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JP3818856B2 - 車両用ドアのベルトライン補強構造 - Google Patents

車両用ドアのベルトライン補強構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両衝突時の衝撃力に対するドア本体の剛性を高めるようにした車両用ドアのベルトライン補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車においては、例えばオフセット衝突時の衝撃力によるドアの変形を防止する観点から、ドア本体内にベルトラインリインホースを配設してベルトライン部を補強することによりドアの剛性を高めるようにしている。
【0003】
このようなベルトライン部の補強構造として、従来、例えばドアインナパネルと帯板状のベルトラインリインホースとで車両前後方向に延びる1つの閉断面を形成し、該ベルトラインリインホースを閉断面のままドアヒンジ取付け部まで延長したもの(実開昭63−123313号公報,特開平9−175179号公報参照)、あるいは上記ベルトラインリインホースの前側の上下寸法を後側より大きくしたもの(特開2000−71769号公報参照)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来公報では、何れもドアインナパネルと帯板状のベルトラインリインホースとで1つの閉断面を形成した構造を採用しており、衝突時の入力の如何によっては断面崩れを起こすおそれがある。その結果、衝撃力をベルトラインリインホースに効率良く伝達できない場合があり、車室への影響が懸念される。
【0005】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、衝突時の入力によるベルトライン部での断面崩れを防止でき、衝撃力をベルトラインリインホースに効率良く伝達でき、ひいては車室への影響を防止できる車両用ドアのベルトライン補強構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体側部に形成されたドア開口を開閉するドア本体内にベルトラインリインホースをベルトラインに沿うように配置してなる車両用ドアのベルトライン補強構造において、上記ベルトラインリインホースを単独で閉断面構造を有するものとし、該ベルトラインリインホースと上記ドア本体とで車両前後方向に延びる少なくとも2つ以上の閉断面を形成するとともに、上記ベルトラインリインホースをドア本体の略全長に渡って配置し、上記ドア本体のドアインナパネルの前コーナ部にドアミラ取付け座を上方に延びるように形成し、該ドアミラ取付け座の上半部,下半部をベルトラインより上方,下方に位置させ、該ドアミラ取付け座に、上記ベルトラインリインホースの前端部に上方に延びるように設けられた延長部を結合し、上記ドアミラ取付座の上半部,下半部にドアミラのミラベースの上部,下部を固定したことを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、上記ベルトラインリインホースは、閉断面形状が車両前後方向に略連続するように形成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、上記ベルトラインリインホースは、アウタリインホースとインナリインホースとを最中状に接合するとともに、車両前側が後側より上下方向に拡大した閉断面形状を有しており、該拡大閉断面はエプロンメンバの後方に対向していることを特徴としている。
【0011】
【発明の作用効果】
請求項1の発明に係るベルトライン補強構造によれば、ベルトラインリインホースを単独で閉断面構造を有するものとし、該ベルトラインリインホースとドア本体とで少なくとも2つ以上の閉断面を形成するとともに、ベルトラインリインホースをドア本体の全長に渡って配置したので、車両前後方向におけるドア本体の剛性を高めることができ、従来の閉断面形状を1つのとした場合に比べて衝突時の入力による断面崩れを防止でき、衝撃力をベルトラインリインホースに効率良く伝達することができ、車室への影響を防止できる。
【0012】
また、上記アウタ,インナリインホースの何れか一方に延長部を形成し、該延長部をドアミラ取付け部又はドアヒンジ取付け部に結合したので、部品点数を増やすことなくドアミラ又はドアヒンジの取付け部の強度を高めることができ、さらにはドア本体の前端部全体の剛性を高めることができる。
【0013】
さらにまた、上記延長部とドアミラリインホースとでドアミラ取付け部を形成したので、この点からも部品点数を増やすことなくドアミラ取付け部の剛性を高めることができ、ひいてはドアミラのぐらつきや鏡面びびりを防止できる。
【0014】
請求項2の発明では、ベルトラインリインホースの閉断面形状を車両前後方向に連続させたので、該ベルトラインリインホースの全長に渡って断点をなくすことができ、途中で断面形状を変化させる場合の断面崩れを防止でき、ドアの剛性をさらに高めることができる。
【0015】
請求項3の発明では、ベルトラインリインホースをアウタリインホースとインナリインホースとを最中状に接合してなるものとするとともに、車両前側の閉断面形状を後側より拡大させ、該拡大閉断面をエプロンメンバに対向させたので、衝突時の入力をエプロンメンバからベルトラインリインホースに確実に伝達することができる。
【0016】
さらに上記拡大閉断面はベルトラインリインホースとドア本体とで2つ以上となることから、従来公報の単板のベルトラインリインホースの前側寸法だけを大きくする場合に比べて入力の入口部での剛性を高めることができ、口開きによる断面崩れを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1ないし図8は、本発明の一実施形態による車両用ドアのベルトライン補強構造を説明するための図であり、図1,図2は外側方から見たドア本体の側面図,分解斜視図、図3はドア本体のヒンジ取付け部の断面平面図(図1のIII-III 線断面図)、図4はドア本体のドアミラ取付け部の断面背面図(図1のIV-IV 線断面図)、図5はドア本体の断面背面図(図1のV-V 線断面図)、図6はドア本体の断面平面図(図1のVI-VI 線断面図)、図7はドア本体のドアミラ取付け部の側面図、図8はドア本体が配設された自動車の車体の側面図である。
【0020】
図において、1は自動車の車体側部を示しており、これは左,右のサイドパネル2,2の上端間にルーフパネル3を接合するとともに、下端間にフロアパネル(不図示)を配設して車室を形成するとともに、上記各サイドパネル2の車室に臨む部分にフロントドア開口2a,リヤドア開口2bを形成し、該各ドア開口2a,2bにフロントドア4,リヤドア5を開閉可能に配設した概略構造となっている。
【0021】
また上記左,右のサイドパネル3の前端には車両前方に延びるフェンダエプロン6が一体形成されており、該フェンダエプロン6は車両前後方向に延びるエプロンメンバ7に結合されている。
【0022】
上記フロントドア4は、ドアアウタパネル10とドアインナパネル11とを結合することにより最中状のドア本体4aとウインドフレーム4bとを一体形成した構造のものである。このドア本体4aとウインドフレーム4bとでウインド開口4cが形成されており、該ウインド開口4cは昇降可能に配設されたドアガラス12により開閉可能となっている。
【0023】
上記ドアアウタパネル10とドアインナパネル11との外周縁部同士はヘミング加工により接合されている。また上記ドア本体4aの上縁にはドアガラス12が挿通可能な大きさを有するドアガラス開口4dが形成されており、該ドアガラス開口4dとドアガラス12との間は不図示のウェザストリップによりシールされている。
【0024】
上記ドアインナパネル11の前端部には前壁部11aが車幅方向外側に屈曲形成されており、該前壁部11aには上下一対のヒンジ取付け座11b,11bが形成されている。この上側のヒンジ取付け座11bは上記エプロンメンバ7の後方に臨む部分に位置している。
【0025】
上記各ヒンジ取付け座11bにはドア側ヒンジ部材16がボルト締め固定されており、該ドア側ヒンジ部材16は、上記フロントドア開口2aの前縁部を形成するフロントピラー17にボルト締め固定された車体側ヒンジ部材18にピン19を介して回動可能に連結されている。
【0026】
上記ドアアウタパネル10の内面にはドアアウタリインホース15がベルトラインLに沿うように配設されており、該ドアアウタリインホース15はマスチック接着剤等により上記ドアアウタパネル10に結合されている。これによりドアアウタパネル10の上記ベルトラインL部及びドアガラス開口4d部の剛性を高めている。
【0027】
また上記ドア本体4a内には前後方向に延びるインパクトビーム14が配設されており、該インパクトビーム14の前端部は上記ドア本体4aの上,下ヒンジ取付け座11bの中間部に結合され、後端部は下側のヒンジ取付け座11bの後方に臨む部分に結合されている。
【0028】
上記ドア本体4a内にはベルトラインリインホース20がベルトラインLに沿って配設されており、該ベルトライン補強構造は、以下の構造となっている。
【0029】
上記ベルトラインリインホース20は、縦断面ハット状のアウタリインホース21とインナリインホース22とを最中状をなすように上縁部21b,22b同士及び下縁部21c,22c同士を接合したものであり、これにより車両前後方向に延びる閉断面が形成されている。
【0030】
上記ベルトラインリインホース20の上縁部21b,22bはドアインナパネル11のドアガラス開口縁部11cに3枚重ねてスポット溶接されており、下縁部21c,22cはドアインナパネル11の内壁に3枚重ねてスポット溶接されている。このようにして上記ドア本体4aのベルトラインL部には、ベルトラインリインホース20による単独の第1閉断面Aと、ドアインナパネル11とインナリインホース22とによる第2閉断面Bとが前後方向全長に渡って連続するように形成されている。
【0031】
また上記ベルトラインリインホース20は、外側方から見て、車両前側が後側より上下寸法が大きくなるように下側が前下方になだらかに傾斜しており、該ベルトライン20の前端面は上記エプロンメンバ7の後方に対向している。
【0032】
上記インナリインホース22は、車両前後方向の全長に渡って略同一断面形状をなすように形成されている。このインナリインホース22の前端部にはフランジ部22aが車幅方向外側に屈曲形成されており、該フランジ部22aは上側のヒンジ取付け座11bの後面にドア側ヒンジ部材16とともに結合されている。また上記アウタリインホース21の前端部には接合部21aが外側に屈曲形成され、該接合部21aは上記フランジ部22aのヒンジ取付け座11bの車内側近傍に接合されている。
【0033】
上記インナリインホース22の後端部には、図6に示すように、車外側に屈曲形成された後横壁部22dと、該後横壁部22dに続いて後方に屈曲して延びる後フランジ部22eとが形成されている。この後フランジ部22eはドアインナパネル11とドアアウタリインホース15とに挟まれた状態で3枚重ねて接合されている。
【0034】
また上記アウタリインホース21の後端部には後接合部21dが車外側に屈曲形成されており、該接合部21dは上記後縦壁部22dの車幅方向中央部に接合されている。なお、25は上記ドアインナパネル11とインナリインホース22との間に配設されたドアロックリインホースであり、26は上記フロンドドア開口2aの後縁部及びリヤドア開口2bの前縁部を形成するセンタピラーである。
【0035】
上記ウインドフレーム4bの前部にはドアガラス12の前縁部を昇降可能に支持する横断面H形状のデビジョン30が配設されている。このデビジョン30と上記ウインドフレーム4b及びドア本体4aの前コーナ部とで固定窓31が形成されており、該固定窓31には窓ガラス32が装着されている。
【0036】
上記固定窓31のベルトラインL部にドアミラ35が配設されており、該ドアミラ35の車体取付け構造は、以下の構造となっている。
【0037】
上記ドアインナパネル11のドア本体4aとウインドフレーム4bとの前コーナ部にはドアミラ取付け座36が一体形成されている。このドアミラ取付け座36の上半部36aはベルトラインLより上方の固定窓31側に位置するように張り出しており、外側方から見てドアアウタパネル10の上縁から上方に露出している。また上記ドアミラ取付け座36の下半部36bはベルトラインLより下方のドア本体4a内に位置しており、上記ドアアウタパネル10により覆われている。
【0038】
上記ドアミラ取付け座36の上半部36aには前後一対のドアミラ取付け孔37,37が、また両取付け孔37の中間部にはハーネス挿通孔38がそれぞれ形成されており、下半部36bには1つのドアミラ取付け孔39が形成されている。
【0039】
上記ドアミラ取付け座36にはドアミラリインホース40が配設されている。このドアミラリインホース40は上記ドアミラ取付け座36に当接するミラ取付け部40aと該ミラ取付け部40aの前縁からウインドフレーム4bに沿って上方に延びるサッシ部40bとからなり、該サッシ部40bは上記ウインドフレーム4bに閉断面をなすように接合されている。
【0040】
また上記ミラ取付け部40aの上縁には支持部40cが外側に屈曲形成されており、該支持部40cと上記ドアミラ取付け座36の上縁36cとで上記固定窓31の下縁部が形成されている。この下縁部に嵌装されたシール部材41により上記窓ガラス32の下縁部が挟持されている。
【0041】
上記アウタリインホース21の前端部には上記ドアミラ取付け座36に延びる延長部21fが一体形成されている。この延長部21fは上記のミラ取付け部40aとともにドアミラ取付け座36に3枚重合わせて接合されており、該接合部に上記ドアミラ35が取付けられている。
【0042】
上記ドアミラ35は、ミラベース44にミラ本体45を使用位置と格納位置との間で回動可能に連結した概略構造のものであり、該ミラ本体45には反射鏡46が不図示の電動モータにより位置調整可能に装着されている。
【0043】
上記ミラベース44は上記ドアミラ取付け座36の上半部36aを覆うベース本体44aと、該ベース本体44aに続いて下方に延び上記下半部36bに対向する下部44bとからなり、上記ベース本体44aには上側の各取付け孔37に対応する上側ボス部44c,44cが、下部44bには下側の取付け孔39に対応する下側ボス部44dがそれぞれ形成されている。
【0044】
上記ミラベース44には上記シール部材41に係合する係合片44eが形成されており、これによりドア本体4a内に雨水等が入り込むのを防止している。また上記ミラベース44の外側の下縁部44fはドアアウタパネル10の上縁部10aに緩衝材50を介在させて支持されている。
【0045】
そして上記ドアミラ35は、外側方からミラベース44をドアガラス開口4d内に差し込とともに取付け座36に対向させ、この状態で車室側から各取付け孔37,39にボルト48,49を挿入し、各ボルト48,49をそれぞれ上記ボス部44c,44d内に螺子込むことにより上記アウタリインホース21,ドアミラリインホース40とともにドアインナパネル11に固定されている。
【0046】
次に本実施形態の作用効果について説明する。
【0047】
本実施形態のベルトライン補強構造によれば、ベルトラインリインホース20をアウタリインホース21とインナリインホース22とを最中状に接合することにより単独の閉断面を有するものとし、該ベルトラインリインホース20とドアインナパネル11とでドア本体4aの前後方向全長に渡って延びる第1,第2閉断面A,Bを形成したので、従来の1つの閉断面を通す場合に比べてベルトラインL部における剛性を高めることができ、オフセット衝突時の断面崩れを防止できる。
【0048】
これによりエプロンメンバ7からの入力を上側ヒンジ部材16を介してベルトラインリインホース20に効率良く伝達することができ、衝突時のドア変形を防止でき、室内への影響を防止できる。
【0049】
また上記ベルトラインリインホース20の断面形状を前後方向に連続させたので、ベルトラインリインホース20の全長に渡って断点をなくすことができ、途中で断面形状を変化させる場合の断面崩れを防止でき、ベルトラインL部での剛性をさらに高めることができる。
【0050】
本実施形態では、上記ベルトラインリインホース20を単独の閉断面形状とするとともに、前側を後側より上下方向に拡大した閉断面構造とし、かつ前後方向になだらかに傾斜させ、この前端面をエプロンメンバ7の後方に対向させたので、エプロンメンバ7からの衝撃力をベルトラインリインホース20に確実に伝達することができ、車室への影響を確実に防止できる。
【0051】
また上記インナリインホース22の縦断面形状を全長に渡って略同一断面形状としたので、上記ベルトラインリインホース20の前側閉断面を拡大する場合の断面変化による断点をなくすことができ、断面崩れを確実に防止できる。
【0052】
本実施形態では、上記インナリインホース22の前端部にフランジ部22aを形成し、該フランジ部22aをヒンジ取付け部11bに結合したので、部品点数を増やすことなく取付け強度,剛性を高めることができる。
【0053】
なお、上記実施形態では、ベルトラインリインホース20単独による第1閉断面Aと、ドアインナパネル11とインナリインホース22とによる第2閉断面Bとの2つの閉断面を形成した場合を説明したが、本発明は3つ以上の閉断面を形成してもよい。例えば、ドアミラリインホース40に下方に延びる補強部を一体形成し、該補強部の延長下端部を上記ベルトラインリインホース20の下縁部21c,22cに接合し、上記補強部とインナリインホース22とで第3の閉断面を形成してもよい。この場合には、ドア前部にて3つの閉断面を形成でき、剛性をさらに高めることができる。
【0054】
本実施形態のドアミラの取付け構造によれば、ドアインナパネル11の前コーナ部に取付け座36を形成し、該取付け座36の上半部36aをベルトラインLより上方の固定窓31内に露出するように位置させ、下半部36bをベルトラインLより下方のドア本体4aに位置させ、ミラベース44のベース本体44aを上半部36aにボルト締め固定し、下部44bを上記下半部36bにボルト締め固定したので、ミラベース44の下部44bはドア本体4a内に隠れて外方から見えないことから、外形意匠を損なうことなく充分なスパンをとることができ、ドアミラ35の取付け剛性を向上できる。その結果、外力によるぐらつきや走行中の鏡面びびりを防止できる。
【0055】
また上記取付け座36にドアミラリインホース40を配設するとともに、アウタリインホース21の延長部21fを配設したので、ドアミラ取付け部の剛性を向上でき、ミラベース44の取付け剛性をさらに高めることができる。
【0056】
ここで、上記ミラベース44の取付け位置にデビジョン30の締結ブラケット(不図示)を延長させ、ミラベース44を締結ブラケットとともにドアインナパネル11に共締め固定してもよい。このようにした場合には、ミラベース44の取付け強度をさらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用ドアのベルトライン補強構造を説明するためのドア本体の側面図である。
【図2】上記ドア本体のベルトラインリインホースの分解斜視図である。
【図3】上記ドア本体のヒンジ取付け部の断面平面図(図1のIII-III 線断面図)である。
【図4】上記ドア本体のドアミラ取付け部の断面背面図(図1のIV-IV 線断面図)である。
【図5】上記ドア本体の断面背面図(図1のV-V 線断面図)である。
【図6】上記ドア本体の断面平面図(図1のVI-VI 線断面図)である。
【図7】上記ドア本体のドアミラ取付け部の側面図である。
【図8】上記ドア本体が配設された自動車の車体側面図である。
【符号の説明】
1 車体側部
2a フロントドア開口
4 フロントドア
4a ドア本体
7 エプロンメンバ
11b ヒンジ取付け部
20 ベルトラインリインホース
21 アウタリインホース
21f 延長部
22 インナリインホース
22a フランジ部(延長部)
36 ドアミラ取付け座
40 ドアミラリインホース
A 第1閉断面
B 第2閉断面
L ベルトライン

Claims (3)

  1. 車体側部に形成されたドア開口を開閉するドア本体内にベルトラインリインホースをベルトラインに沿うように配置してなる車両用ドアのベルトライン補強構造において、上記ベルトラインリインホースを単独で閉断面構造を有するものとし、該ベルトラインリインホースと上記ドア本体とで車両前後方向に延びる少なくとも2つ以上の閉断面を形成するとともに、上記ベルトラインリインホースをドア本体の略全長に渡って配置し、上記ドア本体のドアインナパネルの前コーナ部にドアミラ取付け座を上方に延びるように形成し、該ドアミラ取付け座の上半部,下半部をベルトラインより上方,下方に位置させ、該ドアミラ取付け座に、上記ベルトラインリインホースの前端部に上方に延びるように設けられた延長部を結合し、上記ドアミラ取付座の上半部,下半部にドアミラのミラベースの上部,下部を固定したことを特徴とする車両用ドアのベルトライン補強構造。
  2. 請求項1において、上記ベルトラインリインホースは、閉断面形状が車両前後方向に略連続するように形成されていることを特徴とする車両用ドアのベルトライン補強構造。
  3. 請求項1又は2において、上記ベルトラインリインホースは、アウタリインホースとインナリインホースとを最中状に接合するとともに、車両前側が後側より上下方向に拡大した閉断面形状を有しており、該拡大閉断面はエプロンメンバの後方に対向していることを特徴とする車両用ドアのベルトライン補強構造。
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