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JP3971592B2 - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はLSI(大規模集積回路素子)等の半導体素子を収容するための半導体素子収納用パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子を収容するための半導体素子収納用パッケージは、酸化アルミニウム質焼結体から成り、上面に半導体素子が載置される載置部を有し、該載置部から外部にかけて導出するタングステンやモリブデン等から成る複数個の配線層を有する絶縁基体と、前記絶縁基体の上面に取着され、前記半導体素子が載置される載置部を封止する蓋体と、前記絶縁基体の下面に取着されている放熱体とにより構成されており、絶縁基体の半導体素子載置部に半導体素子をガラス、樹脂、ロウ材等の接着剤を介して接着固定するとともに該半導体素子の各電極をボンディングワイヤを介して配線層に電気的に接続し、しかる後、絶縁基体の上面に蓋体をガラス、樹脂、ロウ材等からなる封止材を介して接合させ、絶縁基体と蓋体とからなる容器内部に半導体素子を気密に収容することによって製品としての半導体装置となる。
【0003】
また前記絶縁基体の下面には銅−タングステン合金や銅−モリブデン合金等の金属材料からなる放熱体が取着されており、半導体素子の作動時に発する熱を外部に良好に放散させて半導体素子を常に適温とし半導体素子に熱破壊が発生したり、特性に熱劣化が発生したりするのを有効に防止している。
【0004】
なお上述の半導体素子収納用パッケージの放熱体として使用される銅−タングステン合金や銅−モリブデン合金はタングステン粉末やモリブデン粉末を焼成して焼結多孔体を得、次に前記焼結多孔体の空孔内に溶融させた銅を含浸させることによって製作されており、例えば、タングステンから成る焼結多孔体の空孔内に溶融させた銅を含浸させる場合は焼結多孔体が80乃至95重量%、銅が5乃至20重量%の範囲に、モリブデンから成る焼結多孔体に銅を含浸させる場合は焼結多孔体が85乃至95重量%、銅が5乃至15重量%の範囲となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の半導体素子収納用パッケージにおいては、絶縁基体が酸化アルミニウム質焼結体から成り、熱伝導率が20W/m・Kと低いこと、放熱体がタングステン粉末やモリブデン粉末を焼成して焼結多孔体を得るとともに該焼結多孔体の空孔内に溶融させた銅を含浸させることによって形成されており、熱伝導率が約180W/m・K程度であること等から半導体素子収納用パッケージ内に近時の高密度化、高集積化が大きく進み、作動時に多量の熱を発する半導体素子を収容した場合、半導体素子が作動時に発する熱は絶縁基体及び放熱体を介して外部に完全に放出させることができなくなり、その結果、半導体素子が該素子自身の発する熱によって高温となり、半導体素子に熱破壊を招来させたり、特性にばらつきを生じ安定に作動させることができないという欠点を有していた。
【0006】
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は絶縁基体及び放熱体の熱伝導率を高いものとし、半導体素子が作動時に発する多量の熱を絶縁基体及び放熱体を介して外部に良好に放出させて半導体素子を常に適温となし半導体素子を常に正常、かつ安定に作動させることができる半導体素子収納用パッケージを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上面に半導体素子が載置される載置部を有し、該載置部より外部にかけて導出する半導体素子の各電極が接続される配線層を有する絶縁基体と、前記絶縁基体の上面に取着され、前記半導体素子が載置される載置部を封止する蓋体と、前記絶縁基体の下面に取着されている放熱体とからなる半導体素子収納用パッケージであって、前記絶縁基体は熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体からなり、かつ前記放熱体は炭化珪素粉末と銅とから成り、75乃至90重量%の表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末と、10乃至25重量%の銅とから成ることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、絶縁基体を熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体で、放熱体を表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末が75乃至90重量%、銅が10乃至25重量%から成る、熱伝導率を240W/m・K以上とした炭化珪素粉末−銅で形成したことから、半導体素子が作動時に多量の熱を発したとしてもその熱は熱伝導率が高い絶縁基体及び放熱体を介して外部に効率よく放散され、これによって半導体素子は常に適温となり、半導体素子を長期間にわたり安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【0009】
また本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、放熱体を75乃至90重量%の表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末と、10乃至25重量%の銅とで形成したことから、放熱体の線熱膨張係数を熱伝導率が70W/m・K以上の窒化アルミニウム質焼結体や窒化珪素質焼結体等のセラミックス焼結体からなる絶縁基体の線熱膨張係数に近似させることができ、その結果、絶縁基体の下面に放熱体を取着させる際や半導体素子が作動した際等において絶縁基体と放熱体の両者に熱が作用したとしても絶縁基体と放熱体との間には両者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生することはなく、これによって放熱体を絶縁基体に割れやクラックを発生させることなく強固に取着させて半導体素子が作動時に発する熱を常に外部に良好に放出させることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を添付図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の半導体素子収納用パッケージの一実施例を示す断面図である。
【0011】
図1において、1は絶縁基体、2は蓋体、3は放熱体である。この絶縁基体1と蓋体2とにより内部に半導体素子4を気密に収容する容器5が構成される。
【0012】
前記絶縁基体1はその上面に半導体素子3が載置される載置部1aを有する凹部が形成されており、該凹部底面の載置部1aに半導体素子4がガラス、樹脂、ロウ材等の接着材を介して接着固定される。
【0013】
前記絶縁基体1は半導体素子4を支持する支持部材として作用するとともに半導体素子4が作動時に発する熱を吸収して後述する放熱体3に良好に伝達させる作用をなし、窒化アルミニウム質焼結体や炭化珪素質焼結体、窒化珪素質焼結体等の熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体により形成されている。
【0014】
前記絶縁基体1は例えば、窒化アルミニウム質焼結体から成る場合には窒化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化イットリウム等の原料粉末に適当な有機バインダー、可塑剤、溶剤を添加混合して泥漿状となすとともに該泥漿物を従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法を採用することによってセラミックグリーンシート(セラミック生シート)を形成し、次に前記セラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施し、所定形状となすとともに必要に応じて複数枚を積層して成形体となし、しかる後、これを1600℃の温度で焼成することによって製作される。
【0015】
また前記絶縁基体1は凹部の内側から外側にかけて導出する複数個の配線層6が形成されており、凹部内側の領域には半導体素子4の電極がボンディングワイヤ7を介して電気的に接続され、また外側に導出する領域には外部電気回路に接続される外部リード端子8が銀ロウ等のロウ材を介してロウ付け取着されている。
【0016】
前記配線層6は半導体素子4の各電極を外部電気回路に接続する際の導電路として作用し、タングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀等の金属粉末により形成されている。
【0017】
前記配線層6はタングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀等の金属粉末に適当な有機バインダー、溶剤等を添加混合して得られた金属ペーストを絶縁基体1となるセラミックグリーンシートに予め従来周知のスクリーン印刷法等の印刷法を用いることにより所定パターンに印刷塗布しておくことによって絶縁基体1の凹部内側から外側にかけて被着形成される。
【0018】
なお前記配線層6はその露出する表面にニッケル、金等の耐蝕性に優れ、かつロウ材との濡れ性に優れる金属を1μm〜20μmの厚みにメッキ法により被着させておくと、配線層6の酸化腐蝕を有効に防止することができるとともに配線層6への外部リード端子8のロウ付けを強固となすことができる。従って、前記配線層6はその露出する表面にニッケル、金等の耐蝕性に優れ、かつロウ材との濡れ性に優れる金属を1μm〜20μmの厚みに被着させておくことが好ましい。
【0019】
また前記配線層6には外部リード端子8が銀ロウ等のロウ材を介してロウ付け取着されており、該外部リード端子8は容器5内部に収容する半導体素子4の各電極を外部電気回路に電気的に接続する作用をなし、外部リード端子8を外部電気回路に接続することによって容器5内部に収容される半導体素子4は配線層6および外部リード端子8を介して外部電気回路に電気的に接続されることとなる。
【0020】
前記外部リード端子8は鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材料から成り、例えば、鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成るインゴット(塊)に圧延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の金属加工法を施すことによって所定形状に形成される。
【0021】
更に前記絶縁基体1はその下面に放熱体3が取着されており、該放熱体3は半導体素子4が作動時に発した熱を絶縁基体1を介して吸収するとともに吸収した熱を大気中に放出する作用をなし、炭化珪素粉末−銅により形成されている。
【0022】
前記炭化珪素粉末−銅より成る放熱体3は、例えば、溶融させた銅に平均粒径5μm程度の炭化珪素粉末を分散混入させることによって、或いは炭化珪素粉末を焼成して多孔質の焼結体を得、しかる後、焼結体の空孔内に溶融させた銅を充填させることによって製作されている。
【0023】
また前記放熱体3の絶縁基体1下面への取着は絶縁基体1の下面に予め金属層を形成しておき、該金属層と放熱体3とを銀ロウ等のロウ材を介しロウ付けすることによって行われる。
【0024】
また更に前記絶縁基体1はその上面に蓋体2がガラス、樹脂、ロウ材等の封止材を介して接合され、これによって絶縁基体1と蓋体2とから成る容器5内部に半導体素子4が気密に収容されることとなる。
【0025】
前記蓋体2はセラミックス製の板材や鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材から成る板材により形成されている。
【0026】
かくして上述の半導体素子収納用パッケージによれば、絶縁基体1の半導体素子載置部1a上に半導体素子4をガラス、樹脂、ロウ材等の接着剤を介して接着固定するとともに該半導体素子4の各電極をボンディングワイヤ7を介して所定の配線層6に接続させ、しかる後、前記絶縁基体1の上面に蓋体2をガラス、樹脂、ロウ材等から成る封止材を介して接合させ、絶縁基体1と蓋体2とから成る容器5内部に半導体素子4を気密に収容することによって製品としての半導体装置となる。
【0027】
本発明の半導体素子収納用パッケージにおいては、絶縁基体1を熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体で形成しておくことが重要である。
【0028】
前記絶縁基体1を熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体で形成しておくと半導体素子4が作動時に発した多量の熱は絶縁基体1を介して放熱体3に効率よく伝達され、これによって半導体素子4は常に適温と成り、半導体素子4を常に正常、かつ安定に作動させることができる。
【0029】
なお、前記絶縁基体1はその熱伝導率が70W/m・K未満となると半導体素子4が作動時に発した多量の熱を放熱体3に効率よく伝達させることができなくなり、その結果、半導体素子4が該素子自身の発する熱によって高温となり、熱破壊や特性に熱劣化等を招来してしまう。従って、前記絶縁基体1はその熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体に特定される。
【0030】
また本発明の半導体素子収納用パッケージにおいては、前記放熱体3を75乃至90重量%の表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末と、10乃至25重量%の銅とで形成しておくことが重要である。
【0031】
前記放熱体3を75乃至90重量%の表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末と、10乃至25重量%の銅とで形成すると、放熱体3の熱伝導率が240W/m・K以上となり、その結果、半導体素子4が作動時に多量の熱を発したとしてもその熱は熱伝導率が高い絶縁基体1及び放熱体3を介して外部に効率よく放散され、これによって半導体素子4は常に適温となり、半導体素子4を長期間にわたり安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【0032】
また上述の75乃至90重量%の表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末と10乃至25重量%の銅とから成る放熱体3はその線熱膨張係数が熱伝導率70W/m・K以上の窒化アルミニウム質焼結体や窒化珪素質焼結体等のセラミック焼結体から成る絶縁体1の線熱膨張係数に近似する5ppm/℃乃至7.5ppm/℃(室温〜800℃)となり、その結果、絶縁基体1に放熱体3を取着させる際や半導体素子4が作動した際において絶縁基体1と放熱体3の両者に熱が作用したとしても絶縁基体1と放熱体3との間には両者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生することはなく、これによって放熱体3を絶縁基体1に割れやクラックを発生させることなく強固に取着させて半導体素子4が作動時に発する熱を常に外部に良好に放出させることができる。
【0033】
なお前記放熱体3は表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末の量が75重量%未満となると、言い換えれば銅が25重量%を超えると、放熱体3の線熱膨張係数が絶縁基体1の線熱膨張係数に対して大きく相違することとなり、その結果、絶縁基体1に放熱体3を強固に取着させておくことができなくなってしまい、また表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末の量が90重量%を超えると、言い換えれば銅が10重量%未満となると、放熱体3の熱伝導率が大きく劣化し、高密度化、高集積化が大きく進み、作動時に多量の熱を発する半導体素子4を収容した場合、半導体素子4が作動時に発する熱は放熱体3を介して外部に完全に放散させることができなくなり、その結果、半導体素子4を高温として半導体素子4に熱破壊を招来させたり、特性にばらつきを生じ安定に作動させることができなくなる。従って、前記放熱体3は表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末の量が75乃至90重量%の範囲に、銅の量が10乃至25重量%の範囲に特定される。
【0034】
また前記75乃至90重量%の表面に酸化物膜を被着した炭化珪素粉末と、10乃至25重量%の銅とから成る放熱体3は炭化珪素粉末の表面に酸化物膜、例えばSiO2等の膜を0.05μm乃至1μm程度の厚みに被着させておくことにより、炭化珪素粉末と銅との密着強度が大きく向上して放熱体3としての信頼性が大幅に向上する。従って前記放熱体3は表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着させた炭化珪素粉末と銅とで形成しておく必要がある
【0035】
前記炭化珪素粉末の表面に酸化物膜を被着させる方法としては、例えば、炭化珪素粉末を大気中で約1200℃の温度で加熱することによって行われる。
【0036】
更に、前記放熱体3は溶融させた銅に炭化珪素粉末を分散混入させて形成した場合、放熱体3のヤング率が銅のヤング率に依存する100GPa程度の軟質なものとなり、その結果、放熱体3上に半導体素子4を載置させた後、放熱体3と半導体素子4に熱が作用して両者間に熱応力が発生したとしても、その熱応力は放熱体3を若干変形させることによって効率よく吸収され、半導体素子4が放熱体3より剥離したり、半導体素子4に割れやクラックを発生したりすることがなく、半導体素子4を常に正常かつ安定に作動させることができる。
【0037】
なお、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、絶縁基体を熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体で、放熱体を表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末が75乃至90重量%、銅が10乃至25重量%から成る熱伝導率が240W/m・K以上とした炭化珪素粉末−銅で形成したことから、半導体素子が作動時に多量の熱を発したとしてもその熱は熱伝導率が高い絶縁基体及び放熱体を介して外部に効率よく放散され、これによって半導体素子は常に適温となり、半導体素子を長期間にわたり安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【0039】
また本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、放熱体を75乃至90重量%の表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末と、10乃至25重量%の銅とで形成したことから、放熱体の線熱膨張係数を熱伝導率が70W/m・K以上の窒化アルミニウム質焼結体や窒化珪素質焼結体等のセラミックス焼結体からなる絶縁基体の線熱膨張係数に近似させることができ、その結果、絶縁基体の下面に放熱体を取着させる際や半導体素子が作動した際等において絶縁基体と放熱体の両者に熱が作用したとしても絶縁基体と放熱体との間には両者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生することはなく、これによって放熱体を絶縁基体に割れやクラックを発生させることなく強固に取着させて半導体素子が作動時に発する熱を常に外部に良好に放出させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子収納用パッケージの一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・絶縁基体
1a・・・・載置部
2・・・・・蓋体
3・・・・・放熱体
4・・・・・半導体素子
5・・・・・容器
6・・・・・配線層

Claims (1)

  1. 上面に半導体素子が載置される載置部を有し、該載置部より外部にかけて導出する半導体素子の各電極が接続される配線層を有する絶縁基体と、前記絶縁基体の上面に取着され、前記半導体素子が載置される載置部を封止する蓋体と、前記絶縁基体の下面に取着されている放熱体とからなる半導体素子収納用パッケージであって、前記絶縁基体は熱伝導率が70W/m・K以上のセラミックス焼結体からなり、かつ前記放熱体は75乃至90重量%の表面に酸化物膜を0.05μm乃至1μmの厚みに被着した炭化珪素粉末と、10乃至25重量%の銅とから成ることを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
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