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JP3816411B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置に関し、詳しくは、コンタクトガラスの原稿接触面に発生する静電気を除電する機能を有する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置には、原稿を読取るための走査光学系を備えており、この走査光学系の上方に設けられた透明なコンタクトガラスに原稿を載置して、走査光学系をコンタクトガラスの下方で移動させて原稿面を走査することにより、原稿の読み取りを行なったり、シートスルータイプの原稿搬送装置を備えたものでは、原稿をコンタクトガラス上で搬送しながら、走査光学系をコンタクトガラスの下方で停止させて原稿を移動させながら原稿の読み取りを行なうようになっている。
【0003】
何れの読み取り方式にあっても、コンタクトガラスに原稿が接触するため、原稿とコンタクトガラスの摩擦によって静電気が発生することから、コンタクトガラスの原稿接触面側に導電処理を施し、その面から画像読取装置の金属フレームにアースをすることにより、静電気がコンタクトガラスに帯電するのを防止するようにしている。特に、シートスルータイプの原稿搬送装置を備えた画像読取装置にあっては、原稿がコンタクトガラス上で搬送されて、原稿とコンタクトガラスが激しく摩擦するため、静電気が蓄積するのを確実に防止する必要がある。
【0004】
従来のこの種の画像読取装置としては、例えば、特開平10−307345号公報に記載されたようなものがある。このものは、原稿の接触面に導電処理が施されたコンタクトガラスと、このコンタクトガラスの端部に設けられ、原稿の端部を突き当てて原稿の読取位置を揃える原稿スケールと、原稿スケールの下面に両面テープ等で取付けられ、一端部がコンタクトガラスの導電処理面に接触するとともに、他端部が金属フレームに接触し、コンタクトガラスに帯電した静電気を金属フレーム側に落とすアース板とを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像読取装置にあっては、原稿スケールに両面テープによってアース板を取付けていたため、アース板の取付けが面倒である上に、原稿スケールが樹脂部材からなる場合には、アース板を取外した後に破損したりして原稿スケールのリサイクルを行なうことができなおそれがある。
【0006】
また、アース板が原稿スケール側に取付けられていたため、導電処理が施されているコンタクトガラスと導電処理が施されていないコンタクトガラスを区別するのが困難であった。
【0007】
一方、金属性の原稿スケールを用いればアース板が不要になるが、この場合には、原稿スケールの加工コストが高い上に、走査光学系の光源の熱によって原稿スケールが高温になってしまう。
【0008】
また、板バネのようなアース板でコンタクトガラスを金属フレームにビス止め等によって固定することが考えられるが、このようにした場合には、コンタクトガラスの着脱性が悪化してしまい、メンテナンス時に余計な作業が発生してしまう。
【0009】
そこで本発明は、接地部材をコンタクトガラスに簡単に脱着させることができるようにして、取付け作業を簡単に行なうことができるとともに、コンタクトガラスや接地部材の分別処理やリサイクルを簡単に行なうことができ、さらに、導電処理が施されたコンタクトガラスを簡単に視認することができる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、走査光学系に対向して装着可能であり、原稿が接触する一面に導電処理が施されたコンタクトガラスを備えた画像読取装置において、前記コンタクトガラス端部に装着される断面略コの字型の可撓性金属部材からなる接地部材を設け、前記接地部材は、底板と、前記底板の両端部から突出し、前記コンタクトガラスの一面および他面を挟持するとともに、自由状態で突出方向先端部の隙間が前記コンタクトガラスの板厚よりも小さく形成された一対の側板とからなり、前記一対の側板のうち、前記コンタクトガラスの一面に当接する側板の幅方向の少なくとも一方にテーパを形成し、前記コンタクトガラスは、前記接地部材を介して金属フレームの支持部に取付けられることを特徴としている。
【0011】
その場合、接地部材は、可撓性金属部材からなり、自由状態で突出方向先端部の隙間がコンタクトガラスの板厚よりも小さく形成されているため、接地部材をコンタクトガラスの端部に簡単に取付けることができる。また、取付け後に接地部材をコンタクトガラスに密着させることができ、コンタクトガラスを接地部材を介して金属フレームに確実に接地させることができる。
【0012】
これに加えて、接地部材が可撓性であるため、コンタクトガラスから簡単に取外すことができ、コンタクトガラスと接地部材を分別して廃棄する作業を簡単にすることができるとともに、リサイクル時の取り扱いを容易に行なうことができる。
【0013】
また、コンタクトガラスが接地部材を介して金属フレームの支持部に取付けられるため、接地部材を緩衝材として機能させることができ、コンタクトガラスが金属フレームの支持部に直接取付けられたものに比べてコンタクトガラスが衝撃等によって破損するのを防止することができる。
【0014】
さらに、画像読取装置にコンタクトガラスを組み込む前に、導電処理が施されたコンタクトガラスに接地部材を装着した状態にしておけば、導電処理が施されたコンタクトガラスと導電処理が施されていないコンタクトガラスを容易に区別することができる。
また、テーパが成形されていない側板をコンタクトガラスの角部に当接させ、この状態で接地部材を回動させると、テーパが形成されている側板がテーパに沿ってコンタクトガラスに取付けられるため、接地部材をコンタクトガラスにより一層簡単に取付けることができる。
【0015】
また、本発明は、上記課題を解決するために、前記接地部材は、前記導電処理が施されたコンタクトガラスの一面に当接する側板に対して、コンタクトガラスの他面に当接する側板の突出方向長さが長いことを特徴としている。
【0016】
その場合、接地部材をコンタクトガラスの端部に取付けるときに、長尺の側板をコンタクトガラスに端部にスライドさせるようにして接地部材を回転させることにより、接地部材をコンタクトガラスに簡単に取付けることができる。
【0017】
また、長尺の側板がコンタクトガラスの他面に広い面積で密着するため、接地部材がコンタクトガラスから浮いてしまうことがなく、コンタクトガラスを金属フレームの支持部材に取付けたときに、コンタクトガラスの厚さ方向の精度が低下するのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1〜4は本発明に係る画像読取装置の第1実施形態を示す図であり、画像読取装置として複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等に適用することができる。
【0022】
まず、構成を説明する。図1において、1は画像読取装置であり、この画像読取装置1の上面には第1コンタクトガラス2と第2コンタクトガラス3が設けられている。
【0023】
この第1コンタクトガラス2と第2コンタクトガラス3の下方には走査光学系としての露光ランプ4a、ミラー4b、4c、4d、レンズ4eおよびCCD4fが設けられている。
【0024】
この露光ランプ4aおよびミラー4bは、第2コンタクトガラス3に載置された原稿を読み取る際には、第2コンタクトガラス3の下方で図1中、左右方向に移動し、また、第1コンタクトガラス2上で原稿を読み取る際には、第1コンタクトガラス2の下方で停止するようになっており、露光ランプ4aによって読み取られた画情報はミラー4b、4c、4dで反射された後、レンズ4eで集光されてCCD4に結像される。このCCD4によって読み込まれた画情報は光電変換された後、図示しない画像処理部によって画像処理が施された後、図示しないプリンタ部に出力される。
【0025】
また、画像読取装置1の上部には自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)6が装着されており、このADF6の下面には第2コンタクトガラス3に載置された原稿を第2コンタクトガラス3に押圧するとともに原稿の読取時の白基準となる反射板7が設けられている。また、このADF6は、図示しないヒンジを介して画像読取装置1に連結されており、画像読取装置1に対して開閉自在となっている。
【0026】
また、ADF6の上部には原稿載置台8が設けられており、この原稿載置台8には複数の原稿からなる原稿束Pが載置されるようになっている。この原稿載置台8に載置された原稿束Pはこの原稿束Pに当接・離隔可能な呼出しコロ9によって給紙された後、分離ベルト10および分離阻止コロ11によって最上位に位置する原稿が分離されるようになっている。
【0027】
また、呼出しコロ9の原稿搬送方向下流にはストッパー部材12が設けられており、原稿載置台8に載置された原稿束Pはストッパー部材12に衝止されて分離ベルト10側に進入することを禁止されている。
【0028】
呼出しコロ9の下方には加圧板13が設けられており、この加圧板13は図示しないソレノイドによって呼出しコロ9に対して当接離隔するようになっている。すなわち、この加圧板13はコピースタートスイッチが押下されると、ソレノイドによって実線で示す呼出しコロ9に対して離隔する位置から仮想線で示す呼出しコロ9に当接する位置に移動して、原稿を呼出しコロ9に加圧して呼出しコロ9によって原稿を給紙させるようになっている。
【0029】
また、分離ベルト10および分離阻止コロ11によって分離された原稿は駆動側である搬送駆動コロ14aおよび搬送従動コロ14bによって反転経路15に沿って反転されて第1コンタクトガラス2に向かって搬送されるようになっている。また、第1コンタクトガラス2の上部には読み取り時の白基準を構成する反射ガイド板16が設けられており、原稿は第1コンタクトガラス2と反射ガイド板16の間を通紙されながら露光ランプ4a等を備えた走査光学系によって読み取られる。
【0030】
読み取りが終了した原稿は反転排紙ガイド17によって排紙経路18にすくい上げるようにして搬送されるようになっており、排紙経路18にすくい上げられた原稿は搬送駆動コロ19aおよび搬送従動コロ19bに挟持されて搬送された後、排紙駆動コロ21aおよび排紙従動コロ21bに挟持されて排紙経路18から外部に排紙され、除電ブラシ22によって除電された後、外装カバー23上に排紙される。
【0031】
また、第2コンタクトガラス3上を覆う反射板7は加圧板24の下面に設けられており、この加圧板24は第2コンタクトガラス3上に載置された原稿をこの第2コンタクトガラス3に加圧するようになっている。
【0032】
この加圧板24は回動支点25を介してメインフレーム26に回動自在に取付けられており、このメインフレーム26は排紙従動コロ21bの軸に端部が取付けられ、ADF6本体に固定されている。
【0033】
また、メインフレーム26は第2コンタクトガラス3を覆う面積を有しており、上面に外装カバー23が取付けられている。また、加圧板24はリンク機構であるリンク27を介して補助フレーム28に連結されており、この補助フレーム28はメインフレーム26の外周部を挟持するように断面略コの字状に形成され、支点29を介してメインフレーム26に回動自在に連結されている。
【0034】
また、メインフレーム26にはマグネット30が設けられており、このマグネット30は補助フレーム28を吸引している。
【0035】
一方、図2に示すように原稿が接触する側の第1コンタクトガラス2と第3コンタクトガラスの上面(一面)には導電被膜2aが施されており(第1コンタクトガラス2のみを図示するが、第2コンタクトガラス3も同様の構成であるため、図示省略する)、この第1コンタクトガラス2は接地部材31を介して画像読取装置1の金属フレーム32の支持部32aに取付けられている。なお、第2コンタクトガラス3も接地部材31を介して画像読取装置1の金属フレーム32の支持部32aに取付けられているが、この構成も第1コンタクトガラス2と同様であるため、図示を省略する。
【0036】
この接地部材31はステンレス、リン青銅等の薄いバネ性を有する可撓性金属部材から構成されており、断面略コの字状に形成されている。具体的には、図3に示すように、接地部材31は底板31aと、底板31aの両端部から突出し、第1コンタクトガラス2の上面および下面(他面)に当接するとともに、自由状態で突出方向先端部の隙間bが第1コンタクトガラス2の板厚よりも小さく形成された一対の側板31b、31cとから構成されている。また、側板31b、31cの突出基端部の隙間aは上述した隙間よりも大きく形成されている。
【0037】
本実施形態では、接地部材31を可撓性金属部材から構成し、自由状態で突出方向先端部の隙間bを第1コンタクトガラス2の板厚よりも小さく形成したため、接地部材31を第1コンタクトガラス2の端部に簡単に取付けることができる。また、取付け後に接地部材31を第1コンタクトガラス2に密着させることができ、第1コンタクトガラス2を接地部材31を介して金属フレーム32に確実に接地させることができる。このため、第1コンタクトガラス2に静電気が帯電するのを防止することができる。
【0038】
これに加えて、接地部材31が可撓性であるため、第1コンタクトガラス2から簡単に取外すことができ、第1コンタクトガラス2と接地部材31を分別して廃棄する作業を簡単にすることができるとともに、リサイクル時の取り扱いを容易に行なうことができる。
【0039】
また、第1コンタクトガラス2を接地部材31を介して金属フレーム32の支持部32aに取付けたため、接地部材31を緩衝材として機能させることができ、第1コンタクトガラス2が支持部32aに直接取付けられたものに比べて第1コンタクトガラス2が衝撃等によって破損するのを防止することができる。
【0040】
具体的には、コンタクトガラスに比べて金属フレームの平面度は悪く、金属フレームの支持部に突起等があると、コンタクトガラスに衝撃が加わった場合(原稿を載置したときや、画像読取装置1の上面にADF6を閉じたとき等)、この突起がコンタクトガラスに接触してコンタクトガラスが破損するおそれがある。
【0041】
このため、接地部材31を緩衝材として機能させることにより、第1コンタクトガラス2が破損するのを防止することができる。
【0042】
因みに、第1コンタクトガラス2の緩衝材としては、ゴムや樹脂等のスペーサを第1コンタクトガラス2と金属フレーム32の間に介装すれば良いが、この場合はコストが高くなる。本実施形態では、接地部材を緩衝材を兼用することができるので、ゴムや樹脂等の単なるスペーサを設けたものに比べてコストの点および静電気の除去を行なうことができる点で有利である。
【0043】
さらに、画像読取装置1に第1コンタクトガラス2を組み込む前に、導電処理が施された第1コンタクトガラス2に接地部材31を装着した状態にしておけば、導電処理が施されたコンタクトガラスと導電処理が施されていないコンタクトガラスを容易に区別することができる。
【0044】
なお、本実施形態では、金属フレーム31が平坦になっているが、図4に示すように、金属フレーム41の支持部41aに段差を設け、詳細図示しないが、支持部41を第1コンタクトガラス2の四隅に対応する金属フレーム41部分に設けても良い。
【0045】
このようにすれば、金属フレーム41全体の平面度が悪くても、第1コンタクトガラス2を金属フレーム41の4隅だけで支持することができるため、第1コンタクトガラス2を金属フレーム41に高精度で取付けることができる。
【0046】
図5、6は本発明に係る画像読取装置の第2実施形態を示す図である。なお、本実施形態では、接地部材の構成が第1実施形態と異なるのみであり、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0047】
本実施形態では、図5に示すように、接地部材51は、底板51aと、底板51aの両端部から突出し、第1コンタクトガラス2の上面および下面に当接するとともに、自由状態で突出方向先端部が第1コンタクトガラス2の板厚よりも小さく形成された一対の側板51b、51cとから構成されており、導電被膜2aが施された第1コンタクトガラス2の上面に当接する側板51bに対して、第1コンタクトガラス2の他面に当接する側板51cの延在方向長さが長くなっている。
【0048】
このため、接地部材51を第1コンタクトガラス2の端部に取付けるときに、図6に示すように長尺の側板51cを第1コンタクトガラス2に端部にスライドさせるようにして接地部材31を回転させることにより、接地部材31を第1コンタクトガラス2に簡単に取付けることができる。
【0049】
また、長尺の側板51cが第1コンタクトガラス2の下面に広い面積で密着するため、接地部材51がコンタクトガラスから浮いてしまうことがなく、第1コンタクトガラス2を金属フレーム32の支持部材32aに取付けたときに、第1コンタクトガラス2の厚さ方向の精度が低下するのを防止することができる。
【0050】
図7、8は本発明に係る画像読取装置の第3実施形態を示す図であり、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0051】
図7において、接地部材61は、底板62と、底板62の両端部から突出し、第1コンタクトガラス2の上面および下面に当接するとともに、自由状態で突出方向先端部の第1コンタクトガラス2の板厚よりも小さく形成された一対の側板63、64とから構成されており、導電被膜2aが施された第1コンタクトガラス2の上面に当接する側板63の幅方向の両端部にテーパ63a、63bが形成されている。なお、テーパは側板63の幅方向一端部だけに形成されていても良い。
【0052】
このようにすれば、図8に示すように側板64を第1コンタクトガラス2の角部に当接させ、この状態で接地部材61を回動させると、テーパ63a、63aが形成されている側板63がテーパ63aに沿って第1コンタクトガラス2に取付けられるため、接地部材61を第1コンタクトガラス2により一層簡単に取付けることができる。
【0053】
なお、第2、3実施形態の接地部材51、61は第2コンタクトガラス3にも適用されているのは勿論である。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、接地部材を、可撓性金属部材から構成し、自由状態で突出方向先端部の隙間をコンタクトガラスの板厚よりも小さく形成したため、接地部材をコンタクトガラスの端部に簡単に取付けることができる。また、取付け後に接地部材をコンタクトガラスに密着させることができ、コンタクトガラスを接地部材を介して金属フレームに確実に接地させることができる。
【0055】
これに加えて、接地部材が可撓性であるため、コンタクトガラスから簡単に取外すことができ、コンタクトガラスと接地部材を分別して廃棄する作業を簡単にすることができるとともに、リサイクル時の取り扱いを容易に行なうことができる。
【0056】
また、コンタクトガラスが接地部材を介して金属フレームの支持部に取付けられるため、接地部材を緩衝材として機能させることができ、コンタクトガラスが金属フレームの支持部に直接取付けられたものに比べてコンタクトガラスが衝撃等によって破損するのを防止することができる。
【0057】
さらに、画像読取装置にコンタクトガラスを組み込む前に、導電処理が施されたコンタクトガラスに接地部材を装着した状態にしておけば、導電処理が施されたコンタクトガラスと導電処理が施されていないコンタクトガラスを容易に区別することができる。
【0058】
また、本発明によれば、導電処理が施されたコンタクトガラスの一面に当接する側板に対して、コンタクトガラスの他面に当接する側板の延在方向長さを長くしたため、接地部材をコンタクトガラスの端部に取付けるときに、長尺の側板をコンタクトガラスに端部にスライドさせるようにして接地部材を回転させることにより、接地部材をコンタクトガラスに簡単に取付けることができる。
【0059】
また、長尺の側板がコンタクトガラスの他面に広い面積で密着するため、接地部材がコンタクトガラスから浮いてしまうことがなく、コンタクトガラスを金属フレームの支持部材に取付けたときに、コンタクトガラスの厚さ方向の精度が低下するのを防止することができる。
【0060】
また、本発明によれば、コンタクトガラスの一面に当接する側板の幅方向の少なくとも一方にテーパを形成したため、テーパが成形されていない側板をコンタクトガラスの角部に当接させ、この状態で接地部材を回動させると、テーパが形成されている側板をテーパに沿ってコンタクトガラスに取付けることができ、接地部材をコンタクトガラスにより一層簡単に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の第1実施形態を示す図であり、画像読取装置の要部を示す図である。
【図2】第1実施形態の第1コンタクトガラスを接地部材を介して金属フレームに取付けた状態を示す図である。
【図3】(a)は第1実施形態の接地部材の斜視図、(b)は接地部材の側面図である。
【図4】第1実施形態の第1コンタクトガラスを接地部材を介して他の形状の金属フレームに取付けた状態を示す図である。
【図5】本発明に係る画像読取装置の第2実施形態を示す図であり、(a)は接地部材の斜視図、(b)は接地部材を第1コンタクトガラスに取付けた状態を示す図である。
【図6】第2実施形態の接地部材をコンタクトガラスに取付ける様子を示す図である。
【図7】本発明に係る画像読取装置の第3実施形態を示す図であり、(a)は接地部材の斜視図、(b)は接地部材の側面図である。
【図8】第3実施形態の接地部材をコンタクトガラスに取付ける様子を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 第1コンタクトガラス(コンタクトガラス)
2a 導電被膜
3 第2コンタクトガラス(コンタクトガラス)
4a 露光ランプ(走査光学系)
4b、4c、4d ミラー
4e レンズ(走査光学系)
4f CCD(走査光学系)
31、51、61 接地部材
31a 51a、62 底板
31b、31c、51b、51c、63、64 側板
32、41 金属フレーム
32a、41a 支持部
63a、63b テーパ

Claims (2)

  1. 走査光学系に対向して装着可能であり、原稿が接触する一面に導電処理が施されたコンタクトガラスを備えた画像読取装置において、
    前記コンタクトガラス端部に装着される断面略コの字型の可撓性金属部材からなる接地部材を設け、
    前記接地部材は、底板と、前記底板の両端部から突出し、前記コンタクトガラスの一面および他面を挟持するとともに、自由状態で突出方向先端部の隙間が前記コンタクトガラスの板厚よりも小さく形成された一対の側板とからなり、前記一対の側板のうち、前記コンタクトガラスの一面に当接する側板の幅方向の少なくとも一方にテーパを形成し、
    前記コンタクトガラスは、前記接地部材を介して金属フレームの支持部に取付けられることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記接地部材は、前記導電処理が施されたコンタクトガラスの一面に当接する側板に対して、コンタクトガラスの他面に当接する側板の突出方向長さが長いことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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