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JP4042954B2 - 車両における開閉リッドロック装置 - Google Patents

車両における開閉リッドロック装置 Download PDF

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JP4042954B2
JP4042954B2 JP2002006121A JP2002006121A JP4042954B2 JP 4042954 B2 JP4042954 B2 JP 4042954B2 JP 2002006121 A JP2002006121 A JP 2002006121A JP 2002006121 A JP2002006121 A JP 2002006121A JP 4042954 B2 JP4042954 B2 JP 4042954B2
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    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/12Box-shaped seats; Bench-type seats, e.g. dual or twin seats
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B53/00Operation or control of locks by mechanical transmissions, e.g. from a distance
    • E05B53/003Operation or control of locks by mechanical transmissions, e.g. from a distance flexible
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車等の車両におけるラゲッジボックス等に適用される開閉リッドロック装置に関し、特に、開閉リッドをその閉じ位置に係止するリッド係止手段を、鍵付きの操作手段により操作ケーブルを介して制御するようにしたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両における開閉リッドロック装置は、例えば特開平6−305464号公報に開示されるように、リッド係止手段を開閉リッドに対する係止方向にばね付勢しておき、鍵付きの操作手段から操作ケーブルを牽引してリッド係止手段の係止状態を解除するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記にように、操作手段から操作ケーブルを牽引してリッド係止手段の係止状態を解除するようにした従来のものでは、リッド係止手段の係止状態で操作手段を施錠したとしても、悪戯により操作ケーブルの中間部が引っ張られると、操作手段により操作ケーブルを牽引した場合と同じ状態となって、リッド係止手段の係止状態が解除され、開閉リッドが開かれてしまうことになる。
【0004】
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、悪戯により操作ケーブルの中間が引っ張られても、リッド係止手段の係止状態は解除されず、開閉リッドの閉鎖状態をロックし続けるようにした、前記車両における開閉リッドロック装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、開閉リッドをその閉じ位置に係止するリッド係止手段を、鍵付きの操作手段により操作ケーブルを介して制御するようにした、車両における開閉リッドロック装置であって、リッド係止手段が、開閉リッドの閉鎖力を受けて開閉リッドを閉じ位置に係止できるようにしたものにおいて、リッド係止手段、開閉リッドの閉鎖力を受けて開閉リッドを閉じ位置に係止させたときに、該リッドに連動して操作ケーブルを操作手段側へ移動させるように構成され、操作手段は、開閉リッドの閉鎖力を受けてリッド係止手段が開閉リッドを閉じ位置に係止させたときに、該リッド係止手段に連動した操作ケーブルの操作手段側への移動に連動して同ケーブルの移動状態をロックし得るように構成されたことを第1の特徴とする。
【0006】
尚、前記鍵付きの操作手段は、後述する本発明の実施例におけるコンビネーションスイッチ11に対応する。
【0007】
この第1の特徴によれば、開閉リッドを閉鎖すると、その閉鎖力を受けてリッド係止手段は係止状態となり、これに伴ない操作手段側へ移動する操作ケーブルを操作手段でロックすることにより、リッド係止手段を係止状態に保持することができる。このような状態で悪戯により操作ケーブルの中間部が引っ張られても、その引っ張り力は、リッド係止手段の係止方向に作用することになり、悪戯によるリッド係止手段の係止解除を防ぐことができる。
【0008】
また本発明は、第1の特徴に加えて、操作ケーブルには、開閉リッドがリッド係止手段を係止位置に作動したとき、操作ケーブルの操作手段側への移動を助勢するケーブル戻しばねを接続したことを第2の特徴とする。
【0009】
この第2の特徴によれば、開閉リッドの閉鎖に伴ないリッド係止手段が係止状態となるとき、操作ケーブルの操作手段側への移動をケーブル戻しばねにより助勢し、その移動を的確に行うことができる。
【0010】
さらに本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、固定のブラケットに軸支され、開閉リッドに設けられた被係止部材を係止する係止位置と該被係止部材を解放する係止解除位置との間を作動する係止レバーと、この係止レバーを係止解除位置側へ付勢する解除ばねと、開閉リッドが閉じ位置へ移動するのに応じて被係止部材により押動され、係止レバーを係止位置へ回動させる補助レバーとでリッド係止手段を構成したことを第3の特徴とする。
【0011】
尚、前記被係止部材は、後述する本発明の実施例における係止環17に対応する。
【0012】
この第3の特徴によれば、操作手段により操作ケーブルを解放したときは、解放ばねの付勢力により係止レバーが係止解除位置へ揺動して被係止部材を解放し、開閉リッドの開きを可能にし、また開閉リッドを閉じたときは、被係止部材が補助レバーを介して係止レバーを確実に係止位置へ回動させ、被係止部材を係止することができる。
【0013】
さらにまた本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、ハウジングと、このハウジングに操作軸を回転及び摺動可能に支持させるシリンダ錠と、ハウジングの一側に一体的に連設される延長ハウジングと、前記操作軸の摺動に連動してロック位置及びロック解除位置間を揺動するよう延長ハウジングに軸支されるロックレバーと、操作ケーブルに接続されて該ケーブルの操作手段側及びリッド係止手段側への移動に連動して第1位置及び第2位置間を揺動するよう延長ハウジングに軸支される被ロックレバーと、この被ロックレバーを第1位置方向に付勢するケーブル戻しばねとで操作手段を構成し、ロックレバーには、被ロックレバーが第1位置を占めるとき、ロックレバーがロック位置に来ると、被ロックレバーを係止するロック爪を設けたことを第4の特徴とする。
【0014】
この第4の特徴によれば、シリンダ錠の操作軸の軸方向移動でロックレバーを操作することにより、被ロックレバーを介して操作ケーブルを確実にロックしたり、そのロックを解除することができ、しかも、延長カバーによって、これらロックレバー及び被ロックレバーを悪戯から保護することができる。
【0016】
さらにまた本発明は、第1の特徴に加えて、前記操作手段が、前記リッド係止手段を前記操作ケーブルを介して制御するリッド係止制御手段と、そのリッド係止制御手段を取付けるハウジングとを具備し、そのハウジング内に前記リッド係止制御手段が収容されることを第の特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0018】
図1は本発明の開閉リッドロック装置を備えた自動二輪車の側面図、図2は上記開閉リッドロック装置をロック状態で示す全体図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4矢視図、図5は上記開閉リッドロック装置のロック解除状態で示す作用説明図、図6は同開閉リッドロック装置のロック直前の状態で示す作用説明図である。
【0019】
先ず、図1に示すように、スクータ型自動二輪車Mには、エンジン1の上方にラゲッジボックス2が配設され、このラゲッジボックス2の開口部前縁に、乗員用シートを兼ねる開閉リッド3がヒンジ軸4を介して連結され、この開閉リッド3の上下方向回動によりラゲッジボックス2が開閉されるようになっている。ラゲッジボックス2の後端部側には、車体フレーム5から起立したステー6が配置されており、これに、開閉リッド3を閉鎖位置に係止するリッド係止手段10が設けられる。また操向ハンドル9のステアリングステムを回転自在に支承する、車体フレーム5前端のヘッドパイプ5aには、鍵付きの操作手段としてのコンビネーションスイッチ11が取り付けられる。このコンビネーションスイッチ11及びリッド係止手段10間には、後者10を制御すべく前者11の操作力を後者10に伝達する操作ケーブル7が接続される。
【0020】
上記リッド係止手段10の詳細を図2を参照しながら説明する。
【0021】
リッド係止手段10は、前記ステー6に固着されるブラケット12に第1枢軸13及び第2枢軸14をそれぞれ介して回転自在に取り付けられる係止レバー15及び補助レバー16を備える。またブラケット12の上部には、開閉リッド3の閉じ位置即ち下方回動位置で、開閉リッド3の下面に固設された被係止環17を受け入れるガイド溝18が設けられており、係止レバー15は、そのガイド溝18に進入した被係止環17に係合して被係止環17のガイド溝18からの脱出を阻止し得るフック15aを持っている。そして係止レバー15は、フック15aを被係止環17に係合させる係止位置A(図2参照)と、フック15aを被係止環17から離脱させる係止解除位置B(図5参照)との間を第1枢軸13周りに揺動することができる。
【0022】
係止レバー15は、第1枢軸13を挟んでフック15aと反対側に延びるアーム15bと、第1枢軸13の近傍からフック15aの屈曲方向に突出する突起15cとを有しており、そのアーム15bとブラケット12間には、係止レバー15を前記係止解除位置B側に付勢する解除ばね19が接続される。またアーム15bの先端には操作ケーブル7後端の接続端子7bが接続される。
【0023】
補助レバー16は、前記突起15cを挟んで互いに対向する受圧アーム16a及びストッパアーム16bを備えており、係止レバー15が係止解除位置Bを占めるとき、受圧アーム16aをガイド溝18に臨ませるようになっている。
【0024】
而して、開閉リッド3が閉鎖されると、被係止環17がガイド溝18に進入しながら補助レバー16の受圧アーム16aを下方へ押圧するので、その受圧アーム16aは第2枢軸14周りに下方へ揺動して係止レバー15の突起15cを下方へ押圧し、係止レバー15を解除ばね19の付勢力に抗して係止位置A側に揺動させ、フック15aが被係止環17に係合するようになる。この係止レバー15の係止位置Aへの回動に伴ない操作ケーブル7はコンビネーションスイッチ11側へ移動するようになっている。
【0025】
次に、図3及び図4を参照しながらコンビネーションスイッチ11の詳細について説明する。
【0026】
コンビネーションスイッチ11は、所定のキー20によって施錠、開錠されるシリンダ錠21を一端部に備え、前記エンジン1の点火回路を開閉する公知のエンジンスイッチ22を他端部に備え、またその中間部には、前記操向ハンドル9の回転を阻止するハンドルロック手段23と、前記リッド係止手段10を操作ケーブル7を介して制御するリッド係止制御手段24とが設けられる。
【0027】
シリンダ錠21の操作軸27は、コンビネーションスイッチ11のハウジング28に回転及び軸方向摺動可能に嵌合されており、それの内端に形成された角軸部27aがエンジンスイッチ22の可動接点ホルダ29の中心部に摺動可能に嵌合され、可動接点ホルダ29をオン位置又はオフ位置へと回転させ得るようになっている。その角軸部27aと可動接点ホルダ29との間には、操作軸27をその外端側へ付勢すると共に、可動接点ホルダ29を固定接点ホルダ30側に押圧する戻しばね31が縮設される。
【0028】
操作軸27の中間部にはクランク部27bが形成されており、これをロックピン32に連接して前記ハンドルロック手段23が構成される。ロックピン32は、ハウジング28の一側壁を摺動可能に貫通していて、クランク部27bの回転により、前記ステアリングステムのロック孔(図示せず)に嵌合して操向ハンドル9の回転を阻止するロック位置と、該ロック孔41から抜け出て操向ハンドル9を自由にするロック解除位置との間を移動するようになっている。
【0029】
前記リッド係止制御手段24は、操作軸27の軸方向移動に連動して回動するロックレバー35と、操作ケーブル7が接続され、操作ケーブル7がリッド係止制御手段24側に移動したときロックレバー35によりロックされる被ロックレバー36とで構成される。
【0030】
ロックレバー35は、ハウジング28の一側壁に一体的に突設された延長ハウジング28aに第3枢軸37を介して取り付けられるものであって、第3枢軸37の上方へ延びて操作軸27のクランク部27b及びフランジ部27c間に係合する第1アーム35aと、第3枢軸37の下方に延びる第2アーム35bとを備えており、第2アーム35bの先端には、側方に突出するロック爪39が形成されている。そしてロックレバー35は、操作軸27のエンジンスイッチ22側への押し及び引きに応じてロック解除位置D(図5参照)及びロック位置C(図2参照)間を揺動するようになっている。
【0031】
被ロックレバー36は第4枢軸38により延長ハウジング28aに取り付けられるものであって、第4枢軸38の一側方へ突出して前記ロック爪39に係脱する比較的短い第1アーム36aと、第4枢軸38の下方に延びる比較的長い第2アーム36bとを備えており、その第2アーム36bの先端部に操作ケーブル7前端の接続端子7aが接続される。この第2アーム36bの先端部とハウジング28間には、第2アーム36bを操作ケーブル7の牽引方向に付勢するケーブル戻しばね40が縮設される。このケーブル戻しばね40のセット荷重は、前記解除ばね19のそれより小さく設定される。被ロックレバー36は、係止レバー15の係止解除位置B及び係止位置Aへの揺動に連動して第1位置E(図2参照)及び第2位置F(図5参照)へと揺動するようになっており、被ロックレバー36が第1位置Eを占めるとき、ロックレバー35がロック位置Cに来ると、ロック爪39が被ロックレバー36の第1アーム36aに係合して、被ロックレバー36をロックする。
【0032】
延長ハウジング28aの側面及び先端は、その内部のリッド係止制御手段24が悪戯されないように、蓋板28bにより閉鎖される
【0033】
操作ケーブル7はガイドケーブル8に摺動自在に挿入され、ガイドケーブル8に両端はハウジング28及びブラケット12に支持される。
【0034】
図4に示すように、シリンダ錠21の操作軸27は、その外端に開口するキー孔41に挿入されるキー20によって回転及び軸方向に操作されるもので、ハウジング28の前端面には、操作軸27が回転操作される位置として、「OFF」、「リッド開」、「ON」及び「ハンドルロック」が表示される。
【0035】
而して、操作軸27が「OFF」の位置を占めるときは、エンジンスイッチ22がオフ状態となり、「リッド開」の位置で軸方向に押動すると、ロックレバー35がロック解除位置Dへ揺動され、「ON」の位置に来るとエンジンスイッチ22がオン状態となり、「ハンドルロック」の位置まで回転すると、ハンドルロック手段23が作動するようになっている。操作軸27の「OFF」及び「ハンドルロック」位置でキー20のキー孔41への抜き差しが可能である。
【0036】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0037】
いま、ラゲッジボックス2の開閉リッド3を開放すべく、キー20をシリンダ錠21のキー孔41に挿入して操作軸27を「リッド開」まで回転し、その位置で操作軸27を軸方向に押圧する。このような操作により操作軸27がエンジンスイッチ22側に摺動すると、図5に示すように、ロックレバー35がロック位置Cからロック解除位置Dへと揺動して、被ロックレバー36を解放するので、リッド係止手段10の係止レバー15が解除ばね19の付勢力をもって係止解除位置Bまで揺動し、開閉リッド3の被係止環17を解放する。したがって、開閉リッド3を上方へ回動してラゲッジボックス2を開放することができる。このとき、係止解除ばね19のセット荷重は、ケーブル戻しばね40のそれより大きく設定されているから、係止レバー15の係止解除位置Bへの揺動に伴ない操作ケーブル7及び被ロックレバー36は係止レバー15側に引き寄せられ、被ロックレバー36の第1アーム36aの先端面をロック爪39に対向させる。
【0038】
このような状態で、キー20による操作軸27への押圧力を解除すると、操作軸27は戻しばね31の付勢力で軸方向の原位置へ戻ろうとして、ロックレバー35がロック解除位置Dからロック位置Cへ揺動しようとするが、その途中で、図6に示すように、ロック爪39が被ロックレバー36の第1アーム36aの先端面に当接して、揺動を停止する。
【0039】
そこで、ラゲッジボックス2を閉鎖すべく、開閉リッド3を下方へ回動すれば、被係止環17がガイド溝18に進入しながら補助レバー16の受圧アーム16aを押し下げるので、受圧アーム16aが係止レバー15の突起15cを下方へ押圧することで、係止レバー15が係止位置Aへと揺動され、図6に示すように、フック15aを被係止環17に係合させる。
【0040】
ところで、係止レバー15の係止位置Aへの揺動は、係止レバー15からの押圧力により操作ケーブル7に被ロックレバー36側への移動を起こさせる。特に、ケーブル戻しばね40が操作ケーブル7を被ロックレバー36と共に被ロックレバー36側に付勢しているから、操作ケーブル7は被ロックレバー36側へスムーズに移動することができる。その結果、被ロックレバー36が第1位置Eへ揺動して、第1アーム36aの先端がロックレバー35のロック爪39の上方へ移行するや否や、戻しばね31による操作軸27の後退力によりロックレバー35がロック位置Cへ揺動して、図2に示すように、ロック爪39を第2アーム35bに係合させ、被ロックレバー36を第1位置Eに拘束することになる。
【0041】
かくして、リッド係止手段10の係止状態をロックして、開閉リッド3の開放を阻止することができる。しかもこの状態において、操作ケーブル7の中間部が悪戯により引っ張られても、ロックレバー35にロックされた被ロックレバー36は第1位置Eから動くことがなく、また係止レバー15は、そのフック15aを被係止環17との係合を強める方向に揺動することになるから、リッド係止手段10の悪戯による作動解除を防ぐことができ、したがって開閉リッド3の閉鎖状態をロックし続けることができる。
【0042】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば、開閉リッドをその閉じ位置に係止するリッド係止手段を、鍵付きの操作手段により操作ケーブルを介して制御するようにした、車両における開閉リッドロック装置であって、リッド係止手段が、開閉リッドの閉鎖力を受けて開閉リッドを閉じ位置に係止できるようにしたものにおいて、リッド係止手段、開閉リッドの閉鎖力を受けて開閉リッドを閉じ位置に係止させたときに、該リッドに連動して操作ケーブルを操作手段側へ移動させるように構成され、操作手段は、開閉リッドの閉鎖力を受けてリッド係止手段が開閉リッドを閉じ位置に係止させたときに、該リッド係止手段に連動した操作ケーブルの操作手段側への移動に連動して同ケーブルの移動状態をロックし得るように構成されるので、開閉リッドを閉鎖すると、その閉鎖力を受けてリッド係止手段は係止状態となり、これに伴ない操作手段側へ移動する操作ケーブルを操作手段でロックすることにより、リッド係止手段を係止状態に保持することができる。しかも、このような状態で悪戯により操作ケーブルの中間部が引っ張られても、その引っ張り力は、リッド係止手段を係止方向に作用することになり、悪戯によるリッド係止手段の係止解除を防ぐことができる。
【0044】
また本発明の第2の特徴によれば、第1の特徴に加えて、操作ケーブルには、開閉リッドがリッド係止手段を係止位置に作動したとき、操作ケーブルの操作手段側への移動を助勢するケーブル戻しばねを接続したので、開閉リッドの閉鎖に伴ないリッド係止手段が係止状態となるとき、操作ケーブルの操作手段側への移動をケーブル戻しばねにより助勢し、その移動を的確に行うことができる。
【0045】
さらに本発明の第3の特徴によれば、第1又は第2の特徴に加えて、固定のブラケットに軸支され、開閉リッドに設けられた被係止部材を係止する係止位置と該被係止部材を解放する係止解除位置との間を作動する係止レバーと、この係止レバーを係止解除位置側へ付勢する解除ばねと、開閉リッドが閉じ位置へ移動するのに応じて被係止部材により押動され、係止レバーを係止位置へ回動させる補助レバーとでリッド係止手段を構成したので、操作手段により操作ケーブルを解放したときは、解放ばねの付勢力により係止レバーが係止解除位置へ揺動して被係止部材を解放し、開閉リッドの開きを可能にし、また開閉リッドを閉じたときは、被係止部材が補助レバーを介して係止レバーを確実に係止位置へ回動させ、被係止部材を係止することができる。
【0046】
さらにまた本発明の第4の特徴によれば、第1又は第2の特徴に加えて、ハウジングと、このハウジングに操作軸を回転及び摺動可能に支持させるシリンダ錠と、ハウジングの一側に一体的に連設される延長ハウジングと、前記操作軸の摺動に連動してロック位置及びロック解除位置間を揺動するよう延長ハウジングに軸支されるロックレバーと、操作ケーブルに接続されて該ケーブルの操作手段側及びリッド係止手段側への移動に連動して第1位置及び第2位置間を揺動するよう延長ハウジングに軸支される被ロックレバーと、この被ロックレバーを第1位置方向に付勢するケーブル戻しばねとで操作手段を構成し、ロックレバーには、被ロックレバーが第1位置を占めるとき、ロックレバーがロック位置に来ると、被ロックレバーを係止するロック爪を設けたので、シリンダ錠の操作軸の軸方向移動でロックレバーを操作することにより、被ロックレバーを介して操作ケーブルを確実にロックしたり、そのロックを解除することができ、しかも、延長カバーによって、これらロックレバー及び被ロックレバーを悪戯から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開閉リッドロック装置を備えた自動二輪車の側面図。
【図2】 上記開閉リッドロック装置をロック状態で示す全体図。
【図3】 図2の3−3線断面図。
【図4】 図3の4矢視図。
【図5】 上記開閉リッドロック装置のロック解除状態で示す作用説明図。
【図6】 同開閉リッドロック装置のロック直前の状態で示す作用説明図。
【符号の説明】
A・・・・・係止レバーの係止位置
B・・・・・係止レバーの係止解除位置
C・・・・・ロックレバーのロック位置
D・・・・・ロックレバーのロック解除位置
E・・・・・被ロックレバーの第1位置
F・・・・・被ロックレバーの第2位置
3・・・・・開閉リッド
7・・・・・操作ケーブル
10・・・・リッド係止手段
11・・・・鍵付きの操作手段(コンビネーションスイッチ)
12・・・・ブラケット
15・・・・係止レバー
16・・・・補助レバー
17・・・・被係止部材(被係止環)
19・・・・解除ばね
21・・・・シリンダ錠
27・・・・操作軸
28・・・・ハウジング
28a・・・延長ハウジング
35・・・・ロックレバー
36・・・・被ロックレバー
40・・・・ケーブル戻しばね

Claims (5)

  1. 開閉リッド(3)をその閉じ位置に係止するリッド係止手段(10)を、鍵付きの操作手段(11)により操作ケーブル(7)を介して制御するようにした、車両における開閉リッドロック装置であって、
    リッド係止手段(10)が、開閉リッド(3)の閉鎖力を受けて開閉リッド(3)を閉じ位置に係止できるようにしたものにおいて、
    リッド係止手段(10)は、開閉リッド(3)の閉鎖力を受けて開閉リッド(3)を閉じ位置に係止させたときに、該リッド(3)に連動して操作ケーブル(7)を操作手段(11)側へ移動させるように構成され、
    操作手段(11)は、開閉リッド(3)の閉鎖力を受けてリッド係止手段(10)が開閉リッド(3)を閉じ位置に係止させたときに、該リッド係止手段(10)に連動した操作ケーブル(7)の操作手段(11)側への移動に連動して同ケーブル(7)の移動状態をロックし得るように構成されたことを特徴とする、車両における開閉リッドロック装置。
  2. 請求項1記載の車両における開閉リッドロック装置において、
    操作ケーブル(7)には、開閉リッド(3)がリッド係止手段(10)を係止位置(A)に作動したとき、操作ケーブル(7)の操作手段(11)側への移動を助勢するケーブル戻しばね(40)を接続したことを特徴とする、車両における開閉リッドロック装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両における開閉リッドロック装置において、 固定のブラケット(12)に軸支され、開閉リッド(3)に設けられた被係止部材(17)を係止する係止位置(A)と該被係止部材(17)を解放する係止解除位置(B)との間を作動する係止レバー(15)と、この係止レバー(15)を係止解除位置(B)側へ付勢する解除ばね(19)と、開閉リッド(3)が閉じ位置へ移動するのに応じて被係止部材(17)により押動され、係止レバー(15)を係止位置(A)へ回動させる補助レバー(16)とでリッド係止手段(10)を構成したことを特徴とする、車両における開閉リッドロック装置。
  4. 請求項1又は2記載の車両における開閉リッドロック装置において、 ハウジング(28)と、このハウジング(28)に操作軸(27)を回転及び摺動可能に支持させるシリンダ錠(21)と、ハウジング(28)の一側に一体的に連設される延長ハウジング(28a)と、前記操作軸(27)の摺動に連動してロック位置(C)及びロック解除位置(D)間を揺動するよう延長ハウジング(28a)に軸支されるロックレバー(35)と、操作ケーブル(7)に接続されて該ケーブル(7)の操作手段(11)側及びリッド係止手段(10)側への移動に連動して第1位置(E)及び第2位置(F)間を揺動するよう延長ハウジング(28a)に軸支される被ロックレバー(36)と、この被ロックレバー(36)を第1位置(E)方向に付勢するケーブル戻しばね(40)とで操作手段(11)を構成し、ロックレバー(35)には、被ロックレバー(36)が第1位置(E)を占めるとき、ロックレバー(35)がロック位置(C)に来ると、被ロックレバー(36)を係止するロック爪(39)を設けたことを特徴とする、車両における開閉リッドロック装置
  5. 請求項1記載の車両における開閉リッドロック装置において、
    前記操作手段(11)は、前記リッド係止手段(10)を前記操作ケーブル(7)を介して制御するリッド係止制御手段(24)と、そのリッド係止制御手段(24)を取付けるハウジング(28)とを具備し、
    そのハウジング(28)内に前記リッド係止制御手段(24)が収容されることを特徴とする、車両における開閉リッドロック装置。
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