JP3823753B2 - Oil pan - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの構成部材の相対摺動部分、回転部分を潤滑し冷却したオイルを収容し、再び循環させるために設けられるオイルパンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジン、特に車両用エンジンにおいては、各気筒内の爆発圧力による加振力、及び種々の構成部材、例えばクランク機構の慣性力等に基づく振動がクランク軸に伝達され、さらに同クランク軸を協働して軸支するメーンベアリングキャップ及びクランクケース又はシリンダブロックのクランク軸軸受部を形成する隔壁部に伝達され、この振動がさらにクランクケース又はシリンダブロックのスカート部に伝達されてエンジン騒音として外部に放散される。また、上記クランクケーススカート部の振動の主たるモードは、同スカート部の下端部分がクランク軸に対し直角方向に往復振動するものであり、この振動が上記スカート部の下端開口部にフランジ連結された通常薄鋼板製のオイルパンを振動させて不快な騒音が生起されることが知られている。
【0003】
そこで従来から、クランクケーススカート部の下端開口部に、ボルト等により緊締固着される略クランク軸線方向に延在する一対の縦部材と、クランク軸線に対し直角方向に並設され夫々の両端部を上記縦部材に一体的に連結された複数のビーム部とを備え、一般にラダーフレーム、アンダフレーム或いはロワケース等種々の名称で呼ばれている補強部材を設け、上記スカート部のクランク軸線に対し直角方向に変位する振動を抑制し、エンジンの運転騒音を低減しようとする多数の提案がなされており、上記ラダーフレーム等の補強部材には、そのビーム部がクランク軸を軸支するメーンベアリングキャップを兼ねるように構成したものがある。
【0004】
しかしながら、上記ラダーフレーム、或いはビーム部がメーンベアリングキャップを兼ねたロワケースをクランクケーススカート部の下面に装着してもなお十分には騒音の発生を防止することができず、より一層の騒音低減が要請されている。そこで、一般には薄鋼板をプレス成形して形成され、クランクケースのスカート部から直接伝達され又は上記ラダーフレーム等を介して伝達される振動により共振を起して自体が騒音源となり易いオイルパンの構造を改良して、エンジン各部を潤滑しかつ冷却したオイルを収集し一時的に貯溜する本来の機能の外に、クランクケースのスカート部及びラダーフレーム等の振動を効果的に抑制する補強部材として作用するように構成することが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑み創案されたもので、オイルパンを、クランクケーススカート部又はラダーフレーム等の下面に装着される高い剛性を有するオイルパン本体と、同オイルパン本体の下面に装着されるオイル溜とから構成し、上記オイルパン本体の構造に工夫を加えることによって、エンジンの運転騒音を従来より一層効果的に低減することができる構造簡単かつ安価な構成を提供することを、主たる目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、エンジンのクランクケース下面に固着される周縁フランジと、同周縁フランジにより囲まれた部分に形成された浅皿部と、同浅皿部の長手方向の一側部下面に形成されたオイル溜取付用フランジと、上記浅皿部の幅方向両側に並設され、同浅皿部の他端付近から上記オイル溜取付用フランジの内側まで延在した閉断面構造の管状空間部とを備えたオイルパン本体、及び、その上端周縁部分に形成されたフランジを上記オイル溜取付用フランジに締結された板金製のオイル溜から構成され、上記管状空間部の一方は、その一端が上記オイル溜内に配設されたオイルストレーナに連通されると共に、他端が上記エンジンのオイルポンプに連通され、上記浅皿部が上方に凹の樋状わん曲壁を備えていることを特徴とするオイルパンを提案するものである。
【0007】
また、本発明においては、上記浅皿部に、上記クランクケースの各気筒間に配設されてクランク軸を軸支するメーンベアリングキャップに当接する複数のビーム部を設け、同ビーム部を挿通する取付ボルトにより上記オイルパン本体を上記メーンベアリングキャップに緊締することが好ましく、さらに、上記管状空間部の他方が、エンジンの各部から上記オイルパン本体に流下するオイルの一部を上記オイル溜に導くオイル通路として形成されることが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態を、図1ないし図10を参照して説明する。
先ず、図1及び図2において、符号10は車両用ディーゼルエンジンを総括的に示し、同エンジン10は複数の気筒を有するクランクケース又はシリンダブロック12と、同クランクケース12の上端に装架されたシリンダヘッド14と、同シリンダヘッド14の上端に装架されたロッカカバー16とを有する。
上記クランクケース12は、図示の場合、シリンダブロック部12aと、同シリンダブロック部12aから下方に延びた左右のスカート部12bと、同スカート部12bの下端に装着された自体公知のラダーフレーム構造を有するロワケース12cとから構成されている。
【0009】
上記スカート部12bには、シリンダブロック部12aの各気筒間の部位から下方に延びた隔壁18が設けられ、同隔壁18にはクランク軸20のジャーナル部の上半部分を軸支する軸受部20が設けられている。また、上記ロワケース12cは、クランク軸20の軸線に対し略平行に延びた左右一対の縦部材24と、上面が上記隔壁18の下面に当接するように配設され両端を上記縦部材22に一体的に連結されたビーム部26とを備え、同ビーム部26は、図2に良く示されているように、隔壁18と協働してクランク軸20のジャーナル部の下半部分を軸支するメーンベアリングキャップを形成している。上記ビーム部又はメーンベアリングキャップ26は、クランク軸20のジャーナル部の両側に配置された左右の締付ボルト28及び上記スカート部12bに近接して配置された左右の締付ボルト30によって上記隔壁18に緊締されている。
【0010】
上記ロワケース12cはその縦部材24の上端に形成されたフランジを、上記スカート部12bの下端に形成された対応するフランジに多数配設された締付ボルト(図示は省略)により締結することにより、同スカート部12bに固着されている。また、上記ロワケース12cの下端に、その詳細については後述するオイルパン32が取付られている。なお、図1において、34はクランク軸20の回転を上記シリンダヘッド14内に収容された各気筒の動弁機構に伝達するギヤ列を収蔵するタイミングギヤケース、36はクランク軸20の出力端部に装着されたフライホイール、38はクランク軸20の前端部に装着され、図示しないウオータポンプ、燃料噴射ポンプ、ラジエータファン等を駆動するクランクプーリ、40はクランク軸20に連動して駆動されるオイルポンプ、42はオイルパン32内に配設されたオイルストレーナである。なお、上記ロワケース12cは、仕様が異るエンジン10では設けられないことがあり、この場合メーンベアリングキャップ26は、独立の部材として形成され、締付ボルト28によって上記隔壁18に締結されてクランク軸20のジャーナル部を軸支し、またスカート部12bは図2におけるロワケース12の下面付近まで下方に延長して形成され、その下端のフランジに上記オイルパン32が装着される。従って本発明の請求項1において、クランクケース下面なる語は、ロワケース12cを備えたクランクケース12の場合は、ロワケース12cの下面を意味し、ロワケース12cを有しないクランクケース12の場合は、スカート部12bの下面を意味するものである。
【0011】
上記オイルパン32の詳細な構造を図3ないし図10について説明する。オイルパン32は、好ましくは鋳造用アルミニウム合金例えばAC4A−T6、場合により鋳鉄等により鋳造されたオイルパン本体44と、同オイルパン本体44の一側部(図1に示したエンジン10では、一例としてエンジン後側部)に装着された薄鋼板、薄鋼板間に適宜のプラスチックフィルム等を挟持した制振鋼板等をプレス加工して深皿状に成形した板金製のオイル溜46とから構成されている。
【0012】
上記オイルパン本体44は、図3の平面図及び図5の裏面図に示されているように、その上面の全周にわたって周縁フランジ48が設けられ、同周縁フランジ48には、小間隔を存して多数のボルト孔50が穿設されている。これらのボルト孔50に夫々取付ボルト52(図2参照)を挿入し締付けることによって、オイルパン本体44がクランクケース12の下面、即ち図2の場合はロワケース12cの下端フランジに、またロワケース12cを備えない場合はスカート部12bの下端フランジに固着される。
【0013】
上記周縁フランジ48により囲まれた部分には、図4及び図7の幅方向(クランク軸線に対し直角方向)の断面形状が略円筒面状をなす浅皿部54が形成されている。図示の実施形態では、上記浅皿部54は、図4に示されているように、幅方向両端部分及び中央部分を夫々平面54aで形成し、各平面54aを部分円筒面54bで円滑に接続した近似円筒面状の壁体として形成されているが、勿論全体を円筒面とし或いは楕円面、放物線面等上方に凹の単一の樋状わん曲壁とすることができる。
【0014】
また、上記浅皿部54の内部に、長手方向(クランク軸線方向)に間隔を存して夫々幅方向に延在した複数の隆起したビーム部56が並設され、これらビーム部56は夫々の上面がクランクケース側に設けられた前記メーンベアリングキャップ26の下面に当接するように形成されている。図示の実施形態は、4気筒エンジン用のオイルパン32を示し、この場合、上記ビーム部56は、クランク軸20の前端付近を軸支するメーンベアリングキャップ26に当接する第1のビーム部56a、第1気筒と第2気筒との間のメーンベアリングキャップ26に当接する第2のビーム部56b、以下同様に第2及び第3気筒間、及び第3気筒及び第4気筒間のメーンベアリングキャップ26に各々当接する第3及び第4のビーム部56c及び56dの4個が設けられている。
【0015】
上記前端のビーム部56aとその前方の周縁フランジ48との間に上方が開いた溝部58が形成され、同溝部58は図1におけるタイミングギヤケース34の下方開口に連通し、シリンダヘッド14内の動弁機構を潤滑し冷却したオイル及びタイミングギヤケース34内のギヤ等回転部材を潤滑し冷却した相対的に多量のオイルを受容する。また、図4及び横断面図に良く示されているように、周縁フランジ48の上記第1ないし第3ビーム部56a〜56cにわたる長手方向前半部分における浅皿部54の幅方向両側下面に閉断面構造からなる管状空間部60及び62が設けられている。
【0016】
一方、オイルパン本体44の後半部分下面に、平面形状が略四角形をなすオイル溜取付用フランジ64が設けられ、その前方フランジ部分は上記第3ビーム部56cの前方側壁の稍々前方に配置されている。また、オイル溜取付用フランジ64には、小間隔を存して外数のボルト孔66が穿設され、これらのボルト孔66と前記板金製オイル溜46の上端フランジ68に穿設された対応するボルト孔とにわたって取付ボルト70(図6にその1個のみが例示されている)を挿入し締付けることにより同オイル溜46がオイルパン本体44の下面に装着される。
【0017】
上記第2及び第3ビーム部56b及び56cの浅皿部54の底面に接する部分に、第1気筒のエンジン構成部材から流下したオイルを第2気筒下方の浅皿部に導き、また第2気筒のエンジン構成部材から流下したオイルと共に上記第1気筒から流下したオイルを第3気筒下方の浅皿部に導く通路72及び74が設けられている。さらに、上記第3気筒下方の浅皿部及び第4気筒下方の浅皿部54の底壁には、夫々の浅皿部54に流入したオイルを上記オイル溜46内に流下させるオイル孔76及び78が設けられている。
【0018】
上記溝部58は、オイルパン本体44の幅方向の一側付近に設けられた仕切壁80によって、上記管状空間部62との連通を遮断されると共に、幅方向他側部において、図8の部分断面図に示されているように、上記第1のビーム部56aの前方側壁の延長部分に設けられた開口82を介して上記管状空間部60の一端に連通する。また、同管状空間部60の他端は、図9の部分断面図に示されているように、オイル溜取付用フランジ64の幅方向に延びたフランジ部分の一端部内側でかつ同フランジ64により囲まれたオイル溜46内部上方部分に開口する。
【0019】
さらに、上記管状空間部60には、第1気筒に属するエンジン構成部材から流下するオイルを受容する第1及び第2ビーム部56a及び56b間の浅皿部54に連通する分岐通路84及び第2気筒に属するエンジン構成部材から流下するオイルを受容する第2及び第3ビーム部56b及び56c間の浅皿部54に連通する分岐通路86が設けられている。これらの分岐通路84及び86は溝部58内に流入するオイル量が管状空間部60の断面積との関係で過大な場合、一部のオイルを浅皿部54内に分流させて、オイルの流れを円滑にする点で有用であるが、上記溝部58に流入するオイル量に対して管状空間部60が十分な断面積を有する場合は省略することができる。
【0020】
また、図5及び図10に示されているように、管状空間部62の後端部即ちオイル溜取付用フランジ64の前端フランジ部分を超えてオイル溜46の内部に臨む隅角部分に、管状空間部62に連通する傾斜孔88が設けられ、同傾斜孔88には、一端を前記オイルストレーナ42に連結された接続管90の他端がOリング等のシール部材を介して挿入される。一方、上記管状空間部62の前端部即ち上記仕切壁80に隣接する部分に、前記エンジン10におけるオイルパン40の吸込側に連通する管部材が接続される開口92(図3参照)が設けられている。
【0021】
上記オイルパン本体32は、上記第1ないし第4ビーム部56a〜56dの中央部分に夫々2個設けられたボルト孔94に挿入された取付ボルト96により、図2の部分的断面図に示されているように、クランクケース12側のメーンベアリングキャップ26の一対の締付ボルト28のエンシン幅方向内側で上記メーンベアリングキャップ26に強固に緊締され、また上記ビーム部56aでは管状空間部60及び62に隣接する各1個、ビーム部56b〜56dでは管状空間部60及び62に隣接して各2個設けられたボルト孔98に挿入された取付ボルト100により上記メーンベアリングキャップ26に強固に緊締される。
【0022】
上記オイルパン32を装着したエンジン10の運転中、第1〜第4気筒のピストン、ピストンピン、コネクティングロッド、クランク軸等を潤滑し冷却したオイルは、夫々の気筒下方の浅皿部54に流下し、最終的にオイル溜46内に流下する。一方、シリンダヘッド14、タイミングギヤケース34内の動弁部材やタイミングギヤ等を潤滑し冷却したオイルは、溝部58に流下し、管状空間部60内を流れてオイル溜46内に流入する。オイル溜46内に収集されたオイルは、オイルストレーナ42から管状空間部62を通り、オイルポンプ40からエンジン10の潤滑を要する各部分に圧送される。なお、符号102はオイルパン本体44の外周部分に多数配設された補強用の縦リブであって、図4及び図7の断面図、図6の側面図等にその一部のみが示され、その他は過度の図面の混雑を避けるため図示を省略されている。
【0023】
上記オイルパン32は、好ましくはアルミニウム合金で鋳造されたオイルパン本体44と、同オイルパン本体44の一側部下面にフランジ連結された板金製のオイル溜46とから構成され、オイルパン本体44が、上方に凹の円筒状又は近似円筒状の樋状わん曲壁からなる浅皿部54と、同浅皿部54の幅方向両端部下側に形成された管状空間部60及び62とを備えているので、同オイルパン本体44をクランクケース12の下面に固着することによって、エンジン10の運転中に生起するクランクケース12の前後方向及び横方向曲げ、捩り変形を効果的に抑止する補強部材として有効に作動する。
【0024】
また、オイルパン本体44に、クランクケース12側のメーンベアリングキャップ26に当接し多数の取付ボルト94,98によって同メーンベアリングキャップ26に強固に緊締される複数のビーム部56a〜56dを設けることによって、クランクケーススカート部12bがクランク軸線に対し直角方向に変位する振動を一層効果的に抑止し、エンジンの運転騒音を低減し得る利点がある。
【0025】
また、上記オイルパン本体44の幅方向両側に並設された管状空間の一方62を、オイル溜46内のオイルをオイルストレーナ42を介してオイルポンプ40の吸込み側に供給するオイル通路として活用することにより、オイルストレーナ42に関するオイル配管を省略し、オイルストレーナ42の配置上の設計的自由度を向上し得る利点がある。さらに、上記管状空間の他方60を、浅皿部54を協働してオイル溜46に流入させるオイル通路として活用することにより、上述したオイルパン本体44の剛性向上と共に、オイルパン本来のオイル収集機能を両立させることができる効果がある。
【0026】
【発明の効果】
叙上のように、本発明に係るオイルパンは、エンジンのクランクケース下面に固着される周縁フランジと、同周縁フランジにより囲まれた部分に形成された浅皿部と、同浅皿部の長手方向の一側部下面に形成されたオイル溜取付用フランジと、上記浅皿部の幅方向両側に並設され、同浅皿部の他端付近から上記オイル溜取付用フランジの内側まで延在した閉断面構造の管状空間部とを備えたオイルパン本体、及び、その上端周縁部分に形成されたフランジを上記オイル溜取付用フランジに締結された板金製のオイル溜から構成され、上記管状空間部の一方は、その一端が上記オイル溜内に配設されたオイルストレーナに連通されると共に、他端が上記エンジンのオイルポンプに連通され、上記浅皿部が上方に凹の樋状わん曲壁を備えていることを特徴とし、上記オイルパン本体をエンジンのクランクケース下面に固着することによってクランクケースの曲げ、捩り剛性を効果的に向上させる補強部材として機能させ、エンジンの運転騒音を低減し得る利点があり、また、上記管状空間部の一方をオイルストレーナとオイルポンプとの間を接続するオイル通路として活用することにより、オイル配管を簡素化してオイルストレーナの配置及び取付け作業を容易にし得る効果がある。
また、本発明において、上記浅皿部が上方に凹の樋状わん曲壁を備えていることにより、構造が簡単であるため鋳造が容易で安価に製造することができ、かつ、長手方向の曲げ剛性が優れたオイルパン本体、ひいては、クランクケースを提供し得る利点がある。
【0027】
さらに、本発明において、上記浅皿部に、上記クランクケースの各気筒間に配設されてクランク軸を軸支するメーンベアリングキャップに当接する複数のビーム部を設け、同ビーム部を挿通する取付ボルトにより上記オイルパン本体を上記メーンベアリングキャップに緊締したことにより、オイルパン本体の横方向曲げ剛性を向上し、ひいてはクランクケーススカート部のクランク軸線に対し直角方向の振動変位を効果的に抑制し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオイルパンを装着した車両用ディーゼルエンジンの概念的側面図である。
【図2】図1に示したエンジンの要部を断面で示した部分的正面図である。
【図3】図2に示したオイルパン本体44の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿い矢印方向に視た拡大断面図である。
【図5】図3に示したオイルパン本体44の裏面図である。
【図6】上記オイルパン32全体の側面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿い矢印方向に視た拡大断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線に沿い矢印方向に視た部分的断面図である。
【図9】図3及び図5のIX−IX線に沿い矢印方向に視た部分的断面図である。
【図10】図5のX−X線に沿い矢印方向に視た部分的断面図である。
【符号の説明】
10…エンジン、12…クランクケース、14…シリングヘッド、20…クランク軸、24…ロワケース又はラダーフレーム、26…ビーム部又はメーンベアリングキャップ、32…オイルパン、36…タイミングギヤケース、40…オイルポンプ、42…オイルストレーナ、44…オイルパン本体、46…オイル溜、48…オイルパン本体上面の周縁フランジ、54…浅皿部、56…ビーム部、60及び62…管状空間部、64…オイル溜取付用フランジ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil pan provided for containing and recirculating oil that has been lubricated and cooled in a relative sliding portion and a rotating portion of constituent members of an engine.
[0002]
[Prior art]
In an engine, particularly a vehicle engine, vibration based on the explosion pressure in each cylinder and vibrations based on various components such as the inertial force of the crank mechanism are transmitted to the crankshaft, and the crankshaft cooperates. The vibration is transmitted to the main bearing cap that supports the shaft and the partition that forms the crankshaft bearing of the crankcase or cylinder block, and this vibration is further transmitted to the skirt of the crankcase or cylinder block to dissipate to the outside as engine noise. Is done. The main mode of vibration of the crankcase skirt is that the lower end of the skirt reciprocates in a direction perpendicular to the crankshaft, and this vibration is flange-connected to the lower end opening of the skirt. It is known that an unpleasant noise is usually generated by vibrating an oil pan made of a thin steel plate.
[0003]
Therefore, conventionally, a pair of vertical members extending in a substantially crank axis direction that are tightened and fixed to the lower end opening of the crankcase skirt portion by bolts or the like, and both end portions arranged in a direction perpendicular to the crank axis line are provided. A plurality of beam portions integrally connected to the vertical member, and provided with reinforcing members generally called various names such as a ladder frame, an under frame or a lower case, and perpendicular to the crank axis of the skirt portion. Many proposals have been made to suppress vibrations that are displaced to reduce engine noise, and the reinforcing member such as the ladder frame also serves as a main bearing cap whose beam part supports the crankshaft. There is something configured as follows.
[0004]
However, even if the rudder frame or the lower case where the beam part also serves as the main bearing cap is mounted on the lower surface of the crankcase skirt part, the generation of noise cannot be sufficiently prevented, and the noise can be further reduced. It has been requested. Therefore, the oil pan is generally formed by press-molding a thin steel plate and resonates due to vibration transmitted directly from the skirt portion of the crankcase or transmitted through the ladder frame or the like, so that the oil pan itself is likely to be a noise source. As a reinforcing member that effectively suppresses vibrations of the crankcase skirt and ladder frame, etc. in addition to the original function of improving the structure and lubricating and cooling the engine parts and collecting and temporarily storing the oil It is desirable to configure it to work.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been devised in view of the above circumstances, and an oil pan is mounted on the lower surface of a crankcase skirt portion or a ladder frame, and the oil pan main body having high rigidity is mounted on the lower surface of the oil pan main body. The main object of the present invention is to provide a simple and inexpensive structure that can reduce the engine operating noise more effectively than the conventional one by adding a device to the structure of the oil pan body. It is the purpose.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a peripheral flange fixed to the lower surface of the crankcase of an engine, a shallow dish formed in a portion surrounded by the peripheral flange, and a longitudinal direction of the shallow dish. The oil reservoir mounting flange formed on the lower surface of the side portion and the closed cross section that is provided in parallel on both sides in the width direction of the shallow plate portion and extends from the other end of the shallow plate portion to the inside of the oil reservoir mounting flange. an oil pan body having a tubular space portion of the structure, and, a flange formed on its upper peripheral portion is constituted from an oil reservoir made of sheet metal which is fastened to the oil reservoir mounting flange, one of the tubular space has its one end communicated with the disposed the oil strainer into the oil reservoir and the other end is communicated with the oil pump of the engine, the shallow dish portion comprises a concave trough-shaped bend in the wall above Features that are It is intended to propose an oil pan to.
[0007]
In the present invention, the shallow plate portion is provided with a plurality of beam portions that are disposed between the cylinders of the crankcase and abut against a main bearing cap that supports the crankshaft, and the beam portions are inserted therethrough. The oil pan body is preferably fastened to the main bearing cap by a mounting bolt, and the other of the tubular space portions guides part of the oil flowing down from each part of the engine to the oil pan body to the oil reservoir. It is desirable to form as an oil passage.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
First, in FIG. 1 and FIG. 2,
In the illustrated case, the
[0009]
The
[0010]
The
[0011]
The detailed structure of the
[0012]
As shown in the plan view of FIG. 3 and the back view of FIG. 5, the
[0013]
In a portion surrounded by the
[0014]
In addition, a plurality of raised
[0015]
A
[0016]
On the other hand, an oil
[0017]
The oil flowing down from the engine component of the first cylinder is guided to the shallow plate portion below the second cylinder at the portion of the second and
[0018]
The
[0019]
Further, the
[0020]
Further, as shown in FIGS. 5 and 10, a tubular portion is formed in a corner portion facing the inside of the
[0021]
The
[0022]
During operation of the
[0023]
The
[0024]
Further, the oil pan
[0025]
Further, one of the
[0026]
【The invention's effect】
As described above, the oil pan according to the present invention includes a peripheral flange fixed to the lower surface of the crankcase of the engine, a shallow dish portion formed in a portion surrounded by the peripheral flange, and a length of the shallow dish portion. The oil reservoir mounting flange formed on the lower surface of one side of the direction and the widthwise side of the shallow dish portion are juxtaposed and extend from the other end of the shallow dish portion to the inside of the oil reservoir mounting flange. an oil pan body having a tubular space portion of the closed section structures, and are configured a flange formed on its upper peripheral portion from the oil sump of sheet metal which is fastened to the oil reservoir mounting flange, the tubular space part one of, with its one end communicates with the disposed the oil strainer into the oil reservoir and the other end is communicated with the oil pump of the engine, the gutter-shaped bend in the concave the shallow dish portion upward this which is equipped with a wall The features, bending of the crankcase by fixing the oil pan body into the crankcase lower surface of the engine, to function as a reinforcing member for causing effectively improved torsional rigidity, there is an advantage that can reduce operating noise of the engine, Further , by utilizing one of the tubular space portions as an oil passage that connects between the oil strainer and the oil pump, there is an effect that the oil piping can be simplified and the arrangement and installation work of the oil strainer can be facilitated.
Further, in the present invention, the shallow plate portion is provided with a concave bowl-shaped curved wall on the upper side, so that the structure is simple, so that casting is easy and inexpensive, and the longitudinal direction is There is an advantage that it is possible to provide an oil pan body with excellent bending rigidity, and in turn a crankcase.
[0027]
Further, in the present invention, the shallow plate portion is provided with a plurality of beam portions that are disposed between the cylinders of the crankcase and abut against a main bearing cap that supports the crankshaft, and the beam portions are inserted therethrough. By tightening the oil pan body to the main bearing cap with a bolt, the lateral bending rigidity of the oil pan body is improved, and the vibration displacement in the direction perpendicular to the crank axis of the crankcase skirt is effectively suppressed. There is an effect to get.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual side view of a vehicular diesel engine equipped with an oil pan according to the present invention.
FIG. 2 is a partial front view showing a cross section of a main part of the engine shown in FIG. 1;
3 is a plan view of the oil pan
4 is an enlarged cross-sectional view seen in the direction of the arrow along the line IV-IV in FIG. 3;
5 is a rear view of the oil pan
6 is a side view of the
7 is an enlarged cross-sectional view seen in the direction of the arrow along the line VII-VII in FIG. 5;
FIG. 8 is a partial cross-sectional view taken along the line VIII-VIII in FIG.
9 is a partial cross-sectional view seen in the direction of the arrow along the line IX-IX in FIGS. 3 and 5. FIG.
10 is a partial cross-sectional view taken along the line XX of FIG. 5 and viewed in the direction of the arrow.
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