JP3836071B2 - 単電極片面サブマージアーク溶接方法 - Google Patents
単電極片面サブマージアーク溶接方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板厚5乃至10mmの鋼板を単電極で片面サブマージアーク溶接する方法において、鋼板の歪みを抑制し、安定した表ビード及び裏ビードを得ることができる低歪みの単電極片面サブマージアーク溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
片面サブマージアーク溶接方法は、溶接長が長い鋼板の継手溶接に多く適用されているが、例えば客船等の造船において、適用する板厚が薄い場合には、片面ガスシールドアーク溶接が一般的に適用されている。これは、片面ガスシールドアーク溶接の方が、サブマージアーク溶接に比べて溶接入熱が小さいため、歪みが小さいと考えられているからである。
【0003】
しかし、片面ガスシールドアーク溶接は、鋼板表面にスパッタが付着したり、溶接箇所によっては風によるシールド不良が発生し、溶接品質が損なわれるという問題点がある。また、片面ガスシールドアーク溶接は、溶接熱による鋼板の歪み量が大きく、歪み取り作業に多大の時間を費やすなどの問題があった。
【0004】
一方、特公平6−30820号公報(特許文献1)には、板厚1.5mm〜3.5mmの薄鋼板を片面サブマージアーク溶接する方法が開示されている。この公報には、銅裏当材を使用し、ワイヤ径2.0〜2.4mmの溶接棒を使用して、板厚に対する電流値を規定することによって高速片面サブマージアーク溶接する方法が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特公平6−30820号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の薄鋼板の片面サブマージアーク溶接方法においては、ワイヤ径が細いため、溶接条件範囲が狭く、安定した表ビード及び裏ビードを形成できないという難点がある。また、銅裏当材を使用しているため、溶接する前に鋼板に歪みがある継手には裏当材の密着性が確保できず、裏ビードのバリ及び溶け落ち等の問題が生じる場合がある。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、溶接条件によって溶接熱による被溶接板(鋼板)の歪み量を低減し、安定した表ビード及び裏ビードを得ることができると共に、裏当材との密着性が優れた単電極片面サブマージアーク溶接方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る単電極片面サブマージアーク溶接方法は、板厚t(mm)が5乃至10mmの被溶接材を、ワイヤ径が3.2乃至4.8mmのワイヤにより、裏当材にフラックスバッキングを使用し、溶接速度v(mm/分)が1200−60t≦v≦1500−60tを満足し、溶接入熱Q(電流(A)×電圧(V)×60/v)が30≦Q/t2≦40を満足する溶接条件で、単電極で片面サブマージアーク溶接することを特徴とする。
【0009】
この単電極片面サブマージアーク溶接方法において、前記裏当材は、裏当材全質量あたり、MgOを10乃至25質量%、SiO2を10乃至30質量%含有し、更にZrO2:5乃至15質量%、CaF2:5乃至15質量%及びTiO2:1乃至25質量%からなる群から選択された少なくとも1種を含有するフラックスであることが好ましい。
【0010】
本発明においては、更に、表フラックスを使用し、前記表フラックスは、表フラックス全質量あたり、SiO2:30乃至35質量%、MgO:l0乃至15質量%、CaF2:10乃至15質量%を含有し、更にAl2O3:5乃至15質量%、MnO:5乃至15、CaO:10乃至20質量%及びTiO2:1乃至5質量%からなる群から選択された少なくとも1種を含有する溶融フラックスであることが好ましい。
【0011】
更に、前記溶融フラックスは、前記表フラックスの嵩密度が1.4乃至2.0g/cm3であることが好ましい。
【0012】
これにより、板厚5乃至10mmにおいて、鋼板の歪み量を従来の溶接条件に比して例えば2/3以下(10mm以下)に抑制できる。
【0013】
図1は、この歪み量の測定方法を示す図である。溶接線の始端及び終点側の端縁を拘束した状態で、片面サブマージアーク溶接し、溶接線の中央から溶接線に垂直に20mm離隔した位置の変形量(拘束した端縁からの変形量)を歪み量という。
【0014】
なお、適用する電源の極性は、AC(交流)及びDC(直流)のいずれでも対応可能であるが、裏ビードの安定性の点ではDC極性がACに比較して優れている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。本発明者等は、板厚が5mm〜10mmの薄板を片面サブマージアーク溶接する方法において、溶接品質を安定化し、溶接後の鋼板の歪みを小さくできる溶接方法を開発すべく種々実験研究した。その結果、溶接品質については、溶接中に発生する鋼板の歪みが、溶接方向についてアーク点より先行した場合に、溶接態様はアーク点近傍で登り溶接となり、更にその後、下り溶接となる。このため、表ビード及び裏ビード形状が著しく不安定となる。
【0016】
(1)溶接速度1200−60t≦v(mm/分)≦1500−60t
これに対して、下記表1及び表2に示す2電極を用いた溶接条件で検討した結果、溶接中に発生する鋼板の歪みがアーク点を先行せず、安定したビード形状が得られる速度領域があることを見いだした。但し、表1及び表2において、Lは先行電極、Tは後行電極である。
【0017】
図2は横軸に板厚をとり、縦軸に溶接速度をとって、被溶接板の板厚と、溶接速度と、歪みが発生する領域との関係を示すグラフ図である。溶接速度をv、板厚をtとしたとき、v=1200−60tの線分よりも溶接速度が低い領域では、鋼板の歪みがアーク点を超えて先行して発生するので、安定した表ビード及び裏ビードを形成できなくなる。図中●は、表ビード及び裏ビードの形状が共に不安定になったことを示す。また、v=1500−60tの線分よりも溶接速度が高い領域では、図中▲で示すように、ビード形状が不良となる。即ち、溶接速度が(1500−60t)mm/分を超える場合は、表ビード形状が不安定となる。従って、溶接速度は1200−60t≦v(mm/分)≦1500−60tの範囲とすることが必要である。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
しかしながら、この2電極を使用した片面サブマージアーク溶接においては、溶接後の鋼板の歪み量が大きくなるという問題点が存在する。この歪み量が大きい原因は、溶接入熱が過大であることである。そこで、本発明者等は、上記溶接速度範囲を満足する溶接条件で、単電極で片面サブマージアーク溶接する方法を検討した。その結果、下記表3に示す低入熱条件で歪みが小さくなることを見いだした。
【0021】
【表3】
単電極片面サブマージアーク溶接条件
【0022】
(3)溶接入熱30≦Q/t 2 ≦40
更に、歪み量を抑制できる溶接入熱範囲と、板厚との間には、相関関係が存在する。図3は横軸に板厚tの2乗値t2をとり、縦軸に溶接入熱をとって、溶接入熱と、板厚と、歪みと、ビード形状との関係を示すグラフ図である。
【0023】
溶接入熱Qは、溶接電圧(V)、溶接電流(A)、溶接速度v(mm/分)から下記数式1で表される。
【0024】
【数1】
Q=電流(A)×電圧(V)×60/v
【0025】
図3に示すように、Q=t2×30で表される線分よりも溶接入熱が低い領域では、表ビードの形成が困難であり、ビード形状が不良となる。また、Q=t2×40で表される領域よりも溶接入熱が高い領域では、溶接熱による鋼板の歪み量が大きくなり、歪み量が10mmを超えてしまう。そして、t2×30≦Q≦t2×40で表される領域においては、歪みが小さく、歪みの発生を抑制できると共に、ビード形状も良好である。この図3に示すように、t2に応じて歪みの発生を抑制できる溶接入熱の範囲が決まる。従って、溶接条件としては、30≦Q/t2≦40を満足することが必要である。
【0026】
(3)ワイヤ径:直径3.2乃至4.8mm
更に、ビード形状を安定化するためには、ワイヤ径を3.2乃至4.8mmにすることが必要である。ワイヤ径が3.2mm未満では、アークの集中性が良いため、低電流城でも裏ビードを形成することは可能であるものの、適切な溶接条件範囲の特に電流及び電圧範囲が極めて狭い。また、ワイヤ径が3.2mm未満では、表ビード形状が凸になりやすいという問題点がある。
【0027】
ワイヤ径が4.8mmを超えると、裏ビードを形成するためには、電流を上げるか、又は電圧を低下させる必要があるが、電流を上げると溶接入熱が高くなり、歪みが大きくなるという問題点があり、電圧を低下させると、表ビード形状が凸となるという問題点がある。従って、ワイヤ径としては、3.2乃至4.8mmにすることが必要である。
【0028】
(4)裏当材にフラックスバッキングを使用する
また、溶接前に存在する被溶接材の歪みに対しては、被溶接板の裏面に対する密着性が良いフラックスバッキング法を適用することにより、この歪みを吸収して、適切な溶接が可能となる。
【0029】
(5)裏当フラックスの成分
次に、本発明の単電極による片面サブマージアーク溶接方法において、裏当材として使用するフラックスバッキングについて、詳細に説明する。
▲1▼MgO:10乃至25質量%
MgOはスラグを形成するための主要な成分であり、これが10質量%未満ではスラグ量が不足し、裏ビードの余盛が過大となり、MgOが25質量%を超えると、スラグ量が過剰となり、裏ビード高さが不安定となる。従って、MgO含有量は10乃至25質量%にする。
▲2▼SiO 2 :10乃至30質量%
SiO2はMgOと同様にスラグを形成するための主要成分であり、SiO2が10%未満ではスラグ量が不足して、裏ビード余盛が過大となる。一方、SiO2が30%を超えると、スラグ量が過剰となり、裏ビード高さが不安定となる。従って、SiO2含有量は10乃至30質量%にする。
▲3▼他の成分
裏当材のフラックス成分として、溶接作業性の観点から、ZrO2:5乃至15質量%、CaF2:5乃至15質量%、TiO2:1乃至25質量%を添加しても良い。
【0030】
ZrO2が5質量%未満では、スラグの流動性が不足して裏ビード高さが不安定になる。一方、ZrO2が15質量%を超えると、スラグの流動性が過大となるため、裏ビード幅が広がりやすく、形状が不安定となる。また、CaF2が5質量%未満では、スラグの流動性が不足して裏ビード高さが不安定になる。一方、CaF2が15質量%を超えると、スラグの流動性が過大となるため、裏ビード幅が広がりやすく、形状が不安定となる。TiO2が1質量%未満又は25質量%を超えると、スラグ剥離性が劣化する。
【0031】
(6)表フラックスの成分
▲1▼Si0 2 :30乃至35質量%
表フラックスを使用する場合には、SiO2が30質量%未満では、溶融スラグの凝固温度が高くなりすぎ、安定した表ビード形状を得ることができなくなり、SiO2が35質量%を超えた場合には、溶融スラグの粘性が増加し、アンダーカットが発生しやすくなる。従って、SiO2含有量は30乃至35質量%にする。
▲2▼Mg0:10乃至15質量%
表フラックス中のMgOが10質量%未満では、溶融スラグの流動性を高める効果が得られず、表ビードにアンダーカットが発生しやすくなる。また、MgOが15質量%を超えた場合には、溶融スラグの凝固温度が高くなりすぎ、表ビードを安定して得ることができない。従って、MgO含有量は10乃至15質量%にする。
▲3▼CaF 2 :10乃至15質量%
CaF2はフラックスの溶融性を良くする成分であるが、CaF2が10質量%未満では、フラックスの溶融性改善の効果がない。一方、CaF2が15質量%を超えた場合は、スラグ生成量が過剰となり、表ビード形状の不安定と共に、裏側にスラグがまわりやすく、裏ビードが不安定になる。従って、CaF2含有量は10乃至15質量%にする。
▲4▼その他成分
溶接作業性の観点から、Al2O3:5乃至15質量%、MnO:5乃至15質量%、CaO:10乃至20質量%、TiO2:1乃至5質量%を添加しても良い。
【0032】
Al2O3が5質量%未満では、生成スラグが粘性不足になってアンダーカットが発生したり、スラグの剥離性が劣化する。一方、Al2O3が15質量%を超えると、スラグ粘性が高くなりすぎるため、スラグの巻き込み等が発生しやすくなる。また、MnOが5質量%未満であると、スラグがビード表面に焼き付いたり、アンダーカットが発生しやすくなる。一方、MnOが15質量%を超えると、ビードが蛇行したり、溶接金属の酸素量が増加し、靭性が低下する。更に、CaOが10質量%未満であると、スラグ粘性が低下し、ビードの蛇行が生じやすくなる。一方、CaOが20質量%を超えると、スラグの剥離性が劣化すると共に、ビード表面にポックマークが発生しやすくなる。TiO2が1質量%未満であると、溶接金属中のTi量が低下し、耐衝撃性能が劣化する。一方、TiO2が5質量%を超えると、スラグの剥離性が著しく劣化する。
【0033】
(7)表フラックスの嵩密度:1.4乃至2.0g/cm 3
表フラックスの嵩密度が1.4g/cm3未満では、溶込み深さが浅くなり、安定した裏ビードが形成できなくなり、2.0g/cm3超では、フラックスの自重により表ビード形状が潰され、表ビードを安定して形成することができない。従って、表フラックスの嵩密度は1.4乃至2.0g/cm3とすることが必要である。
【0034】
【実施例】
次に、本発明の実施例について、その効果を本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。図1に示す開先形状の被溶接板を単電極片面サブマージアーク溶接した。なお、被溶接板は150mm×600mmを2枚使用して突合せ、溶接長は600mmとした。下記表4はその溶接条件を示し、表5は表フラックスの組成、表6は裏当材フラックスの組成を示す。その結果を下記表7及び表8に示す。
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
なお、表7及び表8において、歪み量が10mm以下の場合を◎、10mmを超える場合を×とし、表ビード及び裏ビードが極めて良好な場合を◎、良好な場合を○、やや不良の場合を△、不良の場合を×で表した。また、総合評価は、極めて良好な場合を◎、良好な場合を○、やや不良の場合を△、不良である場合を×で表した。
【0041】
表4に記載のNo.W1〜W12の溶接条件は、本発明の請求項1を満足するものであり、No.W13〜W21は本発明の請求項1から外れるものである。表5に記載のFF1〜FF4の表フラックスは、本発明の請求項3及び請求項4を満足するが、表フラックスFF5〜FF10は本発明の請求項3又は請求項4から外れる。また、表6に記載の裏当材フラックスBF1〜BF2は、本発明の請求項2を満足し、裏当材フラックスBF3〜BF6は、本発明の請求項2から外れる。従って、表7のA1〜A22は本発明の請求項1を満足する実施例であり、表8のB1〜B19は本発明の請求項1から外れる比較例である。
【0042】
表7に示すように、本発明の請求項1乃至4の全ての構成要件を満たしている実施例A1〜A12の場合は、歪み量を小さく、安定した表ビード及び裏ビードを得ることができた。本発明の請求項1を満足するが、請求項2乃至4のいずれかを満足しない実施例A13〜A22は、表ビード又は裏ビードの形状が若干不安定であるものの、歪み量は小さいものであった。
【0043】
一方、比較例B1、B6は、Q/t2が40を超えているので、本発明の請求項1を満足しておらず、歪み量が大きくなった。比較例B2、B4は、30≦Q/t2≦40を満足するが、溶接速度が1200−60t未満であるので、溶接中に発生した歪がアーク点を先行し、ビード形状が不安定となった。比較例B3、B5は、Q/t2が30未満であるので、歪量は小さいものの、ビード外観が不良となった。
【0044】
比較例B7、B13は、Q/t2が40を超え、更に請求項3の表フラックスの組成範囲を満足しないため、歪量が大きく、表ビード外観も不良となった。比較例B8、B12は、溶接速度vが1200−60t未満で、かつQ/t2が40を超えているため、歪量が大きく、ビード外観も不良となった。比較例B9、B14及び比較例B10、B16は、ワイヤ径が夫々2.4mm,6,4mmで、Q/t2が40を超え、溶接速度vが1200−60t未満であるので、歪量が大きく、ビード外観も不良となった。
【0045】
比較例B11,B15は、Q/t2が30未満で、歪量が小さいが、溶接入熱が小さいため、ビード形成が困難であった。比較例B7,B13は、Q/t2が40を超えたため、歪量が大きく、更に表フラックス及び裏フラックスの組成範囲が請求項3,2を満足していないため、外観が不良となった。比較例B18は、溶接速度vが1200−60t未満で、Q/t2が40を超えたため、歪量が大きく、ビード外観も不良となった。比較例B19は、溶接速度vが1200−60tを超えているため、歪量は小さいものの、ビード形成が困難であった。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、単電極片面サブマージアーク溶接することにより、歪みが小さく、また表ビード及び裏ビードの形状が安定して良好である溶接品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歪み量の測定方法を示す図である。
【図2】板厚及び溶接速度と、歪み及びビード形状との関係を示すグラフ図である。
【図3】板厚及び溶接入熱と、歪み及びビード形状との関係を示すグラフ図である。
Claims (4)
- 板厚t(mm)が5乃至10mmの被溶接材を、ワイヤ径が3.2乃至4.8mmのワイヤにより、裏当材にフラックスバッキングを使用し、溶接速度v(mm/分)が1200−60t≦v≦1500−60tを満足し、溶接入熱Q(電流(A)×電圧(V)×60/v)が30≦Q/t2≦40を満足する溶接条件で、単電極で片面サブマージアーク溶接することを特徴とする単電極片面サブマージアーク溶接方法。
- 前記裏当材は、裏当材全質量あたり、MgOを10乃至25質量%、SiO2を10乃至30質量%含有し、更にZrO2:5乃至15質量%、CaF2:5乃至15質量%及びTiO2:1乃至25質量%からなる群から選択された少なくとも1種を含有するフラックスであることを特徴とする請求項1に記載の単電極片面サブマージアーク溶接方法。
- 更に、表フラックスを使用し、前記表フラックスは、表フラックス全質量あたり、SiO2:30乃至35質量%、MgO:l0乃至15質量%、CaF2:10乃至15質量%を含有し、更にAl2O3:5乃至15質量%、MnO:5乃至15、CaO:10乃至20質量%及びTiO2:1乃至5質量%からなる群から選択された少なくとも1種を含有する溶融フラックスであることを特徴とする請求項1又は2に記載の単電極片面サブマージアーク溶接方法。
- 前記溶融フラックスは、前記表フラックスの嵩密度が1.4乃至2.0g/cm3であることを特徴とする請求項3に記載の単電極片面サブマージアーク溶接方法。
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