JP3825418B2 - Magnetic disk unit - Google Patents
Magnetic disk unit Download PDFInfo
- Publication number
- JP3825418B2 JP3825418B2 JP2003127973A JP2003127973A JP3825418B2 JP 3825418 B2 JP3825418 B2 JP 3825418B2 JP 2003127973 A JP2003127973 A JP 2003127973A JP 2003127973 A JP2003127973 A JP 2003127973A JP 3825418 B2 JP3825418 B2 JP 3825418B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- recording
- magnetic disk
- head
- magnetic head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
- Digital Magnetic Recording (AREA)
- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、再生信号の信頼性を向上させた磁気ディスク装置に関するものである。
【0002】
近年、コンピュータシステムにおける情報処理量の増大により、磁気ディスク装置等への記録情報も増加し、より小型で大容量化が進められ、高記録密度化が要求されると共に、高性能な磁気ディスク装置が必要とされている。
【0003】
【従来の技術】
図24に、従来の磁気ディスク装置を模式的に示す要部断面図を示す。
【0004】
この図においては11はNiPメッキによる表面処理を施したアルミニウム板からなる非磁性基板12上にCr下地膜13を介して面内方向に磁気異方性を有するCoCr膜からなる磁性記録膜14を積層した磁気ディスクである。
【0005】
また、21はスライダであるAl2O3等からなる非磁性基板22上にNiFe合金膜からなる第1磁極23と、その第1磁極23上に層間絶縁膜24で被包されたコイル25を介してNiFe合金膜からなる第2磁極26が、その各先端はディスク対向面に露出させ、かつそれらの後端部は磁気的に接続された状態に配置され、更にその表面にAl2O3膜等の保護膜27が被覆されたリング磁極誘導型の薄膜磁気ヘッドであり、この磁気ディスク11と薄膜磁気ヘッド21とを組み合わせた構成のものがある。
【0006】
そして、該薄膜磁気ヘッド21のコイル25に記録用の信号電流を流すことによって前記第1,第2磁極23,26が磁化され、これら両磁極先端間のギャップから漏出する磁束により前記磁気ディスク11の磁性記録膜14に情報の磁化記録が行われる。
【0007】
また、既に情報が記録された磁気ディスク11の磁性記録膜14から漏出する磁束が前記薄膜磁気ヘッド21の第1,第2磁極23,26に流入されて磁化され、その磁束の変化に応じてコイル25に発生する電圧を再生信号として検出することによって情報の再生を行っている。
【0008】
このような薄膜磁気ヘッド21により記録再生効率を上げるためには、前記第1,第2磁極23,26を構成する磁性膜として優れた軟磁気特性を有する磁性膜を用いる必要がある。
【0009】
更に、近年、磁気ディスクの回転速度に依存することなく大きな再生出力が得られる再生専用の磁気抵抗効果型薄膜ヘッド(以下、MRヘッドと略称する)が注目され、かかるMRヘッドと前記したリング磁極誘導型の薄膜磁気ヘッドとを一体的に構成した複合薄膜磁気ヘッドが提案されている。
【0010】
そこで、図25に、従来の複合薄膜磁気ヘッドを使用した場合の説明図を示す。図25(A)は切截斜面図、図25(B)は断面図である。また、図26に、図25の底面図を示す。
【0011】
図25(A),(B)及び図26は、電磁変換ヘッド(記録ヘッド)と磁気抵抗効果型(MR)ヘッド(再生ヘッド)の複合薄膜磁気ヘッド30を示したもので、図において、磁気抵抗効果型ヘッド(MRヘッド)31は、非磁性基板32上に形成した長方形の磁気抵抗効果素子(MR素子)33と、MR素子33の引出し導体層34a,34b(後述する)と、上、下磁気シールド層35a,35bとで構成されている。
【0012】
引出し導体層34a,34bは、MR素子33の長手方向に対して所定幅で切除されてMR素子33のMR層(後述する)の両端に接続されている。MR素子33及び引出し導体層34a,34bは上磁気シールド層35aと下磁気シールド層35bとの間にあって非磁性絶縁層36で電気的に接続されている。
【0013】
一方、磁気ディスク11に情報の記録を行うための電磁変換型ヘッド(インダクティブヘッド)37は、MRヘッド31の上磁気シールド素子35aを下部磁極(第1磁極)とし、その上面に順にアルミナ(Al2O3)を介在した記録ギャップ38を介して熱硬化樹脂からなる層間絶縁層39、薄膜コイル導体層(Cu)40及び上部磁極41を積層し、上部磁極(第2磁極)41と下部磁極(上磁気シールド層)35aとで形成した記録ギャップ38によって情報の水平記録を行う。また、上部磁極41上には保護絶縁層42が形成される。
【0014】
ここで、図27に、従来のMR素子及び引出し導体層の断面図を示す。MR素子33は、線型化バイアス層となる軟磁性層33aが例えばNiFeCrのSAL(Soft Adjacent Layer)で300Åで形成され、この軟磁層33a上に非磁性中間層(例えばタンタルで100Åの厚さ)33bを介してMR層33cが例えばNiFeで300Åで形成される。
【0015】
MR層33c上には、センス領域として例えば4μmの間隔を形成するように、一方の引出し導体層(FeMn(マンガン)層34a1上にTa(タンタル)層34a2を介してW(タングステン)層34a3が形成される)34aと、他方の引出し導体層(FeMn層34b1上にTa(タンタル)層34b2を介してW層34b3が形成される)34bとが形成される。
【0016】
このようなMRヘッド31は、MR層33cの抵抗値が磁気ディスク11による信号磁界に応じて変化する磁化の向きMnと、MR層33cを流れるセンス電流Isの向きMiとの相対角度θに依存することを利用したものである。
【0017】
すなわち、磁気ディスク11からの磁化向きによりMR素子33の磁化ベクトルが回転し、それによりセンス電流に対する抵抗率が変化する。抵抗率は磁化ベクトルと電流ベクトル間の角度の余弦二乗にほぼ従って変化するもので、次式で表わされる。
【0018】
ρ=ρ0+ΔρMAXcos2θ …(1)
ここで、ρは抵抗率、ΔρMAXは抵抗率の最大変化値である。
【0019】
この関係により、磁化及び電流の向きが最初に一致していれば、記録媒体の磁化による抵抗変化率の初期変化は低い。したがって、MR素子の磁化容易軸方向から45°傾けて、磁化に対するMRセンサの感度を高く、線型性のよい状態で使用している。
【0020】
このMRセンサが媒体上の記録磁化上を通過すると、MR素子の感度特性により、電気信号を発生し、媒体上の信号を読み取ることができるものである。
【0021】
次に、図28に、従来の他の磁気ディスク装置を模的的に示す要部断面図を示す。図28に示す複合薄膜磁気ヘッド51は、図25に示すMRヘッド31におけるMR素子33を、先端が磁気ディスク対向面に露出するNiFe合金膜からなるフラックスガイド52と、その後端部に図示しない絶縁薄膜を介して磁気的に結合したもので、他は図25と同様である。
【0022】
そして、複合薄膜磁気ヘッド51における記録用磁気ヘッド37のコイル40に記録用の信号電流を流すことで前記第1,第2磁極35a,41が磁化されてこれら両端極先端間のギャップから漏出する磁束により対向する磁気ディスク11における非磁性基板12上にCr下地膜13を介して面内方向に磁気異方性を有するCoCr膜からなる磁性記録膜14に情報の磁化記録を行う。
【0023】
既に情報を記録した磁気ディスク11の前記磁性記録膜14から漏出する磁束を前記再生用MRヘッド31のフラックスガイド52を通してMR素子33に導入することで、その磁束の変化に応じた磁化がなされ、その時の磁気抵抗効果により生じるMR素子33の電気抵抗の変化を電圧の変化として取り出した再生信号を検出することによって再生を行っている。
【0024】
なお、前記磁性記録膜14から漏出する磁束をフラックスガイド52を介してMR素子33に導入するようにした所以は、MR素子33の先端をディスク対向面に直接的に露出させた場合、この複合薄膜磁気ヘッド51が対向する磁気ディスク11に接触した際に該MR素子33に流すセンス電流の一部が該磁気ディスク11に漏洩し、短絡することにより該MR素子33の先端やディスク面の損傷・破壊を防止するためである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図24により示される磁気ディスク装置において磁気ディスク11に情報を記録するために該薄膜磁気ヘッド21のコイル25に信号電流を通電して記録した後の第1,第2磁極23,26には残留磁化が残り、再生時にはその残留磁化が残った状態の第1,第2磁極23,26によって磁気ディスク11の磁性記録膜14からの漏洩磁束を読み取ることになる。
【0026】
その際に、前記磁気ディスク11の磁性記録膜14からの漏洩磁束による前記第1,第2磁極23,26の先端部の磁化の変化が滑らかに行われずに不規則(不安定)になることがあり、これが再生波形に大きく反映してその再生波形を歪ませる原因となって再生信号にエラーが発生するという問題がある。
【0027】
前記残留磁化を有する磁極先端部の磁化の変化が滑らかに行われずに不規則になる原因は、例えば本来、漏洩磁束により磁極先端部内の磁壁も円滑に移動する必要があるが、該磁極先端部内の磁壁の近傍に不純物、欠陥等があり、然もその磁極先端部に残留磁化があると前記不純物、欠陥等によるピンニング作用(磁壁の移動が滞り、エネルギ状態で不規則に移動する作用)によって磁壁の移動が円滑に行われずに不規則(不安定)になることによる。
【0028】
このような問題は、特に例えばNiFe合金膜からなる軟磁性裏打ち層と垂直方向に磁気異方性を有するCoCr膜からなる垂直記録膜を積層した二層膜構造の磁気ディスクと単磁極型垂直磁気ヘッドとを組み合わせた装置における単磁極型垂直磁気ヘッドの単磁極先端部で顕著に発生し再生信号品質の信頼性を低下させている。
【0029】
更に、例えば図24による磁気ディスク装置において磁気記録を行った直後の薄膜磁気ヘッド21の第1,第2磁極23,26が磁化され、その磁化によりそれら磁極内で移動した磁壁の一部が記録終了後も不純物や欠陥等の存在により不安定位置に残り、その後の再生に移行した僅かな間にその磁壁が安定位置に突如移動することに起因してウイグルノイズやポップコーンノイズと称する瞬間的な高レベルの雑音が発生する問題がある。
【0030】
ここで、図29に、図24の再生波形を説明する波形図を示す。上記のように磁壁の移動が不規則になると再生波形にウイグルノイズa(図29(A))、やポップコーンノイズb(図29(B))が発生する。
【0031】
このような問題を解決するために、前記磁気記録が終わった直後の薄膜磁気ヘッド21のコイル25に微弱な電流を流して磁化された磁極部分の磁壁を予め安定な位置に移動させた状態にして再生することにより、該再生初期のポップコーンノイズの発生を防止することが本出願人から既に特願平3−052520号により提案されている。
【0032】
しかし、前記不安定位置に残った磁壁の移動について、特に磁壁が不純物や欠陥等の存在等に起因してピンニングされている場合には前記第1,第2磁極23,26を構成する軟磁性膜が飽和磁化する程度の磁場を付与する電流値が必要となるが、そのような磁場の付与は前記磁場先端にまた残留磁化を生じさせてしまう。
【0033】
また、形状が先細り状に絞り込まれているそれら磁極先端からの発生磁場はかなり大きくなり、そのような磁極先端が特に垂直磁気記録方式の薄膜垂直磁気ヘッドの単磁極先端である場合には磁気ディスクの記録磁化を減磁、或いは消磁するような悪影響を及ぼす可能性が大きくなる問題があった。
【0034】
一方、図25及び図28の磁気ディスク装置においても複合薄膜磁気ヘッド30,51の記録用磁気ヘッド37のコイル40に記録用の信号電流を流すことにより、磁気シールドを兼ねる第1磁極35aと第2磁極41に残留磁化が残り、またこれら磁極(特に第1磁極(磁気シールド層35a))の記録磁化からの磁界により隣設する再生MRヘッド33のフラックスガイド52にも同様に残留磁化が生じる。
【0035】
ここで、図30に第1磁極(磁気シールド層)の残留磁化の説明図を示すと共に、図31にMRヘッドの出力特性の変化を説明する波形図を示す。
【0036】
すなわち、図30に示すように磁気シールド層35aの先端に残留磁化が生じ、またこれによるフラックスガイド52に残留磁化が生じた状態において、MRヘッド31が磁気ディスク11の磁性記録膜14からの漏洩磁束を吸収する際に、MR素子33の磁区が乱れ、また残留磁束によるフラックスガイド52の先端部の磁化の変化が滑らかに行われずに不規則(不安定)になる。
【0037】
従って、図31に示すようにMRヘッドのリード波形の出力変動が生じると共に、リード波形が上下非対称となって再生波形を歪ませる原因となってエラーが発生するという問題がある。
【0038】
このような現象に対して、磁気ディスク装置に搭載される複数のMRヘッド31の各ヘッド毎にセンス電流値を最適に設定する事で対応しようとしていたが、この方法によると、ある程度の上下非対称状態の回復には効果があるものの、ヘッドのバラツキによりセンス電流の変更だけでは上下非対称状態が無くならないヘッドもあり、また出力変動の発生に対しては効果が見えない為、MRヘッド31の波形再生系の信頼性向上が図れないという問題がある。
【0039】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、再生時に残留磁化による再生波形の歪みを解消して再生信号のエラーを防止する磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を達成するため、請求項1では、情報を記録する磁性膜を備えた磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対して情報を記録する記録用磁気ヘッド素子と、磁気抵抗効果素子にフラックスガイドを接続してなる再生用磁気ヘッド素子と、を記録トラックの長手方向に隣接させて一体化した複合薄膜磁気ヘッドと、を組み込んだ磁気ディスク装置において、前記再生用磁気ヘッド素子は、前記フラックスガイドを、非磁性材料を介して巻回してなる消磁用コイルを有し、前記記録用磁気ヘッド素子により前記磁気ディスクに一連の情報を記録した後、前記磁気ディスクに記録されている情報を読み取る前にその最後の情報に対応する記録電流によりフラックスガイド先端部に作用する磁界と逆向きの磁界を発生させる電流を前記消磁用コイルに供給してフラックスガイド先端部の磁化状態を所定の安定状態にセットする給電回路を設けた構成とする。
【0041】
請求項2では、請求項1において、前記磁気ディスクが軟磁性裏打ち層上に垂直磁気異方性を有する垂直記録膜を積層した垂直磁気ディスクであり、前記記録用磁気ヘッドが単磁極ヘッドである。
【0042】
請求項3では、請求項1において、前記記録用磁気ヘッド素子の一方の磁極が、前記再生用磁気ヘッド素子のシールド部を兼ねる。
【0045】
請求項4では、請求項1〜3のうち、いずれか一項において、前記消磁用給電回路により前記電流を供給するに際し、前記複合薄膜磁気ヘッドを前記磁気ディスクの非記録領域に移動させる。
【0046】
【作用】
請求項1及び2の発明では、面内磁気異方性を有する水平記録用磁気ディスクに対して情報を記録する水平薄膜磁気ヘッド素子、或いは垂直磁気異方性を有する垂直記録用磁気ディスクに対して情報を記録する垂直薄膜磁気ヘッド素子と先端部にフラックスカイドを磁気的に結合した磁気抵抗効果素子からなる再生用磁気ヘッド素子とを記録トラックの長手方向に隣接させて一体化して構成した複合薄膜磁気ヘッドにおける再生用磁気ヘッド素子のフラックスガイドの周囲に消磁用コイルを設け、消磁用コイルに、磁気ディスクに記録されている情報を読みとる前に最後の情報に対応する記録電流によりフラックスガイド先端部に作用する磁界と逆向きの磁界を発生させる電流を流すことにより、フラックスガイド先端部の磁化状態を所定の安定状態にセットする。
【0047】
従って、水平記録用磁気ディスク、或いは垂直記録用磁気ディスクに対する情報の再生において、従来の如き前記複合薄膜磁気ヘッドにおける再生用磁気ヘッド素子のフラックスガイドを一定の磁化状態にすることにより、再生波形の出力変動及び上下非対称性を低減して、再生信号のエラー発生を防止することができる。
【0048】
請求項3の発明では、複合薄膜磁気ヘッドは記録用磁気ヘッド素子の一方の磁極が再生用磁気ヘッド素子のシールド部を兼ねる構成となっている。したがって、フラックスガイドは記録用磁気ヘッド素子の記録磁界の影響を受け易くなるが、フラックスガイドの消磁用コイルによりフラックスガイドを一定の磁化状態にすることができる。
【0051】
請求項4の発明では、消磁用コイルに電流を流す際は、所定の位置、つまり情報記録領域以外の例えばCSSゾーンや、ギャップ領域等の非記録領域上に複合薄膜磁気ヘッドを移動させることにより、磁化状態を安定化するための電流の通電により発生する磁界による、磁気ディスクに記録された磁化への悪影響を完全に排除することが可能となる。
【0052】
【実施例】
以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明する。
【0053】
図1は本発明の磁気ディスク装置の第1実施例を説明するための構成図である。
【0054】
本実施例では図示のように磁気記録媒体である磁気ディスク61Aとしては、例えば図24に示す従来例と同様にNiP表面処理を施したアルミニウム板からなる非磁性基板(12)上にCr下地膜(13)を介して面内方向に磁気異方性を有するCoCr膜からなる磁気記録膜(14)を積層した構成からなっている。なお、61aは磁気ディスク61Aにおける非記録領域(インナガードバンド)である。
【0055】
また、前記磁気ディスク61Aと組合わせる記録・再生用の薄膜磁気ヘッド62は、図24に示すように、スライダであるAl2O3等からなる非磁性基板(22)上の所定領域にNiFe合金膜からなる第1磁極(23)とその第1磁極(23)上に層間絶縁膜(24)で被包されたコイル(25)を介してNiFe合金膜からなる第2磁極(26)が、その各先端をディスク対向面に露出させ、かつそれらの後端部は磁気的に接続された状態に配置され、更にその表面にAl2O3膜等の保護膜(27)が被覆されたリング磁極誘導型の薄膜磁気ヘッドからなっている。
【0056】
更に、63はヘッド位置決め機構、64はヘッド位置決め制御回路であり、65は内部に消磁用の給電回路66を具備した記録・再生制御回路である。
【0057】
そして、前記磁気ディスク61Aを回転させ、その回転する磁気ディスク61A上にヘッド位置決め機構63に支持された前記薄膜磁気ヘッド62を浮上させ、該薄膜磁気ヘッド62を磁気ディスク61A面上の所定領域にヘッド位置決め制御回路64からの制御信号により駆動する前記ヘッド位置決め機構63により位置決めする。
【0058】
ここで、図2に、図1の記録・再生系の回路ブロック図を示す。図2は図1の記録・再生制御回路を示したもので、ヘッドIC回路71に所定数の薄膜磁気ヘッド62が接続されて制御される。
【0059】
再生系において、薄膜磁気ヘッド62からのリード波形はヘッドIC回路71を介してAGC(オートゲインコントロール)アンプ72に送られ、AGCアンプ72よりフィルタ73に送られる。
【0060】
AGCアンプ72はリード波形をAGC制御し、フィルタ73はAGCアンプ72の出力の高周波数成分をカットする。フィルタ73からの出力はイコライザ回路74に送られる。イコライザ回路74はリード波形を等化(例えばパーシャルレスポンス等化)を行い、等化波形をVFO(Variable Frequency Oscillator)回路75及び最尤検出回路76に送る。
【0061】
VFO回路75はイコライザ回路74からの等化波形から同期クロック信号を発生させる。また、最尤検出回路76はイコライザ回路74からの等化波形より最も「尤らしい」データ列に復号されて、再生データ列として出力する。
【0062】
一方、記録系において、ライトデータがライトプリコンペ(記録補償回路)77によりライト補償されてダイレクトライト制御回路78に送られてライトパターンが生成される。また、ダイレクトライト制御回路78には消磁用給電回路66より、ライトデータの後に所定時間消磁電流を流すための当該消磁用電流が送られる。
【0063】
そして、ダイレクトライト制御回路78よりライトフリップフロップ79、ヘッドIC回路71を介して選択された薄膜磁気ヘッド62より磁気ディスク61Aに書き込みを行うものである(装置全体の構成は図19参照)。
【0064】
そこで、図3に、本発明の磁気ディスク装置の第1実施例における消磁用電流の通電を説明するための図を示す。図3に示すように、薄膜磁気ヘッド62に記録・再生制御回路65より記録用の信号電流を供給して情報を記録した後、その最後の記録電流の極性と反対の極性の電流、即ち、消磁用電流を記録・再生制御回路65内に具備した消磁用の給電回路66より薄膜磁気ヘッド62のコイル(図24におけるコイル25)に通電することにより、記録時の生じた第1磁極(23)と第2磁極(26)とからなるリング型磁極の先端部の残留磁化を消磁させることが可能となる。
【0065】
また、図4に、本発明の磁気ディスク装置の第1実施例における薄膜磁気ヘッドの磁極(第2磁極(26))先端部の磁区構造を説明するための図を示す。図4(A),(B)は、前記薄膜磁気ヘッド62のリング型磁極先端部の磁区構造が、記録用の信号電流の通電後と、消磁用の電流の通電後で変化する状態を模式的に示した図である。
【0066】
コイル(25)に記録用の信号電流を通電して情報を記録した直後のリング型磁極先端部の磁区は、残留磁化が生じて図4(A)に示すように六角形状の還流磁区にはならない状態となる。しかし、その後コイル(25)に消磁用の電流を通電することによりそのリング型磁極先先端部の残留磁化が消磁状態になってその磁区は図4(B)に示すように六角形状の安定した還流磁区構造になる。
【0067】
従って、その後、引続いて前記磁気ディスク61Aに対する情報の再生において従来のような薄膜磁気ヘッド62のリング型磁極先端部の残留磁化による再生波形の歪みが解消されるので、その再生波形の歪みに起因する再生信号のエラーの発生を防止することが可能となる。
【0068】
なお、前記コイル(25)に通電する最後の記録電流の極性と反対の消磁用の電流の値としては、前記リング型磁極(第1,第2磁極23,26)を形成している軟磁性膜の保磁力(Hc) 値の例えばほぼ半分の値の磁界を発生させる10μAであり、その通電時間は1μS程度としている。
【0069】
前記消磁用の電流値は磁極の材質、磁気特性、磁極先端部の形状によって定めるわけで、その定めた消磁電流値よりも高い電流値では逆に残留磁化が生じ、低い電流値では消磁が不十分となる。
【0070】
因みに前記消磁用の電流を通電した際の磁極先端部に生じる磁界は数Gauss 程度であり、この程度の磁界では千数百エルステッド(Oe)以上の保磁力値を有する磁気ディスク1への影響は殆ど無視することができる。
【0071】
しかし、どのような事態にも磁気ディスク1への影響を排除するためには、磁気ディスク61Aに対して情報を記録する薄膜磁気ヘッド62のコイル(25)に記録用の信号電流を通電して記録を行った後、図1に示すように前記磁気ディスク61Aの面内に設けた情報記録領域以外の例えばCSS(Contact Start Stop) ゾーンやギャップ領域等の非記録領域61a上に該薄膜磁気ヘッド62を一次的に移動させ、その領域上で前記薄膜磁気ヘッド62のコイル(25)に消磁用の電流を通電するようにすることによって、リング型磁極先端部の残留磁化を消磁するための電流の通電により発生する磁界による磁気ディスク61Aの磁化記録への悪影響を完全に排除することが可能となる。
【0072】
図5に、本発明の磁気ディスク装置の実施例を垂直磁気記録方式の磁気ディスクと単磁極型の垂直薄膜磁気ヘッドとを組み合わせた磁気ディスク装置に適用した第2実施例を模式的に示す要部断面図を示す。
【0073】
本実施例での磁気ディスク61Bは、図示のようにNiPメッキによる表面処理を施したアルミニウム板からなる非磁性基板81上にNiFe膜からなる軟磁性裏打ち層82を介して垂直方向に磁気異方性を有するCoCr膜からなる垂直記録膜83を積層した二層構造の垂直磁気ディスクである。
【0074】
また、該垂直磁気ディスク61Bに対して情報を記録・再生する垂直薄膜磁気ヘッド91としては、リターンヨークとなるフェライト基板92のコイル配設領域に埋設されたガラス等からなる非磁性部材93上に、層間絶縁層94で挟まれたコイル95を介在してNiFe膜からなる主磁極96先端部はヘッドの先端面に露出し、その後端部は前記フェライト基板92と磁気的に結合された状態に配置され、更にその表面にAl2O3膜等の保護膜97が被覆されている。
【0075】
また、図6に、本発明の磁気ディスク装置の第2実施例を説明する構成図を示す。図6は、前記垂直磁気ディスク61Bと垂直薄膜磁気ヘッド91とを組み合わせた磁気装置であり、垂直磁気薄膜磁気ヘッド91に対する記録・再生信号を制御する記録・再生制御回路65内には第1実施例と同様に前記垂直薄膜磁気ヘッド91のコイル95に消磁用電流を通電するための消磁用給電回路66が具備されている。
【0076】
そして、回転させた前記垂直磁気ディスク61B上にヘッド位置決め機構63により支持された前記垂直薄膜磁気ヘッド91を浮上させた状態でその所定領域にヘッド位置決め制御回路64からの制御信号で該ヘッド位置決め機構63を駆動して位置決めする。
【0077】
続いて、該垂直薄膜磁気ヘッド91に記録・再生制御回路65より図3で示したのと同様に記録用の信号電流を供給して情報記録を行った後、その最後の記録電流の極性と反対の極性の電流、即ち、消磁用の電流を記録・再生制御回路65内に具備した消磁用給電回路66より前記垂直薄膜磁気ヘッド91のコイル95に第1実施例と同様な条件で通電することにより、情報の記録時に生じた垂直薄膜磁気ヘッド91の主磁極96の先端部の残留磁化を消磁させることが可能となる。
【0078】
従って、その後、引続いて前記垂直磁気ディスク61Bに対して情報を再生する場合に第1実施例と同様に従来の如き垂直薄膜磁気ヘッド91の主磁極先端部の残留磁化による再生波形の歪みが解消されるので、その再生波形の歪みに起因する再生信号のエラーの発生を防止することができる。
【0079】
図7に、本発明の磁気ディスク装置の実施例を水平磁気記録方式の磁気ディスクと、リング磁極誘導型の薄膜磁気ヘッド素子と磁気抵抗効果型薄膜ヘッド素子とを一体に構成した複合薄膜磁気ヘッドとを組み合わせた磁気ディスク装置に適用した第3実施例を模式的に示す要部断面図を示す。
【0080】
本実施例の磁気ディスク61Aは図24に示す従来例と同様に非磁性基板101上にCr下地膜102を介して面内方向に磁気異方性を有するCoCr膜からなる磁性記録膜103を積層した構成からなっている。
【0081】
また、前記磁気ディスク61Aに対して、情報を記録・再生する複合薄膜磁気ヘッド111としては、図示のように再生用磁気ヘッド素子(再生用MRヘッド素子)112と記録用磁気ヘッド素子113とが一体的に配設され、それらの表面をAl2O3膜等の保護膜114により被覆された構成からなっている。
【0082】
前記再生用MRヘッド素子112は、スライダであるAl2O3等からなる非磁性基板115上にNiFe合金膜からなる磁気シールド116と、その磁気シールド116上に先端がディスク対向面に露出するフラックスガイド117とその後端部に図示しない絶縁薄膜を介して磁気的に結合されたNiFe合金膜からなる磁気抵抗効果素子(以下、MR素子と略称する)118と、該フラックスガイド117の周りに1ターンの消磁用コイル119が捲回され、それらがAl2O3等からなる絶縁膜120によって被包された状態で配置されている。
【0083】
前記記録用磁気ヘッド素子113は、再生用MRヘッド素子112上に磁気シールドを兼ねるNiFe合金膜からなる第1磁極121とその第1磁極121上に層間絶縁膜122で被包されたコイル123を介してNiFe合金膜からなる第2磁極124とがその各先端はディスク対向面に露出させ、かつそれらの後端部は互いに磁気的に接続された状態に配置されている。
【0084】
そこで、図8に本発明の磁気ディスク装置の第3実施例を説明する構成図を示す。
【0085】
図8に示すように前記複合薄膜磁気ヘッド111に対する記録・再生信号を制御する記録・再生制御回路65内には第1,第2実施例と同様に前記複合薄膜磁気ヘッド111に設けた消磁用コイル119(図7参照)に通電すべき消磁用給電回路66が具備されている。
【0086】
そして、回転する前記水平磁気記録方式の磁気ディスク61A上にヘッド位置決め機構63により支持された前記複合薄膜磁気ヘッド111を浮上させた状態でその所定記録領域にヘッド位置決め制御回路64からの制御信号で該ヘッド位置決め機構63を駆動して位置決めする。
【0087】
ここで、図9に、図8の記録・再生系の回路ブロック図を示す。図9において記録・再生制御回路65は、ダイレクトライト制御回路78によるライト終了のタイミングで消磁用給電回路66がアンプ80を介して消磁用コイル119に電流を供給する構成であり、他の構成は図2と同様である。
【0088】
そこで、図10に、本発明の第3実施例における消磁用電流を説明する図を示す。図10に示すように、複合薄膜磁気ヘッド111における記録用磁気ヘッド素子113に記録・再生制御回路65より記録用の信号電流を供給して情報記録を行った後、その記録電流の最後の極性の記録電流によりフラックスガイド先端部に作用する磁界と逆向きの磁界を発生させる電流、例えば、前記複合薄膜磁気ヘッド111における再生用MRヘッド素子112のフラックスガイド117を形成している軟磁性膜の保磁力(Hc)のほぼ1/2の値の磁界を発生させる0.3mAの電流を記録・再生制御回路65内に具備する消磁用給電回路66より前記再生用MRヘッド素子112に設けた消磁用コイル119に1μS通電することにより、情報の記録時に生じた再生用MRヘッド素子112のフラックスガイド117先端部の残留磁化を容易に消磁させることが可能となる。
【0089】
従って、その後、引続いて前記磁気ディスク61Aに対して情報を再生する場合に第1,第2実施例と同様に再生用MRヘッド素子112のフラックスガイド117先端部の残留磁化による再生波形の歪みが解消されるので、その再生波形の歪みに起因する再生信号のエラーの発生を防止することができる。
【0090】
次に、図11に、本発明の磁気ディスク装置の第4実施例を模式的に示す要部断面図を示す。図11は本発明の磁気ディスク装置の実施例を垂直磁気記録方式の磁気ディスクと、単磁極型の垂直磁気ヘッド素子と磁気抵抗効果素子とを一体に構成した複合薄膜磁気ヘッドとを組み合わせた磁気ディスク装置に適用したものである。
【0091】
本実施例の垂直磁気ディスク61Bは図5に示す第2実施例と同様に非磁性基板81上にNiFe膜からなる軟磁性裏打ち層82を介して垂直方向に磁気異方性を有するCoCr膜からなる垂直記録膜83を積層した二層構造からなっている。
【0092】
また、その垂直磁気ディスク61Bに対して情報を記録・再生する複合薄膜磁気ヘッド131としては、リターンヨークとなるフェライト基板92の主磁極配設領域に埋設されたガラス等からなる非磁性部材93上に、先端部がディスク対向面に露出し、その周りに1ターンの消磁用コイル132が捲回されたフラックスガイド133とその後端部に図示しない絶縁薄膜を介して磁気的に結合されたNiFe膜からなる磁気抵抗効果素子(MR素子)134がAl2O3膜等からなる層間絶縁膜135により被包された状態に配置されている。
【0093】
その層間絶縁膜135により被包されたフラックスガイド133とMR素子134上に、記録用コイル136と先端部はヘッドの先端面に露出し、その後端部は前記フェライト基板92と磁気的に結合された主磁極137とがそれぞれ層間絶縁膜135を介在して積層配置され、更にその表面にAl2O3膜等の保護膜138が被覆されている。
【0094】
そして、このような構成の磁気ディスク装置においても、図8による第3実施例と同様に回転する垂直磁気ディスク61B上にヘッド位置決め機構により支持された前記複合薄膜磁気ヘッド131を浮上させ、所定記録領域に位置決めして記録・再生制御回路からの記録用の信号電流により情報を記録する。
【0095】
その情報記録を行った後に、その最後の記録電流の極性と反対の電流、例えば、前記フラックスガイド133を形成している軟磁性膜の保磁力(Hc)のぼぼ1/2の値の磁界を発生させる電流を、記録・再生制御回路65内に具備した消磁用給電回路66より前記複合薄膜磁気ヘッド131のフラックスガイド133の周りに設けた消磁用コイル132に所定時間だけ通電することにより、図7に示す第3実施例と同様に情報の記録時に生じたフラックスガイド133先端部の残留磁化を消磁させることが可能となる。
【0096】
従って、その後、引続いて前記垂直磁気ディスク61Bに対して情報を再生する場合に第3実施例と同様に複合薄膜磁気ヘッド131のフラックスカイド133先端部の残留磁化による再生波形の歪みが解消されるので、その再生波形の歪みに起因する再生信号のエラーの発生を防止することができる。
【0097】
図12に、本発明の磁気ディスク装置の第5実施例を模式的に示す要部断面図を示す。
【0098】
本実施例では図示のように、図11による第4実施例と同様な二層膜構造の垂直磁気ディスク61Bに対して、情報を垂直記録・再生する複合磁気ヘッド141として、リターンヨークとなるフェライト基板142の主磁極配設領域に記録・再生用のコイル143がAl2O3膜等の第1絶縁膜144で被包された状態に埋設されている。
【0099】
その埋設領域上にダイヤモンドライクカーボン膜からなる第2絶縁膜145を介してNiFe膜からなるフラックスガイドを兼ねる主磁極146が、その先端部はディスク対向面に露出し、後端部には絶縁薄膜を介して磁気抵抗効果素子(MR素子)147が磁気的に結合した状態で配置され、その表面にAl2O3膜等の保護膜148が被覆されている。
【0100】
また、前記主磁極146の中央部とMR素子147の一部はフェライト基板142と磁気的に接続されて並列なバイパス磁路を構成している。
【0101】
そして、前記した垂直磁気ディスク61Bと複合薄膜磁気ヘッド141とを組み合わせた構成の磁気ディスク装置においても、第1,第2実施例と同様に回転する垂直磁気ディスク61B上に複合薄膜磁気ヘッド141を浮上させ、所定記録領域に位置決めして記録・再生制御回路65からの記録用信号電流により情報を記録する(図2参照)。
【0102】
その情報記録を行った後に、その最後の記録電流の極性と反対の極性の電流、例えば、前記フラックスガイドを兼ねる主電極146を形成しているNiFeからなる軟磁性膜の保磁力(Hc) のほぼ1/2の値の磁界を発生させる電流を記録・再生制御回路65内に具備した消磁用の給電回路66より前記複合薄膜磁気ヘッド141のコイル143に所定時間だけ通電することにより(図2)、図11による第4実施例と同様に情報の記録時に生じた主磁極146先端部の残留磁化を容易に消磁させることが可能となる。
【0103】
従って、その後、引続いて前記磁気ディスク61Bに対して情報を再生する場合に第4実施例と同様に複合薄膜磁気ヘッド141の主磁極146先端部の残留磁化による再生波形の歪みが解消されるので、その再生波形の歪みに起因する再生信号のエラーの発生を防止することができる。
【0104】
なお、以上の実施例では磁極やフラックスガイドの形成材料としてNiFe膜を用いた場合の例で説明したが、これに限定するものではなくこのNiFe膜以外で同等の機能を有する、例えばCoZrNb膜等を用いるようにしてもよい。
【0105】
また、以上の第1〜第5実施例ではMR素子を機能させるためやMR素子自身の磁区の安定化のためのバイアスについての説明は省略しているが、例えばSAL(Soft Adjacent Layer)バイアス、シャントバイアス、バーバポールバイアスや反磁性膜による交換バイアス等の何れかを適宜用いればよい。
【0106】
なお、上記したようにそれぞれの薄膜磁気ヘッドにより対応する磁気ディスクに情報を記録した後、該薄膜磁気ヘッドを磁気ディスク上の情報記録領域以外の非記録領域の位置に一旦移動させてそれら各薄膜磁気ヘッドのコイル、或いは消磁コイルに消磁用の電流を流してリング型磁極、単磁極、フラックスガイド、或いは単磁極と兼用するフラックスガイドの残留磁化を消磁した後、情報の再生を行うようにすることによって、前記残留磁化や該残留磁化の消磁時に磁気ディスクに記録された情報に予想しない悪影響が及ぶようなことも排除される。
【0107】
次に、図13に、本発明の磁気ディスク装置の第6実施例の構成図を示す。図13(A)は磁気ディスク装置の主要構成図、図13(B)はその記録・再生系の回路ブロック図である。
【0108】
この場合、水平記録用の磁気ディスク61Aが使用され、磁気ヘッドは従来例で説明したような記録用の磁気ヘッド37と再生用のMRヘッド31とが複合された複合薄膜磁気ヘッド30(51)が使用される。
【0109】
また、図13(A)におけるヘッド位置決め機構63、ヘッド位置決め制御回路64、及び記録・再生制御回路65は図1等に示すものと同様である。この場合、記録・再生制御回路65には安定用給電回路151が備えられている。
【0110】
そして、図13(B)に示す記録、再生制御回路65において上記安定化用給電回路151がダイレクトライト制御回路78に安定化電流を供給する構成である。なお、前述と同一符号のものと同一機能の構成部分であり、説明を省略する。
【0111】
そこで、図14に、本発明の第6実施例の再生安定化の説明図を示す。図14(A)はフローチャートであり、図14(B)はタイミングチャートである。図14(A),(B)において、図14(B)aに示すように磁気ディスク61Aに対して所定の情報の記録後に、再生のためのリード指令が行われると(ステップ(S)1、図14(B)b)複合の薄膜磁気ヘッド30をヘッド位置決め機構63及びヘッド位置決め機構制御回路64により磁気ディスク61Aの非記録領域61aに移動される(S2)。
【0112】
そして、記録磁気ヘッド37に安定化用給電回路151よりダイレクト制御回路78を介して安定化電流(後述する)が所定時間一定方向に例えば50mA供給される(S3,図14(B)c)。この場合、所定時間とは、複合薄膜磁気ヘッド30(51)の電磁シールド(第1磁極)35aの磁化状態が変化可能な必要にして十分な時間である。
【0113】
安定化電流が供給されると、複合薄膜磁気ヘッド30(51)を磁気ディスク61Aの再生を行うリードトラック上に移動させ(S4)、リードスタートが行われる(S5)。
【0114】
ここで、図15に、複合薄膜磁気ヘッドのシールド部分の磁化状態の説明図を示す。
【0115】
図15はシールド部分(図25における電磁シールド35a)の磁化の安定状態を示したもので、一般に極小部分のA〜Cの三つの安定状態を有する。中でもB状態が最も安定であり、A及びCは準安定状態である。すなわち、ライト磁界により磁化状態はA〜Cのどの状態にも落ちつくことができるもので、それぞれにおける特性(出力値)が異なり出力変動が大きくなる。
【0116】
本実施例では、記録磁気ヘッド37に安定化電流を供給することでA又はCの一方の状態にさせるもので、これにより複合薄膜磁気ヘッド30(51)のシールド35aは常に一定の安定状態で磁化されるものとなる。
【0117】
すなわち、図15におけるB状態は残留磁気のない最も安定した状態であるが、本実施例ではシールド35aの残留磁気を消磁するのではなく、記録用磁気ヘッド37に電流方向が一定方向となる安定化電流を供給して一定の磁化状態とすることで、リード波形の出力変動や上下非対称の発生を容易に防止することができ、読み取りエラーを低減することができるものである。
【0118】
そこで、図16に、安定化電流と出力変動の関係のグラフを示す。図16は、MRヘッド31のリード前に、記録用磁気ヘッド37に対して両方向に40mA、一方向に40mA、及び一方向に50mAの電流を供給した場合の出力変動率と上下非対称変動率を示したものである。
【0119】
図に示すように、一方向に40mA,50mAの安定化電流を供給した場合の各変動率が低いことが明らかである。この場合、通常のライト電流が40mAであり、同様の又はそれ以上の電流値が数μS以下の供給で各変動率を低減させることができるものである。
【0120】
なお、安定化電流の供給をリード前としているが、リード前とはMRヘッド31によるリード直前の場合と、記録用磁気ヘッド37によるライト直後の場合を含むものである。
【0121】
また、本実施例は上記第5実施例における構成の場合にも適用することができる。
【0122】
続いて、図17に第6実施例の他の実施例の構成図を示す。図17(A)は磁気ディスク装置の主要構成図、図17(B)はその記録・再生系の回路ブロック図である。
【0123】
図17(A),(B)は上述の第3及び第4実施例で使用される複合薄膜磁気ヘッド111,131を使用した場合のもので、フラックスガイド117,133の周囲に形成した消磁用コイル119にアンプ80を介して安定化電流を安定化用給電回路151より供給するもので、他の構成は図13と同様である。
【0124】
すなわち、フラックスガイド117,133の磁化状態を図15に示すように常に一定の状態にしてMRヘッド112の出力変動及び上下非対称を低減して、読み取りエラーを低減させるものである。
【0125】
なお、安定化用給電回路151より安定化電流を供給するに際して、複合薄膜磁気ヘッド30(51,111,131,141)を磁気ディスク61A,61B面より垂直方向に離隔させてもよい。すなわち、複合薄膜磁気ヘッド30(51,111,131,141)を記録領域より退避させたり、ディスク面上より離隔させることで、安定化電流供給による記録領域への影響を防止するものである。
【0126】
次に、図18に、本発明の第7実施例のイレーズ制御のブロック構成図を示す。図18に示す実施例では、使用される磁気記録媒体は水平用又は垂直用の何れの磁気ディスクでもよく、また磁気ヘッドは薄膜インダクティブの記録用磁気ヘッド素子及びMR素子よりなる再生用MRヘッド素子を備える複合薄膜磁気ヘッドが使用される。さらに、複合薄膜磁気ヘッドにおける再生用MRヘッド素子はMR素子がフラックスガイドに接続されて構成されるものであってもよい。なお、図18において、上記実施例と同一の符号は同一機能を有するものとして説明を省略する。
【0127】
図18は、第7実施例における記録再生装置としての磁気ディスク装置の記録系の主要ブロック図であり、再生時に発生した読み取りエラーのリードエラー信号がMPU(マイクロプロセッサ)161、ライトゲート出力手段162、及び疑似記録情報出力手段であるダミーライトデータ出力手段163に入力される。
【0128】
MPU161は、磁気ディスク61A(61B)の記録可能な領域であってデータが記録されていない領域の疑似記録領域であるダミーデータ記録領域61a(例えば図1に示す磁気ディスク61Aの非記録領域(インナガードバンド)61aとし、又は外周側のアウタガードバンド)に複合薄膜磁気ヘッド(図19で説明する)を移動させる指令をシーク制御手段164に送る。
【0129】
シーク制御手段164は、当該薄膜磁気ヘッドがダミーデータ記録領域にオントラックした旨のオントラック信号をダイレクトライト制御回路78及びライトゲート出力手段162に送る。
【0130】
また、ライトゲート出力手段162からのライトゲート及びライトデータ出力手段163からの疑似記録情報であるダミーライトデータがダイレクトライト制御回路78に送られる。
【0131】
そして、ダイレクトライト制御回路78はオントラック信号を受信した後ライトゲート信号間でダミーライトデータに基づくライト電流を、ライトフリップフロップ(ライトFF)79、ヘッドIC回路の備えるアンプ165を介して複合薄膜磁気ヘッド168の備えるインダクティブの記録用磁気ヘッド166に供給するものである。
【0132】
ここで、図19に、第7実施例における磁気ディスク装置の全体ブロック図を示す。図中、上記実施例と同一の符号は同一の機能を有するものとして説明を省略する。
【0133】
図19において、磁気ディスク装置170は、装置制御系として、外部のホスト装置171からのコマンド等がインタフェースとしてのスカジー(SCSI)コントローラ172を介してMPU161に入力され、MPU161からのコマンドがデジタルLSI173を介して送られる。またSCSIコントローラ172よりリード/ライトゲート信号がデジタルLSI173に送られる。このSCSIコントローラ172はDRAM(Dynamic Random Access Memory) のバッファ174が設けられ、MPU161にROM(Read Only Memory )175及びRAM176が設けられる。
【0134】
また、コントロールロジック177にはSCSIコントローラ172よりリードゲート信号が送られ、デジタルLSI173よりライトゲート信号が送られて何れかの信号を記録・再生系のデコーダ178及びエンコーダ179に出力する。このコントロールロジック177が図18のライトゲート出力手段162となる。
【0135】
一方、駆動系としてDSP(デジタルシグナルプロセッサ)180は、デジタルLSI173とシーク制御等の信号の送受を行うもので、スピンドルモータドライバ181を介して磁気ディスクを回転させるDCモータ182を駆動すると共に、VCM(ボイスコイルモータ)ドライバ183を介して複合薄膜磁気ヘッド168をシークさせるVCM184を駆動する。このDSP180が図18のシーク制御手段164となる。
【0136】
また、記録・再生系は、図2,図9と同様の構成であり、記録用磁気ヘッド(インダクティブライトヘッド)166と再生用磁気ヘッド(MRヘッド)167で構成される複合薄膜磁気ヘッド168に対して記録再生信号の送受を行うヘッドIC回路71、AGCアンプ72、フィルタ73、イコライザ回路74、VFO回路75、最尤検出回路76、ライトプリコンペ77、ダイレクト制御回路78、及びライトフリップフロップ79により構成される。
【0137】
ヘッドIC回路189によるデジタルLSI173よりヘッド選択信号、ライトゲート信号が入力される。なお、フィルタ73の出力はシリンダサーボ復調回路185で磁気ディスクのシリンダサーボ情報が復調されてDSP180に送られる。
【0138】
そして、最尤検出回路76からの再生データ列及びVFO回路75からの同期クロックがデコーダ178で復号されてシリアル/パラレル変換回路186により復号されたパラレルの再生信号としてSCSI1コントローラ172に送られる。また、SCSIコンピュータ172からのライトデータがパラレル/シリアル変換回路187でシリアルの信号列に変換されてエンコーダ179で符号化され、ライトプリコンペ77に送られる。
【0139】
一方、磁気ディスク装置170がサーボディスクを備えるサーボ面サーボ方式の場合には、サーボ情報の読み出しのためのサーボヘッド188からのサーボ情報がサーボIC回路189を介してサーボ復調回路190に送られる。サーボ復調回路190は復調したサーボデータをDSP180に送ると共に、ダイレクトライト制御回路78にダミーライトデータを送出する。このサーボ復調回路190が図18におけるダミーライトデータ出力手段となる。そして、ダイレクト回路制御回路78にはMPUよりデジタルLSI173を介してダミーライト実行命令(ライトゲート信号)が入力される。
【0140】
なお、装置の制御方式がデータ面サーボ方式の場合にはサーボヘッド188及びサーボIC回路189が不要となり、シリンダにおける、データ面からのサーボ情報はシリンダ復調回路185により復調されてDSP180に送られる。
【0141】
そこで、図20に第7実施例のイレーズのフローチャートを示すと共に、図21に第7実施例のACイレーズのタイミングチャートを示す。図20及び図21において、再生時に少しの読み取り誤りが発生してもリトライ等で修正可能であるが、エラー修正ができない程度にリードエラーが発生すると(S11)、複合薄膜磁気ヘッド168を磁気ディスク61A(61B)のダミーデータ記録領域61aのシリンダにシークさせる(S12)。
【0142】
シークが終了すると、ダイレクトライト制御回路78にダミーライト実行命令の信号としてライトゲートが入力されると共に(図21(A))、サーボ復調回路190よりダミーライトデータが供給されてライトヘッド166に電流が供給される(図21(C))。これにより、磁気ディスク61A(61B)のダミーデータ記録領域61aに当該ダミーライトデータが記録される(S13,図21(B))。
【0143】
ダミーデータは、所定のダミーデータD1とACイレーズD2で構成され、図21(A)〜(C)に示すように疑似的な記録情報であるダミーデータD1の書き込み後に低周波数孤立波(後述する)のACイレーズD2の電流が記録用磁気ヘッド166に、所定時間供給される。このダミーデータD1とACイレーズD2の電流供給時間はライトゲート信号(図21(A))により定められる。
【0144】
このACイレーズD2により、データライト後の複合薄膜磁気ヘッド168における記録用磁気ヘッド166を再生用磁気ヘッド167間に介在される該記録用磁気ヘッド166の磁極を兼ねるシールド部(又はフラックスガイド)の残留磁化を消磁しようとするものである。
【0145】
そこで、再生用磁気ヘッド167で記録したダミーデータD1をリードして(S14)、リードエラーが発生しなければ複合薄膜磁気ヘッド168を磁気ディスク61A(61B)の再生を行うシリンダにシークさせ(S16)、リードリトライを行う。
【0146】
一方、磁化の安定化が図られず、リードエラーが発生すると、ダミーデータライトを行い(S13)、再びダミーデータリードを行う(S14)。リードエラーが発生しなくなるまで繰り返し、リードエラー発生がなくなった時点でリードエラー発生シリンダにシークしてリードリトライを行う。
【0147】
但し、リードエラーの回数が所定回数(X)を越えるとヘッド不良としてアラーム表示する(S15)。これにより、リードエラーの原因を選別することも可能となる。
【0148】
このように、ダミーデータD1の書き込み後にACイレーズを行うことで残留磁化の発生を防止することができるものである。
【0149】
ここで、図22に、第7実施例のDCイレーズのタイミングチャートを示す。図22(A)〜(C)は、図21におけるダミーデータD1の書き込み後にDCイレーズD3の所定極性の電流を記録用磁気ヘッド166に所定時間供給する場合を示したものである。
【0150】
この場合の図22(A)〜(C)に示すDCイレーズD3は、ダミーデータD1の最後のデータによる媒体(磁気ディスク61A(61B)のダミーデータ記録領域)の磁化反転の極性に対してヘッドの磁化が安定する磁極の電流が供給されれば足りるものである。
【0151】
続いて、図23に、第7実施例のイレーズによる再生用磁気ヘッドの出力変化量の説明図を示す。
【0152】
図23(A)は、5つの複合薄膜磁気ヘッド168を用いて記録用磁気ヘッド166に40mAのACイレーズ(1MFRPS,10.5MFRPS,63MFRPS)と40mAのDCイレーズを所定回数(測定数)行った場合の、再生用磁気ヘッド167の出力変化量(平均値)〔%〕を示したものである。この場合、平均な再生用磁気ヘッドの出力量を100〔%〕としたときに、例えばヘッドNo.1が100−10.8=89.2〔%〕が100+4.3=104.3〔%〕となって15.1〔%〕の出力量の増加が認められたことを示している。なお、図中「−」はイレーズを行わないことを示している。
【0153】
また、ACイレーズを行う場合として、図23(B)に示すように、ダミーライト時間(イレーズ時間)を10μS,20μS,30μSとした場合の出力増加の確率を示したものである。なお、DCイレーズのイレーズ時間は、複合薄膜磁気ヘッド168のシールド部における磁壁が移動する時間(数μS)である。
【0154】
図23(A),(B)に示すように、ACイレーズD2の周波数として1MFRPS,10.5MFRPSの場合には出力平均値以上に出力が回復する確率が約50%であるが、63MFRPSでは約20%となって確率が低い。従って、周波数としては低周波数が適する。
【0155】
DCイレーズD3の場合は、一つだけのデータであるが、確率65%の。回復率が得られた。
【0156】
このように、リードエラーが発生したときにダミーライトデータを書き込み、その後にAC又はDCのイレーズを行う電流を記録用磁気ヘッドに供給することで、複合薄膜磁気ヘッドのシールド部分が残留磁化が安定化して再生波形の歪みを解消することができる。これにより、再生波形の出力変動や上下非対称状態が抑えられてエラー発生が防止され、エラー回復やヘッド交換を容易に行うことができ、信頼性の向上を図ることができるものである。
【0157】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、 請求項1及び2の発明では、面内磁気異方性を有する水平記録用磁気ディスクに対して情報を記録する水平薄膜磁気ヘッド素子、或いは垂直磁気異方性を有する垂直記録用磁気ディスクに対して情報を記録する垂直薄膜磁気ヘッド素子と先端部にフラックスカイドを磁気的に結合した磁気抵抗効果素子からなる再生用磁気ヘッド素子とを記録トラックの長手方向に隣接させて一体化して構成した複合薄膜磁気ヘッドにおける再生用磁気ヘッド素子のフラックスガイドの周囲に消磁用コイルを設け、消磁用コイルに、磁気ディスクに記録されている情報を読みとる前に最後の記録電流の極性と反対の極性の電流を流すことにより、フラックスガイド先端部の磁化状態を所定の安定状態にセットする。
【0158】
従って、水平記録用磁気ディスク、或いは垂直記録用磁気ディスクに対する情報の再生において、従来の如き前記複合薄膜磁気ヘッドにおける再生用磁気ヘッド素子のフラックスガイドを一定の磁化状態にすることにより、再生波形の出力変動及び上下非対称性を低減して、再生信号のエラー発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の第1実施例の要部を説明するための構成図である。
【図2】図1の記録・再生の回路ブロック図である。
【図3】本発明の磁気ディスク装置の第1実施例における消磁用電極の通電を説明するための図である。
【図4】本発明の磁気ディスク装置の第1実施例における薄膜磁気ヘッドの磁極先端部の磁区構造を説明するための図である。
【図5】本発明の磁気ディスク装置の第2実施例を模式的に示す要部断面図である。
【図6】本発明の磁気ディスク装置の第2実施例を説明するための構成図である。
【図7】本発明の磁気ディスク装置の第3実施例を模式的に示す要部断面図である。
【図8】本発明の磁気ディスク装置の第3実施例を説明するための構成図である。
【図9】図8の記録再生の回路ブロック図である。
【図10】本発明の磁気ディスク装置の第3実施例における消磁用電流の通電を説明するための図である。
【図11】本発明の磁気ディスク装置の第4実施例を模式的に示す要部断面図である。
【図12】本発明の磁気ディスク装置の第5実施例を模式的に示す要部断面図である。
【図13】本発明の磁気ディスク装置の第6実施例の構成図である。
【図14】本発明の第6実施例の再生安定化の説明図である。
【図15】複合薄膜磁気ヘッドのシールド部分の磁化状態の説明図である。
【図16】ライト電流と出力変動の関係のグラフである。
【図17】第6実施例の他の実施例の構成図である。
【図18】本発明の第7実施例のイレーズ制御のブロック構成図である。
【図19】第7実施例における磁気ディスク装置の全体ブロック図である。
【図20】第7実施例のイレーズのフローチャートである。
【図21】第7実施例のACイレーズのタイミングチャートである。
【図22】第7実施例のDCイレーズのタイミングチャートである。
【図23】第7実施例のイレーズによる再生用磁気ヘッドの出力変化量の説明図である。
【図24】従来の磁気ディスク装置を模式的に示す要部断面図である。
【図25】従来の薄膜磁気ヘッドを使用した場合の説明図である。
【図26】図25の底面図である。
【図27】従来のMRヘッド素子及び引出し導体層の断面図である。
【図28】従来の磁気ディスク装置を模式的に示す要部断面図である。
【図29】図24の再生波形を説明する波形図である。
【図30】第1磁極(磁気シールド層)の残留磁化の説明図である。
【図31】MRヘッドの出力特性の変化を説明する波形図である。
【符号の説明】
61A,61B 磁気ディスク
61a 非記録領域(ダミーデータ記録領域)
62 薄膜磁気ヘッド
63 ヘッド位置決め機構
64 ヘッド位置決め制御回路
65 記録・再生制御回路
66 給電回路
71 ヘッドIC回路
72 AGCアンプ
73 フィルタ
74 イコライザ
75 VFO回路
76 最尤検出回路
77 ライトプリコンペ
78 ダイレクトライト制御回路
79 ライトフリップフロップ
80 アンプ
81 非磁性基板
82 軟磁性裏打ち層
83 垂直記録膜
91 垂直薄膜磁気ヘッド
92 フェライト基板
93 非磁性部材
94 層間絶縁層
95 コイル
96 主磁極
97 保護層
101 非磁性基板
102 Cr下地層
103 磁性記録膜
116 磁気シールド
117,133 フラックスガイド
118,134,147 MR素子
119,132 消磁用コイル
121 第1磁極
123,136,143 コイル
124 第2磁極
137,146 主磁極
151 安定化用給電回路
161 MPU
162 ライトゲート出力手段
163 ダミーライトデータ出力手段
164 シーク制御手段
165 アンプ
166 給電用磁気ヘッド
167 再生用磁気ヘッド
170 磁気ディスク装置[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a magnetic disk apparatus with improved reproduction signal reliability.
[0002]
In recent years, the amount of information recorded in a magnetic disk device or the like has increased due to an increase in the amount of information processing in a computer system, and a smaller, larger capacity has been promoted, a higher recording density is required, and a high-performance magnetic disk device Is needed.
[0003]
[Prior art]
FIG. 24 is a cross-sectional view schematically showing a main part of a conventional magnetic disk device.
[0004]
In this figure, reference numeral 11 denotes a magnetic recording film 14 made of a CoCr film having magnetic anisotropy in the in-plane direction on a
[0005]
21 is a slider, Al 2 O Three A first magnetic pole 23 made of a NiFe alloy film on a nonmagnetic substrate 22 made of, etc., and a second magnetic pole 26 made of a NiFe alloy film via a coil 25 encapsulated by an interlayer insulating film 24 on the first magnetic pole 23. However, each front end is exposed to the disk facing surface, and their rear end portions are arranged in a magnetically connected state. 2 O Three There is a ring magnetic pole induction type thin film magnetic head coated with a protective film 27 such as a film, and there is a structure in which the magnetic disk 11 and the thin film magnetic head 21 are combined.
[0006]
The first and second magnetic poles 23 and 26 are magnetized by causing a recording signal current to flow through the coil 25 of the thin-film magnetic head 21, and the magnetic disk 11 is caused by the magnetic flux leaking from the gap between the tips of both magnetic poles. Magnetic recording of information is performed on the magnetic recording film 14.
[0007]
Further, the magnetic flux leaking from the magnetic recording film 14 of the magnetic disk 11 on which information has already been recorded flows into the first and second magnetic poles 23 and 26 of the thin film magnetic head 21 and is magnetized, and according to the change of the magnetic flux. Information is reproduced by detecting a voltage generated in the coil 25 as a reproduction signal.
[0008]
In order to increase the recording / reproducing efficiency with such a thin film magnetic head 21, it is necessary to use a magnetic film having excellent soft magnetic characteristics as the magnetic film constituting the first and second magnetic poles 23 and 26.
[0009]
Further, in recent years, attention has been focused on a read-only magnetoresistive thin film head (hereinafter abbreviated as an MR head) that can obtain a large reproduction output without depending on the rotational speed of the magnetic disk. A composite thin film magnetic head in which an inductive thin film magnetic head is integrally formed has been proposed.
[0010]
FIG. 25 is an explanatory diagram when a conventional composite thin film magnetic head is used. 25A is a cut slope view, and FIG. 25B is a cross-sectional view. FIG. 26 shows a bottom view of FIG.
[0011]
FIGS. 25A, 25B, and 26 show a composite thin film
[0012]
[0013]
On the other hand, an electromagnetic conversion head (inductive head) 37 for recording information on the magnetic disk 11 is an upper
[0014]
Here, FIG. 27 shows a cross-sectional view of a conventional MR element and a lead conductor layer. The
[0015]
[0016]
Such an
[0017]
That is, the magnetization vector of the
[0018]
ρ = ρ 0 + Δρ MAX cos 2 θ (1)
Where ρ is resistivity and Δρ MAX Is the maximum change in resistivity.
[0019]
With this relationship, if the magnetization and current directions match at the beginning, the initial change in resistance change rate due to the magnetization of the recording medium is low. Therefore, the MR element is tilted 45 ° from the easy axis of magnetization of the MR element, and the MR sensor is used with high sensitivity and high linearity.
[0020]
When this MR sensor passes over the recording magnetization on the medium, an electric signal is generated and the signal on the medium can be read by the sensitivity characteristic of the MR element.
[0021]
Next, FIG. 28 shows a cross-sectional view of an essential part schematically showing another conventional magnetic disk device. A composite thin-film
[0022]
Then, a recording signal current is passed through the
[0023]
By introducing the magnetic flux leaking from the magnetic recording film 14 of the magnetic disk 11 on which information has already been recorded into the
[0024]
Note that the magnetic flux leaking from the magnetic recording film 14 is introduced into the
[0025]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, in the magnetic disk apparatus shown in FIG. 24, in order to record information on the magnetic disk 11, a signal current is applied to the coil 25 of the thin film magnetic head 21 and recorded on the first and second magnetic poles 23 and 26. The residual magnetization remains, and at the time of reproduction, the leakage magnetic flux from the magnetic recording film 14 of the magnetic disk 11 is read by the first and second magnetic poles 23 and 26 in the state where the residual magnetization remains.
[0026]
At that time, the change in the magnetization of the tips of the first and second magnetic poles 23 and 26 due to the leakage magnetic flux from the magnetic recording film 14 of the magnetic disk 11 is not smoothly performed and becomes irregular (unstable). There is a problem that an error occurs in the reproduction signal, which is largely reflected in the reproduction waveform and causes the reproduction waveform to be distorted.
[0027]
The reason why the change in magnetization of the magnetic pole tip having remanent magnetization is not performed smoothly but becomes irregular is, for example, that the magnetic domain wall in the magnetic pole tip must move smoothly due to the leakage magnetic flux. If there are impurities, defects, etc. in the vicinity of the magnetic domain wall, and there is residual magnetization at the tip of the magnetic pole, the pinning action due to the impurities, defects, etc. (the action of the domain wall moving slowly and moving irregularly in the energy state) This is because the domain wall does not move smoothly and becomes irregular (unstable).
[0028]
Such a problem is particularly caused by a double-layered magnetic disk and a single-pole type perpendicular magnetic layer in which a soft magnetic backing layer made of, for example, a NiFe alloy film and a perpendicular recording film made of a CoCr film having magnetic anisotropy in the vertical direction are laminated. This occurs remarkably at the tip of the single magnetic pole of the single magnetic pole type perpendicular magnetic head in the apparatus combined with the head, reducing the reliability of the reproduced signal quality.
[0029]
Further, for example, the first and second magnetic poles 23 and 26 of the thin film magnetic head 21 immediately after performing magnetic recording in the magnetic disk apparatus shown in FIG. 24 are magnetized, and a part of the domain wall moved in the magnetic poles by the magnetization is recorded. Even after completion, it remains in an unstable position due to the presence of impurities, defects, etc., and momentarily referred to as Uyghur noise or popcorn noise due to sudden movement of its domain wall to a stable position after a transition to subsequent reproduction. There is a problem that a high level of noise is generated.
[0030]
Here, FIG. 29 shows a waveform diagram for explaining the reproduction waveform of FIG. As described above, when the domain wall moves irregularly, Uyghur noise a (FIG. 29A) and popcorn noise b (FIG. 29B) are generated in the reproduced waveform.
[0031]
In order to solve such a problem, a weak current is passed through the coil 25 of the thin film magnetic head 21 immediately after the magnetic recording is finished, so that the domain wall of the magnetized magnetic pole portion is moved to a stable position in advance. The present applicant has already proposed Japanese Patent Application No. 3-0552020 to prevent the occurrence of popcorn noise at the initial stage of reproduction by reproducing the image.
[0032]
However, regarding the movement of the domain wall remaining at the unstable position, especially when the domain wall is pinned due to the presence of impurities, defects, etc., the soft magnetism that constitutes the first and second magnetic poles 23, 26 A current value that gives a magnetic field to the extent that the film is saturated and magnetized is required. However, such a magnetic field gives rise to residual magnetization at the tip of the magnetic field.
[0033]
In addition, the magnetic field generated from the tips of the magnetic poles whose shapes are narrowed down is considerably large, and the magnetic disk is particularly in the case where such a magnetic pole tip is a single magnetic pole tip of a perpendicular magnetic recording type thin film perpendicular magnetic head. There is a problem that the possibility of adverse effects such as demagnetizing or demagnetizing the recording magnetization of the recording medium increases.
[0034]
On the other hand, also in the magnetic disk apparatus of FIGS. 25 and 28, the first
[0035]
Here, FIG. 30 shows an explanatory diagram of the remanent magnetization of the first magnetic pole (magnetic shield layer), and FIG. 31 shows a waveform diagram explaining a change in output characteristics of the MR head.
[0036]
That is, as shown in FIG. a When the
[0037]
Therefore, as shown in FIG. 31, there is a problem that an output fluctuation of the read waveform of the MR head occurs and an error occurs because the read waveform becomes asymmetrical in the vertical direction and distorts the reproduction waveform.
[0038]
Such a phenomenon has been attempted by optimally setting the sense current value for each of the plurality of MR heads 31 mounted on the magnetic disk device. Although there is an effect in recovering the state, there is a head in which the up / down asymmetry state is not lost only by changing the sense current due to variations in the head, and the effect on the occurrence of the output fluctuation cannot be seen. There is a problem that the reliability of the reproduction system cannot be improved.
[0039]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a magnetic disk device that eliminates reproduction waveform distortion due to residual magnetization during reproduction and prevents errors in the reproduction signal.
[0040]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a magnetic disk having a magnetic film for recording information, a magnetic head element for recording information on the magnetic disk, and a magnetoresistive effect element. In a magnetic disk drive incorporating a reproducing magnetic head element formed by connecting a flux guide to the magnetic thin film head and an integrated composite thin film magnetic head adjacent to the longitudinal direction of the recording track, the reproducing magnetic head element comprises: Information recorded on the magnetic disk after a series of information is recorded on the magnetic disk by the magnetic head element for recording, having a degaussing coil formed by winding the flux guide through a nonmagnetic material Corresponds to the last information before reading A current that generates a magnetic field opposite to the magnetic field acting on the tip of the flux guide by the recording current is generated. A power supply circuit is provided that supplies the demagnetizing coil to set the magnetization state of the tip of the flux guide to a predetermined stable state.
[0041]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the magnetic disk is a perpendicular magnetic disk in which a perpendicular recording film having perpendicular magnetic anisotropy is laminated on a soft magnetic backing layer, and the recording magnetic head is a single pole head. .
[0042]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect, one magnetic pole of the recording magnetic head element also serves as a shield portion of the reproducing magnetic head element.
[0045]
According to a fourth aspect of the present invention, when the current is supplied by the demagnetization power supply circuit according to any one of the first to third aspects, the composite thin film magnetic head is mounted on the magnetic disk. Non-recording area Move to.
[0046]
[Action]
According to the first and second aspects of the invention, a horizontal thin film magnetic head element for recording information on a horizontal recording magnetic disk having in-plane magnetic anisotropy, or a perpendicular recording magnetic disk having perpendicular magnetic anisotropy. Composite consisting of a perpendicular thin film magnetic head element for recording information and a reproducing magnetic head element composed of a magnetoresistive effect element magnetically coupled with a flux guide at the tip, adjacent to each other in the longitudinal direction of the recording track. Before reading information recorded on the magnetic disk in the degaussing coil, a degaussing coil is provided around the flux guide of the reproducing magnetic head element in the thin film magnetic head. A current that generates a magnetic field opposite to the magnetic field acting on the tip of the flux guide by the recording current corresponding to the last information is generated. By flowing, the magnetization state of the tip portion of the flux guide is set to a predetermined stable state.
[0047]
Therefore, in reproducing information from a horizontal recording magnetic disk or a vertical recording magnetic disk, the reproduction guide of the reproduced waveform is obtained by setting the flux guide of the reproducing magnetic head element in the composite thin film magnetic head as described above to a constant magnetization state. Output fluctuations and vertical asymmetry can be reduced, and errors in the reproduction signal can be prevented.
[0048]
According to a third aspect of the present invention, the composite thin film magnetic head has a configuration in which one magnetic pole of the recording magnetic head element also serves as a shield part of the reproducing magnetic head element. Therefore, the flux guide is easily affected by the recording magnetic field of the recording magnetic head element, but the flux guide can be brought into a constant magnetization state by the degaussing coil of the flux guide.
[0051]
[0052]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
[0053]
FIG. 1 is a block diagram for explaining a first embodiment of a magnetic disk apparatus according to the present invention.
[0054]
In this embodiment, as shown in the figure, a
[0055]
Also, the
[0056]
Further, 63 is a head positioning mechanism, 64 is a head positioning control circuit, and 65 is a recording / reproduction control circuit having a demagnetizing
[0057]
The
[0058]
Here, FIG. 2 shows a circuit block diagram of the recording / reproducing system of FIG. FIG. 2 shows the recording / reproduction control circuit of FIG. 1, and a predetermined number of thin film
[0059]
In the reproducing system, the read waveform from the thin film
[0060]
The
[0061]
The
[0062]
On the other hand, in the recording system, the write data is write-compensated by a write pre-competition (recording compensation circuit) 77 and sent to the direct
[0063]
Then, the
[0064]
FIG. 3 is a view for explaining the demagnetizing current application in the first embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention. As shown in FIG. 3, after recording information by supplying a recording signal current from the recording / reproducing
[0065]
FIG. 4 is a view for explaining the magnetic domain structure at the tip of the magnetic pole (second magnetic pole (26)) of the thin film magnetic head in the first embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention. 4A and 4B schematically show a state in which the magnetic domain structure at the tip of the ring-type magnetic pole of the thin film
[0066]
The magnetic domain at the tip of the ring-type magnetic pole immediately after the recording signal current is supplied to the coil (25), the residual magnetization is generated, and as shown in FIG. It becomes a state that does not become. However, when a current for demagnetization is applied to the coil (25) after that, the residual magnetization at the tip of the ring-type magnetic pole tip becomes demagnetized, and the magnetic domain is stabilized in a hexagonal shape as shown in FIG. It becomes a reflux magnetic domain structure.
[0067]
Therefore, subsequently, the
[0068]
The value of the demagnetizing current opposite to the polarity of the last recording current passed through the coil (25) is the soft magnet that forms the ring-type magnetic poles (first and second magnetic poles 23, 26). For example, it is 10 μA for generating a magnetic field having a value approximately half of the coercive force (Hc) value of the film, and the energization time is about 1 μS.
[0069]
The current value for demagnetization is determined by the material of the magnetic pole, the magnetic characteristics, and the shape of the tip of the magnetic pole. On the contrary, residual magnetization occurs at a current value higher than the determined demagnetizing current value, and demagnetization does not occur at a low current value. It will be enough.
[0070]
Incidentally, the magnetic field generated at the tip of the magnetic pole when the current for demagnetization is applied is about several Gauss, and the influence on the
[0071]
However, in order to eliminate the influence on the
[0072]
FIG. 5 schematically shows a second embodiment in which the embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention is applied to a magnetic disk apparatus in which a perpendicular magnetic recording type magnetic disk and a single pole type vertical thin film magnetic head are combined. A partial sectional view is shown.
[0073]
[0074]
Further, the perpendicular
[0075]
FIG. 6 is a block diagram for explaining a second embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention. FIG. 6 shows the perpendicular
[0076]
The rotated perpendicular
[0077]
Subsequently, after recording information by supplying a recording signal current to the perpendicular thin-film
[0078]
Accordingly, subsequently, the perpendicular
[0079]
FIG. 7 shows an embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention, a composite thin film magnetic head in which a horizontal magnetic recording type magnetic disk, a ring magnetic pole induction type thin film magnetic head element, and a magnetoresistive thin film head element are integrally formed. FIG. 3 is a cross-sectional view of a main part schematically showing a third embodiment applied to a magnetic disk device in combination with
[0080]
[0081]
Also, the
[0082]
The reproducing
[0083]
The recording
[0084]
FIG. 8 is a block diagram for explaining a third embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention.
[0085]
As shown in FIG. 8, in the recording / reproducing
[0086]
Then, the rotating
[0087]
Here, FIG. 9 shows a circuit block diagram of the recording / reproducing system of FIG. In FIG. 9, the recording /
[0088]
FIG. 10 is a diagram for explaining the demagnetizing current in the third embodiment of the present invention. As shown in FIG. 10, after recording information by supplying a recording signal current from the recording / reproducing
[0089]
Therefore, subsequently, the
[0090]
Next, FIG. 11 shows a cross-sectional view of the essential part schematically showing a fourth embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention. FIG. 11 shows a magnetic disk apparatus according to an embodiment of the present invention in which a magnetic disk of a perpendicular magnetic recording system is combined with a composite thin film magnetic head in which a single magnetic pole type perpendicular magnetic head element and a magnetoresistive element are integrated. This is applied to a disk device.
[0091]
The perpendicular
[0092]
Also, the perpendicular
[0093]
On the flux guide 133 and the MR element 134 encapsulated by the interlayer insulating film 135, the recording coil 136 and the front end are exposed at the front end surface of the head, and the rear end is magnetically coupled to the ferrite substrate 92. Main magnetic poles 137 are laminated with an interlayer insulating film 135 interposed therebetween, and further on the surface thereof Al 2 O Three A protective film 138 such as a film is coated.
[0094]
Also in the magnetic disk apparatus having such a configuration, the perpendicular
[0095]
After the information recording, a current opposite to the polarity of the last recording current, for example, a magnetic field having a value of about ½ of the coercive force (Hc) of the soft magnetic film forming the flux guide 133 is applied. By applying a current to be generated to the demagnetizing coil 132 provided around the flux guide 133 of the composite thin film
[0096]
Accordingly, subsequently, the perpendicular
[0097]
FIG. 12 is a cross-sectional view of a principal part schematically showing a fifth embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention.
[0098]
In this embodiment, as shown in the drawing, a perpendicular
[0099]
A main magnetic pole 146 that also serves as a flux guide made of a NiFe film is formed on the buried region via a second insulating film 145 made of a diamond-like carbon film. A magnetoresistive effect element (MR element) 147 is arranged in a magnetically coupled state via an Al 2 O Three A protective film 148 such as a film is coated.
[0100]
The central portion of the main magnetic pole 146 and a part of the MR element 147 are magnetically connected to the ferrite substrate 142 to constitute a parallel bypass magnetic path.
[0101]
The perpendicular
[0102]
After the information recording, the coercive force (Hc) of the soft magnetic film made of NiFe forming the main electrode 146 also serving as the flux guide, for example, the current having the opposite polarity to the last recording current. A current for generating a magnetic field having a value of approximately ½ is supplied to the coil 143 of the composite thin film magnetic head 141 from the demagnetizing
[0103]
Therefore, subsequently, the
[0104]
In the above embodiment, an example in which a NiFe film is used as a material for forming magnetic poles and flux guides has been described. However, the present invention is not limited to this example, and has an equivalent function other than this NiFe film, such as a CoZrNb film. May be used.
[0105]
In the first to fifth embodiments described above, description of bias for functioning the MR element and stabilization of the magnetic domain of the MR element itself is omitted. For example, a SAL (Soft Adjacent Layer) bias, Any one of shunt bias, barber pole bias, exchange bias by diamagnetic film, etc. may be used as appropriate.
[0106]
As described above, after information is recorded on the corresponding magnetic disk by each thin film magnetic head, the thin film magnetic head is temporarily moved to a position in a non-recording area other than the information recording area on the magnetic disk, and each thin film magnetic head is moved. Information is reproduced after demagnetizing the residual magnetization of the ring-type magnetic pole, single magnetic pole, flux guide, or flux guide that also serves as a single magnetic pole by supplying a current for demagnetization to the coil of the magnetic head or the degaussing coil. This eliminates an unexpected adverse effect on the residual magnetization and information recorded on the magnetic disk when the residual magnetization is demagnetized.
[0107]
Next, FIG. 13 shows a configuration diagram of a sixth embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention. FIG. 13A is a main configuration diagram of the magnetic disk device, and FIG. 13B is a circuit block diagram of the recording / reproducing system.
[0108]
In this case, the
[0109]
Further, the head positioning mechanism 63, the head positioning control circuit 64, and the recording /
[0110]
In the recording /
[0111]
FIG. 14 is a diagram for explaining the reproduction stabilization of the sixth embodiment of the present invention. FIG. 14A is a flowchart, and FIG. 14B is a timing chart. 14A and 14B, the
[0112]
Then, a stabilizing current (described later) is supplied to the recording
[0113]
When the stabilization current is supplied, the composite thin film magnetic head 30 (51) is moved to the
[0114]
Here, FIG. 15 shows an explanatory diagram of the magnetization state of the shield portion of the composite thin film magnetic head.
[0115]
15 shows a shield portion (
[0116]
In this embodiment, a stabilizing current is supplied to the recording
[0117]
That is, the state B in FIG. 15 is the most stable state without residual magnetism, but in this embodiment the
[0118]
FIG. 16 is a graph showing the relationship between the stabilized current and the output fluctuation. FIG. 16 shows the output fluctuation ratio and the vertical asymmetric fluctuation ratio when a current of 40 mA in both directions, 40 mA in one direction, and 50 mA in one direction is supplied to the recording
[0119]
As shown in the figure, it is clear that each fluctuation rate is low when a stabilized current of 40 mA and 50 mA is supplied in one direction. In this case, the normal write current is 40 mA, and each fluctuation rate can be reduced by supplying a similar or higher current value of several μS or less.
[0120]
The supply of the stabilizing current is assumed to be before reading, but “before reading” includes the case immediately before reading by the
[0121]
This embodiment can also be applied to the configuration in the fifth embodiment.
[0122]
Next, FIG. 17 shows a configuration diagram of another embodiment of the sixth embodiment. 17A is a main configuration diagram of the magnetic disk device, and FIG. 17B is a circuit block diagram of the recording / reproducing system.
[0123]
FIGS. 17A and 17B show the case where the composite thin film
[0124]
That is, the magnetization state of the flux guides 117 and 133 is always kept constant as shown in FIG. 15 to reduce the output fluctuation and the vertical asymmetry of the
[0125]
When supplying the stabilizing current from the stabilizing
[0126]
Next, FIG. 18 shows a block configuration diagram of erase control of the seventh embodiment of the present invention. In the embodiment shown in FIG. 18, the magnetic recording medium used may be either a horizontal or vertical magnetic disk, and the magnetic head is a reproducing MR head element comprising a thin film inductive recording magnetic head element and an MR element. A composite thin film magnetic head is used. Further, the reproducing MR head element in the composite thin film magnetic head may be constituted by connecting the MR element to a flux guide. In FIG. 18, the same reference numerals as those in the above embodiment have the same functions, and the description thereof is omitted.
[0127]
FIG. 18 is a main block diagram of a recording system of a magnetic disk apparatus as a recording / reproducing apparatus in the seventh embodiment. A read error signal of a read error that occurs during reproduction is an MPU (microprocessor) 161, and a write gate output means 162. And dummy write data output means 163 which is pseudo record information output means.
[0128]
The
[0129]
The seek control means 164 sends an on-track signal to the effect that the thin film magnetic head has been on-tracked to the dummy data recording area to the direct
[0130]
In addition, dummy write data which is pseudo recording information from the write gate and write data output means 163 from the write gate output means 162 is sent to the direct
[0131]
Then, after receiving the on-track signal, the direct
[0132]
FIG. 19 is an overall block diagram of the magnetic disk device in the seventh embodiment. In the figure, the same reference numerals as those in the above embodiment are assumed to have the same functions, and the description thereof is omitted.
[0133]
In FIG. 19, as a device control system, a magnetic disk device 170 receives commands from an
[0134]
Further, a read gate signal is sent from the
[0135]
On the other hand, a DSP (digital signal processor) 180 as a drive system transmits and receives signals such as seek control to and from the
[0136]
The recording / reproducing system has the same configuration as that shown in FIGS. 2 and 9, and includes a composite thin film
[0137]
A head selection signal and a write gate signal are input from the
[0138]
Then, the reproduction data string from the maximum
[0139]
On the other hand, when the magnetic disk device 170 is a servo surface servo system having a servo disk, servo information from the
[0140]
When the control method of the apparatus is the data surface servo method, the
[0141]
FIG. 20 shows a flowchart of erasing in the seventh embodiment, and FIG. 21 shows a timing chart of AC erasing in the seventh embodiment. 20 and 21, even if a slight read error occurs during reproduction, it can be corrected by retrying or the like, but if a read error occurs to such an extent that the error cannot be corrected (S11), the composite thin film
[0142]
When the seek is completed, a write gate is input as a dummy write execution command signal to the direct write control circuit 78 (FIG. 21A), and dummy write data is supplied from the
[0143]
The dummy data is composed of predetermined dummy data D1 and AC erase D2, and as shown in FIGS. 21A to 21C, after writing dummy data D1, which is pseudo recording information, a low-frequency solitary wave (described later). ) AC erase D2 current is supplied to the recording
[0144]
By this AC erase D2, the shield portion (or flux guide) that also serves as the magnetic pole of the recording
[0145]
Therefore, the dummy data D1 recorded by the reproducing
[0146]
On the other hand, if the magnetization is not stabilized and a read error occurs, dummy data write is performed (S13), and dummy data read is performed again (S14). Repeat until no read error occurs. When the read error does not occur, seek to the read error cylinder and perform a read retry.
[0147]
However, if the number of read errors exceeds the predetermined number (X), an alarm is displayed as a head failure (S15). As a result, the cause of the read error can be selected.
[0148]
Thus, the occurrence of residual magnetization can be prevented by performing the AC erase after writing the dummy data D1.
[0149]
Here, FIG. 22 shows a timing chart of DC erase of the seventh embodiment. 22A to 22C show a case where a current having a predetermined polarity of the DC erase D3 is supplied to the recording
[0150]
In this case, the DC erase D3 shown in FIGS. 22A to 22C is a medium (magnetic disk 61) based on the last data of the dummy data D1. A (61 B It is only necessary to supply a magnetic pole current that stabilizes the magnetization of the head with respect to the polarity of the magnetization reversal in the dummy data recording area).
[0151]
Next, FIG. 23 shows an explanatory diagram of the output change amount of the reproducing magnetic head due to the erase of the seventh embodiment.
[0152]
In FIG. 23A, the recording
[0153]
Further, as shown in FIG. 23B, the probability of an increase in output when the dummy write time (erase time) is 10 μS, 20 μS, and 30 μS is shown as a case where AC erase is performed. The erase time for DC erase is the time (several μS) for the domain wall in the shield part of the composite thin film
[0154]
As shown in FIGS. 23A and 23B, when the frequency of AC erase D2 is 1MFRPS and 10.5MFRPS, the probability that the output recovers beyond the output average value is about 50%. Probability is low at 20%. Therefore, a low frequency is suitable as the frequency.
[0155]
In the case of DC erase D3, there is only one data, but the probability is 65%. A recovery rate was obtained.
[0156]
In this way, when the read error occurs, dummy write data is written, and then the current for AC or DC erase is supplied to the recording magnetic head, so that the shield portion of the composite thin film magnetic head has stable residual magnetization. And distortion of the playback waveform can be eliminated. As a result, fluctuations in the output of the reproduced waveform and up / down asymmetry are suppressed, error generation is prevented, error recovery and head replacement can be easily performed, and reliability can be improved.
[0157]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, in the first and second aspects of the invention, a horizontal thin film magnetic head element for recording information on a horizontal recording magnetic disk having in-plane magnetic anisotropy, or perpendicular magnetic anisotropy. A perpendicular thin film magnetic head element for recording information on a perpendicular recording magnetic disk having a magnetic recording element and a reproducing magnetic head element composed of a magnetoresistive effect element having a flux guide magnetically coupled to the tip are arranged in the longitudinal direction of the recording track. A demagnetizing coil is provided around the flux guide of a reproducing magnetic head element in a composite thin film magnetic head constructed integrally adjacent to each other, and the last recording before reading the information recorded on the magnetic disk in the degaussing coil. By flowing a current having a polarity opposite to the polarity of the current, the magnetization state of the flux guide tip is set to a predetermined stable state.
[0158]
Therefore, in reproducing information from a horizontal recording magnetic disk or a vertical recording magnetic disk, the reproduction guide of the reproduced waveform is obtained by setting the flux guide of the reproducing magnetic head element in the composite thin film magnetic head as described above to a constant magnetization state. Output fluctuations and vertical asymmetry can be reduced, and errors in the reproduction signal can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram for explaining a main part of a first embodiment of a magnetic disk apparatus according to the present invention;
FIG. 2 is a circuit block diagram of recording / reproduction of FIG.
FIG. 3 is a diagram for explaining energization of a degaussing electrode in the first embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention;
FIG. 4 is a diagram for explaining the magnetic domain structure of the magnetic pole tip of the thin film magnetic head in the first embodiment of the magnetic disk apparatus of the invention.
FIG. 5 is a sectional view of an essential part schematically showing a second embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention.
FIG. 6 is a configuration diagram for explaining a second embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention;
FIG. 7 is a sectional view of an essential part schematically showing a third embodiment of the magnetic disk apparatus of the invention.
FIG. 8 is a configuration diagram for explaining a third embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention;
FIG. 9 is a circuit block diagram of the recording / reproducing of FIG. 8;
FIG. 10 is a diagram for explaining energization of a degaussing current in the third embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view of an essential part schematically showing a fourth embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention.
FIG. 12 is a cross-sectional view schematically showing a main part of a fifth embodiment of the magnetic disk apparatus according to the present invention.
FIG. 13 is a block diagram of a sixth embodiment of the magnetic disk apparatus of the present invention.
FIG. 14 is an explanatory diagram of reproduction stabilization according to the sixth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is an explanatory diagram of the magnetization state of the shield portion of the composite thin film magnetic head.
FIG. 16 is a graph showing the relationship between write current and output fluctuation.
FIG. 17 is a configuration diagram of another embodiment of the sixth embodiment.
FIG. 18 is a block diagram of erase control according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 19 is an overall block diagram of a magnetic disk device in a seventh embodiment.
FIG. 20 is a flowchart of erase in the seventh embodiment.
FIG. 21 is a timing chart of AC erase according to the seventh embodiment.
FIG. 22 is a timing chart of DC erase according to the seventh embodiment.
FIG. 23 is an explanatory diagram of an output change amount of a reproducing magnetic head by erasing in the seventh embodiment.
FIG. 24 is a cross-sectional view schematically showing a main part of a conventional magnetic disk device.
FIG. 25 is an explanatory diagram when a conventional thin film magnetic head is used.
26 is a bottom view of FIG. 25. FIG.
FIG. 27 is a cross-sectional view of a conventional MR head element and a lead conductor layer.
FIG. 28 is a main part sectional view schematically showing a conventional magnetic disk device.
29 is a waveform chart for explaining the reproduction waveform of FIG. 24. FIG.
30 is an explanatory diagram of residual magnetization of a first magnetic pole (magnetic shield layer). FIG.
FIG. 31 is a waveform diagram illustrating changes in output characteristics of an MR head.
[Explanation of symbols]
61 A , 61 B Magnetic disk
61 a Non-recording area (dummy data recording area)
62 Thin-film magnetic head
63 Head positioning mechanism
64 Head positioning control circuit
65 Recording / playback control circuit
66 Power supply circuit
71 Head IC circuit
72 AGC amplifier
73 Filter
74 Equalizer
75 VFO circuit
76 Maximum likelihood detection circuit
77 Light pre-competition
78 Direct write control circuit
79 Light flip-flop
80 amplifiers
81 Non-magnetic substrate
82 Soft magnetic backing layer
83 Perpendicular recording film
91 Perpendicular thin film magnetic head
92 Ferrite substrate
93 Non-magnetic material
94 Interlayer insulation layer
95 coils
96 Main pole
97 Protective layer
101 Non-magnetic substrate
102 Cr underlayer
103 Magnetic recording film
116 Magnetic shield
117, 133 flux guide
118,134,147 MR element
119,132 Degaussing coil
121 1st magnetic pole
123, 136, 143 coil
124 Second magnetic pole
137,146 Main pole
151 Stabilizing power supply circuit
161 MPU
162 Write gate output means
163 Dummy write data output means
164 Seek control means
165 amplifier
166 Magnetic head for power supply
167 Magnetic head for playback
170 Magnetic disk drive
Claims (4)
前記磁気ディスクに対して情報を記録する記録用磁気ヘッド素子と、磁気抵抗効果素子にフラックスガイドを接続してなる再生用磁気ヘッド素子と、を記録トラックの長手方向に隣接させて一体化した複合薄膜磁気ヘッドと、
を組み込んだ磁気ディスク装置において、
前記再生用磁気ヘッド素子は、前記フラックスガイドを、非磁性材料を介して巻回してなる消磁用コイルを有し、
前記記録用磁気ヘッド素子により前記磁気ディスクに一連の情報を記録した後、前記磁気ディスクに記録されている情報を読み取る前にその最後の情報に対応する記録電流によりフラックスガイド先端部に作用する磁界と逆向きの磁界を発生させる電流を前記消磁用コイルに供給してフラックスガイド先端部の磁化状態を所定の安定状態にセットする給電回路を設けたことを特徴とする磁気ディスク装置。A magnetic disk having a magnetic film for recording information;
A composite in which a recording magnetic head element for recording information on the magnetic disk and a reproducing magnetic head element in which a flux guide is connected to a magnetoresistive effect element are adjacent to each other in the longitudinal direction of the recording track. A thin film magnetic head;
In the magnetic disk device incorporating
The reproducing magnetic head element has a degaussing coil formed by winding the flux guide through a nonmagnetic material,
After a series of information is recorded on the magnetic disk by the recording magnetic head element, before the information recorded on the magnetic disk is read , a magnetic field acting on the tip of the flux guide by a recording current corresponding to the last information And a power feeding circuit for supplying a current for generating a magnetic field in the opposite direction to the degaussing coil to set the magnetization state of the tip of the flux guide to a predetermined stable state.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003127973A JP3825418B2 (en) | 1993-09-17 | 2003-05-06 | Magnetic disk unit |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-231423 | 1993-09-17 | ||
JP23142393 | 1993-09-17 | ||
JP2003127973A JP3825418B2 (en) | 1993-09-17 | 2003-05-06 | Magnetic disk unit |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6193394A Division JPH07134804A (en) | 1993-09-17 | 1994-08-17 | Device for recording reproduction and method therefor |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003331402A JP2003331402A (en) | 2003-11-21 |
JP3825418B2 true JP3825418B2 (en) | 2006-09-27 |
Family
ID=29713574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003127973A Expired - Fee Related JP3825418B2 (en) | 1993-09-17 | 2003-05-06 | Magnetic disk unit |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3825418B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4519579B2 (en) * | 2004-08-31 | 2010-08-04 | 株式会社東芝 | Disk storage |
JP2008034006A (en) | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv | Recording method, unloading method, and magnetic disk device |
JP2010176840A (en) * | 2010-03-31 | 2010-08-12 | Toshiba Corp | Head amplifier of disk storage device |
CN114067845A (en) * | 2021-11-30 | 2022-02-18 | 中国工商银行股份有限公司 | Processing method of disk information of disk, demagnetization system and electronic equipment |
-
2003
- 2003-05-06 JP JP2003127973A patent/JP3825418B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003331402A (en) | 2003-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07134804A (en) | Device for recording reproduction and method therefor | |
JP2009070439A (en) | Magnetic recording head and magnetic recording device | |
JP5269957B2 (en) | RECORDING HEAD AND DISK DEVICE EQUIPPED WITH THE SAME | |
JP2007234221A (en) | Magnetic storage reproduction system including low permeability keeper and magnetoresistive reproduction head which is self-biased | |
JP5306431B2 (en) | Magnetic head and magnetic recording / reproducing apparatus | |
JP2001256608A (en) | Magnetic head, and magnetic storing/reproducing device | |
JP2011076652A (en) | Magnetic head and disk drive with the same | |
US7969691B2 (en) | Magnetic head and magnetic disk system having a read sensor and a sensing current | |
US6671117B2 (en) | Magnetic writer for noise suppression in perpendicular recording media | |
US5969896A (en) | Magnetic recording/reproducing device with a function of correcting waveform of magnetoresistive-effect head | |
JP3825418B2 (en) | Magnetic disk unit | |
JP2003045001A (en) | Magnetic recording device and magnetic head | |
JP3721173B2 (en) | Recording / reproducing method of magnetic disk device | |
JP2010009671A (en) | Magnetic recording head and magnetic recording and reproducing device | |
US6985322B2 (en) | Perpendicular recording and read head assembly with in situ stand alone stabilizer for a magnetic medium underlayer | |
JP2006216198A (en) | Magnetic recording method by perpendicular magnetic recording system | |
JPH11161920A (en) | Recording/reproducing head, head disk assembly using it and magnetic disk device | |
JPH1049837A (en) | Magnetic recording and reproducing apparatus | |
JPH1186210A (en) | Magnetic head and magnetic disk apparatus using the same | |
JPH1186213A (en) | Magnetic head and magnetic disk apparatus using the same | |
JP2004062946A (en) | Magnetic head, head gimbal assembly, magnetic recording device, manufacturing method thereof, and method for controlling magnetic recording device | |
JP2958187B2 (en) | Magnetic disk drive | |
JP3217296B2 (en) | Magnetic disk drive and magnetic disk | |
JP2821586B2 (en) | Thin film magnetic head | |
JPH10269533A (en) | Perpendicular magnetic recording composite head |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050711 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051104 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20051206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |