JP3907057B2 - 搾乳器 - Google Patents
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Description
そこで本発明は上記課題を解消し、乳首からの母乳の射乳を行う場合に、乳輪近傍への乳幼児の舌による押圧刺激の影響を再現して、適切に搾乳することができる搾乳器を提供することを目的としている。
変形手段は、搾乳開口から奥側にかけて複数の区画されたものであり、それぞれ区画された部分は独立した動きで舌部の高さを連続的に変動する構成である。この変形手段では、搾乳部の舌部の高まりが搾乳開口側から離れる方向に連続的に移動可能になっている。
これにより、本来乳首からの母乳の射乳においては、乳輪近傍への乳幼児の舌による押圧刺激の影響が大きく、その刺激を適切な位置で適切な高さやサイクルで与えられるように運動量を付与することができる。
また、変形手段は複数の板状部材により構成されている。これらの板状部材は並列に配置されている。板状部材には、弾性体からなる舌部材が配置され、各板状部材は、独立して変位可能である。
これにより、各板状部材の位置が変位することにより、舌部材の各対応する部分は直接的に位置調整が容易かつ確実にでき、より乳幼児による哺乳時に近いパターンで搾乳できる。
第2の発明の構成によれば、負圧付与手段は、少なくとも搾乳する搾乳開口を陰圧とするものである。この負圧付与手段は、搾乳部の変化に対応して脈動して陰圧を形成する。
これにより、舌部の押圧に連動して、たとえばその舌部の押圧の高まりが最も乳首先端側に行った前後の時に陰圧が強くなるようにすることができる。
第3の発明の構成によれば、舌部は下顎部上に配置されている。つまり、舌部の高まりの移動に連動して、下顎部は位置を変動可能になっている。
これにより、哺乳中に乳幼児の顎の位置が変位している点に対応して、舌に対応した下顎部の位置が変動できる。
第4の発明の構成によれば、乳房と乳輪および乳首の上面が当接する上顎部は、搾乳開口側よりも奥側が略半球状に窪んだ形状となっている。
これにより、乳幼児の哺乳窩に対応して、乳幼児が口腔内に乳首をとらえた際に乳輪や乳頭を変形させる際に近い形状に、搾乳する乳首を変形させることができる。
第5の発明の構成によれば、各板状部材は、それぞれ異なる駆動手段に連結されて変位可能である。
これにより、各板状部材は異なる駆動手段により変位することができるので、各板状部材は微妙な動きをそれぞれ再現できる。
第6の発明の構成によれば、板状部材の上端には隆起部が形成されている。そして、板状部材の変位に伴って、舌部材を隆起部が押し上げることとなる。
これにより、舌部材が乳首に密着した際に、各板状部材の動きに伴って、舌部材を介して隆起部が乳首を押圧刺激することができる。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は搾乳器10の全体を示していて、この搾乳器10は、搾乳装置とも呼ぶことができる。搾乳器10の特徴は、本発明者による哺乳研究成果を反映して、乳幼児が実際に母乳を哺乳する時の乳幼児の舌運動を再現するために、段階的に舌(押圧部)の高まりを移動可能なものである。
そしてこの搾乳器10は、乳幼児の哺乳時における舌の高まりの移動運動に関する観察結果に基づいて、その舌の変位する数値に対応した蠕動様運動を再現できる。
図1のベース25は、床Fに対してたとえば複数のローラ27とストッパ28により支持することができる。このベース25は、ローラ27を用いることにより床Fに沿って移動して、そしてストッパ28を用いて床Fに固定することができる。
搾乳部20は、後で詳しく説明するが、乳房300の乳輪近傍を押圧可能な舌部を有していて、乳頭から母乳を搾乳するための部分である。母乳の収容部21は、搾乳部20により搾乳された母乳を吸引チューブ24Aを通じて導いて収容するためのものである。陰圧付与手段24は、搾乳部20の動きと連動して、搾乳を補助するために搾乳部20内を陰圧空間とする手段である。
図2においては、搾乳部20と本体26を示しているが、本体26は、ケース29を有している。このケース29の中には、後で説明する変形手段30が収容されている。本体26のすぐ横に搾乳部20が配置されている。
図5は、搾乳部20の構造モデルを示している。搾乳部20は、上顎部50と下顎部51そして舌部材60を有している。この搾乳部20は、さらに変形手段30を備えている。
上顎部50と下顎部51は、乳幼児Bの上顎と下顎をそれぞれモデル化した部材である。上顎部50と下顎部51は、支点部53により回転できるようになっている。上顎モータ114が作動することにより、上顎部50は支点部53を中心としてE1方向に移動できる。同様にして下顎部51は、下顎モータ115を作動することにより支点部53を中心としてE2の方向に移動できる。
図5の上顎モータ114と下顎モータ115は、駆動ユニット112に接続されている。駆動ユニット112はI/O(入出力部)111を介して制御部100に接続されている。
変形手段30は、図3ないし図5に示すようにたとえば7枚の板状部材32ないし38と、上述したモータM2ないしM8と、そしてローラR2ないしR8を有している。モータM2ないしM8は、たとえばステッピングモータのようなモータを用いることができる。なお、板状部材は、蠕動様運動を再現するために、5枚以上形成されていることが好ましい。
モータM2ないしM8は、駆動ユニット113に接続されている。駆動ユニット113は、I/O111を介して制御部100に接続されている。制御部100は、上顎モータ114と下顎モータ115およびモータM2ないしM8に対して制御命令を出すことによりこれらの動作を制御することができる。
図6に示すように搾乳部20には、変形手段30の先端部分が搾乳部20の内部側に舌部材60等を介して進入できるようになっている。図6では、搾乳部20が、本体26とともに傾けて保持されており、これにより乳房300が搾乳開口23へ挿入して収容しやすくなっている。
なお、舌部70は、中間部材61を設けずに舌部材60のみで構成してもよく、また、舌部材60を硬度10ないし25程度の非常に軟らかい中実とされた弾性素材で形成しても良い。さらに、先端隆起部49を形成せずに先端部42ないし48を細まっていく形状としても良い。
板状部材32ないし38は、図2に示すような形状を有している。板状部材32ないし38は、図2において中心軸CLに沿って重ねるようにして組み合わされている。
図2において、乳幼児の舌の先端側にあたる板状部材32が一番手前に位置しており、順次板状部材33ないし38が図2の紙面奥行き方向に重ねられている。板状部材32は、上述した先端部42と駆動力の伝達部52および中央部62を有している。
伝達部52は中央部62から直径方向に延びた部分である。先端部42は、中央部62からほぼL字型またはJ字型に延びた部分であり、舌部70に当接している。しかし先端部42は上顎部50に向けてやや円弧状になっている。この先端部42の円弧形状は、中心軸CLを中心とする円弧状である。
このようにして、変形手段30の各板状部材32ないし38は、モータとローラからなる各駆動手段により独立して位置の変位ができるので、舌部に対して微妙な動きを与えて乳幼児による哺乳の際における環境を再現できる。各駆動手段は1つのモータと1つのローラにより構成されている。
ケース20Kは、開口部20Pを有している。この開口部20Pにはラッパ状の当接部77とクッション部78を有している。このラッパ状の当接部77は、乳房300を収容して保持するための部分であり、エラストマー等の変形可能な層状態とされている。クッション部78は、当接部77に収容された乳房300に対してクッション性を与え、乳房300を開口部Pにフィットさせるための部分であり、たとえばスポンジ状のものが採用できる。
ケース20Kは、ケース内の要素と搾乳状況が外から見えるようにするために、たとえば透明のプラスチックやガラスにより作られている。このケース20Kは、搾乳した母乳が外に飛散しないようにしている。
ケース20Kの中には、上述した上顎部50、下顎部51、舌部70が収容されている。このケース20Kの中には、陰圧付与手段24による陰圧を形成することで、吸引チューブ24Aを介して陰圧状態に保持することができる。
この陰圧付与手段24は、搾乳部20の搾乳動作の変化に対応して、脈動して陰圧を発生させることができる。これにより、たとえば舌部材60のZ方向の高まりが最も乳頭400の先端側近傍に来た時に陰圧が強くなるようになっている。
その他に、図8には、上顎部50の角度をE1方向の回転位置で調整するための調整部80が設けられている。また下顎部51の角度がE2方向に調整できる調整部89が設けられている。
制御部100は、演算手段の一例である。制御部100は、圧力センサ101、検知センサ102、画面入力部103、月齢/体重スイッチSW1、調整スイッチSW2、駆動情報格納手段200、モータM2ないしM8、下顎モータ115、陰圧付与手段24を電気的に接続している。
画面入力部103は、たとえば使用者が画面をタッチすることにより、搾乳動作の設定状態や搾乳動作を行う波形を選択して入力することができる。
図9に示す陰圧付与手段24は、吸引手段であるポンプ24Bとポンプ開閉モータM10およびポンプ開閉部81を有している。
吸引チューブ24Aの一端は搾乳部20のケース20Kの下端部に接続されていて、吸引チューブ24Aの他端部は収容部21を介してポンプ24Bに接続されている。ポンプ開閉部81は、2つのローラ82,83を有している。ローラ83は軸83Aを中心として回転する固定側のローラである。もう1つのローラ82は、モータM10の作動により、D1方向に回転して移動可能な移動側のローラである。
モータM10を作動することにより、ローラ82,83は、吸引チューブ24Aの中間部分を開いた状態から押し潰して閉じたり、その流路の大きさを変更することで、陰圧を脈動にすることができる。
なお、上顎部50、下顎部51の基端側から、吸引チューブ24Aにかけては連通チューブ24Cによって連結されており、ケース20K全体ではなく、搾乳開口23から吸引チューブ24Aがポンプ24Bによって陰圧空間とされるよう構成されている。
なお、この時、吸引ポンプ24Bに母乳が流入しないよう膜体や弁体を介して陰圧を付与するよう構成することが好ましい。
また、吸引ポンプ24Bが収容部21を介して搾乳開口23まで連通するのではなく、陰圧に伴う空気の流れが、母乳が流れる収容部21とは独立した流れとなるよう、上顎部50の基部側から吸引を行うようチューブで連結してもよい。さらに、脈動を付与するための手段としてはポンプ開閉部81の動きによるものだけでなく、吸引ポンプ24B自体が電気的にON/OFFするよう構成することや、吸引ポンプによる陰圧が外気と交互に連通するよう構成する等してもよい。
駆動情報格納手段200は、たとえば月齢別舌変動高さデータベースDB1、月齢別舌変動スピードデータベースDB2、月齢別負圧(吸啜圧)強さデータベースDB3、月齢別負圧(吸啜圧)スピードデータベースDB4、月齢別下顎変動高さデータベースDB5、そして月齢別下顎変動スピードデータベースDB6等を格納している。
乳幼児が、乳首を介してミルク等を飲む際には、図10に示されているような舌部の蠕動様運動により哺乳運動を行うことになる。
図10(a)において、哺乳運動を行う乳幼児には、哺乳窩220という窪みが存在する。この哺乳窩220は、乳幼児が授乳のため哺乳運動をする期間だけ持っており、その後、成長すると無くなるものである。
そして、図10(b)と図10(c)に示すように、舌230の前方が盛り上がって、乳首1000を舌230から押し、この動きは図10(d)〜図10(f)に示すように、次第に舌230の後方へ波うつように移動していくことになる。
この過程で、舌230は前方から後方にかけて波うつように蠕動様運動を行い、乳首1000は根元から先端に向けて絞られると共に、この乳首1000と舌230と上顎部との間に閉空間Eが形成されることになる。
舌500に対応する位置には、ポイントP2ないしポイントP8が設定されている。このポイントP2ないしポイントP8は、舌500の運動を測定するための測定ポイントであり、図7に示すポイントP2ないしポイントP8に対応している。
この経時的変化は、乳幼児が母乳を哺乳する際の実際の例である。図12の縦軸は高さ(mm)を示しており、横軸は秒数を示している。図12の例は、ある月齢の時の舌の高さ位置の変化、すなわち舌の変動高さとスピードを知ることができる。他の月齢についても同様にして得られる。
図12に示すように各ポイントP2ないしP8は、それぞれ異なる波形により時間経過とともに波形に変化していっている。
月齢別負圧強さデータベースDB3と月齢別負圧スピードデータベースDB4には、乳幼児の月齢別に発生させることができる負圧の強さとスピードの例が記憶されている。この負圧強さデータベースDB3とスピードデータベースDB4は哺乳時における圧力変動を、圧力計を取り付けた人工乳首を使用して測定したものである。
月齢別下顎変動高さデータベースDB5と月齢別下顎変動スピードデータベースDB6には、乳幼児の月齢別の下顎の変動高さとスピードの例が記憶されている。これらのデータベースDB5,DB6は、図11(C)の例から得ることができる。
なお、これらの各データベースDB1ないしDB6は、体重別にデータを蓄積したデータベースとしてもよく、月齢別と体重別の両方のデータベースを備えるよう構成してもよい。
図13に示すフロー図では、ステップST1ないしステップST12までが記載されている。
ステップST1において哺乳動作をスタートさせる。使用者は、ステップST2において図9に示す月齢/体重スイッチSW1を用いて、乳幼児の月齢と体重の値を選択する。この時、使用者は乳房がはっているか等の使用時における状態に合わせて、画面入力部から他の設定を入力できるよう構成されている。
ステップST3において、使用者は、駆動情報格納手段200から対応するデータベースDB1ないしDB6を参照して、必要とする月齢に対応する月齢別の舌変動高さ、舌変動スピード、負圧強さ、負圧スピード、下顎変動高さ、下顎変動スピードを選択する。
図13のステップST6では、搾乳動作がスタートする。この場合に、制御部100は、モータM2ないしM8の動作と、下顎モータ115の動作とポンプ開閉モータM10の動作とポンプ24Bの動作を指令する。
ステップST9においてケース20K内の負圧力が適正な一定圧以内である場合には、ステップST11に移る。ステップST11では、使用者が搾乳器の動作のオフボタンを押したかどうかを判断し、押された場合にはステップST12において動作を停止する。
図7と図11に示す舌500あるいは舌部材60のポイントP2ないしP8に関して、乳幼児の吸啜間隔は、すなわち舌の先端側であるポイントP2から舌の奥側であるポイントP8まで舌のふくらみが移り、さらにポイントP8でふくらみが消失してポイントP2にふくらみが現れるまでの時間は、月齢が進むにつれて速くなっていく傾向がある。
同様に舌の蠕動様運動については、月齢が進むにつれてポイントP2ないしポイントP8へ移る運動が速くなっていく傾向がある。つまり舌前半部から舌後半部までに舌の波が移動するのにかかる経過時間が月齢が進むにつれて速くなる傾向があり、その速くなる傾向は吸啜間隔よりもさらに速まる。
舌運動量については、ポイントP2,ポイントP5およびポイントP8においてはそれぞれ異なってくる。たとえば月齢が2ヶ月程度までは、ポイントP8がポイントP2とポイントP5に比べて運動量が大きい傾向がある。これは月齢2ヶ月程度までは反射を優先させた動きを起こすためと考えられる。
これに対して、月齢3ヶ月以上になってくると、ポイントP2,ポイントP5およびポイントP8において舌の随意的な動きが生じて、ポイントP2,P5,P8の動きのばらつきが大きくなくなり、いわゆる遊び飲みを行う傾向がある。
また、蠕動様運動のサイクルや高まりの変動について、月齢が小さいほど規則的な動きであり、月齢が上がるほど遊び飲みといわれるような変動が見られるようになる。
これらの情報を駆動情報格納手段200に収容された各データベースDB1ないしDB6は反映しており、より、月齢や体重等の乳幼児の発達状態に応じた動きを再現可能とされている。
なお、駆動情報格納手段200に格納された各データベースDB1ないしDB6の情報が、カード等に情報が格納されていて、使用者が自らのカードを読み出させることで、他に格納されている月齢や体重等の情報によって、自ら月齢情報等を設定する必要がないよう、構成されていてもよいのは勿論である。
本発明の実施形態では、負圧付与手段が搾乳部の変化に対応して、脈動して陰圧とすることから、舌部の押圧に対応して、たとえばその舌部の押圧の高まりが最も乳首先端側に移動した際の前後に陰圧が強くなるようにすることができる。
本発明の実施形態では、また、複数に区画された変形手段が用いられると、本来母乳の射乳においては、乳輪近傍への乳幼児の舌による押圧刺激の影響が大きく、その刺激を適切な位置で適切な高さとなるように運動量を付与することができる。
上述した実施形態では、変形手段は複数枚の板状部材を用いて複数に区画された形態を有している。舌部材はこれらの板状部材32ないし38のたとえば図7におけるZ方向における上下動量により舌部材60の蠕動様運動を発生させている。
しかしこれに限らず変形手段30としては、複数枚の板状部材を用いずに、空気を収容した袋状弾性体を用いて、弾性袋における空気の出し入れによって舌部材60のポイントP2ないしポイントP8で別々に変動させるような構造を採用しても勿論よい。
この場合に、伝達部52ないし58は、凹凸部59を介してローラの力を確実に伝達することができる。伝達部52ないし58の半径方向の長さと先端部42の半径の長さを適切に設定することにより、モータの小さな力を先端部42のG方向の変位に拡大して発生させることができる。
しかし、板状部材32ないし38を円運動によって動かすのではなく、独立したピストン運動等によって上下に駆動するよう構成してもよいことは勿論である。
また、上述した搾乳器10は据え置き型とされて、乳房300を挿入するよう構成されていたが、モータ等を適宜選択し、独立したピストン運動を行うよう構成すること等によって、搾乳部20を手で保持できるコンパクトな大きさとして、使用者が搾乳部20を手で保持して使用することができるよう構成してもよい。
これによって、本発明の実施形態の搾乳器は、より実際に近い母乳の哺乳時の刺激を乳房300の乳首に対して与えることができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
Claims (6)
- 乳房を収容可能な搾乳開口と、前記乳房から搾乳された母乳を収容可能な収容部と、前記乳房の乳輪近傍を押圧可能な舌部を有する搾乳部とを有する搾乳器であって、
前記搾乳部の前記舌部の高まりが、前記搾乳開口側から離れる方向に連続的に移動可能とされており、
前記搾乳開口側から奥側にかけて、複数の区画された変形手段によって、それぞれ独立した動きで前記舌部の高さを変動する構成とされていて、
しかも前記変形手段は、
前記移動方向に沿って並ぶように配置され、それぞれ独立して上下方向に変位可能な複数の板状部材と、
これら板状部材の上に配置された弾性体よりなる舌部材と
を有しており、
前記複数の板状部材が、前記移動方向に沿って、順次前記上下方向の変位をすることによって、前記舌部材の高まりが前記搾乳開口側から離れる方向に連続的に移動する構成とされている
ことを特徴とする搾乳器。 - 少なくとも前記搾乳開口を陰圧とする負圧付与手段を有しており、前記負圧付与手段は、前記搾乳部の変化に対応して、脈動して陰圧としていることを特徴とする請求項1に記載の搾乳器。
- 前記搾乳部は、前記舌部を設けた下顎部を有し、前記舌部の高まりの移動に連動して、前記搾乳部の前記下顎部が、位置を変動可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の搾乳器。
- 前記乳房と前記乳輪および乳首の上面が当接する上顎部は、前記搾乳開口側よりも、奥側が略半球状に窪んだ形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の搾乳器。
- 各前記板状部材は、それぞれ異なる駆動手段に連結されて変位可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の搾乳器。
- 前記舌部材を支える前記板状部材の上端には曲面状とされた隆起部が形成されており、前記板状部材の上方への変位に伴って、隆起部によって前記舌部材を上方に変形可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の搾乳器。
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