JP3956777B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車輌側方からの衝突(以下、単に側突という)により車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、エアバッグがボディサイド部と車室内に配置されたシートとの間に展開膨張されるようにしたサイドエアバッグ装置に関するものである。特に、この発明は、エアバッグが乗員の側方で上下に大きく展開膨張するようにしたエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のサイドエアバッグ装置としては、例えば特開2000−177527号公報(第1従来構成)、特開2000−280853号公報(第2従来構成)、及び米国特許明細書第5112079号(第3従来構成)に開示されるような構成のものが提案されている。
【0003】
第1従来構成においては、図25に示すように、車室内のシート41の背もたれ部41aにサイドエアバッグ装置42が装備されている。このサイドエアバッグ装置42のエアバッグ43内には分割シーム44を介して、シート41に着座する乗員Pの胸郭部Pcの側方で膨張可能な第1チャンバ45と、腰部Phの側方で膨張可能な第2チャンバ46とが区画形成されている。
【0004】
前記エアバッグ43を展開膨張させるためのガス発生器47の周側には、前置チャンバ48が区画形成されている。前置チャンバ48と前記第1及び第2チャンバ45,46との間には複数の小孔よりなる第1及び第2流入開口部49,50がそれぞれ設けられ、第1流入開口部49の開口面積が第2流入開口部50の開口面積よりも小さくなるように形成されている。
【0005】
そして、車両の側突によりボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、ガス発生器47から発生されるガスが前置チャンバ48に供給された後、開口面積の異なった第1及び第2流入開口部49,50を介して、第1及び第2チャンバ45,46に異なった流入量で導入される。このガス流入量の相違により、第1チャンバ45の内圧が第2チャンバ46の内圧よりも低くなるように、両チャンバ45,46が展開膨張されるようになっている。
【0006】
また、第2従来構成においては、図26に示すように、サイドエアバッグ装置42のエアバッグ43内に隔壁51を介して、乗員Pの腕部Paよりも後側で膨張可能な第1展開領域52と、腕部Paに当接して膨張可能な第2展開領域53とが区画形成されている。そして、車両の側突時に、ガス発生器47から発生されるガスにより、第1展開領域52が直ちに下方から上方に展開膨張された後、第2展開領域53が遅れて下方から上方に展開膨張されるようになっている。
【0007】
さらに、第3従来構成においては、乗員の頭部から腰部までを一体にカバーするように大きく展開膨張するエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第1従来構成においては、前記のように乗員Pの胸郭部Pcに対応する第1チャンバ45が、腰部Phに対応する第2チャンバよりも低い内圧で展開膨張されるようになっている。このため、衝撃に比較的弱い胸郭部Pcが腰部Phよりも柔らかく緩衝される。よって、この第1従来構成のサイドエアバッグ装置では、側突による衝撃が胸郭部Pcに対してあまり作用しないように構成されているものの、車両のボディサイド部が室内側に大きく変形進入した場合には、胸郭部Pcに対応する第1チャンバ45の内圧が低いため、胸郭部Pcを保護する点で不安が残る。
【0009】
また、第2従来構成においては、前記のようにエアバッグ43内が垂直方向に延びる第1及び第2展開領域52,53に分割して形成されているが、それらの展開領域52,53がほぼ同一の内圧で展開膨張されるようになっている。このため、エアバッグ43が膨張展開状態で、乗員Pの肩部Psから腰部Phにかけてほぼ一様に接触し、前記第1従来構成の場合と同様に、胸郭部Pcを保護する点で不安が残る。
【0010】
さらに、第3従来構成においては、単にエアバッグが広い領域で展開膨張して、保護領域を拡大するように構成されているのみで、乗員の身体の部位に応じてエアバッグの展開形態を変化させる点については開示されていない。このため、人間の身体の特質を考慮して、乗員を有効に保護するという効果を期待することができない。
【0011】
この発明は、このような従来の技術に存在する着目点に基づいてなされたものである。その目的は、側突時において、ボディサイド部が室内側に大きく変形進入した場合にも、乗員を有効に保護できるサイドエアバッグ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
(1)請求項1に記載の発明は、車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、ボディサイド部と車室内に配置されたシートとの間にて展開するエアバッグと、このエアバッグを展開膨張させるガス発生源とを備えるサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の肩部に対応する上部区画室と、同エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の腰部に対応する下部区画室と、前記上部区画室と前記下部区画室との間に位置して前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の胸郭部に対応する中間区画室とを前記エアバッグに設けるとともに、前記ガス発生源から発生するガスを前記上部区画室及び前記下部区画室にほぼ同時に導く誘導手段を設けたことをその要旨としている。
【0013】
上記発明によれば、車両の側突の発生にともないボディサイド部に所定値以上の衝撃が加えられたとき、ガス発生源にて発生したガスを通じて、エアバッグの上部区画室と下部区画室とがほぼ同時に展開膨張するようになる。これにより、ボディサイド部が室内側に向けて大きく変形進入する場合においても、それに先立ち、衝撃について高い抗堪性を有する乗員の肩部及び腰部がそれぞれ上部区画室及び下部区画室を通じてほぼ同時に押されることにより同乗員が室内側に移動させられるため、車両の側突にともなう衝撃から乗員の胸郭部を的確に保護することができるようになる。
【0014】
(2)請求項2に記載の発明は、車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、ボディサイド部と車室内に配置されたシートとの間にて展開するエアバッグと、このエアバッグを展開膨張させるガス発生源とを備えるサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の肩部に対応する上部区画室と、同エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の腰部に対応する下部区画室と、前記上部区画室と前記下部区画室との間に位置して前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の胸郭部に対応する中間区画室とを前記エアバッグに設けるとともに、前記ガス発生源から発生するガスを前記上部区画室及び前記下部区画室にほぼ同時に導く誘導手段と、前記エアバッグの展開膨張時に前記中間区画室の内圧が前記上部区画室及び前記下部区画室の内圧よりも低くなるように調整する内圧調整手段とを設けたことをその要旨としている。
【0015】
上記発明によれば、車両の側突の発生にともないボディサイド部に所定値以上の衝撃が加えられたとき、ガス発生源にて発生したガスを通じて、エアバッグの上部区画室と下部区画室とがほぼ同時に展開膨張するようになる。これにより、ボディサイド部が室内側に向けて大きく変形進入する場合においても、それに先立ち、衝撃について高い抗堪性を有する乗員の肩部及び腰部がそれぞれ上部区画室及び下部区画室を通じてほぼ同時に押されることにより同乗員が室内側に移動させられるため、車両の側突にともなう衝撃から乗員の胸郭部を的確に保護することができるようになる。さらに、エアバッグの展開膨張時において、胸郭部に対応する中間区画室の内圧が上部区画室及び下部区画室の内圧よりも低くなるため、中間区画室が胸郭部に強く接触することを的確に抑制して胸郭部の保護効果をより高めることができるようになる。
【0016】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、前記内圧調整手段は、前記上部区画室及び前記下部区画室に供給されたガスの漏洩を抑制する漏洩抑制手段からなることをその要旨としている。
【0017】
上記発明によれば、エアバッグの展開膨張時において、上部区画室及び下部区画室からエアバッグの外部へのガスの漏洩が抑制されることにより、中間区画室の内圧が上部区画室及び下部区画室の内圧よりも低い圧力となるため、簡易な構造のエアバッグを通じて、乗員の胸郭部の保護効果をより高めることができるようになる。
【0018】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、前記内圧調整手段は、前記エアバッグの外部へ向けて開口するように前記中間区画室に形成されたベント孔からなることをその要旨としている。
【0019】
上記発明によれば、中間区画室のガスがベント孔を介してエアバッグの外部に排出されることにより、中間区画室の内圧が上部区画室及び下部区画室の内圧よりも低い圧力となるため、簡易な構造のエアバッグを通じて、乗員の胸郭部の保護効果をより高めることができるようになる。
【0020】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のサイドエアバッグ装置において、前記ベント孔は、前記エアバッグの展開膨張時に車両のボディサイド部から離間した位置に配置されることをその要旨としている。
【0021】
上記発明によれば、エアバッグの展開膨張時において、エアバッグとボディサイド部との接触によりベント孔が閉塞されることが抑制されるため、中間区画室の内圧を的確に低減させることができるようになる。
【0022】
(6)請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載のサイドエアバッグ装置において、前記ベント孔は、前記中間区画室の内圧に応じて開口面積が変化することをその要旨としている。
【0023】
上記発明によれば、例えば中間区画室の内圧が所定値以上となることに基づいて、ベント孔の開口面積を増大させることにより、すなわちベント孔を介してのガスの排出量を増量させることにより、中間区画室の内圧が必要以上に高くなることを的確に抑制することができるようになる。
【0024】
(7)請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、前記中間区画室のガス入口を前記中間区画室に対して前記ガス発生源とは反対側に設けたことをその要旨としている。
【0025】
上記発明によれば、ガス発生源からのガスが上部区画室または下部区画室を介して中間区画室に流れ込むため、上部区画室及び下部区画室を展開膨張させた後に中間区画室を展開膨張させることができるようになる。また、上部区画室及び下部区画室の内圧を中間区画室の内圧よりも高い圧力に維持することができるようになる。
【0026】
(8)請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、前記中間区画室へのガスの流入を円滑にするための流入ガイド部を前記中間区画室のガス入口の周縁に設けたことをその要旨としている。
【0027】
上記発明によれば、中間区画室へのガスの流入が円滑になるため、中間区画室の展開膨張の遅延を的確に抑制することができるようになる。
【0028】
(9)請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグの展開膨張時における前記中間区画室の厚さを前記上部区画室及び前記下部区画室の厚さよりも薄くしたことをその要旨としている。
【0029】
上記発明によれば、エアバッグの展開膨張時において、中間区画室の厚さが上部区画室及び下部区画室の厚さよりも薄くなるため、中間区画室が胸郭部に強く接触することを的確に抑制して乗員の胸郭部の保護効果をより高めることができるようになる。
【0030】
(10)請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、前記誘導手段として、前記ガス発生源から発生するガスが導入される導入室と、この導入室内のガスを前記上部区画室と前記中間区画室と前記下部区画室とのそれぞれに導く誘導孔とを設け、前記上部区画室及び前記下部区画室に対応する誘導孔の開口面積を前記中間区画室に対応する誘導孔の開口面積よりも大きくしたことをその要旨としている。
【0031】
上記発明によれば、例えばエアバッグを構成する基布を利用して導入室及び誘導孔を設けることが可能となるため、部品点数の増大を的確に抑制することができるようになる。また、簡易な構成の誘導手段を通じて、中間区画室の内圧を上部区画室及び下部区画室の内圧よりも低くすることができるようになる。
【0032】
(11)請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、前記誘導手段として、前記上部区画室及び前記下部区画室にそれぞれ対応する2つのガス噴出部を前記ガス発生源に設けたことをその要旨としている。
【0033】
上記発明によれば、ガス発生源が誘導手段としても機能するため、すなわちエアバッグに新たな構成要素を設けなくとも誘導手段の機能が確保されるため、簡易な構成のエアバッグを通じて、上部区画室及び下部区画室をほぼ同時に展開膨張させることができるようになる。
【0034】
(12)請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグは、互いに対向する一対の基布からなるものであり、前記誘導手段として、この一対の基布を接合するシームを設けたことをその要旨としている。
【0035】
上記発明によれば、誘導手段を構成するための専用部品をエアバッグに設ける必要がないため、部品点数の増大を抑制してエアバッグの構造の簡易化及びその製造にかかるコストの低減を図ることができるようになる。
【0036】
(13)請求項13に記載の発明は、車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、ボディサイド部と車室内に配置されたシートとの間にて展開するエアバッグと、このエアバッグを展開膨張させるガス発生源とを備えるサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の肩部に対応する上部区画室と、同エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の腰部に対応する下部区画室と、前記上部区画室と前記下部区画室との間に位置して前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の胸郭部に対応する中間部分とを前記エアバッグに設けるとともに、前記ガス発生源から発生するガスを前記上部区画室及び前記下部区画室にほぼ同時に導く誘導手段を設け、前記エアバッグの展開膨張時における前記中間部分の厚さを前記上部区画室及び前記下部区画室の厚さよりも薄くしたことをその要旨としている。
【0037】
上記発明によれば、車両の側突の発生にともないボディサイド部に所定値以上の衝撃が加えられたとき、ガス発生源にて発生したガスを通じて、エアバッグの上部区画室と下部区画室とがほぼ同時に展開膨張するようになる。これにより、ボディサイド部が室内側に向けて大きく変形進入する場合においても、それに先立ち、衝撃について高い抗堪性を有する乗員の肩部及び腰部がそれぞれ上部区画室及び下部区画室を通じてほぼ同時に押されることにより同乗員が室内側に移動させられるため、車両の側突にともなう衝撃から乗員の胸郭部を的確に保護することができるようになる。さらに、エアバッグの展開膨張時において、胸郭部に対応する中間部分の厚さが上部区画室及び下部区画室の厚さよりも薄くなるため、中間部分が胸郭部に強く接触することを的確に抑制して胸郭部の保護効果をより高めることができるようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0039】
図1〜図3には、車室内に配置された左側のフロントシート11が示され、このフロントシート11は腰掛け部11aと背もたれ部11bとを備えている。ボディサイド部の一部を構成するドア12と対応するように、フロントシート11の背もたれ部11bの左側内部にはサイドエアバッグ装置13がケース14内に収容した状態で埋設配置されている。なお、図面においては、左側のフロントシート11のみが図示されているが、右側のフロントシートの右側内部にも同様なエアバッグ装置が内装されている。
【0040】
前記サイドエアバッグ装置13は、ケース14内に固定されたガス発生源としてのインフレータ15と、そのインフレータ15を被覆するように装着された袋状のエアバッグ16とを備えている。インフレータ15のケースの内部にはエアバッグ16を展開膨張させるための図示しないガス発生剤が収容され、インフレータ15のケースの下部にはガスを噴出させるためのガス噴出部としてのガス噴出口15aが形成されている。
【0041】
前記インフレータ15には、ボディサイド部に対する衝撃を検出するための図示しないセンサが電気的に接続されている。そして、ボディサイド部に対する他の車両の側突により、ボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、前記センサからの検出信号に基づいて図示しない制御回路を介してインフレータ15に対して駆動電流が出力される。この駆動電流に基づく発火により、インフレータ15内のガス発生剤からガスが発生され、そのガスがガス噴出口15aからエアバッグ16内に噴出供給されるようになっている。
【0042】
図2及び図3に示すように、前記エアバッグ16は、織布等からなる一対の基布16a,16bをそれらの周縁において全体として袋状をなすように縫着することによって形成され、通常は折り畳み状態でケース14内に収容されている。
【0043】
そして、インフレータ15が作動されてガスが発生されたとき、図1及び図2に示すように、エアバッグ16がドア12とフロントシート11との間に向かって展開膨張され、フロントシート11に着座する乗員Pの胴体を肩部Psから腰部Phにかけてカバーするようになっている。
【0044】
前記エアバッグ16の上下方向のほぼ中央には、両基布16a,16bを互いに縫着接合した側面形ほぼ横U字状のシーム17が形成されている。このシーム17により、この第1実施形態の誘導手段が構成されている。また、このシーム17により、エアバッグ16の内部に上部区画室18及び下部区画室19が形成されるとともに、上下両区画室18,19間において中間部分としての中間区画室20が形成されている。この中間区画室20は、車両後方に向かって開口している。インフレータ15と反対側において、エアバッグ16の周縁部とシーム17との間にはガス通路21が形成されている。
【0045】
そして、図1に矢印で示すように、インフレータ15のガス噴出口15aから噴出されるガスが、下部区画室19内に導入され、その下部区画室19からシーム17の外周に沿って、ガス通路21を介して上部区画室18に導入される。その後、上部区画室18内のガスがシーム17の上縁を迂回するようにして中間区画室20内に導入される。これにより、図4から明らかなように、下部区画室19が膨張されて乗員Pの腰部Phに対応配置されるとともに、それとほぼ同時に上部区画室18が膨張されて乗員Pの肩部Psに対応配置される。そして、その後に中間区画室20が膨張されて乗員Pの胸郭部Pcに対応配置される。なお、エアバッグ16の一部には、膨張後に内部のガスを排出するための図示しないベント孔が形成されている。
【0046】
また、このエアバッグ16においては、シーム17が横U字状に形成されているため、エアバッグ16の展開膨張状態においては、図2に示すように、中間区画室20の厚さが、上部区画室18及び下部区画室19の厚さよりも薄くなるように構成されている。さらに、このエアバッグ16においては、前記ベント孔が中間区画室20と対応する位置に形成されて、図4から明らかなように、中間区画室20の内圧が上下の区画室18,19の内圧より低くなるように調整される。従って、前記ベント孔が内圧調整手段を構成する。また、各区画室18〜20の内圧は、以下の範囲内となるように、インフレータ15からのガス圧やベント孔の大きさ等の各種条件が設定される。すなわち、上下の区画室18,19の内圧が、150〜200キロパスカル(kPa),中間区画室20の内圧が、50〜100キロパスカル(kPa)となるように、前記条件が設定される。この場合、中間区画室20の内圧は、上下の区画室18,19のうちの内圧の低いほうの区画室18,19の2分の1以下となるのが望ましく、上下の区画室18,19の内圧が等しい場合は、その内圧の2分の1以下となるのが望ましい。なお、これらの区画室18〜20の前記内圧の値は、エアバッグ16に衝突等の外部荷重が作用していない条件下において、いわゆる静展開の条件下において設定される値である。
【0047】
次に、前記のように構成されたサイドエアバッグ装置13について動作を説明する。
さて、車両のボディサイド部に対する他の車両による側突により、ボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わると、図示しないセンサがそれを検出し、その検出に基づいてインフレータ15からガス発生される。すると、図1に矢印で示すように、そのガスがインフレータ15のガス噴出口15aからエアバッグ16の下部区画室19に噴出供給されるとともに、ガス通路21を介して上部区画室18に導入され、その後に中間区画室20に導入される。これにより、図4に示すように、乗員Pの肩部Psに対応する上部区画室18と腰部Phに対応する下部区画室19とがほぼ同時に膨張され、その後に胸郭部Pcに対応する中間区画室20が膨張される。
【0048】
この場合、図2に示すように、中間区画室20の厚さが上部区画室18及び下部区画室19の厚さよりも薄くなる。このため、中間区画室20と乗員Pの胸郭部Pcとの間には空間Sが形成され、この状態で上部区画室18及び下部区画室19により、乗員Pの肩部Ps及び腰部Phが室内側へ押される。これにより、乗員Pが室内側に移動されて、胸郭部Pcを保護しながら側突に伴う衝撃が緩和される。よって、ボディサイド部が室内側に大きく変形進入した場合でも、その変形進入に先だって乗員Pがボディサイド部から離隔されて、乗員Pを保護できるとともに、胸郭部Pcに対する衝撃が抑制され、胸郭部Pcを有効に保護することができる。
【0049】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) このサイドエアバッグ装置13のエアバッグ16には、フロントシート11に着座する乗員Pの肩部Psに対応する上部区画室18と、乗員Pの腰部Phに対応する下部区画室19とが形成されている。そして、側突によってボディに所定値以上の衝撃が加わったとき、インフレータ15から供給されるガスが上部区画室18及び下部区画室19にほぼ同時に導かれる。
【0050】
このため、乗員Pの肩部Psに対応する上部区画室18と腰部Phに対応する下部区画室19とがほぼ同時に展開膨張される。この同時展開膨張により、ボディサイド部が室内側に大きく進入した場合にも、衝撃に対して抗堪性を有する乗員Pの肩部Ps及び腰部Phの2箇所をほぼ同時に押して、乗員Pを室内側に移動させることができる。このため、胸郭部Pcを充分に保護しながら、側突による衝撃から乗員Pを効果的に防護することができる。
【0051】
(2) このサイドエアバッグ装置13においては、前記エアバッグ16の上部区画室18と下部区画室19との間に、乗員Pの胸郭部Pcに対応する中間区画室20が形成されている。そして、エアバッグ16の展開膨張時に、中間区画室20の厚さが上部区画室18及び下部区画室19の厚さよりも薄くなるように構成されている。このため、胸郭部Pcに対して大きな衝撃を加えられるのを未然に防止して、乗員Pに対する保護効果を一層高めることができる。
【0052】
(3) このサイドエアバッグ装置13においては、前記エアバッグ16が互いに対向する一対の基布16a,16bからなり、前記ガスの誘導構成が両基布16a,16bを縫着接合するシーム17からなっている。このため、ガス誘導を構成するための専用部品が不要であり、部品点数が増えないため、誘導構成が簡単になって、エアバッグ16を安価に製作することができる。
【0053】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0054】
さて、この第2実施形態においては、図5及び図6に示すように、エアバッグ16の上下ほぼ中間部における基布16a,16b間に幅広のシーム17Aが基布16a,16bの縫着接合により設けられ、このシーム17Aによりエアバッグ16内に上部区画室18と下部区画室19とが区画形成されている。また、この幅広のシーム17Aによりガスの誘導手段が構成され、図5に矢印で示すように、インフレータ15のガス噴出口15aから噴出されるガスが、上部区画室18及び下部区画室19にほぼ同時に導入されるようになっている。
【0055】
そして、エアバッグ16の展開膨張時には、上部区画室18及び下部区画室19が乗員Pの肩部Ps及び腰部Phに対応配置されるとともに、両区画室18,19の中間部分のシーム17Aが胸郭部Pcに対応配置される。この場合、図6に示すように、シーム17Aの部分の厚さが両区画室18,19の厚さよりも薄くなるため、シーム17Aと乗員Pの胸郭部Pcとの間には空間Sが形成される。よって、前記第1実施形態の場合と同様に、乗員Pの肩部Ps及び腰部Phとの2箇所がほぼ同時に押されて、乗員Pが室内側に移動され、胸郭部Pcを保護しながら側突時の衝撃を緩和することができる。
【0056】
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(4) このサイドエアバッグ装置13において、前記ガスの誘導構成は、エアバッグ16の上部区画室18と下部区画室19との中間位置で、両基布16a,16bを縫着接合する幅広のシーム17Aを設けただけである。
【0057】
従って、エアバッグ16の作製が容易になって、製作コストを低減できる。また、エアバッグ16の展開膨張時に、この幅広のシーム17Aが上部区画室18と下部区画室19との中間部分において、両区画室18,19よりも厚さのきわめて薄い状態で乗員Pの胸郭部Pcに対応する。このため、エアバッグ16の展開膨張時に、胸郭部Pcの保護効果を一層高めることができる。
【0058】
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0059】
さて、この第3実施形態においては、図7に示すように、エアバッグ16に2本のシーム17が上下に所定間隔をおいて基布16a,16bの縫着接合により設けられ、このシーム17によりエアバッグ16内に上部区画室18、下部区画室19及び中間区画室20が区画形成されている。また、この第3実施形態においては、シーム17が基布16a,16bの上下方向の中間部を緊張させた状態で設けられているため、エアバッグ16の展開膨張時には、中間区画室20が上下区画室18,19より薄くなる。インフレータ15の周側にはカバー24が配設され、このカバー24によりインフレータ15のガス噴出口15aから噴出供給されるガスを導入するための誘導手段としての導入室25が形成されている。
【0060】
前記各区画室18,19,20と対応するように、カバー24には誘導手段としての誘導孔26A,26B,26Cが形成され、これらの誘導孔26A〜26Cを介して、導入室25から各区画室18,19,20内にガスが導入されるようになっている。そして、上部区画室18及び下部区画室19に対応する誘導孔26A,26Bのそれぞれの全開口面積が、中間区画室20に対応する誘導孔26Cの全開口面積よりも大きくなるように形成されている。これにより、上下の区画室18,19が同時に展開膨張するとともに、中間区画室20の厚さが上部区画室18及び下部区画室19の厚さよりも薄く展開膨張する。
【0061】
従って、この第3実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果と同様な効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0062】
さて、この第4実施形態においては、図8に示すように、エアバッグ16のシーム17が側面形ほぼG字状に形成され、このシーム17によりエアバッグ16内に上部区画室18、下部区画室19及び中間区画室20が区画形成されている。また、インフレータ15には上下2箇所にガス噴出口15aが形成され、これらのガス噴出口15aから同時にガスが噴出されるようになっている。そして、この第4の実施形態では、前記シーム17とガス噴出口15aの2箇所の配設構成とによりガスの誘導手段が構成され、これによって上部区画室18及び下部区画室19がほぼ同時に膨張された後に、中間区画室20が膨張されるようになっている。
【0063】
従って、この第4実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(5) このサイドエアバッグ装置13においては、前記ガスの誘導構成が上部区画室18及び下部区画室19に対応してインフレータ15に設けられた上下2箇所のガス噴出口15aからなっている。このため、上部区画室18及び下部区画室19の膨張展開の時間差を小さくすることができる。
【0064】
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0065】
さて、この第5実施形態においては、図9に示すように、エアバッグ16が上部区画室18を有する上部エアバッグ16Aと、下部区画室19を有する下部エアバッグ16Bとに独立して構成されている。そして、上部エアバッグ16Aが乗員Pの肩部Psに、下部エアバッグ16Bが乗員Pの腰部Phにそれぞれ対応している。そして、これらのエアバッグ16A,16Bがケース14内に上下方向へ所定間隔をおいて並設されている。また、各エアバッグ16A,16Bに対応して独立構成のインフレータ15A,15Bが配設され、これらのインフレータ15A,15Bからエアバッグ16A,16Bに各別にガスが導入されるようになっている。すなわち、この第5の実施形態では、独立したインフレータ15A,15Bによりガスの誘導手段が構成され、このインフレータ15A,15Bからのガスの供給により、両エアバッグ16A,16Bが同時に膨張されるようになっている。
【0066】
従って、この第5実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(6) このサイドエアバッグ装置13においては、前記エアバッグ16が上部区画室18を有する上部エアバッグ16Aと、下部区画室19を有する下部エアバッグ16Bとに独立して構成されている。また、前記ガスの誘導構成が上下両エアバッグ16A,16Bに各別にガスを導入する独立構成のインフレータ15A,15Bからなっている。このため、エアバッグ16A,16Bとして、シーム等を設けないものを使用できて、構成及び製作が簡単になる。また、上部区画室18を有する上部エアバッグ16Aと、下部区画室19を有する下部エアバッグ16Bとを時間差なく同時に展開膨張させることができる。しかも、上下両エアバッグ16A,16B間において、乗員Pの胸郭部Pcと対応する位置に広い空間を形成することができ、胸郭部Pcの保護に有効である。
【0067】
(第6実施形態)
次に、この発明の第6の実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0068】
この第6実施形態においては、図10に示すように、シーム17にて区画形成された中間区画室20の開口20aがインフレータ15の反対側である車両前方に向かうように形成され、この開口20aの上下の周縁に流入ガイド部20bが形成されている。さらに、中間区画室20の部分の一方の基布16aまたは16bには、外部に向かって開口するベント孔22が形成されている。
【0069】
従って、この第6実施形態においては、前記各実施形態における効果に加えて以下のような効果を発揮する。
(7) このサイドエアバッグ装置においては、インフレータ15からのガスが上下の区画室18,19をまわってから中間区画室20内に流入する。このため、上下の区画室が18,19がほぼ同時に展開膨張した後に、若干遅れて中間区画室20が膨張展開するとともに、上下の区画室18,19の内圧を中間区画室20の内圧よりも高圧にすることができる。従って、胸郭部Pcの保護を有効に行うことができる。
【0070】
(8) このサイドエアバッグ装置においては、中間区画室20の流入ガイド部20bにより、中間区画室20へのガスの流入が円滑になり、中間区画室20の展開膨張が遅れすぎるのを防止でき、その展開膨張を的確なタイミングで行わせることができる。
【0071】
(9) このサイドエアバッグ装置においては、ベント孔22から中間区画室20内のガスが好適に排出され、中間区画室20の内圧が必要以上に高くなるのを防止でき、胸郭部Pcの保護に有効である。
【0072】
(第7実施形態)
次に、この発明の第7実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0073】
さて、この第7実施形態においては、図11及び図12に示すように、誘導手段を構成するシーム17が側面形ほぼV字状に形成され、このシーム17により、エアバッグ16内に上部区画室18、下部区画室19及び中間区画室20が区画形成されている。上部区画室18及び下部区画室19と対応するエアバッグ16の基布16a,16bの内面には、内圧調整手段を構成する漏洩抑制手段としての補強布28A,28Bが重合状態で縫着配置されている。
【0074】
従って、上部区画室18及び下部区画室19は、その周壁が2重構成になっている。このため、エアバッグ16の展開膨張時に、この補強布28A,28Bにより、上部区画室18及び下部区画室19に供給されたガスの漏洩が抑制される。その結果、図4に示すように、エアバッグ16の展開膨張状態で、中間区画室20の内圧が上部区画室18及び下部区画室19の内圧よりも低くなるように調整される。
【0075】
また、この第7実施形態においては、図13及び図14に示すように、インフレータ15が金属製の筒状ケース29内に挿入収容され、各一対のボルト30及びナット31により、フロントシート11のフレーム部32に固定されるようになっている。インフレータ15のガス噴出口15aと反対側において、筒状ケース29の端部両側には一対の抜け止め片29aが形成されている。そして、筒状ケース29内へのインフレータ15の挿入状態で、図14に鎖線で示すように、両抜け止め片29aを内側に折り曲げることにより、インフレータ15が抜け止めされるようになっている。
【0076】
従って、この第7実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10) このサイドエアバッグ装置13においては、エアバッグ16の上部区画室18及び下部区画室19と対応する部分に補強布28A,28Bを配置するという簡単な構造で、上部区画室18及び下部区画室19からのガスの漏洩を抑制することができる。そして、このガスの漏洩抑制により、乗員Pの胸郭部Pcと対応する中間区画室20の内圧を上部区画室18及び下部区画室19の内圧よりも低くすることができて、胸郭部Pcの保護効果を高めることができる。
【0077】
(第8実施形態)
次に、この発明の第8実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0078】
さて、この第8実施形態においては、図15に示すように、上部区画室18及び下部区画室19と対応するエアバッグ16の基布16a,16bの周縁が内側に反転した状態で縫着され、この反転縫着構造33により、内圧調整手段としての漏洩抑制手段が構成されている。
【0079】
従って、この第8実施形態においては、縫着される基布16a,16bの周縁の折り返し方向を変更しただけであるから、部品点数や工数が増えることはない。そして、基布16a,16bの周縁を内側に折り返すことにより、縫着部からのガスの漏洩を少なくすることができる。このため、この第8実施形態においても、前記第7実施形態とほぼ同様に、エアバッグ16の構造が簡単であるにもかかわらず、乗員Pの胸郭部Pcと対応する中間区画室20の内圧を他の区画室18,19の内圧よりも低くすることができて、胸郭部Pcの保護効果を高めることができる。
【0080】
(第9実施形態)
次に、この発明の第9実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0081】
さて、この第9実施形態においては、図16に示すように、上部区画室18及び下部区画室19と対応するエアバッグ16の基布16a,16bの表面及び裏面の少なくとも一方に、シリコンゴム等のコーティングが施されている。このシリコンゴム等のコーティングによりガスの漏洩が抑制される。従って、このコーティング層34により、内圧調整手段としての漏洩抑制手段が構成されている。
【0082】
このため、この第9実施形態においては、コーティング層34を設けただけの構成で、中間区画室20の内圧を他の区画室18,19の内圧よりも低くすることができる。従って、この第9実施形態においても、前記第7及び第8実施形態とほぼ同様に、エアバッグ16の構造が簡単であるにもかかわらず、胸郭部Pcの保護効果を高めることができる。
【0083】
(第10実施形態)
次に、この発明の第10実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0084】
さて、この第10実施形態においては、図17及び図18に示すように、エアバッグ16の中間区画室20と対応する位置で、インフレータ15からのガスが最後に到達する部分に、外部へ向かって開口するベント孔22が形成されている。また、エアバッグ16の展開膨張時には、このベント孔22がボディサイド部としてのドア12の内側面から所定の間隔Dをおいて配置されるようになっている。この間隔Dは、エアバッグ16の膨張展開時に、ドア12の内側面から充分に離隔した距離を確保する広さである。そして、このベント孔22により内圧調整手段が構成され、エアバッグ16の展開膨張時に、中間区画室20内のガスがベント孔22から外部に排出されて、中間区画室20の内圧が他の区画室18,19の内圧よりも低くなるように調整される。
【0085】
従って、この第10実施形態においても、前記第7〜第9実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。また、この第10実施形態では、エアバッグ16の展開膨張時に、ベント孔22がドア12の内側面から離間して配置されるため、ベント孔22がドア12との接触によって閉塞されるのを防止することができて、中間区画室20の内圧を効果的に低減させることができる。
【0086】
(第11実施形態)
次に、この発明の第11実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0087】
さて、この第11実施形態においては、図19及び図20に示すように、シーム17の下方において、エアバッグ16内に袋状の整流布35が下方に向かって開口した状態で縫着配置されている。この整流布35とシーム17との間の部分が中間区画室20になっている。従って、この整流布35とシーム17とにより、エアバッグ16内が乗員Pの肩部Ps及び胸郭部Pcに対応する上部区画室18と、腰部Phに対応する下部区画室19とに区画形成されている。また、この整流布35により内圧調整手段が構成され、エアバッグ16の展開膨張時に、胸郭部Pcに対応する中間区画室20の内圧が下部区画室19の内圧よりも低くなるように調整される。
【0088】
従って、この第11実施形態においても、前記第7〜第10実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0089】
・ 前記各実施形態において、エアバッグ16,16A,16Bを、一対の基布16a,16bの縫着によることなく、例えば袋織りした1枚の織布で形成すること。
【0090】
・ 前記各実施形態において、エアバッグ16を、織布の他に例えば不織布、合成樹脂シート等の他の材料を用いて形成すること。
・ 図4に2点鎖線で示すように、ガス発生時における中間区画室20の内圧が上下の区画室18,19の内圧よりも低くなるように構成すること。このためには、例えば、中間区画室20に至るガス通路の断面積を絞る等の手段を講じればよい。そして、このようにすれば、乗員Pの胸郭部Pcに対する外部圧力を低くすることができ、乗員Pの保護に有効である。
【0091】
・ 前記第1,第4実施形態において、中間区画室20の開口縁に前記第6実施形態と同様な流入ガイド部を設けること。
・ 前記第1〜第5実施形態において、中間区画室20と対応する部分に第6実施形態を同様なベント孔を設けること
・ 図13及び図14に示すインフレータ15の抜け止め構成に代えて、図21(a)(b)に示すように、筒状ケース29の端部に1つの抜け止め片29aを突設し、同図に鎖線で示すように、この抜け止め片29aを内側に折り曲げて抜け止めするように構成すること。
【0092】
・ 前記インフレータ15の抜け止め構成に代えて、図22(a)(b)に示すように、筒状ケース29の端部に平面形ほぼ横U字状の抜け止め部29bを形成し、同図に鎖線で示すように、この抜け止め部29bを内側に折り曲げて抜け止めするように構成すること。
【0093】
・ 前記第10実施形態におけるエアバッグ16のベント孔22に代えて、図23に示すように、エアバッグ16の中間区画室20と対応する部分にミシン目36を形成する。そして、中間区画室20の内圧が所定値以上になったとき、このミシン目36が破れて、ベント孔22が形成されるように構成すること。
【0094】
・ 前記第10実施形態におけるエアバッグ16上の大径のベント孔22に代えて、図24に示すように、小径のベント孔22を設け、そのベント孔22の周縁にミシン目36を形成する。そして、中間区画室20の内圧が所定値以上になったとき、このミシン目36が破れて、ベント孔22の開口面積が拡大されるように構成すること。
【0095】
図23及び図24のように構成した場合には、中間区画室20の内圧に応じてベント孔22からのガスの排出量が変更され、中間区画室20の内圧として適正値を確保することができる。
【0096】
・ 図11及び図12に示す前記第7実施形態におけるエアバッグ16内の補強布28A,28に代えて、エアバッグ16の上部区画室18及び下部区画室19と対応する部分の基布18a,18bを、中間区画室20と対応する部分よりもガス漏洩性の小さい材料で形成すること。
【0097】
【発明の効果】
以上実施形態で例示したように、この発明においては、側突時において、ボディサイド部が室内側に大きく変形進入した場合にも、乗員を有効に保護できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側断面図。
【図2】 図1の2−2線における部分拡大断面図。
【図3】 図1の3−3線における部分拡大断面図。
【図4】 図1の各区画室の展開膨張時における圧力変化を示すグラフ。
【図5】 第2実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側面図。
【図6】 図5の6−6線における部分断面図。
【図7】 第3実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側断面図。
【図8】 第4実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側断面図。
【図9】 第5実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側面図。
【図10】 第6実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側断面図。
【図11】 第7実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側断面図。
【図12】 図11の12−12線における部分拡大断面図。
【図13】 同サイドエアバッグ装置のインフレータの拡大正面図。
【図14】 図13のインフレータの平面図。
【図15】 第8実施形態のサイドエアバッグ装置を示す部分断面図。
【図16】 第9実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側面図。
【図17】 第10実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側断面図。
【図18】 図17の18−18線における部分拡大断面図。
【図19】 第11実施形態のサイドエアバッグ装置を示す側断面図。
【図20】 図19の20−20線における部分拡大断面図。
【図21】 (a)は図13のインフレータの別の構造を示す部分正面図。(b)はそのインフレータの平面図。
【図22】 (a)は図13のインフレータのさらに別の構造を示す部分正面図。(b)はそのインフレータの平面図。
【図23】 第10実施形態のサイドエアバッグ装置の別の構造を示す断面図。
【図24】 第10実施形態のサイドエアバッグ装置のさらに別の構造を示す断面図。
【図25】 従来のサイドエアバッグ装置を示す側断面図。
【図26】 従来のサイドエアバッグ装置の別の構成を示す側断面図。
【符号の説明】
11…フロントシート、11b…背もたれ部、12…車両のボディサイド部を構成するドア、13…サイドエアバッグ装置、15,15A,15B…ガス発生源としてのインフレータ、15a…ガス噴出口、16…エアバッグ、16A…上部エアバッグ、16B…下部エアバッグ、16a,16b…基布、17,17A…誘導手段としてのシーム、18…上部区画室、19…下部区画室、20…中間区画室、20a…開口、20b…流入ガイド部、22…内圧調整手段としてのベント孔、25…導入室、26A〜26C…誘導手段としての誘導孔、28A,28B…内圧調整手段を構成する漏洩抑制手段としての補強布、33…内圧調整手段を構成する漏洩抑制手段としての反転縫着構造、34…内圧調整手段を構成する漏洩抑制手段としてのコーティング層、35…内圧調整手段としての整流布、36…ミシン目、P…乗員、Ps…肩部、Pc…胸郭部、Ph…腰部。
Claims (13)
- 車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、ボディサイド部と車室内に配置されたシートとの間にて展開するエアバッグと、このエアバッグを展開膨張させるガス発生源とを備えるサイドエアバッグ装置において、
前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の肩部に対応する上部区画室と、同エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の腰部に対応する下部区画室と、前記上部区画室と前記下部区画室との間に位置して前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の胸郭部に対応する中間区画室とを前記エアバッグに設けるとともに、前記ガス発生源から発生するガスを前記上部区画室及び前記下部区画室にほぼ同時に導く誘導手段を設けた
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、ボディサイド部と車室内に配置されたシートとの間にて展開するエアバッグと、このエアバッグを展開膨張させるガス発生源とを備えるサイドエアバッグ装置において、
前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の肩部に対応する上部区画室と、同エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の腰部に対応する下部区画室と、前記上部区画室と前記下部区画室との間に位置して前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の胸郭部に対応する中間区画室とを前記エアバッグに設けるとともに、前記ガス発生源から発生するガスを前記上部区画室及び前記下部区画室にほぼ同時に導く誘導手段と、前記エアバッグの展開膨張時に前記中間区画室の内圧が前記上部区画室及び前記下部区画室の内圧よりも低くなるように調整する内圧調整手段とを設けた
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、
前記内圧調整手段は、前記上部区画室及び前記下部区画室に供給されたガスの漏洩を抑制する漏洩抑制手段からなる
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、
前記内圧調整手段は、前記エアバッグの外部へ向けて開口するように前記中間区画室に形成されたベント孔からなる
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項4に記載のサイドエアバッグ装置において、
前記ベント孔は、前記エアバッグの展開膨張時に車両のボディサイド部から離間した位置に配置される
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項4または5に記載のサイドエアバッグ装置において、
前記ベント孔は、前記中間区画室の内圧に応じて開口面積が変化する
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項1〜6のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、
前記中間区画室のガス入口を前記中間区画室に対して前記ガス発生源とは反対側に設けた
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、
前記中間区画室へのガスの流入を円滑にするための流入ガイド部を前記中間区画室のガス入口の周縁に設けた
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項1〜8のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、
前記エアバッグの展開膨張時における前記中間区画室の厚さを前記上部区画室及び前記下部区画室の厚さよりも薄くした
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項1〜9のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、
前記誘導手段として、前記ガス発生源から発生するガスが導入される導入室と、この導入室内のガスを前記上部区画室と前記中間区画室と前記下部区画室とのそれぞれに導く誘導孔とを設け、前記上部区画室及び前記下部区画室に対応する誘導孔の開口面積を前記中間区画室に対応する誘導孔の開口面積よりも大きくした
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項1〜10のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、
前記誘導手段として、前記上部区画室及び前記下部区画室にそれぞれ対応する2つのガス噴出部を前記ガス発生源に設けた
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 請求項1〜11のいずれかに記載のサイドエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、互いに対向する一対の基布からなるものであり、前記誘導手段として、この一対の基布を接合するシームを設けた
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、ボディサイド部と車室内に配置されたシートとの間にて展開するエアバッグと、このエアバッグを展開膨張させるガス発生源とを備えるサイドエアバッグ装置において、
前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の肩部に対応する上部区画室と、同エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の腰部に対応する下部区画室と、前記上部区画室と前記下部区画室との間に位置して前記エアバッグの展開膨張状態でシートに着座する乗員の胸郭部に対応する中間部分とを前記エアバッグに設けるとともに、前記ガス発生源から発生するガスを前記上部区画室及び前記下部区画室にほぼ同時に導く誘導手段を設け、前記エアバッグの展開膨張時における前記中間部分の厚さを前記上部区画室及び前記下部区画室の厚さよりも薄くした
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
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