JP3999888B2 - Lifting assist device and control method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は人を抱き上げたり物を持ち上げたりする動作を補助する抱き上げ補助装置とこの補助装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
寝たきりとなっている患者を抱き上げてベッドから車椅子等に移すのはきわめて重労働であることから、このような動作を補助するためのものとして、特公平3−41181号公報に示された患者用ホイストがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記ホイストは動作速度が遅いために作業時間が長く、体重の重い患者にのみ用いられているのが現状であり、また患者側からすれば、機械で吊り下げられるために不安感がつきまとうとともに、物と同等のものとして扱われるという不満が生じる。
【0004】
本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところは患者はあくまで操作者(介護者)が抱き抱えるものの操作者の肉体的負担をきわめて小さくすることができる抱き上げ補助装置及びその制御方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明に係る抱き上げ補助装置は、被抱き上げ物を抱き上げる操作者の両腕を支持して被抱き上げ物の荷重を受ける支持部と、該支持部を上下に移動させる動力部と、操作者の両腕による被抱き上げ物の抱き上げ動作に伴って発生する力とその方向を上記支持部で検出される荷重の値と変化から検知する力センサと、該力センサで検出された操作者の力とその方向に応じて、前記操作者の両腕を支持する支持部の上下移動用の上記動力部を作動させて操作者の動きを補助する制御部とからなることに特徴を有している。被抱き上げ物を抱き上げる操作者の腕にかかる被抱き上げ物の荷重を支持部で支持するとともに該支持部を操作者の動きに伴って発生する力に応じて駆動部で上下動させることによって、操作者の肉体的負担を軽減させるものである。
【0006】
そして本発明に係る抱き上げ補助装置の制御方法は、請求項1に記載の抱き上げ補助装置の制御方法であり、支持部が受ける荷重をセンサで検出するとともに、操作者が持ち上げようとしている物体の重さを基準値とし、検出した荷重と上記基準値との比較で操作者の挙動を判断し、該判断結果に基づいた方向に支持部を動かすことに特徴を有している。
【0007】
この制御に際しては、抱き上げて降ろす一連の動作を複数作業に分割して各分割作業毎に制御ルーティンを設定し、各作業の終了をセンサ出力値やその変化から判断して各分割作業用制御ルーティンを順次実行させていくようにしておくのが好ましい。
【0008】
また、上記制御にあたり、操作者の腕にかかる鉛直方向負荷が一定となるように制御するほか、操作者の腕にかかる負荷の検出値の増減に基づいて制御する負荷を増減させるようにしてもよい。
【0009】
支持部の上下動範囲を操作者に合わせて可変とし、設定された上下動範囲内で支持部の上下動を行うものとするのも好ましい。
【0010】
請求項1に記載の抱き上げ補助装置の制御にあたっては、支持部が受ける荷重をセンサで検出して該荷重の検出値から動力部のモータ位置、速度、トルクの指令値を発生させるとよく、この時、検出値の増減に関係なく一定の指令値を発生させたり、あるいは指令値の加減速をS字カーブを描く特性のものとしたり、検出値に比例ゲインを乗じたものを速度またはトルク指令として出力するとよい。検出値に比例ゲインを乗じたものに制御物体の移動速度や移動量からの補正項を加えたものを指令値として出力したり、検出値を予め設定してある基準値と比較して、不足分に比例ゲインを乗じたものを速度またはトルク指令として出力したり、さらには力の検出値に基づく力指令値と、位置の検出値に基づく位置指令値とを合成してトルクの指令値として出力するようにしてもよい。
【0011】
位置情報からトルク指令値を決定するのも好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について説明すると、図1に示す抱き上げ補助装置は、床面と平行な水平移動のためのキャスター40を備えたベース4と、ベース4から立設された2本のガイド軸41,41及びねじ軸42と、ガイド軸41にスライド自在に嵌合しているとともにねじ軸42と螺合するナット部30を備えている昇降部3と、昇降部3に固定された2本のアーム2,2と、両アーム2に夫々設けられた支持部1,1とからなるもので、ベース4には上記ねじ軸42を回転させるモータ43が配設されて、モータ43によるねじ軸42の回転でアーム2を備えた昇降部3が上下動を行うものとなっている。
【0013】
先端に支持部1を夫々備えている各アーム2は、その途中に関節部20を備えたもので、該関節部20により、昇降部3側と支持部1側とのなす角度が可変となっているが、通常時は関節部20の角度可変機構が作動しないようにされている。なお、アーム2は図2に示すようにその長手方向に伸縮させることができるようにしていてもよく、この伸縮を動力で行えるようにしていてもよい。
【0014】
アーム2における支持部1は、患者9を抱いた操作者(介護者)8の腕(手を含む)を支えるためのもので、患者9の体重は操作者8の腕を介して支持部1で支持されるために、操作者8は患者9を抱いているものの、患者9を支えることに力は要しない。
【0015】
しかして該補助装置においては、ベッドに寝ている患者9を抱き上げる場合、昇降部3を下降させ、操作者8は支持部1に腕を載せた状態で腕とアーム2とを患者9の体の下方に差し込み、この状態で昇降部3をモータ43の駆動で上昇させることで患者9を抱き上げるのである。この時の患者の下方に腕を指し込む動作は、ベース4が備えるキャスター40による全体の水平移動で行うことができ、前述のようにアーム2が伸縮自在となっていれば、アーム2の伸縮によっても行うことができる。患者9をベッドに戻す場合は昇降部3を下降させる。ベース4にはキャスター40を設けているために、患者9を別のベッドに移したり、車椅子に載せたりすることもできる。後述するようにベース4を動力で走行させることができるようにしておいてもよい。
【0016】
上記の昇降部3の上下動が操作者8の指示入力に基づいて行うものについてまず説明すると、図1に示すものでは上記指示入力をアーム2における関節部20付近に設けた検出部5で行う。この検出部5は、図3に示すようにアーム2から突設した撓み自在な可動部51の先端に操作者8の腕80に嵌める係合部50を設けるとともに、上記可動部51に歪みゲージ52を取り付けたもので、患者9を抱いた操作者8が腕80における自由に動かせる部分を上方へ動かせば、図3(b)に示すように可動部51が上方側へ撓むことを歪みゲージ52の出力から検出して昇降部3を上昇させ、操作者8が腕80を下方へ動かせば、図3(c)に示すように可動部51が下方側へ撓むことを歪みゲージ52の出力から検出して昇降部3を下降させる。なお、撓み方向に応じて昇降部3を上下させるだけでなく、撓み量に応じて昇降部3の昇降速度も制御するようにしてもよい。
【0017】
可動部51の撓み方向及び撓み量は、歪みゲージ52ではなく、図4に示すようにポテンショメータ53を用いたり、図5に示すように、非接触式ギャップセンサ54を用いて行ってもよい。また、上記検出部5に代えて、図6に示すような手動操作スイッチ55、あるいは図7に示すような足踏み操作スイッチ56で昇降部3の上下動を操作することができるほか、図8に示すように操作者8の声を検出することができる範囲内にマイク57を設けて、該マイク57で採取した操作者8の声を音声認識処理し、この処理結果に基づいて昇降部3を上下動させるようにすることができる。
【0018】
また、患者9を抱き上げるという動作に追随させるために、昇降部3で一対のアーム2,2を同時に上下動させるものを示したが、次に述べる実施の形態で示すように、各アーム2毎に個別に昇降制御することができるようにしてもよく、更には前記関節部20をモータ駆動のものとし、昇降部3を上昇させる時にアーム2先端が上方側へと回転し、昇降部3を下降させる時にアーム2先端が下方側へ回転するようにしたり、別途指示入力に伴ってアーム2の先端部の回転駆動がなされるようにしておいてもよい。
【0019】
図9及び図10に上記支持部1を上下動させることについての本発明に係る一例を示す。これはベース4から2本のガイド軸41とねじ軸42との対を2つ立設するとともに、これらガイド軸41及びねじ軸42に対応する2つの昇降部3,3を設けて、各ねじ軸42毎にモータ43を設けて、2つの昇降部3を個別に昇降させることができるようにしたものであり、また各昇降部3,3から夫々アーム2を突設するとともに、各アーム2の先端に支持部1を設け、さらに各支持部1,1に加えられた荷重を検出する力センサ6,6を設けて、これら力センサ6,6の出力をもとに制御回路CPUがモータドライバ48を介して各モータ43の動作制御を行うものである。
【0020】
力センサ6としては、図10に示すように、支持部1に取り付けた歪みセンサを使用することができる。そして、該力センサ6の出力に応じた昇降部3の昇降制御は、次のルーティンを基本に用いて行うが、力センサ6の検出値に基づく制御を行うことで、装置動作時に操作者に対して装置側から加わる力の負担を極力緩和することができる。
【0021】
すなわち、患者9を抱いた操作者8の腕を支持部1に載せれば、患者9の体重にほぼ応じた荷重Fを力センサ6で検出することができ、この状態で操作者8が患者9を抱き上げるために図10(b)に示すように上方へ力F1を加えれば、力センサ6が検出する荷重はF−F1となることから、変動をもとに昇降部3を上昇させる。逆に操作者8が患者9を降ろそうとして支持部1を腕80で押し下げれば、この押し下げ力F2が上記荷重Fに加えられた値が力センサ6で検出されることから、昇降部3を下降させる。
【0022】
つまり、図12に示すように、操作者8が持ち上げようとしている物体の重さを基準値とし、該基準値より大きな力(荷重)が検出されたならば下向きの力が加えられたとして昇降部3を下降させ、上記基準値より小さな力(荷重)が検出されたならば上向きの力が加えられたとして昇降部3を上昇させるという制御(ただし、図12(b)に示すように、検出値と基準値との差が設定値内である場合には、昇降動作を行わないという不感帯を設けておくのが好ましい)を行うのである。検出される力(荷重)が常に一定となるようにフィードバック制御するわけであり、この場合、操作者8が患者を持ち上げようとしているのか、あるいは降ろそうとしているのかの意思に応じた昇降動作を行わせることができる。
【0023】
この時、モータ43に対する制御は、図13及び図14に示すように、力センサ6で検出された力(歪み)と基準値との差が大きくなるほど、モータ43で発生させるトルクを所定のゲインで大きくするというトルク制御とするのが操作者8の意思に応じたものとなって好ましい結果を得ることができるが、力センサ6で検出される値が常に基準値となるように、腕80の上げ下げによる基準値からの変動を相殺するトルクを発生させるものであってもよい。また、上記の差が大きくなるほどモータ43の回転速度を速くするという制御を行ってもよい。
【0024】
患者9を抱いていない場合には、力センサ6で下向きの力が検出されたならば下降させ、力が検出されない場合は上昇させることによって、操作者8の腕80の上下の動きにアーム2を追従させることができる。
【0025】
力センサ6として、図11に示すように、操作者8の足に加わる鉛直方向の力を検出する第2の力センサ60を併用するようにしてもよい。操作者8が患者9を抱き上げることで、力センサ60で検出される荷重が増加する。すなわち、操作者8の体重分から抱き上げる人または物の重量分だけが増加する。この値を基準値として操作者8の腕の挙動を検知して支持部1に力が上記増加分となるように、つまりは力センサ60で検出される荷重が常に操作者8の体重分となるように支持部1を昇降制御するわけである。
【0026】
ところで、上述したところから明らかなように、操作者8が患者9を抱いていない状態と、抱き上げている状態とでは異なる制御を行うことになり、従って制御方法の切換が必要であるが、スイッチ操作による切り換えは操作者8の負担が増えて煩わしい。また、操作者8が該抱き上げ補助装置を装着したかどうかを抱き上げ補助装置側で検出することができるようにしておけば、操作者8の抱き上げ補助装置の着脱をスムーズに行うことができる。
【0027】
このために、装置を装着してアーム2を追従させた状態で患者9を抱き起こし、さらに抱き上げて移動し、抱き降ろした後、装置を取り外すという一連の作業を複数の作業に分割して、分割した作業毎に制御ルーティン及び閾値を設定しておき、力センサ6で検出された値が設定閾値を越えると次の作業に移行したとして、次の作業のための制御ルーティンに移行するようにしておく。このようにすることで、各作業内容に応じた力検出値−モータトルク特性の制御ルーティンを自動で切り換えて実行するものを得ることができる。
【0028】
図15は力センサ6を歪みセンサで構成した場合において、操作者8が装置をセットしたことを検知するためのフローを示しており、図16は操作者8が患者9や物を抱えたことを検知するためのフローを示している。
【0029】
そして、図17は操作者8が患者9や物を抱き上げる動作(抱き降ろす動作)を検知して昇降のためのトルクを発生させるためのフローを示しており、読み込んだデータが予め設定してある不感帯を越えなければ、操作者8が動く意思がないと判断して、アーム2の現位置を保つだけのトルクを発生させる。データが不感帯を越えていれば、操作者8が抱け上げまたは抱き降ろしの意思があると判断し、それに見合ったトルクを発生させる。また、データが一定時間以上不感帯を越えなければ、操作者8が抱き上げ又は抱き下げ動作を終了したがっていると判断し、フラッグを立てて本制御のルーティンを終了し、次の作業のための制御ルーティンに移行する。
【0030】
図18は操作者8が抱き上げた患者9を移送する場合の動作に応じてトルクを発生させるルーティンを示しており、この場合も読み込んだデータが予め設定してある不感帯を越えなければ、操作者8が動く意思がないと判断して、アーム2の現位置を保つだけのトルクを発生させる。データが不感帯を越えていれば、操作者8が抱け上げまたは抱き降ろしの意思があると判断し、それに見合ったトルクを発生させる。ただし、移送中は大きくアーム2を昇降させることは無いと思われることから、この時の不感帯は通常の抱き上げ抱き降ろし動作時よりも大きく設定しておくのが好ましい。。
【0031】
図19は操作者8が患者9(または物)から手を抜く動作を検知するためのルーティンを示しており、読み込まれたデータが操作者8が始めに装置をセットした際の基準値に戻れば、操作者8が患者9をベッドや椅子に降ろして手を抜き去ったと判断して、アーム2の動作を停止するとともに本ルーティンを終了して、次のルーティンに移行する。データが基準値に戻っていなければ、操作者8の手が患者9に接していると判断して、再度データを取得する。
【0032】
操作者8が装置を外すことの検知は、読み込んだデータが操作者8が始めに装置をセットする以前の値に戻っていれば、操作者8が装置から離れたと判断してアーム2の動作を停止するとともに、非装着状態のフラッグを立てて該検知ルーティンを終了し、操作者8が該装置をセットしたかどうかの検知ルーティンに移行する。
【0033】
ところで、不感帯の設定値は、操作者8が患者9を抱えるまでは図20に示すように巾の広い不感帯Bを設定値としておき、抱え終わった後は巾の狭い不感帯Aに移行してアシスト制御するようにしておくとよい。操作者8が患者9を抱える際に起こす微小な検出値の変化には応動しなくなるために誤動作を防止することができる。
【0034】
また、前述のように操作者8が患者9を抱えた状態で移送する時は、図21に示すように、患者9を昇降させている時の不感帯Aよりも巾の広い不感帯Bとするのがよい。移送作業中に生じる揺れなどによる微小な検出値には反応しにくくなるために装置の誤動作を避けることができる。操作者8が抱えていた患者9から手を抜く時も、不感帯Aから巾の広い不感帯Bに移行するようにしておく。
【0035】
不感帯の設定に加えて、検出される歪データの変化率がきわめて大である時には、抱き上げている患者や物を落としたり、抱えたままつまずいたりした事態を想定することができることから、この時には図46に示すように、異常事態と判断して動作させないようにしておくのが好ましい。
【0036】
アーム2に関節部20を備えたものを用いる場合、前述のように、関節部20で上下に回転駆動されるようにしておいてもよく、この場合、図22に示すように、関節部20にトルクセンサ22を配して、操作者8の腕の動きに伴う関節部20の回転挙動をトルクセンサ22で検知し、トルクセンサ22の出力に応じて関節部20の上下回転駆動を行うとよい。腕の回転(腕を曲げる動作)を楽に行うことができる。特に、トルクセンサ22でアーム2の回転によるモーメントを検知し、モーメントの値がある閾値を越えると関節軸にて回転するモータが作動して、操作者8の腕の回転方向にアーム2を追従させ、この動作によって操作者の腕の回転動作の補助を行うようにすれば、装置の簡略化が可能であり、また起動の自動化が可能である。
【0037】
アーム2としては、図23及び図24に示すように、多関節型のものを用いてもよい。図示例の多関節吊り下げ型のアーム22は、鉛直軸回りの回転を許す軸受け部23によって昇降部3の上面に取りつけられたものであるとともに、鉛直面内での回転を許す2つの関節部20,20を供えたもので、軸受け部23における回転で図24(a)に示すように支持部1の左右方向水平移動を、両関節部20,20の回転で図24(b)に示すように支持部1の前後方向水平移動を行わせることができる。ベース4の水平移動がなくても床面に平行な搬送動作を行うことができる。もちろん、これら関節部20における回転をモータ等の動力による駆動で行うようにしてもよい。
【0038】
この場合の関節部20の動力駆動による水平方向の動作は、図25及び図26に示すように、腕80が装着される検出部5に腕の水平方向挙動を検知するセンサ52を配して、このセンサ52出力に応じて関節部20の駆動を行えば良い。上記のセンサ52による挙動検知は、力を検知するものとし、力の方向(正負)に応じて、支持部1を前進させる方向の関節部20の回転駆動と支持部1を後退させる方向の関節部20の回転駆動とを行わせるのが好ましい。
【0039】
支持部1の前後動作は、前述のようにアーム2を伸縮自在なものとした場合にも行えるが、このアーム2の伸縮動作をたとえばエアシリンダーや電動シリンダー等で行えるようにしておく場合は、上記の多関節型アーム2の場合の制御と同様の手法で、アーム2の伸縮動作の制御を行うとよい。
【0040】
図27はベース4にモータ45によって駆動される走行輪46を、図28はモータ45によって駆動されるクローラ47を設けて、患者を抱き上げた状態での床面と平行な搬送動作を動力の補助を得て行えるようにしたものを示している。この場合のモータ45の制御は、スイッチ操作によるものであってもよいが、図29及び図30に示すように、ベース4に操作者8の足の前進の動きを検知するセンサ4aと、足の後退の動きを検知するセンサ4bとを設けて、操作者8が足85を前に出せばセンサ4aがモータ45を前進方向に作動させ、足85を後ろに出せばセンサ4bがモータ45を後退方向に作動させるようにすると、つまりは操作者8とベース4との前後方向位置関係が一定となるように制御すると、操作者8の足の動きに追従した装置全体の移動がなされることになる。
【0041】
前進か後退かの動きだけでなく、操作者8の足の速度を検知して、検知した速度に応じた走行がなされるようにすると、さらに好ましいものとなる。図31及び図32はこの場合の一例を示しており、ベース4の左右には非接触光電型で反射検知タイプの速度センサ4c,4cを配置し、各速度センサ4c,4cで操作者8の足85を出す方向と左右の足85の速度Vを測定し、足を出す方向によって前進か後退かを決定し、測定した速度Vと同じ速度Vでベース4の走行が行われるようにモータ45を制御する。操作者8に等速度で追従して動作するために、搬送動作をスムーズに行うことができる。
【0042】
なお、このような動力による走行を行う場合は、図33に示すように、非接触光電型の反射検知タイプ等の障害物検知センサ4dを設けて、障害物を検知した時にはモータ45を停止させるようにしておくのが好ましい。図示例では前進時にのみ障害物検知動作がなされるようにしたものを示したが、後退時用の障害物センサも設けるのが好ましく、左右の動きについても障害物を検知した時にはブレーキをかけて装置を停止させるものとするのが好ましい。また、操作者8の前進と後退とを検知する上記センサ4a,4bあるいはセンサ4cによる出力で、前述の多関節型アーム2の前後動や、伸縮型アーム2の前後伸縮動作を制御するようにしてもよい。
【0043】
操作者の両腕を支持して被抱き上げ物の荷重を受ける支持部1は、操作者8の手先部分を受けるのではなく、図34あるいは図35に示すように、前腕部の肘近くの部分を受けるものとすれば、抱き上げ補助を行う際の肘のずれを心配することなく搬送作業を行うことができるものとなり、また、支持部1の断面形状を操作者の肘から前腕にかけての断面形状に合わせたものとしておくことで、操作者が抱き上げた時に痛みなどを感じることがなくなる。図36に示すように、肘から手先にかけての前腕全体を保持することができる形状に支持部1を形成してもよい。さらに楽に抱き上げ動作を行うことができる。また、いずれの支持部1にしても、支持部1に腕を固定することができる手段を設けるとよい。
【0044】
図37に他例を示す。ここではアーム2として関節部20を備えていないものを用いるとともに、支持部1として肘の部分を受けるものを用いている。そして、支持部1を受ける部分などに配した歪ゲージなどのセンサからなる検出部5において歪または変形量を検出して、この値をコントローラにフィードバックする。コントローラはフィードバックされたデータを基に次の駆動に最適な制御モード(位置,速度,力)を選択すると同時に、その指令値を算出し、モータドライバーに出力するものとしてある。操作者の意思に安定な系で、操作者に追従させることができる。
【0045】
この時、図38に示すように、検出値の増減に関係なく、検出値が設定した閾値以下であれば一定の負の指令値を出力し、閾値以上であれば一定の正指令値を出力するようにすると、検出値と閾値の大小を比較するだけで出力を決定することができるために制御を簡単に行うことができる。
【0046】
コントローラが出力する指令値は、その加減速が図39に示すS字カーブを描くようにしておくと、滑らかな加減速動作が得られるために、操作者が感じる不快感を低減することができる。
【0047】
また、図40に示すように、歪データHnをフィードバックして前回の値との差を取ったものにゲインKpを乗じてトルクまたは速度指令値として出力すると、つまりは検出値に比例ゲインを乗じたものを出力すると、パワーアシストの応答の立ち上がり速度を速くすることができる。
【0048】
検出値に比例ゲインを乗じたものに、さらに制御物体の移動速度や移動量に応じた補正項を加えて指令値として出力するようにしてもよい。たとえば、図41に示すように、フィードバックした歪データから作成したパワーアシストの指令値に対して、エンコーダなどにより計測した速度の補正分を付加したものを指令値として出力するのである。人の動きへの追従特性を改善することができる。
【0049】
検出値と基準値とを比較し、不足分に比例ゲインを乗じたものを速度またはトルク指令値として出力してもよい。たとえば図42に示すように、フィードバックした歪データHnを予め設定してある基準データHpと比較し、基準データHpよりも小さければ正の指令値を、大きければ負の指令値を出力する。この場合のパワーアシスト応答の立ち上がり速度を速くすることができる。
【0050】
力検出値からの力指令値と位置からの位置情報値とを合成してトルク指令値として出力するのも好ましい。図43に示すように、予め設定した移動量の間、アーム2の位置を監視しつつ操作者が感ずるトルクが一定となるようにトルク指令値を出力すれば、アーム2にかかっている負荷に合わせたトルク出力が可能となるために、目標位置を保つ制御が可能となる。
【0051】
位置情報からトルク指令値を決定して、アーム2を一定位置に保つことも好ましい。図44に示すように、位置データをコントローラにフィードバックし、基準位置よりもアーム2が下がればトルクを増大させ、基準位置よりもアーム2が上がればトルクを減少させる指令値を出力する。一定以上の時間の間、基準位置にアーム2が停滞すれば、その時点のトルクを初期トルクとする。操作者8が患者9を抱き上げた段階でスイッチ等の操作をしなくても、患者9の体重に合わせた初期アシストトルクを自動的に設定することができる。
【0052】
ところで、昇降部3を昇降させたり、アーム2の関節部20を回転駆動することで支持部1の上下位置を変える場合、操作者の身長によっては、装置そのものが持つ支持部1の上下動の上限位置が高すぎたり下限位置が低すぎたりすることがある。このために、支持部1の上下位置についての上限位置(さらには下限位置)を操作者に合わせて変更することができるようにしておくのが好ましい。たとえば図45に示すように、操作者がアーム2を上昇させ、ある位置で設定時間以上静止させたならば、そのポイントを基準高さ位置Hとするとともに、上限位置HmaxをH+L(Lは所定値)とするようにプログラムしておくのである。下限位置についても同様の処理を行う。このようにしておけば、支持部1の上下位置の変化量を操作者に合わせて調整することができる。
【0053】
図47は力センサ6として支持部1の上下に歪みセンサを配置したものを示している。
【0054】
動力による補助は、患者9の全荷重に応じたものとしていなくてもよい。つまり、操作者8が患者9を抱き上げるの必要な力が、たとえば数kgの重さのものを抱き上げるのと同じ力ですむように補助を行うのである。
【0055】
また、支持部1を上下に動かすための構成は、図示例のねじ軸42とナット30とからなるものに限るものではなく、支持部1を上下に移動させることができるとともにその上下移動をコントロールすることができるものであれば、種類及び構成を問うものではない。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明の抱き上げ補助装置は、被抱き上げ物を抱き上げる操作者の両腕を支持して被抱き上げ物の荷重を受ける支持部と、該支持部を上下に移動させる動力部と、操作者の両腕による被抱き上げ物の抱き上げ動作に伴って発生する力とその方向を上記支持部で検出される荷重の値と変化から検知する力センサと、該力センサで検出された操作者の力とその方向に応じて、前記操作者の両腕を支持する支持部の上下移動用の上記動力部を作動させて操作者の動きを補助する制御部とからなるもので、被抱き上げ物を抱き上げるのはあくまで操作者であって、該操作者の腕にかかる被抱き上げ物の荷重を支持部で支持するとともに該支持部を駆動部で上下動させることによって、操作者の肉体的負担を軽減させるものであり、また抱き上げられるのが患者である場合、患者にしてみれば操作者に抱き抱えられるために安心感がある上に、物と同等のものとして扱われるという不満が生じることもない。また、操作者にしてみれば、自身の動きに伴って発生する力の方向に動力部が支持部を上下動させるために、操作者に対して装置側から加わる力の負担が殆どなく、このために操作者は思い通りに動かすことができる。
【0057】
本発明に係る抱き上げ補助装置の制御方法は、上記請求項1に記載の抱き上げ補助装置の制御方法であって、支持部が受ける荷重をセンサで検出するとともに、操作者が持ち上げようとしている物体の重さを基準値とし、検出した荷重と上記基準値との比較で操作者の挙動を判断し、該判断結果に基づいた方向に支持部を動かすことから、操作者の意思に応じた動作を抱き上げ補助装置に確実に行わせることができる。
【0058】
そして上記制御に際し、抱き上げて降ろす一連の動作を複数作業に分割して各分割作業毎に制御ルーティンを設定し、各作業の終了をセンサ出力値やその変化から判断して各分割作業用制御ルーティンを順次実行させていくようにしておくと、各作業に適したルーティンに操作者が手動で切り換えなくても、一連の動作における各作業を適切に補助することができ、支持部が受ける荷重をセンサで検出して該荷重の検出値から動力部のモータ位置、速度、トルクの指令値を発生させるものでは、操作者の意思に安定な系で、操作者に追従させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は使用状態を示す斜視図である。
【図2】 同上のアームの他例を示す斜視図である。
【図3】 同上の検出部の一例を示す説明図である。
【図4】 同上の検出部の他例を示す説明図である。
【図5】 同上の検出部の更に他例を示す説明図である。
【図6】 同上の指示入力部の他例を示す斜視図である。
【図7】 同上の指示入力部の更に他例を示す斜視図である。
【図8】 同上の指示入力部の別の例を示す斜視図である。
【図9】 他の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図10】 同上の力センサとその力検出についての説明図である。
【図11】 同上の他例の斜視図である。
【図12】 同上の動作説明図である。
【図13】 同上の動作説明図である。
【図14】 同上の不感帯についての説明図である。
【図15】 同上の一ルーティンのフローチャートである。
【図16】 同上の他のルーティンのフローチャートである。
【図17】 同上の更に他のルーティンのフローチャートである。
【図18】 同上の別のルーティンのフローチャートである。
【図19】 同上の更に別のルーティンのフローチャートである。
【図20】 同上の不感帯についての他の説明図である。
【図21】 同上の不感帯についての更に他の説明図である。
【図22】 アームの他例の斜視図である。
【図23】 アームの別の例の斜視図である。
【図24】 (a)(b)は同上のアームの動作を示す斜視図である。
【図25】 同上の使用状態を示す斜視図である。
【図26】 (a)(b)(c)は同上の検出部の斜視図である。
【図27】 別の例の斜視図である。
【図28】 同上の他例の斜視図である。
【図29】 同上の検出部の例の斜視図である。
【図30】 (a)(b)は同上の動作を示す平面図である。
【図31】 同上の検出部の他例の斜視図である。
【図32】 (a)は同上の動作を示す平面図、(b)は速度制御の説明図である。
【図33】 障害物検知センサを備えた例の斜視図である。
【図34】 支持部の他例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は概略断面図である。
【図35】 支持部のさらに他例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は概略断面図である。
【図36】 支持部の別の例の斜視図である。
【図37】 (a)は別の例の斜視図、(b)は同上の制御系のブロック回路図である。
【図38】 同上の制御法についての説明図である。
【図39】 同上の制御法についての説明図である。
【図40】 同上の他の制御法についての説明である。
【図41】 同上の更に他の制御法についての説明図である。
【図42】 同上の別の制御法についての説明である。
【図43】 同上のさらに別の制御法についての説明図である。
【図44】 同上の異なる制御法を示すもので、(a)(b)は共に説明図である。
【図45】 上限設定に関する説明図である。
【図46】 異常検出に関する説明図である。
【図47】 支持部と力センサの説明図である。
【符号の説明】
1 支持部
2 アーム
3 昇降部
5 検出部
6 力センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lifting assist device that assists in the operation of lifting a person or lifting an object, and a control method of the assist device.
[0002]
[Prior art]
Since it is extremely hard work to lift a patient who is bedridden and transfer it from a bed to a wheelchair or the like, a patient hoist disclosed in Japanese Patent Publication No. 3-41181 is provided as an aid for such movement. There is.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the hoist has a long working time due to its slow operation speed, and is currently used only for patients with heavy weight. From the patient's side, it is hung up by a machine, so it can cause anxiety. At the same time, dissatisfaction that it is treated as equivalent to a thing arises.
[0004]
The present invention has been made in view of the above points, and the purpose of the present invention is to lift a patient who can hold the operator's physical burden to an extremely low level even though the patient holds the operator (caregiver). It is in providing an apparatus and its control method.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
Thus, the lifting assist device according to the present invention includes a support unit that supports both arms of an operator who lifts the object to be lifted and receives a load of the object to be lifted, a power unit that moves the support part up and down, and an operator Generated by the lifting operation of the object to be lifted by both armsAnd the direction from the load value and change detected by the supportDetectionAccording to the force sensor and the direction and direction of the operator detected by the force sensor.Operate the power part for moving the support part up and down to support both arms of the operator.Assisting the movement of the operatorIt is characterized by comprising a control unit. By supporting the load of the object to be hung on the arm of the operator who lifts the object to be lifted by the support part and moving the support part up and down by the driving part according to the force generated by the movement of the operator, The physical burden on the person is reduced.
[0006]
According to the present invention, there is provided a control method for a lifting assist device according to
[0007]
In this control, a series of actions to be lifted and lowered is divided into a plurality of work, a control routine is set for each divided work, and the end of each work is judged from the sensor output value and the change thereof, and each divided work control routine is set. Are preferably executed sequentially.
[0008]
In the above control, in addition to controlling the vertical load on the operator's arm to be constant, the load to be controlled may be increased or decreased based on the increase or decrease in the detected value of the load on the operator's arm. Good.
[0009]
It is also preferable that the vertical movement range of the support part is variable according to the operator, and the vertical movement of the support part is performed within the set vertical movement range.
[0010]
In controlling the lifting assist device according to
[0011]
It is also preferable to determine the torque command value from the position information.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An example of the embodiment of the present invention will be described. The lifting assist device shown in FIG. 1 includes a
[0013]
Each
[0014]
The
[0015]
Thus, in the auxiliary device, when lifting the patient 9 sleeping on the bed, the
[0016]
Up-and-down movement of the lifting unit 3First, what is performed based on the instruction input of the
[0017]
The bending direction and the amount of bending of the
[0018]
Further, in order to follow the movement of lifting the patient 9, the lifting / lowering
[0019]
9 and 10According to the present invention about moving the
[0020]
As the
[0021]
That is, if the arm of the
[0022]
That is, as shown in FIG. 12, the weight of the object that the
[0023]
At this time, as shown in FIG. 13 and FIG. 14, the control for the
[0024]
When the patient 9 is not held, the
[0025]
As the
[0026]
By the way, as apparent from the above description, the control is different between the state in which the
[0027]
For this purpose, a series of operations of detaching the device after the patient 9 is held up with the device attached and the arm 9 is held up, further lifted and moved, and then the device is removed is divided into a plurality of operations. A control routine and a threshold value are set for each work, and if the value detected by the
[0028]
FIG. 15 shows a flow for detecting that the
[0029]
FIG. 17 shows a flow for the
[0030]
FIG. 18 shows a routine for generating a torque in accordance with an operation when the patient 9 lifted up by the
[0031]
FIG. 19 shows a routine for detecting the operation of the
[0032]
When the
[0033]
By the way, as shown in FIG. 20, the setting range of the dead zone is set to a wide dead zone B as shown in FIG. 20 until the
[0034]
When the
[0035]
In addition to setting the dead zone, when the rate of change of the detected strain data is extremely large, it is possible to assume that the patient or object being held is dropped or stumbled while holding it. As indicated by 46, it is preferable that the operation is determined to be an abnormal situation.
[0036]
When the
[0037]
As the
[0038]
In this case, as shown in FIGS. 25 and 26, the horizontal movement by the power drive of the
[0039]
The back-and-forth movement of the
[0040]
27 shows a traveling
[0041]
It is further preferable to detect not only the forward or backward movement but also the speed of the foot of the
[0042]
When traveling with such power, as shown in FIG. 33, an
[0043]
The
[0044]
FIG. 37 shows another example. Here, the
[0045]
At this time, as shown in FIG. 38, a constant negative command value is output if the detected value is less than or equal to the set threshold value, and a constant positive command value is output if the detected value is greater than or equal to the threshold value, regardless of increase or decrease of the detected value. As a result, the output can be determined simply by comparing the detected value with the threshold value, and therefore control can be easily performed.
[0046]
If the command value output from the controller is such that the acceleration / deceleration draws an S-curve as shown in FIG. 39, a smooth acceleration / deceleration operation can be obtained, so that the discomfort felt by the operator can be reduced. .
[0047]
As shown in FIG. 40, when the distortion data Hn is fed back and the difference from the previous value is multiplied by the gain Kp and output as a torque or speed command value, the detected value is multiplied by a proportional gain. When the output is output, the rising speed of the power assist response can be increased.
[0048]
A correction term corresponding to the moving speed or moving amount of the control object may be added to the detection value multiplied by the proportional gain and output as a command value. For example, as shown in FIG. 41, the power assist command value created from the fed back strain data is added with the speed correction measured by an encoder or the like, and the command value is output. It is possible to improve the follow-up characteristics to human movement.
[0049]
The detected value and the reference value may be compared, and the shortage multiplied by the proportional gain may be output as the speed or torque command value. For example, as shown in FIG. 42, the fed back strain data Hn is compared with preset reference data Hp, and if it is smaller than the reference data Hp, a positive command value is output, and if larger, a negative command value is output. In this case, the rising speed of the power assist response can be increased.
[0050]
It is also preferable that the force command value from the force detection value and the position information value from the position are combined and output as a torque command value. As shown in FIG. 43, if a torque command value is output so that the torque felt by the operator is constant while monitoring the position of the
[0051]
It is also preferable to determine the torque command value from the position information and keep the
[0052]
By the way, when the vertical position of the
[0053]
FIG. 47 shows a
[0054]
The power assistance may not correspond to the total load of the patient 9. That is, the
[0055]
Further, the configuration for moving the
[0056]
【The invention's effect】
As described above, the lifting assist device of the present invention supports the arms of the operator who lifts the object to be lifted and receives the load of the object to be lifted, the power unit that moves the support part up and down, and the operation Generated by the lifting operation of the object to be lifted by both armsAnd the direction from the load value and change detected by the supportDetectionAccording to the force sensor and the direction and direction of the operator detected by the force sensor.Operate the power part for moving the support part up and down to support both arms of the operator.Assisting the movement of the operatorIt is composed of a control unit, and it is only the operator that lifts the object to be lifted, and the load of the object to be lifted on the operator's arm is supported by the support part and the support part is moved up and down by the drive part. This reduces the physical burden on the operator, and if it is a patient that is held up, the patient feels safe because it is held by the operator. There is no complaint of being treated as a Further, for the operator, since the power unit moves the support unit up and down in the direction of the force generated along with its own movement, there is almost no burden of the force applied to the operator from the device side. Therefore, the operator can move as desired.
[0057]
A method for controlling a lifting assist device according to the present invention is a method for controlling a lifting assist device according to
[0058]
In the above control, a series of operations to be lifted and lowered is divided into a plurality of operations, and a control routine is set for each divided operation, and the end of each operation is judged from the sensor output value and the change thereof, and the control routine for each divided operation is determined. If the operation is performed sequentially, each operation in a series of operations can be appropriately assisted without the operator having to manually switch to a routine suitable for each operation. In the case of generating the motor position, speed, and torque command values of the power section from the detected value of the load by the sensor, the operator can be made to follow in a system that is stable to the operator's intention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an example of an embodiment of the present invention, where (a) is a perspective view and (b) is a perspective view showing a use state.
FIG. 2 is a perspective view showing another example of the above arm.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing an example of the detection unit.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing another example of the detection unit of the above.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing still another example of the detection unit of the above.
FIG. 6 is a perspective view showing another example of the instruction input unit.
FIG. 7 is a perspective view showing still another example of the instruction input unit.
FIG. 8 is a perspective view showing another example of the instruction input unit.
FIG. 9 is a perspective view showing an example of another embodiment.
FIG. 10 is an explanatory diagram of the above-described force sensor and its force detection.
FIG. 11 is a perspective view of another example of the above.
FIG. 12 is an operation explanatory view of the above.
FIG. 13 is an operation explanatory diagram of the above.
FIG. 14 is an explanatory diagram of the dead zone according to the first embodiment.
FIG. 15 is a flowchart of the same routine as above.
FIG. 16 is a flowchart of another routine same as the above.
FIG. 17 is a flowchart of still another routine of the above.
FIG. 18 is a flowchart of another routine same as the above.
FIG. 19 is a flowchart of yet another routine of the above.
FIG. 20 is another explanatory diagram of the dead zone of the above.
FIG. 21 is still another explanatory diagram of the dead zone.
FIG. 22 is a perspective view of another example of an arm.
FIG. 23 is a perspective view of another example of an arm.
24 (a) and 24 (b) are perspective views showing the operation of the above arm.
FIG. 25 is a perspective view showing a use state of the above.
26 (a), (b), and (c) are perspective views of the detection unit.
FIG. 27 is a perspective view of another example.
FIG. 28 is a perspective view of another example of the above.
FIG. 29 is a perspective view of an example of the detection unit same as above.
30 (a) and 30 (b) are plan views showing the operation of the above.
FIG. 31 is a perspective view of another example of the detection unit of the above.
32A is a plan view showing the operation of the above, and FIG. 32B is an explanatory diagram of speed control.
FIG. 33 is a perspective view of an example provided with an obstacle detection sensor.
FIGS. 34A and 34B show another example of a support portion, in which FIG. 34A is a perspective view and FIG. 34B is a schematic cross-sectional view.
FIGS. 35A and 35B show still another example of the support portion, in which FIG. 35A is a perspective view and FIG. 35B is a schematic cross-sectional view.
FIG. 36 is a perspective view of another example of a support portion.
FIG. 37 (a) is a perspective view of another example, and FIG. 37 (b) is a block circuit diagram of the same control system.
FIG. 38 is an explanatory diagram of the above control method.
FIG. 39 is an explanatory diagram of the above control method.
FIG. 40 is a diagram illustrating another control method as described above.
FIG. 41 is an explanatory diagram of still another control method as described above.
FIG. 42 is a diagram illustrating another control method same as above.
FIG. 43 is an explanatory diagram of still another control method.
FIGS. 44A and 44B show different control methods as described above, and FIGS. 44A and 20B are explanatory diagrams.
FIG. 45 is an explanatory diagram regarding an upper limit setting.
FIG. 46 is an explanatory diagram relating to abnormality detection.
FIG. 47 is an explanatory diagram of a support portion and a force sensor.
[Explanation of symbols]
1 Supporting part
2 arms
3 Lifting part
5 detector
6 Force sensor
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