JP4059654B2 - Medical device holding device - Google Patents
Medical device holding device Download PDFInfo
- Publication number
- JP4059654B2 JP4059654B2 JP2001314094A JP2001314094A JP4059654B2 JP 4059654 B2 JP4059654 B2 JP 4059654B2 JP 2001314094 A JP2001314094 A JP 2001314094A JP 2001314094 A JP2001314094 A JP 2001314094A JP 4059654 B2 JP4059654 B2 JP 4059654B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- state
- braking
- medical instrument
- gantry
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Endoscopes (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば手術を行なう際に、内視鏡や手術器具等の医療器具を保持する医療器具保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡下手術の複雑化に伴い、常に手術にたずさわる手術器具や内視鏡を所定の位置に固定するための保持装置が利用されるようになってきた。また、手術中に操作する装置や器具が増えてきているため、手術前に容易に設置でき、手術後簡単に撤収できる保持装置が必要とされている。
【0003】
そのため、特開平7−289563号公報には、複数のアーム部および関節部から成る移動機構と、医療器具の重量を相殺するバランス機構とを備えた医療器具保持装置が開示されている。この医療器具保持装置の設置部は、床面上を移動させるためのキャスタと、任意の位置で固定可能なストッパとによって構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7ー289563号公報に開示された医療器具保持装置では、床面の任意の位置に固定するためのストッパを掛け忘れると、術者や他の機器との接触により保持装置全体が移動してしまう。この場合、保持装置によって保持されている内視鏡による視野がずれたり、医療器具が内視鏡の視野内から外れたりするため、手術の進行が妨げられる
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、設置状態を固定するためのストッパを掛け忘れたまま使用することを防止できる医療器具保持装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、医療器具保持装置であって、前記医療器具を所望の位置に移動可能に保持する移動可能状態と前記医療器具を所望の位置に固定する固定状態との間で切換可能な保持部と、前記保持部を支持する架台部であって、前記医療器具保持装置が設置される設置対象に対して前記架台部を移動させて前記医療器具保持装置全体を移動させる移動機構を有する架台部と、前記保持部に設けられ、前記保持部を制動して固定状態とする制動状態と前記保持部への制動を解除して移動可能状態とする制動解除状態との間で切換可能な第1の制動機構と、前記架台部に設けられ、前記設置対象に対して前記架台部を固定する制動状態と前記移動機構による前記設置対象に対する前記架台部の移動を可能とする制動解除状態との間で切換可能な第2の制動機構と、前記第2の制動機構が制動解除状態にある場合には前記第1の制動機構を制動状態に保持し、前記第2の制動機構が制動状態にある場合には前記第1の制動機構を制動状態と制動解除状態との間で切換可能とする制動解除機構と、を具備することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0007】
図1および図2は本発明の第1の実施形態を示している。図1に示されるように、本実施形態に係る医療器具保持装置は、診断若しくは治療を行なう医療器具としての内視鏡1を保持する保持部2と、床面17に対して移動可能な架台部3とによって構成される。なお、内視鏡1には、図示しない撮像光学系を有するカメラヘッドと、撮像装置と、モニタ装置とが接続されており、内視鏡1で得られた内視鏡像をモニタ装置に映すことができるようになっている。
【0008】
保持部2には、複数(本実施形態では、4つ)の支持アーム4,5,6,7が設けられている。このうち、第1支持アーム4は、内視鏡1を挿入・保持可能な挿入穴8を備え、内視鏡1を固定・解除可能な固定ネジ9が回転自在に螺合されている。そして、第1支持アーム4の他端部は、水平方向の軸aを中心とし回動可能に第2支持アーム5に対して取り付けられている。
【0009】
また、第2支持アーム5の他端部は、水平方向の軸bを中心として回動可能に第3支持アーム6に対して取り付けられている。そして、第3支持アーム6の他端部は、中継部材10を介して、鉛直方向の軸cおよび水平方向の軸dを中心として回動可能に第4支持アーム7に対して取り付けられている。更に、第4支持アーム7の端部は、鉛直方向の軸eを中心に回動可能に架台部3に対して取り付けられている。
【0010】
次に、支持アーム4,5,6,7の回動部の制動手段である電磁ブレーキ11,12,13,14,15について説明する。
【0011】
第2支持アーム5には、回転軸a周りにおける第1支持アーム4の回動を電気的に規制可能な制動手段としての電磁ブレーキ11が設けられている。この電磁ブレーキ11は、通電時のみブレーキを解除し、非通電時にはブレーキを作動させるいわゆる無励磁型電磁ブレーキである。同様に、第3支持アーム6には、回転軸b周りにおける第2支持アーム5の回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ12が設けられている。また、中継部材10には、回転軸d周りにおける第3支持アーム6の回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ13が設けられている。また、第4支持アーム7には、回転軸c周りにおける中継部材10の回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ14と、回転軸e周りにおける第4支持アーム7の架台部3に対する回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ15とが設けられている。
一方、架台部3には4個のキャスタ16が設けられており、架台部3を床面17で自由に移動させることができるようになっている。また、架台部3には、架台部3を床面17に対して固定支持する固定手段としてのストッパ18が設けられている。ストッパ18は、雄ネジ部19を備えた丸棒部20と、ユーザが把持して回転させることができるレバー21と、床面17に対する滑り止め作用を成すゴム22とが一体となって構成されている。また、ストッパ18の雄ネジ部19は、架台部3に形成された雌ネジ部23と螺合している。そして、この構成では、ストッパ18を架台部3に対してねじ込んだ際に、ストッパ18のフランジ部24が架台部3の上面部25に突き当たり、その状態で、ストッパ18の滑り止めゴム22が床面17を押圧するようになっている。なお、上面部25には、ストッパ18のフランジ部24が上面部25に突き当ったことを検知する圧力センサ26が配設されている。
【0012】
次に、図2を参照しながら、医療器具保持装置における電気回路の構成について説明する。
【0013】
動力供給手段としての電磁ブレーキ駆動回路27から電磁ブレーキ11,12,13,14,15に至る動力伝達経路には、後述する第2の切換手段としての連動ユニット28と、第1の切換手段としての操作スイッチ29とが設けられている。連動ユニット28は、圧力センサ26と検知回路30とリレー31とによって構成されている。この場合、検知回路30は、圧力センサ26と電気的に接続されており、圧力センサ26で得られた信号を検知する。また、検知回路30は、リレー31と電気的に接続されている。このリレー31は、電磁ブレーキ駆動回路27と電磁ブレーキ11,12,13,14,15との間に配置され、電磁ブレーキ駆動回路27から操作スイッチ29に至る動力伝達経路を伝達状態と遮断状態とに切換える。また、操作スイッチ29は、連動ユニット28と電磁ブレーキ11,12,13,14,15との間の動力伝達経路に設けられており、電磁ブレーキ駆動回路27から電磁ブレーキ11,12,13,14,15に至る動力伝達経路を伝達状態(ON状態)と遮断状態(OFF状態)とに切換える。
【0014】
次に、上記構成の医療器具保持装置の作用について説明する。
【0015】
まず、医療器具保持装置の準備段階について説明する。
【0016】
手術に際し、医療器具保持装置は、手術室に運ばれて、所望の場所に設置される。この時、架台部3のストッパ18のレバー21を回転させて、架台部3に対してストッパ18をねじ込むと、滑り止めゴム22が床面17に押圧され、架台部3が床面17に対して固定される。また、この状態では、フランジ部24によって圧力センサ26が押圧されるため、その旨が検知回路30により検知され、検知情報がリレー31に伝達される。これにより、リレー31は、電磁ブレーキ駆動回路27から操作スイッチ29に至る動力伝達経路を伝達状態に切換える。
【0017】
次に、医療器具保持装置の術中における作用について説明する。
【0018】
まず、第1支持アーム4に設けられた挿入穴8に内視鏡1が挿入される。この挿入状態で固定ネジ9を捩じ込むと、第1支持アーム4に内視鏡1が確実に固定される。前述したように架台部3が床面17に対して固定された状態では、駆動回路27からの電流が、伝達状態のリレー31を通り、操作スイッチ29により遮断状態になっている部分まで導かれている。ここで、保持部2を保持して操作スイッチ29を押すと、遮断状態が伝達状態になり、電磁ブレーキ11,12,13,14,15が解除される。そのため、内視鏡1を3次元空間の任意の位置および方向に移動できる。そして、移動後、操作スイッチ29をOFFにすると、電磁ブレーキ11,12,13,14,15への電力供給が遮断されるため、内視鏡1をその移動した設定位置に固定できる。
【0019】
以上説明したように、本実施形態の医療器具保持装置は、医療器具としての内視鏡1を所望の位置に移動可能に保持する保持部2と、保持部2を支持するとともに、保持部2を床面に対して移動させる移動手段としてのキャスタ16を有する架台部3と、保持部2の動作を制動する第1の制動機構としての電磁ブレーキ11,12,13,14,15と、架台部3に設けられ、架台部3の動作を制動する第2の制動機構としてのストッパ18と、ストッパ18による架台部3の動作の制動に連動して、電磁ブレーキ11,12,13,14,15による保持部2の動作の制動を解除する制動解除機構(第1および第2の切換手段)としての連動ユニット28および操作スイッチ29とを備えている。具体的には、ストッパ18をねじ込んで確実に架台部3が床面17に対し固定されていないと、操作スイッチ29を操作しても、電磁ブレーキ11,12,13,14,15は解除されないため、保持部2を動かすことができない。そのため、ストッパ18の掛け忘れによって術中に医療器具保持装置が床面17で移動してしまうことを防止でき、スムーズな手術が可能となる。
【0020】
図3〜図5は本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0021】
本実施形態の医療器具保持装置の保持部75は、第1の実施形態における保持部2の全ての電磁ブレーキ11,12,13,14,15を後述するエアブレーキ(第1の制動機構)40〜44に置き換えた構成を成している。
【0022】
図3に示されるように、架台部45には中心軸gと同軸に穴46が形成されており、この穴46の内周面には雌ネジ47が形成されている。また、架台部45の内部には、気体が流動可能な管路48,49が形成されている。一方の管路48はエアポンプ71に接続されており、他方の管路49は後述するエアブレーキ40〜44に接続されている。なお、架台部45には、架台部45を床面17上で自由に移動させることができる4つのキャスタ16が設けられている。
【0023】
ストッパ(第2の制動機構)50は、手で回転可能なレバー部51と丸棒部52とを備えている。丸棒部52の外周面には、架台部45に形成された雌ネジ47と螺合可能な雄ネジ53が形成されている。また、丸棒部52の外周面には、その長手方向の中央部付近に、丸棒部52の外径よりも小さい外径を有する柱状の段部54が形成されている。また、この段部54には貫通穴55が形成されている。さらに、丸棒部52の外周面53には環状の収納溝59,60が形成されており、これらの収納溝59,50には、架台部45の穴46の内周面と丸棒部52の外周面56との間を気密に保持するOリング57,58が収納されている。
【0024】
次に、図5を参照しながら、制動手段であるエアブレーキ40の構成について説明する。
【0025】
第1支持アーム4は、その軸部61が第2支持アーム5の穴部62に嵌合されており、その状態で、第2支持アーム5に対し回転軸aを中心に回動できる。第2支持アーム5と対向する第1支持アーム4の部分には、パッド63が接着固定されている。また、第1支持アーム4と第2支持アーム5との間には圧縮バネ65が介挿されている。この圧縮バネ65は、パッド63と第2支持アーム4の押圧面64とが接触する方向で第1支持アーム4を付勢している。さらに、第1支持アーム4の端部66の外周面67には、第2支持アーム5の空間部68を気密に保持するOリング69が装着されている。また、第2支持アーム5には、空間部68に接続され且つ空間部68に気体を送気するための配管70が設けられている。
【0026】
次に、図4を参照しながら、電気回路とエアブレーキの配管構成とについて説明する。
【0027】
気体を送気可能な動力供給手段であるエアポンプ71は、管路48,49および配管70を介して、エアブレーキ40〜44に接続されている。管路49の途中には第1の切換手段(制動解除機構)としての電磁弁72が介挿されており、エアポンプ71と電磁弁72との間には第2の切換手段(制動解除手段)としての段部54および貫通穴55を有するストッパ50が設けられている。また、電磁弁72と電磁弁駆動回路73とが電気的に接続されており、手元側の操作スイッチ74と電磁弁駆動回路73とが電気的に接続されている。なお、ここでは、エアブレーキ40について説明したが、他のエアブレーキ41,42,43,44についても同様に構成されている。
【0028】
続いて、上記構成の医療器具保持装置の作用について説明する。
【0029】
まず、医療器具保持装置のセッティングについて説明する。
【0030】
医療器具保持装置を所望の場所に移動する場合、ストッパ50は架台部45に対して捩じ込まれない。また、ストッパ50がねじ込まれていない状態では、段部54および貫通穴55が管路48,49に一致していないため、管路48,49同士の連通がストッパ50によって遮断される。
【0031】
所望の位置で、レバー部51を回転させてストッパ50を架台部45に対してねじ込むと、ストッパ50の滑り止めゴム22が床面17に対して押圧され、架台部45が床面17に固定される。この時、段部54および貫通穴55が管路48,49に一致するため、エアポンプ70から送気される気体は、管路48からストッパ50内の貫通穴55を介して、管路49に流れ込む。そして、管路49に導入された気体は、一度、電磁弁72で流れが遮断される。
【0032】
次に、医療器具保持装置の術中における作用について説明する。
【0033】
前述したように架台部45が床面17に固定された状態で、操作スイッチ74をONすると、電磁弁駆動回路73が作動し、電磁弁72が開放される。これにより、電磁弁72で流れが遮断されていた気体は、エアブレーキ40,41,42,43,44に送気されるため、後述するようにエアブレーキ40,41,42,43,44が解除され、全ての支持アーム4,5,6,7はそれぞれの回転軸周りで回動できる。
【0034】
以下、気体の送気によってエアブレーキが解除される過程について、エアブレーキ40を例にとって具体的に説明する。
【0035】
図5に示されるように、エアブレーキ40に気体が送気されていない状態では、圧縮バネ65の付勢力によって、第1支持アーム4に接着されているパッド63と第2支持アーム5の押圧面64とが圧接しているため、第1支持アーム4に対して第2支持アーム5が固定されている。この状態で、管路70から気体が空間部68内に送気されると、空間部68内の内圧が上昇し、圧縮バネ65の付勢力よりも空間部68内の圧力の方が大きくなる。そのため、パッド63と押圧面64との間に隙間が発生し、第1支持アーム4に対して第2支持アーム5が回転軸aを中心に回動自在となる。さらに、操作スイッチ74をOFFにすると、電磁弁72(図示しない)が閉じ、電磁弁72のリリーフ弁(図示しない)が作動して、空間部68の気体が外に排出される。したがって、再び、第1支持アーム4に対して第2支持アーム5が固定される。操作スイッチ74のON/OFFを繰り返すことにより、以上の作用が繰り返されることになる。
【0036】
一方、ストッパ50をねじ込んでいない(つまり、架台部45を床面17に固定していない)状態で、保持部75を動かすために操作スイッチ74を通電状態にしても、管路48,49同士の連通状態が遮断されているため、すべてのエアブレーキ40,41,42,43,44にエアーが供給されず、エアブレーキ40,41,42,43,44は解除されない。
【0037】
以上説明したように、本実施形態の医療器具保持装置は、第1の実施形態と同様の構成を成しているため、第1の実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、動力源がエアーであるため、圧力センサおよび検知回路が不要である。そのため、第1の実施形態よりも安価に構成できる。
【0038】
なお、本実施形態では、エアーを用いてエアブレーキの作動・解除を行なっているが、エアーに限らず、他の気体、あるいは水、油などの流体を用いても良い。また、ストッパ50をねじ込む方式ではなく、単純押し込み方式として、一定量押し込んだところでロックが作動し、ロック解除手段を押すことで、バネなどの弾性部材によりロックが解除される構成としても良い。
【0039】
図6および図7は本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1および第2の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】
図6に示されるように、本実施形態の医療器具保持装置では、4つのキャスタ16のそれぞれに対応して、第2の実施形態におけるストッパ50が4つ設けられている。この場合、各ストッパ50は、対応するキャスタ16の回転軸80に対して直交する方向に延びている。また、図7に示されるように、ストッパ50は、エアポンプ71と電磁弁72との間で、管路48,49により直列に接続されている。
【0041】
次に、上記構成の医療器具保持装置の作用について説明する。
【0042】
医療器具保持装置を所望の場所に移動する場合、4つのストッパ50は架台部45に対して捩じ込まれない。また、4つのストッパ50がねじ込まれていない状態では、段部54および貫通穴55が管路48,49に一致していないため、管路48,49同士の連通がストッパ50によって遮断される。
【0043】
所望の位置で、レバー部51を回転させて各ストッパ50を架台部45に対してねじ込むと、ストッパ50がキャスタ16に接触して、キャスタ16の回転が規制され、架台部45が床面17に固定される。この時、段部54および貫通穴55が管路48,49に一致するため、エアポンプ70から送気される気体は、管路48からストッパ50内の貫通穴55を介して、管路49に流れ込む。それ以後の作用は第2の実施形態と同様である。
【0044】
以上説明したように、本実施形態の医療器具保持装置は、第2の実施形態と同様の構成を成しているため、第2の実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、キャスタ16の回転をストッパ50によって直接に停止させることができるため、架台部45および保持部75全体の重量が軽くても、固定が可能である。
【0045】
なお、本実施形態では、4つのキャスタ16に対してそれぞれストッパ50を設けたが、これに限らず、1個あるいは2個のストッパ50をキャスタ16に設け、全てのストッパ50が捩じ込まれた時にだけ流体管路がつながり、動力供給できるようにしても良い。
【0046】
図8は本発明の第4の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0047】
図8に示されるように、本実施形態の医療器具保持装置では、保持部2の下面に滑り止め部材22が接着されており、保持部2と滑り止め部材22とが一体となっている。また、保持部2に一体的に設けられた段部90の外周面91は、架台部92内に設けられた空間部の内周面93と嵌合している。さらに、段部90の下側のフランジ面である段部下面94と、架台部92の前記空間部の内底部95との間には、圧縮バネ96が介挿されている。この圧縮バネ96は、段部下面94を内底部95に対して略鉛直方向に押し上げるように付勢している。そして、圧縮バネ96により保持部2が略鉛直方向に押し上げられた状態では、段部90の上側の面である上面96が、架台部92に設けられた規制部97と接触するようになっている。
【0048】
架台部92を床面17に固定する第2の制動機構としてのストッパ98は、切換手段と移動手段とが一体となって形成されている。具体的には、ストッパ98は、回転軸hを中心に回転可能な把持部としてのレバー部99と、上面部96から下面部94へと貫通する穴100に挿通される本体部98aとを備えている。本体部98aの端部には、架台部92に設けられた雌ネジ部101と螺合する雄ネジ部102が形成されている。そして、ストッパ98の雄ネジ部102が架台部92の雌ネジ部101に捩じ込んでいくと、ストッパ98のフランジ部103が段部90を押し下げ、段部下面部94が架台部92に設けられた当て付け面104に突き当たるようになっている。また、架台部92には、4つのキャスタ16が、床面17で自由に移動できるように固定されている。なお、保持部2の動作を制動する第1の制動機構および制動解除機構については、第1または第2の実施形態と同一である。
【0049】
次に、上記構成の医療器具保持装置の作用について説明する。
【0050】
まず、レバー部99を回転操作せず、ストッパ98を架台部92に捩じ込んでいない状態では、圧縮バネ96によって保持部2が架台部92に対して略鉛直方向に持ち上げられ、上面部96が規制部97に突き当たる。この時、保持部2の下面に設けられている滑り止め部材22は、床面17から浮いている。そのため、架台部92は、床面17上を任意の方向および位置へと移動できる。
【0051】
一方、レバー部99を回転操作してストッパ98を架台部92に捩じ込んでいくと、フランジ部103が段部90を押し下げ、滑り止め部材22が床面17と当接する。その後、更にストッパ98を架台部92に捩じ込んでいくと、架台部92が略鉛直上方向に持ち上げられる。つまり、架台部92とこれに固定されたキャスタ16は、滑り止め部材22が床面17を押圧することにより、床面17から持ち上げられ、保持部2と架台部92の全重量が滑り止め部材22にかかることになり、架台部92が床面17に対し固定される。
【0052】
以上説明したように、本実施形態の医療器具保持装置は、前述した第2の制動機構とともに、第1または第2の実施形態と同様の第1の制動機構および制動解除機構を備えているため、第1または第2の実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、キャスタ16の回転を固定するのではなく、キャスタ16を浮かすことで、保持部2を床面17に対して広い接触面積かつ重量を利用して押圧するため、保持部2をガタなく床面17に対して確実に固定ができる。
【0053】
図9および図10は本発明の第5の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1ないし第4の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】
図9に示されるように、本実施形態の医療器具保持装置では、保持部2の段部110の外周面111と、架台部112に設けられた空間部の内周面113とが嵌合しており、その嵌合部の一部にはラック(移動機構)114が形成されている。具体的には、このラック114は、段部110の外周面111に、床面17に対して略鉛直方向に形成されている。また、ラック114は、モータ115と一体的に構成されているピニオン(移動機構)116と噛み合っている。
【0055】
また、架台部112の内部には、モータ115を駆動させるモータ駆動回路117(図10参照)が電気的に接続されている。さらに、架台部112には、ピニオン116の回転方向を切換える切換手段である切換スイッチ118(図10参照)が内蔵されている。なお、保持部2の動作を制動する第1の制動機構および制動解除機構については、第1または第2の実施形態と同一である。
【0056】
このような構成では、切換スイッチ118をUP方向に切換えると、モータ駆動回路117によりピニオン116が図中時計回りに回転する。この場合、ラック114が略鉛直上方向に運ばれ、結果として、保持部2の下面に設けられた滑り止め部材22と床面17との間に隙間が開き、架台部112は、キャスタ16によって床面17上を任意の位置に移動できる。
【0057】
一方、切換スイッチ118をDOWN方向に切換えると、モータ115によりピニオン116が図中反時計回りに回転する。この場合、ラック114が鉛直下方向に運ばれ、結果として、保持部2の下面に設けられた滑り止め部材22が床面17に押し当てられることになる。そのため、架台部112は床面17から持ち上げられ、保持部2と架台部112の全重量が滑り止め部材22を介して床面に伝わり、医療器具保持装置が固定される。
【0058】
以上説明したように、本実施形態によれば、第4の実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、スイッチの切換えのみで電気的にストッパの上げ下げが可能であるため、第4の実施形態よりも操作が非常に簡単となる。
【0059】
図11および図12は本発明の第6の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1ないし第5の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0060】
図11に示されるように、本実施形態の医療器具保持装置の保持部75は、第2の実施形態の保持部75と略同様に構成されている。ただし、保持部75の下面に滑り止め部材22が接着固定されている点、および、特徴的なストッパ機構137が設けられている点が第2の実施形態と異なる。以下、ストッパ機構137について説明する。
【0061】
まず、保持部75の小径部75Aは架台部125の小径穴128と嵌合し、また、保持部75の大径部75Bは架台部125の大径穴129と嵌合している。また、小径部75Aの外周面126と小径穴128の内周面との間、および、大径部75Bの外周面127と大径穴29の内周面との間にはそれぞれ、エアーの流れを止めるOリング130,131が介挿されている。
【0062】
また、保持部75と架台部125との間には、保持部75を架台部125に対して略鉛直上方に押し上げる圧縮バネ132が介挿されている。具体的には、この圧縮バネ132は、架台部125の上面部133と保持部75のバネ受け部134との間に配設されている。
【0063】
Oリング130,131と、保持部75の外周面126,127と、架台部125の穴128,129の内周面は、互いに協働して、空気室135を形成している。この空気室135は、架台部125内に形成された管路136に接続されており、管路136を通じてエアーが給排されることによりその内部の圧力が変化するとともに体積が変化するようになっている。
【0064】
また、図12に示されるように、管路136には、架台部125に内蔵されている電磁弁72と、電磁弁駆動回路73と、エアー供給部であるポンプ71とが、エアー管路を介して接続されている。また、電磁弁駆動回路73には、電磁弁72の開閉状態を切換える切換スイッチ74が電気的に接続されている。なお、保持部75の動作を制動する第1の制動機構および制動解除機構は、第1または第2の実施形態と同様な原理で作動する。
【0065】
このような構成では、スイッチ74を切換えて電磁弁72を開放すると、ポンプ73から空気室135にエアーが送られ、空気室135の内圧が高くなる。そして、空気室135の内圧が圧縮バネ132の付勢力(圧縮バネ132が伸びようとする力)を超えると、保持部75が架台部125に対して略鉛直下方に押し下げられる。これにより、保持部75の下面に設けられた滑り止め部材22が床面17に押圧され、さらに、架台部125が床面17から持ち上げられ、保持部75と架台部125の全重量が床面17に押し当てられて、医療器具保持装置が床面17に対して固定される。
【0066】
一方、スイッチ74を切換えて電磁弁72に設けられているリリーフ弁(図示しない)を解除すると、空気室135内に閉じ込められていたエアーが外に放出されるとともに、圧縮バネ132の付勢力(伸び力)の方が大きくなり、保持部75が架台部125に対し近づき、架台部125が床面17に設置されるとともに、滑り止め部材22が床面17から離れる。そのため、医療器具保持装置は、キャスタ16により、床面17に対し任意の位置に移動できる。
【0067】
このように、本実施形態によれば、第1および第2の実施形態と同様な作用効果が得られるとともに、第5の実施形態のようにラックとピニオンといった精度の必要な部品が不要なため、製造上、容易に加工できるとともに、組立時の調整が不要で、ユーザに安価に提供できる。
【0068】
図13および図14は本発明の第7の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0069】
図13に示されるように、本実施形態の医療器具保持装置の保持部2および架台部3の構造は、第1の実施形態のそれと同様である。この実施形態においては、保持部2の各支持アームの外面部や、架台部3の外面部に、検知手段である超音波センサ145が数多く配備されている。超音波センサ145は、架台部3に内蔵されているセンサ検知回路146と、警告手段であるランプ147とにそれぞれ電気的に接続されている。
【0070】
このような構成では、超音波センサ145に物体が近づくことにより、超音波センサ145からセンサ検知回路146に電気信号が送られ、ランプ147に電源が供給されて、ランプ147が点灯する。
【0071】
したがって、本実施形態によれば、物体が医療器具保持装置の任意の部位に接近すると、ランプ147によってユーザに警告することができる。
【0072】
また、本発明の第8の実施形態として、第7の実施形態の警告手段であるランプ147をブザーに変更しても良い。この場合、第7の実施形態と同様の効果が得られるとともに、警告がブザーにより手術室全体に響き渡るため、術者がどんな場所にいて、どんな体勢をとっていたとしても、容易にその警告を知ることが可能である。
【0073】
図15は、本発明の第9の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第7および第8の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0074】
本実施形態では、第8の実施形態のブザーに代えて、ユーザが身につける携帯振動発生装置155が使用されている。なお、検知手段は第7および第8の実施形態と同じであり、医療器具保持装置の各所に超音波センサ145が取り付けられている。
【0075】
図15に示されるように、保持部2あるいは架台部3に設けられた超音波センサ145は、センサ検知回路146と電気的に接続されている。また、センサ検知回路146は送信回路156に電気的に接続されており、送信回路156は、センサ検知回路146からの信号により、携帯振動発生装置155を振動させるための電波信号を送信する。
【0076】
一方、ユーザが常に所持する警告手段である携帯振動発生装置155は、送信回路156から送信された電波を受信する信号受信回路157と、信号受信回路157から信号を受け取る振動駆動回路159と、振動駆動回路159に電気的に接続されたモータ158とを備えている。なお、携帯振動発生装置155は、携帯電話などで着信したことを知らせるために用いられる振動を発する振動発生部を内蔵している。
【0077】
次に上記構成の作用について説明する。
【0078】
物体が保持部2あるいは架台部3に接近すると、超音波センサ145により物体が検知され、センサ検知回路146から送信回路156に電気信号が伝えられる。そのため、送信回路156は、振動を発生するモータ158を動作させるために電波を発信する。送信回路156から発せられた電波は、信号受信回路157によって受信される。信号受信回路157に電波が受信されると、受信回路157はその旨の電気信号を振動駆動回路159に送り、振動駆動回路159によってモータ158が振動する。その結果、携帯振動発生装置155が振動することになる。
【0079】
以上のように、本実施形態によれば、第7および第8の実施形態に比べ、ユーザがどの体勢でどこの場所に居て他の手術機器の音が発せられている場合であっても、警告を自分の触感として感じることができるため、より確実に警告を知ることができる。また、必要とするユーザが携帯振動発生装置を所有することにより、他の人や患者に知られず、医療器具保持装置への物体の接近を認知かつ避けることができる。
【0080】
図16は、本発明の第10の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0081】
本実施形態は、架台部3に情報出力手段であるブザー171が内蔵されている点、および、電気回路の構成が第1の実施形態と異なる。すなわち、図16に示されるように、ストッパ18の動作状態を検出する検出手段である圧力センサ26は、検知回路30に電気的に接続されており、検知回路30は制御回路170に電気的に接続されている。また、制御回路170には、電磁ブレーキ駆動回路27の作動切換を行なう切換スイッチ172が電気的に接続されており、電磁ブレーキ駆動回路27には、電磁ブレーキ11,12,13,14,15が電気的に接続されている。
【0082】
また、制御回路170には、架台部に内蔵された警告手段としてのブザー171が電気的に接続されている。ここで、制御回路170とは、検知回路30からの信号と切換スイッチ172からの入力信号とによって、ブザー171と電磁ブレーキ11,12,13,14,15の動作状態を変更可能な電気回路である。
【0083】
次に、上記構成の作用について説明する。
【0084】
まず、第1支持アーム4に設けられている挿入穴8に医療器具1を挿入し、固定ネジ9を螺合して確実に第1支持アーム4に医療器具1を固定する。次に、切換スイッチ172をONにすると、制御回路170に入力信号が送られ、電磁ブレーキ駆動回路27により電磁ブレーキ11,12,13,14,15が解除される。この時、ストッパ18を床面17に対して固定していない場合には、圧力センサ26が動作している旨の情報信号が検知回路30から制御回路170に送られないため、ブザー171が告知音を発する。一方、ストッパ18を床面17に対し固定している場合には、ストッパ18が圧力センサ26に接触しているため、圧力センサ26が動作している旨の情報信号が検知回路30から制御回路170に送られる。そのため、ブザー171は告知音を発しない。
【0085】
また、切換スイッチ172をOFFにすると、電磁ブレーキ11,12,13,14,15に通電されなくなるため、電磁ブレーキ11,12,13,14,15は固定状態となり、医療器具1を固定可能になる。同時に、ブザー171の告知音もストッパ18の固定の有無にかかわらず、発することがない。
【0086】
このように、本実施形態では、ストッパ18がねじ込まれて架台部3が確実に床面17に対して固定されていないと、ブザー171が鳴り、ユーザにストッパ18が固定されていないことを告知することができる。そのため、ユーザがストッパ18をかけ忘れて手術をすることを防止できる。すなわち、術中における医療器具1の移動を防止でき、スムーズな手術が可能となる。
【0087】
なお、本実施形態では、情報出力手段としてブザーを用いたが、第7および第9実施形態と同様に、視覚に訴えるランプや、ユーザが身につける携帯振動発生装置を用いても良い。
【0088】
以上説明してきた技術内容によれば、以下に示されるような各種の構成が得られる。
【0089】
1.床面に対して移動可能な架台部と、前記架台部に設けられ該架台部に対し医療器具を移動可能に保持する保持部と、を有する医療器具保持装置において、前記床面に対して前記架台部を固定する第1の固定手段と、前記架台部に対して前記保持部を固定する第2の固定手段と、前記床面に対し前記架台部が固定されている時のみ前記保持部を移動可能にする制御する制御手段と、を有することを特徴とする医療器具保持装置。
【0090】
2.前記保持部は、複数の支持アームと前記支持アーム同士を回動可能に連結する回動軸を備えることで、前記医療器具を3次元空間の任意の位置および方向に移動可能に保持することを特徴とする第1項に記載の医療器具保持装置。
【0091】
3.前記第2の固定手段は、前記支持アームの前記回転軸周りにおける回動を固定/解除する制動手段と、前記制動手段を駆動させる動力供給手段と、前記動力供給手段から前記制動手段への動力供給を伝達状態と遮断状態に切換る第1の切換手段とで構成したことを特徴とする第2項に記載の医療器具保持装置。
【0092】
4.前記制御手段は、前記動力供給手段から前記制動手段への動力供給を伝達状態と遮断状態に切換ると共に、前記第1の固定手段が固定状態の時のみ動力供給を伝達状態とする第2の切換手段を備えたことを特徴とする第3項に記載の医療器具保持装置。
【0093】
5.前記動力供給手段は電力を動力源とすることを特徴とする第3項または第4項に記載の医療器具保持装置。
【0094】
6.前記動力供給手段は流体を動力源とすることを特徴とする第3項または第4項に記載の医療器具保持装置。
【0095】
7.前記第1の固定手段を床面に対し接触固定させることを特徴とする第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の医療器具保持装置。
【0096】
8.前記第1の固定手段は前記架台部の一部を固定することを特徴とする第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の医療器具保持装置。
【0097】
9.前記第1の固定手段が前記保持部と前記架台部を床面に対し、略鉛直方向に移動可能にする移動機構と、前記移動機構を駆動し、前記保持部の一部を床面に接触させ、前記架台部を床面に対し浮上させる第1のモードと、前記保持部を床面に対し浮上させ、前記架台部を床面に接触させる第2のモードとを切換る切換手段からなることを特徴とする第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の医療器具保持装置。
【0098】
10.医療器具保持装置に接近する物体を検知する検知手段と、その接近を警告する警告手段とを備えたことを特徴とする第1項ないし第9項のいずれか1項に記載の医療器具保持装置。
【0099】
11.医療器具を保持する保持部と、前記保持部を床面に対し移動可能に支持する架台部とを備えた医療器具保持装置において、前記保持部と前記架台部を床面に対し、略鉛直方向に移動可能にする移動手段と、前記移動手段を駆動し、前記保持部の一部を床面に接触させ、前記架台部を床面に対し浮上させる第1のモードと、前記保持部を床面に対し浮上させ、前記架台部を床面に接触させる第2のモードとを切換る切換手段からなることを特徴とする医療器具保持装置。
【0100】
12.前記移動手段は人力を動力源とすることを特徴とする第11項に記載の医療器具保持装置。
【0101】
13.前記移動手段は電力を動力源とすることを特徴とする第11項に記載の医療器具保持装置。
【0102】
14.前記移動手段は流体を動力源とすることを特徴する第11項に記載の医療器具保持装置。
【0103】
15.前記保持部の床面に接触する部分に摩擦部材が設けられていることを特徴とする第11項ないし第14項のいずれか1項に記載の医療器具保持装置。
【0104】
(第11項〜第15項の課題)
特開平7−289563号公報に開示された保持装置では、保持装置を床面の任意の位置に固定する場合、設置部に内蔵されたストッパ構造やキャスタの固定方法では少なからずガタを持っているため、設置部は床に対して確実な固定がされず、保持された内視鏡や医療器具が微妙に動いてしまい手術の妨げとなっていた。
【0105】
(第11項〜第15項の目的)
保持装置を床面に対してガタつき無く確実に固定できる医療器具保持装置の提供を目的としている。
【0106】
16.医療器具を3次元空間の任意の位置および方向に移動可能に保持する保持部を備えた医療器具保持装置において、
医療器具保持装置に接近する物体を検知する検知手段と、その接近を警告する警告手段とを備えたことを特徴とする医療器具保持装置。
【0107】
17.前記警告手段は人の聴覚に訴える手段であることを特徴とする第16項に記載の医療器具保持装置。
【0108】
18.前記警告手段は人の触覚に訴える手段であることを特徴とする第16項に記載の医療器具保持装置。
【0109】
19.前記警告手段は人の視覚に訴える手段であることを特徴とする第16項に記載の医療器具保持装置。
【0110】
(第16項〜第19項の課題)
特開平7−289563号公報に開示された保持装置では、保持装置を床面の任意の位置に固定した場合でも、術者や他の機器や医療器具の接触により、保持装置全体あるいは内視鏡の視野や医療器具が視野内からずれてしまい、手術の妨げとなっていた。特に脳外科手術においては微細な空間を内視鏡を用いて拡大して処置を行なうが、脳は非常に傷つきやすい組織であるため、術者は常に緊張、集中を余儀なくされる。その状況下では内視鏡の意図しない移動は術者の疲労の増大や手術時間の延長を起こさせる要因となっていた。
【0111】
(第16項〜第19項の目的)
保持装置に術者や医療器具が接近した時に、保持装置に接触することがないように未然に警告を促すことができる医療器具保持装置の提供を目的としている。
【0112】
20.床面に対して移動可能な架台部と、前記架台部に対して医療器具を移動・固定する保持部とを有する医療器具保持装置において、床面に対して架台部を固定する固定手段と、前記固定手段の動作状態を検出する第1の検出手段と、前記保持部の動作状態を検出する第2の検出手段と、前記第1、第2の検出手段からの情報に基づき使用者に前記固定手段の動作状態を認識させる情報を出力する情報出力手段とを備えたことを特徴とする医療器具保持装置。
【0113】
21.前記、情報出力手段は前記保持部が医療器具を移動可能な状態である時に情報を出力することを特徴とする第20項に記載の医療器具保持装置。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の医療器具保持装置によれば、設置状態を固定するためのストッパを掛け忘れたまま使用することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る医療器具保持装置の概略構成図である。
【図2】図1の医療器具保持装置の電気回路の要部構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る医療器具保持装置の要部の概略構成図である。
【図4】図3の医療器具保持装置の電気回路の要部構成図である。
【図5】図3の医療器具保持装置の第1の制動機構の概略構成図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る医療器具保持装置の要部の概略構成図である。
【図7】図6の医療器具保持装置の電気回路の要部構成図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る医療器具保持装置の要部の概略構成図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る医療器具保持装置の要部の概略構成図である。
【図10】図9の医療器具保持装置の電気回路の要部構成図である。
【図11】本発明の第6の実施形態に係る医療器具保持装置の要部の概略構成図である。
【図12】図11の医療器具保持装置の電気回路の要部構成図である。
【図13】本発明の第7の実施形態に係る医療器具保持装置の要部の概略構成図である。
【図14】図13の医療器具保持装置の電気回路の要部構成図である。
【図15】本発明の第9の実施形態に係る医療器具保持装置の電気回路の要部構成図である。
【図16】本発明の第10の実施形態に係る医療器具保持装置の電気回路の要部構成図である。
【符号の説明】
1…医療器具
2…保持部
3…架台部
11,12,13,14,15…電磁ブレーキ(第1の制動機構)
16…キャスタ(移動手段)
18…ストッパ(第2の制動機構)
27…操作スイッチ(制動解除機構)
28…連動ユニット(制動解除機構)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a medical instrument holding device that holds a medical instrument such as an endoscope or a surgical instrument when performing surgery, for example.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the complication of endoscopic surgery, surgical instruments that are always involved in surgery and holding devices for fixing an endoscope at a predetermined position have come to be used. In addition, since an increasing number of devices and instruments are operated during surgery, there is a need for a holding device that can be easily installed before surgery and can be easily removed after surgery.
[0003]
For this reason, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-289563 discloses a medical instrument holding apparatus including a moving mechanism composed of a plurality of arms and joints, and a balance mechanism that cancels the weight of the medical instrument. The installation part of this medical instrument holding device is constituted by a caster for moving on the floor surface and a stopper that can be fixed at an arbitrary position.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the medical instrument holding device disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-289563, if the stopper for fixing at an arbitrary position on the floor surface is forgotten, the entire holding device is brought into contact with the operator or other equipment. It will move. In this case, the field of view of the endoscope held by the holding device is shifted or the medical instrument is out of the field of view of the endoscope.
The present invention has been made paying attention to the above circumstances, and its object is to provide a medical instrument holding device that can prevent use of a stopper for fixing the installation state while forgetting to put it on. is there.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention provides a medical instrument holding device. Because , Switchable between a movable state in which the medical device is movably held at a desired position and a fixed state in which the medical device is fixed at a desired position. Holding part and supporting said holding part It is a gantry part, and has a moving mechanism that moves the gantry part relative to an installation target on which the medical instrument holding apparatus is installed to move the entire medical instrument holding apparatus. Provided in the gantry part and the holding part, It is possible to switch between a braking state in which the holding portion is braked to be in a fixed state and a braking release state in which the braking to the holding portion is released to be in a movable state. A first braking mechanism and the gantry unit; Switchable between a braking state in which the gantry unit is fixed with respect to the installation target and a braking release state in which the gantry unit can be moved relative to the installation target by the moving mechanism. A second braking mechanism; When the second braking mechanism is in a brake release state, the first braking mechanism is held in a braking state, and when the second braking mechanism is in a braking state, the first braking mechanism is braked. Can be switched between a state and a braking release state And a braking release mechanism.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0007]
1 and 2 show a first embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the medical instrument holding device according to this embodiment includes a
[0008]
The
[0009]
The other end of the
[0010]
Next, the
[0011]
The
On the other hand, the
[0012]
Next, the configuration of the electric circuit in the medical instrument holding apparatus will be described with reference to FIG.
[0013]
In the power transmission path from the electromagnetic
[0014]
Next, the operation of the medical instrument holding device having the above configuration will be described.
[0015]
First, the preparation stage of the medical instrument holding device will be described.
[0016]
During the operation, the medical instrument holding device is transported to the operating room and installed at a desired location. At this time, when the
[0017]
Next, the operation of the medical instrument holding device during operation will be described.
[0018]
First, the
[0019]
As described above, the medical instrument holding device of the present embodiment supports the holding
[0020]
3 to 5 show a second embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0021]
The holding
[0022]
As shown in FIG. 3, a
[0023]
The stopper (second braking mechanism) 50 includes a
[0024]
Next, the structure of the
[0025]
The
[0026]
Next, the electric circuit and the piping configuration of the air brake will be described with reference to FIG.
[0027]
An
[0028]
Next, the operation of the medical instrument holding device having the above configuration will be described.
[0029]
First, setting of the medical instrument holding device will be described.
[0030]
When the medical device holding device is moved to a desired location, the
[0031]
When the
[0032]
Next, the operation of the medical instrument holding device during operation will be described.
[0033]
As described above, when the
[0034]
Hereinafter, the process of releasing the air brake by the gas supply will be described in detail by taking the
[0035]
As shown in FIG. 5, in a state in which no gas is supplied to the
[0036]
On the other hand, even if the
[0037]
As described above, since the medical instrument holding device of the present embodiment has the same configuration as that of the first embodiment, the same effect as that of the first embodiment is achieved, and the power source is air. Therefore, a pressure sensor and a detection circuit are unnecessary. Therefore, it can be configured at a lower cost than in the first embodiment.
[0038]
In the present embodiment, the air brake is actuated / released using air. However, the air brake is not limited to air, and other gases or fluids such as water and oil may be used. Further, instead of screwing the
[0039]
6 and 7 show a third embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0040]
As shown in FIG. 6, in the medical instrument holding device of this embodiment, four
[0041]
Next, the operation of the medical instrument holding device having the above configuration will be described.
[0042]
When the medical device holding device is moved to a desired location, the four
[0043]
When the
[0044]
As described above, since the medical instrument holding device of the present embodiment has the same configuration as that of the second embodiment, the same effect as that of the second embodiment can be obtained, and the rotation of the
[0045]
In this embodiment, the
[0046]
FIG. 8 shows a fourth embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0047]
As shown in FIG. 8, in the medical instrument holding device of the present embodiment, the anti-slip
[0048]
A
[0049]
Next, the operation of the medical instrument holding device having the above configuration will be described.
[0050]
First, in a state where the
[0051]
On the other hand, when the
[0052]
As described above, the medical device holding device of the present embodiment includes the first braking mechanism and the brake releasing mechanism similar to those of the first or second embodiment, in addition to the second braking mechanism described above. In addition to the same operational effects as the first or second embodiment, the
[0053]
9 and 10 show a fifth embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in the first to fourth embodiments are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0054]
As shown in FIG. 9, in the medical instrument holding device of this embodiment, the outer
[0055]
In addition, a motor drive circuit 117 (see FIG. 10) for driving the
[0056]
In such a configuration, when the
[0057]
On the other hand, when the
[0058]
As described above, according to this embodiment, the same effect as that of the fourth embodiment can be obtained, and the stopper can be raised and lowered electrically only by switching the switch. Is much easier to operate.
[0059]
11 and 12 show a sixth embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in the first to fifth embodiments are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0060]
As shown in FIG. 11, the holding
[0061]
First, the
[0062]
A
[0063]
The O-
[0064]
In addition, as shown in FIG. 12, an
[0065]
In such a configuration, when the
[0066]
On the other hand, when the
[0067]
As described above, according to the present embodiment, the same operational effects as those of the first and second embodiments can be obtained, and components that require precision such as a rack and a pinion are not required as in the fifth embodiment. In addition, it can be easily processed in production, and adjustment at the time of assembly is not required, so that it can be provided to users at a low cost.
[0068]
13 and 14 show a seventh embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0069]
As shown in FIG. 13, the structure of the holding
[0070]
In such a configuration, when an object approaches the
[0071]
Therefore, according to the present embodiment, the user can be warned by the
[0072]
Further, as the eighth embodiment of the present invention, the
[0073]
FIG. 15 shows a ninth embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in the seventh and eighth embodiments are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0074]
In this embodiment, a
[0075]
As shown in FIG. 15, the
[0076]
On the other hand, the
[0077]
Next, the operation of the above configuration will be described.
[0078]
When the object approaches the holding
[0079]
As described above, according to the present embodiment, compared to the seventh and eighth embodiments, even if the user is in any position and where the sound of other surgical equipment is emitted, Since the warning can be felt as a tactile sensation, the warning can be known more reliably. In addition, since the user who needs it owns the portable vibration generating device, it is possible to recognize and avoid the approach of the object to the medical device holding device without being known by other people or patients.
[0080]
FIG. 16 shows a tenth embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0081]
This embodiment is different from the first embodiment in that a
[0082]
The
[0083]
Next, the operation of the above configuration will be described.
[0084]
First, the
[0085]
Further, when the
[0086]
Thus, in this embodiment, if the
[0087]
In this embodiment, a buzzer is used as the information output means. However, similarly to the seventh and ninth embodiments, a visually appealing lamp or a portable vibration generator worn by the user may be used.
[0088]
According to the technical contents described above, various configurations as shown below can be obtained.
[0089]
1. In a medical instrument holding apparatus, comprising: a pedestal part movable with respect to a floor surface; and a holding part provided on the pedestal part and movably holding a medical instrument with respect to the pedestal part. The first fixing means for fixing the gantry part, the second fixing means for fixing the holding part to the gantry part, and the holding part only when the gantry part is fixed to the floor surface And a control means for controlling to be movable.
[0090]
2. The holding unit includes a plurality of support arms and a rotation shaft that rotatably connects the support arms, thereby holding the medical instrument movably in an arbitrary position and direction in a three-dimensional space. The medical instrument holding device according to
[0091]
3. The second fixing means includes a braking means for fixing / releasing rotation of the support arm around the rotation axis, a power supply means for driving the braking means, and a power from the power supply means to the braking means. 3. The medical instrument holding device according to
[0092]
4). The control means switches the power supply from the power supply means to the braking means between a transmission state and a cutoff state, and sets the power supply to a transmission state only when the first fixing means is in a fixed state. 4. The medical instrument holding device according to
[0093]
5. The medical device holding apparatus according to
[0094]
6). The medical device holding apparatus according to
[0095]
7). The medical instrument holding apparatus according to any one of
[0096]
8). The medical instrument holding device according to any one of
[0097]
9. The first fixing means drives the moving mechanism to move the holding portion and the pedestal portion in a substantially vertical direction with respect to the floor surface, and contacts the floor surface with a part of the holding portion. And switching means for switching between a first mode in which the pedestal part is lifted with respect to the floor surface and a second mode in which the holding part is lifted with respect to the floor surface and the pedestal part is brought into contact with the floor surface. The medical instrument holding device according to any one of
[0098]
10. The medical instrument holding device according to any one of
[0099]
11. In a medical instrument holding device including a holding unit that holds a medical instrument and a gantry unit that supports the holding unit so as to be movable with respect to a floor surface, the holding unit and the gantry unit are substantially perpendicular to the floor surface. A first mode for driving the moving means, bringing a part of the holding part into contact with the floor surface, and floating the pedestal part with respect to the floor surface; and A medical device holding apparatus comprising switching means for switching to a second mode in which the base unit floats on a surface and contacts the floor with the floor surface.
[0100]
12 The medical instrument holding apparatus according to
[0101]
13. 12. The medical instrument holding apparatus according to
[0102]
14 The medical device holding apparatus according to
[0103]
15. The medical instrument holding device according to any one of
[0104]
(Problems of Items 11-15)
In the holding device disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-289563, when the holding device is fixed at an arbitrary position on the floor surface, the stopper structure incorporated in the installation portion or the fixing method of the caster has a backlash. For this reason, the installation portion is not securely fixed to the floor, and the held endoscope and medical instrument move delicately, which hinders surgery.
[0105]
(Purpose of items 11-15)
It is an object of the present invention to provide a medical instrument holding device that can securely fix the holding device to the floor without rattling.
[0106]
16. In a medical instrument holding apparatus including a holding unit that holds a medical instrument in an arbitrary position and direction in a three-dimensional space,
A medical instrument holding apparatus comprising: a detection unit that detects an object approaching the medical instrument holding apparatus; and a warning unit that warns of the approach.
[0107]
17. 17. The medical instrument holding apparatus according to
[0108]
18. 17. The medical instrument holding apparatus according to
[0109]
19. 17. The medical device holding apparatus according to
[0110]
(Problems of
In the holding device disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-289563, even when the holding device is fixed at an arbitrary position on the floor surface, the entire holding device or the endoscope is brought into contact with an operator, another device, or a medical instrument. The field of view and medical instruments were displaced from the field of view, which hindered surgery. Particularly in brain surgery, treatment is performed by enlarging a minute space using an endoscope. However, because the brain is a very vulnerable tissue, the operator is always forced to concentrate and concentrate. Under such circumstances, the unintentional movement of the endoscope was a factor that caused surgeon fatigue and prolonged operation time.
[0111]
(Purpose of
It is an object of the present invention to provide a medical instrument holding device capable of prompting a warning so as not to contact the holding device when an operator or a medical instrument approaches the holding device.
[0112]
20. In a medical instrument holding device having a pedestal part movable with respect to a floor surface and a holding part for moving and fixing the medical instrument with respect to the pedestal part, a fixing means for fixing the pedestal part with respect to the floor surface; Based on information from the first detecting means for detecting the operating state of the fixing means, the second detecting means for detecting the operating state of the holding portion, and the first and second detecting means, A medical instrument holding apparatus comprising: information output means for outputting information for recognizing the operating state of the fixing means.
[0113]
21. 21. The medical device holding apparatus according to
[0114]
【The invention's effect】
As described above, according to the medical instrument holding device of the present invention, it is possible to prevent the device from being used while the stopper for fixing the installation state is forgotten.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a medical instrument holding device according to a first embodiment of the present invention.
2 is a main part configuration diagram of an electric circuit of the medical instrument holding device of FIG. 1; FIG.
FIG. 3 is a schematic configuration diagram of a main part of a medical instrument holding device according to a second embodiment of the present invention.
4 is a main part configuration diagram of an electric circuit of the medical instrument holding device of FIG. 3; FIG.
FIG. 5 is a schematic configuration diagram of a first braking mechanism of the medical instrument holding device of FIG. 3;
FIG. 6 is a schematic configuration diagram of a main part of a medical instrument holding device according to a third embodiment of the present invention.
7 is a main part configuration diagram of an electric circuit of the medical instrument holding device of FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a schematic configuration diagram of a main part of a medical instrument holding device according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a schematic configuration diagram of a main part of a medical instrument holding device according to a fifth embodiment of the present invention.
10 is a main part configuration diagram of an electric circuit of the medical instrument holding device of FIG. 9. FIG.
FIG. 11 is a schematic configuration diagram of a main part of a medical instrument holding device according to a sixth embodiment of the present invention.
12 is a main part configuration diagram of an electric circuit of the medical instrument holding device of FIG. 11; FIG.
FIG. 13 is a schematic configuration diagram of a main part of a medical instrument holding device according to a seventh embodiment of the present invention.
14 is a main part configuration diagram of an electric circuit of the medical instrument holding device of FIG. 13; FIG.
FIG. 15 is a main part configuration diagram of an electric circuit of a medical instrument holding device according to a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a main part configuration diagram of an electric circuit of a medical instrument holding device according to a tenth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... Medical equipment
2 ... Holding part
3 ... Standing unit
11, 12, 13, 14, 15 ... electromagnetic brake (first braking mechanism)
16 ... Caster (moving means)
18 ... Stopper (second braking mechanism)
27. Operation switch (braking release mechanism)
28 ... Interlocking unit (braking release mechanism)
Claims (2)
前記医療器具を所望の位置に移動可能に保持する移動可能状態と前記医療器具を所望の位置に固定する固定状態との間で切換可能な保持部と、
前記保持部を支持する架台部であって、前記医療器具保持装置が設置される設置対象に対して前記架台部を移動させて前記医療器具保持装置全体を移動させる移動機構を有する架台部と、
前記保持部に設けられ、前記保持部を制動して固定状態とする制動状態と前記保持部への制動を解除して移動可能状態とする制動解除状態との間で切換可能な第1の制動機構と、
前記架台部に設けられ、前記設置対象に対して前記架台部を固定する制動状態と前記移動機構による前記設置対象に対する前記架台部の移動を可能とする制動解除状態との間で切換可能な第2の制動機構と、
前記第2の制動機構が制動解除状態にある場合には前記第1の制動機構を制動状態に保持し、前記第2の制動機構が制動状態にある場合には前記第1の制動機構を制動状態と制動解除状態との間で切換可能とする制動解除機構と、
を具備することを特徴とする医療器具保持装置。 A medical instrument holding apparatus,
A holding part switchable between a movable state in which the medical instrument is movably held in a desired position and a fixed state in which the medical instrument is fixed in a desired position ;
A gantry unit that supports the holding unit, the gantry unit having a moving mechanism that moves the gantry unit with respect to an installation target on which the medical instrument holding device is installed, and moves the entire medical instrument holding device ;
A first brake provided in the holding portion and capable of switching between a braking state in which the holding portion is braked to be in a fixed state and a braking release state in which braking to the holding portion is released to be in a movable state. Mechanism,
A first switch that is provided on the pedestal portion and is switchable between a braking state that fixes the pedestal portion with respect to the installation target and a braking release state that enables the movement of the pedestal portion with respect to the installation target by the moving mechanism . Two braking mechanisms;
When the second braking mechanism is in a brake release state, the first braking mechanism is held in a braking state, and when the second braking mechanism is in a braking state, the first braking mechanism is braked. A brake release mechanism that is switchable between a state and a brake release state ;
A medical instrument holding device comprising:
前記制動解除機構は、 The brake release mechanism is
動力源から前記第1の制動機構へと動力を伝達する動力供給路と、 A power supply path for transmitting power from a power source to the first braking mechanism;
前記動力供給路に設けられ、操作者による操作に応じて前記動力供給路を動力を伝達する伝達状態と動力の伝達を遮断する遮断状態との間で切換える第1の切換機構と、 A first switching mechanism that is provided in the power supply path and switches between a transmission state in which power is transmitted and a cut-off state in which transmission of power is cut off according to an operation by an operator;
前記動力供給路に設けられ、前記第2の制動機構の制動状態と制動解除状態との間の切換に応じて前記動力供給路を伝達状態と遮断状態との間で切換える第2の切換機構と、 A second switching mechanism provided in the power supply path and configured to switch the power supply path between a transmission state and a cutoff state in response to switching between a braking state and a braking release state of the second braking mechanism; ,
を有する、 Having
ことを特徴とする請求項1に記載の医療器具保持装置。 The medical instrument holding device according to claim 1, wherein
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001314094A JP4059654B2 (en) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | Medical device holding device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001314094A JP4059654B2 (en) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | Medical device holding device |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004284943A Division JP4073427B2 (en) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | Medical device holding device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003116876A JP2003116876A (en) | 2003-04-22 |
JP4059654B2 true JP4059654B2 (en) | 2008-03-12 |
Family
ID=19132459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001314094A Expired - Fee Related JP4059654B2 (en) | 2001-10-11 | 2001-10-11 | Medical device holding device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4059654B2 (en) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5509039B2 (en) * | 2010-11-15 | 2014-06-04 | トックベアリング株式会社 | Coil spring type one-way clutch device |
KR102677390B1 (en) * | 2014-03-17 | 2024-06-24 | 인튜어티브 서지컬 오퍼레이션즈 인코포레이티드 | Wheeled cart with vibration reduction device, and related systems and methods |
JP6367010B2 (en) * | 2014-06-03 | 2018-08-01 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | Surgical device holding device |
WO2016145044A1 (en) * | 2015-03-11 | 2016-09-15 | Covidien Lp | Surgical robotic cart immobilizer |
KR102405396B1 (en) * | 2020-10-08 | 2022-06-07 | 고려대학교 산학협력단 | Surgical instrument parameter measurement device |
EP4011316A1 (en) * | 2020-12-11 | 2022-06-15 | Ecential Robotics | Surgical robotic system |
-
2001
- 2001-10-11 JP JP2001314094A patent/JP4059654B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003116876A (en) | 2003-04-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7175943B2 (en) | Immersive 3D viewing for robotic surgery | |
JP4559093B2 (en) | Medical device support device | |
US10041625B2 (en) | Support system comprising a control unit | |
JP4472365B2 (en) | Medical instrument holding device | |
JP5727785B2 (en) | Wireless ultrasonic probe cable | |
CN112867890B (en) | Positive positioning device and system | |
US20090085718A1 (en) | Wireless hand-control of a device by means of a wirelss button | |
JP4059654B2 (en) | Medical device holding device | |
CN101742968A (en) | Wireless ultrasound probe user interface | |
JP2008121963A (en) | Comfortable environment providing system | |
US20080075233A1 (en) | X-ray handswitch apparatus and system | |
WO2007084605A3 (en) | Foot switch for activating a dental or medical treatment apparatus | |
JP2009006160A (en) | Foot controller with interlock circuit | |
JP2004024869A (en) | Voice controller for surgical microscope | |
US20030232305A1 (en) | Universal-control mechanism for dental implements | |
JP2007130309A (en) | Operating device | |
CN113194863A (en) | Surgical tool with integrated microphone | |
US20150226816A1 (en) | Patient Communication in Magnetic Resonance Tomography | |
JP4073427B2 (en) | Medical device holding device | |
KR102204159B1 (en) | Therapeutic aids | |
US6587713B1 (en) | Brainwave responsive wheelchair | |
US8758246B2 (en) | Ultrasound system with control panel adjustable in height through contact | |
CN117580537A (en) | Medical remote controller, control system and control method | |
EP4380410A1 (en) | Smart gaming chair | |
KR200377134Y1 (en) | Foot Switch For Unit Chair |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070911 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071211 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071218 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4059654 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |