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JP3891694B2 - 防振装置 - Google Patents

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JP3891694B2
JP3891694B2 JP14005298A JP14005298A JP3891694B2 JP 3891694 B2 JP3891694 B2 JP 3891694B2 JP 14005298 A JP14005298 A JP 14005298A JP 14005298 A JP14005298 A JP 14005298A JP 3891694 B2 JP3891694 B2 JP 3891694B2
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Japan
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vibration isolator
fixing bracket
mass
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誠司 石津
浩二 安斎
孝信 井手
通洋 折川
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Bridgestone Corp
Nissan Motor Co Ltd
Unipres Corp
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Bridgestone Corp
Nissan Motor Co Ltd
Unipres Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンを支持する防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の防振装置としては、例えば図3に示すように、車体100に固定した防振装置の(防振ゴム)本体101と、エンジン102側から突出しこの本体101側に固定したピン103とを備えたものが知られている。また、この防振装置には、ピン103の基端側(エンジン102側)にマスを弾性支持するダイナミックダンパ(ピン103の共振抑止用)104を取り付けるとともに、このピン103の先端側(車体側)にストッパ金具(衝突時にエンジン102が慣性力で前へ飛出すのを防止する)105を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の防振装置では、ダイナミックダンパとストッパ金具とがピンに別々に設置してあるから、組付け工数の増大やコストの上昇等の不都合を生じている。
【0004】
そこで、この発明は、上記した事情に鑑み、組付け工数の削減とこれに伴うコストの低減を実現できる防振装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、この請求項1に係る発明は、エンジンを支持する防振装置において、エンジン側から突出して防振装置本体の内筒に固定されるピンの先端に、内筒の相対変位を規制するための固定金具を取り付け、この固定金具に対して加硫接着したゴムによりマスを弾性支持してダイナミックダンパを構成し、前記固定金具を内筒の軸方向に沿って変位させて防振装置本体の外筒に当接可能に構成し、前記固定金具はU字型の切欠きを備えると共に、前記切欠きは上方向へ向けて開口し、前記切欠きにバネ部材を介してマスを配置したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参照しながら説明する。 図1はこの発明にかかる防振装置を示すものであり、この防振装置は、エンジンマウントに適用されており、防振装置の本体1と、エンジン側のブラケット2から突出するピン3と、このピン3の先端側に設けた固定金具4と、ゴムからなるばね部材5と、このばね部材5を介して固定金具4に固着(加硫接着)されたマス6とから構成されている。
【0007】
本体1は、車体のボデー側に固定する取付片11と、この取付片11に一体に設けた外筒12と、この外筒12に内挿・固着したゴムからなる弾性体(すぐり13Aを有する)13と、弾性体13の中心側に固着された内筒14とを備えている。またこの弾性体13を介して内筒14にピン3が貫挿されており、このピン3によってエンジン側と連結される。なお、この本体の構成としては、特にこの実施例のものに限定されず、例えば液入りのものであってもよい。
【0008】
固定金具4は、軽量なアルミニュウム材料を使用して押出し成形方法で形成されており、略U字型の切欠き4Aを有するとともにこの切欠き4Aにばね部材5が加硫接着されている。またこの固定部材4は、本体1の外筒12(或いは本体1を取り付けるボデー)側に当接可能となっているから、内筒、即ちピン3の相対変移を規制する。なお、この固定金具4はピン3の先端部側にネジでしっかり抜け止めされ固定されており、衝突時のエンジン飛出し防止用のストッパ金具として機能する。なお、この実施例の固定部材では、本体の外筒に当接可能となっているが、内筒側に当接してもよく、またボデー側のいずれに当接してもよい。
【0009】
マス6は、周囲をゴムのバネ部材5で被覆された状態になっており、ばね部材5を介して固定金具4に固着(加硫接着)されている。これにより、このマス6とばね部材5とでダイナミックダンパとして機能する。なお、このダイナミックダンパの製造方法は、所定の成形型内に固定金具とマスとをセットし(マスは4本の支持部材で支承・支持されて浮いた状態にセットされる)、その型内にゴム材を注入して加硫・成形している。
【0010】
従ってこの実施例によれば、エンジンから振動が伝達されると、防振装置の本体1がボデー側への振動伝達を抑制する。その際に、大入力の振動が本体1に伝達されると、固定金具4がストッパとして機能し、ピン3の過大な変位を規制して本体1の破損が防止される。即ち、衝突時にエンジンが慣性力で前方へ飛び出そうとするのを、固定金具4がストッパとして機能し、エンジンの飛び出しを防止する。
【0011】
また、固定部材が譬え外筒12に当接した状態であっても、ダイナミックダンパは、ピン3自体の共振動作を抑えることができる。即ち、ストッパ金具105、ダイナミックダンパの固定金具を軽量な押し出しアルミニュウムとしたことで、ピン3自体の共振点も高周波側にあるから、音振への影響も小さくなる。
【0012】
また、固定金具が押出し成形で形成した軽量なアルミニュウムを使用してなるから、異形形状を一体で軽く製造することができ、ストッパとしての強度も十分に確保できる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、エンジンを支持する防振装置において、エンジン側から突出して防振装置本体の内筒に固定されるピンの先端に、内筒の相対変位を規制するための固定金具を取り付け、この固定金具に対して加硫接着したゴムによりマスを弾性支持してダイナミックダンパを構成し、前記固定金具を内筒の軸方向に沿って変位させて防振装置本体の外筒に当接可能に構成し、前記固定金具はU字型の切欠きを備えると共に、前記切欠きは上方向へ向けて開口し、前記切欠きにバネ部材を介してマスを配置しており、換言すればストッパとダイナミックダンパとを一箇所で兼用・一体化させるようになっており、その分製造工数の削減が可能であり、製造コストの低減も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る防振装置を示す要部断面図。
【図2】図1のII-II線断面図。
【図3】従来の防振装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 (防振装置)本体
14 内筒
3 ピン
4 固定金具
5 ばね部材(ゴム)
6 マス

Claims (2)

  1. エンジンを支持する防振装置において、
    エンジン側から突出して防振装置本体の内筒に固定されるピンの先端に、内筒の相対変位を規制するための固定金具を取り付け、
    この固定金具に対して加硫接着したゴムによりマスを弾性支持してダイナミックダンパを構成し、
    前記固定金具を内筒の軸方向に沿って変位させて防振装置本体の外筒に当接可能に構成し
    前記固定金具はU字型の切欠きを備えると共に、前記切欠きは上方向へ向けて開口し、前記切欠きにバネ部材を介してマスを配置したことを特徴とする防振装置。
  2. 前記固定金具の防振装置本体側の側面は、マスの側面よりも防振装置側に位置することを特徴とする請求項1記載の防振装置。
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