JP3953675B2 - Discharge tube - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陰極にバリウム化合物などを含浸させた含浸型陰極を用いた高圧アークランプなどの放電管に関する。さらに詳しくは、陰極のバリウムが蒸発しても、そのバリウムがガラス管の内壁に付着して輝度が低下するのを防止し、長寿命化することができる放電管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の含浸型陰極を用いた放電管は、図3に示されるような構造になっている。すなわち、図3において、棒状の一端部が平坦にされた陽極1と、先端が尖鋭化された陰極3が、その平らな部分と尖鋭化した部分とを対向させて一定の間隔を有するように石英などのガラス管により封止され、その内部にキセノンなどの不活性ガスが10〜90気圧程度の高圧で封入されている。なお、4は陰極2を支持する陰極リード、2、5はそれぞれ陽極1および陰極3を支持する陰極リード4に電気的に接続されるリボンである。
【0003】
この陰極3は、多孔質タングステンの空孔に、BaO、CaO、Al2 O3 などを混合した酸化物を1700℃程度の水素ガス雰囲気下でしみ込ませることにより製造される含浸型陰極が用いられている。そして、陽極1は、モリブデン棒やタングステン棒などの高融点金属が用いられている。
【0004】
このようなバリウム化合物含浸型陰極が用いられるアークランプにおいて、まず十数kV程度の高電圧を印加すると、陰極3の先端に放電の起点が集中し、放電によって生じるガスイオンに絶えず叩かれるため、陰極3が高エネルギーで加熱される。陰極3が加熱されると、内部に含浸されているBaOを主とする化合物が溶けて陰極先端の表面にしみ出し、バリウムとタングステンとの間で、Ba−O−Wの形で電気二重層が形成される。この電気二重層により陰極表面の仕事関数が下がるために、バリウム化合物含浸型陰極を用いたアークランプでは、高い電子放出率が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
含浸型陰極を用いたアークランプなどの放電管は、前述のように、高い電子放出率が得られるため、高輝度の放電管が得られる。この含浸型陰極は、前述のように高温により内部に含浸されたBaOなどの酸化物が陰極の表面にしみ出して電子放出に寄与している。そのため、これらの酸化物が消耗してしまうと電子を放出することができず、寿命となる。しかし、実際には陰極内に含浸されたBaOなどの酸化物が消耗してしまわなくても、放電管の輝度が低下して使用できなくなる。これは、陰極から蒸発したBaなどがガラス管の内表面に付着して、発光する光の透過率が低下することにある。一般的に、この種のアークランプは、陰極を下側にして陽極を上側にした垂直の状態で配置することが最も高い輝度が得られ、そのような配置で使用される。この場合、前述のように、陰極が非常に加熱されて高温になるため、放電管内に封入されたガスが図3に矢印Aで示されるように対流し、陰極から蒸発するBaなどもその対流に乗って還流する。この際、ガラス管に触れると温度が下がるためそのガラス管の内表面にBaなどが付着して黒くなる。この付着は、陽極側のガラス管内面から順次陰極側に下がって付着する。その結果、陰極自身はまだ電子放出能力を有していても、外に得られる光の輝度は低下して使用できなくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、含浸型陰極が用いられる放電管において、陰極からの蒸発物がガラス管の内壁に付着して輝度が低下しないようにし、長寿命とすることができる放電管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の放電管は、バリウム化合物を含浸した含浸型陰極と、該含浸型陰極を支持する陰極リードと、前記含浸型陰極と一端部が対向して設けられる陽極と、前記含浸型陰極および陽極の一端部を気密封止するガラス管と、該ガラス管内に封入される高圧不活性ガスと、前記ガラス管内の不活性ガスの対流の流速を遅くすると共に、該対流する不活性ガスとの接触面積が大きくなるような構造で前記陽極および/または陰極リードの少なくとも一部の側壁に設けられる前記含浸型陰極から蒸発するバリウムを吸着し得るバリウム吸着手段とからなる放電管において、前記バリウム吸着手段が、煙着法により形成された微細網目状構造の高融点金属酸化物層または該高融点金属酸化物層が水素還元された微細網目状構造の高融点金属層からなることを特徴とするものである。
【0008】
ここに放電管とは、キセノンアークランプ、キセノン水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプなどのアーク放電により発光する高輝度ランプのほか、不活性元素を放電励起させてレーザ発振するエキシマレーザ、エキシマランプなどを含む意味である。また、バリウム吸着手段とは、蒸発したバリウムを含む不活性ガスを接触させることによりバリウムを析出させるようにガス流を遮ると共に、ガス流との接触面積が大きく、かつ、バリウムの蒸発温度より低い場所に設けられるものを意味する。
【0009】
この構成にすることにより、陰極から蒸発するバリウムは、放電管内に生じる封入ガスの対流に乗って陽極側に流れ、陽極の一端部などに設けられたバリウム吸着手段を通って流れるため、バリウム吸着手段に吸着される。とくに陽極の一端部に設けられることにより、蒸発したバリウムはまずバリウム吸着手段を通過して吸着されるため、内部のガス流がガラス管の方に流れてもバリウムの含有量が減り、それ程ガラス管の内壁にはバリウムなどの蒸発物が付着しない。その結果、ガラス管の内壁が汚れず、輝度が低下することがない。
【0011】
前記バリウム吸着手段が、煙着法により形成された微細網目構造の高融点金属酸化物層または該高融点金属酸化物層が水素還元された微細網目状構造の高融点金属層であれば、網目内をガス流が流れると共に、水素還元されることにより高融点金属が活性化したり、表面が微粒子化したりするため、バリウムなどをより吸着しやすく好ましい。ここで煙着法とは、数十〜数百Torrの不活性ガスまたは不活性ガスと酸素の混合ガス中で、物質を蒸発させ、蒸発物質が蒸発源の近傍でガス分子と衝突後、凝縮してクラスタ(微粒子)を形成し基板上に微粒子が成長する気相成長法を意味する。
【0013】
【発明の実施の形態】
つぎに、図面を参照しながら本発明の放電管について説明をする。
【0014】
本発明による放電管は、図1にその一実施形態の断面説明図が示されるように、バリウム化合物を含浸した含浸型陰極3に、陽極1の一端部が対向するように、ガラス管6により含浸型陰極3と陽極1とが固定されて封止されている。そのガラス管6の内部には、たとえばキセノンなどからなる不活性ガスが10〜90気圧程度の高圧で気密封止されている。図1(b)は、陽極1の部分の拡大図である。陰極3と対向する陽極1の一端部側の側壁に含浸型陰極3から蒸発するバリウムを吸着し得るバリウム吸着手段8が設けられている。なお、図1において、4は陰極3を支持する陰極リード、2、5はそれぞれ陽極1および陰極リード4に電気的に接続される陽極リボンおよび陰極リボンである。
【0015】
バリウム吸着手段8は、陰極3の温度の上昇に伴ってその表面から蒸発するバリウムが、陰極3の温度上昇により放電管内に生じるガス流に乗って還流するため、そのガス流を遮り、ガス流の速度を落としてできるだけ多くの面積で接触する構造のもので、バリウムの蒸発温度より低い温度の位置に設けられるものであればよい。すなわち、ガス流の速度を落とすことにより、ガス流との接触時間が大きくなり、よりバリウムが吸着しやすくなる。材料としては、バリウム吸着手段8が取り付けられる陽極1自身も電子の衝撃により温度が上昇するため、その温度上昇によりスパッタしないように高融点材料であることが好ましい。
【0016】
このようなバリウム吸着手段8としては、たとえばタングステンなどの高融点金属の酸化物を煙着法により陽極1の周囲に付着させ、その後水素などにより還元することにより、微粒子として付着しており、接触する表面積が大きくなると共に、高融点金属の表面が活性化し、より一層吸着しやすくなる。このバリウム吸着手段8を設ける範囲は、ガス流の起る範囲でできるだけ広い範囲に設けられることが好ましいが、ガラス管とは接触しない方が良いため、その厚さtは放電管の種類にもよるが、0.1〜0.5mm程度である。なお、陽極1より出っ張ることにより、ガス流を遮ることになるので、陽極1の周囲に溝を設けるだけでは十分なバリウム吸着手段8を構成しないが、帯状の突出部が設けられればガス流を遮り、バリウム吸着手段8として寄与する。
【0017】
図1(a)に示される例は、たとえば出力が150Wのショートアーク放電管の例で、図1(b)に陽極1部の拡大図が示されるように、太さが直径2mm程度で、管内の長さが3mm程度の陽極1の一端部側に、たとえば煙着法により0.1〜0.5mm程度の厚さtで、0.2〜2.5mm程度の長さLの微細網目状構造のタングステン層として形成されている。このような煙着法により微細網目状構造のタングステン層(以下、煙着還元タングステン層8という)を設ける方法について、図2を参照しながら説明する。
【0018】
まず、真空チャンバー11内に煙着源12と煙着をする陽極1が対向するようにセッティングする。真空チャンバー11は、図示しない排気装置を有し内部を排気できるようになっていると共に、ガス導入口11aおよびガス排出口11bとを有している。煙着源12は、たとえば0.3mmφで100mmの長さのタングステン細線が3本並べて煙着源固定台13に固定され、その両端に電源14により電圧が印加されて電流Aにより加熱される構造になっている。陽極1は、試料台15に固定され、その先端部および根元部で煙着しない部分は、キャップ16および試料台15により被覆されている。
【0019】
この煙着源12と陽極1とが対向して配置された状態で、真空チャンバー11内をロータリーポンプで到達可能な1×10-2Torr程度にして、反応ガスを導入する。反応ガスは、たとえば煙着源12の燃焼を起こすO2 ガスと燃焼の割合を調節するArガスの混合ガスで、その混合ガスは、たとえばAr:O2 =7:3程度とし、真空チャンバー内の真空度を約100Torrとした。なお、酸素の割合(分圧)を高くしたり、真空度の圧力を高くして煙着の生成速度を早くすることができるし、酸素の割合を小さくしたり、真空度を良くすることにより、煙着の生成速度を遅くすることができ、目的とする煙着タングステンの膜厚や生成速度に応じて条件を設定することができる。
【0020】
ついで、電源14により煙着源12に電流を流して加熱し、煙着源12と反応ガスとの間で燃焼反応を起させ、酸化タングステンの微粒子となった燃焼煙を発生させる。この燃焼煙が前述の煙着源12と対向して配置されている陽極1と接触し、その周囲に酸化タングステンの微粒子が付着する。たとえば、前述のタングステン細線を煙着源12として、45Aの電流を3秒間流して煙着を行うと、約20μmの厚さの煙着還元タングステン層8が得られた。この状態のままバリウム吸着手段として用いても表面がザラザラになっているため、バリウムの吸着作用はあるが、蒸気圧が高く、基材との密着性は低い。これを還元して酸化タングステンの酸素を除去することにより、空孔ができてさらに表面積が大きくなると共に、還元によりタングステンの表面が活性化してより一層バリウムを吸着する作用が強くなる。さらに、酸素がなくなるため、陽極1の基材との密着性の向上、煙着タングステン層の融点の向上、煙着タングステン層より発生するガス不純物の削減などの効果が得られる。この還元は、たとえば前述の煙着した状態の陽極1を、水素雰囲気中で500℃程度に上げ、20分程度の熱処理をすることにより、完全に還元される。この還元は、水素炉による還元でなくても、マイクロ波プラズマCVD装置を使用し、水素雰囲気でマイクロ波により加熱する方法でもよい。
【0021】
陽極1は、前述のようにモリブデン棒、タングステン棒などの高融点金属棒が用いられる。また、陰極3は、たとえばタングステン粉末をその一端部が図1(a)に示されるように尖鋭化して焼結した多孔質体内に、BaO、CaO、Al2 O3 などを混合した酸化物を水素ガス中で1700℃程度の高温で溶融含浸させた含浸型陰極が用いられる。また、ガラス管6は、たとえば石英ガラスなどの光の透過率がよいガラスが用いられ、陽極1と陰極3とを一定の間隙で対向させて直接ガラス管により封着し、内部を真空にしてからキセノンなどの所定のガスを10〜90気圧程度に封入することにより、図1(a)に示されるようなキセノンアークランプが得られる。
【0022】
なお、前述の例では、陽極1にのみバリウム吸着手段が設けられたが、陰極3を支持する陰極リード4の周囲にも設けることにより、さらに管内を還流するバリウムを吸着する効果がある。また、陰極リード4のみに設けてもガス流は循環するためバリウムを捕獲してガラス管6内部への付着を抑制する効果がある。
【0023】
放電管はその輝度の点から陰極3を下にして陽極1を上にする垂直の状態で通常使用されるが、本発明によれば、放電管内の陰極3は非常に高温になり管内で温度差が生じてガス流が生じ、そのガス流は高温になる陰極3から陽極1の方に上昇し、ついでガラス管6の内壁に沿って陰極3側に流れる点に着目して、そのガス流の通路にバリウム吸着手段が設けられている。とくにガス流の温度が比較的高い状態で通過する陽極1にバリウム吸着手段8が設けられることにより、高温になって陰極3から蒸発するバリウムは、内部のガス流に乗って陽極1の方に流れ、その陽極1に出っ張って設けられるバリウム吸着手段8と衝突し、そのガス流が弱められてバリウム吸着手段8の表面またはその内部を通過し温度が下がるため蒸発したバリウムが吸着される。その後、内部のガス流はガラス管6の内壁側に流れるが、付着しやすいバリウムは、バリウム吸着手段8により捕獲されているため、ガラス管6の内壁には余り付着せず、対流を繰り返す。そして、陰極3で再度高温になって活性化したり新たに蒸発したバリウムは再び陽極1に設けられたバリウム吸着手段8を通過し、付着しやすくなっているバリウムはバリウム吸着手段8により捕獲される。そのため、ガラス管6の内壁に付着するバリウムは減少し、ガラス管6の内壁の汚れは大幅に減少し、ガラス管6の内壁の汚れによる輝度の低下が防止され、寿命が大幅に上昇する。
【0024】
前述の例では、煙着源12として、タングステン細線を3本並べて使用したが、タングステン細線の太さ、長さ、本数などについては、煙着する陽極1の大きさや、本数や、生成する煙着タングステン層の厚さ、供給電流量などの諸条件により変更し得ることはいうまでもない。また、前述の例では、煙着法として、真空チャンバー内でタングステン細線を加熱したが、大気中でタングステン細線をトーチにより燃焼させ、その燃焼煙中に陽極を晒すことにより煙着することもできる。この場合、煙着タングステン層の厚さをコントロールすることは難しいが、十分に厚い煙着タングステン層が得られる。さらに、煙着する材料もタングステンに限らず、モリブデンなど他の高融点金属でもよく、煙着させる陽極1などの基体金属との密着性を考慮して選択することができる。
【0026】
また、前述の煙着タングステン層などの高融点金属の表面にRu、Rh、Pd、Os、Ir、Ptなどの白金族金属をコーティングすることにより、煙着高融点金属層の陽極への密着性が向上するため好ましい。このコーティングは、真空蒸着、スパッタリングなどにより3000Å程度の厚さに設けることが好ましい。この程度のコーティング被膜が設けられても、表面の空孔がなくなることはなく白金族金属はバリウムを吸着しやすいため陽極との密着性の向上にとどまらず、一層好ましい。
【0027】
なお、前述の例では、バリウムの吸着のみについて述べているが、バリウムがとくに黒くなり輝度の低下に結びつきやすいためバリウムの例で述べているもので、バリウム以外のカルシウムなど他の蒸発物もガラス管の内壁に付着させないでバリウム吸着手段により吸着することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、バリウム化合物含浸型陰極表面より蒸発するバリウムが、バリウム吸着手段により捕獲されて放電管のガラス管の内壁に付着しないため、使用時間が長くなっても、ガラス管の内壁が汚れて輝度が低下することがない。そのため、陰極が寿命になるまで使用することができ、信頼性が向上すると共に、長寿命の放電管が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電管の一実施形態の断面説明図である。
【図2】図1のバリウム吸着手段を煙着法により形成する例の説明図である。
【図3】従来の放電管の一例の断面説明図である。
【符号の説明】
1 陽極
3 陰極
4 陰極リード
6 ガラス管
8 バリウム吸着手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a discharge tube such as a high-pressure arc lamp using an impregnated cathode in which a cathode is impregnated with a barium compound or the like. More specifically, the present invention relates to a discharge tube that can prevent the barium from adhering to the inner wall of the glass tube and lowering the luminance even when the barium on the cathode evaporates, thereby extending the life.
[0002]
[Prior art]
A discharge tube using a conventional impregnated cathode has a structure as shown in FIG. That is, in FIG. 3, the rod-
[0003]
The
[0004]
In an arc lamp in which such a barium compound-impregnated cathode is used, when a high voltage of about 10 kV is first applied, the discharge starting point concentrates on the tip of the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
A discharge tube such as an arc lamp using an impregnated cathode can obtain a high electron emission rate as described above, and thus a high-intensity discharge tube can be obtained. In this impregnated cathode, oxides such as BaO impregnated inside at a high temperature as described above ooze out to the surface of the cathode and contribute to electron emission. For this reason, if these oxides are consumed, electrons cannot be emitted, and the lifetime is reached. However, actually, even if the oxide such as BaO impregnated in the cathode is not consumed, the luminance of the discharge tube is lowered and cannot be used. This is because Ba or the like evaporated from the cathode adheres to the inner surface of the glass tube, and the transmittance of emitted light decreases. Generally, an arc lamp of this type is used in such an arrangement because it has the highest luminance when arranged in a vertical state with the cathode on the bottom and the anode on the top. In this case, as described above, since the cathode is heated to a high temperature, the gas sealed in the discharge tube is convected as indicated by an arrow A in FIG. Ride on to reflux. At this time, when the glass tube is touched, the temperature drops, so that Ba or the like adheres to the inner surface of the glass tube and becomes black. This adhesion is gradually lowered from the inner surface of the glass tube on the anode side to the cathode side. As a result, even if the cathode itself still has an electron emission capability, there is a problem that the brightness of the light obtained outside is lowered and cannot be used.
[0006]
The present invention has been made to solve such a problem. In a discharge tube in which an impregnated cathode is used, an evaporant from the cathode does not adhere to the inner wall of the glass tube and the luminance is not lowered. An object of the present invention is to provide a discharge tube that can have a lifetime.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The discharge tube of the present invention includes an impregnated cathode impregnated with a barium compound, a cathode lead for supporting the impregnated cathode, an anode provided with one end facing the impregnated cathode, the impregnated cathode and the anode A glass tube that hermetically seals one end of the glass tube, a high-pressure inert gas sealed in the glass tube, and a flow rate of the convection of the inert gas in the glass tube is decreased and contact with the convective inert gas is performed. in the discharge tube composed of barium suction means area can adsorb barium evaporating from the impregnated cathode that is provided on at least a portion of the side wall of the larger such structure the anode and / or cathode lead, the barium adsorbed The means comprises a refractory metal oxide layer having a fine network structure formed by a smoke deposition method or a refractory metal layer having a fine network structure obtained by hydrogen reduction of the refractory metal oxide layer. And it is characterized in and.
[0008]
Here, the discharge tube is a high-intensity lamp that emits light by arc discharge, such as a xenon arc lamp, a xenon mercury lamp, a metal halide lamp, or a high-pressure sodium lamp. It means to include. Further, the barium adsorbing means blocks the gas flow so as to deposit barium by contacting an inert gas containing evaporated barium, has a large contact area with the gas flow, and is lower than the evaporation temperature of barium. It means what is provided at the place.
[0009]
With this configuration, barium evaporating from the cathode flows on the anode side through the convection of the sealed gas generated in the discharge tube, and flows through the barium adsorption means provided at one end of the anode. Adsorbed to the means. In particular, since it is provided at one end of the anode, the evaporated barium first passes through the barium adsorption means and is adsorbed. Therefore, even if the internal gas flow flows toward the glass tube, the content of barium is reduced, so much glass. Barium and other evaporants do not adhere to the inner wall of the tube. As a result, the inner wall of the glass tube is not soiled and the luminance is not lowered.
[0011]
If the barium adsorption means is a refractory metal oxide layer having a fine network structure formed by a smoke deposition method or a refractory metal layer having a fine network structure obtained by hydrogen reduction of the refractory metal oxide layer, the inner with the gas stream flows, a high melting point metal or activated by being hydrogen reduction, the surface to or micronized, preferably easier to adsorb and barium. Here, the smoke deposition method means that a substance is evaporated in an inert gas of several tens to several hundreds of Torr or a mixed gas of inert gas and oxygen, and the condensed substance is condensed after colliding with gas molecules near the evaporation source. fine particles are meant vapor deposition to grow on a substrate to form a cluster (fine particles) and.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the discharge tube of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0014]
The discharge tube according to the present invention is formed by a
[0015]
The barium adsorbing means 8 interrupts the gas flow because barium evaporating from its surface as the temperature of the
[0016]
As such barium adsorption means 8, for example, an oxide of a high melting point metal such as tungsten is deposited around the
[0017]
The example shown in FIG. 1 (a) is an example of a short arc discharge tube with an output of 150 W, for example, and as shown in an enlarged view of part of the anode in FIG. 1 (b), the thickness is about 2 mm in diameter. A fine mesh having a length L of about 0.2 to 2.5 mm and a thickness t of about 0.1 to 0.5 mm by, for example, a smoke deposition method is formed on one end of the
[0018]
First, setting is made in the
[0019]
In a state where the
[0020]
Next, a current is supplied to the
[0021]
As described above, a high melting point metal rod such as a molybdenum rod or a tungsten rod is used for the
[0022]
In the above example, the barium adsorption means is provided only on the
[0023]
The discharge tube is normally used in a vertical state with the
[0024]
In the above-described example, three tungsten fine wires are used side by side as the
[0026]
Also, the adhesion of the smoked refractory metal layer to the anode can be achieved by coating the surface of the refractory metal such as the above-mentioned smoked tungsten layer with a platinum group metal such as Ru, Rh, Pd, Os, Ir, Pt. Is preferable. This coating is preferably provided to a thickness of about 3000 mm by vacuum deposition, sputtering, or the like. Even if a coating film of this degree is provided, the surface vacancies are not lost, and the platinum group metal is easy to adsorb barium, so that it does not only improve the adhesion to the anode but is more preferable.
[0027]
In the above example, only the adsorption of barium is described. However, since barium is particularly black and tends to decrease in luminance, it is described in the example of barium. It can be adsorbed by barium adsorbing means without adhering to the inner wall of the tube.
[0028]
【The invention's effect】
According to the present invention, barium evaporated from the barium compound-impregnated cathode surface is captured by the barium adsorption means and does not adhere to the inner wall of the glass tube of the discharge tube. Dirty and does not decrease brightness. Therefore, it can be used until the cathode reaches the end of its life, improving the reliability and obtaining a long-life discharge tube.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional explanatory view of an embodiment of a discharge tube of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of an example in which the barium adsorption means of FIG. 1 is formed by a smoke deposition method.
FIG. 3 is an explanatory cross-sectional view of an example of a conventional discharge tube.
[Explanation of symbols]
1
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