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JP3879141B2 - Cyclic ester compound and method for producing the same - Google Patents

Cyclic ester compound and method for producing the same Download PDF

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JP3879141B2
JP3879141B2 JP12349496A JP12349496A JP3879141B2 JP 3879141 B2 JP3879141 B2 JP 3879141B2 JP 12349496 A JP12349496 A JP 12349496A JP 12349496 A JP12349496 A JP 12349496A JP 3879141 B2 JP3879141 B2 JP 3879141B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医・農薬等生理活性物質の中間体として有用な新規なシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物及びその製造方法、該環状エステル化合物からのシリルビニル基を有する環状エステル化合物及びビニル環状エステル化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
環状化合物、特に光学活性な環状化合物は生理活性物質の骨格化合物として重要である。
3員環化合物である光学活性シクロプロパン化合物は、ピレスロイド系殺虫剤やβ−ラクタム系抗生物質の合成中間体としてよく知られている。
【0003】
一般に、環状化合物の製造法としては、例えば3員環化合物はオレフィンのシクロプロパン化反応による製造法、6員環化合物はディールスアルダー反応による製造法が知られている。
中でも、光学活性な環状化合物の製造法として、Synlett 638 (1993)、J. Am.Chem. Soc., 113, 1423 (1991)及び J. Am.Chem. Soc., 116, 2223 (1994)には、金属錯体触媒を用いた不斉シクロプロパン化反応による3員環形成反応が記載されている。
【0004】
又、Bull. Chem. Soc. Jpn.,65, 3501 (1992)、J. Am. Chem. Soc., 111, 5340 (1989)及び J. Am. Chem. Soc., 110, 6254 (1989)には、光学活性なルイス酸触媒を用いた不斉ディールスアルダー反応による6員環形成反応が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の方法は、いずれも優れた方法ではあるが、高価な不斉源を使用する必要があったり、得られる光学活性体の光学純度が満足のいくものではなかったりと現在も更に精力的に開発研究が行なわれているのが現状である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、環状化合物の製造方法について鋭意検討を重ねた結果、新規なシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物及びその製造方法、該環状エステル化合物からのシリルビニル基を有する環状エステル化合物及びビニル環状エステル化合物の製造方法を開発し、これらの化合物が生理活性物質の中間体として有用な環状化合物の前駆物質となることを見出し本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は、式(1)
【0008】
【化9】

Figure 0003879141
【0009】
〔式中、Arは置換されていてもよいアリール基(該置換基としては、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子を意味する。) を意味し、R1、R2及びR3はそれぞれ独立にC1〜C4アルキル基又はフェニ ル基を意味し、W1、W2、W3、Z1及びZ2はそれぞれ独立に置換されていて もよいC1〜C6アルキル基(該置換基としては、C1〜C6アルキル基、C1〜 C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子を意味する。)又は置換されて いてもよいアリール基(該置換基としては、C1〜C6アルキル基、C1〜C6ア ルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子を意味する。)を意味し、nは1〜6 の整数を意味する。〕
で表わされるシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物、
式(2)
【0010】
【化10】
Figure 0003879141
【0011】
〔式中、Ar、R1、R2及びR3は前記に同じ。〕
で表わされるβ−シリルエチルスルホキシド化合物を、
式(3)
【0012】
【化11】
Figure 0003879141
【0013】
〔式中、Xはハロゲン原子を意味し、W1、W2、W3、Z1、Z2及びnは前記に同じ。〕
で表わされるα,β−不飽和エステル化合物と、塩基の存在下反応させることを特徴とする、
式(1)
【0014】
【化12】
Figure 0003879141
【0015】
〔式中、Ar、R1、R2、R3、W1、W2、W3、Z1、Z2及びnは前記に同じ。〕
で表わされるシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物の製造方法、
式(1)
【0016】
【化13】
Figure 0003879141
【0017】
〔式中、Ar、R1、R2、R3、W1、W2、W3、Z1、Z2及びnは前記に同じ。〕で表わされるシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物を加熱することを特徴とする
式(4)
【0018】
【化14】
Figure 0003879141
【0019】
〔式中、R1、R2、R3、W1、W2、W3、Z1、Z2及びnは前記に同じ。〕
で表わされるシリルビニル基を有する環状エステル化合物の製造方法及び
式(1)
【0020】
【化15】
Figure 0003879141
【0021】
〔式中、Ar、R1、R2、R3、W1、W2、W3、Z1、Z2及びnは前記に同じ。〕で表わされるシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物を、フッ素イオン及び/又は塩基と反応させることを特徴とする
式(5)
【0022】
【化16】
Figure 0003879141
【0023】
〔式中、W1、W2、W3、Z1、Z2及びnは前記に同じ。〕
で表わされるビニル環状エステル化合物の製造方法に関するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、詳細に本発明を説明する。
先ず、置換基Ar、R1、R2、R3、W1、W2、W3、Z1及びZ2について説明する。
アリール基としては、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリ−i−プロピルフェニル基、4−iプロピルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロルフェニル基、3−クロルフェニル基、4−クロルフェニル基、2−ブロムフェニル基、3−ブロムフェニル基、4−ブロムフェニル基、2,4−ジクロルフェニル基、4−フェニルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチルル基、1−アントラセルニル基、2−アントラセニル基、5−アントラセルニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基等が挙げられる。
【0025】
1〜C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基,i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
1〜C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基,i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−アミル基、i−アミル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
【0026】
1〜C6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基,i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−アミロキシ基、i−アミロキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
【0027】
次に、式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物の製造方法について説明する。
式(2)のβ−シリルエチルスルホキシド化合物と、式(3)のα,β−不飽和エステル化合物の当量比は、0.1〜10の範囲、望ましくは、0.5〜2.0の範囲である。
【0028】
式(3)のα,β−不飽和エステル化合物の代表例としては、4−ハロゲノクロトン酸エステル、4−ハロゲノ−4−メチル−2−ペンテン酸エステル、6−ハロゲノ−2−ヘキセン酸エステル、7−ハロゲノ−2−ヘプテン酸エステル等が挙げられる。
具体的には、4−クロロクロトン酸メチル、4−クロロクロトン酸エチル、4−ブロモクロトン酸メチル、4−ブロモクロトン酸エチル、4−ヨードクロトン酸メチル、4−ヨードクロトン酸エチル、4−クロロ−4−メチル−2−ペンテン酸メチル、4−クロロ−4−メチル−2−ペンテン酸エチル、4−ブロモ−4−メチル−2−ペンテン酸メチル、4−ブロモ−4−メチル−2−ペンテン酸エチル、4−ヨード−4−メチル−2−ペンテン酸メチル、4−ヨード−4−メチル−2−ペンテン酸エチル、6−クロロ−2−ヘキセン酸メチル、6−クロロ−2−ヘキセン酸エチル、6−ブロモ−2−ヘキセン酸メチル、6−ブロモ−2−ヘキセン酸エチル、6−ヨード−2−ヘキセン酸メチル、6−ヨード−2−ヘキセン酸エチル、7−クロロ−2−ヘプテン酸メチル、7−クロロ−2−ヘプテン酸エチル、7−ブロモ−2−ヘプテン酸メチル、7−ブロモ−2−ヘプテン酸エチル、7−ヨード−2−ヘプテン酸メチル、7−ヨード−2−ヘプテン酸エチル等が挙げられる。
【0029】
塩基としては、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、リチウム−2,2,6,6−テトラメチルピペリジド、リチウムヘキサメチルジシラシド等が挙げられる。
塩基の使用量は、式(2)のβ−シリルエチルスルホキシド化合物に対して、当量から10当量の範囲、好ましくは、当量から3当量の範囲が望ましい。
【0030】
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点までの範囲で可能であるが、好ましくは−80℃から50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n−デカン等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテルが挙げられる。
【0031】
更に、これらの溶媒は、単独又は組み合わせて使用することも出来る。
溶媒の使用量は、式(2)のβ−シリルエチルスルホキシド化合物に対して0.1〜200重量倍が望ましい。
反応終了後は、水を加えてクエンチして適当な溶媒により目的物の抽出を行い、溶媒を減圧濃縮して粗製物を得ることができる。
【0032】
更に、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行なうことで、純粋な式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物を得ることができる。
式(4)のシリルビニル基を有する環状エステル化合物の製造方法について説明する。
【0033】
本反応は、式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物を加熱することにより容易に進行する。
反応温度は、通常0℃から使用する溶媒の沸点までの範囲で可能であるが、好ましくは40℃から使用する溶媒の還流温度が望ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n−デカン等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類等が挙げられ、好ましくは、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタンが挙げられる。
【0034】
更に、これらの溶媒は、単独又は組み合わせて使用することも出来る。
溶媒の使用量は、式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物に対して0.1〜200重量倍が望ましい。
反応終了後は、溶媒を減圧濃縮して粗製物を得ることができる。
更に、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行なうことで、純粋な式(4)のシリルビニル基を有する環状エステル化合物を得ることができる。
【0035】
式(5)のビニル環状エステル化合物の製造方法について説明する。
本反応は、式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物を、フッ素イオン及び/又は塩基と反応させることにより容易に進行する。
フッ素イオン源としては、テトラn−ブチルアンモニウムフルオライド等の第4級アンモニウム塩、フッ化カリウム、フッ化水素等が挙げられる。
【0036】
フッ素イオン源の使用量は、式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物に対して0.1〜20当量の範囲、好ましくは、1.0〜5.0当量の範囲である。
塩基としては、金属水素化物が望ましく、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等が挙げられる。
【0037】
塩基の使用量は、式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物に対して0.1〜20モル倍の範囲、好ましくは、2.0〜5.0モル倍の範囲である。
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−80℃から50℃の範囲で行うのがよい。
【0038】
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
本反応は、通常溶媒が使用されるが、溶媒としては反応に関与しないものであれば特に制限はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n−デカン等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテルが挙げられる。
【0039】
更に、これらの溶媒は、単独又は組み合わせて使用することも出来る。
溶媒の使用量は、式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物に対して0.1〜200重量倍が望ましい。
反応終了後は、水を加えてクエンチして適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗製物を得ることができる。
【0040】
更に、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行なうことで、式(5)の純粋なビニル環状エステル化合物を得ることができる。
【0041】
【実施例】
以下、実施例を挙げて更に詳しく本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
2−[1−{(R)−p−トリルスルフィニル}−2−(トリメチルシリル)エチル]シクロヘキサンカルボン酸エチル(3)の合成
【0042】
【化17】
Figure 0003879141
【0043】
アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン0.3ml中に、ジイソプロピルアミン0.04ml(0.285ミリモル)を加え、0℃に冷却し、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液0.17ml(1.63M/n−ヘキサン、0.277ミリモル)を3分間かけて滴下した。
10分間攪拌した後、−78℃に冷却し、(R)−p−トリル−2−(トリメチルシリル)エチルスルホキシド(1)53.1mg(0.220ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液0.25mlを10分間かけて滴下した後、5分間攪拌した。
【0044】
この反応溶液に、7−ブロモ−2−ヘプテン酸エチル(2)70.0mg(0.298ミリモル)を一気に加え、10分間−78℃で攪拌した後、0℃に昇温し、15分間攪拌した。
反応終了後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えクエンチした後、塩化メチレンで水層を抽出した。
【0045】
有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:15g、n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製を行ったところ、目的物(3)の収率は93%であった。
以下に分析値を示す。
【0046】
1H-NMR(200 MHz,CDCl3)
0.14(s,9H),0.56(dd,1H,J=2.7,15.0Hz),1.03(dd,1H,J=11.9,15.0Hz),1.32(t, 3H,J=7.1Hz),1.15-2.10(m,9H),2.40(s,3H),2.51(ddd,1H,J=2.4,2.4,11.9Hz), 2.99(ddd,1H,J=3.8,11.3,11.3Hz),4.19(dq,2H,J=7.1,3.2Hz),7.29(d,2H,J=8. 3Hz),7.37(d,2H,J=8.3Hz)
IR(NaCl)
2950,2850,2740,1720,1500,1450,1250,1180,1100,1050,850,820,730cm-1
実施例2
2−[1−{(R)−p−トリルスルフィニル}−2−(トリメチルシリル)エチル]シクロヘキサンカルボン酸エチル(3)の合成
【0047】
【化18】
Figure 0003879141
【0048】
実施例1と同様に、(R)−p−トリル−2−(トリメチルシリル)エチルスルホキシド(1)52.1mg(0.217ミリモル)と7−ヨード−2−ヘプテン酸エチル(4)87.0mg(0.308ミリモル)から合成した。
反応は−78℃で45分間攪拌することによって行ない、実施例1と同様の後処理を行なったところ、目的物(3)の収率は77%で、原料(4)を22%回収した。
実施例3
2−[1−{(R)−p−トリルスルフィニル}−2−(トリメチルシリル)エチル]シクロペンタンカルボン酸エチル(6)の合成
【0049】
【化19】
Figure 0003879141
【0050】
実施例1と同様に、(R)−p−トリル−2−(トリメチルシリル)エチルスルホキシド(1)52.4mg(0.218ミリモル)と6−ブロモ−2−ヘキセン酸エチル(5)63.6mg(0.288ミリモル)から合成した。
反応は−78℃で40分間攪拌することによって行ない、実施例1と同様の後処理を行なった。
【0051】
但し、精製をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:20g、n−ヘキサン/酢酸エチル=85/15)で行ったところ、目的物(6)の収率は72%であった。
以下に分析値を示す。
1H-NMR(200 MHz,CDCl3)
0.17(s,9H),0.73(dd,1H,J=3.1,15.1Hz),0.87(dd,1H,J=11.0,15.6Hz),1.31(t, 3H,J=7.1Hz),1.62-2.18(m,6H),2.41(s,3H),2.40-2.55(m,1H),2.82(ddd,1H,J= 3.1,3.1,11.0Hz),3.19(ddd,1H,J=8.3,8.3,10.1Hz),4.19(q,2H,J=7.1Hz),7.28 (d,2H,J=8.3Hz),7.35(d,2H,J=8.3Hz)
IR(KBr)
2940,2880,1730,1480,1420,1400,1380,1250,1190,1090,1030,1010,870,860, 800,700cm-1
実施例4
2−[1−{(R)−p−トリルスルフィニル}−2−(トリメチルシリル)エチル]シクロプロパンカルボン酸エチル(8)の合成
【0052】
【化20】
Figure 0003879141
【0053】
実施例1と同様に、(R)−p−トリル−2−(トリメチルシリル)エチルスルホキシド(1)102.7mg(0.427ミリモル)と4−ブロモクロトン酸エチル(7)0.070ml(0.508ミリモル)から合成した。
反応は−78℃で40分間攪拌することによって行ない、実施例1と同様の後処理を行なった。
【0054】
但し、精製をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:20g、塩化メチレン/n−ヘキサン/エーテル=4/5/1)で行なったところ、目的物(8)の収率は54%(収量81.2mg)であった。
以下に分析値を示す。
1H-NMR(200 MHz,CDCl3)
0.00(s,9H),0.8-0.9(m,2H),1.1-1.45(m,3H),1.24(t,3H,J=7.1Hz),1.5-1.65(m, 1H),2.19(ddd,1H,J=7.4,7.4,9.1Hz),2.43(s,3H),4.11(q,2H,J=7.1Hz),7.32(d, 2H,J=8.1Hz),7.48(d,2H,J=8.1Hz)
IR(KBr)
2980,2960,2930,1730,1500,1450,1410,1370,1340,1290,1260,1230,1180,1090, 1040,860,840,810cm-1
元素分析:C18283SSi
計算値 C 61.32%,H 8.00%
実測値 C 61.49%,H 8.17%
実施例5
2,2−ジメチル−3−[1−{(R)−p−トリルスルフィニル}−2− (トリメチルシリル)エチル]シクロプロパンカルボン酸エチル(10)の合成
【0055】
【化21】
Figure 0003879141
【0056】
実施例1と同様に、(R)−p−トリル−2−(トリメチルシリル)エチルスルホキシド(1)52.8mg(0.220ミリモル)と4−ブロモ−4−メチル−2−ペンテン酸エチル(9)64.0mg(0.290ミリモル)から合成した。
反応は−78℃で15分間攪拌することによって行ない、実施例1と同様の後処理を行なったところ、目的物(10)の収率は57%であった。
【0057】
以下に分析値を示す。
1H-NMR(200 MHz,CDCl3)
0.06(s,9H),0.82(dd,1H,J=4.1,14.9Hz),0.94(dd,1H,J=9.4,14.9Hz),1.21(s, 3H),1.25(t,2H,J=7.2Hz),1.26(s,3H),1.40(d,1H,J=5.4Hz),1.55(dd,1H,J=5.4, 11.0Hz),2.42(s,3H),2.42(m,1H),4.12(dq,2H,J=5.9,7.2Hz),7.30(d,2H,J=7.2 Hz),7.43(d,2H,J=7.2Hz)
IR(KBr)
2950,1730,1460,1430,1380,1270,1200,1170,1120,1040,1020,870,850, 810cm-1
実施例6
(E)−2−(2−トリメチルシリルエテニル)シクロプロパン−1−カルボン酸エチル(11)の合成
【0058】
【化22】
Figure 0003879141
【0059】
2−[1−{(R)−p−トリルスルフィニル}−2−(トリメチルシリル)エチル]シクロプロパンカルボン酸エチル(8)27.1mg(0.083ミリモル)のベンゼン溶液0.8mlを30分間加熱還流した後、減圧下で溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:3g、n−ヘキサン/塩化メチレン=7/3)で精製し、目的物(11)を収率78%(収量13.7mg)で得た。
【0060】
以下に分析値を示す。
1H-NMR(200 MHz,CDCl3)
0.05(s,9H),1.00(ddd,1H,J=4.3,6.2,8.5Hz),1.27(t,3H,J=7.1Hz),1.39(ddd, 1H,J=4.3,5.1,8.8Hz),1.68(ddd,1H,J=3.7,5.1,8.5Hz),1.95-2.15(m,1H),4.14 (q,2H,J=7.1Hz),5.51(dd,1H,J=8.1,18.5Hz),5.82(d,1H,J=18.5Hz)
IR(neat)
2990,2960,2900,1730,1610,1450,1410,1390,1320,1300,1260,1200,1190,1090, 1040,990,840cm-1
実施例7
(E)−1,2−トランス−2−ビニルシクロプロパン−1−カルボン酸エチル(12)の合成
【0061】
【化23】
Figure 0003879141
【0062】
2−[1−{(R)−p−トリルスルフィニル}−2−(トリメチルシリル)エチル]シクロプロパンカルボン酸エチル(8)32.2mg(0.091ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液0.46mlに、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドのテトラヒドロフラン溶液0.11ml(1.0M/テトラヒドロフラン、0.109ミリモル)を加え30分攪拌後、減圧下で溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:3g、n−ヘキサン/塩化メチレン=4/1)で精製して、目的物(12)を収率56%(収量7.2mg)で得た。
【0063】
以下に分析値を示す。
1H-NMR(200 MHz,CDCl3)
0.98(ddd,1H,J=4.3,6.2,8.5Hz),1.27(t,3H,J=7.1Hz),1.38(ddd,1H,J=4.3,5.0, 8.8Hz),1.65(ddd,1H,J=4.0,5.0,8.5Hz),2.03(ddd,1H,J=4.0,6.2,8.3,8.7Hz), 4.14(q,2H,J=7.1 Hz),5.00(dd,1H,J=1.7,9.9Hz),5.00(dd,1H,J=1.7,17.1Hz), 5.41(ddd,1H,J=8.3,9.9,17.1Hz)
IR(neat)
3090,2990,2940,1740,1650,1460,1400,1390,1320,1300,1290,1270,1200,1180, 1100,1040,990,910,850cm-1
実施例8
2,2−ジメチル−3−ビニルシクロプロパンカルボン酸エチル(13)の合成
【0064】
【化24】
Figure 0003879141
【0065】
2,2−ジメチル−3−[1−{(R)−p−トリルスルフィニル}−2−(トリメチルシリル)エチル]シクロプロパンカルボン酸エチル(10)93.8mg(0.246ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液1.0mlに、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドのテトラヒドロフラン溶液0.30ml(1.0M/テトラヒドロフラン、0.30ミリモル)を加え30分攪拌後、減圧下で溶媒を留去し、塩化メチレンを加えた後、有機層を飽和食塩水で洗浄した。
【0066】
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:15g、n−ヘキサン/塩化メチレン=4/1)で精製し、目的物(13)を収率78%(収量32.4mg)で得た。
以下に分析値を示す。
1H-NMR(200 MHz,CDCl3)
1.26(s,3H),1.27(t,2H,J=7.1Hz),1.56(d,1H,J=5.4Hz),2.05(dd,1H,J=5.4,8.0 Hz),4.13(dq,2H,J=1.2,7.1Hz),5.06(ddd,1H,J=1.2,1.9,10.1Hz),5.18(dd,1H, J=1.9,17.1Hz),5.58(ddd,1H,J=8.0,10.1,17.3Hz)
IR(NaCl)
3090,2980,2960,2940,2870,1730,1640,1470,1450,1410,1380,1330,1280,1230, 1180,1150,1070,1040,990,910,840,730cm-1
【0067】
【発明の効果】
本発明に従うと、式(2)のβ−シリルエチルスルホキシド化合物と式(3)のα,β−不飽和エステル化合物から式(1)のシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物、更に式(1)シリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物から式(4)のシリルビニル基を有する環状エステル化合物及び式(5)のビニル環状エステル化合物を容易に製造することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group useful as an intermediate for physiologically active substances such as medical and agricultural chemicals, a method for producing the same, a cyclic ester compound having a silylvinyl group from the cyclic ester compound, and a vinyl cyclic The present invention relates to a method for producing an ester compound.
[0002]
[Prior art]
A cyclic compound, particularly an optically active cyclic compound is important as a skeleton compound of a physiologically active substance.
Optically active cyclopropane compounds that are three-membered ring compounds are well known as synthetic intermediates for pyrethroid insecticides and β-lactam antibiotics.
[0003]
In general, as a method for producing a cyclic compound, for example, a production method by a cyclopropanation reaction of an olefin is known for a 3-membered ring compound, and a production method by a Diels-Alder reaction is known for a 6-membered ring compound.
Among them, methods for producing optically active cyclic compounds are described in Synlett 638 (1993), J. Am. Chem. Soc., 113 , 1423 (1991) and J. Am. Chem. Soc., 116 , 2223 (1994). Describes a three-membered ring formation reaction by an asymmetric cyclopropanation reaction using a metal complex catalyst.
[0004]
Also, Bull. Chem. Soc. Jpn., 65 , 3501 (1992), J. Am. Chem. Soc., 111 , 5340 (1989) and J. Am. Chem. Soc., 110 , 6254 (1989). Describes a 6-membered ring formation reaction by an asymmetric Diels-Alder reaction using an optically active Lewis acid catalyst.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Although the above methods are all excellent methods, it is necessary to use an expensive asymmetric source or the optical purity of the obtained optically active substance is not satisfactory. Development research is currently underway.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies on a method for producing a cyclic compound, the present inventor has obtained a novel cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group, a method for producing the same, a cyclic ester compound having a silylvinyl group from the cyclic ester compound, and vinyl. The inventors have developed methods for producing cyclic ester compounds, have found that these compounds are useful precursors for cyclic compounds as intermediates for physiologically active substances, and have completed the present invention.
[0007]
That is, the present invention provides the formula (1)
[0008]
[Chemical 9]
Figure 0003879141
[0009]
Wherein, Ar is (examples of the substituent, C 1 -C 6 alkyl group, C 1 -C 6 alkoxy group, a phenyl group, it means a halogen atom.) Optionally substituted aryl group means , R 1 , R 2 and R 3 each independently represent a C 1 to C 4 alkyl group or a phenyl group, and W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 and Z 2 are each independently substituted. Or a C 1 -C 6 alkyl group (which means a C 1 -C 6 alkyl group, a C 1 -C 6 alkoxy group, a phenyl group, a halogen atom) or an optionally substituted aryl (Examples of the substituent, C 1 -C 6 alkyl group, C 1 -C 6 an alkoxy group, a phenyl group, means a halogen atom.) group means, n represents an integer of 1-6. ]
A cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group represented by:
Formula (2)
[0010]
[Chemical Formula 10]
Figure 0003879141
[0011]
[In the formula, Ar, R 1 , R 2 and R 3 are the same as defined above. ]
A β-silylethyl sulfoxide compound represented by
Formula (3)
[0012]
Embedded image
Figure 0003879141
[0013]
[Wherein X represents a halogen atom, and W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 , Z 2 and n are the same as defined above. ]
A reaction with an α, β-unsaturated ester compound represented by the formula:
Formula (1)
[0014]
Embedded image
Figure 0003879141
[0015]
[In the formula, Ar, R 1 , R 2 , R 3 , W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 , Z 2 and n are the same as above. ]
A process for producing a cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group represented by:
Formula (1)
[0016]
Embedded image
Figure 0003879141
[0017]
[In the formula, Ar, R 1 , R 2 , R 3 , W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 , Z 2 and n are the same as above. A cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group represented by the formula (4):
[0018]
Embedded image
Figure 0003879141
[0019]
[Wherein, R 1 , R 2 , R 3 , W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 , Z 2 and n are the same as described above. ]
And a method for producing a cyclic ester compound having a silylvinyl group represented by formula (1):
[0020]
Embedded image
Figure 0003879141
[0021]
[In the formula, Ar, R 1 , R 2 , R 3 , W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 , Z 2 and n are the same as above. A cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group represented by formula (5) is reacted with a fluorine ion and / or a base:
[0022]
Embedded image
Figure 0003879141
[0023]
[Wherein W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 , Z 2 and n are the same as above. ]
It relates to a method for producing a vinyl cyclic ester compound represented by the formula:
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
First, the substituents Ar, R 1 , R 2 , R 3 , W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 and Z 2 will be described.
As the aryl group, phenyl group, o-tolyl group, m-tolyl group, p-tolyl group, 3,5-dimethylphenyl group, 2,4,6-trimethylphenyl group, 2,4,6-tri-i -Propylphenyl group, 4-ipropylphenyl group, 4-tert-butylphenyl group, 4-methoxyphenyl group, 3,5-dimethoxyphenyl group, 2-fluorophenyl group, 3-fluorophenyl group, 4-fluorophenyl Group, 2-chlorophenyl group, 3-chlorophenyl group, 4-chlorophenyl group, 2-bromophenyl group, 3-bromophenyl group, 4-bromophenyl group, 2,4-dichlorophenyl group, 4-phenyl Phenyl group, 1-naphthyl group, 2-naphthyl group, 1-anthracernyl group, 2-anthracenyl group, 5-anthracernyl group, 2-pyridyl group, - pyridyl, 4-pyridyl group, and the like.
[0025]
The C 1 -C 4 alkyl group, a methyl group, an ethyl group, n- propyl group, i- propyl, n- butyl group, i- butyl group, sec- butyl group, etc. tert- butyl group.
The C 1 -C 6 alkyl group, a methyl group, an ethyl group, n- propyl group, i- propyl, n- butyl group, i- butyl group, sec- butyl group, tert- butyl group, n- amyl group I-amyl group, neopentyl group, n-hexyl group, cyclohexyl group and the like.
[0026]
The C 1 -C 6 alkoxy group, a methoxy group, an ethoxy group, n- propoxy group, i- propoxy, n- butoxy, i- butoxy, sec- butoxy, tert- butoxy, n- amyloxy group I-amyloxy group, neopentyloxy group, n-hexyloxy group, cyclohexyloxy group and the like.
Examples of the halogen atom include a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, and an iodine atom.
[0027]
Next, the manufacturing method of the cyclic ester compound which has a silylethylsulfoxy group of Formula (1) is demonstrated.
The equivalent ratio of the β-silylethyl sulfoxide compound of the formula (2) and the α, β-unsaturated ester compound of the formula (3) is in the range of 0.1 to 10, preferably 0.5 to 2.0. It is a range.
[0028]
Representative examples of the α, β-unsaturated ester compound of the formula (3) include 4-halogenocrotonic acid ester, 4-halogeno-4-methyl-2-pentenoic acid ester, 6-halogeno-2-hexenoic acid ester, 7-halogeno-2-heptenoic acid ester and the like can be mentioned.
Specifically, methyl 4-chlorocrotonate, ethyl 4-chlorocrotonate, methyl 4-bromocrotonate, ethyl 4-bromocrotonate, methyl 4-iodocrotonate, ethyl 4-iodocrotonate, 4-chloro Methyl 4-methyl-2-pentenoate, ethyl 4-chloro-4-methyl-2-pentenoate, methyl 4-bromo-4-methyl-2-pentenoate, 4-bromo-4-methyl-2-pentene Ethyl acetate, methyl 4-iodo-4-methyl-2-pentenoate, ethyl 4-iodo-4-methyl-2-pentenoate, methyl 6-chloro-2-hexenoate, ethyl 6-chloro-2-hexenoate , Methyl 6-bromo-2-hexenoate, ethyl 6-bromo-2-hexenoate, methyl 6-iodo-2-hexenoate, ethyl 6-iodo-2-hexenoate, Methyl lo-2-heptenoate, ethyl 7-chloro-2-heptenoate, methyl 7-bromo-2-heptenoate, ethyl 7-bromo-2-heptenoate, methyl 7-iodo-2-heptenoate, 7- Examples include ethyl iodo-2-heptenoate.
[0029]
Examples of the base include lithium diisopropylamide, lithium dicyclohexylamide, lithium-2,2,6,6-tetramethylpiperidide, lithium hexamethyldisilazide and the like.
The amount of the base used is preferably in the range of equivalents to 10 equivalents, preferably in the range of equivalents to 3 equivalents, relative to the β-silylethyl sulfoxide compound of the formula (2).
[0030]
The reaction temperature can usually be in the range from −100 ° C. to the boiling point of the solvent to be used, but preferably in the range from −80 ° C. to 50 ° C.
The reaction time is usually 0.1 to 1000 hours.
The reaction solvent is not particularly limited as long as it does not participate in the reaction. For example, aromatic hydrocarbons such as benzene, toluene, xylene, mesitylene, chlorobenzene, o-dichlorobenzene, n-hexane, cyclohexane, Aliphatic hydrocarbons such as n-octane and n-decane, halogenated hydrocarbons such as dichloromethane, dichloroethane, chloroform, carbon tetrachloride, tetrahydrofuran, tetrahydropyran, diethyl ether, t-butyl methyl ether, dimethoxyethane, etc. Examples include ethers, and preferred are tetrahydrofuran, tetrahydropyran, and diethyl ether.
[0031]
Furthermore, these solvents can be used alone or in combination.
The amount of the solvent used is preferably 0.1 to 200 times by weight with respect to the β-silylethyl sulfoxide compound of the formula (2).
After completion of the reaction, water is added to quench the reaction, and the target product is extracted with an appropriate solvent, and the solvent is concentrated under reduced pressure to obtain a crude product.
[0032]
Furthermore, by carrying out purification by a conventional method such as silica gel column chromatography, a pure cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group of the formula (1) can be obtained.
The manufacturing method of the cyclic ester compound which has a silyl vinyl group of Formula (4) is demonstrated.
[0033]
This reaction proceeds easily by heating the cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group of formula (1).
The reaction temperature can usually be in the range from 0 ° C. to the boiling point of the solvent used, but preferably 40 ° C. to the reflux temperature of the solvent used.
The reaction solvent is not particularly limited as long as it does not participate in the reaction. For example, aromatic hydrocarbons such as benzene, toluene, xylene, mesitylene, chlorobenzene, o-dichlorobenzene, n-hexane, cyclohexane, Aliphatic hydrocarbons such as n-octane and n-decane, halogenated hydrocarbons such as dichloromethane, dichloroethane, chloroform, carbon tetrachloride, tetrahydrofuran, tetrahydropyran, diethyl ether, t-butyl methyl ether, dimethoxyethane, etc. Examples include ethers, and preferably benzene, toluene, and dichloromethane.
[0034]
Furthermore, these solvents can be used alone or in combination.
The amount of the solvent used is preferably 0.1 to 200 times by weight with respect to the cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group of the formula (1).
After completion of the reaction, the solvent can be concentrated under reduced pressure to obtain a crude product.
Furthermore, a pure cyclic ester compound having a silylvinyl group of the formula (4) can be obtained by performing purification by a conventional method such as silica gel column chromatography.
[0035]
The manufacturing method of the vinyl cyclic ester compound of Formula (5) is demonstrated.
This reaction proceeds easily by reacting the cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group of formula (1) with a fluorine ion and / or a base.
Examples of the fluorine ion source include quaternary ammonium salts such as tetra n-butylammonium fluoride, potassium fluoride, hydrogen fluoride and the like.
[0036]
The amount of the fluorine ion source used is in the range of 0.1 to 20 equivalents, preferably in the range of 1.0 to 5.0 equivalents, with respect to the cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group of formula (1). .
The base is preferably a metal hydride, such as lithium hydride, sodium hydride, potassium hydride, calcium hydride and the like.
[0037]
The amount of the base used is in the range of 0.1 to 20 mol times, preferably in the range of 2.0 to 5.0 mol times relative to the cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group of formula (1). .
The reaction temperature is usually from −100 ° C. to the boiling point of the solvent used, but it is preferably carried out in the range of −80 ° C. to 50 ° C.
[0038]
The reaction time is usually 0.1 to 1000 hours.
In this reaction, a solvent is usually used, but the solvent is not particularly limited as long as it does not participate in the reaction. For example, aromatic such as benzene, toluene, xylene, mesitylene, chlorobenzene, o-dichlorobenzene and the like. Hydrocarbons, aliphatic hydrocarbons such as n-hexane, cyclohexane, n-octane, n-decane, halogenated hydrocarbons such as dichloromethane, dichloroethane, chloroform, carbon tetrachloride, tetrahydrofuran, tetrahydropyran, diethyl ether, Examples include ethers such as t-butyl methyl ether and dimethoxyethane, and preferably tetrahydrofuran, tetrahydropyran, and diethyl ether.
[0039]
Furthermore, these solvents can be used alone or in combination.
The amount of the solvent used is preferably 0.1 to 200 times by weight with respect to the cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group of the formula (1).
After completion of the reaction, water can be added to quench and extract the target product with an appropriate solvent, and the solvent can be concentrated under reduced pressure to obtain a crude product.
[0040]
Furthermore, the pure vinyl cyclic ester compound of Formula (5) can be obtained by performing purification by a conventional method such as silica gel column chromatography.
[0041]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated in more detail, this invention is not limited to these.
Example 1
Synthesis of ethyl 2- [1-{(R) -p-tolylsulfinyl} -2- (trimethylsilyl) ethyl] cyclohexanecarboxylate (3)
Embedded image
Figure 0003879141
[0043]
Under an argon atmosphere, 0.04 ml (0.285 mmol) of diisopropylamine was added to 0.3 ml of tetrahydrofuran, cooled to 0 ° C., and 0.17 ml (1.63 M / n−) of n-hexane solution of n-butyllithium. Hexane, 0.277 mmol) was added dropwise over 3 minutes.
After stirring for 10 minutes, the mixture was cooled to −78 ° C., and (R) -p-tolyl-2- (trimethylsilyl) ethyl sulfoxide (1) 53.1 mg (0.220 mmol) in tetrahydrofuran (0.25 ml) was added over 10 minutes. Then, the mixture was stirred for 5 minutes.
[0044]
To this reaction solution, 70.0 mg (0.298 mmol) of ethyl 7-bromo-2-heptenoate (2) was added all at once and stirred at -78 ° C for 10 minutes, then warmed to 0 ° C and stirred for 15 minutes. did.
After completion of the reaction, the reaction solution was quenched by adding a saturated aqueous ammonium chloride solution, and then the aqueous layer was extracted with methylene chloride.
[0045]
The organic layer was washed with saturated brine, dried over anhydrous sodium sulfate, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the residue was purified by column chromatography (silica gel: 15 g, n-hexane / ethyl acetate = 4/1). As a result, the yield of the target product (3) was 93%.
The analysis values are shown below.
[0046]
1 H-NMR (200 MHz, CDCl 3 )
0.14 (s, 9H), 0.56 (dd, 1H, J = 2.7,15.0Hz), 1.03 (dd, 1H, J = 11.9,15.0Hz), 1.32 (t, 3H, J = 7.1Hz), 1.15-2.10 (m, 9H), 2.40 (s, 3H), 2.51 (ddd, 1H, J = 2.4, 2.4, 11.9Hz), 2.99 (ddd, 1H, J = 3.8, 11.3, 11.3Hz), 4.19 (dq, 2H , J = 7.1,3.2Hz), 7.29 (d, 2H, J = 8.3Hz), 7.37 (d, 2H, J = 8.3Hz)
IR (NaCl)
2950,2850,2740,1720,1500,1450,1250,1180,1100,1050,850,820,730cm -1
Example 2
Synthesis of ethyl 2- [1-{(R) -p-tolylsulfinyl} -2- (trimethylsilyl) ethyl] cyclohexanecarboxylate (3)
Embedded image
Figure 0003879141
[0048]
As in Example 1, (R) -p-tolyl-2- (trimethylsilyl) ethyl sulfoxide (1) 52.1 mg (0.217 mmol) and 7-iodo-2-heptenoic acid ethyl (4) 87.0 mg (0.308 mmol).
The reaction was carried out by stirring at −78 ° C. for 45 minutes. After the same post treatment as in Example 1, the yield of the target product (3) was 77%, and the raw material (4) was recovered 22%.
Example 3
Synthesis of ethyl 2- [1-{(R) -p-tolylsulfinyl} -2- (trimethylsilyl) ethyl] cyclopentanecarboxylate (6)
Embedded image
Figure 0003879141
[0050]
As in Example 1, 52.4 mg (0.218 mmol) of (R) -p-tolyl-2- (trimethylsilyl) ethyl sulfoxide (1) and 63.6 mg of ethyl 6-bromo-2-hexenoate (5) (0.288 mmol).
The reaction was carried out by stirring at −78 ° C. for 40 minutes, and the same post treatment as in Example 1 was performed.
[0051]
However, when purification was performed by column chromatography (silica gel: 20 g, n-hexane / ethyl acetate = 85/15), the yield of the target product (6) was 72%.
The analysis values are shown below.
1 H-NMR (200 MHz, CDCl 3 )
0.17 (s, 9H), 0.73 (dd, 1H, J = 3.1, 15.1Hz), 0.87 (dd, 1H, J = 11.0, 15.6Hz), 1.31 (t, 3H, J = 7.1Hz), 1.62-2.18 (m, 6H), 2.41 (s, 3H), 2.40-2.55 (m, 1H), 2.82 (ddd, 1H, J = 3.1,3.1,11.0Hz), 3.19 (ddd, 1H, J = 8.3,8.3, 10.1Hz), 4.19 (q, 2H, J = 7.1Hz), 7.28 (d, 2H, J = 8.3Hz), 7.35 (d, 2H, J = 8.3Hz)
IR (KBr)
2940,2880,1730,1480,1420,1400,1380,1250,1190,1090,1030,1010,870,860, 800,700cm -1
Example 4
Synthesis of ethyl 2- [1-{(R) -p-tolylsulfinyl} -2- (trimethylsilyl) ethyl] cyclopropanecarboxylate (8)
Embedded image
Figure 0003879141
[0053]
As in Example 1, (R) -p-tolyl-2- (trimethylsilyl) ethyl sulfoxide (1) 102.7 mg (0.427 mmol) and ethyl 4-bromocrotonate (7) 0.070 ml (0. 508 mmol).
The reaction was carried out by stirring at −78 ° C. for 40 minutes, and the same post treatment as in Example 1 was performed.
[0054]
However, when purification was performed by column chromatography (silica gel: 20 g, methylene chloride / n-hexane / ether = 4/5/1), the yield of the desired product (8) was 54% (yield 81.2 mg). there were.
The analysis values are shown below.
1 H-NMR (200 MHz, CDCl 3 )
0.00 (s, 9H), 0.8-0.9 (m, 2H), 1.1-1.45 (m, 3H), 1.24 (t, 3H, J = 7.1Hz), 1.5-1.65 (m, 1H), 2.19 (ddd, 1H, J = 7.4,7.4,9.1Hz), 2.43 (s, 3H), 4.11 (q, 2H, J = 7.1Hz), 7.32 (d, 2H, J = 8.1Hz), 7.48 (d, 2H, J = 8.1Hz)
IR (KBr)
2980,2960,2930,1730,1500,1450,1410,1370,1340,1290,1260,1230,1180,1090, 1040,860,840,810cm -1
Elemental analysis: C 18 H 28 O 3 SSi
Calculated value C 61.32%, H 8.00%
Measured value C 61.49%, H 8.17%
Example 5
Synthesis of ethyl 2,2-dimethyl-3- [1-{(R) -p-tolylsulfinyl} -2- (trimethylsilyl) ethyl] cyclopropanecarboxylate (10)
Embedded image
Figure 0003879141
[0056]
In the same manner as in Example 1, 52.8 mg (0.220 mmol) of (R) -p-tolyl-2- (trimethylsilyl) ethyl sulfoxide (1) and ethyl 4-bromo-4-methyl-2-pentenoate (9 ) 64.0 mg (0.290 mmol).
The reaction was carried out by stirring at −78 ° C. for 15 minutes, and after treatment as in Example 1, the yield of the desired product (10) was 57%.
[0057]
The analysis values are shown below.
1 H-NMR (200 MHz, CDCl 3 )
0.06 (s, 9H), 0.82 (dd, 1H, J = 4.1, 14.9Hz), 0.94 (dd, 1H, J = 9.4, 14.9Hz), 1.21 (s, 3H), 1.25 (t, 2H, J = 7.2Hz), 1.26 (s, 3H), 1.40 (d, 1H, J = 5.4Hz), 1.55 (dd, 1H, J = 5.4, 11.0Hz), 2.42 (s, 3H), 2.42 (m, 1H) , 4.12 (dq, 2H, J = 5.9, 7.2Hz), 7.30 (d, 2H, J = 7.2Hz), 7.43 (d, 2H, J = 7.2Hz)
IR (KBr)
2950,1730,1460,1430,1380,1270,1200,1170,1120,1040,1020,870,850, 810cm -1
Example 6
Synthesis of ethyl (E) -2- (2-trimethylsilylethenyl) cyclopropane-1-carboxylate (11)
Embedded image
Figure 0003879141
[0059]
2- [1-{(R) -p-tolylsulfinyl} -2- (trimethylsilyl) ethyl] cyclopropanecarboxylate (8) 27.1 mg (0.083 mmol) of a benzene solution 0.8 ml was heated for 30 minutes. After refluxing, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the residue was purified by column chromatography (silica gel: 3 g, n-hexane / methylene chloride = 7/3) to obtain the desired product (11) in a yield of 78% (a yield of 13. 7 mg).
[0060]
The analysis values are shown below.
1 H-NMR (200 MHz, CDCl 3 )
0.05 (s, 9H), 1.00 (ddd, 1H, J = 4.3, 6.2, 8.5Hz), 1.27 (t, 3H, J = 7.1Hz), 1.39 (ddd, 1H, J = 4.3, 5.1, 8.8Hz) , 1.68 (ddd, 1H, J = 3.7,5.1,8.5Hz), 1.95-2.15 (m, 1H), 4.14 (q, 2H, J = 7.1Hz), 5.51 (dd, 1H, J = 8.1,18.5Hz ), 5.82 (d, 1H, J = 18.5Hz)
IR (neat)
2990,2960,2900,1730,1610,1450,1410,1390,1320,1300,1260,1200,1190,1090, 1040,990,840cm -1
Example 7
Synthesis of ethyl (E) -1,2-trans-2-vinylcyclopropane-1-carboxylate (12)
Embedded image
Figure 0003879141
[0062]
To 0.46 ml of a tetrahydrofuran solution of 32.2 mg (0.091 mmol) of ethyl 2- [1-{(R) -p-tolylsulfinyl} -2- (trimethylsilyl) ethyl] cyclopropanecarboxylate was added tetra- After adding 0.11 ml (1.0 M / tetrahydrofuran, 0.109 mmol) of a tetrahydrofuran solution of n-butylammonium fluoride and stirring for 30 minutes, the solvent was distilled off under reduced pressure, and column chromatography (silica gel: 3 g, n- Purification with hexane / methylene chloride = 4/1) gave the target product (12) in a yield of 56% (a yield of 7.2 mg).
[0063]
The analysis values are shown below.
1 H-NMR (200 MHz, CDCl 3 )
0.98 (ddd, 1H, J = 4.3, 6.2, 8.5Hz), 1.27 (t, 3H, J = 7.1Hz), 1.38 (ddd, 1H, J = 4.3, 5.0, 8.8Hz), 1.65 (ddd, 1H, J = 4.0,5.0,8.5Hz), 2.03 (ddd, 1H, J = 4.0,6.2,8.3,8.7Hz), 4.14 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 5.00 (dd, 1H, J = 1.7, 9.9Hz), 5.00 (dd, 1H, J = 1.7, 17.1Hz), 5.41 (ddd, 1H, J = 8.3, 9.9, 17.1Hz)
IR (neat)
3090,2990,2940,1740,1650,1460,1400,1390,1320,1300,1290,1270,1200,1180, 1100,1040,990,910,850cm -1
Example 8
Synthesis of ethyl 2,2-dimethyl-3-vinylcyclopropanecarboxylate (13)
Embedded image
Figure 0003879141
[0065]
1,2-dimethyl-3- [1-{(R) -p-tolylsulfinyl} -2- (trimethylsilyl) ethyl] ethyl cyclopropanecarboxylate (10) 93.8 mg (0.246 mmol) in tetrahydrofuran solution 1 To 0.3 ml, 0.30 ml (1.0 M / tetrahydrofuran, 0.30 mmol) of a tetrahydrofuran solution of tetra-n-butylammonium fluoride was added and stirred for 30 minutes. The solvent was distilled off under reduced pressure, and methylene chloride was added. After that, the organic layer was washed with saturated brine.
[0066]
The organic layer was dried over anhydrous sodium sulfate and then purified by column chromatography (silica gel: 15 g, n-hexane / methylene chloride = 4/1) to obtain the target product (13) in a yield of 78% (a yield of 32.4 mg). Got in.
The analysis values are shown below.
1 H-NMR (200 MHz, CDCl 3 )
1.26 (s, 3H), 1.27 (t, 2H, J = 7.1Hz), 1.56 (d, 1H, J = 5.4Hz), 2.05 (dd, 1H, J = 5.4, 8.0 Hz), 4.13 (dq, 2H , J = 1.2, 7.1 Hz), 5.06 (ddd, 1H, J = 1.2, 1.9, 10.1 Hz), 5.18 (dd, 1H, J = 1.9, 17.1 Hz), 5.58 (ddd, 1H, J = 8.0, 10.1) , 17.3Hz)
IR (NaCl)
3090,2980,2960,2940,2870,1730,1640,1470,1450,1410,1380,1330,1280,1230, 1180,1150,1070,1040,990,910,840,730cm -1
[0067]
【The invention's effect】
According to the present invention, a cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group of formula (1) from a β-silylethylsulfoxide compound of formula (2) and an α, β-unsaturated ester compound of formula (3), 1) A cyclic ester compound having a silylvinyl group of formula (4) and a vinyl cyclic ester compound of formula (5) can be easily produced from a cyclic ester compound having a silylethylsulfoxy group.

Claims (4)

式(2)
Figure 0003879141
〔式中、Arは置換されていてもよいアリール基(該置換基としては、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子を意味する。) を意味し、R1、R2及びR3はそれぞれ独立にC1〜C4アルキル基又はフェニル基を意味する。〕で表わされるβ−シリルエチルスルホキシド化合物を、式(3)
Figure 0003879141
〔式中、W1、W2、W3、Z1及びZ2はそれぞれ独立に置換されていてもよいC1〜C6アルキル基(該置換基としては、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子を意味する。)又は置換されていてもよいアリール基(該置換基としては、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、 フェニル基、ハロゲン原子を意味する。)を意味し、Xはハロゲン原子を意味 し、nは1〜6の整数を意味する。〕で表わされるα,β−不飽和エステル化合物と、塩基の存在下反応させることを特徴とする、式(1)
Figure 0003879141
〔式中、Ar、R1、R2、R3、W1、W2、W3、Z1、Z2及びnは前記に同じ。〕で表わされるシリルエチルスルホキシ基を有する環状エステル化合物の製造方法。
Formula (2)
Figure 0003879141
Wherein, Ar is (examples of the substituent, C 1 -C 6 alkyl group, C 1 -C 6 alkoxy group, a phenyl group, it means a halogen atom.) Optionally substituted aryl group means , R 1 , R 2 and R 3 each independently represents a C 1 to C 4 alkyl group or a phenyl group. A β-silylethyl sulfoxide compound represented by the formula (3)
Figure 0003879141
[Wherein, W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 and Z 2 are each independently a C 1 -C 6 alkyl group (the substituent is a C 1 -C 6 alkyl group, C 1 -C 6 alkoxy group, a phenyl group, means a halogen atom.) or as the optionally substituted aryl group (said substituent, C 1 -C 6 alkyl group, C 1 -C 6 alkoxy group, Phenyl means a halogen atom.), X means a halogen atom, and n means an integer of 1-6. And an α, β-unsaturated ester compound represented by the formula (1):
Figure 0003879141
[In the formula, Ar, R 1 , R 2 , R 3 , W 1 , W 2 , W 3 , Z 1 , Z 2 and n are the same as above. ] The manufacturing method of the cyclic ester compound which has a silylethylsulfoxy group represented by this.
β−シリルエチルスルホキシド化合物が光学活性体である請求項1記載の製造方法。The process according to claim 1 Symbol placement β- silyl ethyl sulfoxide compound is an optically active substance. α,β−不飽和エステル化合物が4−ブロモクロトン酸エチルである請求項1記載の製造方法。alpha, a manufacturing method of claim 1 Symbol placement β- unsaturated ester compound is 4-bromo ethyl crotonate. α,β−不飽和エステル化合物が4−ブロモ−4−メチル−2−ペンテン酸エチルである請求項1記載の製造方法。alpha, a manufacturing method of claim 1 Symbol placement β- unsaturated ester compound is 4-bromo-4-methyl-2-pentenoic acid ethyl.
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