JP4067315B2 - フッ素系イオン交換樹脂膜 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池に用いられるフッ素系イオン交換樹脂膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フッ素系イオン交換樹脂は、高分子鎖中にスルホン酸基やカルボン酸基等の強酸基を有する高分子材料であって特定のイオンを選択的に透過する性質を有しているため、固体高分子型燃料電池をはじめ、クロルアルカリ、水電解、ハロゲン化水素酸電解、食塩電解、酸素濃縮器、湿度センサー、ガスセンサー等の様々な用途に用いられている。中でも燃料電池は、水素やメタノール等を電気化学的に酸化する事により、燃料の化学エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり、クリーンな電気エネルギー供給源として注目されている。
このようなフッ素系イオン交換樹脂としては、例えば、ナフィオン(登録商標、デュポン社製)に代表されるパーフルオロ系固体高分子電解質が知られている。パーフルオロ系固体高分子電解質は、イオン伝導度が高く、かつ化学的安定性が非常に高い事が特徴である。
【0003】
フッ素系イオン交換樹脂膜を燃料電池用固体高分子電解質膜として用いる場合、発電時の電気抵抗をできるだけ低くするため、イオン伝導度の高い電解質膜が望まれている。膜のイオン伝導度は、イオン交換基の数に大きく依存し、通常1当量当たりの乾燥重量(EW)が950〜1200程度のフッ素系イオン交換樹脂膜が使用されている。EWが950未満のフッ素系イオン交換樹脂膜はより大きなイオン伝導度を示すものの、水や温水に溶解しやすくなり、燃料電池用途に用いた場合に耐久性に劣るという大きな問題があった。
特開平6−322034号公報に、高分子量のフッ素系イオン交換樹脂前駆体の製造方法が示されている。この中で、フッ素系イオン交換樹脂膜が良好な物理的性質を有するためには、高分子量の該前駆体を用いて作製する事が望ましいと示唆されている。しかしながら、水溶解性を改善させるために、該前駆体がどのようなEW及び分子量を有するべきか、具体的な解決方法が示されていない。
また、特開平4−366137号公報が、EWが700〜1000で水吸収が100重量%以下であるフッ素系イオン交換樹脂膜について開示している。このようなフッ素系イオン交換樹脂膜を燃料電池に用いた場合、高い出力が得られるものの、水溶解性に関しては何ら解決方法を示しておらず、長期間燃料電池を運転した時の耐久性に問題があった。
従って、低EWであっても水溶解性を改善させる具体的な解決方法を見出す必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、燃料電池に用いる事のできる低EWのフッ素系イオン交換樹脂膜を提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記課題を解決するため鋭意検討した結果、JIS K−7210に基づいた、温度270℃、荷重2.16kgで測定されるメルトインデックス(MI(g/10分))が低い、つまり分子量の高いフッ素系イオン交換樹脂前駆体を用いて低EWのフッ素系イオン交換樹脂膜を作製する事で水への溶解性を改善できる事を見出した。
そして驚くべき事にどんなにEWが低い場合でも、前記前駆体が下記式(1)を満たす事で、該フッ素系イオン交換樹脂膜を沸騰処理しても、臨界的に水に溶解しない事を見出した。
log10MI≦〔(EW−850)/90〕+3・・・・・(1)
さらに、水中8時間沸騰処理による重量減少が沸騰処理前の乾燥重量基準で5質量%以下、好ましくは1質量%以下である低EWのフッ素系イオン交換樹脂膜が、固体高分子型燃料電池用途に有用である事を見出した。
即ち、本発明は、
1.下記式(1)を満たし、当量重量(EW)が250以上861以下であり、かつMI(g/10分)が3.8以下であるCF 2 =CF 2 とCF 2 =CFO(CF 2 ) 2 −SO 2 Fとの共重合体からなるフッ素系イオン交換樹脂前駆体を加水分解して製造され、水中8時間沸騰処理による重量減少が沸騰処理前の乾燥重量基準で5質量%以下である事を特徴とする、フッ素系イオン交換樹脂膜。
log10MI≦〔(EW−850)/90〕+3・・・・・(1)
2.該重量減少が1質量%以下である事を特徴とする、1.記載のフッ素系イオン交換樹脂膜。
3.1.又は2.に記載のフッ素系イオン交換樹脂膜を備える事を特徴とする、膜電極接合体。
4.1.又は2.に記載のフッ素系イオン交換樹脂膜を備える事を特徴とする、固体高分子型燃料電池。
5.水中8時間沸騰処理による重量減少が沸騰処理前の乾燥重量基準で5質量%以下であるフッ素系イオン交換樹脂膜の製造方法であって、
下記式(1)を満たし、当量重量(EW)が250以上861以下であり、かつMI(g/10分)が3.8以下であるCF 2 =CF 2 とCF 2 =CFO(CF 2 ) 2 −SO 2 Fとの共重合体からなるフッ素系イオン交換樹脂前駆体を加水分解することを特徴とする製造方法。
log10MI≦〔(EW−850)/90〕+3・・・・・(1)
【0006】
以下に本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜を詳細に説明する。
本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜は、下記式(2)で表されるようなスルホン酸型又はカルボン酸型のイオン交換基を有するフルオロカーボン重合体である。
【化1】
【0007】
本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜の当量重量(EW)、つまりイオン交換基1当量当たりの乾燥重量は250以上940以下であり、好ましくは250以上800以下、より好ましくは250以上700以下、更により好ましくは250以上600以下である。EWが小さい方が、イオン伝導度が高くなるため好ましい。尚、EWが小さい場合には、水への溶解性が大きくなるため、後述するメルトインデックスが小さいほど好ましい。
また、本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜を水中8時間沸騰処理した時の重量減少割合は、沸騰処理前の乾燥重量基準で5質量%以下であり、望ましくは1質量%以下である。該重量減少が5質量%以下であると、燃料電池に用いた場合の耐久性が向上するため好ましい。
【0008】
本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜の厚みとしては1μm以上500μm以下である事が好ましい。ガス透過率を低くでき燃料電池運転時の発電特性を向上できるので1μm以上の膜厚が好ましく、発電時の直流抵抗を小さくできるので500μm以下の膜厚が好ましい。また、特開平8−162132号公報記載のようにPTFE膜を延伸処理した多孔質膜や、特開昭53−149881号公報及び特公昭63−61337号公報に示されるフィブリル化繊維を有している場合もある。
本発明の低EWのフッ素系イオン交換樹脂膜は、長期間にわたり、水や温水に溶解しにくいため、固体高分子型燃料電池に用いる事が可能である。
【0009】
本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜は、下記式(3)で表されるフッ素系イオン交換樹脂前駆体から製造される。
【化2】
【0010】
この際用いられるフッ素系イオン交換樹脂前駆体の、JIS K−7210に基づいた、温度270℃、荷重2.16kgで測定されるメルトインデックス(MI(g/10分))としては2000以下0.01以上、好ましくは1000以下0.01以上、より好ましくは100以下0.01以上、更により好ましくは10以下0.01以上である事を特徴とする。
また、最適なMIは下記式(1)を満たしてEWに依存し、EWが低いものほどMIが低い事が好ましい。
log10MI≦〔(EW−850)/90〕+3・・・・・(1)
【0011】
以下に本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜の製造方法を説明する。本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜は、フッ素系イオン交換樹脂前駆体を重合する工程、成形工程、加水分解処理によりイオン交換基を形成させる工程からなる。
(重合)
フッ素系イオン交換樹脂前駆体としては、スルホン酸基又はカルボン酸基などのイオン交換基前駆体を有するフルオロカーボン重合体の事を言う。
かかるフルオロカーボン重合体としては、CF2 =CX1 X2 (X1 及びX2は独立にハロゲン元素又は炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基)で表されるフッ化オレフィンと、CF2 =CF(−O−(CF2 −CF(CF2 X3 ))b−Oc −(CFR1 )d −(CFR2 )e −(CF2 )f −X5 )で表されるフッ化ビニル化合物(X3 はハロゲン元素又は炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基、bは0〜8の整数、cは0又は1、d及びe及びfは独立に0〜6の整数(但しd+e+fは0に等しくない)、R1 及びR2 は独立にハロゲン元素ないしは炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基又はフルオロクロロアルキル基、X5 はCO2 R3 、COR4 、又はSO2 R4 (R3 は炭素数1〜3の炭化水素系アルキル基、R4 はハロゲン元素))とのフルオロカーボン共重合体が好ましい。
【0012】
代表的なフッ化オレフィンとしては、CF2 =CF2 、CF2 =CFCl、CF2 =CCl2 が挙げられる。フッ化ビニル化合物としては、具体的には、CF2 =CFO(CF2 )Z −SO2 F、CF2 =CFOCF2 CF(CF3 )O(CF2 )Z −SO2 F、CF2 =CF(CF2 )Z −SO2 F、CF2 =CF(OCF2 CF(CF3 ))Z−1 −(CF2 )2 −SO2 F、CF2 =CFO(CF2 )Z −CO2 R、CF2 =CFOCF2 CF(CF3 )O(CF2 )Z −CO2 R、CF2 =CF(CF2 )Z −CO2 R、CF2 =CF(OCF2 CF(CF3 ))Z −(CF2 )2 −CO2 R(zは1〜8の整数、Rは炭素数1〜3の炭化水素系アルキル基を表す)が挙げられる。
なお、上記フルオロカーボン共重合体は、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン等のパーフルオロオレフィン、又はパーフルオロアルキルビニルエーテル等の第三成分を含む共重合体であってもよい。
【0013】
このようなフッ素系イオン交換樹脂前駆体の重合方法としては、上記フッ化ビニル化合物をフロン等の溶媒に溶かした後、フッ化オレフィンのガスと反応させ重合する溶液重合法、フロン等の溶媒を使用せずに重合する塊状重合法、フッ化ビニル化合物を界面活性剤とともに水中に仕込んで乳化させた後、フッ化オレフィンのガスと反応させ重合する乳化重合法等が挙げられる。特に低いEWかつ低いMIのフッ素系イオン交換樹脂前駆体を得るには、例えば、特開平7−252322号公報に示される方法が好適に用いられる。
本発明では、MIが2000以下0.01以上、好ましくは1000以下0.01以上、より好ましくは100以下0.01以上、更により好ましくは10以下0.01以上のフッ素系イオン交換樹脂前駆体を使用する。
【0014】
(成形)
このようなフッ素系イオン交換樹脂前駆体を膜状に成形するには、一般的な溶融押出成形法(Tダイ法、インフレーション法、カレンダー法等)が用いられる。また別の方法として、上記のフッ素系イオン交換樹脂前駆体の溶液又は分散液の溶媒を蒸発させてキャスト製膜する、溶剤キャスト法が挙げられる。この時、特開平8−162132号公報記載のPTFE膜を延伸処理した多孔質膜や、特開昭53−149881号公報及び特公昭63−61337号公報に示されるフィブリル化繊維に上記分散液をキャストしても良い。また、フッ素系イオン交換樹脂前駆体をペレタイザー等で溶融押出する事によりペレット状に成形する事もある。
【0015】
(加水分解処理)
このように成形したフッ素系イオン交換樹脂前駆体を、反応液体に接触させる事でイオン交換基前駆体を加水分解してフッ素系イオン交換樹脂膜を製造する。
この場合、イオン交換基前駆体の加水分解は、水酸化アルカリ水溶液中で実施する事ができ、さらに加水分解反応速度を増加させるために比較的高温の溶液を使用するのが有利である。例えば、特開昭61−19638号公報に示されている水酸化ナトリウムを20〜25%含んだ水溶液を用い70〜90℃において16時間加水分解処理する方法等がこれである。また、膜を膨潤させ加水分解反応速度を促進するために水酸化アルカリ水溶液とメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコールのようなアルコール系溶剤、もしくはジメチルスルオキシド等の水溶性有機溶剤との混合物により加水分解する方法が用いられている。例えば、特開昭57−139127号公報に記載の水酸化カリウムを11〜13%とジメチルスルオキシドを30%含んだ水溶液を用い90℃で1時間加水分解処理する方法、特開平3−6240号公報に記載の水酸化アルカリを15〜50質量%と水溶性有機化合物を0.1〜30質量%含んだ水溶液を用いて60〜130℃で20分〜24時間加水分解処理する方法がこれである。また、フッ素系イオン交換樹脂前駆体をペレット状、溶液又は分散液の状態のまま、加水分解処理を行う事もある。
【0016】
このように加水分解処理によりイオン交換基を形成させた後、水洗する事で、アルカリ金属型イオン交換基ないしはアルカリ土類金属型イオン交換基を有する本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜を得る事ができる。さらに塩酸等の無機酸で酸処理する事で、酸型イオン交換基を有する本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜を製造する事も可能である。
加水分解処理後のフッ素系イオン交換樹脂を、アルコール溶媒等に溶解させた溶液又は分散液にしてキャスト製膜した後に必要応じて酸処理をする、又は酸処理後にアルコール溶媒等に溶解させた溶液又は分散液にしてキャスト製膜する事により、本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜を得る事もできる。これらキャスト製膜で得られたフィルムでは、水への溶解性を低減するために、100℃以上の温度で加熱固定するのが好ましい場合がある。これらキャスト製膜の際においても、特開平8−162132号公報記載のPTFE膜を延伸処理した多孔質膜や、特開昭53−149881号公報及び特公昭63−61337号公報に示されるフィブリル化繊維を用いても良い。
【0017】
(膜電極接合体)
本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜を固体高分子型燃料電池に用いる場合、アノードとカソード2種類の電極が両側に接合された膜電極接合体(MEA)として使用される。電極は触媒金属の微粒子とこれを担持した導電剤より構成され、必要に応じて撥水剤が含まれる。電極に使用される触媒としては水素の酸化反応および酸素の還元反応を促進する金属であれば特に限定されず、白金、金、銀、パラジウム、イリジウム、ロジウム、ルテニウム、鉄、コバルト、ニッケル、クロム、タングステン、マンガン、バナジウムあるいはそれらの合金が挙げられる。この中では主として白金が用いられる。前記電極とイオン交換膜よりMEAを作成するには、例えば次のような方法が行われる。フッ素系イオン交換樹脂をアルコールと水の混合溶液に溶解したものに電極物質となる白金担持カーボンを分散させてペースト状にする。これをPTFEシートに一定量塗布して乾燥させる。次に当該PTFEシートの塗布面を向かい合わせにしてその間にイオン交換膜を挟み込み、熱プレスにより転写接合する。熱プレス温度はイオン交換膜の種類によるが、通常は100℃以上であり、好ましくは130℃以上、さらに好ましくは150℃以上である。
【0018】
(燃料電池)
固体高分子電解質型燃料電池は、MEA、集電体、燃料電池フレーム、ガス供給装置等より構成される。このうち集電体(バイポーラプレート)は、表面などにガス流路を有するグラファイト製あるいは金属製のフランジの事であり、電子を外部負荷回路へ伝達する他に水素や酸素をMEA表面に供給する流路としての機能を持っている。こうした集電体の間にMEAを挿入して複数積み重ねる事により、燃料電池を作製される。燃料電池の運転は、一方の電極に水素を、他方の電極に酸素あるいは空気を供給する事によって行われる。燃料電池の作動温度は高温であるほど触媒活性が上がるために好ましく通常は水分管理が容易な50℃〜100℃で運転する事が多いが、100℃〜150℃で作動させる事もある。酸素や水素の供給圧力については高いほど燃料電池出力が高まるため好ましいが、膜の破損が起きないように適当な圧力範囲に調整する事が好ましい。
本発明のフッ素系イオン交換樹脂膜は、クロルアルカリ、水電解、ハロゲン化水素酸電解、食塩電解、酸素濃縮器、湿度センサー、ガスセンサー等に用いる事も可能である。
【0019】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明は実施例に制限されるものではない。
(参考例1)
初めに次の様にして、フッ素系イオン交換樹脂前駆体である、CF2 =CF2(以下、TFEという。)とCF2 =CFOCF2 CF(CF3 )O(CF2 )2 −SO2 F(以下、Sモノマーという。)とのフルオロカーボン共重合体を重合生成した。
1リットルのステンレス製オートクレーブに、CF2 ClCFCl2 (以下、CFC113という。)の580g、Sモノマーの280gを仕込んだ後、窒素でパージし、続いてTFEでパージした。温度を35℃とし、TFEの圧力を0.157MPa−G(ゲージ圧力)とした後、(n−C3 F7 COO−)2 を5質量%含むCFC113溶液を0.55g添加し、約3時間半重合を実施した。この間、TFE圧力が一定となるように、系外からTFEをフィードした。得られた重合液からTFEをパージした後、90℃、常圧でCFC113を留去し、続いて、90℃、減圧下に残存するSモノマーを留去した。更に、150℃で2日間、減圧乾燥し、10.5gのフッ素系イオン交換樹脂前駆体を得た。
【0020】
このフッ素系イオン交換樹脂前駆体のEWは796、MIは18であった。このフッ素系イオン交換樹脂前駆体を溶融押出して500μm厚に成形したフィルム1g程度を、15質量%の水酸化カリウムと30質量%のジメチルスルオキシドと55質量%の水を含有する反応液体に、60℃にて4時間接触させて、加水分解処理を行った。その後、フィルムを60℃水中に4時間浸漬し、次に60℃の2N塩酸水溶液に3時間浸漬した後、イオン交換水にて酸を洗い出し、スルホン酸基を有するフッ素系イオン交換樹脂膜を得た。このフッ素系イオン交換樹脂膜を30℃で8時間真空乾燥し、フィルム重量W1 (g)を測定した。秤量後、フィルムを再びイオン交換水中に入れ、水を8時間沸騰させた。冷却後、フィルムを水中から取りだしイオン交換水で洗浄した。そして、フィルムを再び、30℃で8時間真空乾燥し、フィルム重量W2 (g)を測定した。沸騰処理前の乾燥重量基準での沸騰処理による重量減少割合Y(%)を以下の式で算出した。
Y=(W1 −W2 )/W1 ×100
以上の結果を表1に示す。
【0021】
(参考例2)
初めに次の様にして、フッ素系イオン交換樹脂前駆体である、TFEとSモノマーとの共重合体を重合生成した。
1リットルのステンレス製オートクレーブに、Sモノマー:850gを仕込んだ後、窒素でパージし、続いてTFEでパージした。温度を35℃とし、TFEの圧力を0.392MPa−Gとした後、(n−C3 F7 COO−)2 を5質量%含むCFC113溶液を1.70g添加し、約1時間半重合を実施した。この間、TFE圧力が一定となるように、系外からTFEをフィードした。得られた重合液からTFEをパージした後、90℃、減圧下に残存するSモノマーを留去した。更に、150℃で2日間、減圧乾燥し、18.2gのフッ素系イオン交換樹脂前駆体を得た。このフッ素系イオン交換樹脂前駆体のEWは706、MIは23であった。
このフッ素系イオン交換樹脂前駆体を用いて、参考例1と同様な方法でフッ素系イオン交換樹脂膜を作製し、沸騰処理による重量減少割合を求めた。その結果を表1に示す。
【0022】
(比較例1)
EWが673、かつMIが2061である以外は参考例1と同様のフッ素系イオン交換樹脂前駆体を用い、参考例1と同様な方法でフッ素系イオン交換樹脂膜を作製し、沸騰処理による重量減少割合を求めた。その結果を表1に示す。
(比較例2)
EWが614、かつMIが44230である以外は参考例1と同様のフッ素系イオン交換樹脂前駆体を500μm厚に成形したフィルム1g程度を、15質量%の水酸化カリウムと30質量%のジメチルスルオキシドと55質量%の水を含有する反応液体に、60℃にて4時間接触させて、加水分解処理を行った。その後、フィルムを60℃水中に4時間浸漬したところ、全て水に溶解した。その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
(実施例1)
フッ素系イオン交換樹脂前駆体として、TFEとCF2 =CFO(CF2 )2−SO2 Fとのフルオロカーボン共重合体を重合生成した。
このフッ素系イオン交換樹脂前駆体のEWは698、MIは3.0であった(上記式(1)の関係を満足する。)。このフッ素系イオン交換樹脂前駆体を溶融押出して100μm厚に成形したフィルムを、15質量%の水酸化カリウムと30質量%のジメチルスルオキシドと55質量%の水を含有する反応液体に、60℃にて4時間接触させて、加水分解処理を行った。その後、フィルムを60℃水中に4時間浸漬し、次に60℃の2N塩酸水溶液に3時間浸漬した後、イオン交換水にて酸を洗い出し、スルホン酸基を有するフッ素系イオン交換樹脂膜を得た。このフッ素系イオン交換樹脂膜を110℃で8時間真空乾燥し、フィルム重量W1 (g)を測定した。秤量後、フィルムを再びイオン交換水中に入れ、水を8時間沸騰させた。冷却後、フィルムを水中から取りだしイオン交換水で洗浄した。そして、フィルムを再び、110℃で8時間真空乾燥し、フィルム重量W2 (g)を測定した。沸騰処理前の乾燥重量基準での沸騰処理による重量減少割合Y(%)を以下の式で算出した。
Y=(W1 −W2 )/W1 ×100
この時の重量減少割合は−1.1%で、水に溶解していなかった。
【0025】
また、上記フッ素系イオン交換樹脂膜のプロトン伝導度を以下のように測定した。まず、湿潤状態にて膜を切りだし、厚みTを測定する。そして、幅1cm、長さ5cmの膜長さ方向の伝導度を測定する2端子式の伝導度測定セルに装着した。このセルを80℃のイオン交換水中に入れ、交流インピーダンス法により、周波数が10kHzにおける実数成分の抵抗値Rを測定し、以下の式からプロトン伝導度σを導出した。
σ=L/(R×T×W)
σ:プロトン伝導度(S/cm)
T:厚み(cm)
R:抵抗値(Ω)
L(=5):膜長(cm)
W(=1):膜幅(cm)
こ の時のプロトン伝導度は0.27S/cmであった。以上の結果を表2に示す。
【0026】
(実施例2)
フッ素系イオン交換樹脂前駆体として、TFEとCF2 =CFO(CF2 )2−SO2 Fとのフルオロカーボン共重合体を重合生成した。
このフッ素系イオン交換樹脂前駆体のEWは805、MIは3.8であった(上記式(1)の関係を満足する。)。
このフッ素系イオン交換樹脂前駆体を用いて、実施例1と同様な方法でフッ素系イオン交換樹脂膜を作製し、沸騰処理による重量減少割合及びプロトン伝導度を測定した。この時の重量減少割合は0.5%で、水に溶解していなかった。また、プロトン伝導度は0.23S/cmであった。その結果を表2に示す。
(実施例3)
フッ素系イオン交換樹脂前駆体として、TFEとCF2 =CFO(CF2 )2−SO2 Fとのフルオロカーボン共重合体を重合生成した。このフッ素系イオン交換樹脂前駆体のEWは861、MIは2.4であった(上記式(1)の関係を満足する。)。
このフッ素系イオン交換樹脂前駆体を用いて、実施例1と同様な方法でフッ素系イオン交換樹脂膜を作製し、沸騰処理による重量減少割合及びプロトン伝導度を測定した。この時の重量減少割合は−1.1%で、水に溶解していなかった。また、プロトン伝導度は0.22S/cmであった。その結果を表2に示す。
【0027】
(比較例3)
フッ素系イオン交換樹脂前駆体として、TFEとCF2 =CFO(CF2 )2−SO2 Fとのフルオロカーボン共重合体を重合生成した。
このフッ素系イオン交換樹脂前駆体のEWは670、MIは16.4(上記式(1)の関係を満足しない。)であった。
このフッ素系イオン交換樹脂前駆体を用いて、実施例1と同様な方法でフッ素系イオン交換樹脂膜を作製し、沸騰処理による重量減少割合及びプロトン伝導度を測定した。この時の重量減少割合は7.6%で、水への溶解がみられた。また、プロトン伝導度は0.30S/cmであった。その結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】
MIが2000以下であるフッ素系イオン交換樹脂前駆体から製造された、EWが250以上940以下のフッ素系イオン交換樹脂膜は、水中8時間沸騰処理による重量減少が沸騰処理前の乾燥重量基準で5質量%以下であり、燃料電池用途に用いた場合高い耐久性を実現できる。特に、下記式(1)を満たす該前駆体から製造された、EWが700以下のフッ素系イオン交換樹脂膜は、水中8時間沸騰処理による重量減少がなく、かつ高いプロトン伝導度を示し、燃料電池用途に有効である。
log10MI≦〔(EW−850)/90〕+3・・・・・(1)
Claims (5)
- 下記式(1)を満たし、当量重量(EW)が250以上861以下であり、かつMI(g/10分)が3.8以下であるCF 2 =CF 2 とCF 2 =CFO(CF 2 ) 2 −SO 2 Fとの共重合体からなるフッ素系イオン交換樹脂前駆体を加水分解して製造され、水中8時間沸騰処理による重量減少が沸騰処理前の乾燥重量基準で5質量%以下である事を特徴とする、フッ素系イオン交換樹脂膜。
log10MI≦〔(EW−850)/90〕+3・・・・・(1) - 該重量減少が1質量%以下である事を特徴とする、請求項1記載のフッ素系イオン交換樹脂膜。
- 請求項1又は2に記載のフッ素系イオン交換樹脂膜を備える事を特徴とする、膜電極接合体。
- 請求項1又は2に記載のフッ素系イオン交換樹脂膜を備える事を特徴とする、固体高分子型燃料電池。
- 水中8時間沸騰処理による重量減少が沸騰処理前の乾燥重量基準で5質量%以下であるフッ素系イオン交換樹脂膜の製造方法であって、
下記式(1)を満たし、当量重量(EW)が250以上861以下であり、かつMI(g/10分)が3.8以下であるCF 2 =CF 2 とCF 2 =CFO(CF 2 ) 2 −SO 2 Fとの共重合体からなるフッ素系イオン交換樹脂前駆体を加水分解することを特徴とする製造方法。
log10MI≦〔(EW−850)/90〕+3・・・・・(1)
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