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JP3824278B2 - メカニカルシール - Google Patents

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JP3824278B2 JP05265196A JP5265196A JP3824278B2 JP 3824278 B2 JP3824278 B2 JP 3824278B2 JP 05265196 A JP05265196 A JP 05265196A JP 5265196 A JP5265196 A JP 5265196A JP 3824278 B2 JP3824278 B2 JP 3824278B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はメカニカルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
メカニカルシールはシールリングどうしが摺動接触してシール面を形成して、回転軸のシールを行うものとして、種々の分野に利用されている。このメカニカルシールのシールリングは摺動することから必然的に摩耗が生じ、所定の限度まで摩耗を生ずると交換が必要となる。
シールリングは回転軸に嵌装されているため、これを交換するためにはメカニカルシールの解体と場合によっては回転軸側の機器を解体する必要がある問題があり、これを避けるためにシールリングを2つ割りとした構成のものが従来より知られている。
このような2つ割りメカニカルシールの中、図6に示すように2つ割りシールリング90を2本のOリング92を介してバックメタルリング91に嵌装したタイプのものが本願出願人により実開平4−11969号などにて提案済みである。この構成によれば、シール面に歪みを生じず、シール性能の優れたメカニカルシールを得ることが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この構成の場合、バックメタルリング91に組み込む前は2つ割りシールリング90が一体形状を成しておらず、しかもOリング92の締代により2つ割りシールリング90を締結するため、Oリング92の締代をきつく設定してあり、そのためOリング92と共に2つ割りシールリング90をバックメタルリング91へ嵌装するのが難しく、従来は特殊な治具を用いていた。また、交換などのために2つ割りシールリング90を取り外すさいにも手掛かりがなにもなく、取り外しが難しい欠点があった。
本発明は上記した問題点を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも1つの2つ割りシールリングと、該2つ割りシールリングの外径より径大の内径を有し、一端が開口するバックリングと、前記外径と内径の径差の1/2以上の肉径を有するOリングと、を有し、前記2つ割りシールリングの外周に前記Oリングを装着し、該2つ割りシールリングをOリングと共に前記開口からバックリング内へ押し込んで、該Oリングの締代により2つ割りシールリングを締結した、メカニカルシールにおいて;前記2つ割りシールリングの外周側に装脱可能に嵌装して該2つ割りシールリングをリング形状に保持し、且つ前記バックリングの内周側に嵌装可能なアダプタリングと、該アダプタリングの端面に中心方向に向かうように形成され、2つ割りシールリングをバックリングへ押し込む際に前記Oリングを係止するためのテーパ面と、前記アダプタリングに設けられ、前記バックリングの端面に係止する半径方向に突出する円環状の突出部前記2つ割りシールリングに設けられ前記アダプタリングに係止する円環状の突出部と、前記アダプタリング突出部と前記2つ割りシールリングの突出部との間に形成されたとを有することを特徴とする。
以上の構成において、アダプタリングにより2つ割りシールリングを一体形状に維持した状態で嵌装作業を行えるから、組み上げ作業が簡単になる。また、アダプタリングはテーパ面を備えているため、締代のきついOリングの挿入も簡単に行え、Oリングのはみ出し等が生ずることがない。また、このアダプタリングが手掛かりとなって、2つ割りシールリングの取り外し作業も効率的に行える。更に前記バックリングの端面に係止する突起部により2つ割りシールリングをバックリングから取り外す作業が容易になる。特に前記アダプタリングの突出部と前記2つ割りシールリングの突出部との間に形成された溝により、該取り外し作業を更に簡単化できる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、軸J上に非回転リングA、回転リングBが装着され、シール面Sを形成して図面上左側の機器内部のシールを行っている。
非回転リングAはケーシングC側にOリング50を介して装着され、非回転であり且つ従動可能であって、スプリング53により軸線方向に押圧されている。非回転リングAは2つ割りシールリング2とこれを支持するバックメタルリング4及び2つ割りシールリング2とバックメタルリング4の間に介装された2本のOリング3から構成されている。2つ割りシールリング2はOリング3の締代により一体的に締結されており、そのためにOリング3の肉径は2つ割りシールリング2とバックメタルリング4の半径の差よりも大きくなっている。Oリング3は装着時に接着剤などによりリング上に形成されるように構成されている。
2つ割りシールリング2には更にアダプタリング1が装着されており、2つ割りシールリング2及びOリング3のバックメタルリング4への装脱着を容易にしている。
2つ割りシールリング2はこの実施態様では通常のシールリングと同様にカーボン製であり、他に耐摩耗性の大きなSiCセラミック等を使用することが可能である。また、2つ割りとするには一度一体的に成形及び加工し、その後2つ割りとする”自然割れ”の構造とすることがシール性の面から望ましい。
【0006】
回転リングBはOリング51を介して軸Jに装着されており、軸Jと共に回転する回転環になっている。また非回転リングAと同様に2つ割りシールリング2、Oリング3、バックメタルリング4及びアダプタリング1を備えており、同じ構成になっている。
以下の説明では非回転リングAと回転リングBの同一の構成部分については、一方の構成のみを説明し、他方の説明は省略する。
【0007】
図2は非回転リングA又は回転リングBの半断面拡大図であり、(A)は装着前の状態、(B)は装着後の状態を示している。
アダプタリング1の内径は2つ割りシールリング2の外径とほぼ一致しており、内周面13が2つ割りシールリング2の外周面22と接触して嵌合するようになっている。またアダプタリング1のバックメタルリング4側の外周面14はその径がバックメタルリング4の開口の内径とほぼ一致しており、外周面14がバックメタルリング4の開口側の内周面41と接触して嵌合するようになっている。
アダプタリング1のOリング3側の端面はテーパ端面10になっており、該テーパ端面10は軸心方向(図面上下向き)を向いているテーパ面となっている。このテーパ端面10によりOリング3を押して2つ割りシールリング2と共にバックメタルリング4に押し込むようになっている。
【0008】
アダプタリング1の中央部には半径方向に突出する円環状の突出部11が設けられており、この突出部11の当接面15がバックメタルリング4の開口テーパ端面40に当接するようになっている。図2の(B)に示すように突出部11はバックメタルリング4の外周面より若干突出するようにし、取り外しの際にこの部分を掴むことができるように構成することが望ましい。
【0009】
突出部11のOリング3と反対側は径小部16になっている。一方2つ割りシールリング2には突出部20が形成されており、該径小部16と当接して溝12を形成するように構成されている。この溝12に治具等を差し込んで、2つ割りシールリング2の取り外し作業を容易に行えるように構成されている。
【0010】
バックメタルリング4には内径の狭いシールリング嵌合面42とこれに続く底面43が形成されており、シールリング嵌合面42に2つ割りシールリング2の外周面22が密着嵌合し、また底面43に底端面21が密着嵌合して2つ割りシールリング2の位置合わせが行われるようになっている。
【0011】
図3によりこのメカニカルシールの取り付け方法を説明する。摩耗などにより古い2つ割りシールリング2を取り外して新しい2つ割りシールリング2を取り付けるに際し、図3の(A)に示すようにアダプタリング1を最初バックメタルリング4側に装着しておき、2つ割りシールリング2を軸J上で一体に組み合わせ、手で押さえながら、アダプタリング1に嵌装する。これにより2つ割りシールリング2はアダプタリング1により一体形状を維持された状態になり、この状態のまま(B)に示すようにバックメタルリング4から離す。次に、軸J上にOリング3を掛け回して、接着剤などによりOリング3をリング状にして、2つ割りシールリング2上に装着する。このOリング3は前記したように内周面41と外周面22の隙間よりも肉厚が厚くなっており、このOリング3の締代により2つ割りシールリング2を締結するようになっている。そのため、2つ割りシールリング2をバックメタルリング4に嵌装する際には、Oリング3を強い力で押し込む必要があるが、アダプタリング1のテーパ端面10によりOリング3は軸芯方向に押さえられながら(C)に示す様にバックメタルリング4内部に簡単に押し込まれる。
以上により特別の治具を用いることなく、簡単に2つ割りシールリング2のバックメタルリング4への装着を行える。
なお、開口テーパ端面40は、テーパ面となっているため、Oリング3の装着が更に容易になり、装着時にOリングがはみ出すこと等を防止できる。
【0012】
図4は、ケーシングC内部から2つ割りシールリング2を引っぱり出す際のアダプタリング1の利用方法を説明するものである。梃子Tの先端を溝12に引っかけ、ケーシングCの角部などを支点にして2つ割りシールリング2を簡単に動かすことが可能である。
図5はバックメタルリング4から2つ割りシールリング2を取り外す方法を示すものである。前記したように突出部11を掴んで2つ割りシールリング2をバックメタルリング4から取り外すことも可能であるが、ロに示すように溝12にドライバ等を差し込んで動かすことにより、簡単に2つ割りシールリング2をバックメタルリング4から取り外すことが可能である。なお、イに示すように当接面15と開口テーパ端面40の間に差し込むことも可能である。
【0013】
以上説明したように、上記実施態様によればアダプタリング1により2つ割りシールリング2を一体形状に保持した状態で作業を行えるから、取り付け作業が簡単になる。またテーパ端面10により効果的にOリング3を押し込むことが可能である。また、突出部11及び溝12により2つ割りシールリング2の取り外し作業も容易になる。
更に、テーパ端面10や突出部11及び溝12はアダプタリング1により形成され、2つ割りシールリング2に溝等を直接加工するという難しい作業が不要であり、且つ2つ割りシールリング2の加工に伴う歪みなどによるシール性の悪影響を防止できる。またアダプタリング1は摩耗による交換などの必要がないから、これらを2つ割りシールリング2に加工する場合に比較して、コスト低減を図ることができる等の効果がある。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のメカニカルシールによれば、2つ割りシールリングのバックリングへの装着及び取り外しを簡単に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】本発明の一実施形態の拡大半断面図。
【図3】本発明の一実施形態における組立方法の説明図。
【図4】本発明の一実施形態における解体方法の一例の説明図。
【図5】本発明の一実施形態における2つ割りシールリング2の取り外し方法の一例の説明図。
【図6】従来の2つ割りメカニカルシールの説明図。
【符号の説明】
1:アダプタリング、2:2つ割りシールリング、3:Oリング、4:バックメタルリング、10:テーパ端面、11:突出部、12:溝、13:内周面、14:外周面、15:当接面、16:径小部、20:突出部、21:底端面、22:外周面、40:開口テーパ端面、41:内周面、42:シールリング嵌合面、43:底面、50:Oリング、51:Oリング、52:スリーブ、53:スプリング、90:2つ割りシールリング、91:バックメタルリング、92:Oリング。

Claims (1)

  1. 少なくとも1つの2つ割りシールリングと、
    該2つ割りシールリングの外径より径大の内径を有し、一端が開口するバックリングと、
    前記外径と内径の径差の1/2以上の肉径を有するOリングと、を有し、
    前記2つ割りシールリングの外周に前記Oリングを装着し、
    該2つ割りシールリングをOリングと共に前記開口からバックリング内へ押し込んで、該Oリングの締代により2つ割りシールリングを締結した、
    メカニカルシールにおいて;
    前記2つ割りシールリングの外周側に装脱可能に嵌装して該2つ割りシールリングをリング形状に保持し、且つ前記バックリングの内周側に嵌装可能なアダプタリングと、
    該アダプタリングの端面に中心方向に向かうように形成され、2つ割りシールリングをバックリングへ押し込む際に前記Oリングを係止するためのテーパ面と、
    前記アダプタリングに設けられ、前記バックリングの端面に係止する半径方向に突出する円環状の突出部と、
    前記2つ割りシールリングに設けられ前記アダプタリング係止する円環状の突出部と、
    前記アダプタリング突出部と前記2つ割りシールリングの突出部との間に形成された
    を有することを特徴とするメカニカルシール。
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