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JP3927323B2 - 有機elフルカラーディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

有機elフルカラーディスプレイパネルおよびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は有機EL(エレクトロルミネッセンス)フルカラーディスプレイパネルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は従来の有機EL素子を用いたドットマトリクスディスプレイパネルの断面を示すものである。透明な基板(ガラス板)1の上には、複数本のITO等からなる透明電極線(陽極)A1 ,A2 が所定間隔をおいて平行に配列形成される。透明電極線A1 〜An の上には正孔輸送層、発光機能層、電子輸送層などからなる有機EL材料層4が形成され、さらにその上には、複数本の金属電極線L1 〜Lm が所定間隔をおいて配列形成されている。
【0003】
透明電極線A1 〜An と金属電極線L1 〜Lm は互いに交差する方向に延在しており、その交差領域において有機EL材料層4を挟み込んで発光領域(単位画素)を形成している。
また、2は絶縁層であり、透明電極線A1 〜An のエッジを被覆するように形成されている。この絶縁層2は、有機ELドットマトリクスディスプレイにおけるクロストーク発光を防止するために形成されたものであり、駆動電流の集中しやすい透明電極線A1 〜An のエッジ部分を絶縁することによって、駆動がなされていない透明電極線上の有機EL材料層4にまで電流が流れ込むことを防ぎ、誤発光を防止するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、上述した有機ELドットマトリクスディスプレイにおいても、フルカラー化の試みがなされている。この場合、例えば、発光機能層として赤(R)、緑(G)、青(B)の発光をなす3種の有機EL材料が必要となり、さらにこれらを各画素毎に塗り分ける必要が生じるなど、モノカラーディスプレイに比べて材料コスト高、製造工程の煩雑化を招いてしまう。
【0005】
本発明は、以上の問題を解決するためになされたものであり、製造コストが削減された有機ELフルカラーディスプレイパネルおよびその製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
請求項1の発明においては、R,GおよびBの画素をデルタ配列で配置するとともに、互いに最も近隣する前記R,GおよびBの3画素が同一の金属電極線に接続される有機ELフルカラーディスプレイパネルにおいて、
基板と、
前記基板上に画素領域に対応する部分の幅を広くし画素領域以外の部分の幅を狭くするように形成され互いに平行に配列する複数の透明電極線と、
前記透明電極線上の前記画素領域以外の部分に導電率のよい物質で形成した導電層と、
前記基板上に積層され、前記透明電極線のエッジを覆うとともに前記透明電極線上の画素領域に対応して前記導電層を挟んで両側に開口が形成された絶縁層と、
前記画素領域に対応して形成され、R,GおよびBの何れかの発光機能を有する少なくとも1層の有機EL材料層と、
前記透明電極線に対して交差する方向に平行配列され、その各々が、互いに最も近隣する前記R,GおよびBの3画素の各画素領域を全て覆うように形成された複数の金属電極線とを備え、
前記絶縁層は、少なくとも、前記画素領域以外の領域において前記透明電極線と前記金属電極線が交差する領域を絶縁するように成膜させる。
【0007】
請求項2の発明においては、前記絶縁層が前記透明電極線が形成された前記基板上の全面に形成する。
請求項3の発明においては、前記金属電極線は、その幅が、前記画素の前記透明電極線の伸長方向における長さの2倍以上にする。
請求項4の発明においては、前記絶縁層上に突出して前記金属電極線を隔離する絶縁性の隔離壁を設ける。
【0008】
請求項5の発明においては、前記導電層を形成する物質が金属性の物質で形成する。
請求項6の発明においては、前記導電層が前記画素領域以外の部分の幅で前記画素領域の部分に延長され、前記画素領域以外の部分と接続する。
請求項7の発明においては、前記基板に形成される前記透明電極線の両端に接続端子を設ける。
【0009】
請求項8の発明においては、R,GおよびBの画素をデルタ配列で配置するとともに、互いに最も近隣する前記R,GおよびBの3画素が同一の金属電極線に接続される有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法において、
基板上に、画素領域に対応する部分の幅を広くし画素領域以外の部分の幅を狭くするとともに、互いに平行に配列する複数の透明電極線を形成する透明電極形成工程と、
前記透明電極線上の前記画素領域以外の部分に導電率のよい物質で導電層を形成する導電層形成工程と、
少なくとも前記透明電極線と前記金属電極線が交差する領域を全て被膜する単一の絶縁層を成膜する絶縁層成膜工程と、
前記絶縁層に、前記透明電極線のエッジを覆いつつ前記透明電極線上の画素領域に対応した開口を前記導電層を挟んで両側に形成する絶縁層パターニング工程と、
前記画素領域に対応して、R,GおよびBの何れかの発光機能を有する少なくとも1層の有機EL材料層を形成する有機EL材料層形成工程と、
前記透明電極線に対して交差する方向に平行配列され、その各々が、互いに最も近隣する前記R,GおよびBの3画素の各画素領域を全て覆う複数の金属電極線を形成する金属電極形成工程と、
を含む
【0010】
請求項の発明においては、前記絶縁層成膜工程が前記透明電極線形成された前記基板上の全面に絶縁層を形成する。
請求項10の発明においては、前記金属電極形成工程における前記金属電極線の幅は、前記画素の前記透明電極線の伸長方向における長さの2倍以上となるようにする。
請求項11の発明においては、前記絶縁層上に突出して前記金属電極線を隔離する絶縁性の隔離壁を形成する隔離壁形成工程を含む
【0011】
請求項12の発明においては、前記導電層形成工程で形成する導電層を金属性物質で形成する。
請求項13の発明においては、前記導電層形成工程において、前記導電層が前記画素領域以外の部分の幅で前記画素領域の部分に延長され、前記画素領域以外の部分と接続されるよう形成する。
【0012】
請求項14の発明においては、前記透明電極形成工程において、前記基板に形成される前記透明電極線の両端に接続端子を形成する
請求項15の発明においては、前記導電層形成工程において、導電層を延長して前記接続端子にも形成する
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1および図2を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例の透視平面図、図2は図1のX−X線およびY−Y線断面図である。
【0016】
図1および図2に示すように、ガラス等の透明な基板1にはITO等の透明電極線R1 ,G1 ,B1 ,R2 ,G2 ,B2 ,…(以後特定しない場合はRn ,Gn ,Bn と記載)が等間隔で平行に設けられている。ここでRn は赤の発光画素が接続される透明電極線、Gn は緑の発光画素が接続される透明電極線、Bn は青の発光画素が接続される透明電極線である。
【0017】
透明電極線Rn ,Gn ,Bn が形成された基板1上には絶縁層2が形成されている。
また、L1 ,L2 ,…(以後特定しない場合はLm と記載)は、後で説明するように、透明電極線Rn ,Gn ,Bn と直交する方向に複数本設けられた金属電極線である。
絶縁層2の透明電極線Rn ,Gn ,Bn と金属電極線Lm と交差する位置には、金属電極線Lm の幅方向を2分して上下に交互に開口3が設けられている。
【0018】
開口3は透明電極線Rn ,Gn ,Bn および金属電極線Lm のそれぞれの側端より内側となるように設けられている。したがって、透明電極線Rn ,Gn ,Bn および金属電極線Lm のエッジ部分が、図2(A)で示されるように、絶縁層2で覆われるためクロストーク発光を防止することができる。この開口3は後で説明するように発光する画素となる部分である。
【0019】
また、絶縁層2は、開口3を除き、基板の透明電極線が形成された領域の全面を被覆するように形成されているので、開口3以外で透明電極線Rn ,Gn ,Bn と金属電極線Lm とが交差する領域は、全て絶縁層2で覆われる。これにより、画素以外の領域での透明電極線Rn ,Gn ,Bn と金属電極線Lm の短絡は回避される。このように、1層の連続した絶縁層2によってクロストーク発光の防止と開口3以外の領域における両電極の短絡防止がなされるようになっている。
【0020】
また、絶縁層2上には、金属電極線L1 ,L2 ,…をそれぞれ隔離するための隔離壁S1 ,S2 ,S3 ,…(以後特定しない場合はSm と記載)が突出して設けられている。
開口3の透明電極線Rn ,Gn ,Bn 上には、それぞれR,GおよびBの発光機能を有する有機EL材料層4がデルタ配列となるよう形成されている。有機EL材料層4は、R,GまたはBを発光する有機EL層の両側を正孔輸送層および電子輸送層でサンドイッチされて構成され、発光効率を上げている。
有機EL材料層4および絶縁層2上の前記隔離壁Sm 間には前記した金属電極線Lm が形成される。
【0021】
図1に示されるように、金属電極線Lm は、その幅が画素(開口3)の透明電極線Rn ,Gn ,Bn の伸長方向における長さの2倍以上となるように形成されており、1本の金属電極線Lm がR,G,Bの画素をすべて被覆するように形成されている。その外側に保護層5が形成されている。
【0022】
つぎに、図3〜図7を参照して、有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法について説明する。
先ず図3に示されるように、ガラス等の透明な基板1上に等間隔で平行にITO(インジウム錫酸化物)等よりなる透明電極線R1 ,G1 ,B1 ,R2 ,G2 ,B2 ,…を、例えば厚さ0.11μmで形成する。
【0023】
つぎに、図4に示されるように、透明電極線Rn ,Gn ,Bn が形成された基板1上に、透明電極線Rn ,Gn ,Bn の端子部分Tを除いた全面に、例えばSiO2 をスパッタ法により、またポリイミドの場合はスピンコート法等に絶縁層2を例えば厚さ0.8μmで形成する。
【0024】
つぎに、図5に示すように、絶縁層2の透明電極線Rn ,Gn ,Bn 上に開口3を形成する。
開口3の形成は、図8で示すように、図8(A)で示す絶縁層2の上に図8(B)で示すようにレジスト膜10をスピンコート法により形成する。
【0025】
つづいて図8(C)に示すように、レジスト膜10の上にマスク11を置き光を照射してマスク11のパターン(開口3)を露光する。
次にマスク11を除去し、絶縁層2がSiO2 で形成されている場合はリアクティブイオンエッチィング法により、またポリイミドの場合は現像液に浸し、露光された部分のレジスト膜10および絶縁層2をエッチィングさせて図8(D)に示すように開口3を形成する。また開口3が形成された後で表面に残っているレジスト膜10を除去する。
【0026】
開口3が形成されると、次に図6で示されるように、前述した金属電極線Lm を隔離する隔離壁S1 ,S2 ,S3 ,…を絶縁層2の上に、例えば厚さ5μm程度で突出して透明電極線Rn ,Gn ,Bn と直交して等間隔で形成する。
隔離壁Sm の形成方法は前述した絶縁層2に開口3を形成する方法と同じ方法でエッチィングによって形成される。なおこの場合、例えば絶縁層2をSiO2 で形成した場合は隔離壁Sm をポリイミドで形成することにより、ポリイミドのエッチィングに対してはSiO2 はエッチィングされないため絶縁層2には影響を与えない。
【0027】
つぎに、図7で示すように、形成された開口3の部分にデルタ配列となるように、それぞれR,GおよびBで発光する有機EL材料層4を蒸着により所定の厚さ、例えばR0.177μm、G0.255μm、B0.185μm積層する。なお、R,GおよびBの塗り分けは、それぞれの画素に対応した部分が開口しているマスクにより塗り分けを行う。
【0028】
最後に、図1に示すように、隔離壁S1 ,S2 ,S3 ,…部分が覆われるマスクを当て、金属電極線L1 ,L2 ,…を蒸着により形成し、その上に保護層5を形成して完了する。
【0029】
このような方法を採用したことにより、
▲1▼クロストーク発光を防止することができる。
▲2▼上記クロストーク発光防止用の絶縁膜と前述した両電極のショート防止用の絶縁膜を同一材料、同一工程により、単一の絶縁層2として形成できるので、製造が容易となる。
▲3▼画素の面積および位置を決定できるため、各画素から規定の輝度および色が得られる。
【0030】
▲4▼隔離壁Sm を形成するようにしたので、金属電極線Lm のパターニングが隔離壁Sm によって行われ、位置づれをなくした正確な位置に金属電極線Lm を形成することができる。
▲5▼有機EL材料層4のR,G,Bの塗り分けをする場合のマスクを隔離壁Sm に当接し、近接した正確な位置にマスクを固定することができるため、有機EL材料層4の位置づれをなくすことができる。
【0031】
つぎに、図9を参照して、本発明の第2の実施例を説明する。図9は第2の実施例の平面図である。
第1の実施例では、図1で説明したように、透明電極線Rn ,Gn ,Bn の幅は一定であり、その上に画素領域となる開口3を設けていた。したがってパネル面積に対する開口3の部分の面積の割合が小さく、発光輝度が小さくなり、高輝度で各画素を発光しなければならなかった。
【0032】
第2の実施例では開口3の部分の面積の割合を高めるために、図1で説明した透明電極線Rn ,Gn ,Bn の開口部の幅を広くし、開口部以外を狭くするようにして開口3の面積を大きくしている。したがって、図9に示されるように、各画素は約1.5画素幅分ずれたものとなる。
【0033】
したがって、図3で説明した第1の実施例の透明電極線R1 ,G1 ,B1 に対して、第2の実施例では図10で示すように幅の広い部分と狭い部分が交互に繰り返される形の透明電極線R1 ,G1 ,…が形成される。
【0034】
つぎは第1の実施例では無い工程で、第2の実施例では、図11に示されるように、透明電極線R1 ,G1 ,B1 ,…の幅の狭い部分の幅で接続端子Tを含めて電気導電率のよい物質で導電層6を透明電極線R1 ,G1 ,B1 ,…上に形成する。
【0035】
導電層6を形成する理由は、透明電極線R1 ,G1 ,B1 ,…の幅の狭い部分では電気抵抗が増加し、接続端子Tより離れた画素においては電圧降下が生じ、規定の電流を供給しても規定の輝度より低い輝度で発光する。導電層6を設けることによって電気抵抗が小さくなり、接続端子Tより離れた画素も規定の輝度で発光させることができる。
【0036】
なお幅の狭い部分のみに導電層6を設けるようにしてもよいが、幅の狭い部分の幅は狭く、幅の広い部分にも導電層6を設けても画素領域の減少は少なく、電極線の電気抵抗値を下げることができる。
また図11では接続端子Tを透明電極線R1 ,G1 ,B1 ,…の片方の端部を示しているが、図示しない他方の端部に接続端子Tを設け、両接続端子より同時に電流を供給することにより更に電気抵抗を下げることができる。
【0037】
つぎに、図12で示すように絶縁層2を形成する。
つぎに、図13で示すように、開口31 および32 を導電層6を挟んで両側に透明電極線R1 ,G1 ,B1 ,…の幅広部に形成する。この開口31 および32 で一画素が形成される。
つぎに、図14に示されるように、隔離壁S1 ,S2 ,…を形成し、金属電極線L1 ,L2 ,…を形成し、保護層で保護して完了する。
【0038】
基板上に形成された絶縁層が、前記透明電極線のエッジを覆いつつ、透明電極線上の画素領域を決定でき、そして、画素領域以外における透明電極線と金属電極線の短絡も防止できるため、製造コストのかからない有機ELフルカラーディスプレイパネルを提供することができる。さらに、パネル面積に対する開口部分の割合を大きくすることができるとともに、接続端子より離れた画素も規定の輝度で発光させることができる有機ELフルカラーディスプレイパネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の透視平面図である。
【図2】図1のX−X線およびY−Y線断面図である。
【図3】第1の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図4】第1の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図5】第1の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図6】第1の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図7】第1の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図8】開口の形成方法を説明するための図である。
【図9】第2の実施例の平面図である。
【図10】第2の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図11】第2の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図12】第2の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図13】第2の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図14】第2の実施例の製造方法を説明するための図である。
【図15】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 基板
2 絶縁層
3,31 ,32 開口
4 有機EL材料層
5 保護層
6 導電層
1 ,G1 ,B1 透明電極線
1 ,L2 金属電極線
1 ,S2 ,S3 隔離壁

Claims (15)

  1. R,GおよびBの画素をデルタ配列で配置するとともに、互いに最も近隣する前記R,GおよびBの3画素が同一の金属電極線に接続される有機ELフルカラーディスプレイパネルにおいて、
    基板と、
    前記基板上に画素領域に対応する部分の幅を広くし画素領域以外の部分の幅を狭くするように形成され互いに平行に配列する複数の透明電極線と、
    前記透明電極線上の前記画素領域以外の部分に導電率のよい物質で形成した導電層と、
    前記基板上に積層され、前記透明電極線のエッジを覆うとともに前記透明電極線上の画素領域に対応して前記導電層を挟んで両側に開口が形成された絶縁層と、
    前記画素領域に対応して形成され、R,GおよびBの何れかの発光機能を有する少なくとも1層の有機EL材料層と、
    前記透明電極線に対して交差する方向に平行配列され、その各々が、互いに最も近隣する前記R,GおよびBの3画素の各画素領域を全て覆うように形成された複数の金属電極線とを備え、
    前記絶縁層は、少なくとも、前記画素領域以外の領域において前記透明電極線と前記金属電極線が交差する領域を絶縁するように成膜されていることを特徴とする有機ELフルカラーディスプレイパネル。
  2. 前記絶縁層が前記透明電極線が形成された前記基板上の全面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の有機ELフルカラーディスプレイパネル。
  3. 前記金属電極線は、その幅が、前記画素の前記透明電極線の伸長方向における長さの2倍以上となることを特徴とする請求項1または2記載の有機ELフルカラーディスプレイパネル。
  4. 前記絶縁層上に突出して前記金属電極線を隔離する絶縁性の隔離壁を設けたことを特徴とする請求項1,2または3記載の有機ELフルカラーディスプレイパネル。
  5. 前記導電層を形成する物質が金属性の物質であることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の有機ELフルカラーディスプレイパネル。
  6. 前記導電層が前記画素領域以外の部分の幅で前記画素領域の部分に延長され、前記画素領域以外の部分と接続されていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の有機ELフルカラーディスプレイパネル。
  7. 前記基板に形成される前記透明電極線の両端に接続端子を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の有機ELフルカラーディスプレイパネル。
  8. R,GおよびBの画素をデルタ配列で配置するとともに、互いに最も近隣する前記R,GおよびBの3画素が同一の金属電極線に接続される有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法において、
    基板上に、画素領域に対応する部分の幅を広くし画素領域以外の部分の幅を狭くするとともに、互いに平行に配列する複数の透明電極線を形成する透明電極形成工程と、
    前記透明電極線上の前記画素領域以外の部分に導電率のよい物質で導電層を形成する導電層形成工程と、
    少なくとも前記透明電極線と前記金属電極線が交差する領域を全て被膜する単一の絶縁層を成膜する絶縁層成膜工程と、
    前記絶縁層に、前記透明電極線のエッジを覆いつつ前記透明電極線上の画素領域に対応した開口を前記導電層を挟んで両側に形成する絶縁層パターニング工程と、
    前記画素領域に対応して、R,GおよびBの何れかの発光機能を有する少なくとも1層の有機EL材料層を形成する有機EL材料層形成工程と、
    前記透明電極線に対して交差する方向に平行配列され、その各々が、互いに最も近隣する前記R,GおよびBの3画素の各画素領域を全て覆う複数の金属電極線を形成する金属電極形成工程と、
    を含むことを特徴とする有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法。
  9. 前記絶縁層成膜工程が前記透明電極線形成された前記基板上の全面に絶縁層を形成するようにしたことを特徴とする請求項記載の有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法。
  10. 前記金属電極形成工程における前記金属電極線の幅は、前記画素の前記透明電極線の伸長方向における長さの2倍以上となるようにしたことを特徴とする請求項または記載の有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法。
  11. 前記絶縁層上に突出して前記金属電極線を隔離する絶縁性の隔離壁を形成する隔離壁形成工程を含むことを特徴とする請求項8,9または10記載の有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法。
  12. 前記導電層形成工程で形成する導電層を金属性物質で形成するようにしたことを特徴とする請求項8,9,10または11記載の有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法。
  13. 前記導電層形成工程において、前記導電層が前記画素領域以外の部分の幅で前記画素領域の部分に延長され、前記画素領域以外の部分と接続されるよう形成するようにしたことを特徴とする請求項8,9,10,11または12記載の有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法。
  14. 前記透明電極形成工程において、前記基板に形成される前記透明電極線の両端に接続端子を形成するようにしたことを特徴とする請求項8,9,10,11,12または13記載の有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法。
  15. 前記導電層形成工程において、導電層を延長して前記接続端子にも形成するようにしたことを特徴とする請求項14記載の有機ELフルカラーディスプレイパネルの製造方法。
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