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JP4058178B2 - オーディオ信号処理装置 - Google Patents

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JP4058178B2
JP4058178B2 JP29996998A JP29996998A JP4058178B2 JP 4058178 B2 JP4058178 B2 JP 4058178B2 JP 29996998 A JP29996998 A JP 29996998A JP 29996998 A JP29996998 A JP 29996998A JP 4058178 B2 JP4058178 B2 JP 4058178B2
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    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10527Audio or video recording; Data buffering arrangements

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーディオ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オーディオ帯域は約DC〜約20kHzと認められており、その領域を越える周波数は聞こえないものとして無視されていた。事実、オーディオ帯域は、20kHzで急激に終わるのではなくて、まるめられており、聴覚に秀でた人の中には20kHz以上の周波数は聞こえると考える人もあり、少なくとも、その従来の帯域外の可聴周波数帯域の周波数成分に影響を聞くことができると考えている。換言すると、20kHz以上の周波数は従来のオーディオ帯域におけるオーディオ・レスポンスの要素に影響する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のオーディオ帯域は、DCから20kHz又は20Hzから20kHzの周波数帯域にある。DCは聞き取れないが、ある種のオーディオ信号処理装置はDCまでの周波数レスポンスを有する。
【0004】
前記20kHzより高い周波数領域は、30kHz,50kHz又は100kHzの上限まで広げてよい。本発明の処理装置はDC又は20Hzから上限、例えば100kHzまでの全帯域において成分を変えることができる。
この変更は、ゲイン・コントロール、周波数依存ゲイン・コントロール、周波数/位相特性コントロール、または当該分野の従来の他の任意の形式の変更等の等化(イコライズ)とすることができる。
【0005】
或種の先行技術のオーディオ信号処理装置には20kHzを越える帯域幅の伝送チャネルを含むことが見受けられるかもしれないが、先行技術のオーディオ信号処理装置は、本発明者が知る限りでは、従来のオーディオ帯域の外のオーディオ信号も変えるものではない。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑み、オーディオ信号帯域外の信号によりオーディオ信号が受ける影響を無くすことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、オーディオ信号成分を従来のオーディオ帯域だけでなく、従来のオーディオ帯域の上限から24kHz以上の周波数にわたる周波数領域でも変調するオーディオ信号処理装置が提供される。
本発明の一実施形態においては、上記オーディオ成分はサンプルされディジタル化されてディジタル・オーディオ成分を作る。
本発明の好ましい実施形態においては、このオーディオ信号成分は、例えば198kHz以上、1.4MHz以上、好ましくは2.85MHz、例えば2.82224MHzのサンプリング・レイトでサンプルされ1ビット信号としてディジタル化される。
【0008】
好ましい実施形態においては、処理装置は1ビットデルタ・シグマ変調器(DSM)を含む。このDSMは、フィルタ及び/又はゲイン・コントロール及び/又は信号加算又はミキサである。下記にDSMの一例を説明する。
【0009】
本発明は、非常に高い質のオーディオ信号処理装置を提供する。
従来の実行によれば、そのような広い周波数帯域にわたり、本発明の実施例に使われているような高いサンプリング・レイトで、等化することは、必要がないようにみえるが、そうすることが処理されたオーディオ信号の忠実度に寄与すると信じられている。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、オーディオ信号処理装置が例えばステレオ対のマイク4からのオーディオ信号を受信する入力2を有する。アンチ・エイリアシング・ローパス・フィルタ6が約DCから約100kHzの領域の信号成分を通過させる。このオーディオ信号は、アナログ・ディジタル変換器ADC8でサンプルされディジタル化される。
【0011】
このコンバータ(変換器)は、nビット変換器であり、nは 1以上、例えばディジタル・オーディオでは普通の16である。ADC8はnビット・ディジタル化のために信号を適正なサンプル・レイトでサンプルする。このサンプル・レイトはクロック12によって設定される。コンバータ8は1ビット・コンバータであることが好ましい。それは、198kHz、又は1.4MHz、好ましくは2.8224MHzのサンプリング・レイトを持つ。
【0012】
このディジタル信号は、等化器(イコライザ)10等のプロセッサ内で変換される。この等化器は従来のオーディオ帯域内だけでなく全周波数領域にわたり変更できる。
【0013】
プロセッサ10は、例えば下記のものでよい。
イコライザ;
ディジタル信号ミキサ;
格納用のオーディオ信号を符号化するプロセッサ;
伝送用のオーディオ信号を符号化するプロセッサ;
CD等の媒体上に記録するためのオーディオ信号を符号化するプロセッサ。
【0014】
コンバータ8でnビット信号が作られるのであれば、このプロセッサはnビットプロセッサである。
コンバータ8は1ビット・コンバータであり、プロセッサ10は1ビット・プロセッサであることが好ましい。プロセッサの一例は信号ミキサである。信号ミキサの場合には、該ミキサは複数の入力を有し、各入力が上記のとおりDCから24kHzより高い周波数の領域にある成分を持つオーディオ信号を受信する。
【0015】
1ビット・オーディオ信号ミキサの一例が図2に示されている。ここに参照して編入されたUK特許出願9624671.5(I−96−24,S96P5063GB00,P/1059)にもっと詳しく説明されている。
【0016】
図2を参照すると、信号結合器はn次デルタ・シグマ変調器(DSM)を含み、ここでnは1以上である。ここに示す例は、3次のDSMである(n=3)がnは3よりも大きくてもよい。
【0017】
DSMの次数は、積分器セクションの数によって規定される。図2のDSMにおいては、第1及び第2の1ビット入力信号を受信するための2つの入力4A及び4Bがある。このDSMは、第1の段、n−1個の中間段、及び最終段を有する。第1段は、3入力加算器61;DSMの第1入力4Aに接続された第1の1ビット乗算器a1;DSMの第2入力4Bに接続された第2の1ビット乗算器b1;DSMの出力5に接続された第3の1ビット乗算器c1;及び積分器71を含む。
【0018】
第1、第2及び第3の乗算器a1,b1,c1は1ビット信号に係数A1,B1,C1を乗算する。各中間段は4つの入力を持つ加算器62,63、積分器72,73、第1の1ビット信号に係数A2,A3を乗算するためにDSPの第1の入力に接続された第1係数乗算器a2,a3、第2の1ビット信号に係数B2,B3を乗算するためにDSPの第2の入力に接続された第2係数乗算器b2,b3、DSPの1ビット出力信号に第3係数C2,C3を乗算するためにDSMの出力に接続された第3係数乗算器c2,c3を含む。
【0019】
各段の加算器は、前段の積分器の出力をその積分器に接続された各1ビット乗算器の出力に加算する。
DSMの最終段は、3入力を持つ加算器64;第1信号に第1係数A4を乗算する第1係数乗算器a4;第2信号に第2係数B4を乗算する第2係数乗算器b4を含む。
【0020】
加算器64は乗算器a4及びb4の出力に前段の積分器73の出力を加算する。この加算器64は、量子化器Qに接続された出力を有する。
乗算器a1〜a4,b1〜b4,c1〜c4は、全て1ビット乗算器であり、それらの乗算器に与えられる1ビット信号にpビット係数を乗算してpビット被乗数を作る。
【0021】
加算器61〜64及び積分器71〜73は、pビット信号で動作する。
このpビット信号は、例えば2の補数形式で表され、それによって、正と負の数が表される。
量子化器Qは、閾値レベルがゼロの比較器である。この量子化器への負入力は、−1(論理0)、正入力は+1(論理1)として符号化され、出力5に1ビット出力を作る。
【0022】
第1と第2の1ビット信号は、入力4A及び4Bに与えられる。この第1及び第2信号をクロック回路41によって提供される局部クロックに同期させるために同期回路40が設けられている。この同期回路は、2つの入力信号を局部クロックに別々に同期させることができる。クロック回路41はDSMの刻時を制御することもできる。
【0023】
係数A1〜A4,B1〜B4,及びC1〜C3は、下記のことを準備するために後述の係数の計算の項に説明されている方法を使って選ばれる。
(a)回路安定性;及び
(b)ノイズ成形
【0024】
係数C1〜C3は、ノイズ成形を与えるための固定値を有する。
係数A1〜A4及びB1〜B4は、入力信号の伝達関数のゼロを規定し、それらの信号に与えられるゲインを制御する。
【0025】
本発明の一実施形態においては、係数A1〜A4及びB1〜B4は、第1及び第2の信号をその係数で規定された固定割合だけ合計するように選ばれる。従って、係数A1〜A4はB1〜B4とは相違する。係数A1〜A4は、対応するB1〜B4と等しくてもよい。
【0026】
本発明の他の実施形態によれば、係数A1〜A4,B1〜B4は係数発生器42によって発生される。発生器42は、係数格納器であって、制御信号CSに応答する可変アドレス指定配列によってアドレス指定される複数セットの係数を格納する。
【0027】
これに代えて、係数発生器42は、マイクロコンピュータとすることができ、制御信号に応答して係数を発生する。
図3は積分器71,72,73の一例を示す。この積分器は加算器30及び1ビット遅延素子31及びその遅延素子の出力から加算器の入力へのフィードバック路を含む。従って、遅延素子の出力は加算器の信号入力に加算される。加算器30は、加算器61,62,63から切り離して、又はそれによって実施してもよい。
【0028】
図3のDSMの一変更において、第2入力4B及び係数乗算器B1,B2,B3,B4は省略される。
係数A1〜A4は(もし準備されていればB1〜B4も)、予め定められたフィルタ特性のノイズ成形に加えて、その信号に与えるように選ぶことができる。
図1のマイク4は、少なくともDCから24kHz以上の帯域幅を有する。
このマイク4は、少なくともDCから24kHzの帯域幅の信号成分を作ることができる他のオーディオ信号ソースによって置き換えることができる。
【0029】
「係数の計算」
図8は、5次のDSMを示しており、係数a〜f、係数A〜E、加算器6及び積分器7を有する。積分器7は単位遅延を与える。これらの積分器の出力は、左から順にs〜wである。このDSMへの入力は、信号x〔n〕であり、〔n〕はサンプルの刻時されたシーケンスにおける1つのサンプルを表している。量子化器Qへの入力はy〔n〕で表され、これもDSMの出力信号である。この解析は、量子化器Qは処理された信号にランダムノイズを加える単なる加算器と過程した動作モデルに基づいている。従って、この解析に於いては量子化器は無視されている。
信号y〔n〕=fx〔n〕+w〔n〕、即ち、サンプル〔n〕の出力信号y〔n〕は係数fを掛けた入力信号x〔n〕プラス先行積分器7の出力w〔n〕である。
積分器7の各出力信号に同じ原理を適用すると下記の式で表せる。
y〔n〕=fx〔n〕+w〔n〕
w〔n〕=w〔n−1〕+ex〔n−1〕+Ey〔n−1〕+v〔n−1〕
v〔n〕=v〔n−1〕+dx〔n−1〕+Dy〔n−1〕+u〔n−1〕
u〔n〕=u〔n−1〕+cx〔n−1〕+Cy〔n−1〕+t〔n−1〕
t〔n〕=t〔n−1〕+bx〔n−1〕+By〔n−1〕+s〔n−1〕
s〔n〕=s〔n−1〕+ax〔n−1〕+Ay〔n−1〕
【0030】
これらの等式は当該分野で公知のZ変換等式に変換されると下記のとおりである。
Y(z)=fX(z)+W(z)
W(z)(1−z-1)=z-1(eX(z)+EY(z)+V(z))
V(z)(1−z-1)=z-1(dX(z)+DY(z)+U(z))
U(z)(1−z-1)=z-1(cX(z)+CY(z)+T(z))
T(z)(1−z-1)=z-1(bX(z)+BY(z)+S(z))
S(z)(1−z-1)=z-1(aX(z)+AY(z))
【0031】
このZ変換等式は、X(z)の単一関数としてY(z)を導出するために解くことができる。
Figure 0004058178
【0032】
これは、下記の等式の右側に示すように再表現できる。DSMの好ましい伝達関数は直列形式で表せる。
Y(z)/X(z)
これは下記の等式の左辺に与えられており右辺と等しい。
Figure 0004058178
【0033】
この式を解いて、係数α0〜α5から係数f〜aを導き出し、係数β0〜β5からE〜Aを導くことができる。係数αnと係数βnは、公知の仕方で好ましい伝達関数を与える。
fはニューメレータのZ0 項だけである。従って、f=α0
項α0(1−Z-15 は、左辺のニューメレータから減算されて下記のようになる。
α0 +α1 -1・・・+・・・α5 -5−α0 (1−z-15
【0034】
同様にして、f(1−Z-15 は右辺のニューメレータから引かれる。そこでeはZ-1の項だけであり再計算された左辺ニューメレータにおける対応するα1と等しくされる。
この処理がニューメレータの全ての項に付いて繰り返される。
この処理がデノミネータの全ての項に付いて繰り返される。
【0035】
【発明の効果】
本発明のオーディオ信号処理装置は、広い周波数帯域にわたり、高いサンプリング・レイトで、等化することによりオーディオ信号の忠実度を高め、非常に高い質のオーディオ信号処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーディオ信号処理装置の一例の回路ブロック図である。
【図2】図1の信号処理装置において有用な1ビット・オーディオ信号ミキサの回路ブロック図である。
【図3】図2のミキサの積分器の回路ブロック図である。
【図4】係数計算に参照する5次のDSMの回路ブロック図である。
【符号の説明】
2‥‥入力、4‥‥マイク、6‥‥ローパスフィルタ、8‥‥ADC、10‥‥プロセッサ、12‥‥クロック回路

Claims (4)

  1. それぞれ1ビット信号の第1及び第2のオーディオ信号が入力されて、その入力したオーディオ信号を、n次の(但しnは1よりも大きい)1ビットデルタ・シグマ変調器を用いて混合するオーディオ信号処理装置であって、
    前記1ビットデルタ・シグマ変調器は、
    第1の1ビット信号を受信する入力と、pビット信号を1ビット信号に再量子化する量子化器であって量子化された信号が当該信号処理装置の出力信号である量子化器と、複数の結合器とを備え、
    前記複数の結合器は、初段結合器と少なくとも1つの中間結合器と最終結合器で構成され、
    前記初段結合器は、
    前記第1のオーディオ信号である第1の1ビット信号に第1係数を乗算した信号と、前記第2のオーディオ信号である第2の1ビット信号に第2係数を乗算した信号と、前記出力信号に第3係数を乗算した信号とを加算し、その加算信号を積分した積分信号を得、
    前記中間結合器は、
    前記第1のオーディオ信号である第1の1ビット信号に第1係数を乗算した信号と、前記第2のオーディオ信号である第2の1ビット信号に第2係数を乗算した信号と、前記出力信号に第3係数を乗算した信号と、直前の前段の結合器の積分信号とを加算し、その加算信号を積分した積分信号を得、
    最終結合器は、
    前記第1のオーディオ信号である第1の1ビット信号に第1係数を乗算した信号と、前記第2のオーディオ信号である第2の1ビット信号に第2係数を乗算した信号と、直前の前段の結合器の積分信号とを加算し、その加算信号を前記量子化器で量子化して出力信号を得、
    前記第1のオーディオ信号と前記第2のオーディオ信号を、前記第1及び第2係数で規定される割合で混合すると共に、前記第3係数がノイズ成形を与えるように選ばれたオーディオ信号処理装置。
  2. 請求項2に記載の信号処理装置において、前記第1係数及び第2係数が可変であるオーディオ信号処理装置。
  3. 請求項2に記載の信号処理装置において、前記第1及び第2係数が固定であるオーディオ信号処理装置。
  4. 請求項2に記載の信号処理装置において、入力した前記第1及び第2のオーディオ信号を、前記1ビットデルタ・シグマ変調器の刻時制御をする局部クロックに同期させる手段を有するオーディオ信号処理装置。
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