JP3908141B2 - Molding resin injection method and molding resin injection structure to resin molding die - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂成形用金型への成形樹脂注入方法及び成形樹脂注入構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9はケース540内に基板510をインサート成形した成形樹脂付きスイッチ基板500を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のa−a断面図、同図(c)は裏面図である(例えば、特許文献1参照)。同図に示すようにケース540内には、前記基板510のスイッチパターン群513,517及びコモンスイッチパターン521を露出する凹状の収納部541が設けられ、またその中央には収納部541内に収納される図示しない摺動型物の下面に設けた軸を回動自在に軸支する開口部525が設けられている。また基板510の各スイッチパターン群513,517及びコモンスイッチパターン521からはそれぞれ端子接続パターン523,525,527が引き出され、それぞれに金属板製の端子550が当接されてケース540内に固定されている。
【0003】
また基板510のスイッチパターン群513,517中にはそれぞれ基板510を貫通する複数の開口529が設けられ、その内部にはケース540を構成する成形樹脂が充填され、その表面は基板510の露出面と同一面とされている。
【0004】
この成形樹脂付きスイッチ基板500を製造するには、図10に示すように、前記開口529を設けた基板510と、基板510の端子接続パターン523,525,527に当接した端子550とを第一,第二金型600,650内に収納・挟持し、その際スイッチパターン群513,517等を設けた面を第二金型650の面に密着し、第一金型600に設けたピンゲート601から高温高圧の溶融成形樹脂を圧入し、第一,第二金型600,650の接合面に形成されるキャビティーc内に溶融成形樹脂を満たし、冷却・硬化後に第一,第二金型600,650を取り外せば前記成形樹脂付きスイッチ基板500が完成する。
【0005】
しかしながら上記従来の金型による成形樹脂付きスイッチ基板500の製造方法には以下のような問題点があった。
▲1▼第一金型600に基板510のほぼ中央に設けた開口部525を形成するための突起部603を設けなければならないので、ピンゲート601の位置が基板510の略中央に位置できず、中央からずれた位置に設置することとなる(図9(c)に示す点pはピンゲート601の接続位置である)。このため高圧の溶融成形樹脂をピンゲート601からキャビティーc内に圧入して基板510の裏面に噴きつけた際の流動圧力の一部は基板510を面方向にずらす方向(図10の矢印a方向)に働き、これによって基板510の金型内での位置が微小寸法(例えば1/100mm)ずれてしまう恐れがあった。このずれは微小ではあるが、成形樹脂付きスイッチ基板500が小型化されれば無視できないずれとなる。
【0006】
▲2▼成形品の形状や大きさによっては、キャビティーcの外周にピンゲート601を接続する場所がなくなる場合があった。
【0007】
▲3▼ピンゲート601から射出される溶融成形樹脂の圧力は高いので、何度も成形を繰り返しているうちに、ピンゲート601に対向している第二金型650の表面に微小ではあるが凹みが生じ、この凹みによって成形後の成形樹脂付きスイッチ基板500の基板510の露出部分に少し盛り上がるような突起ができてしまう恐れがあった。
【0008】
▲4▼この成形樹脂付きスイッチ基板500の場合、基板510のスイッチパターン群513,517の部分に貫通する開口529が設けられており、この開口529内は前述のように成形樹脂で満たされるが、前記ピンゲート601と各開口529との離間距離が異なっているので、各開口529に充填される溶融成形樹脂の充填圧力が大きく異なってしまう。このためピンゲート601に近い開口529に対しては、溶融成形樹脂の充填圧力が大きくなり、図11に示すように、キャビティーc内に溶融成形樹脂を圧入した際、この開口529から第二金型650の面と基板510の面との間にまで成形樹脂が入り込み、これによってスイッチパターン群513(又は517)の露出している部分の幅(ピッチ)が狭くなって正確なオンオフ波形が得られなくなる恐れがあった。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−355022号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、成形樹脂注入口をキャビティーの中央位置などの所望位置に設置することができ、基板をキャビティー内にインサート成形する場合でもこの基板に位置ズレが生じず、またキャビティー内に射出成形される溶融成形樹脂によって金型面に凹みが生じることもない樹脂成形用金型への成形樹脂注入方法及び成形樹脂注入構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明は、第一,第二金型の接合面に形成されるキャビティー内に第一金型に設けた樹脂注入口から溶融成形樹脂を注入する注入工程を有する樹脂成形用金型への成形樹脂注入方法において、前記注入工程は、前記第二金型からキャビティー内に突出する突き出しピンとこの突き出しピンが挿入される前記樹脂注入口との間に生じる隙間を介して前記第一金型の樹脂注入口から前記キャビティー内に溶融成形樹脂を注入する注入工程であり、且つ前記注入工程の前に前記突き出しピンを樹脂注入口側に向けて付勢することで予め突き出しピンを樹脂注入口内に挿入して塞いでおき、前記注入工程の際に樹脂注入口に供給される溶融成形樹脂の圧力によって前記突き出しピンが押圧されることで突き出しピンと樹脂注入口の間に前記溶融樹脂注入用の隙間を生じることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記キャビティー内に注入した溶融成形樹脂が硬化した後に前記突き出しピンが樹脂注入口内で硬化した成形樹脂と共に樹脂注入口内に移動することで前記隙間部分で硬化した成形樹脂を切断する切断工程を具備することを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記キャビティー内には一方の面が第二金型面に当接するように基板が収納され、この基板に設けた開口部に前記突き出しピンを挿入することによって、キャビティー内での基板の位置決めを行うと共に、基板の開口部付近から放射状に溶融成形樹脂をキャビティー内に注入していくことを特徴とする。
【0015】
また本発明は、第一,第二金型の接合面に形成されるキャビティー内に溶融成形樹脂を注入する樹脂成形用金型への成形樹脂注入構造において、前記成形樹脂注入構造は、第一金型に設けた樹脂注入口と、第二金型にスライド自在に設けられその先端が前記樹脂注入口内に挿入・離脱する突き出しピンとを具備し、前記樹脂注入口に供給される溶融成形樹脂が、突き出しピンと樹脂注入口の間に生じる隙間を介してキャビティー内に注入される構造に構成され、且つ前記突き出しピンは付勢手段によって樹脂注入口に向けて付勢されることで樹脂注入口を塞ぎ、且つこの付勢手段は、樹脂注入口に供給される溶融成形樹脂の圧力によって押圧されて突き出しピンと樹脂注入口の間に溶融樹脂注入用の隙間を生じる弾発力を有していることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を用いて製造した成形樹脂付きスイッチ基板10を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面図である。同図に示すようにこの成形樹脂付きスイッチ基板10は、基板20の外周と底面に成形樹脂製のケース50を成形して構成されている。
【0018】
基板20は図2に示すように、可撓性を有する合成樹脂フイルム(例えばポリエチレンテレフタレートフイルム)製の円形の絶縁基板21上に、2組のスイッチパターン群23,25と、その外周を円弧状に囲むコモンスイッチパターン27とを印刷形成し、中央に貫通する開口部29を設けると共に、各スイッチパターン群23,25の部分に所定間隔毎に扇形状に貫通する開口31を設けて構成されている。開口31は開口部29を中心として略リング状に形成されている。つまりこの基板20は、開口31を設けることで、各スイッチパターン群23,25がオンオフパターンとなるようにしている。また図2に示す斜線部33は、その上を摺動冊子が摺動しても導通しないようにするための絶縁印刷層である。さらにこの基板20の外周には引出部35を設け、その上に前記2組のスイッチパターン群23,25とコモンスイッチパターン27にそれぞれ接続された三本の引出パターン37を引き出している。
【0019】
図1に戻ってケース50は、前記基板20の底面と外周辺とを覆うように底面51と外周壁53とを有しており、これら底面51と外周壁53によって形成される収納部54の底に、前記2組のスイッチパターン群23,25とコモンスイッチパターン27とを露出している。中央の前記開口部29に対応する位置には同一内径の開口部55が設けられ、また前記スイッチ基板10の各開口31にはケース50を構成する成形樹脂が充填されて、その表面が基板20の表面(露出面)と一致するように構成されている。スイッチ基板10の引出部35は、ケース50から外部に引き出されている。
【0020】
次に本発明の一実施形態を用いて前記成形樹脂付きスイッチ基板10を製造する方法を説明する。図3は成形樹脂付きスイッチ基板10を製造するための金型構造を示す図である。同図に示すようにこの金型構造は、両者の接合面に前記成形樹脂付きスイッチ基板10形成用のキャビティーCを形成する第一,第二金型300,310と、これら第一,第二金型300,310を入れ子としてそれぞれを収納する固定側型板321,可動側型板323と、固定側型板321の後面側に設置されるランナーストリッパープレート325及び固定側取付板327と、可動側型板323の後面側に設置される二つのスペーサブロック329,331と、可動側取付板332と、スペーサブロック329内に設置される二つのイジェクタプレート333,335と、イジェクタプレート333,335によって上下動自在に固定されたスリーブピン337と、スリーブピン337内に上下動自在に貫通してその下端に付勢手段(例えばスプリング製)341を設置した突き出しピン345とを具備して構成されている。
【0021】
第一金型300と固定側型板321とランナーストリッパープレート325と固定側取付板327には、これらを通して溶融成形樹脂注入路360が設けられ、その先端はキャビティーCのほぼ中央に接続されて樹脂注入口(リングカットゲート)301となっている。この樹脂注入口301は図1に示す成形樹脂付きスイッチ基板10中央の開口部55となる部分に位置してその先端の内径は開口部55の内径とほとんど同一寸法に形成されている。また図3に示す361は成形後に溶融成形樹脂注入路360内で硬化した成形樹脂を固定側型板321から引き抜いて取り外すためのダルマピンである。
【0022】
スリーブピン337は、その上端面がキャビティーC内に露出しており、キャビティーC内に挿入した基板20のスイッチパターン群23,25等を設けた面に当接する。
【0023】
突き出しピン345は棒状であって、その外径は図1に示す成形樹脂付きスイッチ基板10中央の開口部29,55の内径と同一寸法であり、且つその先端部347はその外径を他の部分よりも小さくしている。先端部347の根元側の部分は下記する図4に示すように、棒状の突き出しピン345の外径方向に拡大するテーパ面349となっており、このテーパ面349の下端辺がリング状のカット部350を構成している。図3に戻って突き出しピン345はキャビティーCの中央に突入するとともに、付勢手段341によって所定位置まで押し上げられ、押し上げられた状態でその先端(先端部347とテーパ面349)が前記樹脂注入口301内に入り込んでいる。従って樹脂注入口301に入り込んだ突き出しピン345のカット部350の下側の部分がこの樹脂注入口301を塞いでいる。一方突き出しピン345の下部にはその内径を大きくすることでストッパー部351が設けられ、さらにその下面からストッパーピン353を突出している。可動側取付板332の面上には付勢手段取付台355が固定され、その上部に付勢手段341が固定されている。ストッパーピン353は付勢手段取付台355内を貫通し、その下端は可動側取付板332の面に所定距離離間して対向している。またストッパー部351の上面とイジェクタプレート335間にも所定の隙間が設けられている。
【0024】
次に図3に示す金型構造を用いて成形樹脂付きスイッチ基板10を製造する方法を説明する。ここで図4乃至図8は成形工程におけるキャビティーC周辺の状態を示す要部拡大断面図である。まず図3に示す溶融成形樹脂注入路360内に高温・高圧の溶融成形樹脂を圧入すると、溶融成形樹脂は樹脂注入口301に到り、その圧力によって突き出しピン345の先端が図4に示す矢印A1方向に押圧されて付勢手段341の弾発力に抗してこれを下降させる。これによって図5に示すように、突き出しピン345のカット部350の部分と樹脂注入口301の間の隙間(リング状の隙間)からキャビティーC内に溶融成形樹脂が充填される。このとき突き出しピン345はその下端のストッパピン353が可動側取付板332の面に当接することで下方への移動が規制される。そして図5に示す状態のままで溶融成形樹脂が硬化する。
【0025】
次に図3に示すランナーストリッパープレート325及び固定側取付板327を引上げることで、同時に溶融成形樹脂注入路360内で硬化した成形樹脂を引上げる。このとき図5に示す突き出しピン345の先端部347の部分はその周囲で硬化・収縮した成形樹脂と一体化しているので、成形樹脂と一体に樹脂注入口301内に引上げられ移動し、突き出しピン345のカット部350と樹脂注入口301との間の隙間の薄いリング状の成形樹脂がカットされて図6に示すようになる。このように突き出しピン345のカット部350と樹脂注入口301とによって切断手段が構成され、この切断手段で成形樹脂を確実にカットするので、成形後の成形樹脂(ケース50)の樹脂注入口301を接続した部分にほとんど成形樹脂のカットに伴う跡が残らず、きれいな面とすることができる。
【0026】
さらに図3に示すランナーストリッパープレート325及び固定側取付板327を引上げると、これと一体に引上げられていた突き出しピン345はストッパー部351の上面がイジェクタプレート335に当接してその移動が阻止されることで、図7に示すように引上げている成形樹脂との固定が外れ、成形樹脂だけが引上げられる。
【0027】
そして図8に示すように第一,第二金型300,310間を引き離し、その際図3に示すイジェクタプレート333,335を上昇させることでスリーブピン337を上昇させて、第二金型310からその先端を突出し、これによって成形が終了した成形樹脂付きスイッチ基板10を第二金型310から引上げて取り出す。
【0028】
この実施形態のように、第一金型300の樹脂注入口301に供給される溶融成形樹脂を、突き出しピン345の先端と樹脂注入口301との間に生じる隙間からキャビティーC内に注入するようにすれば、溶融成形樹脂はキャビティーCの樹脂注入口301の外周からほぼ放射状外方に流出していく。このため突き出しピン345を開口部29に挿入することで固定された基板20の表面には溶融成形樹脂の流動圧力がその略中央(開口部29の部分)から半径方向外方に向かってほぼ均等に流れ、従ってキャビティーC内で基板20の位置がずれることはない。また樹脂注入口301からキャビティーC内に注入された溶融成形樹脂が金型の何れかの面の一部に集中して吹き付けられることはないので、経時的に金型に凹みが生じることはなく、従って成形品にこの凹みによる変形は生じない。また樹脂注入口301の外周から基板20の各開口部31までの距離は何れも略等距離なので、何れの開口部31に流入する溶融成形樹脂の圧力や流速は同じであり、前記図11に示すように開口529から第二金型650の面と基板510の面との間にまで成形樹脂が回り込むほどの溶融成形樹脂の圧力・流速にならないように調整することが容易に行なえ、この問題点を容易に防止できる。
【0029】
またこの実施形態のように、その内部に貫通する開口部55を有する成形品(ケース50)であれば、開口部55となる部分の内周側からキャビティーC内に溶融成形樹脂を充填できるので、その外周側にピンゲートを接続する場所がない形状・構造・寸法の成形品であっても成形樹脂を注入することができる。
【0030】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば突き出しピン345の付勢手段の構造や、上下動の際にこれを停止させる移動規制手段などに種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0031】
また上記実施形態ではキャビティーC内にスイッチパターンを形成した基板20を収納することで成形樹脂付きスイッチ基板10を製造した例を示したが、本発明によって製造するのは抵抗パターンを形成した基板等、他の各種基板をインサート成形してなる成形樹脂付き基板でも良く、さらに基板20のような部材をインサート成形しないで単に成形樹脂だけを成形するものでもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように発明によれば、第一金型の樹脂注入口に供給される溶融成形樹脂を、突き出しピンの先端と樹脂注入口との間に生じる隙間からキャビティー内に注入するようにしたので、溶融成形樹脂は樹脂注入口の外周からキャビティー内をほぼ放射状外方に向けて流出して行く。このため樹脂注入口からキャビティー内に注入した溶融成形樹脂が金型の何れかの面の一部に集中して吹き付けられることはなく、経時的に金型の面の一部に凹みが生じることはなく、成形品にこの凹みによる変形は生じない。
【0033】
またその内部に開口部を有する成形品であれば、開口部となる部分の内周側からキャビティー内に溶融成形樹脂を充填できるので、キャビティーの外周側にピンゲートを接続する場所がない形状・構造・寸法の成形品であっても容易に成形品を成形できる。
【0034】
またキャビティー内に基板を収納し、収納した基板に設けた開口部に突き出しピンを挿入することで基板を固定するようにした場合は、基板表面には溶融成形樹脂の流動圧力が開口部の部分から半径方向外方に向かって全体に対称に流れ、従って開口部を基板の略中央に設けておけば、キャビティー内で基板の位置がずれることはない。
【0035】
また本発明によれば、キャビティー内に注入した溶融成形樹脂が硬化した後に突き出しピンを樹脂注入口内で硬化した成形樹脂と共に樹脂注入口内に引き込むことで隙間部分で硬化した成形樹脂を切断するように構成したので、突き出しピンと樹脂注入口とによって切断手段が構成され、従ってこの切断手段で成形樹脂を確実にカットでき、成形後の成形樹脂の樹脂注入口を接続した部分にほとんど成形樹脂のカットに伴う跡が残らず、きれいな面とすることができる。
また本発明によれば、突き出しピンに付勢手段を設けたので、成形開始前に樹脂注入口を確実に突き出しピンの外周によって塞いでおくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて構成した成形樹脂付きスイッチ基板10を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面図である。
【図2】基板20の平面図である。
【図3】成形樹脂付きスイッチ基板10を製造するための金型構造の一例を示す図である。
【図4】成形工程におけるキャビティーC周辺の状態を示す要部拡大断面図である。
【図5】成形工程におけるキャビティーC周辺の状態を示す要部拡大断面図である。
【図6】成形工程におけるキャビティーC周辺の状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】成形工程におけるキャビティーC周辺の状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】成形工程におけるキャビティーC周辺の状態を示す要部拡大断面図である。
【図9】ケース540内に基板510をインサート成形した成形樹脂付きスイッチ基板500を示す図であり、図9(a)は平面図、図9(b)は図9(a)のa−a断面図、図9(c)は裏面図である。
【図10】成形樹脂付きスイッチ基板500の製造方法を示す図である。
【図11】従来の問題点説明図である。
【符号の説明】
10 成形樹脂付きスイッチ基板
20 基板
21 絶縁基板
23,25 スイッチパターン群
27 コモンスイッチパターン
29 開口部
31 開口
50 ケース
51 底面
53 外周壁
54 収納部
55 開口部
300 第一金型
301 樹脂注入口(リングカットゲート)
310 第二金型
C キャビティー
341 付勢手段
345 突き出しピン
347 先端部
350 カット部
360 溶融成形樹脂注入路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a molding resin injection method and a molding resin injection structure to a resin molding die.
[0002]
[Prior art]
FIG. 9 is a view showing a
[0003]
Further, a plurality of
[0004]
In order to manufacture the
[0005]
However, the conventional method for manufacturing the
(1) Since the
[0006]
(2) Depending on the shape and size of the molded product, there is a case where there is no place to connect the
[0007]
(3) Since the pressure of the melt-molded resin injected from the
[0008]
(4) In the case of this
[0009]
[Patent Document 1]
JP 2000-355022 A [0010]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above points, and its purpose is to allow the molding resin injection port to be installed at a desired position such as the center position of the cavity, even when the substrate is insert-molded into the cavity. Providing a molding resin injection method and a molding resin injection structure for a resin molding die that does not cause misalignment of the substrate and that does not cause dents on the mold surface due to the melt molding resin that is injection molded into the cavity. There is to do.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention includes an injection step of injecting a molten molding resin from a resin injection port provided in the first mold into a cavity formed on the joint surface of the first and second molds. In the method of injecting a molding resin into a resin molding die, the injection step includes a gap formed between a protruding pin protruding from the second mold into the cavity and the resin injection port into which the protruding pin is inserted. urges Ri implantation step der injecting a molten molding resin into the cavity through the resin injection port of the first die through, and the ejector pins prior to said injection step to a resin injection port side In this way, the protruding pin is inserted into the resin injection port and closed in advance, and the protruding pin is pressed by the pressure of the melt-molded resin supplied to the resin injection port during the injection step, so that the protruding pin and the resin injection And wherein the resulting said clearance for molten resin injected between the mouth.
[0012]
Further, the present invention cuts the molded resin cured in the gap portion by moving the protruding pin together with the molded resin cured in the resin injection port after the molten molded resin injected into the cavity is cured. And a cutting step to perform.
[0014]
Further, according to the present invention, a substrate is accommodated in the cavity so that one surface is in contact with the second mold surface, and the protrusion pin is inserted into an opening provided in the substrate so that the inside of the cavity is inserted. In addition, the substrate is positioned at the same time, and the melt-molded resin is radially injected into the cavity from the vicinity of the opening of the substrate.
[0015]
The present invention also provides a molding resin injection structure into a resin molding die for injecting a molten molding resin into a cavity formed on the joint surface of the first and second molds. A melt-molded resin supplied to the resin injection port, comprising: a resin injection port provided in one mold; and a protruding pin that is slidably provided in the second mold and whose tip is inserted into and removed from the resin injection port. Is configured to be injected into the cavity through a gap formed between the ejection pin and the resin injection port , and the ejection pin is urged toward the resin injection port by the urging means. The urging means closes the inlet and has a resilience that is pressed by the pressure of the molten molding resin supplied to the resin injection port to create a gap for the molten resin injection between the protruding pin and the resin injection port. It features that you are To.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
1A and 1B are views showing a
[0018]
As shown in FIG. 2, the
[0019]
Returning to FIG. 1, the
[0020]
Next, a method of manufacturing the
[0021]
The
[0022]
An upper end surface of the
[0023]
The protruding
[0024]
Next, a method for manufacturing the
[0025]
Next, by pulling up the
[0026]
Further, when the
[0027]
Then, as shown in FIG. 8, the first and
[0028]
As in this embodiment, the melt-molded resin supplied to the
[0029]
Further, as in this embodiment, in the case of a molded product (case 50) having an
[0030]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made within the scope of the technical idea described in the claims and the specification and drawings. Is possible. Note that any shape, structure, or material not directly described in the specification and drawings is within the scope of the technical idea of the present invention as long as the effects and advantages of the present invention are exhibited. Structure and biasing means of the
[0031]
Further, in the above embodiment, the example in which the
[0032]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the invention, the melt molding resin supplied to the resin injection port of the first mold is injected into the cavity from the gap formed between the tip of the ejection pin and the resin injection port. As a result, the melt-molded resin flows out from the outer periphery of the resin injection port almost radially outward in the cavity. For this reason, the molten molding resin injected into the cavity from the resin injection port is not sprayed in a concentrated manner on any part of the mold surface, and a part of the mold surface is recessed over time. There is no such thing and the molded product is not deformed by this dent.
[0033]
Also, if it is a molded product with an opening inside it, it can be filled with melt-molded resin from the inner circumference side of the part that becomes the opening, so there is no place to connect the pin gate on the outer circumference side of the cavity・ Even if it is a molded product of structure and dimensions, it can be easily molded.
[0034]
Also, when the substrate is stored in the cavity and the substrate is fixed by inserting a protruding pin into the opening provided in the stored substrate, the flow pressure of the molten molding resin is applied to the surface of the substrate. If the openings are provided substantially at the center of the substrate, the position of the substrate does not shift in the cavity.
[0035]
Further, according to the present invention, after the molten molding resin injected into the cavity is cured, the molded resin cured at the gap portion is cut by pulling the protruding pin into the resin injection port together with the molding resin cured within the resin injection port. Therefore, the cutting means is constituted by the protruding pin and the resin injection port. Therefore, the cutting resin can be surely cut by this cutting means, and the molded resin is almost cut at the portion where the resin injection port of the molded resin is connected after molding. No traces are left behind and the surface can be made clean.
Further, according to the present invention, since the urging means is provided on the protruding pin, the resin injection port can be reliably closed by the outer periphery of the protruding pin before the start of molding.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are views showing a
FIG. 2 is a plan view of a
FIG. 3 is a view showing an example of a mold structure for manufacturing a
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a state around a cavity C in a molding process.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a state around a cavity C in a molding process.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a state around a cavity C in a molding process.
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a state around a cavity C in a molding process.
FIG. 8 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a state around a cavity C in a molding process.
9A and 9B are diagrams showing a
FIG. 10 is a diagram showing a method for manufacturing a
FIG. 11 is an explanatory diagram of a conventional problem.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
310 Second
Claims (4)
前記注入工程は、前記第二金型からキャビティー内に突出する突き出しピンとこの突き出しピンが挿入される前記樹脂注入口との間に生じる隙間を介して前記第一金型の樹脂注入口から前記キャビティー内に溶融成形樹脂を注入する注入工程であり、
且つ前記注入工程の前に前記突き出しピンを樹脂注入口側に向けて付勢することで予め突き出しピンを樹脂注入口内に挿入して塞いでおき、
前記注入工程の際に樹脂注入口に供給される溶融成形樹脂の圧力によって前記突き出しピンが押圧されることで突き出しピンと樹脂注入口の間に前記溶融樹脂注入用の隙間を生じることを特徴とする樹脂成形用金型への成形樹脂注入方法。A method of injecting a molding resin into a resin molding die having an injection step of injecting a molten molding resin from a resin injection port provided in the first die into a cavity formed on a bonding surface of the first and second molds In
In the injection step, the resin is injected from the resin injection port of the first mold through a gap formed between the protrusion pin protruding into the cavity from the second mold and the resin injection port into which the protrusion pin is inserted. Ri implantation step der injecting a molten molding resin into the cavity,
And before the injection step, by urging the protrusion pin toward the resin injection port side, the protrusion pin is inserted into the resin injection port in advance and blocked,
A gap for injecting the molten resin is formed between the extrusion pin and the resin injection port when the extrusion pin is pressed by the pressure of the molten molding resin supplied to the resin injection port during the injection step. A method of injecting molding resin into a mold for resin molding.
前記成形樹脂注入構造は、第一金型に設けた樹脂注入口と、第二金型にスライド自在に設けられその先端が前記樹脂注入口内に挿入・離脱する突き出しピンとを具備し、
前記樹脂注入口に供給される溶融成形樹脂が、突き出しピンと樹脂注入口の間に生じる隙間を介してキャビティー内に注入される構造に構成され、
且つ前記突き出しピンは付勢手段によって樹脂注入口に向けて付勢されることで樹脂注入口を塞ぎ、
且つこの付勢手段は、樹脂注入口に供給される溶融成形樹脂の圧力によって押圧されて突き出しピンと樹脂注入口の間に溶融樹脂注入用の隙間を生じる弾発力を有していることを特徴とする樹脂成形用金型の成形樹脂注入構造。In the molding resin injection structure to the resin molding die for injecting the molten molding resin into the cavity formed on the joint surface of the first and second molds,
The molded resin injection structure comprises a resin injection port provided in the first mold, and a protruding pin that is slidably provided in the second mold and whose tip is inserted into and removed from the resin injection port.
The melt-molded resin supplied to the resin injection port is configured to be injected into the cavity through a gap generated between the protruding pin and the resin injection port ,
And the protrusion pin closes the resin injection port by being urged toward the resin injection port by the urging means,
The biasing means has a resilience that is pressed by the pressure of the molten molding resin supplied to the resin injection port to generate a gap for molten resin injection between the protruding pin and the resin injection port. Molding resin injection structure of mold for resin molding.
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