JP3990578B2 - 配線基板およびそれを用いた電子装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の信号配線(ペア作動用信号配線)および一対の電極パッドを配設した配線基板に関し、特に電気特性を改善した配線基板およびそれを用いた電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に現在の電子機器は、高速化、大容量伝送化が顕著になってきている。それにともない電子機器に搭載される配線基板およびパッケージは電気的ロスの少ない形態が要求されている。
【0003】
このような配線基板およびパッケージの配線導体は、用途によって、電源導体層・接地導体層および信号配線に機能化されている。このうち信号配線は所定の回路形状にパターン化した導体から形成され、ビアホールや電極パッド、さらには導体バンプを介して外部電気回路基板へ接続される。この信号配線は、信号が誤動作することの無いように、信号遅延や反射・クロストーク・ノイズ等の伝送ロスを低減させることが重要な課題となっている。その中で対(ペアー)として形成される信号配線については、配線長さや配線間隔を均一にする事で作動信号としての機能を満足させるべく配置されている。なお、電極パッドから引き出される引き出し線は、高密度に配列するために同方向へ引き出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような配線基板は、対となる信号配線に接続する電極パッド間の距離が対となる信号配線間の距離よりも長い場合、一対の信号配線で信号配線間隔を均一にした配線を行ったとしても、引き出し線が電極パッドから略同方向へ引き出されているため、電極パッド近辺では一対の信号配線の間隔が広くなり、またこの間隔の広い部分の長さが不用に長いものとなり、さらに信号配線同士の長さも相違してしまい、一対の信号配線の電極パッド近辺の間隔が広い部分とそれ以外の部分との特性インピーダンスの整合がとれず、反射ノイズが発生して搭載する電子部品に誤動作を生じさせてしまうという問題点を有していた。
【0005】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は電極パッド近辺においても一対の信号配線の間隔を均一にし、またその配線長さの相違を少なくすることで、信号の遅延や特性インピーダンスの不整合を低減することにある。これにより信号配線や貫通導体を伝播する信号が、例えば1GHz以上の高周波信号の場合においても、信号配線や貫通導体を伝播する信号に大きな反射ノイズを起こすことが無く、その結果、信号配線や貫通導体に所定の信号を正確に伝播させ、搭載される半導体素子等の電子部品を正常に作動させることが可能な配線基板およびこれを用いた電子装置を提供することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の配線基板は、絶縁層および少なくとも一対の信号配線を有する配線導体を複数積層して成るとともに、一方の主面に少なくとも一対の信号電極を有する電子部品が搭載され、かつ他方の主面に前記電子部品の一対の信号電極が前記一対の信号配線を介して電気的に接続される外部接続用の一対の電極パッドを設けて成り、前記一対の信号配線は、同一間隔および同一長さとなるように設けられており、前記一対の電極パッドは、この電極パッド間で端部を前記一対の信号配線の間隔で対向させてそれぞれの電極パッドから引き出された線状の引出し線と、該引き出し線の前記端部にそれぞれ接続された貫通導体とを介して前記一対の信号配線に電気的に接続されており、前記引き出し線は、前記対向した端部から互いに反対方向に延在していることを特徴とするものである。
【0007】
本発明の電子装置は、上記の配線基板の一方の主面に一対の信号電極を有する電子部品を実装するとともに、一対の信号配線に電子部品の一対の信号電極をそれぞれ電気的に接続して成ることを特徴とするものである。
【0008】
発明の配線基板および電子装置によれば、一対の信号配線がその間隔を同一とした状態で一対の電極パッドの近傍まで引き延ばされ、一対の信号配線の間隔の異なる部分の長さが最短となり、また、配線の長さを同一にすることが可能となり、一対の信号配線の電極パッド近辺の部分とそれ以外の部分との特性インピーダンスの不整合を低減することができるとともに信号の遅延を低減することが可能となる。その結果、信号配線および貫通導体に所定の信号を正確に伝播させ、搭載される半導体素子等の電子部品を正常に作動させることが可能な配線基板および電子装置とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の配線基板およびこれを用いた電子装置を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の配線基板およびこれに電子部品を実装して成る電子装置の実施の形態の一例を示す断面図であり、図2は配線基板の要部拡大透視図である。これらの図において、1は絶縁基板、2は配線導体、3は信号配線、4は貫通導体、5は電極パッド、6は引き出し線であり、主にこれらで本発明の配線基板7が構成され、この配線基板7に半導体素子等の電子部品8を実装することにより本発明の電子装置9と成る。
【0010】
絶縁基板1は、電子部品8を支持する支持部材としての機能を有し、縦・横の長さが5〜50mm程度であり、本例では、板状の芯体絶縁層1aと、この上下面に被着した複数の絶縁層1bとから形成されている。
【0011】
芯体絶縁層1aは、絶縁基板1に強度を付与するとともにソリを防止する機能を有し、ガラス繊維を縦横に織り込んだガラスクロスにエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成り、その上下面には銅・ニッケル・金等の薄膜からなる配線導体2aが被着形成されている。また、芯体絶縁層1aは、その上面から下面にかけてドリル加工を施すことにより製作された直径が0.1〜1.0mm程度の複数のスルーホール12を有しており、さらに、そのスルーホール12の内壁には銅膜から成るスルーホール導体11が被着形成されており、上下面に形成された配線導体2aがスルーホール導体11を介して電気的に接続されている。
【0012】
このような芯体絶縁層1aは、ガラスクロスに未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させたシートを熱硬化することにより製作され、また、配線導体2aは、芯体絶縁層1a用の未硬化シートの上下全面に厚みが3〜50μmの例えば銅膜を被着しておくとともにこの銅膜をシートの硬化後にエッチング加工することにより所定のパターンに形成される。さらに、スルーホール導体11は、芯体絶縁層1aにスルーホール12をドリル等を用いて穿設した後、このスルーホール12の内周壁に周知のめっき法により厚みが3〜50μm程度の銅めっき膜を析出させることにより形成される。
【0013】
なお、芯体絶縁層1aは、スルーホール12の内部にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る樹脂柱13が充填されている。樹脂柱13は、スルーホール12を塞ぐことによりスルーホール12の直上および直下に絶縁層1bを形成可能とするためのものであり、未硬化のペースト状の熱硬化性樹脂をスルーホール12内にスクリーン印刷法により充填し、これを熱硬化させた後、その上下面を略平坦に研磨することにより形成される。そして、この樹脂柱13を含む芯体絶縁層1aの上下面に絶縁層1bが積層されている。
【0014】
絶縁層1bは、エポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成り、それぞれの厚みが10〜80μm程度であり、各層の上面から下面にかけて直径が20〜100μmの貫通導体4を有している。これらの絶縁層1bは、配線導体2bを高密度に配線するための絶縁間隔を提供するためのものである。そして、上層の配線導体2aと下層の配線導体2a・2bとを貫通導体4を介して電気的に接続することにより高密度配線を立体的に形成可能としている。
【0015】
このような絶縁層1bは、従来周知のドクターブレード法を採用して形成した、絶縁層1bと成る未硬化の熱硬化性樹脂フィルムを配線導体2aを被着した芯体絶縁層1aの上下面に貼着し、しかる後これを熱硬化させるとともに炭酸ガスレーザやUVレーザ・エキシマレーザ等のレーザ加工により貫通孔を形成し、さらに、絶縁層1b上に配線導体2bを、貫通孔内部に貫通導体4を形成した後、同様にして上層の絶縁層1bを順次積み重ねることによって積層される。
【0016】
なお、絶縁層1bは、例えばエポキシ樹脂と熱可塑性樹脂・エラストマー・無機絶縁性フィラーに溶剤等を添加した混合物を混練して液状ワニスを得、この液状ワニスをポリエチレンテレフタレート(PET)製離型シート上に塗布し、60〜100℃の温度で乾燥することによりフィルム状に成形される。
【0017】
また、配線導体2bおよび貫通導体4は、絶縁層1bの表面および貫通孔内部を過マンガン酸塩類水溶液等の粗化液に浸漬し粗化した後、無電解めっき用のパラジウム触媒の水溶液中に浸漬し絶縁層1bの表面および貫通孔内部にパラジウム触媒を付着させ、しかる後、硫酸銅・ロッセル塩・ホルマリン・EDTAナトリウム塩・安定剤等から成る無電解銅めっき液に約30分間浸漬して1〜2μm程度の無電解銅めっきを析出させ、つぎに、無電解銅めっき上に耐めっき樹脂を被着し露光・現像により配線導体2bのパターン形状に、電解銅めっきを被着させるための開口部を形成し、さらに、硫酸・硫酸銅5水和物・塩素・光沢剤等から成る電解銅めっき液に数A/dm2の電流を印加しながら数時間浸漬することにより開口部に電解銅めっきを被着した後、水酸化ナトリウムで耐めっき樹脂層を剥離し、そして、耐めっき樹脂層を剥離したことにより露出する無電解銅めっきを硫酸・過酸化水素水等の硫酸系水溶液によりエッチング除去し、しかる後、無電解銅めっき層を除去することにより形成される。
【0018】
なお、配線導体2bおよび貫通導体4の厚みは、高速の信号を伝達させるという観点からは3μm以上であることが好ましく、配線導体2bおよび貫通導体4を絶縁基板1に被着形成する際に配線導体2bおよび貫通導体4に大きな応力を残留させず、これらが絶縁基板1から剥離しにくいものとするためには50μm以下としておくことが好ましい。
【0019】
そして、絶縁層1bの一方の最外層表面の電子部品の搭載部8aに形成された配線導体2bの一部は、電子部品8の各電極に例えば鉛−錫から成る導体バンプ10を介して接合される電子部品接続用の電極パッド16を形成し、また、絶縁層1bの他方の最外層表面に形成された配線導体2bの一部は、外部電気回路基板(図示せず)の各電極に例えば鉛−錫から成る導体バンプ10を介して接合される外部接続用の電極パッド5および引き出し線6を形成している。なお、電極パッド5、16および引き出し線6の露出する表面には、その酸化腐蝕を防止するとともに導体バンプ10との接続を良好とするために、半田との濡れ性が良好で耐腐蝕性に優れたニッケル・金等のめっき層が被着されている。
【0020】
電子部品8の搭載部8aに形成される電極パッド16は、その直径が50〜300μm程度であり、複数列に等間隔で配列された多点格子状に形成されている。なお、搭載される電子部品8によっては信号電極が対(ペアー)となっているものがあり、電極パッド16も接続される電子部品8の信号電極に対応して、すなわち対となっている信号電極に対しては電極パッド16も対となるように配置されている。
【0021】
また、配線基板7の他方の主面に形成された外部接続用の電極パッド5は、その直径が50〜300μm程度であり、引き出し線6や貫通導体4、信号配線3等を介して搭載される電子部品8の信号電極に接続される。そして、電子部品8の信号電極が対(ペアー)となっている場合、電極パッド5も対となるように配置されている。
【0022】
そして、本発明の配線基板においては、図2に要部拡大透視図に示すように電子部品8の一対の信号電極に接続する外部接続用の一対の電極パッド5pを、この電極パッド5p間で端部を一対の信号配線3sの間隔で対向させてそれぞれの電極パッド5から引き出された引出し線6と、引き出し線6の端部にそれぞれ接続された貫通導体4とを介して一対の信号配線3sに電気的に接続されている。また、本発明においてはこのことが重要である。なお、図2の要部拡大透視図では、一対の電極パッド5pおよび引き出し線6は配線基板7の表面に、一対の信号配線3sと貫通導体4は配線基板7の内部に形成されている。
【0023】
本発明の配線基板7によれば、外部接続用の一対の電極パッド5pを、この電極パッド5p間で端部を一対の信号配線3sの間隔で対向させてそれぞれの電極パッド5から引き出された引出し線6と、引き出し線6の端部にそれぞれ接続された貫通導体4とを介して一対の信号配線3sに電気的に接続したので、一対の信号配線3sがその間隔を同一とした状態で一対の電極パッド5pの近傍まで引き延ばされ、一対の信号配線3sの間隔の異なる部分の長さが最短となり、また配線の長さを同一にすることが可能となり、一対の信号配線3sの電極パッド5近辺部分とそれ以外の部分との特性インピーダンスの不整合を低減し、かつ信号の遅延を低減することが可能となる。その結果、信号配線3sおよび貫通導体4に所定の信号を正確に伝播させ、搭載される半導体素子等の電子部品8を正常に作動させることが可能な配線基板とすることができる。
【0024】
なお、このような一対の信号配線3sおよびこれと一対の電極パッド5pとを接続する貫通導体4は、通常の信号配線3および貫通導体4を形成する際に、それらの間隔が所定の値と成るように形成すればよい。また、一対の信号配線3sにおいて、信号配線3間の距離は、信号配線3の幅や厚み等を考慮して特性インピーダンスが所定の値となるように適宜決めればよい。
【0025】
そして、引き出し線6の一部を、絶縁層1bに形成した貫通導体4・配線導体2および芯体絶縁層1aに形成したスルーホール導体11・配線導体2を介して配線基板7の他方の表面に形成された電子部品8との接続用の電極パッド16に電気的に接続することにより、本発明の配線基板7と成る。
【0026】
かくして、本発明の配線基板7によれば、外部接続用の電極パッド5近辺においても一対の信号配線3sの間隔を均一にし、またその配線の長さの相違を少なくしたので、信号の遅延や特性インピーダンスの不整合を低減でき、信号配線3や貫通導体4を伝播する信号が、例えば1GHz以上の高周波信号の場合においても、信号配線3や貫通導体4を伝播する信号に大きな反射ノイズを起こすことが無く、その結果、信号配線3や貫通導体4に所定の信号を正確に伝播させ、搭載される半導体素子等の電子部品8を正常に作動させることが可能な配線基板とすることができる。
【0027】
なお、本発明の配線基板7は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば、上述の例では絶縁層1bを芯体絶縁層1aの上下面に積層し、この絶縁層1b上に配線導体2bを形成したが、絶縁層1bを芯体絶縁層1aの片面のみに積層してもよい。また、絶縁基板1を芯体絶縁層1aのみで構成してもよい。
【0028】
次に、本発明の電子装置9は、配線基板7の電子部品の搭載部8aに少なくとも一対の信号電極を有する電子部品8を実装するとともに、一対の信号配線3sに電子部品8の一対の信号電極をそれぞれ電気的に接続して成るものである。
【0029】
導体バンプ10は、外部接続用の電極パッド5や電子部品接続用の電極パッド16上に鉛−錫・錫−亜鉛・錫−銀−ビスマス合金等の導電材料より形成されている。このような導体バンプ10は次に述べる方法により形成される。まず、配線基板7表面に、電極パッド5・16上に開口を有する耐半田樹脂層14を従来周知のスクリーン印刷法を用いて被着する。耐半田樹脂層14は、厚みが10〜50μmであり、例えばアクリル変性エポキシ樹脂等の感光性樹脂と開始剤とから成る混合物に30〜70重量%のシリカやタルク等の無機粉末フィラーを含有させた絶縁材料から成り、隣接する電極パッド5・16同士が導体バンプ10により電気的に短絡することを防止するとともに、電極パッド5・16と絶縁基板1との接合強度を向上させる機能を有する。次に、導体バンプ10が例えば鉛−錫から成る半田の場合、鉛−錫から成る半田ペーストを耐半田樹脂層14の開口の露出した電極パッド5・16上にスクリーン印刷で充填し、リフロー炉を通すことにより電極パッド5・16上に半球状に固着形成される。なお、配線基板7の表面に露出した電極パッド5・16の表面にニッケル・金等の良導電性で耐食性に優れた金属をめっき法により1〜20μmの厚みに被着させておくと、露出した電極パッド5・16の酸化腐食を有効に防止することができるとともに電極パッド5・16と導体バンプ10との接続を良好となすことができる。
【0030】
しかる後、電子部品接続用の電極パッド16に電子部品8の各電極を導体バンプ10を介して接合して電子部品8を搭載するとともに配線基板7と電子部品8とをアンダーフィル材15で接着固定し、さらに、この電子部品8を図示しない蓋体やポッティング樹脂により封止することによって電子装置9と成り、電子部品8の搭載部と反対側に形成された電極パッド5を外部電気回路基板の配線導体(図示せず)に電気的に接続することにより本発明の電子装置9が外部電気回路基板に実装されることとなる。
【0031】
本発明の電子装置9によれば、配線基板7の外部接続用の一対の電極パッド5pを、この電極パッド5p間で端部を一対の信号配線3sの間隔で対向させてそれぞれの電極パッド5pから引き出された引出し線6と、引き出し線6の端部にそれぞれ接続された貫通導体4を介して一対の信号配線3sに電気的に接続したことから、一対の信号配線がその間隔を同一とした状態で一対の電極パッドの近傍まで引き延ばされ、一対の信号配線の間隔の異なる部分の長さが最短となり、また配線の長さを同一にすることが可能となり、一対の信号配線3sの電極パッド5p近辺の部分とそれ以外の部分との特性インピーダンスの不整合を低減することができるとともに信号の遅延を低減することが可能となる。その結果、信号配線3および貫通導体4に所定の信号を正確に伝播させ、搭載した半導体素子等の電子部品8を正常に作動させることが可能な電子装置とすることができる。
【0032】
なお、耐半田樹脂層14は、感光性樹脂と光開始剤と無機粉末フィラーとから成る未硬化樹脂フィルムあるいは熱硬化性樹脂と無機粉末フィラーとから成る未硬化樹脂ワニスを塗布するか、未硬化樹脂フィルムをラミネートした後、露光・現像により開口部を形成し、これをUV硬化および熱硬化させることにより被着される。
【0033】
かくして、本発明の電子装置9によれば、上記の配線基板の搭載部8aに電子部品8を搭載し、上記の電子部品8の各接続端子とこれに対応する各電極パッド5とを電気的に接続したことから、信号の伝送特性に優れた電子装置9とすることができる。
【0034】
なお、本発明の電子装置9は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能であることは言うまでもない。
【0035】
本発明の配線基板および電子装置によれば、一対の信号配線がその間隔を同一とした状態で一対の電極パッドの近傍まで引き延ばされ、一対の信号配線の間隔の異なる部分の長さが最短となり、また配線の長さを同一にすることが可能となり、一対の信号配線の電極パッド近辺の部分とそれ以外の部分との特性インピーダンスの不整合を低減することができるとともに信号の遅延を低減することが可能となる。その結果、信号配線および貫通導体に所定の信号を正確に伝播させ、搭載される半導体素子等の電子部品を正常に作動させることが可能な配線基板および電子装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板およびこれに電子部品を搭載して成る電子装置の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す配線基板の要部拡大透視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・絶縁基板
1a・・・・・・・・芯体絶縁層
1b・・・・・・・・絶縁層
2・・・・・・・・・配線導体
2a・・・・・・・・芯体絶縁層の配線導体
2b・・・・・・・・絶縁層の配線導体
3・・・・・・・・・信号配線
3s・・・・・・・・一対の信号配線
4・・・・・・・・・貫通導体
5・・・・・・・・・外部接続用の電極パッド
5p・・・・・・・・一対の電極パッド
6・・・・・・・・・引き出し線
7・・・・・・・・・配線基板
8・・・・・・・・・電子部品
8a・・・・・・・・電子部品の搭載部
9・・・・・・・・・電子装置
Claims (2)
- 絶縁層および少なくとも一対の信号配線を有する配線導体を複数積層して成るとともに、一方の主面に少なくとも一対の信号電極を有する電子部品が搭載され、かつ他方の主面に前記電子部品の一対の信号電極が前記一対の信号配線を介して電気的に接続される外部接続用の一対の電極パッドを設けて成り、前記一対の信号配線は、同一間隔および同一長さとなるように設けられており、前記一対の電極パッドは、この電極パッド間で端部を前記一対の信号配線の間隔で対向させてそれぞれの電極パッドから引き出された線状の引出し線と、該引き出し線の前記端部にそれぞれ接続された貫通導体とを介して前記一対の信号配線に電気的に接続されており、前記引き出し線は、前記対向した端部から互いに反対方向に延在していることを特徴とする配線基板。
- 請求項1記載の配線基板の前記一方の主面に少なくとも一対の信号電極を有する電子部品を実装するとともに、前記一対の信号配線に前記電子部品の前記一対の信号電極をそれぞれ電気的に接続して成ることを特徴とする電子装置。
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