JP4054345B2 - バイナリ状態を符号化および復号化するための方法と装置および対応するコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
1.算術符号化を用いることにより、現在のソース(情報源)統計に対するダイナミックな適応が、簡素な適応メカニズムによって達成できる。
2.算術符号化によって、符号化されるべき各々のシンボルに対する非整数個のビット割り当てが可能になる。そのため、エントロピーの近似を、理論的に付与されたより低位のバウンド(エントロピー近似)として示す符号化結果を達成するのに適切と言える(非特許文献3参照)。
3.適切なコンテキストモデルを使用することで、さらなるデータ削減のためのシンボル間の統計的結合が、算術符号化において使用可能となる(シンボル間の冗長性)(非特許文献4参照)。
T. Wiegand, G. Sullivan 共著、「合同ビデオ国際規格最終草案(FDIS)」ITU−T(国際電気通信連合−電気通信標準化部門)のH.264検討部会とISO/IEC 14496−10 AVC(国際標準化機構−動画像符号化部門)とで構成される合同検討チーム(JTV−G050)により2003年3月発行 D. A. Huffman 著、「最小冗長性符号」Proc.IRE, 第40号、1098−1101頁、1952年発行 I.H. Witten, R.M. Neal,J.G. Cleary共著、「データ圧縮のための算術符号化」Communication of the ACM、第30号、6番、520−540頁、1987年発行 G. G. Langdon, J. Rissanen共著、「簡素で一般的なバイナリ情報源符号」IEEE情報理論部会の会報、第28号、800- 803頁、1982年発行 C. E. Shannon 著、「コミュニケーションの数学的理論」ベルシステム技術ジャーナル第27号、379- 423、623−656頁、1948年発行 P. Elias著、「情報理論と符号化」N.Abramson( 編者) 内、New York、Mc-Gra-Hill 社、1963年発行 J. Rissanen 著、「一般的クラフトの不等と算術符号化」IBM J. Res. Develop.第20号、198−203頁、1976年発行 R. C. Pasco 著、「情報源符号化と高速データ圧縮のためのアルゴリズム」米国スタンフォード大学博士論文、1976年発行 G. G. Langdon 著、「算術符号化入門」IBM J. Res. Develop.第28号、135−149頁、1984年発行 A. Moffat, R. M. Neal, I. H. Witten 共著、「算術符号化再考」Proc. IEEEデータ圧縮会議、Snowbird(米国)202−211頁1996年発行 J. Rissanen, K. M. Mohiuddin共著、「乗算を含まないマルチアルファベット算術符号」IEEEコミュニケーション部会の会報、第37号、93−98頁、1989年発行 W. B. Pennebaker, J. L. Mitchell, G.G.Langdon, R. B. Arps 共著、「Qコーダ適応型バイナリ算術コーダの基本原理概説」IBM J. Res.Develop. 第32号、717−726頁、1988年発行 P. G. Howard, J. S. Vitter共著、「算術符号化の現実的応用」、「イメージとテキスト圧縮」J. Storer (編者)内、Norwell (米国)、Kluwer社1992年発行 L. Huynh, A. Moffat 共著、「バイナリ算術符号化を近似するための出現率−割合アプローチ」IEEE情報理論部会の会報、第43号、1658−1662頁、1997年発行 D. Chevion, E. D. Karnin, E. Walach 共著、「高効率で乗算を含まない算術符号化の近似法」Proc. IEEEデータ圧縮会議、Snowbird(米国)43−52頁1991年発行 G. Feygin, P. G. Gulak, P. Chow 共著、「乗算を含まない算術符号化の近似法における過符号長およびVLSI複雑性の最小化」情報処理マガジン第30号、805−816頁、1994年発行 D. L. Duttweiler, Ch. Chamzas 共著、「算術および適応型−ハフマンエントロピーコーダにおける確率推定」IEEEイメージ処理部会の会報、第4号、237−246頁、1995年発行
1.LPSの決定
2.Rの量子化:
q_index = Qtab[R≫q]
3.RLPS とRの決定:
RLPS = Rtab [q_index, p_state]
R = R −RLPS
4.新部分区間の計算
(bit : LPS)のとき
L ← L + R
R ← RLPS
p_state ←Next_State_LPS [p_state]
(p_state = 0) のとき valMPS ←1 − valMPS
その他は
p_state ← Next_State_MPS [p_state]
5.LとRの再正規化とビットの書き込み、このとき
q_index はQtab から読み出された量子化値の指標を示し、
p_state は現時点の確率状態を示し、
RLPS はLPSに対応する区間幅を示し、
ValMPS はMPSに対応するビットを示す。
1.LPSの決定
2.Rの量子化:
q_index = Qtab[R≫q]
3.RLPS とRの決定:
RLPS = Rtab [q_index, p_state]
R = R - RLPS
4.部分区間の位置に依存するビットの決定
(V ≧ R)のとき
bit ← LPS
V ← V − R
R ← RLPS
(p_state = 0) のときvalMPS ← 1 - valMPS
p_state ← Next_State_LPS[p_state]
その他は
bit ← MPS
p_state ← Next_State_MPS [p_state]
5.Rの再正規化と、1ビットの読み出しと、Vの更新、このとき
q_index はQtab から読み出された量子化値の指標を示し、
p_state は現時点の確率状態を示し、
RLPS はLPSに対応する区間幅を示し、
ValMPS はMPSに対応するビットを示し、
Vは現時点の部分区間の内部からの値を示す。
q_index = (R ≫ q) & Qmask
ここでQmask とはKに依存して適切に選択されたビットマスクを示す。
R ← R ≫ 1
(bit = 1)のとき
L ← L + R
という計算規則に従って実行されるか、または、以下に示す計算規則、即ち、
L ← L ≪ 1
(bit = 1)のとき
L ← L + R
に従って実行され、最後の段階において、再正規化が2倍された決定しきい値(doubled decision threshold)を用いて実行され、LとRとは2倍されないという計算規則に従って実行され、かつ、請求項24に記載の復号化においては、サブステップ1〜4が以下に示す計算規則、即ち、
R ← R ≫ 1
(V ≧ R)のとき、
bit← 1
V ← V− R
その他は
bit← 0
という計算規則に従って実行されるか、または、請求項24に記載の復号化においては、サブステップ1〜5が以下に示す計算規則、即ち、
1.1つのビットの読み出しとVの更新
2.部分区間の位置に従うビットの決定:
(V ≧ R) のとき
bit← 1
V ← V− R
その他は
bit ← 0
という計算規則に従って実行されるという事実から達成される。
1.preState = min(max(1, ((m * SliceQP)≫4)+n),2*N)
2. (preState <= N) のとき
p_state = N − preState
valMPS = 0
その他は
p_state = preState−(N+1)
valMPS = 1
このときvalMPSはMPSに対応するビットを示し、SliceQP はスライスの始めにプリセットされた量子化パラメータを示し、mおよびnはモデルパラメータを示している。
既に上述したように、算術符号化の効果は、符号化されるべきシンボルの出現確率の推定に依存するものであり、この推定はできるだけ正確なことが望ましい。動的情報源統計(non-stationary source statistics)への適応を可能にするため、この出現確率の推定は、符号化プロセスの過程において更新されてゆく必要がある。この目的のために使用される通常の方法では、符号化結果のスケールされた出現頻度カウンタ(frequency counter) を用いた操作が一般的である(非特許文献17参照)。CLPS およびCMPS がLPSおよびMPSの出現頻度のカウンタを示す場合には、これらのカウンタを用いて、上記出現確率の推定は次の式により実行されてもよい。
図2は、ここで提案するように表を利用した算術符号化のための修正された構成を示す。LPSの決定の後、まず、表作成されたマッピングQtabと適切な(qビットによる)シフト操作とを用いて、区間幅Rが量子化値Qへとマッピングされる。他の方法として、上記量子化は特別な場合には、表作成されたマッピングQtabを使用せず、シフトおよびマスキング操作の組み合わせのみを用いることで実行されてもよい。一般的に、ここではK=2…8の代表値への、比較的精度が低い量子化を実行する。また、確率推定の場合と同様に、Qの明示的な決定は実行せず、代わりに、指標q _index をQに変換するだけである。この時、この指標q _index は、現時点の確率状態を特徴付ける指標p _state と共に、区間幅RLPS を決定するために使用される。そのために、表Rtabが対応して導入される。ここで、Rの幅を持つ全てのK個の量子化値とNmax 個の異なる確率状態とに対応したK×Nmax 個の積の値R×PLPS は、一般的にはb−2ビットの精度を備えた整数値として導入される。ここで、現実的な実施のために、表サイズに係る情報記憶容量に対する必要条件と、最終的には符号化効率決定の一要素となる算術精度との間のバランスを取ることを、1つの可能性として提案する。記憶容量と算術精度との両方の目的とする変数は、RとPLPS の表現の緻密度(granularity) により決定される。
例えば、正負符号が付された値であってその確率分布がゼロを中心に対称的に分布している値を符号化する場合、正負符号の情報を符号化するためには一般的には同一の確率分布が推定される。この情報は算術ビットストリームの中に組み込まれるべきものである一方で、他方では、p≒0.5 の確率を持つ場合に対して表を利用した確率推定と区間分割の比較的コンパクトな装置を使用することは賢明な方法とは言えないことから、この特別な場合に対しては、選択的に下記のような特別な符号器/復号器における工程を使用することを提案する。
全ての確率推定は、本発明の上述した説明でも分かるように、2個のパラメータを用いて表示される。即ち、(1)LPSの確率状態を特徴付ける指標p_state と、(2)MPSの値valMPSである。これらの変数はいずれも、完全な符号化ユニット内の(約1スライスのビデオ符号化の過程において)符号化または復号化の最初に、それぞれ初期化される必要がある。そのため、図6に例として示すように、初期化の値は、例えば(スライスの)量子化パラメータのように、制御情報から得られてもよい。
確率推定のスタート分布の適応のさらなる可能性として、以下の方法が提供できる。確率推定の初期化のより良い適応を保証するために、符号器の中では、確率推定の所定のスタート値が選択されるようにしてもよい。これらの確率推定は、スタート分布のグループへと結合されても良く、指標を用いて示されても良い。その結果、符号器内において、スタート値のグループの適応型選択が実行され、復号器に対しページ情報として指標の形式で送信されてもよい。この方法は、前方向に制御された初期化プロセスと呼ばれるものである。
Claims (33)
- バイナリ状態を持ち符号化されるべきシンボルを、現時点の区間幅Rと上記符号化されるべきシンボルのための確率推定を表現する確率とに基づいて算術的に符号化するための方法において、
上記確率は、複数の代表的確率状態の中から1つの確率状態を示す1つの確率指標によって表現され、
上記方法は、上記符号化されるべきシンボルを符号化するステップを含み、この符号化のステップは、
上記現時点の区間幅を、複数の代表的な量子化指標の中から1つの量子化指標へとマッピングするサブステップと、
上記量子化指標と上記確率指標とを用いて区間分割表へアクセスすることで、区間分割を実行して部分区間幅の値を得るサブステップと、を含み、
上記確率推定の初期化は、量子化パラメータSliceQP と、プリセットされたモデルパラメータmおよびnとに依存して実行され、このSliceQP はスライスの始めにプリセットされた上記量子化パラメータを示し、mおよびnは上記モデルパラメータを示すことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の方法において、上記符号化の方法はさらに、
上記現時点の区間幅を上記部分区間幅の値を利用して更新し、更新された新たな区間幅を得るステップを含むことを特徴とする方法。 - 請求項1または2に記載の方法において、
上記部分区間幅の値は、符号化されるべきシンボルのための部分区間の幅を、現時点の区間幅を持つ現時点の区間の低い確率状態で特定することを特徴とする方法。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の方法において、
上記符号化されるべきシンボルの上記バイナリ状態に依存して、上記現時点の区間幅の更新がさらに実行されることを特徴とする方法。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の方法において、
上記符号化の方法はさらに、
上記確率推定の適応のステップであって、この確率推定の適応のステップは、
上記符号化されるべきシンボルの確率状態が低い場合には、上記確率指標を用いて、LPS変換規則表(Next _State _LPS)内のルックアップを実行して新たな確率指標を獲得し、
上記符号化されるべきシンボルの確率状態が高い場合には、上記確率指標を用いて、MPS変換規則表(Next _State _MPS)内のルックアップを実行して新たな確率指標を獲得するステップを含むことを特徴とする方法。 - 請求項5に記載の方法において、
上記符号化の方法はさらに、上記確率指標が所定の確率指標であり、上記符号化されるべきシンボルが最初に示された状態とは異なるバイナリ状態を持つ場合には、上記符号化されるべきシンボルの上記バイナリ状態に対して最初に示された状態の上記高い確率状態を示す値を適合させるステップを含むことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の方法において、
上記現時点の区間幅を更新するサブステップは、
上記新たな区間幅を、上記現時点の区間幅から上記部分区間幅の値を引き算した差と同等にするステップと、
次に、もし上記符号化されるべきシンボルの確率状態が低い場合には、上記新たな区間幅を、上記部分区間幅の値と同等とするステップと、
を含むことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の方法において、
上記現時点の区間は上記現時点の区間幅と現時点のオフセットポイントとによって表され、
上記符号化の方法はさらに
上記符号化されるべきシンボルの確率状態が低い場合には、上記現時点のオフセットポイントと、現時点の区間幅と部分区間幅の値との差とを累積し、更新された新たなオフセットポイントを得るステップを含むことを特徴とする方法。 - 符号化されバイナリ状態を持つシンボルを、現時点の区間幅Rと、上記符号化されたシンボルのための確率推定を表現する確率とに基づいて算術的に復号化するための方法において、
上記確率は、複数の代表的確率状態から1つの確率状態を示す1つの確率指標によって表現され、
上記方法は、上記符号化されたシンボルを復号化するステップを含み、この復号化のステップは、
上記現時点の区間幅Rを複数の代表的な量子化指標から1つの量子化指標へとマッピングするサブステップと、
上記量子化指標と上記確率指標とを用いて区間分割表へアクセスすることで、区間分割を実行して部分区間幅の値を得るサブステップと、を含み、
上記確率推定の初期化は、量子化パラメータSliceQP と、プリセットされたモデルパラメータmおよびnとに依存して実行され、このSliceQP はスライスの始めにプリセットされた上記量子化パラメータを示し、mおよびnは上記モデルパラメータを示すことを特徴とする方法。 - 請求項9に記載の方法において、上記復号化の方法はさらに、
上記現時点の区間幅を上記部分区間幅の値を利用して更新し、更新された新たな区間幅を得るステップを含むことを特徴とする方法。 - 請求項9または10に記載の方法において、
上記部分区間幅の値は、符号化されたシンボルのための部分区間の幅を、現時点の区間幅を持つ現時点の区間の低い確率状態で特定することを特徴とする方法。 - 請求項9乃至11のいずれかに記載の方法において、
上記現時点の部分区間幅と新たな部分区間内の値とによって特徴付けられた上記新たな部分区間内の値に依存して、上記現時点の区間幅の更新がさらに実行されることを特徴とする方法。 - 請求項12に記載の方法において、
上記復号化はさらに、
上記新たな部分区間内の値が、上記現時点の区間幅と部分区間幅の値との差と比較して大きいか小さいかに依存して、上記符号化されたシンボルのバイナリ状態を、確率が低い状態かまたは高い状態かのいずれか1つと同等にするステップを含むことを特徴とする方法。 - 請求項12または13に記載の方法において、上記復号化はさらに、上記新たな部分区間内の値を、読み込まれるべき次のビットを用いて更新するステップを含むことを特徴とする方法。
- 請求項12乃至14のいずれかに記載の方法において、
上記復号化の方法はさらに、
上記確率推定を更新するステップを含み、この確率推定を更新するステップは、上記新たな部分区間内の値が上記現時点の区間幅と部分区間幅の値との差よりも大きい場合には、上記確率指標を用いて、LPS変換規則表(Next _State _LPS)内のルックアップを実行して新たな確率指標を獲得し、
上記新たな部分区間内の値が上記現時点の区間幅と部分区間幅の値との差よりも小さい場合には、上記確率指標を用いて、MPS変換規則表(Next _State _MPS)内のルックアップを実行して新たな確率指標を獲得するステップを含むことを特徴とする方法。 - 請求項12乃至15のいずれかに記載の方法において、
上記復号化の方法はさらに、
上記確率指標が所定の確率指標であり、上記新たな部分区間内の値が上記現時点の区間幅と部分区間幅の値との差よりも大きい場合には、上記符号化されたシンボルの異なるバイナリ状態に対して最初に示された状態の上記高い確率状態を示す値を適合させるステップを含むことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至16のいずれかに記載の方法において、
上記現時点の区間幅はbビットの精度で表現され、上記区間分割表から得られた上記部分区間幅の値はb−2ビットの精度で表現されることを特徴とする方法。 - 請求項1乃至17のいずれかに記載の方法において、
上記マッピングのサブステップは、上記現時点の区間幅のコンピュータ内部バイナリ表現に対してシフト操作を適用して上記現時点の区間幅のための量子化された値を得ることと、表(Qtab )への下流方向アクセスにより量子化の指標を得ることを含むことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至18のいずれかに記載の方法において、
上記区間分割表内には、出現可能な全ての量子化指標と出現可能な全ての確率指標とに対応する上記現時点の区間幅のための値が、量子化の指標と表Rtab 内の確率指標との積の値としてファイリングされることを特徴とする方法。 - 請求項1乃至19のいずれかに記載の方法において、
上記確率推定を更新するステップを含み、
この確率推定の更新は変換規則によって実行され、この変換規則は、上記符号化されるべきシンボルおよび/または符号化されたシンボルに基づいて、複数の確率状態からいずれの新たな確率状態が次の符号化されるべきシンボルおよび/または符号化されたシンボルのために使用されるべきかを特定することを特徴とする方法。 - 請求項1乃至20のいずれかに記載の方法において、
上記確率推定を更新するステップを含み、
この確率推定の更新は、上記確率指標を用いて、変換規則表(Next _State _LPS)内のルックアップを実行して新たな確率指標を得るステップをさらに含むことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至21のいずれかに記載の方法において、
上記出現可能な量子化指標の数および/または上記確率状態の数が、上記符号化のプリセットされた精度および/または有効情報記憶容量に依存して選択されることを特徴とする方法。 - 請求項1乃至22のいずれかに記載の方法において、
上記更新された新たなオフセットポイントと上記更新された新たな区間幅とを再正規化するサブステップをさらに含むことを特徴とする方法。 - 請求項9乃至23のいずれかに記載の方法において、上記復号化は、
1.LPSの決定のステップと、
2.Rの量子化のステップと、
q_index = Qtab[R≫q]
3.RLPSとRの決定のステップと、
RLPS = Rtab [q_index, p_state]
R = R−RLPS
4.上記部分区間の位置に依存するビットの決定のステップであって、
(V ≧ R)のとき、
bit ← LPS
V ← V − R
R ← RLPS
(p_state = 0) のときvalMPS ← 1 - valMPS
p_state ← Next_State_LPS[p_state]
その他は
bit ← MPS
p_state ← Next_State_MPS [p_state] となるステップと、
5.Rの再正規化と、1ビットの読み出しと、Vの更新のステップであって、
q_index はQtab から読み出された量子化値の指標を示し、
p_state は上記現時点の確率状態を示し、
RLPSは上記LPSに対応する区間幅を示し、
ValMPSは上記MPSに対応するビットを示し、
V は上記現時点の部分区間の内部からの値を示すステップと、
を含むことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至24のいずれかに記載の方法において、
符号化および/または復号化において、上記量子化の指標q _index へのマッピングが次の計算規則:
q _index = (R≫q)& Qmask
に従って実行され、Qmask は確率状態の数に依存して適切に選択されたビットマスクを示し、Rは上記現時点の区間幅を示し、q はビットの数を示すことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至25のいずれかに記載の方法において、
もし均一な確率分布が存在している場合には、
符号化において、以下に示す計算規則:
R ← R ≫ 1
(bit = 1) のとき
L ← L + R
が実行されるか、または、以下に示す計算規則:
L ← L ≪ 1
(bit = 1)のとき
L ← L + R
が実行され、最後の段階で2倍の決定しきい値を用いた再正規化が実行され、LとRとは2倍されず、かつ、請求項9に記載の復号化において、以下に示す計算規則:
R ← R ≫ 1
(V ≧ R)のとき、
bit← 1
V ← V− R
その他は
bit← 0
が実行されるか、または、以下に示す計算規則:
1.1つのビットの読み出しとVの更新
2.上記部分区間の位置に従うビットの決定:
(V ≧ R)のとき、
bit← 1
V ← V− R
その他は
bit← 0
が実行されることを特徴とする方法。 - 請求項1乃至26のいずれかに記載の方法において、
上記確率推定の初期化が次のステップ:
1.preState = min(max(1, ((m * SliceQP)≫4)+n),2*N)
2. (preState <= N) のとき
p_state = N − preState
valMPS = 0
その他は
p_state = preState−(N+1)
valMPS = 1
を含み、valMPSはMPSに対応するビットを示し、SliceQP はスライスの始めにプリセットされた上記量子化パラメータを示し、mおよびnは上記モデルパラメータを示すことを特徴とする方法。 - 請求項1乃至27のいずれかに記載の方法において、
上記確率状態の上記確率推定が有限状態機械(FSM)を用いて実行されることを特徴とする方法。 - 請求項1乃至28のいずれかに記載の方法において、
上記確率状態の生成はオフラインで実行されることを特徴とする方法。 - 請求項1乃至29のいずれかに記載の方法において、
上記確率状態の選択は、符号化されるべきデータの統計および/または上記確率状態の数に依存することを特徴とする方法。 - バイナリ状態を持ち符号化されるべきシンボルを、現時点の区間幅Rと上記符号化されるべきシンボルのための確率推定を表現する確率とに基づいて算術的に符号化するための装置において、
上記確率は、複数の代表的確率状態の中から1つの確率状態を示す1つの確率指標によって表現され、
上記装置は、上記符号化されるべきシンボルを符号化する手段を含み、この手段は、
上記現時点の区間幅を、複数の代表的な量子化指標の中から1つの量子化指標へとマッピングする手段と、
上記量子化指標と上記確率指標とを用いて区間分割表へアクセスすることで、上記区間分割を実行して部分区間幅の値を得る手段と、を含み、
上記確率推定の初期化は、量子化パラメータSliceQP と、プリセットされたモデルパラメータmおよびnとに依存して実行され、このSliceQP はスライスの始めにプリセットされた上記量子化パラメータを示し、mおよびnは上記モデルパラメータを示すことを特徴とする装置。 - バイナリ状態を持ち符号化されたシンボルを、現時点の区間幅Rと上記符号化されたシンボルのための確率推定を表現する確率とに基づいて算術的に復号化するための装置において、
上記確率は、複数の代表的確率状態の中から1つの確率状態を示す1つの確率指標によって表現され、
上記装置は、上記符号化されたシンボルを復号化する手段を含み、この手段は、
上記現時点の区間幅を、複数の代表的な量子化指標の中から1つの量子化指標へとマッピングする手段と、
上記量子化指標と上記確率指標とを用いて区間分割表へアクセスすることで、上記区間分割を実行して部分区間幅の値を得る手段と、を含み、
上記確率推定の初期化は、量子化パラメータSliceQP と、プリセットされたモデルパラメータmおよびnとに依存して実行され、このSliceQP はスライスの始めにプリセットされた上記量子化パラメータを示し、mおよびnは上記モデルパラメータを示すことを特徴とする装置。 - コンピュータが請求項1または9に記載の方法を実行できるように、コンピュータを作動させるコンピュータプログラム。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007284653A Division JP4709821B2 (ja) | 2002-05-02 | 2007-11-01 | バイナリ状態を符号化および復号化するための方法と装置および対応するコンピュータプログラム |
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