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JP3973483B2 - 伸縮性経編布地 - Google Patents

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JP3973483B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はウェール方向に伸縮する伸縮性経編布地に関し、特にウェール方向に伸長させたときコース方向の伸縮が抑えられ、波打ちが生じない、柔軟性に優れた伸縮性経編布地に関する。
【0002】
【従来の技術】
締付用バンド、矯正用バンド、或いはサポータ等の身体に密着する布地においては、いかなる体形にも追随して変形できるように、少なくとも長さ方向の伸縮性を具備することが要求されている。
【0003】
伸縮性布地としては、編成により得られる布地を用いることが好ましい。編成布地は織成により得られる布地に比べて組織が緻密ではなく、編目自体に或いは編目間に隙間が存在し、同時に布地に伸縮糸を介在させることにより、長い使用にあたって適当で且つ安定した伸縮性を発揮させることができる。特に、緯編布地は経緯(ウェール及びコース)方向に伸縮性を備えているため、伸縮性布地として多用されている。
【0004】
しかしながら、緯編布地は織成布地と比較すると柔軟に過ぎるきらいがある。一方、経編布地は織成布地と比較して柔軟性を有するとともに、その特有の編目構造のため、ある程度の伸縮性をも備えている。
【0005】
ところが、この伸縮性経編布地は、長手方向に引っ張ると、その中央部で布地幅が縮みくびれた状態となる。これを避けるため、例えば特表2000−509109号公報では、布地のコース方向に一本のモノフィラメントを略全幅にわたって走行させ、布地の形態を安定化させるている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、一本のモノフィラメントを緯挿入糸として経編布地のコースに沿って布地の全面にわたり走行させる場合には、布地を長手方向に引っ張ると、モノフィラメント自体が波打ち状態に変形し、布地を幅方向に大きく波打たせるようになる。
本発明は、布地を長手方向に引っ張っても幅方向に大きく波打つことがなく、長さ方向の中央部でくびれることのない伸縮性経編布地を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
前述の目的は、請求項1に記載した本発明の基本構成である、ウエールを構成する経編糸と、コース方向に走行する緯挿入糸と、ウエール方向に走行する伸縮可能な経挿入糸とを有する伸縮性経編布地であって、前記緯挿入糸が地組織を構成する第1の緯挿入糸と、少なくとも非伸縮糸から構成される複数本の第2の緯挿入糸とからなり、前記経挿入糸が全てのウェールに配され、複数本の前記第2の緯挿入糸が、布地の全幅にわたって配されるとともに、同一コース上の異なるウェール領域を任意の長さをもって、複数の前記第1の緯挿入糸とコース間で交差しながらコース方向に順次走行してなることを特徴とする伸縮性経編布地により達成される。
【0008】
すなわち、本発明に係る伸縮性経編布地は、ウェールを構成する経編糸と、各経編糸を連結しコース方向に挿入される緯挿入糸と、各ウェールに配されてウェール方向に挿入される伸縮性を有する経挿入糸とを基本構成糸とし、更に少なくとも非伸縮糸からなり、同一コース上にあって異なる所定のウェール間領域をコース方向に挿入される複数本の緯挿入糸により構成されている。各経編糸を連結しコース方向に挿入される緯挿入糸を第1の緯挿入糸といい、同一コース上にあって異なる所定のウェール間領域をコース方向に挿入される複数本の緯挿入糸を第2の緯挿入糸という。前記第2の緯挿入糸は前記第1緯挿入糸とコース間で交差しながら走行する。
【0009】
第1の緯挿入糸は、経編布地に使われる通常の緯挿入糸であって、ウェール方向に隣接して配される複数本の緯挿入糸が3〜5ウェールごとに隣接するコースへと折り返され、これを繰り返しながらコース方向を往復して布地の全幅をカバーしている。一方、本発明による第2の緯挿入糸は、前記第1の緯挿入糸とは別にコース方向に挿入される編糸であり、複数本の第2緯挿入糸も第1の緯挿入糸と同様に、第2の各緯挿入糸をコース方向に隣接させて、それぞれ複数のウェールに跨がってコース方向に挿入したのち隣接するコースに折り返され、これを繰り返している布地の全幅をカバーしている。このとき、第2の各緯挿入糸は第1緯挿入糸とコース間で交差するように走行させている。
【0010】
前記第1緯挿入糸としては、マルチフィラメントやモノフィラメントなどの合成繊維糸条の他にも、例えば生糸や綿糸、羊毛糸などの紡績糸を使うことができる。また、前記第2緯挿入糸として、第1緯挿入糸と同様に、合成繊維糸条や紡績糸のような非伸縮性の糸条が使用できるが、合成繊維糸条としてはモノフィラメントである必要があり、しかも第2緯挿入糸はモノフィラメントであれ紡績糸であれ、第1緯挿入糸よりも太く、且つ剛性の高いものである必要がある。
【0011】
かかる構成により、布地の幅方向に1以上に分割されて挿入される第2の緯挿入糸が、それぞれの領域内にあるウェール間を連結し、その領域内の編組織を安定化させる。そして、伸縮性経編布地をウェール方向(長さ方向)に引っ張ったとき、コース方向の各領域に分かれた複数本の緯挿入糸は、ウェール方向の引っ張りによる幅方向に縮もうとする力が各第2緯挿入糸に分散され、、各領域ごとに波打とうとしても、隣接する緯挿入糸により牽制され、大きく波打つことがない。その結果、伸縮性経編布地の全体も、幅方向でくびれることがなく、極めて安定した平面形態を維持する。
【0012】
請求項2の構成は、隣接するコース間を隣り合って走行する第2の緯挿入糸の各折返し端部の一部が、同一ウェール上の編目に絡んでいることを特徴としている。隣接するコース間で隣り合う第2の緯挿入糸の各折返し端部が同一ウェール上の編目に絡ませているため、伸縮性経編布地をウェール方向(長さ方向)に引っ張ったとき、各領域に分かれた複数本の第2緯挿入糸の各折返し端部も同一ウェール上の編目に絡んでいるため、伸縮性経編布地が幅方向に収縮しようとしても、コース方向に隣接する第2緯挿入糸の折返し端部同士が収縮しようとする力を互いに打ち消し合って、伸縮性経編布地が幅方向でくびれることなく、より安定した平面形態を維持する。
【0013】
請求項3の構成は、隣接するコース間を隣り合って走行する第2の緯挿入糸の各折返し端部の一部が、隣接するコース上の隣り合うウェールの編目にそれぞれ絡んでいることを特徴としている。請求項2にあっては、緯挿入糸の折返し端部が同一ウェール上にあるため、そのウェールの隣り合う編目に2本の緯挿入糸が絡むことになり、同ウェールで布地がウェール方向に直線状に盛り上がり、布地全体にウェール方向に延びる直線状の模様が入ってしまう。これに対して請求項3の構成によれば、隣接するコース上に隣り合って走行する各緯挿入糸の折返し端部同士は隣接するウェール上にあって同一ウェール上にないため、前述のような直線状に延びる模様がはいることがなくなるばかりでなく、伸縮性経編布地の幅方向の柔軟性をも向上させる。
【0014】
請求項4に記載された構成は、隣接するコースを走行する第2の緯挿入糸の走行領域の一部が、一部のウェール領域を共有していることを特徴としている。複数本の緯挿入糸の各折返し端部は、それぞれ同じウェール上の編目間に絡ませず、異なるウェール上の編目間に絡ませるため、同一緯挿入糸のコース間に存在する各折返し端部の全てが同一ウェール上に存在せず、複数のウェール上に分散されるため、上述の直線状の模様が発生しないばかりでなく、複数の第2の緯挿入糸の折返し端部が複数のウェール領域に分散するようになり、伸縮性経編布地を長さ方向に引っ張ったときも、経編布地が幅方向でくびれることなく、局部的な模様も発生せず、更に安定した平面形態が維持される。
【0015】
請求項5に記載された構成は、上記構成に加えて伸縮性経編布地が更にパイル編糸を有し、パイル編糸が編地表面から起立するパイルループを形成することを特徴としている。このパイル編糸は、モノフィラメント糸及び/又はマルチフィラメント糸から構成される。モノフィラメント糸は、後にパイルループの一部で切断され、面ファスナーの雄係合素子であるフック片とし、マルチフィラメント糸はそのパイルループにバフィングが施されて、面ファスナーの雌係合素子であるループ片とすることができる。
【0016】
請求項6に記載された構成は、前記パイル編糸を、少なくとも3コース毎に、隣接するウエールを跨がせてパイルループを形成することを特徴とする。パイルループがウェール方向及びコース方向に、所要の角度をもって形成されるため、前述の面ファスナーの係合素子とする場合に、係合方向が斜めとなり、面ファスナーの係合素子同士の係合率が向上し、したがって剥離強度を向上させる。
【0017】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図示実施例に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る伸縮性経編布地の編み組織の一部を模式的に示している。なお、図1にあって、同図の左右側には同図に示す組織が繰り返されて所定の編幅を有し、図面の上下方向は必要な布長さが得られるまで、同図に示す組織が上下方向に繰り返される。また、図面では、ウェールW間の間隔及びコース間の間隔、並びに編糸の太さを誇張して示しているが、実際の布地では、それらの間隔はほとんど存在せず詰まっており、各組織に使われる編糸の太さも図示例に影響されるものではなく、任意の太さが選択できる。
【0018】
図1に示す実施例による伸縮性経編布地10は、ウェールWを構成する経編糸は0−1/1−0の鎖編糸11からなり、各ウェールWの鎖編糸11には伸縮性の経挿入糸12がジグザク状に絡まって、ウェール方向(布地長さ方向)に編み込まれている。更に本実施例では、4ウェールWごとの鎖編目を連結すべく0−0/4−4の組織をもつ多数本の第1緯挿入糸13が、コース方向に1ウェールずつ折返し端部をずらしながら順次走行させている。この第1緯挿入糸13の一本を見れば、同じウェールW上の折返し端部は、1コース置きに形成される。
【0019】
更に本実施例にあっては、同一ウェールW上で1コース置きに折り返される前記第1緯挿入糸13の折返し端部間の折返し端部をもたないコースCに、その折返し端部を有する複数本の第2の緯挿入糸14が緯挿入されている。本実施例による複数本の第2緯挿入糸14は、それぞれが5ウェールごとに折り返してコース方向に走行する0−0/5−5の組織からなり、コース方向に隣り合う各第2緯挿入糸14の折返し端部を同一ウェールW上に配している。第2の緯挿入糸14を前述のごとく挿入することにより、第1緯挿入糸13と第2の緯挿入糸14とは同一コース間を互いに交差しながら走行するようになる。
【0020】
本実施例における上記経編糸11にはマルチフィラメントからなる加工糸が使われ、上記伸縮性の経挿入糸12には通常のナイロン製のスパンデックスヤーンが、また第1緯挿入糸13には通常のマルチフィラメントが、第2緯挿入糸14にはモノフィラメントがそれぞれ使われている。この種の伸縮性経編布地は柔軟性を具備することが特徴であるため、使用する編糸も柔軟性が好まれる。そのため、本発明にあっては、前記第2緯挿入糸14を除く編糸は通常のマルチフィラメントあるいはマルチフィラメントからなる加工糸を使うことが好ましい。一方、伸長時の布地の形態の安定性を確保するには、第2の緯挿入糸14は非伸縮性で且つある程度の剛性を備えている糸条であることが必要である。その材質としては、前述のモノフィラメントや通常の天然繊維又は合成繊維からなる紡績糸が好ましい。
【0021】
上述の構成を備えた本実施例による伸縮性経編布地10を、その長さ方向(ウェール方向)に引っ張ると、モノフィラメントからなる複数本の第2の緯挿入糸14が、布地10の幅方向(コース方向)に所定の領域をもって分離した状態で挿入されていると同時に、布地10の幅方向に隣接する各第2緯挿入糸14の折返し端部が同一ウェール上の経編糸11が形成する編目に絡みながら折り返しているため、布地10が幅方向に収縮しようとする力に対して、それぞれの第2の緯挿入糸14が突っ張った状態で、布地10の部分幅の収縮を分担して阻止するとともに、幅方向に隣接する第2緯挿入糸14同士が幅方向に引っ張り合って、互いの波打ち変形を抑止する。その結果、伸縮性経編布地10を引っ張っても、モノフィラメント自体に波打ち状の変形が生じず、伸縮性経編布地10は幅の縮みがなく、同時によじれることもなく、その幅を変化させることなく平面を保持する。
【0022】
図2は、本発明の第2実施例である伸縮性経編布地の一部の編み組織を示している。この実施例における基本となる編組織は、上記第1実施例と同様であるが、コース間をずらしてコース方向に隣り合う第2緯挿入糸14の各折返し端部が同一ウェールW上ではなく、隣り合うウェール上に形成されている。
【0023】
本実施例は前述の構成を備えることにより、上記第1実施例のごとく、伸縮性経編布地の表面に隣り合う第2緯挿入糸14の各折返し端部がコースをずらして同一のウェール上に形成されることにより表出する直線状の膨出部(模様)が表出せず、伸縮性経編布地の表面が極めて端正な平坦面となる。更に、伸縮性経編布地の表面に隣り合う第2緯挿入糸14の各折返し端部が同一ウェール上に形成されると、そのウェール部分が硬直となりやすいが、本実施例によれば隣り合う第2緯挿入糸14の各折返し端部が1のウェールを挟んで離間して形成されるため、その折返し端部をも含むウェール領域は硬直とならず、柔軟性が保持される。また、隣り合う第2緯挿入糸14の各折返し端部の間に、折返し端部が存在しないウェールW1を形成してもよい。
【0024】
図3は、本発明の第3実施例である伸縮性経編布地の一部の編み組織を示している。この実施例における伸縮性経編布地の基本構造は、上記第1及び第2実施例と同様に、鎖編糸からなる経編糸11と、ウェール方向に各経編糸11の編目にジグザグに挿入される伸縮性の経挿入糸12と、各経編糸11のニードルループに絡めるとともに、折返し端部間の経編糸11のシンカーループに挿入されてコース方向に走行する多数の第1緯挿入糸13とから構成されている。
【0025】
ここで、本実施例における複数本の第2の緯挿入糸14のうちの一本目の緯挿入糸14aは、図3に示すように、1コース目を5つの経編目間を挿入して折り返し(0−0/5−5)、2コース目では9つの経編目間を挿入して折り返し(0−0/9−9)、これをウェール方向に繰り返している。この一本目に隣り合う緯挿入糸14bは、同図に示すように、その1コース目を5つの経編目間を挿入して折り返し(8−8/13−13)、2コース目を9つの経編目間を挿入して折り返し(4−4/13−13)、これをウェール方向に繰り返している。
【0026】
すなわち、一本目の第2の緯挿入糸14aは、ウェール方向の9つの経編目に挿入されて折り返したのちに、次コースで5つの経編目に挿入されて折り返され、ウェール方向にこれを繰り返しており、二本目の第2の緯挿入糸14bは、一本目の第2の緯挿入糸14aとコース方向に隣り合い、且つウェール方向に一ウェール分編目をずらして挿入される。そして、本実施例では複数本の第2の緯挿入糸14a,14b,…,14nの各折返し端部の一部が同一ウェール上に隣接して配され、各緯挿入糸14a,14b,…,14nのコース方向に隣り合って長いウェール領域A1,A2,…,Anに挿入される挿入部分は、同じウェール領域Bを共有している。
【0027】
かかる構成を備えることにより、この第3実施例による伸縮性経編布地10は、長さ方向(ウェール方向)に引っ張られたとき、複数本の第2の緯挿入糸14a,14b,…,14nによりコース方向に所定のウェール領域で分割して挿入されるため、上述の第1及び第2の実施例と同様、布地10が幅方向に縮むことがなく、同時に各緯挿入糸14a,14b,…,14nの折返し端部が一部で同一ウェール上に配されるものの、長いウェール領域A1,A2,…,Anに挿入される挿入部分が隣接するコース間で共通のウェール領域Bを共有するため、更に幅方向の縮みが抑制されるとともに、布地10の表面は更に端正な平坦面となる。
【0028】
図4は、本発明の第4実施例を示しており、伸縮性経編布地の一表面にループを形成し、面ファスナーの雄及び/又は雌部材として使用できる伸縮性経編布地の編み組織を示している。その基本的な編み組織は、上記第1実施例と同じであり、本実施例では更にチュール編に使われる変形トリコット編糸(パイル糸)15を加えている。この変形トリコット編糸15は、3コースを鎖編としたのち2コースに跨がって同編糸15を隣接するウェールWの編目に絡ませている。しかも、この変形トリコット編糸15のコース及びウェール間を斜めに走らせるシンカーループ15aの部分を布地表面からパイルの形状で起立させている。
【0029】
この変形トリコット編糸15には、通常のマルチフィラメントやモノフィラメントが使用できる。マルチフィラメントである場合には、以降の工程でバフィングがなされて、雌の面ファスナー部材となり得る。また、モノフィラメントを使う場合には、パイルの一部を切断することによりフック片として、雄の面ファスナー部材として使われる。
【0030】
図5は、上記パイル糸15の他の変形組織を示している。この変形組織によれば、パイル糸15は1−0/1−2/2−1/1−2/1−0/0−1の繰り返し組織であって、全ての編目が閉じ目からなるため、経鎖編糸のニードルループに引き締めるようにして絡まるため、パイル糸15の抜け落ちなどが確実に防止される。
【0031】
以上の説明は、本発明の典型的な実施例についてなされたものであり、本発明は、請求の範囲に記載された構成の範囲内で、様々な変形が可能であることは容易に理解できるであろう。例えば経編糸として伸縮性のトリコット糸を加えることができ、上記第2の緯挿入糸も上記組織に限らず多用の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である伸縮性経編布地の組織を示す部分平面図である。
【図2】本発明の第2実施例である伸縮性経編布地の組織を示す部分平面図である。
【図3】本発明の第3実施例である伸縮性経編布地の組織を示す部分平面図である。
【図4】本発明の第4実施例である伸縮性経編布地の組織を示す部分平面図である。
【図5】前記第4実施例の変形例のパイル編糸の組織を示す部分平面図である。
【符号の説明】
10 伸縮性経編布地
11 経編糸(鎖編糸)
12 伸縮性経挿入糸
13 第1の緯挿入糸
14,14a,14b…,14n 第2の緯挿入糸
15 変形トリコット編糸(パイル糸)

Claims (6)

  1. ウエール(W) を構成する経編糸(11)と、コース(C) 方向に走行する緯挿入糸と、ウエール方向に走行する伸縮可能な経挿入糸(12)とを有する伸縮性経編布地(10)であって、
    前記緯挿入糸が地組織を構成する第1の緯挿入糸(13)と、少なくとも非伸縮糸から構成される複数本の第2の緯挿入糸(14,14a,14b,…) とからなり、
    前記経挿入糸 (12) が全てのウェール (W) に配され、
    複数本の前記第2の緯挿入糸 (14,14a,14b, ) が、布地 (10) の全幅にわたって配されるとともに、同一コース上の異なるウェール領域を任意の長さをもって、複数の前記第1の緯挿入糸(13)とコース間で交差しながらコース方向に順次走行してなる、
    ことを特徴とする伸縮性経編布地。
  2. 隣接するコース(C) 間を隣り合って走行する第2の緯挿入糸(14)の各折返し端部の一部が、同一ウェール(W) 上の同一編目に絡んでなることを特徴とする請求項1記載の伸縮性経編布地。
  3. 隣接するコース(C) 間を隣り合って走行する第2の緯挿入糸(14)の各折返し端部の一部が、隣接するコース上の隣り合うウェール(W) の編目にそれぞれ絡んでなることを特徴とする請求項1記載の伸縮性経編布地。
  4. 隣接するコースを走行する第2の緯挿入糸(14,14a,14b,…) の走行領域(A1,A2) の一部が、一部のウェール領域(B) を共有してなることを特徴とする請求項1記載の伸縮性経編布地。
  5. 更にパイル編糸(15)を有し、パイル編糸(15)が編地表面から起立するパイルループを形成してなる請求項1記載の伸縮性経編布地。
  6. 前記パイル編糸(15)は、少なくとも3コース毎に、隣接するウエールを跨いでパイルループを形成してなる請求項5記載の伸縮性経編布地。
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