JP3878084B2 - ベルト搬送装置およびベルト搬送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の搬送体を搬送ベルトにより所定位置に搬送させるベルト搬送装置およびベルト搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、所定の製造装置や加工装置では、中間製造物、加工物や最終製造物を所定の位置に搬送する場合に、搬送ベルトにより搬送するベルト搬送装置が使用されることが多い。このベルト搬送装置はベルト駆動ローラに搬送ベルトを懸架させるものであり、ベルト駆動ローラの位置を変化させた場合に当該搬送ベルトの張りが一定とされることが望まれている。
【0003】
従来、例えば、枚葉用紙や冊子の加工装置などにおいては、加工機の給紙と排紙との間の搬送を少なくとも2つのベルト駆動ローラに懸架させた搬送ベルトによって行われることが多い。例えば、用紙等を搬送ベルト上に載置させて搬送したり、また用紙等を2つの搬送ベルトで挾持して搬送することが行われる。ところで、用紙の供給装置や加工機等はその種類や当該装置の製造メーカーによっては高さが異なる場合があり、このような場合には搬送ベルトを傾斜させて設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、搬送ベルトを傾斜させるためにベルト駆動ローラを上下動させると、当該搬送ベルトの張り状態が変化して当該張りを一定とさせることが困難となり、効率的な搬送を行うことができないという問題がある。従来、連続用紙の供給においてテンションをバネの付勢力を利用して調整する方法はあるが、これを搬送ベルトの張り調整に適用しても、バネの伸縮の程度によりベルトに加えられる付勢力が異なって一定の張りを維持させることができず効率的な搬送を行うことができないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、搬送ベルトの張りを保ち、搬送効率の向上を図るベルト搬送装置およびベルト搬送システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、所定の搬送体を搬送ベルトにより所定の搬送先に搬送するベルト搬送装置であって、前記搬送ベルトを懸架する少なくとも2つのベルト駆動ローラと、前記ベルト駆動ローラを、垂直方向と水平方向の何れかに移動させるローラ可動手段と、少なくとも前記ベルト駆動ローラを回転させて前記搬送ベルトを駆動させるベルト駆動手段と、前記ベルト駆動ローラに前記搬送ベルトが懸架されたときに当該搬送ベルトの張りを調整する張り調整手段と、所定の支持部材より前記張り調整手段に付勢部材を設け、当該付勢部材の長さを維持させるべく当該支持部材を可動させて当該張り調整手段を当該搬送ベルトに対して適性張りとさせる張り制御手段と、を有する構成とする。
【0007】
請求項2の発明では、ベルト搬送システムを、所定の搬送体を供給する搬送体供給手段と、供給される前記搬送体を受け取る搬送体受取手段と、前記搬送体供給手段と前記搬送体受取手段との間に、前記請求項1記載のベルト搬送装置が所定数配置され、当該搬送体供給手段から供給される前記搬送体を当該搬送体受取手段に搬送する搬送手段と、を有する構成とする。
【0008】
請求項3、4の発明では、「前記搬送手段は、前記ベルト搬送装置が前記搬送体を載置させて搬送させるべく所定数配置される」構成であり、
「前記搬送手段は、前記ベルト搬送装置を上下二段に配置させて前記搬送体を挾持して搬送させるべく、当該二段のベルト搬送装置が所定数配置される」構成である。
【0009】
このように、移動自在な少なくとも2つのベルト駆動ローラに懸架される搬送ベルトに対して当該搬送ベルトの張りを調整する張り調整手段に対し、支持部材より付勢部材を設け、当該付勢部材の長さを維持させるべく当該支持部材を可動させることで当該張り調整手段による搬送ベルトの張りを適正化させる。すなわち、ベルト駆動ローラが可動されて搬送ベルトの張りが変化しても付勢部材の長さが維持されることから当該搬送ベルトの張りを保つことが可能となり、テンションローラによる搬送ベルトの張りが適正化されて搬送効率の向上を図ることが可能となるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係るベルト搬送装置の構成図を示す。図1(A)はベルト搬送装置の原理説明図、図1(B)は張り制御手段の一例を示した概略図である。図1(A)において、ベルト搬送装置11は、ベルト駆動ローラ12,13およびテンションローラ14間に搬送ベルト16が懸架される構成のものである。ベルト駆動ローラ12,13は図2で説明する。
【0011】
図1(B)に示すように、上記テンションローラ14は、ベアリング等の軸受15A,15B内に回転自在に設けられもので、当該テンションローラ14および軸受15A,15Bにより張り調整手段が構成される。当該軸受15A,15Bには、コイルバネ等の付勢部材18A,18Bが設けられ、当該付勢部材18A,18Bは位置センサ19を介して所定の支持部材17に取り付けられる。位置センサ19は、上記付勢部材18A,18Bの長さを検出するのもで、その検出信号は後述のモータコントローラに送られる。
【0012】
また、上記支持部材17は可動モータ20により上下動される。一例として、当該可動モータ20の回転軸の先端にはピニオン21が取り付けられ、このピニオン21と係合するもので、垂直方向に設けられて一端が上記支持部材17と固着されたラック22により当該支持部材17を上下動させる。この可動モータ20は、モータコントローラ23により回転制御されるもので、当該モータコントローラ23は上記位置センサ19からの検出信号に基づいて当該可動モータ20の回転量を制御する。すなわち、上記支持部材17、付勢部材18A,18B、位置センサ19、可動モータ20、ピニオン21、ラック22およびモータコントローラ23により張り制御手段が構成される。なお、上記テンションローラ14をラックアンドピニオン方式で上下動させているが、これによらずに他の機械方式であってもよい。
【0013】
そこで、図2に、図1におけるベルト駆動ローラの動作原理の説明図を示す。図2(A)は各ローラを垂直方向に移動させるローラ可動手段およびベルト駆動手段の一例を示した概略図、図2(B)はベルト駆動手段によるベルト駆動の概念図である。図2(A)、(B)において、ベルト駆動ローラ12,13のそれぞれは、可動軸12A,13Aに対して例えばベアリング等により回転自在とされる。すなわち、ベルト駆動ローラ12,13間の角度による搬送ベルト16の角度で後述の搬送体の搬送角度が決定されるもので、当該ベルト駆動ローラ12,13間で懸架される搬送ベルト16の張りを上記テンションローラ14で好適とさせる。
【0014】
上記のように、ベルト駆動ローラ12,13間に角度を持たせる場合には、各ローラは垂直方向に可動されて移動される。例えば、ベルト駆動ローラ12の可動は、可動モータ31Aにより上下動され、図示しないがベルト駆動ローラ13においても可動モータ32Aにより上下動される。すなわち、可動モータ31Aの回転軸の先端にはピニオン41Aが取り付けられ、このピニオン41Aと係合するもので、垂直方向に設けられて一端が稼働軸12Aと固着されたラック43Aにより当該ベルト駆動ローラ12を上下動させる。
【0015】
また、図示しないが、上記ベルト駆動ローラ13においても同様に可動モータ32Aと、ピニオン42Aと、ラック44Aにより上下動される。これら可動モータ31A,32Aおよびピニオン41A,42Aとラック44A,45Aとによりローラ可動手段を構成する。
【0016】
なお、上記ローラ可動手段は、上記のようにラックアンドピニオン方式によらずに、他の機械的方式であってもよく、また、例えばレバーとロック機構を適宜設けることで手動によって上下動させることとしてもよいものである。
【0017】
一方、図2(A)、(B)に示すように、ベルト駆動ローラ12,13、テンションローラ14およびベルト駆動モータ51の回転軸52A(52B)との間で駆動ベルト53が懸架される。すなわち、ベルト駆動モータ51を回転させることでベルト駆動ローラ12,13およびテンションローラ14が回転され、これらに懸架されている搬送ベルト16が回転されるものである。なお、上記駆動ベルト53は、少なくともベルト駆動ローラ12,13のみに懸架させることによっても搬送ベルト16を回転させることができるものである。
【0018】
続いて、図3に、図1および図2のベルト搬送装置におけるベルト張り調整の説明図を示す。図3(A)において、ベルト駆動ローラ12,13が水平状態とされ、それにしたがって搬送ベルト16の搬送部分も水平状態とされている。このとき、テンションローラ14は、位置センサ19で長さが所定長(L)に維持された付勢部材18A(18B)からの付勢力で押圧されており、当該搬送ベルト16を適性張りとさせている。
【0019】
そこで、搬送ベルト16の搬送部分を所定角度(右上がり傾斜)にすべく、たとえばベルト駆動ローラ12をそのままとし、ベルト駆動ローラ13を上方に当該搬送部分を所定角度となるように所定量上昇させると、テンションローラ14が当該搬送ベルト16により上昇され、その上昇分だけ付勢部材18A(18B)が圧縮されて長さがたとえば「L1」となる。
【0020】
付勢部材18A(18B)の長さ「L1」は位置センサ19によって検出され、その検出信号に基づいて上記モータコントローラ23が付勢部材18A(18B)を当初の長さ「L」とさせるために支持部材17を上昇(上昇量「L−L1」)させる回転駆動量で可動モータ20を回転させる。すなわち、付勢部材18A(18B)が当初の長さ「L」となることで、長さ「L」に応じた付勢力をテンションローラ14に加えることとなり、これによって搬送ベルト16の張りを当初の張りと同じとさせるものである。
【0021】
また、図3(B)に示すように、図3(A)の初期状態より搬送ベルト16の搬送部分を所定角度(右下がり傾斜)にすべく、たとえばベルト駆動ローラ12をそのままとし、ベルト駆動ローラ13を下方に当該搬送部分を所定角度となるように所定量下降させると、テンションローラ14が当該搬送ベルト16により下降され、その下降分だけ付勢部材18A(18B)が伸長されて長さがたとえば「L2」となる。
【0022】
付勢部材18A(18B)の長さ「L2」は位置センサ19によって検出され、その検出信号に基づいて上記モータコントローラ23が付勢部材18A(18B)を当初の長さ「L」とさせるために支持部材17を下降(下降量「L2−L」)させる回転駆動量で可動モータ20を回転させる。すなわち、付勢部材18A(18B)が当初の長さ「L」となることで、長さ「L」に応じた付勢力をテンションローラ14に加えることとなり、これによって搬送ベルト16の張りを当初の張りと同じとさせるものである。
【0023】
次に、図4および図5に、本発明に係るベルト搬送装置が適用される一例の単片シート搬送加工システムの概略説明図を示す。図4において、単片シート搬送加工システム61Aは、搬送体であるたとえばシート62を供給する搬送体供給手段であるシート供給装置63が備えられる。このシート供給装置63上には、所定数の搬送体であるシート(枚葉用紙)群62Aが積み重ねられており、供給ローラ64によりシート62を枚葉ずつ供給する。この場合、例えば1枚のシート62が供給されると残りのシート群62Aが上昇して供給位置を一定とさせる。一方、当該シート62を加工する搬送体受取手段である折り装置のような加工装置65が備えられるもので、この加工装置65は、適宜搬送部65Aおよび加工部65Bを備える。
【0024】
上記シート供給装置63と加工装置65との間に、上記図1(A)に示す1つのベルト搬送装置11が搬送手段として配設される。この場合、シート供給装置63におけるシート62の供給位置と、加工装置65における搬送部65Aのシート受取位置とが同じ高さである場合として、各ベルト搬送装置11の搬送ベルト15の搬送部分は水平状態で設定され、各ベルト駆動ローラ12,13も互いに水平位置とされたものである。そして、搬送ベルト16には、テンションローラ14により好適な張り状態とされている。そこで、シート供給装置63より順次供給ローラ64により供給されたシート62は、ベルト搬送装置11により搬送ベルト16上に載置されて順次搬送され、加工装置65の搬送部65上に排紙されることにより、当該加工装置65の加工部65Bで所定の加工を行うものである。
【0025】
また、図5において、単片シート搬送加工システム61Bは、加工装置66の搬送部66Aの高さがシート供給装置63の高さより高い場合、例えばベルト搬送装置11のベルト駆動ローラ12をシート供給装置63の供給位置とさせ、搬送ベルト16の搬送部分を搬送部66Aの高さまでの所定角度(右上がり傾斜)にすべく、ベルト駆動ローラ13を上方に当該搬送部分を所定角度となるように所定量上昇させ、これに応じて支持部材17を上昇させることにより、搬送ベルト16の張りを当初設定の張りとさせている。
【0026】
すなわち、シート62をシート供給装置63の供給位置より加工装置66の搬送部66Aまで搬送させるために、ベルト駆動ローラ13を上昇させても搬送ベルト16の張りを当初設定(付勢部材18A,18Bの当初の長さ)の好適な状態とさせることができるものである。そして、シート供給装置63より供給されるシート62が、ベルト搬送装置11上に載置されて搬送され、加工装置66の搬送部66A上に排紙されるものである。
【0027】
なお、図5ではシート62を右上がり方向に搬送させる場合を示しているが、右下がり方向に搬送させる場合でも同様である。また、搬送ベルト16を逆回転させることもできるものである。さらに、上記例ではシート供給装置63と加工装置66との間に1つのベルト搬送装置11を配置した場合を示したが、これら装置間の距離や、搬送軌跡によってはその数を増減させることができるものである。
【0028】
このように、ベルト駆動ローラ13が可動されて搬送ベルト16の張りが変化しても付勢部材18A,18Bの長さが維持されることから当該搬送ベルト16の張りを保つことができ、テンションローラ14による搬送ベルト16の張りが適正化されて搬送効率の向上を図ることができるものである。
【0029】
ところで、搬送体62として、上記シート(枚葉用紙)を示したが、そのほかに冊子、ICカード、ICフォーム(ICカードとされる前の状態)、フィルム、カード、プラスチック製品等であっても適用することができ、上記システムとしてこれら搬送体を供給する搬送体供給装置を備えさせ、排出先で所定の加工やスタック等を行わせる印刷装置やスタッカ等を備えさせるシステムとすることにより適用することができるものである。
【0030】
次に、図6に、単片シート搬送加工システムおける他の構成の説明図を示す。図6(A)は図4に対応したベルト搬送装置の搬送状態を示したもので、図6(B)は図5に対応したベルト搬送装置の搬送状態を示したものである。図6(A)に示すベルト搬送装置は、図4のベルト搬送機構(ベルト搬送装置11)を、互いに搬送ベルト16の搬送部分を所定間隔(シート62の厚さの間隔)で対峙させて構成させ、これをシート供給装置63と加工装置66との間に配設させたものである。ここでは、上下の各ベルト搬送装置11は、同一要素で構成させたものであり、同一の符号を付してある。
【0031】
そして、各ベルト搬送装置11,11は、テンションローラ14,14が付勢部材18A,18B(18A,18B)からの一定の付勢力で付勢されることにより好適な張りの状態とされている。すなわち、図4の例でいえば、シート供給装置63より供給されるシート62を当該ベルト搬送装置11,11の各搬送ベルト14,14に挾持させて搬送し、加工装置64の搬送部64Aに排出させるものである。
【0032】
また、図6(B)に示すベルト搬送装置は、図5のベルト搬送機構(ベルト搬送装置11)を、互いに搬送ベルト16の搬送部分を所定間隔(シート62の厚さの間隔)で対峙させて構成させ、これをシート供給装置63と加工装置66との間に配設させたものである。ここでは、上下の各ベルト搬送装置11は、同一要素で構成させたものであり、同一の符号を付してある。
【0033】
この場合、各ベルト搬送装置11,11は、図6(A)に示すベルト搬送装置11,11のベルト駆動ローラ13,13を上昇させて搬送部分を右上がり傾斜させたもので、テンションローラ14,14が付勢部材18A,18B(18A,18B)からの一定の付勢力で付勢されることにより好適な張りの状態とされている。すなわち、図5の例でいえば、シート供給装置63より供給されるシート62を当該ベルト搬送装置11,11の各搬送ベルト14,14に挾持させて加工装置66のシート供給位置より高い位置の搬送部66Aまで搬送させるものである。
【0034】
上記図6(A)、(B)に示すように搬送体を搬送ベルト16,16に挾持させて搬送させる場合であっても、上記同様にベルト駆動ローラ13,13が可動されて搬送ベルト16,16の張りが変化しても付勢部材18A,18B(18A,18B)の長さが維持されることから当該搬送ベルト16,16の張りを保つことができ、テンションローラ14,14による搬送ベルト16,16の張りが適正化されて搬送効率の向上を図ることができるものである。
【0035】
次に、図7に、本発明に係るベルト搬送装置における他の構成の説明図を示す。図7(A)〜(C)に示すベルト搬送装置11は、その基本構成は図1(A)のベルト搬送装置11と同様であるが、ベルト駆動ローラ12,13(何れかだけでもよい)を水平方向に移動可能とし、テンションローラ14(支持部材17、付勢部材18A,18Bおよび位置センサ19)を垂直方向に移動可能としたものである。この場合のベルト駆動ローラ12,13の水平可動は、例えば図2(A)に示すラックアンドピニオン方式を水平方向に移動させるべく配置させればよい。
【0036】
すなわち、たとえば図7(B)に示すように、ベルト駆動ローラ12を水平方向に移動させると、テンションローラ14が当該搬送ベルト16により上昇され、その上昇分だけ付勢部材18A(18B)が圧縮される。そして、図7(C)に示すように、付勢部材18A(18B)の長さが位置センサ19によって検出され、その検出信号に基づいて上記モータコントローラ23が付勢部材18A(18B)を当初の長さとさせるために支持部材17を上昇させる回転駆動量で可動モータ20を回転させることにより、付勢部材18A(18B)が当初の長さとなり、これに応じた付勢力をテンションローラ14に加えることとなる。
【0037】
これによって搬送ベルト16の張りを当初の張りを維持させることができるものである。このことは、付勢部材18A,18Bを伸ばす方向にベルト駆動ローラ12を水平移動させた場合も同様であり、一方で、ベルト駆動ローラ13を水平移動させた場合も同様である。
【0038】
上記構成は、特に図4や図5に示す単片シート搬送加工システム61A,61Bにおいて、シート供給装置63と加工装置65,66間の距離が設置スペース上の問題で変化した場合に有効である。なお、ベルト駆動ローラ12,13は、上記のような水平移動と図1および図2で示すような垂直移動の両方を行わせることとしてもよい。また、図6に示すように搬送体を挾持させて搬送させる場合であっても適用することができるものである。
【0039】
ところで、上記実施形態では、ベルト駆動ローラ12,13の移動による付勢部材18A,18Bの長さ変化を位置センサ19によって検出する場合を示したが、上記付勢部材18A,18Bの変化を、たとえば圧力センサで検出することによっても実現することができるものである。また、上記実施形態では、ベルト搬送装置11を構成するにあたってテンションローラの他に2つのベルト駆動ローラを使用した場合を示したが、3つ以上のベルト駆動ローラで構成してもよいことはもちろんである。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、移動自在な少なくとも2つのベルト駆動ローラに懸架される搬送ベルトに対して当該搬送ベルトの張りを調整する張り調整手段に対し、支持部材に取り付けられた付勢部材を設け、当該付勢部材の長さを維持させるべく当該支持部材を可動させることで搬送ベルトの張りを保ち、当該テンションローラによる搬送ベルトの張りを常に適正化させることにより、搬送効率の向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルト搬送装置の構成図である。
【図2】図1におけるベルト駆動ローラの動作原理の説明図である。
【図3】図1および図2のベルト搬送装置におけるベルト張り調整の説明図である。
【図4】本発明に係るベルト搬送装置が適用される一例の単片シート搬送加工システムの概略説明図(1)である。
【図5】本発明に係るベルト搬送装置が適用される一例の単片シート搬送加工システムの概略説明図(2)である。
【図6】単片シート搬送加工システムおける他の構成の説明図である。
【図7】本発明に係るベルト搬送装置における他の構成の説明図である。
【符号の説明】
11 ベルト搬送装置
12,13 ベルト駆動ローラ
14 テンションローラ
15 軸受
16 搬送ベルト
17 支持部材
18 付勢部材
19 位置センサ
20,31,32 可動モータ
61 単片シート搬送加工システム
Claims (4)
- 所定の搬送体を搬送ベルトにより所定の搬送先に搬送するベルト搬送装置であって、
前記搬送ベルトを懸架する少なくとも2つのベルト駆動ローラと、
前記ベルト駆動ローラを、垂直方向と水平方向の何れかに移動させるローラ可動手段と、
少なくとも前記ベルト駆動ローラを回転させて前記搬送ベルトを駆動させるベルト駆動手段と、
前記ベルト駆動ローラに前記搬送ベルトが懸架されたときに当該搬送ベルトの張りを調整する張り調整手段と、
所定の支持部材より前記張り調整手段に付勢部材を設け、当該付勢部材の長さを維持させるべく当該支持部材を可動させて当該張り調整手段を当該搬送ベルトに対して適性張りとさせる張り制御手段と、
を有することを特徴とするベルト搬送装置。 - 所定の搬送体を供給する搬送体供給手段と、
供給される前記搬送体を受け取る搬送体受取手段と、
前記搬送体供給手段と前記搬送体受取手段との間に、前記請求項1記載のベルト搬送装置が所定数配置され、当該搬送体供給手段から供給される前記搬送体を当該搬送体受取手段に搬送する搬送手段と、
を有することを特徴とするベルト搬送システム。 - 請求項2記載のベルト搬送システムであって、前記搬送手段は、前記ベルト搬送装置が前記搬送体を載置させて搬送させるべく所定数配置されることを特徴とするベルト搬送システム。
- 請求項2記載のベルト搬送システムであって、前記搬送手段は、前記ベルト搬送装置を上下二段に配置させて前記搬送体を挾持して搬送させるべく、当該二段のベルト搬送装置が所定数配置されることを特徴とするベルト搬送システム。
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