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JP3933469B2 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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JP3933469B2
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    • F16J15/3448Pressing means the pressing force resulting from fluid pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16J15/34Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member
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  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メカニカルシール装置のシール能力を向上すると共に、スリーブの組立を容易にしたメカニカルシール装置に関する。更に詳しくは、被密封流体室内と、中間室内と、バッファ流体室内との流体圧力に圧力差を設けてシール能力を向上させたメカニカルシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関する従来技術には、特公平7−69018号公報が存在する。図3は、この軸封装置の半断面図である。
図3に於いて、ハウジング160の内周面と回転軸150の外周面との間には軸封装置100が配置されている。この軸封装置100は、タンデム形メカニカルシールである。このタンデム形メカニカルシールは、被密封流体側に接触形メカニカルシール101が配置されている。又、大気側には非接触形メカニカルシール110が配置されている。
【0003】
接触形メカニカルシール101は、第2スリーブ141の1方の分割部品に固着された回転用密封環102と、第シールカバー131に固着された静止用密封環103の両シール面104、105が密接している。このシール面104、105は、静止用密封環103の背面106に設けられたスプリング107により弾発に押圧されて密接している。更に、背面106に被密封流体の圧力が作用してシール面104を対向するシール面105に押圧している。静止用密封環103の内周面にはOリング108が配置されて背面106の受圧面積を決定している。
【0004】
非接触形メカニカルシール110は、第2回転用密封環111と第2静止用密封環115とが螺旋溝付き第2シール面10と第2シール面112とが密接している。この螺旋溝付き第2シール面10と第2シール面112との密接は、スプリング116と共に、静止用密封環115の背面117に作用するパージガスの圧力により押圧されている。この背面117の受圧面積は、背面117の内周側に配置されたOリング119の位置により決められる。そして、この第2静止用密封環115は、スプリング116により押圧されて第2シール面112が螺旋溝付き第2シール面10と密接するように、第1シールカバー132に対して軸方向移動自在に保持されている。又、回転用密封環111は第1スリーブ140に嵌着すると共に、第3スリーブ142により第2スリーブ141の分割された他方の部品との間に保持されている。
【0005】
第1スリーブ140のフランジ部は、回転軸150の段部に係止している。この第1スリーブ140は、第2スリーブ141と第2回転用密封環111とを第3スリーブ142を介して固定している。更に、第1スリーブ140と第3スリーブ142が移動しないように回転軸150に設けられたねじ部144にロックナット143を締め付けて固定している。この第1,2,3のスリーブ140、141、142、は分割されているために、5個のOリング146によりシールされている。
【0006】
ハウジング160に嵌着したシールカバーは、第1シールカバー131と第2シールカバー132とに分割されている。そして、このシールカバ131、132は、ハウジング160の段部と押さえリング133により挟持されて固定されている。シールカバー131、132にはパージガス供給用通路121が設けられて、中間室Cのパージガスを供給している。この供給ガスの圧力は被密封流体の圧力よりも低圧に構成されている。
【0007】
このように構成された軸封装置100は、第1回転用密封環102と第2回転用密封環111を回転するように保持しなければならないので、第1、第2、第3スリーブ140、141、142が大型になると共に、3分割にしなければならない。更に、3分割にされているから、Oリング146も5個設けなければならない。このために、第1、第2、第3スリーブは重量が増すので、高速回転させるためには、回転軸150を大径にしなければならない。更に、タンデム形メカニカルシールであるために、軸方向にも長くなる。
更に、タンデム形メカニカルシールの間の中間室Cは被密封流体の圧力よりも低圧であるから、被密封流体が中間室側に漏洩する問題がある。更に、大気側のメカニカルシール110は、非接触形シールであるためにパージガスが大気側に漏洩する問題がある。従って、この軸封装置100はシール能力に問題が存する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その発明が解決しようとする技術的課題は、大気側のシール部の密封能力を向上することにより、被密封流体が大気側に漏洩することなく回収できるようにすることにある。
しかも、中間室内の圧力を被密封流体領域側の圧力よりも低圧にすると共に、バッファ流体室内の圧力よりも低圧にして、漏洩した流体は全て中間室に回収し、外部に漏洩するのを防止することにある。
更に、スリーブを取付部品等で保持することなく固定し、スリーブ及びその取付部品の軽量化を図ることにある。又、回転軸の高速回転を可能にする。更に、スリーブ等の軽量化により、部品を少なくしてコストを低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、
その技術的解決手段は以下のように構成されている。
求項1に係わる本発明のメカニカルシール装置は、ハウジングの内周面と前記内周面内に収容された回転軸との間で被密封流体をシールするメカニカルシール装置であって、前記ハウジングに一体に固着されたシールカバーと密封に嵌合して摺動可能な第2内周面を有するとともに一端にシール面を有し且つ前記シール面と反対に被密封流体の圧力が作用する受圧周面を有する静止用密封環と、
前記回転軸と密封に嵌合可能な第1内周面を有するとともに前記回転軸の段部と係止可能で被密封流体の圧力が作用する端面を有するスリーブと、
前記静止用密封環より被密封流体領域側に配置されて前記スリーブに密封に嵌着するとともに前記シール面と密接する対向シール面を有する回転用密封環とを具備し、
記スリーブの前記第1内周面の直径が前記静止用密封環の第2内周面の直径より大径に形成されて被密封流体の圧力が前記端面に作用して前記静止用密封環の方向へ生じる力よりも被密封流体の圧力が前記受圧周面に作用して前記回転用密封環の方向へ生じる力が大きくなる構成に成されているものである。
【0010】
この請求項1に係わる本発明のメカニカルシール装置では、被密封流体がスリーブ40の端面42に作用する作用力よりも静止用密封環3の背面5に作用する作用力が大きいから、スリーブ40を回転軸50の段部52に固定することが可能になる。このために、スリーブ40取付部品を用いて固定する必要もなく、スリーブ40を薄肉にして軽量化することが可能になる。その結果、取付部品を省略し、軽量化されたスリーブ40により、メカニカルシール装置全体も小型できる。さらに、質量が軽減されているのでメカニカルシール装置を高速に回転することが可能になる。
【0011】
求項2に係わる本発明のメカニカルシール装置は、前記スリーブの静止用密封環より大気側に前記シールカバーと前記回転軸の間に形成されてバッファ流体通路を設けたバッファ流体室と、前記バッファ流体室内の前記回転軸の軸方向の両側の前記回転軸と前記シールカバーとの間隙をシールするシール部と、前記静止用密封環と前記シール部との間に形成されるドレン通路と連通する中間室を有し、前記バッファ流体室内のバッファ流体の圧力が中間室内の流体圧力よりも高圧に設定されている
【0012】
この請求項2に係わる本発明のメカニカルシール装置では、バッファ流体室内の圧力が中間室内の圧力よりも高圧であるから中間室内の有害な被密封流体であっても大気領域漏洩するのが防止できる。
【0013】
求項3に係わる本発明のメカニカルシール装置は、被密封流体室内の流体圧力より前記中間室の流体圧力を低圧にすると共に、前記中間室内の流体圧力よりも前記バッファ流体室内の流体圧力を高圧に構成したものである。
【0014】
この請求項3に係わる本発明のメカニカルシール装置では、中間室内の圧力が被密封流体室内の圧力よりも低圧であるから、メカニカルシールを漏洩しても中間室からドレン通路を介して回収装置へ流出させて、大気領域へ有害な被密封流体が流出するのを効果的に防止できる。
【0015】
求項4に係わる本発明のメカニカルシール装置は、前記スリーブの大気領域側の端部に前記シール部保持して前記シールカバーと係止する着脱自在な止めリングを有し、前記止めリングは前記ハウジングへメカニカルシール装置を取り付けた後に取り外されるものである。
【0016】
この請求項4に係わる本発明のメカニカルシール装置では、この止めリングによりスリーブ側をハウジングに一時的に保持するものであって、メカニカルシール装置の装着後はスリーブを保持する取付部品を必要としないから、スリーブ40自体を薄肉に構成できる。更に、回転軸とスリーブとの大気領域側は嵌着する必要もないから、回転軸を小径にできることになり、軽量化を達成して高速回転を可能にする。更には、回転軸の回転動力の省エネルギーにも成る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる好ましい実施の形態のシール装置を、その図面に基づいて詳述する。尚、以下に説明する各図面は、所謂、特許用の概念図ではなく、実験データを基にした寸法関係が正確な設計図である。
【0018】
図1は、本発明のメカニカルシール装置の半断面図である。又、図2は、図1の被密封流体領域Hp側を拡大した断面図である。
図1及び図2に於いて、ハウジング60の内周面と回転軸50との間には、メカニカルシール装置1が装着されている。このメカニカルシール装置1は、静止用密封環3と回転用密封環10とから構成されたメカニカルシール2を備えている。このメカニカルシール2は、図1に示す形状に形成されている。
【0019】
静止用密封環3は、シールカバー30に設けられた環状凹部の嵌合面と軸方向移動自在に保持されている。そして、静止用密封環3の背面5には、複数のスプリング4が周方向に等配に配置されている。又、環状凹部の嵌合面と、静止用密封環3の第2内周面との段付部の間にはゴム材製のOリング19が配置されている。そして、図1に示すように、静止用密封環3には、シール面6の外径点から外周を廻って第2内周面の内径(Oリング19の接触した内周面の径と同じ)dまでの被密封流体に接する全面に被密封流体の圧力がパスカルの原理にしたがって作用する。このOリング19により被密封流体が内方へ漏洩するのを遮断するから、静止用密封環3の外周面から内周面までの径方向の寸法Pに形成された受圧周面の面積に対して被密封流体の圧力がシール面5の方向へ向かって作用するようになる。この背面5側の受圧周面に被密封流体が作用する面積となって、静止用密封環3をスプリング4と共に、背面5からその面積にかかる力で前方へ押圧する。同時に、静止用密封環3には、シール面6側にも被密封流体が接するので、シール面5の外径点から外周面の外径の第2受圧周面にも背面5の方向へ向かって被密封流体の圧力が作用する。したがって、この背面5側の受圧周面と、シール面6側の第2受圧周面に作用する被密封流体の圧力は、軸方向において互いに等しい力は相殺される。そして、受圧周面から第2受圧周面を引いた残りの受圧周面に作用する力により、静止用密封環3は回転用密封環10の方向へ押圧力が生じる。
又、この静止用密封環3は、凹部7と第1係止ピン15とが係止して回動しないように係止されている。また、前述したように、静止用密封環3の背面5と反対の前面にはシール面6が設けられている。そして、図2に示すように、静止用密封環3において、シール面5の外径点から外周面の外径までの径方向面が第2受圧周面と称する。以上の作用は、詳しく説明するまでもなく、図2から明らかに、パスカルの原理により、理解することができる。
【0020】
静止用密封環3と対向する回転用密封環10には、シール面6と密接する対向シール面16が設けられている。そして、スリーブ40に嵌合すると共に、ドライブピン44と係止用穴12が回動不能に係合して回転軸50と回転用密封環10とが共に回転するように構成されている。また、回転用密封環10がスリーブ40と嵌合した嵌合面間には、第2Oリング47が配置されて、この嵌合面間をシールしている。
【0021】
回転軸50には、被密封流体領域Hp側に段部52が設けられている。又、この段部52の近くに第2係止ピン53が固着されている。そして、第2係止ピン53が固着された周面が嵌合面51となっている。又、回転軸50の大気領域Lp側は小径に形成されて軽量化が図られている。
【0022】
また、回転軸50に嵌合するスリーブ40は、被密封流体領域Hp側が厚肉に形成されており、回転軸50の段部52と係合する面に端部面(以下、端面という)42が形成されている。
さらに、スリーブ40の端面42側の内周には、嵌合面51と嵌着する第1内周面41が形成されている。この嵌合面51と第1内周面41との間には、第3Oリング56が配置されている。この第3Oリング56により嵌合面51と第1内周面41との間をシールしている。更に、スリーブ40の内周には、第1内周面と第2内周面41Aとの間に傾斜段部を設けられており、この傾斜段部を貫通する補助通路45が形成されている。又、傾斜段部より大気領域Lpには、スリーブ40と回転軸50との間に第4Oリング57が装着されている。そして、第3Oリング56から被密封流体が漏れた場合には、補助通路45を介して中間室Bに流入するように第4Oリング57により封止されている。
図2に示すことから明らかなように、スリーブ40の端部と回転用密封環10とは、被密封流体に接する面がパスカルの原理にしたがって、前述した静止用密封環3と同様な被密封流体の圧力を受ける。つまり、スリーブ40の被密封流体の圧力が作用する端面42側の受圧面によって生じる対向シール面16側への力と、シール面6と接触する外径点から回転用密封環10の外周面までの径方向の受圧周面に対して作用する力のうち相反する等しい力は相殺される。
そして、シール面6と対向シール面16とは密接してシールされているから、この両面には、被密封流体の圧力が作用しない。また、スリーブ40の第1内周面41の内径(直径とも言う)Dは、静止用密封環3の内周面の内径(直径とも言う)dより大きく形成されているから(前記端面の内径が前記背面の受圧周面の内径より大径に形成されている)、受圧周面のうちのD−d=厚さ寸法Sの受圧周面に対して被密封流体の圧力が回転用密封環10側へ作用する。つまり、この厚さ寸法D−d=Sの受圧周面に作用する力によって、スリーブ40は回転軸50の段部52に押圧されて保持されている。この作用は、詳細に説明するまでもなく、図2から明らかに、パスカルの原理により、理解することができる。
【0023】
シールカバー30の内周面で大気領域Lpのバッファ流体室C内には、対称を成す第1と第2シール部20A、20Bが配置されている。この第1と第2シール部20A、20Bは、セグメントシールに構成されている。又、この第1と第2シール部20A、20Bの間には、周方向へ等配に配置された複数のスプリング24が配置されており、このスプリング24により各シール部20A、20Bを互いに反対方向へ押圧している。そして、第1シール部20Aの第1シール面21Aをシールカバー面に密接させると共に、第2シール部20Bの第2シール面21Bを分割シールカバー39のシールカバー面に密接させている。尚、分割シールカバー(シール部保持用のシールカバー)39はシールカバー30の1部である。
【0024】
更に、この第1シール部20Aと第2シール部20Bの外周面には、各ガータスプリング25、25が各々嵌合しており、周方向に分割されている各第1と第2シール部20A、20Bを外周から回転軸50に締め付けている。そして、第1シール部20Aの内周シール面22Aと第2シール部20Bの内周シール面22Bにより回転軸50との嵌合間をシールしている。この第1シール部20Aと、第2シール部20Bは、シールカバー30に固着された両側の各固定ピン26により保持されている。このようにして、バッファ流体室C内の軸方向の両側の回転軸50とシールカバー30との間隙は密閉されている。
【0025】
更に、シールカバー30の大気領域L側に嵌着された分割シールカバー39は、スナップリング27によりシールカバー30に係止されている。このスナップリング27は、シールカバー30に設けられた環状溝に嵌着している。又、スリーブ40の大気領域Lp側にはめ込まれた止めリング49は、スリーブ40に設けられた環状溝48に着脱自在に嵌着している。この止めリング49は、シールカバー30とスリーブ40との間にメカニカルシール2と第1と第2シール部20A、20Bとを保持できるように設けられているもで、装置に組み込まれた後は、スリーブ40から取り外すものである。
【0026】
メカニカルシール装置1は装置に組み込まれると、この止めリング49がスリーブ40から取り外されても静止用密封環3の背面の受圧周面の面積は、スリーブ40の端面42の受圧面積より大きいから、被密封流体の圧力によりスリーブ40を回転軸50の段部52に圧接する。この圧接状態は、スリーブ40の内周面41の直径Dが静止用密封環3における背面5の内の受圧周面の内周面の直径(第1Oリングの内径)dより大きく形成されているので、その直径D−dの差に作用する背面5の受圧力となってスリーブ40を回転軸50の段部52に圧着する。
【0027】
シールカバー30はハウジング60の内周面にOリング65,65を介して嵌着すると共に、押さえリング70のフランジ部71Aをボルト71によりハウジング60に固定することにより押さえられている。このシールカバー30は、図示左端面を段部に係止しなくとも、右端部を押さえリング70により保持するのみで装着できる。それは、前述の静止用密封環3の背面5側の受圧周面に作用する受圧力と端面42に作用する受圧力との関係から成り立つものである。
【0028】
シールカバー30の内周面のメカニカルシール2とシール部20A、20Bとの間には中間室Bが設けられている。この中間室Bにはシールカバー30に設けられたドレン通路38が連通している。このドレン通路38は、ハウジング60に設けられたドレン孔62に環状溝を介して連通している。このドレン孔62の流出先には被密封流体に含まれるエチレンガス、プロピレンガス等の有害なガスを処理する装置が設けられている。この中間室B内の圧力は被密封流体室A内の圧力よりも小さく構成されている。
【0029】
更にシールカバー30には、被密封流体のオイル等の流体でメカニカルシール2を冷却させながら被密封流体室Aから循環させる循環通路32が設けられている。この循環通路32は、環状溝33を介して環状孔61に連通している。又、メカニカルシール2の外周側には堰部58が設けられてメカニカルシール2のシール面6、16の外周に迂回させている。更に、シールカバー30と押さえリング70とは、ボルト72により結合されている。
【0030】
バッファ流体室Cには、シールカバー30に設けられたバッファ流体通路37が連通している。更に、バッファ流体通路37に環状溝を介してバッファ流体孔63が連通している。そして、バッファ流体室C内の圧力は中間室B内の圧力よりも高圧に構成されている。
このように、被密封流体室Aと、中間室Bと、バッファ流体室Cとの室内の圧力関係はA>B,C>Bとなっている。このために被密封流体は、バッファ流体室Cに設けられたシール部20A、20Bから大気領域へ漏洩することなく、ドレン通路38から排出される。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係わるメカニカルシールによれば、以下のような効果を奏する。
各請求項に係わる本発明のシール装置によれば、被密封流体がスリーブの端面に作用する作用力よりも静止用密封環の背面に作用する作用力が大きいから、スリーブを回転軸の段部に固定することが可能になる効果を奏する。又、スリーブを部品を用いて固定する必要もなく、スリーブを薄肉にして軽量化することが可能になる。その結果、取付部品を省略し、軽量化されたスリーブにより、メカニカルシール装置全体も小型する効果を奏する。さらに、質量が軽減されているのでメカニカルシール装置を高速回転が可能になる効果を奏する。
【0032】
更に、バッファ流体室内の圧力が中間室内の圧力よりも高圧であるから中間室内の被密封流体が大気領域に漏洩するのを効果的に防止できる。
【0033】
更に又、中間室内の圧力が被密封流体室内の圧力よりも低圧であるから、メカニカルシールを漏洩しても中間室からドレン通路を介して回収装置へ流出させて、大気領域へ有害な被密封流体が流出するのを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるメカニカルシール装置の半断面図である。
【図2】図1に示すメカニカルシール装置の1部を拡大した断面図である。
【図3】従来のメカニカルシール装置の半断面図である。
【符号の説明】
1 メカニカルシール装置
2 メカニカルシール
3 静止用密封環
4 スプリング
5 背面
6 シール面
7 凹部
10 回転用密封環10
12 係止用穴
15 第1係止ピン
16 対向シール面
19 第1Oリング
20A 第1シール部
20B 第2シール部
21A 外1シール面
20B 第2シール面
26 第3係止ピン
30 シールカバー
39 分割シールカバー
40 スリーブ
41 内周面
42 端面
50 回転軸
A 被密封流体室
B 中間室
C バッファ流体室

Claims (4)

  1. ハウジングの内周面と前記内周面内に収容された回転軸との間で被密封流体をシールするメカニカルシール装置であって、
    前記ハウジングに一体に固着されたシールカバーと密封に嵌合して摺動可能な第2内周面を有するとともに一端にシール面を有し且つ前記シール面と反対に被密封流体の圧力が作用する受圧周面を有する静止用密封環と、
    前記回転軸と密封に嵌合可能な第1内周面を有するとともに前記回転軸の段部と係止可能で被密封流体の圧力が作用する端面を有するスリーブと、
    前記静止用密封環より被密封流体領域側に配置されて前記スリーブに密封に嵌着するとともに前記シール面と密接する対向シール面を有する回転用密封環とを具備し、
    記スリーブの前記第1内周面の直径が前記静止用密封環の第2内周面の直径より大径に形成されて被密封流体の圧力が前記端面に作用して前記静止用密封環の方向へ生じる力よりも被密封流体の圧力が前記受圧周面に作用して前記回転用密封環の方向へ生じる力が大きくなる構成に成されていることを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 前記スリーブの静止用密封環より大気側に前記シールカバーと前記回転軸の間に形成されてバッファ流体通路を設けたバッファ流体室と、前記バッファ流体室内の前記回転軸の軸方向の両側の前記回転軸と前記シールカバーとの間隙をシールするシール部と、前記静止用密封環と前記シール部との間に形成されるドレン通路と連通する中間室を有し、前記バッファ流体室内のバッファ流体の圧力が前記中間室内の流体圧力よりも高圧に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 被密封流体室内の流体圧力より前記中間室の流体圧力を低圧にすると共に、前記中間室内の流体圧力よりも前記バッファ流体室内の流体圧力を高圧に構成したことを特徴とする請求項2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記スリーブの大気領域側の端部に前記シール部保持して前記シールカバーと係止する着脱自在な止めリングを有し、前記止めリングは前記ハウジングへメカニカルシール装置を取り付けた後に取り外されることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
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