入開始順序の第3順位に定められている。このように、ゲートG2及びG3は、注入開始順序の第2順位以降に定められた後順位ゲートとなる。
【0034】
また、可動金型2には、流路2aが形成されている。この流路2aの一端は、固定金型3に形成されているゲートG1(第1ゲート)近傍でキャビティ4と連通する。流路2aの他端には、型内圧センサ22(型内圧検出手段)が設けられている。型内圧センサ22は、ゲートG1近傍から流路2a内に流入する溶融樹脂の圧力を検出する。これにより、型内圧センサ22によって、注入開始順序の第1順位に定められたゲートG1近傍における溶融樹脂の圧力、すなわち、キャビティ4内の型内圧力が検出される。
【0035】
上述した射出成形装置1の制御は、制御装置30によって行なわれる。制御装置30は、図1に示すように、射出成形装置1の動作手順等が予めプログラム化された制御回路(制御手段)31を含む。この、制御回路31は、ゲート数に応じた数(この場合、3本)の信号ラインを介して切換バルブ9と接続されており、信号ラインを介してサーボバルブ19と接続されている。また、制御回路31には、上述した圧力センサ20、スクリュ移動量センサ21、及び、型内圧センサ22が信号ラインを介して接続されている。
【0036】
圧力センサ20は、油圧配管18の供給側を流通する作動油の圧力を検出し、検出値を示す信号を制御回路31に与える。また、スクリュ移動量センサ21は、射出スクリュ14の原点位置からの移動量を検出し、検出値を示す信号を制御回路31に与える、更に、型内圧センサ22は、ゲートG1(第1ゲート)近傍における溶融樹脂の圧力、すなわち、キャビティ4内の型内圧力を検出し、検出値を示す信号を制御回路31に与える。
【0037】
制御装置30は、更に、可変式のタイマ32と、入力/表示装置33と、圧力パターン設定器34(圧力パターン設定手段)とを含む。タイマ32は、制御回路31による射出ユニット11の射出圧力制御を終了させるタイミングを設定するためものであり、制御回路31に接続されている。また、入力/表示装置33は、テンキー、表示部等を含み、圧力変動パターンを始めとする各種データの入力を行ったり、これらデータを表示させたりする際に用いられる。
【0038】
圧力パターン設定器34は、型内圧力の変動条件として予め定められた圧力変動パターンを設定するものであり、制御回路31に接続されている。ここで、圧力変動パターンは成形開始に先立って予め定められており、この射出成形装置1では、型内圧力を一定の時間だけ所定値に維持するパターンが採用されている。圧力変動パターンとしては、樹脂製品の形状、サイズ等に応じて、例えば、時間の経過と共に型内圧力を二次曲線状に変化させるパターン等を採用してもよい。圧力パターン設定器34は、圧力変動パターンに従って、型内圧力の目標値を示す信号を制御回路31に与える。
【0039】
制御回路31は、圧力パターン設定器34から受け取った信号に示される値と、型内圧センサ22から受け取った信号に示される値とを比較すると共に、圧力センサ20から受け取った信号に示される値に基づいて、両者の偏差をゼロにするための動作信号をサーボバルブ19に対して与える。これにより、型内圧センサ22によって検出された型内圧力と、圧力パターン設定器34によって設定された圧力変動パターンとが一致するように、射出ユニット11(射出用油圧シリンダC4)の射出圧力が制御(フィードバック制御)されることになる。この射出成形装置1では、制御回路31による射出ユニット11の射出圧力制御(型内圧制御工程)は、型内圧センサ22によって検出された型内圧力が所定値P0になった段階で開始され、タイマ32の設定時間T1が経過すると終了される。
【0040】
また、制御回路31は、スクリュ移動量センサ21から受け取った信号に基づいて、注入開始順序の第2順位以降に定められた後順位ゲートであるゲートG2,G3から樹脂注入を開始させる。すなわち、射出成形装置1において、ゲートG1,G2間及びゲートG2,G3間の距離、並びに、射出スクリュ14の径(射出シリンダの内径)は所定の値に定められている。従って、これらの値から、射出スクリュ14の移動量(ストローク)と、後順位ゲートから樹脂注入を開始するタイミング、つまり、溶融樹脂の流頭が後順位ゲートG2,G3まで達するタイミングとの関係等を予め定めておくことができる。これにより、後順位ゲートからの樹脂注入を容易かつ確実に開始させることが可能となる。また、溶融樹脂の流頭が後順位ゲートG2,G3まで達したことを検出するセンサ等を設ける必要がなくなるので、設備コストを低減することができる。
【0041】
このような構成をもった射出成形装置1によれば、オーバーシュート現象を防止しながら、溶融樹脂を高速で射出可能となり、型内圧力を全体的に低下させると共にキャビティ内の圧力分布を均一に維持することができる。従って、樹脂製品に、バリ、波うち、ウェルドマーク、反り等が発生してしまうことを防止可能となる。
【0042】
次に、図2〜6を参照しながら、上述した射出成形装置1を使用して樹脂製品を製造する手順、すなわち、本発明による射出成形方法について説明する。
【0043】
この場合、まず、型締装置を作動させて可動金型2と固定金型3とを締結し、キャビティ4を形成する。また、図示しないホッパから射出シリンダ12内に所定の原料樹脂を供給すると共に、電動モータ17を作動させて射出スクリュ14を回転させる。そして、射出シリンダ12内で溶融した溶融樹脂R(図3参照)を、予め定められている注入開始順序に従ってホットランナ6の樹脂流路6a及び各ゲートG1〜G3を介してキャビティ4内に順次注入していく。
【0044】
すなわち、図2に示すように、制御装置30の制御回路31は、注入開始順序の第1順位に定められているゲートG1に対応する油圧シリンダC1を作動させるための動作信号を切換バルブ9に与える。また、制御回路31は、所定のタイミングで、射出ユニット11の射出用油圧シリンダC4を作動させるための動作信号をサーボバルブ19に対して与える。これにより、油圧配管81を介して支持盤5のシリンダ内腔部51に作動油が供給され、第1ゲート弁71が後退してゲートG1が開放される。また、油圧配管18を介して射出ユニット11のシリンダ内腔部15aに作動油が供給され、射出シリンダ12内で射出スクリュ14が前進する。この結果、可動金型2と固定金型3との間のキャビティ4内には、図3に示すように、ゲートG1を介して溶融樹脂Rが注入される。
【0045】
射出ユニット11のスクリュ移動量センサ21は、射出スクリュ14の移動量を検出し、検出値を示す信号を制御回路31に対して送出する。制御回路31は、スクリュ移動量センサ21から、射出スクリュ14が原点位置から距離S1(図2参照)だけ移動したことを示す信号を受け取ると、注入開始順序の第2順位に定められているゲートG2に対応する油圧シリンダC2を作動させるための動作信号を切換バルブ9に与える。これにより、油圧配管82を介して支持盤5のシリンダ内腔部52に作動油が供給され、第2ゲート弁72が後退してゲートG2が開放される。ゲートG2が開放された段階では、溶融樹脂Rの流頭は第2順位に定められたゲートG2まで達しており、ゲートG2から注入される溶融樹脂Rは、ゲートG1からの溶融樹脂Rと合流する。この結果、可動金型2と固定金型3との間のキャビティ4内には、ゲートG2からも溶融樹脂Rが注入される。
【0046】
また、制御回路31は、スクリュ移動量センサ21から、射出スクリュ14が距離S2(図2参照)だけ移動したことを示す信号を受け取ると、注入開始順序の第3順位に定められているゲートG3に対応する油圧シリンダC3を作動させるための動作信号を切換バルブ9に与える。これにより、油圧配管83を介して支持盤5のシリンダ内腔部53に作動油が供給され、第3ゲート弁73が後退してゲートG3が開放される。ゲートG3が開放された段階では、溶融樹脂の流頭は第3順位に定められたゲートG3まで達しており、ゲートG3から注入される溶融樹脂Rは、ゲートG1からの溶融樹脂Rと合流する。この結果、可動金型2と固定金型3との間のキャビティ4内には、図4に示すように、ゲートG3からも溶融樹脂Rが注入される。
【0047】
一方、第1ゲートであるゲートG1からの樹脂注入が開始されると、可動金型2に設けられた型内圧センサ22は、注入開始順序の第1順位に定められたゲートG1近傍におけるキャビティ4内の型内圧力(溶融樹脂Rの圧力)を検出し、検出値を示す信号を制御回路31に対して与える。また、圧力パターン設定器34からは、予め定められた圧力変動パターンに従った型内圧力の目標値を示す信号が制御回路31に与えられる。図2に示すように、制御回路31は、型内圧センサ22から型内圧が所定値P0になったことを示す信号を受け取ると、射出ユニット11の射出圧力制御(型内圧制御工程)を開始する。
【0048】
すなわち、制御回路31は、圧力パターン設定器34から受け取った信号に示される値と、型内圧センサ22から受け取った信号に示される値とを比較し、かつ、圧力センサ20から受け取った信号に示される値に基づき、サーボバルブ19を介して、型内圧力の実測値と目標値との偏差をゼロにするように射出ユニット11に含まれる射出用油圧シリンダC4の射出圧力を制御(フィードバック制御)する。この射出成形装置1では、図2に示すように、第1順位に定められたゲートG1から樹脂注入が開始された後、型内圧力が所定値Pになった段階から、型内圧力を当該所定値Pに維持する圧力変動パターンが採用されている。これにより、溶融樹脂Rの高速射出を容易かつ確実に行うことが可能となり、良好な品質の樹脂製品を製造することができる。
【0049】
また、制御回路31は、型内圧センサ22から、型内圧が所定値Pになったことを示す信号を受け取ると、タイマ32を起動させる。上述したように、タイマ32は、成形対象となる樹脂製品に応じて予め定められた時間T1を設定するものであり、その設定時間T1が経過した段階で、動作信号を制御回路31に与える。タイマ32から動作信号を受け取った制御回路31は、射出ユニット11の射出圧力制御(型内圧制御工程)を終了させる。なお、射出圧力制御(型内圧制御工程)を終了させた後、制御回路31は、所定の多段制御により射出ユニット11の射出圧力を制御する。
【0050】
また、タイマ32から動作信号を受け取った制御回路31は、同時に、すべてのゲートG1〜G3を閉鎖させるための動作信号を切換バルブ9に与える。これにより、第1ゲート弁71〜第3ゲート弁73は前進し、各ゲートG1〜G3が閉鎖される。このように型内圧制御工程の終了と同時に各ゲートG1〜G3からの樹脂注入を停止するのは、一般的な薄肉の樹脂製品を製造する際に適用すると好適である。また、タイマ32を用いることにより、型内圧制御工程の終了と、各ゲートG1〜G3からの樹脂注入を停止させることを容易かつ確実に行うことができる。なお、各ゲートG1〜G3が閉鎖された後、射出ユニット11の射出スクリュ14は、所定の降圧工程を経た後、回転する状態で後退させられ、原点位置に戻される。
【0051】
図5に示すように、従来の手法によって、複数(同図に示す例では、3個)のゲートからキャビティ内に溶融樹脂を高速で射出した場合、型内圧Ps(キャビティ内)には、サージ圧力が発生し、これに起因して型内圧力が急激に増加するオーバーシュート現象が引き起こされてしまう。このようなオーバーシュート現象が発生すると、樹脂製品には、いわゆるバリや波うちが生じてしまう。
【0052】
これに対して、第1ゲートであるゲートG1からの樹脂注入を開始すると共に後順位ゲートであるゲートG2,G3から樹脂注入を順次開始していく際に、キャビティ4内の型内圧力が所定の圧力変動パターンに一致するように制御すれば、型内圧力Pcにおいて、射出圧力の高まりや、射出スクリュ14の慣性力と溶融樹脂自体がもつ弾性により溶融樹脂がキャビティ内に押し込まれることに起因するサージ圧力の発生を低減可能となる。これにより、溶融樹脂を高速で射出しても、バリや波うちの原因となるオーバーシュート現象を防止することができる。このように、溶融樹脂の高速射出を可能とする本発明による射出成形方法は、更に高速で溶融樹脂を射出したり、同一射出速度において、より肉厚の薄い樹脂製品を製造したりするのに好適である。
【0053】
また、図6は、溶融樹脂の射出注入時におけるキャビティ内における圧力分布を示す図表である。同図において、実線は、すべてのゲートG1〜G3を介して溶融樹脂を高速で注入すると共に、型内圧制御を行った場合、すなわち、上述した本発明による射出成形方法を適用した際におけるキャビティ4内の圧力分布を示し、一点鎖線は、ゲートG1のみを介して溶融樹脂を高速で注入した場合(型内圧制御なし)におけるキャビティ4内の圧力分布を示し、二点鎖線は、ゲートG1のみを介して溶融樹脂を従来と同様に低速で注入した場合(型内圧制御なし)におけるキャビティ4内の圧力分布を示す。
【0054】
図6に示す結果からわかるように、第1ゲートであるゲートG1からの樹脂注入を開始すると共に後順位ゲートであるゲートG2,G3から樹脂注入を順次開始していく際に、キャビティ4内の型内圧力が所定の圧力変動パターンに一致するように制御すれば、型内圧力を全体的に低下させると共に圧力分布を均一に維持することができることがわかる。これは、圧力損失を増大させると共に樹脂注入の妨げとなるスキン層の生成が低減されるためである。すなわち、本発明の射出成形方法によれば、溶融樹脂を高速で射出しても、樹脂製品にウェルドマークや反り等が生じるのを防止可能となる。
【0055】
なお、制御装置30による型内圧制御工程が終了すると、キャビティ4内の樹脂に対しては、所定の冷却工程が施される。可動金型2及び固定金型3は、射出工程、型内圧制御工程(制御装置30による射出圧力制御)、並びに、冷却工程の際には、図示しない型締装置によって締結(加圧)されている。樹脂製品の冷却が完了すると、型締圧が降圧させられ、金型2及び3が開らかれた後、所望形状に賦形された樹脂製品が取り出される。注入開始順序の第1順位に定められたゲートG1は、次の成形サイクルが開始される際に、再度、開放される。
【0056】
〔第2実施形態〕
以下、本発明による射出成形方法及び射出成形装置の第2実施形態について説明する。なお、図1に示した射出成形装置1と同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0057】
図7は、本発明による射出成形装置の第2実施形態を示す制御ブロック図である。同図に示す射出成形装置1Aでは、可動金型2A及び固定金型3Aとによって形成されるキャビティ4Aが、図8に示すように、幅が広く、また、突出部、湾曲部等を含む複雑な形状に溶融樹脂を賦形可能なものとされている。また、この射出成形装置1Aに含まれる制御装置30Aは、上述した射出成形装置1に設けられたタイマ32に相当する第1タイマ41に加えて、更に、可変式の第2タイマ42及び第3タイマ43(遅延タイマ)を含む点で、射出成形装置1と異なる。
【0058】
第2タイマ42の設定時間T2は、第1タイマ41の設定時間T1よりも長く設定され、第3タイマ43の設定時間T3は、第2タイマ42の設定時間T2より更に長く設定される。これにより、第2タイマ42は、第1タイマ41の設定時間T1が経過した後、所定時間(T2−T1)経過後にタイムアップし、第3タイマ43は、第1タイマ41の設定時間T1が経過した後、所定時間(T3−T1)経過後にタイムアップする。このように、遅延タイマとしての第2タイマ42及び第3タイマ43を用いれば、樹脂注入を停止し、第1ゲートであるゲートG1からの樹脂注入を停止させた後、後順位ゲートG2,G3からの樹脂注入を停止するタイミングを容易かつ確実に設定可能となる。なお、この射出成形装置1Aでは、第1タイマ41、第2タイマT2、及び第3タイマT3の設定時間をT1<T2,T3として定めているが、これに限られるものではなく、成形品等に応じて例えばT1>T2,T3として定めてもよい。すなわち、ゲートG1〜G3それぞれからの樹脂注入を停止するタイミングは、個別に容易かつ確実に設定可能である。
【0059】
次に、このような構成をもった射出成形装置1Aを用いた射出成形方法について、図9及び10を参照しながら説明する。
【0060】
この場合、図9に示すように、制御装置30Aの制御回路31Aは、第1実施形態に係る射出成形装置1を用いた射出成形方法と同様に、第1順位に定められたゲートG1からの樹脂注入を開始させ、後順位ゲートであるゲートG2,G3から樹脂注入を順次開始させていく。また、制御回路31Aは、型内圧センサ22から型内圧が所定値P0になったことを示す信号を受け取ると、射出ユニット11の射出圧力制御(型内圧制御工程)を開始し、型内圧センサ22から、型内圧が所定値Pになったことを示す信号を受け取った段階で、各タイマ41〜43を起動させる。型内圧が所定値Pに達すると、射出ユニット11の射出圧力は、制御回路31Aによって、型内圧が当該所定値Pに維持されるように制御(フィードバック制御)される。これにより、この射出成形方法によっても、溶融樹脂を高速で射出して良好な品質の樹脂製品を得ることができる。
【0061】
また、射出成形装置1を用いた射出成形方法と同様に、制御装置30Aの制御回路31Aは、第1タイマ41から動作信号を受け取ると、射出ユニット11の射出圧力制御(型内圧制御工程)を終了させる。更に、図9に示すように、第1タイマ41から動作信号を受け取った制御回路31Aは、同時に、第1順位に定められたゲートG1のみを閉鎖させるための動作信号を切換バルブ9に与える。これにより、第1ゲート弁71は前進し、ゲートG1のみが閉鎖される。制御回路31は、射出圧力制御(型内圧制御工程)を終了させた後、図9に示すように、射出ユニット11の射出圧力が段階的に減少するように、サーボバルブ19を介して射出用油圧シリンダC4を制御(いわゆる、多段制御)する。
【0062】
一方、第2タイマ42は、その設定時間T2が経過した段階、すなわち、第1タイマ41の設定時間T1が経過した後、所定時間(T2−T1)が経過すると、動作信号を制御回路31Aに与える。第2タイマ42から動作信号を受け取った制御回路31Aは、同時に、第2順位に定められたゲートG2を閉鎖させるための動作信号を切換バルブ9に与える。これにより、第2ゲート弁72は前進し、ゲートG2が閉鎖される。
【0063】
第3タイマ43は、その設定時間T3が経過した段階、すなわち、第1タイマ41の設定時間T1が経過した後、所定時間(T3−T1)が経過すると、動作信号を制御回路31Aに与える。第3タイマ43から動作信号を受け取った制御回路31Aは、同時に、第3順位に定められたゲートG3を閉鎖させるための動作信号を切換バルブ9に与える。これにより、第3ゲート弁73は前進し、ゲートG3が閉鎖される。このように、制御回路31Aは、遅延タイマとしての第2タイマ42及び第3タイマ43の設定時間T2,T3が経過した際に、注入開始順序の第2順位以降に定められた後順位ゲートG2,G3からの樹脂注入を停止させる。
【0064】
このような手法により、各ゲートG1〜G3を介してキャビティ4A内に溶融樹脂を注入した場合、ゲートG1から注入された溶融樹脂は温度低下により、図10において高い点密度で示すような状態で、徐々に流動性を失っていくが、第1ゲートであるゲートG1が閉鎖された後も、後順位ゲートであるゲートG2,G3からの樹脂注入は継続されているので、これらのゲートG2,G3から注入された溶融樹脂は、図10に示すように、キャビティ4Aの端部、突出部、湾曲部等に流入して行くことになる。
【0065】
一般に、幅広の製品や、突出部、湾曲部等を含む複雑な形状をもった樹脂製品を射出成形によって製造する場合、キャビティ内の端部、突出部、湾曲部に対しては溶融樹脂を注入し難くく、いわゆるショートショットが発生しやすい。この場合、従来は、ランナを延長し、ゲートを増設することにより対処していたが、これでは、設備コストが増大し、金型も複雑な形状となってしまう。これに対して、射出成形装置1Aを用いた射出成形方法のように、型内圧制御工程を終了させると共に第1ゲートであるゲートG1からの樹脂注入を停止させた後、射出ユニットの射出圧力を段階的に変化(減少)させる多段制御を行い、更に所定時間経過後に、後順位ゲートG2,G3からの樹脂注入を停止するようにすれば、キャビティ4A内の端部、突出部、湾曲部に対して溶融樹脂を容易かつ確実に充填することが可能となり、かつ、設備コストの増大や金型の複雑化等を抑制することができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明による射出成形方法及び射出成形装置によれば、次のような効果を得る。すなわち、注入開始順序の第1順位に定めた第1ゲートからの樹脂注入を開始した後、第1ゲート近傍におけるキャビティ内の型内圧力を検出し、検出した型内圧力が予め定めた圧力変動パターンに一致するように射出ユニットの射出圧力を制御することにより、溶融樹脂を高速で射出可能となり、充填時間を短縮化させて良好な品質の製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形装置の第1実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示した射出成形装置を用いた射出成形方法を説明するための工程図である。
【図3】図1に示した射出成形装置に含まれるキャビティに対して溶融樹脂を注入する際の状態を説明するための断面図である。
【図4】図1に示した射出成形装置に含まれるキャビティに対して溶融樹脂を注入する際の状態を説明するための断面図である。
【図5】複数のゲートからキャビティ内に溶融樹脂を注入した際におけるキャビティ内の型内圧力の時間変化を示す図表である。
【図6】キャビティ内に溶融樹脂を注入した際におけるキャビティ内の圧力分布を示す図表である。
【図7】本発明による射出成形装置の第2実施形態を示す制御ブロック図である。
【図8】図7に示した射出成形装置に含まれるキャビティを説明するための断面図である。
【図9】図7に示した射出成形装置を用いた射出成形方法を説明するための工程図である。
【図10】図7に示した射出成形装置に含まれるキャビティに対して溶融樹脂を注入する際の状態を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1,1A…射出成形装置、2,2A…可動金型、3,3A…固定金型、4,4A…キャビティ、5…支持盤、6…ホットランナ(ランナ)、9…切換バルブ、10…油圧ポンプ、11…射出ユニット、12…射出シリンダ、14…射出スクリュ、15a,51,52,53…シリンダ内腔部、16a,71a,72a,73a…ピストン、18,81,82,83…油圧配管、19…サーボバルブ、20…圧力センサ、21…スクリュ移動量センサ、22…型内圧センサ、30,30A…制御装置、31,31A…制御回路、32…タイマ、34…圧力パターン設定器、41…第1タイマ、42…第2タイマ、43…第3タイマ、71…第1ゲート弁、72…第2ゲート弁、73…第3ゲート弁、C1,C2,C3…油圧シリンダ,C4…射出用油圧シリンダ、G1,G2,G3…ゲート。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an injection molding method and an injection molding apparatus, and more particularly to an injection molding method and an injection molding apparatus suitable for manufacturing a large-sized thin resin product such as an automobile bumper.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as techniques belonging to such a field, those disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 6-64003 and 6-254895 are known. The injection molding methods disclosed in these publications are applied when manufacturing large-sized thin resin products such as automobile bumpers, both of which are provided in the mold cavity through the runner and a plurality of gates. An injection molding apparatus capable of injecting and injecting a molten resin is used.
[0003]
Among these publications, in the injection molding method described in Japanese Patent Laid-Open No. 6-64003, an injection start order is predetermined for each gate (resin injection portion), and molten resin is fed from each gate into the cavity according to this injection start order. Sequentially inject. That is, first, resin injection is started from the gate determined in the first order of the injection start order, and when the molten resin flow reaches the gate determined in the second order, Start infusion. Then, when resin injection is started from the second rank gate, the total amount of molten resin supplied from the injection molding unit via the runner (resin supply path) is increased. As a result, it is possible to prevent a decrease in the amount of resin injected from the preceding-order gate (first gate) due to resin injection from the rear-order gate (second gate). The occurrence of marks and flow marks can be reduced.
[0004]
Similarly, in the injection molding method described in Japanese Patent Laid-Open No. 6-254895, resin injection is started from the gate determined in the first order of the injection start order, and the flow of molten resin is in the second order. The resin injection is started from the second rank gate at the stage where the gate set in (2) is reached. At this time, the timing of opening the second rank gate and the injection pressure are appropriately set, and the molten resin injected from the second rank gate is flown through the inside of the molten resin injected from the first rank gate. It diffuses and flows into the cavity while spilling outward. This can prevent the molten resin injected from each gate from colliding with each other, and the pressure distribution in the cavity is kept uniform, so that it is possible to reduce the occurrence of weld marks, warpage, etc. in the resin product. Become.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
On the other hand, in recent years, it has been required to make resin products thinner, and to produce wide resin products and resin products with complicated shapes including protrusions and curved portions by injection molding. Is required. When such a product is manufactured by an injection molding method, it is necessary to prevent the resin product from being deformed such as a weld mark or the like, distortion, warpage, or wave. For this purpose, the molten resin is injected as fast as possible to shorten the filling time, thereby increasing the pressure loss and reducing the generation of the skin layer that hinders the resin injection, and the pressure distribution in the cavity is uniform. Need to be maintained.
[0006]
However, in the conventional injection molding method, when the molten resin is injected at a high speed so as to shorten the filling time, the injection pressure increases due to the flow resistance acting on the molten resin in the gate and the runner. Further, when the resin filling is finished, the molten resin compressed by the gate and the runner is generated by the inertial force generated between the deceleration of the injection screw and the stop of the injection screw and the elasticity of the molten resin itself. It will be pushed into the cavity.
[0007]
As a result, a so-called surge pressure is generated in the cavity, and this causes an overshoot phenomenon in which the in-mold pressure rapidly increases. When such an overshoot phenomenon occurs, so-called burrs and waves are generated in the resin product. Further, in the cavity, the pressure increases and the pressure distribution becomes non-uniform, which may cause a weld mark or a flow mark on the resin product. As described above, in the conventional injection molding method, there is a problem that if the molten resin is injected at a high speed in order to shorten the filling time, the quality of the resin product cannot be ensured to a satisfactory level.
[0008]
Therefore, an object of the present invention is to provide an injection molding method and an injection molding apparatus that can inject a molten resin at a high speed and can obtain a product of good quality by shortening a filling time.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The injection molding method according to the first aspect of the present invention uses an injection molding apparatus capable of injecting molten resin into a mold cavity from an injection unit through a runner and a plurality of gates, and starts injection for each gate. In the injection molding method in which the order is determined in advance and the molten resin is sequentially injected into the cavity from each gate in accordance with the injection start order, after the resin injection from the first gate determined in the first order of the injection start order is started, This includes a mold pressure control step of detecting the pressure in the mold in the vicinity of one gate and controlling the injection pressure of the injection unit so that the detected pressure in the mold matches a predetermined pressure fluctuation pattern.
[0010]
In this injection molding method, first, resin injection is started from the first gate determined in the first order of the injection start order, and the flow of molten resin reaches the gate (second order gate) determined after the second order. At this stage, resin injection is started from the second and subsequent gates. Further, in the vicinity of the first gate in the cavity, after the resin injection from the first gate is started, the pressure in the mold (pressure of the molten resin) in the cavity is detected by a predetermined pressure detecting means. Then, the injection pressure of the injection unit is controlled (feedback control) so that the detected in-mold pressure matches a predetermined pressure fluctuation pattern. The pressure fluctuation pattern is determined in advance prior to the start of molding. Depending on the shape, size, etc. of the resin product, for example, a pattern for maintaining the pressure in the mold at a predetermined value for a certain period of time, or the pressure in the mold over time It is possible to adopt a pattern or the like that changes to a quadratic curve.
[0011]
As described above, when the resin injection from the first gate is started and the resin injection is sequentially started from the succeeding gate, the in-mold pressure in the cavity is controlled so as to match a predetermined pressure fluctuation pattern. Thus, it is possible to reduce the occurrence of surge pressure due to the injection pressure being increased and the molten resin being pushed into the cavity due to the inertial force of the injection screw and the elasticity of the molten resin itself. Therefore, the overshoot phenomenon that causes burrs and waves can be prevented, and the molten resin can be injected at a high speed. In addition, by injecting molten resin at a high speed, the pressure inside the mold can be reduced and the pressure distribution inside the cavity can be maintained uniformly, preventing weld marks and warpage from occurring in the resin product. It becomes possible.
[0012]
In addition, after the resin injection from the first gate is started, the resin injection from the post-order gates determined after the second order of the injection start order is started, and the resin from each gate is simultaneously performed with the end of the mold pressure control process. It is preferable to stop the injection. Such a technique is preferably applied when manufacturing a general thin resin product.
[0013]
Furthermore, after the resin injection from the first gate is started, the resin injection from the rear order gates determined after the second order of the injection start order is started, and from the first gate simultaneously with the end of the mold internal pressure control process. Preferably, the resin injection is stopped, and after a predetermined time has elapsed since the resin injection from the first gate is stopped, the resin injection from the subsequent gate is stopped.
[0014]
In general, when manufacturing wide products or resin products with complicated shapes including protrusions and curved parts by injection molding, molten resin is injected into the end, protrusions and curved parts in the cavity. It is difficult to generate so-called short shots. Conventionally, this has been dealt with by extending the runner and increasing the number of gates. However, this increases the equipment cost and makes the mold complex. On the other hand, as in this injection molding method, if the resin injection from the subsequent gate is stopped after a predetermined time has elapsed since the resin injection from the first gate was stopped, the end portion in the cavity In addition, it is possible to easily and surely fill the protruding portion and the curved portion with the molten resin, and it is possible to suppress an increase in equipment cost and a complicated mold.
[0015]
Further, in the mold internal pressure control process, after the resin injection from the first gate is started, the injection unit is set so that the mold internal pressure matches the predetermined value for a predetermined time from the stage when the mold internal pressure reaches the predetermined value. It is preferable to control the injection pressure. Thereby, high-speed injection of molten resin can be performed easily and reliably, and a resin product with good quality can be manufactured.
[0016]
Furthermore, it is preferable to start the resin injection from the rear order gate based on the amount of movement of the injection screw included in the injection unit.
[0017]
In the injection molding apparatus, the distance between the gates and the diameter of the injection screw (inner diameter of the injection cylinder) are set to predetermined values. Therefore, from these values, the relationship between the amount of movement of the injection screw and the timing at which resin injection is started from the rear rank gate can be determined in advance. This makes it possible to easily and reliably start the resin injection from the rear rank gate, and it is not necessary to provide a sensor or the like in the cavity, so that the equipment cost can be reduced.
[0018]
In the injection molding apparatus according to the sixth aspect of the present invention, the molten resin can be injected and injected from the injection unit into the cavity of the mold through the runner and the plurality of gates, and the injection start order is predetermined for each gate. In the injection molding apparatus, in-mold pressure detecting means for detecting the in-mold pressure in the cavity in the vicinity of the first gate determined in the first order of the injection start order, and a pressure predetermined as a variation condition of the in-mold pressure A pressure pattern setting means for setting the fluctuation pattern, and a control means for controlling the injection pressure of the injection unit so that the in-mold pressure detected by the in-mold pressure detection means matches the pressure fluctuation pattern set by the pressure pattern setting means; It is characterized by providing.
[0019]
According to the injection molding apparatus having such a configuration, molten resin can be injected at a high speed while preventing an overshoot phenomenon, and the pressure inside the cavity is kept uniform while reducing the pressure inside the mold as a whole. can do. Accordingly, it is possible to prevent burrs, waves, weld marks, warpage, and the like from occurring in the resin product.
[0020]
The control unit further includes a timer for setting a timing for ending the injection pressure control of the injection unit. The control unit ends the injection pressure control when the set time of the timer has elapsed, and the first gate It is preferable to stop the resin injection from.
[0021]
By adopting such a configuration, it is possible to easily and reliably set the timing for terminating the injection pressure control (in-mold pressure control process) of the injection unit, and the resin injection from each gate is performed simultaneously with the end of the injection pressure control. Stopping can also be performed easily and reliably.
[0022]
Furthermore, after the set time of the timer has elapsed, a delay timer that is timed up after a lapse of a predetermined time is further provided, and the control means ends the injection pressure control after the set time of the timer has elapsed, Preferably, the injection pressure is changed stepwise, and when the set time of the delay timer elapses, the resin injection from the post-order gate determined after the second order in the injection start order is stopped.
[0023]
If such a configuration is adopted, when manufacturing a wide product or a resin product having a complicated shape including a protruding portion, a curved portion, etc. by injection molding, the end portion, protruding portion, curved portion in the cavity In contrast, the molten resin can be easily and reliably filled. As a result, it is possible to suppress an increase in equipment cost and a complicated mold.
[0024]
Further, the apparatus further comprises a screw movement amount detection means for detecting the movement amount of the injection screw included in the injection unit, and the control means is determined after the second order in the injection start order based on the detection value of the screw movement amount detection means. It is preferable to start the resin injection from the subsequent rank gate.
[0025]
By adopting such a configuration, it is possible to easily and reliably start the resin injection from the rear order gate, and it is not necessary to provide a sensor or the like in the cavity, so that the equipment cost can be reduced. .
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of an injection molding method and an injection molding apparatus according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0027]
[First Embodiment]
FIG. 1 is a block diagram showing a first embodiment of an injection molding apparatus according to the present invention. The
[0028]
Inside the
[0029]
Each of the
[0030]
As shown in FIG. 1, an injection cylinder (heating cylinder) 12 included in a so-called inline screw
[0031]
Further, a
[0032]
Further, the
[0033]
Here, in this
[0034]
The
[0035]
The control of the
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
The pressure
[0039]
The
[0040]
Further, based on the signal received from the screw
[0041]
According to the
[0042]
Next, a procedure for manufacturing a resin product using the above-described
[0043]
In this case, first, the mold clamping device is operated to fasten the
[0044]
That is, as shown in FIG. 2, the
[0045]
The screw
[0046]
When the
[0047]
On the other hand, when the resin injection from the gate G1, which is the first gate, is started, the mold
[0048]
That is, the
[0049]
When receiving a signal indicating that the mold internal pressure has reached the predetermined value P from the mold
[0050]
In addition, the
[0051]
As shown in FIG. 5, when molten resin is injected into the cavity at high speed from a plurality of (three in the example shown in the figure) gates by the conventional technique, the internal pressure Ps (inside the cavity) Pressure is generated, and this causes an overshoot phenomenon in which the pressure inside the mold increases rapidly. When such an overshoot phenomenon occurs, so-called burrs and waves are generated in the resin product.
[0052]
On the other hand, when the resin injection from the gate G1 which is the first gate is started and the resin injection is sequentially started from the gates G2 and G3 which are the subsequent gates, the in-mold pressure in the cavity 4 is predetermined. If the pressure is controlled so as to match the pressure fluctuation pattern, the molten resin is pushed into the cavity due to the increase in injection pressure and the inertial force of the
[0053]
FIG. 6 is a chart showing the pressure distribution in the cavity when molten resin is injected and injected. In the figure, the solid line indicates the cavity 4 when the molten resin is injected at high speed through all the gates G1 to G3 and the in-mold pressure control is performed, that is, when the above-described injection molding method according to the present invention is applied. The one-dot chain line shows the pressure distribution in the cavity 4 when molten resin is injected at high speed only through the gate G1 (no mold pressure control), and the two-dot chain line shows only the gate G1. The pressure distribution in the cavity 4 is shown when the molten resin is injected at a low speed as in the conventional case (without in-mold pressure control).
[0054]
As can be seen from the results shown in FIG. 6, when the resin injection from the gate G1 which is the first gate is started and the resin injection is sequentially started from the gates G2 and G3 which are the subsequent gates, It can be seen that if the pressure inside the mold is controlled to match a predetermined pressure fluctuation pattern, the pressure inside the mold can be lowered as a whole and the pressure distribution can be kept uniform. This is because the generation of a skin layer that increases pressure loss and hinders resin injection is reduced. That is, according to the injection molding method of the present invention, it is possible to prevent weld marks, warpage, and the like from occurring in the resin product even when the molten resin is injected at a high speed.
[0055]
When the mold pressure control process by the
[0056]
[Second Embodiment]
Hereinafter, a second embodiment of an injection molding method and an injection molding apparatus according to the present invention will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected about the element same as the
[0057]
FIG. 7 is a control block diagram showing a second embodiment of the injection molding apparatus according to the present invention. In the
[0058]
Set time T of the
[0059]
Next, an injection molding method using the
[0060]
In this case, as shown in FIG. 9, the
[0061]
Similarly to the injection molding method using the
[0062]
On the other hand, the
[0063]
The
[0064]
When molten resin is injected into the
[0065]
In general, when manufacturing wide products or resin products with complicated shapes including protrusions and curved parts by injection molding, molten resin is injected into the end, protrusions and curved parts in the cavity. It is difficult to generate so-called short shots. Conventionally, this has been dealt with by extending the runner and increasing the number of gates. However, this increases the equipment cost and makes the mold complex. On the other hand, as in the injection molding method using the
[0066]
【The invention's effect】
According to the injection molding method and the injection molding apparatus of the present invention, the following effects are obtained. That is, after injecting the resin from the first gate determined in the first order of the injection start order, the pressure in the mold in the cavity in the vicinity of the first gate is detected, and the detected pressure in the mold is a predetermined pressure fluctuation. By controlling the injection pressure of the injection unit so as to match the pattern, the molten resin can be injected at a high speed, and the filling time can be shortened to obtain a product of good quality.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a first embodiment of an injection molding apparatus according to the present invention.
2 is a process diagram for explaining an injection molding method using the injection molding apparatus shown in FIG. 1; FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view for explaining a state when molten resin is injected into a cavity included in the injection molding apparatus shown in FIG.
4 is a cross-sectional view for explaining a state when molten resin is injected into a cavity included in the injection molding apparatus shown in FIG.
FIG. 5 is a chart showing a change over time in the mold pressure in the cavity when molten resin is injected into the cavity from a plurality of gates.
FIG. 6 is a chart showing a pressure distribution in the cavity when molten resin is injected into the cavity.
FIG. 7 is a control block diagram showing a second embodiment of the injection molding apparatus according to the present invention.
8 is a cross-sectional view for explaining a cavity included in the injection molding apparatus shown in FIG.
9 is a process diagram for explaining an injection molding method using the injection molding apparatus shown in FIG. 7. FIG.
10 is a cross-sectional view for explaining a state when molten resin is injected into a cavity included in the injection molding apparatus shown in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記注入開始順序の第1順位に定めた第1ゲートからの樹脂注入を開始した後、前記第1ゲート近傍における前記キャビティ内の型内圧力を検出し、検出した前記型内圧力が予め定めた圧力変動パターンに一致するように前記射出ユニットの射出圧力を制御する型内圧制御工程を含む射出成形方法。An injection molding apparatus capable of injecting and injecting molten resin into the mold cavity from the injection unit through the runner and a plurality of gates is used, and an injection start order is determined in advance for each of the gates. In the injection molding method of sequentially injecting the molten resin into the cavity from
After starting the resin injection from the first gate determined in the first order of the injection start order, the pressure in the mold in the cavity in the vicinity of the first gate is detected, and the detected pressure in the mold is predetermined. An injection molding method including an in-mold pressure control step of controlling an injection pressure of the injection unit so as to coincide with a pressure fluctuation pattern.
前記注入開始順序の第1順位に定められた第1ゲート近傍における前記キャビティ内の型内圧力を検出する型内圧検出手段と、
前記型内圧力の変動条件として予め定められた圧力変動パターンを設定する圧力パターン設定手段と、
前記型内圧検出手段によって検出された前記型内圧力が前記圧力パターン設定手段によって設定された圧力変動パターンに一致するように前記射出ユニットの射出圧力を調整する制御手段とを備えることを特徴とする射出成形装置。In an injection molding apparatus in which molten resin can be injected and injected into the mold cavity from the injection unit through the runner and a plurality of gates, and the injection start order is predetermined for each of the gates,
In-mold pressure detecting means for detecting the in-mold pressure in the cavity in the vicinity of the first gate determined in the first order of the injection start order;
Pressure pattern setting means for setting a predetermined pressure fluctuation pattern as a fluctuation condition of the in-mold pressure;
Control means for adjusting the injection pressure of the injection unit so that the in-mold pressure detected by the in-mold pressure detection means matches the pressure fluctuation pattern set by the pressure pattern setting means. Injection molding equipment.
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