JP3877806B2 - サンルーフ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、少なくとも2つのスライドルーフの開口部を、開口部間にルーフパネルを残してルーフパネルの前後方向に直列に配設し、最後部の開口部には、開放時に最後部の開口部後方のルーフパネル下方に移動する第1のスライドルーフを設ける一方、最後部の開口部前方の開口部には、開放時に開口部間のルーフパネル上を覆うようにチルトアップする第2のスライドルーフを設けた自動車のスライド式ルーフ構造が特開昭62−255222号公報として提案されている。
【0003】
ところが、特開昭62−255222号公報記載のものは、ガイドレールを2本に分割したので、第1のスライドルーフの後端を上下方向に昇降する昇降機構及び第2のスライドルーフの後端を上方に向って持ち上げるチルト機構を2本に分割したガイドレールに別々に取付ける必要があり、ルーフパネルの前方の開口部の内周縁と第2のスライドルーフの全周との間の水密性の確保が行えないと共に、ルーフパネルの最後部の開口部の前縁及び後縁と第1のスライドルーフの前端及び後端との間の水密性の確保が行えず、ガイドレールをフレームに取付けるので、昇降機構,チルト機構及びガイドレールをフレームと共にルーフパネルに組付けなければならず、ガイドレールをルーフパネルに対して組付けるための大型のフレームを必要とし、装置全体の軽量化が図れないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述する問題点に対処して、チルト機構及び昇降機構を1本の案内軌道に取付けるのみで、従来のようにチルト機構及び昇降機構を2本に分割した案内軌道に別々に取付ける必要がなく、チルト機構,昇降機構,第2の雨樋及び第3の雨樋を一対の案内軌道と共にルーフパネルに対して組付けることで、従来のような案内軌道をルーフパネルに対して組付けるため大型のフレームを必要とせず、装置全体の軽量化を図ることを可能とするサンルーフ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るサンルーフ装置は、車体のルーフパネルに前後に間隔を置いて第1の開口部及び第2の開口部がそれぞれ形成され、前記ルーフパネルの第1の開口部及び第2の開口部に第1の蓋体及び第2の蓋体がそれぞれ配設され、前記第1の蓋体の後端を上方に向って持ち上げるチルト機構及び前記第2の蓋体の後端を上下方向に昇降する昇降機構が設けられ、前記第1の開口部の周縁の下方に第1の雨樋が設けられ、前記第2の開口部の前縁の下部に臨んで車体の幅方向に沿って配置された第2の雨樋と、前記第2の開口部の後縁の下部に臨んで前記第2の雨樋と平行して配置された第3の雨樋とを有するものであって、上記課題を解決するために、互いに平行な一対の案内軌道に前記チルト機構及び前記昇降機構が配設されると共に、前記昇降機構の前方かつ前記案内軌道の上部に前記第2の雨樋が固設され、前記昇降機構の後方かつ前記案内軌道の上部に前記第3の雨樋が移動自在に設けられ、さらに、前記第1の開口部及び前記第2の開口部の両側下方に、前記車体の前後方向に沿って前記案内軌道が前記ルーフパネルに対して組付けられてなることを特徴とする構成を有するものである。
【0006】
まず、チルト機構及び昇降機構を1本の案内軌道に取付けた後、第1の雨樋をルーフパネルの第1の開口部の周縁の下部に取付け、第2の雨樋及び第3の雨樋を案内軌道の上部に取付け、一対の案内軌道をルーフパネルの第1の開口部及び第2の開口部の両側下部に取付け、チルト機構,昇降機構,第2の雨樋及び第3の雨樋を一対の案内軌道と共にルーフパネルに対して組付ける。
【0007】
また、第1の蓋体がルーフパネルの第1の開口部を閉塞する全閉状態の時に、雨水がルーフパネルの第1の開口部の内周縁と第1の蓋体の全周との間を通って車室内に侵入すると、第1の雨樋がルーフパネルの第1の開口部の内周縁と第1の蓋体の全周との間を通って車室内に侵入した雨水を受け、雨水を第1の雨樋により車室外に排出する。
【0008】
また、第2の蓋体がルーフパネルの第2の開口部を閉塞する全閉状態の時に、雨水がルーフパネルの第2の開口部の前縁と第2の蓋体の前端との間を通って車室内に侵入すると、第2の雨樋がルーフパネルの第2の開口部の前縁と第2の蓋体の前端との間を通って車室内に侵入した雨水を受け、雨水を第2の雨樋により車室外に排出する。
【0009】
さらに、雨水がルーフパネルの第2の開口部の後縁と第2の蓋体の後端との間を通って車室内に侵入すると、第3の雨樋がルーフパネルの第2の開口部の後縁と第2の蓋体の後端との間を通って車室内に侵入した雨水を受け、雨水を第3の雨樋により車室外に排出する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1において、1は車体のルーフパネルであり、ルーフパネル1には、図2に示すように、前後に間隔を置いて第1の開口部となるフロント開口部2及び第2の開口部となるセンター開口部3がそれぞれ形成され、ルーフパネル1のフロント開口部2及びセンター開口部3には第1の蓋体としてチルトリッド4及び第2の蓋体としてスライドリッド5がそれぞれ配設されている。
【0012】
ルーフパネル1のフロント開口部2及びセンター開口部3の両側下部には、図3,図4及び図5に示すように、車体の前後方向に沿って互いに平行な一対の案内軌道としてガイドレール6,6がそれぞれ配設され、ガイドレール6には、図6及び図7に示すように、チルトリッド4の後端を上方に向って持ち上げるチルト機構7及びスライドリッド5の後端を上下方向に昇降する昇降機構8がそれぞれ設けられている。
【0013】
ルーフパネル1のフロント開口部2の周縁の下部には、図1,図3及び図4に示すように、第1の雨樋としてフロントドレイン9が固設されている。
【0014】
ガイドレール6の上部には、図1及び図2に示すように、ルーフパネル1のセンター開口部3の前縁の下部に臨んでガイドレール6の長手方向と交差する方向に第2の雨樋としてセンタードレイン10が固設され、ガイドレール6の昇降機構8の後方の上部には、図6に示すように、ルーフパネル1のセンター開口部3の後縁の下部に臨んでセンタードレイン10と平行な第3の雨樋としてリヤドレイン11が移動自在に設けられている。
【0015】
ルーフパネル1の中央よりも前方には、図1及び図2に示すように、フロント開口部2が形成されると共に、ルーフパネル1のフロント開口部2の内周縁には、図3に示すように、下方に向って折曲した水切片12が形成され、ルーフパネル1のフロント開口部2の水切片12の下端には、図6に示すように、内方に向って張出したフランジ13が形成されている。
【0016】
ルーフパネル1の中央付近には、図1及び図2に示すように、センター開口部3が形成されると共に、ルーフパネル1のセンター開口部3の内周縁には、図5及び図6に示すように、下方に向って折曲した水切片14が形成されている。
【0017】
ルーフパネル1のフロント開口部2には、図1に示すように、チルトリッド4が配置され、チルトリッド4の全周には、図2に示すように、全閉時の雨洩れを防止するためのウェザストリップ15が設けられ、ルーフパネル1のフロント開口部2の前縁の近傍には、図6に示すように、ヒンジ16を介してチルトリッド4の前端寄りの下部が回動自在に連結され、ウェザストリップ15はルーフパネル1のフロント開口部2の水切片12の内側面に圧接されている。
【0018】
チルトリッド4は透明または半透明のガラス板あるいは合成樹脂板よりなり、ウェザストリップ15は弾性材料よりなる。
【0019】
チルトリッド4の外周縁寄りの下部には、図1,図3及び図4に示すように、保持枠17が設けられ、保持枠17のチルトリッド4の前端に相当する下部には、図6に示すように、ヒンジ16の可動側ブラケット18が固着されている。
【0020】
ルーフパネル1のフロント開口部2の周縁寄りの下部には、図1及び図3に示すように、フロントドレイン9が配設され、フロントドレイン9の内周縁の上部には、図4及び図6に示すように、保持枠17の下面に密接するシール材19が固着されている。
【0021】
フロントドレイン9の雨樋部の4隅には水抜きパイプ(図示せず)が設けられ、フロントドレイン9の水抜きパイプには雨水を車室外に排出するためのドレインホース(図示せず)が連結されている。
【0022】
フロントドレイン9のルーフパネル1のフロント開口部2の前縁に相当する下部には、図1に示すように、ガイドレール6の長手方向と交差する方向にレインフォースメント20が配設され、レインフォースメント20の立上り部には、図6に示すように、ヒンジ16の固定側ブラケット21が固着され、固定側ブラケット21にはヒンジピン22を介して可動側ブラケット18が回動自在に連結されている。
【0023】
ヒンジ16は、図1及び図6に示すように、可動側ブラケット18,固定側ブラケット21及びヒンジピン22から構成されている。
【0024】
フロントドレイン9のルーフパネル1のフロント開口部2の後縁に相当する下部には、図1及び図2に示すように、ガイドレール6の長手方向と交差する方向にレインフォースメント23が配設され、レインフォースメント23はフロントドレイン9のルーフパネル1のフロント開口部2の後縁に相当する箇所を補強するようになっている。
【0025】
ルーフパネル1のセンター開口部3には、図1に示すように、スライドリッド5が配置され、スライドリッド5の全周には、図2に示すように、全閉時の雨洩れを防止するためのウェザストリップ24が設けられると共に、スライドリッド5の外周縁寄りの下部には、図5及び図6に示すように、保持枠25が設けられ、ウェザストリップ24はルーフパネル1のセンター開口部3の水切片14の内側面に圧接されている。
【0026】
スライドリッド5は透明または半透明のガラス板あるいは合成樹脂板よりなり、ウェザストリップ24は弾性材料よりなる。
【0027】
ルーフパネル1のフロント開口部2及びセンター開口部3の両側下部には、図3,図4及び図5に示すように、車体の前後方向に沿って互いに平行な一対のガイドレール6,6がそれぞれ配置され、ガイドレール6,6の前端寄りには、図8に示すように、斜め下方に向って傾斜した傾斜部26,26がそれぞれ形成されている。
【0028】
ガイドレール6の車体の前後方向に沿って長尺な底壁27の内側縁には、図3に示すように、上方に向って側壁28が形成されると共に、ガイドレール6の底壁27の内側縁と外側縁との間の中央付近には上方に向って仕切り壁29が形成されている。
【0029】
ガイドレール6の側壁28及び仕切り壁29の内側には、図3に示すように、レール溝30及びレール溝31がそれぞれ形成されると共に、ガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31の上部には案内溝32及び案内溝33がそれぞれ形成され、ガイドレール6の傾斜部26を除く側壁28の外側には、図5に示すように、内方に向って開口する案内溝34が形成されている。
【0030】
ガイドレール6の傾斜部26を除く底壁27の内側縁には、図5に示すように、内方に向って張出した張出片35が形成されている。
【0031】
ガイドレール6の底壁27の外側縁には、図3に示すように、上方に向って立上った防水壁36が形成されると共に、ガイドレール6の底壁27の仕切り壁29と防水壁36との間の上部には上方に向って開口する雨樋37が形成され、ガイドレール6の傾斜部26を除く防水壁36には、図5に示すように、上方に向って立上った立上り片38が形成されている。
【0032】
ガイドレール6の傾斜部26の防水壁36の先端寄りの上縁には、図3に示すように、外方に向って張出した取付片39が形成され、ガイドレール6の防水壁36の取付片39には、図7及び図8に示すように、透孔40,40がそれぞれ設けられている。
【0033】
ガイドレール6の傾斜部26を除く防水壁36の上縁には、図5に示すように、外方に向って張出した取付片41が形成され、ガイドレール6の防水壁36の取付片41の両端寄り及び中央付近には、図7及び図8に示すように、透孔42が設けられている。
【0034】
ガイドレール6の底壁27の外側縁寄りの前端には、図8に示すように、仕切り壁29と防水壁36との間の雨樋37を閉塞するためのエンドキャップ43が配設され、エンドキャップ43には水抜きパイプ44が突設され、水抜きパイプ44には雨水を車室外に排出するためのドレインホース(図示せず)が連結されている。
【0035】
ガイドレール6の底壁27の外側縁寄りの後端には、図8に示すように、仕切り壁29と防水壁36との間の雨樋37を閉塞するためのエンドキャップ45が配設され、エンドキャップ45には水抜きパイプ46が突設され、水抜きパイプ46には雨水を車室外に排出するためのドレインホース(図示せず)が連結されている。
【0036】
ガイドレール6の傾斜部26の側壁28の中央よりも僅かに前方の上部には、図9に示すように、ブラケット47が固設され、ブラケット47には上方に向って膨出した膨出部48が形成され、ブラケット47の膨出部48には、図10に示すように、支持孔49が設けられている。
【0037】
ガイドレール6の傾斜部26の先端寄りには、図1,図9及び図10に示すように、チルトリッド4の後端を上方に向って持ち上げるチルト機構7が配置されている。
【0038】
ガイドレール6の傾斜部26の先端寄りの底壁27の側壁28と仕切り壁29との間の上部には、図9及び図10に示すように、フロントシュー50が摺動自在に設けられ、ガイドレール6の側壁28のレール溝30には、図11に示すように、フロントシュー50の内側縁寄りが嵌入されると共に、ガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31にはフロントシュー50の外側縁寄りが嵌入され、フロントシュー50はガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0039】
フロントシュー50の上部には、図9及び図10に示すように、チルト機構7のチルトガイド51が立設され、チルトガイド51には前方から後方に向って徐々に低くなるように傾斜した長孔52が設けられ、チルトガイド51はフロントシュー50の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0040】
チルトリッド4の後端寄りの両側下部には、図2及び図3に示すように、ガイドレール6,6の長手方向に沿って互いに平行な一対のリンクブラケット53,53がそれぞれ配設され、リンクブラケット53の平板状の基体54の外側縁には、図9及び図10に示すように、下方に向って折曲した垂下片55が形成され、リンクブラケット53の垂下片55には長孔56が設けられている。
【0041】
ブラケット47の膨出部48とリンクブラケット53の垂下片55との間には、図1及び図9に示すように、チルトガイド51の内側にチルト機構7のチルトリンク57が設けられ、ブラケット47の膨出部48にはチルトリンク57の一端部が回動自在に支持され、リンクブラケット53の垂下片55にはチルトリンク57の他端部が移動自在に連結され、チルトガイド51にはチルトリンク57の中央付近が移動自在に係合されている。
【0042】
ブラケット47の膨出部48の外側には、図9に示すように、チルトリンク57の一端部が配置され、チルトリンク57の一端部には、図10に示すように、内方に向って突出した支持ピン58がカシメ止めにより固定され、ブラケット47の膨出部48の支持孔49には支持ピン58を介してチルトリンク57の一端部が回動自在に支持されている。
【0043】
リンクブラケット53の垂下片55の外側には、図9に示すように、チルトリンク57の他端部が配置され、チルトリンク57の他端部には、図10に示すように、内方に向って突出した連結ピン59がカシメ止めにより固定され、リンクブラケット53の垂下片55の長孔56には連結ピン59を介してチルトリンク57の他端部が移動自在に連結され、連結ピン59はリンクブラケット53の垂下片55の長孔56に摺動自在に嵌入されている。
【0044】
チルトガイド51の内側には、図9に示すように、チルトリンク57が配置され、チルトリンク57の中央付近には、図10に示すように、外方に向って突出した係合ピン60がカシメ止めにより固定され、チルトガイド51の長孔52には係合ピン60を介してチルトリンク57の中央付近が移動自在に係合され、係合ピン60はチルトガイド51の長孔52に摺動自在に嵌入されている。
【0045】
チルト機構7は、図9に示すように、チルトガイド51及びチルトリンク57から構成されている。
【0046】
ガイドレール6の傾斜部26の先端の底壁27の側壁28と仕切り壁29との間の上部には、図9及び図10に示すように、チルトガイド51の車体の前方への移動を阻止するストッパ61が設けられている。
【0047】
ガイドレール6のチルト機構7の後方には、図1,図12及び図13に示すように、スライドリッド5の後端を上下方向に昇降する昇降機構8が配置されている。
【0048】
ガイドレール6の底壁27の側壁28と仕切り壁29との間の上部には、図12及び図13に示すように、駆動シュー62が摺動自在に設けられ、ガイドレール6の側壁28のレール溝30には、図14に示すように、駆動シュー62の内側縁寄りが嵌入されると共に、ガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31には駆動シュー62の外側縁寄りが嵌入され、駆動シュー62はガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0049】
駆動シュー62の上部には、図12及び図13に示すように、昇降機構8のフラップガイド63が立設され、フラップガイド63には、図15に示すように、長孔64が設けられ、フラップガイド63の長孔64の中央よりも後方にはガイドレール6と平行な直線部65が形成されると共に、フラップガイド63の長孔64の中央よりも前方には斜め下方に向って傾斜した直線部65に続く傾斜部66が形成され、フラップガイド63は駆動シュー62の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0050】
ガイドレール6の側壁28の案内溝32には、図12及び図13に示すように、フラップガイド63の後方にリヤシュー67が摺動自在に設けられ、リヤシュー67はガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0051】
リヤシュー67の上部には、図12及び図13に示すように、フラップガイド63の内側にリヤガイド68が立設され、リヤガイド68はリヤシュー67の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0052】
スライドリッド5の両側下部には、図2及び図5に示すように、ガイドレール6,6の長手方向に沿って互いに平行な一対のリンクブラケット69,69がそれぞれ配設され、リンクブラケット69の平板状の基体70の前端寄りの外側縁には、図12及び図13に示すように、下方に向って折曲した垂下片71が形成されると共に、リンクブラケット69の基体70の後端寄りの外側縁には、図14に示すように、下方に向って折曲した垂下片72が形成され、リンクブラケット69の垂下片71には内方に向って突出したガイドピン73がカシメ止めにより固定されている。
【0053】
リヤガイド68とリンクブラケット69の垂下片72との間には、図6及び図12に示すように、フラップガイド63の内側に昇降機構8の昇降リンク74が設けられ、リヤガイド68には昇降リンク74の一端部が回動自在に支持され、リンクブラケット69の垂下片72には昇降リンク74の他端部が回動自在に連結され、フラップガイド63には昇降リンク74の中央付近が移動自在に係合されている。
【0054】
リヤガイド68の外側には、図12に示すように、昇降リンク74の一端部が配置され、昇降リンク74の一端部には、図13に示すように、内方に向って突出した支持ピン75がカシメ止めにより固定され、リヤガイド68には、図15に示すように、支持ピン75を介して昇降リンク74の一端部が回動自在に支持されている。
【0055】
リンクブラケット69の垂下片72の外側には、図12に示すように、昇降リンク74の他端部が配置され、昇降リンク74の他端部には、図13に示すように、内方に向って突出した連結ピン76がカシメ止めにより固定され、リンクブラケット69の垂下片72には、図14に示すように、連結ピン76を介して昇降リンク74の他端部が回動自在に連結されている。
【0056】
フラップガイド63の内側には、図12に示すように、昇降リンク74が配置され、昇降リンク74の中央付近には、図13に示すように、外方及び内方に向って突出した係合ピン77が固定され、フラップガイド63の長孔64には、図15に示すように、係合ピン77を介して昇降リンク74の中央付近が移動自在に係合され、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りはフラップガイド63の長孔64に摺動自在に嵌入されている。
【0057】
昇降機構8は、図12に示すように、フラップガイド63及び昇降リンク74から構成されている。
【0058】
ガイドレール6の側壁28のリヤガイド68の前方の上部には、図12及び図13に示すように、スライドリッド5の車体の前後方向への移動を阻止するストッパ78が固設され、ストッパ78にはガイドレール6の側壁28の案内溝32と連通する係止溝79が形成され、ストッパ78の係止溝79には、図14に示すように、昇降リンク74の中央付近に固定した係合ピン77の内端寄りが嵌入されている。
【0059】
ガイドレール6の側壁28のストッパ78の前方には、図12及び図13に示すように、スライドリッド5の前端を上下方向に案内するガイドウェッジ80が固設され、ガイドウェッジ80には前方から後方に向って徐々に低くなるように傾斜したガイドレール6の側壁28の案内溝32に続くガイド溝81が形成され、ガイドウェッジ80のガイド溝81にはガイドピン73を介してリンクブラケット69の垂下片71が移動自在に係合され、ガイドピン73はガイドウェッジ80のガイド溝81に摺動自在に嵌入されている。
【0060】
ガイドレール6のチルト機構7と昇降機構8との間には、図1及び図7に示すように、着脱機構82が設けられ、着脱機構82はチルトリッド4の後端のチルト機構7による上方移動完了後に離脱されると共に、チルトリッド4の後端のチルト機構7による下方移動開始時に連結されるようになっている。
【0061】
ガイドレール6の底壁27の側壁28と仕切り壁29との間の駆動シュー62の前方の上部には、図13及び図15に示すように、従動シュー83が摺動自在に設けられ、ガイドレール6の側壁28のレール溝30には、図16に示すように、従動シュー83の内側縁寄りが嵌入されると共に、ガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31には従動シュー83の外側縁寄りが嵌入され、従動シュー83はガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0062】
従動シュー83の上部には、図15及び図16に示すように、着脱機構82のロック用カム84が立設され、ロック用カム84にはカム溝85が形成されると共に、ロック用カム84のカム溝85には前方に向って開口するガイドレール6と平行な直線部86が形成され、ロック用カム84のカム溝85の直線部86の内端には斜め下方に向って傾斜した傾斜部87が形成され、ロック用カム84は従動シュー83の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0063】
ガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31には、図2及び図13に示すように、駆動ケーブル88が移動自在に挿入され、駆動ケーブル88のワイヤ89の外周には、図17に示すように、螺旋状の突条90が固着され、駆動ケーブル88はモータ(図示せず)の駆動によりガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0064】
駆動シュー62の外側縁寄りには、図14に示すように、駆動ケーブル88のワイヤ89が挿通され、駆動ケーブル88のワイヤ89の駆動シュー62の前縁に相当する外周には、図17に示すように、係止パイプ91が固定されると共に、駆動ケーブル88のワイヤ89の駆動シュー62の後縁に相当する外周には係止パイプ92が固定され、ガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31には係止パイプ91及び係止パイプ92がそれぞれ移動自在に嵌入され、駆動ケーブル88のワイヤ89には駆動シュー62の外側縁寄りが係止パイプ91及び係止パイプ92により連結され、駆動シュー62は駆動ケーブル88のモータの駆動による移動に伴いながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0065】
従動シュー83の外側縁寄りには、図16に示すように、駆動ケーブル88のワイヤ89の先端寄りが挿通され、駆動ケーブル88のワイヤ89の従動シュー83の前縁に相当する先端部の外周には、図17に示すように、係止キャップ93が固定されると共に、駆動ケーブル88のワイヤ89の従動シュー83の後縁に相当する先端寄りの外周には係止パイプ94が固定され、ガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31には係止キャップ93及び係止パイプ94がそれぞれ移動自在に嵌入され、駆動ケーブル88のワイヤ89の先端寄りには従動シュー83の外側縁寄りが係止キャップ93及び係止パイプ94により連結され、従動シュー83は駆動ケーブル88のワイヤ89を介して駆動シュー62と連動しながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0066】
ガイドレール6の底壁27の側壁28と仕切り壁29との間のフロントシュー50の後方の上部には、図13及び図15に示すように、従動シュー83と隣接するフロントシュー95が摺動自在に設けられ、ガイドレール6の側壁28のレール溝30には、図18に示すように、フロントシュー95の内側縁寄りが嵌入されると共に、ガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31にはフロントシュー95の外側縁寄りが嵌入され、フロントシュー95はガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0067】
フロントシュー95の上部には、図13及び図15に示すように、着脱機構82のフロントガイド96が立設され、フロントガイド96には、図18に示すように、内方に向って突出した支持ピン97がカシメ止めにより固定され、フロントガイド96はフロントシュー95の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0068】
フロントガイド96の内側には、図13及び図15に示すように、着脱機構82のロッキングレバー98が回動自在に設けられ、ロッキングレバー98の先端部には、図16に示すように、外方に向って突出した着脱機構82のロックピン99がカシメ止めにより固定され、フロントガイド96の支持ピン97には、図18に示すように、ロッキングレバー98の基端部が回動自在に支持され、ロックピン99はロック用カム84のカム溝85に摺動自在に嵌入されると共に、ロックピン99の先端部はガイドレール6の仕切り壁29の案内溝33に摺動自在に嵌入され、フロントガイド96はロックピン99を介してロック用カム84と連動しながらガイドレール6に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0069】
フロントガイド96に固定した支持ピン97にはロッキングレバー98を上方に向って付勢する着脱機構82のスプリング(図示せず)が設けられている。
【0070】
ガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31には、図10及び図13に示すように、ワイヤ100が移動自在に挿通され、フロントシュー50の外側縁寄りには、図19に示すように、ワイヤ100の一端寄りが連結されると共に、フロントシュー95の外側縁寄りにはワイヤ100の他端寄りが連結され、フロントシュー50はワイヤ100を介してフロントシュー95と連動しながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0071】
ガイドレール6の仕切り壁29の上部には、図13及び図15に示すように、フラップガイド63とロック用カム84との間に着脱機構82のロック部材101が固設され、ロック部材101には、図16に示すように、ガイドレール6の仕切り壁29の案内溝33と連通する係止溝102が形成されている。
【0072】
着脱機構82は、図15に示すように、ロック用カム84,フロントガイド96,ロッキングレバー98,ロックピン99,スプリング(図示せず)及びロック部材101から構成されている。
【0073】
ガイドレール6,6の張出片35,35の中央付近の間には、図8に示すように、車体の前後方向と交差する方向にセンタートラバーサ103が配設され、ガイドレール6,6の張出片35,35の中央付近にはセンタートラバーサ103の両端部がそれぞれ固定されている。
【0074】
ガイドレール6,6の張出片35,35の後端寄りの間には、図8に示すように、センタートラバーサ103と平行なリヤトラバーサ104が配設され、ガイドレール6,6の張出片35,35の後端寄りにはリヤトラバーサ104の両端部がそれぞれ固定されている。
【0075】
リヤトラバーサ104の中央付近の後部には、図8に示すように、ブラケット105が配設され、ブラケット105の上部にはハウジング106が設けられると共に、ハウジング106の内部には駆動ケーブル88,88と噛合うギア107が垂直軸のまわりに回動自在に設けられ、ギア107には駆動手段としてモータ(図示せず)が連絡されている。
【0076】
ガイドレール6,6の仕切り壁29,29の後縁とハウジング106の両端との間には、図8に示すように、アウターチューブ108,108がそれぞれ設けられると共に、ガイドレール6,6の取付片41,41の後縁寄りの上部とハウジング106の両端との間にはアウターチューブ109,109がそれぞれ設けられ、アウターチューブ108及びアウターチューブ109の内部には駆動ケーブル88が移動自在に挿通されている。
【0077】
駆動ケーブル88はモータの駆動によるギア107の回転に伴いながらガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0078】
ガイドレール6,6の上部には、図1及び図2に示すように、ルーフパネル1のセンター開口部3の前縁に臨んでセンタードレイン10が配設され、センタードレイン10の張出片110の上部には、図6に示すように、フロントドレイン9のルーフパネル1のフロント開口部2とセンター開口部3との間に相当する下面に密接するシール材111が固着され、センタードレイン10の両端はガイドレール6,6の雨樋37,37にそれぞれ連絡されている。
【0079】
ガイドレール6の側壁28の案内溝32のリヤシュー67の後方には、図6に示すように、ドレインシュー112が摺動自在に設けられ、ドレインシュー112はガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0080】
ドレインシュー112の上部には、図6に示すように、ルーフパネル1のセンター開口部3の後縁に臨んでリヤドレイン11が配設され、リヤドレイン11の前壁にはウェザストリップ113が固着され、図2に示すように、リヤドレイン11の両端はガイドレール6,6の雨樋37,37にそれぞれ連絡され、リヤドレイン11はドレインシュー112の摺動に伴いながらガイドレール6の上部を車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0081】
ガイドレール6の側壁28の案内溝32には、図6に示すように、ロッド114が移動自在に挿通され、リヤシュー67にはロッド114の一端寄りが連結されると共に、ドレインシュー112にはロッド114の他端寄りが連結され、ドレインシュー112はロッド114を介してリヤシュー67と連動しながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0082】
スライドリッド5の下方には、図5に示すように、光線を遮るための遮光パネルとなるサンシェード115が配設され、サンシェード115の下部には取手(図示せず)が設けられ、サンシェード115の両側縁がガイドレール6,6の側壁28,28の案内溝34,34にそれぞれ摺動自在に嵌入されている。
【0083】
ルーフパネル1の下方には、図1に示すように、ルーフライニング116が配設され、ルーフライニング116には、図3及び図5に示すように、ルーフパネル1のフロント開口部2及びセンター開口部3に臨んで室内開口117が形成されている。
【0084】
ルーフパネル1のセンター開口部3の後方とルーフライニング116との間には、図1に示すように、スライドリッド5及びサンシェード115を収納する収納部118が形成されている。
【0085】
フロントドレイン9のルーフパネル1のフロント開口部2の両側縁に相当する下部には、図3に示すように、ボディ側ブラケット119,119がそれぞれ配設されている。
【0086】
ルーフパネル1のセンター開口部3の両側縁の水切片14,14の外側には、図5に示すように、ルーフサイドレール120,120がそれぞれ配設されている。
【0087】
ガイドレール6のルーフパネル1に対する組付けは、まず、チルト機構7及び昇降機構8をガイドレール6にそれぞれ取付けた後、センタードレイン10及びリヤドレイン11をガイドレール6の上部にそれぞれ取付け、図3に示すように、ガイドレール6の傾斜部26の防水壁36の取付片39をボディ側ブラケット119にボルト121とナット122により固定し、図5に示すように、ガイドレール6の防水壁36の取付片41をルーフサイドレール120にボルト123とナット124により固定し、チルト機構7,昇降機構8,センタードレイン10及びリヤドレイン11が一対のガイドレール6,6と共にルーフパネル1に対して組付けられる。
【0088】
図1においては、チルトリンク57の中央付近に固定した係合ピン60が、図9に示すように、チルトガイド51の長孔52の一端に位置されると共に、チルトリンク57の他端部に固定した連結ピン59がリンクブラケット53の垂下片55の長孔56の一端に位置され、図6に示すように、チルトリッド4がルーフパネル1のフロント開口部2を閉塞する全閉状態となり、チルトリッド4の全周のウェザストリップ15がルーフパネル1のフロント開口部2の水切片12の内側面に圧接して車室内と外部との密閉遮断を行うようになっている。
【0089】
また、図15に示すように、ロッキングレバー98の先端部に固定したロックピン99がロック用カム84のカム溝85の傾斜部87の内端に位置されると共に、ロッキングレバー98のロックピン99の先端部がガイドレール6の仕切り壁29の案内溝33に位置され、図1に示すように、ロック用カム84がロッキングレバー98のロックピン99を介してフロントガイド96と連結された状態となっている。
【0090】
さらに、図12に示すように、昇降リンク74の中央付近に固定した係合ピン77の外端寄りがフラップガイド63の長孔64の一端に位置され、昇降リンク74の係合ピン77の内端寄りがストッパ78の係止溝79に入り込み、ストッパ78が昇降リンク74の係合ピン77を介してスライドリッド5の車体の前後方向への移動を阻止し、リンクブラケット69の垂下片71に固定したガイドピン73がガイドウェッジ80のガイド溝81の内端に位置され、図1に示すように、スライドリッド5がルーフパネル1のセンター開口部3を閉塞する全閉状態となり、スライドリッド5の全周のウェザストリップ24がルーフパネル1のセンター開口部3の水切片14の内側面に圧接して車室内と外部との密閉遮断を行うようになっている。
【0091】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0092】
[チルトリッド4のチルトアップ及びスライドリッド5の後端の下降]
まず、チルトリッド4及びスライドリッド5が図1に示すルーフパネル1のフロント開口部2及びセンター開口部3を閉塞する全閉状態の位置から、モータを正転するように駆動すると、駆動ケーブル88がモータの駆動に伴いながらガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の後方に移動すると同時に、駆動シュー62が駆動ケーブル88の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の後方に摺動し、フラップガイド63が駆動シュー62の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の後方に移動する。
【0093】
フラップガイド63の駆動シュー62の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の後方への移動により、フラップガイド63の長孔64が昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りに係合しながら車体の後方に移動し、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りがフラップガイド63の長孔64の傾斜部66に沿って下方に摺動し、昇降リンク74がフラップガイド63の移動に伴いながら支持ピン75を支点として図12の反時計方向に回動し、昇降リンク74の係合ピン77の内端寄りがストッパ78の係止溝79から抜け外れてガイドレール6の側壁28の案内溝32に入り込み、図20に示すように、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りはフラップガイド63の長孔64の他端に位置する。
【0094】
昇降リンク74のフラップガイド63の移動に伴う支持ピン75を支点とした回動により、リンクブラケット69の垂下片72が昇降リンク74の回動に伴いながら連結ピン76を介して下方に移動し、リンクブラケット69がガイドピン73を支点として図12の時計方向に回動し、スライドリッド5の後端がリンクブラケット69の回動に伴いながらルーフパネル1のセンター開口部3の後縁からリヤドレイン11の上部に向って下降し、図21に示すように、リヤドレイン11の前壁のウェザストリップ113が保持枠25のスライドリッド5の後端に相当する下面に圧接する。
【0095】
駆動シュー62の駆動ケーブル88の移動に伴うガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿った車体の後方への摺動により、従動シュー83が駆動ケーブル88のワイヤ89を介して駆動シュー62と連動しながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の後方に摺動すると同時に、ロック用カム84が従動シュー83の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の後方に移動する。
【0096】
ロック用カム84の従動シュー83の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の後方への移動により、ロッキングレバー98のロックピン99の先端部がロック用カム84の移動に伴いながらガイドレール6の仕切り壁29の案内溝33に沿って車体の後方に摺動し、フロントガイド96がロッキングレバー98のロックピン99を介してロック用カム84と連動しながらガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、フロントシュー95がフロントガイド96の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の後方に摺動し、図22に示すように、ロッキングレバー98のロックピン99の先端部はガイドレール6の仕切り壁29の案内溝33のロック部材101の係止溝102の入口に相当する箇所に位置する。
【0097】
フロントシュー95のフロントガイド96の移動に伴うガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿った車体の後方への摺動により、フロントシュー50がワイヤ100を介してフロントシュー95と連動しながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の後方に摺動すると同時に、チルトガイド51がフロントシュー50の摺動に伴いながらガイドレール6の傾斜部26に沿って車体の後方に移動する。
【0098】
チルトガイド51のフロントシュー50の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の後方への移動により、チルトガイド51の長孔52がチルトリンク57の係合ピン60に係合しながら車体の後方に移動し、チルトリンク57の係合ピン60がチルトガイド51の長孔52に沿って上方に摺動し、チルトリンク57がチルトガイド51の移動に伴いながら支持ピン58を支点として図9の時計方向に回動し、図23に示すように、チルトリンク57の係合ピン60はチルトガイド51の長孔52の他端に位置する。
【0099】
チルトリンク57のチルトガイド51の移動に伴う支持ピン58を支点とした回動により、チルトリンク57の連結ピン59がリンクブラケット53の垂下片55の長孔56に沿って摺動し、リンクブラケット53がチルトリンク57の回動に伴いながら連結ピン59を介して上方に移動し、チルトリッド4がリンクブラケット53の移動に伴いながらルーフパネル1のフロント開口部2の前縁に対してヒンジ16により図1の反時計方向に回動し、図23に示すように、チルトリンク57の連結ピン59はリンクブラケット53の垂下片55の長孔56の他端に位置する。
【0100】
チルトリッド4のリンクブラケット53の移動に伴うルーフパネル1のフロント開口部2の前縁に対する回動により、チルトリッド4の後端がリンクブラケット53と共にルーフパネル1のフロント開口部2の後縁からフロントドレイン9の上方に向って持ち上がり、チルトリッド4がチルトリンク57によりルーフパネル1のフロント開口部2に対してチルトアップ状態となり、図24に示すように、ルーフパネル1のフロント開口部2が車体の後方に向って開口する。
【0101】
[スライドリッド5の後退]
チルトリッド4が図24に示すルーフパネル1のフロント開口部2を車体の後方に向って開口するチルトアップ状態の位置から、モータを正転するように駆動すると、駆動ケーブル88がモータの駆動に伴いながらガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の後方に移動すると同時に、駆動シュー62が駆動ケーブル88の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の後方に摺動し、フラップガイド63が駆動シュー62の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の後方に移動する。
【0102】
フラップガイド63の駆動シュー62の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の後方への移動により、フラップガイド63の長孔64の他端が昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りをガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、昇降リンク74が係合ピン77を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、昇降リンク74の係合ピン77の内端寄りがフラップガイド63の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の後方に摺動し、リンクブラケット69の垂下片72が昇降リンク74の連結ピン76を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、リンクブラケット69が昇降リンク74を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に対して車体の後方に移動する。
【0103】
リンクブラケット69の昇降リンク74によるガイドレール6に対する車体の後方への移動により、リンクブラケット69の垂下片71のガイドピン73が昇降リンク74の移動に伴いながらガイドウェッジ80のガイド溝81に沿って下方に摺動し、リンクブラケット69がガイドピン73の摺動に伴いながら昇降リンク74の連結ピン76を支点として図20の反時計方向に回動し、スライドリッド5の前端がリンクブラケット69の回動に伴いながらルーフパネル1のフロント開口部2の前縁からガイドレール6の上部に向って下降し、リンクブラケット69の垂下片71のガイドピン73はガイドウェッジ80のガイド溝81よりガイドレール6の側壁28の案内溝32に入り込む。
【0104】
その後、フラップガイド63を駆動シュー62の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の後方に移動すると、フラップガイド63の長孔64の他端が昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りをガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、昇降リンク74が係合ピン77を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、昇降リンク74の係合ピン77の内端寄りがフラップガイド63の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の後方に摺動し、リンクブラケット69の垂下片72が昇降リンク74の連結ピン76を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、リンクブラケット69が昇降リンク74を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に対して車体の後方に移動し、図25に示すように、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りはフラップガイド63の長孔64の他端に位置する。
【0105】
リンクブラケット69の昇降リンク74によるガイドレール6に対する車体の後方への移動により、リンクブラケット69の垂下片71のガイドピン73が昇降リンク74の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の後方に摺動し、リンクブラケット69がガイドピン73の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、スライドリッド5がリンクブラケット69の移動に伴いながらルーフパネル1のセンター開口部3の後方とルーフライニング116との間の収納部118に向って後退し、図26に示すように、スライドリッド5をルーフパネル1のセンター開口部3の後方とルーフライニング116との間の収納部118に収納し、ルーフパネル1のセンター開口部3が開放状態となる。
【0106】
駆動シュー62の駆動ケーブル88の移動に伴うガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿った車体の後方への摺動により、従動シュー83が駆動ケーブル88のワイヤ89を介して駆動シュー62と連動しながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の後方に摺動すると同時に、ロック用カム84が従動シュー83の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の後方に移動する。
【0107】
ロック用カム84の従動シュー83の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の後方への移動により、ロッキングレバー98のロックピン99がロック用カム84のカム溝85の傾斜部87に沿って上方に摺動し、ロッキングレバー98がロック用カム84の移動に伴いながらフロントガイド96の支持ピン97を支点として図22の反時計方向に回動し、図27に示すように、ロッキングレバー98のロックピン99の先端部がガイドレール6の仕切り壁29の案内溝33よりロック部材101の係止溝102に入り込む。
【0108】
ロッキングレバー98のロック用カム84の移動に伴うフロントガイド96の支持ピン97を支点とした回動により、スプリングがロッキングレバー98を上方に向って付勢し、ロッキングレバー98のロックピン99の先端部がスプリングの付勢力によりロック部材101の係止溝102に入り込んだままの状態を維持し、図28に示すように、ロック部材101がロッキングレバー98のロックピン99をロックし、フロントガイド96はロッキングレバー98のロックピン99を介してロック部材101によりガイドレール6に対して静止した状態となる。
【0109】
その後、ロック用カム84が従動シュー83の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の後方に移動すると、ロッキングレバー98のロックピン99がロック用カム84のカム溝85の直線部86より抜け外れ、図28に示すように、ロック用カム84はフロントガイド96に対して離脱した状態となる。
【0110】
昇降リンク74のフラップガイド63によるガイドレール6に対する車体の後方への移動により、リヤガイド68が昇降リンク74の支持ピン75を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の後方に移動し、リヤシュー67がリヤガイド68の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の後方に摺動する。
【0111】
リヤシュー67のリヤガイド68の移動に伴うガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿った車体の後方への摺動により、ドレインシュー112がロッド114を介してリヤシュー67と連動しながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の後方に摺動すると同時に、リヤドレイン11がドレインシュー112の摺動に伴いながらガイドレール6の上部を車体の後方に向って移動し、図26に示すように、リヤドレイン11をルーフパネル1のセンター開口部3の後方とルーフライニング116との間の収納部118に収納する。
【0112】
その後、サンシェード115の取手を手で掴んでルーフパネル1のセンター開口部3の後方とルーフライニング116との間の収納部118に向って車体の後方に移動することにより、サンシェード115がガイドレール6,6の側壁28,28の案内溝34,34に沿って車体の後方に移動し、サンシェード115をルーフパネル1のセンター開口部3の後方とルーフライニング116との間の収納部118に収納する。
【0113】
[スライドリッド5の前進]
スライドリッド5が図26に示すルーフパネル1のセンター開口部3の後方とルーフライニング116との間の収納部118に後退した状態の位置から、モータを逆転するように駆動すると、駆動ケーブル88がモータの駆動に伴いながらガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前方に移動すると同時に、駆動シュー62が駆動ケーブル88の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前方に摺動し、フラップガイド63が駆動シュー62の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動する。
【0114】
フラップガイド63の駆動シュー62の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の前方への移動により、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りがフラップガイド63の長孔64の他端に係合しながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、昇降リンク74が係合ピン77を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、昇降リンク74の係合ピン77の内端寄りがフラップガイド63の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の前方に摺動し、リンクブラケット69の垂下片72が昇降リンク74の連結ピン76を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、リンクブラケット69が昇降リンク74を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に対して車体の前方に移動する。
【0115】
リンクブラケット69の昇降リンク74によるガイドレール6に対する車体の前方への移動により、リンクブラケット69の垂下片71のガイドピン73が昇降リンク74の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の前方に摺動し、リンクブラケット69がガイドピン73の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、スライドリッド5がリンクブラケット69の移動に伴いながらルーフパネル1のセンター開口部3に向って前進し、リンクブラケット69の垂下片71のガイドピン73はガイドレール6の側壁28の案内溝32よりガイドウェッジ80のガイド溝81に入り込む。
【0116】
その後、フラップガイド63を駆動シュー62の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動すると、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りがフラップガイド63の長孔64の他端に係合しながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、昇降リンク74が係合ピン77を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、昇降リンク74の係合ピン77の内端寄りがフラップガイド63の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の前方に摺動し、リンクブラケット69の垂下片72が昇降リンク74の連結ピン76を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、リンクブラケット69が昇降リンク74を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に対して車体の前方に移動し、図20に示すように、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りはフラップガイド63の長孔64の他端に位置する。
【0117】
リンクブラケット69の昇降リンク74によるガイドレール6に対する車体の前方への移動により、リンクブラケット69の垂下片71のガイドピン73が昇降リンク74の移動に伴いながらガイドウェッジ80のガイド溝81に沿って上方に摺動し、リンクブラケット69がガイドピン73の摺動に伴いながら昇降リンク74の連結ピン76を支点として図25の時計方向に回動し、スライドリッド5の前端がリンクブラケット69の回動に伴いながらガイドレール6の上部からルーフパネル1のフロント開口部2の前縁に向って上昇する。
【0118】
リンクブラケット69の垂下片71のガイドピン73の昇降リンク74の移動に伴うガイドウェッジ80のガイド溝81に沿った上方への摺動により、図20に示すように、リンクブラケット69の垂下片71のガイドピン73がガイドウェッジ80のガイド溝81の内端の前壁に当接し、ガイドウェッジ80がガイドピン73を介してリンクブラケット69のガイドレール6に対する車体の前方への移動を阻止する。
【0119】
駆動シュー62の駆動ケーブル88の移動に伴うガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿った車体の前方への摺動により、従動シュー83が駆動ケーブル88のワイヤ89を介して駆動シュー62と連動しながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前方に摺動すると同時に、ロック用カム84が従動シュー83の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、ロッキングレバー98のロックピン99がロック用カム84のカム溝85の直線部86に入り込む。
【0120】
ロック用カム84の従動シュー83の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の前方への移動により、ロッキングレバー98のロックピン99がロック用カム84のカム溝85の傾斜部87に沿って下方に摺動し、ロッキングレバー98がスプリングの付勢力に抗しながらロック用カム84の移動に伴ってフロントガイド96の支持ピン97を支点として図27の時計方向に回動し、ロッキングレバー98のロックピン99の先端部がロック部材101の係止溝102よりガイドレール6の仕切り壁29の案内溝33に入り込み、図22に示すように、ロッキングレバー98のロックピン99はロック用カム84のカム溝85の傾斜部87の内端に位置する。
【0121】
ロッキングレバー98のロック用カム84の移動に伴うフロントガイド96の支持ピン97を支点とした回動により、ロック部材101がロッキングレバー98のロックピン99のロックを解除し、図24に示すように、ロック用カム84はロッキングレバー98のロックピン99を介してフロントガイド96と連結状態となる。
【0122】
昇降リンク74のフラップガイド63によるガイドレール6に対する車体の前方への移動により、リヤガイド68が昇降リンク74の支持ピン75を介してフラップガイド63と共にガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、リヤシュー67がリヤガイド68の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の前方に摺動する。
【0123】
リヤシュー67のリヤガイド68の移動に伴うガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿った車体の前方への摺動により、ドレインシュー112がロッド114を介してリヤシュー67と連動しながらガイドレール6の側壁28の案内溝32に沿って車体の前方に摺動すると同時に、リヤドレイン11がドレインシュー112の摺動に伴いながらガイドレール6の上部を車体の前方に向って移動し、図21に示すように、リヤドレイン11はルーフパネル1のセンター開口部3の後縁の下部に位置する。
【0124】
[チルトリッド4のチルトダウン及びスライドリッド5の後端の上昇]
チルトリッド4が図24に示すルーフパネル1のフロント開口部2を車体の後方に向って開口するチルトアップ状態の位置から、モータを逆転するように駆動すると、駆動ケーブル88がモータの駆動に伴いながらガイドレール6の仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前方に移動すると同時に、駆動シュー62が駆動ケーブル88の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前方に摺動し、フラップガイド63が駆動シュー62の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動する。
【0125】
フラップガイド63の駆動シュー62の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の前方への移動により、フラップガイド63の長孔64が昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りに係合しながら車体の前方に移動し、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りがフラップガイド63の長孔64の傾斜部66に沿って上方に摺動し、昇降リンク74がフラップガイド63の移動に伴いながら支持ピン75を支点として図20の時計方向に回動し、昇降リンク74の係合ピン77の内端寄りがガイドレール6の側壁28の案内溝32からストッパ78の係止溝79に入り込み、ストッパ78が昇降リンク74の係合ピン77を介してスライドリッド5の車体の前後方向への移動を阻止し、図12に示すように、昇降リンク74の係合ピン77の外端寄りはフラップガイド63の長孔64の一端に位置する。
【0126】
昇降リンク74のフラップガイド63の移動に伴う支持ピン75を支点とした回動により、リンクブラケット69の垂下片72が昇降リンク74の回動に伴いながら連結ピン76を介して上方に移動し、リンクブラケット69がガイドピン73を支点として図20の反時計方向に回動し、スライドリッド5の後端がリンクブラケット69の回動に伴いながらリヤドレイン11の上部からルーフパネル1のセンター開口部3の後縁に向って上昇する。
【0127】
スライドリッド5の後端のリンクブラケット69の回動に伴う上昇により、スライドリッド5の全周のウェザストリップ24がルーフパネル1のセンター開口部3の水切片14の内側面に圧接し、図1に示すように、スライドリッド5がルーフパネル1のセンター開口部3を閉塞する全閉状態となる。
【0128】
その後、サンシェード115の取手を手で掴んでルーフパネル1のセンター開口部3の後方とルーフライニング116との間の収納部118からスライドリッド5の下方に向って車体の前方に移動することにより、サンシェード115がガイドレール6,6の側壁28,28の案内溝34,34に沿って車体の前方に移動し、図5に示すように、サンシェード115はルーフパネル1のセンター開口部3を閉塞するスライドリッド5の下方に位置し、スライドリッド5を通過する光線をサンシェード115により遮蔽する。
【0129】
駆動シュー62の駆動ケーブル88の移動に伴うガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿った車体の前方への摺動により、従動シュー83が駆動ケーブル88のワイヤ89を介して駆動シュー62と連動しながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前方に摺動すると同時に、ロック用カム84が従動シュー83の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動する。
【0130】
ロック用カム84の従動シュー83の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の前方への移動により、ロッキングレバー98のロックピン99の先端部がロック用カム84の移動に伴いながらガイドレール6の仕切り壁29の案内溝33に沿って車体の前方に摺動し、フロントガイド96がロッキングレバー98のロックピン99を介してロック用カム84と連動しながらガイドレール6に沿って車体の前方に移動し、フロントシュー95がフロントガイド96の移動に伴いながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前方に摺動する。
【0131】
フロントシュー95のフロントガイド96の移動に伴うガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿った車体の前方への摺動により、フロントシュー50がワイヤ100を介してフロントシュー95と連動しながらガイドレール6の側壁28のレール溝30及び仕切り壁29のレール溝31に沿って車体の前方に摺動すると同時に、チルトガイド51がフロントシュー50の摺動に伴いながらガイドレール6の傾斜部26に沿って車体の前方に移動し、図9に示すように、チルトガイド51の前縁がストッパ61に当接し、ストッパ61がチルトガイド51のガイドレール6に対する車体の前方への移動を阻止する。
【0132】
チルトガイド51のフロントシュー50の摺動に伴うガイドレール6に沿った車体の前方への移動により、チルトガイド51の長孔52がチルトリンク57の係合ピン60に係合しながら車体の前方に移動し、チルトリンク57の係合ピン60がチルトガイド51の長孔52に沿って下方に摺動し、チルトリンク57がチルトガイド51の移動に伴いながら支持ピン58を支点として図23の反時計方向に回動し、図9に示すように、チルトリンク57の係合ピン60はチルトガイド51の長孔52の一端に位置する。
【0133】
チルトリンク57のチルトガイド51の移動に伴う支持ピン58を支点とした回動により、チルトリンク57の連結ピン59がリンクブラケット53の垂下片55の長孔56に沿って摺動し、リンクブラケット53がチルトリンク57の回動に伴いながら連結ピン59を介して下方に移動し、チルトリッド4がリンクブラケット53の移動に伴いながらルーフパネル1のフロント開口部2の前縁に対してヒンジ16により図24の時計方向に回動し、図9に示すように、チルトリンク57の連結ピン59はリンクブラケット53の垂下片55の長孔56の一端に位置する。
【0134】
チルトリッド4のリンクブラケット53の移動に伴うルーフパネル1のフロント開口部2の前縁に対する回動により、チルトリッド4の後端がリンクブラケット53と共にルーフパネル1のフロント開口部2の後縁に向って下降し、チルトリッド4の全周のウェザストリップ15がルーフパネル1のフロント開口部2の水切片12の内側面に圧接し、図1に示すように、チルトリッド4がルーフパネル1のフロント開口部2を閉塞する全閉状態となる。
【0135】
チルトリッド4が図1に示すルーフパネル1のフロント開口部2を閉塞する全閉状態において、雨水がルーフパネル1のフロント開口部2の内周縁の水切片12とチルトリッド4の全周のウェザストリップ15との間を通って車室内に侵入すると、雨水はフロントドレイン9の雨樋部の4隅に流れた後、雨水をフロントドレイン9の雨樋部の4隅の水抜きパイプからドレインホースを通って車室外に排出する。
【0136】
スライドリッド5が図1に示すルーフパネル1のセンター開口部3を閉塞する全閉状態において、雨水がルーフパネル1のセンター開口部3の両側縁の水切片14とスライドリッド5の両側のウェザストリップ24との間を通って車室内に侵入すると、雨水はガイドレール6の雨樋37からエンドキャップ43あるいはエンドキャップ45に流れた後、雨水をガイドレール6の前端及び後端のエンドキャップ43の水抜きパイプ44及びエンドキャップ45の水抜きパイプ46からドレインホースを通って車室外に排出する。
【0137】
また、スライドリッド5が図1に示すルーフパネル1のセンター開口部3を閉塞する全閉状態の時に、雨水がルーフパネル1のセンター開口部3の前縁の水切片14とスライドリッド5の前端のウェザストリップ24との間を通って車室内に侵入すると、雨水はセンタードレイン10の両端からガイドレール6の雨樋37に流れた後、雨水をガイドレール6の前端及び後端のエンドキャップ43の水抜きパイプ44及びエンドキャップ45の水抜きパイプ46からドレインホースを通って車室外に排出する。
【0138】
さらに、スライドリッド5が図1に示すルーフパネル1のセンター開口部3を閉塞する全閉状態の時に、雨水がルーフパネル1のセンター開口部3の後縁の水切片14とスライドリッド5の後端のウェザストリップ24との間を通って車室内に侵入すると、雨水はリヤドレイン11の両端からガイドレール6の雨樋37に流れた後、雨水をガイドレール6の前端及び後端のエンドキャップ43の水抜きパイプ44及びエンドキャップ45の水抜きパイプ46からドレインホースを通って車室外に排出する。
【0139】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のサンルーフ装置によれば、チルト機構及び昇降機構を1本の案内軌道に取付けるのみで、従来のようにチルト機構及び昇降機構を2本に分割した案内軌道に別々に取付ける必要がなく、第1の雨樋をルーフパネルの第1の開口部の周縁の下部に取付けるので、ルーフパネルの第1の開口部の内周縁と第1の蓋体の全周との間の水密性を第1の雨樋により確保することができ、第2の雨樋及び第3の雨樋を案内軌道の上部に取付けるので、ルーフパネルの第2の開口部の前縁及び後縁と第2の蓋体の前端及び後端との間の水密性を第2の雨樋及び第3の雨樋により確保することができ、一対の案内軌道をルーフパネルの第1の開口部及び第2の開口部の両側下部に取付けるので、チルト機構,昇降機構,第2の雨樋及び第3の雨樋を一対の案内軌道と共にルーフパネルに対して組付けることができ、従来のような案内軌道をルーフパネルに対して組付けるため大型のフレームを必要としないので、装置全体の軽量化を図ることができる。
【0140】
また、第1の蓋体がルーフパネルの第1の開口部を閉塞する全閉状態の時に、第1の雨樋がルーフパネルの第1の開口部の内周縁と第1の蓋体の全周との間を通って車室内に侵入した雨水を受けるので、雨水を第1の雨樋により車室外に排出することができ、第1の雨樋がルーフパネルの第1の開口部の内周縁の下部の近傍に臨んで位置するので、雨水が第1の雨樋に落下して飛散することがなく、雨水の車室内への飛び込みを防止することができる。
【0141】
さらに、第2の蓋体がルーフパネルの第2の開口部を閉塞する全閉状態の時に、第2の雨樋がルーフパネルの第2の開口部の前縁と第2の蓋体の前端との間を通って車室内に侵入した雨水を受けるので、雨水を第2の雨樋により車室外に排出することができ、第3の雨樋がルーフパネルの第2の開口部の後縁と第2の蓋体の後端との間を通って車室内に侵入した雨水を受けるので、雨水を第3の雨樋により車室外に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すサンルーフ装置の要部側断面図
【図2】図1の平面図
【図3】図1の要部正断面図
【図4】図1の要部正断面図
【図5】図1の要部正断面図
【図6】図1の要部側断面図
【図7】図2の要部拡大平面図
【図8】図2の要部斜視図
【図9】図1の要部拡大側断面図
【図10】図9の平面図
【図11】図9の要部正断面図
【図12】図6の要部拡大側断面図
【図13】図12の平面図
【図14】図12の要部正断面図
【図15】図1の要部拡大側断面図
【図16】図15の要部正断面図
【図17】図15の要部正面図
【図18】図15の要部正断面図
【図19】図1の要部拡大正面図
【図20】リンクブラケットの後端の昇降リンクによる下方への移動状態を示す要部側断面図
【図21】チルトリッドのチルトアップ状態及びスライドリッドの後端の下降状態を示す要部側断面図
【図22】フロントガイドのロッキングレバーのロックピンによるロック部材に対するロック前の状態を示す要部側断面図
【図23】図21の要部拡大側断面図
【図24】図21の要部側断面図
【図25】リンクブラケットの昇降リンクによるガイドレールに対する車体の後方への移動状態を示す要部側断面図
【図26】ルーフパネルのセンター開口部の開放状態を示す要部側断面図
【図27】フロントガイドのロッキングレバーのロックピンによるロック部材に対するロック状態を示す要部側断面図
【図28】図26の要部側断面図
【符号の説明】
1 ルーフパネル
2 フロント開口部
3 センター開口部
4 チルトリッド
5 スライドリッド
6 ガイドレール
7 チルト機構
8 昇降機構
9 フロントドレイン
10 センタードレイン
11 リヤドレイン
12 水切片
13 フランジ
14 水切片
15 ウェザストリップ
16 ヒンジ
17 保持枠
18 可動側ブラケット
19 シール材
20 レインフォースメント
21 固定側ブラケット
22 ヒンジピン
23 レインフォースメント
24 ウェザストリップ
25 保持枠
26 傾斜部
27 底壁
28 側壁
29 仕切り壁
30 レール溝
31 レール溝
32 案内溝
33 案内溝
34 案内溝
35 張出片
36 防水壁
37 雨樋
38 立上り片
39 取付片
40 透孔
41 取付片
42 透孔
43 エンドキャップ
44 水抜きパイプ
45 エンドキャップ
46 水抜きパイプ
47 ブラケット
48 膨出部
49 支持孔
50 フロントシュー
51 チルトガイド
52 長孔
53 リンクブラケット
54 基体
55 垂下片
56 長孔
57 チルトリンク
58 支持ピン
59 連結ピン
60 係合ピン
61 ストッパ
62 駆動シュー
63 フラップガイド
64 長孔
65 直線部
66 傾斜部
67 リヤシュー
68 リヤガイド
69 リンクブラケット
70 基体
71 垂下片
72 垂下片
73 ガイドピン
74 昇降リンク
75 支持ピン
76 連結ピン
77 係合ピン
78 ストッパ
79 係止溝
80 ガイドウェッジ
81 ガイド溝
82 着脱機構
83 従動シュー
84 ロック用カム
85 カム溝
86 直線部
87 傾斜部
88 駆動ケーブル
89 ワイヤ
90 突条
91 係止パイプ
92 係止パイプ
93 係止キャップ
94 係止パイプ
95 フロントシュー
96 フロントガイド
97 支持ピン
98 ロッキングレバー
99 ロックピン
100 ワイヤ
101 ロック部材
102 係止溝
103 センタートラバーサ
104 リヤトラバーサ
105 ブラケット
106 ハウジング
107 ギア
108 アウターチューブ
109 アウターチューブ
110 張出片
111 シール材
112 ドレインシュー
113 ウェザストリップ
114 ロッド
115 サンシェード
116 ルーフライニング
117 室内開口
118 収納部
119 ボディ側ブラケット
120 ルーフサイドレール
121 ボルト
122 ナット
123 ボルト
124 ナット
Claims (1)
- 車体のルーフパネルに前後に間隔を置いて第1の開口部及び第2の開口部がそれぞれ形成され、前記ルーフパネルの第1の開口部及び第2の開口部に第1の蓋体及び第2の蓋体がそれぞれ配設され、前記第1の蓋体の後端を上方に向って持ち上げるチルト機構及び前記第2の蓋体の後端を上下方向に昇降する昇降機構が設けられ、前記第1の開口部の周縁の下方に第1の雨樋が設けられ、前記第2の開口部の前縁の下部に臨んで車体の幅方向に沿って配置された第2の雨樋と、前記第2の開口部の後縁の下部に臨んで前記第2の雨樋と平行して配置された第3の雨樋とを有するサンルーフ装置において、互いに平行な一対の案内軌道に前記チルト機構及び前記昇降機構が配設されると共に、前記昇降機構の前方かつ前記案内軌道の上部に前記第2の雨樋が固設され、前記昇降機構の後方かつ前記案内軌道の上部に前記第3の雨樋が移動自在に設けられ、さらに、前記第1の開口部及び前記第2の開口部の両側下方に、前記車体の前後方向に沿って前記案内軌道が前記ルーフパネルに対して組付けられてなることを特徴とするサンルーフ装置。
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