JP3895674B2 - Vibration generator - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機など小型の情報端末機器に搭載される振動発生装置に係わり、特に情報端末機器が奏でる着信メロディや環境音楽などの音階および/または音量の変化に合わせて振動する振動発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
着信メロディに応じて振動が発生する装置としては、例えば特許文献1に開示された発明が存在する。
【0003】
この振動発生装置では、音源メモリに複数の着信メロディの第1〜第4音源データが第1〜第4旋律部に保持されている。
【0004】
選択された選択旋律の音源データに基づいて、有音期間においてハイレベル、無音期間においてローレベルとなる旋律パルス信号を振動ドライブ回路に出力し、この選択旋律の音源データに基づいて、旋律パルスを振動ドライブ回路に出力することにより、振動ドライブ回路が旋律パルスに基づいて振動部を駆動し、振動部が選択旋律に応じて振動する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−268171号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特許文献1に記載の装置では、前記振動ドライブ回路が、旋律パルス信号に応じて、パワーダウン及びパワーアップが繰り返されて切り替えられる構成であるため、単に旋律パルス信号がハイレベル時に振動部を駆動させ、また旋律パルス信号がローレベル時に振動部の振動を停止させるもに過ぎないものである。
【0007】
すなわち、上記特許文献1の記載されたものでは、音楽と振動とに整合性がなく、バイブレータが単に連続して振動するだけの単調なものとしかならないという問題がある。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、人が体感できる振動の振動数を情報端末機器が奏でる着信メロディなどに合わせて変化させることにより、振動で音楽を表現できるようにした振動発生装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の振動発生装置は、振動発生手段と、前記振動発生手段を振動させる駆動信号を生成する信号生成手段と、複数の音色ごとに分けられた複数のトラック、または複数の旋律パートごとに分けられた複数のトラックを含む音響データを記憶したデータ記憶部と、複数のチャンネルを有し前記データ記憶部から読み出された前記音響データの各トラックを各チャンネルに割り当てた音響信号を出力する音源部と、
前記データ記憶部から音響データを読み出して前記音源部に送る制御部とを有しており、
前記振動発生手段を駆動するモードが設定されると、前記制御部は、前記音響データの中の特定のトラックを読み出して振動数の変換処理を施し、
前記変換処理では、前記音響データの基準となる音階の振動数である第1の基準振動数を、これよりも低い第2の基準振動数に変形するための比を設定するとともに、前記特定のトラックのそれぞれの音階のデータを前記第1の基準振動数と第2の基準振動数との比と同一の比率で変換することで変換信号を生成し、この変換信号を前記音源部に与え
前記音源部では、前記変換信号にいずれかのチャンネルが割り当てられて指令信号が生成され、この指令信号に基づいて、前記信号生成手段は、変換処理された振動数で前記振動発生手段を駆動する駆動信号を生成することを特徴とするものである。
【0010】
本発明の振動発生装置では、例えば着信メロディの音階および/または音量の変化に応じて振動の周波数も変化させることが可能であるため、種々の着信メロディを振動で表現することができる。よって、非マナーモードでは、着信メロディに合わせた振動を発生させることができる。また着信メロディが鳴るのを禁止するマナーモードでは、着信メロディが聞こえなくともその音階および/または音量の変化に応じて変化する振動を発生させることができる。よって、マナーモードにおいても、例えば電話を着信したのか、メールを着信したのかを知ることができる。あるいは着信メロディと送信者とを対応させておくことにより、発信相手を特定することができる。
【0012】
上記構成では、振動発生手段の振動数を人体が体感できる帯域に設定することができるため、より明確に着信メロディを振動で表現することができる。
【0013】
また第2の基準振動数を可聴範囲以下に設定し、この第2の基準振動数を中心に振動を発生させるようにすると、ボディソニックとしての機能を生じさせることも可能である。
【0015】
上記構成では、使用者が振動を発生させるパートを任意に設定することができるため、例えば主旋律パートの振動や、ドラムパートの振動など使用者の好みに応じた振動が発生するように設定することができる。
【0016】
前記音響データが、MIDI規格に沿った楽譜データである。あるいは、これに準じた楽譜データを使用することができる。
【0017】
また前記制御部とは別の振動制御チップが設けられ、この振動制御チップが、前記変換処理を行うとともに前記信号生成手段を含んでいるものであってもよい。
【0018】
制御部に設けれらたソフトウエアで処置する場合には、振動制御チップを用いる必要がないため、コストを低減できる。また振動制御チップを用いる場合には、制御部の負担を軽減できるため、制御部の処理能力を高めることができる。
【0019】
また前記振動発生手段としては、支持体に所定のストロークの範囲で往復移動可能に支持された可動体と、前記可動体を前記ストロークの中点に向けて付勢する付勢手段と、前記可動体と前記支持体のいずれか一方に設けられたマグネットおよび他方に設けられたコイルを備えて前記可動体に前記ストロークに沿う方向の駆動力を与える磁気駆動手段と、前記コイルに前記駆動信号が与えられて可動体に固有振動数による振動を発生させる制御手段と、を有するものである。
【0020】
上記構成の振動発生手段では、駆動信号に対する振動の追従性が高いため、複雑な音楽に合わせた振動も対応可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は振動発生手段の実施の形態を示し、Aは斜視断面図、Bは断面図である。
【0022】
本発明の振動発生装置は、図1に示す振動発生手段1と図3に示す制御手段10とで構成される。
【0023】
図1に示す振動発生手段1は、支持体として円筒状の磁性体のケース2とその両端に取り付け可能な非磁性体の蓋体3,3を有している。前記蓋体3,3の内面には非磁性体の軸4が支持されており、前記軸4はケース2および蓋体3,3の中心を通る仮想中心線O−Oに一致している。
【0024】
前記ケース2の内壁にはコイル5が固定されている。前記コイル5はエナメル線などの被覆導線を円筒状に巻き付けることによって形成されており、ケース2の図示X方向の長さの中心から若干一方(図1ではX1側)の蓋体3に寄った位置に固定されている。
【0025】
前記ケース2の内部には可動体6が設けられている。前記可動体6は一方(X2側)の端部に非磁性体の錘7が設けられ、他方(X2側)の端部にマグネットMが設けられている。また前記マグネットMの両端面には磁性材料で形成されたヨーク部材8a,8bが設けられている。前記錘7、ヨーク部材8a、マグネットMおよびヨーク部材8bは円柱または円盤形状をしており、全ての外周面は、軸4の中心に対して同心円上に位置している。
【0026】
前記可動体6の中心、すなわち前記錘7、ヨーク部材8a、マグネットMおよびヨーク部材8bの中心にはX方向に抜ける孔6aが形成されており、この内部に前記軸4が挿通されている。よって、可動体6は前記軸4に沿って図示X方向に所定範囲のストロークにて往復移動できるようになっている。前記軸4が非磁性材料で形成されているため、可動体6がマグネットの力で軸4に引き付けられることがなく、可動体6が軸4に沿って動くときの移動負荷が小さくなっている。
【0027】
また前記マグネットMおよびヨーク部材8bの外径寸法は、前記錘7、ヨーク部材8aの外径寸法よりも小さく且つ前記コイル5の内径寸法よりも小さく形成されている。よって、可動体6が前記軸4に沿って図示X1方向に移動するときに、前記マグネットMおよびヨーク部材8bの部分が前記コイル5の内部で移動できるようになっている。
【0028】
この実施の形態では、前記マグネットMとコイル5とでムービングマグネット型の磁気駆動手段が形成されている。ただし、前記可動体6にコイルが搭載され、ケース2の内周面に前記コイルに対向するマグネットが設けられたムービングコイル型の磁気駆動手段が用いられてもよい。
【0029】
前記可動体6の両端と前記蓋体3,3の内面との間には付勢部材9,9が設けられており、可動体6は前記付勢部材9,9によって、軸方向に沿う互いに逆向きの付勢力を受けている。前記付勢部材9,9は互いに同じばね定数で、同じ軸方向長さのときに同じ弾性力を発揮するものであることが好ましい。図1は、コイル5に通電されていない状態を示しているが、このとき前記可動体6は、両側に位置する前記付勢部材9,9からの付勢力を受けて、その移動ストロークの中点に位置している。
【0030】
前記マグネットMは、ヨーク部材8aに接する端面Maと、ヨーク部材8bに接する端面Mbとが逆の磁極となるように着磁されている。図1に示す実施の形態では、端面MbがN極で端面MaがS極である。この場合、前記マグネットMで発生した磁束φは、一方の前記ヨーク部材8bを介して外周方向に向けて出力され、前記コイル5を垂直に横断してケース2に達する。さらに前記磁束φは磁性材料で形成されたケース2の内部を通り他方のヨーク部材8aと対向する位置に導かれ、この位置から前記ヨーク部材8aに向けて出力されてマグネットMのS極に達するという磁路を形成している。
【0031】
また図1に示すように、可動体6が移動ストロークの中点に位置しているとき、一方のヨーク部材8aのX方向での幅寸法の中点が、コイル5の巻き軸方向の中点と一致し、あるいはほぼ一致している。
【0032】
図1に示す中立状態において、コイル5に図1Bに示す方向の電流が与えられると、前記磁束φと電流とによって電磁力FがX2の向きに発生し、可動体6に対してX2方向への駆動力を与えることができる。またコイル5に逆向きの電流を与えることで、可動体6にX1方向への駆動力を与えることができる。
【0033】
次に、振動発生装置の制御手段について説明する。
図2はマグネットとコイルとの対向関係を示す部分断面図、図3は振動発生装置の制御手段を示すブロック図、図4はコイルに与えられる駆動信号の一例とそのときの可動体の振動を示す線図である。
【0034】
図2に示すように、コイル5の一方の端部(巻き始端)が端子Ta1、他方の端部(巻き終端)が端子Ta2、前記端子Ta1と端子Ta2との中間点(コイル5の中点)が中間端子をTa3である。
【0035】
図3に示す制御手段10は、前記中間端子Ta3に接続された位置検出手段11、信号生成手段12、ドライブ手段13および振動制御部14を有している。ドライブ手段13には2つの出力部が設けられており、その一方がコイル5の一方の端子Ta1に接続され、他方がコイル5の他方の端子Ta2に接続されている。
【0036】
前記信号生成手段12では振動制御部14の指令に基づいて、駆動信号S1を生成してドライブ手段13に出力し、前記ドライブ手段13から所定の波形の駆動電流が前記コイル5の端子Ta1と端子Ta2に与えられる。前記信号生成手段12には、複数のパターンの前記駆動信号S1が記憶されており、前記振動制御部14からの指令によって、いずれかのパターンの駆動信号S1が選択されて前記ドライブ手段13に与えられる。なお、振動制御部14がどのような指令を与えるかについては後に説明する。
【0037】
前記位置検出手段11は、可動体6が図1および図2に示す中立位置、すなわち往復移動ストロークの中点に至ったことを検知するものである。この位置検出手段11で検出された前記中点の検出信号が信号生成手段12に与えられると、信号生成手段12では、この検出信号を基準として駆動信号S1の電流方向の切換などの制御が行われる。
【0038】
なお、前記位置検出手段11は必須のものではないが、この位置検出手段11を設けると、可動体6の摺動負荷などが大きくなり、あるいは付勢部材9,9の弾性力が大きく変化したりして可動体6の固有振動数が大きく狂ったような場合であっても、その変化に追従した駆動信号S1を生成することができる。
【0039】
図4は駆動信号S1の波形を示している。この実施の形態では、前記駆動信号S1が矩形波としてコイル5に与えられるが、この駆動信号S1の波形は三角波などであってもよい。図4では、駆動信号S1の中立点を「0」で示しており、このときコイル5は無通電状態である。駆動信号S1が順方向に立ち上がっているとき、コイル5に対して電流が端子Ta1から端子Ta2に向けて流れる。このとき、可動体6にはX2方向への駆動力が作用する。また、図4に示す駆動信号S1が逆方向のときに、コイル5に対して前記と逆の電流が流れ、このとき、可動体6にはX1方向への駆動力が与えられる。
【0040】
図4に示すように、前記駆動信号S1には蓄積信号S1aを含んでいる。この蓄積信号S1aは、可動体6にその固有振動数による共振振動を励振させるものである。この蓄積信号S1aには励振信号A1,A2,A3が含まれており、この励振信号A1,A2,A3によりコイル5に対して順方向の電流が与えられる。なお、図4では前記励振信号A1,A2,A3のレベルが一定であり、この励振信号によりコイル5に対して一定量の電流が間欠的に与えられる。
【0041】
前記図4には、駆動信号S1の波形とともに、可動体6のX1方向とX2方向への変位量を縦軸にとった振動波形が示されている。前記振動波形のOmは、可動体6が図1と図2に示す中点に位置することを意味している。なお、駆動信号S1の波形図と可動体6の変位量を示す線図の双方において、横軸は時間tである。
【0042】
前記可動体6の固有振動数(共振周波数)は、可動体6の質量と、前記付勢部材9,9のばね定数(図1に示す中立状態のときのばね定数)で決められるものであるが、前記励振信号A1,A2,A3は、前記固有振動数(共振周波数)の逆数である周期Tごとに与えられ、通電時間は前記周期Tの半分である。すなわち前記励振信号A1,A2,A3は、可動体6がX2方向への速度を有しているときに与えられ、この励振信号A1,A2,A3がコイル5に与えられることにより、X2方向への速度を有している可動体6にさらにX2方向への駆動力が与えられる。なお、前記励振信号A1は起動信号である。
【0043】
前記励振信号A1,A2,A3により、可動体6が振動を開始するとともに、固有振動数による振動の振幅が時間とともに大きくなっていく。
【0044】
図4の実施の形態の蓄積信号S1aでは、隣接する前記励振信号A1,A2,A3の間に逆励振信号B1,B2が含まれている。この逆励振信号B1,B2により、コイル5に対して励振信号Aとは逆向きの電流が与えられる。この逆励振信号B1,B2は、可動体6がX1方向への速度を有しているときに、前記コイル5に与えられ、可動体6に対してさらにX1方向への駆動力が与えられる。
【0045】
このように励振信号Aと逆励振信号Bとが交互に与えられることにより、可動体6の振幅が短時間に急激に大きくなっていく。
【0046】
なお、前記蓄積信号S1aは、必ずしも励振信号Aと逆励振信号Bを含んでいることを必要とせず、励振信号Aまたは逆励振信号Bのみであっても、可動体6に振動を生じさせてその振幅を拡大させていくことが可能である。この場合、励振信号Aまたは逆励振信号Bの電流量を大きくすることによって、振幅を急激に大きくさせることは可能である。
【0047】
また、蓄積信号S1aが与えられている期間のうちの最初の期間にのみ励振信号Aと逆励振信号Bを与え、その後しばらくコイルに電流を与えなくても、可動体6の共振により振幅を維持することが可能である。
【0048】
ここで、振幅の増加は、駆動の方向と、可動体6の移動の方向がそろうこと、および周波数が共振周波数と一致することで最大となる。
【0049】
振幅の増加率(減少率)を制御する方法としては、入力エネルギーを変化させる方法と、駆動信号S1をずらす方法がある。前者の入力エネルギーを変化させる方法としは、コイル5に与える駆動電流(または駆動電圧)の大きさを変化させる振幅変化による制御と、駆動電流(または駆動電圧)の通電時間を変化させるPWM(Pulse Width Modulation)制御によるものがある。また後者の駆動信号S1をずらす方法としては、位相をシフトするものと、周波数をシフトするものとがある。
【0050】
前記PWM制御では、蓄積信号S1aにおいて、例えば励振信号Aの与える時間を、前記周期Tの半分の時間よりも短くし、残りの時間は励振を0とすることにより、可動体6の振幅の増加が過大にならないように制御することが可能である。
【0051】
また位相シフトでは、信号のパルス幅(時間間隔)は変えずに、前記励振信号Aを基準となる時間よりも若干進めたり、または遅らせることにより、可動体6の振幅の増加が過大にならないように制御することが可能である。
【0052】
さらに周波数シフトでは、可動体の駆動周波数を共振周波数の2倍にするとともに、低い周波数から高い周波数に移動させ、またはその逆の方向に移動させたり、あるいはずれた周波数から共振周波数に一致させ、また一致した状態からずらして行くといった操作を行うことにより、可動体6の振幅の増加が過大にならないように制御することが可能である。この方法では、励振の効率が変化し、また位相がずれることになるため、励振区間と制止区間を設けることが可能となる。
【0053】
前記駆動信号S1には減衰信号S1bが含まれている。この減衰信号S1bには、抑制信号C1,C2,C3が含まれている。この抑制信号C1,C2,C3は前記励振信号A1,A2,A3と周期が180°ずれたものであり、可動体6がX1方向への速度を有しているときに、コイル5に順方向への電流が与えられて、可動体6に対して前記速度方向と逆向きのX2方向への駆動力が与えられる。これにより固有振動数で振動している可動体6の振動が減衰させられる。
【0054】
図4の実施の形態では、抑制信号C1,C2,C3の間に、逆抑制信号D1,D2が設けられており、この逆抑制信号D1,D2によってコイル5に逆方向の電流が与えられる。この逆抑制信号D1,D2により、X2方向への速度を有している可動体6に対して、前記速度を打ち消すX1方向の駆動力が与えられる。前記抑制信号Cと逆抑制信号Dを交互に設けることにより、可動体6の振幅が急激に減衰する。
【0055】
なお、前記減衰信号S1bに、抑制信号Cと逆抑制信号Dの一方のみが設けられていてもよい。また抑制信号Cや逆抑制信号Dを減衰信号の前半においてのみ設けてもよいし、前記抑制信号Cと逆抑制信号Dの周期を徐々にずらすようにしてもよい。
【0056】
図5は、前記蓄積信号S1aと減衰信号S1bを連続させ、この蓄積信号S1aと減衰信号S1bを組とした信号を周期Teで与えた場合の、可動体6の振動波形を示している。図5では、蓄積信号S1aでの励振信号A1,A2,A3の数と、減衰信号S1bでの抑制信号C1,C2,C3の数が一緒であり、また励振信号A1,A2,A3と抑制信号C1,C2,C3とでコイル5に与えられる電流量が同じである。また逆励振信号B1,B2,B3の数と逆抑制信号D1,D2,D3の数が同じであり、逆励振信号と逆抑制信号とでコイルに与えられる電流量が同じである。また蓄積信号S1aと減衰信号S1bの時間長も同じである。
【0057】
図5では、可動体6が固有振動数(共振周波数)にて振動し、蓄積信号S1aではその振幅が時間と共に増加し、減衰信号S1bでは振幅が減衰していく。図5では、可動体6の振幅の頂点を結んだ線をエンベロープEとして示しているが、このエンベロープEは、前記蓄積信号S1aと減衰信号S1bの周期Teに応じて増減し、このエンベロープEの周波数feは1/Teである。
【0058】
前記可動体6の質量は小さく、このため固有振動数(共振周波数)は高くなる。しかしながら、前記エンベロープEの周波数feは、前記共振周波数よりも低く設定することが可能であり、振動の大きさの変化を与えることが可能となる。振動の強さの変化は、圧感(痛覚)の変化として体感し得るという特徴がある。また、前記エンベロープEの周波数feは、振幅の大きさが一定に維持されている場合であっても、人が前記周波数feの増減を検知できる周波数帯域にあることから、人は前記周波数feの増減を振動の変化として有効に体感することができる。
【0059】
可動体6の質量が小さく固有振動数が高い小型の振動発生手段1を用いて、図5に示すエンベロープEの振動を発生させ、このエンベロープEの周波数を人が体感できる値に設定しておくと、人はエンベロープEの波形を振動として感じるようになる。
【0060】
また、駆動信号S1での、蓄積信号S1aと減衰信号S1bから成る組の繰り返し周期を変えることにより、人が体感できる前記エンベロープEの周期および周波数を自由に変化させることができる。また、励振信号Aと逆励振信号Bの数や電流量を変え、また抑制信号Cと逆抑制信号Dの数や電流量を変えることにより、エンベロープEの振幅を変えることもできる。
【0061】
またエンベロープEの波形を制御することも可能である。図6はその一例を示している。
【0062】
図6の駆動例では、蓄積信号S1aが励振信号Aと逆励振信号Bを交互に有しているが、減衰信号S1bは、抑制信号Cのみであり、逆抑制信号Dを有していない。この場合の前記エンベロープEは急激に立ち上がってなだらかに収束する形状となる。
【0063】
この例の他にも、蓄積信号S1aと減衰信号S1bの信号の内容を変えることにより、エンベロープEの波形を制御することが可能である。このようにエンベロープEの波形を変えることにより、人が敏感に感じる振動や、人に鈍く重く感じさせる振動などを任意に生成することが可能である。
【0064】
なお、図2においてヨーク部材8bの幅方向の中心が端子Ta1と中間端子Ta3との間でX1方向へ移動しているとき、コイル5に対しヨーク部材8bから発生する磁力線が交差する位置が移動して行くことになり、端子Ta1と中間端子Ta3との間に逆起電力(電圧)Vaが誘起される。またヨーク部材8bの幅方向の中心が、中間端子Ta3と端子Ta2との間を同じくX1方向へ移動しているときにも、端子Ta2と中間端子Ta3との間に逆起電力(電圧)Vbが誘起される。また同じくX1方向に移動しているとき、ヨーク部材8bから発生する磁力線が、中間端子Ta3に一致するときには、各端子間に誘起される前記逆起電力Vaと前記逆起電力Vbとは等しくなる。また可動体6の移動方向がX2方向に変わった場合、コイル5に誘起される逆起電力Va,Vbの極性は,前記X1方向に移動しているときと逆向きとなる。
【0065】
可動体6の移動が静止するX1およびX2方向の最大振幅の位置では、ヨーク部材8bから発生する磁力線が時間的に変化しないため、逆起電力は0となる。
【0066】
よって、前記位置検出手段11が、この逆起電力Vaと逆起電力Vbの切り換わりの時間的なタイミングを検出することにより、ヨーク部材8bの幅方向の中心が中間端子Ta3に一致する時点、および最大振幅点を検知することが可能である。そして、前記のようにこの検出時点を用いて、前記励振信号A、逆励振信号B、抑制信号C、逆抑制信号Dの生成のタイミングを設定することにより、可動体6の共振周波数を追尾する駆動信号S1を生成することができる。
【0067】
次に、上記の振動発生装置を携帯電話機に搭載した実施の形態について説明する。
【0068】
図7は、振動発生装置を搭載した携帯電話機のシステム構成の概略を示すブロック図である。
【0069】
図7に示すように、この携帯電話機100の中心にはシステム全体を管理統括する総合制御部(制御部)20が設けられている。この総合制御部20はCPUを主体とする1チップマイコンなどで構成されており、前記総合制御部20には信号処理部30、データ記憶部40、音源部50が接続されている。また図7に示す総合制御部20には、これらを制御するソフトウエアが組み込まれている。
【0070】
前記信号処理部30には無線部60と受話/送話部70が接続されている。また前記音源部50には、D/Aコンバータ80が接続され、その後段に着信メロディを鳴らすためのスピーカ90が設けられている。前記音源部50の後段には上述の制御手段10が接続され、これに振動発生手段1が接続されている。
【0071】
前記受話/送話部70はマイク71とレシーバ72を有している。マイク71は使用者の音声を送話音声信号に変換し信号処理部30に出力し、レシーバ72は、信号処理部30からの受話音声信号に基づいて、通話相手からの受話音声の出力を行っている。信号処理部30は、総合制御部20によって制御されており、無線部60からの復調信号を受話音声信号に変換してレシーバ72から出力させる一方、マイク71からの送話音声信号を送信信号に変換し無線部60に出力する。
【0072】
前記無線部60は、基地局からアンテナ61を介して受信した受信信号を復調信号に変換して信号処理部30に出力する一方、信号処理部30からの送信信号を変調した変調信号を前記アンテナ61を介して基地局に送信する。
【0073】
データ記憶部40は、無線部60を介して接続されたネットワーク上のサイトからダウンロードした着信メロディの音響データを記憶できるようになっている。ダウンロードした音響データは、個々の着信メロディごとにファイル化されて前記データ記憶部40に保持される。
【0074】
前記音源部50は、MIDI(MusicalInstrumentDigital Interface)規格に準拠した各種の音源(音色)を有している。前記MIDI規格としては各種が提唱されているが、基本となるGM規格(General MIDI規格)のLevel1である場合には、全部で128種類の音色が用意されている。ただし、前記携帯電話機100などの小型の情報端末機器ではメモリ容量上の制約などの理由から、例えば表1に示すように前記音源部50はこのうち主要なものだけを有するものであってもよい。
【0075】
【表1】
【0076】
図8は音源部の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、前記音源部50は、転送データバッファであるFIFO(First-In First-Out)メモリ51、演奏処理コントローラとして機能するシーケンサ52および音源となるFMシンセサイザー53を有している。
【0077】
図7に示す前記D/Aコンバータ80は、音源部50から出力される着信メロディ(デジタル信号)をアナログ信号に変換してスピーカ90に転送する。これにより、前記着信メロディがスピーカ90から奏でられる。
【0078】
データ記憶部40にダウンロードされる着信メロディの音響データは、MIDI規格の準拠したフォーマットで作成されており、例えば音色データ、音階データ、音量データ、音符データなどから構成される楽譜形式となっている。
【0079】
前記音色データは、前記表1を参考に作成されており、例えばアコーステックピアノを意味する「0(Hex)」であるとか、ソプラノサックスを意味する「40(Hex)」など楽器の種類を示している。また音階データは「ド」、「レ」、「レ♯」などを音の振動数(音程)を着信メロディの進行に合わせて配列されたデータである。1つの音階データは、例えば88鍵ピアノの「C(ド)の」の音を振動数400Hzの基準(第1の基準振動数)とした場合、前記「C(ド)の」の音を中心として鍵盤に割り当てられた128段階のうちいずれの振動数であるかを示している。
【0080】
前記音量データは音の強弱を段階的に示すデータであり、例えば無音状態を「0」、最大音量の状態を「127」の128段階としたときに、そのうちの何段階めの大きさであるかを示している。そして、音符データは、4分音符、8分音符など音の長さを示すデータである。
【0081】
このような音響データは、前記データ記憶部40内に着信メロディごとにファイル化されて登録されている。1つの着信メロディのファイルは複数のトラックtrを有しており、通常は各トラックtrが1の楽器(音色)に対応している。例えば図7に示すように、第1のトラックtr1はピアノパート、第2のトラックtr2はエレキギターパート、第3のトラックtr3はシンセサイザーなどのように各ファイル(着信メロディ)ごとに割り当てられている。
【0082】
あるいは、ファイルによっては第1のトラックtr1が主旋律パート(ピアノパート)、第2のトラックtr2がリズムパート(ベース)、第3のトラックtr3がリズムパート(ドラム)のように旋律ごとに割り当てられていてもよい。
【0083】
使用者は、携帯電話機100の操作釦を用いて一連の手順にしたがった操作を行うことにより、着信時に携帯電話機100が奏でる着信メロディを予め選択しておくことができる。また使用者は、着信メロディによって着信を知らせる非マナーモードであるか、着信メロディの代わりに振動機能によって着信を知らせるマナーモードであるかの選択を行うことも可能となっている。
【0084】
非マナーモードに設定されている場合において、携帯電話機100に着信があると、前記総合制御部20は選択されている着信メロディに対応するファイルを前記データ記憶部40から読み出して音源部50に送る。ファイル内の音響データは、前記音源部50のFIFOメモリ51に対して送り出される。前記FIFOメモリ51は、最初に読み込んだ音響データから順番にシーケンサ52に送る。
【0085】
前記FMシンセサイザー53は複数のチャンネルを有しており、チャンネルごとに演奏が可能となっている。通常は前記トラック番号とチャンネルとが対応している。よって、上記のように第1のトラックtr1がピアノパートである場合には、第1のチャンネルがピアノパートを担当し、また主旋律パートである場合には主旋律を担当する。
【0086】
前記シーケンサ52は、FMシンセサイザー53の個々のチャンネルに各トラック(楽器のパート)を割り振るとともに、前記ファイルに含まれているトラックtrごとの音響データ(音色データ、音階データ、音量データ、音符データなど)を各々のチャンネルに送って演奏させる。
【0087】
FMシンセサイザー53の個々のチャンネルは、音響データに含まれる音符データに基づく時系列に沿って、音階および音量などを含むデジタル信号に変換して出力する。前記D/Aコンバータ80は前記個々のチャンネルに対応して設けられており、前記FMシンセサイザー53からチャンネルごとに出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換する。前記アナログ信号は図示しない増幅器によって増幅されることにより、着信メロディが前記スピーカ90から奏でられる。
【0088】
ここで、使用者が携帯電話機100をマナーモードに設定し、あるいは非マナーモードにおいて着信メロディと振動機能とを一緒に動作させる併用モードに設定している場合には、以下のように着信メロディに合わせて前記振動発生手段1が振動する。
【0089】
ただし、その前提として、マナーモードおよび併用モードの如何にかかわらず、使用者は前記選択した着信メロディのうち、いずれの楽器又は旋律のパートに合わせて前記振動発生手段1の振動を生じさせるかの選択、すなわちトラック番号の選択を行っておく必要がある。この設定は、携帯電話機100に設けられた操作釦を操作することによって行うことが可能となっている。
【0090】
上記のように設定された携帯電話機100に着信があり、上記と同様に総合制御部20が、予め選択されている着信メロディに対応するファイルを前記データ記憶部40から読み出して音源部50に送るときに、前記総合制御部20は、前記ファイルの中から予め選択されている特定のトラックtrを読み出し、このトラックtrを構成する音響データに所定の変換処理を行った変換信号Stを音源部50に送る。
【0091】
前記変換処理とは、例えば音響データに含まれる音階データを所定の圧縮比で変換する処理であり、変換後の音階データにその他の音量データと音符データをそのまま付加したのが前記変換信号Stである。
【0092】
すなわち、前記総合制御部20は、前記第1の基準振動数(例えば、88鍵ピアノの「C(ド)の音」に相当する振動数400Hzの音)を第2の基準振動数(例えば40Hz)に変換する処理をソフトウエアで行っている。この場合、第1の基準振動数と第2の基準振動数の比は40/400=1/10である。前記総合制御部20は前記音響データに含まれるすべての音階データ(振動数)を前記の比率で変換する。すなわち、総合制御部20は、前記音階データを、88鍵ピアノの「C(ド)の音」を第2の基準振動数を中心とする新たな音階データに変換する振動数変換手段としての機能を有している。
【0093】
前記変換信号Stは、前記音源部50に設けられたシーケンサ52によってFMシンセサイザー53内の空きチャンネルが割り当てられる。そして、前記変換信号Stは、FMシンセサイザー53によって上記同様のデジタル信号とされ、このデジタル信号を指令信号Sdとして出力する。この場合、前記指令信号SdはD/Aコンバータ80ではなく、前記制御手段10の振動制御部14に出力される。
【0094】
前記振動発生装置では、図3に示す振動制御部14に前記指令信号Sdが入力されると、前記信号生成手段12がこの指令信号Sdに基づいて駆動信号S1を生成し、この駆動信号S1を前記ドライブ手段13に出力する。そして、上記同様にドライブ手段13から駆動信号S1に応じた駆動電流が前記コイル5の端子Ta1と端子Ta2に与えられ、可動体6がX方向に振動させられる。なお、このときにも前記振動制御部14からの指令によって選択されたいずれかのパターンの駆動信号S1が選択されて前記ドライブ手段13に与えられる。
【0095】
前記振動発生装置を駆動する駆動信号S1は、着信メロディを構成する音響データから生成されたものであるため、振動発生装置の可動体6を前記着信メロディに音階(音程)および/または音量の変化に同期して振動させることができる。またこの振動は、変換後の低い第2の基準振動数を基準に発生するため、使用者はこの振動を体感することが可能である。
【0096】
しかも、着信メロディの変化、すなわち曲の進行に沿って変化する音階データや音量データに合わせて振動発生装置の振動が変化するため、振動が着信メロディを表現することができる。
【0097】
よって、マナーモードのときにおいても、振動を体感することによりメロディを連想することができる。また携帯電話機100の筐体を頬骨などに接触させた場合には、耳が骨伝導によって伝わってくる振動を音に変換することができるため、着信メロディを聞くことが可能である。すなわち、スピーカ90で大きな音を発生することなく、発生した振動により、着信メロディを感じることができる。
【0098】
よって、使用者は、電話番号やメールアドレスを基に、電話やメールの相手ごとの着信メロディおよびトラック番号を設定しておくと、マナーモード時に着信が電話であるか、メールであるかの着信状態や発信相手などを知ることができる。しかも、現在流通している着信メロディのデータをそのまま利用して、振動を発生させることが可能である。
【0099】
ところで、上記の携帯電話機100では、総合制御部20が音響データの変換処理を行っているため、総合制御部20のソフトウエアに特別なソフトウエア処理を追加する必要があるのと同時に、前記総合制御部20における処理の負担が過大になる恐れがある。
【0100】
そこで、前記振動制御手段をLSI化し、前記総合制御部20のソフトウエアで行っていた処理の一部をハードウエアで処理することにより、前記総合制御部20の負担を軽減することが可能となる。以下には、その実施の形態を説明する。
【0101】
図9は振動発生装置を搭載した携帯電話機のシステム構成おいて、主要部分の他の実施の形態を示すブロック図である。なお、図9では前記信号処理部30、無線部60および受話/送話部70が省略されている。
【0102】
図9に示すものでは、前記総合制御部20と音源部50との間に設けらたパラレルインタフェースからそれぞれの信号線を分岐させ、前記総合制御部20の機能の一部と制御手段10の機能の一部をLSI化した振動制御チップ110に入力している。
【0103】
前記振動制御チップ110は、フラッシュROM等の書き換え可能な書換え記憶手段を有しており、この書換え記憶手段には上記音階データの変換処理部分、および蓄積信号と減衰信号を生成する前記制御手段10の信号生成手段12に相当する部分などがマイクロコード化されている。
【0104】
この構成においても、携帯電話機100に着信があると、着信メロディのファイルから音響データが音源部50に与えられるが、同時に前記振動制御チップ110に音響データが与えられる。前記振動制御チップ110では、使用者によって予め選択されているトラックtrに対応する音響データのみを抽出し、この音響データに含まれている音階データを所定の圧縮比で変換した新たな音階データにその他の音量データと音符データを付加した変換信号Stに変換する。そして、振動制御チップ内に設けられたFMシンセサイザーに相当する部分が、前記変換信号Stから指令信号Sdを生成するとともに、前記制御手段10の信号生成手段12に相当する部分が前記指令信号Sdから前記駆動信号S1を生成し、これを振動発生手段1に与える。よって、この場合にも上記同様に振動制御手段1は着信メロディの音階および/または音量の変化に合わせて振動することが可能となる。
【0105】
上記実施の形態では、携帯電話機の電話やメール用の着信メロディに応じて振動発生装置が振動するものを説明したが、その他目覚まし機能やスケジュール機能に応じて鳴るブザーの代わりに音楽と振動、または振動のみを発生させるようにしてもよい。
【0106】
また、上記においては特定のトラックtrの音響データを選択して振動を生じさせる構成としたが、着信メロディのデータフォーマット内に振動パート専用のトラックを追加させる構成としてもよい。この場合、特に波の音、小川のせせらぎの音、鳥の声などのいわゆる環境音楽を振動に変換することにより、携帯電話機に臨場感を備えさせることが可能となり、情報端末機の付加価値を高めることが可能となる。この場合、前記音響データは、純粋な音楽を演奏するための楽譜データではなく、前記環境音楽データを楽譜化したものとなる。
【0107】
【発明の効果】
以上のように本発明では、併用モードである場合には着信メロディの音階や音量の変化に合わせて使用者が体感可能な振動を発生させることができる。
【0108】
またマナーモードである場合には、着信メロディの音階や音量の変化を振動によって表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動発生手段の実施の形態を示し、Aは斜視断面図、Bは断面図、
【図2】マグネットとコイルとの対向関係を示す部分断面図、
【図3】制御手段を示すブロック図、
【図4】コイルに与えられる駆動信号の一例とそのときの可動体の振動を示す線図、
【図5】蓄積信号と減衰信号を組とした信号と可動体の振動波形との関係を示す図、
【図6】エンベロープの振動波形を制御する一例を示す図、
【図7】振動発生装置を搭載した携帯電話機のシステム構成の概略を示すブロック図、
【図8】音源部の構成を示すブロック図、
【図9】振動発生装置を搭載した携帯電話機のシステム構成おいて、主要部分の他の実施の形態を示すブロック図、
【符号の説明】
1 振動発生手段
2 ケース
4 軸
5 コイル
6 可動体
7 錘
8a,8b ヨーク部材
9 付勢部材
10 制御手段
11 位置検出手段
12 信号生成手段
13 ドライブ手段
14 振動制御部
20 総合制御部(制御部)
40 データ記憶部
50 音源部
100 携帯電話機
110 振動制御チップ
A,A1,A2,A3 励振信号
B,B1,B2 逆励振信号
C,C1,C2,C3 抑制信号
D,D1,D2 逆抑制信号
E エンベロープ
S1 駆動信号
S1a 蓄積信号
S1b 減衰信号
Sd 指令信号
St 変換信号
Ta1,Ta2 端子
Ta3 中間端子
M マグネット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vibration generator mounted on a small information terminal device such as a mobile phone, and in particular, a vibration generator that vibrates in accordance with a change in scale and / or volume of a ringing melody or environmental music played by the information terminal device. About.
[0002]
[Prior art]
As an apparatus that generates vibration according to a ringing melody, for example, there is an invention disclosed in
[0003]
In this vibration generator, the first to fourth sound source data of a plurality of ringing melodies are held in the first to fourth melody sections in the sound source memory.
[0004]
Based on the selected sound source data of the selected melody, a melody pulse signal that is high level in the sound period and low level in the silent period is output to the vibration drive circuit, and the melody pulse is output based on the sound source data of the selected melody. By outputting to the vibration drive circuit, the vibration drive circuit drives the vibration part based on the melody pulse, and the vibration part vibrates according to the selected melody.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-268171 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the apparatus described in
[0007]
That is, in the above-described
[0008]
The present invention is to solve the above-mentioned conventional problems, and by changing the frequency of vibration that can be felt by a person according to the ringing melody played by the information terminal device, the music can be expressed by vibration. The object is to provide a vibration generator.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The vibration generator of the present invention generates a vibration generator and a drive signal for vibrating the vibration generator.Signal generation meansAnd multipleMultiple tracks separated by timbre, or multipleMelody partMultiple tracks divided byA data storage unit storing acoustic data including:Has multiple channelsThe acoustic data read from the data storage unitSound source section that outputs sound signals with each track assigned to each channelWhen,
A controller that reads out acoustic data from the data storage unit and sends the acoustic data to the sound source unit;
When a mode for driving the vibration generating means is set, the control unit reads a specific track in the acoustic data and performs a frequency conversion process,
SaidIn the conversion process,The acoustic dataofStandardMusical scaleFrequencyIsFirst reference frequencyThisLower second reference frequencySet the ratio to be transformed intoThe first reference frequency and the second reference frequencyWhenAt the same ratio asA converted signal is generated by conversion, and this converted signal is given to the sound source unit.
In the sound source unit, one of the channels is assigned to the converted signal to generate a command signal, and based on the command signal, the signal generating unit drives the vibration generating unit with the frequency of the conversion process. Generate drive signalIt is characterized by this.
[0010]
In the vibration generating device of the present invention, for example, the frequency of vibration can be changed in accordance with the change in the scale and / or volume of the incoming melody, so that various incoming melody can be expressed by vibration. Therefore, in the non-manner mode, it is possible to generate vibration in accordance with the incoming melody. In the manner mode in which the ringing melody is prohibited, it is possible to generate a vibration that changes according to a change in the scale and / or volume even if the ringing melody is not heard. Therefore, even in the manner mode, for example, it is possible to know whether a call is received or a mail is received. Or by matching the incoming melody with the sender,OutgoingThe partner can be specified.
[0012]
In the above configuration, the frequency of the vibration generating means can be set in a band where the human body can feel, so that the incoming melody can be expressed more clearly by vibration.
[0013]
If the second reference frequency is set below the audible range and vibration is generated around the second reference frequency, the function as a body sonic can be generated.
[0015]
In the above configuration, since the user can arbitrarily set the part that generates vibration, for example, the main melody part vibration and the drum part vibration should be set to generate vibration according to the user's preference. Can do.
[0016]
The acoustic data is musical score data in accordance with the MIDI standard. Alternatively, musical score data according to this can be used.
[0017]
MaSaidSeparate from control unitofVibration control chipThe vibration control chip may perform the conversion process and include the signal generation unit.
[0018]
In the case of performing treatment with software provided in the control unit, it is not necessary to use a vibration control chip, so that the cost can be reduced. Further, when the vibration control chip is used, the load on the control unit can be reduced, so that the processing capability of the control unit can be increased.
[0019]
The vibration generating means includes a movable body supported by the support body so as to be able to reciprocate within a predetermined stroke range, an urging means for urging the movable body toward the middle point of the stroke, and the movable body. A magnetic drive means that includes a magnet provided on one of the body and the support and a coil provided on the other, and applies a driving force in the direction along the stroke to the movable body, and the drive signal is supplied to the coil. And a control means for generating a vibration at a natural frequency in the movable body.
[0020]
Since the vibration generating means with the above configuration has high vibration followability with respect to the drive signal, it is possible to deal with vibration in accordance with complicated music.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an embodiment of vibration generating means, where A is a perspective sectional view and B is a sectional view.
[0022]
The vibration generating apparatus according to the present invention includes the vibration generating means 1 shown in FIG. 1 and the control means 10 shown in FIG.
[0023]
The vibration generating means 1 shown in FIG. 1 has a cylindrical
[0024]
A
[0025]
A movable body 6 is provided inside the
[0026]
A hole 6a extending in the X direction is formed at the center of the movable body 6, that is, the center of the
[0027]
The outer diameter of the magnet M and the yoke member 8b is smaller than the outer diameter of the
[0028]
In this embodiment, the magnet M and the
[0029]
Biasing members 9 are provided between both ends of the movable body 6 and the inner surfaces of the
[0030]
The magnet M is magnetized such that the end surface Ma in contact with the
[0031]
As shown in FIG. 1, when the movable body 6 is positioned at the midpoint of the moving stroke, the midpoint of the width dimension in the X direction of one
[0032]
In the neutral state shown in FIG. 1, when the current in the direction shown in FIG. The driving force can be given. Further, by applying a reverse current to the
[0033]
Next, control means of the vibration generator will be described.
2 is a partial cross-sectional view showing the opposing relationship between the magnet and the coil, FIG. 3 is a block diagram showing the control means of the vibration generator, and FIG. 4 shows an example of the drive signal given to the coil and the vibration of the movable body at that time. FIG.
[0034]
As shown in FIG. 2, one end (winding end) of the
[0035]
The control means 10 shown in FIG. 3 has a position detection means 11, a signal generation means 12, a drive means 13 and a
[0036]
The signal generation unit 12 generates a drive signal S1 based on a command from the
[0037]
The position detecting means 11 detects that the movable body 6 has reached the neutral position shown in FIGS. 1 and 2, that is, the midpoint of the reciprocating movement stroke. When the midpoint detection signal detected by the position detection means 11 is given to the signal generation means 12, the signal generation means 12 performs control such as switching of the current direction of the drive signal S1 with reference to the detection signal. Is called.
[0038]
Although the position detecting means 11 is not essential, if the position detecting means 11 is provided, the sliding load of the movable body 6 increases, or the elastic force of the urging members 9 and 9 changes greatly. Even if the natural frequency of the movable body 6 is greatly deviated, the drive signal S1 following the change can be generated.
[0039]
FIG. 4 shows the waveform of the drive signal S1. In this embodiment, the drive signal S1 is given to the
[0040]
As shown in FIG. 4, the drive signal S1 includes an accumulation signal S1a. This accumulated signal S1a is for causing the movable body 6 to resonate with a resonance vibration at its natural frequency. The accumulated signal S1a includes excitation signals A1, A2, and A3. A forward current is applied to the
[0041]
FIG. 4 shows a vibration waveform in which the displacement of the movable body 6 in the X1 direction and the X2 direction is plotted on the vertical axis, along with the waveform of the drive signal S1. Om of the vibration waveform means that the movable body 6 is located at the middle point shown in FIGS. In both the waveform diagram of the drive signal S1 and the diagram showing the displacement amount of the movable body 6, the horizontal axis is time t.
[0042]
The natural frequency (resonant frequency) of the movable body 6 is determined by the mass of the movable body 6 and the spring constants of the biasing members 9 and 9 (spring constants in the neutral state shown in FIG. 1). However, the excitation signals A1, A2 and A3 are given every period T which is the reciprocal of the natural frequency (resonance frequency), and the energization time is half of the period T. That is, the excitation signals A1, A2 and A3 are given when the movable body 6 has a velocity in the X2 direction, and the excitation signals A1, A2 and A3 are given to the
[0043]
Due to the excitation signals A1, A2 and A3, the movable body 6 starts to vibrate, and the amplitude of vibration due to the natural frequency increases with time.
[0044]
In the accumulated signal S1a of the embodiment of FIG. 4, reverse excitation signals B1, B2 are included between the adjacent excitation signals A1, A2, A3. The reverse excitation signals B1 and B2 give a current in the direction opposite to the excitation signal A to the
[0045]
As described above, the excitation signal A and the reverse excitation signal B are alternately supplied, whereby the amplitude of the movable body 6 increases rapidly in a short time.
[0046]
The accumulated signal S1a does not necessarily include the excitation signal A and the reverse excitation signal B, and even if only the excitation signal A or the reverse excitation signal B is generated, the movable body 6 is caused to vibrate. It is possible to increase the amplitude. In this case, it is possible to increase the amplitude rapidly by increasing the amount of current of the excitation signal A or the reverse excitation signal B.
[0047]
Further, the excitation signal A and the reverse excitation signal B are given only in the first period of the period in which the accumulation signal S1a is given, and the amplitude is maintained by resonance of the movable body 6 without applying a current to the coil for a while after that. Is possible.
[0048]
Here, the increase in the amplitude is maximized when the driving direction and the moving direction of the movable body 6 are aligned and the frequency matches the resonance frequency.
[0049]
As a method of controlling the increase rate (decrease rate) of the amplitude, there are a method of changing the input energy and a method of shifting the drive signal S1. As the former method of changing the input energy, there are a control by amplitude change for changing the magnitude of the drive current (or drive voltage) applied to the
[0050]
In the PWM control, in the accumulated signal S1a, for example, the time for which the excitation signal A is given is made shorter than the half time of the period T, and the excitation of the remaining time is set to 0, thereby increasing the amplitude of the movable body 6. It is possible to control so as not to become excessive.
[0051]
In the phase shift, the amplitude of the movable body 6 is not increased excessively by changing the excitation signal A slightly forward or behind the reference time without changing the pulse width (time interval) of the signal. It is possible to control.
[0052]
Furthermore, in the frequency shift, the drive frequency of the movable body is doubled from the resonance frequency, moved from a low frequency to a high frequency, or moved in the opposite direction, or matched from the shifted frequency to the resonance frequency, Further, by performing an operation of shifting from the matched state, it is possible to control the amplitude of the movable body 6 not to increase excessively. In this method, since the excitation efficiency changes and the phase shifts, it is possible to provide an excitation section and a stop section.
[0053]
The drive signal S1 includes an attenuation signal S1b. The attenuation signal S1b includes suppression signals C1, C2, and C3. The suppression signals C1, C2, and C3 are different from the excitation signals A1, A2, and A3 by a period of 180 °. When the movable body 6 has a speed in the X1 direction, Is applied to the movable body 6 in the X2 direction opposite to the speed direction. Thereby, the vibration of the movable body 6 vibrating at the natural frequency is attenuated.
[0054]
In the embodiment of FIG. 4, reverse suppression signals D1, D2 are provided between the suppression signals C1, C2, C3, and a reverse current is applied to the
[0055]
Note that only one of the suppression signal C and the reverse suppression signal D may be provided in the attenuation signal S1b. The suppression signal C and the reverse suppression signal D may be provided only in the first half of the attenuation signal, or the period of the suppression signal C and the reverse suppression signal D may be gradually shifted.
[0056]
FIG. 5 shows a vibration waveform of the movable body 6 when the accumulation signal S1a and the attenuation signal S1b are made continuous and a signal obtained by combining the accumulation signal S1a and the attenuation signal S1b is given with a period Te. In FIG. 5, the number of excitation signals A1, A2, and A3 in the accumulated signal S1a is the same as the number of suppression signals C1, C2, and C3 in the attenuation signal S1b, and the excitation signals A1, A2, and A3 are combined with the suppression signal. The amount of current applied to the
[0057]
In FIG. 5, the movable body 6 vibrates at the natural frequency (resonance frequency), the amplitude of the accumulated signal S1a increases with time, and the amplitude of the attenuation signal S1b attenuates. In FIG. 5, the line connecting the vertices of the amplitude of the movable body 6 is shown as an envelope E. The envelope E increases and decreases according to the period Te of the accumulated signal S1a and the attenuation signal S1b, and the envelope E The frequency fe is 1 / Te.
[0058]
The mass of the movable body 6 is small, and therefore the natural frequency (resonance frequency) is high. However, the frequency fe of the envelope E can be set lower than the resonance frequency, and the magnitude of vibration can be changed. The change in the strength of vibration has a feature that it can be experienced as a change in pressure (pain sensation). In addition, since the frequency fe of the envelope E is in a frequency band in which a person can detect an increase or decrease in the frequency fe even when the magnitude of the amplitude is kept constant, Increase and decrease can be effectively experienced as a change in vibration.
[0059]
Using the small vibration generating means 1 having a small mass of the movable body 6 and a high natural frequency, vibration of the envelope E shown in FIG. 5 is generated, and the frequency of the envelope E is set to a value that a human can experience. Then, the person feels the waveform of the envelope E as vibration.
[0060]
Further, by changing the repetition cycle of the set of the accumulation signal S1a and the attenuation signal S1b in the drive signal S1, the cycle and frequency of the envelope E that can be felt by a person can be freely changed. Further, the amplitude of the envelope E can be changed by changing the number and current amount of the excitation signal A and the reverse excitation signal B, and changing the number and current amount of the suppression signal C and the reverse suppression signal D.
[0061]
It is also possible to control the waveform of the envelope E. FIG. 6 shows an example.
[0062]
In the driving example of FIG. 6, the accumulated signal S1a alternately includes the excitation signal A and the reverse excitation signal B, but the attenuation signal S1b includes only the suppression signal C and does not include the reverse suppression signal D. The envelope E in this case has a shape that rises sharply and converges gently.
[0063]
In addition to this example, the waveform of the envelope E can be controlled by changing the contents of the accumulation signal S1a and the attenuation signal S1b. In this way, by changing the waveform of the envelope E, it is possible to arbitrarily generate vibration that makes a person feel sensitive, vibration that makes a person feel dull and heavy, and the like.
[0064]
In FIG. 2, when the center of the yoke member 8b in the width direction moves in the X1 direction between the terminal Ta1 and the intermediate terminal Ta3, the position where the magnetic force lines generated from the yoke member 8b intersect with the
[0065]
At the position of the maximum amplitude in the X1 and X2 directions where the movement of the movable body 6 stops, the magnetic field lines generated from the yoke member 8b do not change with time, so the counter electromotive force becomes zero.
[0066]
Therefore, when the position detection means 11 detects the temporal timing of switching of the back electromotive force Va and the back electromotive force Vb, the center of the yoke member 8b in the width direction coincides with the intermediate terminal Ta3, And the maximum amplitude point can be detected. Then, as described above, the detection frequency is used to track the resonance frequency of the movable body 6 by setting the generation timing of the excitation signal A, the reverse excitation signal B, the suppression signal C, and the reverse suppression signal D. The drive signal S1 can be generated.
[0067]
Next, an embodiment in which the vibration generator is mounted on a mobile phone will be described.
[0068]
FIG. 7 is a block diagram showing an outline of the system configuration of a mobile phone equipped with a vibration generator.
[0069]
As shown in FIG. 7, a central control unit (control unit) 20 for managing and managing the entire system is provided at the center of the
[0070]
A radio unit 60 and a reception /
[0071]
The reception /
[0072]
The radio unit 60 converts the received signal received from the base station via the
[0073]
The
[0074]
The
[0075]
[Table 1]
[0076]
FIG. 8 is a block diagram showing the configuration of the sound source unit.
As shown in FIG. 8, the
[0077]
The D /
[0078]
The sound data of the incoming melody downloaded to the
[0079]
The timbre data is created with reference to Table 1, and indicates the type of musical instrument such as “0 (Hex)” meaning acoustic piano or “40 (Hex)” meaning soprano saxophone. ing. The scale data is data in which “do”, “re”, “re #”, etc. are arranged in accordance with the progress of the incoming melody with the frequency of the sound (pitch). One scale data, for example, when the sound of “C” on an 88-key piano is used as a reference (first reference frequency) with a frequency of 400 Hz, the sound of “C” is centered. It shows which frequency is among the 128 steps assigned to the keyboard.
[0080]
The volume data is data indicating the intensity of the sound in stages. For example, when the silent state is “0” and the maximum volume state is “127”, it is the magnitude of which level. It shows. The note data is data indicating the length of the sound, such as a quarter note or an eighth note.
[0081]
Such acoustic data is registered in the
[0082]
Alternatively, depending on the file, the first track tr1 is assigned to each melody, such as the main melody part (piano part), the second track tr2 is the rhythm part (bass), and the third track tr3 is the rhythm part (drum). May be.
[0083]
The user can select in advance an incoming melody played by the
[0084]
When the
[0085]
The
[0086]
The sequencer 52 allocates each track (instrument part) to each channel of the
[0087]
Each channel of the
[0088]
Here, when the user sets the
[0089]
However, as a precondition, regardless of whether the manner mode or the combination mode is used, the user generates a vibration of the vibration generating means 1 according to which instrument or melody part of the selected ringing melody. It is necessary to make a selection, that is, to select a track number. This setting can be performed by operating an operation button provided on the
[0090]
The
[0091]
The conversion process is a process for converting scale data included in acoustic data, for example, at a predetermined compression ratio. The converted signal St is obtained by adding other volume data and note data as they are to the converted scale data. is there.
[0092]
That is, the
[0093]
An empty channel in the
[0094]
In the vibration generator, when the command signal Sd is input to the
[0095]
Since the drive signal S1 for driving the vibration generating device is generated from the sound data constituting the ringing melody, the movable body 6 of the vibration generating device changes the scale (pitch) and / or volume of the ringing melody to the ringing melody. It can be made to vibrate in synchronization with. Further, since this vibration is generated based on the low second reference frequency after conversion, the user can experience this vibration.
[0096]
Moreover, since the vibration of the vibration generator changes in accordance with the change in the incoming melody, that is, the scale data and the volume data that change along with the progress of the song, the vibration can represent the incoming melody.
[0097]
Therefore, even in the manner mode, a melody can be associated by experiencing vibration. Further, when the casing of the
[0098]
Therefore, if the user sets the incoming melody and track number for each phone / mail partner based on the phone number / email address, the incoming call will be whether it is a phone call or mail in manner mode. Condition andOutgoingYou can know the other party. Moreover, it is possible to generate vibration by using the data of the incoming ring melody currently distributed as it is.
[0099]
By the way, in the
[0100]
Therefore, it is possible to reduce the burden on the
[0101]
FIG. 9 is a block diagram showing another embodiment of the main part in the system configuration of the mobile phone equipped with the vibration generator. In FIG. 9, the
[0102]
In the example shown in FIG. 9, each signal line is branched from a parallel interface provided between the
[0103]
The
[0104]
Also in this configuration, when the
[0105]
In the above embodiment, the vibration generating device vibrates in response to a ringing melody for cellular phone or e-mail, but music and vibration instead of a buzzer sounding in response to an alarm function or a schedule function, or Only vibration may be generated.
[0106]
In the above description, the acoustic data of a specific track tr is selected to generate vibration. However, a configuration may be used in which a dedicated track for the vibration part is added to the data format of the ringing melody. In this case, especially by converting so-called environmental music, such as sound of waves, sound of murmurs of creeks, and voices of birds, into vibrations, it becomes possible to make the mobile phone more realistic and add value to the information terminal. It becomes possible to raise. In this case, the acoustic data is not musical score data for playing pure music, but a musical score of the environmental music data.
[0107]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the combined mode, it is possible to generate vibrations that can be experienced by the user in accordance with changes in the scale and volume of the incoming melody.
[0108]
In the manner mode, changes in the scale and volume of the incoming melody can be expressed by vibration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an embodiment of vibration generating means, wherein A is a perspective sectional view, B is a sectional view,
FIG. 2 is a partial cross-sectional view showing a facing relationship between a magnet and a coil;
FIG. 3 is a block diagram showing control means;
FIG. 4 is a diagram showing an example of a drive signal given to a coil and vibration of the movable body at that time;
FIG. 5 is a diagram showing a relationship between a signal obtained by combining an accumulation signal and an attenuation signal and a vibration waveform of the movable body;
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of controlling the vibration waveform of an envelope;
FIG. 7 is a block diagram showing an outline of a system configuration of a mobile phone equipped with a vibration generator;
FIG. 8 is a block diagram showing a configuration of a sound source unit.
FIG. 9 is a block diagram showing another embodiment of the main part in the system configuration of the mobile phone equipped with the vibration generator;
[Explanation of symbols]
1 Vibration generation means
2 cases
4 axis
5 coils
6 Movable body
7 weights
8a, 8b Yoke member
9 Biasing member
10 Control means
11 Position detection means
12 Signal generation means
13 Drive means
14 Vibration control unit
20 General control unit (control unit)
40 Data storage
50 Sound source
100 mobile phone
110 Vibration control chip
A, A1, A2, A3 excitation signal
B, B1, B2 Reverse excitation signal
C, C1, C2, C3 suppression signal
D, D1, D2 Reverse suppression signal
E Envelope
S1 Drive signal
S1a Accumulated signal
S1b Attenuation signal
Sd command signal
St conversion signal
Ta1, Ta2 terminals
Ta3 intermediate terminal
M Magnet
Claims (4)
前記データ記憶部から音響データを読み出して前記音源部に送る制御部とを有しており、
前記振動発生手段を駆動するモードが設定されると、前記制御部は、前記音響データの中の特定のトラックを読み出して振動数の変換処理を施し、
前記変換処理では、前記音響データの基準となる音階の振動数である第1の基準振動数を、これよりも低い第2の基準振動数に変形するための比を設定するとともに、前記特定のトラックのそれぞれの音階のデータを前記第1の基準振動数と第2の基準振動数との比と同一の比率で変換することで変換信号を生成し、この変換信号を前記音源部に与え
前記音源部では、前記変換信号にいずれかのチャンネルが割り当てられて指令信号が生成され、この指令信号に基づいて、前記信号生成手段は、変換処理された振動数で前記振動発生手段を駆動する駆動信号を生成することを特徴とする振動発生装置。Acoustic comprising a vibration generating means, and signal generating means for generating a drive signal for vibrating the vibration generating means, a plurality of tracks divided into each of a plurality of tones or plurality of a plurality of tracks divided into each melody part, A data storage unit that stores data, a sound source unit that has a plurality of channels and outputs an acoustic signal in which each track of the acoustic data read from the data storage unit is assigned to each channel ;
A controller that reads out acoustic data from the data storage unit and sends the acoustic data to the sound source unit;
When a mode for driving the vibration generating means is set, the control unit reads a specific track in the acoustic data and performs a frequency conversion process,
In the conversion process, a ratio for transforming the first reference frequency, which is the frequency of the scale serving as a reference of the acoustic data , to a second reference frequency lower than the first reference frequency is set, and the specific frequency is set. It generates a converted signal by converting the data of the respective scale track at a ratio same proportions and with the first reference frequency and the second reference frequency, given this converted signal to the tone generator section
In the sound source unit, one of the channels is assigned to the converted signal to generate a command signal, and based on the command signal, the signal generating unit drives the vibration generating unit with the frequency of the conversion process. A vibration generator that generates a drive signal .
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