JP3810835B2 - 誤差拡散とハーフトーン処理を利用する画像処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像とモノクロ印刷の両方に使用できる従来のハーフトーン手法を組み合わせた誤差拡散法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファン(Fan )に付与された米国特許第5,226,096号や、エシュバッハ(Eschbach)に付与された米国特許第5,243,443号あるいはヘインズ(Hains )に付与された米国特許第5,321,525号等が開示しているように、ここ数年間従来のハーフトーン手法と誤差拡散を組み合わせる数々の技術が提案されている。このような組み合わせの背景となる考え方は、解像度を損なわないで、粗い量子化の結果生じる画質の劣化を削減することに根拠をおいている。粗い量子化による画質の劣化は、風景がほとんど変わらない画像領域によくみられ、バンディング現象(banding)とも呼ばれている。バンディングは、使用できる灰色出力レベルの数が限られていることに起因し、一般にバンディングを起こす画像領域は、セルのサイズが小さくなると増加する傾向にある。これは、ハーフトーンセルが表現できるレベル数が少なくなることに等しい。
【0003】
ファンとヘインズによる上述の手法は、画像を通常長方形で互いに共通部分のないブロックに分割し、その後画像がブロック毎に処理される。普通このプロセスの第一ステップは、順序付きのハーフトーン化で、その後ブロックに基づく誤差拡散技術を使って量子化誤差を削減する。ブロックに基づく誤差拡散技術の主な制限要因は、ブロックがハーフトーンセルをカバーしなければならないことである。ディジタルハーフトーンのしきいマトリックスが、長方形ブロックを周期的に繰り返すホラデー(Holladay)の方法を使って表すことができることは公知である(トーマス・M・ホラデー(Thomas M. Holladay)著「An Optimum Algorithm for Halftone Generation for Displays and Hard Copies'」Proc. Society for Information Display, 1980年21巻第2号185〜192ページ参照)。従って、モノクロ画像の印刷に関するアプリケーションでは、上述の制限はあまり問題とならない。なぜなら、そのような印刷は、幅対高さの比が2のホラデーブロックを持つ角度45度のスクリーンを使用しているからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カラー画像の印刷の場合は、通常任意のスクリーン配置方向、すなわち角度15度または75度などのスクリーンを使用するので状況が異なってくる。このようなスクリーンは、典型的に幅対長さ比が非常に大きいか、非常に小さくなっている。そのためブロックベースの誤差拡散を使用することが困難になる。
【0005】
従って本発明の目的は、誤差拡散と任意のスクリーン配置方向を使用するハーフトーン手法とを組み合わせることにより、画質の劣化を最小限に抑える画像処理方法を開示することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、ブロックの大きさと幅対高さ比が、ほとんどドットサイズやハーフトーンの角度に無関係の方法が提供されている。この手法を利用し、通常任意の配置方向を持つスクリーンを使用するカラー画像の再生の質を向上することができる。
【0007】
このために本発明の画像処理方法は、
(1)それぞれがしきい値(スレッシュホルド・レベル)を有する複数の画素から形成され、かつ、相互に共通部分を持たない(ディスジョイント:disjointed)ブロックに画像を分割するステップ
(2)複数の代表レベルに前記しきい値をレベル分け(スレッシュホルディング:thresholding)するステップ
(3)各ブロックについて、前記代表レベルの1つを生む最大しきい値を表す第1しきい値と、前記代表レベルとは別の代表レベルを生む最小しきい値を表す第2しきい値とを判定するステップ
(4)各ブロックについて、第1しきい値を持つ画素数である第1数と、第2しきい値を持つ画素数である第2数を判定するステップ
(5)第1しきい値と第2しきい値とを比較するステップ
(6)第2しきい値が第1しきい値より大きい場合、各ブロックの入力データのレベルを測るステップ
(7)入力データのレベルが均一の場合、各ブロックの重大局部誤差と平均値を計算するステップ
(8)重大局部誤差に基づいて重大ブロックを判定するステップ
(9)重大局部誤差に前記第1数を乗じるステップ
(10)その乗算の結果を伝播された誤差に加算し、各ブロックの総誤差を求めるステップ
(11)各重大ブロックの総誤差が−0.5/L未満または0.5/L以上であるか否かを判定するステップ
(12)前記重大ブロックの総誤差が0より大きい場合、前記第2しきい値を持つ重大ブロックの1つの画素を変更する第1変更ステップ
(13)前記総誤差が0.5/L未満になるまで、その重大ブロックの総誤差を1/Lづつ減少するステップ
(14)前記重大ブロックの総誤差が0より小さい場合、前記第1しきい値を持つ重大ブロックの1つの画素を変更する第2変更ステップ
(15)前記総誤差が−0.5/L以上になるまで、その重大ブロックの総誤差を1/Lづつ増加するステップ
(16)重大ブロックの減少もしくは増加後の総誤差、または減少も増加もされなかった重大ブロックおよび非重大ブロックの総誤差を、少なくとも1つの周辺ブロックに拡散するステップ
を含み、誤差拡散とハーフトーン処理を利用する。
【0008】
本発明のもう1つの特徴は、量子化に起因する誤差が、「重大ブロック」内でのみ補正されることである。
【0009】
さらに本発明の別の特徴は、量子化に起因する誤差が、フルドットのみで補正されることである。フルドットとは、均一な領域として発生する可能性の大きいドットと定義されている。ドットは複数の画素から構成されている。さらに、誤差拡散は、最初の連続トーン画像がほとんど変化のない灰色レベルを持つ領域内でのみ実行される。この考え方は次の2つの点に基づいている。すなわち、(1)非常に細かい画像の領域では、肉眼で精密な灰色レベルおよび量子化誤差を見分けることができない。(2)この技術は、部分ドットに関する画素値を変えることによって生じうる画質の劣化を避けることである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜4は、本発明を適用した一実施形態のステップを説明するフローチャートである。ここで、入力される灰色トーンが[0,1]の範囲内にあり、出力される値は0か1であるものとする。
【0011】
まず、予備のステップS50で、画像を互いに共通部分のないブロックに分割する。ステップS100では、それぞれの画素が、使用されているハーフトーンセルから決まる適切なしきい値に従って、レベル分けされる。
【0012】
図5(A)には、7つの異なる画素参照レベルを持つ2つのドット(各ドットは1×7の画素群からなる)が示されている。ドット1の画素1はしきい値として1.5/Lという値、画素5は同様に5.5/Lという値を持つ。ここでLはセルの大きさを表し、本例では7である。
【0013】
7つの画素による各グループは、ドットの周期にも対応している。レベル分け(順序付けディサーリング:dithering)の結果が図5(B)に示される。そこでは3つの画素からなる各グループが、ブロック1、2、3、4にそれぞれ対応している。同図に示すように、ブロック(ここではブロック3)が複数の周期(ドット)をまたぐ可能性もある。ここでは一例として、2.5/Lのデータが続けて入力されるものとする。このとき、平均出力値も2.5Lにならなければならず、すべての周期の平均が2.5/Lになるべきである。2.5/L以下のしきい値には2進数の1が与えられ、2.5/Lより大きいしきい値には2進数の0が与えられる。
【0014】
図6(A)は、図5(A)に示された2つのドット周期のそれぞれの理想値を示している。最初の周期は、3/L(すなわち2進数の1で表される「オン」状態に合計3つの画素がある)で、2番目の周期は、2/L(すなわち2進数の1で表される「オン」状態に第1および第7番目の画素がある)となっている。それからわかるように、この2つの周期の平均値は、3/Lと2/Lの平均をとり、所期の値2.5/Lとなる。
【0015】
図5(B)に示され、図6(B)に載せられた実際値を、図6(A)に示された理想値と比較すると、レベル分けの結果生じる2つの周期の平均が2.5/Lではなく、3/Lとなっている。図6(B)に示された第1周期は3/L(第1、2、7番目の画素が「オン」状態)、第2周期も、3/Lの値を持つ。レベル分けの結果得られる平均値が3/Lなので、初期の灰色レベルに誤差が生じることになる。この誤差を補正するには、図6(B)に示された2つの周期のどちらか一方の値が3/Lから2/Lに変えられ、2つの周期の平均を2.5/Lとしなければならない。このために、2つの周期の一方の画素を2進数の1から0に変える必要がある。このように、図6(B)のレベル分けは、従来の技術の限界を示すものである。
【0016】
図1に戻る。次のステップS200では、
1)「オン」画素(すなわちあるブロックの第1の代表レベル)を生じる第1(かつ最大)のしきい値であるBMAX
2)「オフ」画素(すなわちあるブロックの第2の代表レベル)を生じる第2(かつ最小)のしきい値であるWMIN
3)しきい値BMAX のブロックにおける第1の画素数であるNBMAX
4)しきい値WMIN のブロックにおける第2の画素数であるNWMIN
がそれぞれ記録される。図5(A)(B)に示される第1ブロックの、2進数の1の生じる最大のしきい値は2.5/Lであり、BMAX =2.5/Lとなる。また、2進数の0を生じる最小のしきい値は3.5/Lで、従ってWMIN =3.5/Lとなる。
【0017】
次にBMAX とWMIN が比較され、レベル分けの結果得られる出力パターンがフルドットパターン(またはフルドットパターンの一部)か、部分ドットパターンかが判定される。部分ドットは、画像に端部(エッジ)が生じている領域でハーフトーン処理が行われた結果生じる。ここで端部とは、画像の灰色レベルの突然の変化と定義することができる。部分ドットは、そうした突然の変化を反映するものであり、ドットの一部が1つの灰色レベルで、同じドットの他の部分が別の灰色レベルとなる。
【0018】
ここで注意すべき特徴は、特定のディサーマトリックス、すなわちハーフトーンセルにおいて、セル領域全体にわたるレベル分け操作が不均一であることである。すなわち、セル内の1画素では高レベルのしきい値を超え、同じセル内の他の画素では低レベルのしきい値に達していない状態があるということである。すなわち、部分ドットは、十分に均一な灰色レベルを持つ所定のパターンのいずれにも該当しないパターンとして検出される。従って、部分ドット上には均一な灰色レベルがないので、そのドットを2つの灰色レベルとして扱うことができる。
【0019】
フルドットパターンは、WMIN >BMAX が満たされると生じ、部分ドットは、反対の条件、すなわち、WMIN ≦BMAX の時に生じる。もしステップS300でドットが部分ドットと判定されると、特定のブロックの誤差が、補正されずにすべて周囲のブロックに伝播される。一方、ステップS300で、ドットがフルドットであると判定されると、次のステップS400が実行される。
【0020】
図7に示されているように、図5(A)のドットはすべてフルドットと判定されている。ここで、ブロック2および4は両方とも、「オン」の画素がないこと、即ち、2進数の1を表す画素がないことに注意する必要がある。このようにBMAX が存在しない場合には、BMAX を−0.5/Lに設定する。同様に、ブロック3には「オフ」の状態の画素がなく、最小WMIN が存在しないため、WMIN が1+0.5/Lに設定される。
【0021】
次に、図5(A)に戻り、NBMAX とNWMIN を決める。それぞれのブロックをみると、BMAX (または2.5/Lの値)がブロック1で1回起こっている。従って、NBMAX が1に設定される。同様に、NWMIN (WMIN =3.5/L)がブロック1で1回起っている。従って、ブロック1のNWMIN が1に設定される。同様にしてそれぞれのブロックに関連するNBMAX とNWMIN が定められる。
【0022】
ステップS400では、それぞれのブロックへのデータ入力のレベルが測られ、それらが同質または均一かどうか判定される。同質かどうかは、ブロックへのデータ入力のダイナミックレンジを適切なしきい値と比べて決定する。もしブロックが同質でない場合は、そのブロックの全体の誤差が補正されずに、周辺のブロックに伝播される。本実施形態では、2.5Lばかりがつづけて入力されると仮定しているため、その入力は均一であり、次のステップS500の処理が行なわれる。ステップS500では、それぞれのブロックの平均灰色値(エリア)i* が、次の公式により計算される。
【0023】
i* =Σ k εblock y(k)/block size
ここでΣはブロック内の画素に対する総和であり、y(k)は各画素の色を示す数値である。ここでは、入力値として定数2.5/Lが選ばれているので、それぞれのブロックの平均灰色値も定数2.5/Lでなければならない。
【0024】
次に、ステップS510でそれぞれのブロックの重大(クリティカル)局部誤差が下記の公式により計算される。
【0025】
重大局部誤差 =|[i−(BMAX +0.5/L]|
ブロック1〜4の重大局部誤差が図8に示されている。図8を参照すると、特定のブロックの重大局部誤差の絶対値が0.5/L以下であれば、その重大局部誤差は実際の誤差に等しい(例えば、ブロック1の重大局部誤差は−0.5/Lであるため、絶対値は+0.5/Lであり、重大局部誤差はもとの−0.5/Lでよい)。一方、もし重大局部誤差の絶対値が、0.5/Lよりも大きい場合、重大局部誤差は0に設定される(例えば、ブロック2の重大局部誤差は2.5/Lであるから、絶対値は+2.5/Lであり、重大局部誤差は0となる)。
【0026】
ステップS520では、それぞれのブロックが「重大(クリティカル)ブロック」かどうか判定するため分析する。次の条件の1つまたは両方が満たすブロックは、「重大ブロック」と呼ばれる。すなわち、
1/L≧ i* −BMAX ≧0
または、
0.5/L≧WMIN −i* ≧0
図9に示されているように、ブロック1および3は重大ブロックである。従って、量子化に起因する誤差は、これらのブロック内で補正される。しかし、ブロックが重大ブロックと判定されない場合は、このような誤差がブロック内で補正されることはない。
【0027】
ステップS610では、まず重大局部誤差にNBMAX の値を掛け(ステップ605)、それに周囲のブロックより拡散または伝播された誤差を加算し、総誤差が得られる。もし、
(1)(a)総誤差≧0.5/L または (b)総誤差<−0.5/L
なら、重大ブロックの画素が変更される(ステップS701とS702)。ブロック内のどの画素が変えられるべきか決めるため、次の規則(2)(3)を用いる。
【0028】
(2)もし、総誤差が0より大の場合、しきい値WMIN を有するブロックの画素の2進数値を変える。
【0029】
(3)もし、総誤差が0より小の場合、しきい値BMAX を有するブロックの画素の2進数値を変える。
【0030】
規則(2)(3)は、1ブロックにつき1画素のみがBMAX またはWMIN の値をとるものと仮定している。もし規則(2)において、1ブロックにつき2以上の画素がWMIN の値をとる場合、WMIN に最も近い入力を持つ画素を選び、それを変える。同様に、1ブロックにつき2以上の画素がBMAX の値をとる場合は、BMAX に最も近い入力を持つ画素を選ぶ。
【0031】
変更すべき画素を持つブロックを選択した後、ステップS910で1/Lずつ総誤差を減少または増加する。最初の総誤差の符号が正か負かによって、減少か増加が決まる。もし最初の総誤差が正の場合、総誤差が0.5/L以下になるまで、または選択されたブロックの変更すべき画素数がNWMIN になるまで、1/Lずつ減少される。このようにして、量子化による誤差が重大ブロック内で補正される。一方、最初の総誤差が負の場合、総誤差は(ステップS910で)−0.5/L以上になるまで、または選択されたブロックの変更すべき画素数がNBMAX になるまで1/Lずつ増加される。
【0032】
図10は、図5〜9で参照されたと同じ4つの図解ブロックを使って得られたステップS600〜S910の例の1つの結果をまとめたものである。
【0033】
具体的にいうと、まずブロック1の重大局部誤差−0.5/Lに1、すなわちNBMAX =1を掛け、それを伝播の剰余0に加算し(ブロック1には先行するブロックや周辺のブロックがないものとする)総誤差−0.5/Lを得る。ブロック1は、重大ブロックなので(図8、9を参照)誤差補正が実行される可能性がある。
【0034】
ここで、重大ブロックにはまず、数式(1)(a)および(b)が適用されるが、この場合は総誤差が−0.5/Lなので、数式(1)(a)、(b)の条件がともに満たされず、誤差補正は起こらない。つづいて、ブロック1の総誤差がブロック2に伝播される。
【0035】
ここで留意すべきことは、本発明を説明する上で、拡散は一次元でのみ検討されれば十分ではあるが、拡散は数個の周辺ブロックを含む、一次元以上の次元でも起こりうるということである。
【0036】
ブロック2の総誤差は−0.5/Lとなっている。ブロック2は、重大ブロックではないので、数式(1)(a)または(b)は適用されない。従ってブロック2の総誤差がブロック3に拡散される。ブロック3は、重大ブロック(図8、9参照)で、総誤差−1.0/Lを有している。ここでは数式(1)(b)が満たされるので、次に規則(2)および(3)が検討される。ブロック3の総誤差が−1.0/Lで0より小さいので、(3)があてはまる。
【0037】
規則(3)により、BMAX 、すなわち2.5/Lに対応する画素を変更することが要求される。すなわち、ブロック3の画素3を2進数の1から0に変えなければならない。それにより、周期2の平均値を2/Lに変え(周期2の画素1および7はともに、2進数の値1を有している)全体の周期平均値(周期1と周期2)を2.5/Lとしている。
【0038】
ここで、総誤差に1.0/Lが加えられる。その後、総誤差が−0.5/L以上になったかどうか検討される。もしなっていなければ、同じ処理を総誤差が−0.5/L以上になるか、そのブロック内で変更された画素の数がNBMAX に達するまで繰り返す。この例の場合、1/Lが1回加算された時点で総誤差が0になるため、処理は終了する。この後、総誤差がブロック4に伝播される。
【0039】
図11は、従来のスクリーン手法を使った画像を示している。一方、図12は、本発明を適用したスクリーンを示している。図11は、ドットサイズが1×26でシフトパラメータが5のスクリーンを使用している。図11では、粗い量子化の影響が見られ、図12では粗い量子化の影響が大幅に削減されている。図12のブロックの大きさは、2×4となっている。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、誤差拡散と任意のスクリーン配置方向を使用するハーフトーン手法とを組み合わせることにより、画質の劣化を最小限に抑える画像処理方法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図2】 本発明の実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図5】 (A)および(B)は、従来のしきい値処理を施す前と後の2つのドットを示す図である。
【図6】 (A)および(B)は、理想的しきい値処理の結果と従来のしきい値処理技術の結果をそれぞれ示す図である。
【図7】 フルドットを部分ドットから分離する際に使われる4つの図解ブロックの最高値と最低値を示す図である。
【図8】 4つの図解画像ブロックの重大局部誤差を示す図である。
【図9】 図8の重大局部誤差を使って重大ブロックを鑑定する様子を示す図である。
【図10】 4つの図解ブロックの誤差拡散を示す図である。
【図11】 従来のスクリーンの例を示す、ディスプレイに表示した中間調画像の写真である。
【図12】 本発明の実施形態によるスクリーンの例を示す、ディスプレイに表示した中間調画像の写真である。
Claims (1)
- それぞれがしきい値を有する複数の画素から形成され、かつ、相互に共通部分を持たないブロックに画像を分割するステップと、
複数の代表レベルに前記しきい値をレベル分けするステップと、
各ブロックについて、前記代表レベルの1つを生む最大しきい値を表す第1しきい値と、前記代表レベルとは別の代表レベルを生む最小しきい値を表す第2しきい値とを判定するステップと、
各ブロックについて、第1しきい値を持つ画素数である第1数と、第2しきい値を持つ画素数である第2数を判定するステップと、
第1しきい値と第2しきい値とを比較するステップと、
第2しきい値が第1しきい値より大きい場合、各ブロックの入力データのレベルを測るステップと、
入力データのレベルが均一の場合、各ブロックの重大局部誤差と平均値を計算するステップと、
重大局部誤差に基づいて重大ブロックを判定するステップと、
重大局部誤差に前記第1数を乗じるステップと、
その乗算の結果を伝播された誤差に加算し、各ブロックの総誤差を求めるステップと、
各重大ブロックの総誤差が−0.5/L未満または0.5/L以上であるか否かを判定するステップと、
前記重大ブロックの総誤差が0より大きい場合、前記第2しきい値を持つ重大ブロックの1つの画素を変更する第1変更ステップと、
前記総誤差が0.5/L未満になるまで、その重大ブロックの総誤差を1/Lづつ減少するステップと、
前記重大ブロックの総誤差が0より小さい場合、前記第1しきい値を持つ重大ブロックの1つの画素を変更する第2変更ステップと、
前記総誤差が−0.5/L以上になるまで、その重大ブロックの総誤差を1/Lづつ増加するステップと、
重大ブロックの減少もしくは増加後の総誤差、または減少も増加もされなかった重大ブロックおよび非重大ブロックの総誤差を、少なくとも1つの周辺ブロックに拡散するステップと、
を含むことを特徴とする、誤差拡散とハーフトーン処理を利用する画像処理方法。
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