JP3816239B2 - Keyless entry receiver and keyless entry control system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキーレスエントリ受信機およびキーレスエントリ制御システムに関し、特に交信性能の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドア等のロック/アンロック等は、イグニッションキーと共通の機械式のキーをドアのキーシリンダに挿入して行うようにしたものが一般的であるが、近年、ドアのロック/アンロック等に機械式のキーを用いない遠隔操作のキーレスエントリ制御システムが採用されるようになっている。このキーレスエントリ制御システムは、運転者の操作で送信機から車両ごとに割り振られたコードを車両側のキーレスエントリ受信機に送信し、これを復調して車両側に記憶したコードと照合して一致すると電磁アクチュエータ等の作動により車両のロックの解除等を行うもので、夜間等のドアのロック/アンロック等が楽になるという長所がある。
【0003】
図7はかかるキーレスエントリ制御システムの構成の一例を示すもので、送信機4bは運転者が所持するキー4の把手部分に内蔵され、スイッチ(ドアロック、ドアアンロック、トランクオープン、パニック)400と、スイッチ400に対応するIDコードを記憶する記憶部401と、スイッチ400に応じて記憶部401からIDコードを読み込む制御部402とを備えており、運転者がいずれかのスイッチ400を押すと、制御部402からスイッチ400に応じたコード信号が発振部403に出力される。発振部403は、キャリア信号をつくるための314.35MHz の水晶発振子4032を有し、二値FSK信号でなるコード信号を変調信号として周波数変調(FM)信号がつくられ、アンテナ404から送信される。送信機4bはこれら各部に給電するための電池405および電圧制御部406を備えている。
【0004】
キーレスエントリ受信機5は、受信部5aと制御部5bとを有し、受信部5aは、アンテナ500で受信した電波を第1のバンドパスフィルタ(BPF)501、高周波(RF)アンプ502、ミキサ503、局部発振器504を備えたスーパーヘテロダイン方式のものである。局部発振器504は313.895MHz の水晶発振子5041を用いた発振周波数固定のもので、受信波信号は、ミキサ503により局部発振器504の発振信号との中間周波数信号に周波数変換され、中心周波数455kHz の第2のバンドパスフィルタ(BPF)505に入力し、ヘテロダイン信号のうち455kHz の中間周波数(IF)の信号を通過せしめる。このIF信号は、IFアンプ506で増幅された後、検波回路507、移相器508およびローパスフィルタ(LPF)509、波形整形回路510により復調され、デジタル化されたコード信号を得る。
【0005】
制御部5bは、受信信号強度検出回路(RSSI回路)511より知られる受信信号強度が十分かどうかを判定し、十分であればコード信号をボデーコンピュータ6にそのまま出力し、ボデーコンピュータ6は、復調されたコードを判定してコードに対応した制御信号を上記電磁アクチュエータの駆動回路等に出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記キーレスエントリ受信機の安定性は、送受信周波数の安定性に依存し、特に送受信機で用いられる発振子の性能に強く依存する。したがって発振子に周波数偏差が少なく安定性のよいものを用いることが必要になり、コストが高くなる。一方、第2のBPFの帯域幅を広くすると、周波数の安定性が多少悪くとも送信機からの電波を拾うことができるが、ノイズが入り易くなるためS/Nが劣化し、結果的に感度が悪くなる。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、送信機の発振部や受信機の局部発振器に必ずしも性能の十分ではない発振子を用いても、高い感度で受信することができるキーレスエントリ受信機を提供することを目的とする。また、本発明は、送信機の発振部や受信機の局部発振器に必ずしも性能の十分ではない発振子を用いても、受信機が高い感度で受信することができるキーレスエントリ制御システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、キーレスエントリ受信機は、受信波信号と局部発振器の局部発振信号との中間周波数信号を中間周波数フィルタに入力するようになしたスーパーヘテロダイン方式の受信部を有し、コード信号により変調され送信機から送信された電波を受信してコード信号を復調し、コード信号に対応した制御信号を車両制御部に出力する。上記中間周波数フィルタを、狭帯域の中間周波数フィルタと広帯域の中間周波数フィルタとで構成する。かつ中間周波数フィルタをいずれかに切り替える帯域幅切り替え手段と、局部発振器を制御して局部発振器の発振周波数を所定範囲内で掃引する掃引手段と、受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、掃引手段および帯域幅切り替え手段を制御する掃引制御手段とを具備せしめる。上記掃引制御手段は、広帯域の中間周波数フィルタにして受信信号強度検出手段により検出された受信信号強度に基づいて受信波信号を検索する受信波検索制御と、受信波信号を検出すると狭帯域の中間周波数フィルタにして受信信号強度に基づいて受信波信号の同調を判定し、上記発振周波数の掃引を同調と判定された掃引点にて停止する同調制御とを行うように設定する。
【0009】
局部発振器の発振周波数を掃引することで受信波信号を同調せしめるので、送信機の発振器や受信機の局部発振器の発振周波数の周波数偏差が大きく安定性がさ程よくなくとも、送信機からの電波を高感度で受信することができる。
【0010】
しかも、受信波検索制御では中間周波数フィルタの帯域幅を広くして、受信波信号の応答遅れに起因する受信波信号の喪失を招くことなく、安定した受信波信号の高速検索を可能にし、同調制御では、中間周波数フィルタの帯域幅を狭くして正確な同調が可能となり、またS/Nが向上して微弱な電波でも受信できる。
【0011】
請求項2記載の発明では、上記掃引手段を、上記局部発振器の発振周波数が所定の周波数間隔で階段状に掃引するように構成するとともに上記周波数間隔を切り替え自在に構成する。上記掃引制御手段を、上記受信波検索制御では周波数間隔を大にして発振周波数を掃引し、上記同調制御では周波数間隔を小にするとともに、発振周波数を、受信波信号検出時の発振周波数を中心とし広帯域中間周波数フィルタの帯域幅を含む範囲について掃引するように設定し、かつ上記広帯域中間周波数フィルタの帯域幅を、略受信波検索制御における周波数間隔に設定する。
【0012】
受信波検索制御では、周波数間隔が大で、また広帯域中間周波数フィルタの帯域幅が略受信波検索制御における周波数間隔になっているから、常に広い周波数範囲をカバーしながら高速で掃引を行うことができる。
【0013】
請求項3記載の発明では、受信波信号と局部発振器の局部発振信号との中間周波数信号を中間周波数フィルタに入力するようになしたスーパーヘテロダイン方式の受信部を有し、コード信号により周波数変調され送信機から送信された電波を受信してコード信号を復調し、コード信号に対応した制御信号を車両制御部に出力する。局部発振器を制御して局部発振器の発振周波数を所定範囲内で掃引する掃引手段と、受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、掃引手段を制御する掃引制御手段とを具備せしめる。上記掃引制御手段を、受信信号強度検出手段により検出された受信信号強度に基づいて受信波信号を検出する受信波検索制御と、受信波信号を検出すると検波出力強度に基づいて受信波信号の同調を判定し、上記発振周波数の掃引を同調と判定された掃引点にて停止する同調制御とを行うように設定する。
【0014】
局部発振器の発振周波数を掃引することで受信波信号を同調せしめるので、送信機の発振器や受信機の局部発振器の発振周波数の周波数偏差が大きく安定性がさ程よくなくとも、送信機からの電波を高感度で受信することができる。
【0015】
しかも受信波検索制御が行われて受信波信号を検出した後の同調制御において、周波数に対して単調な山形となる検波出力強度に基づいて同調をとるようにしたから、狭帯域の中間周波数フィルタを用いても、周波数スペクトラムが双頭性のプロファイルを有する受信波信号の中心周波数にて同調をとることができる。この結果、中間周波数フィルタの帯域幅の狭帯域化が可能となり、S/Nの向上を図り微弱な電波でも受信できる。また、周波数変調信号では検波出力強度は基本的に飽和しないから、強電界においても同調をとることができる。
【0016】
請求項4記載の発明では、上記掃引制御手段を、受信信号強度の飽和を検出し、上記受信波検索制御を、上記受信信号強度に基づく受信波信号の検索から、検波出力強度に基づく受信波信号の検索に切り替えるように設定する。
【0017】
受信信号強度が飽和すると、受信信号強度による受信波信号の検索は困難となり、同調は不能となる。しかし、上記発明のごとく、受信信号強度が飽和しても基本的に飽和しない検波出力強度に基づいて受信波検索制御を行うことで、受信波信号の検索ができる。したがって送信機から電波が送信された後に同調不能の状態が続くことが回避され、応答性よく車両制御部に制御信号を出力することができる。
【0018】
請求項5記載の発明では、連続して所定回数の上記同調制御を行っても受信波信号の同調がとれないとき、受信信号強度を飽和と判定する。
【0019】
上記のごとく同調ができないときは、送信機からの正しい受信波信号によらずに受信信号強度が異常に上昇しているのであるから、上記受信信号強度を飽和と判定できる。かかる判定により容易に受信信号強度の飽和が知られる。
【0020】
請求項6記載の発明では、スイッチ操作に対応したコード信号により周波数変調された電波をキーレスエントリ受信機に送信する送信機を、周波数変調された電波の送信に先立ち無変調の電波を送信する構成とし、請求項3ないし5いずれか記載のキーレスエントリ受信機と組み合わせてキーレスエントリ制御システムを構築する。
【0021】
受信機が、局部発振器の発振周波数を掃引することで受信波信号を同調せしめるので、送信機の発振器や受信機の局部発振器の発振周波数の周波数偏差が大きく安定性がさ程よくなくとも、送信機からの電波を高感度で受信することができ、送信機と受信機間で良好な交信がなされる。
【0022】
無変調の電波を受信したときは、上記キーレスエントリ受信機の検波出力は受信周波数が変わらなければ一定である。したがってかかる安定した検波出力に基づいて良好に同調制御や受信波検索制御を行い得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に、本発明のキーレスエントリ受信機(以下、単に受信機)を適用したキーレスエントリ制御システムの構成を示す。イグニッションキー4に内蔵される送信機4aは発振部403の発振子が水晶発振子に代えて安価ではあるがやや安定性の落ちるSAW4031を用いている以外、従来の技術で説明したものと実質的に同じであるので説明を省略し、受信機1を中心に説明する。
【0024】
受信機1は、受信部1aおよび制御部1bからなり、ボデーコンピュータ3とともに車両に搭載される。受信部1aはスーパーヘテロダイン方式の構成で、アンテナ100から入感した受信波信号が第1のBPF101およびRFアンプ102を介してミキサ103に入力している。BPF101の通過帯域は、送信機4aの送信周波数が発振部401のドリフト等でばらついても送信電波が入感し得るように設定する。ミキサ103は、局部発振器たる電圧制御発振器(VCO)104と周波数変換回路を構成し、受信波信号とVCO104の発振信号との中間周波数信号を生成するようになっている。この中間周波数信号が帯域幅切り替え手段たる切り替えスイッチ105Sを介して中間周波数フィルタたる第2のBPF105W,105Nに入力せしめてある。BPF105W,105Nはセラミックフィルタ等で構成された中心周波数が455kHz のもので、帯域幅はBPF105Wが広帯域(帯域幅BW(W))で、BPF105Nが狭帯域(帯域幅BW(N))である。
【0025】
BPF105W,105Nのいずれかを通過した中間周波数(IF)信号はIFアンプ106で増幅され、検波器107および移相器108に入力する。検波器107および移相器108は周波数弁別回路を構成し、周波数変化を振幅変化に変換するようになっている。検波器107から出力された検波出力(ディスクリネータ出力)は、さらに高周波成分を除去するLPF109および波形整形回路110を通過してコード信号が復調され、コード信号は制御部1bに入力する。
【0026】
また受信部1aは、受信信号強度検出手段たるRSSI回路111を備えており、RSSI電圧VRSSIを出力するようになっている。RSSI電圧VRSSIは、IFアンプ106への入力が大きいほど高くなり、受信信号強度を検出することができる。
【0027】
VCO104は発振子としてSAW1041を用いて構成してあり、受信部1aはVCO104の周波数制御用の制御電圧を出力するスキャニング回路2が設けてある。VCO104はスキャニング回路2から入力する制御電圧が高いと発振周波数が高く、制御電圧が低いと発振周波数が低くなる構成としてある。
【0028】
スキャニング回路2は、掃引手段2bを構成するカウンタ202およびDA変換器203とを有し、カウンタ202には第1、第2のクロック208,209から切り替えスイッチ205を介してクロック周波数の異なるクロック1、クロック2が入力している。カウンタ202はいずれかのクロック208,209により、所定範囲内でカウントアップ/ダウンを繰り返す構成としてある。かかるカウントアップ/ダウンするカウンタ値が、DA変換器203においてアナログ信号に変換され、制御電圧としてVCO104の発振周波数を掃引(スキャニング)せしめるようになっている。この制御電圧は二等辺三角波となる。ここでDA変換器203の分解能すなわちビット数は、VCO104の発振周波数の可変範囲を、VCO104の発振周波数を合わせ込みたい周波数で除した値以上のものを用いる。なおVCO104の発振周波数を合わせ込みたい周波数は、発振周波数の最小変量である。これは、狭帯域BPF105Nの帯域幅が狭いほど小さなものが必要で、狭帯域BPF105Nの帯域幅よりも小さく設定する。受信波信号に対して不感となる周波数域をつくらないようにするためである。
【0029】
またクロック208,209のクロック周波数は、クロック信号が第2のBPF105W,105Nへ混入しないように、中間周波数である455kHz の整数倍ではない値に設定するのが望ましい。例えば455kHz を8.5倍して3.9675MHz というように設定する。
【0030】
ここでカウンタ208,209がカウントアップ/ダウンする範囲は、VCO104の発振周波数が、送信機4aの送信周波数のばらつき(ドリフト等)およびSAW1041の安定性に起因するVCO104の発振周波数のばらつき(ドリフト等)に追随可能な範囲とする。例えば、送信機4aの送信周波数とそのばらつきが、314.35MHz ±0.15MHz で、VCO104の発振周波数のばらつきが±0.15MHz のとき、ミキサ103において、455kHz の中間周波数信号を得るには、VCO104の発振周波数の範囲が313.895MHz ±0.3MHz であればよいことになる。しかしてかかる周波数範囲内で可変となるように、カウンタ202のカウントアップ/ダウン範囲を決定する。
【0031】
スキャニング回路2の、掃引制御手段2aを構成するコンパレータ200および制御ロジック201は、カウンタ202の作動を制御するもので、受信波信号が入感するとVCO104の発振周波数をロックする。コンパレータ200は、2つの比較信号の大小により「H」、「L」の2値出力をするもので、一方の比較信号としてRSSI回路111から出力されるRSSI電圧VRSSIが入力し、他方の比較信号として切り替えスイッチ204を介して第1、第2の基準電圧発生部206,207から基準電圧1とこれよりも高い基準電圧2とが入力している。
【0032】
制御ロジック201は、後述する制御フローを実行する論理演算回路等で構成されてカウンタ202を制御し、VCO104の発振周波数のスキャニングと停止、スキャニング速度等を制御するようになっている。
【0033】
また、制御ロジック201は、BPF105W,105Nを切り替える切り替えスイッチ105Sを制御するようになっている。
【0034】
制御部1bは、マイクロコンピュータ等で構成され、波形整形回路110から入力する復調されたコード信号を予め記憶したIDコードと照合し、合致すれば車両制御部たるボデーコンピュータ3に送信機4aのスイッチ400操作に対応した制御信号を出力するようになっている。ボデーコンピュータ3は、制御信号にしたがって、例えばドア開閉用のアクチュエータを駆動してドアの開閉等を行う。
【0035】
また制御部1bは、タイマー制御にてスリープモードで作動し、作動期間とスリープ期間とを繰り返す間欠作動をするとともに、受信部1aが作動期間とスリープ期間とを交互に繰り返す間欠作動をするように制御し、暗電流の低減を図っている。なお、カウンタ202は、そのメモリの記憶をバックアップするため、スリープ期間であってもバックアップ用の通電がなされるようになっている。
【0036】
本発明の受信機1の作動を説明する。図2、図3は受信機1各部のタイミングチャートで、図4、図5は制御ロジック201において実行される制御フローである。
【0037】
図2において、前半は送信機4aからの電波がない場合を示しており、後半は作動期間の途中で送信機4aのスイッチ400が操作されて送信機4aからの電波が入った場合を示している。
【0038】
先ず電波がないときについて説明する。図4の制御フローは、制御部1bにより受信部1aがウェイクアップするとスタートする。制御フローは、ステップS10〜S33が受信波検索制御のステップで、受信波を高速検索し、ステップS40〜が同調制御のステップで、受信周波数を受信波信号の同調周波数に固定する。ステップS10では切替えスイッチ204,205,105Sを切替えて低圧の基準電圧1、速いクロック1および広帯域BPF105Wに設定する。
【0039】
ステップS10ではカウンタ202に対しVCO104の発振周波数の掃引(スキャニング)を許可する。すなわちDA変換器203でアナログ化されたカウンタ202の出力はクロック1のクロック周波数に応じた速い速度でアップダウンし、図2のごとく二等辺三角波となる。これによりVCO104の発振周波数が上記所定範囲内で低側から高側へ変化し、反転して高側から低側へ変化し、これを繰り返す。VCO104の発振周波数の変化も二等辺三角波となる。
【0040】
そしてミキサ103において、RFアンプ102からの受信波信号とVCO104の発振信号とが混合されて、その中間周波数信号が広帯域BPF105Wに入力し、VCO104の発振信号と455kHz の中間周波数信号をつくる受信波信号のみが広帯域BPF105Wを通過する。VCO104の発振周波数が所定範囲内でスキャニングされ、受信波信号が検索される。
【0041】
スキャニングが開始されると、ステップS30においてコンパレータ200の出力が「L」か「H」かを判定する。送信機4aからの電波がなければRSSI電圧VRSSIは低く、したがってコンパレータ200の出力は「H」のままであり、ステップS31に進む(なお、強いノイズ電波がある場合にはその影響でコンパレータ200の出力が「L」になるがこれについては後述する)。
【0042】
ステップS31では、現在時刻Tがウェイクアップ時刻T0 から基準の作動時間TWを越えて経過していないかどうかを判定し、越えていなければステップS20に戻り、基準作動時間TWを経過するまでVCO104の発振周波数のスキャニングが続けられる。基準作動時間TWは、図例では、発振周波数のスキャニングが、途中でロックされなければ4回行われる長さに設定してある。基準作動時間TWを経過すると本制御ルーチンを終了し、制御部1bが制御ルーチン終了を受け受信部1aを再びスリープせしめる(ステップS32)。
【0043】
次に電波が入ったときの作動について説明する。1回目のスキャニングの終了後に運転者が送信機4aのスイッチ400を操作し送信機4aから314.35MHz の電波が送信されたとして説明する。送信機4aからの電波が入感すると、2回目のスキャニング中である時刻T1 においてRSSI電圧VRSSIが基準電圧1を越えてコンパレータ200の出力が「L」になり(ステップS30)、カウンタ202の作動を停止してVCO104の発振周波数をロックする。このように周波数の高いクロック1を用いることでVCO104の発振周波数のスキャニングを高速化し、短時間で受信波信号を検出することができる。
【0044】
続くステップS33では、現在時刻Tが受信波信号の検出時刻T1 から待機時間TH1 を越えて経過していないかどうかを判定し、越えていなければステップS30に戻り、受信波信号の検出状態が待機時間TH1 持続するかどうかが判定される。待機時間TH1 は例えば1msに設定する。待機時間TH1 経過前にコンパレータ200の出力が「H」に戻ってしまえば検出した受信波信号がノイズ電波であったと判断されるので上記ステップS31に進む。
【0045】
ここでVCO104の発振周波数は、送信機4aからの314.35MHz の送信信号と455kHz の中間周波数信号をつくるf3 (313.895MHz )となった時点で同調するが、f3 よりもやや高いf1 (313.900MHz )でロックされている。これは中間周波数信号の周波数が広帯域BPF105の帯域幅内に入った時点で同調するもののRSSI回路111の応答遅れによりスキャニングがややオーバーシュートするためである。本受信機1では、広帯域BPF105Wを用いているので、受信波信号を喪失することがない。すなわちコンパレータ200出力は「L」を維持する。
【0046】
本実施形態では、かかる高速検索による同調ずれはステップS40以下の同調制御の手順が実行されることで、解消することができ、受信波信号の高速検索と同調の高精度化の両立を図っている。すなわちステップS30,S33により、受信波信号が送信機4aからの送信電波である蓋然性が高いことが認められると、まずS40において基準電圧1からこれよりも高い基準電圧2に切り替え、クロック1からこれよりも周波数の低いクロック2に切り替える。また広帯域BPF105Wから狭帯域BPF105Nに切り替える。
【0047】
ステップS50〜S52は、VCO104の発振周波数を一定値戻す手順で、ステップS50では、受信波信号を検出した時刻T1 におけるスキャニング方向を、カウンタ202がアップ中であったかどうかで判定する。ダウン中であればステップS51に進み現在のカウンタCに一定値CBを加算して戻しカウンタC2 とする。またアップ中であればステップS52に進み、タイムチャートに示すように、現在のカウンタCに一定値CBを減算して戻しカウンタC2 とする。なおここで一定値CBは広帯域BPF105Wの帯域幅BW(W)の半分に相当するカウント値である。かくして受信波信号検出時刻T1 から待機時間TH1 経過後の時刻T2 においてVCO104の発振周波数はf1 からBW(W)/2離れたf2 に戻る。図例ではf2 はf1 −BW(W)/2である。
【0048】
続くステップS60では上記クロック2に対応したスキャニング速度および基準電圧2に対応する受信波信号の同調判定レベルにて、広帯域BPF105Wの帯域幅端に対応する、戻した発振周波数f2 からスキャニングする。
【0049】
ステップS70〜S73は、実質的にステップS30〜S33と同じ手順で、RSSI電圧VRSSIと基準電圧2の比較出力であるコンパレータ200の出力が「L」かどうかを判定し、「L」でなければスキャニング(ステップS60)が続けられ、スキャニング開始時刻(時刻T2 )からの経過時間が基準作動時間TWを越えると本制御ルーチンを終了し再びスリープ期間に入る(ステップS72)。
【0050】
ステップS70においてコンパレータ200の出力が「L」であればステップS73に進み現在時刻Tが受信波信号の同調時刻T3 から待機時間TH2 を越えて経過していないかどうかを判定する。待機時間TH2 を設定しているのは、待機時間TH1 を設定したのと同趣旨であり、長さは例えば2msとする。ステップS73において検出時刻T3 からの経過時間が待機時間TH2 を越えていなければステップS74に進み、現在のカウンタCがスキャニング開始時のカウンタC2 から広帯域BPF105Wの帯域幅BW(W)相当のカウンタ値2CBを越えているかどうかを判定し、越えていなければステップS70に戻る。ステップS74において、スキャニング開始時のカウンタC2 からのカウント変化が2CBを越えていれば、もはや時刻T1 において検出した受信波信号とは認められないのでステップS10に戻り、基準電圧1、クロック1および広帯域BPF105Wの設定で受信波信号の検索をやり直す。
【0051】
ステップS73において検出時刻T3 からの経過時間が待機時間TH2 を越えると、ステップS80に進み制御部1bにコード読み込みの許可が与えられる。制御部1bは、波形整形回路110から出力される復調信号からコードを読み込み、予め記憶したIDコードと照合して合っていればボデーコンピュータ3に、ドアオープン等の対応する制御信号を出力する。
【0052】
ステップS90では、RSSI電圧VRSSIを基準電圧VS と比較し基準電圧VS よりも高いかどうかをチェックする。これはVCO104の発振周波数や送信周波数がドリフトすること等によりRSSI電圧VRSSIが低下していないかどうかを判定するもので、コード読み込みの信頼性を高める手順である。ステップS90においてRSSI電圧VRSSIが基準電圧VS よりも高ければ、制御部1bによるコード読み込みを容認し(ステップS80)、基準電圧VS よりも低ければIDコードの正確な読み込みが困難と判断してステップS100に進む。なお基準電圧VS は基準電圧2と同じであり、このRSSI電圧VRSSIのチェックはコンパレータ200の出力に基づいて判断される。
【0053】
ステップS100以降の手順は、上記ドリフト等により同調ずれした受信周波数を同調し直す手順である。図例ではVCO104の発振周波数がf3 からf5'に変化した例を示している。ステップS100〜S102では、VCO104の発振周波数を一定値戻す。ステップS100では、同調完了時刻(時刻T3 )におけるスキャニング方向を、カウンタがアップ中であったかどうかで判定する。ダウン中であればステップS101に進み同調時のカウンタC3 に一定値CB’を加算して戻しカウンタC5 とする。またアップ中であればステップS102に進み、タイムチャートに示すように、現在のカウンタCに一定値CBを減算して戻しカウンタC5 とする。図例は減算の場合を示し、VCO104の発振周波数がf5'からf5 に低下している。なお、ここで一定値CB’は、VCO104の発振周波数や送信機4aの送信周波数のドリフトの大きさを予め把握しておき、これに基づいて設定する。大きすぎると同調し直しに時間がかかり、小さいと、上記ドリフト等の大きさによっては完全に受信波信号を喪失してしまうからおそれがあるからである。
【0054】
同調のし直しを実行するステップS110〜S124は上記ステップS70〜S74と同様の手順で行われる。すなわちステップS110では、カウンタ202が一定値CB’戻したカウンタC5 から同調完了時刻(時刻T3 )におけるカウント方向にカウントを開始する。
【0055】
ステップS120では、RSSI電圧VRSSIと基準電圧2の比較出力であるコンパレータ200の出力が「L」かどうかを判定し、「L」でなければスキャニング(ステップS110)が続けられ、スキャニング開始時刻(時刻T5 )からの経過時間が基準作動時間TWを越えると本制御ルーチンを終了し(ステップS122)再びスリープ期間に入る。
【0056】
ステップS120においてコンパレータ200の出力が「L」であればステップS123に進み現在時刻Tが受信波信号の同調時刻T6 から待機時間TH2 を越えて経過していないかどうかを判定する。ステップS123において同調時刻T6 からの経過時間が待機時間TH2 を越えていなければステップS124に進み、現在のカウンタCがスキャニング開始時のカウンタC2 から広帯域BPF105Wの帯域幅BW(W)相当のカウンタ値2CBを越えているかどうかを判定し、越えていなければステップS120に戻る。ステップS124において、スキャニング開始時のカウンタC5 からのカウント変化が2CBを越えていれば、もはや同調し直そうとした受信波信号とは認められないのでステップS10に戻り、基準電圧1、クロック1、広帯域BPF105Wの設定で受信波信号の検索をやり直す。
【0057】
ステップS123において同調時刻T6 からの経過時間が待機時間TH2 を越えると、ステップS80に進み、同調時刻T6 から待機時間TH2 後の時刻T7 から再びコードが読み込まれる。
【0058】
このように、本実施形態によれば、受信波検索制御では、広帯域の中間周波数フィルタ105Wとすることで受信波検出信号を喪失することなく高速で検索ができる。そして同調制御では、低速のスキャニング速度および狭帯域BPF105Nとしてあるので、受信波信号の中心周波数付近に正確に同調をとることができ、また、狭帯域BPF105Nとしてあるので、S/Nが向上して微弱な電波であっても受信が可能となる。
【0059】
また制御ロジック201は、上記ステップS32,S72,S122においてスリープ期間に移行する際、その時点におけるカウンタ202のカウンタC、すなわち当該作動期間の、VCO104の発振周波数の最終値を内蔵のメモリに記憶する。そして次にウェイクアップしたときに、カウンタCの初期値として、記憶されたカウンタ値に設定するようになっており、次の効果を奏する。
【0060】
図3はノイズ電波等の不要電波が多い状況での作動を示すもので、送信機4aのスイッチ400が操作されて送信機4aから電波が送信されており、受信周波数を送信機4aからの電波に同調するには、VCO104の発振周波数をf3 (318.895MHz )までスキャニングする必要がある状態を示している。VCO104の発振周波数は低い周波数からスキャニングを開始する。不要電波が入感しているために不要電波によりRSSI電圧VRSSIが高くなり発振周波数がロックされるが、不要電波からはIDコードが認識されないので、再びスキャニングが開始される。不要電波が多いと、かかる誤検出が多くなり、不要電波の入感でVCO104の発振周波数がロックされる時間が増加する。この結果、VCO104の発振周波数が、基準作動時間TW内にVCO104の可変周波数範囲の上限から下限までのスキャニングはおろか、f3 にも達しない。
【0061】
したがってウェイクアップする度に最低周波数からスキャニングを開始するとすると、送信機4aからの送信電波に同調させることが困難な場合が生ずる。
【0062】
本実施形態では、スリープ後のウェイクアップにおいて、カウンタ202の初期値は、スリープ前のカウンタCの最終値に設定され、スリープ期間をはさんで実質的に連続してスキャニングが行われるから、例えば1回の作動期間で同調できなくともスリープ期間後の作動期間においてVCO104の発振周波数をf3 にロックすることができ(時刻T1 )、以後、図2の作動と同様にして同調が可能となる。
【0063】
なおスリープ後のウェイクアップにおけるカウンタCの初期値は、厳密にスリープ前の最後のカウンタに設定するのではなく、送信機4aの送信周波数やVCO104の発振周波数のドリフト分を考慮して、少しカウンタCを戻して設定してもよい。すなわち図4のステップS50〜S52のごとく、スリープ前の最後のカウンタがアップ中であったかどうかを判定し、アップ中であれば一定値、カウンタを下げ、ダウン中であれば一定値、カウンタを上げる。
【0064】
また、ノイズ電波等の不要電波の影響が小さい場合等には、VCO104の発振周波数のロック後の待機時間を設ける必要はなく、省略してもよい。
【0065】
またVCO104の制御電圧は二等辺三角波としているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、鋸波等、所定範囲内で発振周波数を変化させられるものであればよい。
【0066】
(第2実施形態)
図6に本発明の第2実施形態になる受信機のスキャニング回路の構成を示す。本実施形態の受信機は第1実施形態においてスキャニング回路を図6の構成に変更したもので、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお図1と実質的に同じ作動をする部分については同じ番号を付すものとする。本実施形態のスキャニング回路2Aは、DA変換器203の、ビット当たりのステップ電圧を規定する基準電圧が、切り替えスイッチ210を介して2つの基準電圧発生部211,212から入力するように構成し、基準電圧発生部211,212が高低2つの異なる基準電圧1、基準電圧2を発生するようになっている。
【0067】
制御ロジック201Aは、コンパレータ200とともに掃引制御手段2aaを構成し、切り替えスイッチ204,105S(図1参照)とともに切り替えスイッチ210を制御して、受信波検索制御では高圧の基準電圧1に切り替えてVCO104への制御電圧の変化速度を高くし、同調制御では低圧の基準電圧2に切り替えて制御電圧の変化速度を低くする。
【0068】
本実施形態では、DA変換器203の基準電圧を切り替えることでスキャニング速度を切り替えているので、VCO104の発振周波数が第1実施形態に比して、幅広の周波数間隔でより階段状に変化していくことになる。広帯域BPF105Wの帯域幅を、略上記周波数間隔に、すなわち周波数間隔よりもやや大きくなるようにする。
【0069】
かかる構成によりVCO104の発振周波数のスキャニング速度を切り替え、広帯域BPF105Wにて受信波信号を高速検索する受信波検索制御と、受信波信号を検出すると狭帯域BPF105Nにて低速で同調する同調制御とを行う。
【0070】
図7は受信波信号の存在する周波数域と、BPF105W,105Nの通過帯域の存在する周波数域とを示すもので、(A)が受信波検索制御時、(B)が受信波検出時、(C)が同調制御時のものである。受信波の検索では、広帯域BPF105Wとしているので、一度に広い周波数範囲について受信波信号を検索することができる。そしてカウンタ202がカウントアップ/ダウンすると、順次、BPF105Wの通過帯域の存在する周波数域が隣れる周波数域にシフトする。すなわち、スキャニングが上昇中であれば例えば図の周波数域「2」から周波数域「3」を経て受信波信号の存在する周波数帯「4」にシフトする。下降中であれば、スキャニングする下限周波数で折り返して周波数域「4」にシフトする。いずれにしても周波数がシフトする周波数間隔が大きいので、ごく短時間のうちに受信波信号の存在する周波数域に達する(図7(B))。
【0071】
同調制御では、DA変換器203の基準電圧を基準電圧2に切り替え小さな周波数間隔でスキャニングする。この同調制御開始時の発振周波数は、広帯域BPF105Wの通過帯域の存在する周波数域の端、すなわち現在の発振周波数から広帯域BPF105Wの帯域幅の半分戻した周波数に設定する。制御ロジック201では、これを、上記戻した周波数を基準電圧2に対応したカウント値に換算し、このカウント値にカウンタ202を設定することで行う。
【0072】
このように、第1実施形態と同様に、広帯域BPF105Wの通過帯域の存在する周波数域の端からスキャニングを行うことで、同調制御のスキャニング範囲が、実質的に広帯域BPF105Wの通過帯域内となる。
【0073】
そしてスキャニングは、DA変換器203の基準電圧を低圧にすることで、微小な周波数間隔でかつ低速のスキャニング速度で行われる。そして狭帯域のBPF105Nとしているので、同調精度が高くなり、また、S/Nが向上して微弱な電波であっても受信が可能となる(図7の(C))。
【0074】
なお、上記各実施形態は、FM電波を用いたキーレスエントリ制御システムに適用したが、振幅変調電波等の他の電波形式を用いたものに適用することができる。
【0075】
(第3実施形態)
上記各実施形態では、同調制御時には第2のBPFの帯域幅を狭くすることで、同調精度および受信感度を高めているが、上記図7より知られるように、FM電波は、周波数スペクトラムが双頭を有するプロファイルとなるため、中心周波数に対してずれた、いずれかのピークを検出してしまうおそれがあり、狭帯域化には限界がある。また、強電界のためにRSSI電圧VRSSIが飽和する場合、やはり正確に同調せしめることが困難となるおそれがある。本実施形態はかかる点を改良した受信機を提供するものである。
【0076】
図8に本発明の第3実施形態になるキーレスエントリ受信機を適用したキーレスエントリ制御システムの構成を示す。本実施形態のキーレスエントリ受信機は第1実施形態において、第2のBPFを単一の構成とするとともに、スキャニング回路を別の構成に変更したもので、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお図1と実質的に同じ作動をする部分については同じ番号を付すものとする。
【0077】
受信機1Bの受信部1aaは、単一の第2のBPF105にミキサ103からの中間周波数信号が入力する。
【0078】
スキャニング回路2Bは、コンパレータ200に、RSSI回路111からのRSSI電圧VRSSIとともに、検波器107からの検波出力(ディスクリミネータ出力)が切り替えスイッチ213を介して入力している。
【0079】
制御ロジック201Bは、基本的に第1実施形態の制御ロジック201(図1)と同じもので、コンパレータ200とともに掃引制御手段2aaaを構成し、切り替えスイッチ204,205とともに切り替えスイッチ213を制御して、基準電圧1、クロック1に設定時すなわち受信波検索制御時には、コンパレータ200への入力がRSSI電圧VRSSIとなり、基準電圧2、クロック2に設定時すなわち同調制御時には、コンパレータ200への入力がディスクリミネータ出力となる。なお制御ロジック201Bにおいて実行される制御フローは実質的に図4、図5に示したものと同じであるが、ステップS10では基準電圧1、クロック1、RSSI電圧VRSSIに設定され、ステップS40では基準電圧2、クロック2、ディスクリミネータ出力に設定される。
【0080】
本実施形態の構成によれば、同調制御をディスクリミネータ出力に基づいて行っているから、次の効果がある。ディスクリミネータ出力は、受信周波数に対して単調な山形となり、受信周波数が受信波信号の中心周波数となったときピークとなるから、RSSI電圧VRSSIに基づいて同調制御を行う場合のように、いずれかのピークを検出してしまうおそれはない。したがって第2のBPF105の狭帯域化が実現できる。また、強電界のためRSSI電圧VRSSIが飽和してもディスクリミネータ出力は基本的に飽和しないから、同調をとることができる。
【0081】
なお、ディスクリミネータ出力が基準電圧を越えたら同調と判定するのではなく、ディスクリミネータ出力が最大となったときのカウンタ値を同調点と判定するのでもよい。
【0082】
また、受信波検索において正しい受信波信号がとれずに同調制御において同調不能の状態が続くと、送信機4aのスイッチ400操作に対して実際のドアオープン等の動作の応答性が悪くなる。これを防止するため、制御ロジック201Bを次のように設定するのもよい。すなわち、同調がとれない同調制御が所定回数、例えば2回連続して行われた場合には強電界によるRSSI電圧VRSSIの飽和で同調不能と判断し、受信波検索制御時もコンパレータ200にディスクリミネータ出力を入力しディスクリミネータ出力に基づいて受信波検索制御を行うようにする。この場合、同調不能の状態が長く続くことはないので、送信機4aのスイッチ400操作に対する応答性が確保できる。
【0083】
(第4実施形態)
第3実施形態では、同調制御や受信波検索制御でディスクリミネータ出力を利用しているが、ディスクリミネータ出力は、変調信号を含んでいるので、必ずしも出力が一定しない場合がある。かかる場合には、送信機4a(図8参照)を次のように構成するのがよい。すなわち発振部403を、スイッチ400操作に対応したコード信号が入力すると、発振部403から無変調信号である搬送波を所定時間、送信した後、コード信号により周波数変調した通常の電波を送信するように構成する。搬送波を送信する時間は、VCO104の発振周波数のスキャニングを十分に行い得る時間とし、例えば上記基準作動時間TW と同程度とするのが望ましい。
【0084】
この構成によれば、送信機4aから搬送波が送信される間に、受信機は、VCO104の発振周波数が所定範囲をスキャニングし、安定したディスクリミネータ出力に基づいて受信波を捉えることができ、送信機と受信機間で良好な交信を行い得るキーレスエントリ制御システムを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態になるキーレスエントリ受信機を適用したキーレスエントリ制御システムの全体構成図である。
【図2】上記キーレスエントリ受信機の作動を説明する第1のタイムチャートである。
【図3】上記キーレスエントリ受信機の作動を説明する第2のタイムチャートである。
【図4】上記キーレスエントリ受信機の作動を説明する第1のフローチャートである。
【図5】上記キーレスエントリ受信機の作動を説明する第2のフローチャートである。
【図6】本発明の別の実施形態になるキーレスエントリ受信機の部分構成図である。
【図7】(A)、(B)、(C)は上記キーレスエントリ受信機の作動を説明する第1、第2、第3の模式図である。
【図8】本発明のさらに別の実施形態になるキーレスエントリ受信機を適用したキーレスエントリ制御シルテムの全体構成図である。
【図9】従来のキーレスエントリ受信機を有するキーレスエントリ制御システムの全体構成図である。
【符号の説明】
1,1B キーレスエントリ受信機
1a,1aa 受信部
103 ミキサ
104 VCO(局部発振器)
105W,105N,105 第2のバンドパスフィルタ(中間周波数フィルタ)
105S 切り替えスイッチ(帯域幅切り替え手段)
111 RSSI回路(受信信号強度検出手段)
1b 制御部
2,2A,2B スキャニング回路
2a,2aa,2aaa 掃引制御手段
200 コンパレータ
201,201A,201B 制御ロジック
2b 掃引手段
202 カウンタ
203 DA変換器
3 ボデーコンピュータ(車両制御部)
4 キー
4a 送信機
400 スイッチ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a keyless entry receiver and a keyless entry control system, and more particularly to improving communication performance.
[0002]
[Prior art]
In general, locking / unlocking of vehicle doors, etc. is performed by inserting a mechanical key common to the ignition key into a key cylinder of the door. For example, a remote operation keyless entry control system that does not use mechanical keys has been adopted. This keyless entry control system transmits a code assigned to each vehicle from the transmitter by the driver's operation to the keyless entry receiver on the vehicle side, demodulates it, and collates it with the code stored on the vehicle side. Then, the operation of the electromagnetic actuator or the like unlocks the vehicle, which has the advantage that the door can be locked / unlocked at night.
[0003]
FIG. 7 shows an example of the configuration of such a keyless entry control system. The
[0004]
The
[0005]
The
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the stability of the keyless entry receiver depends on the stability of the transmission / reception frequency, and particularly depends on the performance of the oscillator used in the transmission / reception device. Therefore, it is necessary to use a resonator having a small frequency deviation and good stability, which increases the cost. On the other hand, if the bandwidth of the second BPF is widened, the radio wave from the transmitter can be picked up even if the frequency stability is somewhat poor, but the S / N deteriorates because noise is likely to enter, resulting in sensitivity. Becomes worse.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a keyless entry receiver capable of receiving with high sensitivity even when an oscillator having insufficient performance is used as a local oscillator of a transmitter or a local oscillator of a receiver. The purpose is to provide. The present invention also provides a keyless entry control system that allows a receiver to receive with high sensitivity even when an oscillator that does not necessarily have sufficient performance is used as an oscillator of a transmitter or a local oscillator of a receiver. With the goal.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the invention according to
[0009]
Since the received wave signal is tuned by sweeping the oscillation frequency of the local oscillator, even if the frequency deviation of the oscillation frequency of the transmitter oscillator or the receiver local oscillator is large and the stability is not good, High sensitivity can be received.
[0010]
Moreover, in the received wave search control, the bandwidth of the intermediate frequency filter is widened to enable fast search of a stable received wave signal without causing loss of the received wave signal due to the response delay of the received wave signal. In the control, the bandwidth of the intermediate frequency filter is narrowed to enable accurate tuning, and the S / N is improved so that weak radio waves can be received.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, the sweeping means is configured such that the oscillation frequency of the local oscillator is swept stepwise at a predetermined frequency interval, and the frequency interval is switchable. In the received wave search control, the sweep control means sweeps the oscillation frequency by increasing the frequency interval, and in the tuning control, the frequency interval is decreased, and the oscillation frequency is centered on the oscillation frequency when the received wave signal is detected. And a range including the bandwidth of the broadband intermediate frequency filter is set to be swept, and the bandwidth of the broadband intermediate frequency filter is set to a frequency interval in the substantially received wave search control.
[0012]
In the received wave search control, the frequency interval is large, and the bandwidth of the wideband intermediate frequency filter is substantially the frequency interval in the received wave search control, so it is possible to always sweep at a high speed while covering a wide frequency range. it can.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a superheterodyne receiver that inputs an intermediate frequency signal between a received wave signal and a local oscillator signal of a local oscillator to an intermediate frequency filter, and is frequency-modulated by a code signal. The radio wave transmitted from the transmitter is received, the code signal is demodulated, and a control signal corresponding to the code signal is output to the vehicle control unit. A sweeping means for controlling the local oscillator to sweep the oscillation frequency of the local oscillator within a predetermined range, a received signal intensity detecting means for detecting the received signal intensity, and a sweep control means for controlling the sweeping means are provided. The sweep control means includes a received wave search control for detecting a received wave signal based on the received signal intensity detected by the received signal intensity detecting means, and a tuning of the received wave signal based on the detected output intensity when the received wave signal is detected. Is set to perform tuning control to stop the sweep of the oscillation frequency at the sweep point determined to be tuned.
[0014]
Since the received wave signal is tuned by sweeping the oscillation frequency of the local oscillator, even if the frequency deviation of the oscillation frequency of the transmitter oscillator or the receiver local oscillator is large and the stability is not good, High sensitivity can be received.
[0015]
Moreover, in the tuning control after the received wave search control is performed and the received wave signal is detected, the tuning is performed based on the detection output intensity that is monotonous with respect to the frequency. Even if is used, the frequency spectrum can be tuned at the center frequency of the received wave signal having a double-headed profile. As a result, the bandwidth of the intermediate frequency filter can be narrowed, and the S / N can be improved to receive even weak radio waves. In addition, since the detection output intensity is not basically saturated in the frequency modulation signal, tuning can be achieved even in a strong electric field.
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, the sweep control means detects saturation of the received signal intensity, and the received wave search control is performed from the received wave signal search based on the received signal intensity to the received wave based on the detected output intensity. Set to switch to signal search.
[0017]
When the received signal strength is saturated, it is difficult to search for a received wave signal based on the received signal strength, and tuning cannot be performed. However, as described above, the received wave signal can be searched by performing the received wave search control based on the detection output intensity that is basically not saturated even if the received signal intensity is saturated. Therefore, it is possible to avoid the state of being unable to be tuned after the radio wave is transmitted from the transmitter, and it is possible to output the control signal to the vehicle control unit with high responsiveness.
[0018]
According to the fifth aspect of the present invention, when the received wave signal cannot be tuned even if the tuning control is continuously performed a predetermined number of times, the received signal strength is determined to be saturated.
[0019]
When tuning is not possible as described above, the received signal strength is abnormally increased regardless of the correct received wave signal from the transmitter, and therefore the received signal strength can be determined to be saturated. By such determination, the saturation of the received signal strength is easily known.
[0020]
In a sixth aspect of the invention, the transmitter for transmitting the radio wave frequency-modulated by the code signal corresponding to the switch operation to the keyless entry receiver transmits the non-modulated radio wave prior to the transmission of the frequency-modulated radio wave. The keyless entry control system is constructed in combination with the keyless entry receiver according to any one of
[0021]
Since the receiver tunes the received wave signal by sweeping the oscillation frequency of the local oscillator, even if the frequency deviation of the oscillation frequency of the transmitter oscillator or the local oscillator of the receiver is large and the stability is not good, the transmitter Can be received with high sensitivity, and good communication can be performed between the transmitter and the receiver.
[0022]
When an unmodulated radio wave is received, the detection output of the keyless entry receiver is constant as long as the reception frequency does not change. Therefore, tuning control and received wave search control can be performed satisfactorily based on such stable detection output.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
FIG. 1 shows a configuration of a keyless entry control system to which a keyless entry receiver (hereinafter simply referred to as a receiver) of the present invention is applied. The
[0024]
The
[0025]
The intermediate frequency (IF) signal that has passed through one of the
[0026]
The receiving
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The clock frequencies of the
[0030]
Here, the range in which the
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
In addition, the
[0036]
The operation of the
[0037]
In FIG. 2, the first half shows the case where there is no radio wave from the
[0038]
First, a case where there is no radio wave will be described. The control flow in FIG. 4 starts when the receiving
[0039]
In step S10, the
[0040]
In the
[0041]
When scanning is started, it is determined in step S30 whether the output of the
[0042]
In step S31, it is determined whether or not the current time T has not exceeded the reference operation time TW from the wake-up time T0. If not, the process returns to step S20, and the
[0043]
Next, the operation when a radio wave enters will be described. It is assumed that after the first scanning is completed, the driver operates the
[0044]
In the next step S33, it is determined whether or not the current time T has passed the standby time TH1 from the detection time T1 of the received wave signal. If not, the process returns to step S30, and the detection state of the received wave signal is on standby. It is determined whether time TH1 lasts. The waiting time TH1 is set to 1 ms, for example. If the output of the
[0045]
Here, the oscillation frequency of the
[0046]
In the present embodiment, the tuning deviation due to the high-speed search can be eliminated by executing the tuning control procedure in step S40 and subsequent steps, and both high-speed search of the received wave signal and high-precision tuning are achieved. Yes. That is, when it is recognized in steps S30 and S33 that there is a high probability that the received wave signal is a transmitted radio wave from the
[0047]
Steps S50 to S52 are procedures for returning the oscillation frequency of the
[0048]
In the subsequent step S60, scanning is performed from the returned oscillation frequency f2 corresponding to the bandwidth end of the
[0049]
Steps S70 to S73 are substantially the same as steps S30 to S33, and it is determined whether or not the output of the
[0050]
If the output of the
[0051]
If the elapsed time from the detection time T3 exceeds the standby time TH2 in step S73, the process proceeds to step S80, and the code reading permission is given to the
[0052]
In step S90, the RSSI voltage VRSSI is compared with the reference voltage VS to check whether it is higher than the reference voltage VS. This is a procedure for determining whether or not the RSSI voltage VRSSI is lowered due to drift of the oscillation frequency or transmission frequency of the
[0053]
The procedure after step S100 is a procedure for re-tuning the reception frequency that has been detuned due to the drift or the like. In the illustrated example, the oscillation frequency of the
[0054]
Steps S110 to S124 for executing re-tuning are performed in the same procedure as steps S70 to S74. That is, in step S110, the
[0055]
In step S120, it is determined whether or not the output of the
[0056]
If the output of the
[0057]
If the elapsed time from the tuning time T6 exceeds the standby time TH2 in step S123, the process proceeds to step S80, and the code is read again from the time T7 after the standby time TH2 from the tuning time T6.
[0058]
Thus, according to the present embodiment, in the received wave search control, the wideband
[0059]
Further, when the
[0060]
FIG. 3 shows an operation in a situation where there are many unnecessary radio waves such as noise radio waves. The radio wave is transmitted from the
[0061]
Accordingly, if scanning is started from the lowest frequency every time the wake-up is performed, it may be difficult to tune to the transmission radio wave from the
[0062]
In the present embodiment, in the wakeup after sleep, the initial value of the
[0063]
Note that the initial value of the counter C in the wake-up after sleep is not set strictly to the last counter before sleep, but is a little counter in consideration of the drift of the transmission frequency of the
[0064]
Further, when the influence of unnecessary radio waves such as noise radio waves is small, it is not necessary to provide a standby time after locking the oscillation frequency of the
[0065]
Further, the control voltage of the
[0066]
(Second Embodiment)
FIG. 6 shows the configuration of the scanning circuit of the receiver according to the second embodiment of the present invention. The receiver of this embodiment is the same as that of the first embodiment except that the scanning circuit is changed to the configuration shown in FIG. 6, and the difference from the first embodiment will be mainly described. In addition, the same number is attached | subjected about the part which carries out substantially the same operation | movement as FIG. The
[0067]
The control logic 201A constitutes the sweep control means 2aa together with the
[0068]
In this embodiment, since the scanning speed is switched by switching the reference voltage of the
[0069]
With this configuration, the scanning speed of the oscillation frequency of the
[0070]
FIG. 7 shows the frequency range where the received wave signal exists and the frequency range where the passbands of the
[0071]
In the tuning control, the reference voltage of the
[0072]
As described above, similarly to the first embodiment, by performing scanning from the end of the frequency band where the passband of the
[0073]
Scanning is performed at a small frequency interval and at a low scanning speed by making the reference voltage of the
[0074]
In addition, although each said embodiment was applied to the keyless entry control system using FM radio wave, it can be applied to what used other radio wave formats, such as an amplitude modulation radio wave.
[0075]
(Third embodiment)
In each of the above embodiments, the tuning accuracy and reception sensitivity are improved by narrowing the bandwidth of the second BPF during tuning control. As is known from FIG. 7, the FM radio wave has a double-headed frequency spectrum. Therefore, there is a possibility that any peak shifted from the center frequency may be detected, and there is a limit to narrowing the band. In addition, when the RSSI voltage VRSSI is saturated due to the strong electric field, it may be difficult to accurately tune the RSSI voltage. The present embodiment provides a receiver in which this point is improved.
[0076]
FIG. 8 shows a configuration of a keyless entry control system to which a keyless entry receiver according to the third embodiment of the present invention is applied. The keyless entry receiver of this embodiment is the same as the first embodiment except that the second BPF has a single configuration and the scanning circuit is changed to a different configuration. Explained. In addition, the same number is attached | subjected about the part which carries out substantially the same operation | movement as FIG.
[0077]
The receiving unit 1aa of the
[0078]
The
[0079]
The control logic 201B is basically the same as the control logic 201 (FIG. 1) of the first embodiment, and configures the sweep control means 2aaa with the
[0080]
According to the configuration of the present embodiment, the tuning control is performed based on the discriminator output. The discriminator output is monotonous with respect to the reception frequency and peaks when the reception frequency becomes the center frequency of the reception wave signal. Therefore, as in the case of performing tuning control based on the RSSI voltage VRSSI, There is no risk of detecting such a peak. Therefore, the narrow band of the
[0081]
It should be noted that if the discriminator output exceeds the reference voltage, it is not determined as tuning, but the counter value when the discriminator output becomes maximum may be determined as the tuning point.
[0082]
In addition, if a correct received wave signal cannot be obtained in the received wave search and the tuning cannot be performed in the tuning control, the responsiveness of the actual operation such as opening the door is deteriorated with respect to the operation of the
[0083]
(Fourth embodiment)
In the third embodiment, the discriminator output is used in tuning control and reception wave search control. However, since the discriminator output includes a modulation signal, the output may not always be constant. In such a case, the
[0084]
According to this configuration, while the carrier wave is transmitted from the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a keyless entry control system to which a keyless entry receiver according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a first time chart for explaining the operation of the keyless entry receiver.
FIG. 3 is a second time chart for explaining the operation of the keyless entry receiver.
FIG. 4 is a first flowchart for explaining the operation of the keyless entry receiver.
FIG. 5 is a second flowchart for explaining the operation of the keyless entry receiver.
FIG. 6 is a partial configuration diagram of a keyless entry receiver according to another embodiment of the present invention.
FIGS. 7A, 7B, and 7C are first, second, and third schematic diagrams illustrating the operation of the keyless entry receiver, respectively.
FIG. 8 is an overall configuration diagram of a keyless entry control siltem to which a keyless entry receiver according to still another embodiment of the present invention is applied.
FIG. 9 is an overall configuration diagram of a keyless entry control system having a conventional keyless entry receiver.
[Explanation of symbols]
1,1B Keyless entry receiver
1a, 1aa receiver
103 mixer
104 VCO (local oscillator)
105W, 105N, 105 Second band pass filter (intermediate frequency filter)
105S changeover switch (bandwidth changeover means)
111 RSSI circuit (reception signal strength detection means)
1b Control unit
2,2A, 2B scanning circuit
2a, 2aa, 2aaa Sweep control means
200 comparator
201, 201A, 201B Control logic
2b sweeping means
202 counter
203 DA converter
3 Body computer (vehicle control unit)
4 key
4a transmitter
400 switches
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