JP3927794B2 - Damping force optimization method of hydraulic auto tensioner - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無端環状の平ベルト、Vベルト、歯付ベルト、チェーン等の伝動部材に適度な張力(テンション)を自動的に与えるための油圧式オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に、図7、図8、図9に示すような油圧式オートテンショナ60を提案した(特開平10−141453号公報、特開平10−325448号公報)。油圧式オートテンショナ60は、例えば図9に示すように使用され、リターンスプリング74の弾発力によって内筒64から退出方向へ付勢されたプランジャ65が、軸部5に揺動可能に取り付けられたアーム4をベルト1側へ揺動させ、滑車2と遊び滑車3とに巻き掛けられたベルト1はアーム4の先端に回動可能に軸支された遊び滑車3により適度なテンションを与えられる。
また、過負荷時にはベルト1が遊び滑車3とアーム4とをその順に介してプランジャ65を内筒64に進入させようとする。このとき、内筒64の底壁64aに形成された逆止弁71が高圧油室68から低圧油室69への流入を遮断するが、内筒64のシリンダ部64bとプランジャ65のピストン部65aとの間のクリアランスCが高圧油室68のオイル76を低圧油室69にリークさせるので、ピストン部65aはシリンダ部64bにクリアランスCによって決まる減衰力を受けながら進入する。このとき、ベルト1のテンションが軽減されると同時に、ベルト1の長さの変化を吸収(自動調整)することが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記油圧式オートテンショナ60では、図8に示すように、ピストン部65aの外側面とシリンダ部64bの内側面とが共にストレート形状であったため、減衰力を決めるクリアランスCは固定であり、そのクリアランスCは高負荷時と低負荷時とのバランスを考慮して、一応両負荷時に支障が少ないある一点に決められていた。その結果、高負荷時に減衰力が不十分となり、追従不足からベルト1の滑りによるベルト鳴きが引き起こされたり、逆に低負荷時に減衰力が過大となり、ベルト1に与えるテンションも過大となってベルト1の寿命に与える影響が無視できなくなる場合があるなど、クリアランスCの設計に関しては検討の余地があった。
【0004】
本発明の目的は、上記問題を解決し、高負荷時から低負荷時までのいずれの状態においても必要に応じた最適な減衰力を得ることができる油圧式オートテンショナの減衰力最適化方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の油圧式オートテンショナの減衰力最適化方法は、内筒と、内筒の内部の高圧油室と、内筒の外部の低圧油室と、内筒にクリアランスをもって軸方向に進入するピストン部を備えたプランジャと、プランジャを退出方向に付勢するリターンスプリングとを備え、プランジャから伝動部材としてのベルトに適度なテンションを与える油圧式オートテンショナにおいて、
ピストン部が軸方向のうち退出方向に変位したときにクリアランスが小さくなるように、内筒のクリアランスを決める部位の内径又はピストン部のクリアランスを決める部位の外径の少なくとも一方を軸方向に変化させておき、
低負荷でベルトの延びが小さいとき、ピストン部が内筒に深く進入してクリアランスが大きくなり、この状態からピストン部が内筒にさらに深く進入させられようとするときに、クリアランスが大きいため減衰力が小さくなり、従ってクリアランスを介して高圧油室から低圧油室へオイルがリークしやすく、ピストン部は内筒に進入しやすくなり、
高負荷でベルトの延びが大きくベルト鳴きを生じやすいとき、ピストン部が内筒から退出方向に摺動してクリアランスが小さくなり、この状態からピストン部が内筒に進入させられようとするときに、クリアランスが小さいため減衰力が大きくなり、従ってクリアランスを介して高圧油室から低圧油室へオイルがリークしにくく、ピストン部は内筒に進入しにくくなり、もってプランジャのベルトへの追従不足が生じず、ベルト鳴きも発生しないようにすることを特徴とする。
【0006】
ここで、「内筒のクリアランスを決める部位」及び「ピストン部のクリアランスを決める部位」としては、内筒にプランジャが進入したときに内筒とプランジャとが重なる範囲の全部に亘る場合や、該重なる範囲内の一部の長さ範囲である場合や、一方の部位が前記重なる範囲で他方の部位が前記一部の長さ範囲である場合などを例示できる。
【0007】
「内筒のクリアランスを決める部位の内径」又は「ピストン部のクリアランスを決める部位の外径」を軸方向に変化させる具体的態様としては、特に限定されないが、次の態様を例示できる。
(1)内筒のクリアランスを決める部位の内径を軸方向に一定とし、ピストン部のクリアランスを決める部位の外径を進入方向側ほど拡大させて略円錐面とした態様。
(2)内筒のクリアランスを決める部位の内径をピストン部の退出方向側ほど縮小させて略円錐穴面とし、ピストン部のクリアランスを決める部位の外径を軸方向に一定とした態様。
(3)内筒のクリアランスを決める部位の内径をピストン部の退出方向側ほど縮小させて略円錐穴面とし、ピストン部のクリアランスを決める部位の外径を進入方向側ほど拡大させて略円錐面とした態様。
【0008】
これらの態様において、「略円錐面」又は「略円錐穴面」は、径が軸方向に直線的に変化する厳密な円錐面又は円錐穴面のみならず、径が軸方向に曲線的に変化する釣鐘状の円錐面又は円錐穴面も含む意味である。「略円錐面」又は「略円錐穴面」の軸線に対する傾斜角度(テーパー角度)は、特に限定されないが、0.05〜0.5度が好ましく、0.1〜0.3度がさらに好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の油圧式オートテンショナを具体化した実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。これらの油圧式オートテンショナ10は、無端環状の平ベルト、Vベルト、歯付ベルト、チェーン等の伝動部材に適度な張力を自動的に与えるための汎用品である。油圧式オートテンショナと伝動部材との間の構造は、特に限定されない。
【0010】
まず、図1〜図3に示す第一実施形態の油圧式オートテンショナ10は、有底筒状のケーシング14を備え、ケーシング14の下面に一体形成された取付部15には、環状のカラー16がドライベアリング17を介して回動可能に設けられている。ケーシング14の内周下部には縮径した被圧入部18が設けられ、被圧入部18の内周面とケーシング14の内底面とには油溝19が凹設されている。
【0011】
ケーシング14内には、ケーシング14の内径より一回り小さい外径をもつ有底筒状の内筒30が挿入され、その下端部が被圧入部18に圧入固定されている。ケーシング14の開口端部から内筒30のシリンダ部32内(後述する高圧油室26)には、プランジャ12の下端部の棒状のピストン部21がクリアランスCをもって上下摺動可能に進入している。プランジャ12の上端部の取付部22には、環状のカラー16がドライベアリング17を介して回動可能に設けられている。
【0012】
プランジャ12の上部であって取付部22より下部には、ケーシング14の開口に進入した長めの外筒37aと、プランジャ12の外周に圧入された短めの内筒と、両筒の上端部を塞ぐ天井部とが一体形成されたスプリングカバー37が圧入固定されている。スプリングカバー37の天井部の下面と、ケーシング14の底面に設置されたスプリングシート36との間には、リターンスプリング38が圧縮状態で装着され、プランジャ12を退出方向(図では上方)へ付勢している。
【0013】
ケーシング14の開口端部内周の段付き部には、スプリングカバー37の外筒37aに摺接するシールリング23がリング金具24とともに装着され、該シールリング23は同開口端部内周の溝に嵌着されたストッパリング25に下方から係止して抜けないようになっている。
【0014】
高負荷時に伝動部材としてのベルト1が延びることに伴い、ピストン部21が軸方向のうち退出方向に変位したときにクリアランスCが小さくなるように、内筒30のクリアランスCを決める部位A1の内径を軸方向に一定とし、ピストン部21のクリアランスCを決める部位A2の外径が進入方向側ほど拡大させた円錐面となっている。
【0015】
すなわち、内筒30のシリンダ部32は、内径が軸方向に一定でピストン部の進入口となるボディ32aと、ボディ32aよりやや大きい内径の途中部32cと、ボディ32aと途中部32cとの間の境界部32bとで構成され、また、ピストン部21は、その外径が進入方向側ほど拡大させた円錐面21aが形成されている。従って、境界部32bからボディ32aの上端までの長さ範囲が内筒30のクリアランスCを決める部位A1となり、その長さ範囲にピストン部21が摺動したときに重なる長さ範囲がピストン部21のクリアランスCを決める部位A2となる。
【0016】
また、プランジャ12の上部であって取付部22より下部には、プランジャ12からケーシング14の開口端部(特にスプリングカバー37とシールリング23)を被いケーシング14の外周にまで配されるゴム製のダストカバー33が取り付けられ、該ダストカバー33はプランジャ12と共に上下動するようになっている。
【0017】
ダストカバー33は、ケーシング14の外周に配された筒部34と、該筒部34の上端を塞ぐプレート状の蓋部35とが一体に形成されものである。蓋部35の内周縁は、プランジャ12の上部に一体形成されたフランジ部13と、スプリングカバー37の天井部の上面とによって締め代をもって挟持されている。
【0018】
内筒30の内周面とピストン部21の下端面との間で高圧油室26が形成されている。また、内筒30の外周面とケーシング14の内周面と、スプリングカバー37との間で低圧油室27が形成され、オイル11を貯油する構造となっている。高圧油室26と低圧油室27とは、内筒30の底壁31に設けられた逆止弁28により低圧油室27から高圧油室26への一方向に連通可能となっている。また、高圧油室26と低圧油室27とは、内筒30・ピストン部21間のクリアランスCを介しても連通し、オイル11はクリアランスCを経て高圧油室26から低圧油室27へリークし得るようになっている。
【0019】
逆止弁28は、内筒30の底壁31に開けられた連通孔29と、連通孔29の上縁が丸取りされてなる環状ボールシート28aと、環状ボールシート28aに受けられたチェックボール28bと、環状ボールシート28aの直ぐ上側にチェックボール28bを囲むように嵌着されたリテーナ28cと、リテーナ28c・チェックボール28b間に装着されたバネ28dとからなっている。
【0020】
すなわち、プランジャ12のピストン部21は、伝動部材としてのベルト1が延びて弛みが生じたとき、内筒30から退出方向に摺動し、逆にベルト1が縮んだときにはプランジャ12のピストン部21は、オイル11をクリアランスCを通じて高圧油室26から低圧油室27へリークさせて内筒30に対して進入方向に摺動してベルト1に適度なテンションを与える。
【0021】
以上のように構成された油圧式オートテンショナは、次のように作用する。
図2(a)に示すように、低負荷でベルト1の延びが小さいとき、遊び滑車3はベルト1の張力を受けて下方に押さえられ、プランジャ12は内筒30に深く進入している。このとき、図2(b)に示すように、内筒30とプランジャ12とのクリアランスCは、ピストン部21と境界部32bとの間において最小となる。
この状態から負荷が変動してやや低負荷に傾くと、ベルト1の延びがさらに小さくなり、プランジャ12は内筒30にさらに深く進入させられようとする。このとき、内筒30とプランジャ12とのクリアランスCが大きいため、減衰力は小さくなる。従って、クリアランスCを介して高圧油室26から低圧油室27へオイル11がリークしやすく、プランジャ12は内筒30に進入しやすくなる。
【0022】
次に、図3(a)に示すように、高負荷でベルト1の延びが大きいとき、リターンスプリング38により付勢されたプランジャ12は内筒30から退出方向に摺動し、アーム4、遊び滑車3を介してベルト1を押さえて適正張力を維持する。このとき、プランジャ12が内筒30から退出方向に摺動したことに伴って、図3(b)に示すように、シリンダ部32とピストン部21とのクリアランスCは低負荷時の図2(b)に比べて小さくなる。
この状態から負荷が変動してやや低負荷に傾くと、ベルト1の延びが小さくなり、プランジャ12は内筒30に進入させられようとする。このとき、シリンダ部32とピストン部21とのクリアランスCが低負荷時の図2(b)に比べて小さくなっているため、減衰力は大きくなる。従って、クリアランスCを介してのオイル11のリークがしにくくなり、プランジャ12は内筒30に進入しにくくなる。
【0023】
すなわち、プランジャ12の減衰力が、より高負荷になるに連れて大きくなるようになっていて、ベルト1が弛んでベルト鳴きを生じやすい高負荷の状態に傾くほど、プランジャ12の減衰力を大きくしてプランジャ12のベルト1への追従を適正化するので、追従不足が生じず、ベルト鳴きも発生しない。
【0024】
次に、本発明を実施した油圧式オートテンショナの第二実施形態について、図4、図5、図6を参照して説明する。本実施形態は、シリンダ部の形状においてのみ第一実施形態と相違するものである。
【0025】
すなわち、本実施形態の内筒30のクリアランスCを決める部位の内径をピストン部21の退出方向側ほど縮小させて円錐穴面32dとし、ピストン部21のクリアランスCを決める部位の外径を進入方向側ほど拡大させて円錐面21aとしている。
【0026】
本実施形態のシリンダ部32のボディ32aは、その内径が進入方向側ほど拡大させた円錐穴面32dとなっている。また、ピストン部21の円錐面21aとシリンダ部32の円錐穴面32dとは、軸線に対する傾斜角度(テーパー角度)が異なる角度に形成されていてもよいが、図示例では等しく形成されている。このとき、ボディ32aの上端から境界部32bまでの長さ範囲が内筒30のクリアランスCを決める部位A5となり、ピストン部21が進入方向と退出方向とに最大摺動したときに内筒30のクリアランスCを決める部位A5と重なる長さ範囲がピストン部21のクリアランスCを決める部位A6となる。
【0027】
以上のように構成された第二実施形態の油圧式オートテンショナは、次のように作用する。
図5(a)に示すように、低負荷でベルト1の延びが小さいとき、遊び滑車3はベルト1の張力を受けて下方に押さえられ、プランジャ12は内筒30に深く進入している。このとき、図5(b)に示すように、シリンダ部32とピストン部21とのクリアランスCは、円錐穴面32dと円錐面21aとの距離となる。
この状態から負荷が変動してやや低負荷に傾くと、ベルト1の延びがさらに小さくなり、プランジャ12は内筒30にさらに深く進入させられようとする。このとき、内筒30とプランジャ12とのクリアランスCが大きいため、このクリアランスCを介して高圧油室26から低圧油室27へオイル11がリークして、ピストン部21はシリンダ部32に進入することができる。
【0028】
次に、図6(a)に示すように、高負荷でベルト1の延びが大きいとき、リターンスプリング38により付勢されたプランジャ12は内筒30から退出方向に摺動し、アーム4、遊び滑車3を介してベルト1を押さえて適正張力を維持する。このとき、プランジャ12が内筒30から退出方向に摺動したことに伴って、図6(b)に示すように、シリンダ部32とピストン部21とのクリアランスCは低負荷時の図5(b)よりも小さくなる。
この状態から負荷が変動してやや低負荷に傾くと、ベルト1の延びが小さくなり、プランジャ12は内筒30に進入させられようとする。このとき、シリンダ部32とピストン部21とのクリアランスCが低負荷時の図5(b)に比べて小さいため、このクリアランスCを介してのオイル11のリークは少なくなり、ピストン部21はシリンダ部32に進入しにくくなる。
【0029】
本実施形態の油圧式オートテンショナは、基本的には第一実施形態と同様である。そして、本実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果が得られる。
【0030】
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
(1)クリアランスを決める部位以外もクリアランスを決める部位と同様の形状を継続させること。
(2)クリアランスを決める部位以外は、クリアランスを決める部位と異なる形状に変更すること。
【0031】
【発明の効果】
本発明の油圧式オートテンショナの減衰力最適化方法は、上記の通り構成されているので、高負荷時から低負荷時までのいずれの状態においても必要に応じた最適な減衰力を得ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る油圧式オートテンショナの縦断面図である。
【図2】同油圧式オートテンショナの(a)は使用状態を示す概略図、(b)は図2(a)の要部拡大断面図である。
【図3】同油圧式オートテンショナの(a)は図2(a)と異なる状態を示す概略図、(b)は図3(a)の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係る油圧式オートテンショナの縦断面図である。
【図5】同油圧式オートテンショナの(a)は使用状態を示す概略図、(b)は図5(a)の要部拡大断面図である。
【図6】同油圧式オートテンショナの(a)は図5(a)と異なる状態を示す概略図、(b)は図6(a)の要部拡大断面図である。
【図7】従来の油圧式オートテンショナの縦断面図である。
【図8】同油圧式オートテンショナの要部拡大断面図である。。
【図9】油圧式オートテンショナの一使用例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ベルト
12 プランジャ
21 ピストン部
30 内筒
38 リターンスプリング
A1 部位
A2 部位
C クリアランス[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic auto tensioner for automatically applying an appropriate tension to a transmission member such as an endless annular flat belt, a V belt, a toothed belt, or a chain.
[0002]
[Prior art]
The present applicant has previously proposed a
Further, when overloaded, the
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the
[0004]
An object of the present invention is to provide a damping force optimizing method for a hydraulic auto tensioner that can solve the above problems and obtain an optimum damping force as required in any state from a high load to a low load. It is to provide.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a damping force optimization method for a hydraulic auto tensioner according to the present invention includes an inner cylinder, a high pressure oil chamber inside the inner cylinder, a low pressure oil chamber outside the inner cylinder, and an inner cylinder. In a hydraulic auto tensioner that includes a plunger having a piston portion that enters in the axial direction with a clearance, and a return spring that biases the plunger in the retreating direction, and applies an appropriate tension to the belt as a transmission member from the plunger.
As clearance decreases when the piston unit is displaced in the exit direction in the axial direction, it changes at least one of the outer diameter of the portion determining the clearance of the inner diameter or the piston section of the site to determine the clearance of the inner cylinder in the axial direction Let me know
When the belt extension is small at low load, the piston part enters the inner cylinder deeply and the clearance increases. When the piston part attempts to enter the inner cylinder further deeply from this state, the clearance is large and the damping is attenuated. The force is reduced, so oil is likely to leak from the high-pressure oil chamber to the low-pressure oil chamber via the clearance, and the piston part is likely to enter the inner cylinder,
When the belt extension is large and the belt squeezes easily under high load, the piston part slides out of the inner cylinder to reduce the clearance, and when the piston part tries to enter the inner cylinder from this state Because the clearance is small, the damping force increases, so oil does not leak from the high-pressure oil chamber to the low-pressure oil chamber via the clearance, and the piston part does not easily enter the inner cylinder. It does not occur, and belt squeal does not occur.
[0006]
Here, as "the part for determining the clearance of the inner cylinder" and "the part for determining the clearance of the piston part", when the plunger enters the inner cylinder, it covers the entire range where the inner cylinder and the plunger overlap, A case where the length range is a part of the overlapping range or a case where one part is the overlapping range and the other part is the partial length range can be exemplified.
[0007]
A specific aspect of changing the “inner diameter of the part that determines the clearance of the inner cylinder” or “the outer diameter of the part that determines the clearance of the piston portion” in the axial direction is not particularly limited, but the following aspects can be exemplified.
(1) A mode in which the inner diameter of the portion that determines the clearance of the inner cylinder is constant in the axial direction, and the outer diameter of the portion that determines the clearance of the piston portion is enlarged toward the entrance direction to form a substantially conical surface.
(2) A mode in which the inner diameter of the portion that determines the clearance of the inner cylinder is reduced toward the retreat direction side of the piston portion to form a substantially conical hole surface, and the outer diameter of the portion that determines the clearance of the piston portion is constant in the axial direction.
(3) The inner diameter of the portion that determines the clearance of the inner cylinder is reduced toward the retraction direction side of the piston portion so as to be a substantially conical hole surface, and the outer diameter of the portion that determines the clearance of the piston portion is increased toward the entry direction side. A mode.
[0008]
In these embodiments, “substantially conical surface” or “substantially conical hole surface” means not only a strict conical surface or conical hole surface whose diameter changes linearly in the axial direction, but also a diameter that changes curvedly in the axial direction. It also includes a bell-shaped conical surface or a conical hole surface. The inclination angle (taper angle) with respect to the axis of the “substantially conical surface” or “substantially conical hole surface” is not particularly limited, but is preferably 0.05 to 0.5 degrees, more preferably 0.1 to 0.3 degrees. .
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments embodying the hydraulic auto-tensioner of the present invention will be described with reference to FIGS. These
[0010]
First, the
[0011]
A bottomed cylindrical
[0012]
A long
[0013]
A
[0014]
The inner diameter of the portion A1 that determines the clearance C of the
[0015]
That is, the cylinder portion 32 of the
[0016]
Further, the upper part of the
[0017]
The
[0018]
A high-
[0019]
The
[0020]
That is, the
[0021]
The hydraulic auto tensioner configured as described above operates as follows.
As shown in FIG. 2A, when the
When the load fluctuates from this state and the load is slightly lowered, the extension of the
[0022]
Next, as shown in FIG. 3A, when the
When the load fluctuates from this state and the load is slightly lowered, the extension of the
[0023]
That is, the damping force of the
[0024]
Next, a second embodiment of the hydraulic auto tensioner embodying the present invention will be described with reference to FIG. 4, FIG. 5, and FIG. This embodiment is different from the first embodiment only in the shape of the cylinder part.
[0025]
That is, the inner diameter of the portion that determines the clearance C of the
[0026]
The
[0027]
The hydraulic auto tensioner according to the second embodiment configured as described above operates as follows.
As shown in FIG. 5A, when the
When the load fluctuates from this state and the load is slightly lowered, the extension of the
[0028]
Next, as shown in FIG. 6 (a), when the
When the load fluctuates from this state and the load is slightly lowered, the extension of the
[0029]
The hydraulic auto tensioner of this embodiment is basically the same as that of the first embodiment. And according to this embodiment, the same effect as a first embodiment is acquired.
[0030]
In addition, this invention is not limited to the structure of the said embodiment, For example, as follows, it can also change and actualize in the range which does not deviate from the meaning of invention.
(1) Keep the same shape as the part that determines the clearance other than the part that determines the clearance.
(2) Change to a shape different from the part that determines the clearance, except for the part that determines the clearance.
[0031]
【The invention's effect】
Since the damping force optimization method of the hydraulic auto tensioner according to the present invention is configured as described above, it is possible to obtain the optimum damping force as required in any state from high load to low load. There is an excellent effect of being able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a hydraulic auto tensioner according to a first embodiment of the present invention.
2A is a schematic view showing a usage state of the hydraulic auto-tensioner, and FIG. 2B is an enlarged cross-sectional view of a main part of FIG. 2A.
3A is a schematic view showing a state different from FIG. 2A, and FIG. 3B is an enlarged cross-sectional view of a main part of FIG. 3A.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a hydraulic auto tensioner according to a second embodiment of the present invention.
5A is a schematic view showing a usage state of the hydraulic auto tensioner, and FIG. 5B is an enlarged cross-sectional view of a main part of FIG. 5A.
6A is a schematic view showing a state different from FIG. 5A, and FIG. 6B is an enlarged cross-sectional view of a main part of FIG. 6A.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of a conventional hydraulic auto tensioner.
FIG. 8 is an enlarged sectional view of a main part of the hydraulic auto tensioner. .
FIG. 9 is a schematic view showing an example of use of a hydraulic auto tensioner.
[Explanation of symbols]
1 Belt 12
Claims (1)
前記ピストン部(21)が軸方向のうち退出方向に変位したときに前記クリアランス(C)が小さくなるように、前記内筒(30)の前記クリアランス(C)を決める部位の内径又は前記ピストン部(21)の前記クリアランス(C)を決める部位の外径の少なくとも一方を軸方向に変化させておき、
低負荷で前記ベルト(1)の延びが小さいとき、前記ピストン部(21)が前記内筒(30)に深く進入して前記クリアランス(C)が大きくなり、この状態から前記ピストン部(21)が前記内筒(30)にさらに深く進入させられようとするときに、前記クリアランス(C)が大きいため減衰力が小さくなり、従って前記クリアランス(C)を介して前記高圧油室(26)から前記低圧油室(27)へオイル(11)がリークしやすく、前記ピストン部(21)は前記内筒(30)に進入しやすくなり、
高負荷で前記ベルト(1)の延びが大きくベルト鳴きを生じやすいとき、前記ピストン部(21)が前記内筒(30)から退出方向に摺動して前記クリアランス(C)が小さくなり、この状態から前記ピストン部(21)が内筒(30)に進入させられようとするときに、前記クリアランス(C)が小さいため減衰力が大きくなり、従って前記クリアランス(C)を介して前記高圧油室(26)から前記低圧油室(27)へオイル(11)がリークしにくく、前記ピストン部(21)は前記内筒(30)に進入しにくくなり、もって前記プランジャ(12)の前記ベルト(1)への追従不足が生じず、ベルト鳴きも発生しないようにすることを特徴とする油圧式オートテンショナの減衰力最適化方法。 The inner cylinder (30), the high-pressure oil chamber (26) inside the inner cylinder (30), the low-pressure oil chamber (27) outside the inner cylinder (30), and the clearance ( C) includes a plunger (12) having a piston portion (21) that enters in the axial direction and a return spring (38) that urges the plunger (12) in the retreating direction, and serves as a transmission member from the plunger. In the hydraulic auto tensioner that gives a moderate tension to the belt (1) ,
Wherein such clearance (C) is small, the inner diameter of the part which determines the clearance (C) of the inner tube (30) or the piston when the previous SL piston (21) is displaced in the exit direction in the axial direction Changing at least one of the outer diameters of the portion that determines the clearance (C) of the portion (21) in the axial direction ;
When the extension of the belt (1) is small at a low load, the piston part (21) enters deeply into the inner cylinder (30) and the clearance (C) becomes large. From this state, the piston part (21) Is going to enter the inner cylinder (30) more deeply, the damping force is reduced because the clearance (C) is large, and therefore, from the high pressure oil chamber (26) via the clearance (C). Oil (11) is likely to leak into the low pressure oil chamber (27), and the piston portion (21) is likely to enter the inner cylinder (30).
When the extension of the belt (1) is large and the belt squeezes easily under a high load, the piston (21) slides in the retracting direction from the inner cylinder (30), and the clearance (C) becomes small. When the piston portion (21) is about to enter the inner cylinder (30) from the state, the damping force is increased because the clearance (C) is small, and therefore the high-pressure oil is passed through the clearance (C). The oil (11) is less likely to leak from the chamber (26) to the low pressure oil chamber (27), and the piston portion (21) is less likely to enter the inner cylinder (30), and thus the belt of the plunger (12). (1) A dampening force optimization method for a hydraulic auto tensioner, characterized in that insufficient follow-up to (1) does not occur and belt squeal does not occur.
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