JP3918601B2 - Drawing system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機能液滴吐出ヘッドからワークに機能液滴を選択的に吐出することにより描画を行う描画システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタなど、インクジェットヘッド(機能液滴吐出ヘッド)に同ピッチで配列されたノズル列から、インク(機能液滴)を吐出することによりドットを形成する機能液滴吐出装置では、1のインクジェットヘッドを主走査方向および副走査方向にワークに対して相対的に移動することによって、描画を行っている。この場合、各ノズルの吐出パターンデータ(描画パターンデータ)は、ノズル列(ヘッド)毎に生成され、生成されたデータをヘッド駆動装置に順次送ることにより、1列分の機能液滴の吐出(描画)を行っている。
【0003】
ところが、近年、大型のプリンタ等では、機能液滴吐出ヘッドの歩留まりを考慮し、副走査方向のノズルの全並び(1ライン)を、単一の機能液滴吐出ヘッドではなく、複数の機能液滴吐出ヘッドで構成している。このため、例えば2列のノズル列を有する機能液滴吐出ヘッドを6個並べることで1ラインが構成される場合は、全部で12列分の吐出パターンデータを生成する必要がある。しかしながら、12列分の吐出パターンデータを生成するには、膨大なデータ量となるため、従来のノズル列毎に吐出パターンデータを生成する方法では事実上生成不可能であった。
【0004】
そこで、複数の機能液滴吐出ヘッドを用いて描画を行う機能液滴吐出装置では、ワークおよび機能液滴吐出ヘッドの位置関係並びに設定された画素情報やノズル情報等に基づいて、全てのノズルの吐出パターンデータを、一括して生成する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法では、使用する機能液滴吐出装置毎にデータを生成するため、各機能液滴吐出装置を駆動する駆動PCはいずれも高性能であることが望まれる。また、機能液滴吐出装置に対し、吐出パターンデータの入れ替えを行う場合には、その都度、元々記憶されていた吐出パターンデータを削除し、再度新たな吐出パターンデータを生成し直すといった煩雑な手間を必要としていた。しかも、この場合、データの生成時には、機能液滴吐出装置を駆動できないため、稼働率の低下も大きな問題となっていた。
【0006】
本発明は、複数の機能液滴吐出ヘッドに列設されたノズル列からワークに機能液滴を選択的に吐出することで描画を行う場合に、各ノズルの吐出パターンデータの入れ替えを容易に行い得る描画システムを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の描画システムは、複数の機能液滴吐出装置を用いて色別の描画を行うことにより、カラー描画を実現する描画装置と、複数の機能液滴吐出装置でそれぞれ描画を行うための色別の描画データを生成するデータ生成用PCと、複数の機能液滴吐出装置に、相互にセット可能な複数の記憶媒体と、により構成される描画システムであって、データ生成用PCは、描画装置でカラー描画を行うための各種パラメータを入力する入力手段と、入力手段による入力に基づいて、色別の描画データを一括して生成する描画データ生成手段と、色別の描画データを複数の記憶媒体にそれぞれ格納する格納手段と、を備え、描画装置は、複数の機能液滴吐出装置に、該当する色用の記憶媒体をそれぞれ読み込ませることにより、各色の描画を行う描画手段を備えたことを特徴とする。
この場合、複数の機能液滴吐出装置は、同一機種であり、入力手段は、機能液滴吐出装置の機種に関するパラメータを入力することが好ましい。
これらの場合、複数の機能液滴吐出装置は、規則的に配列された各色の画素領域に各色の機能液滴を吐出することにより、各色の描画を行い、入力手段は、画素領域の配列パターンを複数のパターン候補の中から選択入力することが好ましい。
なお、以下の構成とすることも可能である。
本発明の描画システムは、記憶媒体に格納されたデータに基づき、機能液滴吐出ヘッドをワークに対して相対的に移動させながら当該機能液滴吐出ヘッドに列設した複数のノズルから機能液滴を選択的に吐出させることにより、ワーク上の1以上のチップ形成領域に描画を行う描画システムであって、チップ形成領域における画素の配列に関する画素情報と、ワーク上におけるチップ形成領域の配置に関するチップ情報と、各ノズルの配置に関するノズル情報とを設定する設定手段と、ワークおよび機能液滴吐出ヘッドの位置関係、並びに設定手段により設定された画素情報、チップ情報およびノズル情報に基づいて、各ノズルの吐出パターンデータを生成する吐出パターンデータ生成手段と、生成された吐出パターンデータを格納した記憶媒体と、記憶媒体に格納された吐出パターンデータを読み込み、当該吐出パターンデータに基づいて描画を行う描画手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、ワークおよび機能液滴吐出ヘッドの位置関係並びに設定された画素情報、チップ情報およびノズル情報に基づいて、吐出パターンデータを生成するため、全てのノズルの吐出パターンデータを、一括して生成することができる。すなわち、ノズル数に関係なく各ノズルの吐出パターンデータを容易且つ迅速に生成することができる。また、描画手段は、データ生成手段によって生成された各ノズルの吐出パターンデータを格納した記憶媒体を読み込むだけで、描画を行うことができる。すなわち、描画手段によって吐出パターンデータの生成のための時間を必要としないため、描画処理を長時間中断することがない。したがって、吐出パターンデータの生成による描画手段の稼働率の低下を防ぐことができる。さらに、吐出パターンデータが記憶媒体に格納されているため、記憶媒体を交換するだけで、煩雑な手間を必要とすることなく吐出パターンデータの入れ替えを行うことができる。
【0009】
この場合、設定手段により機能液滴吐出ヘッドの相対移動に関するヘッド移動情報が更に設定されることにより、画素情報、チップ情報、ノズル情報およびヘッド移動情報に基づいて、機能液滴吐出ヘッドのヘッド動作パターンデータを生成するヘッド動作パターンデータ生成手段を更に備え、記憶媒体は、生成されたヘッド動作パターンデータを格納し、描画手段は、記憶媒体に格納されたヘッド動作パターンデータを読み込み、当該ヘッド動作パターンデータに基づいて描画を行うことが好ましい。
【0010】
この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドの相対移動に関するヘッド移動情報を更に設定することで、各ノズルの吐出パターンデータだけでなく、機能液滴吐出ヘッドのヘッド動作パターンデータも生成することができる。言い換えれば、画素情報と、チップ情報と、ノズル情報と、ヘッド移動情報と、が設定されることで、一括して各ノズルの吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを生成することができる。すなわち、ヘッド数やノズル数に関係なく、これらのデータを容易且つ迅速に生成することができる。また、記憶媒体を読み込むだけで描画を行うことができるため、ヘッド動作パターンデータ(および吐出パターンデータ)の生成による描画手段の稼働率の低下を防ぐことができる。さらに、記憶媒体を交換するだけで、煩雑な手間を必要とすることなく、ヘッド動作パターンデータ(および吐出パターンデータ)の入れ替えを行うことができる。
【0011】
この場合、画素情報には、機能液滴の色情報が含まれ、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータは、色別に生成されることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータが、色別に生成されるため、複数色の画素により描画を行う場合(カラー描画を行う場合)、描画処理を容易に行うことができる。
【0013】
この場合、記憶媒体には、色別に生成された吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータがそれぞれ色別に格納されていることが好ましい。
【0014】
また、この場合、描画手段は、色別に複数備えられ、色別の記憶媒体をそれぞれ読み込むことにより、各色の描画を行うことが好ましい。
【0015】
これらの構成によれば、色別に生成された吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータに基づいて、複数の描画手段により各色の描画を行うことができる。すなわち、このように複数の描画手段により描画を行う場合でも、複数色分の吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを一括して、容易且つ迅速に生成することができる。また、複数の描画手段のうち、いずれかの色を描画する描画手段が故障等で使用できない場合でも、データ上は記憶媒体を交換するだけで(当然、機能液滴の交換も必要であるが)、他の描画手段によりその色の描画を行うことができる。
【0016】
これらの場合、設定手段は、1の画素内における機能液滴の吐出位置に関する吐出位置情報を更に設定し、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータは、吐出位置情報に基づいて生成されることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、1の画素内における機能液滴の吐出位置を設定することができるため、所望する位置に機能液滴を着弾させることができる。
【0018】
これらの場合、設定手段は、1の画素に対する機能液滴の吐出回数に関する吐出回数情報を更に設定し、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータは、吐出回数情報に基づいて生成されることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、1の画素に対する機能液滴の吐出回数を設定することができる。すなわち、1の画素当たりのドット数を、4個、8個などと任意に設定することができる。
【0020】
この場合、設定手段は、1の画素に対し複数回に分割して機能液滴を吐出する場合、それぞれ異なるノズルから機能液滴を吐出するようにノズルずらし情報を更に設定し、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータは、ノズルずらし情報に基づいて生成されることが好ましい。
【0021】
この構成によれば、1の画素に対し、複数回に分割してそれぞれ異なるノズルから機能液滴を吐出することができる。したがって、ノズルによって機能液滴の吐出量にばらつきがある場合でも、1の画素に対する機能液滴吐出量を平均化することができる。
【0022】
この場合、設定手段は、1の画素に対し複数回に分割して機能液滴を吐出する場合、それぞれ異なる吐出位置に機能液滴を吐出するように位置ずらし情報を更に設定し、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータは、位置ずらし情報に基づいて生成されることが好ましい。
【0023】
この構成によれば、1の画素内において、複数回に分割してそれぞれ異なる吐出位置に機能液滴を吐出させることができるため、1の画素をむらなく描画することができる。
【0024】
これらの場合、機能液滴吐出ヘッドは、ノズル列が列設された複数の単位ヘッドによって構成されていることが好ましい。
【0025】
この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドは、ノズル列が列設された複数の単位ヘッドによって構成されているため、同型の単位ヘッドを大量生産することができ、ひいては機能液滴吐出ヘッドを安価で製造することができる。
【0026】
本発明の液晶表示装置の製造方法は、上記した描画システムを用い、カラーフィルタの基板上に多数のフィルタエレメントを形成する液晶表示装置の製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、フィルタ材料を選択的に吐出して多数のフィルタエレメントを形成することを特徴とする。
【0027】
本発明の有機EL装置の製造方法は、上記した描画システムを用い、基板上の多数の絵素ピクセルにそれぞれEL発光層を形成する有機EL装置の製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、発光材料を選択的に吐出して多数のEL発光層を形成することを特徴とする。
【0028】
本発明の電子放出装置の製造方法は、上記した描画システムを用い、電極上に多数の蛍光体を形成する電子放出装置の製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを電極に対し相対的に走査し、蛍光材料を選択的に吐出して多数の蛍光体を形成することを特徴とする。
【0029】
本発明のPDP装置の製造方法は、上記した描画システムを用い、背面基板上の多数の凹部にそれぞれ蛍光体を形成するPDP装置の製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを背面基板に対し相対的に走査し、蛍光材料を選択的に吐出して多数の蛍光体を形成することを特徴とする。
【0030】
本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、上記した描画システムを用い、電極上の多数の凹部に泳動体を形成する電気泳動表示装置の製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを電極に対し相対的に走査し、泳動体材料を選択的に吐出して多数の泳動体を形成することを特徴とする。
【0031】
このように、上記の描画システムを、液晶表示装置の製造方法、有機EL(Electro-Luminescence)装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PDP(Plasma Display Panel)装置の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法に適用することにより、吐出パターンデータに基づいて、各装置に求められるフィルタ材料や発光材料等を、適切な位置に適切な量を選択的に供給することができる。なお、液滴吐出ヘッドの走査は、一般的には主走査および副走査となるが、いわゆる1ラインを単一の液滴吐出ヘッドで構成する場合には、副走査のみとなる。また、電子放出装置は、いわゆるFED(Field Emission Display)装置を含む概念である。
【0032】
本発明のカラーフィルタの製造方法は、上記した描画システムを用い、基板上に多数のフィルタエレメントを配列して成るカラーフィルタを製造するカラーフィルタの製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、フィルタ材料を選択的に吐出して多数のフィルタエレメントを形成することを特徴とする。
この場合、多数のフィルタエレメントを被覆するオーバーコート膜が形成されており、フィルタエレメントを形成した後に、機能液滴吐出ヘッドに透光性のコーティング材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、コーティング材料を選択的に吐出してオーバーコート膜を形成することが、好ましい。
【0033】
本発明の有機ELの製造方法は、上記した描画システムを用い、EL発光層を含む多数の絵素ピクセルを基板上に配列して成る有機ELの製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、発光材料を選択的に吐出して多数のEL発光層を形成することを特徴とする。
この場合、多数のEL発光層と基板との間には、EL発光層に対応して多数の画素電極が形成されており、機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、液状電極材料を選択的に吐出して多数の画素電極を形成することが、好ましい。
この場合、多数のEL発光層を覆うように対向電極が形成されており、EL発光層を形成した後に、機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、液状電極材料を選択的に吐出して対向電極を形成することが、好ましい。
【0034】
本発明のスペーサ形成方法は、上記した描画システムを用い、2枚の基板間に微小なセルギャップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するスペーサ形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにスペーサを構成する粒子材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを少なくとも一方の基板に対し相対的に走査し、粒子材料を選択的に吐出して基板上にスペーサを形成することを特徴とする。
【0035】
本発明の金属配線形成方法は、上記した描画システムを用い、基板上に金属配線を形成する金属配線形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに液状金属材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、液状金属材料を選択的に吐出して金属配線を形成することを特徴とする。
【0036】
本発明のレンズ形成方法は、上記した描画システムを用い、基板上に多数のマイクロレンズを形成するレンズ形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにレンズ材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、レンズ材料を選択的に吐出して多数のマイクロレンズを形成することを特徴とする。
【0037】
本発明のレジスト形成方法は、上記した描画システムを用い、基板上に任意形状のレジストを形成するレジスト形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにレジスト材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、レジスト材料を選択的に吐出してレジストを形成することを特徴とする。
【0038】
本発明の光拡散体形成方法は、上記した描画システムを用い、基板上に多数の光拡散体を形成する光拡散体形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに光拡散材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、光拡散材料を選択的に吐出して多数の光拡散体を形成することを特徴とする。
【0039】
このように、上記の描画システムを、カラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法に適用することにより、吐出パターンデータに基づいて、各電子デバイスや各光デバイスに求められるフィルタ材料や発光材料等を、適切な位置に適切な量を選択的に供給することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本発明の描画システムを構成する機能液滴吐出装置は、その機能液滴吐出ヘッドに配列された複数のノズルから、微小な液滴をドット状に精度良く吐出することができることから、機能液に特殊なインクや感光性・発光性の樹脂等を用いることにより、各種部品の製造分野への応用が期待されている。
【0041】
例えば、本実施形態の描画システムは、液晶表示装置や有機EL装置等の、いわゆるフラットディスプレイの製造装置に適用され、その複数の機能液滴吐出ヘッドからフィルタ材料や発光材料等の機能液を吐出して(インクジェット方式)、液晶表示装置におけるR(赤).G(緑).B(青)のフィルタエレメントや、有機EL装置における各画素のEL発光層および正孔注入層を形成するものである。そこで、本実施形態では、液晶表示装置の製造装置等に適用される描画システムを例に挙げて説明する。
【0042】
図1に示すように、描画システム1は、種々のデータ(吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータ)を生成するデータ生成用PC2と、R(赤).G(緑).B(青)別に生成されたデータをそれぞれ格納する複数の記憶媒体5と、R(赤).G(緑).B(青)それぞれの機能液滴を吐出する3台の機能液滴吐出装置10を備えた描画装置6と、により構成されている。
【0043】
データ生成用PC2は、膨大なデータを処理するため高スペックのものが用いられ(例えば、P4−1.5GHz, RAM1G)、できるだけ短時間にてデータの生成ができるように構成されている。データの生成方法については、後に詳述するが、ユーザにより設定された描画対象となる基板Wや機能液滴吐出ヘッド7、並びに機種等に関する種々の情報に基づいてデータの生成を行い、記憶媒体5にこれらのデータを格納する。また、記憶媒体5は、機種別(ライン別)且つ色別に作成され、同一機種間においてデータの入れ替えが行えるようになっている。
【0044】
一方、描画装置6は、いずれも同一機種であって、R(赤).G(緑).B(青)の描画を行う機能液滴吐出装置10と、各記憶媒体5を読み込み、各機能液滴吐出装置10を制御するPC(第2PC)152と、マガジンにストックした処理前の基板Wを送り出す搬入側マガジンローダ8と、処理後の基板Wを送り出す搬出側マガジンローダ9とにより構成されている。処理前の基板Wは、搬入側マガジンローダ8から図示しない移載装置に移載されて各機能液滴吐出装置10によりR色、G色、B色の描画が行われ(描画する順番については任意)、図示しない移載装置を介して搬出側マガジンローダ9により送り出される。
【0045】
ここで、各機能液滴吐出装置10の装置構成について説明する。図2および図3に示すように、機能液滴吐出装置10は、X軸テーブル23およびこれに直交するY軸テーブル24と、Y軸テーブル24に設けたメインキャリッジ25と、メインキャリッジ25に搭載したヘッドユニット26とを有している。詳細は後述するが、ヘッドユニット26には、サブキャリッジ41を介して、複数の機能液滴吐出ヘッド7が搭載されている。また、この複数の機能液滴吐出ヘッド7に対応して、X軸テーブル23の吸着テーブル28上に基板(ワーク)Wがセットされるようになっている。
【0046】
本実施形態の機能液滴吐出装置10では、機能液滴吐出ヘッド7の駆動(機能液滴の選択的吐出)に同期して基板Wが移動する構成であり、機能液滴吐出ヘッド7のいわゆる主走査は、X軸テーブル23のX軸方向への往復の両動作により行われる。また、これに対応して、いわゆる副走査は、Y軸テーブル24により機能液滴吐出ヘッド7のY軸方向への往動動作により行われる。なお、上記の主走査をX軸方向への往動(または復動)動作のみで行うようにしてもよい。
【0047】
ヘッドユニット26は、サブキャリッジ41と、サブキャリッジ41に搭載した複数個(12個)の機能液滴吐出ヘッド7とを備えている。12個の機能液滴吐出ヘッド7は、6個づつ左右に二分され、主走査方向に対し所定の角度傾けて配設されている。なお、本実施形態の機能液滴吐出ヘッド7は、ピエゾ圧電効果を応用した精密ヘッドが使用され、微小液滴を着色層形成領域に選択的に吐出するものである。
【0048】
また、各6個の機能液滴吐出ヘッド7は、副走査方向に対し相互に位置ずれして配設され、12個の機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル38(後述する)が副走査方向において連続する(一部重複)ようになっている。すなわち、実施形態のヘッド配列は、サブキャリッジ41上において、同一方向に傾けて配置した6個の機能液滴吐出ヘッド7を2列としている。このように、所定角度(副走査方向に対して角度θ)の傾斜状態で主走査を行うことにより、複数のノズルのノズル間ピッチを基板上の画素ピッチに合わせることができる。また、各機能液滴吐出ヘッド7には、2本のノズル列37,37が相互に平行に列設されており、各ノズル列37は、等ピッチで並べた180個(図示では模式的に表している)の吐出ノズル38で構成されている。
【0049】
もっとも、この配列パターンは一例であり、例えば、各ヘッド列における隣接する機能液滴吐出ヘッド7,7同士を90°の角度を持って配置(隣接ヘッド同士が「ハ」字状)したり、各ヘッド列間における機能液滴吐出ヘッド7を90°の角度を持って配置(列間ヘッド同士が「ハ」字状)したりすることは可能である。いずれにしても、12個の機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル38によるドットが副走査方向において連続していればよい。
【0050】
また、各種の基板Wに対し機能液滴吐出ヘッド7を専用部品とすれば、機能液滴吐出ヘッド7をあえて傾けてセットする必要は無く、千鳥状や階段状に配設すれば足りる。さらにいえば、所定長さのノズル列37(ドット列)を構成できる限り、これを単一の機能液滴吐出ヘッド7で構成してもよいし複数の機能液滴吐出ヘッド7で構成してもよい。すなわち、機能液滴吐出ヘッド7の個数や列数、さらに配列パターンは任意である。
【0051】
ここで、描画装置6の一連の動作を簡単に説明する。先ず、準備段階として、各機能液滴吐出装置10を制御するPC(第2PC152)に、各ノズル38の吐出パターンデータおよび各機能液滴吐出ヘッド7のヘッド動作パターンデータが格納された記憶媒体5(例えば、CD−ROM等)をセットし、これらのデータを読み込ませる。一方、各機能液滴吐出装置10のメインキャリッジ25には、作業に供する基板用のヘッドユニット26が運び込まれ、これがセットされる。ヘッドユニット26がメインキャリッジ25にセットされると、Y軸テーブル24がヘッドユニット26を、図外のヘッド認識カメラの位置に移動させ、ヘッド認識カメラでヘッドアライメントマークを検出することにより、ヘッドユニット26が位置認識される。ここで、この認識結果に基づいて、ヘッドユニット26がθ補正され、且つヘッドユニット26のX軸方向およびY軸方向の位置補正がデータ上で行われる。位置補正後、ヘッドユニット(メインキャリッジ25)26はホーム位置に戻る。
【0052】
一方、X軸テーブル23の吸着テーブル28上に、マガジンから取り出した基板(この場合は、導入される基板毎)Wが搬入側マガジンローダ8から移載装置を介して導入されると、この位置(受渡し位置)で図外の基板認識カメラにより基板アライメントマーク(図38参照)を検出することによって、基板Wを位置認識する。ここで、この認識結果に基づいて、基板Wがθ補正され、且つ基板WのX軸方向およびY軸方向の位置補正がデータ上で行われる。位置補正後、基板(吸着テーブル28)Wはホーム位置に戻る。
【0053】
このようにして準備が完了すると、実際の液滴吐出作業では、先ずX軸テーブル23が駆動し、基板Wを主走査方向に往復動させると共に複数の機能液滴吐出ヘッド7を駆動して、機能液滴の基板Wへの選択的な吐出動作(画素Eの形成)が行われる。基板Wが復動した後、今度はY軸テーブル24が駆動し、ヘッドユニット26を1ピッチ分、副走査方向に移動させ、再度基板Wの主走査方向への往復移動と機能液滴吐出ヘッド7の駆動が行われる。そして、読み込まれた吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータに基づき、これらの動作を数回繰り返すことで、全チップ形成領域Cの描画が行われる(ブロック打ち;図36参照)。
【0054】
以上により、チップ形成領域Cを構成するR.G.Bの3色のうちの例えばRについての描画を終えると、基板Wを例えばGの機能液滴を吐出する機能液滴吐出装置10へ搬送してGの描画を行う。そして、最終的にBの機能液滴を吐出する機能液滴吐出装置10へ搬送してBの描画を行い、カラー描画された全チップ形成領域Cを個々に切り出すことにより、1のチップ形成領域Cを得ることができる。
【0055】
一方、上記の動作に並行し、液滴吐出装置10の機能液滴吐出ヘッド7には、エアー供給装置42を圧力供給源として機能液供給装置43から機能液が連続的に供給され、また吸着テーブル28では、基板Wを吸着すべく、真空吸引装置15によりエアー吸引が行われる。また、液滴吐出作業の直前には、ヘッドユニット26が図外のクリーニングユニットおよびワイピングユニットに臨んで、機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル38からの機能液吸引と、これに続くノズル形成面の拭取りが行われる。また、液滴吐出作業中には、適宜ヘッドユニット26がフラッシングユニットに臨んで、フラッシングが行われる(図25参照)。
【0056】
なお、本実施形態では、ヘッドユニット26に対し、その吐出対象物である基板Wを主走査方向(X軸方向)に移動させるようにしているが、ヘッドユニット26を主走査方向に移動させる構成であってもよい。また、ヘッドユニット26を固定とし、基板Wを主走査方向および副走査方向に移動させる構成であってもよい。
【0057】
次に、図4を参照し、機能液滴吐出装置10の制御構成について説明する。機能液滴吐出装置10は、機能液滴吐出ヘッド7(圧電素子駆動インクジェットヘッド)と、これを接続するためのヘッドインターフェース基板111とを有するヘッド部110と、波形・パターン記憶回路基板121と、これを接続するためのインターフェース基板122と、波形・パターン記憶回路基板121にトリガパルスを伝送するトリガ基板123とを有し、機能液滴吐出ヘッド7を駆動する駆動部120と、直流電源131を有し、波形・パターン記憶回路基板121に電源を供給する電源部130と、リニアスケール141を有し、スキャンの送りを検出する送り検出部140と、装置全体を制御する第1PC151と、主に機能液滴吐出ヘッド7の駆動を制御すると共に記憶媒体5に格納された吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを読み込む第2PC152(例えば、P3−700MHz, RAM256M×3)とを有する制御部150と、により構成されている。
【0058】
ヘッド部110の機能液滴吐出ヘッド7は、上記した構成であり、1ヘッド当たり180個のノズル列が2列使用されている。ヘッドインターフェース基板111は、波形・パターン記憶回路基板121から送信された信号を差動信号変換し、機能液滴吐出のためのピエゾ圧電素子を駆動するピエゾ圧電素子駆動信号、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを機能液滴吐出ヘッド7に送る。
【0059】
駆動部120の波形・パターン記憶回路基板121は、第2PC152からピエゾ圧電素子の駆動信号を受けて駆動波形を生成する。また、リニアスケール141からの信号に基づいて機能液滴吐出距離をカウントするトリガ基板123により、トリガパルスが作成され、波形・パターン記憶回路基板121は、このトリガパルスを受けて予め第2PC152から送られ、格納していた吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを順次取り出す。さらに、波形・パターン記憶回路基板121は、予め第2PC152から送られ、格納していた波形パラメータに応じたピエゾ素子駆動波形を、トリガパルスと同期して生成する。また、波形・パターン記憶回路基板121は、電源部131の直流電源131より(ヘッド駆動用として)電源が供給される。
【0060】
送り検出部140のリニアスケール141は、0.5μmピッチでスキャンの送りを検出し、位置パルスをトリガ基板123に伝送する。また、制御部150の第2PC152は、第1PC151とRS−232Cにより接続され、第1PC151からのコマンドを受けて機能液滴吐出ヘッド7の駆動結果等に関するデータを返信する。また、第2PC152は、記憶媒体5に格納された吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを読み込み、インターフェース基板122を介して波形・パターン記憶回路基板121に転送制御信号を送ると共に、トリガ基板123にトリガ制御信号および吐出制御信号を送る。
【0061】
次に、記憶媒体5に格納される吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータの生成方法について説明する。前述の通り、これら吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータは、ユーザにより設定された描画対象となる基板Wや機能液滴吐出ヘッド7等に関する種々の情報に基づき、データ生成用PC50により所定のアルゴリズムにしたがって一括して生成される。
【0062】
図5に示すように、ユーザにより、基板Wに関する情報(画素情報、チップ情報:基板データ)、機能液滴吐出ヘッド7に関する情報(ノズル情報、ヘッド移動情報:ヘッドデータ)、機能液滴吐出装置10(機種)に関する情報(装置データ)およびその他の情報(コンパイルオプション)が入力されて、これをコンパイルすることにより、各機能液滴吐出装置10(各色)の吐出パターンデータ(描画データ)およびヘッド動作パターンデータ(位置データ)を生成する。このように、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータが機能液滴吐出装置10別(色別)に生成されるため、描画処理を容易に行うことができる。また、基板Wに関する情報や機能液滴吐出ヘッド7に関する情報を一度設定することで、各装置の吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを一括して生成するため(同じラインの機能液滴吐出装置10は同一機種であるため)、ヘッド数やノズル数に関係なく、容易且つ迅速にこれらのデータを生成することができる。
【0063】
また、色別に生成された記憶媒体5を読み込むだけで描画を行うことができるため、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを生成するために、機能液滴吐出装置10の稼働率が低下することがない。つまり、各機能液滴吐出装置10に接続された第2PC152(又は第1PC151)により、これらのデータを生成することも可能であるが、データの生成中は機能液滴吐出装置10を駆動することができない。しかも、本実施形態の場合、機能液滴吐出ヘッド7が12個あり、各ヘッドには180個のノズル列37が2列配列されていることから、各ノズル38の吐出パターンデータおよび各機能液滴吐出ヘッド7のヘッド動作パターンデータを生成するには膨大な時間(例えば、十数時間)を必要とする。したがって、各機能液滴吐出装置10に接続された第2PC152とは別の装置(データ生成用PC2)でデータを生成することで、各機能液滴吐出装置10の稼働率を大幅に向上させることができる。
【0064】
さらに、記憶媒体5を交換するだけで、煩雑な手間を必要とすることなく、データの入れ替えを行うことができる。しかも、複数の機能液滴吐出装置10のうち、いずれかの色を描画する機能液滴吐出装置10が故障等で使用できない場合は、データ上は記憶媒体5を交換するだけで(当然、機能液滴の交換も必要であるが)、他の機能液滴吐出装置10によりその色の描画を行うことができる。すなわち、装置故障時のデータ復旧を容易に行うことができる。
【0065】
なお、本実施形態では、同一ラインで使用される3台の機能液滴吐出装置10は同一機種であり、同一ラインの中で記憶媒体5の入れ替えが可能であるものとしたが、別ラインであっても同一機種であれば、記憶媒体5の入れ替えが可能であることは言うまでもない。
【0066】
以下、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータの生成方法について、同データの生成プログラムを格納したデータ生成用PC2の表示画面を示す図面(図6ないし図31)を参照しながら、操作手順に従って説明する。
【0067】
図6に示すように、まず描画装置6を構成する機能液滴吐出装置10の機種を選択する。そして、その機種における描画色毎の装置および使用する機能液滴吐出ヘッド7を選択する。ここでは、機能液滴吐出装置10がR.G.Bいずれも同一機種であり、使用するヘッドも同一である(「Head1」)ため、後に設定するヘッドデータ(図19ないし図24参照)は、この「Head1」に関する情報を入力すればよい。
【0068】
次に、図7に示すように、選択した描画装置6(機種名「646all_4d_200」)で使用する機種ファイルを選択する。以下、図8ないし図18は、ここで選択した機種ファイル(機種ファイル名「646all_4d_200」)の編集画面を示すものである。
【0069】
図8ないし図11は、セルパターン(画素Eの配列)を選択する画面であり、図8はモザイク配列、図9および図10はデルタ配列、図11はストライプ配列を選択した例を示している。ここでは、セルパターンを選択する他に、セル(画素E)の配色も選択可能となっており、どのセルEに対してどの色の機能液滴を吐出するかを設定することができる。
【0070】
なお、「セルの配色」に示すアルファベット「A」は、チップ形成領域Cの基準位置を示すものである。また、デルタ配列の「タイプA」および「タイプB」とは、基準位置「A」にもっとも近い画素Eを、全画素とするか(図9)半画素とするか(図10)の違いを選択可能にしたものである。
【0071】
また、それぞれの配列の一例は、図32(a)ないし(c)に示すとおりであり、同図(a)はモザイク配列、同図(b)はデルタ配列、同図(c)はストライプ配列の一例である。ここに示すとおり、ストライプ配列は、マトリクスの縦または横列が全て同色となる配列であり、モザイク配列は、縦・横に並んだ任意の3つの画素が、R.G.Bの3色となる配列である。また、デルタ配列は、画素の配列を段違いにし、任意の隣接する3つの画素が、R.G.Bの3色となる配列である。したがって、それぞれの配色の選択は、例えば、図8のモザイク配列の場合、右上の画素を「R」と設定すると、同図に示す他の2つの画素も「R」に設定される。また、次に、いずれかの場所を、「G」または「B」に設定すると、必然的に、ここに示す全ての画素の配色が決定する。
【0072】
図12は、カラーフィルタ(CF:チップ形成領域C)の設計値1を設定する画面であり、画素数、画素寸法、画素ピッチおよびワークに対するCF(チップ形成領域C)の設置方向を設定(選択)可能となっている。ワークに対するCFの設置方向は、ワーク基準(図34参照)が右上時の設置方向となる。したがって、ここで設定した設置方向で描画されるCFは、図34に示す方向となる。
【0073】
図13は、ワーク(基板)Wの設計値1を設定する画面であり、CF数、CF寸法、CFピッチ、CFの中央ピッチ(図示a)、ワーク(WF)サイズおよびマガジンピッチを設定(選択)可能となっている。なお、ここでいう「横」とはワークWの長手方向を指すものである。また、図示の場合、CFの中央ピッチは「無」に設定されている(「中央ピッチ有り」にチェックされていない)。これは、全てのCFが横方向において等ピッチで配列されていることを示している(図34参照)。また、ワークサイズは、2種類のうちのいずれかを選択可能となっているが、当然、数値入力可能にし、任意のサイズを設定可能に構成しても良い。また、マガジンピッチとは、ワークWを戴置しておくマガジンの棚の間隔を指すものであり、ワークW(ガラス製)の厚みによって、その撓み量が異なるため、2種類のピッチが選択できるようになっている。
【0074】
図14は、ワーク(基板)Wの設計値2を設定する画面であり、マスター基板アライメントマークから先頭セル間の距離およびマスター基板アライメントマークからスレーブ基板アライメントマーク間の距離を設定可能となっている。スレーブ基板アライメントマークは、複数個設けるようにしても良いが、ここでは、スレーブ基板アライメントマークが1箇所の場合を示している。なお、ここに示す「描画方向」とは、上記の「主走査方向(X方向)」を指し、「改行方向」とは、上記の「副走査方向(Y方向)」を指すものである。また、これらのマークを認識するための、基板認識用カメラは、ワークWが縦置の場合と横置の場合があり、それぞれの場合に、マスター基板アライメントマークおよびスレーブ基板アライメントマークを検出可能にするため、合計4つが配設されている。
【0075】
図15は、(ワークWのアライメントに関する)画像設定を行う画面であり、WF(ワークW)アライメント用画像処理装置の設定値を設定可能となっている。これは、ワークWによってマークの形状(パターン)が異なるためである。上記の通り、アライメントするためのマークは2種類あるが、それぞれについて、パターン名称、精度、複雑度、途中下限値および最終下限値を設定しなければならない。本実施形態では、図38に示すように、マスター基板アライメントマークとスレーブ基板アライメントマークは同一形状となっている。ここで、パターン名称とは、予め設定しておいたパターンの名称である。したがって、複数のパターンの登録が予め為されている必要がある。また、精度とは、そのパターンがどの程度の精度を有するかを選択するものであり、複雑度とは、マーク形状の複雑さを数値化し、1ないし10の中から選択するものである(図38に示すアライメントマークは、複雑度が「5」であるため、これより複雑な形状の場合は、複雑度が6ないし10となる)。
【0076】
また、途中下限値とは、基板認識カメラで認識したとき、どの程度の整合性があれば、そのマークを認識したと判断するかの基準となる値であり、「途中下限値6500」とは、65%以上の整合性があったときにマークを認識するものである。また、途中下限値と最終下限値との2つの下限値が設定されるのは、マークの認識(パターンマッチング)を、高速処理化のため、処理を2段階に分けて行うためである。すなわち、第1段階では、似ていると思われるパターンを探し出し(候補点を見つけ)、第2段階では、候補点が本当にサーチするパターンかどうかを評価する。したがって、第1段階において、「途中下限値」以上の相関値を示したら「このあたりにパターンが存在していると思われる」と判断して、第2段階に処理を引き渡し、第2段階で、「最終下限値」以上の相関値を示したら、その候補点を、本当にサーチするパターンであると判断する。このため、「途中下限値」が低い場合は多数の候補点が出現するので、第2段階の処理が増加してしまう。逆に「途中下限値」を高くすると処理速度は高速になるが、あまり高すぎると本来のパターンさえ見つからなくなってしまうので、設定値は、6000 〜 7000程度にすることが好ましい。また、「最終下限値」は、最終的に「見つけた」と判断するしきい値であるため、「途中下限値」より低い値では意味がなく、一般的に、サーチする画像の最悪の状態を想定して設定する。しかも、あまり低い値にしておくと、予期せぬパターンをサーチしてしまうため、8000 以上に設定することが好ましい。
【0077】
図16は、描画情報を設定する画面であり、描画色(R.G.B)ごとの描画情報として、吐出分解能およびX軸描画スピードを、また、描画色共通の描画情報として、フラッシング回数を設定可能となっている。吐出分解能およびX軸描画スピードは、機能液の種類に応じて、また選択した機能液滴吐出ヘッド7の特性に応じて変更するものであり、本実施形態の場合は、同一種類の機能液滴および機能液滴吐出ヘッド7を用いているため、いずれも同一条件となっている。また、フラッシング回数は、描画方向の前後に配設されたフラッシング領域(図25参照)において、1ノズル当たり、前後それぞれ何回づつ機能液滴を吐出するか(フラッシングするか)を設定するものである。
【0078】
図17は、画素内描画設計を設定する画面であり、パス毎の画素内インク滴着弾開始位置およびインク滴(機能液滴)数を設定可能となっている。この場合、1・2パス目は着弾位置(吐出位置)より(描画方向の)プラス方向にインクを吐出し、3・4パス目はマイナス方向にインクを吐出する。これは、吐出方法がいわゆる「ブロック打ち」であるためであり(図36参照)、ヘッドがワークWに対してプラス方向に相対移動する際(すなわち、ワークWがマイナス方向に移動する際)に、1・2パス目の機能液滴を吐出し、ヘッドがマイナス方向に相対移動する際(すなわち、ワークWがプラス方向に移動する際)に、3・4パス目の機能液滴を吐出することによるものである。このように、1の画素内において、複数回に分割して機能液滴を吐出する場合、それぞれ異なる吐出位置に機能液滴を吐出させるように設定可能であるため、1の画素をむらなく描画することができる。
【0079】
図18は、オプション設定を行う画面であり、温度を設定可能となっている。この場合の温度とは、特にワークWの周辺温度を指すものであるが、予め、温度によるワークWの伸縮を補正するための補正値をテーブルとして記憶しておき、設定された温度に応じて適宜、X軸テーブル23および/またはY軸テーブル24(機能液滴吐出ヘッド7)の送り量を補正する。このように、温度による基板伸縮を考慮することで、ワークW上の所望する正確な位置に機能液滴を着弾させることができる。
【0080】
なお、ワークWが供給される吸着テーブル28の近傍に温度計を備え、これにより一定時間毎、若しくはワークWの供給時に計測された温度に基づいて、ヘッド動作パターンデータが補正されるようにしても良い。この構成によれば、ユーザによる設定の手間を省くことができると共に、正確な温度補正を行うことができる。また、この場合、ワークWを載置しておくマガジン周辺の温度と、吸着テーブル28上に供給されたときの周辺温度を同じにしておくことが好ましい。この構成によれば、より正確な温度補正を行うことができる。
【0081】
図19は、ヘッドファイルを選択する画面であり、図6で選択した使用ヘッド(「Head1」)に対応するファイルが選択される。以下、図20ないし図24は、ここで選択したヘッドファイル(ヘッドファイル名「Head1」)の編集画面を示すものである。なお、ヘッドファイルが予め保存されていない場合は、ここで新規にヘッドファイルに関するデータ入力を行う必要がある。
【0082】
図20は、ヘッド設計値を入力する画面であり、1ヘッドあたりのノズル数、ヘッドキャリッジへのヘッド取付角度およびヘッドキャリッジ取付時のノズルピッチを設定可能となっている。1ヘッドあたりのノズル数の中で、先頭ノズルからの不使用ノズル数および最後尾ノズルからの不使用ノズル数を選択可能となっているが、これは、図37に示すように、ピエゾ方式の機能液滴吐出ヘッド7の特性で、特にノズル列37の両端側のインク吐出量が多くなる傾向にあるため、これら両端付近のノズルを不使用とすることで、吐出量の平均化を計るためである。
【0083】
また、ここで言う「ヘッドキャリッジ」とはサブキャリッジ41のことであるが、このサブキャリッジ41へのヘッド取付角度およびキャリッジ取付時のノズルピッチのいずれか一方を設定することで、他方の値が決まることから、いずれか一方のみの入力としても良い。なお、ここで設定するノズルピッチは、画素ピッチと異なる値に設定されることが好ましい。本実施形態の場合、R.G.Bの描画色に対応した3つの装置(同一設計、同一のノズル配列)を使用しており、それぞれの装置毎にインクを吐出する位置が異なるが、この構成によれば、これら3つの着色パターンをなるべく多くのノズルを使用して着色させることができる。すなわち、吐出むら(描画むら)を極力なくすことができる(仮に、ストライプ配列でピッチを合わせた場合、各色で1/3のノズルしか使用できないことになる)。
【0084】
図21は、ヘッドキャリッジ設計値1を入力する画面であり、ヘッド1A列を基準としたときの各ノズル列37の間隔(各ノズル列37までの距離)を設定可能となっている。なお、ヘッド取付の「通常」、「反転」とは、ヘッド7からヘッド12までが、ヘッド1からヘッド6までの機能液滴吐出ヘッド7を180°回転させて取り付けてあることを示したものである。
【0085】
図22は、ヘッドキャリッジ設計値2を入力する画面であり、ヘッドアライメントマーク間距離および各マークからのマスターノズル間の距離を設定可能となっている。ヘッドアライメントマークは、サブキャリッジ上にレーザーエッチング等により形成されたものであり、マスターヘッドアライメントマークおよびスレーブヘッドアライメントマークとしてそれぞれ1箇所ずつ形成されている。また、マスターノズルとは、ヘッド1A列の先端ノズル(黒丸にて図示)を指すものである。
【0086】
図23は、ヘッドアライメント用の画像設定を行う画面であり、ヘッドアライメント用画像処理装置の設定値を設定可能となっている。これは、キャリッジによってマークの形状が異なるためである。上記の通り、アライメントするためのマークは2種類あるが、それぞれについて、パターン名称、精度、複雑度、途中下限値、最終下限値、2値化レベル、面積下限値および面積上限値を設定しなければならない。ここで、パターン名称、精度、複雑度、途中下限値、最終下限値については、図15の「WFアライメント用画像処理装置の設定」と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
2値化レベル、面積下限値および面積上限値は、パターンマッチングにより、アライメントマーク検出ができた後、マークの重心を算出する際に使用するものであり、2値化レベルは、アライメントマークの輝度を256階調に分解した場合の2値化の基準点を設定するものである。つまり、ここで設定された設定値以下輝度の箇所を『黒』に変換する。また、面積下限値および面積上限値は、2値化レベルにより、『白』と『黒』のエリアに分けられたアライメントマークの『黒エリアの面積』が下限以上、上限以下の場合、『黒エリア』の重心を算出するものである。したがって、この場合、『黒エリアの面積』が10%以上35%以下の場合、アライメントマークの重心が算出されることになる。
【0088】
図24は、オプション設定を行う画面であり、ヘッド駆動周波数を設定可能となっている。このヘッド駆動周波数と、描画方向の移動速度とに基づいて、1のノズルの吐出可能ピッチを決定するようにしても良いが、必ずしも入力される必要はない(入力必須事項ではない)。
【0089】
次に、図25ないし図28を参照し、使用する機能液滴吐出装置10(図示では、「装置1」と記載)のデータファイルの編集操作を示す。図25は、機械設計値1の入力を行う画面であり、装置サイズを設定可能となっている。上記の通り、基板認識カメラは、ワークWが縦置の場合と横置の場合があり、それぞれの場合に、マスター基板アライメントマークおよびスレーブ基板アライメントマークを検出可能にするため、合計4つが配設されている。この4つのカメラのうちのカメラ1(太字プラスで図示)を基準として、前後のフラッシング領域からの領域を設定するようになっている。なお、ここに示す図は、ワークを上側から見たときの平面図であって、カメラ1との描画方向における相対位置を示したものである。
【0090】
図26は、機械設計値2の入力を行う画面であり、基準となるカメラ1からの各カメラ間の描画方向における距離を設定可能となっている。なお、カメラ1、3で、ワークWを縦置にした場合のマークを認識し、カメラ2、4でワークを横置にした場合のマークを認識している。
【0091】
図27は、軸パラメータの入力を行う画面であり、描画軸(X軸)のパラメータおよび改行軸(Y軸)のパラメータを設定可能となっている。描画軸(X軸)のパラメータとしては、分解能、起動周波数、最高速度安定待ち時間を入力するが、このうち分解能は、リニアスケールの分解能に等しい。また、最高速度安定待ち時間とは、ヘッドが描画方向を走査するときの、最高速度に至るまで(安定した走査ができるようになるまで)の待ち時間を指すものである。また、起動周波数とは、X・Y両軸のヘッド動作パターンデータを生成する場合、駆動時の加速領域(速度が安定しないエリア)を算出するために用いられるものである。一方、改行軸(Y軸)のパラメータの最高周波数は、次に説明するドット抜け検査に使用される。ドット抜け検査とは、機能液滴吐出ヘッド7を移動させながら、機能液滴を吐出し、検査をするものであるが、ここで設定された最高周波数は、その時の機能液滴吐出ヘッド7の移動速度を設定し、どの位置でどのノズル38から機能液滴を吐出するかを算出するために使用される。
【0092】
図28は、ドット検査パラメータの入力を行う画面であり、ドット検査時の描画領域長さ、ドットセンサ1とセンサ2間の距離、ドット検査開始時の先頭ノズルとセンサ間の距離、ドット検出センサ検出幅およびドット検査吐出時の吐出分解能を設定可能となっている。この「ドット検査パラメータ」は、ノズル詰まりを検査するために用いるものであり、図示されている、二重長方形は機能液滴の受け皿を表している。また、センサ1とセンサ2の2つのセンサを用いるのは、サブキャリッジ41上のヘッド列37が2列あるため、これらを1列づつ検査するためである。
【0093】
次に、メインメニューの「コンパイルオプション」アイコンをクリックすることにより設定可能なコンパイルオプションの設定操作について、図29ないし図31を参照し、説明する。図29は、ズラシ打ちの設定を行う画面であり、描画色ズラシおよびスキャンズラシを設定可能となっている。描画色ズラシとは、複数色(カラー)でチップ形成領域Cの描画を行う場合であって、装置1ないし3の機能液滴吐出ヘッド7のそれぞれのノズル列37に一方の端から同一のノズル番号が付されている場合(ノズル数が180であるため、1ないし180の番号が付されているものとする)、隣り合う画素(図33において、R1とG1、G1とB1など)に対しては、同一番号のノズル38で機能液滴を吐出しないように設定するものである。ここでは、ズラシノズル数が「10」であるため、R1の画素を装置1のノズル番号20で吐出した場合、G1の画素を装置2のノズル番号10または30で吐出することになる。また、R1の画素を装置1のノズル番号1で吐出した場合、G1の画素を装置2のノズル番号11または隣のノズル列37または機能液滴吐出ヘッド7のノズル番号171で吐出することになる。このため、ノズル38の位置によって吐出量にばらつきがある場合(図37参照)でも、1画素あたりの機能液滴の吐出量を平均化させ得るため、吐出むらを視認しづらくすることができる。
【0094】
なお、各配列(モザイク配列、デルタ配列、ストライプ配列)における隣り合う画素とは、図35に示すように、画素αに対する画素βを指すものである。但し、(c)ストライプ配列においては、画素β以外に画素γも含めて画素αの隣り合う画素とし、同一番号のノズル38で機能液滴を吐出しないようにしても良い。
【0095】
一方、スキャンズラシとは、1の画素が、複数回の機能液滴の吐出によって描画される場合(本実施形態の場合、4回に分けて描画される:図17参照)、それぞれ異なるノズルから機能液滴を吐出することができる。ここでは、ズラシノズル数が「80」であるため、ある画素に対して1パス目をノズル番号10で吐出した場合、2パス目はノズル番号90、3パス目はノズル番号170、4パス目は隣のノズル列37または機能液滴吐出ヘッド7のノズル番号70で吐出することになる。このため、ノズル38位置によって機能液滴の吐出量にばらつきがある場合(図37参照)でも、1の画素に対する機能液滴吐出量を平均化することができる。
【0096】
図30は、ワークW(Xステージ23)に対する機能液滴吐出ヘッド7の駆動方式の一種である「お茶打ち」等の設定を行う画面であり、「お茶打ち」、または「順方向打ち」を設定可能となっている。なお、ここで特に指定がない場合(本実施形態の場合)は、「ブロック打ち」となる。各駆動方式は、図36に示すとおりである。
【0097】
図31は、ビットマップファイル形式(保存形式)の設定を行う画面であり、「通常(BINファイル)」、または「デバック(TXTファイル)」のいずれかを設定可能となっている。このうち、「通常(BINファイル)」は、機能液滴吐出ヘッド7の駆動データとなるバイナリデータであり、「デバック(TXTファイル)」はテキストエディタにより表示可能なテキストデータである。
【0098】
上記の通り、図8ないし図18に示す機種ファイル(基板データ)、図20ないし図24に示すヘッドファイル(ヘッドデータ)、図25ないし図28に示す装置ファイル(装置データ)の編集を行い、さらに必要に応じて図29ないし図31に示すコンパイルオプションの設定を行った後、図6に示すメインメニューのコンパイルアイコンをクリックすることにより、コンパイルが行われ、描画色毎(装置毎)の描画データ(吐出パターンデータ)および位置データ(ヘッド動作パターンデータ)の生成を行う(図5参照)。このように、任意に設定された画素情報とチップ情報(基板データ)と、ノズル情報およびヘッド移動情報(ヘッドデータ)とに基づいて、所定のアルゴリズムにより吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを生成するため、全てのノズル38の吐出パターンデータや全ての装置(機能液滴吐出ヘッド7)のヘッド動作パターンデータを、一括して容易且つ迅速に生成することができる。
【0099】
ところで、本発明の描画システム1(描画装置6、機能液滴吐出装置10)は、前述の通り、各種フラットディスプレイの製造方法や、各種の電子デバイスおよび光デバイスの製造方法等にも適用可能である。そこで、この描画システム1を用いた製造方法を、液晶表示装置の製造方法および有機EL装置の製造方法を例に、説明する。
【0100】
図39は、液晶表示装置のカラーフィルタの部分拡大図である。図39(a)は平面図であり、図39(b)は図39(a)のB−B´線断面図である。断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0101】
図39(a)に示されるように、カラーフィルタ400は、マトリクス状に並んだ画素(フィルタエレメント)412を備え、画素と画素の境目は、仕切り413によって区切られている。画素412の1つ1つには、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかのインク(フィルタ材料)が導入されている。この例では赤、緑、青の配置をいわゆるデルタ配列としたが、ストライプ配列、モザイク配列など、その他の配置でも構わない。
【0102】
図39(b)に示されるように、カラーフィルタ400は、透光性の基板411と、遮光性の仕切り413とを備えている。仕切り413が形成されていない(除去された)部分は、上記画素412を構成する。この画素412に導入された各色のインクは着色層421を構成する。仕切り413及び着色層421の上面には、オーバーコート層422及び電極層423が形成されている。
【0103】
図40は、本発明の実施形態によるカラーフィルタの製造方法を説明する製造工程断面図である。断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0104】
膜厚0.7mm、たて38cm、横30cmの無アルカリガラスからなる透明基板411の表面を、熱濃硫酸に過酸化水素水を1重量%添加した洗浄液で洗浄し、純水でリンスした後、エア乾燥を行って清浄表面を得る。この表面に、スパッタ法によりクロム膜を平均0.2μmの膜厚で形成し、金属層414´を得る(図40:S1)。
【0105】
この基板をホットプレート上で、80℃で5分間乾燥させた後、金属層414´の表面に、スピンコートによりフォトレジスト層(図示せず)を形成する。この基板表面に、所要のマトリクスパターン形状を描画したマスクフィルムを密着させ、紫外線で露光をおこなう。次に、これを、水酸化カリウムを8重量%の割合で含むアルカリ現像液に浸漬して、未露光の部分のフォトレジストを除去し、レジスト層をパターニングする。続いて、露出した金属層を、塩酸を主成分とするエッチング液でエッチング除去する。このようにして所定のマトリクスパターンを有する遮光層(ブラックマトリクス)414を得ることができる(図40:S2)。遮光層414の膜厚は、およそ0.2μmである。また、遮光層414の幅は、およそ22μmである。
【0106】
この基板上に、さらにネガ型の透明アクリル系の感光性樹脂組成物415´をやはりスピンコート法で塗布する(図40:S3)。これを100℃で20分間プレベークした後、所定のマトリクスパターン形状を描画したマスクフィルムを用いて紫外線露光を行なう。未露光部分の樹脂を、やはりアルカリ性の現像液で現像し、純水でリンスした後スピン乾燥する。最終乾燥としてのアフターベークを200℃で30分間行い、樹脂部を十分硬化させることにより、バンク層415が形成され、遮光層414及びバンク層415からなる仕切り413が形成される(図40:S4)。このバンク層415の膜厚は、平均で2.7μmである。また、バンク層415の幅は、およそ14μmである。
【0107】
得られた遮光層414およびバンク層415で区画された着色層形成領域(特にガラス基板411の露出面)のインク濡れ性を改善するため、ドライエッチング、すなわちプラズマ処理を行なう。具体的には、ヘリウムに酸素を20%加えた混合ガスに高電圧を印加し、プラズマ雰囲気でエッチングスポットに形成し、基板を、このエッチングスポット下を通過させてエッチングする。
【0108】
次に、仕切り413で区切られて形成された画素412内に、上記R、G、Bの各インクをインクジェット方式により導入する(図40:S5)。機能液滴吐出ヘッド7(インクジェットヘッド)には、ピエゾ圧電効果を応用した精密ヘッドを使用し、微小インク滴を着色層形成領域毎に10滴、選択的に飛ばす。駆動周波数は14.4kHz、すなわち、各インク滴の吐出間隔は69.5μ秒に設定する。ヘッドとターゲットとの距離は、0.3mmに設定する。ヘッドよりターゲットである着色層形成領域への飛翔速度、飛行曲がり、サテライトと称される分裂迷走滴の発生防止のためには、インクの物性はもとよりヘッドのピエゾ素子を駆動する波形(電圧を含む)が重要である。従って、あらかじめ条件設定された波形をプログラムして、インク滴を赤、緑、青の3色を同時に塗布して所定の配色パターンにインクを塗布する。
【0109】
インク(フィルタ材料)としては、例えばポリウレタン樹脂オリゴマーに無機顔料を分散させた後、低沸点溶剤としてシクロヘキサノンおよび酢酸ブチルを、高沸点溶剤としてブチルカルビトールアセテートを加え、さらに非イオン系界面活性剤0.01重量%を分散剤として添加し、粘度6〜8センチポアズとしたものを用いる。
【0110】
次に、塗布したインクを乾燥させる。まず、自然雰囲気中で3時間放置してインク層416のセッティングを行った後、80℃のホットプレート上で40分間加熱し、最後にオーブン中で200℃で30分間加熱してインク層416の硬化処理を行って、着色層421が得られる(図40:S6)。
【0111】
上記基板に、透明アクリル樹脂塗料をスピンコートして平滑面を有するオーバーコート層422を形成する。さらに、この上面にITO(Indium Tin Oxide)からなる電極層423を所要パターンで形成して、カラーフィルタ400とする(図40:S7)。なお、このオーバーコート層422を、機能液滴吐出ヘッド7(インクジェットヘッド)によるインクジェット方式で、形成するようにしてもよい。
【0112】
図41は、本発明の製造方法により製造される電気光学装置(フラットディスプレイ)の一例であるカラー液晶表示装置の断面図である。断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0113】
このカラー液晶表示装置450は、カラーフィルタ400と対向基板466とを組み合わせ、両者の間に液晶組成物465を封入することにより製造される。液晶表示装置450の一方の基板466の内側の面には、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示せず)と画素電極463とがマトリクス状に形成されている。また、もう一方の基板として、画素電極463に対向する位置に赤、緑、青の着色層421が配列するようにカラーフィルタ400が設置されている。
【0114】
基板466とカラーフィルタ400の対向するそれぞれの面には、配向膜461、464が形成されている。これらの配向膜461、464はラビング処理されており、液晶分子を一定方向に配列させることができる。また、基板466およびカラーフィルタ400の外側の面には、偏光板462、467がそれぞれ接着されている。また、バックライトとしては蛍光灯(図示せず)と散乱板の組合わせが一般的に用いられており、液晶組成物465をバックライト光の透過率を変化させる光シャッターとして機能させることにより表示を行う。
【0115】
なお、電気光学装置は、本発明では上記のカラー液晶表示装置に限定されず、例えば薄型のブラウン管、あるいは液晶シャッター等を用いた小型テレビ、EL表示装置、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイ、FED(Field Emission Display)パネル等の種々の電気光学手段を用いることができる。
【0116】
次に、図42ないし図54を参照して、有機EL装置(有機EL表示装置)とその製造方法を説明する。
【0117】
図42ないし図54は、有機EL素子を含む有機EL装置の製造プロセスと共にその構造を表している。この製造プロセスは、バンク部形成工程と、プラズマ処理工程と、正孔注入/輸送層形成工程及び発光層形成工程からなる発光素子形成工程と、対向電極形成工程と、封止工程とを具備して構成されている。
【0118】
バンク部形成工程では、基板501に予め形成した回路素子部502上及び電極511(画素電極ともいう)上の所定の位置に、無機物バンク層512aと有機物バンク層512bを積層することにより、開口部512gを有するバンク部512を形成する。このように、バンク部形成工程には、電極511の一部に、無機物バンク層512aを形成する工程と、無機物バンク層の上に有機物バンク層512bを形成する工程が含まれる。
【0119】
まず無機物バンク層512aを形成する工程では、図42に示すように、回路素子部502の第2層間絶縁膜544b上及び画素電極511上に、無機物バンク層512aを形成する。無機物バンク層512aを、例えばCVD法、コート法、スパッタ法、蒸着法等によって第2層間絶縁膜544b及び画素電極511の全面にSiO2、TiO2等の無機物膜を形成する。
【0120】
次にこの無機物膜をエッチング等によりパターニングして、電極511の電極面511aの形成位置に対応する下部開口部512cを設ける。このとき、無機物バンク層512aを電極511の周縁部と重なるように形成しておく必要がある。このように、電極511の周縁部(一部)と無機物バンク層512aとが重なるように無機物バンク層512aを形成することにより、発光層510bの発光領域を制御することができる。
【0121】
次に有機物バンク層512bを形成する工程では、図43に示すように、無機物バンク層512a上に有機物バンク層512bを形成する。有機物バンク層512bをフォトリソグラフィー技術等によりエッチングして、有機物バンク層512bの上部開口部512dを形成する。上部開口部512dは、電極面511a及び下部開口部512cに対応する位置に設けられる。
【0122】
上部開口部512dは、図43に示すように、下部開口部512cより広く、電極面511aより狭く形成することが好ましい。これにより、無機物バンク層512aの下部開口部512cを囲む第1積層部512eが、有機物バンク層512bよりも電極511の中央側に延出された形になる。このようにして、上部開口部512d、下部開口部512cを連通させることにより、無機物バンク層512a及び有機物バンク層512bを貫通する開口部512gが形成される。
【0123】
次にプラズマ処理工程では、バンク部512の表面と画素電極の表面511aに、親インク性を示す領域と、撥インク性を示す領域を形成する。このプラズマ処理工程は、予備加熱工程と、バンク部512の上面(512f)及び開口部512gの壁面並びに画素電極511の電極面511aを親インク性を有するように加工する親インク化工程と、有機物バンク層512bの上面512f及び上部開口部512dの壁面を、撥インク性を有するように加工する撥インク化工程と、冷却工程とに大別される。
【0124】
まず、予備加熱工程では、バンク部512を含む基板501を所定の温度まで加熱する。加熱は、例えば基板501を載せるステージにヒータを取り付け、このヒータで当該ステージごと基板501を加熱することにより行う。具体的には、基板501の予備加熱温度を、例えば70〜80℃の範囲とすることが好ましい。
【0125】
次に、親インク化工程では、大気雰囲気中で酸素を処理ガスとするプラズマ処理(O2プラズマ処理)を行う。このO2プラズマ処理により、図44に示すように、画素電極511の電極面511a、無機物バンク層512aの第1積層部512e及び有機物バンク層512bの上部開口部512dの壁面ならびに上面512fが親インク処理される。この親インク処理により、これらの各面に水酸基が導入されて親インク性が付与される。図44では、親インク処理された部分を二点鎖線で示している。
【0126】
次に、撥インク化工程では、大気雰囲気中で4フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理(CF4プラズマ処理)を行う。CF4プラズマ処理により、図45に示すように、上部開口部512d壁面及び有機物バンク層の上面512fが撥インク処理される。この撥インク処理により、これらの各面にフッ素基が導入されて撥インク性が付与される。図45では、撥インク性を示す領域を二点鎖線で示している。
【0127】
次に、冷却工程では、プラズマ処理のために加熱された基板501を室温、またはインクジェット工程(機能液滴吐出工程)の管理温度まで冷却する。プラズマ処理後の基板501を室温、または所定の温度(例えばインクジェット工程を行う管理温度)まで冷却することにより、次の正孔注入/輸送層形成工程を一定の温度で行うことができる。
【0128】
次に、発光素子形成工程では、画素電極511上に正孔注入/輸送層及び発光層を形成することにより発光素子を形成する。発光素子形成工程には、4つの工程が含まれる。即ち、正孔注入/輸送層を形成するための第1組成物を各画素電極上に吐出する第1機能液滴吐出工程と、吐出された第1組成物を乾燥させて画素電極上に正孔注入/輸送層を形成する正孔注入/輸送層形成工程と、発光層を形成するための第2組成物を正孔注入/輸送層の上に吐出する第2機能液滴吐出工程と、吐出された第2組成物を乾燥させて正孔注入/輸送層上に発光層を形成する発光層形成工程とが含まれる。
【0129】
まず、第1機能液滴吐出工程では、インクジェット法(機能液滴吐出法)により、正孔注入/輸送層形成材料を含む第1組成物を電極面511a上に吐出する。なお、この第1機能液滴吐出工程以降は、水、酸素の無い窒素雰囲気、アルゴン雰囲気等の不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。(なお、画素電極上にのみ正孔注入/輸送層を形成する場合は、有機物バンク層に隣接して形成される正孔注入/輸送層は形成されない)
【0130】
図46に示すように、インクジェットヘッド(機能液滴吐出ヘッド7)Hに正孔注入/輸送層形成材料を含む第1組成物を充填し、インクジェットヘッドHの吐出ノズルを下部開口部512c内に位置する電極面511aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板501とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当たりの液量が制御された第1組成物滴510cを電極面511a上に吐出する。
【0131】
ここで用いる第1組成物としては、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリチオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の混合物を、極性溶媒に溶解させた組成物を用いることができる。極性溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール(IPA)、ノルマルブタノール、γ−ブチロラクトン、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)及びその誘導体、カルビト−ルアセテート、ブチルカルビト−ルアセテート等のグリコールエーテル類等を挙げることができる。なお、正孔注入/輸送層形成材料は、R・G・Bの各発光層510bに対して同じ材料を用いても良く、発光層毎に変えても良い。
【0132】
図46に示すように、吐出された第1組成物滴510cは、親インク処理された電極面511a及び第1積層部512e上に広がり、下部、上部開口部512c、512d内に満たされる。電極面511a上に吐出する第1組成物量は、下部、上部開口部512c、512dの大きさ、形成しようとする正孔注入/輸送層の厚さ、第1組成物中の正孔注入/輸送層形成材料の濃度等により決定される。また、第1組成物滴510cは1回のみならず、数回に分けて同一の電極面511a上に吐出しても良い。
【0133】
次に正孔注入/輸送層形成工程では、図47に示すように、吐出後の第1組成物を乾燥処理及び熱処理して第1組成物に含まれる極性溶媒を蒸発させることにより、電極面511a上に正孔注入/輸送層510aを形成する。乾燥処理を行うと、第1組成物滴510cに含まれる極性溶媒の蒸発が、主に無機物バンク層512a及び有機物バンク層512bに近いところで起き、極性溶媒の蒸発に併せて正孔注入/輸送層形成材料が濃縮されて析出する。
【0134】
これにより図47に示すように、乾燥処理によって電極面511a上でも極性溶媒の蒸発が起き、これにより電極面511a上に正孔注入/輸送層形成材料からなる平坦部510aが形成される。電極面511a上では極性溶媒の蒸発速度がほぼ均一であるため、正孔注入/輸送層の形成材料が電極面511a上で均一に濃縮され、これにより均一な厚さの平坦部510aが形成される。
【0135】
次に第2機能液滴吐出工程では、インクジェット法(機能液滴吐出法)により、発光層形成材料を含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出する。この第2機能液滴吐出工程では、正孔注入/輸送層510aの再溶解を防止するために、発光層形成の際に用いる第2組成物の溶媒として、正孔注入/輸送層510aに対して不溶な非極性溶媒を用いる。
【0136】
しかしその一方で正孔注入/輸送層510aは、非極性溶媒に対する親和性が低いため、非極性溶媒を含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出しても、正孔注入/輸送層510aと発光層510bとを密着させることができなくなるか、あるいは発光層510bを均一に塗布できないおそれがある。そこで、非極性溶媒ならびに発光層形成材料に対する正孔注入/輸送層510aの表面の親和性を高めるために、発光層を形成する前に表面改質工程を行うことが好ましい。
【0137】
そこでまず、表面改質工程について説明する。表面改質工程は、発光層形成の際に用いる第1組成物の非極性溶媒と同一溶媒またはこれに類する溶媒である表面改質用溶媒を、インクジェット法(機能液滴吐出法)、スピンコート法またはディップ法により正孔注入/輸送層510a上に塗布した後に乾燥することにより行う。
【0138】
例えば、インクジェット法による塗布は、図48に示すように、インクジェットヘッドHに、表面改質用溶媒を充填し、インクジェットヘッドHの吐出ノズルを基板(すなわち、正孔注入/輸送層510aが形成された基板)に対向させ、インクジェットヘッドHと基板501とを相対移動させながら、吐出ノズルHから表面改質用溶媒510dを正孔注入/輸送層510a上に吐出することにより行う。そして、図49に示すように、表面改質用溶媒510dを乾燥させる。
【0139】
次に第2機能液滴吐出工程では、インクジェット法(機能液滴吐出法)により、発光層形成材料を含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出する。図50に示すように、インクジェットヘッドHに、青色(B)発光層形成材料を含有する第2組成物を充填し、インクジェットヘッドHの吐出ノズルを下部、上部開口部512c、512d内に位置する正孔注入/輸送層510aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板501とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当たりの液量が制御された第2組成物滴510eとして吐出し、この第2組成物滴510eを正孔注入/輸送層510a上に吐出する。
【0140】
発光層形成材料としては、ポリフルオレン系高分子誘導体や、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、あるいは上記高分子に有機EL材料をドープして用いる事ができる。例えば、ルブレン、ペリレン、9,10-ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等をドープすることにより用いることができる。
【0141】
非極性溶媒としては、正孔注入/輸送層510aに対して不溶なものが好ましく、例えば、シクロへキシルベンゼン、ジハイドロベンゾフラン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン等を用いることができる。このような非極性溶媒を発光層510bの第2組成物に用いることにより、正孔注入/輸送層510aを再溶解させることなく第2組成物を塗布できる。
【0142】
図50に示すように、吐出された第2組成物510eは、正孔注入/輸送層510a上に広がって下部、上部開口部512c、512d内に満たされる。第2組成物510eは1回のみならず、数回に分けて同一の正孔注入/輸送層510a上に吐出しても良い。この場合、各回における第2組成物の量は同一でも良く、各回毎に第2組成物量を変えても良い。
【0143】
次に発光層形成工程では、第2組成物を吐出した後に乾燥処理及び熱処理を施して、正孔注入/輸送層510a上に発光層510bを形成する。乾燥処理は、吐出後の第2組成物を乾燥処理することにより第2組成物に含まれる非極性溶媒を蒸発して、図51に示すような青色(B)発光層510bを形成する。
【0144】
続けて、図52に示すように、青色(B)発光層510bの場合と同様にして、赤色(R)発光層510bを形成し、最後に緑色(G)発光層510bを形成する。なお、発光層510bの形成順序は、前述の順序に限られるものではなく、どのような順番で形成しても良い。例えば、発光層形成材料に応じて形成する順番を決める事も可能である。
【0145】
次に対向電極形成工程では、図53に示すように、発光層510b及び有機物バンク層512bの全面に陰極503(対向電極)を形成する。なお,陰極503は複数の材料を積層して形成しても良い。例えば、発光層に近い側には仕事関数が小さい材料を形成することが好ましく、例えばCa、Ba等を用いることが可能であり、また材料によっては下層にLiF等を薄く形成した方が良い場合もある。また、上部側(封止側)には下部側よりも仕事関数が高いものが好ましい。これらの陰極(陰極層)503は、例えば蒸着法、スパッタ法、CVD法等で形成することが好ましく、特に蒸着法で形成することが、発光層510bの熱による損傷を防止できる点で好ましい。
【0146】
また、フッ化リチウムは、発光層510b上のみに形成しても良く、更に青色(B)発光層510b上のみに形成しても良い。この場合、他の赤色(R)発光層及び緑色(G)発光層510b、510bには、LiFからなる上部陰極層503bが接することとなる。また陰極12の上部には、蒸着法、スパッタ法、CVD法等により形成したAl膜、Ag膜等を用いることが好ましい。また、陰極503上に、酸化防止のためにSiO2、SiN等の保護層を設けても良い。
【0147】
最後に、図54に示す封止工程では、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で、有機EL素子504上に封止用基板505を積層する。封止工程は、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。大気中で行うと、陰極503にピンホール等の欠陥が生じていた場合にこの欠陥部分から水や酸素等が陰極503に侵入して陰極503が酸化されるおそれがあるので好ましくない。そして最後に、フレキシブル基板の配線に陰極503を接続するとともに、駆動ICに回路素子部502の配線を接続することにより、本実施形態の有機EL装置500が得られる。
【0148】
なお、画素電極511および陰極(対向電極)503の形成において、インクジェットヘッドHによるインクジェット方式を採用してもよい。すなわち、液体の電極材料をインクジェットヘッドHにそれぞれ導入し、これをインクジェットヘッドHから吐出して、画素電極511および陰極503をそれぞれ形成する(乾燥工程を含む)。
【0149】
同様に、本実施形態の機能液滴吐出装置10は、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法等に、適用することができる。
【0150】
電子放出装置の製造方法では、複数の機能液滴吐出ヘッド7にR、G、B各色の蛍光材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、蛍光材料を選択的に吐出して、電極上に多数の蛍光体を形成する。なお、電子放出装置は、FED(電界放出ディスプレイ)を含む上位の概念である。
【0151】
PDP装置の製造方法では、複数の機能液滴吐出ヘッド7にR、G、B各色の蛍光材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、蛍光材料を選択的に吐出して、背面基板上の多数の凹部にそれぞれ蛍光体を形成する。
【0152】
電気泳動表示装置の製造方法では、複数の機能液滴吐出ヘッド7に各色の泳動体材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、インク材料を選択的に吐出して、電極上の多数の凹部にそれぞれ泳動体を形成する。なお、帯電粒子と染料とから成る泳動体は、マイクロカプセルに封入されていることが、好ましい。
【0153】
一方、本実施形態の機能液滴吐出装置10は、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法等にも、適用可能である。
【0154】
スペーサ形成方法は、2枚の基板間に微小なセルギャップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するものであり、複数の機能液滴吐出ヘッド7にスペーサを構成する粒子材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、粒子材料を選択的に吐出して少なくとも一方の基板上にスペーサを形成する。例えば、上記の液晶表示装置や電気泳動表示装置における2枚の基板間のセルギャップを構成する場合に有用であり、その他この種の微小なギャップを必要とする半導体製造技術に適用できることはいうまでもない。
【0155】
金属配線形成方法では、複数の機能液滴吐出ヘッド7に液状金属材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、液状金属材料を選択的に吐出して、基板上に金属配線を形成する。例えば、上記の液晶表示装置におけるドライバと各電極とを接続する金属配線や、上記の有機EL装置におけるTFT等と各電極とを接続する金属配線に適用することができる。また、この種のフラットディスプレイの他、一般的な半導体製造技術に適用できることはいうまでもない。
【0156】
レンズ形成方法では、複数の機能液滴吐出ヘッド7にレンズ材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、レンズ材料を選択的に吐出して、透明基板上に多数のマイクロレンズを形成する。例えば、上記のFED装置におけるビーム収束用のデバイスとして適用可能である。また、各種の光デバイスに適用可能であることはいうまでもない。
【0157】
レジスト形成方法では、複数の機能液滴吐出ヘッド7にレジスト材料を導入し複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、レジスト材料を選択的に吐出して、基板上に任意形状のフォトレジストを形成する。例えば、上記の各種表示装置おけるバンクの形成は元より、半導体製造技術の主体を為すフォトリソグラフィー法において、フォトレジストの塗布に広く適用可能である。
【0158】
光拡散体形成方法では、基板上に多数の光拡散体を形成する光拡散体形成方法であって、複数の機能液滴吐出ヘッド7に光拡散材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、光拡散材料を選択的に吐出して多数の光拡散体を形成する。この場合も、各種の光デバイスに適用可能であることはいうまでもない。
【0159】
【発明の効果】
以上のように、本発明の描画システムによれば、データ生成用PCによって生成したデータを記憶媒体に格納し、これを各機能液滴吐出装置に読み込ませることで、描画を行うことができる。すなわち、各機能液滴吐出装置によって吐出パターンデータの生成のための時間を必要としないため、描画処理を長時間中断することがない。したがって、吐出パターンデータの生成による各機能液滴吐出装置の稼働率の低下を防ぐことができる。さらに、データが記憶媒体に格納されているため、記憶媒体を交換するだけで、煩雑な手間を必要とすることなくデータの入れ替えを行うことができる。
【0160】
一方、本発明の液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法によれば、各装置におけるフィルタ材料や発光材料等に適した機能液滴吐出ヘッドを簡単に導入することができるため、製造効率を向上させることができる。
【0161】
また、本発明のカラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法によれば、各電子デバイスや各光デバイスにおけるフィルタ材料や発光材料等に適した機能液滴吐出ヘッドを簡単に導入することができため、製造効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る描画システムの模式図である。
【図2】 実施形態に係る機能液滴吐出装置の模式図である。
【図3】 実施形態に係る機能液滴吐出ヘッドと基板の模式図である。
【図4】 実施形態に係る機能液滴吐出装置の制御系のブロック図である。
【図5】 描画データおよび位置データの生成方法の概要を示す図である。
【図6】 実施形態に係る操作画面の一例である、メインメニューの画面を示す図である。
【図7】 実施形態に係る操作画面の一例である、機種ファイルの選択画面を示す図である。
【図8】 実施形態に係る操作画面の一例である、セルパターンの入力画面を示す図である。
【図9】 図8とは異なる、セルパターンの入力画面を示す図である。
【図10】 図8および8とは異なる、セルパターンの入力画面を示す図である。
【図11】 図8、8および9とは異なる、セルパターンの入力画面を示す図である。
【図12】 実施形態に係る操作画面の一例である、CF設計値1の入力画面を示す図である。
【図13】 実施形態に係る操作画面の一例である、ワーク設計値1の入力画面を示す図である。
【図14】 実施形態に係る操作画面の一例である、ワーク設計値2の入力画面を示す図である。
【図15】 実施形態に係る操作画面の一例である、画像設定の入力画面を示す図である。
【図16】 実施形態に係る操作画面の一例である、描画情報の入力画面を示す図である。
【図17】 実施形態に係る操作画面の一例である、画素内描画設計の入力画面を示す図である。
【図18】 実施形態に係る操作画面の一例である、オプションの入力画面を示す図である。
【図19】 実施形態に係る操作画面の一例である、ヘッドファイルの選択画面を示す図である。
【図20】 実施形態に係る操作画面の一例である、ヘッド設計値の入力画面を示す図である。
【図21】 実施形態に係る操作画面の一例である、ヘッドキャリッジ設計値1の入力画面を示す図である。
【図22】 実施形態に係る操作画面の一例である、ヘッドキャリッジ設計値2の入力画面を示す図である。
【図23】 実施形態に係る操作画面の一例である、画像設定の入力画面を示す図である。
【図24】 実施形態に係る操作画面の一例である、オプションの入力画面を示す図である。
【図25】 実施形態に係る操作画面の一例である、機械設計値1の入力画面を示す図である。
【図26】 実施形態に係る操作画面の一例である、機械設計値2の入力画面を示す図である。
【図27】 実施形態に係る操作画面の一例である、軸パラメータの入力画面を示す図である。
【図28】 実施形態に係る操作画面の一例である、ドット検査パラメータの入力画面を示す図である。
【図29】 実施形態に係る操作画面の一例である、ズラシ打ちの入力画面を示す図である。
【図30】 実施形態に係る操作画面の一例である、お茶打ちの入力画面を示す図である。
【図31】 実施形態に係る操作画面の一例である、ビットマップファイル形式の入力画面を示す図である。
【図32】 実施形態に係る画素配列の一例を示す図である。
【図33】 実施形態に係るセル内のR.G.B画素配列の一例を示す図である。
【図34】 実施形態に係る基板上のセルの配列の一例を示す図である。
【図35】 実施形態に係る隣接する画素の一例を示す図である。
【図36】 実施形態に係る機能液滴吐出ヘッドの駆動方式の一例を示す図である。
【図37】 実施形態に係るノズル位置と機能液吐出量の関係を示す図である。
【図38】 実施形態に係る基板アライメントマークの一例を示す図である。
【図39】 実施形態のカラーフィルタの製造方法により製造されるカラーフィルタの部分拡大図である。
【図40】 実施形態のカラーフィルタの製造方法を模式的に示す製造工程断面図である。
【図41】 実施形態のカラーフィルタの製造方法により製造される液晶表示装置の断面図である。
【図42】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法におけるバンク部形成工程(無機物バンク)の断面図である。
【図43】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法におけるバンク部形成工程(有機物バンク)の断面図である。
【図44】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法におけるプラズマ処理工程(親水化処理)の断面図である。
【図45】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法におけるプラズマ処理工程(撥水化処理)の断面図である。
【図46】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法における正孔注入層形成工程(機能液滴吐出)の断面図である。
【図47】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法における正孔注入層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図48】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法における表面改質工程(機能液滴吐出)の断面図である。
【図49】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法における表面改質工程(乾燥)の断面図である。
【図50】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法におけるB発光層形成工程(機能液滴吐出)の断面図である。
【図51】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法におけるB発光層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図52】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法におけるR・G・B発光層形成工程の断面図である。
【図53】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法における対向電極形成工程の断面図である。
【図54】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法における封止工程の断面図である。
【符号の説明】
1 描画システム 2 データ生成用PC
5 記憶媒体 6 描画装置
7 機能液滴吐出ヘッド 8 搬入側マガジンローダ
9 搬出側マガジンローダ 10 機能液滴吐出装置
23 X軸テーブル 24 Y軸テーブル
25 メインキャリッジ 26 ヘッドユニット
28 吸着テーブル 37 ノズル列
38 ノズル 41 サブキャリッジ
110 ヘッド部 120 駆動部
130 電源部 140 送り検出部
150 制御部 152 第2PC
400 カラーフィルタ 412 画素
415 バンク層 416 インク層
422 オーバーコート層 466 基板
500 有機EL装置 501 基板
502 回路素子部 504 有機EL素子
510a 正孔注入/輸送層 510b 発光層
C チップ形成領域 E 画素
W 基板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drawing system that performs drawing by selectively ejecting functional liquid droplets from a functional liquid droplet ejection head onto a workpiece.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a functional liquid droplet ejection apparatus that forms dots by ejecting ink (functional liquid droplets) from nozzle rows arranged at the same pitch on an inkjet head (functional liquid droplet ejection head) such as an ink jet printer, Drawing is performed by moving the inkjet head relative to the workpiece in the main scanning direction and the sub-scanning direction. In this case, the ejection pattern data (drawing pattern data) of each nozzle is generated for each nozzle row (head), and the generated data is sequentially sent to the head driving device to eject functional droplets for one row ( Drawing).
[0003]
However, in recent years, in a large-sized printer or the like, considering the yield of the functional liquid droplet ejection head, all the nozzles in the sub-scanning direction (one line) are not composed of a single functional liquid droplet ejection head but a plurality of functional liquids. It consists of a droplet discharge head. For this reason, when one line is formed by arranging six functional liquid droplet ejection heads having two nozzle rows, for example, it is necessary to generate ejection pattern data for 12 rows in total. However, since it takes an enormous amount of data to generate the ejection pattern data for 12 columns, the conventional method for generating the ejection pattern data for each nozzle row cannot practically generate it.
[0004]
Therefore, in a functional liquid droplet ejection apparatus that performs drawing using a plurality of functional liquid droplet ejection heads, all the nozzles are determined based on the positional relationship between the workpiece and the functional liquid droplet ejection head and the set pixel information and nozzle information. A method of generating ejection pattern data collectively is known.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a method, since data is generated for each functional droplet discharge device to be used, it is desired that any drive PC that drives each functional droplet discharge device has high performance. In addition, when replacing the discharge pattern data for the functional liquid droplet discharge device, the complicated pattern of deleting the discharge pattern data originally stored and generating new discharge pattern data again each time is performed. Needed. In addition, in this case, since the functional liquid droplet ejection device cannot be driven at the time of data generation, a reduction in operating rate has been a serious problem.
[0006]
In the present invention, when drawing is performed by selectively ejecting functional liquid droplets from a nozzle row arranged in a plurality of functional liquid droplet ejection heads onto a workpiece, the ejection pattern data of each nozzle is easily replaced. It is an object to provide a drawing system that can be obtained.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The drawing system of the present invention performs drawing for each color by using a plurality of functional liquid droplet ejection devices, and a color for performing drawing by each of the plurality of functional liquid droplet ejection devices. A drawing system comprising: a data generation PC for generating different drawing data; and a plurality of storage media that can be mutually set in a plurality of functional liquid droplet ejection devices. An input unit that inputs various parameters for performing color drawing in the apparatus, a drawing data generation unit that collectively generates drawing data for each color based on input by the input unit, and a plurality of drawing data for each color A drawing unit that draws each color by causing the plurality of functional liquid droplet ejection devices to read the storage medium for the corresponding color, respectively. Characterized by comprising a stage.
In this case, it is preferable that the plurality of functional liquid droplet ejection devices are of the same model, and the input unit inputs parameters relating to the model of the functional liquid droplet ejection device.
In these cases, the plurality of functional liquid droplet ejection devices perform the rendering of each color by ejecting the functional liquid droplets of each color to the regularly arranged pixel areas of each color, and the input means has an array pattern of the pixel areas Is preferably selected and input from among a plurality of pattern candidates.
The following configuration is also possible.
According to the drawing system of the present invention, based on data stored in a storage medium, a functional liquid droplet is ejected from a plurality of nozzles arranged in the functional liquid droplet ejection head while moving the functional liquid droplet ejection head relative to the workpiece. Is a drawing system that performs drawing in one or more chip formation areas on a workpiece by selectively discharging the pixel information, the pixel information relating to the pixel arrangement in the chip formation area, and the chip relating to the arrangement of the chip formation area on the workpiece Each nozzle based on the setting means for setting information and nozzle information related to the arrangement of each nozzle, the positional relationship between the workpiece and the functional liquid droplet ejection head, and the pixel information, chip information and nozzle information set by the setting means Discharge pattern data generating means for generating the discharge pattern data, and a memory storing the generated discharge pattern data Reading and body, the ejection pattern data stored in the storage medium, characterized in that and a drawing means for drawing on the basis of the ejection pattern data.
[0008]
According to this configuration, the discharge pattern data is generated based on the positional relationship between the workpiece and the functional liquid droplet discharge head and the set pixel information, chip information, and nozzle information. Can be generated. That is, the discharge pattern data of each nozzle can be generated easily and quickly regardless of the number of nozzles. In addition, the drawing unit can perform the drawing only by reading the storage medium storing the ejection pattern data of each nozzle generated by the data generation unit. That is, since the drawing means does not require time for generating the discharge pattern data, the drawing process is not interrupted for a long time. Therefore, it is possible to prevent a reduction in the operating rate of the drawing means due to the generation of the discharge pattern data. Furthermore, since the ejection pattern data is stored in the storage medium, the ejection pattern data can be replaced without needing troublesome work by simply replacing the storage medium.
[0009]
In this case, the head movement information regarding the relative movement of the functional liquid droplet ejection head is further set by the setting means, so that the head operation of the functional liquid droplet ejection head is performed based on the pixel information, chip information, nozzle information, and head movement information. Head operation pattern data generating means for generating pattern data is further provided, the storage medium stores the generated head operation pattern data, and the drawing means reads the head operation pattern data stored in the storage medium, and the head operation It is preferable to perform drawing based on the pattern data.
[0010]
According to this configuration, by further setting the head movement information regarding the relative movement of the functional liquid droplet ejection head, not only the ejection pattern data of each nozzle but also the head operation pattern data of the functional liquid droplet ejection head can be generated. it can. In other words, by setting pixel information, chip information, nozzle information, and head movement information, it is possible to collectively generate ejection pattern data and head operation pattern data for each nozzle. That is, these data can be generated easily and quickly regardless of the number of heads or the number of nozzles. Further, since drawing can be performed only by reading the storage medium, it is possible to prevent a reduction in the operating rate of the drawing means due to generation of head operation pattern data (and ejection pattern data). Furthermore, the head operation pattern data (and the ejection pattern data) can be exchanged only by exchanging the storage medium without requiring a troublesome operation.
[0011]
In this case, it is preferable that the pixel information includes color information of functional droplets, and the ejection pattern data and the head operation pattern data are generated for each color.
[0012]
According to this configuration, since the discharge pattern data and the head operation pattern data are generated for each color, the drawing process can be easily performed when drawing is performed with pixels of a plurality of colors (when color drawing is performed).
[0013]
In this case, it is preferable that the storage medium stores ejection pattern data and head operation pattern data generated for each color for each color.
[0014]
In this case, it is preferable that a plurality of drawing means are provided for each color, and each color is drawn by reading a storage medium for each color.
[0015]
According to these configurations, each color can be drawn by the plurality of drawing means based on the ejection pattern data and the head operation pattern data generated for each color. That is, even when drawing is performed by a plurality of drawing means as described above, the discharge pattern data and head operation pattern data for a plurality of colors can be easily and quickly generated. Even if the drawing means for drawing one of the plurality of drawing means cannot be used due to a failure or the like, it is only necessary to replace the storage medium on the data (although it is necessary to replace the functional liquid droplets as a matter of course. ), It is possible to draw the color by other drawing means.
[0016]
In these cases, it is preferable that the setting unit further sets ejection position information regarding the ejection position of the functional liquid droplet in one pixel, and the ejection pattern data and the head operation pattern data are generated based on the ejection position information. .
[0017]
According to this configuration, the functional liquid droplet ejection position in one pixel can be set, so that the functional liquid droplet can be landed at a desired position.
[0018]
In these cases, it is preferable that the setting means further sets ejection number information regarding the number of functional droplet ejections for one pixel, and the ejection pattern data and head operation pattern data are generated based on the ejection number information.
[0019]
According to this configuration, the number of functional droplet ejections for one pixel can be set. That is, the number of dots per pixel can be arbitrarily set to 4, 8, or the like.
[0020]
In this case, the setting means further sets the nozzle shift information so that the functional liquid droplets are ejected from different nozzles when the functional liquid droplets are ejected in a plurality of times for one pixel, and the ejection pattern data and The head operation pattern data is preferably generated based on the nozzle shift information.
[0021]
According to this configuration, it is possible to divide a single pixel into a plurality of times and eject functional droplets from different nozzles. Therefore, even when the functional liquid droplet ejection amount varies depending on the nozzle, the functional liquid droplet ejection amount for one pixel can be averaged.
[0022]
In this case, when the functional liquid droplets are ejected in a plurality of times for one pixel, the setting means further sets positional shift information so that the functional liquid droplets are ejected at different ejection positions, and the ejection pattern data The head operation pattern data is preferably generated based on the position shift information.
[0023]
According to this configuration, the functional liquid droplets can be ejected to different ejection positions by being divided into a plurality of times within one pixel, so that one pixel can be drawn evenly.
[0024]
In these cases, the functional liquid droplet ejection head is preferably composed of a plurality of unit heads in which nozzle rows are arranged.
[0025]
According to this configuration, since the functional liquid droplet ejection head is composed of a plurality of unit heads in which nozzle rows are arranged, it is possible to mass-produce the same type of unit heads. It can be manufactured at low cost.
[0026]
A method for manufacturing a liquid crystal display device according to the present invention is a method for manufacturing a liquid crystal display device in which a number of filter elements are formed on a substrate of a color filter using the above drawing system. A material is introduced, a functional liquid droplet ejection head is scanned relative to the substrate, and a filter material is selectively ejected to form a large number of filter elements.
[0027]
A method for manufacturing an organic EL device according to the present invention is a method for manufacturing an organic EL device in which an EL light emitting layer is formed on each of a large number of pixel pixels on a substrate using the above drawing system. A light emitting material of each color is introduced, a functional liquid droplet ejection head is scanned relative to the substrate, and a light emitting material is selectively ejected to form a large number of EL light emitting layers.
[0028]
The method for manufacturing an electron emission device of the present invention is a method for manufacturing an electron emission device in which a large number of phosphors are formed on an electrode using the drawing system described above, and each color fluorescent material is introduced into a functional liquid droplet ejection head. Then, a functional liquid droplet ejection head is scanned relative to the electrode, and a fluorescent material is selectively ejected to form a large number of phosphors.
[0029]
A method for manufacturing a PDP apparatus according to the present invention is a method for manufacturing a PDP apparatus that uses the above-described drawing system to form phosphors in a large number of recesses on a back substrate, and each fluorescent material of each color is applied to a functional liquid droplet ejection head. , The functional liquid droplet ejection head is scanned relative to the rear substrate, and a fluorescent material is selectively ejected to form a large number of phosphors.
[0030]
A method for manufacturing an electrophoretic display device according to the present invention is a method for manufacturing an electrophoretic display device in which an electrophoretic body is formed in a large number of recesses on an electrode using the drawing system described above. The electrophoretic material is introduced, the functional liquid droplet ejection head is scanned relative to the electrode, and the electrophoretic material is selectively ejected to form a large number of electrophores.
[0031]
In this way, the above drawing system can be applied to a liquid crystal display device manufacturing method, an organic EL (Electro-Luminescence) device manufacturing method, an electron emission device manufacturing method, a PDP (Plasma Display Panel) device manufacturing method, and an electrophoretic display. By applying the method to the apparatus manufacturing method, it is possible to selectively supply an appropriate amount of a filter material, a light emitting material, and the like required for each apparatus based on the ejection pattern data. The scanning of the droplet discharge head is generally the main scanning and the sub-scanning. However, when one line is constituted by a single droplet discharging head, only the sub-scanning is performed. The electron emission device is a concept including a so-called FED (Field Emission Display) device.
[0032]
The color filter manufacturing method of the present invention is a color filter manufacturing method for manufacturing a color filter comprising a plurality of filter elements arranged on a substrate using the above-described drawing system. The filter material is introduced, the functional liquid droplet ejection head is scanned relative to the substrate, and the filter material is selectively ejected to form a large number of filter elements.
In this case, an overcoat film that covers a large number of filter elements is formed. After forming the filter elements, a translucent coating material is introduced into the functional liquid droplet ejection head, and the functional liquid droplet ejection head is applied to the substrate. It is preferable that the overcoat film is formed by scanning relatively and selectively discharging the coating material.
[0033]
The organic EL manufacturing method of the present invention is an organic EL manufacturing method in which a large number of pixel pixels including an EL light emitting layer are arranged on a substrate using the drawing system described above. A light emitting material of each color is introduced, a functional liquid droplet ejection head is scanned relative to the substrate, and a light emitting material is selectively ejected to form a large number of EL light emitting layers.
In this case, a large number of pixel electrodes corresponding to the EL light emitting layer are formed between the large number of EL light emitting layers and the substrate, and a liquid electrode material is introduced into the functional liquid droplet discharge head to discharge the functional liquid droplets. It is preferable to form a large number of pixel electrodes by scanning the head relative to the substrate and selectively discharging the liquid electrode material.
In this case, the counter electrode is formed so as to cover a large number of EL light emitting layers. After the EL light emitting layer is formed, a liquid electrode material is introduced into the functional liquid droplet ejection head, and the functional liquid droplet ejection head is attached to the substrate. It is preferable to scan relatively and form the counter electrode by selectively discharging the liquid electrode material.
[0034]
The spacer forming method of the present invention is a spacer forming method in which a large number of particulate spacers are formed so as to form a minute cell gap between two substrates using the above-described drawing system. The particle material constituting the spacer is introduced into the substrate, the functional liquid droplet ejection head is scanned relative to at least one substrate, and the particle material is selectively ejected to form the spacer on the substrate. .
[0035]
The metal wiring forming method of the present invention is a metal wiring forming method for forming a metal wiring on a substrate using the drawing system described above, wherein a liquid metal material is introduced into the functional liquid droplet ejection head, and the functional liquid droplet ejection head And a metal wiring is formed by selectively ejecting a liquid metal material.
[0036]
The lens forming method of the present invention is a lens forming method in which a large number of microlenses are formed on a substrate using the drawing system described above, wherein a lens material is introduced into the functional liquid droplet ejection head, and the functional liquid droplet ejection head is formed. A plurality of microlenses are formed by scanning relatively with respect to the substrate and selectively discharging a lens material.
[0037]
The resist forming method of the present invention is a resist forming method for forming a resist of an arbitrary shape on a substrate using the above-described drawing system, wherein a resist material is introduced into the functional liquid droplet ejection head, and the functional liquid droplet ejection head is formed. Scanning is relatively performed with respect to the substrate, and a resist material is selectively ejected to form a resist.
[0038]
The light diffusing material forming method of the present invention is a light diffusing material forming method in which a large number of light diffusing materials are formed on a substrate using the drawing system described above, and a light diffusing material is introduced into a functional liquid droplet ejection head, A functional liquid droplet ejection head is scanned relative to the substrate, and a light diffusing material is selectively ejected to form a large number of light diffusers.
[0039]
Thus, by applying the above drawing system to a color filter manufacturing method, an organic EL manufacturing method, a spacer forming method, a metal wiring forming method, a lens forming method, a resist forming method, and a light diffuser forming method, Based on the ejection pattern data, an appropriate amount of a filter material, a light emitting material, and the like required for each electronic device and each optical device can be selectively supplied to an appropriate position.
[0040]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. The functional liquid droplet ejection apparatus constituting the drawing system of the present invention can accurately eject minute liquid droplets in a dot shape from a plurality of nozzles arranged in the functional liquid droplet ejection head. By using special inks, photosensitive and luminescent resins, etc., application to the manufacturing field of various parts is expected.
[0041]
For example, the drawing system of the present embodiment is applied to a so-called flat display manufacturing apparatus such as a liquid crystal display device or an organic EL device, and discharges functional liquids such as filter materials and light emitting materials from the plurality of functional liquid droplet discharge heads. (Inkjet method), R (red) in the liquid crystal display device. G (green). A B (blue) filter element and an EL light emitting layer and a hole injection layer of each pixel in the organic EL device are formed. Therefore, in the present embodiment, a drawing system applied to a liquid crystal display device manufacturing apparatus or the like will be described as an example.
[0042]
As shown in FIG. 1, the
[0043]
The
[0044]
On the other hand, the
[0045]
Here, the device configuration of each functional liquid
[0046]
In the functional liquid
[0047]
The
[0048]
In addition, each of the six functional liquid droplet ejection heads 7 is disposed so as to be displaced from each other in the sub-scanning direction, and all the ejection nozzles 38 (described later) of the 12 functional liquid droplet ejection heads 7 are sub-scanned. It is continuous (partially overlaps) in the direction. That is, in the head arrangement of the embodiment, six functional liquid droplet ejection heads 7 arranged in the same direction on the sub-carriage 41 are arranged in two rows. Thus, by performing main scanning in a tilted state at a predetermined angle (angle θ with respect to the sub-scanning direction), the inter-nozzle pitch of the plurality of nozzles can be matched to the pixel pitch on the substrate. Each functional liquid
[0049]
However, this arrangement pattern is an example. For example, adjacent functional liquid droplet ejection heads 7 and 7 in each head row are arranged at an angle of 90 ° (adjacent heads are in a “C” shape) It is possible to arrange the functional liquid droplet ejection heads 7 between the head rows at an angle of 90 ° (the heads between the rows are in a “C” shape). In any case, the dots formed by all the
[0050]
If the functional liquid
[0051]
Here, a series of operations of the
[0052]
On the other hand, when the substrate W (in this case, each substrate to be introduced) W taken out from the magazine is introduced from the carry-in
[0053]
When the preparation is completed in this way, in the actual droplet discharge operation, first, the X-axis table 23 is driven, the substrate W is reciprocated in the main scanning direction, and the plurality of functional droplet discharge heads 7 are driven. A selective ejection operation (formation of the pixel E) of the functional liquid droplets onto the substrate W is performed. After the substrate W is moved back, the Y-axis table 24 is driven, the
[0054]
As described above, the R.D. G. When drawing of, for example, R of the three colors B is finished, the substrate W is transported to the functional liquid
[0055]
On the other hand, in parallel with the above operation, the functional liquid is continuously supplied from the functional
[0056]
In the present embodiment, the substrate W, which is the discharge target, is moved in the main scanning direction (X-axis direction) with respect to the
[0057]
Next, the control configuration of the functional liquid
[0058]
The functional liquid
[0059]
The waveform / pattern
[0060]
The
[0061]
Next, a method for generating ejection pattern data and head operation pattern data stored in the
[0062]
As shown in FIG. 5, information on the substrate W (pixel information, chip information: substrate data), information on the functional liquid droplet ejection head 7 (nozzle information, head movement information: head data), and a functional liquid droplet ejection device by the user Information (apparatus data) relating to 10 (model) and other information (compile option) are input and compiled, thereby ejecting pattern data (drawing data) and head of each functional liquid droplet ejecting apparatus 10 (each color) Operation pattern data (position data) is generated. In this manner, since the ejection pattern data and the head operation pattern data are generated for each functional droplet ejection device 10 (for each color), the drawing process can be easily performed. Further, once the information regarding the substrate W and the information regarding the functional liquid
[0063]
In addition, since drawing can be performed simply by reading the
[0064]
Furthermore, the data can be exchanged only by exchanging the
[0065]
In the present embodiment, the three functional liquid
[0066]
Hereinafter, the generation method of the ejection pattern data and the head operation pattern data will be described according to the operation procedure with reference to the drawings (FIGS. 6 to 31) showing the display screen of the
[0067]
As shown in FIG. 6, first, the model of the functional liquid
[0068]
Next, as shown in FIG. 7, a model file to be used by the selected drawing apparatus 6 (model name “646all_4d_200”) is selected. Hereinafter, FIGS. 8 to 18 show editing screens of the model file selected here (model file name “646all_4d_200”).
[0069]
8 to 11 are screens for selecting a cell pattern (array of pixels E), FIG. 8 shows a mosaic arrangement, FIGS. 9 and 10 show a delta arrangement, and FIG. 11 shows an example of selecting a stripe arrangement. . Here, in addition to selecting the cell pattern, the color scheme of the cell (pixel E) can also be selected, and it is possible to set which color functional droplets are discharged to which cell E.
[0070]
The alphabet “A” shown in “cell color scheme” indicates the reference position of the chip formation region C. The difference between “type A” and “type B” in the delta arrangement is whether the pixel E closest to the reference position “A” is all pixels (FIG. 9) or half pixels (FIG. 10). It can be selected.
[0071]
Further, examples of the respective arrangements are as shown in FIGS. 32A to 32C, where FIG. 32A is a mosaic arrangement, FIG. 32B is a delta arrangement, and FIG. 32C is a stripe arrangement. It is an example. As shown here, the stripe arrangement is an arrangement in which all the vertical or horizontal rows of the matrix have the same color, and the mosaic arrangement has an arbitrary three pixels arranged in the vertical and horizontal directions. G. B is an array of three colors. In the delta arrangement, the arrangement of the pixels is different from each other, and any three adjacent pixels are R.D. G. B is an array of three colors. Accordingly, for selection of each color scheme, for example, in the case of the mosaic arrangement of FIG. 8, when the upper right pixel is set to “R”, the other two pixels shown in FIG. 8 are also set to “R”. Next, when any location is set to “G” or “B”, the color scheme of all the pixels shown here is inevitably determined.
[0072]
FIG. 12 is a screen for setting the
[0073]
FIG. 13 is a screen for setting the
[0074]
FIG. 14 is a screen for setting the
[0075]
FIG. 15 is a screen for image setting (related to the alignment of the workpiece W), and the setting value of the image processing apparatus for WF (work W) alignment can be set. This is because the shape (pattern) of the mark differs depending on the workpiece W. As described above, there are two types of marks for alignment. For each, a pattern name, accuracy, complexity, intermediate lower limit value, and final lower limit value must be set. In the present embodiment, as shown in FIG. 38, the master substrate alignment mark and the slave substrate alignment mark have the same shape. Here, the pattern name is a preset pattern name. Therefore, it is necessary to register a plurality of patterns in advance. Further, the accuracy is to select how much accuracy the pattern has, and the complexity is to digitize the complexity of the mark shape and select from 1 to 10 (see FIG. Since the complexity of the alignment mark shown in 38 is “5”, the complexity is 6 to 10 in the case of a more complicated shape.
[0076]
The intermediate lower limit value is a value that serves as a reference for determining that the mark is recognized when there is a degree of consistency when recognized by the substrate recognition camera. The “intermediate
[0077]
FIG. 16 is a screen for setting drawing information. As drawing information for each drawing color (RGB), the ejection resolution and the X-axis drawing speed are set, and as the drawing information common to the drawing colors, the number of times of flushing is set. It can be set. The discharge resolution and the X-axis drawing speed are changed according to the type of the functional liquid and according to the characteristics of the selected functional liquid
[0078]
FIG. 17 is a screen for setting an in-pixel drawing design, and it is possible to set the ink droplet landing start position and the number of ink droplets (functional droplets) for each pass. In this case, the first and second passes eject ink in the plus direction (in the drawing direction) from the landing position (ejection position), and the third and fourth passes eject ink in the minus direction. This is because the discharge method is so-called “block driving” (see FIG. 36), and the head moves relative to the workpiece W in the plus direction (that is, when the workpiece W moves in the minus direction). The functional droplets in the first and second passes are ejected, and the functional droplets in the third and fourth passes are ejected when the head relatively moves in the minus direction (that is, when the workpiece W moves in the plus direction). It is because. As described above, when functional droplets are ejected in a plurality of times in one pixel, it can be set so that the functional droplets are ejected at different ejection positions, so that one pixel is drawn evenly. can do.
[0079]
FIG. 18 is a screen for setting options, and the temperature can be set. The temperature in this case particularly refers to the ambient temperature of the workpiece W, but a correction value for correcting the expansion and contraction of the workpiece W due to the temperature is stored in advance as a table, and according to the set temperature. The feed amount of the X-axis table 23 and / or the Y-axis table 24 (functional liquid droplet ejection head 7) is corrected as appropriate. In this way, by considering the expansion and contraction of the substrate due to the temperature, the functional liquid droplet can be landed on a desired accurate position on the workpiece W.
[0080]
A thermometer is provided in the vicinity of the suction table 28 to which the workpiece W is supplied, so that the head operation pattern data is corrected based on the temperature measured at regular intervals or when the workpiece W is supplied. Also good. According to this configuration, it is possible to save the setting time by the user and perform accurate temperature correction. In this case, it is preferable that the temperature around the magazine on which the workpiece W is placed is the same as the temperature around the magazine W when it is supplied onto the suction table 28. According to this configuration, more accurate temperature correction can be performed.
[0081]
FIG. 19 is a screen for selecting a head file, and a file corresponding to the used head (“
[0082]
FIG. 20 is a screen for inputting a head design value, in which the number of nozzles per head, the head mounting angle to the head carriage, and the nozzle pitch at the time of head carriage mounting can be set. Among the number of nozzles per head, the number of unused nozzles from the first nozzle and the number of unused nozzles from the last nozzle can be selected. This is shown in FIG. The characteristics of the functional liquid
[0083]
Further, the “head carriage” here refers to the sub-carriage 41. By setting either the head mounting angle to the sub-carriage 41 or the nozzle pitch at the time of mounting the carriage, the other value is set. Therefore, only one of the inputs may be input. The nozzle pitch set here is preferably set to a value different from the pixel pitch. In the case of this embodiment, R.I. G. Three devices (same design, same nozzle arrangement) corresponding to the drawing color of B are used, and the positions at which ink is ejected differ for each device. According to this configuration, these three colored patterns Can be colored using as many nozzles as possible. That is, it is possible to eliminate unevenness in ejection (unevenness in drawing) as much as possible (if the pitch is adjusted in a stripe arrangement, only 1/3 of the nozzles can be used for each color).
[0084]
FIG. 21 is a screen for inputting the head
[0085]
FIG. 22 is a screen for inputting the head
[0086]
FIG. 23 shows a screen for setting an image for head alignment, and a setting value of the image processing apparatus for head alignment can be set. This is because the shape of the mark differs depending on the carriage. As described above, there are two types of marks for alignment. For each, the pattern name, accuracy, complexity, intermediate lower limit, final lower limit, binarization level, area lower limit, and area upper limit must be set. I must. Here, since the pattern name, accuracy, complexity, midway lower limit value, and final lower limit value are the same as “setting of WF alignment image processing apparatus” in FIG. 15, description thereof is omitted.
[0087]
The binarization level, the area lower limit value, and the area upper limit value are used when calculating the center of gravity of the mark after the alignment mark is detected by pattern matching. The binarization level is the brightness of the alignment mark. Is used to set a binarization reference point when the image is decomposed into 256 gradations. That is, the portion having the luminance below the set value set here is converted to “black”. The area lower limit value and area upper limit value are set to “black” if the “black area” of the alignment mark divided into “white” and “black” areas is greater than the lower limit and less than the upper limit, depending on the binarization level. The center of gravity of “Area” is calculated. Therefore, in this case, when the “area of the black area” is 10% or more and 35% or less, the center of gravity of the alignment mark is calculated.
[0088]
FIG. 24 is a screen for option setting, in which the head drive frequency can be set. Although the ejectable pitch of one nozzle may be determined based on the head driving frequency and the moving speed in the drawing direction, it is not always necessary to input (not necessarily an input requirement).
[0089]
Next, with reference to FIG. 25 to FIG. 28, an operation of editing a data file of the functional liquid droplet ejection apparatus 10 (in the drawing, described as “
[0090]
FIG. 26 is a screen for inputting the
[0091]
FIG. 27 shows a screen for inputting axis parameters, in which parameters for the drawing axis (X axis) and parameters for the line feed axis (Y axis) can be set. As parameters for the drawing axis (X axis), resolution, start-up frequency, and maximum speed stabilization wait time are input. Of these, the resolution is equal to the resolution of the linear scale. The maximum speed stabilization waiting time refers to the waiting time until the maximum speed is reached (until stable scanning can be performed) when the head scans the drawing direction. The activation frequency is used to calculate an acceleration region (an area where the speed is not stable) during driving when generating head movement pattern data for both X and Y axes. On the other hand, the maximum frequency of the parameter for the line feed axis (Y axis) is used for dot missing inspection described below. In the dot drop inspection, the functional liquid
[0092]
FIG. 28 shows a screen for inputting dot inspection parameters. The drawing area length at the time of dot inspection, the distance between the
[0093]
Next, a compile option setting operation that can be set by clicking the “compile option” icon in the main menu will be described with reference to FIGS. 29 to 31. FIG. 29 shows a screen for setting the hitting, and the drawing color shift and the scan shift can be set. The drawing color shift is a case where the chip formation region C is drawn in a plurality of colors (colors), and the same nozzle is provided from one end to each
[0094]
Note that the adjacent pixels in each array (mosaic array, delta array, stripe array) refer to a pixel β with respect to the pixel α as shown in FIG. However, in (c) stripe arrangement, pixels γ including pixel γ in addition to pixel β may be adjacent to pixel α, and functional droplets may not be ejected by
[0095]
On the other hand, scan displacement refers to the case where one pixel is drawn by discharging a plurality of functional liquid droplets (in the present embodiment, drawing is divided into four times: see FIG. 17), from different nozzles. Functional droplets can be discharged. Here, since the number of displacement nozzles is “80”, when the first pass is ejected to a certain pixel with
[0096]
FIG. 30 is a screen for setting “tea making” or the like which is a kind of driving method of the functional liquid
[0097]
FIG. 31 is a screen for setting a bitmap file format (save format), and either “normal (BIN file)” or “debug (TXT file)” can be set. Among these, “normal (BIN file)” is binary data serving as drive data for the functional liquid
[0098]
As described above, the model file (board data) shown in FIGS. 8 to 18, the head file (head data) shown in FIGS. 20 to 24, and the device file (device data) shown in FIGS. 25 to 28 are edited. Furthermore, after setting the compile options shown in FIGS. 29 to 31 as necessary, the compile is performed by clicking the compile icon in the main menu shown in FIG. 6, and drawing is performed for each drawing color (each device). Data (discharge pattern data) and position data (head operation pattern data) are generated (see FIG. 5). In this manner, ejection pattern data and head operation pattern data are generated by a predetermined algorithm based on arbitrarily set pixel information, chip information (substrate data), nozzle information, and head movement information (head data). Therefore, the discharge pattern data of all the
[0099]
By the way, as described above, the drawing system 1 (the
[0100]
FIG. 39 is a partially enlarged view of the color filter of the liquid crystal display device. 39A is a plan view, and FIG. 39B is a cross-sectional view taken along the line BB ′ of FIG. 39A. The hatching of each part of the sectional view is partially omitted.
[0101]
As shown in FIG. 39A, the
[0102]
As shown in FIG. 39B, the
[0103]
FIG. 40 is a manufacturing process cross-sectional view illustrating a method for manufacturing a color filter according to an embodiment of the present invention. The hatching of each part of the sectional view is partially omitted.
[0104]
After the surface of the
[0105]
After drying this substrate on a hot plate at 80 ° C. for 5 minutes, a photoresist layer (not shown) is formed on the surface of the
[0106]
On this substrate, a negative transparent acrylic
[0107]
In order to improve the ink wettability of the colored layer forming region (particularly the exposed surface of the glass substrate 411) partitioned by the obtained
[0108]
Next, each of the R, G, and B inks is introduced into the
[0109]
As an ink (filter material), for example, an inorganic pigment is dispersed in a polyurethane resin oligomer, cyclohexanone and butyl acetate are added as low boiling solvents, butyl carbitol acetate is added as a high boiling solvent, and a
[0110]
Next, the applied ink is dried. First, the
[0111]
An
[0112]
FIG. 41 is a cross-sectional view of a color liquid crystal display device which is an example of an electro-optical device (flat display) manufactured by the manufacturing method of the present invention. The hatching of each part of the sectional view is partially omitted.
[0113]
The color liquid
[0114]
[0115]
The electro-optical device is not limited to the above-described color liquid crystal display device in the present invention. For example, a small television using a thin cathode ray tube or a liquid crystal shutter, an EL display device, a plasma display, a CRT display, an FED (Field Emission). Various electro-optical means such as a display panel can be used.
[0116]
Next, an organic EL device (organic EL display device) and a manufacturing method thereof will be described with reference to FIGS.
[0117]
42 to 54 show the structure of the organic EL device including the organic EL element together with the manufacturing process thereof. This manufacturing process includes a bank part forming step, a plasma processing step, a light emitting element forming step comprising a hole injection / transport layer forming step and a light emitting layer forming step, a counter electrode forming step, and a sealing step. Configured.
[0118]
In the bank portion forming step, the
[0119]
First, in the step of forming the
[0120]
Next, this inorganic film is patterned by etching or the like to provide a
[0121]
Next, in the step of forming the
[0122]
As shown in FIG. 43, the
[0123]
Next, in the plasma processing step, a region showing ink affinity and a region showing ink repellency are formed on the surface of the
[0124]
First, in the preheating step, the
[0125]
Next, in the lyophilic step, plasma treatment (O 2 Plasma treatment) is performed. This O 2 44, the
[0126]
Next, in the ink repellent process, plasma treatment (CF Four Plasma treatment) is performed. CF Four As shown in FIG. 45, the
[0127]
Next, in the cooling step, the
[0128]
Next, in the light emitting element formation step, a light emitting element is formed by forming a hole injection / transport layer and a light emitting layer on the
[0129]
First, in the first functional droplet discharge step, a first composition containing a hole injection / transport layer forming material is discharged onto the
[0130]
As shown in FIG. 46, the inkjet head (functional liquid droplet ejection head 7) H is filled with the first composition containing the hole injection / transport layer forming material, and the ejection nozzle of the inkjet head H is placed in the
[0131]
As the first composition used here, for example, a composition obtained by dissolving a mixture of a polythiophene derivative such as polyethylenedioxythiophene (PEDOT) and polystyrenesulfonic acid (PSS) in a polar solvent can be used. Examples of the polar solvent include isopropyl alcohol (IPA), normal butanol, γ-butyrolactone, N-methylpyrrolidone (NMP), 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone (DMI) and its derivatives, carbitol acetate And glycol ethers such as butyl carbitol acetate. As the hole injection / transport layer forming material, the same material may be used for each of the R, G, and B
[0132]
As shown in FIG. 46, the discharged
[0133]
Next, in the hole injecting / transporting layer forming step, as shown in FIG. 47, the first composition after discharge is dried and heat-treated to evaporate the polar solvent contained in the first composition. A hole injection /
[0134]
As a result, as shown in FIG. 47, the evaporation of the polar solvent also occurs on the
[0135]
Next, in the second functional liquid droplet ejection step, the second composition containing the light emitting layer forming material is ejected onto the hole injection /
[0136]
On the other hand, since the hole injection /
[0137]
First, the surface modification step will be described. In the surface modification step, a surface modification solvent, which is the same solvent as the nonpolar solvent of the first composition used in forming the light emitting layer or a similar solvent, is applied to the inkjet method (functional droplet discharge method), spin coating. This is carried out by applying the film on the hole injection /
[0138]
For example, as shown in FIG. 48, application by the inkjet method is performed by filling the inkjet head H with a surface modifying solvent and forming a discharge nozzle of the inkjet head H as a substrate (that is, the hole injection /
[0139]
Next, in the second functional liquid droplet ejection step, the second composition containing the light emitting layer forming material is ejected onto the hole injection /
[0140]
Examples of the light emitting layer forming material include polyfluorene polymer derivatives, (poly) paraphenylene vinylene derivatives, polyphenylene derivatives, polyvinyl carbazole, polythiophene derivatives, perylene dyes, coumarin dyes, rhodamine dyes, and organic polymers described above. An EL material can be used after being doped. For example, it can be used by doping rubrene, perylene, 9,10-diphenylanthracene, tetraphenylbutadiene, Nile red,
[0141]
As the nonpolar solvent, those insoluble in the hole injection /
[0142]
As shown in FIG. 50, the discharged
[0143]
Next, in the light emitting layer forming step, after the second composition is discharged, drying treatment and heat treatment are performed to form the
[0144]
Subsequently, as shown in FIG. 52, the red (R)
[0145]
Next, in the counter electrode forming step, as shown in FIG. 53, a cathode 503 (counter electrode) is formed on the entire surface of the
[0146]
Further, lithium fluoride may be formed only on the
[0147]
Finally, in the sealing step shown in FIG. 54, a sealing
[0148]
In addition, in forming the
[0149]
Similarly, the functional liquid
[0150]
In the method of manufacturing an electron emission device, fluorescent materials of R, G, and B colors are introduced into a plurality of functional liquid droplet ejection heads 7, and the plurality of functional liquid droplet ejection heads 7 are main-scanned and sub-scanned to select a fluorescent material. A large number of phosphors are formed on the electrodes. The electron emission device is a high-level concept including an FED (Field Emission Display).
[0151]
In the method of manufacturing a PDP apparatus, fluorescent materials of R, G, and B colors are introduced into a plurality of functional liquid droplet ejection heads 7, and the plurality of functional liquid droplet ejection heads 7 are main-scanned and sub-scanned to selectively select the fluorescent material. The phosphors are respectively formed in a large number of recesses on the back substrate.
[0152]
In the method for manufacturing an electrophoretic display device, each color electrophoretic material is introduced into a plurality of functional liquid droplet ejection heads 7, and the plurality of functional liquid droplet ejection heads 7 are main-scanned and sub-scanned to selectively eject ink materials. Thus, a migrating body is formed in each of the many recesses on the electrode. In addition, it is preferable that the migrating body composed of the charged particles and the dye is enclosed in a microcapsule.
[0153]
On the other hand, the functional liquid
[0154]
In the spacer forming method, a large number of particulate spacers are formed so as to form a minute cell gap between two substrates, and particle materials constituting the spacers are introduced into a plurality of functional liquid droplet ejection heads 7. The plurality of functional liquid droplet ejection heads 7 are subjected to main scanning and sub scanning, and the particle material is selectively ejected to form a spacer on at least one substrate. For example, it is useful when configuring a cell gap between two substrates in the above-described liquid crystal display device or electrophoretic display device, and it can be applied to other semiconductor manufacturing techniques that require this kind of minute gap. Nor.
[0155]
In the metal wiring forming method, a liquid metal material is introduced into a plurality of functional liquid droplet ejection heads 7, the plurality of functional liquid droplet ejection heads 7 are main-scanned and sub-scanned, and the liquid metal material is selectively ejected to form a substrate. Metal wiring is formed on top. For example, the present invention can be applied to a metal wiring that connects the driver and each electrode in the liquid crystal display device, and a metal wiring that connects each electrode and the TFT in the organic EL device. In addition to this type of flat display, it goes without saying that it can be applied to general semiconductor manufacturing techniques.
[0156]
In the lens forming method, a lens material is introduced into a plurality of functional liquid droplet ejection heads 7, main scanning and sub scanning are performed on the plurality of functional liquid droplet ejection heads 7, and the lens material is selectively ejected onto a transparent substrate. A large number of microlenses are formed. For example, the present invention can be applied as a beam focusing device in the FED apparatus. Needless to say, the present invention is applicable to various optical devices.
[0157]
In the resist formation method, a resist material is introduced into a plurality of functional liquid droplet ejection heads 7, the plurality of functional liquid droplet ejection heads 7 are subjected to main scanning and sub scanning, and the resist material is selectively ejected to form an arbitrary shape on the substrate. The photoresist is formed. For example, the formation of banks in the various display devices described above can be widely applied to the application of a photoresist in the photolithography method which is the main body of semiconductor manufacturing technology.
[0158]
The light diffusing body forming method is a light diffusing body forming method in which a large number of light diffusing bodies are formed on a substrate, and a light diffusing material is introduced into a plurality of functional liquid droplet ejecting heads 7 to form a plurality of functional liquid droplet ejecting heads. 7 is subjected to main scanning and sub-scanning, and a light diffusing material is selectively ejected to form a large number of light diffusing bodies. Needless to say, this case can also be applied to various optical devices.
[0159]
【The invention's effect】
As described above, according to the drawing system of the present invention, drawing can be performed by storing the data generated by the data generation PC in the storage medium and causing each functional liquid droplet ejection apparatus to read the data. That is, the drawing process is not interrupted for a long time because each functional liquid droplet ejection device does not require time for generating ejection pattern data. Accordingly, it is possible to prevent a reduction in the operating rate of each functional liquid droplet ejection device due to the generation of ejection pattern data. Furthermore, since the data is stored in the storage medium, the data can be exchanged only by exchanging the storage medium without requiring a troublesome work.
[0160]
On the other hand, according to the manufacturing method of the liquid crystal display device, the manufacturing method of the organic EL device, the manufacturing method of the electron emission device, the manufacturing method of the PDP device and the manufacturing method of the electrophoretic display device of the present invention, Since a functional droplet discharge head suitable for a material or the like can be easily introduced, manufacturing efficiency can be improved.
[0161]
Also, according to the color filter manufacturing method, organic EL manufacturing method, spacer forming method, metal wiring forming method, lens forming method, resist forming method and light diffuser forming method of the present invention, each electronic device and each optical device Since the functional liquid droplet ejection head suitable for the filter material, the light emitting material, etc. can be easily introduced, the production efficiency can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of a drawing system according to an embodiment.
FIG. 2 is a schematic diagram of a functional liquid droplet ejection apparatus according to an embodiment.
FIG. 3 is a schematic diagram of a functional liquid droplet ejection head and a substrate according to the embodiment.
FIG. 4 is a block diagram of a control system of the functional liquid droplet ejection apparatus according to the embodiment.
FIG. 5 is a diagram showing an outline of a method for generating drawing data and position data.
FIG. 6 is a diagram illustrating a main menu screen as an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 7 is a diagram showing a model file selection screen, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 8 is a diagram showing a cell pattern input screen as an example of an operation screen according to the embodiment;
FIG. 9 is a diagram showing a cell pattern input screen different from FIG. 8;
10 is a diagram showing a cell pattern input screen different from FIGS. 8 and 8. FIG.
11 is a diagram showing a cell pattern input screen different from FIGS. 8, 8 and 9. FIG.
FIG. 12 is a diagram showing an input screen for
FIG. 13 is a diagram showing an input screen for a
FIG. 14 is a diagram illustrating an input screen for a
FIG. 15 is a diagram illustrating an image setting input screen as an example of an operation screen according to the embodiment;
FIG. 16 is a diagram showing an input screen for drawing information, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 17 is a diagram showing an input screen for drawing design within a pixel, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 18 is a diagram showing an option input screen, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 19 is a diagram showing a head file selection screen as an example of an operation screen according to the embodiment;
FIG. 20 is a diagram illustrating an input screen for a head design value, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 21 is a diagram illustrating an input screen for a head carriage design value of 1, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 22 is a diagram showing an input screen for a head
FIG. 23 is a diagram illustrating an image setting input screen which is an example of an operation screen according to the embodiment;
FIG. 24 is a view showing an option input screen as an example of an operation screen according to the embodiment;
FIG. 25 is a diagram illustrating an input screen for
FIG. 26 is a diagram showing an input screen for
FIG. 27 is a diagram showing an axis parameter input screen as an example of an operation screen according to the embodiment;
FIG. 28 is a diagram showing an input screen for dot inspection parameters, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 29 is a diagram showing an input screen for hitting as an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 30 is a diagram showing an input screen for tea making, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 31 is a diagram showing an input screen in a bitmap file format, which is an example of an operation screen according to the embodiment.
FIG. 32 is a diagram illustrating an example of a pixel array according to the embodiment.
FIG. 33 is a diagram illustrating an example of R.D. in a cell according to an embodiment. G. It is a figure which shows an example of B pixel arrangement | sequence.
FIG. 34 is a diagram showing an example of an array of cells on a substrate according to the embodiment.
FIG. 35 is a diagram illustrating an example of adjacent pixels according to the embodiment.
FIG. 36 is a diagram illustrating an example of a driving method of the functional liquid droplet ejection head according to the embodiment.
FIG. 37 is a diagram illustrating a relationship between a nozzle position and a functional liquid discharge amount according to the embodiment.
FIG. 38 is a diagram illustrating an example of a substrate alignment mark according to the embodiment.
FIG. 39 is a partially enlarged view of a color filter manufactured by the color filter manufacturing method of the embodiment.
FIG. 40 is a manufacturing process cross-sectional view schematically showing the color filter manufacturing method of the embodiment.
FIG. 41 is a cross-sectional view of a liquid crystal display device manufactured by the color filter manufacturing method of the embodiment.
FIG. 42 is a cross-sectional view of a bank part forming step (inorganic bank) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
FIG. 43 is a cross-sectional view of a bank part forming step (organic bank) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
44 is a cross-sectional view of a plasma treatment step (hydrophilization treatment) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment. FIG.
FIG. 45 is a cross-sectional view of a plasma processing step (water repellent treatment) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
FIG. 46 is a cross-sectional view of a hole injection layer forming step (functional droplet discharge) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
47 is a cross-sectional view of a hole injection layer forming step (drying) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment. FIG.
FIG. 48 is a cross-sectional view of a surface modification step (functional droplet discharge) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
FIG. 49 is a cross-sectional view of a surface modification step (drying) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
FIG. 50 is a cross-sectional view of a B light emitting layer forming step (functional droplet discharge) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
FIG. 51 is a cross-sectional view of a B light emitting layer forming step (drying) in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
FIG. 52 is a cross-sectional view of an R, G, B light emitting layer forming step in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
FIG. 53 is a cross-sectional view of a counter electrode formation step in the method for manufacturing an organic EL device according to the embodiment.
54 is a cross-sectional view of a sealing step in a method for manufacturing an organic EL device according to an embodiment. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Drawing
5
7 Function
9 Unloading
23 X-axis table 24 Y-axis table
25
28 Suction table 37 Nozzle array
38
110
130
150
400
422
500
502
510a Hole injection /
C Chip formation area E Pixel
W substrate
Claims (3)
前記複数の機能液滴吐出装置でそれぞれ描画を行うための色別の描画データを生成するデータ生成用PCと、
前記複数の機能液滴吐出装置に、相互にセット可能な複数の記憶媒体と、
により構成される描画システムであって、
前記データ生成用PCは、
前記描画装置でカラー描画を行うための各種パラメータを入力する入力手段と、
前記入力手段による入力に基づいて、前記色別の描画データを一括して生成する描画データ生成手段と、
前記色別の描画データを前記複数の記憶媒体にそれぞれ格納する格納手段と、を備え、
前記描画装置は、
前記複数の機能液滴吐出装置に、該当する色用の前記記憶媒体をそれぞれ読み込ませることにより、各色の描画を行う描画手段を備えたことを特徴とする描画システム。A drawing device that realizes color drawing by drawing by color using a plurality of functional liquid droplet ejection devices;
A data generation PC for generating drawing data for each color for drawing with each of the plurality of functional liquid droplet ejection devices;
A plurality of storage media that can be mutually set in the plurality of functional liquid droplet ejection devices;
A drawing system comprising:
The data generation PC is:
Input means for inputting various parameters for performing color drawing in the drawing apparatus;
Drawing data generating means for collectively generating drawing data for each color based on input by the input means;
Storage means for storing the drawing data for each color in each of the plurality of storage media,
The drawing device includes:
A drawing system comprising drawing means for drawing each color by causing each of the plurality of functional liquid droplet ejection devices to read the storage medium for the corresponding color.
前記入力手段は、前記機能液滴吐出装置の機種に関するパラメータを入力することを特徴とする請求項1に記載の描画システム。The plurality of functional liquid droplet ejection devices are the same model,
The drawing system according to claim 1, wherein the input unit inputs a parameter related to a model of the functional droplet discharge device.
前記入力手段は、前記画素領域の配列パターンを複数のパターン候補の中から選択入力することを特徴とする請求項1または2に記載の描画システム。The plurality of functional liquid droplet ejection devices perform drawing of each color by ejecting functional liquid droplets of each color to pixel regions of each color regularly arranged,
The drawing system according to claim 1, wherein the input unit selectively inputs an array pattern of the pixel area from among a plurality of pattern candidates.
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