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JP3964217B2 - 光モジュール - Google Patents

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JP3964217B2 JP2002019147A JP2002019147A JP3964217B2 JP 3964217 B2 JP3964217 B2 JP 3964217B2 JP 2002019147 A JP2002019147 A JP 2002019147A JP 2002019147 A JP2002019147 A JP 2002019147A JP 3964217 B2 JP3964217 B2 JP 3964217B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを収納するケース状のモジュール本体の側部に、前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタを有する光モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、光配線盤等にあっては、外観薄板状のケースである光モジュールを用い、この光モジュールの側部に取り付けられた光コネクタによって光ファイバをコネクタ接続可能に成端するとともに、光ファイバの余長を前記光モジュール内に収納する構成が提案されている。
【0003】
図13(a)、(b)は、光モジュールを用いた光配線盤の一例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側断面図である。図13(a)、(b)中、符号1は光配線盤、2は成端ユニット、3は光モジュールである。
図13(a)、(b)において、光配線盤1に設けられた成端ユニット2には、外観薄板ケース状の光モジュール3が縦置きにして横並びに複数配列収納されている。各光モジュール3は、成端ユニット2に引き込まれた光ファイバ4の余長を収納するとともに、その側部に取り付けられた光コネクタ5(光コネクタアダプタ)によって前記光ファイバ4をコネクタ接続可能に成端するようになっている。各光モジュール3の光コネクタ5は、成端ユニット2の一側部である作業面側(図13(b)中左側)に向けられており、成端ユニット2の作業面側に引き込まれた光ファイバ6が前記光コネクタ5にコネクタ接続されることで光ファイバ4、6同士が接続される。光ファイバ6は、先端が光コネクタ7(光コネクタプラグ)によってコネクタ接続可能に成端されており、成端ユニット2に収納された各光モジュール3の光コネクタ5に対する光コネクタ7の接続を切り替えることで、光ファイバ4に対して切り替え接続される。
前記光モジュール3は成端ユニット2から作業面側に引き出し可能であり、内部への光ファイバ4の引き込み、光コネクタ5に対する光ファイバ4の接続の切り替え等、光モジュール3内部での作業を行うときは、光モジュール3を作業面側に引き出して成端ユニット2から取り出し、作業台上で開放する。光モジュール3は作業面側から成端ユニット2に挿入することで収納できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のような光配線盤1の成端ユニット2に収納される光モジュール3は、作業面側から成端ユニット2への挿入方向最奥部のストッパ(図示略)に突き当てるようにして一律に位置決めされるようになっており、成端ユニット2に収納された各光モジュール3の光コネクタ5は、成端ユニット2の作業面側の一定領域8(以下「コネクタ配列領域8」)に揃えられる。しかしながら、このような構成では、コネクタ配列領域8付近に多数本の光ファイバ6が高密度に配線されることとなり、これが作業面側からの光ファイバ6のコネクタ接続や切り替え接続等の作業性低下の原因になっていた。すなわち、光モジュール3の光コネクタ5に対する光ファイバ6の接続や切り替え接続等の作業を行うにあたり、コネクタ配列領域8付近で高密度に配線されている光ファイバ6が作業の邪魔になり、活線状態の光ファイバ6に触れて光通信の瞬断を生じさせたり、場合によっては光ファイバ6を折り曲げて傷めてしまう可能性がある。このため、作業は、光ファイバ6との接触を回避しつつ慎重に進めざるを得ず、作業性の低下が余儀なくされていた。また、コネクタ配列領域8付近の光ファイバ6が回線の確認の邪魔になって、誤接続の原因になるといった不満もある。
【0005】
近年、光配線盤の対応心数の増大の要求に対応して、光モジュール3の実装密度の向上が求められているが、光モジュール3の実装密度を向上させると、コネクタ配列領域8付近での光ファイバ6の配線が一層高密度化されるため、前述の作業性低下や誤接続の問題が一層顕著になる。このため、作業面側からの光ファイバの接続や切り替え接続等の作業性の確保や、誤接続防止を実現できる技術の開発が急務になってきている。
なお、前述の問題は、光モジュールを横並びに複数配列状態に収納する構成であれば、光配線盤以外、例えば光接続箱等でも、前記問題は同様に生じる。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、モジュール本体に設けられている光コネクタに対する光ファイバのコネクタ接続等の作業性の向上や、誤接続の防止等を容易に実現できる光モジュールを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を解決手段とした。
請求項1に係る発明は、光ファイバ(41、43)を収納するケース状のモジュール本体(12)と、このモジュール本体の一側部に設けられて前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(14)とを有し、前記光コネクタが前記収納ユニットの一側部である作業面側となる向きで、収納ユニット(31)のモジュール台(32)上に縦置きにして横並びに複数配列して前記作業面側に引き出し可能として前記収納ユニットに収納される光モジュールであって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部(12A)に、前記収納ユニットに対して係脱自在のラッチ(20)が着脱自在に取り付けられるラッチ取付部(11)と、このラッチ取付部に取り付けられたラッチ(20)とを有し、前記ラッチ取付部(11)には、互いに構造が異なる前記ラッチを、前記収納ユニットの構造の違いに応じて選択的に取り付けることができ、前記ラッチは、L字状に形成されており、L字の屈曲部(22)から延びる本体部(23)と、前記屈曲部(22)から前記本体部(23)に対してほぼ直角に突出されている係合部(24)とを有し、前記本体部(23)の先端に設けられている枢軸(21)を、上部に開口部を有するC形に形成されている前記ラッチ取付部(11)に押し込んで嵌め込むことで、前記ラッチ取付部(11)と前記枢軸(21)とによって構成されるヒンジ部(J)を中心として、前記モジュール台(32)の上面(32a)とほぼ平行かつ光モジュール(10)の前記光コネクタ側の側部(12A)を前側、反対側を後ろ側とする前後方向にほぼ直交する方向の軸線を以て、上下方向に回転自在に軸支され、回転によって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部であるコネクタ側端部の外周部から外側へ突出されて前記収納ユニットと係合可能となる係合位置と、前記コネクタ側端部の外周部からの外側への突出が解消或いは前記係合位置よりも少ない待避位置(20A)との間に移動自在に設けられ、前記係合位置に配置された前記ラッチ(20)は、前記収納ユニット(31)の前記モジュール台(32)の下面(32a)側に入り込ませた前記係合部(24)が、前記モジュール本体(12)との間に前記モジュール台(32)の作業面側端部を挟み込むようにして、前記収納ユニットに係合するようになっており、前記ラッチ(20)の前記本体部(23)に、ラッチ(20)をモジュール台(32)に係合するときにモジュール台(32)の穴に挿入されてラッチ(20)をモジュール台(32)に対して上下方向に位置決めするための突起(23a)が突設されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、光ファイバ(41、43)を収納するケース状のモジュール本体(12)と、このモジュール本体の一側部に設けられて前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(14)とを有し、前記光コネクタが前記収納ユニットの一側部である作業面側となる向きで、収納ユニットのモジュール台(32)上に縦置きにして横並びに複数配列して前記作業面側に引き出し可能として前記収納ユニットに収納される光モジュールであって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部(12A)に、前記収納ユニットに対して係脱自在のラッチ(20a)が着脱自在に取り付けられるラッチ取付部(11)と、このラッチ取付部に取り付けられたラッチ(20a)とを有し、前記ラッチ取付部(11)には、互いに構造が異なる前記ラッチを、前記収納ユニットの構造の違いに応じて選択的に取り付けることができ、前記ラッチ(20a)は、上部に開口部を有するC形に形成されている前記ラッチ取付部(11)に押し込んで嵌め込むことで、前記ラッチ取付部(11)と前記枢軸(21)とによって構成されるヒンジ部(J)を中心として、前記モジュール台(32)の上面(32a)とほぼ平行かつ光モジュール(10)の前記光コネクタ側の側部(12A)を前側、反対側を後ろ側とする前後方向にほぼ直交する方向の軸線を以て回転自在に軸支される枢軸(21)と、この枢軸(21)から延出され、前記モジュール台(32a)を構成する上下のプレート(32b、32c)の間に作業面側から離脱可能に嵌合されるコ字状の嵌合部(20c)とを有し、回転によって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部であるコネクタ側端部の外周部から外側へ突出されて前記収納ユニットと係合可能となる係合位置と、前記コネクタ側端部の外周部からの外側への突出が解消或いは前記係合位置よりも少ない待避位置(20A)との間に移動自在に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、光ファイバ(41、43)を収納するケース状のモジュール本体(12)と、このモジュール本体の一側部に設けられて前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(14)とを有し、前記光コネクタが前記収納ユニットの一側部である作業面側となる向きで、収納ユニットのモジュール台(32)上に縦置きにして横並びに複数配列して前記作業面側に引き出し可能として前記収納ユニットに収納される光モジュールであって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部(12A)に、前記収納ユニットに対して係脱自在のラッチ(20a)が着脱自在に取り付けられるラッチ取付部(11)と、このラッチ取付部に取り付けられたラッチ(20a)とを有し、前記ラッチ取付部(11)には、互いに構造が異なる前記ラッチを、前記収納ユニットの構造の違いに応じて選択的に取り付けることができ、前記ラッチ(20a)は、上部に開口部を有するC形に形成されている前記ラッチ取付部(11)に押し込んで嵌め込むことで、前記ラッチ取付部(11)と前記枢軸(21)とによって構成されるヒンジ部(J)を中心として、前記モジュール台(32)の上面(32a)とほぼ平行かつ光モジュール(10)の前記光コネクタ側の側部(12A)を前側、反対側を後ろ側とする前後方向にほぼ直交する方向の軸線を以て回転自在に軸支される枢軸(21)と、この枢軸(21)から延出され、前記モジュール台(32a)を構成する上下のプレート(32d、32e)の上側のプレート(32d)に比べて作業面側に張り出されている下側のプレート(32e)の作業面側端部を収納するようにして嵌合されるコ字状の嵌合部(20d)とを有し、回転によって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部であるコネクタ側端部の外周部から外側へ突出されて前記収納ユニットと係合可能となる係合位置と、前記コネクタ側端部の外周部からの外側への突出が解消或いは前記係合位置よりも少ない待避位置(20A)との間に移動自在に設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、前記コネクタ側端部には、前記待避位置のラッチと係脱自在に係合して前記待避位置に保留する保留用係合部(19)が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光モジュールである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1(a)〜(c)は本発明に係る実施の形態の光モジュール10の構成を示す図、図2は前記光モジュール10と該光モジュール10に取り付けられるラッチ20とを示す斜視図、図3は光モジュール10のラッチ取付部11付近を示す斜視図、図4(a)〜(c)は前記ラッチ取付部11付近を示す図、図5は前記ラッチ取付部11にラッチ20が取り付けられた光モジュール10(以下「光モジュール10A」)を示す斜視図である。
【0009】
図1(a)〜(c)、図2等に示すように、前記光モジュール10は、外観薄板状のケースであるモジュール本体12と、このモジュール本体12の一側部(コネクタ側端部12A)の前面壁13に取り付けられた光コネクタ14(ここでは光コネクタアダプタ)と、前記前面壁13の下端部に設けられたラッチ取付部11とを有して構成されている。
この光モジュール10は、例えば、図6(a)、(b)に示すように、光配線盤30に搭載された収納ユニット31内に縦置きにして収納されるようになっており、図1(a)、(b)、図2、図3、図4(a)、(b)、図5、図6(a)、(b)、図7、図8において、以下、紙面上側を「上」、紙面下側を「下」として説明する。
【0010】
図6(a)、(b)は、前記光モジュール10を収納した収納ユニット31を示す。
前記光モジュール10は、収納ユニット31の一側部である作業面側(図6(a)紙面手前側、図6(b)左側)に前記光コネクタ14を向けて、収納ユニット31に設けられているモジュール台32上に縦置きにして収納ユニット31に収納される。収納ユニット31内には、複数の光モジュール10が横並びに配列して収納されている。収納ユニット31の作業面側は開放されており、収納ユニット31内に収納されている光モジュール10は、図7に示すように作業面側に引き出して取り出すことができる。
光モジュール10は、プラスチック等の合成樹脂製の複数の部材によって形成されている。図1(b)、図2、図3等に示すように、光モジュール10の側部には開閉自在の蓋10aが設けられており、収納ユニット31から引き出して取り出した光モジュール10の蓋10aを開放することで、この光モジュール10の内部での光ファイバの湾曲処理、撤去等の作業を行うことができる。
【0011】
図4(a)に示すように、光モジュール10は、モジュール本体12の底壁部15に突設されたガイド片16を、モジュール台32上面に開口して形成されたガイド溝33に挿入してモジュール台32上に設置されるようになっている。ガイド溝33は、収納ユニット31の作業面側から該作業面側に対向する背面側にわたって延在されており、ガイド溝33に挿入されたガイド片16は、前記ガイド溝33の長手方向に沿ってスライド移動自在になっている。収納ユニット30に対する光モジュール10の挿入や引き出しは、ガイド溝33にガイドされつつ円滑になされる。ガイド溝33は、モジュール台32の作業面側の端部に開口されており、光モジュール10を収納ユニット31に収納する際には、ガイド片16を、作業面側からガイド溝33に差し込むようにする。前記ガイド溝33は、モジュール台33上に複数横並びに形成されており、収納ユニット30では、このガイド溝33の配列ピッチに従って複数の光モジュール10が横並びに配列して収納される。
ガイド片16は、図1(a)〜(c)、図4(b)、(c)等にも図示している。なお、ガイド片16は、モジュール本体12に一体に形成しても良いが、モジュール本体12に着脱可能な別体であっても良い。別体の場合、ガイド溝形状等に対応して適合するガイド片を選択使用できる点でより好ましい。
【0012】
図2、図5等に示すように、モジュール本体12の上部壁17には、モジュール本体12内に光ファイバ41を引き込むための光ファイバ導入口18が開口されている。図6(a)、(b)において、収納ユニット31に収納されている光モジュール10のモジュール本体12には、収納ユニット31上部の配線棚34から引き落とすようにして配線された光ファイバ41が光ファイバ導入口18から引き込まれている。モジュール本体12内には、この光ファイバ41の余長が湾曲処理して収納されている。
【0013】
図1に示すように、本実施の形態では、コネクタ側端部12Aの側を光モジュール10の前側、コネクタ側端部12Aに対向する後端部12B側を光モジュール10の後ろ側として説明する。
前記光ファイバ導入口18は、モジュール本体12の前後方向に沿って前記上壁部17に細長く形成された開口部である。図6(a)、(b)に示すように、配線棚34からモジュール本体12へ引き込む光ファイバ41は、収納ユニット31の所定の収納位置(図8参照。ラッチ取付部11に取り付けたラッチ20によって収納ユニット31に固定される位置)に収納された光モジュール10に対して、光ファイバ導入口18に挿通された部分が、極力、コネクタ側端部12A寄りとなるようにして配線することがより好ましい。これにより、収納ユニット31からの光モジュール10の引き出し、再収納等の際に、配線棚34と光モジュール10との間に配線されている光ファイバ41の光モジュール10に対する追従移動を極力抑えることができ、光ファイバ41の光特性の安定等を図ることができる。
【0014】
光コネクタ14は収納ユニット31に引き込まれた光ファイバ41を、収納ユニット31の作業面側から該光コネクタ14に接続される光ファイバ42に対してコネクタ接続可能に成端(以下「コネクタ接続可能に成端」との表現を「コネクタ成端」と略す場合がある)する機能を果たす。この光コネクタ14は、ここでは光コネクタアダプタであり、以下、光コネクタ14を光コネクタアダプタ14と称する場合がある。この光コネクタアダプタ14によって光ファイバ41をコネクタ成端する構成としては、例えば図6(b)に例示したように、一端が光コネクタ44(光コネクタプラグ)によってコネクタ成端されている光ファイバ43の他端に光ファイバ41を融着接続等によって接続し、前記光ファイバ43の光コネクタ44側をモジュール本体12内側から光コネクタ14に接続することが挙げられるが、これに限定されず、光コネクタプラグによってコネクタ成端されている光ファイバ先端をモジュール本体12に引き込んで、モジュール本体12に内蔵の光ファイバ43を介すること無く、直接、光コネクタ14に接続することも可能である。
また、光コネクタ14としては、光コネクタアダプタに限定されず、例えば、光コネクタレセプタクル等、各種構成が採用可能である。
【0015】
図3、図4(a)〜(c)等に示すように、ラッチ取付部11は、コネクタ側端部12Aの下端部に設けられている。このラッチ取付部11は、具体的には、コネクタ側端部12Aを形成する合成樹脂によって該コネクタ側端部12Aと一体成形されて、モジュール本体12(詳細には前記コネクタ側端部12A)の前面12a側に突出する突起になっている。このラッチ取付部11は、上部に開口部を有するC形に形成されており、「C」の開口部から、ラッチ20に設けられている枢軸21を押し込んで嵌め込むことができる。ラッチ取付部11への枢軸21の嵌め込みによって、ラッチ取付部11にラッチ20が取り付けられる。
【0016】
ラッチ取付部11は、嵌め込まれた枢軸21を回転自在に支持するブラケットとして機能するものであり、ラッチ取付部11に取り付けられたラッチ20は、ラッチ取付部11と枢軸21とによって構成されるヒンジ部Jを中心として回転自在に軸支される。前記ヒンジ部Jは、光モジュール10が縦置きに設置される設置面(例えば、収納ユニット31のモジュール台32の上面32a等)とほぼ平行、かつ、光モジュール10の前後方向にほぼ直交する方向の軸線を以て、光モジュール10に対してラッチ20を回転自在に軸支するようになっており、前述の収納ユニット31内に収納した光モジュール10では、図7、図8に示すようにラッチ20の回転はヒンジ部Jを中心として上下に揺動するような回転となる。
【0017】
図8に示すように、ラッチ20を取り付けた光モジュール10(光モジュール10A)を前記収納ユニット31に収納し、ラッチ20を回転させて、該光モジュール10下のモジュール台32に係合させると、モジュール台32に光モジュール10(10A)を安定に固定できる。
【0018】
図3、図4(b)、図8等に示すように、このラッチ20はL字状に形成されており、L字の屈曲部22から延びる本体部23と、前記屈曲部22から前記本体部23に対してほぼ直角に突出されている係合部24とを有し、本体部23の先端に取り付けられている前記枢軸21を光モジュール10のラッチ取付部11に嵌め込んで光モジュール10に取り付けられる。光モジュール10に対するラッチ20の取り付け向きは、該ラッチ20を光モジュール10の前側から光モジュール10下のモジュール台32に係合するべくモジュール台32に向けて回転したときに、係合部24が本体部23よりも回転方向前側となるようにする。
【0019】
収納ユニット31内に収納した光モジュール10を、コネクタ側端部12Aがモジュール台32の作業面側端部上となるようにしてモジュール台32上で位置合わせした後、ラッチ20を光モジュール10下のモジュール台32に向けて押し込むようにすると、係合部24がモジュール台32の下面32a側に入り込み、光モジュール10との間にモジュール台32を挟み込むようにして係合する(図8参照)。これにより、光モジュール10がモジュール台32に固定される。モジュール台32に押し込むようなラッチ20の回転は、ラッチ20の本体部23がモジュール台32の作業面側端部に当接したところで停止する(以下、この位置を「係合位置」と称する)。
【0020】
ラッチ20の本体部23と係合部24とはプラスチック等の合成樹脂による一体成形品である。ラッチ20のL字の屈曲部22は本体部23や係合部24に比べて薄肉に形成されていて弾性変形が容易になっており、この屈曲部22の弾性変形によって生じるバネ力を、係合部24とモジュール台32上の光モジュール10との間にモジュール台32を挟み込むクランプ力として有効に機能させることができる。
【0021】
係合部24から突設されている係合爪24aは、ラッチ20がモジュール台32に係合した時に、モジュール台下面32a側の係合凹所(図示略)に係脱自在に係合して、モジュール台32からのラッチ20の不用意な係合解除、離脱を防止する。
ラッチ20のモジュール台32に対する係合を解除して、モジュール台32から離脱するには、モジュール台下面32a側に手を入れるなどして、係合部24をモジュール台32から下側に押し下げるようにしてモジュール台32に対する前記係合爪24aの係合を解除する。
【0022】
本体部23に突設されている突起23aは、ラッチ20をモジュール台32に係合するときに、モジュール台32の穴(図示略)に挿入されて、ラッチ20をモジュール台32に対して上下方向に位置決めするためのものである。
【0023】
ラッチ20をモジュール台32に係合して光モジュール10(10A)を収納ユニット31に固定すると、収納ユニット31からの光モジュール10の不用意な引き出し、脱落等を確実に防止できるといった利点がある。また、収納ユニット31に対して光モジュール10が固定されてがたつき等の振動の影響を受けにくくなるから、振動に起因する光通信の瞬断等を確実に防止できるといった利点もある。
【0024】
図3、図4(b)、図8中、ラッチ20を時計回りに回転させると、本体部23がモジュール本体12の前面壁13に対してほぼ垂直になったところで、モジュール本体12の前面壁13の下端部に形成されている突片状の保留用係合部19に本体部23が当接(図4(b)、図7実線参照)してそれ以上の回転が不可能になり、この位置がラッチ20の回転限界となるが、このとき、本体部23のモジュール台32に対して当接される当接面23bとは逆の側に突出されている突起25(以下、「保留用突起」)が保留用係合部19と係脱自在に係合する(以下、このときのラッチ位置を「待避位置」と称し、符号20Aを付す)。これにより、ラッチ20は、保留用突起25と保留用係合部19との係合を強制的に解除しない限り、保留用係合部19との係合によって下方へ回転しないように待避位置に保留され、本体部23がモジュール本体12の前面壁13に対してほぼ垂直になっている姿勢が維持される。
なお、保留用係合部との係合によるラッチの保留時の姿勢は、前述のように、本体部23がモジュール本体12の前面壁13に対してほぼ垂直に限定されず、これよりもやや下向きあるいは上向きに傾いても良い。
【0025】
図6(a)、(b)に示すように、複数の光モジュール10Aが横並びに配列収納されている収納ユニット31内に作業面側から光ファイバ42を引き込んで、光コネクタ42a(光コネクタプラグ)によってコネクタ成端されている光ファイバ42先端を目的の光モジュール10Aの光コネクタアダプタ14に接続するときには、図7に示すように、接続対象の光モジュール10Aのラッチ20を操作してモジュール台32との係合を解除し、この光モジュール10Aを作業面側へ引き出す。図7は、光モジュール10Aの引き出しが完了した状態を示すものであり、以下、この図7に示す位置を「引き出し位置D」と称する。収納ユニット31内の各光モジュール10Aの光コネクタアダプタ14が一律に配列されている領域付近では多数本の光ファイバ42が高密度に配線されているが、作業対象の光モジュール10Aを引き出すことによって光ファイバ42との干渉を避けることができ、光モジュール10Aの光コネクタアダプタ14に対する光ファイバ42の接続を効率良く行える。
【0026】
作業対象の光モジュール10Aの引き出しは、モジュール台32上での光モジュール10Aのスライド移動によって該当の光モジュール10Aを、収納ユニット31内で配列状態になっている他の光モジュール10Aよりも作業面側にずらして、該光モジュール10Aの光コネクタ14が、収納ユニット31内の複数の光モジュール10Aの光コネクタ14に接続された光ファイバ42が高密度に配線されている領域から作業面側に露出されるようにすれば良く、収納ユニット31内のモジュール台32等の部材によって光モジュール10Aの安定保持が可能な範囲内で、引き出し量を無用に大きくせずに行うことが好ましい。光モジュール10A全体を収納ユニット31から抜き出すこととは異なる。
接続作業が完了したら、光モジュール10Aをモジュール台32上の所定位置に戻して、ラッチ20の係合によってモジュール台32に固定する。
切り替え接続、光ファイバ42の撤去等も、接続作業と同様に作業対象の光モジュール10Aを引き出すことで、作業性を向上できる。
【0027】
作業対象の光モジュール10A以外の光モジュール10Aについては、モジュール台32に対するラッチ20の係合を解除しない。特に、収納ユニット31内にて作業対象の光モジュール10Aに隣接して収納されている光モジュール10Aについては、モジュール台32に対するラッチ20の係合を解除しないことで、作業対象の光モジュール10Aの引き出しに伴う追従引き出しや、揺れ等を確実に防止でき、これにより、内部の光ファイバに係る光通信の瞬断等の不都合を確実に防止できる。
【0028】
作業対象の光モジュール10Aについては、モジュール台32に対する係合を解除したラッチ20を待避位置20Aに保留した状態で、引き出し位置Dへの引き出しや、引き出し位置Dからモジュール台32上の所定位置への挿入を行う。これにより、モジュール台32上でのスライド移動によって光モジュール10Aを、引き出し位置Dへ引き出したり、引き出し位置Dからモジュール台32上の所定位置へ挿入するときに、障害物と引っ掛かることを防止でき、円滑に移動できる。また、ラッチ20自体を、光モジュール10(10A)の移動等の操作を行うための取っ手としても利用できる。
なお、引き出し位置D付近に、ラッチ20を係脱自在に係合できるラッチ係合部を設置して、引き出し位置Dに引き出した光モジュール10Aのラッチ20をラッチ係合部に係合することで、光モジュール10の押し込みを規制する構成とすることも可能である。この場合、光コネクタアダプタ14に対して光ファイバ42をコネクタ接続(光コネクタ42aの接続)する際の押し込み力に対して光モジュール10Aを引き出し位置Dに引き留めておくことができるから、接続作業性を向上できる。
【0029】
ところで、図3等に示すように、ラッチ20の枢軸21はラッチ取付部11に対して着脱自在であり、ラッチ20を強く引っ張れば、ラッチ取付部11に嵌め込まれている枢軸21を、ラッチ取付部11を弾性変形させつつラッチ取付部11から離脱させることができる。したがい、モジュール台32のサイズ、寸法等に対応して、モジュール台32との係合に適合する適切なラッチを選択して、ラッチ取付部11に取り付けることができる。
【0030】
ラッチ形状の変形例として、図9(a)のラッチ20a、図9(b)のラッチ20bを示す。
図9(a)のラッチ20aは、モジュール台32aを構成する上下のプレート32b、32cの間に離脱可能に嵌合されるコ字状の嵌合部20cを有する構造である。図9(b)のラッチ20bを適用するモジュール台32bは、上下のプレート32d、32eの間の隙間が狭く、しかも、下側のプレート32eが上側のプレート32dの作業面側の端面に比べて作業面側へ張り出されている構造であり、前記ラッチ20bは下側のプレート32eの作業面側端部を収納するようにして嵌合するコ字状の嵌合部20dを有する。
【0031】
ラッチの係合対象は、ラッチを係脱自在に係合でき、かつ、この係合によって光モジュール10の収納ユニット31からの引き出しを規制できるものであれば良く、モジュール台32に限定されず、収納ユニット31を構成する他の部材であっても良い。
収納ユニット31との係合に適合するラッチの選択使用によって、収納ユニットに対する汎用性が向上する。
【0032】
ところで、モジュール本体の構成部材に一体の突起状にラッチが形成されている光モジュールでは、当然のことながら、収納ユニットにおけるラッチの係合対象の構成部材(前述のモジュール台等)の種々の形状、サイズ等に対応するには、係合対象の構成部材との係合に適合するラッチを有する光モジュールを用意する必要が生じ、コストアップ等の原因になる。また、収納ユニットにおけるラッチの係合部位の形状等によってはラッチ形状が複雑になり、このようなラッチをモジュール本体の構成部材に合成樹脂による一体成形で形成すること自体が困難な場合もある。これに対して、本発明に係る光モジュールでは、ラッチが別体になっているので、収納ユニットにおけるラッチの係合部位の形状等に対する汎用性を確保できる上、ラッチの形成上の問題も克服できる。
モジュール本体の構成部材にラッチが一体に形成されている光モジュールでは、例えば光配線盤等の架体に複数搭載された収納ユニットの構造が一律でない場合、収納ユニットの種類毎にラッチ構造の異なる光モジュールを用意したり、収納ユニット間での移設等ができなくなる等の不都合が生じる可能性があるが、本発明に係る光モジュールではラッチ取付部に対するラッチの着脱、交換が可能であるため、収納ユニットの構造の違いに何等問題無く対応できる。
【0033】
本発明に係る前記ラッチは、収納ユニットにおけるラッチの係合部位に係合した際に、ラッチ自体の弾性によって、前記係合部位を構成する収納ユニットの構成部材を光モジュールのモジュール本体との間に挟み込むようにして、光モジュールを収納ユニットに対してがたつき等を生じないように固定したり、収納ユニットの構成部材に嵌合(係合)した部分が該ラッチの弾性力を以て収納ユニットの構成部材に圧接されて、しっかりと固定される構成(図9(a)、(b)の例)であり、しかも、収納ユニットの構成部材に対して係合した部分を弾性変形させることで、係合を解除する構成になっている。このように、収納ユニットに対する係合による固定や、弾性変形による係合解除を可能にする構造のラッチは、収納ユニットの設計に対応して非常に多様になり、しかも形状が複雑になる傾向がある。このようなラッチを、光モジュールのモジュール本体の構成部材と一体に成形するのでは、モジュール本体の形成の手間やコスト等に鑑みて、多種多様な収納ユニットの構造に充分に対応することは現実的には困難である。本発明に係る光モジュールのラッチが別体になっている構成により、初めて現実的に、収納ユニットの多種多様な構造に対する汎用性が確保されるのである。
【0034】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されず、各種変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、ラッチ取付部11を光モジュール10のコネクタ側端部12Aの下端部に設けた構成を例示したが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、モジュール本体12のコネクタ側端部12Aの上端部にラッチ取付部11を設けた構成も採用可能である。図10の場合、ラッチ取付部11に取り付けたラッチ20は、回転によってコネクタ側端部12Aの上方に突出されて、光モジュール10の上側に位置する収納ユニット31の構成部材に係脱自在に係合される。
本発明に係る光モジュールでは、モジュール本体の一箇所のみにラッチ取付部が設けられている構成に限定されず、モジュール本体(詳細にはコネクタ側端部)の2箇所、或いは3箇所以上にラッチ取付部が設けられている構成も採用可能である。
【0035】
図11(a)、(b)は、収納ユニット51内に横置きにして、複数積層状態に配列収納される光モジュール52の適用例であり、ラッチ取付部53及びラッチ54a、54bは、収納ユニット51に収納された光モジュール52の左右両側に設けられている。ラッチ54a、54bは、ラッチ取付部53に回転自在に支持されており、左側のラッチ54aは光モジュール52から左側、右側のラッチ54bは光モジュール52から右側へ突出して、収納ユニット51に係脱自在に係合される。
図10、図11(a)、(b)に例示した光モジュールはいずれも、コネクタ側端部の外周部からのラッチの突出が無いか或いは突出が少ない保留位置に位置されたラッチと係脱自在に係合して、ラッチを保留位置に保持する保留用係合部を有することが好ましい。
【0036】
発明に係るラッチ取付部は、ラッチを回転自在に支持する構成に限定されず、例えば、プレート状のラッチをスライド移動自在に支持して、光モジュールのコネクタ側端部の外周部からのラッチの突出寸法を可変とした構成等、各種構成が採用可能である。また、ラッチの具体的形状としては各種採用可能であり、例えば図12に示すラッチ60は、ラッチ取付部61に着脱自在に取り付けられる装着部62がラッチ取付部61に対して回転せず、ラッチ60自体に設けられているヒンジ部63を介して装着部62と連結されている係合部64が、ヒンジ部63を中心として回転できるようになっている。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の光モジュールによれば、収納ユニットに係脱自在に係合するラッチが取り付けられるラッチ取付部を有することから、このラッチ取付部に、収納ユニットに係脱自在に係合するラッチを取り付けることで、簡単に収納ユニットに係合できるようになり、不用意な引き出し等を防止できる。しかも、ラッチ取付部は、ラッチが着脱自在に取り付けられる構成であることから、収納ユニットとの係合に適したラッチを適宜、選択的に使用することができ、収納ユニットの形状、サイズ等に対する汎用性が確保できる。
また、本発明では、ラッチ取付部がラッチを回転自在に支持する構成により、収納ユニットに対するラッチの係脱を簡単に行える。また、コネクタ側端部の外周部からの突出が無いか或いは収納ユニットとの係合位置に比べてラッチの突出寸法が小さい位置に設定されている保留位置に移動したラッチを保留用係合部との係合によって、保留位置に保持しておくことができるから、これにより、光モジュールを収納ユニットから引き出しや収納ユニットへの挿入等のために収納ユニット内で移動する際に、ラッチが障害物に引っ掛かることを防止でき、移動を円滑に行えるようになり、作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(c)は本発明に係る実施の形態の光モジュールを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図2】 図1の光モジュールと該光モジュールに取り付けられるラッチとを示す斜視図である。
【図3】 図1の光モジュールのラッチ取付部付近を示す斜視図である。
【図4】 (a)〜(c)は図3のラッチ取付部付近を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図5】 ラッチ取付部にラッチが取り付けられた光モジュールを示す斜視図である。
【図6】 図5の光モジュールを収納した収納ユニットを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図7】 図6の収納ユニット内の光モジュールを引き出し位置に引き出した状態を示す図である。
【図8】 図6の収納ユニット内の光モジュールのラッチをモジュール台に係合させた状態を示す図である。
【図9】 (a)、(b)はラッチの別態様を示す図である。
【図10】 本発明に係る光モジュールの別態様を示す図であって、ラッチ取付部がコネクタ側端部の上部に設けられている例を示す。
【図11】 (a)、(b)は、収納ユニットに横置きにして収納される光モジュールを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図12】 ラッチの別態様を示す図であって、ラッチ自体にヒンジ部が設けられている例を示す。
【図13】 従来例の光モジュールを収納した成端ユニット及び光配線盤を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10,10A…光モジュール、11…ラッチ取付部、12…モジュール本体、12A…コネクタ側端部、14…光コネクタ(光コネクタアダプタ)、19点保留用係合部、20,20a,20b…ラッチ、20A…待避位置、31…収納ユニット、41…光ファイバ、43…光ファイバ、51…収納ユニット、52…光モジュール、53…ラッチ取付部、54a,54b…ラッチ、60…ラッチ、61…ラッチ取付部。

Claims (4)

  1. 光ファイバ(41、43)を収納するケース状のモジュール本体(12)と、このモジュール本体の一側部に設けられて前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(14)とを有し、前記光コネクタが前記収納ユニットの一側部である作業面側となる向きで、収納ユニット(31)のモジュール台(32)上に縦置きにして横並びに複数配列して前記作業面側に引き出し可能として前記収納ユニットに収納される光モジュールであって、
    前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部(12A)に、前記収納ユニットに対して係脱自在のラッチ(20)が着脱自在に取り付けられるラッチ取付部(11)と、このラッチ取付部に取り付けられたラッチ(20)とを有し、前記ラッチ取付部(11)には、互いに構造が異なる前記ラッチを、前記収納ユニットの構造の違いに応じて選択的に取り付けることができ、
    前記ラッチは、L字状に形成されており、L字の屈曲部(22)から延びる本体部(23)と、前記屈曲部(22)から前記本体部(23)に対してほぼ直角に突出されている係合部(24)とを有し、前記本体部(23)の先端に設けられている枢軸(21)を、上部に開口部を有するC形に形成されている前記ラッチ取付部(11)に押し込んで嵌め込むことで、前記ラッチ取付部(11)と前記枢軸(21)とによって構成されるヒンジ部(J)を中心として、前記モジュール台(32)の上面(32a)とほぼ平行かつ光モジュール(10)の前記光コネクタ側の側部(12A)を前側、反対側を後ろ側とする前後方向にほぼ直交する方向の軸線を以て、上下方向に回転自在に軸支され、回転によって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部であるコネクタ側端部の外周部から外側へ突出されて前記収納ユニットと係合可能となる係合位置と、前記コネクタ側端部の外周部からの外側への突出が解消或いは前記係合位置よりも少ない待避位置(20A)との間に移動自在に設けられ、
    前記係合位置に配置された前記ラッチ(20)は、前記収納ユニット(31)の前記モジュール台(32)の下面(32a)側に入り込ませた前記係合部(24)が、前記モジュール本体(12)との間に前記モジュール台(32)の作業面側端部を挟み込むようにして、前記収納ユニットに係合するようになっており、
    前記ラッチ(20)の前記本体部(23)に、ラッチ(20)をモジュール台(32)に係合するときにモジュール台(32)の穴に挿入されてラッチ(20)をモジュール台(32)に対して上下方向に位置決めするための突起(23a)が突設されていることを特徴とする光モジュール(10A)。
  2. 光ファイバ(41、43)を収納するケース状のモジュール本体(12)と、このモジュール本体の一側部に設けられて前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(14)とを有し、前記光コネクタが前記収納ユニットの一側部である作業面側となる向きで、収納ユニットのモジュール台(32)上に縦置きにして横並びに複数配列して前記作業面側に引き出し可能として前記収納ユニットに収納される光モジュールであって、
    前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部(12A)に、前記収納ユニットに対して係脱自在のラッチ(20a)が着脱自在に取り付けられるラッチ取付部(11)と、このラッチ取付部に取り付けられたラッチ(20a)とを有し、前記ラッチ取付部(11)には、互いに構造が異なる前記ラッチを、前記収納ユニットの構造の違いに応じて選択的に取り付けることができ、
    前記ラッチ(20a)は、上部に開口部を有するC形に形成されている前記ラッチ取付部(11)に押し込んで嵌め込むことで、前記ラッチ取付部(11)と前記枢軸(21)とによって構成されるヒンジ部(J)を中心として、前記モジュール台(32)の上面(32a)とほぼ平行かつ光モジュール(10)の前記光コネクタ側の側部(12A)を前側、反対側を後ろ側とする前後方向にほぼ直交する方向の軸線を以て回転自在に軸支される枢軸(21)と、この枢軸(21)から延出され、前記モジュール台(32a)を構成する上下のプレート(32b、32c)の間に作業面側から離脱可能に嵌合されるコ字状の嵌合部(20c)とを有し、回転によって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部であるコネクタ側端部の外周部から外側へ突出されて前記収納ユニットと係合可能となる係合位置と、前記コネクタ側端部の外周部からの外側への突出が解消或いは前記係合位置よりも少ない待避位置(20A)との間に移動自在に設けられていることを特徴とする光モジュール。
  3. 光ファイバ(41、43)を収納するケース状のモジュール本体(12)と、このモジュール本体の一側部に設けられて前記光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(14)とを有し、前記光コネクタが前記収納ユニットの一側部である作業面側となる向きで、収納ユニットのモジュール台(32)上に縦置きにして横並びに複数配列して前記作業面側に引き出し可能として前記収納ユニットに収納される光モジュールであって、
    前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部(12A)に、前記収納ユニットに対して係脱自在のラッチ(20a)が着脱自在に取り付けられるラッチ取付部(11)と、このラッチ取付部に取り付けられたラッチ(20a)とを有し、前記ラッチ取付部(11)には、互いに構造が異なる前記ラッチを、前記収納ユニットの構造の違いに応じて選択的に取り付けることができ、
    前記ラッチ(20a)は、上部に開口部を有するC形に形成されている前記ラッチ取付部(11)に押し込んで嵌め込むことで、前記ラッチ取付部(11)と前記枢軸(21)とによって構成されるヒンジ部(J)を中心として、前記モジュール台(32)の上面(32a)とほぼ平行かつ光モジュール(10)の前記光コネクタ側の側部(12A)を前側、反対側を後ろ側とする前後方向にほぼ直交する方向の軸線を以て回転自在に軸支される枢軸(21)と、この枢軸(21)から延出され、前記モジュール台(32a)を構成する上下のプレート(32d、32e)の上側のプレート(32d)に比べて作業面側に張り出されている下側のプレート(32e)の作業面側端部を収納するようにして嵌合されるコ字状の嵌合部(20d)とを有し、回転によって、前記モジュール本体の前記光コネクタ側の側部であるコネクタ側端部の外周部から外側へ突出されて前記収納ユニットと係合可能となる係合位置と、前記コネクタ側端部の外周部からの外側への突出が解消或いは前記係合位置よりも少ない待避位置(20A)との間に移動自在に設けられていることを特徴とする光モジュール。
  4. 前記コネクタ側端部には、前記待避位置のラッチと係脱自在に係合して前記待避位置に保留する保留用係合部(19)が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光モジュール。
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