JP3940527B2 - Variable valve operating device for internal combustion engine - Google Patents
Variable valve operating device for internal combustion engine Download PDFInfo
- Publication number
- JP3940527B2 JP3940527B2 JP19180299A JP19180299A JP3940527B2 JP 3940527 B2 JP3940527 B2 JP 3940527B2 JP 19180299 A JP19180299 A JP 19180299A JP 19180299 A JP19180299 A JP 19180299A JP 3940527 B2 JP3940527 B2 JP 3940527B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- valve
- cam
- arm
- operating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸・排気弁の開閉時期及びバルブリフト量を機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、機関低速低負荷時における燃費の改善や安定した運転性並びに高速高負荷時における吸気の充填効率の向上による十分な出力を確保する等のために、吸気・排気弁の開閉時期とバルブリフト量を機関運転状態に応じて可変制御する可変動弁装置は従来から種々提供されており、その一例として特開昭55−137305号公報等に記載されているもの知られている。
【0003】
図28に基づきその概略を説明すれば、シリンダヘッド1のアッパデッキの略中央近傍上方位置にカムシャフト2が設けられていると共に、該カムシャフト2の外周にカム2aが一体に設けられている。また、カムシャフト2の側部には、制御シャフト3が平行に配置されており、この制御シャフト3に偏心カム4を介してロッカアーム5が揺動自在に軸支されている。
【0004】
一方、シリンダヘッド1に摺動自在に設けられた吸気弁6の上端部には、バルブリフター7を介して揺動カム8が配置されている。この揺動カム8は、バルブリフター7の上方にカムシャフト2と並行に配置された支軸9に揺動自在に軸支され、下端のカム面8aがバルブリフター7の上面に当接している。また、前記ロッカアーム5は、一端部5aがカム2aの外周面に当接していると共に、他端部5bが揺動カム8の上端面8bに当接して、カム2aのリフトを揺動カム8及びバルブリフター7を介して吸気弁6に伝達するようになっている。
【0005】
また、前記制御シャフト3は、図外のアクチュエータによって所定角度範囲で回転制御されて、偏心カム4の回動位置を制御し、これによってロッカアーム5の揺動支点を変化させるようになっている。
【0006】
そして、偏心カム4が正逆の所定回動位置に制御されるとロッカアーム5の揺動支点が変化して、他端部5bの揺動カム8の上端面8bに対する当接位置が図中上下方向に変化し、これによって揺動カム8のカム面8aのバルブリフター7上面に対する当接位置の変化に伴い、揺動カム8の揺動軌跡が変化することにより吸気弁6の開閉時期(バルブタイミング)とバルブリフト量を可変制御するようになっている。尚、図中10は、揺動カム8の上端面8bを常時ロッカアーム5の他端部5bに弾接付勢するスプリングである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の動弁装置にあっては、カム2aと揺動カム8がそれぞれカムシャフト2と支軸9に設けられて、両者2a,8は、機関の巾方向へ大きく離間した位置に別個独立に配置されている。このため、これらカム2aや揺動カム8の大きな配置スペースが要求される。
【0008】
また、カム2aと揺動カム8が機関巾方向へ大きく離れているため、ロッカアーム5の両端部5a,5bを必然的に機関巾方向へほぼへ字形状に延出させなければならない。したがって、配置スペースの増加と相俟ってロッカアーム5の大型化により、動弁装置の機関への搭載性が悪化すると共に、機関の大型化と重量の増加が余儀なくされている。
【0009】
さらに、カムシャフト2の他に支軸9を必要とするので、部品点数が増加すると共に、カムシャフト2と支軸9との互いの軸心のずれが生じ易くなり、これによってバルブタイミングの制御精度が低下するおそれがある。
【0010】
また、ロッカアーム5の端部5bが、揺動カム8の上端面8bを直接押圧することによって該揺動カム8の揺動を得る構成のため、ロッカアーム5の押圧点(当接位置)が揺動カム8の上端面8bから離脱するおそれがある。したがって、ロッカアーム5の揺動支点位置に制約が生じ、揺動カム8の揺動軌跡、ひいては吸気弁6のバルブタイミング/リフト量を比較的大きく設定することができない。また、吸気または排気弁をそれぞれ複数有する機関に従来の動弁装置を適用した場合、機関の運転状態に応じて一部の弁を停止させることに何ら考慮がなされていなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の可変動弁装置の課題に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、機関のクランク軸によって回転駆動し、外周に駆動カムが固定された駆動軸と、該駆動軸に揺動自在に設けられ、バルブリフター頂面上を転接しつつ機関弁を開閉作動させる揺動カムと、一端部がリンクアームを介して駆動カムに回転自在に連係しかつ他端部が揺動カムに機械的に連係したロッカアームと、該ロッカアームの揺動支点を可変にする可変機構と、該可変機構を機関運転状態に応じて作動制御する制御手段とを備え、前記ロッカアームの揺動支点を可変制御することによって揺動カムの前記バルブリフターの頂面に対する揺動位置を変化させて機関弁のリフト量を可変にする可変動弁装置であって、前記ロッカアームの一端部側と他端部側とを分割形成すると共に、該一方の第1分割アーム部と他方の第2分割アーム部とを機関の運転状態に応じて連係あるいは連係を解除する連係切換機構を設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明は、前記連係切換機構は、一方の分割アーム部の側部に穿設された作動用穴内に摺動自在に設けられたプランジャと、前記作動用穴に対向する他方の分割アーム部の側部に穿設された摺動用穴と、該摺動用穴内に摺動自在に収容されて、第1の押圧手段により摺動用穴と作動用穴に跨った位置に摺動して両分割アーム部を連結する連結ピンと、前記作動用穴の底部に設けられてプランジャを介して連結ピンを摺動用穴へ収納移動させる第2押圧手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、前記連係切換機構は、一方の分割アーム部の側部に穿設された作動用穴と、該作動用穴に対向する他方の分割アーム部の側部に穿設された摺動用穴と、該摺動用穴の内部に収容されて、第1の押圧手段により摺動用穴と作動用穴に跨った位置に摺動して両分割アーム部を連結する連結ピンと、作動用穴に設けられて連結ピンを摺動用穴へ収納移動させる第2の押圧手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項4記載の発明は、前記連係切換機構は、両分割アーム部のいずれか一方の上面に設けられた係止用突部と、他方の分割アーム部の上面に支持された支軸に揺動自在に支持されたレバーと、該レバーの一端部側に設けられて、レバーを一方向へ押圧傾動させるロストモーション機構と、他方の分割アーム部の上部に上下方向に沿って穿設された摺動用穴に摺動自在に設けられて、レバーの他端部をロストモーション機構の押圧力に抗して他方向へ押上げるプランジャと、前記摺動用穴内に設けられて、プランジャをレバー方向へ押進させる第1の押圧手段と、前記プランジャを第1の押圧手段の押圧力に抗して摺動用穴内へ後退動させる第2の押圧手段とを備え、前記第1の押圧手段によってレバーの他端部を押し上げて該レバーの一端部と前記係止用突部とを係合させて両分割アーム部を連結する一方、ロストモーション機構の押圧力で両分割アーム部の連結を解除するように構成したことを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、前記第1の押圧手段と第2の押圧手段をばね部材あるいは油圧回路によって構成したことを特徴としている。
【0016】
したがって、この発明にあっては、駆動カムと揺動カムとを駆動軸に一緒に設けたため、装置のコンパクト化が図れることは勿論のこと、とりわけ連係切換機構によって機関運転状態に応じて例えば一方側の吸気弁の作動を停止させることができる。
【0017】
すなわち、例えば機関始動時やアイドル運転時には、油圧回路から摺動用穴内の受圧室への油圧の供給が遮断され、したがって、連結ピンは、ばね部材のばね力によって摺動用穴内に収納保持された状態となっている。このため、両分割アーム部は、連結されずに互いにフリーな状態になっており、駆動カムと連係した第1分割アーム部が該駆動カムの偏心回転によりいわゆる空打ち状態で揺動する一方、第2分割アーム部が揺動停止状態になる。したがって、揺動カムは、揺動することなく、一方の機関弁の開閉作動を停止させている。この結果、始動時におけるクランクシャフトによる起動トルクが低減されて始動性が良好になると共に、アイドル運転中の燃費の向上が図れる。
【0018】
一方、機関が例えば定常運転及び高回転高負荷域に移行した場合は、油圧回路から油圧室へ油圧が供給され、したがって、連結ピンは、ばね部材のばね力に抗して摺動用穴から進出して先端部が作動用穴内に入り、両穴間に跨った位置に保持される。これにより、両分割アーム部が一体的に連結される。このため、駆動カムの偏心回転力が一方の分割アーム部から他方の分割アーム部に伝達されて、ロッカアーム全体の揺動に伴い揺動カムが揺動して、一方の機関弁も開閉作動させる。この結果、かかる運転時における吸気充填効率の向上などが図れる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、複数気筒の内燃機関の一部の気筒に用いられ、連係切換機構は、作動油圧によって分割アーム部相互を連結し、リターン用のばね部材の力によってその連結を解除することを特徴としている。
【0020】
この発明の場合、機関始動時に一部の気筒の機関弁の開閉作動を停止させようとするときには、作動油圧の供給を遮断してリターン用のばね部材の力によって分割アーム部相互の連結を解除する。このようにすれば、作動油圧の立ち上がりを待たずに一部の気筒の機関弁の開閉作動を即時に停止させることが可能になる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、一気筒当り吸気弁または排気弁を一対備えた内燃機関に用いられ、前記駆動カム、リンクアーム、ロッカアーム、揺動アーム、及び、連係切換機構を備えた可変動弁ユニットが、前記吸気弁または排気弁の対に対応して夫々設けられた請求項1〜6のいずれかに記載の可変動弁装置であって、一方の可変動弁ユニットの連係切換機構は、作動油圧によって分割アーム部相互を連結すると共に、リターン用のばね部材の力によって連結を解除し、他方の可変動弁ユニットの連係切換機構は、リターン用のばね部材の力によって分割アーム部相互を連結すると共に、作動油圧によって連結を解除することを特徴としている。
【0022】
この発明の場合、両方の可変動弁ユニットに対して作動油圧の供給を遮断すると、一方の可変動弁ユニットはリターン用のばね部材の力によって分割アーム部相互の連結を解除し、他方の可変動弁ユニットはリターン用のばね部材の力によって分割アーム部相互を連結する。したがって、機関始動時には、両可変動弁ユニットに対して油圧の供給を遮断するようにすれば、作動油圧の立ち上がりを待つことなく、片側の機関弁のみを確実に作動させることが可能になる。
【0023】
また、請求項8に記載の発明は、機関のクランク軸によって回転駆動し、外周に駆動カムが連結された駆動軸と、該駆動軸に揺動自在に設けられ、バルブリフター頂面上を転接しつつ機関弁を開閉作動させる揺動カムと、一端部がリンクアームを介して駆動カムに回転自在に連係しかつ他端部が揺動カムに機械的に連係したロッカアームと、該ロッカアームの揺動支点を可変にする可変機構と、該可変機構を機関運転状態に応じて作動制御する制御手段とを備え、前記ロッカアームの揺動支点を可変制御することによって揺動カムの前記バルブリフターの頂面に対する揺動位置を変化させて機関弁のリフト量を可変にする可変動弁装置であって、前記駆動カムを駆動軸に相対回動可能に組み付け、この両者を機関の運転状態に応じて連係あるいは連係を解除する連係切換機構を設けたことを特徴としている。
【0024】
この発明の場合、例えば、機関始動時やアイドル運転時等に一部の気筒の機関弁の作動を停止させるときには、連係切換機構によって駆動軸と駆動カムの連係を解除する。これにより、駆動カムが駆動軸の回転に追従しなくなり、この駆動カムにリンクアームやロッカアーム等を介して連係された揺動カムは作動停止の状態となる。そして、このとき駆動軸は比較的大きな質量を持つ駆動カムやリンクアーム、ロッカアーム等から切り離されて自由に回転するため、機関始動時の起動トルクは小さくなり、機関の動力損失も小さくなる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、複数気筒の内燃機関の一部の気筒に用いられ、連係切換機構は、作動油圧によって駆動カムと駆動軸を連結し、リターン用のばね部材の力によってその連結を解除することを特徴としている。
【0026】
この発明の場合、機関始動時に一部の気筒の機関弁の開閉作動を停止させようとするときには、作動油圧の供給を遮断してリターン用のばね部材の力によって駆動カムと駆動軸の連結を解除する。これにより、作動油圧の立ち上がりを待たずに一部の気筒の機関弁の開閉作動を即時に停止させることが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明に係る可変動弁装置の第1の実施形態を示し、1気筒あたり2つの吸気弁を有する内燃機関に適用したものを示している。
【0028】
すなわち、この可変動弁装置は、シリンダヘッド11に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられた一対の吸気弁12,12と、シリンダヘッド11上部の軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13の外周面に圧入等により固設された一対の駆動カム15,15と、前記駆動軸13と同軸上に回動自在に設けられて、各吸気弁12,12をバルブリフター16,16を介して押圧開動させる一対の揺動カム17,17と、前記駆動軸13の上方に配置されて、各一端部18a,18aが一対のリンクアーム19,19を介して前記駆動カム15,15に連係し、各他端部18b,18bがリンク部材20…を介して前記揺動カム17,17に連係した一対のロッカアーム18,18と、前記各ロッカアーム18,18の揺動支点位置を可変にする可変機構21,21と、該各可変機構21を機関運転状態に応じて作動制御する図外の制御手段とから主として構成されている。
【0029】
前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されている。
【0030】
前記軸受14は、シリンダヘッド11の上端部に設けられて駆動軸13を支持する図外のメインブラケットと、該メインブラケットの上端部に設けられて後述する制御軸28を回転自在に支持するサブブラケット14aとを有し、両ブラケットが一対のボルト14b,14bによってシリンダヘッド11に上方から共締め固定されている。
【0031】
前記各駆動カム15は、図1及び図3にも示すように、ほぼリング状を呈し、内部軸方向に駆動軸挿通孔15aが貫通形成されていると共に、軸心Xが駆動軸13の軸心Yから径方向へ所定量だけ偏心している。また、この両駆動カム15は、駆動軸13に対し前記両バルブリフター16,16に干渉しない両外側に駆動軸挿通孔15aを介して圧入固定されている。
【0032】
前記各バルブリフター16は、図1に示すように有蓋円筒状を呈し、筒状のスカート部16aと該スカート部16aの上端部に一体に有する湾曲状の頂壁16bとからなり、スカート部16aがシリンダヘッド11に形成された保持孔11a,11a内に摺動自在に保持されている
前記各揺動カム17は、図1及び図7に示すようにそれぞれほぼ横U字形状を呈し、各両者17,17ほぼ中央の内部に駆動軸13に対して回転自在に嵌挿された支持孔17a,17aが貫通形成されていると共に、カムノーズ部17b,17bの上部には、それぞれピン孔24,24が貫通形成されている。また、各揺動カム17,17の下面には、カムフェース25が形成されている。このカムフェース25は、基円面25aと該基円面25aからカムノーズ部17b側に円弧状に延びるカム面25bと、該カム面25bの先端側、つまりカムノーズ部17b側に有するカムリフト部25cとから構成されており、該基円面25aとカム面25b及びカムリフト部25cが、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面所定位置に転接するようになっている。すなわち、図1に示すように基円面25aの所定角度範囲θ1がベースサークル区間になり、カム面25bの所定角度範囲θ2がいわゆるランプ区間となり、さらにカム面25bからカムリフト部25cまでの所定角度範囲θ3がリフト区間になるように設定されている。
【0033】
前記一方側の(図2,図3中右側)ロッカアーム18は、図1及び図3に示すように、ほぼへ字形に一体に折曲形成されて、駆動軸13の上方位置に機関巾方向に沿って配置されており、中央に有する基部18cが後述する制御軸28に揺動自在に支持されていると共に、一端部18aが前記ピン23を介してリンクアーム19の突出端19bに回転自在に連結されている一方、他端部18bがピン26を介してリンク部材20の一端部20aに回転自在に連結されている。
【0034】
また、前記他方側(図2,図3中左側)のロッカアーム18は、一方側のロッカアーム18と同じく駆動軸13の上方位置に機関巾方向に沿って配置されているが、一端部側と他端部側が駆動軸13の軸直角方向から分割形成されており、この両分割アーム部35,36は、互いに独立して自由に揺動するようになっている。すなわち、リンクアーム19側の第1分割アーム部35は、図1及び図4A,Bにも示すようにほぼ矩形状を呈し、一端部35a側に制御軸28に嵌挿して揺動自在に支持される第1支持孔35cが貫通形成されていると共に、他端部35b下部にはリンクアーム19に回動自在に連結するピン23が挿通するピン孔35dが穿設されている。
【0035】
一方、第2分割アーム部36は、図1及び図5A,Bにも示すように逆へ字形状に折曲形成され、中央に制御軸28に嵌挿する第2支持孔36cが貫通形成されている共に、一端部36aにリンク部材20の一端部に回転自在に連結するピン26が挿通するピン孔36dが穿設されている一方、ほぼ矩形状の他端部36bは一側面が第1分割アーム部35の他端部35bの対向側面に摺接配置されている。
【0036】
前記各リンクアーム19は、比較的大径な円環状の基部19aと、該基部19aの外周面所定位置に突設された突出端19bとを備えている。前記基部19aの中央位置には、前記各駆動カム15の外周面に回転自在に嵌合する嵌合孔19cが形成されている。一方、突出端19bには、第1分割アーム部35の他端部35bに連結するピン23が回転自在に挿通するピン孔19dが貫通形成されている。
【0037】
前記各リンク部材20は、各ロッカアーム18,18毎に一対づつ設けられており、図1にも示すように所定長さの直線状に形成され、円形状の一端部20aは前記ロッカアーム18の端部18b、若しくは、第2分割アーム部36の端部36aにピン26を介して回転自在に連結し、円形状の他端部20bは揺動カム17に同様にピン27を介して回転自在に連結している。
【0038】
尚、各ピン23,26,27の端部には、リンクアーム19やリンク部材20の軸方向の移動を規制するスナップリング31が夫々設けられている。
【0039】
前記可変機構21は、前記軸受14のサブブラケット14aに支持された制御軸28と、該制御軸28に圧入固定され、一方側ロッカアーム18の基部18cのカム孔18d内と、他方側ロッカアーム18の前記第1,第2支持孔35c,36c内に回転自在に嵌挿された制御カム29とから構成されている。
【0040】
前記制御カム29は、ほぼ円筒状を呈し、内部軸方向に制御軸28に嵌挿して圧入固定される挿通孔29aが貫通形成されていると共に、その軸心P1が制御軸28の軸心P2からα分だけ偏倚している。
【0041】
前記制御軸28は、一端部に設けられた図外の電磁アクチュエータによって所定回転角度範囲内で回転するように制御されており、前記電磁アクチュエータは、機関の運転状態を検出する制御手段である図外のコントローラからの制御信号によって駆動するようになっている。コントローラは、クランク角センサやエアーフローメータ,水温センサ等の各種のセンサからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を演算等により検出して、前記電磁アクチュエータに制御信号を出力している。
【0042】
そして、前記両分割アーム部35,36の間には、該両分割アーム部35,36を適宜連係あるいは連係を解除する連係切換機構37が設けられている。この連係切換機構37は、図2,図4,図5に示すように前記第1分割アーム部35の他端部35b上部側にピン孔36dと並行に穿設された作動用穴38と、該作動用穴38内に摺動自在に設けられたプランジャ39と、第2分割アーム部36の他端部36bに作動用穴38と所定揺動位置で対向する位置に穿設された摺動用穴40と、該摺動用穴40の内部に摺動自在に収容されて、作動用穴38内に進出可能な連結ピン41とから主として構成されている。
【0043】
前記連結ピン41は、作動用穴38の底部に弾装されたばね部材であるコイルスプリング42のばね力によってプランジャ39を介して摺動用穴40内に収容付勢されていると共に、摺動用穴40の底部側に形成された受圧室43内に油圧回路44を介して供給された油圧によって先端部41aが作動用穴38内に進出動するようになっている。また、この連結ピン41の先端部41b外周縁と、作動用穴38の孔縁には、該連結ピン41の作動用穴38への良好な挿入性を確保するために、互いにテーパ状に形成されている。尚、作動用穴38の底壁には、プランジャ39の摺動性を確保するための空気孔45が穿設されている。
【0044】
前記油圧回路44は、図6に示すように一端部がストレーナ46を介してオイルパン47内に臨む油圧供給通路48と、制御軸28の内部軸方向と第2分割アーム部36の内部に穿設されて、一端が油圧供給通路48の下流側に接続され、他端が受圧室43に接続された給排通路49と、油圧供給通路48の途中に設けられたオイルポンプ50と、油圧供給通路48と給排通路49の間に設けられて、給排通路49を油圧供給通路48とドレン通路51のいずれかに切り換え連通させる3ポート2位置型の電磁切換弁52とを備えている。
【0045】
この電磁切換弁52は、機関運転状態を検出する前述のコントローラ53からの制御信号に基づいて切り換え作動するようになっている。また、オイルポンプ50と電磁切換弁52との間の油圧供給通路48には、受圧室43へ供給される油圧を調整するパイロット型の調圧弁54が設けられている。
【0046】
さらに、前記第2分割アーム部36は、図1に示すようにロッカカバー55などに設けられたストッパ機構56によって所定以上の上方向の揺動が規制されて、第1分割アーム部35の揺動範囲内に規制され、第1分割アーム部35の揺動(摺動)に伴う連れ回りによる作動用穴38と摺動用穴40との大きなずれを防止するようになっている。前記ストッパ機構56は、ロッカカバー55下部内の摺動穴56a内を摺動する押圧プランジャ56bと、該押圧プランジャ56bを下方へ付勢するコイルばね56cとから構成されている。
【0047】
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、機関開始時及びアイドリング運転時には、コントローラ53からの制御信号によって電磁切換弁52が油圧供給通路48と給排通路49との連通を遮断すると共に、給排通路49とドレン通路51とを連通させるため、受圧室43の油圧がオイルパン47内に戻されて低圧になる。したがって、連結ピン41は、図2及び図6に示すようにコイルスプリング42のばね力によるプランジャ39の進出動に伴い摺動用孔40内に収納保持される。
【0048】
このため、両分割アーム部35,36は、連係が解除されて、互いに自由揺動状態になり、第1分割アーム部35が駆動カム15の偏心回転力をリンクアーム19を介して伝達されて、いわゆる空打ち状態で揺動する一方、第2分割アーム部36がほぼ揺動停止状態になる。したがって、一方の揺動カム17は、揺動することなく、一方の吸気弁12の開閉作動を停止させている。
【0049】
一方、他方の揺動カム17は、他の駆動カム15の偏心回転によってロッカアーム18が揺動してリンク部材20を介して揺動することにより、カムフェース25によりバルブリフター16を押圧して他方の吸気弁12を開閉作動させている。
【0050】
このように、一方側の吸気弁12の作動停止により、始動時におけるクランクシャフトによる起動トルク(クランキングトルク)が低減されて、始動性が良好になると共に、吸気スワールが強くなってアイドル運転中の燃焼が改善されると共に、駆動損失の低減により燃費の向上が図れる。また、片弁停止により機関騒音の低減化も図れる。
【0051】
その後、車両を発進させて低回転低負荷及び中回転中負荷の定常運転に移行した場合は、電磁切換弁52の切換作動により油圧供給通路48と給排通路49が連通されると共に、ドレン通路51が遮断されるため、オイルポンプ50から圧送された高油圧が受圧室43に供給される。
【0052】
したがって、両分割アーム部35,36の互いの独立した揺動軌跡中における揺動カム17のベースサークル域において、作動用穴38と摺動用穴40が合致した位置で、連結ピン41が図8に示すようにコイルスプリング42のばね力に抗して進出動し、先端部41bがプランジャ39を作動用穴38の底部側へ押圧すると共に、該作動用穴38内にまで進出して両穴38,40間を跨ぐ位置に保持される。これによって、両分割アーム部35,36は、互いに一体的に連結される。
【0053】
このため、駆動カム15の偏心回転力を受けてロッカアーム18全体が揺動して一方の揺動カム17を揺動させ、一方の吸気弁12も開閉作動させる。したがって、2つの吸気弁12,12の開閉作動により、吸気充填効率の向上により出力の向上が図れる。
【0054】
また、機関高回転高負荷時にも、低中回転低中負荷域と同じく両分割アーム部35,36の連結状態が維持されるため、出力の向上が図れる。
【0055】
さらに、前記機関低回転低負荷時には、コントローラからの制御信号によって電磁アクチュエータが一方に回転駆動され、これに伴い、制御軸28も同方向へ所定量回動して、制御カム29を図1に示すように軸心P1が制御軸28の軸心P2の上部に位置されるように回動させ、これによって厚肉部29bが駆動軸13から離間する方向に移動する。したがって、他方のロッカアーム18は、全体が駆動軸13に対して上方向へ移動して、他端部18bによってリンク部材20を上方向へ引き上げる。このため、揺動カム17,17は、一端部(カムノーズ部17b側)が強制的に若干引き上げられて全体が図示のように反時計方向に回動した位置に保持される。
【0056】
したがって、駆動カム15の回転によりリンクアーム19を介して該両ロッカアーム18,18が制御カム29を揺動支点として揺動し、その揺動力がリンク部材20を介して各揺動カム17,17に伝達される。揺動カム17,17は、基円面25a及びカム面25b,カムリフト部25cがバルブリフター16の頂面16c上を転接しながら押圧あるいは押圧を解除して両吸気弁12を開閉作動させるが、そのリフト量は比較的小さくなる。
【0057】
よって、かかる低回転低負荷域では、バルブリフト量が小さくなると共に、各吸気弁12の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、さらに燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
【0058】
一方、機関高回転高負荷域に移行した場合は、コントローラからの制御信号によって電磁アクチュエータが他方向に回転駆動される。したがって、制御軸28が、反時計方向(図中矢印方向)へ所定量回動して制御カム29を図1に示す位置から反時計方向へ所定量回動させ、軸心P1(厚肉部29b)を下方向へ移動させる。このため、ロッカアーム18,18は、今度は全体が駆動軸13に近接する方向へ移動して、リンク部材20を介して揺動カム17,17のカムノーズ24を下方向へ押圧して、揺動カム17,17全体を所定量だけ時計方向へ回動させる。
【0059】
したがって、各揺動カム17のバルブリフター16上面に対する転接位置がカムノーズ部17b側の右方向端縁位置に移動する。このため、駆動カム15が回転して各ロッカアーム18,18を揺動させて揺動カム17,17を所定範囲で揺動させると、バルブリフター16,16に対するそのリフト量は大きくなる。
【0060】
よって、かかる高回転高負荷域では、カムリフト特性が低回転低負荷域に比較して大きくなってバルブリフト量も大きくなると共に、各吸気弁12,12の開時期が早くなる一方、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
【0061】
また、この装置によれば、駆動軸13に駆動カム15と各揺動カム17とを同軸上に設けたため、機関巾方向の配置スペースを十分に小さくすることができる。
【0062】
さらに、駆動カム15と揺動カム17とを駆動軸13に同軸上に設けることにより、従来のような揺動カム17を支持する支軸が不要となり、この分、部品点数の削減が図れ、また、駆動軸13と揺動カム17の互いの軸心のずれが生じないため、バルブタイミングの制御精度の低下を防止できる。
【0063】
しかも、駆動カム15を、各バルブリフター16とオフセット配置し互いに干渉しない位置に配したため、駆動カム15の外形を大きくとることができ、駆動カム15の外周面15aの設計自由度を向上させることが可能となり、これによって揺動カム17の揺動量を確保するためのリフト量を十分に確保できると共に、駆動カム15の駆動面圧を低減するためのカム幅を十分に確保できる。
【0064】
特に、駆動カム15は、リング状に形成され、外周面全体がリンクアーム基部19aの嵌合孔19cの内周面全体に摺接するため、外周面の面圧が分散されて、該面圧を十分に低減できる。したがって、嵌合孔19cの内周面間との摩耗の発生が抑制できると共に、潤滑も行い易い。さらに、面圧の低下に伴い駆動カム15の材料選択の自由度が向上し、加工し易くかつ低コストの材料を選択できる。
【0065】
また、本装置は、全体がいわゆる6リンク方式となるため、ロッカアーム18,18のロッカ比を大きくとることが可能となり、これによって、駆動カム15の駆動軸13に対するオフセット量を大きく設定しなくても、つまり駆動カム15の外径を大きく設定しなくても、揺動カム17の大きな揺動角が得られる。この結果、装置全体のコンパクト化がさらに助長できる。
【0066】
また、ロッカアーム18,18と揺動カム17,17とがリンク部材20,20を介して連係しているため、ロッカアーム18,18のロッカ比を比較的大きく設定しても、ロッカアーム18,18と揺動カム17,17との連係状態が常に保たれる。したがって、揺動カム17,17の大きな揺動角が得られることにより、揺動カム17,17の前記ランプ区間θ2を大きくすることが可能になり、これによってバルブリフター16,16と揺動カム17,17の衝突速度を緩和することができ、この結果、駆動騒音の発生を抑制することが可能になる。
【0067】
さらに、本装置は、2つの吸気弁12,12の間に設けられた軸受14に制御軸28も一緒に軸受けすることができるので、従来の内燃機関にそのまま搭載することが可能となり、この結果、シリンダヘッド11の形状変更を要さず、製造コストの高騰を防止できる。また、駆動軸13も従来と同様の位置とすることができるので、この点でもシリンダの形状変更が不要になる。
【0068】
また、本装置は、駆動軸13の上方位置にロッカアーム18を配置するだけであるから、全高を十分に低くすることが可能になる。
【0069】
さらにまた、本装置は、他方のロッカアーム18に添設した連係切換機構37が、第1分割アーム35と第2分割アーム36を連結する連結ピン41と、この連結ピン41をアーム35,36相互を連結する方向に作動させるための油圧回路44と、連結ピン41をアーム35,36相互の連結を解除する方向に付勢するコイルスプリング42とによって構成されており、油圧回路44による作動圧の供給を遮断した状態(電磁切換弁52をドレン通路51側に連通させた状態)においてアーム35,36相互の連結が解除されるようになっているため、機関始動時にはオイルポンプ50の始動による油圧の立ち上がりを待つことなく、即時に片側の機関弁(吸気弁12)のみの運転にすることができる。したがって、常時確実に片側機関弁による機関の始動が可能になり、このことから機関の始動性は確実に向上する。
【0070】
図9及び図10は本発明の第2の実施形態を示し、他方側のロッカアーム18も一方側のロッカアーム18と同じく2分割形成して、該両分割アーム部35,36を別異の連係切換機構37,37aによって運転状態に応じて連係解除するように構成したものである。
【0071】
前記連係切換機構37,37aは、第1実施形態のものとは構造上若干異なり、第1分割アーム部35の作動用穴38内のプランジャを廃止して、第2分割アーム部36の他端部36b内に形成された摺動用穴40(40a)内に連結ピン41(41a)が摺動自在に設けられ、摺動用穴40(40a)の底部に連結ピン41(41a)を作動用穴38(38a)方向へ付勢するばね部材であるコイルスプリング42(42a)が設けられていると共に、連結ピン41(41a)の前端部外周の小径部と摺動用穴40(40a)の内周面との間に受圧室43(43a)が形成されている。したがって、連結ピン41(41a)は、受圧室43(43a)内の油圧によって後退動して、両分割アーム部35,36の連係を解除するようになっている。
【0072】
また、油圧回路44は、図11に示すように、第1実施形態の油圧回路44をベースとして新たに第2の給排通路49aが設けられていると共に、該給排通路49aにコントローラ53によって切換制御される第2電磁切換弁52aが設けられている。
【0073】
また、この第2電磁切換弁52aは、第1電磁切換弁52と同じタイミングで同じ切換作動をするようになっており、機関始動時及びアイドル運転時に、油圧供給通路48と給排通路49,49aとを連通し、定常運転時には、給排通路49,49aとドレン通路51とを連通するようになっている。
【0074】
尚、本実施形態のように、両方のロッカアーム18,18を2分割に形成して連係切換機構37,37aによって連係,解除する制御装置は、例えば4気筒機関であれば、2気筒について設けられ、他の2気筒については連係切換機構などがないものが適用されている。
【0075】
したがって、この実施形態によれば、機関始動時やアイドル運転中は、電磁切換弁52,52aによって受圧室43,43a内に油圧が供給されて、各連結ピン41,41aが摺動用穴40,40a内に後退動して収納保持される。このため、各ロッカアーム18,18の各分割アーム部35,36、35,36は、連係が解除されて、対応する2つの気筒の各吸気弁12,12、12,12の開閉作動を停止する一方、他の2つの気筒の各吸気弁は開閉作動させる。したがって、連係解除された各気筒は作動が停止し、他の気筒のみが作動するため、クランキングトルクをさらに軽減できると共に、アイドル運転中の燃費の大巾な向上が図れる。また、ポンピングロスを低減できると共に、駆動損失も大巾に低減できる。
【0076】
一方、機関定常運転時には、図10に示すように受圧室43,43aへの油圧の供給が遮断されて受圧室43,43a内の油圧が外部へ排出されるため、各連結ピン41,41aはコイルスプリング42,42aのばね力で先端部41b,41cが各作動用穴38,38a内に進出する。これによって各分割アーム部35,36、35,36が連結されて各吸気弁12,12、12,12が開閉作動するため、出力の向上が図れる。
【0077】
図12〜図14は本発明の第3の実施形態を示し、この実施形態は第2の実施形態と同様に吸気側の2つのロッカアーム18,18を共に2分割にして形成し、各ロッカアーム18を夫々別異の連係切換機構37,37aによって運転状態に応じて連係解除するようになっているが、連係切換機構37,37aの構成が一方のロッカアーム18側のものと他方のロッカアーム18のもので異なっている。
【0078】
この点について説明すると、一方のロッカアーム18側(図中左側)の連係切換機構37は第1の実施形態と同様のものが用いられ、他方のロッカアーム18側(図中右側)の連係切換機構37aは第2の実施形態のものと同様のものが用いられている。つまり、一方側の連係切換機構37は、第1分割アーム部35の作動用穴38内に、プランジャ39と、このプランジャ39を第2分割アーム部36側に付勢するばね部材としてのコイルスプリング42が収容されると共に、第2分割アーム部36の摺動用穴40に連結ピン41が摺動自在に収容され、摺動用穴40底部の受圧室43に導入される油圧によって連結ピン41の進退動作(摺動用穴40と作動用穴38に跨っての嵌合とその解除)が制御されるようになっている。そして、他方側の連係切換機構37aは、第2分割アーム部36の摺動用穴40a内に、連結ピン41aと、この連結ピンaを第1分割アーム部35側に付勢するばね部材としてのコイルスプリング42aが収容されると共に、連結ピン42aの前端部外周の小径部と摺動用穴40aの内周面との間に受圧室43aが形成され、この受圧室43aに導入される油圧によって連結ピン41aの進退動作(摺動用穴40aと作動用穴38aに跨っての嵌合とその解除)が制御されるようになっている。
【0079】
また、両連係切換機構37,37aに油圧を吸排する油圧回路44は前述の第2の実施形態と同様のものが用いられ、第1,第2電磁切換弁52,52aはいずれもオフ状態において吸排通路49,49aをドレン通路51,51a側に連通するように設定されている。したがって、第1,第2電磁切換弁52,52aがオフ状態となる機関停止時には、図12に示すように、第1連係切換機構37の連結ピン41は、コイルスプリング42の力によって摺動用穴40内に押し込められて、第1分割アーム部35と第2分割アーム部36の連係を解除した状態に維持しており、他方、第2連係切換機構37aの連結ピン41aは、逆にコイルスプリング42aの力によって作動用穴38a内に挿入されて、両アーム部35,36を連係状態に維持している。
【0080】
以上のように構成されたこの実施形態の装置は、機関の始動時には、機関停止時と同じように第1,第2電磁切換弁52,52aがいずれもオフ状態に維持される(図12参照)。このため、第2連係切換機構37a側のみがロッカアーム18のアーム部35,36相互を連結することとなり、機関は片弁停止の状態で始動されるようになる。
【0081】
このときには、第1,第2電磁切換弁52,52aの両者をオフ状態することで第2連係切換機構37aのみを連係状態にすることができるため、オイルポンプ50による油圧の立ち上がりを待つこともなく即時に機関の片弁停止を実現することができる。したがって、機関は片弁停止の状態で即時に始動が為されため、このときの起動トルクは小さくなり、この結果、機関の始動性能は確実に向上する。
【0082】
また、こうして機関が始動された後に通常運転に移行すると、コントロールユニット53による制御によって第1電磁切換弁52のみがオン状態に切り換えられ、第1連係切換機構37の受圧室43に高圧の油圧が供給される。これにより、第1連係切換機構37の連結ピン41が図13に示すように突出して、第1分割アーム部35の作動用穴38に押し込まれ、両アーム部35,36が連係される。この結果、機関の両弁が共に作動し、機関出力が高められる。
【0083】
さらにまた、機関が極負荷状態になると、第1電磁切換弁52がオフ状態に切り換えられる一方で、第2電磁切換弁52aがオン状態に切り換えられ、これによって図14に示すように両ロッカアーム18,18のアーム部35,36、35,36相互が連係を解除した状態に操作される。したがって、このときには機関の一部気筒の両弁が停止状態に維持され、他の気筒のみの運転となって燃費の大幅な向上が図れるようになる。
【0084】
図15〜図20は本発明の第4の実施形態を示し、この実施形態は、第1の実施形態と同様に片弁停止タイプのものであって、連係切換機構37の構造を変更したものである。
【0085】
すなわち、連係切換機構37は、一方側のロッカアーム18の第1分割アーム部35の一端側上面に駆動軸13の軸方向に沿って延設された長板状の突起部58と、第2分割アーム部36の上面上に一対のブラケット59,59に軸支された支軸60に揺動自在に支持されたレバー61と、該レバー61の一端部61a側に設けられて、レバー61を一方向へ傾動させるロストモーション機構62と、第2分割アーム部36の上部に上下方向に沿って穿設された摺動用穴63内に設けられて、レバー61の他端部61b下面をロストモーション機構62の押圧力に抗して押上げて他方向へ傾動させるプランジャ64と、摺動用穴63の底部に弾装されて、プランジャ64をレバー61の他端部61bを押し上げるばね部材たるコイルスプリング65と、摺動用穴63の内部に形成された受圧室66に油圧を供給してプランジャ64をコイルスプリング65のばね力に抗して摺動用穴63内に後退させる第1実施形態と同様の油圧回路44(図6)とを備えている。
【0086】
前記レバー61は、平面ほぼT字形状を呈し、頭部側の一端部61aが第1,第2分割アーム部35,36の各上面上に跨って駆動軸13の軸方向へ延設されている一方、脚部側の他端部61bが第2分割アーム部36の上面上を長手方向に沿って延設されている。また、一端部61aは、第1分割アーム部35側の下面に係止用突部58が適宜嵌合係止する係止用溝67が形成されている。
【0087】
ロストモーション機構62は、図17に示すようにレバー61の一端部61a側の第2分割アーム部36上部に上下方向に沿って穿設された作動用穴62aと、該作動用穴62aから上方向へ進出して、レバー61の一端部61aの下面を押し上げるピストン62bと、該ピストン62bを上方向へ付勢するリターンスプリング62cとから構成されている。このリターンスプリング62cは、ばねセット荷重が前記コイルスプリング65よりも小さく設定されている。
【0088】
前記プランジャ64は、縦断面ほぼT字形状を呈し、上端面64aがロストモーション機構62との相対圧によってレバー61の他端部61b下面に常時当接していると共に、フランジ状の下端部64bが受圧室66内の油圧を受ける受圧部として機能するようになっている。
【0089】
また、油圧回路44は、第1実施形態のものとほぼ同一であるが、給排通路49bが制御軸28の内部軸方向に穿設された軸方向孔49cと、第2分割アーム部36の内部長手方向に沿って形成されて一端が軸方向孔49cに、他端が受圧室66に接続された通路孔49dとから構成されている。尚、図中68は、第2分割アーム部36内に形成されてプランジャ64の良好な摺動を確保する空気抜き孔である。
【0090】
したがって、この実施形態によれば、機関始動時やアイドル運転時には、図外の電流切換弁によって油圧供給通路と給排通路49bが連通されて受圧室66内に油圧が供給され、したがって、プランジャ64は、図15〜図17に示すように摺動用穴63の下方向へ後退動する。このため、レバー61は、ロストモーション機構62によって一端部61a側が押し上げられて係止用溝67と係止用突部58との係合が解除されて、両分割アーム部35,36は連結されることなく、互いに自由な状態になっている。このとき、第2分割アーム部36は、ストッパ機構56によって所定以上の揺動が規制されていることは勿論である。
【0091】
したがって、始動性の向上や燃費が改善されるといった第1実施形態と同様な作用が得られる。
【0092】
一方、機関定常運転や高回転高負荷域に移行した場合は、電磁切換弁の作動によって給排通路46dとドレン通路が連通して受圧室66内の油圧が排出されて低圧になる。したがって、プランジャ64は図18〜図20に示すようにコイルスプリング65のばね力によってレバー61の他端部61bを押し上げて、例えば揺動カム17のベースサークル時において、レバー61の係止用溝67と係止用突部58が合致することにより互いに係合して、両分割アーム部35,36が一体的に連結されることになる。これによって、両吸気弁12,12が開閉作動して機関の出力を向上させることがきるなど第1実施形態と同様な作用効果が得られる。
【0093】
尚、運転状態に応じて可変機構21により、ロッカアーム18,18の揺動支点を変化させることにより、バルブタイミング及びバルブリフトを可変制御できることは第1〜第3実施形態と同じである。
【0094】
図21〜図27は本発明の第5の実施形態を示すものであり、この実施形態の装置は、軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸113と、この駆動軸113に嵌装されて動力伝達時に駆動軸113と一体に回転する駆動カム115と、駆動軸113上に回動自在に設けられて、各吸気弁12,12をバルブリフター16,16を介して押圧回動させる揺動カム117,117と、駆動軸113の上方の制御軸28に回動自在に支持されて、一端がリンクアーム19を介して駆動カム115に連係されると共に、他端がリンク部材20,20を介して揺動カム117,117に連係されたロッカアーム18と、このロッカアーム18の揺動支点を機関の運転状態に応じて可変にする可変機構21とを備えている点は、上述した第1〜第4の実施形態と同様である。
【0095】
ただし、この可変動弁装置は、左右の揺動カム117,117が筒状の連結部80と共に一体に形成され、一方の揺動カム117が駆動カム115からリンクアーム19、ロッカアーム18、及び、リンク部材20,20を介して動力伝達され揺動作動すると共に、この一方の揺動カム117に連動して他方の揺動カム117も同期作動するようになっている。また、ロッカアーム18は分割形成ではなく一体に形成されており、それに代えて、駆動カム115が駆動軸113に相対回動可能に組み付けられ、これらが連係切換機構137によって適宜連係,解除されるようになっている。
【0096】
この連係切換機構137は、図21及び図26,27に示すように、駆動カム115の軸方向外側のボス部115aに半径方向に沿って形成された摺動用穴140と、この摺動用穴140内に摺動自在に収容配置された有底円筒状の連結ピン41と、摺動用穴140の底部と連結ピン41の間に介装されて、同ピン41を駆動軸113方向に付勢するコイルスプリング42と、駆動軸113の外周面の前記摺動用穴140と対応する位置に形成された作動用穴138と、から主として構成され、作動用穴138の底部に駆動軸113の半径方向に沿って形成された受圧室143に油圧回路44の吸排通路49から制御油圧が導入されるようになっている。
【0097】
さらに説明すると、摺動用穴140の底部は空気孔81を有する別体の円盤状部材によって構成され、連結ピン41の先端部と、この連結ピン41の挿入される作動用穴138の開口縁には、両者の係合を容易にするためにテーパや曲面等の面取りが為されている。また、駆動軸113の外周面のうちの作動用穴138の中心部を通る位置には、図25に示すように、油圧案内用の環状溝82が形成されており、駆動軸113と駆動カム115とがいかなる相対回動位置にある場合であっても、吸排通路49の油圧が常時確実に連結ピン41の先端面に作用するようになっている。
【0098】
尚、この実施形態の装置が用いられるのは、複数気筒を有する内燃機関であって、その内燃機関は一部の気筒のみに連係切換機構137が適用され、他の気筒は駆動軸113と駆動カム115が常時連結されるようになっている。つまり、例えば4気筒の機関であれば、そのうちの2気筒にのみに連係切換機構137が設けられている。
【0099】
この実施形態の可変動弁装置は以上のような構成であるため、機関始動時やアイドル運転時には、電磁切換弁52がコントロールユニット53からの信号によってオン作動され、それによって油圧供給通路48の高圧の油圧が吸排通路49を通して受圧室143に導入され、連結ピン41がこの油圧を受けて図27に示すように摺動用穴140内に後退する。駆動軸113と駆動カム115とはこれによって連係を解除され、このとき、駆動軸113は空転して駆動軸113の動力は揺動カム117には伝達されなくなる。
【0100】
したがって、機関始動時には、連係切換機構137の設けられたこの一部の気筒が停止状態に維持され、これによって起動トルクが軽減されると共に、動力損失の低減によってアイドル運転時における燃費も向上する。
【0101】
また、この状態から機関が定常運転に移行すると、電磁切換弁52がコントロールユニット53からの信号によってオフ作動され、連係切換機構137の受圧室143がドレン通路51に連通する。このため、連結ピン41はコイルスプリング42の力によって前方に押圧され、駆動カム115の摺動用穴140と駆動軸113の作動用穴138が合致したところで連結ピン41の先端部が作動用穴138内に挿入される。これにより、駆動軸113の動力が駆動カム115を介して左右両側の揺動カム117,117に伝達され、揺動カム117,117による吸気弁12,12の開閉作動が行われるようになる。
【0102】
したがって、これによって機関の全気筒が作動することとなり、高出力を得ることが可能になる。、
ところで、この実施形態の可変動弁装置は、駆動カム115を駆動軸113に対して相対回動可能に取付け、この両者を連係切換機構137によって適宜連係,解除する構成となっているため、ロッカアーム18の分割アーム部相互を連係,解除する第1〜第4の実施形態のものと比較して、弁停止時における動力損失が確実に小さくなる。
【0103】
つまり、この実施形態の装置の場合、弁停止時には駆動軸113のみが空転し、第1〜第4の実施形態のように質量の大きい駆動カム115やリンクアーム19等が一緒に回転することがないため、これらの質量の分だけ動力損失が確実に低減される。
【0104】
また、以上では、連係切換機構137に作動油圧を供給して駆動軸113と駆動カム115の連係を遮断すると共に、コイルスプリング42の力によって駆動軸113と駆動カム115を連係するようにしたが、これとは逆にコイルスプリングの力によって駆動軸と駆動カムの連係を遮断し、連係切換機構に作動油圧を供給して駆動軸と駆動カムの連係を遮断するようにしても良い。このようにした場合には、機関始動時に連係切換機構に対する作動油圧の供給を遮断することにより、油圧の立ち上がりを待つことなく即時に一部の気筒の弁作動を停止することができる。
【0105】
尚、本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば連係切換機構をさらに異なる構成とすることも可能であり、また、ストッパ機構も構成を変更することが可能である。また、本装置は、1気筒当たり2つの機関弁ばかりか、1つの機関弁にも適用可能であり、さらに吸気弁の他に排気弁側にも適用できる。
【0106】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、機関弁のバルブタイミング及びバルブリフト量を可変制御できることは勿論のこと、駆動カムと揺動カムとを駆動軸に同軸上に設けたため、機関巾方向の配置スペースを十分に小さくすることができると共に、ロッカアームも機関巾方向へ延設する必要がなくなるため、装置全体のコンパクト化が図れる。この結果、装置の機関への搭載性が向上する。
【0107】
また、揺動カムを駆動カムと一緒に駆動軸に設けることにより、従来のような支軸が不要になるため、部品点数の削減が図れると共に、駆動軸と揺動カムの互いの軸心のずれが生じないため、バルブタイミングの制御精度の低下を防止できる。
【0108】
そして、請求項1〜7に記載の発明によれば、機関運転状態に応じて、分割されたロッカアームの両分割アーム部を連係切換機構によって連係あるいは連係を解除することにより、機関弁を作動あるいは作動を停止させることができるため、機関始動時とアイドル運転時に両分割アーム部の連係を解除することで、始動時における起動トルクの低減化が図れると共に、アイドル運転時の燃費の大巾な向上などが図れる。また、機関始動時にアクチュエータによってロッカアームの揺動支点を低リフト側に変位させる場合であっても、このとき両分割アーム部の連結を解除することにより、アクチュエータの必要トルクを小さくし、可変機構の応答性を高めることができる。
【0109】
さらにまた、中・高負荷運転時に、可変機構によってカムシャフトが高リフト側に制御された状態で、何等かの原因によって機関が急停止した場合であっても、機関始動時に両分割アーム部の連係が解除されるようにすれば、再始動時の起動トルクが低減されるため、スムーズで確実な機関始動が可能になる。つまり、ロッカアームを連係,解除する機構を持たないバルブタイミング制御装置においては、中,高負荷運転時に機関が何等かの原因によって不意に停止すると、その直後の機関始動時にはバルブリフト量が大きいまま起動しなければならないために、起動トルクが非常に大きくなって機関始動性が悪化するが、この発明の装置によれば、一部の機関弁作動を停止させることで機関再始動時における起動トルクを低減し、それによって機関始動性の低下を回避することができる。
【0110】
さらに、この発明の装置は、片弁停止の他に、両弁停止などの制御も可能になるため、ポンピングロスの低減化が図れ駆動損失を抑制でき、始動性や燃費の大巾な改善が図れる。
【0111】
とりわけ、請求項6,7に記載の発明によれば、機関始動時にリターン用のばね部材の力により、少なくとも一つの機関弁に対応した分割アーム部の連結を解除することができるため、作動油圧の立ち上がりを待つことなく、少なくとも一つの機関弁の開閉作動を即時に停止させることができ、このことから機関始動時の起動トルクが確実に低減され、始動性がより一層高まる。そして、カムシャフトを高リフト側に制御した状態での機関の不意の停止に対しても自動的に分割アーム部の連結を解除し、再始動時の起動トルクを低減して機関停止直後の確実な再始動を実現することができる。
【0112】
また、請求項8,9に記載の発明によれば、機関運転状態に応じて駆動カムと駆動軸を連係あるいは連係を解除することで、機関弁を作動あるいは作動を停止させることができるため、機関始動時における起動トルクの低減と、アイドル運転時の燃費の向上を図ることができる。とりわけ、この発明の場合、連係切換機構による機関弁の停止時には、比較的大きな質量を持つ駆動カムやリンクアーム、ロッカアーム等から駆動軸を切り離して、駆動軸だけが自由に回転するようにしたため、機関の始動性と燃費がより確実に向上する。さらに、この発明の場合、可変機構によってカムシャフトが高リフト側に制御された状態で機関が不意に停止したときであっても、機関始動時に一部の気筒の駆動カムと駆動軸の連係を解除するようにすれば、起動トルクが低減されて確実な再始動が可能になる。
【0113】
そして、請求項9に記載の発明においては、機関始動時に、リターン用のばね部材の力によって、一部の気筒に対応した駆動軸と駆動カムの連結を解除することができるため、作動油圧の立ち上がりを待つことなく迅速に一部気筒の機関弁の作動を停止させ、機関始動時の起動トルクを確実に低減することが可能になる。また、この発明は、カムシャフトが高リフト側に制御された状態で機関が不意に停止した場合であっても、一部の気筒においてばね部材が自動的に駆動カムと駆動軸の連結を解除するため、再始動時の起動トルクが低減されて停止直後の確実な再始動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図2のA矢視図。
【図2】本実施形態の平面図。
【図3】同実施形態の斜視図。
【図4】Aは同実施形態に供される第1分割アーム部の正面図、BはAのB−B線に沿う断面図。
【図5】Aは同第2分割アーム部の正面図、BはAのC−C線に沿う断面図。
【図6】本実施形態の油圧回路を示す概略図。
【図7】両分割アーム部を連結した状態を示す図8のD矢視図。
【図8】同両分割アーム部を連結した状態を示す平面図。
【図9】本発明における第2実施形態を一部断面して示す平面図。
【図10】同第2実施形態の両分割アーム部が連結された状態を示す平面図。
【図11】同第2の実施形態の油圧回路を示す概略図。
【図12】本発明の第3の実施形態の一部破断平面図と油圧回路図を含む概略構成図。
【図13】同第3の実施形態の一部破断平面図。
【図14】同第3の実施形態の一部破断平面図。
【図15】本発明の第4の実施形態を示す図16のE矢視図。
【図16】同第4の実施形態を示す平面図。
【図17】同第4の実施形態の要部拡大図。
【図18】同第4の実施形態の両分割アーム部の連結状態を示す図16のF矢視図。
【図19】同第4の実施形態の平面図。
【図20】同第4の実施形態の要部拡大図。
【図21】本発明の第5の実施形態の縦断面図と油圧回路図を含む概略構成図。
【図22】同第5の実施形態の側面図。
【図23】同第5の実施形態の図22のG矢視図。
【図24】同第5の実施形態の平面図。
【図25】同第5の実施形態の駆動軸の斜視図。
【図26】同第5の実施形態の連結状態を示すH−H線に沿う断面図。
【図27】同第5の実施形態の連結解除状態を示すH−H線に沿う断面図。
【図28】従来の可変動弁装置を示す断面図。
【符号の説明】
11…シリンダヘッド
12…吸気弁
13,113…駆動軸
15,115…駆動カム
16…バルブリフター
17,117…揺動カム
18…ロッカアーム
18a…一端部
18b…他端部
19…リンクアーム
20…リンク部材
21…可変機構
35…第1分割アーム部
36…第2分割アーム部
37,137…連係切換機構
38,138…作動用穴
39…プランジャ
40,140…摺動用穴
41…連結ピン
42…コイルスプリング(ばね部材)
43…受圧室[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a variable valve operating apparatus for an internal combustion engine that can vary the opening / closing timing and valve lift amount of an intake / exhaust valve according to the engine operating state.
[0002]
[Prior art]
As is well known, the intake / exhaust valve opening / closing timing is used to improve fuel efficiency at low engine speeds and low loads, to ensure stable operation, and to ensure sufficient output by improving intake charge efficiency at high speeds and high loads. Various variable valve operating apparatuses that variably control the valve lift amount according to the engine operating state have been conventionally provided. For example, those described in JP-A-55-137305 are known.
[0003]
The outline will be described with reference to FIG. 28. A
[0004]
On the other hand, a
[0005]
The
[0006]
When the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional valve operating apparatus, the cam 2a and the
[0008]
Further, since the cam 2a and the
[0009]
Further, since the
[0010]
Further, since the
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been devised in view of the problems of the conventional variable valve gear, and the invention according to claim 1 is a drive shaft that is driven to rotate by a crankshaft of an engine and a drive cam is fixed to the outer periphery. A swing cam that is swingably provided on the drive shaft and that opens and closes the engine valve while rolling on the top surface of the valve lifter, and one end portion is rotatably linked to the drive cam via a link arm; A rocker arm whose other end is mechanically linked to a rocking cam, a variable mechanism that makes a rocking fulcrum of the rocker arm variable, and a control means that controls the variable mechanism according to the engine operating state, A variable valve operating device that variably controls a rocking fulcrum of a rocker arm to change a rocking position of a rocking cam with respect to a top surface of the valve lifter to make a lift amount of an engine valve variable. Department side and others And a linkage switching mechanism for releasing or releasing the linkage between the first divided arm portion and the other second divided arm portion according to the operating state of the engine. Yes.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, the linkage switching mechanism includes a plunger that is slidably provided in an operation hole formed in a side portion of one of the split arm portions, and the other that opposes the operation hole. A sliding hole formed in a side portion of the split arm portion, and is slidably received in the sliding hole, and is slid to a position straddling the sliding hole and the operating hole by the first pressing means. And a second pin for connecting and moving the connecting pin to the sliding hole via the plunger. The connecting pin connects the two split arm portions.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, the linkage switching mechanism is provided with an operating hole drilled in a side portion of one split arm portion and a side portion of the other split arm portion facing the operating hole. A sliding pin that is accommodated in the sliding hole and is slid to a position straddling the sliding hole and the operating hole by the first pressing means to connect the two split arm portions; And a second pressing means provided in the operating hole for accommodating and moving the connecting pin into the sliding hole.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, the linkage switching mechanism swings on a locking projection provided on the upper surface of one of the split arm portions and a support shaft supported on the upper surface of the other split arm portion. A lever that is movably supported, a lost motion mechanism that is provided on one end of the lever, and that presses and tilts the lever in one direction, and is formed in the upper part of the other split arm along the vertical direction. A plunger that is slidably provided in the sliding hole and pushes the other end of the lever in the other direction against the pressing force of the lost motion mechanism, and a plunger that is provided in the sliding hole and moves the plunger in the lever direction. First pressing means for pushing, and second pressing means for moving the plunger back into the sliding hole against the pressing force of the first pressing means, and the lever of the lever is moved by the first pressing means. Push the other end up to push one end of the lever And one for connecting the engagement and locking projection is engaged with both split arm, and characterized by being configured to release the connection of the both split arm by a pressing force of the lost motion mechanism.
[0015]
The invention according to
[0016]
Therefore, in the present invention, since the drive cam and the swing cam are provided together on the drive shaft, the apparatus can be made compact, and in particular, the linkage switching mechanism can be used in accordance with the engine operating state. The operation of the intake valve on the side can be stopped.
[0017]
That is, for example, at the time of engine start or idling operation, the supply of hydraulic pressure from the hydraulic circuit to the pressure receiving chamber in the sliding hole is cut off, so that the connecting pin is stored and held in the sliding hole by the spring force of the spring member. It has become. For this reason, the two split arm portions are not connected to each other and are in a free state, while the first split arm portion linked to the drive cam swings in a so-called idle driving state due to the eccentric rotation of the drive cam, The second split arm portion is in a swing stop state. Therefore, the swing cam stops the opening / closing operation of one engine valve without swinging. As a result, the starting torque by the crankshaft at the start is reduced, the startability is improved, and the fuel efficiency during idling is improved.
[0018]
On the other hand, when the engine shifts to, for example, steady operation and a high rotation / high load range, hydraulic pressure is supplied from the hydraulic circuit to the hydraulic chamber, and therefore the connecting pin advances from the sliding hole against the spring force of the spring member. Then, the tip part enters the working hole and is held at a position straddling the two holes. Thereby, both split arm parts are connected integrally. Therefore, the eccentric rotational force of the drive cam is transmitted from one split arm portion to the other split arm portion, the swing cam swings as the entire rocker arm swings, and one engine valve opens and closes. . As a result, it is possible to improve the intake charge efficiency during such operation.
[0019]
The invention according to
[0020]
In the case of this invention, when attempting to stop the opening / closing operation of the engine valves of some cylinders at the time of starting the engine, the supply of the operating hydraulic pressure is cut off and the connection between the divided arm parts is released by the force of the return spring member To do. In this way, it is possible to immediately stop the opening / closing operation of the engine valves of some cylinders without waiting for the rising of the hydraulic pressure.
[0021]
The invention according to
[0022]
In the case of the present invention, when the supply of the hydraulic pressure to both the variable valve units is cut off, one of the variable valve units releases the mutual connection between the split arm portions by the force of the return spring member. The variable valve unit connects the divided arm portions with each other by the force of the return spring member. Therefore, when the engine is started, if the supply of hydraulic pressure to both variable valve units is cut off, it is possible to reliably operate only the engine valve on one side without waiting for the hydraulic pressure to rise.
[0023]
The invention according to
[0024]
In the case of this invention, for example, when the operation of the engine valves of some cylinders is stopped at the time of engine start or idle operation, the linkage between the drive shaft and the drive cam is released by the linkage switching mechanism. As a result, the drive cam does not follow the rotation of the drive shaft, and the swing cam linked to the drive cam via the link arm, the rocker arm, or the like is in a stopped state. At this time, since the drive shaft is separated from the drive cam, link arm, rocker arm, etc. having a relatively large mass and freely rotates, the starting torque when starting the engine is reduced and the power loss of the engine is also reduced.
[0025]
The invention according to
[0026]
In the case of this invention, when stopping the opening / closing operation of the engine valves of some cylinders at the time of starting the engine, the supply of the operating hydraulic pressure is cut off, and the drive cam and the drive shaft are connected by the force of the return spring member. To release. As a result, the opening / closing operation of the engine valves of some cylinders can be stopped immediately without waiting for the rising of the hydraulic pressure.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 3 show a first embodiment of a variable valve operating apparatus according to the present invention, which is applied to an internal combustion engine having two intake valves per cylinder.
[0028]
That is, this variable valve operating device is rotatably supported by a pair of
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
As shown in FIGS. 1 and 3, each of the
[0032]
As shown in FIG. 1, each
Each of the
[0033]
As shown in FIGS. 1 and 3, the
[0034]
Further, the
[0035]
On the other hand, as shown in FIGS. 1 and 5A and 5B, the second
[0036]
Each of the
[0037]
Each of the
[0038]
A
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
A
[0043]
The connecting
[0044]
As shown in FIG. 6, the
[0045]
The
[0046]
Further, as shown in FIG. 1, the second
[0047]
Hereinafter, the operation of the present embodiment will be described. First, at the time of engine start and idling operation, the
[0048]
For this reason, the two
[0049]
On the other hand, the
[0050]
As described above, when the operation of the
[0051]
Thereafter, when the vehicle is started to shift to a steady operation of low rotation and low load and medium rotation and middle load, the
[0052]
Therefore, in the base circle region of the rocking
[0053]
For this reason, the
[0054]
Further, even when the engine is at high engine speed and high load, the connection state of both the
[0055]
Further, at the time of the engine low rotation and low load, the electromagnetic actuator is rotationally driven to one side by the control signal from the controller, and accordingly, the
[0056]
Accordingly, the rotation of the
[0057]
Therefore, in such a low rotation and low load region, the valve lift amount is reduced, the opening timing of each
[0058]
On the other hand, when the engine shifts to the high engine speed and high load range, the electromagnetic actuator is rotationally driven in the other direction by a control signal from the controller. Therefore, the
[0059]
Accordingly, the rolling contact position of each
[0060]
Therefore, in such a high rotation and high load region, the cam lift characteristic becomes larger than that in the low rotation and low load region, the valve lift amount is increased, and the opening timing of each
[0061]
Further, according to this apparatus, since the
[0062]
Further, by providing the
[0063]
Moreover, since the
[0064]
In particular, the
[0065]
In addition, since the entire apparatus is a so-called 6-link system, it is possible to increase the rocker ratio of the
[0066]
Further, since the
[0067]
Furthermore, since the
[0068]
In addition, since the present apparatus only disposes the
[0069]
Furthermore, in this apparatus, the
[0070]
9 and 10 show a second embodiment of the present invention, in which the
[0071]
The
[0072]
Further, as shown in FIG. 11, the
[0073]
Further, the second
[0074]
As in this embodiment, a control device that forms both the
[0075]
Therefore, according to this embodiment, when the engine is started or during idling, hydraulic pressure is supplied into the
[0076]
On the other hand, during steady engine operation, as shown in FIG. 10, the supply of hydraulic pressure to the
[0077]
FIGS. 12 to 14 show a third embodiment of the present invention. In this embodiment, the two
[0078]
Explaining this point, the
[0079]
Further, the
[0080]
In the apparatus of this embodiment configured as described above, when the engine is started, both the first and second
[0081]
At this time, only the second
[0082]
Further, when the engine is started and thus shifts to normal operation, only the first
[0083]
Furthermore, when the engine is in a pole load state, the first
[0084]
15 to 20 show a fourth embodiment of the present invention. This embodiment is of the one-valve stop type as in the first embodiment, and the structure of the
[0085]
That is, the
[0086]
The
[0087]
As shown in FIG. 17, the lost
[0088]
The
[0089]
The
[0090]
Therefore, according to this embodiment, at the time of engine start or idling operation, the hydraulic pressure supply passage and the supply /
[0091]
Therefore, the same effect as that of the first embodiment can be obtained such that the startability is improved and the fuel consumption is improved.
[0092]
On the other hand, when the engine shifts to a steady state or a high rotation / high load region, the operation of the electromagnetic switching valve causes the supply /
[0093]
Note that the valve timing and valve lift can be variably controlled by changing the rocking fulcrum of the
[0094]
FIGS. 21 to 27 show a fifth embodiment of the present invention. An apparatus according to this embodiment includes a
[0095]
However, in this variable valve operating apparatus, left and
[0096]
As shown in FIGS. 21, 26, and 27, the
[0097]
More specifically, the bottom of the sliding
[0098]
The apparatus of this embodiment is used for an internal combustion engine having a plurality of cylinders, and the internal combustion engine is applied with the
[0099]
Since the variable valve operating apparatus of this embodiment is configured as described above, the
[0100]
Therefore, when the engine is started, this part of the cylinders provided with the
[0101]
Further, when the engine shifts from this state to the steady operation, the
[0102]
Therefore, all cylinders of the engine are operated by this, and high output can be obtained. ,
By the way, in the variable valve operating apparatus of this embodiment, the
[0103]
That is, in the apparatus of this embodiment, when the valve is stopped, only the
[0104]
In the above, the hydraulic pressure is supplied to the
[0105]
In addition, this invention is not limited to the structure of each said embodiment, For example, a linkage switching mechanism can also be set as a different structure, and a stopper mechanism can also change a structure. . Further, the present apparatus can be applied not only to two engine valves per cylinder but also to one engine valve, and can also be applied to the exhaust valve side in addition to the intake valve.
[0106]
【The invention's effect】
As apparent from the above description, according to the present invention, the valve timing and valve lift amount of the engine valve can be variably controlled, and the drive cam and the swing cam are provided coaxially on the drive shaft. The arrangement space in the engine width direction can be made sufficiently small, and since it is not necessary to extend the rocker arm in the engine width direction, the entire apparatus can be made compact. As a result, the mountability of the apparatus to the engine is improved.
[0107]
In addition, by providing the swing cam on the drive shaft together with the drive cam, the conventional support shaft becomes unnecessary, so that the number of parts can be reduced and the shaft center of the drive shaft and the swing cam can be reduced. Since no deviation occurs, it is possible to prevent a decrease in valve timing control accuracy.
[0108]
According to the first to seventh aspects of the invention, depending on the engine operating state, the two split arm portions of the divided rocker arms are linked or released by the linkage switching mechanism to operate the engine valve or Since the operation can be stopped, it is possible to reduce the starting torque at the time of starting and to greatly improve the fuel consumption at the time of idling by releasing the linkage of the split arm parts at the time of engine starting and idling. Etc. Also, even when the rocker arm swinging fulcrum is displaced to the low lift side by the actuator when the engine is started, the required torque of the actuator can be reduced by releasing the connection of the two split arm parts at this time. Responsiveness can be improved.
[0109]
Furthermore, even when the engine is suddenly stopped due to any cause while the camshaft is controlled to the high lift side by the variable mechanism during medium / high load operation, both split arm parts are If the linkage is released, the starting torque at the time of restart is reduced, so that a smooth and reliable engine start becomes possible. In other words, in a valve timing control device that does not have a mechanism for linking and releasing the rocker arm, if the engine is stopped unexpectedly for some reason during medium or high load operation, the valve lift amount is kept large when starting the engine immediately after that. Therefore, the starting torque becomes very large and the engine startability is deteriorated. However, according to the device of the present invention, the starting torque at the time of restarting the engine is reduced by stopping the operation of some engine valves. This can reduce the engine startability.
[0110]
In addition to the single valve stop, the device of the present invention can also control both valve stop, etc., so that the pumping loss can be reduced and the drive loss can be suppressed, and the startability and fuel consumption can be greatly improved. I can plan.
[0111]
In particular, according to the sixth and seventh aspects of the invention, when the engine is started, the connection of the split arm portion corresponding to at least one engine valve can be released by the force of the return spring member. Without waiting for the start-up of the engine, the opening / closing operation of at least one engine valve can be stopped immediately, so that the starting torque at the time of starting the engine is reliably reduced and the startability is further improved. Even when the engine is suddenly stopped when the camshaft is controlled to the high lift side, the split arm section is automatically disconnected, reducing the starting torque at restart and ensuring that Can be restarted.
[0112]
Further, according to the inventions of
[0113]
In the ninth aspect of the invention, when the engine is started, the connection of the drive shaft and the drive cam corresponding to some cylinders can be released by the force of the return spring member. Without waiting for the start-up, the operation of the engine valves of some cylinders can be quickly stopped, and the starting torque at the time of starting the engine can be surely reduced. Further, according to the present invention, even when the engine is suddenly stopped with the camshaft controlled to the high lift side, the spring member automatically releases the connection between the drive cam and the drive shaft in some cylinders. Therefore, the starting torque at the time of restart is reduced, and a reliable restart immediately after the stop is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view taken in the direction of an arrow A in FIG. 2 showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the present embodiment.
FIG. 3 is a perspective view of the embodiment.
4A is a front view of a first split arm portion provided for the embodiment, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line BB of A. FIG.
5A is a front view of the second divided arm portion, and B is a cross-sectional view taken along the line CC of A. FIG.
FIG. 6 is a schematic diagram showing a hydraulic circuit of the present embodiment.
7 is a view taken in the direction of arrow D in FIG. 8 showing a state in which both split arm portions are connected.
FIG. 8 is a plan view showing a state in which the both split arm portions are connected.
FIG. 9 is a plan view showing a second embodiment of the present invention in partial cross section.
FIG. 10 is a plan view showing a state in which both split arm portions of the second embodiment are connected.
FIG. 11 is a schematic diagram showing a hydraulic circuit according to the second embodiment.
FIG. 12 is a schematic configuration diagram including a partially broken plan view and a hydraulic circuit diagram of a third embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a partially broken plan view of the third embodiment.
FIG. 14 is a partially broken plan view of the third embodiment.
FIG. 15 is an E arrow view of FIG. 16 showing a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a plan view showing the fourth embodiment;
FIG. 17 is an enlarged view of a main part of the fourth embodiment.
18 is a view taken in the direction of the arrow F in FIG. 16 showing a connected state of both split arm portions of the fourth embodiment.
FIG. 19 is a plan view of the fourth embodiment.
FIG. 20 is an enlarged view of a main part of the fourth embodiment.
FIG. 21 is a schematic configuration diagram including a vertical sectional view and a hydraulic circuit diagram of a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 22 is a side view of the fifth embodiment.
FIG. 23 is a G arrow view of FIG. 22 in the fifth embodiment.
FIG. 24 is a plan view of the fifth embodiment.
FIG. 25 is a perspective view of a drive shaft of the fifth embodiment.
FIG. 26 is a cross-sectional view taken along line HH showing the connection state of the fifth embodiment;
FIG. 27 is a cross-sectional view taken along the line HH showing a connection release state of the fifth embodiment.
FIG. 28 is a cross-sectional view showing a conventional variable valve operating apparatus.
[Explanation of symbols]
11 ... Cylinder head
12 ... Intake valve
13, 113 ... Drive shaft
15, 115 ... Driving cam
16 ... Valve lifter
17, 117 ... swing cam
18 ... Rocker arm
18a ... one end
18b ... the other end
19 ... Link arm
20 ... Link member
21 ... Variable mechanism
35 ... 1st split arm
36. Second split arm portion
37, 137 ... linkage switching mechanism
38,138 ... Hole for operation
39 ... Plunger
40,140 ... Sliding hole
41 ... Connecting pin
42 ... Coil spring (spring member)
43 ... Pressure receiving chamber
Claims (9)
前記ロッカアームの一端部側と他端部側とを分割形成すると共に、該一方の分割アーム部と他方の分割アーム部とを機関の運転状態に応じて連係あるいは連係を解除する連係切換機構を設けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。A drive shaft that is rotationally driven by the crankshaft of the engine and has a drive cam fixed on the outer periphery thereof, and a swing cam that is swingably provided on the drive shaft and that opens and closes the engine valve while rolling on the valve lifter top surface. A rocker arm having one end rotatably linked to the drive cam via the link arm and the other end mechanically linked to the swing cam, a variable mechanism for changing the swing fulcrum of the rocker arm, And a control means for controlling the operation of the variable mechanism according to the engine operating state, and by changing the swinging fulcrum of the rocker arm, the swinging position of the swing cam relative to the top surface of the valve lifter is changed to change the engine valve. A variable valve gear that makes the lift amount of
The rocker arm is divided into one end side and the other end side, and a linkage switching mechanism is provided to link or release the one split arm portion and the other split arm portion according to the operating state of the engine. A variable valve operating apparatus for an internal combustion engine characterized by the above.
一方の可変動弁ユニットの連係切換機構は、作動油圧によって分割アーム部相互を連結すると共に、リターン用のばね部材の力によって連結を解除し、他方の可変動弁ユニットの連係切換機構は、リターン用のばね部材の力によって分割アーム部相互を連結すると共に、作動油圧によって連結を解除することを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。A variable valve unit that is used in an internal combustion engine that includes a pair of intake valves or exhaust valves per cylinder and that includes the drive cam, link arm, rocker arm, swing arm, and linkage switching mechanism includes the intake valve or the exhaust valve. The variable valve operating device according to any one of claims 1 to 6, which is provided corresponding to each pair of valves,
The linkage switching mechanism of one variable valve unit connects the split arm portions with each other by operating hydraulic pressure and releases the connection by the force of a return spring member. The linkage switching mechanism of the other variable valve unit A variable valve mechanism for an internal combustion engine, wherein the split arm portions are connected to each other by the force of a spring member and the connection is released by operating hydraulic pressure.
前記駆動カムを駆動軸に相対回動可能に組み付け、この両者を機関の運転状態に応じて係合あるいは係合を解除する連係切換機構を設けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。A drive shaft that is rotationally driven by the crankshaft of the engine and has a drive cam connected to the outer periphery, and a swing cam that is swingably provided on the drive shaft and opens and closes the engine valve while rolling on the valve lifter top surface. A rocker arm having one end rotatably linked to the drive cam via the link arm and the other end mechanically linked to the swing cam, a variable mechanism for changing the swing fulcrum of the rocker arm, And a control means for controlling the operation of the variable mechanism according to the engine operating state, and by changing the swinging fulcrum of the rocker arm, the swinging position of the swing cam relative to the top surface of the valve lifter is changed to change the engine valve. A variable valve gear that makes the lift amount of
A variable valve operating apparatus for an internal combustion engine, wherein the drive cam is assembled to a drive shaft so as to be rotatable relative to each other, and a linkage switching mechanism is provided for engaging or disengaging the two according to the operating state of the engine. .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19180299A JP3940527B2 (en) | 1998-07-07 | 1999-07-06 | Variable valve operating device for internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-190902 | 1998-07-07 | ||
JP19090298 | 1998-07-07 | ||
JP19180299A JP3940527B2 (en) | 1998-07-07 | 1999-07-06 | Variable valve operating device for internal combustion engine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000154707A JP2000154707A (en) | 2000-06-06 |
JP3940527B2 true JP3940527B2 (en) | 2007-07-04 |
Family
ID=26506376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19180299A Expired - Fee Related JP3940527B2 (en) | 1998-07-07 | 1999-07-06 | Variable valve operating device for internal combustion engine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3940527B2 (en) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4525562B2 (en) * | 2005-11-14 | 2010-08-18 | トヨタ自動車株式会社 | Control device for internal combustion engine |
JP4661647B2 (en) * | 2006-03-20 | 2011-03-30 | トヨタ自動車株式会社 | Control device for variable valve mechanism |
JP4935344B2 (en) * | 2006-12-25 | 2012-05-23 | トヨタ自動車株式会社 | Variable valve operating apparatus for internal combustion engine, and control apparatus for internal combustion engine provided with variable valve operating apparatus |
JP4933474B2 (en) * | 2008-04-03 | 2012-05-16 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Valve operating device for internal combustion engine |
JP5071584B2 (en) * | 2009-02-25 | 2012-11-14 | トヨタ自動車株式会社 | Variable valve operating device for internal combustion engine |
-
1999
- 1999-07-06 JP JP19180299A patent/JP3940527B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000154707A (en) | 2000-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7793625B2 (en) | Variable valve actuating apparatus for internal combustion engine | |
US8061311B2 (en) | Variable valve actuating apparatus for internal combustion engine | |
US8095298B2 (en) | Variable valve actuation system of internal combustion engine | |
US7802546B2 (en) | Variable valve actuating apparatus and process for internal combustion engine | |
US7469669B2 (en) | Variable valve train mechanism of internal combustion engine | |
EP2479389B1 (en) | Valve gear of internal combustion engine | |
US8113157B2 (en) | Variable valve control apparatus | |
JP5662264B2 (en) | Variable valve operating device for internal combustion engine | |
US9068483B2 (en) | Variable valve actuating apparatus for internal combustion engine, and controller for variable valve actuating apparatus | |
US20090159027A1 (en) | Variable valve actuating apparatus for internal combustion engine, and controller for variable valve actuating apparatus | |
US6550436B2 (en) | Intake valve control device of internal combustion engine | |
JP3940527B2 (en) | Variable valve operating device for internal combustion engine | |
JP3876087B2 (en) | Variable valve operating device for internal combustion engine | |
JP2010059945A (en) | Variable valve gear device for internal combustion engine | |
JP2008286080A (en) | Internal combustion engine | |
KR101648620B1 (en) | Variable valve device for internal combustion engine | |
JP4311813B2 (en) | Intake system controller for spark ignition internal combustion engine | |
JP4085886B2 (en) | Variable valve operating device for internal combustion engine | |
JP2002295274A (en) | Variable valve device for internal combustion engine | |
JPH07247815A (en) | Valve system for internal combustion engine | |
JP4212516B2 (en) | Variable valve operating device for internal combustion engine | |
JP4197211B2 (en) | Valve control device for internal combustion engine | |
JP2001355418A (en) | Variable valve system for interval combustion engine | |
JP2014055556A (en) | Variable valve gear of internal combustion engine | |
JP2010138714A (en) | Intake and exhaust valve driving device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070327 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406 Year of fee payment: 3 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |