JP3890098B2 - 光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多点での測距が可能な測距手段と、前記多点の何れかの測距点を設定する測距点設定手段と、ファインダ視野外に各種状態を表示するファインダ内表示装置とを備えた、カメラ等の光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、多点での測距(焦点検出)が可能なカメラにおいて、カメラが自動的に測距点(焦点検出点)を設定し測距を行う自動選択AF(オートフォーカス)のみとするタイプや、撮影者が多点の中より測距点を選択設定し任意選択も可能にしたタイプが知られている。
【0003】
自動選択AFのみとするタイプのファインダ内表示例としては、図13(a)の様な表示装置を持ち、測距動作確認用表示として合焦マーク121を使用し、測距動作中は「消灯」,測距動作で合焦時には「点灯」,非合焦時には「点滅」の様に表示変化させている。図13(a)は全点灯状態を示し、図13(b)は通常撮影モード時の測距動作合焦状態を示している。
【0004】
また、任意選択AFをも可能にしたタイプのファインダ内表示としては、測距点に対応したピント板上の測距枠を測距点選択設定時や測距動作で合焦した場合などにLEDにより照明し、スーパーインポーズ表示させるものがある。更に、測距点設定状態の確認は、専用測距点選択釦を押す事により、同様にスーパーインポーズされ確認出来る様になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例において自動選択AFのみとするタイプにおいては、測距点に対応した表示が無く、多点の測距点のうちどの測距点で合焦したかの判断が出来ず、撮影者が意図した被写体にピントが合っていない可能性があった。
【0006】
又、多点での測距が可能であるのに自動選択AFのみとするのは、機能低下となっている。
【0007】
自動選択AF,任意選択AFいずれも可能にしたカメラにおいては、ファインダ視野外表示器とは別に、外光が高輝度状態でもピント板上に照明出来る様な高輝度タイプのLEDや専用光学系が必要となり、大幅なコストアップを招いていた。
【0008】
又、測距動作の結果、多点の測距点のうちどの測距点で合焦したかは、合焦時のスーパーインポーズLEDの点灯で判断出来るが、測距点選択状態が自動選択AFか任意選択AFかの確認は、専用測距点選択釦を押し、測距点選択モードに入らなければ確認出来ず、瞬時の撮影に対応出来ないものであった。
【0009】
更に、高輝度LEDにて照明表示するため、電力消費が増加してしまうというような欠点を有していた。
【0011】
(発明の目的)本発明の目的は、測距点選択状態が自動選択AF,任意選択AFのいずれの状態であっても、専用測距点選択釦の操作をする事なく、常時かつ瞬時の当該光学装置の使用時にもファインダ内を見たままで測距点選択状態を確認させることのできる光学装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、多点での測距が可能な測距手段と、自動的に測距点を選択する測距点自動選択AFと、使用者が任意に測距点を選択する測距点任意選択AFの何れかを測距点設定状態として設定すると共に、前記多点の何れかの測距点を設定する測距点設定手段と、ファインダ視野外に各種状態を表示するファインダ内表示装置とを備えた光学装置において、前記ファインダ内表示装置に、各々測距点に対応した点灯表示可能な複数の測距点表示部と、前記測距手段での測距結果を表示する合焦表示部とをそれぞれ別々に設け、前記点灯表示可能な複数の測距点表示部が、点灯表示可能なファインダ視野枠マークにより挟まれ、前記測距点表示部と合焦表示部により、前記測距点設定手段による測距点設定状態と、前記測距手段での合焦状態とを表示するようにし、前記測距点任意選択AFが設定された場合は、選択設定された測距点に対応する測距点表示部を、少なくとも電源投入の際から前記測距手段による測距結果に基づいて合焦状態に至るまで前記ファインダ視野枠マークと共に点灯表示するようにしている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1〜図10は本発明の実施の一形態におけるカメラに係る図であり、先ず、図1の該カメラの上面図を用いて、各部の構成部品について説明する。
【0024】
同図において、1は各種撮影モードを切り換えるモードダイヤル、2はレリーズ釦であり、半押し状態に連動してオンするスイッチSW1と全押し状態でオンするスイッチSW2とから成っている。3はシャッタスピードや絞り値等の設定値を変更する電子ダイヤル、4は外部表示装置であり、カメラの各種設定状態等を表示する。5は露出補正釦、6はAEロック釦、7は測距点選択釦、8は内蔵ストロボ使用時に用いるSTアップ釦、9はセルフ釦である。
【0025】
図2は、図1に示すカメラのファインダ視野を示す図である。
【0026】
同図において、21は本発明に係るファインダ視野外に用いられるファインダ内表示装置で、例えば液晶表示器で構成される。22はフォーカシングスクリーン、23はパノラマ撮影時の指標となるパノラマフレーム、24は部分測光範囲マーク、25〜27は多点の測距点に対応した測距点枠で、本実施の形態では3点測距の場合を例にしており、更に詳しくは、25は3点測距の左測距点に対応した左測距点枠、26は同様に中央測距点枠、27は右測距点枠である。ここで、23〜27はいずれもフォーカシングスクリーン22上にあらかじめ設けられているラインである。
【0027】
図3は、図2に示したファインダ内表示装置21の詳細を示す図である。
【0028】
同図において、31はAEロックマーク、32はストロボ充電完了マーク、33はシャッタ速度表示部、34は絞り値表示部である。35は測距点表示部であり、左測距点に対応した左測距点マーク35a,中央測距点に対応した中央測距点マーク35b,右測距点に対応した右測距点マーク35c,ファインダ視野に対応したファインダ視野枠マーク35dにより構成される。36は露出表示部であり、露出補正量等が表示される。37は測距動作結果の合焦,非合焦状態を表示する合焦マークであり、合焦時には「点灯」,非合焦時には「点滅」として表示している。
【0029】
次に、上記構成におけるカメラの制御系について、図4に示すブロック図を用いて説明する。
【0030】
同図において、41はカメラの各種制御を行うマイクロプロセッシングユニット(以下、MPUと記す)、42はフィルムの巻き上げや巻き戻し及びミラーのアップ・ダウン等を行うモータ制御装置、43はシャッタ制御装置、44は測光装置、45は多点の測距を可能とする焦点検出装置である。46は信号入力装置であり、図1に示したモードダイヤル1や電子ダイヤル3等の回転操作部材47や、同じく図1に示したレリーズ釦2や測距点選択釦7等から成るスイッチ部材48により構成される。
【0031】
49は発音表示装置であり、ブザーやスピーカーなどが用いられる。50は表示装置で、その中に図1に示した外部表示装置4や図2及び図3に示したファインダ内表示装置21がある。53はLED駆動装置であり、ファインダ内表示装置21のバックライトとして構成されている。
【0032】
54はカメラに装置されるレンズであり、前記MPU41からの通信データにより制御される絞り駆動装置55や、前記焦点検出装置45からの情報に基づいて前記MPU41より送られてくる駆動量データに従ってピント合せを行うレンズ駆動装置56等より構成される。
【0033】
続いて、上記カメラにおける測距点選択について、図5,図6を用いて説明する。
【0034】
図5は測距点選択釦7を押した時にファインダ内表示装置に表示される表示例を示す図であり、図3に示す測距点マーク35a〜35cのいずれかとファインダ視野枠マーク35dのみが表示され、この状態で測距点の選択設定が可能となる。
【0035】
図6は測距点の選択設定方法を示す図であり、aは図5と同様、測距点マーク35a〜35c全てとファインダ視野枠マーク35dが点灯されている。この状態は、カメラが自動的に測距点を選択し、最適な被写体にピント合せを行う測距点自動選択AFである。
【0036】
この表示状態から電子ダイヤル3を右方向に1クリック回転させると、bの様に、左測距点マーク35aとファインダ視野枠マーク35dが点灯した状態に変化する。さらに電子ダイヤル3を右方向に1クリック回転させると、ファインダ視野枠マーク35dは点灯したままで中央測距点マーク35bに切り換わり、さらに同操作により、右測距点マーク35cに切り換わり、さらに1クリック電子ダイヤル3を右方向に回転させると、再びaの状態に戻る。又、電子ダイヤル3の左回転では、前記の逆の順に切り換わっていく。
【0037】
同図中、b〜dは3点の測距点のうち、撮影者が任意に測距点を選択して、その選択測距点でピント合せを行う事が出来る測距点任意選択AFとして機能することになる。つまり、図6のbの状態が選択された場合には「左測距点」で、cはの状態が選択された場合には「中央測距点」で、dの状態が選択された場合には「右測距点」で、それぞれ測距動作が行われる事になる。
【0038】
次に、上記カメラの一連の動作について、図7及び図8のフローチャートを用いて説明する。
【0039】
まず、図7のステップ#100にてカメラの電源が投入されると、MPU41はステップ#101へ進み、レリーズ釦の半押し状態に連動してオンするスイッチSW1の状態を調べ、該スイッチSW1がオフであればオンになるまでこの検出を繰り返す。その後、該スイッチSW1がオンになるとステップ#102へ移行し、図6で説明した測距点の選択状態を確認する。
【0040】
次にステップ#103へ進み、MPU41は測光装置44を起動し、ファインダ内の各領域に対応した被写体輝度を算出する。そして、次のステップ#104において、算出した被写体輝度値及びカメラ内に装填されたフィルムのISOコード、あるいはレンズの開放FNO等によりシャッタスピード、絞り値、及び上記ステップ#102で確認した測距点選択状態を、外部表示装置4やファインダ内表示装置21に表示させる。
【0041】
図9(a)は測距点自動選択AFに設定した場合のファインダ内表示装置21の状態を、図9(d)は測距点任意選択AFに設定した場合のファインダ内表示装置21の状態を、それぞれ示している。
【0042】
次に、ステップ#105へ進み、ここでは測距点の設定状態を判別し、もし測距点自動選択AFが設定されていればステップ#106に移行し、測距点任意選択AFが設定されていればステップ#113へ移行する。
【0043】
ステップ#106では、測距点自動選択AFが設定されているので、カメラが独自に被写体像に応じて測距点を決定すると共に、その測距点に対応する測距データ(焦点検出データ)を焦点検出装置45より得、これに基づくレンズ駆動量を算出してレンズ54内のレンズ駆動装置56へ駆動データとして出力し、ピント合せを行わせる。そして、次のステップ#107において、この結果合焦となったかどうかを判別し、合焦となっていればピント合せ動作を停止し、レンズのフォーカス位置をロックして、次のステップ#108へ移行する。
【0044】
ステップ#108では、ピントの合った合焦状態で再度測光動作を行い、最適なシャッタスピードや絞り値を求め、フォーカス位置同様、測光値をロックする。次のステップ#109では、上記ステップ#106,ステップ#107で3点の測距点のうちのどの測距点で合焦したかの表示を外部表示装置4やファインダ内表示装置21に行い、続くステップ#110では、上記ステップ#108での測光値によるシャッタスピード,絞り値の表示を同じく外部表示装置4やファインダ内表示装置21に行うと同時に、合焦マークも表示させる。
【0045】
この時のファインダ内表示装置21での表示状態を示したのが図9(b)であり、この例では3点の測距点のうち、中央測距点と右測距点で合焦した事を示している。
【0046】
また、上記ステップ#110とほぼ同時に、次のステップ#111において発音表示装置49により合焦した事を知らせる合焦音表示も行い、測距点自動選択AF時のワンショットAF動作を完了する。
【0047】
上記ステップ#105において測距点任意選択AFが設定されていた場合は、前述した様にステップ#113へ移行し、ここでは撮影者により任意に選択された測距点における測距データを焦点検出装置45より得、これに基づくレンズ駆動量を算出してレンズ54内のレンズ駆動装置56へ駆動データとして出力し、ピント合せを行わせる。そして、次のステップ#114において、この結果合焦となったかどうかを判別し、合焦となっていればピント合せ動作を停止し、レンズのフォーカス位置をロックして、次のステップ#110へ移行する。
【0048】
ステップ#110においては、上記ステップ#115での測光値によるシャッタスピード、絞り値の表示を外部表示装置4やファインダ内表示装置21に行うと同時に、合焦マークも表示させる。
【0049】
この時のファインダ内表示装置21での表示状態を示したのが図9(e)であり、この測距点任意選択AF時には合焦時においても測距点マークは設定点のみの表示を続け、合焦マークのみの表示変化となる。
【0050】
さらに、測距点自動選択AF時と同様にステップ#111へ移行し、発音表示装置49により合焦音表示を行い、測距点任意選択AF時のワンショットAF動作を完了する。
【0051】
また、上記ステップ#107,ステップ#114において合焦不能であると判別した場合は何れもステップ#112へ移行し、ファインダ内表示装置21の合焦マークを点滅させることで、その旨、つまり非合焦状態であるを事を知らせる。
【0052】
この時のファインダ内表示装置21における測距点自動選択AFでの非合焦状態を示したのが図9(c)であり、測距点任意選択AFでの非合焦状態を示したのが図9(f)である。これらの図から解る様に、測距点マークは設定状態のままで、合焦マークでの点滅表示で非合焦と判断する様になっている。
【0053】
続くステップ#116では、上記のロックされたフォーカス位置,測光値を撮影条件として保持するかどうかをスイッチSW1の状態で判別し、次のステップ#117では、その条件で露光動作を行うかどうかの判別をスイッチSW2の状態を調べる。
【0054】
ここで、スイッチSW1,SW2が共にオンであれば、ステップ#118の露光シーケンスへ移行し、絞り駆動装置45,シャッタ駆動装置43の制御を行って露光動作を行い、その後モータ制御装置42によるフィルム巻き上げ等の動作を実行する。
【0055】
また、上記ステップ#116でスイッチSW1がオフされている様な場合はステップ#101へ戻り、再度スイッチSW1のオンを待つが、ある一定以上該スイッチSW1がオンされない場合は、不図示ではあるが、電源をオフする様になっている。
【0056】
又、上記ステップ#116にてスイッチSW1がオンされているが、次のステップ#117にてスイッチSW2がオンになっていない様な場合は、不図示ではあるが、一定時間以上スイッチSW1のみがオンされている様な状態では、図8に示すサーボAFモードに移行する。
【0057】
このサーボAFモードへ移行した場合の動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0058】
前述した様にステップ#117以降、スイッチSW1のみが一定時間以上オンされている様な場合には、図8のステップ#200へ移行し、ここでは再度焦点検出装置を動作させ、被写体が変化、あるいはカメラのフレーミングが変化したかのチェックを行い、その結果変化有りと判別した場合はステップ#201に移行する。そして、このステップ#201では、測距点の選択設定状態を確認し、もし測距点自動選択AFに設定されていればステップ#202へ移行し、ピントの合っている状態では無くなったので、合焦マークを消灯する。又、次のステップ#203では、測距点マークを全点灯表示に切り換えサーボAFモードへ移行した事を知らせる。
【0059】
この表示切り換えは、図9(b)のワンショット合焦状態から、図10(a)の様に行うようにしている為、測距点自動選択モードでサーボAFモードに移行した事を撮影者は直ちに知ることが出来る。
【0060】
その後、ステップ#204でも再度測距点自動選択AFを行う。つまり、カメラが独自に被写体像に応じて測距点を決定すると共に、その測距点に対応する測距データ(焦点検出データ)を焦点検出装置45より得、これに基づくレンズ駆動量を算出してレンズ54内のレンズ駆動装置56へ駆動データとして出力し、ピント合せを行わせる。
【0061】
そして、次のステップ#205では、上記のピント合わせの結果、合焦であるかの判別を行い、合焦となっていればピント合せ動作を停止し、レンズのフォーカス位置をロックして、次のステップ#209へ移行し、ピントの合った合焦状態で再度測光動作を行い、最適なシャッタスピードや絞り値を求める。但し、この場合、後述する様にサーボ動作が繰り返される事もあるため、測光値のロックは行わず、露光動作にそなえ露光時の被写体輝度に最も近い測光値を得ているものである。
【0062】
次のステップ#210では、上記ステップ#209での測光値によるシャッタスピードや絞り値の表示を外部表示装置4やファインダ内表示装置21で行うが、この場合はワンショットAFモードと異なり、合焦測距点の測距点マーク及び合焦マークは表示しない。又、サーボAFモードに移行後は、以降ずっと表示しない事となる。これはサーボAFモードに入り、僅かな被写体の移動で合焦,非合焦を繰り返し、測距点マークや合焦マークの点灯,消灯により、非合焦状態と判別出来なくなったり、撮影者に煩わしさを与えない様にしている為である。
【0063】
しかしながら、合焦状態である事を撮影者が判断出来る様に、次のステップ#211において、発音表示装置49にて合焦した事を知らせる合焦音表示を行わせる。但し、この場合の合焦音表示は、ワンショット合焦時の合焦音表示を行う上記ステップ#111とは異なり、音圧又は音量を小さくし、小音にて知らせている。これも又、測距点マークや合焦マーク同様、撮影者に煩わしさを与えない様にしているためである。
【0064】
又、上記ステップ#201で測距点任意選択AFと確認されれば、ステップ#206に移行し、ステップ#202と同様、ピントの合っている状態では無くなるので、ここでは合焦マークを消灯し、次のステップ#207において、再度測距点任意選択AFを行う。
【0065】
このステップ#206、ステップ#207の間では測距点マークは設定測距点のままであるが、図9(e)の状態から図10(b)の状態の様に合焦マークを消灯させているので、測距点任意選択AFモードでサーボAFモードに移行した事を撮影者は直ちに知ることが出来る。
【0066】
その後、ステップ#207でも再度測距点任意選択AFを行い、ピント合せを行い、次のステップ#208において、合焦であるかの判別を行い、合焦であればレンズのフォーカス位置をロックし、測距点自動選択AF時と同様にステップ#209へ移行して測光を行い、以降、表示(ステップ#210),小発音表示(ステップ#211)を行う。
【0067】
次のステップ#212では、スイッチSW1の状態を確認し、ここでオフされれば図7のステップ#101へ戻り、図7のフローチャートで説明した様な動作を行う。一方、該スイッチSW1がオンのままであればステップ#213へ移行し、スイッチSW2の状態を確認する。この結果、オンであればステップ#214において、上記ステップ#118と同様の露光動作等を実行する。また、スイッチSW1がオンのままで、スイッチSW2が未だオフの場合はステップ#213からステップ#200へ戻り、前述した様にサーボAFモード動作を繰り返し実行する事となる。
【0068】
又、ステップ#205,ステップ#208で非合焦と判別した場合は、何れもステップ#212へ移行し、前記と同様に、スイッチSW2のオフで、スイッチSW1がオンされ続けている場合はステップ#200に戻り、サーボAFモード動作を繰り返す事となる。
【0069】
尚、図7及び図8のフローチャートから判る様に、ワンショットAFモードでは合焦になるまで露光動作に入らない(#107又は#114→#112→#105……)が、図8に示すサーボAFモードでは合焦状態で無い場合でも露光動作に入る事(#205又は#208→#211……)となる。これは、被写体が動いているものであっても、少なからずシャッタチャンスを逃さない様にするものである。
【0070】
上述した実施の形態によれば、ファインダ視野外のファインダ内表示装置21上に、測距点に対応した測距点マークと、測距結果を表示する合焦マークとを設け、それらの組合せ表示により、測距点設定状態や合焦状態を表示するようにしたため、スーパーインポーズ方式の様にコストアップする事無く、低コストカメラにも応用出来、撮影者も煩わしい操作をする事無く、測距状態やAFモードの変化状態及び測距点の設定状態等をファインダ内を見たままで容易に確認出来、瞬時の撮影にも支障をきたす事がない。
【0071】
さらに、スーパーインポーズ方式の様に高輝度LED等が不用であるため、電力の消費も少なくて済む。
【0072】
(発明と実施の形態の対応)
上記実施の各形態において、焦点検出装置45が本発明の測距手段に、電子ダイヤル3とMPU41が本発明の測距点設定手段に、ファインダ内表示装置21が本発明のファインダ内表示装置に、それぞれ相当する。
【0073】
また、測距点マーク35a〜35cが本発明の測距点表示部に、合焦マーク37が本発明の合焦表示部に、それぞれ相当する。
【0074】
以上が実施の形態の各構成と本発明の各構成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればどのようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0075】
(変形例)
上記の実施の形態では、ワンショットAFモード時は合焦状態に入るまで露光動作を受け付けない様にしたが、サーボAFモード時と同様、レリーズ優先としても同様な表示方法が行える。
【0076】
動きのある被写体でも出来るだけピントの合った状態に近づける様、被写体の動きを予測し露光タイミングに合せ、フォーカス駆動を行う動体予測サーボAFと言われるモードもあるが、本実施の形態ではこの説明は省略するが、この様な動体予測サーボAFモードを持つカメラにおいても同様な表示方法として何ら問題ない。
【0077】
又、その他のファインダ内表示装置の例として、図11に示す様に、測距点が5点の様に増加したとしても同様な制御で行う事が出来る。
【0078】
さらに、図12に示す様に、シャッタスピードや絞り値等はカメラに任せ、測距点マークと合焦マークのみとする事で、更なるコストの低下が図れる。
【0079】
また、測距点の位置や合焦表示をマーク表示により行う様にしているが、これに限定されるものではなく、例えば表示の色を変える等により行う様にしてもよい。
【0080】
本発明は、一眼レフカメラに適用した例を想定しているが、ビデオカメラや電子スチルカメラ等の映像装置、更にはその他の光学装置にも適用可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、測距点選択状態が自動選択AF,任意選択AFのいずれの状態であっても、専用測距点選択釦の操作をする事なく、常時かつ瞬時の当該光学装置の使用時(例えばカメラの撮影時)にもファインダ内を見たままで測距点選択状態を確認させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるカメラの上面図である。
【図2】図1に示すカメラのファインダ視野を示す図である。
【図3】図2に示したファインダ内表示装置21の詳細を示す図である。
【図4】図1のカメラの制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】図1の測距点選択釦7を押した時にファインダ内表示装置に表示される表示例を示す図である。
【図6】本実施の一形態において測距点の選択設定方法を示す図である。
【図7】図1のカメラの動作も一部を示すフローチャートである。
【図8】図7の続きの動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施の一形態においてワンショットAF時のファインダ内表示の各状態における様子を示す図である。
【図10】本実施の一形態においてサーボAF時のファインダ内表示の各状態における様子を示す図である。
【図11】ファインダ内表示装置の他の例を示す図である。
【図12】ファインダ内表示装置の別の例を示す図である。
【図13】従来のカメラのファインダ内表示装置におけるファインダ内表示例を示す図である。
【符号の説明】
3 電子ダイヤル
7 測距点選択釦
21 ファインダ内表示装置
35a〜35e 測距点マーク
35d ファインダ視野枠マーク
37 合焦マーク
41 MPU
45 焦点検出装置
Claims (6)
- 多点での測距が可能な測距手段と、自動的に測距点を選択する測距点自動選択AFと、使用者が任意に測距点を選択する測距点任意選択AFの何れかを測距点設定状態として設定すると共に、前記多点の何れかの測距点を設定する測距点設定手段と、ファインダ視野外に各種状態を表示するファインダ内表示装置とを備えた光学装置において、
前記ファインダ内表示装置に、各々測距点に対応した点灯表示可能な複数の測距点表示部と、前記測距手段での測距結果を表示する合焦表示部とをそれぞれ別々に設け、
前記点灯表示可能な複数の測距点表示部は、点灯表示可能なファインダ視野枠マークにより挟まれ、
前記測距点表示部と合焦表示部により、前記測距点設定手段による測距点設定状態と、前記測距手段での合焦状態とを表示するようにし、前記測距点任意選択AFが設定された場合は、選択設定された測距点に対応する測距点表示部を、少なくとも電源投入の際から前記測距手段による測距結果に基づいて合焦状態に至るまで前記ファインダ視野枠マークと共に点灯表示するようにしたことを特徴とする光学装置。 - 前記測距点自動選択AFが設定された場合は、前記測距点表示部の全てを表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載の光学装置。
- 前記測距点自動選択AF時における合焦時には、前記多点の測距点のうちの合焦測距点に対応した測距点表示部を表示させると共に、前記合焦表示部を点灯表示させ、非合焦時には、前記測距点表示部は全て点灯表示させたままで、前記合焦表示部を点滅表示させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の光学装置。
- 前記測距点任意選択AF時における合焦時には、選択設定された測距点に対応する測距点表示部は点灯表示させたまま、前記合焦表示部を点灯表示させ、非合焦時には、選択設定された測距点に対応する測距点表示部は点灯表示させたまま、前記合焦表示部を点滅表示させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の光学装置。
- 測距動作を一回の合焦状態に至ることで停止するワンショットAFモードと、測距対象物の移動を検出しながら測距動作を繰り返すサーボAFモードとを組合せたAFモードを持ち、前記測距点自動選択AF時において、前記ワンショットAFモードで合焦の後、測距対象物の移動を検出してサーボAFモードに移行した場合は、前記測距点表示部全てを点灯表示に切り換えると共に、前記合焦表示部は消灯させ、その後前記合焦表示部は点灯させないようにしたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の光学装置。
- 測距動作を一回の合焦状態に至ることで停止するワンショットAFモードと、測距対象物の移動を検出しながら測距動作を繰り返すサーボAFモードとを組合せたAFモードを持ち、前記測距点任意選択AF時には、前記ワンショットAFモードで合焦の後、測距対象物の移動を検出してサーボAFモードに移行した場合は、選択設定された測距点に対応する測距点表示部は点灯表示させたままで、前記合焦表示部を消灯させ、その後前記合焦表示部は点灯させないようにしたことを特徴とする請求項1,2,又は4記載の光学装置。
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