JP4053436B2 - ネットワークファクシミリ装置およびその制御方法およびプログラム - Google Patents
ネットワークファクシミリ装置およびその制御方法およびプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置およびその制御方法、および、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が有するコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、公衆電話網以外にもネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が実用されている(特許文献1参照)。このようなネットワークファクシミリ装置では、例えば、インターネットをネットワークとして選択することで、グローバルな画情報通信を手軽に行うことができ、非常に便利である。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−274944号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ファクシミリ装置では、いろいろな相手先より画情報を受信する可能性があるために、受信原稿を適切に仕分けることが重要である。また、通常のファクシミリ装置とは異なり、ネットワークファクシミリ装置では、外国からの文書の受信が容易に行えるため、相手端末の国等を参照して、受信原稿を仕分けることができれば便利である。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、受信原稿の仕分けや配信を容易にすることができるネットワークファクシミリ装置およびその制御方法およびプログラムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、受信画像を記録出力する画像記録手段には、複数種類の用紙を給紙できる給紙手段を備え、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した用紙種類を登録した給紙設定情報を記憶し、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセットに対応した用紙種類を上記給紙設定情報から読み出し、上記給紙手段が給紙する用紙を選択するようにしたものである。
【0007】
また、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、受信画像を記録出力する画像記録手段には、記録後の用紙を排紙する排紙手段を複数設け、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を登録した排紙設定情報を記憶し、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を上記排紙設定情報から読み出し、受信画像を記録出力する排紙手段を選択するようにしたものである。
【0008】
また、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を登録した配信先設定情報を記憶し、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を上記配信先設定情報から読み出し、受信画像をその配信先へ送信するようにしたものである。
【0009】
また、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、受信画像を記録出力する画像記録手段には、複数種類の用紙を給紙できる給紙手段を備え、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した用紙種類を登録した給紙設定情報を記憶するステップと、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセットに対応した用紙種類を上記給紙設定情報から読み出し、上記給紙手段が給紙する用紙を選択するステップを有するものである。
【0010】
また、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、受信画像を記録出力する画像記録手段には、記録後の用紙を排紙する排紙手段を複数設け、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を登録した排紙設定情報を記憶するステップと、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を上記排紙設定情報から読み出し、受信画像を記録出力する排紙手段を選択するステップを有するものである。
【0011】
また、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を登録した配信先設定情報を記憶するステップと、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を上記配信先設定情報から読み出し、受信画像をその配信先へ送信するステップを有するものである。
【0012】
また、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が有するコンピュータに、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した用紙種類を登録した給紙設定情報を記憶するステップと、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセットに対応した用紙種類を上記給紙設定情報から読み出し、給紙手段が給紙する用紙を選択するステップとを実行させるためのプログラムである。
【0013】
また、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が有するコンピュータに、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を登録した排紙設定情報を記憶するステップと、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を上記排紙設定情報から読み出し、受信画像を記録出力する排紙手段を選択するステップとを実行させるためのプログラムである。
【0014】
また、ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が有するコンピュータに、時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を登録した配信先設定情報を記憶するステップと、受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を上記配信先設定情報から読み出し、受信画像をその配信先へ送信するステップとを実行させるためのプログラムである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0017】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0018】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものである。
【0019】
また、ローカルエリアネットワークLANは、ルータ装置RTを介して、インターネットへと接続され、それにより、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、他のローカルエリアネットワーク等に接続されているホスト装置等との間で種々のデータのやりとりが可能である。
【0020】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0021】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0022】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0023】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0024】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0025】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0026】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0027】
網制御装置11は、このネットワークファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0028】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0029】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0030】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0031】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0032】
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)などを適用することができる。
【0033】
また、TCP/IP,SMTP,POPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0034】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像をアナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザや他のネットワークファクシミリ装置FXへ送信するとともに、アナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して、電子メールを用いて転送したり、あるいは、ローカルエリアネットワークLANのワークステーションWSより(電子メールで)受信した画情報を、指定されたアナログ公衆回線網PSTNのグループ3ファクシミリ装置へ転送する転送サービス機能等を備えている。
【0035】
また、自端末宛に受信した電子メールについては、本文情報に配置される画情報を取り出して、記録出力するようにしている。
【0036】
ここに、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0037】
さて、本実施例では、電子メールで受信した画情報を記録した受信原稿を次のようにして仕分ける。
【0038】
まず、プロッタ6として、複数の給紙段(給紙トレイ)を備えたものを用いる。また、それぞれの給紙段には、例えば、異なる色合いの用紙(白、ピンク、淡いブルー、淡いグリーン、クリーム等)をセットしておく。そして、電子メールに記述される時差情報およびキャラクタセット情報と、用紙を給紙する給紙段との関係を、図3(a)に示したような給紙段設定情報に登録しておく。この給紙段設定情報は、それぞれの給紙段について登録する。また、いずれか1つの給紙段は、標準の給紙段(例えば、白色の用紙がセットされている給紙段)に設定しておく。
【0039】
なお、給紙段設定情報のキャラクタセット情報に、有効な情報が設定されない場合もある。例えば、このキャラクタセット情報を参照しない設定がされた場合には、かかる旨を表す特定のコード列等がセットされる。
【0040】
また、電子メールにおける時差情報は、例えば、図4に示すように、電子メールのヘッダ情報の「Date」フィールドの値の最後に「+0900」というように記載される。ここで、時差情報の値は、グリニッジ標準時からの時差に基づいており、「+0900」は、9時間進んでいる旨をあらわし、日本国の標準時刻(JST)をあらわしている。
【0041】
また、電子メールにおけるキャラクタセット情報の記載は、同図において、ヘッダ情報の「Content−Type」フィールドの「charset」というサブフィールドの値として記載される。図示の例の「ISO−2022−JP」は、日本語表記に用いられるキャラクタセット情報である旨をあらわしている。
【0042】
また、給紙段設定情報における時差情報は、例えば、「+0900」のような固定値のみではなく、例えば、「+0900 − +1200」というように、時差の範囲を指定することもできる。
【0043】
図5は、この場合に、給紙段情報を設定入力するときの処理の一例を示している。
【0044】
まず、給紙段情報の入力をガイドするとともに、時差情報として、時差範囲を入力するか否かを問い合わせる初期ガイダンスメッセージを表示して(処理101)、ユーザが時差範囲設定を選択するかどうかを調べる(判断102)。
【0045】
判断102の結果がYESになるときには、時差範囲設定画面を表示して、時差範囲を入力させ(処理103)、判断102の結果がNOになるときには、時差設定画面を表示して、時差を入力させる(処理104)。
【0046】
次に、キャラクタセット情報を参照するかどうかを問い合わせ(処理105)、その問い合わせに対して、ユーザが参照する旨を指定するかどうかを調べる(判断106)。判断106の結果がYESになるときには、ユーザにキャラクタセット情報を入力させる(処理107)。また、判断106の結果がNOになるときには、処理107を行わない。
【0047】
最後に、給紙段を設定入力させて(処理108)、一連の給紙段情報のを設定入力処理を終了する。
【0048】
図6は、この場合に、電子メールを受信したときの処理の一例を示している。
【0049】
電子メールを受信すると(処理201)、そのヘッダ情報を解析して(処理202)、時差情報を取得し、その時差情報が、いずれかの給紙段設定情報の時差情報(時差範囲を含む)に含まれるかどうかを検査する(処理203)。
【0050】
次に、処理203において、いずれかの時差情報または時差範囲情報に含まれることが確認されたかどうかを調べ(判断204)、判断204の結果がYESになるときには、当該給紙段設定情報のキャラクタセット情報に、有効な値がセットされていて、キャラクタセット情報を参照する旨が指定されているかどうかを調べる(判断205)、判断205の結果がYESになるときには、当該給紙段設定情報のキャラクタセット情報と、受信した電子メールのキャラクタセット情報が一致するかどうかを調べる(判断206)。
【0051】
判断206の結果がYESになるときには、当該給紙段設定情報に登録されている給紙段をプロッタ6に指定した状態で(処理207)、受信した電子メールで運ばれた画情報を、プロッタ6で記録出力する(処理208)。
【0052】
また、判断206の結果がNOになるとき、および、判断204の結果がNOになるときには、標準の給紙段をプロッタ6に指定した状態で(処理209)、処理208へ移行し、受信した電子メールで運ばれた画情報を、プロッタ6で記録出力する。
【0053】
このようにして、本実施例では、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、受信原稿を記録する用紙を給紙する給紙段を選択するようにしているので、例えば、特定の色の用紙に特定の国または地域からの受信原稿を記録することができるので、受信原稿の仕分けを容易に行うことができる。
【0054】
ところで、上述した実施例では、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、受信原稿を記録する用紙を給紙する給紙段を選択するようにしているが、例えば、プロッタ6として、複数の排紙段(排紙トレイ)を備えているものを用い、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、受信原稿を記録する用紙を排出する排紙段を選択するようにすると、例えば、特定の色の用紙に特定の国または地域からの受信原稿が、特定の排紙段へと排紙されるので、受信原稿の仕分けをより容易に行うことができる。
【0055】
また、この場合には、図3(b)に示したような排紙段設定情報を、それぞれの排紙段について設定登録する。また、この排紙段設定情報は、電子メールに記述される時差情報およびキャラクタセット情報と、排紙段との関係と登録するものである。
【0056】
図7は、この場合に、排紙段情報を設定入力するときの処理の一例を示している。
【0057】
まず、排紙段情報の入力をガイドするとともに、時差情報として、時差範囲を入力するか否かを問い合わせる初期ガイダンスメッセージを表示して(処理301)、ユーザが時差範囲設定を選択するかどうかを調べる(判断302)。
【0058】
判断302の結果がYESになるときには、時差範囲設定画面を表示して、時差範囲を入力させ(処理303)、判断302の結果がNOになるときには、時差設定画面を表示して、時差を入力させる(処理304)。
【0059】
次に、キャラクタセット情報を参照するかどうかを問い合わせ(処理305)、その問い合わせに対して、ユーザが参照する旨を指定するかどうかを調べる(判断306)。判断306の結果がYESになるときには、ユーザにキャラクタセット情報を入力させる(処理307)。また、判断306の結果がNOになるときには、処理307を行わない。
【0060】
最後に、排紙段を設定入力させて(処理308)、一連の排紙段情報のを設定入力処理を終了する。
【0061】
図8は、この場合に、電子メールを受信したときの処理の一例を示している。
【0062】
電子メールを受信すると(処理401)、そのヘッダ情報を解析して(処理402)、時差情報を取得し、その時差情報が、いずれかの排紙段設定情報の時差情報(時差範囲を含む)に含まれるかどうかを検査する(処理403)。
【0063】
次に、処理403において、いずれかの時差情報または時差範囲情報に含まれることが確認されたかどうかを調べ(判断404)、判断404の結果がYESになるときには、当該排紙段設定情報のキャラクタセット情報に、有効な値がセットされていて、キャラクタセット情報を参照する旨が指定されているかどうかを調べる(判断405)、判断405の結果がYESになるときには、当該排紙段設定情報のキャラクタセット情報と、受信した電子メールのキャラクタセット情報が一致するかどうかを調べる(判断406)。
【0064】
判断406の結果がYESになるときには、当該排紙段設定情報に登録されている排紙段をプロッタ6に指定した状態で(処理407)、受信した電子メールで運ばれた画情報を、プロッタ6で記録出力する(処理408)。
【0065】
また、判断406の結果がNOになるとき、および、判断404の結果がNOになるときには、標準の排紙段をプロッタ6に指定した状態で(処理409)、処理408へ移行し、受信した電子メールで運ばれた画情報を、プロッタ6で記録出力する。
【0066】
このようにして、本実施例では、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、受信原稿を記録する用紙を排出する排紙段を選択するようにしているので、例えば、特定の国または地域からの受信原稿が、特定の排紙段へと排紙されるので、受信原稿の仕分けをより容易に行うことができる。
【0067】
ところで、ネットワークファクシミリ装置FXは、上述したような配信機能を備えており、したがって、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、特定の配信先へ、受信した電子メールに含まれる画情報を送信(配信)することもできる。
【0068】
この場合、例えば、図3(c)に示したような配信先設定情報を設定登録する。この配信先設定情報は、電子メールに記述される時差情報およびキャラクタセット情報と、配信先の電子メールアドレスまたは電話番号との関係と登録するものである。
【0069】
図9は、この場合に、配信先情報を設定入力するときの処理の一例を示している。
【0070】
まず、配信先情報の入力をガイドするとともに、時差情報として、時差範囲を入力するか否かを問い合わせる初期ガイダンスメッセージを表示して(処理501)、ユーザが時差範囲設定を選択するかどうかを調べる(判断502)。
【0071】
判断502の結果がYESになるときには、時差範囲設定画面を表示して、時差範囲を入力させ(処理503)、判断502の結果がNOになるときには、時差設定画面を表示して、時差を入力させる(処理504)。
【0072】
次に、キャラクタセット情報を参照するかどうかを問い合わせ(処理505)、その問い合わせに対して、ユーザが参照する旨を指定するかどうかを調べる(判断506)。判断506の結果がYESになるときには、ユーザにキャラクタセット情報を入力させる(処理507)。また、判断506の結果がNOになるときには、処理507を行わない。
【0073】
最後に、転送先(電子メールまたは電話番号)を設定入力させて(処理508)、一連の配信先情報のを設定入力処理を終了する。
【0074】
図10は、この場合に、電子メールを受信したときの処理の一例を示している。
【0075】
電子メールを受信すると(処理601)、そのヘッダ情報を解析して(処理602)、時差情報を取得し、その時差情報が、いずれかの配信先設定情報の時差情報(時差範囲を含む)に含まれるかどうかを検査する(処理603)。
【0076】
次に、処理603において、いずれかの時差情報または時差範囲情報に含まれることが確認されたかどうかを調べ(判断604)、判断604の結果がYESになるときには、当該配信先設定情報のキャラクタセット情報に、有効な値がセットされていて、キャラクタセット情報を参照する旨が指定されているかどうかを調べる(判断605)、判断605の結果がYESになるときには、当該配信先設定情報のキャラクタセット情報と、受信した電子メールのキャラクタセット情報が一致するかどうかを調べる(判断606)。
【0077】
判断606の結果がYESになるときには、当該配信先設定情報に登録されている配信先へ、受信した電子メールで運ばれた画情報を送信する(処理607)。ここで、配信先情報が電子メールアドレスの場合には、処理607の送信動作は電子メールを用いて行い、配信先情報が電話番号の場合には、処理607の送信動作はグループ3ファクシミリモデム10および網制御装置11を用い、グループ3ファクシミリ送信処理を適用して行う。
【0078】
また、判断606の結果がNOになるとき、および、判断604の結果がNOになるときには、受信した電子メールで運ばれた画情報を、プロッタ6で記録出力する(処理608)。
【0079】
このようにして、本実施例では、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、受信原稿を配信する配信先を選択しているので、例えば、特定の国または地域からの受信原稿が、特定の配信先へと配信され、ネットワークファクシミリ装置FXの配信機能を非常に簡単に利用することができる。
【0080】
なお、上述した実施例では、ネットワークファクシミリ装置がグループ3ファクシミリ通信機能を備えているが、グループ4ファクシミリ通信機能を備えている場合でも、本発明を同様にして適用することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、受信原稿を記録する用紙を給紙する給紙段を選択するようにしているので、例えば、特定の色の用紙に特定の国または地域からの受信原稿を記録することができるので、受信原稿の仕分けを容易に行うことができるという効果を得る。
【0082】
また、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、受信原稿を記録する用紙を排出する排紙段を選択するようにしているので、例えば、特定の国または地域からの受信原稿が、特定の排紙段へと排紙されるので、受信原稿の仕分けをより容易に行うことができるという効果も得る。
【0083】
また、受信した電子メールの時差情報およびキャラクタセット情報を参照して、受信原稿を配信する配信先を選択しているので、例えば、特定の国または地域からの受信原稿が、特定の配信先へと配信され、ネットワークファクシミリ装置FXの配信機能を非常に簡単に利用することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】給紙段設定情報、排紙段設定情報、および、配信先設定情報の一例を示した概略図。
【図4】電子メールのヘッダ情報の一例を示した概略図。
【図5】給紙段情報を設定入力するときの処理の一例を示しているフローチャート。
【図6】電子メールを受信したときの処理の一例を示したフローチャート。
【図7】排紙段情報を設定入力するときの処理の一例を示したフローチャート。
【図8】電子メールを受信したときの処理の他の例を示したフローチャート。
【図9】配信先情報を設定入力するときの処理の一例を示したフローチャート。
【図10】電子メールを受信したときの処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 システム制御部
2 システムメモリ
3 パラメータメモリ
6 プロッタ
Claims (9)
- ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、
受信画像を記録出力する画像記録手段には、複数種類の用紙を給紙できる給紙手段を備え、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した用紙種類を登録した給紙設定情報を記憶し、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセットに対応した用紙種類を上記給紙設定情報から読み出し、上記給紙手段が給紙する用紙を選択することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。 - ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、
受信画像を記録出力する画像記録手段には、記録後の用紙を排紙する排紙手段を複数設け、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を登録した排紙設定情報を記憶し、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を上記排紙設定情報から読み出し、受信画像を記録出力する排紙手段を選択することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。 - ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置において、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を登録した配信先設定情報を記憶し、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を上記配信先設定情報から読み出し、受信画像をその配信先へ送信することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。 - ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、
受信画像を記録出力する画像記録手段には、複数種類の用紙を給紙できる給紙手段を備え、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した用紙種類を登録した給紙設定情報を記憶するステップと、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセットに対応した用紙種類を上記給紙設定情報から読み出し、上記給紙手段が給紙する用紙を選択するステップを有することを特徴とするネットワークファクシミリ装置の制御方法。 - ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、
受信画像を記録出力する画像記録手段には、記録後の用紙を排紙する排紙手段を複数設け、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を登録した排紙設定情報を記憶するステップと、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を上記排紙設定情報から読み出し、受信画像を記録出力する排紙手段を選択するステップを有することを特徴とするネットワークファクシミリ装置の制御方法。 - ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を登録した配信先設定情報を記憶するステップと、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を上記配信先設定情報から読み出し、受信画像をその配信先へ送信するステップ を有することを特徴とするネットワークファクシミリ装置の制御方法。 - ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が有するコンピュータに、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した用紙種類を登録した給紙設定情報を記憶するステップと、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセットに対応した用紙種類を上記給紙設定情報から読み出し、給紙手段が給紙する用紙を選択するステップとを
実行させるためのプログラム。 - ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が有するコンピュータに、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を登録した排紙設定情報を記憶するステップと、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した排紙手段を上記排紙設定情報から読み出し、受信画像を記録出力する排紙手段を選択するステップとを
実行させるためのプログラム。 - ネットワークへ接続し、電子メールを用いて画情報をやりとりする機能を備えたネットワークファクシミリ装置が有するコンピュータに、
時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を登録した配信先設定情報を記憶するステップと、
受信した電子メールの日付に記載される時差情報およびキャラクタセット情報に対応した配信先を上記配信先設定情報から読み出し、受信画像をその配信先へ送信するステップとを
実行させるためのプログラム。
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