JP4061670B2 - 映像再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像を再生する映像再生装置であって、歌詞を示す歌詞テロップと、この歌詞テロップの背景に表示する背景映像とをモニタテレビに表示してカラオケを行うカラオケ装置において上記背景映像を再生する装置として好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記カラオケ装置に用いられる映像再生装置として、CD−ROMプレーヤが用いられている。
このCD−ROMプレーヤには、複数の背景映像が記憶されたCD−ROMが複数枚(たとえば、4枚)内蔵されており、1つの背景映像の再生時間は、背景映像によって異なるが、たとえば、30秒である。また、各背景映像は、それぞれ演歌、ポップスなど、曲のジャンルと対応付けて記憶されている。
【0003】
そして、上記構成のカラオケ装置では、動画プレーヤは、曲データに含まれるジャンルデータにより示されるジャンルに対応する複数の背景映像の中から1つの背景映像を乱数によりランダムに選択して再生する。この動画プレーヤにより再生された背景映像は、モニタテレビに表示され、動画プレーヤは、背景映像の選択および再生を曲の演奏が終了するまで繰り返し実行する。
たとえば、演奏する曲の再生時間が4分であり、1つの背景映像の再生時間が30秒であるとすると、上記選択および再生を同一ジャンルにおいて8回繰り返し、計8個の背景映像が順次モニタテレビに表示される。
【0004】
しかし、上記従来の動画プレーヤは、再生できる背景映像の数が少ないため、同じジャンルの曲を繰り返し歌ううちに、同じ背景映像が再生される頻度が高くなり、カラオケをする者が飽きるという問題があった。
そこで、DVD(Digital Video Disk)などの大容量記憶媒体を用いて従来より多くの背景映像を記憶させることにより、同じ背景映像が再生される頻度を低くすることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のCD−ROMプレーヤとして、シークタイムを短くするために、記憶されている各背景映像のファイル名およびアドレスなどを示すディレクトリを起動時にメインメモリ上にキャッシュするものが知られている。
このものは、背景映像を再生する際に、その背景映像のファイル名に対応付けられたアドレスをメインメモリ上にキャッシュされたディレクトリの中から検索し、この検索されたアドレスまで読取ヘッドを移動させ、そのアドレスに記憶されている背景映像データをCD−ROMから読出して再生する。
【0006】
しかし、DVDは、CD−ROMの約10倍から20倍の背景映像を有する。
したがって、各背景映像に設定されたディレクトリの総てをメインメモリ上にキャッシュするためには、非常に大きな記憶容量のメインメモリを設けなければならないという問題がある。
つまり、上記CD−ROMに代表される映像再生装置では、映像情報記憶手段(CD−ROM)に記憶されている映像情報(背景映像)を検索するために用いる検索情報(ディレクトリ)を記憶するために大きな記憶容量の検索情報記憶手段(メインメモリ)を設けなければならないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、映像情報記憶手段に記憶されている映像情報を検索するために用いる検索情報を記憶する検索情報記憶手段の記憶容量を小さくできる映像再生装置を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、映像を示す映像情報と、この映像情報を検索する際に用いられる検索情報とが対応付けられて記憶された映像情報記憶手段から、所定の映像情報を前記検索情報に基づいて読出して再生する映像再生装置において、前記検索情報は、その検索情報に対応付けられる映像情報の名称をASCIIコードで示す名称情報を有するものであり、前記映像情報記憶手段に記憶された前記検索情報のうち、前記名称情報が16進数表示で用いられる数字および符号から構成される検索情報を読出すとともに、その読出した検索情報の名称情報を16進数で用いられる数字および符号から構成される名称情報に変換する変換手段と、この変換手段により変換された名称情報を有する検索情報を記憶する検索情報記憶手段と、前記映像情報記憶手段に記憶された映像情報の中から所定の映像情報を読出す際に、その所定の映像情報に対応付けられる検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されているかを検索し、前記検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されている場合には、その記憶されている検索情報に基づいて前記所定の映像情報を前記映像情報記憶手段から検索して読出し、この読出された映像情報を再生する再生手段と、が備えられたという技術的手段を採用する。
【0009】
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の映像再生装置において、前記検索情報には、前記名称情報と、その名称情報を有する検索情報に対応付けられる映像情報の種類を示す種類情報とを有するものが含まれており、前記変換手段は、前記映像情報記憶手段に記憶された検索情報のうち、前記種類情報を有さない検索情報を読出すものであるという技術的手段を採用する。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の映像再生装置において、前記再生手段は、前記映像情報記憶手段に記憶された映像情報の中から所定の映像情報を読出す際に、その所定の映像情報に対応付けられる検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されているかを検索し、前記検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されている場合には、その記憶されている検索情報に基づいてその検索情報に対応付けられる映像情報を前記映像情報記憶手段から読出すとともに、その読出した映像情報を再生し、前記検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されていない場合には、前記検索情報が前記映像情報記憶手段に記憶されているかを検索し、前記検索情報が前記映像情報記憶手段に記憶されている場合には、その記憶されている検索情報に基づいてその検索情報に対応付けられる映像情報を前記映像情報記憶手段から読出すとともに、その読出した映像情報を再生するものであるという技術的手段を採用する。
【0012】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の映像再生装置において、前記映像情報記憶手段は、前記映像情報をMPEG規格に基づいて記憶するものであるという技術的手段を採用する。
【0013】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の映像再生装置と、その映像再生装置により前記映像情報が再生される際に所定の楽曲情報を再生する楽曲情報再生手段とが備えられた楽音再生装置という技術的手段を採用する。
【0014】
【作用】
請求項1ないし請求項5に記載の発明では、映像情報を検索する際に用いられる検索情報は、その検索情報に対応付けられる映像情報の名称をASCIIコードで示す名称情報を有するものであり、変換手段は、映像情報記憶手段に記憶された検索情報のうち、名称情報が16進数表示で用いられる数字および符号から構成される検索情報を読出すとともに、その読出した検索情報の名称情報を16進数で用いられる数字および符号から構成される名称情報に変換し、その変換された名称情報を有する検索情報は、検索情報記憶手段に記憶される。
【0015】
つまり、上記変換手段は、映像情報記憶手段から総ての検索情報を読出すのではなく、名称情報が16進数表示で用いられる数字および符号から構成される検索情報のみを読出すため、その読出される検索情報の情報量は、総ての検索情報を読出した場合よりも少ない。しかも、その読出した検索情報の名称情報を16進数で用いられる数字および符号から構成される名称情報に変換するため、上記映像情報記憶手段から読出した際の情報量よりもさらに少ない情報量にすることができる。
このように、映像情報記憶手段から総ての検索情報を読出して、その読出した検索情報を何の変換もしないでそのまま検索情報記憶手段に記憶する場合よりも、検索情報記憶手段に記憶される検索情報の情報量を少なくすることができるため、検索情報記憶手段の記憶容量を小さくすることができる。
【0016】
たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、背景映像データのファイル名がASCIIコードでディスクに記憶されている場合に、その記憶されているファイル名のうち、「0」〜「9」および「A」〜「F」のみで構成されているファイル名を読出し、その読出したファイル名を16進数に変換することにより、ファイル名のデータ量を4バイトから2バイトへ1/2に減らすことができる。
したがって、検索情報記憶手段たるメインメモリ上に検索情報たるディレクトリをキャッシュするために必要な記憶容量を小さくすることができる。
【0017】
そして、再生手段は、上記映像情報記憶手段に記憶された映像情報の中から所定の映像情報を読出す際に、その所定の映像情報に対応付けられる検索情報が上記検索情報記憶手段に記憶されているかを検索し、上記検索情報が上記検索情報記憶手段に記憶されている場合には、その記憶されている検索情報に基づいて前記所定の映像情報を上記映像情報記憶手段から検索して読出し、この読出された映像情報を再生する。
【0018】
たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、再生を指示された背景映像のファイル名がメインメモリのキャッシュテーブルに登録されているかを検索し、登録されている場合には、その登録されているファイル名に対応付けられたアドレスをキャッシュテーブルから読出し、この読出したアドレスに基づいて上記再生を指示された背景映像をディスクから読出して再生する。
【0019】
特に、請求項3に記載の発明では、上記検索情報が検索情報記憶手段に記憶されている場合と、映像情報記憶手段に記憶されている場合のいずれの場合でも上記所定の映像情報を検索して再生することができる。
つまり、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、再生を指示された背景映像のファイル名がメインメモリのキャッシュテーブルに登録されている場合は、その登録されているファイル名に対応付けられるアドレスをキャッシュテーブルから読出し、この読出したアドレスに基づいて上記再生を指示された背景映像をディスクから読出して再生する。
したがって、ディスクに記録された背景映像データの読取ヘッドを上記読出されたアドレスまで直接移動させるだけであるため、シークタイムは、読取ヘッドが現在位置から上記アドレスまで移動する時間のみとなる。
【0020】
また、上記ファイル名がメインメモリのキャッシュテーブルに登録されていない場合は、そのファイル名に対応付けられたアドレスをディスクのディレクトリエントリテーブルから読出し、この読出したアドレスに基づいて上記再生を指示された背景映像をディスクから読出して再生する。
したがって、読取ヘッドをディレクトリエントリテーブルが記憶されている領域まで移動させ、さらにそこから上記読出されたアドレスまで移動させるため、シークタイムは、読取ヘッドが現在位置から上記ディレクトリエントリテーブルまで移動する時間にディレクトリからアドレスまで移動する時間を加算した時間となる。
つまり、ファイル名が、メインメモリのキャッシュテーブルに登録されている場合は、ディスクのディレクトリエントリテーブルに登録されている場合よりも、シークタイムを短くすることができる。
【0021】
【0022】
【0023】
また、請求項2に記載の発明では、上記検索情報が、上記名称情報と、その名称情報を有する検索情報に対応付けられる映像情報の種類を示す種類情報とを有するものが含まれている場合に、上記変換手段は、上記映像情報記憶手段に記憶された検索情報のうち、上記種類情報を有さない検索情報を読出す。
したがって、請求項1に記載の技術的手段を採用した場合よりも、検索情報の情報量を少なくできるため、検索情報記憶手段の記憶容量をより一層小さくすることができる。
【0024】
たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、背景映像データの4バイトのファイル名に1バイトの種類情報たる拡張子が付されてディスクに記憶されている場合に拡張子を有さないファイル名を選択して読出すことにより、拡張子を有するファイル名を読出す場合よりもデータ量を減らすことができる。
したがって、検索情報記憶手段たるメインメモリに検索情報たるディレクトリをキャッシュするために必要な記憶容量をより一層小さくすることができる。
【0025】
さらに、上記請求項1ないし請求項3に記載の技術的手段は、請求項4に記載の発明のように、上記映像情報記憶手段が映像情報をMPEG規格に基づいて記憶するものである映像再生装置に好適に用いられる。
つまり、映像情報をMPEG規格に基づいて記憶する映像情報記憶手段は、映像情報をMPEG規格に基づかないで記憶する映像情報記憶手段よりも多くの映像情報を記憶することができるため、各映像情報の検索に用いる検索情報を記憶する検索情報記憶手段には大きな記憶容量を必要とするが、上記各技術的手段を採用することにより検索情報記憶手段の記憶容量を小さくできるからである。
【0026】
特に、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の映像再生装置は、請求項5に記載の発明のように、映像再生装置により上記映像情報が再生される際に所定の楽曲情報を再生する楽曲情報再生手段が備えられた楽音再生装置に好適に用いられる。
つまり、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、楽音再生装置たるカラオケ装置に用いられるDVDプレーヤにより再生されるディスクに記憶される背景映像の数は、たとえば、32,000個と多く、各背景映像を検索するために用いる検索情報たるファイル名およびアドレスなどを示すディレクトリをキャッシュするためにメインメモリに大きい記憶容量が要求されるが、上記各技術的手段を採用することにより、メインメモリの記憶容量を小さくできるからである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の映像再生装置の一実施形態について図を参照して説明する。
なお、以下の実施形態では、映像再生装置として、曲データを保有するサーバーと通信回線で接続され、そのサーバーから通信回線を介して曲データを受信して再生する、いわゆる通信カラオケ装置に用いられる背景映像再生装置を代表に説明する。また、その背景映像再生装置として、DVDを再生するDVDプレーヤを代表に説明する。
【0028】
まず、本実施形態のDVDプレーヤが備えられたカラオケ装置の主要構成について、それを示す図1を参照して説明する。
図1に示すように、カラオケ装置10には、歌詞を示す歌詞テロップ、歌詞テロップの背景に表示する背景映像、選曲番号を示す映像などを表示するモニタテレビ(以下、モニタと略称する)12と、歌唱者用のモニタ14とが備えられている。また、カラオケ装置10には、本発明の映像情報たる背景映像データが記憶されたDVD(以下、ディスクと称する)を再生するDVDプレーヤ6が備えられている。
【0029】
さらに、カラオケ装置10には、楽曲たるカラオケ用の曲(以下、曲と略称する)の選曲と、選曲された曲の歌詞テロップおよび曲の演奏部分を示す演奏データなどから構成される、本発明の楽曲情報たる曲データの通信ケーブル15を介しての受信、曲の再生の予約、ならびに、モニタ12,14に表示される映像の切替え、合成などを行う装置(以下、コマンダと称する)20と、マイクロフォン17,18とが備えられている。
【0030】
また、カラオケ装置10には、マイクロフォン17,18から入力される音声と曲とのミキシング、音声と曲との音量バランス、エコー調整、ディレイ調整、ミキシング信号の増幅、演奏される曲の音程制御(キーコントロール)、高音、低音の制御(トーンコントロール)などを行うアンプ16と、このアンプ16から出力される増幅信号を音として再生する1組のスピーカ13,13と、コマンダ20を遠隔操作する送信器70とが備えられている。
【0031】
次に、コマンダ20の構成および機能について図2を参照して説明する。
図2(A)は、コマンダ20の前面パネルの説明図であり、同図(B)は、コマンダ20の背面パネルの説明図である。
図2(A)に示すように、コマンダ20の前面パネルには、選曲する曲の選曲番号の入力などを行うための0〜9のボタンからなるテンキー21と、選曲を確定するための選曲ボタン22とが設けられており、テンキー21の上方には、選曲された曲の選曲番号を6桁の数字でLED表示する選曲番号表示体23が設けられている。
【0032】
また、選曲番号表示体23の左方には、演奏が予約されている曲の数をLED表示する予約曲数表示体24が設けられており、その下方には、予約の取消を行うための取消しボタン25と、演奏を停止させる演奏停止ボタン26と、歌っている途中で最初から歌い直すための歌い直しボタン27と、予約曲の間に割り込んで予約するための割り込みボタン28とが設けられている。さらに、前面パネルの左上には、送信器70から送信される光信号を受信する受信部38が設けられており、左下には、コマンダ20の電源を立ち上げる電源ボタン39が設けられている。
【0033】
また、テンキー21の右方には、演奏のキーを低くするフラットキー29と、キーを標準にする標準キー30と、キーを高くするシャープキー31とが設けられており、それらキーの下方には、ボーカルのメロディーラインの音量を設定するボーカルボタン32と、2コーラス目までを再生する2コーラスカットボタン33と、曲の後奏部分をカットする後奏カットボタン34とが設けられている。さらに、それらボタンの下方には、カラオケを行うモードとカラオケを行わないモードとに切り替えるカラオケ切替ボタン35と、通信ケーブル15を介して入力されるデータを曲データからBGM、有線放送、テレビ放送などに切り替える入力切替ボタン36と、モニタ12,14の表示をサーバーなどが提供しているサービス情報の表示に切り替えるサービスボタン37とが設けられている。
【0034】
また、図2(B)に示すように、コマンダ20の背面パネルには、各地域に設置されたサーバー2(図3参照)と通信を行うための通信ケーブル15を接続する通信端子40が設けられており、この通信端子40の右側には、DVDプレーヤ6の制御回路63(図4参照)に接続されたプラグ68を接続するためのコネクタ69が設けられている。このコネクタ69の右側には、DVDプレーヤ6の映像出力端子67(図4参照)を接続するための映像入力端子58が設けられている。この映像入力端子58の右側には、モニタ12の映像入力端子(図示省略)と接続される映像出力端子42と、モニタ14の映像入力端子(図示省略)と接続される映像出力端子43とが設けられており、この映像出力端子43の右側には、アンプ16の音声入力端子と接続するための音声出力端子41が設けられている。
【0035】
次に、上記コマンダ20の制御系の主要構成について図3および図4を参照して説明する。
図3は、コマンダ20の制御系の主要構成をブロックで示す説明図であり、図4(A)は、曲データの主要構成をブロックで示す説明図であり、同図(B)は、図4(A)に示す曲データに含まれるコマンドの主要構成をブロックで示す説明図である。
【0036】
図4(A)に示すように、曲データ130は、再生する背景映像の種類や再生順序などの再生スケジュールを指示する再生方法指示コマンド160、歌詞テロップ(字幕)を示す歌詞テロップデータ132、曲の演奏部分を示す演奏データ133などから構成される。演奏データ133は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データで構成される。
また、再生方法指示コマンド160は、図4(B)に示すように、「PROG:7899.1:A459.E:・・・BASE.P[CR]」という再生指示方法を示している。ここで、「7899.1」、「A459.E」および「BASE.P」は、再生を指示する背景映像のファイル名を示す。
【0037】
図3に示すように、コマンダ20には、選曲、サーバー2に対する曲データ130の送信要求、曲データ130の受信、DVDプレーヤ6に対する各種コマンドの送信、曲の演奏順序の予約、音声制御、映像制御などをプログラムにしたがって行うCPU45が備えられている。また、CPU45には、CPU45により実行されるプログラムなどが記憶されたROM46と、受信した曲データ130、送信器70から送信されたデータ、選曲された曲の選曲番号を示す選曲番号データ、予約された曲の選曲番号データなどを一時保存するためのRAM47とが接続されている。
【0038】
また、CPU45には、歌詞テロップを構成する文字、選曲番号、カラオケ装置10の動作状態などを示す文字をモニタ12,14に表示するためのフォントデータが記憶されたフォントROM44と、このフォントROM44から読出され、ビットマップデータに展開されたデータを一時記憶するビデオRAM48と、サーバー2から通信ケーブル15および通信端子40を介して曲データ130を受信するための通信用モデム49とが接続されている。さらに、CPU45には、タイマ53のカウントにしたがって曲データ130に含まれる演奏データ133を構成するMIDIデータをMIDI音源52へ書き込む制御を行うシーケンサ51と、MIDI音源52から出力される音源信号を入力してアンプ16により増幅可能な信号に変換する音声制御回路50が接続されている。
【0039】
また、CPU45には、DVDプレーヤ6との間でコマンドなどの入出力を行うためのインターフェース59が接続されている。さらに、CPU45には、DVDプレーヤ6からインターフェース59を介して入力された背景映像信号をモニタ12,14により表示するための表示信号に変換したり、ビデオRAM48から出力されるビットマップデータを歌詞テロップに変換したりする映像制御回路54が接続されている。映像制御回路54は、モニタ12の表示画面を説明する図31に示すように、背景映像300の中に歌詞テロップ302がスーパーインポーズされるように制御を行う。また、映像制御回路54は、曲の進行にしたがって歌詞テロップの色を変える制御も行う。
【0040】
また、CPU45には、受信部38により受信された光信号をデジタル信号に変換する変換回路55と、制御装置20の前面パネルに設けられた各種ボタンを押したときに点灯するLED、選曲番号表示体23および予約曲数表示体24へ表示信号を出力する表示回路56と、上記各種ボタンを押したときに発生するスイッチング信号を入力する入力回路57とが接続されている。
【0041】
次に、送信器70の構成についてその外観を示す図5を参照して説明する。
図5に示すように、送信器70の上面上方には、選曲番号をバックライト付きの液晶で表示する選曲番号表示部71が設けられており、その下方には、コマンダ20のカラオケ切替ボタン35と同じ作用をするカラオケ切替ボタン72と、コマンダ20の入力切替ボタン36と同じ作用をする外部映像ボタン73と、サーバー2が用意しているテレビゲームを行う状態に切替えるゲームボタン74とが設けられている。
【0042】
また、それらボタンの下方には、曲間や曲の再生終了後に拍手や歓声の音を再生するように設定するための拍手ボタン75と、コマンダ20に設けられたキーと同じ作用をするフラットキー76と、シャープキー77とが設けられており、それらの下方には、コマンダ20に設けられたものと同じ作用をするテンキー78と、選曲ボタン79と、演奏停止ボタン80と、歌い直しボタン81と、取り消しボタン82と、割り込みボタン83とが設けられている。さらに、割り込みボタン83の右には、ボーカルメロディーの音量を小さくするマイナスボタン84と、音量を大きくするプラスボタン85とが設けられている。
なお、上記各ボタン、または、キーを押すと、その押されたボタン、または、キーの種類を示す光信号が、送信器70の先端に形成された送信窓86から送信される。
【0043】
次に、DVDプレーヤ6の主要構成および主要機能について図6ないし図8を参照して説明する。
図6は、DVDプレーヤ6の制御系の主要構成をブロックで示す説明図である。図7(A)は、ディスクに記憶されているデータを読取る読取ヘッドがディスク上を走査する様子を示す説明図であり、同図(B)は、シークタイムを説明するための説明図である。図8(A)は、ディスクに記憶されている背景映像データのディレクトリを管理するディレクトリエントリテーブルの構成を示す説明図であり、同図(C)は、ディスク上のディレクトリをキャッシュするためにメインメモリ上に記憶されたキャッシュテーブルの構成を示す説明図である。
【0044】
図6に示すように、DVDプレーヤ6には、ディスク61Aを駆動するディスクドライブ61およびディスク62Aを駆動するディスクドライブ62が内蔵されている。また、ディスクドライブ61およびディスクドライブ62には、図示しないディスク回転用のモータ、モータ駆動回路、ディスク面に光線を照射してディスクに記憶されたデータを読取る読取ヘッド(図7に69で示す)などがそれぞれ設けられている。読取ヘッド69は、図7(A)に示すように、矢印F3で示す方向に回転するディスク61A上を矢印F1、F2で示す方向に走査する。
【0045】
また、DVDプレーヤ6には、ディスク61A、または、ディスク62Aから読出された背景映像データ(MPEGデジタルデータ)を一時記憶するバッファメモリ65と、バッファメモリ65から出力される背景映像データを入力してアナログの背景映像信号に変換するMPEGデコーダ回路66とが内蔵されている。
さらに、DVDプレーヤ6には、ディスク61A、または、ディスク62Aから背景映像データなどを読出す制御などを行うCPU64を備えた制御回路63と、ディスク61Aおよびディスク62Aに記憶されているディレクトリエントリテーブル(図8)をキャッシュするメインメモリ60とが内蔵されている。
【0046】
ディスク61Aおよびディスク62Aには、それぞれ多く(たとえば、32,000個)の背景映像がMPEG2ビデオ方式で圧縮されてファイル形式で記憶されている。また、各背景映像は、演歌、ポップスなど、曲のジャンル別に記憶されており、再生時間は、15秒、30秒など、各背景映像により異なる。さらに、ディスク61Aおよびディスク62Aには、それぞれ図8(A)に示すディレクトリエントリテーブル90が記憶されている。
なお、ディスク61Aおよびディスク62Aが、本発明の映像情報記憶手段に相当する。
【0047】
図8(A)に示すように、ディレクトリエントリテーブル90には、登録する順序を示す順序データ91、登録される背景映像データのファイル名を示すファイル名データ92、ファイルが記憶されているディスク上の位置を示すアドレスデータ93、ファイルのデータ量を示すサイズデータ94、ファイルを作成した年月日を示す作成日付データ95およびファイルの属性を示すアトリビュートデータ96がそれぞれ対応付けられて登録されている。ファイル名データ92は、ASCIIコードで構成されており、4バイトのファイル名および1バイトの識別子から成る。たとえば、ファイル名データ「A459.E」では、ファイル名が「A459」であり、識別子が「E」である。
なお、本実施形態では、メインメモリ60には、RAMなどの書換可能な記憶媒体が用いられる。
【0048】
次に、カラオケ装置10の一連の動作について図9を参照して説明する。
図9は、選曲から曲が演奏されるまでのCPU45の処理内容を示すフローチャートである。
まず、カラオケ装置10の利用者が、コマンダ20の電源ボタン39を押してコマンダ20の電源を立ち上げると、それに連動してDVDプレーヤ6およびアンプ16などの電源が立ち上がる。
【0049】
そして、送信器70の発信窓86をコマンダ20に向けて歌いたい曲の選曲番号に対応するテンキー78を押すと、その押す毎にテンキー78に対応する数字が選曲番号表示部71,23およびモニタ12,13に順次表示される。
続いて、最後の数字のテンキー78を押してから選曲ボタン79を押すと、選曲が終了したと判定され(ステップ100)、その選曲された曲の曲データ130の送信を要求するリクエスト信号が通信ケーブル15を介してサーバー2へ送信される(ステップ120)。
【0050】
そして、サーバー2は、複数の曲データが記憶されたハードディスクドライブ(HDD)11から上記リクエスト信号に示される選曲番号に対応する曲データ130を検索して読出し、その読出された曲データ130は、通信ケーブル15を介してコマンダ20の通信端子40を経て通信用モデム49により受信される(ステップ140)。続いて、その受信された曲データ130は、通信用モデム49から出力され、RAM47に一時保存される(ステップ160)。続いて、RAM47から曲データ130が読出され(ステップ180)、この読出された曲データ130に含まれる再生方法指示コマンド160は、インターフェース59を介してDVDプレーヤ6へ送信され、背景映像の再生が行われる(ステップ200)。このステップ200では、コマンダ20から再生方法指示コマンド160(図4(B))がDVDプレーヤ6へ送信され、再生方法指示コマンド160に示される再生指示データが、メインメモリ60の再生指示テーブル140に登録される(図4(C))。
【0051】
ここで、DVDプレーヤ6に備えられたCPU64により実行される制御内容について図10および図11を参照して説明する。
図10は、上記ステップ200においてコマンダ20から送信された再生方法指示コマンドに基づいてディスクにアクセスするためにCPU64により実行されるディスクアクセス処理の内容を示すフローチャートである、図11は、図10のステップ20においてディスク61Aおよびディスク62Aに記憶されているディレクトリエントリテーブル90をメインメモリ60にキャッシュするためにCPU64により実行されるディレクトリキャッシュ処理の内容を示すフローチャートである。
【0052】
まず、CPU64は、再生指示テーブル140の1番目に登録されている再生指示データにより示されるファイル名の背景映像データをディスクから読出すためのアクセスを行う際に、そのアクセスが、DVDプレーヤ6の電源を投入した後、または、ディスク61Aおよびディスク62AをDVDプレーヤ6に挿入した後、初めてのアクセスか否かを判定する(ステップ10)。続いて、初めてのアクセスである場合は(ステップ10:Yes)、ステップ20へ進み、図11に示すディレクトリキャッシュ処理を実行する。
【0053】
ここで、図11を参照してディレクトリキャッシュ処理について説明する。
まず、CPU64は、メインメモリ60に設定されているキャッシュテーブル100に登録されている各種データを消去して空にするとともに、キャッシュされたファイル数を示すキャッシュファイル数を「0」にする(ステップ22)。続いて、ディレクトリエントリポインタをディスク61Aに設定されているディレクトリエントリテーブル90の先頭のファイルエントリに設定する(ステップ24)。ここに、ディレクトリエントリポインタとは、ディレクトリエントリテーブル90に登録されているファイルエントリのうち、これから読み出そうとするファイルエントリの登録位置を示すものである。
【0054】
続いて、CPU64は、ディレクトリエントリポインタの示す位置が、ディレクトリエントリテーブル90の最後のファイルエントリを超えているかを判定する(ステップ26)。ここでは、ディレクトリエントリポインタの示す位置は、ディレクトリエントリテーブル90の先頭であるため、ステップ28へ進み(ステップ26:No)、ディレクトリエントポインタの示すファイルエントリを読出す(ステップ28)。ここでは、ディレクトリエントリテーブル90の先頭のファイル名データ92が「DATA.1」、アドレスデータが「00002」、サイズデータが「8」のファイルエントリを読出す。
【0055】
続いて、その読出したファイルエントリのファイル名が、「0」〜「9」および「A」〜「F」のみで示すことができるかを判定する(ステップ30)。
つまり、ファイル名が、16進数で用いられる数字およびアルファベットのみで示すことができるかを判定する。
ここでは、読出したファイル名は「DATA.1」であり、「A」〜「F」以外の「T」を含んでいるため、ステップ38へ進み(ステップ30:No)、ディレクトリエントリポインタを1つ後に更新し、2番目のファイルエントリを読出す(ステップ26、28)。
【0056】
2番目および3番目のファイル名は、図8(A)に示すように、16進数で用いることができる数字およびアルファベットのみで示すことができないため、それぞれステップ30では否定判定され、4番目のファイルエントリを読出す(ステップ38、26、28)。4番目のファイル名は、「A459.E」であり、16進数で用いる数字およびアルファベットのみで示すことができるため、ステップ32へ進み、16進数に変換する。
ディレクトリエントリテーブル90に登録されている各ファイル名データ92は、実際には、ASCIIコードでそれぞれ登録されている。たとえば、ファイル名「A459.E」は、ASCIIコードで表すと図8(B)に示すように「413435392E45」の6バイトである。これを16進数に変換すると図8(D)に示すように数字およびアルファベットのみの「A459.E」の3バイトになる。
これにより、ファイル名データのデータ量を6バイトから1/2の3バイトに減らすことができる。
【0057】
続いて、CPU64は、上記16進数に変換されたファイル名データ「A459.E」、アドレスデータ「「00002」およびサイズデータ「8」をメインメモリ60のキャッシュファイル数で示される順序に登録する(ステップ34)。ここでは、キャッシュファイル数は「0」であるため、キャッシュテーブル100の先頭に登録する(ステップ34)。これにより、図8(C)に示すように、順序データ101が「1」のファイルに、ファイル名データ102として「A459.E」が、アドレスデータ103として「00002」それぞれ登録される。
【0058】
続いて、キャッシュファイル数を「1」加算し(ステップ36)、ディレクトリエントリポインタを1つ後に更新し(ステップ38)、ディレクトリエントリテーブル90の5番目以降のファイルに対して上記ステップ26からステップ34を繰り返す。5番目以降のファイルのうち、「0」〜「9」および「A」〜「F」のみで示されるファイルは、ファイル名データ92が「1234.6」および「7899.1」の2つであるから、これら2つのファイルが図8(C)に示すように、キャッシュテーブル100の2番目および3番目に登録される。
そして、ディレクトリエントリポインタの指示位置がディレクトリエントリテーブル90の9番目のファイル、つまり最後を超えるとディレクトリキャッシュ処理を終了する(ステップ26:No)。
【0059】
このように、ディレクトリエントリテーブル90に登録されているファイルエントリのうち、ファイル名が「0」〜「9」および「A」〜「F」のみで構成されるもののみを読出してメインメモリ60にキャッシュするため、総てのファイルエントリをキャッシュする場合よりも、メインメモリ60のキャッシュに必要な記憶容量を小さくすることができる。
しかも、ASCIIコードで構成されているファイル名を16進数に変換してからキャッシュするため、ファイル名を変換することなくキャッシュする場合よりもキャッシュするデータ量を少なくできるため、キャッシュに必要な記憶容量をより一層小さくすることができる。
【0060】
さらに、作成日付データ95およびアトリビュートデータ96をキャッシュしないため、キャッシュに必要な記憶容量をより一層小さくすることができる。
なお、作成日付データ95およびアトリビュートデータ96をキャッシュするか否かは、任意に選択することができ、いずれか一方のデータのみをキャッシュすることもできる。
【0061】
ここで、DVDプレーヤ6のCPU64による背景映像を再生するための制御内容について図7(B)および図10を参照して説明する。
図7(B)は、読取ヘッド69がアクセス開始位置から背景映像データの読出位置に達するまでのシークタイムを説明する説明図である。
なお、ここではディスク61Aから背景映像データを読出すものとする。
上記ステップ200において、コマンダ20から送信された再生方法指示コマンド160に示される再生指示データは、図4(C)に示すように、メインメモリ60に設定されている再生方法指示テーブル140に順に登録され、その登録順に再生が予定される。
【0062】
そして、CPU64は、再生方法指示テーブル140の1番目に登録されているファイル名データが「0」〜「9」および「A」〜「F」のみで構成されるかを判定する(ステップ50)。続いて、上記ファイル名データが、上記数字およびアルファベットのみで構成される場合は(ステップ50:Yes)、ファイル名データがメインメモリ60のキャッシュテーブル100に登録されているかアクセスし、ファイル名データに対応するアドレスデータ103およびサイズデータ104を読出し、そのアドレスデータ103により示されるアドレスへ読取ヘッド69をアクセスする(ステップ52)。
つまり、図7(B)に示すように、読取ヘッド69は、アドレスデータ103により示される読取位置61Bへ直接移動する。この場合のシークタイムは、T1となる。
【0063】
一方、ファイル名データが「0」〜「9」および「A」〜「F」のみで構成されていない場合は(ステップ50:No)、ファイル名データがディスク61Aに記憶されているディレクトリエントリテーブル90に登録されているかアクセスし、ファイル名データに対応するアドレスデータ93およびサイズデータ94を読出し、そのアドレスデータ93により示されるアドレスへ読取ヘッド69をアクセスする(ステップ54)。
つまり、図7(B)に示すように、読取ヘッド69は、アドレスデータ93およびサイズデータ94を読出すために、ディスク61A上に記憶されているディレクトリエントリテーブル90へ移動し(T2)、そこからさらに読取位置61Bへ移動する(T3)。この場合のシークタイムは、(T2+T3)となる。
【0064】
ここでは、再生指示テーブル140の1番目に登録されているファイル名データは、「7899.1」であり、「0」〜「9」の数字のみで構成されているため(ステップ50:Yes)、メインメモリ60のキャッシュテーブル100へアクセスし、ファイル名「7899.1」に対応付けられているアドレス「01566」およびサイズ「1000」を読出し、読取ヘッド69は、アドレス「01566」で示される読取位置へ直接移動する。
つまり、ファイル名データが、「0」〜「9」および「A」〜「F」のみから構成される場合は、メインメモリ60のキャッシュテーブル100からアドレスおよびサイズを読出して読取ヘッド69は、そのアドレスまで直接移動する。
【0065】
このように、アクセスされるファイル名がメインメモリ60のキャッシュテーブル100に登録されている場合は、読取ヘッド69をそのファイル名に対応するアドレスまで直接移動させることができるため、ファイル名がディスク61Aのディレクトリエントリテーブル90に登録されている場合よりも、シークタイムを短縮することができる。
しかも、シークタイムが長いほど、次に再生する背景映像データを読出すまでに時間がかかるため、バッファメモリの記憶容量を大きくする必要があるが、上記構成により、シークタイムを短縮することができるため、バッファメモリの記憶容量を小さくできる。
【0066】
そして、読取ヘッド69により読取られた背景映像データは、バッファメモリ65(図6)へ転送され、バッファメモリ65に一時保存される。続いて、バッファメモリ65に一時保存された背景映像データは、MPEGデコーダ回路66へ出力され、このMPEGデコーダ回路66によって背景映像信号に変換される。そして、MPEGデコーダ回路66から出力された背景映像信号は、映像出力端子67を介してコマンダ20(図3)の映像入力端子58を経て映像制御回路54に入力される。この入力された映像信号は、映像制御回路54により、モニタ12,14に表示するための映像信号に変換され、映像出力端子42,43を介してモニタ12,14へ出力され、図13に示すように、背景映像300が表示される。
なお、1番目の背景映像300の表示は、読取ヘッド69がアドレス「01566」からサイズ「1000」で示される位置に到達するまで行われる。
【0067】
次に、再生指示テーブル140の2番目に登録されているファイル名「A459.E」に対応する背景映像データの読出が実行されるが、この2番目のファイル名も「0」〜「9」および「A」〜「F」のみで構成されているため、メインメモリ60のキャッシュテーブル100からアドレスおよびサイズを読出し、読取ヘッド69は、そのアドレスまで直接移動し、背景映像データを読出す(ステップ50、54)。
以降、3番目から8番目の背景映像についても、上記と同様の各ステップを実行することにより、モニタ12,14に順次表示される。この場合、8番目のファイル名「BASE.P」は、「A」〜「F」以外のアルファベット「S」および「P」を含むため、読取ヘッド69をディスク61Aのディレクトリエントリテーブル90へ移動させてアドレスおよびサイズを読出し、さらにそのアドレスまで移動させる。
【0068】
ところで、これまでは、背景映像を再生する過程を説明したが、実際には、最初の背景映像が再生されるタイミングで曲が演奏され、歌詞テロップがモニタ12,14に表示される。
以下、曲データ130を構成する歌詞テロップデータ132および演奏データ133(図6(A))の再生などについて図9を参照して説明する。
コマンダ20のRAM47から読出された曲データ130に含まれる演奏データ133を構成するMIDIデータは、シーケンサ51に取り込まれ、タイマ53のカウントにしたがってMIDI音源52に書き込まれる。そして、MIDI音源52から出力される音源信号は、音声制御回路50へ出力され、アンプ16により増幅可能な音楽信号に変換され、この変換された音楽信号は、アンプ16へ出力される。そして、その出力された音楽信号は、アンプ16で設定された音量に増幅された後にスピーカ13,13へ出力され、スピーカ13,13によって演奏音として再生される(ステップ220)。
【0069】
また、曲データ130に含まれる歌詞テロップデータ132に対応するフォントデータが、フォントROM44から読み出され、この読出されたフォントデータはビットマップデータに展開され、ビデオRAM48に保存される。続いて、そのビットマップデータは、映像制御回路54へ出力されるとともに、その映像制御回路54により、モニタ12,14に表示可能な表示信号に変換され、図13に示すように、モニタ12,14に歌詞テロップ302が表示される。(ステップ240)
【0070】
また、マイクロフォン17,18から入力された音声信号は、アンプ16において上記音楽信号とミキシングされ、このミキシングされたミキシング信号は、音声出力端子41からアンプ16へ出力される。そして、その出力されたミキシング信号は、アンプ16で設定された音量に増幅された後にスピーカ13,13へ出力され、スピーカ13,13によってミキシング音として再生される。
つまり、利用者は、自分の選んだ曲をモニタ12,14の画面に映し出された背景映像300および歌詞テロップ302を見ながらマイクロフォン17、または、マイクロフォン18を通して歌う(カラオケする)ことができる。
【0071】
そして、CPU45は、再生が終了すると(ステップ260)、RAM47に予約された選曲番号データが記憶されているかを判定し(ステップ280)、記憶されている場合は(ステップ280:Yes)、その記憶されている選曲番号データをRAM47から読出し(ステップ300)、ステップ100ないしステップ280を実行して予約曲を再生する。
【0072】
次に、上記第1実施形態において図11に示したディレクトリキャッシュ処理の変更例について図12に示すフローチャートを参照して説明する。
図12において、ステップ29は、図11のステップ30に対応し、ステップ29以外の各ステップは、図11に示すディレクトリキャッシュ処理と同一であるため、ステップ28、ステップ29、ステップ32およびステップ34以外のステップの図示を省略している。
ステップ29では、ステップ28で読出されたファイルエントリのファイル名が「0」〜「9」および「A」〜「F」のみで構成されており、かつ、拡張子がないか否かを判定する。
【0073】
つまり、読出したファイル名が16進数で用いられる数字および符号で構成されており、かつ、拡張子が付いていないかを判定する。
続いて、読出したファイル名が16進数で用いられる数字および符号で構成されており、かつ、拡張子が付いていないものである場合は、ファイル名を16進数に変換し(ステップ32)、その変換されたファイル名、アドレスおよびファイルサイズをキャッシュテーブルに登録する(ステップ34)。
たとえば、読出したファイル名が「1234」である場合は、「0」〜「9」のみで構成され、かつ、拡張子が付いていないため、キャッシュテーブル100に登録され(ステップ29:Yes)、ファイル名が「A459.E」である場合は、拡張子「E」が付いているため、キャッシュテーブル100に登録されない(ステップ29:No)。
【0074】
このように、上記ディレクトリキャッシュ処理によれば、ファイル名を16進数で用いられる数字および符号で示すことができ、かつ、拡張子が付いていないファイルエントリのみをキャッシュテーブル100に登録できるため、拡張子が付いているか否かにかかわらず、ファイル名を16進数で用いられる数字および符号で示すことができるファイルエントリをキャッシュテーブル100に登録する場合よりもキャッシュに必要な記憶容量を小さくすることができる。
【0075】
なお、上記各実施形態では、本発明の映像再生装置としてカラオケ装置に備えられたDVDプレーヤを代表に説明したが、カラオケ装置に備えられるCD−ROMプレーヤ、または、カラオケ装置以外に用いられるDVDプレーヤ、CD−ROMプレーヤなどにも適用することができる。
【0076】
ところで、CPU64により実行されるディレクトリキャッシュ処理(図11のステップ22からステップ38)が、本発明の変換手段として機能し、図10のステップ50からステップ54が再生手段として機能する。
【0077】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、映像情報記憶手段に記憶されている映像情報を検索するために用いる検索情報を記憶する検索情報記憶手段の記憶容量を小さくできる映像再生装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態のカラオケ装置の外観説明図である。
【図2】 (A)は、カラオケ装置に備えられたコマンダの前面パネルの説明図であり、(B)は、コマンダの背面パネルの説明図である。
【図3】 コマンダの制御系の構成をブロックで示す説明図である。
【図4】 (A)は曲データの主要構成をブロックで示す説明図であり、(B)は再生方法指示コマンドの構成を表す説明図であり、(C)は再生指示テーブルの構成を表す説明図である。
【図5】 カラオケ装置に備えられた送信器の説明図である。
【図6】 DVDプレーヤの構成および機能をブロックで示す説明図である。
【図7】 (A)は、ディスクに記憶されているデータを読取る読取ヘッドがディスク上を走査する様子を示す説明図であり、(B)は、シークタイムを説明するための説明図である。
【図8】 (A)は、ディレクトリエントリテーブルの構成を示す説明図であり、(B)は、ASCIIコードで示されたファイル名データ「A459.E」の説明図であり、(C)は、キャッシュテーブルの構成を示す説明図であり、(D)は、16進数に変換されたファイル名データ「A459.E」の説明図である。
【図9】 本発明実施形態のCPU45により実行される選曲から予約曲の再生までの制御内容を示すフローチャートである。
【図10】 ステップ200においてコマンダ20から送信された再生方法指示コマンドに基づいてディスクにアクセスするためにCPU64により実行されるディスクアクセス処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】 図10のステップ20においてディスク61Aおよびディスク62Aに記憶されているディレクトリエントリテーブル90をメインメモリ60にキャッシュするためにCPU64により実行されるディレクトリキャッシュ処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】 図11に示すディレクトリキャッシュ処理の他の実施形態を示すフローチャートである。
【図13】 モニタ12の表示画面を説明する説明図である。
【符号の説明】
6 DVDプレーヤ
10 カラオケ装置
15 通信ケーブル
16 アンプ
20 コマンダ
45,64 CPU
60 メインメモリ
61A,62A ディスク
69 読取ヘッド
90 ディレクトリエントリテーブル
100 キャッシュテーブル
130 曲データ
140 再生指示テーブル
160 再生方法指示コマンド
T1 シークタイム
Claims (5)
- 映像を示す映像情報と、この映像情報を検索する際に用いられる検索情報とが対応付けられて記憶された映像情報記憶手段から、所定の映像情報を前記検索情報に基づいて読出して再生する映像再生装置において、
前記検索情報は、その検索情報に対応付けられる映像情報の名称をASCIIコードで示す名称情報を有するものであり、
前記映像情報記憶手段に記憶された前記検索情報のうち、前記名称情報が16進数表示で用いられる数字および符号から構成される検索情報を読出すとともに、その読出した検索情報の名称情報を16進数で用いられる数字および符号から構成される名称情報に変換する変換手段と、
この変換手段により変換された名称情報を有する検索情報を記憶する検索情報記憶手段と、
前記映像情報記憶手段に記憶された映像情報の中から所定の映像情報を読出す際に、その所定の映像情報に対応付けられる検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されているかを検索し、前記検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されている場合には、その記憶されている検索情報に基づいて前記所定の映像情報を前記映像情報記憶手段から検索して読出し、この読出された映像情報を再生する再生手段と、
が備えられたことを特徴とする映像再生装置。 - 前記検索情報には、
前記名称情報と、その名称情報を有する検索情報に対応付けられる映像情報の種類を示す種類情報とを有するものが含まれており、
前記変換手段は、
前記映像情報記憶手段に記憶された検索情報のうち、前記種類情報を有さない検索情報を読出すものであることを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。 - 前記再生手段は、
前記映像情報記憶手段に記憶された映像情報の中から所定の映像情報を読出す際に、その所定の映像情報に対応付けられる検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されているかを検索し、前記検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されている場合には、その記憶されている検索情報に基づいてその検索情報に対応付けられる映像情報を前記映像情報記憶手段から読出すとともに、その読出した映像情報を再生し、前記検索情報が前記検索情報記憶手段に記憶されていない場合には、前記検索情報が前記映像情報記憶手段に記憶されているかを検索し、前記検索情報が前記映像情報記憶手段に記憶されている場合には、その記憶されている検索情報に基づいてその検索情報に対応付けられる映像情報を前記映像情報記憶手段から読出すとともに、その読出した映像情報を再生するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像再生装置。 - 前記映像情報記憶手段は、前記映像情報をMPEG規格に基づいて記憶するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の映像再生装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の映像再生装置と、その映像再生装置により前記映像情報が再生される際に所定の楽曲情報を再生する楽曲情報再生手段とが備えられたことを特徴とする楽音再生装置。
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